08/08/22 22:26:16 Z2BA2ynE
>>301
「悪いわね、小町。」
あたいの腕の中で四季様が喋る。
「四季様が安らげるなら、私の胸などいつでも。」
いつからこういう関係になったのだろうか。
閻魔という職がどれほど疲れるものかは分からない。
ただ、地獄行きの判決を下した後に、その判決が本当に正しかったのか悩む姿がいたたまれなくて、出来るだけ側にいて気持ちを慰めて差し上げたかった。
今思うと随分差し出がましいことをしたと思うけど、あの時四季様は全く嫌がらなかった。
「…小町?」
「あ…は、はい?」
「何を考えていたの?」
「い、いえ…」
「…小町、服を脱いで」
「ああ…小町の匂いがする…。」
「あの…やっぱり、ここまでするのは恥ずかしいんですけど…」
「…お願い小町、私が本当に癒されるのは小町の側にいる時だけだから…」
自他に対して厳しく、常に公正な裁判をするだけが四季様ではなく。幻想郷の住人が地獄に落ちないよう説教したりする優しさや、時にこんな表情も見せたりする自分の上司が大好きだった。
「分かりました…四季様、私の体をお好きなように…。」
「小町…。」
今夜は眠れない夜を愛する人と過ごすことになりそう。
こまっちゃんの一人称、文花帳では私なんだよう。
っていうか、えーき様はもっとしっかりしてるよね。