とある魔術の禁書目録 10フラグ目at EROPARO
とある魔術の禁書目録 10フラグ目 - 暇つぶし2ch300:名無しさん@ピンキー
08/09/05 05:46:20 SMHUZcDo
おっぱい揉みたい

301:名無しさん@ピンキー
08/09/05 09:23:28 RsYF6rhg
>>300
お相撲さんにでも頼めば?
女の子がいい?幻想(ゆめ)を見るのは止めときな


302:名無しさん@ピンキー
08/09/05 09:54:07 fDIKSOdH
ふと、過去の職人を懐かしむ瞬間がある

303:名無しさん@ピンキー
08/09/05 11:20:55 6Fe+nxwZ
しかしそれは結局のところ過去の幻想でしかないのだ

304:名無しさん@ピンキー
08/09/05 11:23:43 Rqh7A7Sr
――ならその幻想をぶち殺す!

305:名無しさん@ピンキー
08/09/05 15:45:31 bwUJp66I
やめときな>>304じゃカミやんにはなれねぇよ


306:名無しさん@ピンキー
08/09/05 16:57:48 b5duYjLW
ステイル「……何をしていたんだ?」
土御門「せんずり、さ……」



シュポー。

307:名無しさん@ピンキー
08/09/05 18:08:21 rj+gtun5
D52発進!!

308:名無しさん@ピンキー
08/09/06 10:56:33 O0rRRQJW
インデックスに短髪短髪連呼されてふと、当麻の周りの女の子には
長髪が多い(インデックス、姫神、吹寄など)と気付く美琴
 ↓
「ひょっとしてあいつロングヘアが好みなのかしら…」と一人で思い悩む美琴
 ↓
そんな美琴を心配した黒子と
「お姉様どうしたんですの?」
「…そういやあんたもそこそこ髪長いわよね」「は?」
なんて会話を交わしたりして
 ↓
悶々としたまま街歩いてる中、さらにねーちんだか風斬だかと一緒に居る
当麻を見てキレちゃって
 ↓
いつものビリビリ攻撃の後ギャースカ騒いでるうちに「別に髪の長さなんて
気にしねーよ!」って言われて美琴顔真っ赤

なんて妄想が思い浮かんだんだが誰か形にしてくれないか

309:名無しさん@ピンキー
08/09/06 11:03:56 fqEz730l
それはお前がやるんだよ!(CV:小西克幸)

310:名無しさん@ピンキー
08/09/06 11:25:08 AqhlaPAN
ここはまかせろ!だからお前は執筆作業に戻るんだ!

311:名無しさん@ピンキー
08/09/06 16:53:49 jak32hbC
ラストオーダーとアクセラレータが萌えすぐる(;´Д`)

312:名無しさん@ピンキー
08/09/06 20:41:36 uNgTibs4
>>311
その組み合わせは上条さんたちより健全に思えるんだがなぜだろう

313:名無しさん@ピンキー
08/09/06 20:42:30 BRJwpLrx
>>312
1対1だからじゃない?
カミジョーさんは10000股ってレベルじゃないし

314:名無しさん@ピンキー
08/09/07 01:35:20 C6gwr2uG
あんま上手くできなかったけど308投下。かなり長くなっちまってしかもエロはない。不満は認める。




「大体なんなのよあのちびっこは! 人のこと短髪短髪連呼してからに! あたしにゃ御坂美琴っつー立派な名前があるっての! それともなにか、髪短いのが代名詞になるぐらい珍しいってか! んなことあってたまりますか!」
 風呂に入りながら悪態をつく美琴。と、そこで何かに気づいたように言葉をとめた。
「いや、考えてみるとあの子って結構あいつといっしょにいる訳よね……。
 その上、あいつの周りってあの子初めとして何でかしらないけど巫女服の女とか仕切り屋の女とかがいる、と……」
 髪の毛を指でくるくるいじる美琴。
「普通に考えたら、あいつの周りって長髪ばっかりじゃない。っていうことは、そういうことなの?」
 そこでため息をつき、言葉をつなぐ。
「いやいやいや、でも仮に、そう仮に、ひょっとしてあいつの好みがロングヘアだとして、いや別に決まったわけじゃないんだけど、そうだと仮に仮定したりすると、あたしはいったいどうすればいいわけ?
 髪なんてそんなすぐ伸びないわよ!」
 と自分の叫び声で我に返って、美琴はぶんぶんと頭を振った。
「あー駄目だわ。こんな推測立ててももんもんとするだけだっての。のぼせたりして黒子の世話になるのは流石に避けたいしあがるか」
 ざばざばと豪快に音を立てながら風呂からあがる美琴。
 体を拭き、まだ熱い体に服をまとって部屋に戻ると、ベッドに座っていた黒子と目が合った。
 と、そこで美琴の頭脳に思考が閃く。
「ねえ黒子、そういやあんた、めんどくさがりなのに髪長いわよね」
「は? いきなりどうしたんですのお姉様?」
「あーいや、あんたさ、ひょっとしてさ、髪長いのってなんか理由あったりする?」
 まさかあいつの好みに合わせてるわけじゃないわよね、と思いつつも一応問いかける美琴。
「あ、この髪ですの? これはですね、聞くも涙語るも涙の事情があるんですの! お姉様が是非にと聞くならもう微に入り細を穿って説明させていただきますわ!
 あれはさかのぼること二年前、私がお姉様に始めて会った時のこと、」
「あ、もういいわ。べつにそこまでして聞きたいわけじゃないし」
 後輩にいきなりこんなこと聞くなんて重症だわ私、と思いつつ黒子をさえぎる美琴。
「ちょ、お姉様? それじゃなんでお聞きになりましたの?」
「いや、ちょっと気の迷いみたいなもんよ。なんか煮詰まってきちゃったし一人で散歩でもしてくるわ」
「え、お姉様? お姉様? 外行くなら私も一緒に! っていうか私とお姉様の貴重なプライベートタイムが! 得がたい二人きりの時間が!」
 まだ色々と言っている黒子を置いて外に出る美琴。日暮れまでにはまだ二、三時間あり、外はかなり明るく人通りも多い。
 そんな中を一人で黙々と歩き続けるが、結局胸の中の疑惑は渦を大きくしていた。
 そして間の悪いことに、本日本時上条当麻はアポもなく唐突にたずねてきて街の案内を頼んだ神崎を親切にも案内していた。インデックスは小萌先生の所に遊びに行っておりいない。
 ロングヘアが好みか否かを延々と悩んでいたところに当の本人がロングヘアな上に長身でスタイルもいい美女を連れて現れ、当然のようにキレる美琴。


315:名無しさん@ピンキー
08/09/07 01:40:26 C6gwr2uG
「やっぱりロングがいいのかーーっ!」
 と叫びながらレールガン発射。唐突な事態に一瞬混乱するもいい加減慣れが出てきた展開なので何とか打ち消す当麻。と、そこでようやく何がおきたかに気づく。
「うおおおやべえ! っつかこの攻撃は御坂か! いきなりレールガンで攻撃って! 下手したらっつーか気づかなかったらほぼ間違いなく上条さんの頭に通気孔が一つ開いてますよ?!
 と言うか無防備な一般人相手にサーチアンドデストロイってあなたは一体何を考えているのか説明していただきたい! そうだ! われわれは釈明を要求する! というわけで答えてください御坂さん!」
「あんたのバカ話につきあうつもりはないのよ! いいわよ! どうせロングがいいんでしょ?! 髪の長さなんかで女を選別するんじゃないわよ! 身体的特徴をあげつらうなって学校の先生に習ってこなかったのあんた?!」
「何を言ってるのかさっぱりわからんのだがこれは俺が悪いのか?! とトウマは自問自答にかこつけて相手に疑問を呈してみます!」
「そうよあんたが悪いのよ! それになんでいきなりあの子たちの口調まざってんのよ男がその口調はぶっちゃけきもいのよ!」
「ひ、人にきもいなんて言うんじゃありません! 上条さんは謝罪と撤回を要求しますよ?!」
「あたしだってあんたの差別意識に謝罪と撤回を要求したいわよ!
 どうせ髪長い彼女作ってその髪撫でたりその髪梳いたり膝枕してもらったら自分の顔に髪がかかったりとかその匂いが甘くてとかそんな妄想してんでしょ?! この変態! 変態!」
「ちょっ、ないことないこと妄想してんのはどこのどいつだいや完膚なきまでにお前だろ?!
 大体彼女の髪長いとか妄想したことないっつーの! 恋人なんて好きな人となれたらそれだけでいーだろうが! 別に髪の長さなんて気にしねーよ!」
「なっ……!」
 と、ここで会話の最中も当然のように発射されていたレールガンがやむ。後には耳まで赤くなった美琴と状況を今一理解してない当麻と状況を全く理解できなかった神崎が残された。
 なお、いきなり始まった口げんかについていけなくて黙ってた神崎さんが遠慮のない二人の態度から恋人同士と勘違いして悶々とするのはまた別の話。

316:名無しさん@ピンキー
08/09/07 01:42:47 w+Xy9L/X
おいおいGJだがねーちんの苗字間違えるたぁ何事だ

罰としてねーちんと美琴とカミジョーさんのくんずほぐれつを書くことを命じる

317:名無しさん@ピンキー
08/09/07 03:14:32 ZknmcJUG
普通に面白いのにねーちんの名字は神裂…

間違った罰として続きを要求する、とワタシはどさくさに紛れてとんでもないことを要求してみます

318:名無しさん@ピンキー
08/09/07 06:46:39 cXqtPaFd
崎ではない、裂きなのだよ!!!


何を裂くかって?そりゃもちろんねーちんが大切に守ってるしょj(ry

319:名無しさん@ピンキー
08/09/07 11:53:50 qZVwphVP
>>318
いや、ここはあのあちこち小さく裂かれているデニムを
ストッキングブレイクプレイの如くしっかりくっきりビリビリとですな

320:名無しさん@ピンキー
08/09/07 12:10:19 BV7K1chp
なー神裂、前にも聞いたと思うけど何でそんな格好なんだ?なんつーかエロイぞ
ななな、何を言うんですか!あなたは!!これは天草式うんたらかんたら
いや、それは分かってるんだが他の奴にも神裂の脚とか色々見られてると思うと、そのな…
ななななな



とある男のフラグ構築

321:314
08/09/07 13:02:00 C6gwr2uG
あっちゃーやっちまった素で間違えたごめん。
夜中に変なテンションで書くとやっぱだめだわ。
でも結構好評みたいだしねーちんへの謝罪もこめて続きそのうち書くわ。期待しないで待っててくれ。

こっ、これは別にかまって欲しいわけじゃなくて名前間違えた反省のアピールしてるだけなんだから!
勘違いしないでよね!

322:名無しさん@ピンキー
08/09/07 15:04:15 0DM/X716
それをねーちんに言わせてくれ

323:名無しさん@ピンキー
08/09/07 17:36:44 v6Kgc7RM
たまにはサーシャやオリアナのことを思いだしてあげてください

324:308
08/09/07 22:25:14 xbBstiZ6
>>314
遅くなったが俺の妄想を形にしてくれてありがとう。
俺の妄想はここまでだったが続きにも期待してるぜ。

325:名無しさん@ピンキー
08/09/07 22:50:23 tbh+4bAR
この話はとある彼女との恋愛起床の続きと見せかけて実はそうでもないお話です。
つたない文章ですので見たくない方はスルーしてください。




素敵で可愛い彼女。
幸せな生活を送る自分。
平和な世界。

そんな夢を見た。
「んぁ・・・」
朝日が眼に染みる事もないバスタブの中で、上条当麻は眼を覚ました。
傍らを見てもそこには何もなく、むしろ自分だけで窮屈なこの寝床に他の人間がいる訳もない。
「いやにリアルな夢だったなぁ・・・」
眼を擦りながら立ち上がる。
インデックスはまだ寝ているのだろう。今のうちにさっさと朝飯の準備をしちまうかー。
そんな上条の思考はドアを叩き割るかのようなノックに中断された。
「こんな朝っぱらから・・・ったく誰だよ」
急いで玄関へ向かう途中、視界にパジャマがお腹までめくれた少女が入った気がするが気のせいだろう。
そっかー昨日は暑かったもんなー。などと考えている時点で割と駄目な気がするが。
未だにノックがガンガンと響くドアを思いっきり開ける。
「はいはい何処のどなた様ですかー。こんな朝っぱらからノックのドラムを聞く趣味は上条サンにはございませんよー?」
思いっきり開けられるドアを予想していたのか。彼はドアから大きく離れて立っていた。
「その割には余裕そうな表情で助かったにゃー。おっすカミやん、いい朝だぜぃ」
土御門(兄)がそこにいた。括弧の中が妹ならば余った料理のプレゼントなども期待できるが、兄ならば正直悪い予感しかしない。
「なんだ土御門か・・・こんな朝から何のようだよ」
「カミやんに良いニュースと悪いニュースを持ってきたんだにゃー」
どっちから聞きたい?と意地悪そうに笑う土御門。
その瞳は不思議発光しているサングラスの影になって読み取れないが、焦っているようには見えない。
ならばそこまで切羽詰まった事態でもないのだろう。魔術師ではなく、一人の友人との会話に心を切り替える。
「どーせどっちも上条さんにとっては悪いニュースなんだろうに」
「いやー良いニュースの方はこの世で最高の幸せ、ベストオブラッキーイベントだと思うぜぃ」
何だそのカタカナ英語は。目の前で徹夜明けの漫画家のようなテンションを披露してくる友人に溜息。誰だお前。
「・・・まあどっちでもいいや、じゃあ良いニュースからで」
「良いニュースだな?まあ簡単に教えるとな・・・」
「おう」
瞬間、謀ったように土御門のサングラスの不思議発光が収まった。そこから覗く瞳の色は、狂気。
その瞳を見た瞬間、上条は本能の警告に従い部屋に戻ろうとした。が、上条がたった一歩下がる前に、土御門は上条の肩を思いっきり握りしめていた。
「これから一週間貴様に舞夏と生活する権利を進呈するにゃー」
「・・・は?」
「心配しなくても手を出す権利までは与えてないから安心するにゃー。つうか出したら貴様の辞書は生命活動を地獄と読ませる不良品になるぞ」
「い、いや待てよ土御門、どうしてそんな事態に!?」
「っち」
「舌打ち!?舌打ちって何!?」
慌てる上条の様子を見てもっと舞夏と同じ空間にいれる事に感謝したらどうなんだにゃー等とぶつぶつ呟く土御門。兄心は複雑らしい。

326:名無しさん@ピンキー
08/09/07 22:51:22 tbh+4bAR
「俺はこれから英国の方へ二週間程飛ばなきゃいけなくなったんだがな」
「ああ」
「偶然に、舞夏の寮が試験的にAIM力場を利用した防犯システムを導入する為の改装工事と日付が被ってだな」
「あ・・ああ」
「そして舞夏がな・・・・舞夏が・・・・」
俯きだした土御門の背中にどす黒いオーラが見えるのは気のせいだろうか。
あのオーラもどきはこの右手でも殺せない気がする。土御門最強説。
「それじゃ兄貴もいないんだし、上条当麻の家にこないだのお礼も兼ねて泊まるかなー。
なんて言い出したんだよこの野郎っ!!!てめぇ一体家の義妹に何しやがったぁああああああああああああああ!!!!!」
「いや特に何もしてませんし!てかその口調お前に似合ってないし!」
キャラ崩壊してますよ!と土御門のオーラに押されて叫べない上条。
その表情を見た土御門が何かを言おうと口を開いた瞬間、それを遮る様に胸ポケットから電子音が鳴り響いた。
忌々しげに電話にでる土御門。その際上条を一睨みするのを忘れないのは流石だろう。
『土御門。本来ならば既に飛び立っているはずの君専用の航空機が未だ学園都市にあるのはどういうことだ?』
「っげアレイスター・・・いやこっちにも色々事情があってだな」
『いいから急げ。本来ならばこうして話している時間すら惜しいのだ』
「というか、お前はどこから電話をかけてるんだ」
『むっ』
貴様には関係ないことだ。とアレイスターは電話を切った。
上条は苦虫を噛み潰した様な、それでいて何かの新しいヒントを得たような土御門の表情を見つつ、自分は一体どうしたら良いんだろうと頭を悩ませている。
そんな上条を見た土御門からとりあえず先程のオーラは消えていた。
「とにかくカミやん、俺は行く。舞夏は昼前にはこっちにくる予定だ」
昼前!?と片付いてない室内を頭に思い浮かべて青ざめる上条。最近入院続きだった為、彼の部屋の一角は現在ゴミ袋が埋めているのである。
既にエレベーター前へ歩き出していた土御門は最後にもう一度だけ

「最後にもう一度だけ―舞夏に手を出したらブッ血KILL」

どこかの魔術師の台詞をパクりつつオーラを纏って、上条を脅していった。
残された上条はとりあえず自分は何をすべきかと考えた結果、部屋の中から聞こえてくる地響きの様なシスターの腹の音を鎮める為に部屋へ足を向けた。
「なんつーか・・・不幸だよなぁ」
うんざりしつつ溜息を吐き出し、冷蔵庫の中身が無くなるほどの大量の料理を作る上条。
都合20分で作ったにしてはあまりにも大量な料理を満足気に口にほおばったインデックスは、もーしゃもーしゃと幸せそうだ

327:名無しさん@ピンキー
08/09/07 22:51:54 tbh+4bAR
いつもだったら食後はすぐに猫と戯れながら床に転がるはずなのだが、今日彼女はとうまーと話しかけていた。
足下で猫が「俺はもう用済みなのかー!いらない子供なのかー!」と言いたげにインデックスのひざに頭を擦り付けているのを眺めつつ、
どうしたー?と上条はインデックスに顔を向ける。
「そういえば言い忘れてたんだけど、今日から小萌の家にお泊まりにいきたいかも。ていうかいく」
「へ?」
「うーんと、小萌がね、『ふくびきー』でせかいのやきにくセットって言うのを当てたみたいなんだけど、あんまり多いから食べきれないんだって」
そういって微笑むインデックスだが、彼女は一体どうやって小萌先生とそんな連絡を取り合っていたのか。
彼女に与えられている携帯は常に電池切れでベッドの下に転がっているというのに。
「だから、きょうから泊まりがけで処分のお手伝いするって言ってたの。とうまに言い忘れてたね、ごめんね」
え?え?と未だ混乱する上条の家に本日二度目のドアノック。
「むかえに。きたよ。」
土御門来襲から開けっぱなしになっていたドアの向こうに巫女服が見えた。
彼女は私服をいくつか持っているはずなのだが、何故か上条と校外で会うときはほぼ巫女服である。なにかのこだわりなのかもしれない。
未だ混乱している上条にインデックスはそれじゃ行ってくるねー!と未だ出会わぬ獲物を想う猫科の猛獣の様な目をして去っていった。
姫神の方はまだなにか上条と話したいようだったが、迎えに来た相手がすっ飛んでいってしまったのでしぶしぶといった様子でインデックスの後を追っていった。
対して取り残された上条は思う。
「えーっと・・・これってひょっとしなくても舞夏と一対一生活スタートってことか・・・?」
そんな上条の言葉に応えるかのようなチャイム音。
姫神は去るとき律儀にもドアをきちんと閉めていってくれたのだろう。本日初めてのチャイム音に上条がドアを開けると。

「兄貴から話は聞いてるよなー?」

これから一週間よろしくなー。と微笑む土御門舞夏がそこにいた。
これが上条と舞夏の長くて短い一週間の始まりで、この時点で一週間後の彼らの姿を理解しているのは誰もいなかった。


328:名無しさん@ピンキー
08/09/07 22:53:39 tbh+4bAR
以上です。
これ以降の話は需要があるようでしたら書き込もうと思います。
といってもまだ書いてないんですが・・・。
ここまで読んでくださった方がいるならば、ありがとうございましたー

329:名無しさん@ピンキー
08/09/07 22:55:47 KDYaEZ/h
わっふるわっふる

330:名無しさん@ピンキー
08/09/08 00:03:11 kd9rK7QD
さあ、急いで続きを書く作業に戻るんだ

331:名無しさん@ピンキー
08/09/08 00:30:52 54rx6twT
わっふるわっ(ry
ところで悪いニュースというのは次回以降にわかるのかな?

332:名無しさん@ピンキー
08/09/08 00:50:29 jFvDI5iG
舞夏と一緒にいられてしかし手を出せない苦しみを味わうがいいにゃー、あっはっは。
出したら一片も残さず磨り潰すがな。

てとこじゃな?

333:ゼロ
08/09/08 06:47:31 SATSPgZ5
久々です。
リクエストに答えるのはなかなか難しいのでオリジナルで。

「自問一……私は何故こんな所にいるのだろうか」
そう呟くのはロシア成教シスターのサーシャ・クロイツェフ。彼女が現在いるのはとある不幸な少年宅のマンション屋上である。
「自答一、世話になった彼にお礼を言うためだが………」
サーシャはなおも呟きながら回想する。
あれは一週間前。彼にお礼をしたい彼女は迷惑だが知識の豊富な上司に日本人へのお礼を聞いてみたところ、
「‘体でお礼’ってのがあるらしいよサーシャちゃぁん」
と喜気として語っていた。
まだその事がよく分からないサーシャに彼女が強引にチケットを予約してくれ、いろいろ教えてもくれた。
一瞬考えた後、サーシャはベランダに降り立った。
窓が開いているらしく、いとも簡単に侵入する。
そこで見たのは、ベッドで熟睡する彼女の恩人だった。
上条当麻。
学園都市の住人で、『幻想殺し』を持つ者。
データはそこまで書いてあるが、彼女はもっといろんなことを知っていた。
彼の勇敢さ、彼の匂い……。
気がつけばサーシャは、当麻の顔を覗き込んで僅か数㎝の所まで自らの顔を近付けていた。
なんだか自分の顔もかなり熱い。
だが恩返しをしなければ。
「宣言一……いきます」
そう言って、当麻にキスをした。

上条当麻は夢を見ていた。
まだ見たこともない、彼の好みストライクなお姉さんと愛し合う夢だ。
「おねーさまー…」
そう言いながら夢の中でキスしていた。
そう、夢の中で。
なのになんで息苦しいんだろう?
そう思った瞬間、意識が覚醒した。

当麻が起きると目の前には、
自分の唇を貪るサーシャがいた。
「……………ふむぅ!?ぅむぐ!?」
彼女も当麻が起きた事に驚いたのか、すぐに口を離した。
「さ、サーシャ…何故このようなことを…?」
「挨拶一、おはようトウマ」
「あ、ああ。おはようサーシャ。………って違う!!なんでサーシャがここにいるんだ?」
「宣言二、トウマに恩返しするため」
「恩返しねー……なんで?」
「回答一、夏の海で迷惑をかけてしまった」
夏の海とはエンゼルフォールの事件のことだ。
「俺は特に何もしてないぞ?事件解決したのも」
「それでも」
サーシャは遮った。
「貴方に会いたかったから」
「サーシャ………」
サーシャは言う。行動宣言をせずに。
「トウマ、私を抱いてほしい」

続きはまたいずれ。


334:名無しさん@ピンキー
08/09/08 19:22:42 xjtJplMG
>恋愛起床の人
わっふるわっ(ry
と冗談は置いといて、原作の雰囲気そのままですね凄いです。続きは期待してもいいんですよね待ってます

>ゼロさん
ちゃんと日本語になってるし書いてることも別におかしくないし十分面白くもあるんですが、
・自己主張が激しい
・sageない
・まとめないで投下
とかっていうのはエロパロ板では基本的にどこでも嫌われてます。
その上こういうことする自称職人の書いたものってのは大抵つまらないことが多いので、
条件をいくつか満たすとたとえ中身が良くても読んでくれない人が激増します。
他の職人さんを色々見たうえでとりあえず書き溜めてから投稿する方が評価はしてもらえるかと。

335:名無しさん@ピンキー
08/09/08 19:25:34 D4cOEWLZ
ミサカシスターズ×上条
『行列のできる上条輪姦所』

近日連載未定!

336:名無しさん@ピンキー
08/09/08 19:59:19 nkHoXdLQ
>>ゼロ
コテハンは外しとけ、持ち前のうざさと相まって荒れる元になりかねん
それと今のお前の投下してやってるって感じの態度はうざすぎる、読む気すら起きん

337:名無しさん@ピンキー
08/09/08 20:13:20 jFvDI5iG
>>335
作者決定!その名も新人漫画家・笹古(ささご)さん!

338:名無しさん@ピンキー
08/09/08 20:33:44 SATSPgZ5
>>333
勘弁してくれ

339:一方通行 < 打ち止め
08/09/08 21:22:13 /pa/Pitv
5巻  P.50より


「おかげで女か男か分かンねェ体型になっちまうしよォ」
「ていうか、どっちなの? ってミサカはミサカは白黒ハッキリさせてみる」
「見て分かンねェのかオマエ」
「うーん」
打ち止めはその言葉に応えずに一方通行の正面に回り込むと、おもむろに股間の辺りを触り始めた。
「んー、なんだかよく分かんないなってミサカはミサカは首を傾げてみる」
「…………」
わさわさ、と触る。
(…なにしてんだ、コイツ)
股間周辺をわさわさ触診している打ち止めを、一方通行はなんだかもやもやした心境で眺めていた。
『反射』が作用しているため特に刺激は感じないが、幼い少女が自分のそれを触っていると思うと、なんか、こう。
一方通行も不健康であるとはいえ男子高校生である。ここ数日はぼんやりしていて自慰をしていなかったためちょっとだけ溜まっていた。
(……他人にさせるってのも、悪くねェかもなァ?)
首を傾げながら触診を続ける打ち止めを前に、凶悪な考えが頭に浮かぶ。
一方通行は別に幼女趣味があるわけではない。さらに言えばこれといった好みもなく、ぶっちゃけ発散さえできればいいのでこの幼女に手を出すことにも抵抗はなかった。

340:一方通行 < 打ち止め
08/09/08 21:23:34 /pa/Pitv
さらに、他人に奉仕を強要させた上で壊れるまで責め立てる。元々サディストの気がある一方通行にとって、それはたまらなく楽しそうに思えた。
(……っと、まずはどンくらいのもンなのか、確認でもすっかな)
いい加減直に刺激が欲しくなってきた一方通行は、睡眠中でさえも行っている『反射』を切った。
切って、しまった。
ついでに言えば夏休み最終日で人気の少ないこの町の、さらに人気の少なそうな路地裏を探して視線をさまよわせていたため、



「むー、確かここは男の人の弱点だったから殴れば分かるかなってミサカはミサカは拳を握ってドーン!!」



打ち止めの右拳による渾身のストレートパンチを、文字通り急所に喰らってしまった。







一方通行は歯を食いしばった。体の芯がひどく痛んだ。操車場で無能力者に殴られたのとは違う痛みだった。比べ物にもならなかった。
…………本当に、比べ物にもならなかった。
「なるほどー、アナタは男の子だったのねってミサカはミサカは発見した真実に満足して頷いてみる」
「くそったれがああああああ!!……あああぁぁ…!??」


オシマイ。

341:名無しさん@ピンキー
08/09/08 21:24:52 /pa/Pitv
うん、やっぱり二人のヒエラルキーはこうだな

342:名無しさん@ピンキー
08/09/08 21:47:07 hcqZbPdV
>>339

GJ!
打ち止めってこうだよな、うんうん。

343:名無しさん@ピンキー
08/09/08 23:14:06 dleuGnUW
いやーうまいなGJ。

344:名無しさん@ピンキー
08/09/08 23:21:35 D4cOEWLZ
>…………本当に、比べ物にもならなかった。
実感篭りすぎ。うめぇな……

345:名無しさん@ピンキー
08/09/08 23:24:27 Yt4xgUGz
>>340
これがきっかけで鈴科百合子ちゃんになるんですね

346:名無しさん@ピンキー
08/09/08 23:28:23 Yw16cQM+
あんな弱点抱えるくらいだったら女がましだ!!!

そんなこんなでチェンジ







くそっ…二日目はひでえな…

347:名無しさん@ピンキー
08/09/08 23:41:49 xjtJplMG
一方さん自分の性別まで自由に変えられんのかよw
ってのはさておいて作者氏GJ!
一方さんと打ち止めさんは萌えますよね、わかります。

348:名無しさん@ピンキー
08/09/09 06:30:49 LZa5aVa0
>>340
拳を握ってドーン!!の所で喪黒福造っぽい打ち止めをイメージしてしまった。
連鎖的に急所殴られた一方さんの顔も藤子A調になった。
腹抱えて笑うと同時に自分の妄想力がちょっと嫌になった。

349:名無しさん@ピンキー
08/09/09 14:12:52 fNuEfWTO
誰かルチア物書いてくれ

350:名無しさん@ピンキー
08/09/09 22:23:25 98fnvmHM
あれあれお姉さんのことわすれてないよね?

351:名無しさん@ピンキー
08/09/09 22:30:00 j4g4F3uA
お姉……さん……?

352:579 ◆UHJMqshYx2
08/09/09 22:30:31 wNJnctDW
そんな時代もあったねと、いつか笑える日も来るわ……


と、一月半開いた言い訳をするおいちゃん。

353:そんなこんなで処刑塔(ロンドンとう)の上条さん(2)
08/09/09 22:32:33 wNJnctDW
「ふぎゅふっ……!!!」
 獲物を狩るような視線を向けたオリアナが、その手を伸ばした。
 藍染めのデニムの分厚い生地に阻まれていても、指などではない何か別の生き物のような、
淫らに絡みつくその感触が上条を襲った。
 半ば空気が抜けるかのような、情けない声が漏れる。
「うわ、ホント、凄いんだ……。自慢して良いわよって、お姉さん、思うな」
 絡む指を小刻みに動かしながら、今度はその肉感的な唇を上条の耳に寄せたオリアナが言う。
「くふっ、く、お、おい、やめろよ……」
「嫌よ」
 理性などでは制御できない男の性に指を絡みつけられ、それでも何とか抵抗しようと口を開
いた上条だったが、即座に拒否の声が返ってきた。
「こんなに、自分で止められなくなっちゃうくらいにまでお姉さんを仕込んでいったのは、君
でしょ?」
 言って、オリアナは甘い吐息を吹きかけながら、上条の耳を甘噛みする。耳の奥から、下腹
の奥から、背筋から駆け上がる甘酸っぱい刺激が、上条の身体を痺れさせた。声も出ない。
 まだ痺れも抜けないうちに、オリアナの唇がそっと離れる。離れて、熱く湿った吐息と共に、
また声が忍び込んでくる。
「ぶん殴って仕込んじゃうなんてさ、君ってすっごいサディストなの? それとも、お姉さん
が素質アリ、だったの? ………ううん、どっちだって良いわよそんなの……。ねえ、仕込ん
じゃった責任、取って欲しいな、お姉さん」
 この声は幻聴か何かなのだろうか。目の前の女は幻覚なのだろうか。それでも感じるこの柔
らかな重みと、幻聴のように響く甘い声が、そして、絡まる指が伝えてくる痺れが、現実か幻
かの区別を曖昧にしていく。
 女の胸に押しつけられていた右手が動いた。
 右手に伝わってくる感触は柔らかいのに、ただ柔らかいのではない。ぱんと張った肌が指に
抗ってそれを押し返してくる。その抵抗が、この生意気な膨らみを揉みくちゃにしたい、とい
う嗜虐心を掻き立てる。
「あん……っ、くうっ」
 女が――上条を押し倒していたオリアナ=トムソンが、喘ぐような声を上げた。
「やめろよ、でないと、俺も、やめないぜ?」
 藻掻くように、上条は声を絞り出す。その言葉が、全くの逆効果だということも判らずに。

「じゃあ、やめない」

 半ば目を潤ませたオリアナが、その顔を再び上条の正面に向ける。
「ちょっと待っていまの無し――」
「男に二言はないのよね、日本では?」
 慌てて言い訳をしようとした上条に、オリアナはぐいと顔を寄せた。そのまま、もう一度上
条の唇を自らの唇で塞ぐ。上条が目を白黒させているその隙にも、伸ばされたオリアナの手は
動きを止めず、
「ぷは………っ、くあうっ」
 器用に上条のジーンズのジッパーを下ろして、固く反り返った上条の分身を外気の元に引き
ずり出した。
「やだ。君って、結構可愛い声出すんじゃない……。お姉さんったら、ゾクゾクが止まんなく
なっちゃう」
 唇を離して漏れ出た上条の声に、艶めかしく瞳を潤ませたオリアナが呟きを返す。そうして
オリアナは身体を浮かすと、上条が動こうとするよりも早く(と、言っても身体は言うことを
聞いてくれないのだが)、上条から見て下方に身体をずらす。
「ひあっ……や、やめ……」
 身体をずらして俯いた、と思った瞬間、オリアナが呑み込むように上条の分身を捕らえたの
だ。
 肉感的なその唇が張り詰めた怒張の先端に吸い付き、少しずつ口腔内へとそれを送り込む。
 しかし、そのまま滑り込ませようとしてもお互いの表面が突っ張ったのだろう。唇と先端の
両方を湿らそうして、くるりと先端の周囲を舌が器用に滑った。
 どこ、と言われれば腰椎間板のあたりだろうか、なぜか冷静に場所の分析ができてしまった
のだが、とにかくそのあたりから、かくん、と力が抜けて、その一瞬だけで爆発しそうな刺激
が上条の捕らえられてしまった先端に向かって走る。
「かはっ………」

354:そんなこんなで処刑塔(ロンドンとう)の上条さん(2)
08/09/09 22:33:26 wNJnctDW
 上条の口から乾いた声が漏れても、オリアナの唇は止まらない。きゅぷ、と音を立てて先端
部分が呑み込まれた。呑み込まれると同時に、上条の噴火口を舌が責め立ててきた。
 頭部を完全に捕らえられたのみならず、胴体もオリアナの指が触手のように絡みつき、それ
が上条のツボを知っているかのような強さで――それも、一様の強さではなく締め上げたり、
緩めたりしながら――上下する。
 咥えられただけで爆発しそうなのに、叩き付けられるような快感が乱暴に背骨を駆け抜ける。
上条は抵抗すら忘れて、自分の髪をむしり取らんばかりの勢いで頭を抱えるばかりだ。そうし
なければ、すぐにでも出してしまいそうなのだ。
 そうして上条がその刺激に耐えていると、今度はその先端部―亀頭を上顎に押しつけるよ
うにしながら、ぐいと竿までも呑み込まれる。
「うあ……」
 唇と舌が絡みつくように竿の表面を流れ、上条がその刺激に耐えきれずに呻くと、その先端
が喉の奥に当たって、今度はぬるりと唇が上へと動き、いつの間にか、分身の竿からその下の
ぱんぱんに張った袋に移っていた(ことにも上条は気がつかなかった)指に変わって、オリア
ナの唇、舌、そして口腔全部が上条の分身を捕らえて上下する。
(ぴちゃ、くちゅ、ぴちゅ、くちゅ、ぷちゅ……)
 その唇が立てる淫靡な音に混じって、オリアナ自身の荒くなった呼吸が唇の隙間から漏れ、
咥え込まれて唾液でびちゃびちゃになった怒張とその根本をくすぐった。
 刺激が全身を暴れる。耐えるしかできない上条には、それを狂おしげに見上げるオリアナの
視線に気付くだけの余裕は、ない。
 いつ爆発してもおかしくないほどに責め立てられ、上条自身耐えきれない、と思い始めたそ
の瞬間。
 一瞬、オリアナがその唇を緩めて、
「あふっ、はあ、あふ…………」
 上条の背筋を電撃のように走る喘ぎを上げ、次の瞬間には再びぎゅうと怒張を咥え直した。
同時に袋をつかんだ指にも少しだけ力が籠もる。
「んんん……っ、んむっ、んんっ」
 呻いたのはオリアナだ。上条はと言えば、声も出ない。
 びくびくと震え――いや、暴れながら、限界を超えた怒張が白く濁った欲望を吐き出す。
びゅるびゅると激しく吹き出す下半身とは対照的に、口からは声にならない呻きしか出ないの
だ。
 ようやく激しすぎる射精の快感から身体が解放されはじめると、オリアナがそっと上条の怒
張をその口から抜く。
「ん、んぐ、…………けほっ、はっ、はあ……」
 挑発的な瞳を上条から逸らさないまま、オリアナは口の中に吐き出された欲望を飲み下すと、
息を荒げながら呟いた。



355:そんなこんなで処刑塔(ロンドンとう)の上条さん(2)
08/09/09 22:34:18 wNJnctDW
「はあ、はあ、やだ、すっごく、濃いのね……。それに、こっちも、もう……」
 オリアナが唇を喜悦に歪める。その目線の先には、出したばかりだというのに再び固くそそ
り立つ上条の逸物があり、
「ちょい待ち、あの、その目は……何?」
 上条の呟きを無視してオリアナがその身体の上に覆い被さる。
「君ってモテそうだし、エッチくらいこれから幾らでもするだろうから……って、もう、いっ
ぱいしてる? まあ、とにかく」
 大きく足を開いて上条に跨ったオリアナは、そう言いながらサイドの紐だけで身体に張り付
いていた下着を短いスカートから抜き出した。

「女の子の方から無理矢理、って言うのも、一回くらい、あっても良いわよね?」

 ちょっと待てー!!!! と、心の中で上げた叫びは声にならず、すっかり濡れそぼったオ
リアナの秘裂が上条を呑み込んだ。





「やっ、あ、何か来る……っ、ふあ、ああっ、きちゃう、き、きちゃ、あ、あ、ああああああ
あああ――」
 甲高い嬌声と共に、組み敷いた細い身体が跳ねる。身体は細いのに何度見直しても豊満な乳
房が激しく揺れた。
 そうしてオリアナはがっちりと上条の身体を捕らえていた両足にも(きっと無意識に)力を
込めると、上条の分身をくわえ込んでいた蜜壺が絞り上げるように上条に食い付く。
 その刺激に、もちろん限界ギリギリだった上条は耐えられない。オリアナに腰をホールドさ
れていなくても、そうしない余裕などなかっただろう。
「うくっ……っ!」
 びゅるっ! びゅっ、びゅくっ!
 二回目だというのに―いや、最初に口淫で出してしまったから三回目か―、腰の奥の方
から叩き付けるような感覚と共に大量の欲望が吐き出される。
「ああん、きゅあはっ、あうう……、きみが、君が、中で、いっぱい……」
 焦点を合わせきれない瞳を必死に向けながら、オリアナが両手を伸ばす。
 その腕が、自分の肩に、首に絡みついてくるのに、上条は抵抗しない。むしろ自分からその
腕に包まれる。
 目の前の、潤んだ瞳の要求くらいは判る。相手が力の入らない腕に無理に力を込めてくるそ
の前に、上条はオリアナの力の抜けた、それ故に淫靡すぎる艶を放つ唇を貪った。


                     -*-



356:そんなこんなで処刑塔(ロンドンとう)の上条さん(2)
08/09/09 22:35:06 wNJnctDW
「なんで、こんなことに……」
 クッションのよく効いたソファーにへたり込むように腰を落とすと、上条当麻は額に汗を浮
かべながら呟いた。
「あら。言ってくれるじゃないの」
 上条の呟きを茶化すような声で遮ったオリアナが、ソファーのすぐ隣に滑り込んできた。オ
リアナはぴったりと上条に身体を寄せると、手に持った背の高いタンブラーを手渡してくる。
「紅茶でも良いかな、って思ったんだけど、せっかく君がここにいるんだし。ジャパニーズ・
スタイルのアイスコーヒーなんて言うのも悪くないと思わない? お姉さん、結構好きなの
よ」
 そう言いながら、さらに身体を密着させてきた。
「冷たいコーヒーって、日本発祥なんでしょ?君と飲むにはちょうど良いかもね」
「い、いや、そうじゃなくって……っ!」
 ひとり、話し続けるオリアナに何か言い返そう、いや、何かではなくって、こういう事態に
なってしまったことについて―と口を開きかけ、思いだした直前の行為に赤くなって、上条
の口が止まる。
「こんなこと、って言うのはないと思うんだ、お姉さん。だって、最後の方ってば、お姉さん
頭の中真っ白になっちゃって、君に気絶させられるかと思ったのに」
「……………っ!……」
 反論できない上条の顔をのぞき込むその表情は、実に嬉しそう、あるいは楽しそうと言うべ
きか、上条にしてみれば『遊ばれちゃってる』感が丸出しの悪戯っぽそうな表情である。
 大覇星祭のあの日、『キスが良い?』と聞いてきたあの時も、表情だけならこんな感じ、で
はあった。それでも、上条たちと学園都市で戦った、そのときのオリアナはやはり心のどこか
に仮面を隠していたのだろう。
 いま、上条の隣で可笑しげに微笑む瞳には、どこか少女めいて邪気がない、そんな気がした。
「お姉さんね、心の何処かではやっぱり判ってたのに」
 慌てる上条の表情をじっくりと眺めてから、少しだけ真剣な表情になったオリアナがぽつり
と呟く。
「結局、自分さえも信じられなかった結果がアレだったのよね」
 その声音の変化に、上条の頭にも冷静さが返ってくる。隣に座る碧眼を、じっと見つめた。
「判ってたのに、それを押し殺してた。それで、誰もが笑っていられるためには、って、君と
戦ったそのあと、ずーっと考えてた」
 自分の瞳を見つめる黒い目を見つめ返して、オリアナが続ける。
「お姉さんには、微力かもしれないけれど力がある。そのことを、本当に必要としている誰か
のために使わなくちゃいけないのよね」
 上条の瞳を見つめ返す碧色の瞳が、少しだけその輝きを増したように見えた。そうしてその
光が、上条の目にまぶしく映る。
「そう、それで、そのことをお姉さんに教えてくれたのは、君なのよ?」
「え……?」
「そう、君なのよ。答えを教えた―ううん、とっくに持っていた答えに目を向けさせてくれ
たのは、間違いなく、君。そうして、そこに向かう決断の、そのための力をくれたのも、君」
 オリアナの微笑みが力強さを増す。
 何かに縋り付こうとしていた過去を捨て去って、その微笑みは力に溢れている。上条にも判
るほどに。
「だからさ、またお姉さんが迷っちゃいそうなときは、君のパワーを分けて欲しいな――」
 オリアナが瞳を細めた。

「――今日みたいに、ね」



357:そんなこんなで処刑塔(ロンドンとう)の上条さん(2)
08/09/09 22:36:03 wNJnctDW
 ぶほあっ! と、上条は口に含みかけたアイスコーヒーを派手に吹き出す。
「げふっ、か、かはっ………、お、オリアナ? オリアナさん?」
 むせ返りながら、上条当麻は焦燥した表情でオリアナに向かって振り返った。反対方向に吹
き出すだけ、十分に余裕があるような気がしないでもないのだが、上条の名誉のためにそれは
気のせいと言うことにしたい。
 しかし、当のオリアナはと言えば、そんなことなど全く気にも介していない様子で上条にし
なだれかかると、細い指を上条の胸元でつつ、と滑らせる。
 そんな仕草が、またも直前の情事を思い起こさせて、焦りながらもみたび上条の顔に血が上
る。
「いけない? こういうことでだって、女って変われるものよ? でも、それが誰でも良いっ
て訳じゃないんだ、それはお姉さん、判って欲しいな……。君じゃなきゃ、ダメなの」
 焦りながら、赤面しながら、納得できるようで納得できない、いや、できないわけでもない。
どう答えて良いのだろうか。パクパクと金魚のように口を動かしていた、そのとき――。

「残念、お邪魔さんがきちゃった。お迎えよ」
 オリアナがそう言った瞬間、バタン、とドアが開いて、数人の少女のものと思われる声がけ
たたましく響いた。

「か、上条さんっ! 何でこんなところに入ってきてたんっすか! そいつに何か――」
「いつもいつもいつもとうまはどうしてとうまなのっ! どうしてこんなところにいるの! 
迷った、じゃ言い訳にはならないんだよ?!」
 そのほか、いつもの―と言うか、ここ数日すっかりとお馴染みになった面々の声が背後か
ら聞こえる。振り向くのが恐ろしいのは何故だろうか。返事をしようにも、声が出ない。
 からからに乾いた喉を湿らそうと、手に持ったタンブラーからコーヒーを口に含む。何故、
手が震える?
 そうして、ようやく声を、しかし振り向くことはできずに声を絞り出そうとした、そのとき。
「あら。お姉さんだって、そこの部隊長さんなんかと一緒で、この坊やにガツン、と往かされ
ちゃったクチなのよ? せっかく会えたんだもの、お姉さんにだって彼と旧交を温める機会く
らい、あっても良いと思うのよね」
 そう言って、上条が口を開くよりも早くするりと腕を絡ませて。

 オリアナの、滑らかで艶やかな唇が、上条の頬に触れた。

 それは、ひんやりとしているのに何故か暖かくて、暖かいだけではなく何か強い意志のよう
のものがあり、
 あり、
 あ――――。





 そうしてそれが、上条の、初めてのロンドン塔訪問の最後の記憶ともなったのだった。
 蛇足だが、上条当麻はその日のその後のことは思い出さないようにしている。今でも。


358:579 ◆UHJMqshYx2
08/09/09 22:39:12 wNJnctDW
さよならさよなら今は何も言えないわ

と、言ってこの長期にわたる放置から逃走……ノシ

359:579 ◆UHJMqshYx2
08/09/09 22:47:26 wNJnctDW
こそこそこっそり。

前夫の弁当氏とか最近忙しいのかして見ないけど、携帯氏とかそのほかの職人諸兄のリレーも読みたいぜ。

もちろん書きかけの続きもな!




……そこはかとなく、自分の首を絞めたような気がするのは何故だろうか。

360:名無しさん@ピンキー
08/09/09 23:10:05 j4g4F3uA
これはもうGodJobというしかないな。

361:とある少女の空想模様
08/09/09 23:39:55 RMlj4BPM
駄文ですがご容赦を

「ふむぅー…」
「さっきから何を難しい声を出してるんですか」
暖かく穏やかな午後。そんな中、なにやら考えているのか眉間に皺を寄せているのが、イギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会』最大主教のローラ=スチュアートである。
「ちょっと疑問に思いし事がありけるのよ」
それに答えるのは、世界に二十人と存在しない『聖人』である神裂火織だ。
「疑問とは?」
彼女が紅茶を淹れながら尋ねると、
「『幻想殺し』について」と答えを返してきた。
神裂がローラの手元を見ると、あの少年についてまとめた資料が置いてある。
全てまとめたはずだが、と心配になった神裂は彼女が気になっていると思われる事柄に触れた。
「…彼の能力についてですか?」
そう言いながら神裂も思い返してみた。
他人の為なら命を賭けることも厭わないとある少年の右手に宿る力。
聖ジョージの聖域どころか、『神の右席』の強大な一撃すらも消し去った、魔術には無いもの。一体どういうものなのか本人にも分かってない節がある。
それについて、実際に見た者の意見を聞きたいのだろうか。そんなことを漠然と考えていた彼女に、ローラは全く違うことを尋ねてきた。
「いや、彼のこの性格面が気になりて仕方が無しなのよ」
性格?と目を点にした神裂が資料を見やるとそこには、「性格:損得勘定を無しに飛び込んでいく性格。他人の為なら右手一本で立ち向かっていく」と書き記されていた。
神裂は彼の勇敢さを思い出しながら、
「この文章の通り、むちゃくちゃですが誰に対しても壁を作らず平等に接し、誰にでも立ち向かえる強さを持った者ですよ」と何故か誇らしげに言う。
ローラは彼女の賛辞を聞きしばし考えた後、爆弾発言を投下した。
「ふむ、ではこの少年に会いにいざ学園都市に赴かんなのよ」
……………は?
「ななな何を言ってるんですか!?」
「だからかの者に会わねばと」
「何故そうなるのですッ!!」
「これだけの強き心を持ちける者に会いたきと思うのは当然のことにありけるのよ」
「あ…貴女はイギリス清教の最大主教でしょう!?なのに学園都市に入れるわけがありません!!彼をこちらに呼び寄せるなら構いませんが!!」
神裂は言った瞬間、自分が何を言ったか分からなかった。
だがローラのしてやったりと言う顔に、まずいことを言ったことだけは理解出来た。
ローラは突然携帯電話を取り出すと尋ねた。


362:とある少女の空想模様
08/09/09 23:40:43 RMlj4BPM
「アレイスター、今の話聞きけりかしら?」
すると携帯電話から男の声で「承知した」とだけ聞こえ、通話が終了した。
神裂が呆然としたように呟く。
「今のは………?」
するとローラは嬉しそうに「これであの少年を……」などと言いながら部屋を出ていってしまった。
残された神裂は5分かかって現状を理解し、その場に崩れ落ちた。

それから3日後。
「あのー……なんで上条さんはこんな所にいるんでせう?」
不幸な駄フラグボーイ=上条当麻は最大主教宅のランベス宮にいた。
「こちらとしても本当に申し訳無いんですが……最大主教が貴方に会いたいと」
面目ない、とでも言うように肩を縮める神裂。
大きなドアの前で二人は止まった。
「最大主教は一人で貴方に会いたいそうなので…お願いします」
「おう、分かった神裂」
では、と言い去っていく神裂。
一人残された上条は少しながら緊張していた。
当然だ。これから会うのはイギリス清教トップ、インデックスに『首輪』をつけたあの最大主教なのだから。
覚悟を決め、ノックをして扉を開けた上条の目に飛び込んできたのはーーー
下着姿のローラだった。
予想外の事態に戸惑う上条。当然だ。
「どうなってんだこりゃぁあ!!」
「うむ、やはり私の肢体は興奮必死みたいやね」
満足顔で頷くローラ。しかも何故か口調が関西弁。
「……………」
あまりの不測の事態についていけない上条だったが、とりあえずツッこむ。
「なんで関西弁?」
「む?これは土御門元春から習ったものやけど……まさかまた間違いだといいけるの!?」
もう何が何だか分からない。
とりあえず自己紹介ということを思いついた上条は
「あー…はじめまして。俺は…知ってると思うけど、上条当麻だ」
「私はイギリス清教最大主教、ローラ=スチュアートといふ者よ。気軽にローラと呼んでやー」
…喋り方を統一してほしいと思ったが、今はそれより聞きたいことがある。
「俺に……何の用だ?」
その、最も重要な問いにローラは笑って答えた。
「貴方を気に入ってしまったの」
また口調が変わっ………ん?
「え?今何て?」
「貴方のその生き方や性格が気に入ってしまって………さっきから貴方と話している間も…ほら」
と自分の股間をまさぐると粘っこい水音を響かせた。
「だから当麻……私を抱いて?」


363:とある少女の空想模様
08/09/09 23:41:24 RMlj4BPM
「だから当麻……私を抱いて?」
そう言われた時、自分の中で何かが切れるのを感じた。
部屋の中には濃厚な雌の匂いが充満し、目の前には下着姿で自分を誘う少女がいる。
据え膳食わぬは男の恥。
理性が消えた上条はローラをベッドへ押し倒したのだった。

以上です。文章が雑でごめんなさい。


364:名無しさん@ピンキー
08/09/09 23:51:24 QyP671jl
>>339
GJ!
この2人めちゃくちゃ好きだから美味しかったですー

365:名無しさん@ピンキー
08/09/10 00:05:57 8R74jwr4
文章云々よりも、前の人の投下から30分しか開けてないのは嫌がらせ?
ちょっと気を遣いなさいよ。

366:名無しさん@ピンキー
08/09/10 00:35:07 he3S9Xig
>>365
文章云々はしょーもないが
そんな細かい事はどうでもいいだろ低脳カス
お前はそんな細かい事で一々絡むから周りから嫌われてるんだよクズw

367:名無しさん@ピンキー
08/09/10 00:42:04 PVBqnaXn
これは自治厨乙って言えばいいのか?

ともかく二人ともヨカッタヨー

368:名無しさん@ピンキー
08/09/10 00:51:56 /mCf9V9k
2人ともGJ!

やっぱり、ローラ可愛いよ、ローラ

369:名無しさん@ピンキー
08/09/10 01:07:28 TnecdnV9
>>366
言い方はアレだけど、言ってる事は間違ってもないんだし
そんな煽らなくてもいいと思う・・


ローラの言葉使い、SS書く時大変そうだw
二人とも凄く面白かったです
続き!続き!

370:名無しさん@ピンキー
08/09/10 01:14:55 N1GporGP
「気を遣いなさい」と言ってる方が気を遣っていないのは仕様ですね

371:名無しさん@ピンキー
08/09/10 13:23:32 YZzD/kbJ
汚れのない聖人を汚すってのは、
なんか非常に来る物があるねw

372:名無しさん@ピンキー
08/09/10 13:29:52 kpDlefMh
巫女とかシスターがやられる理由にそういうものも含まれてると思う。
禁忌を犯すと言う背徳感みたいな

373:名無しさん@ピンキー
08/09/10 14:16:02 bBowu4fb
つまり365の言ってることは正しいが、口調が反感を買いやすいってことだろう。
もう少し冗談めかすなりなんなりすりゃよかったんだろうが。
ひょっとすると最後の微妙なツンデレ具合が「冗談めかした」口調のつもりだったのかもしれんが、不十分だったんだな。


ともあれ両氏ともGJ!楽しませてもらいますた。
けど空想模様さんの方は、やっぱりここまで間隔あいてないと二人でまとめられちゃうだろうから少し時間を空けてからのほうが良かったかと。
間が空くのを待ってて投稿できないなんて状況はめったにできやしませんよ。

374:361
08/09/10 14:44:04 NQQVyAWu
ごめんなさい。次から気をつけます

375:579 ◆UHJMqshYx2
08/09/10 20:23:48 xNp59vvL
まあまあまあ。

376:名無しさん@ピンキー
08/09/10 23:50:33 RsI+g2vz
>>375
おいちゃん、俺と結婚してくれ

377:名無しさん@ピンキー
08/09/10 23:57:33 hYNVSXxJ
インデックスのSS少なッ

378:名無しさん@ピンキー
08/09/11 11:14:27 NaLS1mss
武器がロリしかないからな…

379:名無しさん@ピンキー
08/09/11 12:01:43 jHTd+5Zh
噛み付きフェラ

380:名無しさん@ピンキー
08/09/11 12:26:29 oImM5ytG
インデックスはやっぱりロリ

381:名無しさん@ピンキー
08/09/11 13:53:10 d9KDiqmr
ケフィアと絆創膏…いやなんでもないデスよ?

382:名無しさん@ピンキー
08/09/11 14:53:16 oImM5ytG
インデックスの書き溜めてみます

383:名無しさん@ピンキー
08/09/11 16:53:40 7mGJCPKl
>>382
お願いします

384:579 ◆UHJMqshYx2
08/09/11 17:24:01 62uCyub9
インデックスのSS……インデックスのSS……

385:『握りしめたその手に you_belong_to_me』
08/09/11 17:26:15 62uCyub9
「……ち、ちゃんとさわって確かめるんだよ」
 そう言って、恥ずかしいのか、照れているのか、それとも泣きたいのかあるいは決意の表明なのか
―さまざまなものが入り混じった複雑な表情のまま―、インデックスは碧玉のような瞳を潤ませ
ながらもじっと上条の目の奥を覗き込む。
 上条が息を呑むその隙に、インデックスが両の手を出して相対する少年の手を取った。
「え、ちょっと、あれ? い、インデックス――!!」
 そうしてそのまま、少年に抵抗する隙も与えぬままにぐい、とその手を引っ張り、上条お下がりの
シャツに覆われた小さな膨らみのひとつずつに少年の手を重ねる。
「……………! ………っ、…………!!!」
 お下がり、要するに使い込んでもう着ることの無くなったシャツ―の、洗濯を繰り返した結果薄
くなった綿混の生地の向こうから、上条の手の中へとえも云われぬ感触が伝わってきた。
 張りのある肌がぐっと押し返してくるのに、そこはまるでプリンかマシュマロのような・・・・・・いや、
この表現が正しいのかどうなのか、上条には判断できないのだが、直感的にそう感じた、同居人の少
女の膨らみの手触りが上条の意識を刺激する。
 さらには、
「はうんっ………ひぅっ…」
 少年の手を自らの手でその胸に持っていったはずなのに、上条に触れられた瞬間、恍惚とした感さ
えある、いやむしろ恍惚としている、と言ったほうがふさわしい喘ぎをインデックスが上げた。
 その喘ぎに、思わず手のひらの力が強くなる。
「きゃうんっ」
 ぴくりと力が加わっただけで、それでもインデックスの唇から艶交じりの悲鳴が漏れる。
「……ふあ、はあ、はあ…あうん……」
 荒く、熱く、そして艶めかしくなった少女の息が上条の腕をくすぐった。

                    -*-


386:『握りしめたその手に you_belong_to_me』
08/09/11 17:27:03 62uCyub9
 なぜ、こんなことになってしまったのだろううか。
 混乱が頭の中を覆い尽くして、まともに思考を巡らせることすら困難になっているのに、インデッ
クスが突然、真剣な表情で上条を見つめてきた瞬間の映像だけが鮮明にリフレインする。


 何のことはない、テレビに水着のセクシーなお姉さんが映った、それだけだ。
 そんな映像に思わず目が行くのは、思春期の少年の――いや、単純に男性の性、というものでは
なかろうか。しかし、そのことが(タイミングも悪かったのだろう)、どこか虫の居所が悪かったの
かもしれないインデックスを刺激した……らしいのだ。
「……私だって、」
 聞こえてきた声に、え、と振り返る。
 上条の視界に飛び込んできたのは、不機嫌そうに上条を見上げるインデックスの姿だった。
 インデックスが入浴を済ましている間に、夕食の食器を片付けようとしていた。そこに、付きっぱ
なしのテレビから―何かのバラエティ番組の企画だったのだろう―流れる水着の姿に、思わず見
入ってしまっていたのだ。
 そんな上条の背後にいつの間にか立っていたインデックスは、拗ねたように下唇を噛み、半ば目を
潤ませて真っ赤な顔で上条を睨む。
「とうまはちっとも見てくれないけど、ちゃんと成長してるんだもん」
 インデックスの口から突然にこぼれた全く予測できない言葉に、え、と再び上条は眼前の少女の姿
を見据えた。
 少女は、普段ならお風呂の後でも眠る直前までいつもの純白の修道服を着ているのに、今夜は何故
かもう寝間着代わりのお下がりのシャツ姿だ。何故だろう、と思うよりも早く裾から伸びた白い太腿
に目線を奪われる。
 しかし、それが今回はインデックスにとっては目を逸らされた、と見えたらしい。声量は小さく
なったのに、語気は明らかに強くなって少女の呟きが続いた。
「……それなのに、とうまはいつもいつもいつもとうまで……! 気がつくと誰かに鼻の下を伸ばし
てて……!」

387:『握りしめたその手に you_belong_to_me』
08/09/11 17:27:57 62uCyub9
「あ……? あの、インデックスさん?」
 詰問のような、それでいて独り言でもあるような少女の台詞に、苦笑を浮かべて戸惑う上条を見上
げて、インデックスの表情がさらに硬くなる。
「いっぱい食べたらいっぱい育ったら良いなあ、って云ったのは、とうまなんだよ? なのに、どう
してとうまはちゃんと見てくれないの?」
 畳み掛けるように言われて、上条は返事が出来ない。出来ないままに、少女の声は続く。

「……ちゃんと、育ってるんだもん……!」

 上目遣いに上条を睨んでいたインデックスが顔を上げて、真正面からその顔を見据えた。
「だから、それを証明するために、とうまがちゃんと確かめてくれなきゃなんだよ」
 言葉を出そうとしても出てくれない。声も出ないままに、反射的に動いた口から、かひゅ、とかす
れる息の音が響く。
 ワケも判らずに顔が赤くなっていくのは、いつかの―そう、大覇星祭の初日、まさにインデック
スにその軽口を叩いた日の、少し汗ばんで、甘い匂いをさせ、上条の頭の中をピンク色の空気で満た
していったあの肌の感触を思い出してしまったからだ。
「インデックス……?」
 やっと、少女の名前、そのたったひとことだけが音になる。
「ま、まえにも、とうまはしっかり……み、見てるんだから、ちゃ、ちゃんと、確かめられるはずな
んだよ」
 上条を強く見つめるインデックスのその表情が、不機嫌よりもむしろ羞恥の色を強くした。ぎゅう、
と手のひらを固く握りしめ、ぱくぱくと数度口を動かす。
 あのピンク色が再び上条の頭の中を満たし始める。次の瞬間、呟くインデックスが上条の手を取った。

388:579 ◆UHJMqshYx2
08/09/11 17:29:58 62uCyub9
次の休みは日曜日で、そのあとは7連勤かー。死ねそう。
と、きっと続きが遅れる言い訳を先にしてから逃亡。

389:名無しさん@ピンキー
08/09/11 17:32:01 shh9pqrs
「このライトノベルがすごい!2009」の投票期間中。
投票期間は10月13日(月・祝)締め切り。
URLリンク(tkj.jp)

390:名無しさん@ピンキー
08/09/11 18:00:42 oImM5ytG
>>385
先越されちゃいましたけど、素晴らしいです!!俺も頑張らねば………

391: ◆9uSBC6apvI
08/09/11 22:48:21 +JS3mOHK
うひょひょひょー爆 裂 G J ! 579氏は相変わらず良い仕事しかしませんねえ。
妖艶ってレベルじゃないエロさ五割増しのオリアナを投下したと思えば続けざまにインデックスですか! 何日か抜くのには困りませんです。

っと、ローラをぶちこもうとしてる方にも期待大なのです。
あのクセのある口調の再現は見事。遂にローラ様のエロSS開拓なるか?うおお燃えるぜっ。


さーて、残暑で干からびていたってーか今も干からびているこの前方の弁当でございますが。淫魔騒動の続きがもうすぐできそう。
でもアレはリレーで、既に俺は一度バトンを取ったからね。もし他に誰か続き書いてれば私は即辞退しまして、ヤンデレ五和の続きの作業にキリカエマス。

・・・誰もいないなら・・・また自分がブッこんでいくつもりです。

392:にゃんこ
08/09/11 23:13:07 oImM5ytG
ローラ&上条を書いているにゃんこと申します。淫魔騒動の続きを書くのに参加してもよろしいですか?

393:ユウマ
08/09/11 23:15:25 oImM5ytG
ローラ&上条を書いているユウマと申します。淫魔騒動の続きを書くのは参加してもよろしいんですか?

394:ユウマ
08/09/11 23:17:13 oImM5ytG
ごめんなさい
392の方は手違いですので気にしないでください

395:名無しさん@ピンキー
08/09/11 23:57:47 ojTExhUH
とりあえずコテとかいらないから!な!

396:名無しさん@ピンキー
08/09/12 00:10:33 oLX13HAP
とりあえず大量に書いて読んでる人がまとめサイトに上げるときに
名前が欲しいので鳥つけてとか言われてないのにコテつけると荒れるからやめたほうがいいよ

397:393
08/09/12 00:34:08 7fmNLDeq
ご迷惑ばかりかけて申し訳ありません

398:名無しさん@ピンキー
08/09/12 06:21:39 wWK+b1NT
579氏乙です!完成度高っ!
個人的には何時間で完成させてるんだって感じですがw


で、誰か淫魔騒動のこれまでのいきさつを教えちゃくれんか?
このスレの初めの方見てる限りだと適当に思いついた人間が書いてんのかと思ったんだが、
ひょっとして前スレでなんか協定みたいのがあったのか?
このスレから見始めた新参だからわからんのだよ

399:名無しさん@ピンキー
08/09/12 07:48:30 1c0AfmrL
>>398
まずは>>1に掲出してある総合データベースへ行って、過去ログを見てくるがヨロシ。
こんな話は無いのか!と聞く前には保管庫で、それでも無ければ君が書くのだ。通信は以上。オーバー。

400:名無しさん@ピンキー
08/09/12 12:03:27 XRqBVn2j
久しぶりに来たら、変な作者が増えてるな。
アニメ化の影響でリア厨が流入したのか?

401:名無しさん@ピンキー
08/09/12 12:24:22 6fqYo9BB
保管庫すら知らないのもいるみたいだしそうかもね。
まぁ容量さえ潰されなきゃ気にせんけどね。読まなきゃいいだけだし。
ホントに糞みたいな駄作をつらつら書かれたら俺より先になんか言ってくれる人でるだろうし。

402:398
08/09/12 13:13:27 wWK+b1NT
>399すまん書き方が悪かったようだ。

俺が知りたかったのは「淫魔騒動のあらすじ」ではなく、
「淫魔騒動の企画をやることになった」いきさつだったんだ。
ひょっとしたら職人さんの間で書く順番でも決めてあるのかと思ったんだよ。
まあでもここのログはないようだし適当に様子を見ることにするわ。
貴殿の善意に感謝する。オーバー。

403:名無しさん@ピンキー
08/09/12 20:38:04 g7PQkTRY
>>402
ここのログ、あるよ?

エロパロ&文章創作板ガイド とある魔術の禁書目録
URLリンク(www9.atwiki.jp)
へどぞ。

404:398
08/09/12 21:16:44 wWK+b1NT
>403
探し方が甘かった。俺の目は節穴かと小一時間(ry
ありがとう。ごめんorz
ほんとすまんかった。ありがたく読ませてもらうわ

405:361:とある少女の空想模様②
08/09/13 07:49:33 u99zpMLN
「ふ……んぁ…はぷっ……うぅん…」
室内に響くは粘ついた水音。
それを聞きながら上条は目の前の光景をぼんやりと見つめる。
自分のナニを執拗に舐め、しゃぶり続ける金髪碧眼の少女。
「あむっ…ぺちょ……このように硬くなりけるとは……」
最大主教のローラ・ステュアートである。
このような行為に及ぶに至った経緯を上条は思い出す。

ローラが妖艶に誘ってきた瞬間、理性が切れた上条はローラを抱き締めキスをした。
彼女も積極的に舌を絡めてきて、5分くらいそうやってキスした後ベッドに倒れこみーーー今に至る。
そう考えるとなし崩しだよなー、などと思っていた上条に対し、
「私のテクはたらにけりかしら?」
とローラが心配そうに声をかけてきた。
どうやら上条が上の空なので気持ち良く無いのかと思ったらしい。
そう思った上条は急に彼女に対する愛しさがこみ上げてきて、ローラを押し倒した。
「ローラが気持ちよすぎてぼんやりしてたんだよ」
上条が耳元で囁くと、彼女は嬉しそうに目をとろんとさせ、強く抱きついてきた。
上条は抱き締め返しながら、手にちょうど良い大きさの彼女の胸を揉みほぐし始めた。
「く……ん…ぅあ……」
優しく揉んでやると溜め息をつくローラ。
急に悪戯心が首をもたげた上条は、勃起している乳首を強くつまんだ。
「んぁああぁ!!」
悶えるローラにもっと感じさせようと、上条は彼女の咲き誇る蕾を口に含み、しゃぶった。
「あっあぁあああぁ!気持ち良きなのぉお!!」
もっと吸って、とでも言うように上条の頭を胸に押し付ける。
ちゅうちゅぷぺちょ……
淫靡に響く音に更に高まっていっているのか、ローラが叫ぶ。
「も、もうイクっ!イっちゃうぅぅうぅ!!」
止めとばかりに上条は彼女の乳首を甘噛みした、その瞬間。
「んぁああぁあぁあああぁ!!!」
絶叫と共に体を強ばらせ、弓なりにひきつらせる。
「どうしたローラ?イっちゃったのか?」
そう胸を揉みながら尋ねる上条に、
「あ…貴方のテクが良すぎにけりなのよぉ……」
息も絶え絶えに呟くローラ。
そこには最大主教の面影は無く、ただ雄の精子に狂う雌がいるだけだった。
「さて、ローラ……そろそろ…」
当然こんな所で終わる気は無い。やはり最後までいき、中に出してもらわねば満足出来ない。ローラは自分から獣のように四つん這いになって性器をさらしたのだった。


406:361:とある少女の空想模様②
08/09/13 07:55:34 u99zpMLN
「じゃあ………挿れるよ?」
「早く……いれて……」
誘うように尻を揺らすローラに薄く笑って、上条は一気に子宮まで貫いた。
「ふぁああぁっ!!」
嬉しそうに体を仰け反らせるローラ。
彼女の淫唇はこの上なく潤っていた。更には、
(うっ……挿れただけでイキそうになっちまった)
と上条が危機感を覚えるほどの名器だった。
ずぷっずりゅっぐぷっ!!
卑猥な水音を立てて何度も上条のナニがローラの淫唇に飲み込まれていく。
「はっあっあんっんぁあっ!!」
歓喜を満面に表しながら絶頂へと上り詰めていくローラ。
「くっ………ローラっそろそろもう……っ!!」
上条が息を荒げながら告げると、
「中に出してぇぇっ!!」と中出し許可が。
こうなってしまえば抑えるものは何も無い。上条は最後のラストスパートをかけた。そして、
「あっイクっイクよぉ!!イっちゃうぅぅうぅん!!」
「くっ……!!」
ローラと上条は同時にイった。
上条の精液はローラの子宮をパンパンに満たしたのだった。

「………はっ!?」
と目を覚ましたローラ。そこにはいつも通りの光景が広がっていた。
「………本当は呼びけることなど出来はせぬなのよ……」
と寂しげに呟いたのだった。


以上です。拙い文章で申し訳無いです。


407:名無しさん@ピンキー
08/09/13 08:07:01 AE3OGr9g
まさかの投下直後に当たりましたがね。口調の再現うまー。
夢オチじゃないですよね?これは次のエピソードの壮大なヒキなんですよね?
ともあれGJでした!

408:名無しさん@ピンキー
08/09/13 13:31:35 0/iYfQE7
ミサカ妹と上条さんが同居する話を要求する!

409:名無しさん@ピンキー
08/09/13 13:34:41 YPpUy8u4 BE:1265288377-2BP(0)
超GJ
名作誕生だ!!

410:361
08/09/13 13:57:15 u99zpMLN
①純粋にローラと上条
②他のキャラも巻き込んでみる

どっちが良いですか?


411:名無しさん@ピンキー
08/09/13 14:01:43 8lJbNiZL
>>410
GJですにゃー。できれば②がいいかなぁ。
教徒の誰かに見つかる→巻き込む→誰かに見つかる→巻き込む→きょ(ry

412:名無しさん@ピンキー
08/09/13 18:21:28 u99zpMLN
>>408
こんなんどうすか?

「ねえ、とうま!!起きてよ!!」
「………んぁあ?朝っぱらからどうしたインデックス?」
「一週間出掛けてくるかも」
「………………はぁ?」
「イギリス清教から命令が来たの。だから行ってくるね!!」
「お、おい!!」
そんなこんなで朝早く起こされた上条は、いましがた飛び出したシスターのことを考えていた。
(あいつ俺に迷惑をかけたくないからあんな風に出てったのかなー……)
などと根拠の無い妄想をしているうちに眠ってしまった。

「……うまさん…とうまさん…」
「……ん?いつの間にか二度寝しちまったのか…って御坂妹!?何でこんな所に!?」
「貴方への恩返しがまだ終わっていません、とミサカは感謝の意を伝えます」
「そ、それは分かったけど……答えになってませんよー?」
「だからミサカはあの少女がいない一週間貴方の為に尽くします、と照れながらも宣言します」
「………マジで?」
「マジです、とミサカは嘘無く言います。あと泊まってる間は夫婦のようにして下さい、とミサカは貴方と甘い一時を過ごしたいと吐露します」
「夫婦………というとまさか……」
「もちろん夜の営みもです、とミサカは期待しながら告げます」
「…………………………………中は?」
「……………恥ずかしながら構いませんよ、とミサカは孕ませてほしい内心を少しだけ見せます」
「………御坂妹………」
「この一週間だけ……貴方の妻にしてください」

有り余る欲望をもつ少年と、彼を愛する少女が出会った時、禁断の物語が始まるーーーー!!


413:名無しさん@ピンキー
08/09/13 22:37:17 AE3OGr9g
さあさあ、こんなところで油を売ってないで早く続きを書く作業に戻るんだ。
君の続きを待っている者たちの為にも寝ている暇などありはしないぞ。

414:名無しさん@ピンキー
08/09/14 00:03:22 vZoI8D3f
>>412
エロパロスレで言うのもなんだが上ヤンが性欲に押し流されるのが早すぎじゃないか?

415:名無しさん@ピンキー
08/09/14 00:12:06 hY70sZ50
>>414
寝てる間に電気で洗脳済みという電波がさっき来てたぞ

416:名無しさん@ピンキー
08/09/14 00:24:40 OQT3UvGz
右手が理性をぶっ殺しちゃったんだよ

417:名無しさん@ピンキー
08/09/14 06:18:51 6DOgOuvD
リアリティの話なんてしてたらエロパロなんて書けんてw

418:名無しさん@ピンキー
08/09/14 06:28:19 j+ux0nKi
リアリティのある話なら記憶喪失なんてとっくに皆にばれてるし
相手は実弾兵器を全方位からカミジョーさんにぶつけてくるしでてんやわんやですよ。

419:名無しさん@ピンキー
08/09/14 09:47:15 6DOgOuvD
ひと段落したようなので投下。一応>314の続きだが、俺は基本的にねーちんびいきなのでビリビリは一切出ない。
名前間違えといてねーちんびいきもないと思うだろうがスルーしてくれ。
エロはない。



「いやー悪いな神裂。あいつもいつもはここまで意味不明に襲撃してくることはないんだけどさ。まあ危害なかったみたいだからいいけど、にしてもいきなり襲ってきたと思ったらこれまたいきなり顔真っ赤にして帰ってくって一体あのデンジャラスお嬢様は何を考えてんだ?」
「……私にそんなことを聞かれても、そもそも私は彼女について知りもしないので答えようがないのですが」
「あ、いや、わりーわりー。上条さんはついこの間まで一人暮らしだったから自問自答の癖がついているのですよ。どうか聞かなかったことにして下さいや」
「え、ええ。わかりました。
 ところで上条当麻、あなたに少し聞きたいことがあるのですが」
「ふえ? なんでせう神裂さん。今のごたごたのお詫びも兼ねて、わたくしにできることならば全身全霊でもってあなたのご要望に答えさせて頂きませう」
「そうですか。では、とりあえず場所を変えましょう。できればゆっくり話ができる所がいいですね」
「え、もう街案内はいいのか?」
「はい。もう結構です。主要な交通機関といざという時に身を隠せそうな大型建築物は大体把握しましたから」
「……一応確認しておきますけど、まさかテロでも起こして逃げ道の算段とかじゃありませんよね?」
「違いますよ。と言っても素直に信じられないかもしれませんが、あの子が暮らすこの都市に、私が純粋な破壊活動を仕掛けることはありません。そこは信じていただきたいですね」
「あ、うん。そうだな。信じるよ。わりぃな。
 んじゃ、見物がもうよくて場所変えるなら、うちに帰るか。間が良いんだか悪いんだかインデックスは小萌先生の所に遊びに行ってるからゆっくり話もできるしな」
「あ、あなたの家ですか」
「うん? なんか問題あるか?」
「い、いえ。別に何でもありません。そうですね、行きましょう」



420:名無しさん@ピンキー
08/09/14 09:51:26 6DOgOuvD



      ※



「ところで一応聞いておきますが、さっきのあれは本当にあなたに原因はなかったんですよね?」
「ちょっ、あんた一体何を見てたんですかーっ?! どう見たって偶然発見した敵を滅殺する動きだったでしょうよあれは!」
「あ、いえ、確かにあの場ではあなたは何もしていませんでしたが、ひょっとしたらその前になにかしていたのではないかと……」
「うおぉぉぉぉい! あんたの中の上条当麻は町で出会った女子中学生にいきなり命を狙われるような行為をする男なのか?!
 ちょっと待て! それはわたくし異論を唱えざるをえませんよ?!
 あんた俺のことをどんな鬼畜だと思ってやがるんだチクショーーー!」
「あっ、いえ、別に悪意あってのことではなく、その、いや、でも、
 私が知ってる範囲のような行為を私が知らない範囲でもしていると仮定すると、
 その、どう考えても十や二十はあなたを正当な理由で恨む婦女子がいるのではというか、実際に多分いるというか、」
「ちょ、神裂さん?! まじであんた俺のことそんな風に見てたの?! え?
 謝罪と撤回を要求するつもりだったのにいきなり私は間違ってない発言ですかっ?!」
「あっ、そのっ、いえっ、ちがっ、本当にこれは言葉のあやでしてっ、別にあなたの人格を罵倒している訳ではっ!」
「いいよいいよ別に俺はケダモノだよあんたもそんな風に見てんだろ? そうやって俺の知らないところで俺の悪評は広まっていくのさ。
 どうせそのうち触ると妊娠するとか五股十股一万股普通にかける男だとか言われるようになるんだろ?
 いーよいーよどうせ俺は最低男だよ実際には誰とも付き合ったことないけどさ!
 三角関係どころか直線の関係も未経験だけどさ!」
「あの、本当にすみませんからどうか、…機嫌を…………なおし……」
「………っ! …………………………っ! ………っ! ……………………っ!」
「………………。………。………。………………………………」



421:名無しさん@ピンキー
08/09/14 09:54:36 6DOgOuvD



    ※




「とまあ、無駄話してる間に我が家についたわけですが」
「えっ?! まさかいままでの話は全部雑談……」
「さ、細かいことは気にせずどーぞどーぞ中へ。立ち話もなんだし」
「私、誤魔化されてませんか……?」
「気のせいでせうと上条さんは申し上げます。ほいお茶。で、聞きたいこととは何でせう?」
「本当に、私、誤魔化されてませんよね?」
「ないない。ここまでの話の流れは実にスムーズでありましたよ。
 この学園都市の殆どの人間がやってはいけないゲームだったらフラグが完璧に立ってルート入るぐらい的確な会話でありましたよ。
 固有CGは確実に何枚か出てるでせう」
「ふ、ふらぐ? るーと?」
「あ、いえいえお気になさらず。ささ、本題をどうぞ」
「よくわかりませんね……。まあいいでしょう。では、単刀直入に聞きます。
 上条当麻、さっきあなたはあの少女と恋人や嗜好の話をしていましたね。あなた自身には、好いてる方はいるのですか?」
「――ぶっ! ごっへごっほ! いきなり何を言い出すんですか神裂さん!
 いやとりあえず、あなたの顔にスプレーアートした緑茶はわざとじゃないというかあなたも悪いと言うかとりあえずこのタオルをどうぞ!」
「……………………ありがとうございます。で、私の質問の答えは?」
「って、まだ引っ張るの?!」
「引っ張るも何もこれがこの場の主題です。答えなさい。あなたには答える義務があります」
「いや、ないでしょう! いやありました! すみません! 今答えます! 答えますからそんな追い詰められて泣きそうな瞳で見つめないで頂きたい!」
「いいから早く答えなさい。いるのですか? いないのですか?」
「いや、声震えてるから色々あぶな、ってはい答えます今答えます。
 ところでつかぬ事をお聞きしますが、神裂さん的には一体どのような返答をお望みで…………?」
「これ以上答えを引き伸ばす気なら、」
「はいぃぃぃ! いや恥ずかしいんですけどね! 恥ずかしいだけなんですけどね!
 わかりましたよ答えますよ答えりゃいいんでしょいませんよ!
 好きな人なんて今だかつてできたこともないし告白したりされたりのドキドキシチュエーションもどうせ未経験ですよ!
 悪いか! 恋愛経験値ゼロで悪いか!」
「いえ、別にそこまで自分を卑下しなくても……」

422:名無しさん@ピンキー
08/09/14 09:56:45 6DOgOuvD
「いいんだい! どうせ俺は彼女いない暦イコール年齢のさもしい男ですよ! もう!
 ってか俺に一方的にいうだけであんたは何もなしかよ神裂さん?! 無理矢理言わされた俺には聞く権利がある!
 俺みたいに羞恥の炎に焼かれながら告白するがいい! はいサン! ニー! イチ!」
「いますよ。想い人。できたのはかなり最近ですが」
「…………そうですか。って、なんであなたはそんなにさらっと言うんですか?!
 全開バリバリに恥ずかしがって俺がバカみたいじゃないですか!
 はい! 今の覚悟を決めた顔でさらっと言うの禁止!
 顔赤くしてセクハラに耐える表情を浮かべながら目を潤ませて小首を傾げて『えっ、い、いますよっ!』って言いなさい!
 上条さんの命令です! はいっ、スタート!」
「…………予想はしてましたが、あなた本当にぼんくらですね」
「ちょっ、いきなり罵倒した?! あなたの要求に一方的に従った末の俺の要求を無視していきなり罵倒してきましたかあなた―?!」
「いい加減バカ話はやめなさい、上条当麻。あなたの育った地域では、こういう状況は何も意味を持たないのですか?」
「こういう状況って、狭い部屋に異性と二人っきり、しかも相手は飛び切りの美女で、
 俺に好きな人がいるか聞いた後自分は好きな人がいるっていうこの状況のことですか?」
「状況の認識能力は正常なようで安心しました」
「こういう状況って、え? ……え? ……………………え?
 う、嘘だー。俺にそんなおいしいシチュエーションが来る訳がない。俺の思い違いだ。さもなきゃ幻覚だ。
 わーいこの右手で頭を一撫ですれば厳しい現実にご帰還だー」
「やってみなさい。それであなたが満足するなら」
「えー、ってことはマジに、そういうことなわけですか?」
「ええ。そうですよ。私の想い人はあなた。上条当麻、あなたです」
「ま、」
「……ま?」
「まじですか神様ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

423:名無しさん@ピンキー
08/09/14 09:58:11 6DOgOuvD
「正気に戻りましたか?」
「戻りました。で、ちなみにいつからとか、聞いても―?」
「無粋ですね、あなたは」
「い、いきなり罵倒されましても?! むしろ聞かないほうが不自然というか聞くのが当然の空気というか?!」
「粋で無い、と書いて無粋です」
「いやもうそれはわかったからいい加減答えてくださいよ?! って上条さんは半分キレながら答えを強制してみます!」
「わかりましたから、あなたもそのおかしな話し方をやめなさい」
「了解。続けてくれ」
「……あなた、その生き方めんどくさくありませんか?」
「いや、愉快に生きてるぜ、俺は。それより本題を聞かしてくれ」
「………………明確にあなたに恋心を抱いたのがいつかはわかりません。
 ただ、きっかけはいくらでもありました。ひょっとすると、私たちが最初に会ったあの時。
 あなたがあの子を救ってくれたあの時からずっと、私はあなたに、惹かれていたのかもしれません。
 さあ、これでいいでしょう。あなたの問いには答えました。だから、今度は私が問いましょう。
 私と恋人になる気はありませんか?」
「…………へっ? は、いや」
「あわてる必要はありません。あなたが私を好ましく思っているかどうか、それを答えるだけでいいのです」
「いやいきなり聞かれてもですね上条さんはそんな質問にさらっと答えられるような人生送ってないと言いますか
 とりあえず言えるのはあなたのそのグラマラスボディはわたくしのような青少年には目の毒と言いますか
 ぶっちゃけこんなシチュエーションでしかも二人っきりでその上密室にいたりすると何かこう言葉にできないものがどろどろと」
「あなたが混乱してるのはわかりましたから落ち着きなさい」
「そういう神裂さんの顔もかなり真っ赤ですけへぶぁ!」
「黙りなさい」
「ふぁい、だまりまふ」

424:名無しさん@ピンキー
08/09/14 09:59:38 6DOgOuvD
「とにかくあなたは、へんな冗談や悪ふざけを交えず簡潔に答えればいいんです。
 できるなら、外見的特徴ではなく内面的な特徴で評価して欲しい所ですが」
「えーっと、最後に一回だけ聞きたいんですけど、これは本当にドッキリとかでなく……?」
「……これ以上女に恥をかかせるつもりなら、この刀の錆にされても文句は言えないと思いませんか?」
「だっ、だって俺こういうの慣れてないんだもん?! 動揺してても仕方ないでせう?!」
「……くどいですよ、上条当麻。答えたくないならそう言って下さい。別に恨みませんよ。もしそうなら何も言わずに私は帰りますから」
「無表情の上に目だけ潤ませてそんな台詞言われても?! そんな顔した女の子ほっとけるような奴は男じゃありませんよ?!」
「ならば早く答えなさい。覚悟を決める時間は十分あったはずです。
 今までのあなたのように、出すべき答えを出しなさい」
「わ、わかったよ! わかりましたよ! 上条さんは覚悟を決めましたよ?! どんな答えが返ってきても上条さんは知りませんからね?!」
「いいから早く言いなさい」
「じ、じゃあ、言わせてもらうさ。
 俺はなあ神裂、お前のことは嫌いじゃない。そんなにお前のことをよく知ってるわけじゃないし、
お前の主義を否定しようとしたこともあるけど、俺はお前を尊敬してる」
「あ、ありがとうございます」
「お前が俺よりも何十倍も絶望を知ってるのは俺でもわかる。
 それなのに、それでもなお、絶望の底から人を救い上げようとするのは、俺は素直に凄いと思う。
 お前の覚悟は、救えないものすら救おうとするその信念は、その幻想は、俺にはとても心地いい。
 そっか。そうだな。そうだそうだ。
 今気づいたけど、俺もなんか、神裂のことが好きみたいだ」

425:名無しさん@ピンキー
08/09/14 10:00:49 6DOgOuvD
「…………それは、つまり、私と恋人になってもかまわないということですか?」
「ちょっ、なんであなたはそうやって人が決死の覚悟で言った言葉をもう一回言わせようとするんですか?!
 上条さんは恥ずかしさの余り顔から火ぃ噴いて悶死しますよ?!」
「そ、そうですか。と、とりあえずありがとうございます。
 こう、なんというか、照れるのは当然なんですが、やはり、嬉しいものですね。好きな人に、好かれているというのは」
「や、やめてくれえええええ! そんな! そんな恥じらいながら浮かべた微笑とか! まっかな顔にはにかみ笑いとか!
 そんな表情でこっちを見ないでくれ! 男として悶え死ぬよ神裂さーーーーん!」
「奇声をあげながら転がり回らないで下さい、上条当麻。いくらここがあなたの家でも、看過できることとできないことがあります」
「そ、そんなこと言われても?! 照れ屋な上条さんにはこんな甘ったるい空気には耐えられませんよ?!」
「まったく。そんなことで、これから先することに耐えられるんですか?」
「照れた顔も可愛いですね神裂さん! って、今恥じらいながらなんとおっしゃいました?
 わたくしあなたのご尊顔に見とれておりましてたぶん聞き間違えたんだと思うんですがとんでもない爆弾発言が聞こえたような―」
「ここから先、といったのですよ。まさかこの状況で、告白しあっただけで終わると思ってるんじゃありませんよね?」
「…………………………………………へっ? え? ええええええええええええええ?!」

426:名無しさん@ピンキー
08/09/14 10:03:19 6DOgOuvD
以上で。
続きが読みたければわっふるわっふ(ry

ってのは冗談で、こういう会話文のみの文章についてあなたが思うところを400文字以内で書け。いや書いてください。

427:361
08/09/14 10:07:03 AsUJsQ/r
素晴らしい!!
神裂さん萌えます。

こちらも投下寸前だったので後で投下しますね。


428:314
08/09/14 10:09:45 6DOgOuvD
あいや失礼。割り込んだようで申し訳ない。
やっぱ投下宣言してからじゃないとブッキングの確率上がるか・・・

429:361
08/09/14 10:18:43 AsUJsQ/r
いえいえ。GJでしたよ~

430:名無しさん@ピンキー
08/09/14 10:50:51 EglPdMyb
>>314

GJ!! 会話だけでも状況がよくわかるので無理して説明を入れる必要はないと思います

431:361
08/09/14 11:16:28 AsUJsQ/r
そろそろ投下しようと思うんですがどうでしょう?

432:名無しさん@ピンキー
08/09/14 12:52:52 xfPR8qe2
カモン!

433:361:とある少女の空想模様③
08/09/14 13:07:33 AsUJsQ/r
「アレイスター…お願いがありけるのだけど…」
『なんだ?』
「……上条当麻を少しだけ貸していただきたくなのよ」
『幻想殺しを?』
彼はしばらく考えたが『駄目だ』とにべもない答えを返してきた。
『アレは今重要だ。そちらで何があるか分からないからな』
「…………………」
そんなことは分かっている。だからこそ必死に頼んでいるのに。
プチッっと回線を切ると、ローラは近くにあった椅子に崩れ落ちるように座った。そして呟く。
「……とうま……………」
最近はいつも彼のことを考えてしまう。彼が戦っている姿をアレイスターから送ってもらったが、それをオカズに自慰をするくらいだ。
だが、立場的に彼に会うのは絶望的だ。こちら‘魔術’イギリス清教最大主教、片や‘科学’の超能力者。彼を呼び寄せることも出来るがたった今その可能性は潰されてしまった。
改めて現実を思い知らされたローラは会えぬ想い人のことを考え、すすり泣いた。
(今日も最大主教は泣いてますね………何があったんでしょうか)
(あの方が泣くとはよっぽどのことでございましょう)
(でも案外下らないことだったりとかするんじゃねぇですか?)
(例えば……甘い物が食べたいとか!)
(アンジェレネ!そんな低劣な事を考えるのはあなただけです!)
最大主教執務室前でそんなひそひそ話をする5人組。誰かはおのずと分かるだろう。
(やはりここは直接聞いてみるべきです)
(そうでございますね。救えるにこしたことはございませんよ)
意見が一致した彼女達は執務室をノックし部屋の中に足を踏み入れた。

コンコン、とノックの音がした時にはもう涙は拭き取ってあったので、少し慌てたがすぐに落ち着いた。
「失礼します」と入ってきたのは神裂・オルソラ・アニェーゼ・ルチア・アンジェレネの5人。
「何ぞ問題でもありしかしら?」
ただならぬ雰囲気だったので尋ねてみた。
最も、この雰囲気を作ったのは彼女だったが。
ローラの問いに真っ先に答えたのがオルソラ。
「ローラ様は何を悩んでいらっしゃるのでございますか?」
逆に笑顔で尋ねられた。
「え………?」
確信を衝く質問。虚を疲れたローラは答えることが出来なかった。
「私たちで出来ることなら手助け致しますよ」
神裂も力強く言う。他の三人も頷いている。そういえば彼女達は様々な方法で彼に会っているのだ。良い方法を思い付くかもしれない。
「実は…………」
彼女は思いの丈を話し始めた。


434:361:とある少女の空想模様③
08/09/14 13:08:46 AsUJsQ/r
「……………ということなりなのよ」
彼女が説明し終えた頃には5人とも一つの思いを抱いていた。
またかあの野郎。
「何か良い手は…………」
悲しそうに呟くローラに神裂は真剣に考え出す。
だがそんな彼女を尻目に
「そんなの気にしなくて良いでございますよ」
朗らかにオルソラは笑いかけた。
「……………え?」
呆けるローラにオルソラは自信を持って告げる。
「あの方は小さい理由など気にせずに、見返りなど気にせずに。助けてと言えば助けてくれ、会いたいと言えば会ってくれる…そんな方でございますから」
少年に対して絶大な信頼を寄せて。
「だから、心の底から彼に願えば立場なんて枝葉は取っ払って、『会えない』なんて幻想は彼がぶち殺してくれるでございますよ」
そう言ってにっこりと笑った。
その言葉を聞いて残りの4人も思い浮かべた。方法は違えど、つまらない幻想を殺してくれた彼を。
「では私が彼に伝えに行きます」
神裂が決意を持ってそう言うが、ローラの一言で打ち消されてしまう。
「………私が学園都市に行きけるわ」
「「「「なっ!!!!????」」」」
4人の驚き声が重なる。一人驚かなかったオルソラは「それは良い案でございます」と笑っている。だが神裂はそこまで甘くない。
「な…何を言っているんです!?出来るわけ……」
「出来けるわ。いえ、やってみせなければ彼に申し訳たたぬなのよ!!」
ローラの顔は恋する少女のそれだ。
しばらく彼女の顔を見つめていた神裂は溜め息をつくと、
「…なら私もついて行きます。あくまでも護衛として」
彼女がそういうとアニェーゼ達三人も同じく、と言うように頷いた。
オルソラはというと「旅の支度をしてくるでございます」と行く気マンマンだ。
「………方法に良きなの?」
「言っても聞かないでしょう?出来る限りサポートしますよ」
神裂の笑顔を見て、ローラは改めて思った。
部下に恵まれたな、と。
かくして学園都市はある意味最強の訪問者を迎えようとしているのだった。


435:361
08/09/14 13:10:06 AsUJsQ/r
とりあえず今はこんな感じですが………文章が分かりづらくてすいません。

436:名無しさん@ピンキー
08/09/14 13:17:50 j+ux0nKi
> ローラの顔は恋する少女のそれだ。少…女…?
なんだか西の方から光り輝く物体がせm

冗談はさておきGJです。全裸で待機してます。


437:名無しさん@ピンキー
08/09/14 13:46:21 6RLxxVtQ
>>426
わっふるわっふる!ねーちん派の俺としては垂涎ものだ!
上条さんのセリフが十二分に状況を説明してくれてるからむしろ会話だけの方がスムーズでスマートじゃないかしら

438:314
08/09/14 23:08:40 6DOgOuvD
>361氏
少しだけ言いたいことがあるので、書かせてもらいます。
361氏以外の方は、不快になられるかもしれないので読み飛ばすのをお勧めします。
これから書くのは書き手の端くれの自分の意見で、たぶん書き手の半分ぐらいは持ってる感覚です。根拠は示せませんが。








361氏は何を目的にSSを書いているんでしょうか。それは例えばあふれ出るリビドーを形にしただけとか、
ネタが浮かんできたから一丁腕試しにとか、冗談で書いたら予想外に受けて読者が待ってるからとか、色々あると思います。
361氏自身が何を目的に書いてるのかは俺は知らないし、別に文句をつける気もありません。書きあがったらすぐ投下したい気持ちもわかります。
ただ、SSを書く目的に、他者の評価を浴びたいっていうのを持ってくる書き手もいるんです。
少なくとも俺は、時間かけて書いたSSに感想の一つもつかなかったらその作品を書き続ける気にはなれません。
自分の作品の話題が続いてて、それに感想つけてくれる人がいる間ぐらいは、話題がキャラ雑談とかに戻るまでぐらいは、
書き手としての自分に酔っていたいんですよ。
流れが極端に早くてひっきりなしに投下されてるってわけでもないし。
だから、もう少しスレの流れを見ながら投下をしてはもらえませんか。
やっぱり大抵の職人さんは、投下するからには感想がつくのを待ってると思うんですよ。
そういうのを全然求めてない方もいるのかもしれないし、ひょっとしたらこんな風に感想欲しがるのは俺だけなのかも知れませんが、
せめて感想のレスがひと段落するぐらいまでは、投下は控えて欲しいと俺は思います。






長々とスレ汚しスマソ。たぶん勝手に色々決め付けてるけど勘弁。
361氏は話せばわかる人だと思ったんだけど書いてたら長くなってた。こんなに長く書くつもりはなかった。グチグチとゴメン。

439:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:17:50 J8RiE+QQ
別に擁護するとかそういうわけではないんですがちょっと気になったので。
314氏が予告無しに投下したためであってもしかすると361氏が先に投下してたかもしれない。
もしかしたら361氏ができあがったーよし投下しよう!と思ってたときに貴方の
先入れのような形で投下のタイミングを逸してしまったかもしれない。
そういう可能性も考慮しましたか?


感想についてですがここにいる読者(自分も含めて)はGJと書かなくてもGJと思ってる人だってたくさんいるだろうし。
皆が感想書いたらそれこそSSが埋もれてしまいますよ。
とまぁ読者がgdgd言いましたがSS以外で争わないで下さいということです。失礼しました。

440:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:25:54 bMlnIkby
↓↓↓ここから普段通りの流れ↓↓↓

441:361
08/09/14 23:53:57 AsUJsQ/r
>>314
本当にごめんなさい。少し考えなしでしたね……。314氏の言うとおりです。次から感想とかが一段落してからしたいと思います。


442:名無しさん@ピンキー
08/09/15 00:48:49 fUzd4POo
ねーちんとかローラとか成じゅk(ry
げふんげふん……そんな大人な女性が一所懸命女の子してる姿を見ると異様に萌えないか?

443:名無しさん@ピンキー
08/09/15 01:33:25 nYKK3MYj
ねーちんは18だから女の子で間違いないだろ。
ローラ?年甲斐をかんが(突如ヨーロッパ方面から飛んできた謎の閃光により以下の文面は筆者ごと削除されました)

444:名無しさん@ピンキー
08/09/15 01:35:51 51a9ZpVy
>>443
かんざきさんじゅうはちさいってききました。

445:名無しさん@ピンキー
08/09/15 03:47:14 KDEzCeGz
13歳以上の女は皆熟女(小萌先生は除く)

446:名無しさん@ピンキー
08/09/15 03:50:20 51a9ZpVy
黒子はどっちだっけ?

447:名無しさん@ピンキー
08/09/15 04:21:14 TwZwVvBG
中一だから12の可能性も否定できない

448:名無しさん@ピンキー
08/09/15 04:31:16 51a9ZpVy
だよね。>>445の対象が増えるのか減るのか楽しみだ。

449:名無しさん@ピンキー
08/09/15 10:26:52 CROfVz69
>445
それってどこのドクロちゃんだ?
と思った俺はどっかおかしいのか?ステイルと小萌先生のカップルはとても萌えるが。

450:名無しさん@ピンキー
08/09/15 14:57:05 17l365hj
>>361はまず練習スレで文章の書き方練習してから書けばいいのにね。
正直半年ROMれのレベルだわ。

451:名無しさん@ピンキー
08/09/15 15:35:17 CROfVz69
そうか?
そこまで下手だと思わないがなあ。違和感少しあるけど、説明のシーンってのもあるだろうし

452:名無しさん@ピンキー
08/09/15 15:39:00 fUzd4POo
>>450
文章力とかエロパロ板で言われてもなw
ここではエロくて面白けりゃ正義。他は害悪。
高い文章力なんて読者から金もらってる物書きにしか必要ないよ

453:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:32:12 0IznOjOO
なんか投下しづらそうなふいんきですね

454:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:37:55 pJJy9KKG
空気読まず投下してもよろしいでしょうか?

455:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:43:02 CROfVz69
むしろこの空気を変えて頂きたい、とミサカは恐れ多くも期待を込めた眼差しで見つめてみます。

456:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:45:06 pJJy9KKG
 ふと、目が覚めたとき、そこは病室だった。

 真っ白な部屋に純白のベッド、太陽の光と同調するような色彩のカーテン、俺の着てい
る服は死に装束のような入院着である。色のない色に染められた世界に一つだけぽつんと
鎮座するのは古めかしさが漂う真空管の黒いテレビだけだった。もう何度も訪れたこの部
屋は、周囲を見渡さなくともどこになにがあるか分かるようになってしまった。
 そんなモノクロの世界に例の如く舞い戻ってしまったのは、これまた例のとおり、妙な
事件に首を突っ込んでしまったせいである。

 はぁ、とため息を一つ力なくついて、ベッドに手をつき横たわった体を起こそうと力を
入れた。
「よっ―と、ってあれ?」
 力を入れたのだが、体が上がらない。
「……ぐおっ」
 もう一度持ち上げようとしてみたが、何か重いものでものしかかったように動かない。
 ……ま、まさか俺、この年で身体のどこかイっちゃってますですか?
 お、落ち着け。クールになるんだ上条当麻。落ち着いて素数を数える、じゃなかった身
体を少しずつ動かしてみるんだ。
 …ま、まず足から。
 ………………。
 ひょいひょいと痛みも伴うこともなく割とすんなり持ち上がった。簡単にシーツを隆起
させたあたりを見ると、足は問題ないようである。
 ……よし足は大丈夫みたいだ。次は手に行ってみるか。
 ………………。
 ああああああああ!!!! 左手は上げるけど、俺の右手が上がらないんですが、これ
ってもしかしてそういうことでせうか? これまでの無理がたたっちまったのか? 神様。
助けて許して、助けてくれないと俺の幻想殺しが火噴いちまうぞ? って俺の右手動いて
ないんだった……マジ? マジですか? 本気と書いてマジと読むんですか? やっぱ不
幸だああああああああああ!!!

457:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:45:36 pJJy9KKG
 と、とりあえず落ち着け。落ち着くんだ、上条当麻。
 なにかの気のせいかもしれない。さあもう一度神様のシステムをも殺せる右手をチェッ
クだ。
 俺は右手をぎゅっと握りしめた。

 ふにふに。

 …う、動いた?
 何事もなかったかのように機能した手には、恐らく布団であろう柔らかな感触があった。
 よ、良かったああああああ!! 成人すらしていないこの若さで五体満足じゃなくなっ
てしまったかと思っちまったじゃねーか!
溢れる嬉しさが抑えられず、もう一度手を動かしてみる。

 にぎにぎ。ぷにぷに。
 もう一度やってみる。

 にぎにぎ。ぷにぷに。
歓喜に満ちた右手が握りしめた先には、

「や……んっ」

 天にも昇る気持ちだった俺の幻想を殺す、甘い吐息がかかっていた。
そのあと驚いて飛び上がった俺の目に飛び込んできたのは、神裂火織その人のうつろな
表情だった。

458:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:46:12 pJJy9KKG
「……ですから、いい加減顔を上げてください上条当麻」
 さっきまで自由に動くだの動かないだの言っていた身体全体をフル稼働させて土下座の
ポーズを作りだしてはや三十分、未だに俺の情けない姿は変わらず維持されていた。
「これは不幸の化身上条さんと言えども、前代未聞の失態なのですよ。それを許すなんて
神裂様あなたどこの聖人……でしたね、そうでしたね。ごめんなさい」
「あなたにそう謝られては、こちらの立つ瀬がありません。どうか顔を上げてください。
むしろ迷惑をかけたのはこちらの方なのですから」
「いえ、そんなもの軽くお釣りが来るようなことを上条さんはしちまいました。もうホン
ト貴方様の刀でどうぞ真っ二つにぶった切っちまってください」
「仮にも病院内で流血沙汰など起こせるわけがないでしょう。いえ、それ以前にそのよう
なことを私があなたにするわけがないでしょう」
 俺と神裂はこんな感じでさっきから終わりの見えない押し問答を繰り返していた。
「はぁ」と神裂は一つため息をついた。どうやら埒が明かないと思ったのだろう。ようや
く俺の案を飲む気になったようだ。
 ―あぁ、お父さま、お母さま。あなたたちの不肖の息子は今淫行を働いた罪で、その
生涯にピリオドを打とうとしています。生んでくれてありがとう。生まれてきてごめんな
さい。
 神裂は俺の頬を両手で優しく持ち上げて言った。
「私としては不服なのですが、分かりました。ではこうしましょう」
 そう言った神裂の顔は少しだけ赤かった気がした。
 やはり口ではなんといっても、先ほどの事を気にしているのだろう。

 ―俺は、死を、覚悟した。

 何度となく眼前に近づいてきた死界への入口を、今俺はくぐろうとしている。
 さあどんな判決だって来てみろ。俺は最後まで笑って受け止めてやる。

「……何を笑っているのかは分かりませんが、こういうのは如何でしょうか。私たちはお
互いに相手の言うことを無制限になんでも一つだけ聞く、というのは」

459:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:47:08 pJJy9KKG
「は?」
 俺は目が点になった。
「ですから、相手の言うことを一つだけなんでも聞く、というのはどうかと伺ったのです」
 りょーかいりょーかい、このチンケな頭でもようやく理解できましたよ、そこで俺に死ねというんだな。
 俺にもその権利をくれたのは、この不幸続きの一生に一度くらいはいい目を見せてやろ
うとかそういったせめてもの優しそうで心遣いなわけですか。
 だったらその権利を最大限利用してやるぜ、チクショー!
「あぁ分かった。その条件で構わない」
 俺にしては珍しく、真顔で言えたと思う。

「それじゃあ神裂、死ぬ前にどうか俺とエッ―」
「で、では、私とデートをしてください!」
 俺と神裂は同時に声を張り上げていたが、しかし最後まで言い終えることができたのは神裂だけだった。
「俺とエ…ですか?よく聞こえませんでした。すみません、もう一度お願いできませんか?」
「あ、いや…」
 どうやら俺が言った内容は聞こえていなかったようだ
 というかこっちもよく聞こえなかったけど、でえと? あのデート? それともそれは
新手の拷問なのでせうか?
「でえと?」
「…はい、デートです。その……私は恥ずかしながら、そういった経験はまだ一度もなく、
不得手なのです。ですから異性と接する機会も経験も多いあなたに、殿方に対してどう振
舞ったらいいか、教えてほしいのです。お願いできないでしょうか?」
あのですね、神裂さん。何か勘違いされてるようでせうが、上条さんは一度も女性とそ
んなライクやラブな関係になったこともないし、デートの一つもしたことないんですけど
ね。
「……いや俺はそれでもいいんだけどさ」
 なにしろ殺されると思っていた矢先のことだ、それで済めば僥倖である。
「俺でいいのか?」
「…あなた以外にこの手の問題で頼れる男性はいません。お願いします」
「あ、あぁ、分かった」
 なんだかよく分からないが、神裂とデートすることになってしまった。

460:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:48:25 pJJy9KKG
 そんな約束からしばらく経ったが、神裂は先ほどからずっと顔を綻ばせたまま、お腹は
空いてないかだとか、お茶を飲まないかだとか、トイレは大丈夫かだとか、忙しなく俺に
話しかけていた。
 神裂の笑顔をあまり見たことがなかった俺には新鮮だったが、その真新しさが今は逆に
怖い気もする。ひょっとしてなにか企みでもあるのだろうか。
 神裂はようやく落ち着いたのか、ベッド横の丸椅子に座って言った。
「ところで伺うのを忘れていましたが、あなたはなにがよろしいのでしょうか?」
「なにがって、お願いか?」
 コクコクと頷いて俺の言葉を待つ神裂にはきっと犬の耳と尻尾がよく似合うことだろう。
普段は犬というか虎とか鷹みたいだけど。
 うーんと首を捻って考えるが、お願いしたいことというのが思い浮かばない。
 いや、思いつくことはいくらでもあるけど、実行するには命がいくらあっても足りない
気がする。
「悪いけど保留ってことでいいか?」
「えぇ、構いません。ゆっくりと考えてください」
 神裂は神裂で心ここにあらずといった感じで、今何か聞いたらイギリス清教の暗部でもなんでも教えてくれそうな勢いだった。
「それでは、そろそろ失礼させてもらいます。また後日伺いますので」
 神裂は椅子から立ち上がり、大げさに礼をすると部屋から出て行った。
「お、おう。じゃあまたな」
 俺はぎこちない笑顔で手を振り、引き戸に手をかけた彼女を見送ったのだった。

461:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:51:08 pJJy9KKG
タイトル忘れてましたorz 「とある病室の妄想殺し」というタイトルですが、すっかり記憶のかなたに置いてきてました。
かなり展開強引な上に後半勢い失速しまくりですが、一応続く予定です。エロスのカケラもなくてごめんなさい。
次あたりねーちんがエロくなる予定です。

462:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:59:07 CROfVz69
終わったのかどうかと思って一瞬うろたえてしまいましたがねw
ともあれGJ!ねーちん派の俺としては同士にめぐり合ったようでうれしいです。できる女な神裂さんもいいけど犬耳シッポ完備のねーちんも萌えますねー。
我らが上条さんも上手いこと再現されてるし続きを全裸で待たしていただきましょう!

463:名無しさん@ピンキー
08/09/15 23:11:46 h28iuIde
ちょっと辛いことがあって心が虚ろになっている俺の清涼剤として期待しています。

464:名無しさん@ピンキー
08/09/15 23:19:12 nYKK3MYj
かみじょー君、なんというネガティブバカっぷりwというか単に鈍過ぎるだけか…w

465:名無しさん@ピンキー
08/09/16 00:15:47 F1XjSMeH
ねーちん祭りじゃああああああああ

466:携帯の人 ◆0yDabgA/0.
08/09/16 12:43:31 z/XaJzQZ
そんなねーちん祭に横槍を入れに俺、参上。

もはや忘れ去られたかと思ったけど、ちょろっと話題に上ったらしいので途中までの小萌せんせーネタを投下。

因みに、妙な設定なんかは保管庫参照でよろしくね。
リレーとは一切関係ありまs(ry

じゃ、いくよー

467:『ふぃぎゅ@禁書目録・小萌編』 ◆0yDabgA/0.
08/09/16 12:46:40 z/XaJzQZ
買い物袋を片手に、家のドアノブを捻る一人の少年。
つんつんと黒髪を微妙に立たせ、少しだけ自分の容姿に気をつかったりするそんな年頃の少年が買い物袋を片手にしているというのも、些か妙な光景であろう。
かといって、買い溜めしておくといつの間にか冷蔵庫や棚の食品がねこそぎ無くなったりしてるので、こうやって毎日その日食べる分だけ買ってこなければならないのだ。
それも上条宅に寄生…もとい、居候している白衣の銀髪シスターのせいである。
いや、まぁ、別に彼女と一緒に住んでいることに文句があるわけではない。
バスタブの中で寝なければならないことはこの際脇に置いておくとして。
とんでもない事件に巻き込まれたりもするが、それでも誰か他人が不幸になるより何倍もマシだ。
ただ、バスルームに篭りきらないと取り返しのつかないような暴挙(上条的主観)に出そうだったり、出させられそうだったり、暴走しちゃったりと、何かを納めなければならなくなりそうで、怖い。
何が怖いかはさておき。
可能な限りあの暴食をコントロールすること、それが仕送りだけで二人(と一匹)暮しをするための工夫だったりする。

さて、買ってきた食材を冷蔵庫に収め(またしてもインデックスは出掛けていた。いったいどこにいるのやら)、何をしようかと考えた瞬間、
「…あ、そうだ」
昼時に捻ったあれのことを思い出した。
鞄を手繰り寄せ、カプセルを取り出すと鞄を無造作に放る。
ガチャっと音をたてて落ちる鞄からさっさと意識をカプセルに移した少年は、ぱかりとそれを開いた。
中に入っていたのはシリーズのフィギュアを絵付きで羅列した紙と、薄いビニールに包まれたバラバラのパーツ。
一先ず紙を眺めるのは後回しにして、早速組立にかかった。
ビニールを破り、パーツを並べる。
頭、右腕、左腕、上半身、下半身、衣服。
簡単にパーツを言い表すのならこんな具合だろう。
まず服に右腕を通し、次に上半身。こうしないと右腕がはまらないのだ。
左腕をはめ込んだら頭と下半身をそれぞれくっつける。
元々パーツ数も多くなく、シンプルな造りだったのであっという間に組立完了だ。
何気なく、そのフィギュアをテーブルに立ててみた。
バランスもしっかりと考えられているのか、台座も無くすんなりテーブルの上に屹立する、どこか見覚えの少女。
デフォルメされているのか、全体的に小さい気がする。
下手をすれば小学生に見えかねない桃色ショートカットの少女に再び激しい既視感を感じた。
何だか、つい最近このフィギュアにそっくりな女性を見たことがある気がする。
あくまで少女ではなく女性。外見的には少女で差し支えないが、年齢的にははっきり言ってかなりの問題がある。
魔法少女を名乗れるのは19歳までだ。
ともかく、目の前に立つフィギュアが、どことなく、
「小萌、せんせい?」
少年の担任である月詠小萌にそっくりだったのだ。

ラフな恰好。
そういわれれば確かにそうなのだが、どうみても少女の『衣服』に異常がある。

いや、異常…異常なのか?

ぱっと見、白いワンピースに見えなくもない。
ただ、首周りはやけに広がっていて、右肩に乗っているはずの服がずり落ちている。
典型的な白いワンピースの様に袖が落とされていないその様は、女物の服というよりもむしろ普通のTシャツに見えるのだ。
ひどくシンプルで、他人の目を一切気にしないでいれる場所にいるような、はっきり言えば部屋着のようなイメージ。
プライベートなワンシーン、といったところか。
当然、組み上げている最中はモロで見えていたアレは、微妙に絶妙なラインできちっと見えない。
で、そんなものを凝視していたら、なんというか、イケない妄想が、こう、じんわりと…。

いや、フィギュアを見て欲情したわけでは決してない…ないぞ!

フィギュアが動いたり、魔法をぶっ放したり、妄想を具現化する魔法式を部屋に書き込まれて精液を要求されるような事態にならない限り、欲情なんかしないもん、とアピールしたい気分だ。

小萌先生に似てるから妄想が止まらないんだ!

そんなことを思いつつ、しっかりと小萌先生のあられもない姿を妄想するあたり、如何なものかとは思うが。

その日の夜。
皆が寝静まった夜半過ぎ。
上条宅に住まう一匹の猫は、不可思議な光景を眺めていた。
本来なら真っ暗な部屋に、やわらかく瞬くわずかな光。それは上条の組み上げたフィギュアから放たれているようだ。

468:『ふぃぎゅ@禁書目録・小萌編』 ◆0yDabgA/0.
08/09/16 12:47:57 z/XaJzQZ
ゆっくりと明滅を繰り返す青白い光に疑問を持ったのか、スフィンクスは音もなくフィギュアの置いてある棚に飛び乗ると、そっと前足を伸ばした。
が、

バチッ…。

触れるか触れないかギリギリの場所で、見えない何かに弾かれるスフィンクスの前足。
思わぬ衝撃に、びくり、跳びはねるように後ずさると、一度も振り向かずに飼い主の元へ走った。
流れるような動きで銀髪少女の枕付近に着地。
ぐいぐいと頬を押して覚醒を促すが、少女が目を覚ますようなそぶりはない。
もう一人の方へは、物理的な障害があり、向かうことは不可能。
暫くキョロキョロと逡巡した後、くるんとインデックスの側で丸まった。
その瞳はじーっと、淡い燐光を放つフィギュアを見つめながら。


最近珍しくも無くなった補習の帰り。
朝からしとしとと降り続けていた雨は、ことここに至りいきなりその勢いを増した。
気にかけるほどじゃなかった雨量にタカをくくっていた上条は、下駄箱の前に立ってようやくその浅慮を嘆くことになる。

大雨。

嵐というには些か静かだが、ただの雨にしては激しい。
「どーすっかなぁ…」
軽く頭を掻きながら唸る%8


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch