擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【十三匹目】at EROPARO
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【十三匹目】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/08/15 16:28:09 U4KPgbog
過去スレ
擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプするスレ
スレリンク(eroparo板)
擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプする【二匹目】
スレリンク(eroparo板)
擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプする【三匹目】
スレリンク(eroparo板)
擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプする【四匹目】
スレリンク(eroparo板)
擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプする【5匹目】
スレリンク(eroparo板)
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【六匹目】
スレリンク(eroparo板)
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【七匹目】
スレリンク(eroparo板)
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【八匹目】
スレリンク(eroparo板)
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【九匹目】
スレリンク(eroparo板)
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【十匹目】
スレリンク(eroparo板)
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【十一匹目】
スレリンク(eroparo板)



3:名無しさん@ピンキー
08/08/15 16:30:29 U4KPgbog
妄想万歳。

4:名無しさん@ピンキー
08/08/15 17:07:08 PU2rj7hN
>>1おつかれさま。そうね…ご褒美に……

食べてあげるわっ!ガバッ(性的な意m(ry

>>3
まだやってんのかw

5:名無しさん@ピンキー
08/08/16 01:35:37 QDhNGPzN
>>1

とりあえず今書いてる狐のSSはこっちに投下しますよ

6:名無しさん@ピンキー
08/08/16 01:56:46 yp52ByvS
>>5
前スレもまだ50KBぐらい残ってるから短編だったら
向こうに投下してもいいんじゃね?

7:名無しさん@ピンキー
08/08/17 23:27:51 8DvDDvmH
>>1乙だと思うぞ

8:名無しさん@ピンキー
08/08/17 23:35:12 DhG4Iv2B
>>1に善き逆レのあらんことを

9:名無しさん@ピンキー
08/08/17 23:37:57 vooEGZ4Z
てすと

10:名無しさん@ピンキー
08/08/18 00:02:54 vooEGZ4Z
規制おわた\(^O^)/
前スレは要領厳しげなんでこっち投下するんだな、こいつが

ちなみに狐もの

11:暁狐
08/08/18 00:06:42 vooEGZ4Z
 『きつねのじかん』


 ある山には狐の神がいる。
 神と言っても人間が勝手に言っているだけで、もうすぐ、いや明日1000歳を迎える金色の九尾の狐である。
 九尾と言っても、既に天狐化寸前で、ついさっき尻尾が抜け落ちて、とうとう1本になってしまった。
 だから、その日の妖狐はとても不機嫌であった。
 好き好んで天狐などになりたくない。本音を言えば生き過ぎた、さっさと死にたい。
 いっそ大災害でも起こして、人間に自分を襲わせるかとも思ったが、人間に殺されるのは癪である。

―とりあえず適当に人間どもを脅して飯でも食うか―

 そんなことを考え、山を降りていた妖狐は山の入り口の大きな木の下で何かを発見した。
 それは……やかましく泣いている1人の赤ん坊であった。




12:暁狐
08/08/18 00:07:39 p6eF3lU8


「テン、今日は猪が獲れた」
『おう、そうか。じゃあ丸焼きにしよう、丸焼き丸焼き』
「あぁ、じゃあ火ぃ起こすから、いつもの」

 十数年くらい経って、天狐となった妖狐はまだ生きていた。
 木造の小屋の中に敷かれた藁の上で丸くなり、1人の青年が天狐を”テン”と省略したような呼び方をし獲ってきた猪を見ると、自然と尻尾が動く。
 ムクリと起き上がり、外でセッティングされた薪に尻尾を近づける。
 そして尻尾の先から小さな火球を撃ちだし、赤い火を燈した。
 その間、青年は手馴れた手つきで捕獲した猪の脚を、大木に縄で結び付けていた。
 テンも手伝い、猪を炎の上にセットする。猪は背中から焼けていく。

「あ、薪が足りないな。テン、ちょっと薪割ってくるから、いい感じに焼けるまで見ててくれ」
『はいよ、任せろ』
「勝手に食うなよ?」
『そう早く焼けはせん』

 青年は薪を組みに小屋の裏に行く。
 テンはまるで犬のようにおすわりをし、先が白い大きな尻尾をブンブン音を立てて振るっていた。
 腹が減っているし、目の前の猪が徐々に良い匂いを出すものだから、テンのお腹が時々鳴っていた。

『まだかな?』
「まだだよ。もう少しだ」

 相当腹が減っているのだろう、青年が薪を持って戻ってきて、このやり取りは既に10回はやっている。
 そんなやり取りが続き、猪はとても美味しそうにこんがりと焼けた。
 青年はナイフで猪の肉を切り、自分の分を木製の皿に移す。
 その後は、数枚の大きな葉の上に残りの猪本体を乗っけるだけである。

「『いただきます』」

 いつもの挨拶の後、食事が始まった。
 青年は手づかみで、テンは前足で大きな猪の体を押さえて、見た目どおり獣のように食べている。
 昔、青年は聞いた。
 テンはとても偉くて凄い狐なのだと。
 しかし、目の前で猪を食べてる姿は神なんてものではなく、ただの獣だ。
 しかも実に美味そうに食べるから、自然と笑みが浮かんでしまう。

『……ん? 何見てるんだ? 言っとくが、やらないぞ』
「そんなに食えないって。いや、相変わらず美味そうに食べるなぁって」
『そりゃ、美味いからな、これは』
「ごもっともで」


13:暁狐
08/08/18 00:08:08 p6eF3lU8

 1人と1匹は笑い合い、食事を続けた。
 明らかに青年より取り分が多いはずだが、先に間食したのはテンの方であった。
 青年が遅いわけではなく、ただ大食いで早食いなのだ。
 ”ごちそうさま”といつもの挨拶を交わす。
 残った牙や骨は使い道があるので取って置くと、テンが食べてしまう前に青年は素早く回収した。

『……さて、腹も一杯になったし、わしは寝る』
「食べてすぐ寝ると、牛になる」
『わしゃ狐だ。生まれた時も死ぬ時も狐、牛になぞなりはせんよ』
「いや、そういう意味じゃなくて……まぁいいや、おやすみテン」
『あぁ、おやすみ。それから、偶にはわしの事を母と呼ばんか』
「ふーん、呼んで欲しいんだ」
『べ、別にそういうわけでは……いつもわしを呼び捨てだからな、お前は。偶には立場と言うものをだな……』

 少し焦るテンに『はいはい』と軽く流す青年は、食器を洗いに近くの川まで歩いていった。
 軽くため息を吐き、テンは小屋の扉を開ける。
 尻尾で扉を閉め、いつもの寝床で丸くなる。
 尻尾を揺らしながら、青年がまだ少年だった頃の事を思い出していた。
 生きる事自体飽きていた時に都合よく現れた赤子。最初は貢物かと思い食おうとした。
 だけど、泣いていたのに自分を見た途端その赤子が嬉しそうに笑い、気が変わって育てる事にした。
 その判断が、テンの人生をほんの少し狂わせたのだ。

『……カァー』

 彼女は人間はおろか同じ狐でさえ育てた事のない。
 何をすればいいか全然分からず、ふもとの村の人間に聞いたりもして、人間を育てた。
 忙しかった、この一言である。
 だけどただ何もせずに生きているよりはマシであった。
 ただ、子育ての頃を思い出すと気分的に疲れてくる。
 眠気が襲い、大きな欠伸をする。
 そして思い出に耽るのは止め、テンはゆっくりと瞳を閉じた。



14:暁狐
08/08/18 00:08:40 p6eF3lU8



「ん…………ぅ、く……」

 ふと、テンは目を開いた。
 空を見るとまだ暗い。まだ真夜中のようだと、眠気眼に確認した。
 そして、何か妙な事に気づいた。
 青年が、部屋の片隅で、自分に背を向け猫背で何かをしているのだ。
 右手が絶えず上下に動き、青年の息遣いは荒く時々変な声を上げている。
 テンはゆっくりと起き上がり、青年に気づかれないように気配を消して近寄り始めた。

「はぁ、んッ……はぁ……」

 室内に小さな水音が聞こえ始める。
 その音に反応して、テンの狐耳がぴくぴくと上下に小刻みに動く。
 そして覚えのある臭いを感じる。独特なものなので忘れはしない。
 この臭いで青年が何をしているのか、大体の察しがついてテンは笑みを浮かべた。

『……なぁにをしている?』
「ッ!」

 背後から耳元で囁くように、テンが笑いながら言うと青年は肩を震わせて振り向いた。
 彼の目は見開き、口は半開きである。
 徐々に羞恥心を感じ始めて、青年の顔が真っ赤になっていく。 
 それを見ながら、テンは彼の股間へと視点を下げた。
 テンの視線の先には、硬くなりそそり立っている彼のペニス。
 それを握っている彼の右手は、亀頭から出ている透明液で濡れている。
 やはりな、と思いながら青年の脇の下を潜りそこに顔を近づけてた。

『自慰か? その頭の中で誰を犯していた?』
「……っ……い、言うわけないだろ」

 テンと目を合わせようとせず、赤面し青年が答える、
 その口調はやや怒鳴り気味だ。
 それもそうだろう、最も恥ずかしい場面を見られて、しかも笑われているのだから。
 いくら長年共に暮らしていようが、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
 誰を想像していたなんて言えるはずがない。

『……もしや、ふもとの村の、あの狼娘ではないだろうな?』
「うっ……!」
『うって言った! やはりそうなんだな!』

 テンがいきなり怒鳴り始める。
 彼女が言うとおり、青年が自慰のために脳内で犯していたのは、ふもとの村に住んでいる若い狼の娘である。
 テンと同じく人間の姿になることができ、綺麗な銀髪やで、小柄で、無表情であまり喋らないが綺麗な娘だ。
 ただ、目上の存在である自分に対しての礼儀がなっていないと、テンはあまり好きではない、というか嫌いな相手だ。
 向こうも青年に気があるみたいだが、絶対に交際など認めないと言うほどである。

『……あんな、100年も生きておらん狼娘に……』
「え?」
『礼儀も知らん娘どもに……お前は渡さんっ、絶対にだ!』


15:暁狐
08/08/18 00:09:50 p6eF3lU8

 テンの声が室内に響き、尻尾の先から生み出された紫の炎が体を包んでいく。
 しかし、青年は平然としている。この炎は熱くないのだ。
 そして、炎に包まれたテンの体が変化していった。
 炎が消えるにつれ、その姿が露になっていく。
 両足はしなやかで細く長い腕に、脚に。体毛は薄くなり、腰まである金色の長髪に。
 体のラインは猫科動物のように引き締まり、また出ているところは出ている。

「まったく、目の前にこのような美女がおるというのに、お前ときたら」

 炎が完全に消えると、美しき人間の美女の姿を変えたテンが後ろから青年と抱きついた。
 しかし、人間の姿と言っても、狐耳や尻尾は獣のままである。
 そして青年の耳元で妖しく囁いた。
 背中に震えが走ったような気がした。
 柔らかいものが背中に当たっているのを感じ、青年の胸の鼓動は早くなる。

「次は、わしで妄想できるようにしてやろう」
「な、ちょっと……」

 徐に青年のペニスを握り締めるテンは、その手を上下に動かし始める。
 透明液でテンの手は直ぐに濡れ、潤滑油の代わりとなり動きをスムーズにさせる。
 青年は低い唸り声を漏らす。そんな彼の頬をテンの舌が這う。
 テンを振り払おうとした青年だが、引き始めた快感が再び全身に襲い始める。
 自分でするよりも彼女の手は気持ちいい。流石に1000年以上生きているだけの事はあるだろう。

「んッ! くッあッ!」

 そして青年はあっという間に絶頂してしまう
 テンに声を掛けられたときには、既に絶頂直前という要因もあった。
 ペニスから噴き出た精液が小屋の壁に直撃し、テンの手も汚す。
 精液がついている指を咥え、音を立てて舐めるテン。
 射精が終わり、呼吸を荒くさせて少しぐったりとしている青年を後ろから持ち上げる。
 そして、自分の寝床である藁の上に青年を仰向けに寝かせ、彼の上にテンが覆いかぶさるように乗った。

「や、やめ……」
「フフ、お前も大きくなったな」

 青年のズボンは膝まで脱がされ、上半身の服はビリビリと音を立てて破られる。
 彼に身を寄せ、頬を舐めた後、尻尾を振り、舌を這わせながら下がっていく。
 乳首を舐めたり、少し摘んだりすると青年が声を漏らす。
 その声に反応してテンの狐耳が小刻みに動く。
 指舐め、ヘソ舐めの後、彼女の舌はついに青年のペニスに到達した。
 一度射精したのだが、テンに舐められた感触で硬くなり天を向いていた。
 
「改めて見ると、ここもなかなか……」
「そ、そんなに見るなって……」
「ふん、今更何を恥ずかしがっている?」

 妖艶な笑みを浮かべ、音を立ててペニスを舐め始めるテン。
 精液と透明液が混ざり合ったような味がした。
 少し忘れかけていたこの独特の味とニオイ。
 ここ数百年、雄と交尾という行為をしていなかったということもあり、テンは徐々に発情していた。
 頬は見る見るうちに赤くなり、体が熱くなって呼吸も荒くなっていく。
 テンは下半身へ片腕を伸ばし、自らの秘所を指でなぞり中指を人差し指を挿れる。


16:暁狐
08/08/18 00:10:24 p6eF3lU8

「んッ! はぁあッ……ぁ、おまえの、ほし、ぃッ!」

 指をほんの数往復出し入れしただけで、秘所から洪水のごとく愛液が溢れ出る。
 長年暮らしてきたが滅多な事では聞かないテンの甘い声と、秘所から聞こえる水音で聴覚も犯される青年。
 そして、徐々にテンの中で物足りなさが出始めた。
 指だけでも気持ちいいのだが、足りない。
 もっと太い、膣の最奥を刺激するモノが欲しくなった。
 そんな彼女の欲を満たすモノは目の前にあった。秘所から指を抜き、瞳を潤ませて、テンは青年の上を跨ぐ。

「おまえの、いただく……」
「ちょ、まって、俺たちはおやこ……」
「人間も、血のつながった親子で、交わるというも聞く……問題は、あるまい……」
「でも……うぅッ!」

 ペニスを片手に握り固定し、腰を下ろし濡れそぼった秘所にあてがうテン。
 青年は一瞬の抵抗を見せたが、ペニスがテンの中に収まり始めたせいで、抵抗力が更に低下した。
 というか、既に快感が抵抗感を勝ってしまっていた。

「はッあぁッ……んッ!」

 久方ぶりの挿入感でテンは眉根をひそめる。
 下唇を軽く噛みつつ、ゆっくりとペニスを導いていく。
 そして、ゆっくり挿れるのがなんか面倒になり、一気に腰を落とした。
 ペニスは膣の最奥まで届き、テンは少しだけ絶頂してしまった。
 前かがみになり、しばらく制止する。
 彼女が動かずとも、テンの膣内は精液を搾り取るかのように動き、青年は絶頂してしまいそうになる。

「んッ……すこし、達してしまった……しかし、ほら、入ったぞ?」
「テン、も、出る、抜いて……」
「何を、ためらっている? いつでも、出していい……わし達は、異種同士、孕みはしないだろ……多分、な」

 絶頂感が抜け、テンは青年の言うことをまるで聞こうとはしない。
 それどころか早く出せと言わんばかりに、小刻みに腰を使い始める。
 歯を食いしばり絶頂感に耐える青年だが、耐え切れずに彼女の膣内を汚してしまった。
 
「ッく! うッ……ッ!」
「はんッ、だ、出したか……んッ、だが、まだ……ひあッ!」

 熱いものが自分の中に流れ込んでくる感触を、笑みを浮かべて感じるテン。
 だが、当然の事ながらまだ終わりではない、彼女は前かがみをやめ跳ねるように腰を動かす。
 単純な上下運動から、回転運動、前後運動と、腰の動きを変えてペニスを味わい青年を犯す。

「あんッ! ああッ! はぁ、んッ! はうんッ……ッ!」

 テンは鼻にかかった甘い声を吐く。
 それに対して青年は切羽詰った声を上げた。すでに3射目が発射寸前なのだ。
 ゆるさを感じない締め付け、それでいてねっとりと絡みつく膣は、彼をすぐに追い詰める。
 そして、2度も放ってしまい我慢が効かない青年は再び彼女の中を汚す。
 腰使いを激しいものから緩やかなものに変え、テンは青年に身を寄せる。
 彼と唇を重ね、閉じられてる歯をこじ開けて舌を侵入させる。青年もすぐにテンの口内に舌を入れる。



17:暁狐
08/08/18 00:11:39 p6eF3lU8
「ンんッ……んはッ、んッ」

 2人は舌を絡め合い、お互いの唾液を味わう。
 時折唇を離すと、唾液の糸が二人を結び、再び唇を重ねる。
 その最中でも、テンはペニスを下の口で咥えたまま、ゆっくりと腰を動かしていた。
 絶えず刺激され、射精後だろうと青年のペニスは硬いままで、膣の最奥を刺激する。

「んっ、んあぁッ、お、尾を……」
「はっ……ん?」
「尾、さわって……」

 唇を離し、瞳を潤ませテンは懇願した。
 青年は彼女の希望どおりにすることにした。
 上体を少し起こし、腕を少し伸ばすとゆらゆら揺れている彼女の尻尾の先端に触れた。
 そして、青年はその尻尾をギュッと握り締めた。

「ひッ! ひああぁああぁッ!!」

 テンの体が弓ぞりになり、声を上げて絶頂する。
 膣はペニスを握り締めるかのように締め付け、青年も堪らず絶頂してしまった。
 敏感な部分とは聞いていたけどここまでとは……
 テンの膣内を精液で汚しながら、心の中で少し驚く青年は、ペニスを扱うように尻尾をしごき始めた。

「あひッ! いッ、ぁあッ、や、やめ、ろ、あううんッ!」
「おねがいしたのは、そっちでしょ……?」
「こ、ここまでしろとは……ッ、ま、また達す……ッ!!」

 既に攻守が逆転していた。
 座位となり、下からテンを突き上げながら尻尾をしごく。
 時折、指で力強く摘んで捏ねる。
 膣の最奥と尻尾を同時に攻められ、テンは何度も絶頂してしまう。
 絶頂している最中に絶頂し、頭が真っ白になっていく。 
 青年の首に両腕を回して抱きつき、唇を押し当てるテン。青年もそれを受け入れて、再び舌を絡ませる。

「んッ! んんんッ! ンっんッ……ッ」

 唇を塞いでる間もテンは絶頂する。
 神と崇められている天狐ことテンだが、今宵だけはただの発情した雌狐と化していた。
 彼女の嬌声は、日が昇りかけている頃まで小屋に響いていた……



18:暁狐
08/08/18 00:12:33 p6eF3lU8




「はっ……はっ……はぁぁーーーーっくしょん!」
『ようやく起きたかバカモノめ』

 尻尾の先で鼻をくすぐられ、大きなくしゃみと共に青年は起き上がる。
 眠気眼で周りを見ると、目の前には獣の姿に戻っているテンがいた。
 そして自分は裸、そう感じたら寒くなり再びくしゃみをする。

「あれ、なんで俺、裸……?」
『そんな疑問の前に隠せ』
「あ!」

 青年は顔を真っ赤にして、大事な部分を両手で隠す。
 触れてみて分かったが、その部分がジンジンとして痛い。
 昨晩何があったのか思い出そうとしても、寝起きのせいか記憶がハッキリしない。
 自慰をしていたところまでは覚えているのだけど……
 やや混乱している彼の記憶を弄くった張本人は、目の前で怪しく微笑み見ている。

『今日はわしが食事当番だ。火の準備でもして待っておれ』
「え、あぁ」

 テンの言葉で青年は股間を隠しつつ起き上がる。
 そのうち思い出すだろうと、曖昧な記憶の事はあまり気に止めずズボンを穿く。
 その様子を、テンはジッと見ていた。

『おい』
「ん?」
『お前、もし自分の子ができたらどうする?』
「は? 何言って……」
『どうすると聞いている』
「えっと……そりゃ嬉しいかな、俺の子だし。でも狐と2人暮らしじゃろくに相手も……」
『そうか。ではな』

 青年の回答の途中でテンは獲物を獲りに出て行ってしまった。
 なんだったんだと、青年は首を傾げるが、これも大して気に止めずに顔を洗いに川に向かった。

 ”天狐様に子が宿った”
 
 という噂がふもとの村に流れたのは、この日の数ヵ月後の事である。


【終わると思う】

19:名無しさん@ピンキー
08/08/18 00:15:39 p6eF3lU8
書き忘れたけど

>>1




20:名無しさん@ピンキー
08/08/18 00:16:21 RgPlKreI
乙一番乗りの栄誉は俺がいただく

21:名無しさん@ピンキー
08/08/18 00:23:16 aOQv23FF
>>1

そして暁狐氏GJ!
逆光源氏ktkr
で、狼娘との3Pまだー(ぉ
やっぱ狐娘に逆レは王道ですねw

22:名無しさん@ピンキー
08/08/18 09:04:56 LJsS6qfh
やっぱりBIGBOSSの書く狐っ娘はいいなぁ
なんだかほんわか風味で

23:ポン
08/08/18 18:04:45 RbhD8RhC
>>1
>>18

ともに乙
これから投下する作品は旧スレとの二重投下計画です。
犬耳娘、地元ネタ注意

24:ポン
08/08/18 18:05:33 RbhD8RhC
 彼女はたいてい俺と同じ列車に乗っている。
 行きも、帰りも、俺は彼女と同じ列車に乗っている。

通学列車の君

 『ご乗車ありがとうございました、新川。新川でございます』
 「やばっ!」ちんたら自転車をこいできたのが悪かったのか、駅の階段を全力でかけ上がったとき、ホームには5両編成のディーゼルカーが舞い込んできていた。
 俺は息を切らしながら、つい今しがた列車が到着したばかりのホームをひたすら駆ける。
 列車全ての扉が開いてるにもかかわらずそれらを無視し、俺は後から二両目の後部扉へとひた走った。
 やっとの思いで俺は二両目の後部扉から列車に飛び乗る。
ギリギリセーフ、俺が乗り込んだ次の瞬間、全てのドアは閉まってしまった。
「間に合ったぁ……」
別にドアさえ選ばなければどうって事無いのだが。
それでも俺はほとんど毎日、このドアから列車に乗っている。
車内にはディーゼルエンジンの爆音が響き渡り、列車は高架の線路を街の中心部方面へと滑り出し始める。
(今日はいるかな……)
すし詰め状態の車内デッキを見回す。
 
 (よかった……いた)
それは他校のブレザーを着た犬獣人の少女だった。
栗色のふわふわした髪の毛とスカートから顔を出す同じ毛質の尻尾。垂れた犬耳。可愛らしい顔。いつも通りの通った高い声。
自分が高校に受かってから――つまりこの列車に乗り始めてからもう1年になるが、
それまで(遅刻などの例外を除いて)彼女はいつも同じ列車に乗り合わせて、このデッキにいた。
そして、それまでいつもまちまちだった乗車位置が、いつしか常に彼女と同じデッキを選ぶようになっていた。
(まあ、どうせ俺には縁がないだろうけど)
そう心で呟きながら、俺は揺れる列車に身を任せた。

列車は二つ三つの駅に停車するとすぐに終点へとたどり着いた。
『ご乗車ありがとうございました。札幌、札幌でございます』
列車は金切り声を立てて停止し、都市圏に場違いなローカル線用のディーゼルカーのドアが開く。
ディーゼルの煙と轟音に溢れたホームはすでに反対のホームに着く予定の特急の客がちらほらと見える。
「さぁて、今日も一日頑張りますかぁ」親父臭い一言を発し、俺は高架ホームの階段を下りて、改札を通る。
自動改札をぬければ、そこはターミナル駅然とした空間が広がっていた。
こうして俺の一日は始まっていくのだ。


25:ポン
08/08/18 18:06:13 RbhD8RhC



「ふぅ…………」駅ビルの中に存在する本屋で、俺は立ち読みをしていた。
時刻は午後六時。そろそろ外も日が傾いてきた頃だろう。俺は読んでいた本を棚に戻して、書店の中にあるエレベーターへと向かった。
書棚の林をぬけ、やっとエレベーターのある箇所までたどり着いた時、すでにエレベーターの前には先客がいた。
「……いつもの子だ」
通学列車の少女だった。
ふわふわの髪を指先で巻きとり、垂れ下がった耳と尻尾が時たまぴくぴくと動かせてエレベーターを待っている。
そして、申し訳なさそうに俺は彼女の隣に立った。
面倒な事にエレベーターは書店のある五階から最も離れた一階で止まったままであり、うんともすんとも動かない。
やがて彼女が俺の方に首を捻らせて、じっとこっちを見てくる。俺は一瞬視線を合わせてしまったが、すぐに下を向いた。
いつも同じ列車に乗っている、しかも同じデッキに乗っている人間だとわかっているのかどうかはわからないが、とにかく俺としてはかなり気まずかった。
一分近く経っただろうか、リンロン、と心地よい音を伴ってやっとエレベーターがやってきた。
だが、余計気まずい事にエレベーターの中は無人だった。
俺はさっさとエレベーター乗り込んで一階のボタンを押し、彼女が入ってきたのを確認して『閉』ボタンを押すと、階数表示の電光板に目をやった。
彼女は俺に視線を送るのをやめていたが、それでもこちらに注意が行っている。と言った様子だった。
ものの数十秒でエレベーターは一階へと辿りつく。
その瞬間俺は足早に改札へと向かって行った。もうこれ以上気まずい想いはしたくない。
駅ビルのショッピングモールを抜けて、改札口が見えた時、俺は改札の異変に気づいた。
「ずいぶん人が多いな……」そう思いながらも、改札口へ足を進める。
今日は大したイベントもない平日だ。それでこれほど改札がごった返すような事と言えば。俺は嫌な予想を抱く。
そして列車の時刻とホームを知らせる電光掲示板に目を映すと、その予想は見事に当たっていた。
『学園都市線は沿線での置き石事故のため一時全線不通となっております』
その一文が通学路線の電光掲示板の全ての箇所を空しくループし続けていた。
「置き石とか……ふざけんなよ」俺は毒づいて、近くのベンチの開いている箇所に腰を下ろす。
しばらく一人ごちに電光掲示板の列車案内を延々と見ているうちに、特急の到着を告げるアナウンスの直後に隣のおっさんが立ち上がって、改札へと消えて行った。
電光掲示板は本州行きの寝台列車の到着を示し、さらにいくつもの普通列車の案内が着いては消える。俺は他にやる事もないので、それらをただただ目で追う。
ふと、先ほどまでおっさんが座っていた位置を見ると、そこには知っている顔があった。
栗色のふわふわの髪に、ぴくぴく動く犬耳。
いつもの、通学列車の彼女。

26:ポン
08/08/18 18:06:47 RbhD8RhC
俺はすぐに目線を電光掲示板に戻した。いつの間にか四番線の普通列車が出ており、一番下のラインに区間快速が新しく食い込んでいる。
「あの……」彼女が言った。「汽車、直りませんね」
彼女が誰に対して言ったのか、俺は一瞬考えたが、すぐに相手はおそらく自分だ。と気づく。
が、もし単なる俺の自意識過剰だとしたら、ここで答えれば盛大な自爆だろう。
あえて自爆を気にせずに答えるか、保身のために答えないか。俺の脳内評議会の意見は真っ二つに割れる。
電光掲示板は今度は一番線の快速が出て、一番下のラインに普通列車が食い込んでいた。
右の議席に座った答える派と、左の議席に座った答えない派が乱闘寸前の空気をかもしながら意見を次々に戦わせる。
アナウンスはまだ通学路線が復旧しない事を告げた。
そして、脳内評議会で赤くて三倍な議長が下した決断は…………
「そ……そうですね」
俺はうわずった声で答えた。

ほら、あの子不思議そうな目で見てるぜ。
見ろよ。この俺の自爆っぷり。
素晴らしく自意識過剰なバカがここに一人いるよ。

「やっと、答えてくれましたね」犬耳の少女は笑いながら、俺に言う。

どうも、自意識過剰ってわけでもなかったようだ。

*

「あ、北斗星行っちゃった」俺は相も変わらず、今さっき本州行きの寝台列車の表示が消えた電光掲示板を凝視している。
「本当だ」隣に座った犬耳少女が電光掲示板に目を向けた。
どうやらかなりダイヤが混乱しているらしく、俺達の乗る列車はまだ復旧していなかった。
雑踏と、話し声と、アナウンスと、階上のホームからの列車の通過音が支配する空間で、彼女は消え入りそうな声で呟いた。
「…………名前、なんて言うんですか?」
俺は、恥ずかしさから顔をうつむかせる彼女に向かって言う。
「……新内志人(しんない・ゆきと)です」俺もつられて上ずった声で答えた。
「私は……」消え入りそうな声がまた呟いた。「近文千尋(ちかふみ・ちひろ)って言います」
うつむいたままの千尋の顔は、もう真っ赤に染まっていた。
「ずっと、行きの列車で私と同じデッキに乗ってますよね……」
千尋の言葉が不意打ちで俺を攻撃してくる。
「あ、あれはあそこのデッキが一番階段が近くて、降りやすいからで、」俺は反射的に必死に否定しようとする。
が、それは仁徳天皇陵並みに盛大な墓穴を掘る行為だった。
「……別に否定しなくてもいいんですよ」まだうつむいたままの千尋は、尻尾をぱたぱた振りながら答えた。「私も…………ですから」
「え?」雑踏が邪魔して、千尋の声はよく聞こえなかった。
「何でもないです」
千尋はやっと顔をあげて、また電光掲示板の方を向いた。
「ホワイトアロー、出ちゃいましたね」
千尋の頬は、それでも赤く染まっていた。

27:ポン
08/08/18 18:07:57 RbhD8RhC
何分経ったろうか、幾本かの列車が電光掲示板から消え去った頃、急に千尋は俺の手を引いて立ち上がった。
「もう汽車に乗りましょうか」千尋は短く言う。
「いや、まだ出な」「乗れはします」
千尋のどこか切羽詰ったような迫力に、俺はすごすごと彼女の後に続いて自動改札に定期券を通した。
そのまま千尋は俺の手を引いて階段を駆け昇り、停車している通学路線のディーゼルカーに乗る。
そして手を引いたまま列車のトイレに入り、トイレに鍵をかけた。
「何を……」「志人くんが悪いんですよ」
俺は何がなんだかわからなかった。千尋が列車のトイレに俺を引きずりこんで、俺が悪いって…………
「私……いつからなのかはわからないんですけど、いつの間にか同じデッキのあなたの事好きになってたんです」
千尋から出てきたのは予想外の言葉だった。
「ずっとデッキに立ってるの見てると、何もして無くても胸がきゅん、ってなって。発情期なんかになったりしたら……」
「それに今日は発情の日だったからただでさえむらむらしてたのに、志人と会って余計むらむらしてきて、
志人くんが声をかけてきてくれて、幸せな気分になったらいっぺんに体がほわーってなって、それでそのまま火照ってきちゃって、
話してるだけでも子宮がきゅんきゅんってなって、全然もう抑えられなくて」
千尋が言葉を吐き出していくに連れて、千尋の尻尾の振りかたは徐々に早くなっていく。
「……だから私が一生責任とりますから、赤ちゃんできてもいいですから、淫乱なメス犬とかケダモノとか思っても十分ですから」
千尋は据わった、しかし潤んだ目で睨みながら言い放った。
「……あなたと交尾します」

28:名無しさん@ピンキー
08/08/18 19:45:24 utRCOy4e
連投規制かしらー?

29:名無しさん@ピンキー
08/08/18 19:52:53 1iq9/Amf
なんという生殺し

30:名無しさん@ピンキー
08/08/18 21:02:21 I6vE4flj
おひ、最近の札沼線には、犬耳娘も乗るようになったのかえ……
俺が新十津川までボロボロの53-500で乗り通した14、5年前には、見かけなかったぞ

っつうかおまいらトイレの目的外使用だw

31:名無しさん@ピンキー
08/08/18 21:19:39 InFLVwNy
てか新旧両スレで生殺されてる俺がいるわけだが。

32:名無しさん@ピンキー
08/08/18 21:55:23 mtpxRmq4
規制か……汽車か…よく急行で滝川行ったっけなあ…
伝習館の羊、まだいるのかな…?

33:名無しさん@ピンキー
08/08/18 22:01:52 LJsS6qfh
>>31
よぅ俺
なんか口からもやもやした白い気体状の何かがでそうだ

34:名無しさん@ピンキー
08/08/19 00:37:38 UeptCYd+
ていうか、二重投稿なんてせずに1作品ずつ完結させて投下するべきだろ。規制もされないだろうし
二重投稿した上に未完なんて感想書く気にもならない

>>1
乙!

>>19
乙GJ
これは狼娘か、狼と狐の3Pを期待していいんだよね?

35:名無しさん@ピンキー
08/08/19 06:59:12 +v7jxnIb
このマイサンの猛りをどうしてくれるんだ!!

36:ポン
08/08/19 16:55:18 lLZSl6df
お待たせして申し訳ございません。後半投下です。

37:ポン
08/08/19 16:56:00 lLZSl6df
「ま……」待て、と言う前に俺は彼女の唇に口を塞がれた。
千尋の顔が眼前にまで迫り、千尋の舌が俺の口内を荒っぽく、だが丁寧に蹂躙していく。
「んちゅ……ちゅ……ちゅぅ……ちゅ」
別の生き物のように俺の口内を這いまわる千尋の舌は、俺を確実に堕としてゆく。
「ちゅう……ん、ぷぁ」
やがて千尋が蛍光灯に光る銀色のアーチをかけながら口を離す。千尋のその顔は興奮と快感に震え、ほんのりと桜色に上気していた。
「志人くぅん……」千尋は俺の身体を閉まったドアに押し付けた。
狭いトイレはもう千尋のメスの匂いでいっぱいで、それにあてられた俺も自制が効かなくなりそうだった。
「本当は口でしたいんだけど、狭いから手でしますね」千尋は宣言しながら右手で制服のズボンのジッパーを下ろし、パンツの中をまさぐってゆく。
「あ、あったぁ」千尋は探していた物を掴むと、パンツの中に半勃ちのそれを入れたまま、繊細な手で弄ぶ。
慣れてない動きが余計それを刺激し、いつの間にか俺のは限界まで立ち上がっていた
「……出しますよ」パンツから出された俺のものは、その醜い姿を千尋の前にあらわした。
千尋は最初軽く驚いていたが、すぐにそれを右手で掴んでしごき始めた。
「すごい……あったかくて、ビクビクしてる」千尋の緩慢な手コキは、しかし憧れの少女がその手を動かしていることもあってか、
自分でする時の数倍もの快感をもたらし、先端からは透明な汁が出はじめる。
「志人くん、大好き」先端から溢れる汁の量がだんだん増えてくる。千尋もコツをつかんだのか、彼女の手コキはだんだん上手くなっていった。
そのうち彼女も耐えられなくなったのか、左手はいつの間にか自分自身のスカートの中へと潜り込んでいった。
「近文……さん」
「千尋って、呼び捨てでいいです」ビクビクと硬く震え始めたものを強く握り、腕を上下させながら千尋は言った。「もう、出そう」千尋は往復のスピードを速めた。
「あ……出る……」限界の感覚が俺の下半身を甘く襲ってくる。千尋も、自らも快感の限界が訪れようとしていたが、容赦なく手を緩めなかった。
「くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!」

38:ポン
08/08/19 16:56:41 lLZSl6df
最初に登り詰めたのは千尋だった。足腰が立たなくなって支えを失った身体はトイレの床にへたり込む。
その瞬間俺のものは握りつぶされるかと思うほどに強く握り締められ、俺の快感が限界を超えて、
先端から放たれた白濁液はへたり込んだ千尋の顔やブレザーを汚して行く。
遠くなった意識の中で、それでも半ば無意識に千尋は顔についた白濁を指で掬い、舐め取った。
「にがぁい……」感想とは裏腹に、その声は極上の甘露か何かを味わったような響きだった。
遠くから聞こえる駅の喧騒以外、俺には何も聞こえなかった。
たった一つの小さな蛍光灯にほの暗く照らされた千尋の顔は、まだ意識が遠い彼方にあるようで、恍惚の表情を浮かべている。
「俺も」俺は口を開いた「俺も、千尋の事ずっと見てた。千尋の顔見るために、ずっとあのデッキから乗ってた」
「え……」
その言葉が遠い彼方にあった千尋の意識を一気に呼び戻し、冷や水を浴びせられたような表情で千尋は俺を見る。
「本当だよ」恥ずかしさで俯きながらも、続ける「多分もう彼氏とかいるんだろうな。って、半分諦めてたけど」
千尋は信じられないと言わんばかりの顔のまま、支えを失っていた身体を再び立ち直らせて、俺に接近してくる。
「本当だよね……?絶対の絶対に本当だよね」
「うん、本当」
「志人くん、大好き!」
そして、途端に千尋の表情は極上の笑顔に変わり、俺の身体に強引に手を回して、これ以上無いほどの力で抱きついきた。尻尾もちぎれんばかりに振られている。
抱きついてきた瞬間、千尋の体が少しばかりぷるるっ、と震える。
「で、さ」俺は喜ぶ千尋を制し、硬さを失いつつある俺のものを指差した「これ、どうする?」
「もちろん」千尋はスカートの中に手をかけ、「最後まで、だよ」扇情的だがどこかいたずらっぽく、笑った。
千尋はベリベリと音を立てながらスカートの中をまさぐる。千尋は尻尾を振りながら、スカートの中から、ショーツ以外の何かを取り出した。
「これって……」
「……紙オムツ」頬を赤く染めながら千尋は紙オムツをゴミ箱に放り込んだ。列車のトイレで情事に耽ろうとする考えといい、列車のマナーが意外となっていない。
「私、嬉しい事があるとすぐにおしっこ漏らしちゃうから……」か細い声で千尋は呟く。「さっきも、しちゃった」
「本当に、千尋ってどこまでも可愛いよね」半ば呆れながらも、俺は恥ずかしがる彼女が最高に可愛く思えた。
「もう!さっさとしちゃおうよ!」千尋は、今まで聞いた中で一番強い声で言った。
俺は彼女の意外な痴態に自制の聞いていないものを握る。千尋も身体を後に回し、前方の壁に手をついて、尻尾をぶんぶん振っているままの尻を突き出した。

39:ポン
08/08/19 16:58:56 lLZSl6df
「行くよ……」俺はまだところどころ小水で濡れている千尋の入口にものをあてがい、少しずつ押し込んでゆく。
不思議と千尋の中は抵抗が無く、すんなりと俺のものは受け入れられて言った。
「千尋……もしかして……?」頭をよぎった一抹の不安を、俺は声にせずにいられなかった。
「違う!違うの!」千尋は声を荒げる「私はちゃんと処女なの!……前にオナニーしすぎて、間違えて膜破っちゃって……」
千尋の声の様子から俺は嘘では無いだろうと思い、「そう」と言うだけで、後はずっと腰の方に集中した。
千尋の中は本当に処女なのか怪しいくらいにとろとろにとろけていたが、それでも一方で妙にこわばっていたりと、
やはり男性に慣れていないのだろうと思えた(あくまで推測でしかないが。俺だって女性経験なんて無い)。
「くぅん……、そこ、いいの……。もっとぉ」とろけた声が歌うように嬌声を奏でる。
お望み通りの所を突いていくと、千尋はさらに息を荒げていく。
「んぁぁ、いいよぉ……もっと、もっとぉ」
彼女の尻尾はよくこれほど動くな、とばかりにぶんぶん振られている。
それを見ていてふと、前に悪友の誰かが獣人の性感帯が尻尾だと教えてくれたのを思い出し、俺の中にちょっとした悪戯心が沸いてきた。
俺はぎゅっと尻尾を握り締め、さらに腰の動きを早く、大きくする。
「んやぁぁぁぁっ!!しっぽつかんじゃだめぇぇぇぇ!!ずんずんしないでぇぇぇぇぇぇぇ!!!おしっこっ、おしっこでちゃうからぁぁぁ!!!!!」
ひときわ大きく、乱れた嬌声で、尻を大きく揺らしながら千尋は叫んだ。千尋の膣内もきゅうきゅうと締め付けて暴れ出す。
「しちゃえばいいじゃん」いたずらっぽく俺は呟いた。
「ゆきとくん、いじわるだよぉぉぉ。ふにゃ、にゃぁぁぁぁぁ……」彼女の最後の自制心が快感にさらわれるのも時間の問題だった。もう膣は痛いくらいに締まってきて、
とろとろの肉壁は俺のものを絶対に逃がすまいと、にぎにぎとして離さない。
そして、俺は最後の引鉄を引く為に、千尋との結合部に手を伸ばし、激しく淫水を撒き散らす穴の上にある、小さな穴を指でいじった。
「やっ!くぅぅぅぅぅぅぅぅん!」子犬のような鳴声を上げながら、千尋の身体はぷるぷる震え、先ほどすこしばかりいじっていた穴からは、
黄色く輝く液体がぱちゃぱちゃ音を立てながら、ちょうどステンレスの便器に吸い込まれるようにアーチを描く。
その一方で同じ液体が千尋の足を伝って、千尋のソックスや、千尋の足に絡められていた俺のスラックスに染み込んでいった。
「おしっこしてる千尋、すっごく可愛いよ」千尋の耳下でささやく。だが嬌声ばかりで反論は聞こえない。
とろとろの膣内と、彼女の放尿を目の当たりにした興奮から、こちらもそろそろ限界が見えてきた。俺は大きく、だが先ほどよりは緩慢な動きで、千尋の膣の一番奥まで突いた。
「くぅぅん!わおおおおおおおおおおおおんんんん!!!」途端、今までよりはるかに強い力で膣が締まってくる。千尋は身体を弓なりにしてのけぞっていた。
それに耐えられなくなっていた俺も、千尋の胎内へと白濁を流し込んだ。

40:ポン
08/08/19 16:59:34 lLZSl6df
「はぁ……はぁ……もう、志人くんの変態」千尋は頬をぷくっと膨らませて、俺を睨む。
それに対して俺はやっぱ放尿させるのはやりすぎたと思いながら、ただごめんなさいごめんなさいと謝るしかなかった。
「でも」千尋は俺の謝罪をさえぎる「私も十分変態だから、変態同士でつり合うかもね」
そして千尋は、自分の小水の残滓が大いにかかった俺のスラックスを見る。
「ズボンにもマーキングしちゃったし、中にマーキングされちゃったし……おあいこだね」
「うん」
トイレのドアの外で、プシュー。と自動ドアの閉まる音がする。どうやら事故も復旧したらしい。
「あ、そうだ。」千尋はスカートを直しながら言った。「大事な事言い忘れてた」
一通りスカートを直し終わると、千尋は俺に向かう合うようにして、こほん。と咳を切る。
「好きです、付き合ってください」
もちろん、俺は良し。と言った。


オマケ
「お、そろそろ出るな。俺たちもトイレから出るか?」
「うん、そしよっか」
グオオオオオオオ…………ガタン……ガタンガタン……
「あれ、こっちって帰りの方向じゃ無いような……」
「そう言えば、確かどっかの電光掲示板に回送列車って書いてあったような……よく見るとお客もいないし…………」
その後、苗穂の車両基地で少し厄介になり、下半身スカートのみの千尋と一緒に札幌駅まで歩いて帰ったのはまた別の話である。

Fin


41:ポン
08/08/19 17:02:42 lLZSl6df
以上です。
ちなみに二人が情事に及んだ車両は、札沼線ではメジャーなキハ141型(URLリンク(ja.wikipedia.org))
と思っています。
ちなみにこの札沼線、なぜか途中まで街中高架までしてあるくせに、ディーゼルカーオンリーな不思議な路線です。

42:名無しさん@ピンキー
08/08/19 17:07:06 1RG72KZV
GJ!!

このスレの娘も前スレの娘も
かわいらしいしかなり開放的なエロさ加減ですな~



43:名無しさん@ピンキー
08/08/19 20:03:39 B14M0BL1
>>41
北海道のローカル用ディーゼルカーは、トイレのドアが基本、サイドじゃなくてデッキ側に付いているから
他の客の目を避けてトイレ内にシケ込みやすいのよなあw

っつうかオムツ捨てるな!w

44:名無しさん@ピンキー
08/08/20 14:55:13 zvPfi67T
GJ!!

45:名無しさん@ピンキー
08/08/20 21:22:48 rF9fu5Lb
GJ! やるねえ

46:名無しさん@ピンキー
08/08/20 21:49:44 ReNCbcl/
>>40>>18

47:名無しさん@ピンキー
08/08/21 11:27:30 YNwQ1pj1
GJ。
札幌の女子校生のスカート丈って短いような、
と去年夏・北海道に行った九州人が言ってみる

48:名無しさん@ピンキー
08/08/21 11:38:34 uKm67Qq7
ポン>>>暁

49:名無しさん@ピンキー
08/08/21 16:10:41 jxrkJCUO
>>48
何を言ってるんだ?
職人さんに優劣とかつけるなよ。

そもそもそういうのってスレが荒れる元だからやめたほうが言いと思うんだが。

50:名無しさん@ピンキー
08/08/21 16:14:35 yELXou9I
>>49
漢なら黙ってスルーしとけ

51:名無しさん@ピンキー
08/08/21 16:21:34 jxrkJCUO
>>50
すまん、なんか気になってな。

詫びになるかどうか判らないが、話題を。
俺の家、山間にあるせいか昔から獣が来るんだ。
来る狐と狸が子供のころから全く同じに見える。
まあ、来ても家の年寄り猫と喧嘩になるんだが。

52:名無しさん@ピンキー
08/08/21 17:20:16 4ctN5fSf
>>51
よ、4Pだと…

53:名無しさん@ピンキー
08/08/21 18:51:41 P/qIFTqU
>>51
なん……だと……

54:名無しさん@ピンキー
08/08/21 20:02:29 JylcsI9V
>>51
子供の頃から狐と狸に(性的な意味で)狙われていたのか
更にその様子を猫に妬かれていたのか

55:名無しさん@ピンキー
08/08/21 21:02:49 ZmKAxGZK
>>51の人気に嫉妬

56:名無しさん@ピンキー
08/08/22 00:41:32 nmJF9oA5
>>51
ふん、うちには狼来ますけど!なにか?

57:名無しさん@ピンキー
08/08/22 00:43:40 QRCv+bXL
狐はツルペタクーデレ
狸は巨乳で元気だがバカ
老猫は二尾ロリで年寄り語

お前らは十二支を擬人化するならどんなイメージがある?

子:ロリ、したたか、「計画通り!」
丑:爆乳、牛乳プレイはかかせない
寅:強気っ娘だが処女、ケンカ強い
卯:寂しがり、年中発情期
辰:年寄り言葉、貧乳、処女、ケンカ強い
巳:気さくな姉ちゃん、尾コキ舌コキはガチ
午:ポニテ、なんかアスリート体系
未:弱気だが夜は豹変
申:うーむ…天真爛漫?尾でアナル責めもよか
酉:ロリ、知識皆無、発情期にわだかまりを抑えきれず…
戌:ご主人様
亥:バカ、体育会系、ないすばでぃ



58:名無しさん@ピンキー
08/08/22 07:56:36 XU5h6+ir
概ね同意ですが

卯:ものすごい美少女だけどヤンデレ
巳:クーデレ。ロールミーか、えっちになる毒持ち
未:にこにこしながらも強引
申:ヒステリー委員長
酉:鶏では難しいので烏で代理。ゴスロリ・スレンダー・ツインテールな頭脳派
戌:主人公君だ~い好き!

狸:おかっぱ眼鏡で天然

丑:牛でろり体系……やっぱ爆乳がいいです。


59:名無しさん@ピンキー
08/08/22 11:25:10 vY6qoFNp
私的見解。選抜メンバーのみ。

子:ちっちゃい姉ちゃん。賑やかで健気な頑張りやさん。
卯:黒魔術使い。
辰:捻くれ者の頑固なメガネっ娘。オカルト嫌い。
未:家庭的なマイペースお姉さん。戌っ子は苦手。
酉:永遠の三十路。天然。
戌:もちろん、主人公君大好き。でも、怒らせると噛み付くぞ。

ネコ:ねずみのヤツ…。


60:名無しさん@ピンキー
08/08/22 20:23:22 y1J4gtBu
個人的に>>57のがすごいしっくりきた。
あと>>59のネコもww

61:名無しさん@ピンキー
08/08/22 20:39:27 8h3QHS6J
じゃあ書き手は今後ずっと>>57>>59で書けばいいんだな?
というわけでゲーパロとかよろしく。間違っても自分のキャラで書くなよ、>>57>>59のを使え

62:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:16:30 v6RqB76J
変態諸君の書き込みを見て真っ先に思い浮かんだw
URLリンク(www.netlaputa.ne.jp)

63:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:28:42 327LZ0qa
子:そばかす、努力家
丑:富豪、完璧超人
寅:軟体、尻軽
卯:足速い、無邪気ロリ
辰:メガネ、モミアゲ
巳:無口、和風
午:無口、音楽好き
未:オタク、ヘタレ
申:単純バカ、エロ
酉:ヒロイン、メガネ
戌:高身長、ガングロ
亥:田舎、ベジタリアン

俺の中での十二支のイメージ
文字だけだとまともに見える! 不思議!
辰でわかる人が多いかもしんない

64:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:34:35 uhI1beVW
>>63
丑の御殿の中はお茶目な執事がばらまいたウィルスのせいで、ラクーンシティ化してるんだよな?

65:サティン
08/08/22 21:55:25 VzULPmRL
この流れで申し訳ないのですが、クラゲ話以来の投下をさせていただきます
あと文が稚拙ながら今回から名乗らせていただきます、すいません

ちなみに、前半はほんとにあった話なんだぜb

66:サティン
08/08/22 21:56:04 VzULPmRL
「あーづーいー…しんどいー…」

高2の剣道部の夏合宿。僕、坂崎 将(さかざき しょう)は今それの真っ最中なわけで。

避暑のためとある高原で行われたそれは、いつもの何倍もきつくて何倍もしんどかった。
僕の足の裏は踏み込みすぎて皮が割れて荒地状態になっているし、
ピーク時はなんか幻覚っぽいものまで見た。

しかーし!4泊5日の日程で今日が4日目。
今この練習と午後の部内の練習試合を乗り切れば、夕飯はBBQ&花火そして明日は練習なし!パラダイスじゃー!
二日目と三日目はゴールが見えなくて泣きそうだった…でも今この午前練習ももう終わろうとしている。
ようやく見えた光に違う意味で泣きそうだった。

そして午前練が終わり、いったん昼食のため宿舎へ戻る。
汗だくもいいところなので部屋の中ではみんなパンツ一丁になる。
それも部屋は全員高2男子なので気兼ねなく。

「よっしゃー、もう後は楽だー」
「適当に試合やってたらいいからな」
「やっぱりお前はそう言うと思ったわ…
 もうちょっとやる気出せよ、しんどいのはわかるけど…」

僕がそう友達につっこみを入れていると、突然何人かが騒ぎ出した。

「うわっ、でかっ!!」
「ちょっと、こっちくんなって!!」

そっちを見やると全開にした窓から特大のトンボが侵入してきた。
天井や壁にごつごつぶつかっては部屋中を旋回しまくっている。
みんなそのトンボを着替えかけのまんま目で追っていたが、
約一名、極度の虫嫌いの友達だけはできるだけ離れようと逃げ回っている。

67:サティン
08/08/22 21:57:42 VzULPmRL
「これオニヤンマ?めずらしー!」
「そんなこといいから追い出せって早く!」

大きさからして確かにオニヤンマのようだ。
珍しがったり嫌がったりで、おのおの違う理由でワーキャー喚いていた。
するとかなりお祭り男でテンションの高い奴がトンボの登場でさらにテンションがあがり、
なかなかの速さで飛び回っているオニヤンマにめがけて…

「おらあああぁぁぁ!!」

ちょうどテレビに映っていた高校野球のピッチャー張りのストレート。
ただし投げたものは白球ではなく…はいていたトランクス。
それは見事にトンボに命中、ストライクですね。

「ええええぇぇぇ!?」

僕は二つの意味でびっくりいたしましたよ、ハイ。
そしてトランクスはオニヤンマを包んだまま俺の布団の上に着地。
皆が盛り上がる中、かわいそうに思った僕はトランクスをそいつのほうに足蹴して、
僕の布団に横たわってジジジ…と弱弱しい羽音を発していたオニヤンマを拾い上げる。

「将、もう無理じゃない?翅折れてる?」

そうは言われたものの、このまま見殺しにするわけにもいかず、全開の窓へ駆け寄る。
外に立っている物干し竿にどうにかして乗ってくれないものかと指に乗せて移し変えようとする。
無理に放すと落ちてしまいそうなので慎重に…
でも、なかなか指から離れようとしてくれない。

68:サティン
08/08/22 21:58:24 VzULPmRL
そうこうしているうちになんかだんだん指が痛くなってきた…
そのオニヤンマの口元を見ると、僕の指にガッツリ噛み付いていた。
途端なかなか強烈な痛みが指を襲う。力が入ったせいでさらに牙が食い込む。

「あだだだだだだ!!!」

指から振り払おうとしたが踏みとどまる。落としてしまったら、助けようとしてるのに本末転倒だ。
結局抵抗しなかったため、ちょっと指の肉は持ってかれました。

「うぅ…しゃあない…」

指に乗せたままロビーを通り外へ出る。少し花が枯れはじめた紫陽花の葉っぱがあったので、
そこにゆっくりと乗せる。今度は素直に乗ってくれた。
どうやら翅も折れていないようだし、餌(僕)も食べたからすぐ元気になるだろう。
そこへ着替えの終わった友達二人がやってきた。
やさしいと言われてだいぶ照れくさかった。

ロビーで、噛まれた指を消毒して絆創膏を張る。少し、ほんの少しだけ疲れが飛んだ。

どうにか午後の試合も終わり、いよいよお肉タイム、もといバーベキューの始まり。
かなり飢えていたので、僕は燃えていた。けれど…

「ようやく終わったなー、今思い出してもやばかったわ…」
「よっしゃー、食うぞー!…あれ、将?」
「すまん、さき行っといてくれー…えーと…」

会場へ移動、のついでにオニヤンマがどうしているか確認することに。
なんか愛着が湧いてしまってどうにも気になっていた。
少し日が傾きかけて、薄いオレンジに染まった葉っぱを見る。
乗せた所にはいなかったので安心した…のも束の間だった。

69:サティン
08/08/22 21:59:39 VzULPmRL
「うわ、これ…」

乗せたときは気付かなかったけど、
よく見ると、その紫陽花は蜘蛛の巣だらけ。
それも凄い数あって、ひとつひとつのサイズが相当大きい。
不安になってガサガサとオニヤンマの姿を探す。
指の絆創膏には蜘蛛の糸が絡まるばかりで、肝心の姿はどこにもない。
蜘蛛の巣に引っかかってないという事は多分大丈夫だと思いたいけど、弱っていた事を考えると…

会場から変えるときも夕暮れの中、その紫陽花の株を掻き分けてを探しまくった。
中学生にちょっと変な目で見られたけど、そんなことは良かった。
こんなに感情移入するのも確かにどうなのか、と思いもするけど。

それでも、

「無事でいてほしいな…」

どうか回復してどこかへ飛んでいっていますように…

翌日、とうとう我が家へ帰宅。もう、限界です。
夕飯も入浴もいいとこに、テレビの内容もあまり頭に入らず、
ベッドに入った途端、どんどん瞼が重くなっていく。やっぱり自分の寝床はすばらしい。

静かな部屋。色々な物思いに耽る。
天井を見上げて、その中でもずっと気になっていた事。
それが独り言になって出てくる。

「あのオニヤンマ、大丈夫かな…」

絆創膏が外れた指、赤く腫れてる牙の痕のある指が豆電球の逆光を受ける。

ボーっとした頭の片隅で心配しながら、瞼が完全に閉じていった…

70:サティン
08/08/22 22:00:10 VzULPmRL
「あづいぃ…」

クーラーのタイマーが切れて、久しぶりに都会の暑さに襲われる。
とにかく蒸し殺されないうちに手探りでリモコンを…あれ?体が動かん?
つーか、なんか部屋が暑いというより体が熱いんだけど…

「あ~、おめざめですかぁ?」

すぐ横から、聞いた事のないゆったりした甘い声がした。
でも突然の事で体がこわばる。なんだ?なんなんだいったい?

「そんなにこわがらなくても~だいじょうぶですよ~」

右にチラッと視線をずらすとまだ寝ぼけ眼の僕の目の前に、女の子の顔があった。
衝撃的すぎて、言葉も出ず、口をパクパクするしかできない。

「えへへっ、びっくりさせちゃってごめんなさい~、べつに泥棒とかじゃないですからね~」

その女の子はなんつもりか知らないけど僕に抱きついて腕をぎゅうっとまわしていた。
同じ年齢くらいの、少し不思議系の入った、可愛い顔の女の子。
おっとりとした目つきに吸い込まれそうだ。
そしてよく考えたら、体が密着してるんですけど、女の子と。
ヤバイ、まともに女の子と対応した事ないうえ、5日間禁欲だったから…いやそうじゃなくて!

「Ω?>|=)~=()’%()~~」

とりあえず口から音は出たけど…混乱しすぎて自分でも何語で喋っているやら。
今の所わかっているのは僕に抱きついてるこの子がめっちゃ可愛いという事だけ。
そんな僕をこの子は意外にしっかりフォローしてくれた。

「そうですよね~いきなりこんな状況だと、混乱しちゃいますもんね~」

首をガクガク縦に振る僕。

71:サティン
08/08/22 22:05:01 VzULPmRL
「じゃあ、自己紹介します~。わたしは薄刃(うすは)っていいます。
 もっと混乱するかもしれませんけど~、わたし、あなたに介抱してもらったオニヤンマなんですよ~
 あのあと、あなたの荷物にくっついてここまで来たんです~」

中3で受験勉強を詰め込んだ以来に、頭が真っ白になった。

「…その話をこのご時世に信じろと…?」
「やっぱり驚きますよね~、でも私の眼をよ~く見たら信じてもらえると思いますよ~」

どう対応していいかわからなかったので、言われるがまま暗い中その子の眼を凝視…
すると驚いた事に、彼女の眼の色が、人間ではまずありえないエメラルドグリーンで、
そして何より、彼女の眼の表面には細かい複眼が何十も浮かび上がっていた。
混乱している僕の脳は、それだけで彼女が本当にオニヤンマだと認識してしまった。
一度刷り込まれてしまうと、そんな常識はずれのファンタジーな発想も、なかなか覆せない。

「マジですか…」
「マジですよ~、えへへ~」

気の抜けた笑い声を上げる目の前のトンボ少女。
つっこみたいところが70個くらいあるんですけども、全部聞くと夜が明けそうなので省く事にした。

「で、何の用なんですか?」

脳みそがどうにか再起動し始めた。
ただし、目の前の可愛い女の子がトンボの擬人化という情報を以ってして。

「ほかでもないですよ~、あなたにお詫びとお礼がしたいんです~」
「へ?僕?」
「もちろんあなたですよ~」

薄刃と名乗ったそのトンボ女の子は俺に抱きついたまま目の前でにっこり微笑んできた。尖った八重歯が見える。
ヤバイ、すごく可愛いんですけど…

「まずは~、わざわざ助けようとしてくれたのに、噛み付いたりしてすいませんでした~
 あんなものぶつけられて~、あのときの私、警戒心100%だったんです~」
「まぁ確かに、それはわからんでもないけど…」

しかしこんな喋り方からして、この娘が誰かに警戒心を抱くなんて想像が付かないけども…

「それに~、少しおなかが空いてたんで~、ついついつまんじゃったんです~」

…僕はおつまみ感覚で食べられたってことですか?柿の種と同レベルですか?

「そのまま食いちぎって逃げようとしたんですけど~、うまく飛べなくなってて~
 仕返しに殺されるって思いました~。
 でも、あなたは噛み付いた私に怒りもせずに~植え込みに戻してくれたんです~」

感謝されているものの…ずっとひっかかってたところが…

「でも僕が置いたところは…危険だったんじゃ…」
「はい~、正直、周りが蜘蛛の巣だらけなのはビビリましたけど~まぁ、なんとかなりました~
 それにあなたは~わざわざ私を心配してくれて~何度も私を探してくれてたので、全然気にしてないです~
 むしろ~、別の植え込みでその様子を~、無事を祈ってまでしてもらってるところも全部見て~、
 こんなに思われたの初めてだから、とっても嬉しい気持ちでいっぱいになりました~
 改めて~、助けてくれてありがとうございます~」

72:サティン
08/08/22 22:06:09 VzULPmRL
なんか少しだけ、薄刃の様子がもじもじしてておかしい気もしたけど、
感謝されて喜ばしいのと体が密着しているのと、まだテンパっているせいでそんなことを頭に入れる余裕は無い。
まだ、?のジャングルをさまよっている僕にかまわず、薄刃は話を続ける。
その内容はどんどんエグくなっていた。

「それで~、わたしにとっては~ここまでわざわざ人になってくるほど、
 あなたが好きになっちゃいました~
 それでもって盛っちゃったんで~、これからあなたにべったりくっつく事にします~」

第二次思考停止。
僕の限られたThe・ブレインメモリーでわかるのは、とってもいろんな意味でやばい状況だ、という事。
そして僕の口は、ごもっともな言葉を発する。

「変な冗談は、やめてください」

すると薄刃は不敵な笑みを浮かべ、まわした腕を少し緩める。

「冗談だったら~、わたし、あなたにこうやって裸で抱きついたりしないですよ~?」
「は、だ、か…?」

密着が緩まった事によってできた僕と薄刃の隙間を覗き込むと…

「…パァ――――――!!…んぐっ!!」
「夜中にそんな大声出しちゃダメですよ~」

凄い叫び声を出したあと、僕の口は薄刃に塞がれた。
抵抗するものの、寝てる間に筋肉痛が来ていて、全く思うように動けない。

薄暗い中、まだ発展途上の谷間が見えて、
自分の大事なところと裸の女の子の大事なところが…2枚の布しか挟まず触れ合ってるのまで見えて。
対女性経験値0の僕は、一瞬でそこがそそり立つのを感じた。
しかも5日間も出してないから…相当膨らんでる。

73:サティン
08/08/22 22:06:46 VzULPmRL
「あれ?冗談はよせって言ってなかったですか~?
 あなたは自分の分身こんなにして、本気モ~ドなのにですか~?」
「違っ…これは…」
「言い訳したって~、こんなんじゃ説得力無いですよ~?ほらほら~」

薄刃はその状態から体を上下にうごかして、自分の秘書で僕の膨張を布越しに擦り始めた。
先端が布に擦れて、少しだけ薄刃の裂け目に入り込んで。そのはじめて味わう感触に思わず声が漏れる。

「あっ…!やめぇっ…!」
「だめですよ~、わたしだってできあがってるんですから~」

最初は布の擦れる音しかしなかったのに、だんだん外からも内からも濡れてきて、
もうグチュグチュと耳に残るエッチな水音しかしない。その音のせいで余計に興奮してしまう…

「っはうぅ…!」
「ふふっ、やっぱり年頃の男の子は正直ですね~」
「そっちこそ、顔真っ赤にしてるでしょうが…」
「むぅ~、そんなこと言うと~…」
「!?、なにして…」

僕の反論がどうやら癇に障ってしまったみたいだ。
薄刃は少しむくれて、でも楽しそうに僕のズボンを引き剥がした。

「あなたのお肉、おいしかったですよ~
 …だから~、精子はもっとおいしいんでしょうね~…あむっ、ちゅうううぅ…」
「…っ!!!」

薄刃は顔をもぐりこませて、僕を咥えてきた。
そのままバキュームされて一気に竿も中身も吸い上げられる。

「また、噛み付いちゃいますね~…はむっ♪」
「もう、ムリぃ…っ!!」

また噛まれて、ただし今度は甘噛みで竿に止めを刺されたのが引鉄で、
5日分が、沸騰したような勢いで迸って直通で薄刃の口の中へ。
薄刃は嫌がるそぶりもなく、吐き出された濁流を唇の端から一筋こぼしながら飲み込んでいく。

74:サティン
08/08/22 22:07:21 VzULPmRL
全て飲み終えると、少しむせ返りながら、いっそう赤くなった顔をまた僕の顔の前に持ってきた。

「けほっ、けほっ…あ~、おいしかったですよ~、おかげで軽くイッちゃいました~
 あとは~、わたしも気持ちよくしてくださいね~?」

薄刃に体の上に乗られて組み敷かれる。
エメラルドグリーンの瞳が妖しく輝く。
まるでおいしそうな獲物を目の前にしてる感じだった…いや、実際にそうなのかも…
そしてすっかり薄刃の可愛らしさと独特な雰囲気に中てられて全快した僕に、
一気にびしょぬれになった薄刃の腰が落ちてきた。

「はぐうっ…!!」
「えへへ~…すご~い…なかが、いっぱいになっちゃいましたぁ~…」

薄刃の中はもともとがトンボとは思えないくらいに蕩けてて、熱くて、柔らかくて。
肉の襞が自分の全部を包み込んでいる。
少しでも彼女が動くと、それが電流になって二人の全身に駆け巡る。

「あはは~…きもちいいよぉ~…」
「~~~~っ!!」
「言葉もでないですか~?ホントに正直ですね~
 じゃあ~、うごきますよ~、いっぱいいっぱい感じちゃいましょうね~」

薄刃はおっとりした口調と正反対の、乱暴ともいえるくらいの激しい動きで腰を上下した。
一番奥まで入り込むたび、先っぽがガツンガツンと薄刃の奥に突きこんでいく。
竿はそのたびにキュウッと締め付けられて、走ってくるさっきよりも何十倍も強い電流に
どうしようもできなくて、喘ぐしかできなくて。

「あぁっ、ふあぁあっ!!」
「あうんっ、ひゃぁ~…すごいよぉ~!」

唇をかみ締めても、一往復の快感だけでも耐え切れずにすぐ絶叫してしまう。
薄刃はもうすっかりスイッチが入って、恥ずかしがる様子もなく僕の上で跳ね回っている。
複眼のせいもあるのか、本当にどこを見ているかわからないくらいに目はとろんとしてる。
でも僕を締め付ける襞は緩むどころかいっそう強く僕を犯していく。

クーラーのついてない部屋は汗のにおいと女の子の甘い匂いが混ざって、余計に熱気を帯びている。
暑さと気持ちよさで僕は涙腺と唇が緩んで、涙と涎が顔を伝う。
僕のその様子は、それに気付いた薄刃を余計に昂らせてしまったらしい。

「あはぁ~…そんなにきもちいいんですか~?
 じゃあ~、もっといいことしてあげます~」
「いいこと?…むぅ!?」

75:サティン
08/08/22 22:07:56 VzULPmRL
薄刃の舌が目元と口元を伝って僕の涙と涎を味わったあと、そのまま口の中へ侵入してきた。
唇も重なって、お互いの吐息がお互いの肺の中へ送り込まれる。
逃げ場を失った熱は、今一番熱い部分に集まって確実に絶頂への成分になっていく。

薄刃の舌がねばっこい。唾液だけじゃなくて、自分の精子も混じってる。
その舌を絡められて口の中も犯されていく。
自分の精子が口にしみこんでいくから、いけないことをしてる、という背徳感が膨らんでいく。

「ちゅるぅ…どうですか~?じぶんのだしたものの味は~?」
「それを…いうなぁ…」
「あっ…おちんちん、おっきくなりましたよ~
 じぶんのだしたもの味わって感じちゃったんですか~?」
「ちがうぅ、ちがううっ!!…そんなんじゃ…くああっ!!
 もう、だめ、だめ…っ!」
「もう限界なんですね~?はう~、わたしも、そろそろ…ですね~」

さらに膨らんで余計に敏感になった分身は、薄刃の数往復を食らっただけで限界に近づいていった。
とどめとばかりに薄刃は一番上まで腰を引き上げる。

「さぁ、いっしょに~、イッちゃいましょうか~♪…そ~れっ!!」
「はああああああっ!!」
「うぁう~っ!!わたしも~っ!!」

一気に薄刃が腰を落とし、子宮を突き破りそうなくらい薄刃の奥へ飲み込まれた僕は、
そのままマグマを噴火させてしまった。
勢いよく発射されるとともに、もう全身の力が抜けていく。
一方、薄刃はというと、背中を反らして射精の感覚に痺れていた。

「ひゃぁ~…、いっぱい、でてますよ~…あつくてどろどろして、わたし、本気でイッちゃってますぅ~…」

薄刃はそのままゆっくりと僕にたおれこんできた。そして再び唇が重なる。

「もう~…はなしませんよ~…やさしいうえに~、こんなに交尾の相性ばっちりなんですから~…」

その言葉を最後に聞いて、僕は気を失ってしまった。

76:サティン
08/08/22 22:08:27 VzULPmRL
「ん…」

蝉の声で目覚める。時計を見るともう昼過ぎ。
と同時に、昨日あったことを思い出し、あわてて周りを見渡す。

…寝巻きはちゃんと着てる。クーラーも点いてる。

「夢か…あんな夢見るなんて、どれだけムラムラしてるんだ…ちょっと抜いとこう…」

ズボンを下ろして昨日の夢を思い出してついつい半勃ちになったものを引っ張り出す…

「あ~、オナニーしようとしてますね~?」

聞き覚えのあるゆるい声に背筋が凍る。それとともに後ろから腕が伸びてきた。
…夢じゃなかった。

「今までもとの姿に戻って隠れてたんですよ~、昨日の事思い出してたでしょ~?
 恥ずかしいところ見られちゃいましたね~」

背筋が凍ったかと思えば、その言葉に全身が羞恥で熱くなる。
何とかしようとして、竹刀を振りかざすという、自分でも後で考えて意味不明な行動にでてしまった。
でももっと意味不明なのは、昨日僕が犯された相手、薄刃だった。

シャキン、という音とともに僕の竹刀が真っ二つに。
呆然とする僕、にやりと牙のような八重歯を見せる薄刃。
よく見ると薄刃の背中からは透き通るように薄い、トンボの羽。

「秘技、ウィングカッタ~です~、すごいでしょ~?」

急に出てきたRPGっぽい技に硬直する僕を薄刃は遠慮なしに押し倒す。
また体がくっついて、違うところが性懲りもなく硬直してきた。

「そんなに抜きたいんなら~、わたしが抜かせてあげますね~」
「ちょ、ストップ!」
「だめです~、ずぅ~っとべったりくっついちゃいますからね~♪
 大丈夫です~、許婚として~、ちゃんとあなたが大人になるまで結婚はガマンしますよ~」
「そういう問題じゃないし!つーかいつから許婚になったの!?」
「今日からですよ~、止めようと思っても無駄ですよ~、恋する乙女は何よりも強いんです~」
「やめっ、ああああぁぁぁぁ!!!」

僕の一度きりの青春は、可愛いオニヤンマ少女にすべて持っていかれるのでした…

77:サティン
08/08/22 22:09:05 VzULPmRL
「あぁ…疲れた…」
「合宿ってそんなに大変なんですね~」
「いや、それもそうなんだけど、薄刃に犯されるのもだいぶ…」
「将さん、そうやっていう割にはとっても気持ちよさそうでしたけどね~」
「う…」
「あはは~、なにもいえませんね~」
「そっちだって、後半壊れてたくせに…」
「だって気持ちよかったんですも…あ~!」
「ん…?ああ、蚊が飛んでr」

バクン!!

「……え」
「う~ん、やっぱり都会のはあまりおいしくないですね~
 …あ~、お見苦しいところをお見せしました~、てへっ☆」
「あは、あははははは…」

可愛くても、トンボはトンボでした…

78:サティン
08/08/22 22:12:41 VzULPmRL
グハッ、タイトル付け忘れた…
一応、「eat&fly」で…

久しぶりに書いたのでもう腕が地についてると思いますが
我慢してやってくだされば幸いです。

ちなみに夏に剣道をして外を歩くと、すれ違う犬がみんなはなれていきます・・・(泣)

それではノシ

79:名無しさん@ピンキー
08/08/22 22:17:02 JtUhZqVe
子:ロリっ娘、幼なじみ
丑:おっとり巨乳、図書委員
寅:強気、関西弁、空手部主将
卯:甘えん坊、テニス部
辰:ババァ言葉の幼女、生徒会長
巳:クーデレ、風紀委員長
午:無口、先輩、陸上部
未:未亡人、古文の先生、寂しがり屋
申:貧乳、戌と仲悪い、ボクっ娘
酉:ツンデレ、委員長、耳年増
戌:貧乳、活発っ娘、サッカー部
亥:田舎っ娘、東北弁、野球部



80:名無しさん@ピンキー
08/08/22 22:23:36 JtUhZqVe
>>78
リロ忘れてた…

GJ!!
ちょっとオニヤンマ探しに山行ってくるから、後お願いします

81:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:23:19 uhI1beVW
>>78

ちょっくらオニヤンm季節的にいないか……赤とんぼ探してくる

82:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:02:17 BrxaBpmN
>>78
GJ!!
ちょっくらいるか知らないけど東北のほうへオニヤンマ探しに行ってきます

83:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:07:01 YL5qguTE
>>78
GJ!
トンボとは今までに無い発想だ
>>81
小学生のときにやらかした、ナツアカネいるいない論争を何故か思い出した。

ところで質問なんですが、
一度の投稿量ってどれくらいまで許されるものなんでしょうか?
俺もここの職人の皆様に触発されて、ひとつ書いてみたのですが
妄想詰め込んでたらやたら長くなって、30レスぐらい消費しそうなんですが、
そんなに長くなっても、大丈夫でしょうか?





84:名無しさん@ピンキー
08/08/23 02:44:41 NfROFQfD
>>83
長くなっても、大丈夫?

いいかッ!
プロシュート兄貴流に言えばよ~ッ!


「SS書くぞ」と心の中で思ったならッ!
その時スデに書き始めてるもんだッ!

そしてッ! 書き終わって!推敲したら!投下しているもんだッ!

「書いて投下した」なら使ってもいい!支援!



(ここまで一連のネタなんで気悪くしたら謝るわ 許せ)

85:名無しさん@ピンキー
08/08/23 03:56:40 1VVSkvnR
1日10レス以内にして3日から5日ぐらいに分けて
投下するというのはどうだろうか

86:名無しさん@ピンキー
08/08/23 14:52:57 9gZ7GcWh
薄刃って言われると薄馬鹿下郎が出てきた

87:名無しさん@ピンキー
08/08/23 19:58:58 K8GS58Jg
前々スレで一度に33レスしてしまった大馬鹿野郎がここにいる。

88:12-885
08/08/24 02:28:34 MzGJHHox
誰もいないうちに投下しますよぅ
---------------------------------------------------------------------
タイトル『おいしく頂かれました』
  
僕こと天草有義(あまくさありよし、17歳独身、無所属新人)は、虫が大の苦手だ。
どれほど苦手かって、でかい蝶が飛んできただけで、女の子みたいにキャーキャー騒いで逃げ回るほどだ。
これまた女の子みたいな容姿も相まって、クラスメイトから幾度となくからかわれ続けてきた。
発情期の獣人の女の子も僕にはあまり言い寄ってこない。
むしろ男たちが…うげぇ…黒歴史、黒歴史……

そんな僕だけど、今日はなけなしの勇気を目一杯振り絞ってみた。
何をしているかって?ずばり「蟻退治」!!最近庭で大量発生している蟻を殲滅するのだ!
幸い技術の進歩によって便利な兵器が開発されている。
穴にずぶっと奥まで差し込んで思いっきり中に出すやつだ。
今ヒワイだとか思った人は、その人自身がヒワイなんだ。
―それはいいとして…
「氏ねや蟻んこどもぉぉ!!」
作戦は迅速かつ正確に実行された。巣穴から出入りする蟻がどんどん減っていく。
「ふはは!!見ろ!蟻がゴミのようだ!」
テンション上がっちゃったな。外からは分かんないけど多分効いてる。よかったよかった。
これで枕を高くして眠れる、と、僕はそう思った。

…でも、結果としては、やっぱりそんなに甘くはなかった。

89:12-885
08/08/24 02:29:41 MzGJHHox
その夜、午前1時。新調した、前のより高さのある枕で熟睡していたときのこと。
腰のあたりに奇妙な重さを感じて、僕は目を覚ました。
「あら、お目覚めかしら?」
聞いたことのない、とても奇麗な声で話しかけられた。
目を凝らすと、僕の腰には、めちゃくちゃ綺麗な女性が跨っていた。
あれ?おろ?今日は家には僕一人のはずなのに?なにその地縛霊?
ガクガクブルブル
「ちょっとぉ、そんなに怖がらないでよぉ」
そういう声はやけに楽しそうだ。
「…えっと、どちら様…ですか?」
やっとのことで声を絞り出すと、彼女が自己紹介を始めた。
「あたしは大有紅衣(おおありくい、19歳独身、オオアリクイ属獣人)。
見ての通り、オオアリクイの獣人よ。」
なるほど、そう言われてみると、白や黒の混ざったぼさぼさ気味の髪や長い爪、
それに大きな尻尾などの容姿が、図鑑で見たオオアリクイを彷彿とさせる。
「…でも、なんでこんなこと…?」
「そう!問題はそれよっ!君、なんてことしてくれたの!?」
僕が質問すると、不法侵入者・大有さんは突然怒り出した。
「あなた今日蟻の巣退治したでしょ!?」
「あ…はい。最近増えてたんで。」
「やっぱりぃぃ!せっかく増やしてたのに!!
あのねぇ、あの蟻の巣はあたしが目ぇつけてたの!せっかくおやつに食べようとしてたのに!」
「え…おやつって、ここ僕んちですよ?」
「知らないわよ!せっかくいい感じの巣を見つけたと思ってたのに…
あなたのせいでまた探さなくちゃなんないじゃない!」
「そ、そんなこと言っても、僕虫苦手で…」
「しゃらっぷ!!君はあたしの苦労を水の泡にしてくれちゃったんだから。
その償いとして…」
彼女は妖しく微笑んで言った。
「あたしのこと気持ちよくしなさい」

90:12-885
08/08/24 02:31:01 MzGJHHox
うう…あまりの急展開に頭がついていかない…
そもそも彼女の理屈だって十分理解できていないが、僕は問答無用現在進行形で襲いかかられている。
そういえば彼女、最初から全裸だったっけ…
巨大な双丘の頂点は、すでに強く自己主張していた。
あ…パジャマ破かれた。爪怖っ。
「ちゅぷっ…んふふ…かわいい乳首♪ほんとに女の子みたいね」
「…うぅ…やめて…大有さ…」
「なぁに?…ちゅ…おっぱい舐められて感じちゃった?」
「っく、は、恥ずかし…」
僕は必死で主張するが、いっこうに手と舌を緩める気配はない。
彼女の舌が乳首を離れ、いろんな箇所を伝い始めた。
「ふふ…あたしの舌、気持ちいいでしょ?ベロねばねばで…
ほら…おへそにゅるにゅる…」
彼女の手がおなかの上を這うたびに、弱い快感が背筋を駆け抜ける。
長い舌と粘度の高い唾液は、肌に触れるだけで快感を生み出しているようだ。
「それじゃ、そろそろご対面といきましょ♪」
彼女が僕のパンツを下ろし始めた。抵抗してみるけど彼女の怪力の前では意味をなさない。
「暴れないのっ。…あら…ここだけは随分男らしいのね…」
少し恍惚とした表情になって呟く彼女。状況が状況だけに素直に喜べないよ…
「蟻の巣の仇よ…覚悟なさい。」
どのみち食べるつもりだったじゃん…ツッコミを入れる間もなく、快感に襲われた。
にゅるるるるるるるるる!ぶちゅっ!ぴちゃっ!ぬるるるるるる!
「っあぁぁぁっ!ひぁっ!や、らめ!んぁぁあ!」
「どぉ?…ぶちゅ…気持ちいいでしょ?…にゅるるる…」
「っひ!き、気持ちよす…ぎぃぃ!」
彼女の長い舌が僕のモノに絡みつき、巻きつき、擦りあげ、様々な方法で攻撃を仕掛けてくる。
僕はとても我慢なんてできず、思わず声をあげてしまっていた。
ぷちゅっ!ぴちゃぴちゃ…にゅるるるるるるるるるる!ぬるるるるる!
「んぁっ!や!あ、あぁぁぁ…!」
「んはぁ…女の子みたいな声…かわいいわ…♪」
次に彼女は舌を離すと、僕のモノを手で扱き始めた。
「もっと女の子らしく責めてあげる」
次の瞬間、アナルに舌が触れるのを感じ、
「あっ!そ、そこは…!」
ぬるるるるるる!
「っぎぃぃぃぃ!?」
細長い舌が直腸の奥まで届いているのが分かった。痛み混じりの快感が駆け抜ける。
「っぐうぅぅぅぅ!ぅううぅぅぅ…」
腸内をのたうち回っていた舌が、前立腺をグリグリ刺激し始めた。
「ひうっ!?っあっ!!そこらめぇっ!!んぁぁ!!」
「イっちゃいそう?」
「イく!イきますっ!」
「まだだぁめ」
「っうううっ!?」
扱いていた手を止め、僕のモノの根元を握りしめた。僕は苦しさに唸り声を上げた。
「そんな顔しないの。最後はこれでイかせてあげる♪」
彼女は口を大きく開けると
「ん、むぉ」
僕のモノを根元まで一気に飲み込んだ。

91:12-885
08/08/24 02:32:22 MzGJHHox
「っぅわぁぁあぁぁあぁあ!!!!!!!」ぞぞぞぞぞ!!
あまりの快感に叫び声を上げた。
彼女の口内は焼けつくように熱く、強い吸引力に腰ごとしゃぶりつかれるような感じがした。
それだけではなく、ねばねばで、口から溢れるほど大量の唾液が絡みつき、
更に口内に収めた長い舌が激しく舐め上げてくる。
にゅる!ぶちゅ!ぬるる!にゅるるぅ!ちゅぷっ!
「っひ!も、も!やぇ!っあぁぁ!」
「ほぁ、いっひゃいぁはい!(ほら、イっちゃいなさい!)」
爆発寸前の僕にそういうと、彼女は頭を前後に動かし始めた。
ぶぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅ!!!!にゅるるるるるるるるるるるるるるる!!!!
ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞおぞぞぞぞぞおぞぞ!!!!ぬるるるるっっぬるるるっるるるるるる!!!!
「ぁぁぁああぁぁぁあぁぁぁぁあぁ!!!あぁっぁぁああぁぁぁ!!」
とても耐えられるものじゃなかった。腰がガクガク跳ねている。
「ほぁ、がぁんひぁくへいいんぉお?(ほら、我慢しなくていいのよ?)」
彼女の動きが速度を増していく。もう限界だった。
「んんむぅっっ!!」ぶぢゅぅっ!!
「っひぁぁぁぁああぁああぁぁぁあぁあ!!!!!」
彼女が僕のモノを一際深く咥えこんだ瞬間、僕はありったけの精子を彼女の口にぶちまけた。
ぶびゅるるるるっ!びゅるるっ!!ぶゅるるるるる…
「っあぁ…うあぁぁぁ……」
「んぶっ!っふ…んぐぅぅ…ずぞぞ…」
ごくん!と大きな音をたてて、彼女は僕の吐き出した汁を飲みこんだ。
「っんぐ!はぁぁぁぁ…おいしぃぃ…蟻よりおいしいかもぉ…」
恍惚とした表情で彼女が呟く。そのしぐさと表情があまりにもヒワイで、僕のモノは
すぐに元気を取り戻した。

「あら~?まだまだ元気みたいね…♪んじゃ、次は…
ここに出して?」
そういうと彼女は、僕の腰の上に膝立ちになって、両手で自分の性器を広げて見せた
にちゃぁぁぁぁ…
暗がりのなかでも分かるほどぐちゃぐちゃになったそこから滴り落ちた愛液が、
シーツに染みを作っていく。
彼女が狙いを定めてゆっくりと腰を下ろしていく。
「いくよぉぉ?…んぅ…」ぷちゅ…
入口に触れた瞬間、軽く吸いつくような感触がきた。そしてその直後…

92:12-885
08/08/24 02:34:22 MzGJHHox
ずぶぶぶぶぶぶぶぶぶ…
「っっっっっっっっっっ!!!!!!!」
「ぅあぁあああぁぁぁ!!おっきぃぃぃいぃ!」
あまりの衝撃に声にならなかった僕の悲鳴と、淫らに響く彼女の嬌声が重なった。
彼女の膣は口内よりもっと熱かった。そして、口内よりももっと柔らかくて、でもすごい力で
締め付けて来て、信じられないくらいどろどろぬるぬるだった。童貞の僕には激しすぎる快感。
「っ!っ!っぅぅ!!」
「ふ…ふふ…声にならないくらい…はん…!…気持ちいいの?
でも、まだまだ…よ!……っあぁぁ!」
彼女が腰を振り始めた。
ぐちゅ…ぬるっ…ぶぢゅぢゅ…ぐちょ…ぐぢゅ…ちゅぶぶっ…
「はぁ…っぐ!…っはぁ」
「ふぁあぁ…あぁん…はあぁぁ、ぁああ…」
彼女が腰を振るたびに結合部からヒワイな音が漏れ、否が応にも快感を高めてくる。
ふさふさの尻尾が太ももを撫でるのさえ気持ちよさに変わっていくのが分かる。
「…おお、あり…さ…これ…やば…!」
「…んはぁぁ!…どぉ?あたしのなか…っは!…すごいでしょっ…?
…もっと…して…ぁあ!…あげる…♪」
そういうと彼女は、再び僕の身体中を舐め始めた。
とろっ…ぬるるるる…ちゅばっ…にゅるるる…
さっきの味わうよう舐め方とは違って、僕の身体全体に唾液を塗り込める様に舌が這いずり回る。
部屋中に凶悪に淫靡な匂いが漂いだした。
「ふふ…すごい匂いでしょ?…ぅ…アリクイのつばと精子のスペシャルブレンドよ…?
…んっ…は!…あなたのおち○ちん、さっきよりおおきくなってる…!」
彼女は腰を振り続けている。
辺りに漂う匂いを嗅いでいるうちに意識が朦朧として、自分が快楽に支配されていくのが分かった。
「うわぁぁぁ!ぁぁあぁぁ!」
「あぁん!ふぅうぅ!んっ、くぁあぁあ!!あっ!あっ!んぅぅんんんんんん!!!」
そのうち彼女は上体を倒してきて、
べちゃ…
潰れた形に変形した爆乳が、唾液まみれの僕の体の上を滑っていく。
半開きになった彼女の口から唾液がこぼれ、潤滑液を随時補充している。
密着した身体が擦れ合うたびに背筋を電流が駆け抜ける。
ぶぢゅ!ぶぢゅ!ぶぢゅ!ぶぢゅ!ぶぢゅ!ぶぢゅ!ぶぢゅ!ぶぢゅ!ぶぢゅ!
にゅるる!にゅるる!にゅるる!にゅるる!にゅるる!にゅるる!にゅるる!
「ぅくぅぅぅ!っあぁぁぁぁ!ひっ!っぐううぅぅ…」
「あぁあぁあぁぁぁぁん!んっ…にゃぁぁぁぁ!ぅやぁあぁぁああ…あぁぁぁぁん!」
性器同士が擦れ合う音、唾液まみれの身体が立てる音、二人の喘ぎ声。
いろんな音が混ざりあい、ヒワイなハーモニーを奏でている。
再び僕の限界が近づいてきた。

93:12-885
08/08/24 02:35:24 MzGJHHox
ずちゅっ!!ずちゅっ!!ずちゅっ!!ずちゅっ!!ずちゅっ!!ずちゅっ!!ずちゅっ!!ずちゅっ!!ずちゅっ!!
ぶぢゅるる!ぶぢゅるる!ぶぢゅるる!ぶぢゅるる!ぶぢゅるる!ぶぢゅるる!ぶぢゅるる!
「っく!ああああっ!お…ありさ!ぼく…い…いぐぅ…!!!」
「ぁああぁ!あたしもっ…!!あぁぁぁぁん!いっ!いっ!いっ!イっちゃ…!いちゃ!!っうぅぅ!!!」
僕も彼女も頭が真っ白になり、狂ったように腰を振っていた。
臨界点を察知した二人の動きが激しくなり、
パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!
ぐぢょっ!ぐぢょっ!ぐぢょっ!ぐぢょっ!ぐぢょっ!ぐぢょっ!ぐぢょっ!ぐぢょっ!ぐぢょっ!
ぬるるるるっ!ぬるるるるっ!ぬるるるるっ!ぬるるるるっ!ぬるるるるっ!ぬるるるるっ!
「っでるぅっっっっ!!!!!!」
「あああっぁああぁあぁぁああっ!!!いぐぅううぅぅぅぅ!!!!いぐううぅぅぅううぅっっっ!!!!!!」
果てた。
「っあああああああああ!!」
びゅるるるるるるるるる!ぶぢゅぢゅぢゅ!ぶびゅるるるるるるる!
「…………っ!!!!!……っ!!……っ!!……っ!!!……っ!!」ガクガクガクガクガク!!!!!!
凄まじい快感が一気に脳天を突き抜けた。
彼女の膣が痙攣し、僕のモノを痛いほど締め付けている。
二人ともしばらく動くことすらできず、繋がったまま快感に身を震わせていた。

翌朝。
僕は全裸で目を覚ました。
「いやぁ~すごくエッチな夢だったなぁ~!!」
とりあえず現実逃避「あっ!起きた?おはよっ」失敗☆
「…大有さん…」
「他人行儀ねぇ。『紅衣』ってよびなさいよ。あ、朝ごはん出来てるわよ!
 だ ・ ん ・ な ・ さ ・ ま (はあと)」
…はい?
「君とは相性が抜群だし、精液もチョーおいしいし、ついでに蟻の巣も健在だし!
君のお嫁さんになることに決定しましたぁ~!パチパチパチ」
「…ぇえええぇぇぇ!?」
またもや超展開!?そういえば誰もいないはずなのに美味しそうな味噌汁の香りが…
それに大有さん、裸エプロンだし…
っていうかあの蟻退治兵器効いてなかったのか…?
「…あの、異議が「認めません♪さ、早く早く!」…」
即座に否定ですかそうですか。どうやら逃げ道はなさそうだ。
「体力つけなきゃなぁ…」
昨日出会ったばかりの新妻(?)に急かされながら、僕はそんなことを考えていた。

94:12-885
08/08/24 02:37:40 MzGJHHox
おまけ
「紅衣さぁ、昨夜どうやって家に入ったの?」
「…玄関の扉はもっと頑丈にした方がいいと思うよ♪」
「?……!!」
玄関に向かうと、そこには強力な爪の餌食になった(元)扉が…
「紅衣~~~~っ!!」
「ごめ~~~んッ!!」
僕らの暮らしは前途多難な様だ。

終わり

---------------------------------------------------------------------
突然衝動に襲われたので書いてみたよ。
実際アリクイはめちゃくちゃ力強くて危険らしいですね。


95:名無しさん@ピンキー
08/08/24 04:57:41 Csw6yXKy
突然の衝動にしては・・神だと思います。GJ!! アリクイワールドに引き込まれました!!

96:名無しさん@ピンキー
08/08/24 07:43:01 QWxQ0ihk
GJ!!
ちょっと庭の蟻の巣をつぶしてくるノシ

97:名無しさん@ピンキー
08/08/24 11:05:45 KpWPivQ7
>>993
結構前に立ってる
スレリンク(eroparo板)

98:名無しさん@ピンキー
08/08/24 11:06:50 KpWPivQ7
>>97
誤爆ww

99:名無しさん@ピンキー
08/08/24 18:10:36 bvOC06ob
○○さん続きマダー?

100:名無しさん@ピンキー
08/08/24 18:36:04 cpR5elh8

>>83で質問した者ですが、とりあえず3つ程度に
わけて投稿することにしました。問題があればご指摘ください。
読むのが嫌な方は、お手数ですが、タイトルでNGお願いします。

では次から ↓

101:名無しさん@ピンキー
08/08/24 18:38:03 cpR5elh8
 そこは暗い森だった。木々が鬱蒼と茂り、差し込む月光はわずかだ。腕を伸ばした枝葉
が地を覗き込むようにして黒々と夜の空を覆っている。夜気に冷やされた水蒸気が凝結し、
下草をしっとりと湿らせていた。
 彼はそんな深い夜の中、降り積もった落ち葉を踏みしめるように歩いていた。彼の風貌
はまだ若い。髪は目にかかるほどの長さ。鴉色した直毛で、また女のように艶やかで、径
が小さく、指にとるとさわり心地がよさそうだ。
その下の顔立ちは端正だ。二重の瞳は若干目尻を下げていて、視線を交わす相手に柔和
な印象を与えるだろう。しかし今は、その瞳孔を油断なく周囲に走らせていた。
 腰元の刀は、彼の身につけたもので一番に目を引いた。彼は、そりの小さい2尺ほどのそ
れをベルトにつないだストラップを用いて帯びていた。柄尻に結ばれた鈴が、チリンチリ
ンと歩に合わせて澄んだ音を鳴らす。
彼の纏う水色のパーカーは光の不足でくすんだ色になっている。その下の無地の黒いシ
ャツは辺りと溶け込んでしまって、まるで上着だけがふわふわと浮いているようだった。
シャツと同色のスウェットとくたびれたスニーカーは、これまでの道のりでたっぷりと露
を吸って変色している。彼が背負ったデイパックはパーカーにきつくしわを寄せていて、
見た目の容積よりも重そうだ。
 彼の隣には少女がいた。
少女は青年以上に夜の森に場違いだった。大きな二重の瞳は色素が薄く、黒目とのコン
トラストを引き立てるブラウンをしていた。相対的に鼻や唇は小ぶりで、顔立ちの評価は
美人というよりは可愛らしいというのが適当だろう。フードのついた薄手のトレーナも膝
丈のデニムも、そしてうなじまでのショートの栗色の髪も、活発な印象を与えるが、それ
はこんな環境よりも昼の太陽の下での方が映えるに違いない。
そんな少女においてもっとも奇妙なのは、夜の森を歩くという行動ではなく、その耳と
引き締まった臀部だった。彼女の耳は、本来あるべきこめかみの下ではなく、まるで他の
哺乳類のように二つ、頭の上から生えていた。しかも犬のものをそのまま縫い付けたよう
に、その三角形の耳は髪の毛とは異質の細やかな茶色の毛で覆われていた。そしてまた、
尻からも同じように、犬のものとよく似た尾が突き出していた。それはクルンと弧を描い
て、それのためにあけたジーンズの穴から飛び出て、歩みに釣られて揺れていた。
少女はその獣の耳をせわしなく動かしながら、まるで子犬がじゃれつくようにして青年
の背中について歩いている。
二人は山道の緩やかな傾斜を登っていく。その仰角がほぼ0になると、同時に林立が拓け
て、視界がすっきりとした。それは劇的といってもいいほどで、少なくとも青年は、光の
乏しい夜でありながら一瞬まばゆさすら覚えた。
「ここか」
 青年が呟くように口を開く。その声色は彼の顔立ちとよく合った、優しいが、まだどこ
かあどけなさの残るものだった。
「はい。そうです」
 犬耳の少女は大きくうなずく。人間以上に発達したその聴覚は大好きな声にしっかりと
向けられている。


102:狐娘(ヤンデレ風味)
08/08/24 18:40:28 cpR5elh8
タイトル忘れたww

「けど、本当に大丈夫なんでしょうか?」
 少女は不安げな声を出した。少女の耳は気弱に伏せられ、尾がダラリと垂れる。
青年は彼女を安心させるように、その小さな頭をなでた。彼の手はその容姿からの予想
を裏切って大きく無骨で、その掌は厚く硬かった。
「くぅん」
少女は目を緩めて閉じて、甘い声で鳴く。彼女はゴツゴツとした青年の手が、自分の髪の
毛をくしゃりとする瞬間が大好きだった。
「大丈夫。やれるさ」
 青年は、少女のくすぐったそうに揺れる耳と、嬉しそうに振れる尾に、柔らかく目を細
めた。そうした少女の屈託のない挙動が、彼から過度な緊張を取り除いてくれる。
「へへっ。――そうですよね。いくら相手が、“あの狐”だったとしても、ご主人様
なら平気ですよね」
「ああ」
 青年は表情の真剣さを増して頷く。
 彼と少女の目的はこのふもとの村を襲ったとされる“狐”を殺すことだった。
 妖怪狩り。それが青年の仕事である。
 妖怪は空想の産物だというのが世間一般での常識だ。しかしそれは正しくない。青年の
パートナーである獣耳の少女もまた、犬神といわれる種類の妖怪に類される一人だ。
 無用な混乱を避けるため、妖怪はその存在を人間との契約のもとで隠匿されている。
 しかし人間の社会と同じく、そこからはどうしても例外がこぼれ落ちる。それを監視し、
処置し、ときに排除するのが青年の所属する組織の機能だった。
 そして今回の任務は排除だった。対象は、10年の間、追跡の手を逃れ続けたうえに20も
の山間の農村を襲撃し、村民を一人も残さず殺戮した化生。焼け落ちた建物、陵辱された
女たち、鉈か何かで叩き切ったような傷跡を残して斬殺された死体などの特徴から導き出
されたのは、十年前にひとつの村を壊滅させた一体の物の怪だった。
 狐のものとよく似た耳と尾を持つ妖怪。人間の精神を操り、念動力による発火能力を有
する妖孤と呼ばれる怪異の、その一人。
 妖孤は妖怪の中でも強力であり高位に属する。
 またその能力ゆえに多数での物量作戦が通用しにくい相手だった。事実、先行した10人か
らなる討伐部隊は、彼女の幻術によって同士討ちを図られて全滅した。
 青年が命令を受けたのは、彼が組織の中でも指折りの実力者だったからだ。同世代ではト
ップともいえる力量をもっていた。



103:狐娘(ヤンデレ風味)
08/08/24 18:41:58 cpR5elh8
「ご主人様?」
 少女は、自分の頭に手を置いたまま動きを止めてしまった青年に呼びかける。
 青年はハッと我にかえると、彼女の頭をぽんぽんと軽く叩いた。
 少女は肩をすくめて笑い、彼の腕をぎゅっと掴んで自分の柔らかい茶髪に押し付けた。彼
女の尻尾がパタパタとあわただしく揺れ、その喜びぶりを物語っている。彼女は思う存分、
主人の二の腕に頭をこすり付けると、言葉通り子犬のように青年の鍛えられた体躯に飛び
ついた。
 青年はそれを咎めず、少女を軽く抱きしめる。雌特有のしなやかな柔らかさを含んだ体
が、彼の腕の中で少しだけつぶれる。
 これが少女にとって仕事に取り掛かる前の儀式だった。元々は青年に討伐される側だっ
た彼女が、彼に命を救われて以来、一度も欠かさなかった大切なことだ。彼女は青年の匂い
を鋭敏な嗅覚いっぱいに感じ取ると、自分からも彼をぎゅっと抱きしめた。
「ご主人様」
「ん?」
「うまくやれたら、ご褒美を要求します」
「ああ。なにがいい?」
「いっぱい撫でて、いっぱいぎゅってしてください。それから、それから、一緒にお散歩に
いきましょう」
「そんなことなら、いつでもしてあげるけど……。そんな簡単なことでいいのかな?」
「いいんです。私はそうしてもらうのが、一番幸せです」
 少女は青年の胸板に頬を擦り付けると、蕩けた目で彼を見上げた。
「わかった。じゃあ、終わったら、そうしよう」
「はい!」
 青年は優しく微笑むと、背中のナップサックをおろしてジッパーを開けた。中から手早く
必要なものを取り出す。彼はパーカーを脱ぎ捨て、馴れた様子でそれを身に着けると、も
う一度、彼のパートナーを見た。
 視線を受けた少女は満面の笑顔を返す。
 二人は軽く頷きあうと、森がポッカリと口をあけた草原に向けて、獣のように身をかが
めて駆け出した。


104:名無しさん@ピンキー
08/08/24 18:43:19 cpR5elh8
 草原には一人の女が佇んでいた。クラッシュジーンズに白いTシャツというシンプルな服装
は、モデルのように手足の長い彼女をよく引き立てている。肩甲骨辺りまでのセミロングの
髪は、誰もが羨むような美しい黒だった。それが夜風を受けて、艶やかにしかし軽やかにそよぐ。
 彼女は空を仰いでいた。すっと通った鼻筋。涼やかな奥二重の瞳。男を誘うような色っぽ
い唇は血を塗ったように赤い。元より鋭角的な美貌が、月明かりを浴びた今は畏怖すら抱く
ほどに美しい。
 一つ、深呼吸。彼女は大きく息を吸うと、そのままぐらり、と伸ばしていた背筋を歪めた。
そこに、かすかな風を巻いて何かが高速で通り抜けた。
 女は俊敏に飛びのく。彼女の足元に短いボウガンの矢が刺さる。
 彼女はその射線の先を見ようともせず、軽い足取りでもう二歩後退した。
 矢の群れが彼女を追う。
 女の体が踊る。そのわき腹を、肩を、こめかみを、大腿を、矢先が掠める。しかし計った
ように命中しない。これが大道芸ならば拍手喝采の一芸だった。
 続けて5射。それをすべてかわしきり、女は挑発するような口元に微笑を浮かべた。そこ
に更に4本の矢が迫る。
 女の足が滑る。足元の不安定なブーツを履いているとは思えない、まるで1mmだけ宙に浮
いているような、そんな滑らかさだった。
 その背後で、騒がしく、草が鳴く。一直線に女へと肉薄し、影がその華奢な背中に躍り
かかった。
「がぁあ!」
 さきほどの少女だった。
 そのたおやかな指先から金属質の光沢が煌く。爪だ。人間のように指の上に張り付いた
頼りないものではない。指がそのまま硬質化したような、黒く丈夫なもの。本性を揺り起
こした少女の肉体変化の一つだ。
 それは猫の類のように決して鋭くはなく、切り裂くというよりは、喰い込み、引き千切
る意図をもつ。
 肉をこそぎとるような動作と、その硬度、加えてその速度。当たればただでは済まない。
 女はそれを、ゆらりと風に吹かれた柳のように避けると、少女の顔面に掌底を突き出した。
 少女のスニーカーが土を抉る。慣性を振り切って急停止した彼女は、そのまま女の懐に
もぐりこみ、ワニのアギトのように五指を振るった。
 それを、円を描いた腕で狙いの外に排し、女は膝を突き上げる。
 少女の体が浮く。強靭なバネを利かせた跳躍は、女の蹴りをかわし、そのまま宙に彼女
を飛ばした。
 女の視界の上方に少女は消えていく。代わりに彼女の目に飛び込んできたのは、自分に
迫るボウガンの矢だった。恐ろしい動体視力で二本を叩き落し、二本を体捌きでいなす。
 風が鳴る。
 女が少しだけ顔をしかめ、半身を取る。胸を掠めるように少女の踵が降ってきた。
 少女はそのまま空で腰をひねる。
 コマのように回転し、遠心力に任せた足刀が女を狙う。女は膂力をふるい、それを腕で
受け止めた。
 少女の体が急速に勢いを失う。宙に縫い付けられた彼女、その水月に掌底が打ち込まれた。
「ぐぅ…っ!」
 少女が吹き飛ぶ。
 見た目通りではない女の細腕は、彼女を5mも吹き飛ばした。

105:狐娘(ヤンデレ風味)
08/08/24 18:46:45 cpR5elh8
 またタイトルをww

 女は敵のダメージを確認するより先に身を躍らせた。女の髪を斬撃がかすめる。彼女は
更に身をかがめる。頭上で風が切れる。そのまま横に飛んで転がった。
 青年は草原を刈った刀を戻し、回避した女を追撃する。
 突き、
 薙ぎ、
 振り、
 下ろす。
 女は木の葉が風に舞うような、その特徴のある動きでかわしていたが、余裕が削られて
いるのは明らかだった。
 喉首を掻っ攫いにかかる刺突をかわしたそのとき、女は自分の視界が傾斜したことに気
づいた。
 彼女は地面に腕を着く。その目の端に何かいた。さきほど打撃した少女が、足を払った
体勢で、その目を獰猛に光らせていた。
「…っ!」
 女は舌を打つ。青年が構えを取るのが、直接見なくとも気配でわかった。着いた手で土
を握る。一瞬で集中した、わずかながらの威力を開放する。
 青年は刀を振りかぶった姿勢のまま、あわてて後ろに跳んだ。
 女の周りを炎の輪が取り囲む。彼女はその中でゆらりと立ち上がると、体に絡みつく何
かを引き裂くように両腕を振るった。
「ち…っ!」
 青年がベルトを掴む。挟んであった和紙の札を一枚引き抜くと、眼前にかざした。
「溌――!」
 植物の焦げる臭い。
 肺を塞ぐ熱風。
 その一瞬の後、炎が放射状に燃え広がった。
 狐火。伝承に語られ、名を知られるそれに対して、ふと思い浮かべる鬼火のような儚げ
なイメージ。その実は、そんな想像を覆すには充分すぎる範囲と威力を誇った。
 札にこめられた力は、炎を青年の周りから忌避させた。
 暗い夜の中で、虹彩が痛むほどに明るい。草原は燃えながら白い煙をもうもうとあげ、
青年の視界を遮る。彼は熱波に汗を噴出しながら、あたりを油断なく伺った。犬神の少女
の安否が気にかかったが、声を上げて自分の位置を妖孤に知られることは避けたかった。
「――っ!」
 青年は空気が揺らぐのを感じて、振り向きざまに刀をふり抜く。
 襲い掛かろうしていた女の首に刃が食い込む。それは肉を断つ鈍い感触を残して、すぅ
と消えていった。
(幻術……!)
 青年は奥歯をかみ締める。
 彼は後ろ手で、腰元にぶら下げた、スポンジを詰めたプラスチック容器を探り当てた。
神酒がしみこませたそれで指を湿らせると、ひと舐めして眉に塗りつけた。
 目に見えて煙の量が減る。そしてその彼岸に、すらりとした人影が浮かんだ。
 青年は燃え上がる草原を突っ切り、その影を袈裟に切り払った。
 影は一断ちにされ、消えていく。
 青年は返す太刀で右に刀を薙ぎ払った。
 ギン、と硬質の音。
 彼は素早く札を構えて、後ろに退く。
 煙の向こうから青白い炎の蛇が躍りかかってきた。札に喰らいついた蛇の身は二つに裂
かれ、掻き消える。

106:狐娘(ヤンデレ風味)
08/08/24 18:48:54 cpR5elh8
「溌――!」
 青年は同時に引き抜いていた二枚を宙に散らし、開放の言霊を唱えた。二枚は氷柱に姿
を変え、影に向かって飛ぶ。同時に刀を構え、彼は妖孤に肉薄する。
 札の力は狐火に相殺され、水蒸気が晴れかかっていた視界を再び覆う。急速に気化した
水がピリピリと肌を焼く。彼はそのまま瞳を閉じ、視覚以外の感覚で濃霧ごと女を斬撃した。
 刀は何かに受け止められる。
 霧が晴れる。
 妖孤は村人を惨殺した鋭い爪で刃を掴み、愉快気に口元を歪めていた。
「――」
 青年は唇を真一文字に結ぶと、斬撃を連続させた。
 女はそれを微笑んだままかわしていく。
 青年の刀が月光をはねのける。煌き、閃く。
 妖孤はその黒髪を躍らせながら、ゆらりゆらりと体を揺らす。ひゅるんと身を縮ませて、
彼の刃の内にもぐろうとする。その爪は不規則にうねりを帯びながら、彼の引き締まった
肉体に傷をつけようと伸ばされる。
 二人の攻防は互角だった。少なくとも接近戦において、その体術に差はなかった。
 妖孤が青年の袈裟切りをかわし、その懐に入り込む。
 青年は左手を柄から放し、柄尻で彼女の顎を狙う。鈴がうたい、跳ねるように踊る。
 彼女はそれを掌で受け止め、押し返すようにして後退した。
「ほほ。人間にしては中々やるのう」
「―――」
「ここまで妾と長くやりおうた者は久々じゃて」
「―――」
「くくく。黙ってないで、なんとか言ったらどうじゃ? ん?」
「―――」
 妖孤は無言を貫く青年に、呆れたようなため息を吐く。それからゆっくりと、その形の
いい唇を尖らせた。
「もう! ゆうくん、ノリが悪いよ! せっかく十年ぶりの再会なのに!」
 妖孤はそれまでの雰囲気を一変させて、童女のように頬を膨らませてみせる。
 青年は大きく目を見開く。それは突然の変貌に対する戸惑いというよりは、別のことに
対する驚愕によった。
「ふふ。どうしたの? 名前を呼ばれたことに驚いた? ざーんねん。10年経ってたって
一目でわかったよ。だって――」
 妖孤は嬉しそうに目を弓にする。その無邪気な笑顔の先には、刀の切っ先を突きつける
青年がいる。彼女はそんなことはどうでもいいと言わんばかりに、夜に咲いた向日葵のご
とく笑み崩れた。
「だって、私は――」
 それはまるで想い人に10年ぶりに再会したような、愛情と歓喜に溢れた笑み。
(ああ……)
 青年は構えを崩すことが出来ないまま、頭の隅でふと思った。
「――今日まで、この日のために生きてきたんだもん」
(変わってないな。この子は)
 青年――祐一は大きく息を吐くと、切っ先をわずかに下げた。
「……やっぱり君だったのか。久しぶりだね」
「うん! ほんとに! ゆう君は元気だった?」
「……ああ」
「そう! よかった!」
 女は大きく頷いて、手をパンと打ち合わせた。女の怜悧な顔立ちを相殺させて余りある
ほど、彼女はにこやかに笑っていた。
「君は本当に、あの子――サキなんだね」

107:名無しさん@ピンキー
08/08/24 18:50:36 cpR5elh8
「うん! そうだよ! よかった。ゆう君が名前おぼえててくれてて」
 忘れられるわけがない。と祐一は胸の内で自嘲する。自分の両親を殺した女の名前だ。
そして、初恋の少女の名前だ。
「でも、よかった。ゆう君、こんなにかっこよくなってるんだもん。ねぇ、私は? 私はどうかな? ゆう君」
 サキは目を輝かせながら訊ねる。その溌溂とした表情は、顔のつくりとは不釣合いなが
らも美貌を曇らせるものでは決してなかった。
 祐一は彼女の質問を無視した。その代わり、一つだけ質問を返した。10年間、自問し、
自責し続けてきた問いを吐き出した。
「ねぇ、サキ。一つだけ訊きたい」
「ん? なに?」
 サキは笑顔のまま、小首をかしげた。
「10年前、どうして君は村の人たちを皆殺しにしたの? どうして、僕の父さんと母さん
とお姉ちゃんを殺したの?」
 サキは笑みをたたえたまま、その種類をすり代えた。ニコニコとした喜びのものから、
慈しみ溢れた穏やかなものへ。
「さっき言った通りだよ。今日この日のため」
「どういうこと?」
「だから、そのままだよ。こうやって私たちが再会するため。――ねぇ、ゆう君、この
10年どうだった?」
「え?」
「10年、どんな気持ちで過ごしてきたのかな? うん。ほんとは訊かなくてもわかってる
んだ。ゆう君がここにこうして立っていることが何よりの証拠。だけど私はゆう君に直接
訊きたい。あなたに、祐一に直接言ってほしいの。この10年、どう生きてきたか」
 サキの穏やかな眼差しの中に期待が混じる。
 祐一は呟くような声で、ためらいがちに言葉を漏らした。
「……僕は、この10年ずっとサキを憎んできた。そしてそれ以上に訊きたかった。どうし
てあんなことをしたのか。どうして村の人と父さんたちを殺したのか」
 サキは祐一の答えを聞いて、まなじりを震わせながら大きく深く息を吐いた。そしてう
っすらと涙すら湛えた瞳で彼を見つめた。

「ありがとう」

「は?」
「ありがとう、ゆう君。それが私の望みだった。10年間、あなたにずっと思われていること
が。あなたが私を殺すために強くなることが。私をずっと憎んでいてくれることが。私の
せいで悩んでいることが。四六時中、ずっとずっと私のことで頭をいっぱいにしてくれて
いることが、私の望みだった。それが、私は欲しかった」
「そんな……。それじゃあ、そのために? それだけのために?」
「ええ。あなたに憎んでもらうために、あなたに戸惑ってもらうために、私はあなたの両
親とあなたの村の人間たちを殺したの。そう。あの人たちは、あなたのために殺したの」
 祐一の脳裏に今までの記憶がよみがえる。鼻をつく性臭と血臭。惨殺された死体の群れ
の中、ただ一人の生存者として、いつの間にか村に立ち尽くしていたこと。調査に来た組
織の人間に保護されたこと。二人だけの秘密だったサキの正体を彼らが知っていたこと。
彼らの役目を知って、頼み込んだこと。厳しい訓練のこと。今まで殺してきた妖怪のこと。
今まで助けてきた妖怪のこと。
「そんなに。そんなに君は、僕のことが嫌いだったの?」
 サキは一瞬キョトンと目を丸くした後、柔らかく微笑んだ。


108:狐娘(ヤンデレ風味)
08/08/24 18:52:10 cpR5elh8
「違うわ。私はゆう君が今も大好き。愛してるわ」
「なら、どうして!? なんであんなひどいことを!」
「うん。でもそれだけじゃ駄目なの。好きなだけじゃ駄目だと思った。私はゆう君を信じ
きれなかった。いつか捨てられたらどうしようかと思った。それはすごく怖いことだった。
おかしな話よね。ゆう君は10歳、私はまだ8歳だったのに。だけど私には予感があったの。
これから先、好きになるのはこの男の子だけだ、って。だからどうすればいいか考えた。
どうすればゆう君を独り占めできるか。どうすればゆう君を私だけのものにできるか。そ
して思いついたのが、あれだった。だってそうでしょう? ゆう君を好きになることは誰
でも出来るけど。ゆう君のお父さんたちを殺したのは、ゆう君を孤独にしたのは、私だけ
だもの。――私はこの上のないゆう君の特別でしょ?」
 サキの顔に罪悪感などの負の感情は見受けられなかった。彼女はただ純粋に祐一を見つ
め、今現在目の前に現れた結果に満足していた。
 祐一は彼女の表情を目の当たりにして悟る。自分とサキは相容れない存在だ。種族の違い
なんて問題じゃなく、ただ単純に歩み寄れないほどに考え方が違う。
 だから彼は柄を握りなおした。切っ先を彼女の端正な顔に目付け、右足を一歩引いた。
「サキ。僕には君の考えは理解できないし、今更、許せそうもないよ」
「ええ。そうでしょうね。それが正しい」
 サキは笑みを絶やさなかった。そうして彼女は腕から力を抜いたまま、悠然と攻勢に入
る祐一を眺めていた。
「サキ。これから君を殺すよ」
「うん。わかった」
 彼女の頷きが合図だった。
 祐一は土を蹴り飛ばす。
 同時。
 サキの後ろから、飛び出す影があった。
「ミヤ!」
「があああああああああぁ!」
 ずっとサキの背後で気配を殺していた犬耳の少女――ミヤは、妖孤の裏側から心臓
を掴み出さんと、そのきめ細やかな柔肌に爪を突き立てる。
 ビクン、とサキの体がのけぞる。その露になった小さな喉仏に、祐一の刀が触れた。
 骨を断ち切る音は、粛々と夜の空気に残響した。
 斬り飛ばされたサキの頭は1mほどふわりと浮いて、草むらの中に転がった。
 祐一はそれをあえて見ようとはせず、スウェットのポケットから半紙を取り出す。刃に
ついた血糊をふき取ろうとしたそのとき、彼はやっと違和感に気づいた。
「これは……っ! ミヤ、離れろ!」
 祐一はあわてて振り返る。しかし、それがもう手遅れだというのは彼自身わかっていた。
「ぎゃうん!!」
 ミヤが腕を締め付けられる激痛に鳴く。彼女が心臓を貫いた痩躯は、蝋のような質感の
黒塊に姿を変えて、彼女の右腕を拘束した。
「幻術!? けど、いつの間に!?」
「しいて言うなら最初から、かな?」
「っ!?」
 突然耳元にふって湧いたからかいの声に、祐一は反射的に刀を振るった。その直情的な
一撃はたやすく受け止められ、手首を極められた彼は刀を取り落とした。
「サキ……!」
「何のために私が、こんな拓けた場所でお月見しなくちゃいけないの? ――それに
今どき眉に唾なんて、それ自体が眉唾物じゃないかな?」
「サキっ!!!」
 祐一は激しい感情を視線にこめてサキに叩きつける。しかしその瞬間、視界の端をよぎ
ったもの――サキの引き締まった腰元に、彼は反射的に焦点を合わせてしまった。
「……ま、さか」
「ふふ。気がついた? 再会したら見せてあげるって決めてたんだ。どうかな? 可愛い?」
 伝説では、妖孤はその尾の数で力の優劣が決まると言われている。そしてお伽噺で語ら
れる妖怪狐の中でもっとも有名なものは、同時にもっとも強力なもの。
 白面金毛――九尾。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch