09/11/26 02:05:06 yugqKbcu
約20分にわたる痴漢専用車両を潜り抜け、
ようやく学校の最寄り駅についたときは、
身も心もヘロヘロのメロメロ。
もしこの世界がずっと続くならば、
絶対あのお姉さんと小学生に復讐してやると誓いながら改札を通ると、
ユッコが声をかけてきた。
「亜美っちオハヨー! 痴漢専用車両にいたなら声をかけてくれればよかったのに!」
そういうユッコの着衣は乱れまくりで、ところどころにヘンな液体までついている。
「まったく、どうせ出すなら顔に出してくれればいいのに・・・・・・
って、満員電車でそれは無理か」
豪快に笑い飛ばすユッコ。
ゴメンユッコ。
だいぶ『現状』に慣れてきてしまっている自分でも、
その発想にはついていけない。
いつものようにユッコと昨日見たテレビの話とか、
そんな他愛のない話をしながら駅から学校までの道を2人歩いていく。
しかし、ユッコは普通の会話をしているつもりなんだろうけど、
自分にとっては未知の領域すぎる内容ばかり。
相撲はかわいい女の子が廻し一丁でやるもので、
『元の世界』ではグラビアアイドルとかカリスマモデルの子が
みんな力士になっているとか。
テレビでセックスシーンが流れるのは当然だとか。
でも、一番驚いたのはやっぱり進路の話。
なんで普通にソープ嬢とかヘルス嬢とか、そういう風俗関連が出てくるんだろうか。
しかもそういう職業は「大学行かないと無理だよねー」と来た。
どうもいろいろヘンな方向に『この世界』はゆがんでいるらしい。
このぶんだと、学校の授業も大変なことになってるはず。
月曜日でもないのに、なんか朝からユウウツになってきてしまった。