09/11/24 21:35:18 8nnMNSMk
『痴漢専用車両』。
上から読んでも、下から読んでも、いや横書きなので左からしか読めないが、
何度見直してもそう書いてある。
痴漢専用車両ということは、車内ではあんなことやこんなことをされちゃうってことか?
そんなところには恐ろしくて乗っていられない。
あわてて別の車両に移ろうと思ったけれども、そこは朝のラッシュアワー。
人の流れに呑み込まれるように、あっという間に車内へと吸い込まれてしまう。
普段は押し合いへし合いしないと乗れないくせに、
こういうときだけ簡単に乗れちゃうって呪われているとしか思えない。
アナウンスとともにドアが閉まり、電車がゆっくりと走り出す。
それとともにそこかしこでまさぐるような音と漏れ出る吐息が聞こえてくる。
なんとか車内を見渡すと、解禁されているだけあってそこらじゅうで露骨な痴漢行為が行われている。
おしりを触るなんて序の口、堂々と正面から胸を揉んだり。
なかには男性の股間を執ようにいじり続ける若い女性や、
痴漢行為をし合う仲のよさそうな女子高生までいる。
「・・・・・・!?」
突然、自分のおしりがこねくりまわされる。
うしろを見ると、眼鏡をかけた知的なお姉さんが鼻息荒くして自分を見つめている。
薄く引かれたルージュが逆に淫靡な雰囲気をかもし出している。
ああ、ダメです、お母さん。私はここでこの人に痴漢、女の人だから痴女?
とにかくエッチなことをされてしまいます。
先立つ不幸をお許しください。