09/06/21 19:58:39 qdtlWOf2
「お、おい、こっちも落ちそうになってるぞ!」
「あ、安藤さん、もって締めて!」
彼女の様子に奪われていた意識を引き戻したのは左右からの声。
慌てて自分の股間を見てみると、確かに少しずつバイブがずり落ちてきていた。
落としたら、わたしもあの罰を受けないといけない。
「そ、それだけはいやぁ!!」
全身の力を振り絞ってあそこに力を入れる。
そのせいでますますバイブの存在を強く感じてしまうけど、背に腹は変えられない。
だけど、それでも徐々に徐々にバイブが抜けていく感覚がわかってしまう。
この区間のゴールまではまだ10メートルはある。
間に合わない―諦めかけた瞬間だった。
「健、いちかばちか一気に行くぞ」
「りょ、了解!」
「んああ! うああ、ああああ!?」
2人が足の動きを加速させる。
本当に一か八かの賭け。
全力で食い締めていることと足の動きが大きくなったことで加速度的に跳ね上がった刺激に翻弄されながら、わたしはピンポン玉が落ちないことだけを祈っていた。