◆変わりゆく心 ジルオール闇小説 その7◆at EROPARO◆変わりゆく心 ジルオール闇小説 その7◆ - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト458:名無しさん@ピンキー 09/06/28 03:12:46 3iDlCXYE 「なんだ?」 「……えーと……訓練、ありがとうございました」 「うむ。苦しゅうない」 「……」 男の言動に突っ込みを入れる段階は、とうに過ぎている。 とりあえず、今問題になっていること、本当に言いたいことはお礼ではない。 覚醒のステップとして今の状況は明らかにおかしい。 樫の木のベッド、純白のシーツ。その上で馬乗りにされている自分。 「(うあ……)」 ノエルは頬が熱くなってくるのを感じた。近い。訓練の時も剣を挟んで 向かい合っていたが、それとは次元が異なる。この家は宿屋でここはベッドなのだ。 そんな場所で押し倒されていれば、ノエルの反応も当然のことだった。 「……あの、介抱していただいたんですよね?」 「ああ、ベッドに運んだだけだが」 「それで、あの……動けないんですけど」 ノエルはぐいぐいと両腕を動かそうとする。だがびくともしない。 「それは、俺が腕を抑えているから当然だな」 「あのー」 意を決して、ノエルは聞いた。 「……わたし、なぜ押し倒されてるんでしょう」 「別に特別な理由ではない」 「そ、そうですよねー。わたしなんかを押し倒すなんてあり得ないですよねー」 あはははー、とノエルは安心して笑う。 背中に流れる冷や汗は気のせいだと思いながら。 「それで理由とはな」 「はい」 「今からノエルとセックスするためだ」 一拍おいて、 「なんだ、せっくすをするためだったんですかー」 これは安心。とノエルは思った。 「うむ」 五秒経過。 沈黙。 十秒経過。 まだ何も起きない。 十五秒経過。 びしり。 氷にヒビが割れるかのように、ノエルの表情が崩れ落ちる。 「せ、せ、せ、せ、せ、せ、せせせせせせっくくくくすす!?」 そしてノエルはようやく理解した。 じたばたじたばた。ともがくが動けない。 当然だった、ノエルは押し倒されているのだから。 その当然が既にしてあり得ないのだ。 「わわああああわわああああ!?」 あまりの衝撃に、ただでさえ拙い口がうまく回らない。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch