◆変わりゆく心 ジルオール闇小説 その7◆at EROPARO
◆変わりゆく心 ジルオール闇小説 その7◆ - 暇つぶし2ch300:名無しさん@ピンキー
09/03/22 00:16:09 0l593Bq9
うん

301:名無しさん@ピンキー
09/03/24 01:06:29 l/eT3pAD
ボルボーラレヴィーア!

302:名無しさん@ピンキー
09/03/24 12:39:35 DmW8ATee
タルチュバって童貞?

303:名無しさん@ピンキー
09/03/24 12:42:55 DmW8ATee
×タルチュバ
○タルテュバ

304:名無しさん@ピンキー
09/03/24 17:09:17 2hgj5G17
>>302
わからん。ただ腹出した奴は「町の中では群れてはあるかん。それが冒険者同士のルール」
とか何とか言ってたよな?…これって…

305:名無しさん@ピンキー
09/03/28 00:06:32 iBjqfXJL
過疎だな

306:名無しさん@ピンキー
09/03/28 09:00:46 9ZbygIO9
寂しいな

307:名無しさん@ピンキー
09/03/29 03:28:50 FEySarIb
今更ながらeraやってみた。
女主人公が無口なのは思わずここでも仕様なのかとw
出身地選択で口調や堕ちる度合いも違ったら面白そうだ。

個人的堕ちやすいランクは
ミイス>塔>旅先>始まり>黄金畑
な気がする。




308:名無しさん@ピンキー
09/03/29 11:25:39 dMY/Hr15
言い訳するようでなんだが、era作品の改造に手を出そうとして、別のera作品にハマってしまうというのはよくある事だよな?

erajillでeraを知ってしっかりハマり、
改造に手を出そうとして参考にeratohoやeraSQをやったら、
うっかりeraSQから抜け出せなくなってしまったぜ……

309:名無しさん@ピンキー
09/03/30 04:12:44 5rhrMNRE
>>307
男主「・・・・・・」
ナッジ「男主、ヴァン・・・僕らの村が入ってないよ・・・!」
ヴァン「村だけに・・・ムラムラしちゃう!・・・ぷっ」
男主「やっちゃえ、ナッジ」

310:名無しさん@ピンキー
09/03/30 14:59:23 fP5MhG8W
玉葱誕生秘話とかどう見てもR指定だな

311:名無しさん@ピンキー
09/03/30 19:58:00 zaAf0ZL3
投下します

312:名無しさん@ピンキー
09/03/30 19:58:00 IMeAd9ib
あらゆる人間の誕生はX指定なシチュエーションを伴ってると思うんだが。

313:男主×ザギヴ
09/03/30 20:00:27 zaAf0ZL3
「近衛将軍オール、ただいま参上致しました」
 ドアを二度ノックし、返答を伺う。
「開いているわ。入って」
 この部屋の主の凛とした声が聞こえた。
「失礼致します」
 一言声をかけ中に入る。書類に囲まれるようにして一人の女性が座っている。
「ごめんなさい、少し待っていて。すぐに終わるから」
「ああ、わかった」
ちらりとこちらに視線を向け、彼女は机に視線を戻した。
 ザギヴ・ディンガル…ネメアなき後のディンガル帝国を統治する皇帝だ。かつての冒険仲間でもある。
どういうわけかザギヴは俺を気に入ったらしく、すべてが終わった後、近衛将軍になってくれるよう頼まれた。さんざん迷ったが…
「ごめんなさい、待たせたわね。オール」
「いや…」
 …どうやら一段落ついたようだ。ペンを置いたザギヴはいつもの準備を始める。
「貴方はルーマティーでいいのよね?」
「また晩酌に付き合わされるのか?」
「酔った私が襲われたらどうするつもりかしら?騎士様?」
 軽く受け流された。最近はよくこうして呼ばれる。復興にもめどがつき、時間に余裕ができたのだろう。ザギヴの楽しみのひとつとなっているようだ。
 しかし警備は賊の侵入をやすやすと許すほど甘くないし、酒を好まない俺をわざわざ相手に選ぶこともないと思うが…。
「出来たわ。オール、座って」
 用意ができたらしい。彼女のグラスにはワイン、俺のカップにはルーマティー。いつも晩酌が始まったはずだった。

314:名無しさん@ピンキー
09/03/30 20:05:31 zaAf0ZL3
「ザギヴ…いつも言ってるが働きすぎだ。ガラーナにだって言われてるだろう?」
「これくらい平気よ。将軍だった頃には徹夜なんてしょっちゅう…」
「それは前にも聞いた。ですが…ご自愛くださいませ…陛下がお倒れなされれば帝国は立ち行きませぬ」
「ふふふ…ガラーナの真似?わかっています…とでも言えばいいのかしら?」
「…ほんとうにわかっているならいいんだがな…」
「ふふふ…ちゃんとわかってるわよ…」
 他愛のない話をまじえながら酒とお茶を飲み交わしてゆく。ワインの瓶は既に二本目空いていた…おかしい…ザギヴは普段ここまで飲んだりはしない。
「ザギヴ、飲み過ぎじゃないか?そろそろお開きにして…」
 もう日付もとっくに変わっているし、このままでは明日に支障が出るだろう。よくよく見れば蝋燭にてらしだされたのザギヴの目は既にとろんとしている。
「そうね…騎士様、ベッドまで運んで下さる?」
 …これはだいぶ酔っているようだ。珍しいことだと思いながら一人でベッドへ行くよう促すが、まるで聞こうとしない。ここまで酔ったザギヴは初めて見たが、子供のようにわがままだ。
「仕方ないな…」
 しょうがないので彼女をベッドへと運ぶ。潤んだ瞳で見つめられてはどうしようもない。
「…ふぅ…んっ…」
 持ち上げる際、耳元で何か聞こえたが気にしないことにした。…が。
「ザギヴ…手を離してくれないか?」
「…嫌」
 完全に子供だ。首に回した手を離してくれない…。
「…オール…」
 それどころか引き寄せられる。まずい…実にまずい。神秘の谷がすぐそこまで迫っている。
「ちょっ…ザギヴ!」
 俺は非難の声を上げ、ザギヴを突き放なそうとした。だが…
「オール…どうして貴方は…私を退けるの…?」
 ザギヴの瞳には涙があふれていた…。
「貴方はなぜここに残ってくれたの!?私はずっと待っていたのに……違うの?」
「ザギヴ?言ってることが矛盾して…」
「…私は…そんなに魅力がないの!?」
「…いったいなにを…」
「それとも…私にマゴスが住み着いていたから…?…私が…汚れているから…?」
 俺には意味が解らなかった。なぜザギヴは泣いている?マゴスのことは乗り越えたはずだろう?なぜ?…わからない…。

315:③
09/03/30 20:10:35 zaAf0ZL3
「………」
 呆然とする俺はザギヴに抱きしめられて我に返った。きっと酔っているからに違いない。とりあえずザギヴを落ち着かせようと…
「…貴方が…」
「…ザギヴ?」
「…悪いのよ…」
「………え?」
 一瞬我が耳を疑い、自らにどんな過失があったのかを考えた。…そして気付いたときは既に遅かった。巧に体位を入れ換えられ、俺はザギヴの下敷きになっていた。泣きながら…だがしっかりと俺の身体の動きを封じている。…なかなかやるな。
「…貴方はこんな私を…受け入れてくれる…?」
「…とりあえずいろいろと言いたいことがあるん…むぐ!?」
 馬乗りの彼女をなだめる言葉は紡がれることなく、赤い唇に塞がれた。その柔らかい感触に全身の血が沸き立つ。…贔屓無しで見てもザギヴはかなりの美人だ。旅をしていた頃、機会があればと思わないでもなかった。しかし…
 頭では警報が盛んになり響いている。相手は今や帝国の皇帝だぞ?しかも酔っているんだぞ?娼館の女を抱くのとは訳が…
「んん…」
 …唇がさらに押し付けられた。たどたどしいキス…だが必死に気持ちをつたえようとしているのだろう。…それに気付いた時、俺にもはや迷いはなかった。ザギヴ…俺はお前を…喰う。
 まだ繋がったままのザギヴの口にこちらから舌を入れる。歯に沿うように舌を回し、ザギヴの口内を味わった。…しかしさっきのキスで唇を切ったらしくザギヴとの初めてのキスは血の味がした…。
「ん…む…」
 ぐもった声が漏れ、ザギヴは震えた。ザギヴの身体は弛緩し、俺の身体は解放された。経験は少ないようだ。これなら簡単に主導権を握れる。
「…ぷあっ…はぁはぁ…ルー…?」
 息まで止めていたのだろうか?呼吸が乱れている。
「ザギヴ…もう知らないからな?」
 そう言いつつ服へと手を伸ばす。ザギヴが何か答えたようだが俺の耳には声として認知されなかった。しかし黒のビスチェを愛用するザギヴは脱がしにくい。
「くそ…!」
 苛立った俺は力任せにビスチェを引き裂いた。俺は…猛っていた。

316:④
09/03/30 20:14:41 zaAf0ZL3
「お、オール!?」
 酒により薄くピンクに色付いた白い肌があらわになる。…だがまだ足りない…二つの双丘を守る黒い下着を取り払う。
「あ…」
「…綺麗だよ…ザギヴ…」
 十分に発育したそれをゆっくりと鑑賞する。形のよい二つの丘はザギヴが動くたびにに小さく震え、桜色の突起は小さく、かわいらしい。綺麗だった。
「…ぅ…い、いや…!」
 ザギヴは逃げ出そうともがくが…甘い。既に両手は抑えてある。魅惑的に弾む胸は俺をさらに欲情させるだけだ。
「ザギヴ…」
 俺はザギヴを抱き寄せた。自然とザギヴの胸が近づく。
「いや…ま、待ちな…さ…」
無視する。目の前の谷間に顔を埋めた。とても柔らかい…すべすべしている…。…風呂でボディオイルでも塗ったのだろうか?かすかに花の香りまでした。
「…ん……」
 ずっとこの感触を楽しんでいたいが、俺の股間に潜むウルグはそれを許してはくれない。柔らかな鑑賞を名残惜しみながら離れる。
「オール…貴方…」
 呼ばれてザギヴと向かう。
「…私を…抱いてくれるの…?」
 瞳が不安げに震えていた。いつも俺の目を見て話すザギヴが視線を下に落としている…すごくかわいい。
「…私を…あっ…ん…」
 俺は言葉ではなく態度で示した。胸をもみしだき、先端のさくらんぼを口に含む。
「ふ…あ…」
 ザギヴは身体を震わせた。甘い声が漏れている。
「んっ…」
空いている手をスカートの中に忍び込ませ、内股を優しくひと撫でした。
「っ…!」
 突然の刺激に身体が跳ねる。さらに手を少しずつ上へ上へとはい上がらせる。
「あっ!いや…!」
感じ易いのだろう。面白いくらいに反応が返ってくる。のけ反るザギヴに合わせるように腹部へと舌を這わせた。
「う…ん…はぁ…」
「ザギヴ…スカートをめくってくれ」
「……え…?」
 このまま押し倒してもいいが、ここはザギヴ自身にやらせることにした。恥ずかしがるザギヴをもっと見たい。

317:⑤
09/03/30 20:19:32 zaAf0ZL3
「スカートが邪魔してこれ以上出来ないんだ…だから…ね?」
「…わか…った…わ…」
 しばしの静寂の後、か細い声で返事が返ってきた。顔も真っ赤だ。かわいい。
 ザギヴはゆっくりとスカートに手をかけもじもじと下ろしはじめた。この期に及んで片手で胸を隠している。それもまたかわいい。
「あ、あまり見ないで…」
 心底に困ったようなような顔で訴える。かわいい…が無視。むしろ食い入るように凝視する

「……意地悪…」
 観念したらしい。…それでも胸は隠したままだが…揺れる胸が見れないのは少し惜しい。
「…こ、これで…いいかしら…?」
 脱ぎ終えたザギヴが尋ねる。ついに残すは黒いショーツ一枚。あと…一枚…そう思うと笑みを抑えることが出来ない。 「る、ルー…?」
「…綺麗だよ…それにかわいい」
 にっこりと笑い、素直に感想を述べる。ザギヴは何か言いかけたがすぐに俯いてしまった。…しかし、いちいち仕草がかわいい…この人はほんとうにあのザギヴなのだろうか?
かわいくなったザギヴを見つめつつ…残る一枚の小さな布切れをどうしてくれようかと考えを巡らせる…。
「………」
 上目使いでこちらを不安げに見つめるザギヴ…これもかわいい。…決めた。ショーツは俺が脱がす……口で。
「ザギヴ…」
「あっ…」
 ザギヴの名を呼んでベッドに押し倒した。大陸縦断と洒落込もう。まずウルカーン…首筋だ。うなじから鎖骨にかけてキスをする。
「…ふっ…くすぐったい…」
 甘えるようにつぶやく。…時たま強く吸い、こっそりと所有権の証を落として行く。次は丘を登る。頂上のエンシャント…さくらんぼを舌先でしばらく弄んだあと、そのまま谷間へ…少し塩辛い…汗か…それもまたよし。
「あふ…あ…!」
 声が少し高くなった。しかし旅はまだこれからだ。みぞおちを通りロストール…へそへ。…途中、身をよじったのはくすぐったいからだろう。そして…
「あ!?」
 ワッシャー砦へ…最後の防壁であるショーツに食らいついた。
「ルー!なにをするの!?」
 さすがに抵抗があるようだな…しかし…狙った獲物は逃がさない。闇の島はもうすぐそこだ。暴れるザギヴを無視して脱がしにかかる。
「いや…!口でなんて…!」
 必死の抵抗だ。…脱がすのは無理か、ならば…噛みちぎる。薄い布は俺の魂のゲイルスラッシュを受け、無惨に破れさった。

318:⑥
09/03/30 20:21:59 zaAf0ZL3
「きゃあ!?」
 ついにザギヴの秘所があらわに…
「……!」
 …ならなかった。手で隠された。
「うぅ…う…!」
 威嚇?とりあえず怒っているらしいことはわかった。…ザギヴは怒らすと怖い…怒ったザギヴを相手にするより邪竜と向き合った方がマシなくらいに。…しかし…こけで引くわけにはいかない。
「ザギヴ…見せて」
 はやる心を抑え、ザギヴに手をのけるように促す。
「い、いやよ…は、はずかしいもの…」
 予想通りの答えが返ってきた。…しかし大事なところを隠そうとするザギヴのポーズ…とんでもなくエロい。
「ザギヴ…」
 頭を撫で、軽くキスをする。ザギヴは不思議そうに俺を見た。よし。そして…
「…君をもっとよく見たい…君のすべてが欲しいんだ…」
 つぶやくように耳元で囁いた。ロストールの種馬直伝の口説き文句…どうだ?
「ルー…」
 抱き着かれた。柔らかな胸の感触…ふわりと香るザギヴの匂い…。俺のチャージは一気にレベル3に上昇した。
 賢漏の名は伊達じゃない。初めて俺はあの放蕩貴族に感謝した。
「ザギヴ…良いか?」
 こくんと頷く。やっとここまで…期待に胸を膨らませ、いざ行かん世界の果てへ。…ご開帳だ。
「…ぅ…」
 ザギヴの秘所はべちゃべちゃに濡れていた。ザギヴの蔭毛は薄く、花弁は元より、ぷっくり膨らんだ芯やピンクの肉壁まですべてが白日の元にさらされた。恥ずかしがり身をよじるたびに誘うようにひくつく。
 こんなものを見せられては、チャージ3のギガスラッシュを叩き込まねば気が収まらない。
 俺は必殺のフランベルジュをザギヴに向け構えた。いざ…
「ま、待って…」
「…なんだ?」
 突然の制止につい何時ものように答えてしまった…。くっ…失敗した…せっかく溜まったチャージが…。しかしなんだ?興ざめも良いところだ。
「…優しく…してね?」
 訂正。チャージはMAXだ。いつでもイケる。
「あぁ、優しくする…」
 持てる理性を総動員してザギヴに言葉をかける。
「…ありがとう…オール」
 …ザギヴはそう言って俺に微笑んだ。すごくかわいい…俺はザギヴ抱きしめながらの闇の門へとゆっくり侵入を開始した。

319:⑦
09/03/30 20:25:59 zaAf0ZL3
「あぐっ…」
 ザギヴの口からうめき声が聞こえた。十分に濡れていたと判断したが甘かったようだ。
 仕方なくザギヴの秘所へと手を伸ばす。…そしてもっとも敏感な箇所を擦る。 「あ!?あぁあぁ?」
 効果は絶大だ。そのままなぶり続ける。
「ふぁ!やめ…あぁ!?」
 普段からは想像もできないザギヴな喘ぎ声が室内に響く。…手を休めることなど出来るはずがなかった。
「あ!や…お、おーる…ダメ…ああ…あぁぁああああ!!」
 ザギヴは一際大きな声と共に全身を硬直させ、ぐったりとして動かなくなった。さらに侵入したフランベルジュの先端部分に締め付け、付け根辺りに生暖かい温水を感じた。失禁までしてしまったらしい。
「あ…はぁはぁ…ひぅ…」
 身体が痙攣している。涙を流す目は虚で、口はだらし無く半開き…完全に堕ちている。
「ザギヴ…イッちゃったのか?」
「うぁ…はぁはぁ…」
 返事がない。やむを得ず俺はザギヴを抱きしめ、回復を待った。
 疼くウルグを抑えつつ待つこと数分…。
「はぁ…オール…?私…」
 時は満ちた。俺はザギヴに向かいシャドウノックを仕掛け、一気にフランベルジュを挿入する。
「…ひあ!?」
クリティカルだ。ザギヴの身体がビクリと反応する。そのまま緩急をつけ、内部を探索する。
「あ…あん!…ま、待っ…ふ…」 
 想像以上だ…フランベルジュにひだが絡み付き…容赦なく締め付けられる。さすがにうごめく…いや住み着くもの?…とりあえず魔人を宿していただけのことはある。とてもじゃないが長くは持たない。
「ひっ…ひあ!…やっ…ぁふ!」
 ザギヴも俺も限界が近い。俺はギガスラッシュを放ちつつ精神を集中させる。…俺の持つ無限の可能性を…股間へ。そして…ザギヴの限界に合わせ…
「あああぁぁぁぁ…!」
 インフェニティットを解き放った…。

320:終わり
09/03/30 20:29:21 zaAf0ZL3
「すぅ…すぅ…」
 隣で眠るザギヴの頭をなで、額にキスを落とす。思ったよりあどけない寝顔はただ愛しかった…。
「ふー…」
 ひとつため息をつき、先程の情事に想いをはせる。…口許が緩むのは仕方がないことだと思う。俺はザギヴとセッ…
そこで気付いた。俺がどこで、誰に、なにをしたのかを…。このままでは処刑されても文句は言えない…どうする?どぉうする?…………………逃げるか。意を決した俺はそそくさと立ち上が…
「…すぅ…すぅ…」
 …れなかった。ザギヴが俺の腕を掴んで離さない。
「ザギヴ!離してくれ!俺は再び旅に出る!」
 俺は必死に呪縛から…
「…オール…」
「…ん?」
「…愛している…わ……離さ…ないで…すぅ…」
「………」
 外は…もう明るい…そろそろ侍女達が来る頃だ…。
 …俺は…運命の神に身を委ね、覚悟を決めるほかなかった…。

~fin~

321:名無しさん@ピンキー
09/03/30 20:30:55 zaAf0ZL3
以上です
いろいろおかしなところがあるかも知れませんが、赦してください

322:名無しさん@ピンキー
09/03/30 22:39:46 9DhI9KEq
おいおい

323:GJ
09/03/31 01:51:16 69dY+NFm
ヤリ逃げはゆるしまへんでw

324:名無しさん@ピンキー
09/03/31 02:21:59 24UfDD2N
途中から何かがおかしくw
インフィニットにふいたw

325:名無しさん@ピンキー
09/03/31 20:23:14 Y8dQmBwZ
乙!

326:名無しさん@ピンキー
09/03/31 21:44:35 RDMyDtlJ
乙です。

しかしフランベルジュて…どんな形してんだ。

327:名無しさん@ピンキー
09/04/01 07:40:07 UkRvl16x
乙でした

328:名無しさん@ピンキー
09/04/03 12:11:36 zORcaXoH
独特の作風だね
好きだ
GJ

329:名無しさん@ピンキー
09/04/04 18:42:36 bUzU0zBy
面白かったぜ

330:名無しさん@ピンキー
09/04/06 02:03:57 9qMcUk4K
ようやくホスト規制が解けたぜ
>>313
GJ!素晴らしい!!
何だ、この異常なまでに可愛いザギヴは・・・
こんなの即効で保存だろ
ところどころに引用してある名詞にもくそワロタww
シャドウノックはなんかリアルだなw

331:気楽な毎日
09/04/06 20:27:48 oIgaCuYv
日々これ好日。世界の危機もなんのその。仲間がいれば乗り切れる。
そんな気楽な考えを持つ無限のソウル、アレフ。
彼とそのパーティのなんとも気楽な日々。きっとみんな気楽になる。

「肩の力を抜いて、難しい事は考えないで。世の中意外となんとかなるって」
草原に寝転んで、からから笑って、隣で難しい顔をしているアイリーンを慰める。
ちなみに難しい顔をしている原因は俺。訓練がてらやった勝負で勝ったから。
「なんで勝てないのよ!ああ…なんで…」
見事なくらい凹んでる。パーティを離れていた間に相当修行していたみたいで、自信満々で挑んできた。
それだから、落ち込みだすと底が見えないらしい。プライドが粉々になったから仕方ないと言えばまあ…。
「アイリーンは決して弱くないと思う。というかそこらの剣士じゃ相手にならないくらい強い。
ただ、ちょっと堅すぎるかな。型にはまったような戦いかたをする。そこを突けば、俺ぐらいの腕があれば負けないよ」
俺の戦い方は完璧に我流だ。周りにあるものを全て使う。
朝日を背にして相手の目をくらます。雨音で気配を消す。闇夜に紛れて一撃をかます。
そういう戦法は、アイリーンにとって未知の存在なんだろう。相性が悪いとしか言いようがない。
「じゃあ、どうしろっていうの?アレフに勝たなきゃ、私はカラを破れないのよ」
どうしろ、か。こういう戦法は教えられるものではない。自分で会得しなきゃ付け焼刃で終わる。
教えてくれって言われても困る。経験しろとしか言いようがない。
「経験…あ、そうか」
座っていたアイリーンの腕を引っ張って、無理やり寝転がさせた。
アイリーンは少し暴れたけど、教えてやるから寝ていろ、と言ったら素直に従った。
「何を教えてくれるの?」
「さて、今は何が見える?」
質問に質問で返した。アイリーンは素直に周りを見渡している。
「…?空。あとは…木、草。それからアレフ。それがどうかした?」
「そう。それでいい。さっきも言ったと思うけど、肩の力を抜いて、難しいことなんて考えないで。
俺の戦い方は自由。自然にあるものを全部使う。晴れていれば太陽を、雨なら雨を。
葉っぱ一枚、小石の一つまで使う。俺に勝ちたいならそれらを使いこなすこと。そういうものを使いたいなら、周りを見ること。
ゆっくりと息をして、体を空気に溶かす。そうすれば、もっと自由になれる。戦法に決まりはない。
自由になってみなよ、アイリーン。決まった型で勝ち続けられるほど、戦争は甘くない」
アイリーンのほうを向いた。アイリーンはまだ空を眺めている。
「相変わらず、アレフは私の理解を超えているわ。それが無限のソウル…」
アイリーンがこっちを向いて、少し微笑んだ。可愛い微笑み。
少し動いて、意外と華奢な体を抱きしめた。アイリーンは静かにしている。
「もっと、アレフを知ってみたい」
「奇遇だね。俺もアイリーンをもっと知ってみたいと思ったところ」
抱きしめたままキスをして、ゆっくりと服を剥いでいく。
「なんだか、すごくドキドキする」
「いいんじゃない?それはそれでさ」
「うん…」
それから、夜になるまで、ひたすら睦みあっていた。

「くー、くぅ…」
疲れ果てたアイリーンが眠っている。俺は火の番。
明日も晴れるといいな。世界を覆う暗雲、全部晴れればいい。
「…やれやれ」
晴れればいい、なんて他人任せか。俺がこの手で晴らせばいい。
俺の手にはその力があるのだから。

332:名無しさん@ピンキー
09/04/06 20:28:39 oIgaCuYv
1レス保守ネタ。できれば全女キャラで書いてみたいと思ってます。できれば…。

333:名無しさん@ピンキー
09/04/06 22:12:00 Yt9PhtB5
乙。大変だろうけど頑張れ!

334:名無しさん@ピンキー
09/04/07 01:25:48 yId0NkhN
GJ!
(*゚∀゚)=3 ムッハー
アイリーンかわええ・・・
1レスじゃなくて長編でアイリーンのを読みたかった気もするが
全女キャラを落とす予定みたいなんでそっちのほうも期待してます

335:名無しさん@ピンキー
09/04/07 05:05:21 uVLKWC+H
ナイス保守!!

336:気楽な毎日
09/04/07 20:59:17 pT3iUfJK
「ほらほら、お兄ちゃん、もっと飲んで!」
「こら、ヴィア。あんまり調子に乗っちゃダメよ」
宿屋にて。ヴァイライラとヴィアリアリ。この二人の酒に付き合っている。
なんだってこんなことに…。こんな状況、嫌いなのに…。
すでに二人とも出来上がってる。初めて知ったけど、二人とも笑い上戸なのね。
「ほらほら、さあさあ!」
手にしたグラスへ向けてブランデーの瓶が傾けられる。琥珀色の液体がグラスを満たした。
「お兄ちゃん!一気だよ!」
ヴィアリアリに急かされて、一気飲み。うん、美味い。
「それにしても、アレフ様はやっぱりすごい。そんなに一気に飲んでも、顔色一つ変えないなんて」
「まあ、そりゃあね」
だって、そのブランデーの瓶、中身はお茶だから。すりかえておいたんだよ。
ブランデーをそんなに飲んだら死んでしまう。だって弱いから。
「ほらほら、俺ばっかり飲ませてないで、二人とも飲みなよ」
二人が持っているグラスにワインを注いだ。何度目かわからない乾杯をして、三人で飲む。
二人とも、お願いだから早く潰れてくれ。そのブランデーの瓶がカラになったら嫌でも酒を飲むしか…。
「んふふー。美味しい。ところでお兄ちゃん、私達を酔わせてどうするつもりー?」
「いやね、ヴィア。そんなの…ねえ?」
物凄い色目。なんでそんな目で俺を見るんだ?言っておくけどそんなつもりはないぞ。
大体、俺は女性を抱くならきちんとした気持ちがないと出来ないんだし。
「酔った勢いなんて嫌だ。二人とも、飲みすぎじゃないか?」
「何言ってるの、まだまだ素面~!」
ヴィアリアリ…。ヴァイライラ、こいつをなんとか…。
「そうですよ、アレフ様。私達はまだまだこれから」
なんとかしてくれよ!普段と違って悪ノリするあたり、どう見ても大丈夫じゃないな。二人とも。
ああ、なんだってこんな…。俺か、俺が悪いのか。酒に付き合った俺のせいか。
「そうそう。だから、その証拠に…」
「お、おい!」
急に立ち上がって、どうやら軽業をしたかったみたい。でも、見事にバランスを崩して、そのまま床に…。
「…ふう」
落ちなかった。なんとか体を滑り込ませて、ヴィアリアリを抱きとめるのに成功した。
良かったよ。打ち所が悪けりゃ最悪死ぬから…。
「ほら、立てる?もう寝たほうがいいよ」
体を離して、手を取った。酒を取り上げてさっさと寝床に運ばないと、ほんとに危ない。
「立てないよぉ。お兄ちゃん、抱っこ~」
よし、小言タイムだな…いや待て。酔っ払いの言うことに一々反論してもしょうがない。
ここは大人しく従っておくか。無理はしないに限る。

「よ…っと」
軽い体を抱き上げて、ベッドまで運んだ。暴れるかと思ったけど、首に抱きついてくるだけで、それ以外は大人しいものだ。
ベッドに降ろして、離れよう…とした。
「…お兄ちゃん、優しいね。それに、この腕…逞しいし、大きいし…いいなあ」
左腕を放してくれない。しかも、腕を抱いたまま寝息を立て始めた。
うーん…まずいな。あんまり長居しているとヴァイライラが怒…。
「アレフ様。ずいぶん楽しそうですね?」
「や、やあ…」
まずい、まずいぞ。ヴァイライラからは殺気が感じられる。下手すりゃ大変な事に…。
考えろ、考えるんだ。この状況を脱出するためには…。えーっと…。
「やっぱり、愛嬌のあるヴィアリアリのほうが可愛いんですよね?」
思い浮かんだ作戦はかなり危ないが…ええい、やってみるしかない!
「ヴァイライラ」
空いている右腕で、ヴァイライラを抱き寄せた。突然の事でびっくりしている。
「二人に優劣なんてつけないよ。二人とも、大事な人なんだから。だから、一緒にいようよ」
ベッドに倒れこんだ。ヴァイライラは少しだけ恥ずかしそうにしていて、その後、静かな寝息を立てた。
右腕はヴァイライラ。左腕はヴィアリアリ。挟まれた俺は身動き取れず。
男子冥利に尽きると言うべきなんだろうか、それとも男子最大の不幸と言うべきか…。
ま、いいや。寝よう…。

337:名無しさん@ピンキー
09/04/08 01:32:47 6p+pOfbg
>>336
GJ。
良いねぇ!

338:名無しさん@ピンキー
09/04/08 04:08:37 8MVMAWDC
GJ

339:名無しさん@ピンキー
09/04/08 12:28:40 q8Q1yVYW
ぐっじょぶ!

340:気楽な日々
09/04/09 22:31:13 pC578yhI
「あら、アレフ」
「やあ」
ヒルダリア。何の気なしに遊びに来てみた。たまには顔を見せないと怒られそうだしね。
ここに来たのは…以前海賊になることを無理やり約束させられた時以来か。
「久しぶりね。えーっと…175日ぶり。私をこんなに放っておいて何をしていたのよ?」
…よくそんなにしっかり覚えているな。俺も大体半年ってだけしか覚えてなかったのに。
それよりこの棘っぽさはなんとかならないのかな…。放っておいたわけじゃないんだけど。
「何かと忙しくて、遊びに来ようにもそれどころじゃないって感じだったから。
色んなゴタゴタがひと段落したから、ゆっくりしようかと思ってね。…ま、すぐに戦いだけど」
最後は呟くぐらいの声量しか出なかった。それでも聞こえていた。
「そう…」
さっきまでの棘っぽさはどこにやら、ヒルダリアは随分がっかりした様子。
普段は感情を殺しているのが多いけど、珍しくわかりやすい。
「とりあえず、ゆっくりしていきなさいよ。酒も食べ物も用意できるわ」
「うん」
酒に関しては本気で拒否するけど、食べ物はありがたい。
旅暮らしだとどうしても寝食は粗末になる。大陸全土が揉めてるせいか、宿屋ですらまともな食べ物がなかったりするしね。
その点ここはいいな。金のある船のみ襲っているだけはあって、食べ物は相当いい。
「で、どんなことがあったのよ?半年も離れていたんだもの。話ぐらいあるでしょう?」
「そうだな…」
話の種は尽きない。見たもの、聞いたこと、出会い、別れ、戦。いくらでも話せる。
ヒルダリアは楽しそうに聞いていた。潮気のない話を聞くのは少ないから、と。
話も段々と他愛のないものになっていく。それでも、楽しかった。

「…もうこんな時間か」
いつの間にか夜。ほんとは今日中に帰ろうかと思ってたけど、今から未開の森を抜けるのは危ないかな…。
「ヒルダリア、一緒に寝ない?」
「え!?」
我ながら直な誘いだと思う。でも、彼女にはこれがいいんだ。回りくどいのは嫌いだから。
ヒルダリアはしばらく考えていたけど、頷いてくれた。
「目を閉じてくれないかな?」
「嫌。目を閉じたくないわ。あなたを、ずっと見ていたい」
服を優しく脱がせている時も、キスの時も、彼女は目を閉じなかった。
閉じてくれ、という言葉とは裏腹に、俺にもそんな気持ちはあった。
だから、俺も目を閉じない。見詰め合ったまま。ずっと。
「あなたに抱かれると思うのが嬉しい。捨てたはずなのに…私も女なのね」
「それでいいんだよ。海賊の頭だからって、無理をして演じる必要なんてないんだ」
目を開けたまま、見詰め合ったまま、溶け合った。


「もう行くの?」
翌朝。まだ朝霧が晴れていないような時間。
「居心地がいいんだよ、ここは。すぐに帰らないと、長居しちゃうから」
じゃあね、と言い残して、未開の森へと足を向けた。
背中からは、少しだけ甘い匂いがした。

341:名無しさん@ピンキー
09/04/09 22:31:45 pC578yhI
ヒルダリアもアイリーンもしっかりとした形で書きたいと思ってます…。

342:名無しさん@ピンキー
09/04/10 00:37:52 jugKWMQ6
GJ!
やっぱりヒルダリアもアイリーンも普段気が強いからデレるとギャップが
たまらんね

343:名無しさん@ピンキー
09/04/11 22:41:24 tg9/HE6O
GJ!

344:名無しさん@ピンキー
09/04/13 01:26:26 F/cmsxE2
おおぉ……
最近賑わって来て嬉しい
GJ!

345:名無しさん@ピンキー
09/04/14 13:50:21 mTcdrxtb
ノ              |    _
| |                    |  ノ\__ヽ
ヽ二二 ヽ -― ―、       |   \ノ◎)
_____/ /' ― _ ヽ_____| ___
   /  / _∧_∧      ┌─────
   |  |/ ( ´∀` )◯  < 僕は、エア様ちゃん!
   .\ヽ、∠___ノ/\  └─────
     .\\::::::::::::::::::: \\




346:名無しさん@ピンキー
09/04/14 19:18:54 JM+cKjni
僕はエリス様ちゃん!

347:名無しさん@ピンキー
09/04/15 15:16:01 ywZDeo1n
保守

348:名無しさん@ピンキー
09/04/16 21:46:24 3lPjoHlG
    , -―ー 、
    ノ/, ∧_∧  \     ┌──────
   / ◯( ´∀` )◯^ュ   < 僕は、フレアちゃん!
 /,,/   \    /  ,゙'\  └──────
 / /  _/ __ \_   `\
 `,/ノ (_/   \_)、 ヽヽ
 ´.l゙_      lll      ヽヽ、
  /'ミ.-、l|| |     ,,  |`,'`
 '"_ジ |  |、    | .| | 
  ,!ヽ |.i、.|リ   | || ||
  ′  ll゙ | | |.,| |.  l
     |′| |l   |
     |  | ||  .|
.      | || |l |
.      | |  | |
.      |   . |




349:名無しさん@ピンキー
09/04/18 14:54:06 7L76QA8j
保守

350:気楽な毎日
09/04/18 19:33:11 +X/9lHup
「アレフ…」
リベルダムに寄ったので、ついでにクリュセイスに逢ってみた。
思い出せば色々ないざこざがあったけど、今はまあそれなりに仲良くやってる。
「とりあえず、お茶でも飲んでいきなさい」
「ああ」
以前と比べれば、大分柔らかくなったな。態度もそうだし、気構えにも余裕が見える。
とはいえ、解放軍はまだまだ若い組織。苦労は絶えないだろうけど。
「以前と比べればこの街もまとまってきたわ。あなたからの資金援助も効いている。
それから、竜殺しの異名もね。改めてお礼を言わせて。ありがとう」
生真面目だねぇ…。そこがいいところなんだけど。
「気にしないでくれ。金なんざ有り余ってるし、二つ名なんて成り行きだしね。
しかし、俺の名前まで使うとは、したたかになったもんだ」
「悪かったわね…」
ちょっとむっとしたような感じの表情。褒めたつもりなんだけどね。いいわけしとこうか…。
「前みたいな深窓のお嬢様じゃなくなったってことだよ。
今までのようなやり方じゃ、出来上がったばかりの解放軍なんてまとめられない。
いい変化だと思うよ。きちんと『頭』やってるってことだから」
「そ、そう?」
もう笑顔。素直というかなんというか。やっぱりもっと感情を隠せるようにはなってもらいたいな…。
海千山千の古狸を空いてしなければならないんだから、このままじゃいいカモだよなぁ。
「もうちょっと大きくなるべきかねぇ…」
「何が?」
いかん、声が出てた。無かったことにするのもあれだし、この際ビシっと言っておこうか。
それが本人のためだろう。長く解放軍に在籍するつもりなら尚更。
「はっきり言わせてもらうけどさ、クリュセイスってわかりやすいよね」
「わかりやすいって?」
「感情が表に出やすいってこと。今だってそう。きょとんとした顔をしてる。
…これからは老獪な相手に交渉することだって多いはず。
そんな相手にこっちの感情が見えているんなら、交渉は向こうのいいように丸め込まれるよ?
だからさ、もっともっと感情は隠したほうがいい。心の中はどうあれ、上っ面は無表情。これがベスト」
クリュセイスはちょっと考えてる。俺の言っているのは道理…のはず。多分。
しばらく考えていた後に、顔を無表情にしてみせた。
「練習しましょう。アレフ、何か言ってみて。できるだけこの顔を保ってみるわ」
…そうだな。この際だから悪戯してみるか。
「クリュセイス」
「はい」
「君が好きだ。誰よりも…愛しています」
クリュセイスの手をとって、口付けた。
「………」
お、すごいな。見事に無表情じゃん。要はやれば出来る子なのね。
「…?」
いつまで無表情なんだろ。喋らないし。
クリュセイスはそのままで、少しずつ前のめりに…!?
「っとっと!」
なんだ、気絶したのか!?おいおい、そんなにショックだったのかよ…。とりあえず、起こさないと。
「はっ!」
声をかけても起きず、背中に活を入れて、ようやく意識を取り戻した。戻った瞬間、顔が真っ赤に。
「え、ちょ!アレフ!い、いまのはいったいどう…ああ、頭が…」
いい感じに壊れてるな。逃げよう。このままだとすごくまずいことになりそうだから…。
「じゃ、後はよろしく!じゃあな!」
赤くなったり青くなったりしているクリュセイスを解放軍に任せて、リベルダムを去った。

351:気楽な毎日
09/04/18 19:33:56 +X/9lHup
巻き添えアク禁食らってました。1レスにまとめるのが難しい…

352:名無しさん@ピンキー
09/04/19 01:42:00 3xgwk1O+
GJ!
デレを通り越して気絶とはさすが有田嬢
こんだけかわいい反応してくれればちょっとアレな顔だって全く気に
ならないぜ!

ところで、無理に1レスにまとめなくてもいいんじゃないか?
書けるだけ書いてくれYO!

353:名無しさん@ピンキー
09/04/23 21:08:34 /BgIZnKo
萌えた。
長編で読みたいくらい。

354:名無しさん@ピンキー
09/05/01 11:04:25 eLIyfs7p
ほし

355:気楽な毎日
09/05/01 22:19:40 fQJ7RarZ
「お…も、い…」
山のような荷物を抱えて、ロセンの街を歩いている。抱えるというか、背負ってもいるけど。
「ほらほら、アレフ。次はあの店に行こうよ」
ユーリス。街の中でばったり出会い、見事に捕まった。なし崩し的に買い物に付き合わされている。
それにしても…俺を殺す気か?なんか恨まれるような事したんだろうか…。
「なんだか荷物が歩いているみたい!きゃっ!」
笑うな!それもこれも全部お前のせいだろうが!
いや、落ち着け。怒ったところで始まらない。とりあえずは休憩しよう。
「きゅ…休憩しよう」
「あ、そうね。そう言えばもうお昼だもん。ご飯にしよう!アレフ、おごってね」
なんでだ?なんで俺がおごらにゃならんのだ?金はあるから構わないけど、なんか腑に落ちない。
まあいい…骨休めできるなら…。

「いらっしゃいませ。2名様ですか?」
「うん」
昼時ってせいもあるだろうけど、混んでいる店だ。空席はぱっと見ただけじゃ見つからない。
これはしばらく座れないかと思っていたけど、運良く一番奥の席が空いていて、すぐ座れた。
「ご注文は?」
「うーん…シカ肉のスープ、パン、シーフードサラダ。あ、それからフルーツの盛り合わせも」
「あ、それ美味しそう。私もそれで」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
ああ、ゆっくりする。文字通り肩の荷が下りた。でも、心は休まらない。
「で、その時はもう本当に危なかったの!多分あの時にみんなから恨み買ったのね…」
「そりゃそんなことしてれば恨まれもするんじゃないか…」
料理を待つ間も、ユーリスは喋りっぱなし。こっちは疲れてるのに、なんというか、エネルギッシュだ…。
「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」
テーブルいっぱいの料理。結構なボリュームのある店だね。いいことだ。
ユーリスはよっぽど腹が減っていたのか、喋るのを忘れて夢中で食べてる。
ガシャン!
ん、誰か来たのか。まあいい。食おう。
「うーむ…いけるな」
スープはきちんと下ごしらえされているみたいで、雑味がしない。人気があるだけの事はある。
『金を出せ!それから酒もだ!この剣は切れ味がいいんだ。少しでも暴れさせれば、血が流れちまうぞ』
「このスープ、うまいね」
「うん。シカ肉ってこんなにおいしかったのか、って感じ」
いやいや、全く。こりゃ残りのものも期待出来そうだな。どれ、次はパンでもかじってみるか。
『さっさとしやがれ!それから、客の奴等は壁に手をつけな!変な動きされちゃ困るんでね』
「このパンもうまいなー。柔らかいし、風味がいいよ」
「サラダも美味しい!魚も新鮮だし。ドレッシングにこだわっているのかな?」
そうなの?それじゃ一口…お、これはうまいな。ドレッシングの爽やかな風味が生臭さを消してる。
この店は当たりだ。後でまた来よう。でも、もうちょっと静かなら言うことないんだけど…。
『そこの兄ちゃん、大人しく従いな!さもなきゃ、首と胴が泣き分かれになっちまうぜ!』
しばらく談笑しながら食べていて、残った皿はフルーツの盛り合わせ。一口食べてみたら、美味い!
「この果物、なんていうのかわかる?すごくまったりしていて美味しい!」
「さあ…あんまり詳しくないからなんとも…」
俺もちょっと気になったけど、食材の事なんてよくわからないよ。ま、美味いからいいっしょ。
「従えって言ってるだろうが!」
間近で大声が聞こえたので、その方を向いてみたら、剣を構えた大男。なんだこいつ。
「痛い目を見なきゃわからねえみたいだな!」
剣を振り下ろそうとしてきた。でもさ、腹が留守だよ?
「ぐ…っ!?」
思いっきり鳩尾に当身を食らわせた。怯んだところに、たくさんの客が押さえつけにかかる。
人気者は羨ましいね。まったく、せっかくの昼食が台無し…。
「て、てめえ、何者だ…?」
人の群れから顔だけ出して、俺を睨んできた。
「割と普通の只者です。店員さん、お会計」
払いを済ませて、荷物を抱えて、再びロセンの街へ。腹も膨れたし、午後も頑張る…か。

356:気楽な毎日
09/05/01 22:20:16 fQJ7RarZ
またもやアクセス規制。誰か知らんが迷惑です…。

357:名無しさん@ピンキー
09/05/01 22:32:28 oVVPInhB
ワロタ。GJ!

358:名無しさん@ピンキー
09/05/04 04:28:20 Dq+jGUdQ
乙! ユーリスが可愛いな

359:名無しさん@ピンキー
09/05/06 17:44:08 QAfMeGoS
乙。

360:男主×ザギヴ
09/05/07 00:02:05 5kP9c4ns
投下します

「近衛将軍オール、参上致しました」
そう言ってドアを叩く。
『入りなさい』
部屋の主の声が聞こえてきたが…何故か怒気が感じられる。怒ったザギヴは怖い…逃げ出したいが立場上そうもいかない。まったく肩書なんてめんどくさいものだ。俺はため息をひとつ付き、部屋へと入る。
「遅いわよ?」
…これは完全に臨戦態勢だ。背後に闇の焔がちらついている。
「…申し訳ありません」
「以後気をつけなさい」
気をつけるも何も呼び出したザギヴが急だったんじゃないかと言う言葉は飲み込んでおく。今そんなことを言ったら闇の禁呪が飛んでくる…デュアルスペルで。
「何か…ご用でしょうか?」
「………」
返事がない。どうしたものか…呼び出したからには何か用事があるんだろうが、ザギヴはこちらに背を向けたきり一言も喋らない。空気が重い…かなりのプレッシャーを感じる。
「……れ」
「は?…申し訳ありません、聞き逃しました…」
何か言ったようだが聞き取れなかった。痛恨のミスだ。リッチ×3にスペルブロックをかけ忘れ、さらに一匹も仕留められなかったに等しい。そうなると次にやってくるのは…
「………」
あれ?おかしい…てっきり禁呪が吹っ飛んで来るものと心のスペルブロックを用意したのに…。
「………」
何か言おうとしてはためらっている。ザギヴらしくない。何が言いたいのだろうか…。沈黙は更に続き、俺はそのプレッシャーに我慢できなくなった。
「…ザギヴ…何を怒ってるんだ?」
意を決して話しかける。とてもじゃないがこんな空気には耐えられない。なんとかこの状況を打破しなくては…。とりあえず怒っていることは確かなのだ。何があったのか知らないが、訳を聞かないとどうしようもない。
「…怒ってなんていないわ…」
と言われたが…背後の焔が揺らいだぞ?…どうしたものか。

361:②
09/05/07 00:05:42 5kP9c4ns
「………」
また沈黙。壁にかけられた時計のカチコチという音のみが聞こえる。なるほど流石に皇帝の執務室兼、寝室は伊達じゃない。防音性は抜群、持ち主に安らかな眠りと雑音のない静かな……もうやだ…何この空気。こんな所にいるくらいならデスの群れに突っ込んだ方がマシだ。
「…オール…その…」
しばらく後、ザギヴも耐え切れなくなったのかついに口を開いてくれた。よかった…ホントに。闇の中に希望が見えてきたな…俺は少し気が楽になった。
「………」
…がすぐだんまりだ。そう簡単には行かないということか。
「一体どうしたんだ?俺が何かしたのか?」
「それは…」
とりあえず痴話喧嘩によくあるパターンで話しかけてみたが…この反応…どうやら俺が悪いらしい…身に覚えがないぞ?何かしたっけな
?だがまずい事態だ…原因が俺ならどうにか許してもらわないとこの空気は変わらない。今の態度から見て、ただ単に怒っているわけではないようだが…しかし何て言えば…教えてくれ!ロストールの賢漏!………『!』………あれか!
「ザギヴ…俺はお前のそんな顔見たくないんだ。いつも笑ってて欲しいんだ。だから…俺が何かしたなら…俺に何か文句があるなら遠慮なく言ってくれ…頼む」
そう言って後ろからザギヴを優しく抱きしめる。最後の頼むは耳元だ。そのまま首筋に顔を埋める。…すごくいい匂いがした。
「…オー…ル…」
ザギヴが少し身をよじる。くすぐったいのかな?まぁいい、仕上げだ。ロストールの種馬直伝の会話術…しかと見よ!
「愛してるよ…ザギヴ…」
「!!」
そう耳元で呟いた瞬間、身体がびくりと反応した。…手応えあり…後は結果を待つのみだ。
「オール…私…」
決まったな。恋愛に免疫のない女ほど効きやすいと言っていたが…素晴らしい効き目だ。これが愛の力というものだ、うんうん。…しかしいい匂いだな…。
「…ちょっと止めて…くすぐったいの…」
ザギヴがまた身をよじる。やはりくすぐったいのか。イヤイヤするとはかわいいヤツめ…俺は耳元に息を吹き掛けてやった。
「ふぁ…?」
ふぁ…だって!かわいい過ぎるぞ!もうダメだ…ウルグが…ウルグが猛ってきた!俺はもう…辛抱たまらん!!俺は本来の目的を虚無へと捨て去り、ザギヴに襲い掛かかった。

362:③
09/05/07 00:08:24 HvcQY0av
「ザギヴ…!」
「あ…ちょっと…オー…ん!?」
言いかけたザギヴの口を塞ぐ。柔らかい…モチモチしてる。そのまま口の中に舌をいれて…
「んっ…」
中を蹂躙する。…そうだ、歯磨きをしてあげよう。俺はザギヴの歯に沿って舌を滑らせた。
「…!?」
びっくりしたらしいな。もらった!身体の力がぬけた瞬間を狙い俺は一気に黒のビスチェを引き裂いた。
「んぅ!!まは!」
何言ってんだ?…まぁいいか。俺は薄いブラウスの上から胸の感触をたのしむ。張りがあってかつ柔らかい…素晴らしいおっぱいだ。…しかし布が邪魔だな…こいつも…
「…っ…ま、待って!」
俺の唇の呪縛から逃げ出したザギヴが避難した。…今がいいとこなのに…ザギヴ…相変わらず君は男心ってものをわかってない。生殺しだぞ?この俺の中のウルグをどうしてくれる!…そう思ったが次の瞬間、俺は評価を改めることになった。
「…じ、自分で…脱ぐから…破らないで…」
ジーザス!なんでザギヴってばそんなにかわいいんだ!ちきしょう!お前みたいなクールビューティが顔を赤らめながら上目使いとかアドヴェンド級の破壊力だぞ!いますぐ襲っ…………自分で?
………よしわかった!そこまで言うなら見てやろう!それはもうじっくりと!
「…あ、明かりを…」
「断る」
「…や…あ、あっち向い…」
「断る」
俺はザギヴの理不尽で無駄な願いを即座に断った。この世の神秘を見られるというのに誰があっちなど向くものか!一瞬たりとも目を離したりなどしない!ザギヴの肢体を目に焼き付けてやる…。
「…っ…もう…」
しばらくはイヤイヤしていたが、俺の真剣な眼差しを受けてついに観念したらしい。
幾分目に非難の色が見えるがそんなもの…今の俺には最高のスパイスにしか感じられない。…いや、違うな。甘いデザートを食べるのだ。シロップの方が正しいか。そんなどうでもいいことを考えながらも視線は外さない。
「………」
こちらの視線を気にしながら身に纏った布を脱いでゆく。後を向いているのが残念だが、かわいいお尻が時折左右に揺れるのはとても素晴らしい。つまりどっちでもいい。

363:④
09/05/07 00:10:05 HvcQY0av
「………」
あっと言う間にザギヴは下着だけの姿になった。恥ずかしさからかいろいろもたついたはずだが、俺の中では一瞬の出来事だった。もう一度見たいくらいだがそれはまた今度に…待てよ?
「…あ、明かりを…消し…」
「…それも脱いでくれないかな?」
この小さな布切れも脱いでもらえばいい。我ながら素晴らしい考えだな。
「!…お、オール…!」
流石に抵抗するようだ。まぁ、ストリップしてくれって言ってるようなものだから仕方ないかもしれない。しかし男には退けぬ時があるのだ。
「見たいなぁ…ザギヴが生まれたままの姿になる所が…」
「……っ!」
ザギヴの白い身体がみるみるピンク色に染まる。目も潤んできている。見られている自分を想像したに違いない。ほんとにかわいいヤツだ。
「…ぅ…」
ここで予期しない出来事が起こった。ザギヴが座り込んでしまったのだ。啜り泣きのような声も聞こえる。…ストリップは流石にやり過ぎだった。イヤイヤと嫌がるザギヴを見るのは大好きだが、こんな…。
「ごめん、ザギヴ…恥ずかしかったよな?やり過ぎた」
「………」
「ごめん…」
こうなると一気にテンションダウンだ。猛っていた全身の血が引いて行く。俺はザギヴを抱きしめ、頭を撫でながら何度も謝るしかなかった。

364:⑤
09/05/07 00:11:47 HvcQY0av



「………」
「落ち着いた?」
そうしているうちにザギヴは落ち着いたようだ。顔は俺の胸に埋めたままだが、もう啜り泣きは聞こえない。俺は上着をザギヴに着せた。
しかし問題はこれからだ。はたして許してもらえるかどうか…あ、そういえば元々ザギヴは俺のことで怒ってたんだった…まずい…これは実にまずい…。
「…オール…」
「な、なに?」
来た。どうするべきか…まだ言い訳すら考えていない。というか最初の呼び出しについてはわけすら知らないのに…あぁ…くそ…賢漏、どうしたら…
「…私のこと…嫌いになった…の?」
「え…」
ザギヴの口から信じられない言葉が飛び出した。嫌いになった?嫌いならこんなことするわけがない。
「なんで?」
「…ひどいこと…したじゃない…」
ひどいことって言うか、プレイの一環…。んー…やはり冒険者として旅をしたことがあるとはいえお嬢様…免疫がないんだなぁ…。
「あのな、さっきのは…」
「…それに…」
「…うん?」
「………」
俺は弁明をしようと口を開いたが、ザギヴはまだ何か伝えたいらしい…。よくみるとぎゅっと手を握り締めている。そんなに勇気のいることなのだろうか?俺はその手を取り、軽く撫でながら次の言葉を待つ。

365:⑥
09/05/07 00:13:38 HvcQY0av
「……いた…ない」
「え?…ごめん、もう一度…」
「…若い子と…歩いてたじゃない…!」
「はぁ?」
それを聞いて俺は耳を疑った。若い子?俺が?だいたいザギヴだって若いだろ?意味がわからなかった。
「それはどういう…」
「馬鹿!…私…私は…」
それから後は大変だった。泣きじゃくりながら叩かれ、責められ、宥めつつ、断片的なザギヴの言葉をまとめる。だいたいこんな感じだ。
一度抱いてくれたものの、それからずっと抱いてくれなくて不安だった。そんなとき、俺が若い女と仲良いという噂を聞いた。そんなはずはないと思ったが、廊下で若い女…俺の副官だ…と楽しげに話している姿を見て居ても立ってもいられず呼び出した。…で後はさっきの通りだ。
つまりあれか。最初はちょっと不安、次に副官を見てヤキモチ…いや、さらに不安か。最後に俺の…あー…。
「で、嫌われたとか思ったの?」
「…そうだけど…始めは浮気…されたと思って…」
「…だからあんなにぴりぴりしてたのか」
「…してないわ」
「強がらなくたっていいじゃないか。まぁ、それはそれでかわいいけど…」
「…っ!」
顔が真っ赤だ。わかりやすい。よくこんなんで皇帝なんてやってられるな。しかしこんなザギヴを知ってるのは俺だけだろう。そう思うと嬉しくなった。
「…何笑ってるの?まだ話は終わっていないのよ?」
ニヤついてしまったらしい。ザギヴがたちまち不機嫌になる。俺は謝りながらザギヴの誤解を解いてゆく。得に副官については念入りに。
しかしあの玉葱頭…余計な人事なんかしやがって…何が『君見たいな人種はこういった配慮が必要だろう?』だ!ボケ!一瞬でもイイヤツと思った俺が馬鹿だった!余計な真似しやがって!腹が煮え繰り返ったがザギヴには精一杯優しく話していった。


366:終
09/05/07 00:21:08 HvcQY0av
話を終えた頃には日付が変わっていた。ザギヴも俺の誠実な弁解をわかってくれたようだ。今はウキウキとした様子でワインの用意をしている。
「しかしザギヴがねぇ…」
「私がどうかしたの?」
「変わったなぁ…って」
「それってどういう…んっ!?」
俺はまたザギヴの口を塞いだ。ほんのりワインの味がする。酒はあまり好きじゃないがこうやって楽しむのはありだな。腕の中でザギヴがもがいているが気にしない…とさっきの二の舞になるかも知れない。柔らかい抱き心地が名残惜しいが解放する。
「…オール…あ、貴方…?」
「夜はまだまだ長いだろ?ザギヴがもう不安になったりしないようにしないとな?」
「…ぁ…」
自分で言っといてなんだが歯の浮くような台詞だ。ザギヴは俯いてしまった。きっとまた真っ赤になってるに違いない。くそ!かわいいなぁ!コイツは!
俺はザギヴを抱き上げてベッドに運ぶ。あぁ、そうだ。明かりを消さないとな…ここでまた失敗したら堪らない。
俺達の夜はまだまだこれから。期待に胸を膨らませ、俺はそっと蝋燭を吹き消した…。



367:名無しさん@ピンキー
09/05/07 00:22:30 HvcQY0av
いろいろおかしな所があるかも知れませんが、笑顔で許してください

368:名無しさん@ピンキー
09/05/07 01:09:05 qBgiFRso
仮にも防具を素手で引き裂くなよwww




それはともかくわっふる、わっふる

369:名無しさん@ピンキー
09/05/07 20:32:52 ipKgDmVK
>>67のeraとやらを落としたかったんだけど
ログインIDとパスを要求されてしまって進まないんだぜ…
誰か闇落ちする前に助けてくれ!!

370:名無しさん@ピンキー
09/05/07 20:58:55 7y9Kxtcz
>>369
IDとPASSは両方とも同じ
3文字だ

371:名無しさん@ピンキー
09/05/08 15:46:07 mV57kK/m
>>370
ありがたし

372:名無しさん@ピンキー
09/05/09 09:42:58 850FMGGM
しかしerazill本体(era1136.rar?)が消えている件について

373:名無しさん@ピンキー
09/05/09 09:50:28 pdRC9wBj
1362に本体あるから大丈夫っしょ

374:GJ
09/05/10 18:52:00 ZO/wtEQd
eraで女主を母乳+妊娠+ふたなり+尻穴狂い+淫乱に育ててしまった…。

だれか女主人公の口上作ってくれないかな…と思ったが
今一どんな口調で喋るのかハッキリしないから作りづらそうだな。

375:名無しさん@ピンキー
09/05/10 22:02:49 eBBBCeaS
…ワッフルワッフル!

376:気楽な毎日
09/05/11 18:31:09 rR2aWhyQ
「や、フレア」
モンスターを適当にかわして、神殿の中へ。フレアはいつもどおりの無表情。
「また、貴方ですか」
「うん。顔見せておかないと忘れられそうだし」
顔見せどころかもう4日連続で通ってるけどね。昨日は少し暗い表情だったけど、今日はそうでもない。
何故通いつめているのか、と言えば…危なっかしいからだ。
束縛の腕輪を渡さなかったから、最悪の事態は免れた。それでも危ない。
彼女は自分の命なんてどうでもいいと思っている。それを改善できるとは思わないけど、放り出す事はできない。
顔を見せている限り、彼女も馬鹿な事はしないだろう。根拠はないけど確信している。
「………」
「………」
ここに来たところで、何かするわけじゃない。適当に座って、ただ黙っているだけ。
向こうから話しかけてこない限り、こっちから話しかけるつもりはなかった。
他者に興味を持って、他者と交わるのが喜びになれば、生きる事に価値が出る。
「わからない人ですね、貴方は」
少し暗くなり始めた頃、フレアが口を開いた。
でも、その声がわからない人…かあ。
「なんでそう思うんだ?」
「私のようなものに何故そんなに興味を示すのですか?
作られた命、抜け殻、人形。私はその程度のもの」
立ち上がって、フレアの顔を見つめた。悲しくなるような発言だけど、フレアの表情に変化は無し。
言っている事は事実なんだろうが…それが彼女にどれだけ暗い影を落としているのか、わからない。
「それじゃあさ、聞かせてもらうけど、俺は何なんだ?」
「…?」
「君が人形なら、俺は何なんだ?って聞いているんだよ。
人形に会いに来るため、モンスターがいる道を通う馬鹿かい?
物言わぬ抜け殻を眺めるために、こうしているって言うのかい?
君は作られた命かもしれないけどさ、『人間』だよ。赤い血が流れて、心がある人間だよ。
俺はフレアっていう『人間』に会いに来ているんだ。人形に興味はない。卑下はやめなよ」
互いに見詰め合った。苦しい沈黙に耐え切れなくなったのはフレア。下を向いた。
「人間の価値なんてさ、他人が決めるものなんだよ。自分で全てを決め付けないこと」
「でも」
「でも、私は人ではないって?さっきも言ったけど、自分で全てを決め付けないでくれ。
俺は君を人間だと決めた。誰が何と言おうともね。俺は君を人間としてしか扱わない」
フレアはまだうつむいたまま。感情が激してくるのを感じて、暇を告げた。

「…や、フレア」
翌日。フレアはいつも通りの無表情。昨日の事は、無意味だったのかな。
「また、貴方ですか」
「うん」
さて、座るか。あ、いや。自堕落だけど寝るかな。どうせ暇だし。
「くぁ…!?」
夢の世界に旅立つ直前、景色が変わった。目の前に黒。
「………」
びっくりするくらい近くにフレアがいる。相変わらずの無表情で。
長い黒髪が顔に当たって、ちょっとくすぐったい。
「どうしたんだよ?」
「いえ、別に」
…あ、そう。それじゃ、おやすみ。
「貴方を、少しだけ知ってみたいと思いました。だから、私も貴方の真似をしてみます」
そう言って、フレアは俺の隣に寝転んだ。寄り添うみたいに。
(悪くないな、この感じ)
フレアをちょっと見て、微笑んで、睡魔に身を任せた。
空は見えないけど、心模様は快晴。今日もいい日だ。

377:名無しさん@ピンキー
09/05/13 03:40:24 YDTnWG4O
うー距離感が残念だ。
闇塔発の主人公とフレアなら特別な感情を交わせそう。

378:名無しさん@ピンキー
09/05/13 09:03:58 cYfuLa8g
投下増えたな
嬉しい

379:名無しさん@ピンキー
09/05/13 19:51:52 cE1zVgUe
投下乙

380:天の川
09/05/13 21:02:49 wnOoOK7a
コツコツと、石畳の上に音が響く。周りにいる海賊達に軽く挨拶をして、目的の部屋まで歩いた。
「やあ。ヒルダリアはいるかな?」
剣を携えた巨体。ヒルダリアの護衛だ。髭にはいくらか白いものが混じっていた。
かなりのベテランだが、それなりの役職には興味がなく、護衛の任に就き続けているらしい。
「これはアレフ殿。今はいますぜ。話を通して参りますので、しばしお待ちを」
大きな体を小さくまとめて、控えめに部屋の中へ。すぐに出てきた。
「どうぞ、お入り下さい」
手を上げて応えて、扉をくぐった。ヒルダリアは執務用の机に座ったままで、こっちには軽く目をくれただけだ。
「忙しそうだね」
「ええ。フゴー商会の警備がきつくなってきているの。大雑把な作戦の立案だけでも一苦労よ」
そこまで言って、椅子から立ち上がった。大きく伸びをして、こっちを見てくる。
眼には燃えるような強さが見えた。余裕の感じられるような強さではなく、剥き出しと言った強さ。
「それで、何の用なの?」
「あ、ああ。しぶきの群島に船を出したいから、人と船を貸して欲しくてさ。
粗方見たんだけどね、まだまだ行きたいところはあるんだ」
少し虚を突かれて、上ずった声が出た。でも、ヒルダリアには全く気にした様子がない。
細かいことを気にしないほど大らかなのか、細かいことに気を使う暇がないほど忙しいのか。
…おそらく後者だろうな。今の様子じゃ。もっと休んだほうがいいのに。
「そう。わかったわ。修理中の船じゃなければどれを使ってもいいから。
気をつけて行ってきなさい。さっきも言ったと思うけど、最近はフゴー商会が神経質になっているわ」
眼の中に宿る強さは、ますます強くなっていた。他者を圧倒するぐらいに。
そんな彼女を眼にしながら冒険の為に船を借りる…少し居たたまれない気分になった。
でも、今更後に引くわけにもいかない。部屋を後にして、ドックに向かった。

ドックに向かう時、考えていた。ヒルダリアについて。
ヒルダリアの人生にとって、男に生まれたかったと思うことは数え切れないぐらいあっただろう。
海賊なんて本来男のみでやるものだ。でも、頭領の娘として生まれたから、引き継ぐしかなかった。
男として生まれたほうが、絶対に楽だったはずだ。それこそあらゆる事で。
ただ、ヒルダリアがもし男に生まれていたらどうなるんだろう、と考えるとわからなくなった。
ヒルダリアは女に生まれたからこそ『完璧』を求めた。男に舐められないだけの技量を。
それだからこそ彼女は荒くれ全てを纏め上げ、主義のある海賊として恐れられている。
もし男に生まれていたなら、そこまでを求める事はなかったはずだ。
だから、今よりはだらけた…というか大らかな頭領になっていただろう。でも、それの方が下は楽だ。
男に生まれていても、違った形のカリスマになっていたはず…。
そう考えると、わからなかった。どっちがいいとは言い切れない。
「うーん…」
「こんなとこで何してんだ…?」
あ、いつの間にかドックについていたのか…。海賊の怪訝な顔に苦笑いを返して、船の用意を頼んだ。
今は考えていてもしょうがないな。冒険に行こう。

381:天の川
09/05/13 21:03:52 wnOoOK7a
しぶきの群島。憤怒の槌も手に入れたし、大雑把には見たのだけど、行っていない所がある。
片っ端から行ってみたかった。まだまだ興味は尽きない。
「おっし、この辺でいいや。イカリを降ろしてくれ」
この島は群島の中でもかなり小さい。半日あれば2周はできるだろう。
海賊達は何も無いって言っていたんだけど、この辺りには珍しく森に覆われた島で、行ってみたいと思っていた。
「よ…っ」
浅瀬が続いている島らしく、小船に乗り換えて島に下りた。
砂は思いのほか細かく、歩くたびに高い音がする。この島特有かな。珍しい…。
外からは森に覆われたように見えたけど、実際は島の外周を囲うように生えていただけだった。
「…洞窟?」
島の真ん中は森に囲まれた草原。そこには洞窟。入り口だけは地上に出ていたけど、奥は地下へ。
手近な枝を松明にして、誘われるように入っていく。奥は海に繋がっているのか、潮の匂いがした。
ゆっくりと、気をつけながら歩いた。足元は基本砂地で案外歩きやすかったけど、何があるのかはわからない。
「結構、深いな」
日の光はほとんど届かない。それなりに歩いたつもりだが、まだ奥はある。
しかし、海水は足首まで来ていた。急に深くなるかもしれないし、これ以上行くのは無謀だろう。
引き返そうかと思ったとき、石に躓いた。石が飛んでいき、水音が響く。
「ん?」
異変。もしかして、この洞窟って…?
確認のために、石を投げた。…やっぱり、間違いない。
「何もないってわけじゃないな。いいもの、見つけたよ」
呟いて、帰路へと就いた。また来よう。

「アレフ。どうしたの?」
砦で一泊して、昼過ぎくらいにヒルダリアを尋ねた。
相変わらず難しい顔で仕事。顔を上げないで、声だけかけてくる辺り、相当煮詰まっているのだろう。
「ちょっと用があってね」
机から目をあげて、俺の方を見てきた。強さだけでなく、少しだけ焦燥が見える目だ。
普段はそんな様子をおくびにも見せないけど、疲れていないはずはない。
「…私に用って何?」
あの景色を一緒に見たい。それに、何よりも言いたい事がある。
「群島を回っていたら面白い島を見つけてさ。一緒に行ってもらいたくて。
珍しい景色なんだ。きっとヒルダリアも見たことがないと思うよ」
「この群島で、見たことがない?この私が?」
ちょっと棘っぽい言い方だけど、臆せずに頷いた。ヒルダリアは少しむっとしたような様子。
すぐに机から立ち上がって、部下に船の用意を命じた。
「いいわ。付き合いましょう。私が見たことのない景色、見せてもらうわ」
挑戦的だね…。ま、いいや。あの景色は見たことがないだろう。
すぐに出発した。今から向かえば、夕方には着くはず。多分ね。
「一体、何があるっていうのよ?」
「秘密。何も知らないほうが楽しいよ」
含み笑いが気に入らないのか、ヒルダリアはますます機嫌が悪くなってる。
操舵手やら掌帆手やらに当り散らしていた。申し訳ないと思うけど、我慢してくれ…。
「この島だよ」
「さっさと行くわよ」
即答。異常に険悪なムード…。小船に二人で乗り込んでも、終始無言。きっと、機嫌が直る…といいな。

382:天の川
09/05/13 21:05:29 wnOoOK7a
「この島に面白いものはないはずよ」
「それがあるんだよ」
空が赤い。そして引き潮。条件は上手く揃った。天が味方してるのかも。
洞窟に入ったときも、ヒルダリアは全く驚かない。面白いものはない、と言った通り、島の地形は知っているみたい。
松明を手に、どんどん進んでいった。後ろのヒルダリアも躊躇わずについてくる。
「よし、ここだ」
洞窟の奥。この前と同じ場所。陽光はともかく、夕暮れの光は届かない。
「ここがなんだっていうのよ?」
「ま、ちょっと待っててよ」
松明の火は消えかけていた。完全に消えた時が楽しみだ。
転がっていた大きな石に座った。ヒルダリアは俺の隣に。
「一体、何なの…?」
少し不安そう。別に怪物がいるわけじゃないよ。
いつまでも不安にさせておくのも悪いし、そろそろ頃合かな。
「ご覧あれ」
松明を濡れた砂に押し付けた。灯りが消え、辺りが暗闇に包まれる。
「わっ…!」
目の前に広がるのは、無数の灯火。幻想的な薄緑の光。
無数の夜光虫が繰り広げる、地下に咲く天の川。
暗闇のせいで見えないけど、ヒルダリアが驚いているのはわかった。
…驚く顔が見えないのは残念だなぁ。
「綺麗だろ?」
「ええ…初めて見るわ」
それきり、二人とも黙り込んだ。目の前の光景に食い入っている。
立ち上がりもせず、身じろぎもせず、ひたすら眺めた。
話したいこと、今なら話せるかな。そんな気分になっている。
「…ヒルダリア、君はちょっと根を詰めすぎだよ。無理はないけどさ、もっと気楽にやってみようよ。
たまには甘えてもいいじゃないか。迷惑かけてもいいじゃないか。甘えるのだって信頼だよ」
静かに話した。小さくこだました声。
ヒルダリアは何も言わない。息遣いだけが聞こえる。
「俺だってさ、苦しいよ。無限のソウルなんてものを持っているから。
君と同じだよ。自分のせいではないもので、祀り上げられてる。重圧に潰されそうになる。
…俺が耐えられるのは仲間がいるから。苦しみを分かち合い、重荷を担いでくれて、楽しさを膨らませてくれる仲間が」
俺の仲間。お節介が揃っている。そんなお節介にどれだけ救われたことか。
屈託無く笑う顔に、真剣に悩む顔に、涙をこぼす顔に、どれだけ助けられたか。
「…私には、仲間なんていないわ。部下しかいない。部下には弱みを見せられない。
仲間っていうのは、対等だから仲間なのよ。上下があるんじゃ、仲間なんて言えないわ」
少し寂しそうだった。隣に座るヒルダリアの肩に手を乗せる。
「今こうして目の前にいるのに、仲間はいないって?それはちょっと寂しいな」
肩に乗せた手に、ヒルダリアの手が重なった。その肩が、その手が、少し震えている。
「甘えてもいいのかしら?」
何も言わずに、肩を抱き寄せた。震えが大きくなってくる。切ないほどに。
「誰も見ていないよ。ここには俺と君だけだ」
抱きついてきた体を、静かに抱きしめた。切迫した息遣いだけが響く、地下の星空。
腕の中にある体はか細くて、強く抱きしめれば折れてしまいそう。それでも、強く抱きしめた。
「アレフ」
見上げてきた顔に、キスをした。抵抗の声は上がらない。
暗闇。夜光虫のわずかな灯りでは、ほとんど何も見えなかった。体が闇に融けているような感覚がある。
でも、抱きしめているこの体は本当だ。見えなくても、感じる。

383:天の川
09/05/13 21:07:01 wnOoOK7a
「ちゅっ…くちゅっ」
甘い水音が響く。頭の裏側が少しずつ痺れてきた。
ヒルダリアの体はまだ震えている。服に手をかけると、びくっと大きく震えた。
まさか…?
「もしかして、初めて?」
「初めて…かもしれないわね」
かもしれない…?経験に『かもしれない』って無いんじゃないか?
頭の中には消えない疑問符。何なんだろう?
「私は処女じゃないわ。でも、こういう経験はないのよ。
処女を失った時だって、頭領が処女じゃ舐められると思ったからしただけ。気持ちがこもっていたわけじゃない。
それからも必要に迫らせてしただけであって、こういう風に…こういう気持ちでしたことってないのよ」
なるほどね…。かもしれないってそういうことか。
傍から見たら辛いことだけど、本人はあまり気にしていないのがせめてもの救いか。
「…………」
考え込んだ俺に気づいたのか、ヒルダリアから優しいキス。
そうだな。今はそんなこと、考えなくていいよな。ここで考えてるんじゃ、ヒルダリアに失礼だ。
キスに応えて、ゆっくりと舌を絡ませる。やがてキスは激しさを増していった。
「ちゅ、はぁ…ッ」
別の生き物のように動く舌を互いに求め続ける。こういうのには慣れていないのか、ヒルダリアは時々息継ぎをした。
そんな彼女を可愛いと思いながら、キスを続けた。でも、自制は少しずつ効かなくなってくる。
名残惜しさを押し殺して、唇を離す。目は闇に慣れてきて、唇と唇の間にかかる銀色の橋が見えた。
「腕、上げて」
「…わかったわ」
まだ理性は残っている。無理やり脱がそうとはしない。ヒルダリアも抵抗せずに、素直に従った。
闇の中に、白い肌が薄く光るように浮き上がっている。神々しさを感じて、触れるのをためらう。
(今更引けるか!)
心の中に浮かんだ怯えを振りほどくように、手荒に自分の服を脱いだ。
脱いだ服は地面に敷いて、その上へ優しく押し倒す。
「ん…」
海の荒事で引き締まった体を、まるで砂糖菓子を扱うようにそっと触れた。
ぴくっと小さな反応。それにわずかに驚く。まるで童貞みたいだ、と自嘲した。
もう一回気合を入れて、臆せず乳房に触れる。切なげな吐息。
「アレフ…こんな体、嫌?今は見えないでしょうけど、細かい傷跡がいっぱいあるのよ…」
「傷跡ぐらいなんでもないよ。…触れるのを躊躇うくらい、魅力に溢れてる」
口先じゃなくて、本心だ。ヒルダリアは恥ずかしいのか、それとも嬉しいのか、首に抱きついてきた。
触れるだけのキスをして、再開。
「ん…ふぅ、あッ。。。」
思い通りに形を変える乳房を揉み解せば、甘い声が響く。
自己主張を始めた頂点を舐めれば、高い声。
「きゃッ!ちょっと、アレフ…もう少し、ゆっく、り…」
少しずつ、少しずつ、酔っていく。考えが麻痺していく。
もっと、その声を聞きたい。もっと、酔いたい。

384:天の川
09/05/13 21:07:53 wnOoOK7a
少し薄めの茂みをかきわけて、指は秘所へと向かった。小さな抵抗の声。
「そこは…っ!ンンっ!」
まだ、周りをなぞるだけ。それでも、大きな反応。
「でもさ、気持ちいいんでしょ?」
「わ、わかっているんでしょ?そ、そこは、ちょっと…ゃん!」
指先が少しぬるつく液体で湿ってきたのを感じて、芯に触れた。今までで一番大きな反応。
「ヒルダリア、我慢しなくていいよ。ここには俺と君だけ。感じるままに声を出してみなよ」
「で、でも…やああ!」
秘裂に中指と人差し指の二本を差し入れて、芯の裏側を優しくこする。
拒否するって言うんなら、拒否できなくなるまでやるだけさ。
「はっ、あッ!そんなの…いい…けど。。。や、やぁ…んん!」
腰がくねる。逃げたいのか、それとも迎え入れたいのか。
理性はもう吹き飛びかけていた。左手は乳房をまさぐり、口は乳頭を吸う。
そして右手の親指で芯を撫でたり、軽く弾いたりしながら、中に入れた指を激しく動かした。
「やあああ!ちょっと、ちょっとッ!少し、すこし…とめて…!!」
切迫した叫びに、一瞬理性が戻ってきた。
「どうしたの?」
「はあ、はぁ…このまま、いっちゃうのは嫌……どうせなら、あなたを感じたまま、いきたい」
(ああもう、可愛いなあ)
余りの可愛さに完全に理性が吹っ飛んだのを感じながら、愛撫を続ける腕を離した。
ヒルダリアの手を自分の手と絡ませて、怒張しきった一物を宛がう。
「いくよ?」
こくり、と頷いたのを確認して、腰を進める。
「あああああ…っ!!」
「くぅ…」
中はもうトロトロに蕩けきっていて、抵抗なく飲み込んだ。まずい、気持ちいい…。
ヒダヒダが優しく絡み付いてきて、蠢く。気合を入れていないと、すぐに達してしまいそうなくらいだ。
ぐちゅ、ずぷ…ちゅぷ…。
ほんの少しだけ動かした。粘着した水音。
ヒルダリアの体に覆いかぶさるようにして、ゆっくりと動かした。
「いい、わ…アレフ…っ」
少しでも長く楽しむように、ゆっくりと。
「キスしよ、ヒルダリア」
こっちを向いた顔に唇を落とす。絡めた手を離して、ヒルダリアの顔を抑えた。
ヒルダリアも、俺の首をきつく抱きしめる。距離を詰めるように…二人を融かすように。
「もっと、はげしく…お願い。もう、我慢できない…」
「…それじゃ、いくよ」
快楽を貪るためだけに、激しく動かす。獣のように。
「あっ!ああ。。。いい、い…ッ!!」
背中の奥から、ぞくぞくとしたものが這い上がってくる。
「アレフ!ちょうだい…、中に…なか、に…。あなたの、子供、ほし…いッ!」
「わ、かった!」
俺も覚悟を決めた。最後に向けて、思いっきり激しく動かす。高い声があがり続ける。
「あ、ああ…いい!イ…くぅ!」
「ぐっ!」
最奥まで打ち付けて、欲望を吐き出した。同時に、中が激しく蠢く。
精だけではなく、命まで奪われてしまうのではないか、というくらいの射精。
「あ…はあ。おなかの中、いっぱい…気持ちいい…あ。。。」
そこまで言って、ヒルダリアの体から力が抜けた。
「はあ、ふぅ…」
ヒルダリアの体を拭いて、服を着せる。腰が抜けそうになっていたけど、やっとの思いで…。
俺もなんとか服を着て、ヒルダリアを抱えて外に出た。満潮になると危ない。
草原に寝転んで、本物の夜空を見上げてみる。中天に煌々と照る月。
風は涼しくて、草は柔らかくて、眠りを誘った。まだ暑い時期。寝ていても大丈夫だろう。
ヒルダリアの穏やかな寝顔を見ながら眠るのも悪くない。

385:天の川
09/05/13 21:08:31 wnOoOK7a
翌日、砦に帰ると、ヒルダリアはいつもの机に座って、また仕事を始めた。
それはいつものことなんだけど、変わった事が一つだけ。
「アレフ。この作戦について、どう思う?」
「そうだな。いい作戦だと思うけど、戦力がかなりギリギリだと思う。人員を増やしたほうがいい」
「わかったわ」
人に頼る。それってさ、良いことだと思うよ。
――人は一人じゃないんだから。

386:気楽な毎日
09/05/13 21:09:22 wnOoOK7a
ありがとうございました。コピペミスりました…。

387:名無しさん@ピンキー
09/05/15 01:01:23 68cPX+Gd
GOODJOB!

388:名無しさん@ピンキー
09/05/16 02:16:35 qY3BJpKs
おお、GJ、神がきてた!

389:名無しさん@ピンキー
09/05/17 12:48:02 1/Vz3tuV
唐突に気づいたが、淫フィニットの全員ED
玉葱「継承権なら皇族との婚姻でどうとでも…」
今までザギヴかネメアのことだと思い込んでいたけど、そういえば玉葱も皇族だったな。

玉座にうつぶせにして、後背位で女主を淫乱に革新する玉葱を想像してしまった…

390:名無しさん@ピンキー
09/05/18 03:52:31 GJ0Uq0Mk
髪の先っぽを突っ込むの?

391:名無しさん@ピンキー
09/05/18 19:07:46 MecR5XHT
あの髪は魔力で立てているらしいので
魔力で触手にすることも簡単さ。

392:名無しさん@ピンキー
09/05/18 23:32:27 aE1o7RjB
>>391
山田風太郎作品に出てきそうだな

393:GJ
09/05/18 23:57:07 pJlA12Vp
自分は
玉座に入って、座る部分だけチ○コを露出させつつ
ソコに女主を座らせる宰相という電波をキャッチした・・・。

ところでzilleraの「アナルビーズ」ってどうやって使うの?

394:名無しさん@ピンキー
09/05/19 02:43:26 iAsEpXzJ
なぜわざわざ魔法使いがいるかも知れないスレで聞く?

395:名無しさん@ピンキー
09/05/20 02:08:57 MRxTucb2
>>394は魔法使いなの?

396:名無しさん@ピンキー
09/05/20 04:11:51 mDrdph0p
普通に大人の玩具か、SS書きならSS書き控え室でも行って
エロい人に聞けばいいと思う。

397:名無しさん@ピンキー
09/05/20 11:25:18 ZeAm0CrZ
やってないから知らんけど、eraでどうやって使う状況に持ってくかの話じゃないの?


398:名無しさん@ピンキー
09/05/21 00:11:14 Pp0Ca84P
アナルビーズwww

399:GJ
09/05/21 00:45:44 xUSWomQe
>>397
うん、そう言いたかっただけなんだ…
購入したのに、メニューに出てこないんよ

400:名無しさん@ピンキー
09/05/21 01:14:12 PMfGijuy
>>392
鼻毛忍者www

401:名無しさん@ピンキー
09/05/26 22:00:00 g21m0qlB
圧縮を生き抜いたのか、ここ

402:名無しさん@ピンキー
09/05/27 15:18:23 Cj7vIlM0
PS3で新作おめ。

403:名無しさん@ピンキー
09/05/28 02:24:35 iT1fGP6C
……あ、本当だ。
おめでとう!
ここも賑わうといいね。

404:名無しさん@ピンキー
09/05/30 15:51:02 FF7I87IN
おめでとう!

405:ネモの好感度会話1/2
09/05/31 21:21:07 qaF0h3VM
ネモへの好感度質問時、他キャラがコメントしたら? と言うのを妄想してみた
今回は男主編です。ちなみに書くのは訊いたキャラの好感度“激愛”だった時。
つたない物ですが、読んで下されば幸いです。

・アイリーンの場合―

「!? いきなり何言ってんのよ! この馬鹿ネコ!!」

アイリーン、ネモを叩く。男主、アイリーンを見る。

「オールも変な事を訊くんじゃないわよ! 全くもう……!」

・イオンズの場合―

「はっはっはっ! こんなジジイと仲良くなるより、女と仲良くなった方が良いぞ!」

・ナッジの場合―

「えっ! ボク、オールとそんなに親密になってるんだ……」

男主、頭を掻く。

「あはは……何て言って良いか分からないけど、これからもよろしく。オール」

・エステルの場合―

「わぁぁぁ! いきなり何言い出すんだよ、ネモ!?」
「お、オールとそんな仲なら嬉しいけどさ……やっぱり気持ちは自分で……」(小声)

男主、首を傾げる。

「まあそれは置いておいて……オール!!」

エステル、男主に詰め寄る。男主、一歩後ずさる。

「女の子の気持ち、他人から訊くものじゃないよ! 分かった?」

406:名無しさん@ピンキー
09/05/31 21:24:19 YMmH7DNQ
萌え7!!!

407:ネモの好感度会話2/3
09/05/31 21:34:27 qaF0h3VM
続きです。分量修正します。

・フェティ様の場合―

「こ、高貴なエルフ様が人間相手にそんなわけないでしょ!!」

フェティ、男主に詰め寄る。

「オール! 貴方、こんなネコの戯言を信じるものじゃなくってよ! 良いわね!」
「貴方は私の下僕なのよ! それ以上でもそれ以下でもなくってよー!」

・ユーリスの場合―

「キャッ! 私とオールの仲、熱々だって!」

ユーリスはしゃぐ。男主、悩む仕草を見せる。

「ああ、でもどうしよう。私は魔道アカデミーの生徒、オールは自由な冒険者……」
「抗えない運命が私達の仲を引き裂くのね! どうしよう! キャッ、なかなか良いかも」

・セラの場合―

「フッ……何時の間にか貴様との間には、強い絆が出来たようだな」

オール、頷く。

「このネコの表現は後で訂正させておく。これからもよろしく頼む」

・ゼネテス兄貴の場合―

「おいおい、俺達の仲、とても親密みたいだぜ?」

ゼネテスとオール、互いに項垂れる。

「お互い野郎と親密になる前に、女と1人でも付き合えってこったな」
「まあそう言う意味でも、これからも頼むぜ? オール」

408:ネモの好感度会話3/3
09/05/31 21:51:29 qaF0h3VM
・レムオン(義兄)の場合―

「ふん……義理とは言え、俺達は兄弟だ。親密でも問題はあるまい」

レムオン、ドアの前に移動する。

「オール、訊く事が無いのなら出るぞ。これ以上時間を無駄にするな」

・カルラの場合―

「あららん。見事にあたしの気持ち、ネコちゃんに言い当てられちゃったよ」

カルラ、男主に詰め寄る。男主、驚く。

「何その反応? 傷付くなぁ。こんな良い女が好きだって言ってるのに―」
「逃げるつもり? 無限のソウル。ん~(チュッ)♪」

・ザギヴの場合―

「……オール、女性の秘めた気持ちを軽々しく訊くものじゃないわよ?」

ザギヴ、男主に詰め寄る。男主、一歩後ずさる。

「訊きたい時は、直接本人に訊きなさいな。今が良い機会よ?」
「本人が眼の前に居るんだから、ね……」

・オイフェの場合―

「…………」

オイフェ、ネモに向けて無言で弓を構える。

「オールは外に出てなさい。今からこのネコを仕留めるから」
「ちょ、何する気だよ! この魔人ネモ様を殺す気か!!」
「うるさい! オール、さっさとこの部屋から出て行きなさい!」

オール、やれやれと言った仕草を取る。

・フレアの場合―

「愛、ですか……? この気持ちが」

フレア、首を振る。

「正直よく分かりません。人形の私には理解出来ない物なのかもしれません」
「でも火の神殿に居た頃……貴方が訪れ、去って行く時、引き留めたいと思う時がありました」

男主、フレアに何かを言う。

「同じような物なのですか? 愛と……」
「もしそうなら、私は……」

以上です。続きはまた後日に。

409:名無しさん@ピンキー
09/05/31 21:58:54 t8Cmay8Q
GJ!
いいねぇ、萌えた!!
出来ればパーティに加える事の出来ないキャラも宜しく

410:名無しさん@ピンキー
09/06/01 00:08:59 86n6iVbC
確かにこれはいい
できればキャラ別にもうちょい空いてると見やすいかも

411:名無しさん@ピンキー
09/06/01 16:59:29 nit3uWKC
面白い企画だな。gj!

412:名無しさん@ピンキー
09/06/01 23:48:41 Psm5/4uL
ありがてぇ、ありがてぇ!

413:ネモの好感度会話1/2
09/06/01 23:51:56 95e8htKH
前回の妄想の続きです。
ご希望があったので、非パーティもやってみました。

・イーシャの場合―

「ちょ、ちょっと! いきなり変な事を言わないで!!」
―イーシャ、ネモに詰め寄る。
―男主が近づくが、イーシャに睨まれて後ずさる。
「オ、オールも真に受けないでちょうだい! 良いわね!」
(……私の中にはジリオンが、彼が居る筈だもの……)
(オールにこの感情は、抱いちゃいけないのよ……)



・ジリオンの場合―

「そうか。無限のソウル持つ者同士、惹かれ合う物があるのかもしれないな」
―男主とジリオン、共に頷く。
「だが俺達の間にある絆が変わる事は絶対にない」
「これからもよろしく頼む。オール」



・エルファス(救世主)の場合―

「い、いきなり何を言い出すんだこのネコは!?」
―エルファス、ネモに詰め寄る。
―男主、ゆっくりと後ずさる。
「ま、待ってくれオール! このネコの表現が悪いんだ!?」
「この馬鹿ネコ! オールが誤解しちゃったじゃないか!!」
「何だよ! このネモ様の相性判断を疑うのか! 真実だぞ!!」
「う、うるさいうるさい!!」



・ベルゼーヴァ(玉葱宰相)の場合―

「ふむ。彼と私は、これから人類の革新を成し遂げていくのだ。絆は強いに越した事は無い」
―ベルゼーヴァ、男主の方に向く。
「君の力には大いに期待している。これからもよろしく頼む」



・クリュセイスの場合―

「オ、オール! どうして私の気持ちをネコに尋ねるのですか!」
―クリュセイス、拗ねた様子でそっぽを向く。
「私の気持ちは……あの時に伝えたじゃありませんか」
―男主、クリュセイスに語り掛ける。
―クリュセイス、男主に向き直る。
「え……? もう1度だけ私の気持ちが聞きたかった……?」
「…………馬鹿。それなら直接、私に聞いてちょうだい」
―クリュセイス、ゆっくりと男主に近づく。
「貴方が好きです。愛しています。オール」

414:ネモの好感度会話2/3
09/06/02 00:14:25 8bszEv7w
・ヴァンの場合―

「へっへへ! どうやら俺達、良いコンビみたいじゃん」
―ヴァン、大袈裟にはしゃぐ。
「これからも一緒に頑張っていこうぜ、オール!」
「っとぉ、そう言えばこのネコ、寝っ転がってるよなぁ」
―ヴァン、肩を震わす。
「……ネコがネコろんでる! ププ、最高!」
―男主、やれやれと言った様子を見せる。



・デルガドの場合―

「どうやらワシ等は良き相棒のようじゃな」
―デルガド、大笑いする。
―男主、頭を掻く。
「どうじゃオール。ワシの奢りじゃ、飲みに行くぞ!」
「朝まで飲むぞぉ! ガッハッハッハ!!」



・アンギルダンの場合―

「むぅ……オールよ、ワシと仲良くなるのも良いが、女とも仲良くしておけ」
―アンギルダン、やれやれと言った様子を見せる。
「あくまで例えじゃが……イークレムンなんかどうじゃ?」
「水の巫女であるし、器量も良いぞ。無限のソウルに相応しいじゃろ?」
―男主、照れ臭そうに頭を掻く。
「そう遠慮するな! どれ、今度ワシと一緒にアキュリュースへ行くか!」



・レーグの場合―

「…………」
―レーグ、無言のまま男主と向き合う。
「……強い絆もまた、闘いから生まれるもの」
「仕合うぞ、オール……」
―男主が頷き、両人が部屋から出て行く。



・レルラ=レントンの場合―

「ふふ、僕達2人の絆が他の仲間達より強いって!」
―レルラ、クルリと一回転する。
「そうだ! 今の気持ちを歌にしよう! きっとキレイな物になる筈だ!」
「早速今から作ってみるよ! 出来たら一番に聞かせてあげるね、オール」
―男主が頷き、レルラが部屋から出て行く。



・ロイの場合―

「貴方との絆が強いとは……光栄だな」
―ロイ、男主と向き合う。
「私の剣の腕は十分とは言えないが、貴方が信頼する限り、この剣を振るおう」
「この場にセラも居れば、私の言葉に同意してくれたかもしれないな……」
―男主、ゆっくりと頷く。

415:ネモの好感度会話3/3
09/06/02 00:28:28 8bszEv7w
・ルルアンタの場合―

「やったぁ! ルルアンタとオール、一番仲が良いって♪」
―ルルアンタ、嬉しそうにはしゃぐ。
―男主、頷く。
「ルルアンタはいつもオールと一緒だからね?」
「これからも仲良く行こうね、オール」



・フェルムの場合―

「ふぇ!? あ、あ、あの……オールさん」
―フェルム、気まずそうに項垂れる。
―男主、照れ臭そうに頭を掻く。
「あの、その……オールさんがよろしければ……」
「これから一緒に……外を歩きませんか……?」
―男主、少し考えた後に頷く。
「嬉しい……じゃあ行きましょう! オールさん」
―男主とフェルム、手を取り合って部屋を出て行く。



・ヴァイライラの場合―

「あ……! あの、お兄様」
―ヴァイ、気まずそうに項垂れる。
―男主、心配そうに駆け寄る。
「私、嬉しいんです。お兄様と、その……良い仲で」
「これからも妹共々、傍に居させて下さい。お兄様」
―男主、ゆっくりと頷く。



・ヴィアリアリの場合―

「あはっ♪ 私とお兄ちゃん、熱々だって!」
―ヴィア、男主に抱き付く。
「本当はヴァイと私のお兄ちゃんなんだけど……」
「少しぐらい独り占めしたって良いよね♪」
―男主、やれやれと言った様子を見せる。


今回はこれで終了です。
次回のノエル、姫、巫女、海賊の姐御で最後かな?

416:名無しさん@ピンキー
09/06/02 01:33:31 dIQA/wHK
GJ!!

417:ネモの好感度会話 男主編 最終回1/2
09/06/03 16:08:53 obHha02+
男主編最終回です。最後まで突っ走っていきます!

・ノエルの場合―

「あっ! えっ! お、オールさん……!」
「その、あの、これは……違わないけど、違うんです……けど……」
―ノエル、ガックリと項垂れる。
―男主、ノエルにゆっくり近づく。
「い、今、ネコさんが言った事は忘れて下さい……」
「今度私の口からちゃんと、貴方に伝えます……」



・ティアナの場合―

「不思議なところへ連れてってくれたのかと思ったら……」
―ティアナ、拗ねたようにそっぽを向く。
―男主、気まずそうに頭を掻く。
「オール様は意地悪です……」
―男主、弁解するように話し掛ける。
「ふふ、もう良いですよ。けど次からは私に直接訊いて下さいね?」
「訊いてくれたのなら、ティアナは何度でも気持ちを教えます……」



・アトレイアの場合―

「お、オール様の事を愛しているだなんて、そんな……」
―アトレイア、恥ずかしそうに首を振る。
―男主、照れ臭そうに頭を掻く。
「……オール様も、私の事を、想って下さっているのですか……?」
―男主、即座に頷く。
「あ……私、上手く言い表せませんが……」
「とても嬉しくて……幸せです」

418:ネモの好感度会話 男主編 最終回2/2
09/06/03 16:14:16 obHha02+
・ヒルダリアの場合―

「不覚だわ……ネコちゃんに言い当てられるなんて」
(でもまあ、嫌な感じは全然しないけど)
―ヒルダリア、男主の方を向く。
「それにしてもオール、私に直接訊くんじゃなくて……」
「ネコちゃんに訊くだなんて、ちょっと情けないわよ」
―ヒルダリア、ゆっくりと身構える。
「これはそのお仕置きよ。受けておきなさい!」
―男主、殴られ、尻餅を着く。



・イークレムンの場合―

「ふふ。あまり驚かないのが不思議ですか?」
―イークレムン、男主の方を向く。
「私自身、気付いていました。この気持ちが胸の中で大きくなっていくのを……」
「貴方の事を想うと、自分が水の巫女だと言う事を忘れてしまいそうになります」
―男主、頷く。
「次は私が訊いて良いですか? 貴方の気持ちを……」



・エアの場合―

「今回の事も以前から見えてはいたが……」
「改めて聞くと、何やら恥ずかしいな。顔が熱い」
―男主、クスリと笑う。
「こらオール、何を笑っておる。わらわの気持ちを聞いたのじゃ」
「次はお主の気持ちを聞かせる番じゃぞ。ん?」
―男主、一歩ずつ後退する。
―エア、ゆっくりと詰め寄る。
「逃げられぬぞ。わらわに見えておるからな」

以上で終わりです。今まで見て下さった方々、ありがとうございました。

419:名無しさん@ピンキー
09/06/03 17:19:32 gaA1hxEM
たまらん…。最高gjすぐるよ!

420:名無しさん@ピンキー
09/06/03 19:20:22 xPzc4ovz
猫屋敷組も見たいです、先生!

421:名無しさん@ピンキー
09/06/03 23:59:23 OLvYFBoQ
アトレイアの場合男主即座に頷いててワロタww

422:ネモの好感度会話 番外編
09/06/04 22:33:43 o5SHK0Wv
希望があったので、猫屋敷組も追加。これで大丈夫ですかね?
ケリュネイアは猫屋敷を訪れた時に起こる小イベントっぽくしてみました。


・オルファウスの場合―

「おやおや、オールもまた大胆な事を訊くんですね。それとネモ……」
―オルファウス、ネモに詰め寄る。
「男同士の間で、そのような表現は頂けませんよ?」
―オルファウス、ネモの尻尾を軽く踏む。
「フギャアアアア!? 何すんだこの馬鹿賢者!?」
「自業自得ですよ。これからはちゃんと表現を改めなさい」
―男主、可笑しそうにクスッと笑う。



・ケリュネイアの場合―

「えっ? ね、ネモ! いきなり何を言うのよ!」
「だ~か~ら! お前、オールの事が好きなんだろ? このネモ様には一発で分かるぜ」
「ふ、ふざけた冗談は言わないで! 私はネメアが、兄さんの事が……」
―男主、唐突に部屋に入ってくる。
「お、オール! 来てたの……?」
「へへっ! こりゃ良い具合に本人登場だ。おいオール、ちょっと話を―」
―ケリュネイア、素早くネモを叩く。
―男主、驚いて一歩後ずさる。
「さっ、オール。お茶を用意するから向こうに行きましょ」
―男主、不思議そうに首を傾げた後、頷く。
―ケリュネイア、男主を連れて部屋を出て行く。
「痛……ッ! いきなり頭を叩きやがって……図星だからって大人気ねえぜ」


終わりです。暇があれば、SSなどを投下してみたいと思います。

423:名無しさん@ピンキー
09/06/05 18:29:02 Er7B/8/g
GJ。ネモが微妙に酷い目に合ってるなw

424:意地 投下予告
09/06/07 01:24:42 ewKpEplo
好感度会話を妄想した者です。
三分後にSSを投下します。よろしいでしょうか?

425:意地 前編
09/06/07 01:30:17 ewKpEplo
貴族が統治する大都市―ロストール。
ここにある一軒の宿屋のベランダで1人の少女が苛立った表情で空を眺めていた。
見上げる空には憎たらしくなるぐらいに輝く月と、いくつもの星々が輝いている。
しかしその美しさを持ってしても、少女の心を落ち着かせる事は出来なかった。

(ああ、もう! 気に入らない! 気に入らないわ~!!)

今にでもその場で地団駄を踏みそうな様子の少女、フェティ。
しかし内心に居る彼女は、もう何十回も地団駄を踏んでいた。
自分がこんなに苛立っている原因はとっくに分かっている。
自称“高貴なエルフ”は鈍感ではないのだ。

「フェティ……そこで苛々してても、アレンは帰ってこないよ?」

室内からずっとフェティの後ろ姿を見ていた少女、エステルは呆れ気味に言った。
同じ仲間であるコーンス族の少年、ナッジも読んでいた本を閉じ、苦笑している。
アレンとはこのパーティのリーダーであり、無限のソウルの持ち主である青年の名だ。

「べ、別にアレンの帰りを待っているわけではなくてよ! ただ空を眺めてただけよー!」
「ふ~ん……」

エステルがニヤニヤとした表情を浮かべた。

「な、何が可笑しいんですの!」
「単に気付いてないだけかもしれないけどさぁ……」

エステルが未だに苦笑しているナッジに視線を移した。
どうやら代わりに言え、と言う事らしい。

「空を見ながらアレンの名前、二十回以上呟いてたよ……?」
「――ッ!?!?」

ナッジにそう言われた瞬間、フェティの顔がグローギガースのように真っ赤になった。
顔から火が出るとは、まさに今の彼女の事なのだろう。見事に体現してしまっている。

426:意地 前編
09/06/07 01:33:55 ewKpEplo
「な、な、な……何を下らない事を数えているのよーッ! 下らない、下らないわーッ!」

癇癪を起こしている彼女を宥めつつ、やんわりとナッジが言った。

「もうすぐここに帰って来ると思うよ? アトレイアのところに行ってから、もう随分経つし……」
「でも今回、いつもより長いよねえ。アレンが沢山話してるのか、アトレイアが引き止めてるのか……」

アトレイア―ロストールに住む姫君であり、以前は盲目だった女性である。
しかしとある依頼をアレン達がこなした事によって、眼に光が戻ったのだ。
その縁からか、ここロストールに寄った時は、アレンは彼女の元を度々尋ねるようになったのである。
そして尋ねる度、自分が今まで仲間と共に体験した数々の冒険話をアトレイアに聞かせてあげていた。
今まで暗闇の世界に住んでいた分、外の世界の楽しさを知ってほしい―アレンの純粋な願いだった。

(それが気に入らないのよ……!)

フェティは昂った己の感情を抑えつつ、苛立ちの原因であるアレンの事を思い浮かべた。
彼と冒険してから、もう随分と時間が経つ。出会いこそ最悪だったものの、こうして上手くやってきていた。
彼は言った、世界は驚きに満ちていると。彼は笑顔で言った、旅の中で驚きに満ちた世界を見せてあげると。

確かに彼は言葉通り、驚きに満ちた世界を沢山見せてくれた。今まで自分がどれだけ世界を知らなかったか思い知らされた。
その過程で多くの仲間達と出会い、時には危機に陥りながらも、こうして旅を続けてきた。とても充実していて楽しかった。
彼と過ごす時間が、仲間達と旅をする時間が、とても楽しく―彼が愛おしかった。だが今彼は別の女性と時間を過ごしている。
アレンがとても優しく、お節介な性格である事は仲間内なら誰もが知っている。しかしフェティは納得する事が出来なかった。

(アタクシの気持ちも知らないで……!!)

卑しいまでの嫉妬心―高貴なエルフを自称する自分が心底愚かしいと思った。
以前の自分ならこんな感情など、鼻で笑い飛ばしていただろう。だが今は違う。
こんな些細な事でさえも、嫉妬と言う感情は敏感に反応し、自分を狂わせる。

「ただいま!」

室内に能天気な声が響いた。たった今噂をしていた人物、アレンである。
声を聞いたフェティの耳がピクリと動き、ゆっくりと彼の方へ向く。

「お帰りアレン。アトレイアは元気だった?」
「ああ、笑顔で出迎えてくれたよ。冒険話も興味津々で聞いてくれたしね」

427:意地 前編
09/06/07 01:38:32 ewKpEplo
ナッジに笑顔でそう報告したすぐ後、アレンはエステルに引っ張られた。
驚く暇も無く、アレンはエステルによって、ある方向に首を向けられる。
そしてみるみるアレンの顔色が青くなっていった。

「うわぁ……」
「ほらアレン、高貴なエルフ様がお怒りだよ?」
「…………いつ頃からでございましょうか?」
「アトレイアのところに出掛けてからずっと」
「…………マジ?」
「冗談だと思う……? ほら行って!」

エステルに背中を押され、アレンは恐る恐るフェティに近づいていく。
彼女は背を向けているものの、身体中から黒いオーラを放っていた。
あのままの状態ならば、ダークエルフ化してしまいそうなぐらいだ。

「あの~……フェティさん?」
「…………」
「フェティ様? 高貴なエルフ様ぁ~?」

無言である。だがそれ故に怖さが一層増す。
その恐怖を振り切り、アレンが彼女の肩に手を掛けようとした時―

「この―下等生物ッ!!」

腕を掴まれた。しかも罵倒されながら。

「えっ? ちょ、フェティ?」
「話があるわ! アタクシに付き合いなさい!!」
「いや、でも俺、今帰ってきたばかり……」
「貴方に拒否権は無くってよ! 付き合いなさい!」

そう押し切られ、アレンは引きずられるようにフェティに連れて行かれた。
唖然としながら2人を見送るナッジと、呆れながら溜め息を吐くエステル。
妙に対照的な居残り組だった。

「行っちゃったね? 2人とも」
「ホント。協力なライバルがもう1人……はあ、ザギヴだけで十分なのに」
「エステル? どうしたの?」
「……ううん、何でもない。それよりナッジ、ちょっと愚痴に付き合って」
「あ、うん。別に良いけど」
「2人が戻るまでお願いね。ふふ……」

428:意地 前編
09/06/07 01:41:14 ewKpEplo
今回は以上はです。続きは……気長にお待ち下さい。
ここもまた盛り上がれば良いのですが……

429:名無しさん@ピンキー
09/06/08 20:21:39 HuQ779ME
GJ

430:名無しさん@ピンキー
09/06/08 22:59:13 yF4p4Es0
投下乙。そしてGJ!

431:名無しさん@ピンキー
09/06/10 04:25:37 KzHG0Pyn
GJだね!! 続きを期待してます♪

432:名無しさん@ピンキー
09/06/11 03:40:57 kV33Aqco
GJ

433:名無しさん@ピンキー
09/06/11 15:20:38 3Myqvyxt
久し振りにきたら
とても良いフェティ様にお目に掛かれるとは
乙。全裸待機しとくわ

434:名無しさん@ピンキー
09/06/11 21:00:15 1Vr72huS
>>433
せめて靴下とマフラーだけでもしておけよ。
風邪をひいたら大変だからな。


さて、俺もそろそろ全裸になるか…>>428、期待、してるぜ!!

435:意地 後編
09/06/11 23:36:40 68uo1kGs
え~……ようやく続きが完成しました。
ちゃんとオチがついているか心配ですが、投下します。

436:意地 後編
09/06/11 23:40:09 68uo1kGs
されるがまま、アレンはフェティに引っ張られて行った。
宿から出たかと思うと、連れて来られたのはロストールの広場にある噴水であった。
そこに到着するや否や、フェティは乱暴に掴んでいたアレンの手を離した。

「っとと。フェティ……一体どうしたんだよ」

僅かに痛む左手を撫でつつ、アレンはそっぽを向いてしまっている彼女へ問い掛ける。
一息の間を置いた後、問い掛けられたフェティはゆっくりとアレンの方に向いた。

「……随分とお楽しみのようでしたのね」

フェティが一歩、アレンに詰め寄った。
彼女の表情は何故か怒気に満ちていた。

「…………えっ?」
「アトレイアと楽しい時間を過ごせて、良かったですわね!」
「いや、過ごしたと言うか、ただ話をしに行っただけで……」
「ここに着いた途端に! 嬉しそうに彼女の所に行って! ホントだらしない!」

そう一言強めに言う度に、フェティはアレンに詰め寄って行く。
何時の間にかアレンのすぐ傍までフェティの顔が近づいていた。
予想もせず彼女の接近に、アレンの頬が若干赤く染まる。

「ほ、ホントにどうしたんだよフェティ。何か変だよ?」

冷静さを保ちつつ、アレンは彼女にそう言った。
するとフェティは顔を俯かせ、ポツリと呟いた。

「……どうして通うんですの?」
「……えっ?」
「どうしてそこまで彼女に構いますの!!」

顔を上げたフェティを見て、アレンは内心驚愕した。
彼女が、あのいつも強気なフェティが―泣いていた。

「依頼は果たしたんでしょ……? アトレイアは眼が見えるようになったんでしょ……?
アタクシ達がそれ以上関わる事は無いのに……貴方はどうして彼女の所に通いますの……?」

眼から涙を零しながらフェティは震える声でアレンに言った。
アレンはそれをただ黙って聞いていた。

「アタクシがどれだけ不安なのかも知らないで……アタクシの気持ちも―」

437:意地 後編
09/06/11 23:43:18 68uo1kGs

次の言葉を言おうとした瞬間、フェティの眼が驚愕に見開いた。
言おうとしていた事も忘れてしまった。アレンに―抱き締められたのだ。

「あ、アレン……」
「ゴメン……。不安にさせちゃってたみたいだね」
「イヤ、ちょ……」

途端に顔が熱くなり、フェティは弱々しくアレンの胸の中でもがいた。
しかしもがけばもがく程にアレンは強く、きつく抱き締めてくる。
いつしかもがく事を忘れ、フェティはアレンの胸に身体を預けていた。
長い冒険の中で鍛えられた彼の身体は無骨ながらも、暖かった。

「心配しないで。俺が好きなのは、愛してるのは―君だから」

フェティの身体がビクリと震えた。

「えっ……あっ……だって、アトレイアの所にずっと……」
「彼女とは本当に話をしているだけだよ。冒険の事や仲間の事や色々と」

胸に抱く彼女の髪を撫でながら、アレンはフェティに聞かせた。

「でもホントにゴメン。俺が最初にこう言っていれば、不安にさせる事はなかったよね」
「……本当ですわ。そうしていれば、こんな無様なアタクシを見せずに済んだのに……」

ソッと眼を閉じ、フェティは呟くように言った。

「アタクシも貴方を愛していますわ。アレン……」

ゆっくりとアレンの背中に両手を回すフェティ。
まるで割れ物を扱うかのように、優しく彼を抱き締めた。

「うん……俺も愛してるよ。フェティ」
「…………嬉しいですわ」
「ふふ。でも嫉妬してくれたのは嬉しかったかな? 俺としては」
「なっ――!?」

再び顔が熱くなったかと思うと、フェティはアレンをドンと突き飛ばしていた。
抱擁から解放された彼女は肩で息をしながら、ヨロけているアレンを睨んだ。

「く、下らない事を言うものではなくてよ! あ、アタクシは別に嫉妬なんて……!」
「いやいや。さっきまでの君の言動を見てさ、嫉妬と言わずに何と言えば……?」
「う、うるさい!! うるさーーーーーい!! 全くもう……!!」

438:意地 後編
09/06/11 23:46:45 68uo1kGs

またそっぽを向いてしまった彼女にやれやれと言った表情を浮かべるアレン。
ご機嫌ナナメの彼女に近づいて優しく名を呼び、こちらに振り向かせた。
そしてゆっくりと―彼女の唇に自分の唇を重ねた。まさに不意打ちだった。

「ん……」
「ん……! ふあ……! あっ……!」

驚いたまま固まっている彼女の口内を舌で蹂躙した後、アレンはソッと唇を離した。銀色の糸が引いた。

「不安にさせちゃったお詫び。へへっ……」

フェティは突然の事に呆然としてしまっていた。眼の前には意地の悪い笑みを浮かべるアレンが居る。
先程キスをされ、蹂躙された口内はまだ熱が残っていた。思わず唇に手を当てると、ここも熱かった。

「こ、この―!」

アレンは不味い、と言った表情を浮かべた。フェティが手を振り上げている。
確実に頬を打たれるだろう。だがそれも仕方無いなと考え、アレンは眼を閉じる。
そして来たるべき痛みに備えた瞬間―アレンの両頬に彼女の手が優しく触れた。
そして唇に温かい物が重なる。その温もりは一瞬にして去り、アレンは慌てて眼を開けた。
眼の前にはしてやったり! と言った様子フェティの姿があった。

「やられっぱなしでいるアタクシじゃありませんのよ? ふふ……」

そう微笑むと、フェティは宿の方に向けて歩を進めて行った。
不意打ちの仕返しにアレンは暫く呆然とした後、苦笑した。

(やられたなぁ……はは)

そう思いつつ、アレンはフェティの後を追って歩き出した。
月が2人を祝福するように、美しく輝いていた。

~FIN~

439:意地 後編
09/06/11 23:48:10 68uo1kGs
これで終わりです。支援ありがとうございました。
機会があればまた投下させていただきます。

440:名無しさん@ピンキー
09/06/13 20:11:12 cahrwLKp
GJGJ

441:名無しさん@ピンキー
09/06/13 23:22:09 5WnczVxr
GJ

442:名無しさん@ピンキー
09/06/14 01:04:12 VZ2PLQC+
GJ!!
次回作も期待してます♪

443:名無しさん@ピンキー
09/06/14 19:20:43 VZ2PLQC+
まぁあれだ…今の俺にはフレア分が足らないってことだ。

444:黄昏 前編
09/06/17 02:20:16 sR0k7iu4
何だか唐突に出来てしまったので投下します。
男主で、スタート設定は“闇に閉ざされし塔”。
個人的にここの主人公は、フレアのような性格だと思っている今日この頃。

445:黄昏 前編
09/06/17 02:22:35 sR0k7iu4
暴虐の王から解放された町、テラネにある一軒の宿屋―
ここに無限のソウルを持つ者をリーダーとした冒険者の一行が泊まっていた。
男女別々に部屋を取り、各々が身体を休めていた時の事であった。

「悪ぃなイーシャ。急に呼び出しちまって」
「別に構わないけど……何か私に用事? ヴァン」

同じパーティのメンバーであるヴァンと、彼の親友であるナッジに呼ばれたイーシャ。
用事があるのなら早くそれを済ませ、引き続き旅で疲れた身体を癒したかった。

「僕から説明するよ。……実はカイルの事なんだ」
「カイルの事……?」

自分も気に掛けていた青年の名を出され、イーシャは顔を顰めた。
カイル―無限のソウルを持つ者であり、パーティのリーダー。
―そして人の手によって作られた人造人間の名前だった。

「うん。魔道の塔のシャロームから自分の事を聞いてからさ、元気が無い気がするんだ」
「まあ俺達の考え過ぎかもしれねえけどさ、ますます無口に磨きが掛かったっつーか……」

イーシャが顔を少し俯かせた。実際彼女も彼の変化は感じ取っていたのだ。
仲間達と淡々と話し、ギルドの依頼を達成した時も表情を変えず、ただ黙って報酬を受け取る。
モンスターや夜盗と対峙した時も無表情、無言のままそれ等を容赦無く斬り捨てていく。

(また前の頃に……戻ってしまったのよね)

今の状態はイーシャが初めて彼と出会い、最初に彼とパーティを組んだ時期と同じだった。
シャロームから真実を聞く前は、その状態は徐々に改善され、表情の変化も出ていたのに―


446:黄昏 前編
09/06/17 02:24:46 sR0k7iu4

「あいつ仮にもリーダーだし、俺達の大事な仲間だろ? だから少しは元気づけてやれる事はねえかなぁって……」
「そうね。……だけどこれはカイル1人が向き合い、乗り越える問題よ。私達が迂闊に手を出して良い物じゃないわ」
「冷たい事を言うなよ! せめて少しは笑える切っ掛けぐらい作ってやりてえじゃねえかよ……」

俯き、深く落ち込む様子を見せるヴァン。
そんな彼を見て、イーシャは少し言い過ぎたかと内心反省した。
だがそんな彼女の気持ちを読み取ったかのようにナッジが言う。

「実は昨日ヴァンがカイルを笑わせようとしてさ、思い付く限りのダジャレを沢山言ったんだ。けど……」
「効果は全くと言って良いほどに無かったわけね」

ナッジが苦笑しながら頷いた。

「カイルの冷たい視線と無言の圧力が物凄かったよ。流石のヴァンもその時は不貞寝しちゃって……」

なるほど、ヴァンが急にこんな事を言い出した理由も頷ける。
大方付き合いが比較的長い自分から、彼が笑いそうな事でも聞き出そうと言う魂胆なのだろう。
先程の反省を少しだけ撤回、イーシャが呆れたように溜め息を吐いた。

「とにかく今は見守っていくしかないと私は思うわ。下手な優しさは余計に彼を傷付けるだけよ」
「…………分かったよ。ナッジ、俺達はいつものようにカイルの傍に居てやろうぜ。仲間として」
「うん。勿論だよ」

そんな2人の様子を見た後、イーシャはゆっくりと部屋を出て行った。
そして自室に足を進めようとした時、カイルと通路でバタリと出会った。

「カイル……何処に行っていたの?」
「外だ。少し歩き回っていた」

相変わらずの受け答えだった。
表情を変えず、淡々としている。

「そう言うお前は何をしていたんだ?」
「ヴァンとナッジに呼ばれてね、他愛も無い事を話してたの」
「そうか」

447:黄昏 前編
09/06/17 02:26:41 sR0k7iu4

そう言い終わると、カイルはナッジとヴァンの居る部屋に向けて歩き始めた。
イーシャの横をサッと通り過ぎ、彼は何も言わぬままドアノブに手を掛ける。
そんな彼の何気ない行動にも、イーシャは得体の知れない不安に駆られた。

「―カイル!」

そして唐突に彼の名を呼んでいた。彼女自身自分の行動に驚いていた。
カイルのドアノブを回す動作がピタリと、機械のように止まる。

「……何だ?」
「あ、あの……その……今日少し話せる?」
「今か?」
「う、ううん。今じゃなくて、夜にでも……」
「……問題は無い」
「そ、そう。なら外で待ってるから、夜になったら来てちょうだい」

カイルが無言のまま頷いた後、部屋へと入って行く。
思わず約束を取り付けたイーシャは、ドッと壁にもたれ掛かった。
今の自分の迂闊過ぎる行動を内心で激しく攻めていたのだ。

(自分からヴァンに言っておきながら……何をやっているのかしら)

今日二度目となる溜め息を、イーシャが吐いた。

448:黄昏 前編
09/06/17 02:29:29 sR0k7iu4
前編はこれで終了です。後編は以前の作品と同じく、気長にお待ちを。
フェティ様ヒロインのSS、改めて応援をありがとうございました。

しかしカイルがターミネーターみたいになってしまった……。

449:名無しさん@ピンキー
09/06/20 00:28:47 V0sB6gIz
GJ

450:名無しさん@ピンキー
09/06/20 02:29:08 Ern4FM65
お疲れ様
GJ

451:名無しさん@ピンキー
09/06/20 14:30:26 LERPPsJ8
GJ!!

他キャラのも見てみたいな♪

452:フラグを立て過ぎた結果がコレだよ!
09/06/20 18:09:47 57lAeGaZ
『黄昏 後編』が出来るまでの繋ぎとして投下。
ラドラス内部でのアホな妄想です。

453:フラグを立て過ぎた結果がコレだよ!
09/06/20 18:16:29 57lAeGaZ
ラドラスの核の破壊に成功。4人の巫女を救出。
男主、ゆっくりと武器をしまう。
巫女達が目覚め、眼の前に立っている男主を見る。

「「「「オール(様)!!」」」」

男主を呼ぶと共に一斉に駆け寄る。
男主、気まずそうに後ずさる。
巫女達、男主の直前で止まり、互いを見つめる。

「ここは地の巫女であるボクが代表してお礼を言うべきでしょう?」
「わらわには結果が見えておる。ならば言わずとも分かるじゃろ?」
「あ、あの……ここは水の巫女である私に……」
「…………(ジッとオールを見つめている)」

※好感度“激愛”の女性キャラがPTに居る場合、台詞追加
「…………随分とモテるのね? 無限のソウルさん?」←ザギヴ姉さん
「あ、あ、あ、貴方!! 下等生物のくせに生意気よー!」←フェティ様
「むぅ~! オール八方美人すぎだよぉ!」←ルルアンタ

※アンギルダンがPTに居る場合、台詞追加
「あまり皆を悲しませんようにな?(男主を小突く)」

男主、ガックリと項垂れる。
その後脱出を4人に促し、ラドラス脱出へ。


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