◆変わりゆく心 ジルオール闇小説 その7◆at EROPARO◆変わりゆく心 ジルオール闇小説 その7◆ - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト251:3/14 09/02/18 01:06:16 8xe659TI 「いずれ巡礼も終わりです」 フレアは淡々と説明した。目の前で燃え盛る炎を指差す。 「今やこの炎は原初の力を失った、ただの残り火に過ぎません。百年の後にはウルカーンは 炎の聖地ではなくなっているでしょう」 フレアいわく、精霊神の解放は精霊力の拡散を意味するらしい。 いずれ世界に炎の力が拡散していくのと引き換えに、ウルカーンの地の神秘性もまた失われていくのだと。 語るフレアの瞳の奥には、なんの感情もうかがえなかった。フレアは言った。 「シェムハザは死に、ラドラスは落ち、精霊神は解放されました。 私にはもはや使命が残っていません。あなたが終らせたのです」 「まてまて」 だんだん破滅的になっていくフレアの言葉に、俺はあえて水を差す。 「最初に言うべきだったが、土産物がある」 「みやげ?」 「どちらかというと遺産だな」 言いながら俺は肩のザックを下ろして紐解いた。そして中身を床に出していく。 中身は以下の通り。ハサミ。鉄鍋。アイマスク。葉っぱの詰まったガラス瓶。 ティーセット。ムチ。水筒。フレアの十分の一スケール人形。折りたたみ椅子二個と机。 ローション。蝋燭。羽ぼうき。縄。さるぐつわ。尻用張型。加速度的に妖しくなっていく道具類。 誤解を受けかねないので言っておくが、こいつらはシェムハザの私物である。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch