強制女性化小説ない?Part35at EROPARO
強制女性化小説ない?Part35 - 暇つぶし2ch300:名無しさん@ピンキー
08/09/18 01:30:44 RlbbkWYC
>>280
Board見たら判るけどnew serverのsetting upでtroubleがあって
投稿出来なくなってたらしい。
URLリンク(www.fictionmania.com)

今は更新されてるし直ってるね。

301:名無しさん@ピンキー
08/09/18 06:56:53 1VEMSyg0
幼魔女の魔法で幼女にされてレズプレイとかいいなー

302:名無しさん@ピンキー
08/09/19 21:03:11 PhLYeprW
>>300
fictionmaniaは復活したようだが、
最近Crystal's Story Siteの更新が減ってきたのが心配だ...。
あっちにも結構好みの話があったんだけど。

303:名無しさん@ピンキー
08/09/19 22:44:17 kbpMaoHJ
満月の夜には女になって、ショタ食いをやる。
もちろんコート一枚の全裸姿で。

304:名無しさん@ピンキー
08/09/19 22:50:53 23qLCYhc
>>303
満月を見ると変身する、恐怖「女男」か

305:名無しさん@ピンキー
08/09/20 14:05:12 SV0d9rz1
ネタが思いつかないのでちょっと 頭の中を整理してみます。

本人が望まない女性化の物語は色々ありますが
読んで見ると
理由や動機が弱い物語が結構あります。

例えば
そこ以外は面白い物語だったんですが
膨大と資金を手間をかけ、ワザワザ男から女に変える組織。
その目的が男性の心を理解した娼館を作るとかだと
他の設定やキャラクターが描けていても、
肝心な世界観が陳腐になりすぎて、なんだか がっかりしますよね。

じゃあ ウソ臭くない強制女性化を選択する理由は何があるか?
って考えると

思いつかないんだよね(´・ω・`)

306:名無しさん@ピンキー
08/09/20 14:53:04 xFZj7nJg
「究極の娼婦、男にとってもっとも理想の、あるいはもっとも都合の良い女とは
なんだと思うかね?」
「いったい、何を言ってるんだ? それが俺をこんな姿にしたコトと関係あるのか?」
昨日までとは全く違ってしまった声で叫ぶ俺に、白衣の男は意味不明な解答を示した。
「ああ、大いに関係ある。理想の娼婦とは、男の中に隠れているものだからな」

こいつは何を言ってるんだ? そんな思いが表情にも出たのだろう。白衣の男は薄笑いとともに
言葉を継いだ。

「アニマ、という言葉を一度くらいは聞いたことがあるだろう? 男の深層心理に潜む理想の女性像だ。
こいつを現実世界に具現化すれば、最高の娼婦になると思わないかね?」
まさか、こいつ…
「そう、今の君の姿は深層心理から抽出した君のアニマそのものだ。次の処置として君の人格をアニマに置き換える。
後は軽く調教すれば、現実の女を素材としては作り得ない究極娼婦のできあがりだ」

##「娼婦の原料を男に求める必然性」で考えてみましたが、今ひとつですな。確かに難しい。

307:名無しさん@ピンキー
08/09/20 16:56:03 Fx8yGuyo
このスレが荒れる理由がよくわかる

書き手の立場になる気のない奴が、たかがエロエンタメ小説の細部に、
文学賞選考委員以上かって感じの上から目線だもの

308:名無しさん@ピンキー
08/09/20 17:30:30 Syg5IdnO
>>307
>書き手の立場になる気のない奴が、たかがエロエンタメ小説の細部に、
>文学賞選考委員以上かって感じの上から目線

それがどういうレスを指しているのか、ちょっと疑問に思ったので、
差し支えなければ具体例を指してもらえないかな?

309:名無しさん@ピンキー
08/09/20 17:31:25 SV0d9rz1
>>307
文学選考なんて大それたもんじゃないよ
もっと物語りの根本
例えばさ


「一番、美穂 これからオナニーしますっ!」

くちゅくちゅ・・・


って小説さ 読んでるほうもツマランと思うけれど、
実は書いてる方もつまらんのよw
物語として 成立させるには ある程度設定がいる訳で
ここに強制女性化の設定を上手に入れる方法が難しいねぇ~って話をしているの?分る?

書き手としては
大抵の読者が 「ああ なるほど だから女性化したんだ」って思わせたいの
ここが難しいのよ
あまりにもウソ臭いとギャグみたいになるし

310:名無しさん@ピンキー
08/09/20 18:06:04 Syg5IdnO
あぁ、>>307が指してたのはそれの事か。

俺は「強制女性化の設定を上手に入れるにはどうすべきか」ってネタ振りだと思ってたし
(それに応える形で>>306のレスもあったからね)、
だから特段上から目線とは思わなかったんだよなぁ。
>>305を書いたのも、多分執筆に行き詰まった作者のどなたかだと思ってたし。

311:名無しさん@ピンキー
08/09/20 19:09:34 JGwFsB/R
( ゚д゚ )

312:名無しさん@ピンキー
08/09/20 20:09:57 qHLGczdc
wktk

313:名無しさん@ピンキー
08/09/20 20:18:25 2nZ0lIxc
ぱっと思いついた 強制女性化のパターン

復讐の手段
 女性しか味わう事が出来ない屈辱を与えんが為、異様な執念で手間をかける

実験の失敗
 結果として被験者の肉体が女性化する

服従の手段
 非常に価値のある人物で、殺さないで従順な奴隷に変える、自分の支配下に置くための手段

あと何がある?

314:名無しさん@ピンキー
08/09/20 20:34:28 +9crQAzd
>>313
偶然
 テーマとして女性化自体に特別な目的も意味もなく、単にエロ部分
 をいれたいが為のシュチュとして
 →「かしまし」とか

315:名無しさん@ピンキー
08/09/20 20:37:18 vN1OFuRC
強制女性化=本人の望まない変身である以上「他の誰かが望んだ」か
「誰も望まない(アクシデント)」のいずれかになりますものね。


316:名無しさん@ピンキー
08/09/20 21:17:46 VbQgHSyn
階段で転んで入れ替わってしまいました程度で通用するわけだから

317:名無しさん@ピンキー
08/09/20 23:49:53 2nZ0lIxc
>>316
それは 女性化の方法だよね
手術でも薬でも階段から落ちて入れ替わってもOKだと思う
変身や入れ替わり方法も 殆どお約束パターンが決まってるねぇ

なんか これは珍しいってのあるかな?

318:名無しさん@ピンキー
08/09/21 02:11:45 a/w+c1yY
>313

強制復活
非常に価値ある人物を復活させる(死なせない)ための手段

ミスタークリスのパターン、服従の手段の変形かな?


風習・儀式

その地域(民族や団体等)の風習、宗教的儀式による。

日本を舞台にするのは難しいパターンかも

319:名無しさん@ピンキー
08/09/21 03:53:53 VGzymsbm
今寝てたら

百何もの人を犯したレイパーである主人公が警察に捕まり、罰として朝起きたら美少女になってしまっていて、主人公が自分が今までやってきた事を自分にやってイッちゃうって短編のアイデアが浮かんだが誰か書いてくれないかね



320:名無しさん@ピンキー
08/09/21 08:37:11 yIi5wjhw
>>319
自分で書けw

321:名無しさん@ピンキー
08/09/21 09:14:43 tf3OoH3i
>>318
風習や儀式で女性化を強制する社会ってどんなのだろう?
男女比が偏っているのか、後継争いに敗れたものは女性化とかなのか。
あるいは、人口減少の危機に晒されていて、選ばれた「種牡」以外は女性化して
一夫多妻で産めよ殖やせよの世界なのか。

322:名無しさん@ピンキー
08/09/21 09:46:14 BtKiMTPL
原獣文書はそれなりに優秀だと思うがどうか

323:名無しさん@ピンキー
08/09/21 12:57:00 eZyKed0C
>>321
遠い未来の銀河帝国には、劣悪遺伝子排除法という悪法があってだな。

324:名無しさん@ピンキー
08/09/21 15:13:56 leMpRE7N
>>323
劣悪遺伝子の持ち主をTSしても
劣悪遺伝子は排除したことにはならないから
例としてはどうだろう?

325:名無しさん@ピンキー
08/09/21 15:17:04 dHZk8Qz/
遺伝子治療の際にミスや技術的制約、あるいは故意で性別を変えられてしまうんだよ


326:名無しさん@ピンキー
08/09/21 15:18:22 VvneJtTw
あの法律では、劣悪遺伝子に対する対応は断種でしたっけ?

327:名無しさん@ピンキー
08/09/21 18:38:21 TwFH/YYQ
>>321
う~ん
SF風の設定だと

遺伝子病が蔓延し、XX遺伝子が致死遺伝子と化した遠い未来。
ブタの内蔵から子宮を合成する等、子孫を残す あらゆる研究が繰り返された。
結果 もっとも安全な手段が性転換による方法だった。

儀式風の設定なら
代々妖魔を封じる巫女の力は女性のみに現れた。
もちろん平和な時代に男性が当主になる時代もあった
しかし封印が破られた今 巫女の力が必要とされた

328:名無しさん@ピンキー
08/09/21 18:42:11 A/1YA7y1
>>327
病気ネタの変形で。
人類を脅かす強力な伝染病。待望されたワクチンには、接種した男性の
10%を女性化させてしまう副作用が。しかし病気の蔓延を防ぐためには
全住民に接種しなければならない…

329:名無しさん@ピンキー
08/09/21 20:05:26 BMP2xJvL
>>302
おぉぉぉ、同志がいた。
海外モノではfictionmaniaとCrystal's Story Siteが個人的にはツートップだと思う。
けど、Crystalの方はもう一ヶ月更新がない。

もしほかに他に海外モノでいいところがあったら情報求む。

330:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:15:21 FAbGT0a6
ここも一ヶ月新作来てないんだぜ ('A`)

331:380 ◆PKEHY060jY
08/09/22 03:06:47 cUFT2f0e
>>319
あ。それ、俺が書き出しだけ書いたのに、似たようなのがありましたよ
短くまとめられなくて投げ出したままですけど

>>330
すまん。いいわけはしたくないので、がんばる。待っててくれるのならばの話だけど

332:名無しさん@ピンキー
08/09/22 21:34:45 0iRg2YsF
無償でやってる事だし、本来愚痴こぼすような話では
ないと分かってはいるんだけどね
それだけ作品を楽しみにしてる人間もいるって事で…

333:名無しさん@ピンキー
08/09/22 23:54:40 gIhVSgPX
もうさ、俺たち読み手は黙って保守しようぜ…

334:名無しさん@ピンキー
08/09/23 00:12:11 gcZR6kIO
>>330
お前が書け

335:名無しさん@ピンキー
08/09/23 01:34:13 mW55Pv5A
…ここじゃないが書いた事なら既にある
評判はあんまり良くなかった
と言うか悪かったぞ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、
ま、それ以来自分で書くのは諦めた

336:名無しさん@ピンキー
08/09/23 02:24:00 dKsFor+6
書く → 一応校正しとくか → 忙しくて一週間放置 → あらためて見直す → orz → 捨てる

ならある

337:名無しさん@ピンキー
08/09/23 02:28:06 HO1SWZZx
書いたがここで叩かれたことならある

338:【僕オマエ】作者
08/09/23 02:33:22 kmhwwv9A
書く → 数日放置 → 校正 → 書き足し → 数日放置 → あらためて見直す →
なんか足りない → 書き足し → 調子に乗って書き足し → 書き過ぎた orz →
添削 → さらに添削 ← 今ココ

339:名無しさん@ピンキー
08/09/23 05:48:09 n2/NGziV
>>338
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・) wktk
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +


340:名無しさん@ピンキー
08/09/23 08:56:07 cP+TCMTW
たまにある他の作者の書き込みを見て発奮し筆が進んだかと思えば、
逆にそれでへこんでスランプに陥ったり。


・・・そんなプロセスを繰り返しながら、少しずつ筆を進めていたりします。

341:名無しさん@ピンキー
08/09/23 11:22:48 j5v1RI1C
構想→書く→ファイル間違って消す→orz→寝る→腹減ったから起きる ← 今ココ

342:名無しさん@ピンキー
08/09/23 16:46:52 jagmQQMw
妄想→掻く→寝る→スザンヌのピンナップ見る→妄想→掻く ←今ココ

343:名無しさん@ピンキー
08/09/24 20:58:54 a14SZtPW
>>338
書くのがいやならもうやめちまえよ。

344:名無しさん@ピンキー
08/09/24 21:11:27 1FjoRYXD
だが断らせる

345:名無しさん@ピンキー
08/09/24 21:12:17 YmpdDCEB
>>343
掻くのがいやならもうやめちまえよ。

346:名無しさん@ピンキー
08/09/24 21:50:30 XN0vvGgZ
>>343
このスレに来るな
帰れ

347:名無しさん@ピンキー
08/09/24 22:30:08 Q3TEuyQ8
嫌になった訳じゃなくても、時間かけすぎて熱が冷める事はある

348:名無しさん@ピンキー
08/09/25 12:34:50 sBkQtvRN
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・) wktk
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +


349:名無しさん@ピンキー
08/09/25 13:04:51 QVP6rbdl
脳内では完成してるけど文にするのはダメなんでしょ

350:名無しさん@ピンキー
08/09/25 20:32:37 15yfvGx2
けんぷファーって面白い?
あと、ポルトガルかどっかで性犯罪者に薬による去勢だって
おそろしやおそろしや

351:名無しさん@ピンキー
08/09/25 20:33:56 f8NpgYlS
>>350
けんぷファーは超期待はずれだからやめとけ

352:名無しさん@ピンキー
08/09/25 20:41:33 mWH3thXA
薬で去勢って性欲を減らす薬を飲ませるだけでしょ
定期的に飲んでないと刑務所に戻されるとかそういう条件で

353:名無しさん@ピンキー
08/09/25 20:48:12 15yfvGx2
>>351
了解

354:名無しさん@ピンキー
08/09/27 08:19:00 cO8fxnkE
('A`)

355:名無しさん@ピンキー
08/09/27 22:23:23 ov9TV0pf
☢ฺ

356:名無しさん@ピンキー
08/09/28 06:53:58 Y8CERLYy
('A`)

357:名無しさん@ピンキー
08/09/28 20:46:25 vEvEJVkr
□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□●○□□□
□□□○●□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□

358:名無しさん@ピンキー
08/09/28 23:33:16 yLWEbBPk
これはあれか。
黒から白になったらオセロの石女性化ねー、とでも言いたいのか。
□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□○○○□□□
□□□○○○□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□

359:名無しさん@ピンキー
08/09/28 23:59:55 T4ws3fLD
とりあえず、今日も何も来なかった。
明日に期待。

■■■■■□■■
■■■■■□■■
□□□■■□■■
■■■■■■■■
■■■■■■■■
■■□■■□□□
■■□■■■■■
■■□■■■■■

360:名無しさん@ピンキー
08/09/29 00:30:48 6VQTijp7
今日も来ないに100万ジンバブエ・ドル

361:名無しさん@ピンキー
08/09/29 02:45:19 T9jLdMua
オレ

アキラ

歳?

23

まぁ今年で24

彼女?

まぁ

当たり前に

いる

てか

いない訳ないじゃん

みたいな

彼女は

普通

てか

オレが付き合って

あげてる

みたいな

362:名無しさん@ピンキー
08/09/29 07:27:20 xsWAD4UU
今さっきみなみけの冬馬が元は男で女性化した女の子だったっていう夢を見た。
それだけ。エロくなかったからムカついた。

363:名無しさん@ピンキー
08/09/29 09:54:39 nouLgZaO
そうか

364:名無しさん@ピンキー
08/09/29 14:27:52 ouTsj/p/
('A`)

365:名無しさん@ピンキー
08/09/29 21:07:55 QUIM/S1h
さっさと来いやボケナス!

366:名無しさん@ピンキー
08/09/30 04:58:25 Pxe5ZUoh



















































('A`)

367:名無しさん@ピンキー
08/09/30 07:29:20 aucMGb9a
スマブラしようぜ

368:名無しさん@ピンキー
08/09/30 15:56:09 SuM++Wfj
┏━━━━━━━━━┓
┃┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐┃
┃│♜ฺ│♞ฺ│♝ฺ│♛ฺ│♚ฺ│♝ฺ│♞ฺ│♜ฺ│┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│♟ฺ│♟ฺ│♟ฺ│♟ฺ│♟ฺ│♟ฺ│♟ฺ│♟ฺ│┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│♙ฺ│♙ฺ│♙ฺ│♙ฺ│♙ฺ│♙ฺ│♙ฺ│♙ฺ│┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│♖ฺ│♘ฺ│♗ฺ│♕ฺ│♔ฺ│♗ฺ│♘ฺ│♖ฺ│┃
┃└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘┃
┗━━━━━━━━━┛

369:名無しさん@ピンキー
08/09/30 16:08:32 mj1tGpjq
過疎ってるからって、荒らすことはないだろ

370:名無しさん@ピンキー
08/09/30 16:19:59 /7WyzVKM
('A`)

371:名無しさん@ピンキー
08/09/30 19:24:37 YuC0ChCs
荒れてる間は投下しません (`・ω・´)

372:名無しさん@ピンキー
08/09/30 20:16:15 jVRZBYb1
荒れるのは投稿がないからだよ。
とっとと新作出せゴルァ

373:使い魔化 前篇(1/10)
08/10/01 01:20:22 SyxSdw7w
「ぜぇ、ぜぇ……いい加減に、くたばれー!」
俺は渾身の力を両手に込めて、大剣を素早く振りおろした。
剣は闘気によって作られた炎をまとい、目の前にいる敵を真っ二つに切り裂く。
悪魔のような外見をした巨大化け物は、その鋭い爪を二、三度震わせてから、最後は無力に地面に倒れる。
しかばねの切り口が燃えているのを見ながら、俺は地面に尻餅をついた。

「なんだってんだよ……こんなハイランクのモンスターだったなんて、聞いてないぞ。
 いくら報酬がよくだって勘弁だぜ……」

額の汗を拭いてから、俺は剣をそのまま放り投げ、両腕を地面に突いて呼吸をせわしく繰り返した。
四肢に力がまったく入らなくなり、息をすることさえだるい。
敵のかぎ爪や牙に傷つけられた痛みは、今となって体中を駆け巡る。
幸いなことに、傷口は多いものの、どれも浅いものばかりだ。
戦闘開始直後、俺の鋼の盾が一瞬にして鉄屑にされた光景を思うと、今でも背筋に寒気を感じる。

街から遠く離れた北の森。
まわりの葉や枝たちは冷えた風に吹かれて、ざわざわした音が鳴り続く。
日が落ちたら他の魔物が出てくるかもしれないし、そろそろ引き上げる頃合いか。

「まあ、これで一万ゴールドは俺のものだ。さっさとこいつの首を取って、ギルドのほうへ戻ろう」
剣を杖代わりにして体を立たせると、俺は死体の傍まで歩んだ。
そこで刃を横にして、その角を生やした醜い頭部を切り離す。
しかし、首と体が分離したとたん、魔物の死体が突如溶け出した。
「な、なんだこれは」
俺は思わず声を上げて、生首を地面に捨てた。
死体は形を維持する力を失ったかのように、ゆっくりと黒い体液に溶解した。

その時、俺の背後から一つの可愛らしい嘆声が起きた。
「あーあ、間に合わなかったわ」
「ん……?」
振り返った先に、一人の黒ローブを着た人間が立っていた。
ゆったりとした漆黒のローブはその人の身を包み、頭にも黒色のフードが被っていた。
その下にある美しい顔立ちを見つけると、俺はようやく相手がまだ年端のいかぬ少女だと悟る。
しかし、その氷のような冷やかな瞳を見つめると、俺は思わずぶるっと震えた。
冒険者としての勘が、この少女はただならぬ人であると教える。

彼女が歩き近づくと、俺は思わず剣を構えて叫んだ。
「おい、お前は何者だ!」
少女は何も言わずに、ただ俺に向けて一瞥した。
その凍えるような目線に睨まれた途端、俺は大雪原の吹雪に埋もれた感じがした。

気がついたら、少女はいつの間にか俺の横を通り抜けて、魔物の死体のところでしゃがみこんだ。
彼女は腕を伸ばして、袖をたくし上げる。
そこに透き通った白肌が現れたと思いきや、少女は平然と腕を溶けている死体に突っ込ませた。
ぐちゃぐちゃという音が断続的に聞こえる。
美しさと不気味さが混ざり合った光景を、俺は息をのんで見守るしかなかった。

やがて、彼女は一つの心臓のようなものを取り出した。
黒い体液が彼女の白腕をつたって、地面に垂れ滴る。
「あーあ、せっかく作った魔核なのに、肉体が無いじゃ壊れてしまうわ……」
「お、おい!お前はこいつとどういう関係なんだ?」
俺は再度一喝すると、少女は突然俺にガンを飛ばした。
そのキリッとした視線に、俺はなぜか恐怖に似たような感情を覚えた。


374:使い魔化 前篇(2/10)
08/10/01 01:21:32 SyxSdw7w
「あなたね、この子にとどめをさしたのは!」
「お、おう!だからなんだというんだ?こいつは賞金首、俺は賞金稼ぎ。
 世間様のために魔物を退治して、文句あるのか!」

「ふん、アホな賞金稼ぎか。あなたに、この子の弁償をしてくれるかしら?」
「弁償ってなんのことだ。こいつは、お前のペットだとでも言うのか」
「そうよ、私の物よ。私が作り出した使い魔なの!」

少女は真顔で怒った。
彼女の格好をもう一度眺めると、俺の心はガクンと動いた。
「おまえ、まさか……魔女なのか?」
「そうよ。この夢魔を作るのに、すごく苦労したんだからね!たまたま逃げ出しちゃったから、
 急いで捕まえに来たと思ったら、あなたみたいな馬鹿に倒されて……どうしてくれるのよ!」

少女は怒りのセリフを放つが、俺の耳には最初の一言以外何も入らなかった。
この少女が、多くの冒険者を震わせた魔女の一人だと?
……魔女と言えば、さきほど俺がやっつけた魔物より数十倍、数百倍の金額がかけられたほどの指名手配である。
しかし、その詳しい情報は一切なく、誰にもその行方が分からないのだ。
もし目の前にいる彼女が本物の魔女だというのなら、俺にとって至高の巡り合わせとなるだろう。
そう思うと、俺はにたりと笑みを浮かべて、剣を構えた。

彼女は眉をしかめて、
「なにニヤニヤしてるのよ」
「悪いな、綺麗なお嬢さん。これも名声と金のためだ、悪く思わないでくれよ」
「あら、まさかとは思うけど……あなたは私に手を出すつもりかしら」
「いや、心配することはないよ。指名手配書では、生きたまま連れてきてほしいと書いてあるからな。
 ちょっと気を失ってもらうだけだ」

俺は大きな唸り声をあげて、魔女に向かって突進した。
「ふん、愚かな男だわ」
彼女はそう呟いて、冷たい目線を俺に向けた。


それから十数分後。
俺は鼻血を垂れ流しながら、地面に倒れ伏していた。
「ううっ……なんで、こんなに強いんだ……」
ボッコボコにされた俺は、悔しがるセリフを発した。
「それぐらいの実力で魔女に挑もうとするなんて……どこまで馬鹿なのかしら」
魔女は袖を振り回すと、邪気によって作られた無数の蛇が袖の中に収まってゆく。

「だって、どう見てもお前は化け物より弱そうだし……」
「ふふふ、これで分かったでしょ?魔女の力を舐めると、痛い目にあうわ」
彼女は薄笑いを浮かべながら、俺の体を踏みつけた。
彼女はわざと背中の傷を踏んだため、俺は思わず体を縮ませて悲鳴をあげた。

「いたたた!お前、卑怯だぞ!」
「私が卑怯だと?」
「ああ!俺も最初からお前が魔女だと知っていたら、ちゃんと万全な用意をしてきたさ。
 お前の使い魔と戦った後だから、こっちはいろいろ消耗したんだよ」

魔女は俺の頭部の近くでしゃがみ、両腕で膝を抱きかかえた。
「ふーん、気に障る言い方だわ。じゃあもう一回やりあったら、私を倒せるとでも言うの?」
彼女の口調は不機嫌そのものだが、俺はそこで一寸の希望を見出した。
―こういう傲慢な性格をしている者は、挑発が一番効くと相場が決まっている。


375:使い魔化 前篇(3/10)
08/10/01 01:22:11 SyxSdw7w
「そうだ!それにもし今日俺が生き残れたら、今よりもずっと強くなるよう修行するから、
 つぎ会った時お前がどうなっても知らんぞ。まあそれが怖いのなら、この場でさっさと俺の息の根を止めることだな」
よし、セリフが決まった。
これでやつは俺に激怒し、「いいわ、待ってあげるから」とかかっこいい事を言って俺を逃がすだろう。

「うーん、それもそうね……もともとあなたを懲らしめてやるという気分だった、
 なんか面倒くさそうだから、この場で殺しちゃおうか」
彼女の真剣な眼差しを見て、俺は大慌てた。
「ちょ、ちょっと待って!さっきのは冗談だ!こう見えても、俺はギルドで一級貢献者のライセンスを持ち、
 世の中に貢献している人間だぞ!俺のような善良者を殺したら、お前は良心の呵責を受けるぞ、絶対に!」
「ふふふ、そんなの知ったことではないな」
魔女の残酷な笑みを見ると、俺は全身に冷え汗をかいた。

「お、俺をどうするつもりだ?」
「まあ、命まで奪わないでおくよ」
ほっ、と私は息を吐けるのも束の間だった。
「でも、あれだけ不遜なことをしたからね。まず右目を取り出して、
 胴体を石に変えて、頭の上にラフレシアを生やして、それから……」
彼女の淡々とした話を聞いているうちに、俺の顔は恐怖に染められる。

だが最後に、彼女は言葉を一転させた。
「……と、最初は思ったけど、途中で考え直したわ」
「うん?」
「あなたはさっき、私のことを綺麗と言ったわね」
「ああ、そうだが……?」
「……数百年の間、私は多くの人間に恐れられた。でも、綺麗って言ってくれたのは、あなたが初めてだわ」
その時、魔女は頬をほんの少しだけ赤らめた。
そのしおらしい仕草に、俺は見とれずにいられなかった。

「……ひょっとして、それで俺に惚れたとか」
「あほか」
魔女の顔色は冷たいものに一変すると、彼女のローブから巨大な黒い拳が伸び出て、上から俺を地中に殴りこんだ。
「ぐふぉっ……」
「うぬぼれるな」
「はい、すみません……しかし、それがどうしたのですか?」
俺は土の中に埋まった頭を引き抜いて、不思議そうに彼女を問った。

「その一言に免じて、あなたの処罰を軽くしよう」
「おお、ご慈悲ありがとうございます」
「あなたを私の魔法薬の実験体になってもらうわ」
「ううっ……」
俺の希望が絶望に変化した。
魔女はそんな俺にかまうことなく、ふところから一つのガラス製の壺を取り出し、地面に置いた。
そして、彼女はさきほどの魔物の心臓を中に入れた。
ガラスの壺の中でどす黒い心臓がドクン、ドクンとなおも鼓動し続け、不気味な光景を呈した。
彼女は更に数本もの妖しげな液体が入った瓶を取り出し、呪文を呟きながらそれらを容器に流し込む。
細葱のような白い指は、慣れた感じで次々と操作をし続ける。
すべての準備ができた後、彼女は手のひらに青い炎をつくり、それを容器の中に投げつけた。
炎が一度大きく燃え盛ると、その後収まって容器全体を淡い青火で包みこむ。


376:使い魔化 前篇(4/10)
08/10/01 01:23:03 SyxSdw7w
魔女は炎の様子を見据えて、魔法薬の調合を続けた。
その不思議な光景を見届けながら、俺は胸をパクパクさせて自分の運命を推測した。
ほどなくすると、容器の中身はブツブツと沸騰し、心臓だった物体が跡形もなく溶かれた。
溶液の色が透明の紫色に定着すると、魔女は容器の上で袖を振り、炎をかき消した。

「うん、なかなかいい感じだわ。これで魔獣の核は、完全に吸収されたでしょう」
「それは良かったですね」
「まあ成功かどうかは、これからあなたに飲ませばすぐ分かるけど」
……やっぱり俺が飲むのかよ。
奇跡を祈るような気持ちで、一つ尋ねてみる。
「ところで、これは一体どういうお薬でしょうか?」
「あなたを魔獣に変える薬よ」
「えっ?俺を……魔獣に?」
「ええ。あなたが私の使い魔を倒しちゃったんだから、その体で弁償してもらうんだから」

すごく恐ろしい事を言われた気がする。

「まあ、心配することないよ。たとえ失敗したとしても、あなたは骨まで溶解するだけだから。
 残った魂のかけらは、私がちゃんと活用してあげるわ」
「いやだー、俺はまだ死にたくない!」
「うるさいわね!ほら、速く飲みなさいよ」
魔女は不機嫌そうに言うと、ガラスの容器を俺の口にくっつけた。

「ぐがっ?」
口を閉じようとする前に、相手に鼻を摘まれる。
息がくるしくなると、俺は仕方なく口を開け、苦々しい液体が流れ込むのを許した。
そして、魔女は俺の耳側に顔を寄せて、「わあー!」と大声を発した。
「んぐぅ!」
突然の音量攻撃に、俺は思わず息をのんだ。
それにつられて、口の中に含んだものまで全部腹の中に入れてしまった。

ゴクッと喉を鳴らした後、俺はようやく恐怖のせいで顔を青ざめた。
そして次の瞬間、胃袋にまるで無数の刀にえぐられているような激痛が走った。
「ぐっ……うあああ!」
俺は腹を押さえて、のたうち回った。
痛みが神経に乗って取って、体中に広がっていく。
鋭利な刃物に突き刺される感じが、時間とともに明瞭となってくる。
その痛みの中で、俺の肉体の感触が徐々に変になっていく。

「って、体が溶けているじゃないか!」
「ええ、そうだよ。うまく成功した場合、骨まで溶かずに済むけどね」
涼しい顔して、さらりと言う魔女。
俺は両手の肉がドロドロと溶け出していくのを見て、全身の鳥肌が立った。
いや、その鳥肌というのももうすぐ無くなっていくのか。
肉体が崩れていくにつれ痛みも淡くなるが、それは決して喜べるものではなかった。
しかし、意識すら引いていく俺には、もはやどうすることもできなかった。
魔女はまるで実験結果を待つ研究生のように、興味津々と俺を観察している。

「ぐっ……びあぁぁ……」
言葉を発そうとした時、俺は自分の口や舌がうまく動けなくなったことに気づく。
腕を突きたてて身を起こそうとしたら、五本指の肉が一斉に吹き飛んだ。
それを調子に俺の躯体が地面に倒れ、それから二度と起き上がれそうにない絶望感が俺を覆った。


377:使い魔化 前篇(5/10)
08/10/01 01:24:07 SyxSdw7w
魔女はその美しい横顔を俺の胸部にくっつけ、しばらく音を聞いてから顔を上げた。
「うん、そろそろいいかしら」
そう言うと、彼女は片手を俺の体の中に伸ばしてきた。
ぐちゅぐちゅという肉汁の音とともに、彼女の腕は俺の体の中に入ってくる。
それはとてもホラーなシーンであったが、今の俺には焦点の定まらない目で見守るのが精いっぱいだった。

彼女は少しかき回した後、手応えを感じたのか、何か物を掴んで引っ張り出した。
その引きずり出された一物を見ると、俺は呆然とした。
なんと、俺の腹の中から、一本のほっそりとした腕が摘み出されたのだ。
白くて、華奢な腕。
なんて美しい腕だろうか。
その念頭を最後にして、俺は死んでいった。


「うわあああああ!」
甲高い声で叫んだ後、俺は両目を丸くさせた。
一体何が起きたというのだ。
誰かに腕を引っ張られたと思いきや、俺の体は完全に持ち上げられた。

「うん、どうやら成功したみたいだね」
魔女は俺の様子を見て、にっこりと笑った。
「俺は一体……うん?何、この変な感じは……」
俺は慌てて自分を見下ろすと、見慣れない裸体が目の前に広がった。
真白い体。
きめ細かい肌。
そしてふくよかな胸部と、肉棒を失い割れ目が生えた股間部。

「な、なんだこれは!」
異変はこれだけではなかった。
不自然に高い声。
背中やお尻に感じる違和感。
頭を触ると、そこには硬い角のようなものが二本生えていた。
体をひねってみると、背中から蝙蝠のような翼や、かわいいお尻の上にしなる鞭のような尻尾が見える。
―そう、まるで俺がさっきやっつけた魔物のように。

俺は思わず両手で顔を触った。
柔らかそうな肌から、いつもと違う顔の輪郭を感じる。
「ふふふ、なかなか可愛く生まれてきたじゃない」
傍にいた魔女は満足した一笑し、「ポンッ」と魔法で一つの鏡を作り出した。
そこに映し出されたのは俺がよく知っているかっこいい青年風貌ではなく、
銀色の長髪としなやかな裸体を持つ少女だった。

「こ、これが……俺?」
「そうよ。よかったわね、無事に出てこれたんだから」
「ちょっと、俺の元の体はどうなったんだよ?」
「ああ、あなたの昔の死体なら、そこに転がってるわ」
魔女は可愛い顎を小さく突き出した。
その方向に沿って、俺は無残な姿勢で倒れているしかばねを発見した。
しかばねと言っても、ほとんどは夏場で置き去りにされた雪だるまのように溶けていたが。


378:使い魔化 前篇(6/10)
08/10/01 01:24:47 SyxSdw7w
「あなたは、その死体の中から生まれたのよ」
「そんな……!」
俺は俺の死体へ駆けようとしたが、数歩も歩けないうちに足取りが崩れて倒れた。
細くて綺麗な太ももが視界の中に入る。

「まだ生まれたばかりだから、無理しちゃだめだよ」
魔女はにこやかに言うと、俺の膨らんだ胸部に手を当てて、一つの呪文を唱えた。
「さあ、見せてもらおうか。あなたの魂を」
呪文が最後まで唱え終えると、俺の頭の中が真白になった感じがした。
彼女がゆっくりと手を引き上げた。
手のひらに吸引されているように、一つの光玉が俺の胸から浮かび上がった。
その光玉が体から抜け出ると、俺の心の中はポカンとしてきた。
「それは?」
「あなたの魂よ。ふふっ、素敵よ。思ったより純度が高いみたい」

「俺の魂を抜き出して、どうするつもりだ」
俺はゼンマイの力を使い果たした人形のように、無感情になった声で問いただす。
「あなたの魂はまだ人間のままなの。でもこれからは、
 私の使い魔としてふさわしくなるよう、ちょっと加工してあげるわ」

魔女は紫色の魔法薬を盛った瓶を取り出し、小指を噛みちぎった。
真っ赤な血液を薬瓶に数滴垂らしてから、俺の魂をその中に詰め込んだ。
そして蓋をしめて何回か揺らしたあと、彼女は光玉を取り出した。
もともと白だった光玉は淡いピンクに変わり、その中央には文字列のような模様が浮かんでいた。

「ふふふ……これで私の名前は、あなたの魂に永久に刻みこまれた。
 あなたはこれから一生、私の忠実なしもべとなることでしょう。
 さあ、魂を戻してあげるわ。あんまり体から分離していると健康に良くないしね」

魔女はピンク色になった光玉を無理やり俺の体に押し込むと、
無感情だった心にようやく怒りと恐怖がよみがえる。
「さあ、あなた。ご主人さまに誓いの言葉を述べなさい」
「ふざけるな……!」
私は彼女に飛びかかろうとしたその瞬間、突然心底から畏怖と尊敬の感情が湧きあがった。

―エレナさま。
なぜかその名前が頭の中をよぎった。
その言葉を思い浮かんだ途端、私は全身が痺れるような屈服感に支配される。

「……はい、エレナさま。どうか今まで犯した数々の無礼をお許しください。
 私はエレナ様の所有物であり、エレナさまの忠実なしもべとなることを誓います」
私はエレナさまにひざまずき、恭しく頭を下げた。
「うんうん、良く言えたわね」
エレナさまはよしよしと私の頭を優しく撫でてくれた。
その心地よい感触に、私は思わず喜悦の表情を浮かばせた。
しかし次の瞬間、私はハッとなって我に返る。

「くっ、なんだ?頭が……おかしい!」
「ふふふ、あなたの魂の中に、私がご主人様であるという烙印を施したのよ。
 これからは私を喜ばすよう、一生懸命ご奉仕しなさいね」
「はい、エレナさま。私は……って違う!私はあなたのいうことなんか、聞くわけないわよ!」


379:使い魔化 前篇(7/10)
08/10/01 01:25:17 SyxSdw7w
あ、あれ?
さっきから、私の言葉遣いが変になってる?
そもそも「私」って、なんだ?

心の中で俺を言おうとしても、頭に辿り着くと一人称はすべて女言葉となる。
「ふふふ、その可愛らしい格好じゃ乱暴な口調は似合わないでしょ?名前も決めなきゃいけないわね。
 うーん、そうね……フィオナ。あなたは、今日からフィオナと呼ぶわ。サキュバスのフィオナ。
 いい?魂の深い所によーく刻んでおくのよ」
「サキュバスのフィオナ……はい、分かりました。私は今日から使い魔フィオナとして、
 ご主人に奉仕させていただき……って、だから違うの!私の名前は……!」

……あれ?
私のもとの名前、なんだっけ?
うっ……
思い出せない!

私は両手で額を抑えた。
頭のどこをさぐっても、うっすらとした霞が記憶を遮って、うまく思い出せない。
「さあ、風邪を引いちゃうといけないから、そろそろ服を着せてあげるね」
エレナさまは指で小さく円を描いてから、私に向けて黒い光を放った。
体に光が触れると、裸の上に黒い布が次々と着けられる。

ほっそりとした首には、愛らしいシルクのチョーカーが。
首をやや締め付けられる感触は、ペットになったようでちょっとくすぐったいが、気持ちいい。
膨らんだ胸部には、レザー質のブラジャーのようなものが覆う。
その中央は切り開かれて、数本の紐によって繋ぎ合わせられる。
乳房がきつく押し上げられた分、谷間はより魅力的に映し出される。

すべすべした肩や、可愛らしいおへそはそのまま露出し、
おへそから下は黒のレザースカートを履かされた。
そのミニスカートの横にスリットが入っていて、黒刺繍のショーツが大胆にちらつかす。
スカートの下からガーターベルトの紐が伸び出て、健康的な太ももを通り越して、
アダルトな網目のストッキングを吊るす。

長い銀髪に深紅のアクセサリが付けられ束ねられる。
両耳には金色のイヤリングを、両腕には黒い腕輪をつけられる。
たちまち、私の姿は邪悪な美しさを持つ小悪魔なものに変化した。

私は立ち上がって、自分の姿を見下ろした。
露出度の高い格好だけに、とてつもなく恥ずかしかった。
風がミニスカートを通り抜けて、下着が外気に晒されていることがもどかしい。
更に、丈の短いスカートじゃ中の光景が見られそうで、何とも言えない歯痒い居心地。

「こ、こんなの……恥ずかしいよ!」
私は思わず顔を赤くさせて、腕で体を隠した。
「ふふふ、そうでなくちゃ、男たちをうまく誘惑できないでしょ」
「男を……誘惑する?」
「そう。あなたが倒した魔物は、もともと私が男の精液を採取するために作り出した夢魔なの。
 その役目を、あなたにやってもらわないと」
「いやだ!そんなの、死んでもいやだ!」
冗談じゃない!
男を誘惑するだと?
そんな気色悪いことをできるわけあるか。


380:使い魔化 前篇(8/10)
08/10/01 01:25:56 SyxSdw7w
「なかなか強情な子ね……どうやら、もとの魂はそれだけ意志強い人間みたいだね。まあ、
 それはそれで好都合だわ。意志をまったく持たない使い魔なんて、せいぜい簡単な命令しか遂行できないし」
エレナさまは私の近くに寄ってきて、不気味な笑みを浮かばせながら私の顎をしゃくった。
「しかし、あなたの運命はもう決まったのよ。あなたは人間ではなく、サキュバスになったの。
 これからは一匹のメスとして、男たちの性欲を煽ぐ淫乱な悪魔となるの」

彼女の手が、そっと私の柔らかくなった胸に触れた。
その瞬間、体の表面に信じられないような快感が走った。
「うわぁっ?」
私は思わず体を傾けた。
意識が一瞬途切れるような心地良さ。
自分の体に、何かのスイッチが入った感じがした。
口の中はカラカラとなり、血流が加速して体のあっちこっちが熱くなる。

「ふふっ、そんなに火照っちゃって……なかなか可愛いわよ」
「えっ?」
可愛いと言われると、私は何とも言えない屈辱感にまみれた。
しかし、その屈辱と思う気持ちの中に、なにか快感のようなものも感じられる。

ご主人さまはスカートの中に手を伸ばし、下着の上から指をなぞった。
それだけのことで、私は大きな呻き声を上げて、両脚をガタガタ震わせた。
「あら、そんなに感じちゃったの?」
「ち、違う!体が勝手に反応しているんだ!」
「ふふふ……こんなに濡れているのに、否定するつもり?」
エレナさまはショーツの中に手を突っ込むと、あそこの部分に指をねじこませた。

「ああぁぁぁ!」
電撃が背筋を走るような衝撃。
生まれて初めて味わう未知な感触に、私は全身の力を抜けてしまい、エレナさまに身を寄せた。
彼女は私の華奢な体を受け止めて、意味ありげな笑みを作った。
「ふふふ、いい感度だわ。あなた、もともと女の子としての素質があるじゃない?
 いくらサキュバスになったからって、もうこんなにも慣れるなんて」
「違う!私は……」

まだ反論しようとする私の口に、エレナさまの指を突っ込まれる。
指先から甘酸っぱい蜜のような味が広がり、私の思考を鈍らせた。
彼女は私の恍惚とした表情を見て、くすくす笑った。
「どう、あなたの愛液の味は。サキュバスになったあなたの体液は、強烈な媚薬となるの。
 その媚薬を利用すれば、簡単に惚れ薬が作れるのよ」
「むぅん……」
私は懸命に反抗しようとするが、その抵抗もいつのまにか舌で指をしゃぶる行為にすり替わる。

「ふふっ、どうやらまだ自分の体液に慣れてないみたいだね。まあいいわ。
 そのうち、あなたがどんな男をも魅了できるような、立派な淫魔に育ててあげるわ」
「ううぅ……そんなの、いやだ……」
私は口では抗いながらも、心の中ではなぜ自分が淫らな振る舞いで男たちを誘惑する光景を想像してしまった。
そこにある種のドキドキ感が生じると、私は必死に頭を揺らして妄想を追い払おうとした。

だが、その抵抗する意思はあまりにも脆いものだと、私はすぐに思い知らされた。
エレナさまは私の胸を覆う布を下にずらし、豊満な乳房とその先端にある乳首を外気に触れさせた。
「あーら、もうビンビンに勃っているじゃない」
「お願い、そんなこと言わないで……ひゃう!」
私は思わず女の子のような悲鳴を漏らした。
エレナさまは私の乳首に舌を這わせ、軽く撫ぜ立てる。
ぬめったい舌の感触に、私は背中をエビのように曲げる。


381:使い魔化 前篇(9/10)
08/10/01 01:27:10 SyxSdw7w
「ああぁん!」
「ふふふ、さすがに敏感だね。いいこと?いまあなたが感じたことを、そのまま体や脳で覚えるのよ。
 あなたはこの気持ち無しでは、生きていられないぐらいにね」
エレナさまは私の胸の先端を吸いつきながら、もう片方の胸の膨らみを優しく揉んだ。

「ああっ、だめ……そこは!」
私の体はピクンと跳ねた。
湿った舌の生暖かい感触が私の乳房を這う。
いやらしい気持ちが私を徐々に征服していく。
男なのに。歴戦の冒険者なのに。
今の私はまるで淫乱な娼婦のように乱れている。
心の中では悔しい気持ちでいっぱいになるが、それと無関係に体は相手の意のままに喜ぶ反応を見せる。

エレナさまは乳首に軽くかみつくと、私は体を大きく痙攣させた。
「あああぁぁ!」
四肢に力がまったく入らなくなり、地面に倒れてしまう。

「あらあら。そんなに気持ち良かったのかしら。
 でもね、これよりもっと気持ち良くなれることを、あなたはもちろん知っているよね?」
「……っ!そ、それは……」
「さあ、私に聞かせてちょうだい。あなたは今されたいか、正直に言ってみなさい」
エレナさまはあざ笑うような目で私を見下ろした。
私は彼女の目を見つめながら、心が太鼓のように強く鳴り響いた。

言っちゃだめ。
それだけは言っちゃだめだ。
それを言うと、今まで男として生きてきた誇りが、すべて消えてしまうような気がする。
しかし、すでに体のあっちこっちを襲う渇望の波は、更なる快感を求めるようにと私を促す。
快楽とプライドが、私の胸の中でせめぎ合う。

「お、お願いです……エレナさま、どうか私を……イカせて下さい!」
ついに、敗北の言葉を宣言してしまった。
敵に屈伏してしまった悔しい気持ちと、その屈辱を悦ぶ気持ちが渦巻きとなって私を責めたてる。
「うん、これでおねだりもできるようになったわね。ごほうびに、あなたの体で慰めてあげるわ!」
エレナさまはそう言うと、私のショーツをずらして、細長い尻尾を掴んで秘部の中に突っ込んだ。
「ああああぁ!」
「ふふふ、自分の尻尾を使って、存分にオナニーしなさい!」

エレナさまはいきなり尻尾をかき回し始めると、私は腰を浮かせて、両脚をつま先までピンと伸ばした。
さきほど指を入れられた時より、何倍もの激しい充実感。
体を激情のままに動かし、一番気持ちいいところを探すために胴体をひねらせる。
エレナさまは尻尾を強く貫くたびに、私は全身の血管を収縮させて、もどかしい喘ぎ声をあげた。
熱っぽい吐息が口から洩れ、快感さえあれば後はどうでもよくなった。

「はあぁん、もう、もうだめです!エレナさま、私……イッちゃいます!」
「そう」
エレナさまは淡白に言うと、私の秘部から尻尾を抜いた。


382:使い魔化 前篇(10/10)
08/10/01 01:27:40 SyxSdw7w
「ええっ?」
突然消えた快楽の波。
そこに残された喪失感が、意識を恍惚の海から強引に戻す。
不思議そうな目でご主人さまを見ると、彼女は悪戯っぽく笑った。
「ふふふ……私はひねくれ者なの。
 あなたがそんなに気持ちよくしている顔を見ると、どうしても意地悪したくなっちゃうのよね」

「ああぁん、エレナさま……どうか、私をイカせてください!」
「やーだよー」
エレナさまは舌を可愛らしく吐き出して、あっかんべを作った。
「そ、そんな……!」
私は泣きそうな表情で彼女を見つめた。
股間の火照りは鎮まることなく、全身がビクビクと震えている。
いまの自分は、きっとそこら中にいる発情したメス犬みたいで、情けないだろう。
そう思うと、私はとても惨めな気分になった。

「そのままずっと我慢してみれば?体が気持ちいいままで、もっと長くいられるでしょ」
「お願いです、エレナさま……」
私は哀願をこめた目線を彼女に向けた。
秘部からおびただしい量の愛液が溢れ出て、ずり下ろされたショーツの黒色をより濃く濡らしていく。


(つづく)

383:名無しさん@ピンキー
08/10/01 06:23:08 vXBcTBI7

( ´ー`)y━・~~~

384:名無しさん@ピンキー
08/10/01 06:42:34 BWk6OhDv
これまた酷いのがきたな ('A`)


>>382
つまらん、出直してこい。

385:名無しさん@ピンキー
08/10/01 06:52:50 2p2V98Jj
>>382
勇者現る!こういう作品は嫌いじゃない。
中々面白いですな。
続き待ってます。


386:名無しさん@ピンキー
08/10/01 06:54:54 BWk6OhDv
>>385
自演乙!
そういうのされると辟易。このスレ終わったな・・・悲しいぜ

387:名無しさん@ピンキー
08/10/01 07:23:31 JfHFPCx4
後編!後編!

388:名無しさん@ピンキー
08/10/01 07:45:07 I0Xir15/
>>382
GJ!
女性人格化はやっぱり良いわぁ

>>384>>386
ガキじゃないんだからつまらんことやめとけ

389:名無しさん@ピンキー
08/10/01 07:51:32 0hwgFZli
とりあえず、おまいら妙な書き込みは完全スルーだからな?
これは鉄則中の鉄則だからな?

>>382
GJ!久々にいいもん見さしてもらったよ
続きにも期待してるよ

390:名無しさん@ピンキー
08/10/01 08:34:55 D2kisVm4
>>382
久々にいい仕事を見せてもらった気がする。

391:名無しさん@ピンキー
08/10/01 08:39:18 BWk6OhDv
>>388
自演してる投稿者なんてなにがなんでも認めないわボケが。
そこまでして擁護に必死なのはなぜだ?

392:名無しさん@ピンキー
08/10/01 09:26:26 X/QJXFBp
>>382
惜しみなくGJ。
GOODでありGOD。

393:名無しさん@ピンキー
08/10/01 13:39:29 TLwQ3Yo5
久々の良作GJ。
後編に期待してますよ。

394:名無しさん@ピンキー
08/10/01 21:08:49 GSLPiz/B
読んでないけどつまらん。
帰って糞して寝てくれ。

395:名無しさん@ピンキー
08/10/01 21:18:16 eUWy8dQv
>>373
投下乙~
携帯で読んでムラムラしたよw

あ、そうそう、このスレは頭の弱い子を一匹飼ってるんで、
ちょっと鬱陶しいけどスレの保守してるだけだから気にしないでw
続きよろしく♪

396:名無しさん@ピンキー
08/10/01 23:16:59 H+ld9G7p
乙です

397:名無しさん@ピンキー
08/10/02 00:14:58 Z9wdD/jL
う・・うらやましい・・!!

398:名無しさん@ピンキー
08/10/03 01:02:16 kp9Ml2OM
俺はこういうの大好きだ。
後編!後編!

399:名無しさん@ピンキー
08/10/03 16:58:59 kkq3pWFq
>>373
前編だけでもかなりムラムラきました、マターリと続きを楽しみに待たせて頂きます!!

400:名無しさん@ピンキー
08/10/04 01:27:24 jhW1F7Lu
つまんね。3年ROMって死ね。

401:名無しさん@ピンキー
08/10/04 02:25:09 uTBSGKGa
これはかなりキタ、すごいツボ
最終的には自我は完全になくなるのかなぁ?

続き期待してますGJ


<<397
こういうことをしたいの?されたいの?
どっち?

402:名無しさん@ピンキー
08/10/04 03:52:39 5+Nkp9W3
死ね

403:名無しさん@ピンキー
08/10/04 05:44:41 /Zvhb8A2
(・∀・)ニヤニヤ

404:397
08/10/04 18:43:08 ejSVudnl
>>401
されたい!されたいの♪色々と!

405:名無しさん@ピンキー
08/10/04 19:34:25 k8ymPkku
アルマ (完) 2008/07/20
僕オマエ 2008/07/26
ネクラに夢を 2008/08/04
大塚志乃 2008/08/17
使い魔化 前篇 2008/10/01

スレ立って70日くらい、容量200KB超で
作品5つというのは、ここでは多い方なのか
それとも少ない方なのかよく分からん
昔はどうだったん?

406:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:23:32 oEPIkJGi
スレが10~20位までは割りと活況
500行く前に容量で引っかかって次スレとかよくあった
20~28は神書き手が続出で本文がロダ公開にもかかわらず
1000まで行けずに容量で終わってた

その辺りから後ろは荒らしが本格粘着するようになって終了状態

407:名無しさん@ピンキー
08/10/04 23:47:48 NsJ5NrC1
28~32の間もまだそれなりに盛況だったし、
1000まで届かずに容量で引っかかっていたね。

33の途中で色々とごたごたがあって、結局それを引き摺ったまま
今に至るけど、今後はまた昔のように盛り返す事が出来れば良いね。

408:名無しさん@ピンキー
08/10/04 23:58:55 fir9GG3f
支援所がなかなか復活しない今なら可能性はあるな

409:名無しさん@ピンキー
08/10/05 01:22:06 NSI8NS0b


410:ネクラに夢を
08/10/05 01:23:09 NSI8NS0b
 学校とはなんのために存在するのか。
―将来の生活をより豊かにするための準備期間を過ごす施設。
 ……ホントにそうだろうか?
 いや、そうでしょ。学校って。
 仲の良いクラスメートがあと十年二十年後に親しいままでいられるわけがない。
 ちょっと気になる可愛いあの娘がその後可愛らしいままでいられるわけがない。
 一時の気の迷いに誘われて交際したとして、その娘と結婚するわけがない。
 卑屈かな?
 事実だろ。
 やっぱりただの『手段』としか学校は言い表せないのだ。
 体育祭も文化祭も、いったい未来のボクになんの恩恵をもたらすのか。
 シレタコトダ。オンケイナド、アルハズガナイ。



「……うわ」
「あ……」
「……!」
 ボクはいつもやる気のない動きで教室に入る。後ろのドアから負のオーラを携えて。
 そうすると毎回こんな感じだ。
 びくつく者や軽蔑の視線を向ける者、一刻も早くココから立ち去りたい的な雰囲気を醸し出す者。
 同時はしない。慣れているから。



 入学当初はそうでもなかった。むしろ人がボクの所へやってきていた。
 小さくて少女じみた容姿のボクは人知れず皆の興味、視線を集めていたようだった。
 隣のクラスから見物に来る者や他学年の先輩すらいた。
 しかし彼、彼女らの目的はボクの容姿であり、珍しさであった。
 珍しい生き物を見るような目線は絶えずあったし。今も事情を知らない人間はそういう好奇心満載の目をしている。
 しかし人はボクから離れていった。ボクの本質の表面に触れたから。
 暗い。つまらない。笑わない。人を見下す。
 そしてこれに拍車をかけたのが父の犯罪歴の漏洩だった。
―性格は最悪で血筋は犯罪者のそれ。
 陰でそういわれるのは慣れているから平気だった。以前からそうであったように。
 そう。慣れているのだから。

411:ネクラに夢を
08/10/05 01:23:58 NSI8NS0b
「おい、ノビオ! 弁当買ってこい。いつものやつ」
 一人の少年がそう口を開くと次々に少年達が「俺も!」「飲み物もな!」と後を追うように叫んだ。
 高坂修一。最初にボクに注文した男の名だ。
 高坂はこのクラスメートのムードメーカーであり、ボクを率先して虐げるグループのトップだ。
「ボ、ボクは砂賀ユカリ……ノビオじゃな―」
―ガッシャーン。
「うるせぇな。てめぇは鈍臭いからノビオなの。ユカリとか女みてー名前よりはいーだろーが」
 ボクの言葉を遮るように目の前にあった机が乗っている文具ごと勢いよく前倒しになった。
 高坂が蹴飛ばしたのだ。誰か女の子の者だったのか、散乱しているモノの中には手鏡やハンドタオルが混じっていた。
「……」
 ボクは特に鈍臭いところなど無いのだが、高坂他、クラスメートはしばしばノビオという名でボクを呼ぶ。侮蔑の意を持って。
 高坂は先程蹴飛ばした机の持ち主に怒られていた。基本的に高坂は人と仲良くするのが得意らしく、冗談混じりに謝罪をしてその場を収めていた。
 ボクにはただ、抵抗することも諦め、隣町にある弁当屋へ向かうことしか選択肢がないようだった。
 朝、一時間目を出席せずに。遠い隣町へ。
「はぁ。今日は二時間目、出れるかなぁ」


412:ネクラに夢を
08/10/05 01:26:03 NSI8NS0b
「チッ! ふざけんなよ!」
 ボクは怒りに任せてドアをおもいっきり蹴飛ばした。悲しいことにドアには損傷が見られない。ひ弱な自分に心底呆れ果てる。
 毎日帰宅後のこの時間のボクは荒れている。学校で溜まったストレスを爆発させているのだ。
 へこへこ従っているボクが悪い? いつも心の中でやっているように毒づけばいい?
 そんなコトしたらパシリだけじゃなく暴力を振るわれる。痛みだけは感じたくはない。例え疲労を蓄積させても。
 夕食を取り、入浴をする。その間家族に、学校での生活は上手くやっているか、などと聞かれ俯いてもごもごした返事しか返せない自分自身が情けなかった。
 一人の時間はノートで高坂をボロボロになるまでいじめ抜くストーリーを執筆し、悦に浸り今日一日の疲れと鬱憤を晴らす。入学してから間もなく書き始めたノートは、もう3冊めに突入しそうだ。
 この時だけは本当の自分に触れられる。幸せな自分に。
 こんなことやってるからネクラとか言われるのかな?
 多分そうかも。
 気付けば時計は12時をマワッていた。
 壁に掛けられた菱形の時計がシンとした部屋にチクタクチクタクと音をたてる。
 一人世界に取り残されたような感覚だ。
―チク

413:ネクラに夢を
08/10/05 01:27:02 NSI8NS0b
……。……。…………。
…………。
……。

「んあ?」
 気付くとボクは全体真っ白に染まった壁に覆われた部屋にいた。
 直感的にわかった。違う、部屋ではない。なにか別のモノ、しいて言えば―空間。
 そう思って見ればどこか奥行きの無限さを感じられる。
「……夢」
 不意にボクの喉が喋った。
「―!」
 ボクはそれに身を震わせるように驚いた。
 ボクは喋っていないのに、喉から勝手に声が出たようだった。
 不思議に思ったが、なるほどそうかもしれない。現実にこんな空間は物理的に有り得ない。
 しかしナゼ夢だと思ったのだろうか。本能的に? それとも……
「いづっ……あれ、痛くない?」
 まぁ、頬をひっぱたいてみても痛みを感じないのだ、そう思わずにはいられないだろう。
「夢、か」
 呟く。
 こっちのボクが本当だったらいいのに。クラスの皆から軽蔑の視線を当てられるボクが嘘で。
 たしか夢の中で蝶々になった人が目を覚まし今の自分が夢で蝶々が現実なのではと考えた偉人がいたな。ちょうどそんな感じ。
「元を辿れば自業自得だけどさ」
 ふぅとため息をつく。


414:ネクラに夢を
08/10/05 01:27:48 NSI8NS0b
「なにつまんねぇツラしてんだよ」
 ふいに投げ込まれた声にビクッと肩を震わせ、恐る恐る振り返る。いったいだれ?
「なに怯えてんだよ。取って食いやしねーし」
「こ、高坂、……くん?」
 背後で腰に手をやり仁王立ちでこちらを見下ろしているのは憎き仇敵、高坂だった。
「いや、そうだけど」
「な、なんでここに?」
「そりゃお互い様だ」
 うーむ。彼もここにいるワケがわからないようだった。というより夢なんだからこのクズ高坂はボクが作り出した仮想人物か。
「そういや、よ」
 改まり顔をしかめ頬を指で引っ掻き目を逸らしながらいう。
「お前なんで女子の制服着てんだ」
「?」
 意味がわからない。首を傾げ自分を見下ろし……うげ、マジだ。いくら夢だからといって自由過ぎるよボク。
「それにお前なんか色っぽい……」
 視線を上下に動かしボクの肢体を舐めるように眺める。正直キモい。
「…………っ!」
 衝撃は突然だった。
 なんとにじり寄った高坂は後ずさるボクの身体を強引に抱き寄せた。
「う……なっ!?」
 そしてスーッとボクの匂いを嗅ぐ。
「……いい匂い」
 ああ。こいつマジでキモい。
 ボクの夢だし修正が効くはず。強引に引き離して血の雨を降らしてやる。
「ぐ……い…………ふん……」
 あれ? 離れない。おかしい。
「…………っ!?」
 すると高坂はボクの胸元に手を置いた。こいつホモか!?
「可愛いな、お前」
 そして穏やかな口調とは裏腹に乱暴にボクの胸を揉みしだく。
 …………………………………………………………………………………………………………………揉む?
 ボクは男であって女の子のような揉みしだけるようなほどの胸はもっていない。例え貧乳少女と比べたって。
 しかし現に今揉みしだかれている。明らかな矛盾。
 また身体を見下ろす。今回はまじまじと観察する。
 華奢な自分には十分な程の双丘がある。それを前提とすれば下着がいつもより締め付けられるようなタイプになっている気がする。
「あぁ、なんてこった」
 ボクは昨日に続き今日も女の子になっているようだった。最初程の驚きはないもののやはり驚きは隠せない。
 神様って恨んでもいいの?
「……あっ、ちょ、ちょっと!」
 絶望により近い感覚にウチヒシガレていると、高坂がボクの制服の上を捲くりあげた。
 白い純白のブラジャーがアラワになる。正直恥ずかしい。


415:ネクラに夢を
08/10/05 01:29:05 NSI8NS0b
 乱暴に揉まれていたからか、感じはしないもののピンク色の可愛らしい片方の乳首が露出している。
「ちょ、おい、いい加減にんんっ!」
 最後にブラジャーまでたくしあげた高坂はその適度な大きさの乳房に舌を這わせた。
 つつつーと円を書きながらぐるぐると下乳から乳首までじっくり舌を移動させる。
「はぁ……はぁ……」
 高坂の息は荒い。
「んん……いや…………くぅ…………んぁぁあっ!」
 ついに乳首まで到達した時、ボクは恥ずかしげもなく声を張り上げた。
 風呂場の時といい今回といい、この身体は特別敏感である。
 女の子とはこのようなものなのか。ボクだけがそうなのか。
 女子と付き合ったこともなく、当然行為などしたこともないボクには理解不可能だった。
「……ぅ……はぁ…………ふぅ……」
 右の乳房はしゃぶりつかれ、左は指でくりくりと弄られる。
「どうだ? 気持ちいいだろ」
 唐突に高坂が問う。
「……気持ちいい? はっ。そんなワケ―」
 ないだろ、そう言うつもりだったボクは急に言葉を塞がれた。なぜなら、
「……ん……んちゅ……むぅ…………んん……」
 唇を犯されたからだ。野獣のように吸い付く高坂は必死にボクの口を開けようとする。
「……ちゅ……むぐ…………あぐ!!」
 激しく抵抗するボクにいらついたのか、高坂は力いっぱい両方の乳首をつねり、引っ張った。
 電撃のような衝撃が身体を突き抜けた。と、同時に口が思いきり開かれた。
 そのため、一瞬の隙を狙った高坂の口内への侵入をよるす。
―じゅるじゅる、じゅぽん。
 身体の抵抗が無くなったのを見てからか、満足したように口内から舌を出す。
 ふっ。もう終わりか。たわいのない。こんな攻めいつでも受けきれる。
「ふん、無理矢理乳首を吸われキスされたのに目がウツロだぞ。この淫獣め」
 何をいうか。男に弄られ気持ち良くなってたまるか。
「乳首までビンビンに勃たせてよ。おら鳴けよメスブタが」
 つまらない言葉攻めだ。ああ早く目覚めたい。
「ボ、ボクは無理矢理犯されるのが大好きなメスブタでございます、ご主人様」
 ……っ!! 今喋ったのはボクか!?


416:ネクラに夢を
08/10/05 01:30:23 NSI8NS0b
 乱暴に揉まれていたからか、ピンク色の可愛らしい乳首の片一方が露出している。
「ちょ、おい、いい加減にんんっ!」
 最後にブラジャーまでたくしあげた高坂はその適度な大きさの乳房に舌を這わせた。
 つつつーと円を書きながらぐるぐると下乳から乳首までじっくり舌を移動させる。
「はぁ……はぁ……」
 高坂の息は荒い。
「んん……いや…………くぅ…………んぁぁあっ!」
 ついに乳首まで到達した時、ボクは恥ずかしげもなく声を張り上げた。
 風呂場の時といい今回といい、この身体は特別敏感である。
 女の子とはこのようなものなのか。ボクだけがそうなのか。
 女子と付き合ったこともなく、当然行為などしたこともないボクには理解不可能だった。
「……ぅ……はぁ…………ふぅ……」
 右の乳房はしゃぶりつかれ、左は指でくりくりと弄られる。
「どうだ? 気持ちいいだろ」
 唐突に高坂が問う。
「……気持ちいい? はっ。そんなワケ―」
 ないだろ、そう言うつもりだったボクは急に言葉を塞がれた。なぜなら、
「……ん……んちゅ……むぅ…………んん……」
 唇を犯されたからだ。野獣のように吸い付く高坂は必死にボクの口を開けようとする。
「……ちゅ……むぐ…………あぐ!!」
 激しく抵抗するボクにいらついたのか、高坂は力いっぱい両方の乳首をつねり、引っ張った。
 電撃のような衝撃が身体を突き抜けた。と、同時に口が思いきり開かれた。
 そのため、一瞬の隙を狙った高坂の口内への侵入をよるす。
―じゅるじゅる、じゅぽん。
 身体の抵抗が無くなったのを見てからか、満足したように口内から舌を出す。
 ふっ。もう終わりか。たわいのない。こんな攻めいつでも受けきれる。
「ふん、無理矢理乳首を吸われキスされたのに目がウツロだぞ。この淫獣め」
 何をいうか。男に弄られ気持ち良くなってたまるか。
「乳首までビンビンに勃たせてよ。おら鳴けよメスブタが」
 つまらない言葉攻めだ。ああ早く目覚めたい。
「ボ、ボクは無理矢理犯されるのが大好きなメスブタでございます、ご主人様」
 ……っ!! 今喋ったのはボクか!?


417:ネクラに夢を
08/10/05 01:32:16 NSI8NS0b
「あ゛~、俺馬鹿だからよくわかんないや」
「と、申しますと」
「もっと具体的な呼称を出して言ってみろっつってんだよマンカスが!」
「ひ、ひぃぃ。わ、わかりました言います喋ります詳しく説明します」
「ったく物分かりの悪い汚物100パーセントだな。んで?」
「は、はい……ボクは無理矢理制服をたくしあげられそれでも服を着たまま乳首を弄られるのが大好きなブタです」
「それで」
「口内をめちゃくちゃに犯され、舌を蹂躙されるのが大好きな淫獣でございます」
「はっ。お前マジでキモいな」
 なんだこのやり取りは。なぜこのような幼稚な言葉弄りで素直に反応する。本当にボクが……?
 しかもずっとボクが内心キモいと毒づいていたのに言われたのはボク。屈辱だ。
「おい、なに物欲しそうな顔してやがる」
「い、いえ……ボクはそんな」
「言い訳すんなよ! 今してただろうが!」
「…………していました」
「何が欲しいんだ言ってみろ」
「(…………)」
「ああ? 聞こえない」
「……………………………………です」
「もっと」
「ご主人様のチンポが欲しいです」
 な、何を言ってるんだボクは頭が狂ったのか。
「おら」
 男子の制服のジッパーを下げもそもそとブツを取り出した。
 心臓を打つ音が高まってくのが嫌々ながらわかる。
 吸われるように高坂の腰元に擦り寄り手を近付ける。
「っにすんだよ、触んな」
 その手を高坂が乱暴に打ち払う。頭の中は疑問詞でいっぱいだ。
「な、なぜ……?」
「ナゼもこうもあるか! 勝手に触るんじゃねぇ!」
「じゃ、じゃあどう」
「簡単なことだ。ねだれよ」
 欲しいです。また言わすつもりか。だ、だけど……
 今、ユカリの身体は求めていた。そしてユカリの頭、精神も求めていた。
 どうしてか、どうにでもなれと思っている自分がいる。気持ちいいならいいと。
「ご主人様の、チ、チンポをくわえさせてくださいなめさせてくださいしゃぶらせてください」
「良く出来ました」
 高坂はニヤッと笑うと、
「でも残念」
 無理矢理ボクを押し倒した。

418:ネクラに夢を
08/10/05 01:33:22 NSI8NS0b
「え、え、なな、な」
 動揺するボク。
 口内は猛々しく反り返ったブツをくわえるのを想像しよだれが充満していたのに。なんで?
 高坂はスカートをめくる。こちらも純白なパンティーが顔を出す。
 それを躊躇せずに横にずらす。決して脱がすことはないようだ。
 そして猛ったそれをボクの秘部に押し付け、
「おい。なんかいうことはないのか?」
 ボクに尋ねる。またねだれってか。
 しかしボクの身体はそれを求めている。止まらない衝動を胸に進んでねだる。
「ボクのオマンコをご主人様のチンポでぐちゃぐちゃにしてください」
「はっ。少しは賢くなったか。気持ち良くなりたいならしっかり喋れよ」
 今まで声が小さいなど言われていたが今回は一発でクリアだ。
 そうだ、もうすぐ挿入なのだ。そう考えると頬が火照る。まるで恋をしているようだ。
「あ……んぐぎぃ…………はぁ……んむ……」
 始めての挿入。
 人と繋がっていることが嬉しい。そんな気がする。
「う、動くぞ」
 ヌプヌプといやらしい音をたてながらボクのオマンコは高坂のチンポを飲み込んでゆく。
 同時に吐き出しまた飲み込む。
 次第にスピードが増してくる。
「……ん……あ、あ、あ……ぐぅ……はん…………きも……ぃゃ……ち…………んんっ……いいよぉ」
 脳は、身体は今を精一杯楽しむことに決めたようだった。
「気持ち良くなったのか。よだれまでたらして、とんだ変態淫乱女だ」
「そ、そうで……はんんっ……す…………ぅぅう…………ボクは……いんらんで……すぅぅ……あ、あ、あ、あ、」
 とろけるような快感の中、自分の率直な思いを伝える。気持ち良すぎて堪らないと。
 そして急激に腰の動きを早めた高坂は、
「んぐぐぐ…………はあああぁぁぁ」
 思いきりボクのユカリの膣内に射精した。
 じゃぷぷ、ぬぷっぬぷぷぷ。
 やけにリアルな音が広がる。
 つつーと仰向けに犯されたボクの小さなお尻に向かって入りきれなかった精子が垂れる。
「「はぁ、はぁ、はぁ」」
 お互いの呼吸は乱れたまま。
 そこでボクはあることに気がついた。
「あ、れ? ボクまだイッてない」
 風呂場でオナニーしたときにはもっと長く弄っていた。もしかして高坂って……
「早漏?」
 高坂がひぎっと頬を引き攣らせる。ただ、言い訳は出来ないようだ。
 そして絶頂に達せなかった寂漠の思い怒りに変えて言い放つ。


419:ネクラに夢を
08/10/05 01:34:46 NSI8NS0b
「早漏の腐れチンポが! 自信満々に女犯すのなんて百年早いよ!」
「…………くっ」
 悔しそうに俯く高坂。
「こんなこと言い触らされたくなかったらボクの下僕となるんだな。高坂下僕になり候(早漏)~、なんつって」
 俯いたまま逡巡し、渋々といった感じに頷いた。
 ああ、なんて気持ちいいんだエッチとは。
 いやも相手に自分が思ったことをストレートに発言することもそれに劣らない。
 高坂と繋がっているとき、人の温もりを知った。例え無理に犯されていたとしても。
 あはっ。楽しい。今度は誰とヤリ誰を下僕にしようか。
「だっははは―




―ははははいっだだだ!」
 気付くとボクは自分の部屋の天井を蛇のようなめちゃくちゃにな格好で眺めていた。
 目に集まる木漏れ日が眩しい。
「それにしても二日連続で凄い夢を見たな」
 呟きながら無作法に着替えをする。




 下半身だけ女の子になっていた。

(つづく)

420:ネクラに夢を
08/10/05 01:37:54 NSI8NS0b
どもお久しぶりです。


一発目よりはエロいかな?


ていうか投稿の時、初発のミスっちゃいました。




お目汚しお許しを


どーもベイスターズファンの変態からでした

421:名無しさん@ピンキー
08/10/05 02:37:39 ZEJHXFv1
つまんね

422:名無しさん@ピンキー
08/10/05 03:42:01 iphyd01I
>>420
2ヶ月ぶりの投下GJです。
続きの方も期待させてもらいますね。

423:名無しさん@ピンキー
08/10/05 05:05:11 pq0Z9NBP

( ´ー`)y━・~~~

424:名無しさん@ピンキー
08/10/05 07:18:21 dZgxChnX
>>420
ワロタww
心のツッコミがあっけらかんとしてていいww

425:名無しさん@ピンキー
08/10/05 14:34:14 RVGWh86A
>>420
GJ!やっと生き返ったかw
しかし冷静に考えてみると、下半身だけ女性化ってのもまた怖いもんがあるな。

426:名無しさん@ピンキー
08/10/05 18:58:47 M/7qNFXq
乙です

427:名無しさん@ピンキー
08/10/05 22:43:32 XnmOuOYF
>>420
       ____
     /⌒  ⌒\
   /=⊂⊃=⊂⊃=\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   これは乙だったお!
  |     |r┬-|     |   内川は首位打者、村田はHR王だお!
  \      `ー'´     /

428:名無しさん@ピンキー
08/10/05 23:12:20 FdbAdo8q
そして、広島ファンの夢を返しておくれ…
また涙がでてきた…

429:名無しさん@ピンキー
08/10/06 21:16:36 5Oqns2zw
アルマ (完) 2008/07/20
僕オマエ 2008/07/26
ネクラに夢を 2008/08/01
ネクラに夢を 2008/08/04
大塚志乃 2008/08/17
使い魔化 前篇 2008/10/01
ネクラに夢を 2008/10/05

こうして見ると、そこまで少なくもないような気がしてきた

430:名無しさん@ピンキー
08/10/07 01:54:38 HA2gcCrt
☯ฺ

431:名無しさん@ピンキー
08/10/07 21:42:29 dK5PvoyX
(゚w゚)

432:使い魔化 中篇(1/9)
08/10/08 02:33:16 7QR2cJPB
その時、私のとんがった耳はピクン、と動いた。
森のどこから、足音のようなものが近づいてきている。
それはとても不思議な感触だった。
足音の場所は明らかに離れているというのに、私にはなぜかそれを察知することができたのだ。

エレナさまは私の表情に気付き、
「何があったかしら」
「はい……二人の人間が、この場所に向かって歩いているみたいです。
 足音を聞いた感じでは、どちらもかなりの体重で、おそらく男性かと思われます。
 ……でも、なんで私がこんなことを?」

「あなたは魔物になったから、これぐらいのことができて当然よ。
 そうじゃないと、何のために使い魔にしたと思ってるの?
 まあ、今はまだはっきり現れないけど、そのうち魔物としての習性が顕著に出るでしょう」
「それは……どういうことですか?」

「あなたはこれから暗闇のことが大好きになり、満月の夜が近づくと心も体も興奮するの。
 爪と牙も鋭くなって、人間たちの武器と互角に渡り合える。他人の劣情を嗅ぐために鼻が発達して、
 その体も発情すると同時に淫らな匂い放ち、人間を虜にするの」
「そ、そんな!」

自分がますます人間でなくなっていくことを知ると、私は大きな焦燥感に包まれた。
このまま魔物化が定着して、魔性がしみついちゃうというのか。
それを成す術もなく見ているしかない、という状況がやるせなかった。

「さあ、フィオナ。あなたの初仕事よ。今ここに来る人間を誘惑し、その精気を吸い取りなさい」
「えぇ?だ、だから私は淫魔じゃなくて、人間だよ!」
「もう聞きわけの悪い子ね。まさか、さっきまでのことを忘れたとか言わないよね?」
エレナさまは指を立てて、私のうなじをすーっと優しく撫でた。

「きゃーっ!」
火照った体はビクンと跳ね返る。
私はようやく自分がまだ欲望の炎に包まれていることを自覚した。
体のあっちこっちが滾ったお湯に浸かれたようで、ある種の欲望エネルギーを発散したくてたまらなかった。
「ふふふ……その反抗的なところも、なかなか良いわよ。あなたが段々堕ちていくところを、じっくりと見られるしね」
エレナさまは満面に笑みを綻ばせた。
彼女の言葉に含まれた嗜虐心に、私は恐れおののくしかなかった。

その間にも、耳の中に遠くの物音が伝わってくる。
模糊とする音の中で、やがて会話らしいものが分別できるようになる。
「それにしても……ヤンのやつ、どこにも見当たらねぇな」
「ちくしょう、まさか俺たちから賞金首の情報だけ聞き出して、一人占めしようってんじゃないだろな」

ヤン……?
どこかで聞き覚えのある名前が、私の思考に衝撃を与えた。
しかし、その名前は一体誰をさしているのか、私には思い出すことができなかった。


433:使い魔化 中篇(2/9)
08/10/08 02:34:04 7QR2cJPB
「まあ、確かにあいつの腕は凄いぜ。あのギルドの一級ライセンスさえあれば、
 各国のギルド連盟からいろんな恩恵がもらえるだろう?」
「そうそう、俺も聞いたことあるぜ。あれを持っているのは、
 確か世界でも一握りのやつしかいないらしいな。まさか、あんなひょろひょろした若造が持っていたとは」

「あの化け物の前で、今まで数十人もの賞金稼ぎがくたばったと聞いたが、
 やつならひょっとして倒せるかもしれないな」
「くっ、だからやつを誘って化け物を倒し、賞金を山分けしようってのに!」
男たちの口調には、怒りや口惜しい感情が含まれていた。

(ふん、あんた達みたいな下心バレバレな男と、誰が協力するものか)

なんか一瞬、頭の中に変な意識がよぎった。
私はすぐに頭からそれを追い出し、ヤンという名前を考え続けた。
しかし、脳内で何か出そうになると、「使い魔のフィオナ」という意念が出てきて、その思いを遠ざけさせる。
そして頑張れば頑張るほど、自分がサキュバスであることや、
エレナさまに与えられた使命が心頭に浮かんでくる。

ご主人様の使い魔として、この男たちの精気を吸い尽くす。
具体的に何をすればいいのかまだ分からないが、その命令は男たちに害を与えるような気がする。
もしかしたら、彼らの命まで奪うのかもしれない。
無闇に人間を殺さないことは、賞金稼ぎとして私の信条であるし、
そんなことバレたら私のギルドライセンスも没収されるし……
って、私は何を考えているんだ?
私はもう魔物になったんだし、ご主人様の物になったんだから、ご主人様の命令に従わなくちゃ……

矛盾する思いが私をわずらわせる中、二人の会話が続いていく。
「まあ、いいじゃないかアニキ。このままでも、計画は大して変わらんよ」
「どういうことだ?」
「ヤンのやつはいくら凄腕とはいえ、あれだけ強力な化け物と戦ったら、お互い力尽きることだろう」
「おお、確かに」

「やつらの様子を見て、もし魔物が生き残って後一息ってところなら、俺たちがとどめを刺せばいい。
 しかし、もしヤンのやつが生き残っていたら……俺たちが善人ぶって、この劇毒を入れた傷薬をあいつに飲ませればいいさ」
「くくく、お前もなかなか陰湿な策を考えるな。
 あいつの死体をこの森の中に埋めておけば、誰も俺たちが殺したことに気付かない」
「へへへ……さすがアニキ、分かっているじゃないか」
男たちの醜い笑い声が、段々と私のいる場所に近づいてくる。

なぜだろう。
彼らの話を聞いていると、無性に腹が立ってきた。
そのヤンという人がこの近くにいるのなら、速く危険を知らせてあげないと……
と思いきや、なんでサキュバスである私が、人間なんかを助ける必要があるのか。
そんなことより、私は素直にエレナさまの命令に従っていればいい。

「って、違う!だから私は魔物じゃなく、人間だ!あなたの使い魔に絶対なるもんか!」
私はビシッとエレナさまを指差して、自分を説得するように叫んだ。
あぶないあぶない……危うく魔物気取りしちゃうところだった。
「もう、しつこいわね。いくらあがこうだって、あなたは自分の本能に勝てるわけ無いんだから」
エレナさまはやれやれといった表情で、あちらの木々に向いて言った。
「ほら、あなたの獲物はもう近くまで来ているわよ」


434:使い魔化 中篇(3/9)
08/10/08 02:35:00 7QR2cJPB
私は彼女が示す方向に顔を向けると、そこには二人の屈強な男が現れていた。
一人は、熊のような筋肉質で巨躯の男。
そしてもう一人は、酒を積むためのタルのように太った男。
二人とも凶悪そうな顔つきで、筋肉質の大男はウォーアックスを、
太り男は重そうなこん棒をそれぞれ持っていた。
彼らはここに他の人間がいることを気付くと、愕然とした表情になった。

「さあ、行ってちょうだい」
「わああ!」
エレナさまが背中を押すと、私の華奢な体は男たちの前へ転んだ。

突然の事にびっくりしたのか、二人の男はとっさに武器を構える。
「なんだ、貴様は?」
熊のような大男は、雷のような大きな声を発した。
「はっ、はは……わ、私はフィオナと申して……」
男たちの凶悪な目つきの前に、私は思わずおどおどしてしまった。
これぐらいの剣幕はどこかで見慣れているような気もするが、
この世界に生まれたばかりの私にとって、息をのむ光景であった。

「おめぇ……魔物か」
太り男は目を細めて、私の体をじろじろ見つめた。
「ええ、今のところ、一応そうなっていますが……」
そう答えてから、私は彼らの凶暴そうな武器を見て、死にたい気持ちになった。
この人たちの会話から察すると、確か魔物をやっつける賞金稼ぎだったよね。

私は急いで話を付け加えて、
「で、でも!私は普段からこの辺に住んでいて、人間に害を与えない良い魔物ですよ。
 たぶん賞金首とか、そういうのと無縁かと……」
と、できる限り善良そうな笑顔を浮かべた。
この男たちは金目当てなら、無益な戦いはしないはずだ。

「ふーん」
男たちは私の愛想笑いを見て警戒心を解いたか、私の予想通りに武器を下ろした。
「貴様はこの近くに棲んでいると言うのなら、ここにいる凶暴な化け物を知らないか」
「凶暴な化け物……ですか。えっと、どんな外見をしてらっしゃるんでしょうか」
大男の質問に対し、私はなんとなく弱腰になって答えた。
だって、怖いもん。
心のどこかでこの男たちは格下だと見下す思いもあるが、今の私にはとてもそれどころではなかった。
生まれて初めて見る、エレナさま以外の人間。
しかも男。
しかも二人!
しかも凶器を持っているんですよ!

太り男は懐から一枚の羊皮紙を取り出し、読み上げながら大男と一緒に私を見つめた。
「指名手配書に書いた特徴によれば……
 羊の角、尖がった耳、鋭い牙、蝙蝠のような翼、黒い尻尾を持っている悪魔だというが」
私は手で頭の角をさわり、耳の先に触れ、サイズがやや大きめの犬歯を舐めずり、
翼をバサバサさせて、尻尾をうねらせてみた。

二人の男も同時に私の頭から下へ順に眺めて、その表情に懐疑の感情が募っていく。
あ、あれ?
彼らが狙っているという魔物って、なんか私とぴったり一致しない?


435:使い魔化 中篇(4/9)
08/10/08 02:35:39 7QR2cJPB
「あははは、すごい偶然ですね、外見の特徴がこうも合うなんて。
 でも、あの魔物は私みたいな貧弱な小悪魔と違って、きっともっと怖い魔物だと思いますよ」
私は冷え汗を流しながら、ひきつった笑顔で力説した。
しかし、二人の男はもはや私の話など聞いていなかった。

「くくく、どうやら俺たちの獲物を見つけたようだな」
「だけどアニキ、なんかおかしいぜ。こん弱そうな魔物は、本当に噂に聞く恐ろしい化け物だろうか」
「そうそう、私は全然……」
「なーに、違っていたらそれはそれでいい。こんな珍しい魔物を奴隷市場に持っていけば、
 奴隷商人や魔物コレクターが大金で買うに違いねぇ。もちろん、その前にまず俺達がたっぷりと可愛がってやるがな」
「げへへ、さすがアニキ」
二人の男は好色そうな目つきで私の体を見つめ、唇を舐めずる。
うぅ……私を可愛がるって、どういう意味だよ。
理解できるような、しかし予想したくないような。

「ちょっと待って!私が何をしたって言うの?」
私はわななきながら後ずさると、男たちはニヤニヤしながら一歩踏み進んだ。
「くくく……恨むのなら、貴様が魔物に生まれたことを恨みな!」
大男が言い終わると、戦斧をいきなりぶーんと振り回した。
私はすかさず後ろへ大きく飛び退こうとした。
自分でも驚くくらい、とても自然な反応だった。
だが突然、私は背中の翼が風を強く反発したのを感じた。
本来ならもっと安全な場所へ離れたところが、予想の半分にも満たない場所で止まってしまった。
その隙に、太り男は私に近寄って、重そうなこん棒で私の足を薙ぎ払った。

「きゃっ!」
か弱い体がいとも簡単に薙ぎ倒された。
だが頭の中で、なぜかこのあとの私が取るべき行動が瞬時に浮かんでくる。
そのイメージに従って素早く体を傾け、受け身を取ろうとしたが、そこでまたもや予想外なことが起きた。
私の翼が土に引っ掛かって、想像したタイミングと違って地面と接触できなかった。
そして前を見ると、大男はその巨躯で私を押し潰そうと突進してくる。

だめだ、もう間に合わない!
私は目を瞑って、背中に精一杯の力をこめた。
そして次に目を開いた時、私はなぜか空中にいた。
「……あれ?」
不思議がるのも束の間。
空気が頬をかすめていく感触とともに、私の体は後ろの大木にぶつかった。
体重分の衝撃が、私の体に直撃する。
「ぐはぁっ」
思わず腹から息を漏らした後、私はくるりと身を翻してなんとか地面に着地した。
男たちは少し驚いたが、またすぐに凶悪そうな笑みを浮かべてこちらに接近してくる。

「エレナさま、私にはやっぱり無理ですよ……って、エレナさま?」
私は四方へ目をやるが、黒ローブの姿はどこにも見当たらなかった。
……なんてことだ!

「へっへっへ……それ以上動くと、もっと痛い目に遭うだけだぜ」
男たちの目つきは、さきほどよりも無遠慮に私の露出した肌を見渡す。


436:使い魔化 中篇(5/9)
08/10/08 02:36:46 7QR2cJPB
どうやら、ここは自力でなんとか切り抜けるしかないようだ。
私は心の中で覚悟を決めると、今度は翼を小さく引っ込めてから、大男のほうへ跳びかかった。
ああ、怖い。
人間と戦うのは、こんなにも恐ろしいことなのか。
しかし、これよりもはるかに過酷な戦いを経験してきた気がするのは、なぜでしょうか。
その相反する気持ちを整理する暇もなく、私は右手の鋭利な爪先を大男に向けて突き出した。

「ふん、そっちからやってきただと……!」
大男は驚きながらも、斧を振って私の鋭利な爪先を叩き切ろうとした。
カキーン、と硬い物同士がぶつかり合う音が響いた。

「くっ!」
「痛いっ!」
大男は斧を震わせて、何か意外そうな表情で一歩引き下がった。
そして私も一歩引き下がり、涙目になって痺れた腕をさすった。
悪魔の爪は私が知っていた通り頑丈なものだったが。
問題なのは私の細い腕と筋肉隆々の男の腕とでは、勝負するのにハンデが違い過ぎることだった。
ほっそりとした腕は相手の力を受けて、今もじんと痺れて痛い。
これぐらいの力なら、全然平気だと思っていたのに。

「このーっ!」
太り男のこん棒が横から私の首を狙って払ってくる。
私は素早くしゃがみこむと、武器が風を携わって髪の上を通っていくのが分かる。
無意識のうちに私は尻尾をしならせ、太り男の片足に巻きつかせた。

「うわっ!」
太り男はバランスを崩され、地面に倒れる。
尻尾は私の意のままに彼の体から離れて、今度は大男の顔面を狙って薙ぎ払う。
大男は斧を振って受け止めようとしたが、それは私の思うつぼであった。
私はすかさず尻尾を収めて、バランスが歪んだ彼の懐に入り、その首筋に鋭い爪を立てた。

「あなたの負けだ」
「ぐぬううぅ!」
大男の歯の合間から、怒りと驚きの声が漏れ出た。
刃よりも鋭い爪先を首に当てられ、彼は一歩も動けなくなった。

「これで分かったか。あなた達のような冒険者の腕じゃ、私を捕まえる事はできない。
 これで懲りて、あきらめることだな」
「くっ……わ、分かった。ど、どうか、命だけを」
大男は口調を緩めて、控えめな命乞いをした。

気に食わないやつらだが、私は人間の命を無闇に奪うことはしない。
爪を収めて大男から離れようとした瞬間、私はふと大男が私の脇に目配せしていることに気づく。
不吉な予感がした時、すでに遅かった。
地面に倒れた太り男は、私の尻尾を強く引っ張った。
それと同時に大男は私の華奢な両肩を掴んで後ろへ倒す。
一瞬のうちに、私は地面に押さえつけられた。

「な、何をする!私がお前たちを許した時の約束は?」
「くくく、そんなことを一々覚えていられるかよ」
「この悪魔、なかなか面白いな。善人ぶりやがって」
男たちは私の体を抑えつけながら、私のことを嘲笑した。
体が小さい私には、彼ら二人がかりの力を跳ね返すことができなかった。


437:使い魔化 中篇(6/9)
08/10/08 02:37:22 7QR2cJPB
「あなた達、それでも冒険者としての誇りを持っているの?」
私は心底から湧き上がった怒りの感情を、そのまま口にした。
男たちはお互いの顔を見合せて、更に大きな声で哄笑した。

「おい、聞いたか。こいつ、『冒険者の誇り』だってよ」
「まったく面白いやつだぜ、アニキ。魔物のくせに正々堂々ぶって。まるでヤンのやつみたいだぜ」
「くくく……そこまで言うなら、俺たち冒険者はどういう者なのか教えてやるぜ。ただし、貴様の体にな!」
男たちの淫猥な目線の下で、私はただうろたえるしかなかった。
その時、頭の中にエレナさまの声が響いた。
(フィオナ、まだ生きているみたいだね)
(エレナさま……?)

私は心の中で狂喜の念を浮かばせた。
(エレナさま、どこにいますか?私を助けてください!)
(なんなのこの様は?あんな下品な男たちに慈悲をかけたあげく、
 祭壇に縛られた子羊みたいに寝ているんじゃないわよ!)

(……申し訳ありません、私の油断でした……)
(まったく、仕方ない使い魔だな。あなた、助けてのほしいの?)
(は、はい!)
(じゃあ、私がこれから言うことを、そのまま忠実に実行しなさい。
 いい?今度私の命令を拒絶したら、もうどうなっても知らないからね)
(はい、分かりました!)
今度こそご主人様の言う事を素直に実行しようと、私は意気込んだ。
しかしその最初の一言から、私は苦境に落とされた。

(じゃあまず。頭の中で、淫らなことを想像してごらん)
(淫らな……こと?)
(そう。さっき、あなたが私に触られた時、すごくエッチな気分になったでしょ?)
(あっ、でもそれは……)

あの時の感情を思い返すと、私の顔は一気に赤く染めた。
(その調子よ。でも、まだ足りない。あなたの頭の中全部を、エッチなことで満たしなさい)
(ああぁ、そんなことは……!)
嫌がる時間さえ作れなかった。
さきほどご主人さまに散々弄られた体が、再び欲望の炎によって焼かれ始めた。
揉まれた胸。
自分の尻尾を挿入され、とても恥ずかしい思いをした秘所。
電光石火の勢いでよみがえる快感の記憶たち。

私は思わず口を小さく開けて、せわしく呼吸の音を立てた。
体中の温度が上がり、ご主人さまの愛撫を受けた肌は見る見るうちに赤みを帯び始めた。
目の前の男たちはすぐに私の異変に気づき、何が起きたかとじっと見つめてくる。

エレナさまの声はねっとりとしたものとなり、私の耳元で囁くように伝わる。
(フィオナ、あなたは淫らなことで悦ぶ淫魔。あなたは常にエッチなことを欲し、
 男たちが自分に欲情している所を見ると、興奮してたまらなくなるの)
(ああぁん……だめ!そんなこと……言わないで……)
エレナさまの柔和な声が、私の魂に刻まれた邪悪な劣情を呼び起こす。


438:使い魔化 中篇(7/9)
08/10/08 02:38:09 7QR2cJPB
(さあ、目を大きく見開いて見てごらん。彼らは、あなたのエッチな様子が大好きなのよ)
私は言われるがままに、潤んだ瞳で男たちのことを見た。
いつの間に、男たちは見惚れたような目つきで私を見下ろし、
緩んだ顔つきは原始的な性欲を無造作に晒し出す。
それは醜い光景であったが、私はゾクゾクするようなものを感じずにいられなかった。

男が私のことを見ている。
男が私の体に欲情している。
淫魔である私の鼻の中に、彼らの股間からいやらしい匂いがプンプン漂ってくる。
乱暴な躯体と合わせて、女性を愛護することも知らず凶悪そうなチンポ。
そのチンポがどんどん膨らんでいる空気を、なぜか肌で直感できる。
チンポの先端に汚らしい汁が溢れている匂いがする。
今の彼らの頭の中には、きっと私を犯したくたまらない感情が充満しているだろう。

恥ずかしい。
男にそんな目で見られることが、とても恥ずかしい。
しかしそれと同時に、私は今まで感じたこともない妖しい興奮を覚えた。
その感情を助長するように、ご主人様の声が心の中で響き続ける。
(あなたは淫魔。煽情な仕草で男どもを魅了し、狂わせるの。
 そして、彼らを色香で惑わすことが、あなたが最も幸せだと感じる瞬間なの。そうでしょ、フィオナ?)
(……はい、ご主人様……)

ぼんやりとした頭でそう念じると、私の中で何やら邪悪な考えが広がっていく。
男たちが私に誘惑された後の情け無い姿を想像すると、胸元がドキドキして熱くなる。
はぁ、きっと凄く楽しい光景だろう。

だがその一方で、一つの正義感に満ちる声が私を妨げる。
かつての私は人間の男だった。
ややずる賢い性格もしたけど、それでも世間から評価され、羨望の目線を集めた男である。
それが今、魔女のいいなりとなって、邪悪な欲望のためにほかの男を誘惑しようとしている。
はたして、そうなってしまうことを本当に許していいだろうか。
罪悪感が船の錨のように私の心を突き刺し、淫邪な感情に流されまいと引きとめる。

(フィオナ、なにを迷っているの?邪魔な記憶もプライドも、全部捨ててしまいなさい。
 あなたは私の命令に従うことさえすればいいって、分かっているでしょ?そうすることによって、
 あなたは幸せな気分に包まれるの。その魂に刻んであるご主人さまの名前、よーく思い出しなさい)
(うっ……ああぁぁ!)

心のずっと奥で、エレナさまに従いたいという願望が湧きあがって、私の迷う気持ちを強引に封印する。
淫欲が体に充満し、脳を無理やり屈服させる。
恥ずかしい気持ちは消えたわけではない。
今でも、私は顔を真っ赤に熱くさせて、男たちのいやらしい目線に体がぶるぶる震える。
しかし、私はついに口元を吊り上げて、邪悪な笑みを綻ばせた。

(さあ、フィオナ。もっと淫らになりなさい。
 あなたがエッチになればなるほど、男たちは欲情するようになるわ)
(はい、エレナさま)
今度の私は妖しい高揚感に包まれ、心からそう答えた。

魅惑的な笑みを浮かばせ、太ももを見せつける様に艶めかしく擦り合わせ、淫らな気持ちを頭の中に溢れさせる。
体中がもどかしそうに疼いて、熱く滾っていく。
露出した肌の上にうっすらと汗玉が現れ、周囲一帯に甘美な香りを放つ。
男たちは惚然と私の体を見て、ぽかんと空いた口から涎が垂れそうになる。
彼らの注目する表情を見ると、私は言いようのない羞恥感や快感に満たされた。


439:使い魔化 中篇(8/9)
08/10/08 02:38:52 7QR2cJPB
(うん、頭の中に淫らな感情をいっぱい集めたわね。
 じゃ、気持ちをそのままにして、彼らの瞳の深い部分まで覗き込むようにしてごらん)
エレナさまの言葉に従って、私は彼らの呆然となった目を見つめた。

彼らの空っぽのような目線に触れると、私の心に悪戯的な悪意が浮かんだ。
エレナさまがそれ以上教えなくても、ここで何をすべきか理解していた。
私は淫ら気持ちになりきって、魔力を瞳にかき集めた。
すると、彼らの目の光は完全に消え去り、私のことしか目に入らないといった表情になった。
これがサキュバスの得意技の一つ、「魅了の瞳」だということはすぐに分かった。
相手を自分の虜にして、意のままの操れる邪悪な術だ。
今まで厄介だと知っていた分だけ、今自分がこの術を使えることは頼もしいような、恥ずかしい気分だ。

(ふふふ……なかなかいいセンスだわ、フィオナ。後はあなたの好きのようにしなさい)
(……はい、エレナさま)
ご主人さまに褒められたことで、私の心はより一層淫らな方向へ傾いた。
はにかみながらも、私はどんな男の心にも絡みつくような甘い声を出した。

「ねぇ、あなた達、何ポカンとしているのかしら。私を抑えつけただけじゃ、何もできないでしょ」
口調が自然と挑発的なものとなる。
大胆に男を誘っている自分が、恥ずかしくてたまらなかった。

男たちは私の言葉でようやく気がついたか、私の体を立たせた。
私はミニスカートをチラチラさせて、しっとりとした目線を送る。
男たちの目は私のスカートの中に釘付けとなり、懸命に中の様子を見ようとする。
それがまるで焦らされたオス猿のようで、私はたまらず嬌笑をこぼした。

「ねぇ、あなた達。私の体がほしくて、たまらないでしょ?」
「「は、はい!」」
男たちはゼンマイ仕掛けの人形のように、頭を繰り返して頷く。
「あははは……あなた達は、もうすっかり私の虜になったのね。
 私や、私のご主人様に精気を提供する奴隷になるため、私のどんな願いも聞いてくれるでしょ?」
「「はい、そうです!」」
男たちは我先に答える。

ああ、なんて奇妙な気分かしら。
男どものプライドを踏みにじり、私の前にひざまずかせるのが、こんなにも気持ちいいことだったとは。
だが、そう思った直後、私の胸に小さな棘がささったような痛みを感じた。
それ以上我を失うな、自分が何者だったか思い出せ、そう訴えようとしている痛みであった。
(くっ……うるさい!)
私はその感情を無理やり追い払って、改めて心を淫らな色に染め上げた。

両目を細めながら、私はほっそりとした腕をスカートの中に伸ばした。
そして男たちの心をくすぐるように、滑るような手つきで下着を脱いだ。
黒い刺繍が入ったシルクのショーツは、
ガーターベルトの上から太もも、膝、足首と経て、ゆっくりと脱がされていく。

(ああ……私はなんで、こんないやらしいことをしているだろう。町の娼婦みたいに、淫乱な仕草で)
悔しい気持ちが胸に溢れながらも、私は動きの合間に、
手で太ももなどの柔肌を軽く撫で流し、見る者の情欲を煽りたてる。
男たちは私の動作を食い込むように見届け、その額に大量な汗が噴き出た。
欲望に満ちた表情は彼らが私の支配下に入ったことを物語る。


440:使い魔化 中篇(9/9)
08/10/08 02:39:24 7QR2cJPB
下着と指が肌とこすれる微音が、静かな森の中ではやけに響いて聞こえる。
私は片足を上げると、ついに下着を完全に体から取り除いた。
脱ぎたてのショーツを、わざとらしく男たちの前でゆらゆらしてみせる。
男たちは欲情しきった目つきでその布きれを見つめる。

これで、私の体の最もエッチなところを覆うものがなくなった。
スリットが入ったミニスカート一枚だけが、私の股間を他人の視界から遮る。
ああ、なんてエッチな事をしているだろう。
もし街で大勢の人の前でこんな恥ずかしい事をしたらと思うと、私の心は疼いて仕方なかった。

私は頬を赤く染めながら、人差し指可愛らしく舐めて、甘えるような声を出した。
「ねぇ、どうしたのよ。速くあなた達のくっさいチンポを出して。私をいっぱい犯したいでしょ?」
ドクン、と心が高鳴った。
頭に浮かんでくる猥雑な言葉を、そのまま口にした。
そして顔から火が噴くほど恥ずかしかった。
私の男だった気持ちが、今の行動を恥辱だと教える。
しかし、その昔の自分を裏切る行為自体、私は大きな快感を感じた。
(ああ、このもどかしい気持ち……私は、もともと男だったのに。
 魔物を狩る冒険者だったのに。それが今、他の人間を堕落させる悪魔になったなんて)
罪悪感にさいなまれる快感。
その刺激で、私の体からより多くの淫臭が漂った。
男たちはもう我慢できないといった表情でズボンを下ろし、そそくさに股間のたくましい一物を晒し出した。

「はぁ、なんておいしそうな……」
今の自分の瞳孔は、おそらく猫や狼とかのように細長く広がっているだろう。
だって、彼らの股間を見つめていると、自分がまるで獲物を待つ動物のような感じがするのだ。
もっと気持ち悪がるかと思っていたが、実物を見た後、私の疼きがますます増大した。
自分心が淫らになっていくことに、私は羞恥を感じると同時に楽しくなった。

大男は急いで私の腰を抱き、後ろから肉棒を突いてきた。
「ああぁん!」
私は男なら誰でも魂を揺さぶるような喘ぎ声をあげた。
至福の感触が、私の脳髄まで迫り上がる。
発情によってすでに濡れきった私のオマンコに、彼の一物がすんなりと入ってくる。
ぬるぬるした蜜壺が相手の性器を包み込んだと感じると、私はぎゅっと膣をすぼめた。

「うおおぉ!」
大男は大きなうめき声をあげ、魔にとりつかれたように腰を振り出した。
前から溢れ出ていた愛液が潤滑油となって、膣内の表面が彼のチンポを摩擦するのを手伝う。
そしてオマンコの中が満たされていく感触は、自分の淫らさを貶める声となって、私の口から漏れ出る。
「はあぁん、いいわ!もっと、もっと突いて!私のいやらしいオマンコの中で、あなたのチンポを一杯こすって!」
私は枷から解かれた後のように、表情を淫蕩なものに変えて男たちを誘った。

様子を見かねた太り男は、私の大きくあいた口に肉棒を入れる。
「はむぅん!」
生暖かい肉棒の味が、口の中で瞬時に広がっていく。
彼らの言動と同じく下品で淫猥で、とてもいやらしい味。
本来なら気持ち悪いとしか感じないはずの味だが、
淫靡に染まりきった私にとってそれ以上おいしいものはなかった。
自分が自分を汚す行為に、胸の中は屈辱と快感がせめぎ合って苦しかった。

私のプライドがズタズタ切り裂かれていくのが分かる。
かつて冒険者だった自分が倒すべく淫魔になってしまうことが、とてもくすぐったい。
自分にもあったはずの男の一物を咥え、犯される。
魔女の命令に従い、男たちが望むがままに体を差し出す。
涙が出るぐらい恥ずかしいことなのに、今の私は喜んでそれを実行している。
屈辱だと思えば思うほど、私はなぜか自分を虐げるような倒錯した快感を覚えた。


441:名無しさん@ピンキー
08/10/08 02:48:14 MbTSAoQM
GJ!!!

後編も早く早く!!

442:名無しさん@ピンキー
08/10/08 07:24:18 zuvwHjSw
>>440
GJです。
朝からいいもん見させてもらいました。

443:名無しさん@ピンキー
08/10/08 17:48:09 cUUWzuz5
>>440
前編と合わせて読みました
、の使い方と一部違和感があるところがありましたが
内容が良いのであまり気になりませんでした
GJ&乙でした

444:名無しさん@ピンキー
08/10/08 18:20:15 /R77xM6u
>>410
>>432
(・∀・)イイヨイイヨー

445:名無しさん@ピンキー
08/10/08 20:06:31 61xP7M8v

( ´ー`)y━・~~~

446:名無しさん@ピンキー
08/10/09 08:55:18 kQuOS+an
>>440
うはWやらしいWWW
乙でございました。

447:名無しさん@ピンキー
08/10/09 11:38:02 kfbIqGPX
GJ!

448:名無しさん@ピンキー
08/10/09 15:33:21 0Q0DAE+W
中編とかダラダラかいてんなよ。
ちゃんと書き終わってから落とせよノロマ

449:名無しさん@ピンキー
08/10/09 18:22:16 zX0OXOM9
後編は448には見えないフォントでおながいします

450:名無しさん@ピンキー
08/10/09 18:38:16 IMMEBJLY
全部一度に落とすと分けろとか言い出す
黒が褒められれば白くないと怒り
白が褒められれば黒くないと怒る手合い

451:名無しさん@ピンキー
08/10/09 19:03:41 DehLgjnW
>>448
(・∀・)ニヤニヤ
短気は損気ですぜ、旦那w

452:名無しさん@ピンキー
08/10/09 19:19:39 LVvJqdcN
他のスレでも同じ事やってる池沼はスルーで

453:名無しさん@ピンキー
08/10/09 20:05:42 GOo3eOEJ
587 名前:名無しさん@ビンキー[sage] 投稿日:2008/10/09(木) 19:31:08 O
じゃあいまのままでいいんじゃね?
俺はグダグダユルユルの仲良しな雰囲気でいい作品が出て来るとは思えない。
気が抜けちゃうんだよな無意識でも。
今本スレに落ちてる作品面白いか?つまらないだろ?
厳しさがないと作者にも成長がなくて不幸だよ。

454:使い魔化 後篇(1/8)
08/10/09 20:16:54 cjeLooVQ
膣を貫く肉棒は、男の腰に合わせて激しく前後する。
亀頭が勢い良く子宮の入り口まで当たると、私は胸に大きな充実感を感じた。
それが膣内から引いていく、今度はどうしようもない喪失感に支配される。
二つの感触が交互に繰り返され、その間の落差が荒れ狂う津波のように左右から私を襲う。
ぐちゅ、ぐちゅという水音がリズミカルに響き、性器と性器が淫猥に交わることを表現する。

その一方で、口に含んだ肉棒の先っぽからも生ぬるい液体が溢れ出ていた。
私はうっとりとした表情で魔物特有の細長い舌を絡ませ、鈴口の割れ目をそっと撫でる。
「うがああ!そこは……」
太り男は情けない声で叫び、両足をおののかせた。
その惨めな姿態は、私の更なる淫欲をかきたてる。
私は唇をすぼめて、竿部の根元までくわえ込み、ねばっこい唾液をふんだんに塗りたくる。
そして彼の亀頭の裏筋を舌で弄びながら、頭を前後に動かした。
鉄棒のように滾った一物が、私の巧妙な舌使いに屈してドクンドクン跳ね続ける。
私は更に太り男の顔を下からわざとらしく見上げた。

「うわああぁ、お、俺はもう……」
「くっ……気持ち良すぎるぜ……!」
男たちはかすれた声をあげて、体をブルブル震わせた。
サキュバスとしての勘が、私に彼らがそろそろ果てることを教える。

ふふふ、それじゃあもう一息入れよう。
私は心の中で軽く呟いた後、膣の筋肉を動かして、大男の肉棒をきつく締めつけた。
サキュバスとなった今、オマンコは私の意のままに動くことができ、
無数のミミズが集まったように彼のチンポを何重も縛る。
それと同時に、私は細長い舌を長く伸ばし、目の前に立つ太り男の亀頭を巻きつける。
舌の表面には、子猫のそれのようにザラザラしているのだ。
大量の粘っこい唾液に含まれた中で、私の舌は頭の動きと同時に肉棒をこすっていく。
窄めた口の形は一物のカリにひっかかり、それから根元まで沈む。

二本の肉棒が、私の中でせわしく振動し始めているのが分かる。
私は心の中でにんまりと笑い、口と秘部の動きを更に激しくさせた。
ほどなくして、二人は男としての最も幸せな境地に辿り着いた。
「ぐっ、ぐがあああ!」
「はぁっ、こ、これは……」
熱く滾った粘液が激しい勢いで私の喉仏に直撃し、口の中に精液のいやらしい味が広がる。
それと前後して、オマンコの中にやけどしてしまいそうな液体が流れ込んで、
私の体の一番奥にある部分に降り注ぐ。

ついに、私が穢れた。
人間の男たちの精液によって、私の体は穢されてしまった。
背徳的な快感が甘美な味として、私を淫らに満たす。

これが、精液の味。
これが、オマンコの中に精液を出された感触。
ご主人さまに作り直して下さった魂の中に、また一つ邪悪な烙印が押された。
精液の味を知った瞬間から、私はある事を確信した。
ご主人さまが言った通り、私はこれから精液無しでは生きられなくなったでしょう。

「があ、があ……」
「はぁ、はぁ……」
男たちは地面に座り込み、大きく喘息していた。



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