08/07/20 01:17:01 /OHiB4uf
寝起きの朦朧の中で閃いた
「私の前でこんなんじゃ、お嬢様の前だったら大洪水ね」
下着越しに指を滑らせながら、美鈴は言う
「お、お嬢様には忠誠を誓ってるけど、そんな感情はな・・・いわ。意地悪言わないで・・・あなただけ・・・・私が、こんなんなるのはあなたの前だけ・・・美
鈴の前にだけ・・・」
「・・・ほんとうに・・・・・?」
懐疑の言葉にも関わらず、美鈴の口調はひどく、ひどく軟らかくて優しい
咲夜を撫でている手付きもそう。柔らかい声、優しい指、言行に載っている相手への思いやり。
美鈴は咲夜に対する感情を余すことなく、己の言動に乗せている。
母が子をあやすのに似ている、恋人に愛を語るのにも似ている。
しかしそれらを更に上回る柔情。ただただ、純粋に相手に良きであれ、安らかであれと、
そんな感情でもって、美鈴は咲夜を愛でている。
「わたしの前でだけ・・・?」
二人の距離は近い、喋れば息が掛かるほど近い、
問いかけの吐息が頬を撫でる、今の咲夜にとって、それさえも愛撫に等しい感覚だった
「・・・っ・・あ・・・」
なにか答えようとして声にならない。
咲夜は、美鈴の指がさらに後ろに移動したのを感じた、前とは違う意味での私密な場所へ。
「・・・ぁ・・・・」
羞恥と期待が、咲夜の心を占拠し、発しようとする言葉を掻き消した。
「咲夜・・・・・」
再び優しき声が響く。
美鈴の温柔な指と声は、咲夜の思考力を奪っていく。
目の前のこの優しい人にすべて委ねてしまいたい、この人の腕の中に埋めたい、思いっきり甘えたい。
二人っきりの時は呼び捨てが正義。
閃きここまで。くそ、ちょっと二度寝してくる