蒼いシリーズでエロパロat EROPARO
蒼いシリーズでエロパロ - 暇つぶし2ch129:名無しさん@ピンキー
08/10/26 14:32:05 vNgEKqLH
パナビアは恥ずかしがり屋さんなんだよな

130:名無しさん@ピンキー
08/10/26 18:43:52 BNn1jwmX
新たな発明のアイデアを得るために、ナノカには先輩の身体をくまなく検診してほしい

131:名無しさん@ピンキー
08/10/30 23:42:09 ka8mHQQM
先輩の絶頂愛液から秘薬が!?・・・とか

132:名無しさん@ピンキー
08/10/31 01:46:38 z0rt1fji
ナノカ「バナピア先輩の愛液には老化防止の作用があります。」


133:名無しさん@ピンキー
08/11/02 18:45:10 UWdzE5Lh
暴走したパナビア先輩に、ねちねちした前戯から前も後ろもめちゃくちゃにされるナノカさんとか・・・

134:名無しさん@ピンキー
08/11/04 02:24:54 V2g5VXt6
>>129-133(*´Д`)ハァハァ

135:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:12:11 rlkTNjTz
ナノカさんがえっちにいじめられるってあんまり無いかな?

136:名無しさん@ピンキー
08/11/08 01:51:33 yzcd+b8u
このシリーズのヒロインたちが男性といたしている姿をちょっと想像しにくい・・・・

137:名無しさん@ピンキー
08/11/08 13:46:15 xPGyIKcA
同じ製作チームとうことで、ガジェットトライアルのえちSSを期待したいのですが無理でしょうか

138:名無しさん@ピンキー
08/11/10 10:23:08 gCDjkFXB
ss職人さんが降臨してくれるなら、どんなネタでもおっけーでしょ。

139:名無しさん@ピンキー
08/11/12 02:52:35 kYj7GIed
先輩シリーズも続き気になるけども、前スレであったエリンシエ陛下初夜SSを書いたお方は、続きもう書かれないのかしらん…

140:名無しさん@ピンキー
08/11/15 04:13:47 KmKSxOqP
まったりと保守
気長にまってまふ

141:名無しさん@ピンキー
08/11/18 00:35:56 +VMCMoep
激しい嫉妬に狂ったネネにねちっこい愛撫の末に犯されるナノカさんを希望

142:名無しさん@ピンキー
08/11/22 10:16:10 WsdDv2WM
ラファルーさんにならおしりを犯されてもよい

143:名無しさん@ピンキー
08/11/23 08:23:28 8O/95u5n
ドリル地底人に掘られちまえ

144:名無しさん@ピンキー
08/11/27 10:48:12 IFUsV0jk
今年中に、新作は拝めるのかのう

145:名無しさん@ピンキー
08/12/02 02:06:08 27T/2aOS
先輩のこゆいエッチを読みたいですなあ

146:名無しさん@ピンキー
08/12/03 00:09:24 +PZ8ky82
アマネカに胸揉まれ過ぎて母乳が出るようになってしまったエアナさんを希望

147:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:56:50 R28+P5C5
ほしゅあげ

148:名無しさん@ピンキー
08/12/10 01:57:50 ZAyYsmCE
アマネカさんはジュラーブリクに拾われる以前の貧困時代に経験ありかもしれないと思う今日この頃。

149:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:22:34 r3I8Sjmd
本年中に神降臨あるのかな・・・

150:正しい子供の授かり方
08/12/14 22:54:41 A7+jNS9S
その悲喜劇は、季節外れの虹とともに幕を開けた。

 ある日のアカデミー。どことなく統一感に欠ける3人が中庭で昼食を取っていた。
自信作の『旧校舎裏直送・朝採り雑草サラダ』をネネに強制廃棄され、少々がっかり気味のナノカ、
そのナノカに持参の弁当を「あーん」しながらご満悦のネネ、
そして相変わらずマイペースにテイクアウトのハンバーガーをぱくつくエリンシエである。

「それにしても近頃、エリンシエさんはナノカさんにベタベタし過ぎじゃありませんこと?」
恋する乙女の勘で二人の距離感に気付いたネネが剣呑な口調でエリンシエを睨む。その目つきはいつになく刺々しい。
 無理もない。先日の新法制定の際、定例議会にねじ込むために策定を急ぎすぎ、
こともあろうに自分の年齢までも結婚の対象外にするという大ポカをやらかしてしまったのだ。
これではどさくさ紛れに同姓結婚を認めさせた意味がない。
ミスをしたのはネネ自身だが、そもそもエリンシエの件がなければもっと落ち着いて策定作業ができたのだ。
この世にデウス・エクス・マキナがいるのなら私を道化にしようとする憎き敵だ、自分のミスに気づいてからたっぷり3日間、ネネは天に向かって呪詛を吐き続けた。
無論、ネネは先日ナノカとエリンシエの間にあった一件を知るはずもない。
知っていれば一国の前女王であろうとお構いなしにハンプデン家の私設特殊部隊が投入される。間違いなく。

「まあ、人質として異国の地に連れ去られた我が身にとって、頼るよすがと言ったらナノカしかおらぬのだ。許せ」
エリンシエは「人質」に微妙なアクセントを付けながらさらりと返す。
「うっ…」帝国の覇権に浴する立場のネネにとって、そこを突かれると痛い。それにつけ込んだ駆け引きとは分かっていても、どうも攻撃の手が鈍ってしまう。
それにエリンシエは11歳とはいえ、記憶転送によって数百年分の知識をため込んでいる、いわば帝王学の巨大データベースだ。いかに英才教育をたたき込まれたネネと言えど論戦では敵うべくも無い。
不承不承に矛を収めたネネは、とりあえずナノカを餌付けする目先の悦楽に没頭することにした。

微妙なパワーバランスがせめぎ合った(むろんうち1名はまったくその雰囲気に気付いていない)昼食が終わり、3人は食後のティータイムを楽しむ。
とはいえナノカは相変わらずコーヒーだが。


151:正しい子供の授かり方
08/12/14 22:55:36 A7+jNS9S
その時、のほほんとした顔でコーヒーをすするナノカをぼんやりと見つめながらエリンシエが何気なしに呟いた。
「なあ、ナノカ……女性同士で子を成すことは可能だと思うか?」
「ぶ―――――っ!」
ネネの口から吹き出されたアッサムの霧の中に、見事な虹が架かった。
「あ、虹」「おお、見事であるな」のんきな2名が捻りのない感想を述べる。
「げほっ、げほっ…え、え、え、エリンシエ女王!あなた一体何を!!??」
「だからもう女王ではないと言うに」
「そんなことはどーでもいいです!言うに事欠いてなんてことをおっしゃるんですの!?」
「いや、単なる学術的な興味だ。まあ気にするな」
「だからって何もこんな人目のあるところでそんな破廉恥なことを!」
「何が破廉恥なのだ。と言うか、そなたが騒ぎを大きくしているように思えるのだがな」

…とネネの暴風をエリンシエが柳に風と受け流している間、ナノカの灰色の脳細胞には発明の神が降臨しつつあった。
「つまり受精というのは遺伝情報の注入なわけだから、DNAを何らかの形で受け渡せば可能だよね。女性はXX染色体だから単性生殖は100%女性が産まれるわけで一代限りになる心配もないし、染色体の受け渡しにはマイクロマシンに行動をインプットしておけば可能だし」
…今回、ナノカに降臨したのは生命の営みに挑戦状をたたきつけた悪魔だった。

「…ナノカ?」「…ナノカさん?」
脳内倫理委員会の慎重派に賄賂を掴ませて検討部会を流し、マイクロマシンにおけるDNA情報保持機構の検討に入ったマッドサイエンティストに、口論を中断した二人が恐る恐る声をかける。
しかし発明に全てのタスクを振り向けたナノカは、秘密の弱点を知るスツーカ意外の何者も止められない。
結局、その日の閉門時間寸前に迎えにきたスツーカがナノカを強制停止させるまで
ビジー中のスーパーコンピュータと付き人2名は中庭に取り残されることとなった。


152:正しい子供の授かり方
08/12/14 22:56:07 A7+jNS9S
そして時は過ぎて1ヶ月後の夕食時、ふと思い出したようにナノカはエリンシエを自室へ呼んだ。
「エリンシエ、ついに人は神の領域へその一歩を踏み込んだよ!」
開口一番、今夜のナノカは絶好調で意味不明だった。
「…な、何の話だ?」当然の疑問を返す。
「やーだなー、こないだエリンシエ言ってたじゃない、人間の単為生殖は可能かって」
微妙に違っているような気はしたが、エリンシエはとりあえず曖昧にうなずく。
「それで完全な単為生殖は難しいとしても、遺伝子情報を保持したナノマシンを使えば『男性を必要としない』という意味での単為生殖は可能という結論に達したのですよ」
「は、はあ…」
「そこで、まずは私の細胞を使って作ってみたのがこちらです!」
満面の笑みで密閉フラスコを取り出す。中には白濁した粘性の液体が封入されていた。
ここにいたってやっとエリンシエにも状況が分かってきた。
ナノカはエリンシエのたわいない妄想を全力で真に受け、言った本人ですら御伽噺と諦めていた世界をたった1ヶ月で具現して見せたのだ。
ならば、それにエリンシエが応える術はただ一つだった。
「いやー、鞭毛の代替品についてはマイクロマシンのモーターでなんとかなったんだけど、DNAの保護膜とタンパク質分解酵素を同居させるのが大変で」「ナノカ」
「え?なにエリンシエ」
「その理論の実証に、余を使ってはもらえぬか?」
「え゛ぇ?で、でもエリンシエ、実証って言ったらつまり妊娠」
「なればこそだ。そもそもあれを口にしたとき、私の心中にはその想いがあった」
「で、でも何でまたそんなことを?」
「先達ての一件の時、ナノカに抱かれながら思ったのだ。ただ抱かれるのではなく、本当に最愛の人の子を産めたならどれほど幸せなことかと」
「はあ…」
「何だその気の抜けた返事は。そなた、いつぞやのラジオ番組で私が言ったことを冗談だとでも思っていたのか?」
「いや、あれはてっきり場を収めるために追及不可能な方向へ躱したのかと」
「心にもないことを公言するほど私はひねておらぬ。…そ、それにだ、あの時にも余のナノカへの想いは伝えたであろうが」ごにょごにょと後半を付け加える。
「あ、あーあー、そーいえば言ってたよね、おっぱい揉んでた時」
「…っ!だから、どーしてそなたにはデリカシーというものが…っ!」
「でもエリンシエが立候補してくれるなら嬉しいな」
「え!?」エリンシエの顔が一気に朱を帯びる。
「だって私にとってもエリンシエは初めての人なんだよ?初めて同士で添い遂げるというのは何というか男のロマンだと思うのですよ、ハイ」
「ま、まあそれは私としても望んでいたことと言うか何というか…男の??」
言葉を濁していたエリンシエが最後の単語に引っかかる。
「だってホラ、私は女の子のロマンは体験してないから」
「あう…」ナノカの性体験を歪めてしまった原因として、これを言われてしまっては返す言葉もない。
「と言うわけで善は急げと申しますし。さっそく試してみよっか?」
とにこやかに迫ってくるナノカを押し止める妙案は、エリンシエには無かった。


153:正しい子供の授かり方
08/12/14 22:56:44 A7+jNS9S
「こら、じろじろと見るでない!」脱衣中、ナノカの視線に気付いたエリンシエが身を竦める。
「どして?お風呂のときとかいつも見てるじゃない」
「それとこれとは話が別だ!いいからとにかくこっちを見るな!」
「そーお?ちぇ、ざーんねん」赤面しながら服を脱ぐエリンシエの姿に不思議と興奮を覚えていたナノカは、軽口を装いながら本心からの感想を口にした。
しょうがないので先ほどの人造精液をEテクペニスバンドに装填する作業に専念する。

「自分で服を脱いで畳む」というまだ慣れない作業を四苦八苦しながらやっと終えたエリンシエが振り返ると、背後から忍び寄っていたナノカがわきわきさせた手のやり場を失って棒立ちしていた。
「うわぁ、な、な、なんだ!?」身を竦めて飛び退る。
「あ、ばれた」「ばれたとは何だ、一体なんなのだその手は!?」
「いやー、エリンシエの裸見てたらなんだかいたずらしてみたくなっちゃって」悪びれもせずナノカが返す。
「というわけで改めまして」と言うなりナノカがエリンシエを抱きすくめた。
「何が『というわけ』だ…むぐっ」反論しかけたエリンシエの口がナノカの口で塞がれる。
突然の展開にエリンシエが硬直している隙にナノカの舌が侵入してきた。
「ん…んぐ…ん…んうっ!」舌をねぶり、上あごの裏を舐め回し、頬の裏側をつつき、執拗なまでにエリンシエの口内を犯す。
1分近く経ってようやく口を離すと、エリンシエは息継ぎだけではない喘ぎ声をあげた。
「ふあ…な…ナノカ…何なのだ今のは?」
「いやー、私もあれから勉強したのですよ色々と」
「勉強…?」「ほら、こないだの時はいろいろ失敗しちゃったから、次回は順序を踏んでちゃんとしようかと」
「しかしそれは何か学習の方向性が」言いかけて口ごもる。ナノカを男として『使って』しまったのは自分の責任なのだ。
「それにね」見透かしたようにナノカが続ける。
「エリンシエのせいで逆の体験からスタートしちゃったんだから、最後まで責任取ってもらわないと。ね?」艶然と微笑む。
「う…」半ば冗談と分かっていてもこれでは何も言い返せない。

しかしエリンシエにとってはある意味望んだ世界ではあるのだし、何よりその「正しい順序」にも興味はあった。
もう少しの間ネオスフィア動乱が起こらず、記憶転送が順調に進んでいればいずれそのような知識もコピーしたのだろうが、
エリンシエの脳には優先順位の高かった先王の重要な記憶や帝王学、治世術しか写されていない。

「…で、でだ、この後はどうすれば良いのだ?」上目遣いでおずおずと問いかける。
「えっとね、次はエリンシエの胸やあそこをオルガスムスに達するまでいじってー、そのあと男性器をおしゃぶりしてもらってー、次に反対向きになってお互いの性器を舐め合ってー、それからやっと本番です!」
「=≦♀¥°§★◆○&♂~~~!!??」あっけらかんと告げられた、想定のはるか斜め上を行く行為の数々に、エリンシエが声にならない悲鳴を上げた。
「なななななななナノカ!?なんなのだそれは!?夜伽というのはそんなことまでするものなのか!!?」
「だと思うよ、私だって詳しくないから何冊か参考書を買ってきたんだけど」
「参考書?」「うん、さすがに成人向け図書は買えませんので、私でも買えるあたりで女性セ○ンとか女性○身とか、あぁ、あと東○ポとか」
「…そ、そうか…世の夫婦はそのように激しい営みを行っていたのか…」
市井に明るくない悲しさか、エリンシエは『参考書』選びの致命的な過ちに気付かず項垂れた。


154:正しい子供の授かり方
08/12/14 22:57:48 A7+jNS9S
「どーお?エリンシエ、気持ちいい?」
全裸のエリンシエを後ろから抱きかかえ、片手で胸をさすり、もう片手を股間に滑り込ませたナノカが無遠慮な質問を投げかける。
「…っ!そ、そんな…こと、を…聞くな…あっ!」顔を真っ赤にしたエリンシエが必死に堪える。
「えー、でもちゃんとエリンシエがイってくれないと次に進めないよー」とナノカが口をとがらせる。
凶変発動なのか、単にマニュアルに拘泥しているだけのかは微妙なところだ。
ともあれエリンシエが満足していないと見たナノカはさらに攻勢をかける。
素早くエリンシエを抱き上げ、ベッドの上に仰向けに押し倒すと、先ほどまでの責めに加えてもう片方の胸に舌を這わせ始めた。
「ひあっ!?や、だめ、ナノカ、ダメぇ!」
拒絶の声を無視するように、仰向けになってなお重力に逆らう形の良い乳房を舌で舐めあげ、乳首を舌先で弾く。
胸に当てられた手は乳房の上で円を描きながら半径を縮めて中心へ迫り、硬く凝る桜色の乳首を軽く転がしては、焦らすようにまた乳房をくすぐった。
「やぁ、ダメ、イク、イッちゃう!」
「イキたいの?いいよエリンシエ、見せて、イクところ見せて?」残った理性にとどめを刺すようにナノカが耳元で囁く。
その声に反応してか、エリンシエは雷に打たれたように背をのけぞらせる。
「や、あ、ぃやああぁぁ――っっっ!!」
全身を震わせながら、エリンシエは絶頂に達した。十秒近く身体を硬直させて痙攣を続け、そのあとスイッチが切れたように弛緩する。
ナノカはぐったりと倒れ込んだエリンシエの秘裂をゆっくりと擦り続け、エリンシエの余韻を長引かせる。
「ぁ…いや…いやぁ…」休むことのない責めに朦朧となったエリンシエがうわごとのようにつぶやいた。



155:正しい子供の授かり方
08/12/14 22:58:27 A7+jNS9S
一方、幼い身体を快感に震わせるエリンシエの痴態に嗜虐心をそそられたナノカは放心しているエリンシエを抱え起こして座らせ、その顔にペニスを寄せる。
「さ、今度はエリンシエの番だよ?」頬を撫でながらエリンシエに呼びかけると、ぼんやりした表情のエリンシエが目の前のモノを見つめた。
「あ…ナノカの…」すでに快楽に酔わされているエリンシエは、かつて自分が純潔を捧げたモノに頬ずりすると、躊躇いもなく口づけする。
「んっ…」センサーを通じて伝わる唇の感触にナノカの腰が震えた。
エリンシエはナノカのペニスに舌を這わせ、口に含むと苦しげに涙を浮かべながらも必死に根本までくわえ込もうとする。と同時に刺激のない身体がもどかしいのか、無意識のうちに太股をこすりあわせた。
それを見たエリンシエの髪をナノカが手で梳き、さらに猫をあやすように喉元をさすると、性感帯を刺激されたようにエリンシエの身体がびくりと震えた。
倒錯した行為になけなしの理性も溶かされ、エリンシエはただ一心にナノカのペニスをしゃぶり続けた。

かつて一国を統治した女王が自分の前で跪き、喉を突かれる感覚に涙ぐみながらも一心に奉仕を続けている。
その光景に倒錯した興奮を呼び起こされ、ナノカの性感はすぐに上り詰めた。
「で、出るよっ、飲んでっ!」エリンシエの顔を両手で挟みながらナノカが腰を震わせる。
同時にエリンシエの口内に白濁液が吐き出された。
「~~~~っ!?」頭を押さえられているエリンシエはなすすべもなく白濁液を注ぎ込まれる。
「あっ、あっ、ああっ…」エリンシエの頭をしっかり押さえたまま、ナノカが腰を震わせるたびに二度、三度と精が放たれる。

口の端から零れるほどに注ぎ込まれた後、やっと頭を解放されるとエリンシエはけほけほと咳き込んだ。
「ううっ、酷いではないか、何をする…うわ、なんだか口の中が苦くなってきたぞ!?」
「あ、それはアルギニンのせいだと思うよ多分」
「そーいうことを聞いているのではない!だいたい前の時もそうだったが何故口に!」
「いやー、だって参考書によると最初はこーするらしいし」
「え゛ぇ?し、しかしこのようなことをしても何もならぬではないか」
「いやいや、でもすっごい気持ち良かったので私的にはオッケーです!」
難関を乗り越えたアスリートが栄養ドリンクの蓋を開けるときのような無駄に爽やかな笑顔で、ナノカが身勝手な回答を返す。
「あ、それともやっぱり膣内に出される方がいい?」
「ち、膣っ…い、いや、だからそーいう問題では無くてだな」
「それではエリンシエの同意も得たところで当初の予定通り第三段階へ移行とゆーことで」
エリンシエの逡巡を大変都合良く解釈したナノカは素早くエリンシエを押し倒し、逆さ向きにのしかかった。


156:正しい子供の授かり方
08/12/14 22:58:58 A7+jNS9S
「ちょ、ま、何を…ひあっ!」動転のあまり抵抗も忘れたエリンシエの秘裂をナノカが指でそっと開く。
「あ、ちょっと濡れてる。さっきから触ってないのに、エリンシエやーらしーんだー」
「やだ、ナノカ、馬鹿、見るなぁ!」
はかない抵抗を楽しむようにナノカの舌はぴったりと閉じたエリンシエの陰唇を執拗にねぶり、舌先を差し入れ、内側を舐め上げる。
「ふあ…あぁ、ダメ、そんな、ダメぇ…」
「ほーらエリンシエ、自分ばっかり気持ち良くなってないでこっちもしてくれなきゃ」
ペニスを目の前に突きつけられたエリンシエ。快楽という責め苦から逃れる術がそこにあるかのように必死にむしゃぶりついた。
「んっ…上手だよエリンシエ、先端も舐めてみて…」
絶え間なく与えられ続ける快感に半ば朦朧としたまま、必死にエリンシエはナノカの命令に従う。
その刺激に昂ぶったナノカが舌を突き出して奥の方に差し入れようとすると、途中で何かに阻まれた。
「あれ?」首をかしげながらエリンシエの膣口をそっと拡げ、「んん?」中を覗いて少し考えこむ。
「…ど、どうしたのだ、ナノカ?」下半身からの刺激が無くなったエリンシエが不安そうに、そしていくぶん不満そうに見遣る。
「処女膜が元に戻ってる」「え?」
「ほら」指でくにくにと押す。
「い、痛っ!…え、ええ!?なぜ??」軽く混乱するエリンシエ。
「多分ね、エリンシエとえっちしたのは一晩だけだったから、その後で損傷が治っちゃったんだよ」
「えぇ!?…と言うことは、もう一度あの痛みを味わわねばならぬのか?」
「うーん、まあ最初よりは若干マシだと思うけど」と無責任な返答をしつつナノカは未発達な陰唇を舐め上げる。
「ひっ!」不意打ち気味に再開された責めにエリンシエが悲鳴を上げた。
「ほらエリンシエ、口がお留守になってるよ?」
ナノカがからかうが、上り詰める寸前のエリンシエには届いていない。
「ああ、ダメ、ナノカ、ダメ、ダメぇ!」
「駄目なの?じゃあ、やめたげる」とナノカが舌の動きを止める。

「イヤ、イヤぁ…お願い、ナノカ、いじわるしないで…」絶頂寸前でお預けを食ったエリンシエが泣き声で懇願する。
「じゃあ、どうしてほしいのか言って?」意地悪くナノカが追い詰める。
「…ッ、い、イかせて…ナノカの舌でイかせてぇ!」理性のヒューズが飛んだエリンシエが本心を叫んだ。
「よくできました~、それじゃあごほーび♪」言うなりナノカは包皮を指で押しのけ、痛々しいほど充血している幼いクリトリスを舌で舐め上げた。
「ひやぁっ!」その刺激にエリンシエの忍耐力は一瞬で崩壊する。
僅かに残った理性で声を抑えようと下唇をかみしめながら、
「あっ、んっ、んくうぅ~~っ!」エリンシエは二度目の絶頂を迎えた。


157:正しい子供の授かり方
08/12/14 22:59:28 A7+jNS9S
「な、ナノカ…できるだけ痛くないように頼む…」仰向けに寝かされ、大きく脚を開かされたエリンシエがすがるようにナノカを見つめる。
「うん、ゆっくりすると痛いのが長引くと思うし、最初は一気に入れちゃうから」
「え?それでほんとに」「えいっ」
エリンシエに逡巡する暇を与えず、ナノカが一気に腰を進める。
治りかけの処女膜は再びあっけなく突き破られ、エリンシエの幼膣は奥まで蹂躙された。
「かはっ」エリンシエの喉から咳のような音が漏れ、仰け反った上半身がベッドの上に豊かな金髪を振り撒く。
わずかな間を置いて、エリンシエの目にみるみる涙が溢れた。
「い、痛い、痛いよぉ、ナノカの嘘つきぃ!」ぽろぽろと涙の粒を零しながら、力無くナノカの腕や胸をたたく。
ナノカはペニスを突き入れたまま動きを止め、泣きじゃくるエリンシエをぎゅっと抱きしめた。
はぁはぁと浅い息をつくエリンシエの唇を奪い、舌で口内をゆっくりと愛撫する。
エリンシエの身体の強張りが解けるのをしばらく待って、ゆっくりと口を離した。
「もう一回エリンシエの初めてをもらっちゃったね?」耳元で囁く。
「あっ…」『最愛の女(ひと)の子を産む』あまりに現実離れしたエリンシエの夢。
だが今下半身に感じる疼痛は現実で、これから自分はナノカの精を膣で受け止めるのだ。
その事実を再確認したエリンシエは内から湧き出す痛みとは違う感覚に身体を震わせた。

「もう、大丈夫?」エリンシエの頭をそっと撫でながら、ナノカが囁きかけた。
耳元で囁されるたびにエリンシエは下腹部の痛みが消えていくような感覚に襲われる。
それどころか、エリンシエの身体は膣内を埋めたまま動かないペニスにもどかしさすら感じ、両胸の先端は刺激を求めて硬く尖っていた。
「お願い、ナノカ、動いて…」エリンシエが応じる。震える手を伸ばし、ナノカの頬に添えた。
「うん、じゃあ最初はそっとするから」ナノカがゆっくりと腰を前後させる。
「うあぁっ!!」エリンシエが痛みとも快感ともつかない声を上げる。
目を開くと涙でぼやけた視界の中に、自分の上に覆い被さって陶然とするナノカの姿が見えた。
自分の膣をナノカのモノが擦りあげている。ナノカが自分の膣で感じている。
最愛の人に抱かれているという実感が幼い身体に性感を与え、破瓜の痛みを覆い隠していく。
抜き差しされるペニスに血が付着していることだけが、エリンシエの破瓜を証明していた。

ナノカの首に両腕を巻き付け、しがみつくような姿勢のまま揺さぶられるエリンシエ。
「うあっ、あっ、ああん!」乳首がナノカの胸に当たって転がされる。
我知らず腰を動かし始めたエリンシエが健気にナノカのペニスを締め付ける。
「うあ、す、すごい、エリンシエの中、気持ちいい…っ!」幼膣の激しい締め付けと、耳元で快感にあえぐ少女の泣き声に揺さぶられ、急激にナノカも昂ぶっていった。


158:正しい子供の授かり方
08/12/14 22:59:59 A7+jNS9S
ナノカのが欲しい。
ナノカを中で感じたい。
ナノカに膣内射精されたい。
いつの間にかエリンシエは両脚もナノカに巻き付けていた。
ナノカのモノを少しでも奥に受け入れようとするかのように脚に力を込める。
「出して、ナノカぁ、なか、中に出してぇ!」はしたない言葉を躊躇いなく叫ぶ。
ともすれば今にも果てそうな状態で必死に堪えていたナノカも、涙ぐみながら求めてくる健気な少女の姿に忍耐の堰が切れた。
「か、可愛いよっ、エリンシエ…っ!!」
しがみつくエリンシエを抱き上げると正座した自分の両脚に跨らせる。重力に従って深く挿入されたペニスがエリンシエの子宮口を突く。
「うあ、い、イっちゃう!」その姿勢のまま、ナノカが腰を震わせた。
ナノカのペニスから精液が迸り、エリンシエの膣奥を叩く。
「ナノカ、ナノカ、ナノカぁ―――っ!」奥に注がれる熱いものを感じた瞬間、最愛の人の名を叫びながらエリンシエも絶頂に達した。
精液を浴びた膣が激しく収縮し、全て搾り取ろうとするかのように締め付ける。その刺激で更に精が吐き出され、膣奥を満たしていく。
「「あっ、あっ、あっ…」」絶頂を共有し、抱き合ったままさらに昂ぶっていく二人の声が重なった。

繋がったまま息を整え、奥に突き入れていたものをそっと抜き出すと
「あっ…」エリンシエが名残惜しげに呻く。
同時に、精液と破瓜の血が混じった桜色の液体が痛々しく拡げられた膣口から溢れた。


159:正しい子供の授かり方
08/12/14 23:00:30 A7+jNS9S
発明工房自慢の24時間風呂でべたべたに汚れた身体を洗う。
予感めいたものを感じたエリンシエは一人で入ろうとしたが、「まーまー、いつものことじゃない」と押し切られ、結局二人で入らざるを得なかった。
大きくもない湯船に二人なので、ナノカに背を向け両脚の間にすっぽり納まった恰好でエリンシエも湯に浸かる。
目を閉じ、湯に疲れを溶かしていると不意に抱きかかえられるような感触。
自分の胸元に目を向けると、両胸をしっかりと後ろから掴むナノカの両腕が見えた。
「おお、この滑らかな肌触りとフレッシュな弾力…いやー、まさに芸術だね」
ナノカはオヤジ臭い台詞を吐きながら胸を揉みしだく。
「やっ、ナノカ…何を…んぅっ!」お湯の熱で敏感になった胸を責められ、エリンシエが悶える。
「ね、エリンシエ…せっかくだからここでしてみない?」
「な、何がせっかくなのだ!」「だってホラ、据え膳食わぬは男の恥って言葉もあることですし」
「誰が据え膳だ…にゃあっ!やめ…ふあっ!」治まっていた性感がナノカの手でまた目覚めさせられる。
そもそも風呂に押し入ってきたナノカがペニスバンドを着けっぱなしだった時点で気付くべきだった、エリンシエは薄れゆく理性で己の迂闊さを呪った。
「それにね、たくさんしたほうが赤ちゃんができる確率も上がると思うよ?」耳の先を舌でくすぐりながらナノカが囁く。
「赤ちゃん…ナノカの…」身体と心の両面から攻め込むナノカの手管に、エリンシエはたやすく籠絡されていった。


両脚を開かせ、背後から膝裏に手を差し込んでエリンシエを持ち上げたナノカがゆっくりとその身体を下ろしてゆく。
エリンシエは言われるがままにペニスに手を添えて自らの秘裂にあてがい、自分の膣内に挿入されていく光景を蕩けたような表情で見つめていた。
愛液とお湯を潤滑剤に、エリンシエには少し大きすぎるペニスが飲み込まれていく。
「あ…ああ…ナノカ、ナノカぁ…」口を大きく開け、身体をわななかせるエリンシエ。
ナノカはその顔を振り向かせて唇を奪う。
たっぷりとエリンシエの口内を犯した後、ナノカはゆるゆると腰を動かし始めた。
浮力の助けを得たエリンシエの軽い身体は、ナノカが腰を突き上げるだけでゆっくりと上下を繰り返す。
背後から胸を揉みしだいていた両手は人差し指で乳首をくるくると転がし、残りの指は乳房を愛撫し続けた。
精密工作機械のようなナノカの手は、的確かつ緻密な動きでエリンシエの性感を高めていく。
「…ナノカ…ナノカぁ…」胸をなぶる指と、奥を突き上げる剛直の感覚に酔いしれ、次第に意識が混濁し始めたエリンシエは夢うつつで揺さぶられ続けた。


160:正しい子供の授かり方
08/12/14 23:01:44 A7+jNS9S
「エリンシエ、前を見てごらん?」ナノカの声に意識を引き戻されたエリンシエが言われるままに前を見る。
そこにはM字型に脚を開き、背後から突き出されたペニスに無毛の縦筋を押し開かれ、幼い身体をまさぐられながら悦楽の表情を浮かべた自分の姿が鏡に映っていた。
「…あぁ、いや、見ないで、ナノカ、見ないでぇ!」イヤイヤをするように力無く首を振るが、エリンシエの膣はその言葉を否定するように一層強くナノカを締め付ける。
その反応を楽しむように、右胸を責めていたナノカの手が下へと伸び、結合部の上にある包皮を開くとクリトリスを転がす。
「イヤぁ、許して、許して!」限界を超えた快楽にエリンシエは我を忘れ、お仕置きされる子供のような泣き声を上げた。

すると突然、ナノカの責めが和らいだ。細やかな指使いとゆったりした腰の動きにエリンシエは酔いしれ、暖かで柔らかな性感に溺れていく。
するとナノカがそっとエリンシエの耳元で囁いた。
「エリンシエ、気持ちいい?」「うん…」
「じゃあちゃんと言ってごらん?」「気持ちいい…きもちいいの…」
「どこが気持ちいいの?」「…おっぱい…」
「それだけ?もっと気持ちいいトコあるでしょ?」ペニスに大きく拡げられた秘裂を指で撫で上げる。
「ふあぁっ!…ごめんなさい…おま○こ…おま○こきもちいいの…」
夢と現実の間をたゆたうエリンシエはナノカに促されるままに卑猥な言葉を口にした。

肉欲の虜へ堕ちていくエリンシエを、ナノカはさらに辱める。
「おま○このどこが気持ちいいの?」「いりぐちと…うえのところ…」
「ここ?ここはクリトリスって言うんだよ?」「ふやぁっ!…く、くりとりす…」
「おっぱいは?」「…さきっぽが…せつないの…」
「どうしてほしい?」「…おっぱいと…おま○こ…いっしょにいじめてほしいの…」


161:正しい子供の授かり方
08/12/14 23:02:23 A7+jNS9S
「いい子だねエリンシエ、それじゃごほうびをあげる」再びナノカの責めが激しさを増した。
前触れ無く再開した乳首やクリトリスへの執拗な責めと激しいピストン運動。
理性どころか意識すら飛びかけたエリンシエは、ナノカに嬲られるまま絶え絶えに喘ぐ。
「あっ、あっ、あっ」エリンシエの口は言葉を忘れ、ただ喘ぎ泣く声だけを紡いだ。
「可愛いよ、エリンシエ…」ナノカが囁くたび、エリンシエの膣内はナノカの精を求めるように強く締め付ける。
絶頂へと上り詰めていく二人の動きは激しさを増し、風呂の湯が浴室中にまき散らされる。
暴れる脚が排水栓を引っかけ、風呂の湯はほとんど抜けていたが二人とも気にも留めない。
エリンシエは両手をバスタブの縁にかけ、浮力を失った身体を自ら上下させていた。
動きの激しさにペニスが抜けてしまうと、エリンシエはもどかしげに自ら秘裂を指で開き、ペニスに手を添えると愛おしげに挿入する。
もうナノカにもエリンシエを嬲る余裕はない。ただ背後から抱きしめながら動きを同調させる。
そして求めるよう振り返ったエリンシエにナノカが口づけた瞬間。
「「~~~~~~~~~~っ!!」
お互いの唇をむさぼりあいながら、二人は声も無く同時に絶頂に達した。
ナノカのペニスから再度精液が吐き出され、エリンシエの膣内を白濁液で埋めていく。
膣内を満たされる快感にエリンシエが身をよじり、その拍子にペニスが抜けた。
「やぁ、やだっ…」エリンシエの両手が抜けたペニスを求めてさまよう。
なおもナノカが身体を震わせるたびペニスは射精を続け、その手を白く汚した。
「あ…ナノカの…」エリンシエはべっとりと付いた精液を愛おしげに見ると、絶頂に震える指を口に含んだ。

荒い息を整え、湯の抜け落ちた寒さにようやく気付いたナノカがシャワーの栓を開く。
エリンシエを持ち上げて向きを変え、向かい合わせに座らせると胸や顔まで飛び散っていた白濁液を洗い流してやる。
その間、エリンシエは焦点の合わない目でナノカを見つめながら、されるがままになっていた。
くすりと悪戯っぽい笑みを浮かべたナノカが耳元に口を寄せ、とどめの一言を囁きかける。
「赤ちゃんできるまで、いっぱいセックスしようね?」
「うん、する…なのかと、せっくす、するぅ…」うわごとのように鸚鵡返しするエリンシエ。
性交の疲労と湯あたりに襲われたのか、そのまま気を失った。


162:正しい子供の授かり方
08/12/14 23:03:04 A7+jNS9S
エリンシエが意識を取り戻したのは小一時間経った後のことだった。
ベッドに寝かされたエリンシエが目を開くと、先ほどまでのサディストぶりが嘘のように優しく髪を撫でるナノカの姿が映る。
「…ナノカ?」「あ、急に起きちゃダメだよ、少し顔色が悪いよ?」
「そうか…気を失っていたのだな…それにしても風呂の中でナノカにいたずらされた辺りから記憶が断片的なのだが…湯船の中で抱かれたことはうっすらと覚えているのだが」
「ええ~!?忘れちゃったの!?」「うむ…なんだその目は。また何か余に破廉恥なことを強いていたのではあるまいな」
「イエイエナンデモアリマセンヨ?…ちぇ、つまーんなーいのー」
さっきまで自分の仕打ちによがり泣いていた少女の痴態を名残惜しく思い出し、ナノカは口をとがらせた。


「しかし、それにしてもEテクノロジーとはまさに神秘の力であるな、余がナノカの妻になれる日が来ようとは…」
夢見るような遠い目をしたエリンシエが呟く。
「でもエリンシエって成長早いんだねー、私なんかまだ始まらないから、こないだなんてスツーカが、徹夜ばっかりしとるから成長が遅くなるんだ~、なんて言って病院に連れてかれそうになったのに」
「ん?何の話だ?」エリンシエが怪訝そうに尋ねる。
「いや、初潮まだなんだよ私」
「しょちょう?なんだそれは」「え?…いや、だから、月経が始まって排卵ができるようになる現象というか」
「ふむ、そういうものなのか。で、月経とはなんだ?」エリンシエがまったく自然に質問を重ねる。

「…あの、エリンシエさん?」ナノカの心にむくむくと不安がわき起こり、おもわず居住まいを正してエリンシエに問いかける。
「む?何だナノカ改まって」「ちょっとお聞きしますが、今までに性器から出血したことは?」
「な、何を言わすのだ、ナノカに抱かれたときが初めてに決まっているではないか…」
赤らめた頬を手で覆ったエリンシエが、完全に見当外れな答えを返した。

「…え、え゛え~~~~~~~~~~っ!!??」
「実験失敗」の書き割りを(心象的に)背負ったナノカの絶叫が響き渡った。

163:正しい子供の授かり方
08/12/14 23:03:43 A7+jNS9S
数日後、また中庭に3人集まっての昼食後。まるで午後の天気でも聞くような気軽さでナノカが口を開いた。
「ネネちゃんってさ、もう初潮きた?」
「ぶ―――――っ!」
ネネの口から吹き出されたダージリンの霧の中に、見事な虹が架かった。
「あ、虹」「おお、見事であるな」のんきな2名が捻りのない感想を述べる。
「ななななななナノカさん!!??いきなり何を!!??」
「ほら、初潮がくれば赤ちゃん産めるようになるでしょ?」
「いえですからそう言うことではなく…というか初潮が来ればすぐ産めるようになるわけでもないですし…」
「そなの?で、ずばりネネちゃんはどーお?」
「あ…いえ、その、わたくしまだ12歳ですし、来てないからといって遅すぎると言うことはないと思うのですが…」首まで真っ赤に染まったネネがごにょごにょと口を濁す。
「まだなの?ちぇ、ざーんねん」ナノカがあからさまに落胆の表情を浮かべる。

(が―――ん!)さっぱり話の流れは分からないが、ともかくナノカの期待に背いてしまったことに気付いたネネはこの世の終わりのような表情でよろめいた。
「そっかー、実験に協力してもらえないかと思ったんだけど無理かー」
ショックのあまり、ナノカの口から禁断のパラダイス行き乗車券が発行されていたことにネネは気付かなかった。
「で、でも!ナノカさんのためでしたらわたくしなんとしてでも初…そ、その、えーと、大人の女性になってみせます!」
「いやいーよ、ちょっと聞いてみただけだから」あっさりと引き下がられ、ネネは話の真意も知らないまま肩を落とした。

向かい風に乗って舞い戻った紅茶の霧を浴びて髪がしおれたネネは、雨に濡れた捨て犬のように見えた。

(終)

164:正しい子供の授かり方 後書き
08/12/14 23:05:05 A7+jNS9S
ども。エリンシエいぢめに命を燃やす前スレの770です。
というわけで自らのボキャブラリの壊滅っぷりに驚愕しつつなんとか書き上げた第二作です。何しろ「名残惜しい」って単語を思いつくのに半日かかったし。
連想変換候補付きATOK2008+広辞苑for ATOKサイコー。そして氏ねword。

そもそも前作においてネネの年齢は12歳だったのをすっかり忘れていたんよ。
そのせいでオチがまったくもって支離滅裂(自分とナノカが結婚できなくなる法律を通してどーする)になってたんよ。
あれ以来、夜な夜な般若のごとき顔のネネが枕元に立って、魔太郎よろしく
「ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ」って言うんよ。
しょうがないからフォローしようとしたんよ。
それなのに書き終わってみたらますます悲惨なんよ。
これは多分ネネの抱き枕がないのがいかんのよ。でもどう考えても出るはずないんよ。報われないオチ専任だし。どきあどのボタン押し係だし。


ついでに私の執筆の原動力を大公開。またの名を露悪趣味的ズリネタ晒し。
URLリンク(aaabbbccc.s6.x-beat.com)
大きい方のナノカさん(上)は画集をスキャンし、加工してプリントエイティにオーダーしたもの。
全長120cmのオフィシャル品(中)は素晴らしい印刷なんだけど小さすぎ。
エリンシエ(下)はオフィシャルのカバーにシリコン綿の組み合わせ。こっちは等身大なのでばっちり。(何がだ)

ナノカさんのお腹って最強にエロいよね。特に脚の付け根のV字ラインとおヘソ。
あとエリンシエは表情から見て、ぶるぶる振動する卵形のおもちゃとか絶対に挿れられてるよね。


あ。
いま家の前にハンプデン家の私兵部隊1個小隊が見えました。もう待避するいとまもありません。
今破砕鎚で扉を破りました!ものすごい力!さようならみなさん、さようなら…


165:名無しさん@ピンキー
08/12/14 23:16:14 GP1MdeIS
超おひさしぶりに神こーりーん!!
ぐじょーぶ!!

166:150
08/12/14 23:35:06 A7+jNS9S
あっちゃー。いきなり誤変換発見。

>>150
×これではどさくさ紛れに同姓結婚を認めさせた意味がない。
○これではどさくさ紛れに同性結婚を認めさせた意味がない。


167:名無しさん@ピンキー
08/12/15 00:15:03 caF2JOKf
>>164
GJえろす!! ナノカさん悪魔w
これはぜひちょっとしたバチがあたって欲しいですね、性的な意味で。

168:名無しさん@ピンキー
08/12/15 01:51:49 odxAtidh
>>164
実にGJ。 実にうらやますぃ、すばらしい執筆環境をお持ちだw
次を心待ちにしております。


169:名無しさん@ピンキー
08/12/15 10:25:13 5gmOiVlB
エロすぎるだろwwwマッド工房士ナノカさんwww

>>164GJ!!

このエリンシエ&ナノカのシリーズ、ぜひ続けてもらいたい


170:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:34:41 H01ugXyu
エリンシエ陛下かわゆい…

171:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:19:22 Uhhu/iEO
>>164
なんとかハンプデン家の私兵部隊から逃げ切って、続編おながいします

172:名無しさん@ピンキー
08/12/16 10:54:21 HwNwtOly
>>164
GJ!! ネオスフィア後のエリンシエ、こんな風に幸せ?そうならいいですねえ。

にしても自作の絵拡大枕ウラヤマスィ・・・

173:名無しさん@ピンキー
08/12/17 02:12:46 LU6UjHZ0
エリンシエ陛下テラエロス(;´Д`)ハァハァ

174:164
08/12/17 08:20:55 vxdGvZ6X
>>165 >>167-173
拙作へのレスありがとうございます。
これから忙しくなるので当分書けませんが、
次回はさすがにいぢめ成分を少し削減しようかと。

ただし会社が支部全廃の大リストラ。
支部採用の俺オワタ\(^o^)/なので
それどころじゃなくなるかもしれませんが。
さーて、ウチは失業保険出ないんだけどどーすっかなー。

>>168 >>172
冬コミあわせでナノカ&パルフェ枕とナノカ&ラファルー枕を
1枚の両面にまとめて(元は片面印刷)再販するそうですよ。(多分後日通販あり)
材質はスク水素材とのことなのでツーウェイトリコットの模様。
サイズは未定だけど140cmならいいなあ。

>>167
だが断る
この>>164が最も好きな事のひとつは
ナノカさんをMキャラにしようと思ってるやつに
「いやでーす だめでーす」と断ってやる事だ…

175:名無しさん@ピンキー
08/12/17 10:52:48 dXFBetyr
なんかプライベートが大変そうみたいですけど、気長に続きお待ちしてまっす

176:名無しさん@ピンキー
08/12/19 02:12:23 2rt5lhM9
むしろさらにエスカレートするエリンシエいぢめに期待したいなもし

177:名無しさん@ピンキー
08/12/21 23:00:56 Di8fRPaf
>>164
パナビア先輩相手にめちゃくちゃにプチレイプされても文句言えないマッドナノカさんw
GJ!

178:名無しさん@ピンキー
08/12/23 00:36:23 jA/psu1u
全身拘束された上に、妊娠可能な先輩の培養精液を無理やり流し込まれるナノカさんさんですか…

ナノカに対して上位に立てそうなキャラはフェアリさんかラファルーだけではあるまいか



179:名無しさん@ピンキー
08/12/23 10:59:42 YW2hdFXU
本編中のナノカ好き好きなおにゃのこたちは、それぞれ
ナノカに犯されたいのか、犯したいのか…それが問題です

180:名無しさん@ピンキー
08/12/28 12:26:56 h7frlWI5
もちろん刺しつ刺されつでしょう

まあナノカが男の子だったら全て解決する問題なのかもしれんが

181:名無しさん@ピンキー
08/12/28 15:25:12 hu/K8lGk
ナノカさんが男だったら女性キャラ全員に輪姦されるだろ、常識的に考えて…

それより復刻版枕カバーを購入した俺の今夜が心配だ。

182:名無しさん@ピンキー
08/12/29 11:19:54 txF1F6Nj
復刻抱き枕で溜め込んだ妄想パワーをSS創作のパワーに変換するのだ!
ナノカさんにオトコの味を教えてやるのだ!!

183:名無しさん@ピンキー
08/12/29 21:59:55 C7NAMYyA
先輩シリーズの続きはもうないのだろうか
あの話の中に出てくるフェアリ先生のファンなんだ、オイラ

184:名無しさん@ピンキー
09/01/01 20:33:01 63HhOJ83
あけおめ
どうか今年も職人さんが降臨してくれますように…

185:名無しさん@ピンキー
09/01/05 08:40:29 pvhSl80t
アマネカさんには、エアナのきょにゅーを生で揉み込んでもらいたいです

186:名無しさん@ピンキー
09/01/10 11:10:00 8wo+FeNv
ぜひナノカのテイスティングに挑戦してもらいたいんですが

それでもって逆襲されるアマネカさん

187:名無しさん@ピンキー
09/01/10 16:04:14 spf5tywd
ナノカさん救出に飛び出したネネちゃんがアマネカさんの指技のえじきになるところまでは見えた

188:名無しさん@ピンキー
09/01/14 15:11:25 mZQgPHPo
ナノカさんの発明した淫具VSパシ研を希望

189:名無しさん@ピンキー
09/01/18 11:35:58 HImZtMBu
自ら発明した淫具のテストに惑溺してしまうナノカさんを希望

190:すれ違わず、けれど歩みは重ならない
09/01/19 02:57:18 HjlCl2iJ
 急なくしゃみを、噂話をされていると称したのは、一体誰が最初なのだろうか。
 もちろん、科学的な根拠など無く、民間の伝承にすら起源が怪しい。
 別にそれが何だと言うわけではないのだが―
「……っくしゅ!」
 ―パナビア・トーネイドは、起きて早々、急なくしゃみに襲われた。
 ずず、と、小さく鼻をすすり、こんこんと咳をする。
 嫌な予感はしていたのだが、どうも的中してしまったらしい。
「……風邪、かな」
 体が少しだるい気がする。あんなごつごつしたところで寝転ぶからだ。
 背筋が寒い気がする。暖かくなってきたとはいえ、外で寝るからだ。
 頭が少し痛い気がする。ええと、ええと―
「ああもう、全部ナノカのせいよ……」
 そうつぶやいて、ふとナノカも同じような条件だった事を思い出す。
 あの子はどうだろうか。自分のようになってはいないだろうか。
「……アホらし。今は自分のこと……」
 ふらふらと、ベッドから身を乗り出す。今の時刻は―十時を大きく回っていた。
 体の端々に痛みを感じながら、こういった時のために用意してある薬と栄養剤を取り出して飲む。
 食事など作る気にはなれない。だが、これを飲んでおけば、とりあえずは大丈夫だろう。
 そのままベッドに戻ろうとした時だった。不意に玄関のドアがノックされる。
「……本当に、嫌な時に客って来るのよね」
 ぶつくさと言いながらも、一応玄関に向かう。そう言えば、本日休業の看板も出しておかないと。
「どうせ借り工房なんだから、無視しちゃってもいいんだけど」
 とは言ったものの、いちいち応対は出来ない。とりあえずこの客には断りを入れて、改めて看板を出そう。
「はいはい、すいませんけれど、今日は休業―」
 言いながら扉を開けると、でっかいトンカチの後輩と目が合った。
「……今日は休業よ」
「……みたいですね」
 パナビアの顔を見て、ナノカは小さく苦笑いを浮かべて答えた。

191:すれ違わず、けれど歩みは重ならない
09/01/19 02:58:02 HjlCl2iJ
「すいません、先輩。私のせいで」
 濡れタオルをきゅ、と絞り、パナビアの額に丁寧に置く。
 冷たいタオルの快感に目を細め、パナビアは小さく息を吐いた。
「何であんたは大丈夫なわけ……」
 責めるよりも先に、そちらのほうが気になった。
 条件はほぼ同じ。いや、むしろ本格的に寝に入った彼女のほうが悪いと言えるのに、何故ぴんぴんしているのだろう。
 まあ、少々責めるような口調になったのは、この際置いておく。
「いやあ、何といいますか……頑丈な体に生んでくれた両親に感謝です」
 つまり、別に何をしたわけでもないということらしい。
 こんなところですらスペックの違いを見せ付けられ、パナビアは泣きたい気分になった。
 それとも、最近の自分が調子を崩し気味なのだろうか。いや、多分そうだ。そうに違いない。
「はあ……もう分かったから、帰りなさい。移るわよ」
「え、でも……」
「いいから。これで移ったら笑い話よ。あんたのお供にも迷惑かかるでしょ」
 そう言って目を閉じる。この後輩はお節介焼きなので、突き放してやらないと諦めない。
「何か用事なら、明日また聞いてあげるから。今日は帰って自分の仕事、してなさい」
 自分の仕事、という単語を出せば、引き下がるだろう。
 彼女も、自分にとっては目の上のたんこぶだが、逆を言えばその程度には工房士だ。自分の仕事には誇りを持っているだろう。
 他の誰かならばともかく、同じ工房士である自分から出た言葉なら。そう考えての言葉に―
「……仕事は、今日はお休みです」
 何か重いものを開くようなその口調に、パナビアは耳を疑って視線を向けた。
 視線の先ではナノカが、少し困ったような笑顔を浮かべ―
「だから、今日は先輩の看病、しちゃいますね」
 すぐに、いつもの笑顔に変わる。
 ただ、その笑顔はどこか空虚に見えた。
 らしくない。そう思うが、彼女を気遣ってやれる余裕が今の自分には無いことを、パナビアは少し悔しく感じた。

192:すれ違わず、けれど歩みは重ならない
09/01/19 02:58:44 HjlCl2iJ
「はーい、風邪の時にばっちり、プロスペロ流スタミナおかゆですよー」
 小さい鍋を片手に、そんな事を言いながら部屋に戻ってくる。
 朝食は栄養剤で誤魔化したと答えたら、何やら張り切って厨房へ向かっていった。
 止めようにもそんな体力は無かったので、仕方なく待っていたら案の定、と言う奴だ。
「……変なもん入ってないでしょうね」
 憎まれ口を叩きながら上半身を起こす。
 折角作ってもらったものだ、いただくつもりではあるが、やっぱりこういうセリフを吐かないことには、自分らしくない。
「大丈夫ですよぉ、天然物しか使ってませんから。ケミカルゼロパーセントです」
「……そういう意味じゃないんだけど……まあいいわ」
 どうも意味を取り違えているようだ。そもそも食塩などの一部調味料はケミカルではないのかなどとも思うが、あえて突っ込まないでおく。
 とりあえず受け取ろうとして―ナノカが妙な動きをしていることに気付く。
 スプーンでおかゆを一匙すくい、軽く息を吹きかけ―
「はい、先輩。あーん」
「…………」
 眩いばかりの笑顔で、そんな事をしてくる。
 さっきの暗い笑顔はなんだったんだとか、そんな恥ずかしい事が出来るかとか、色々な言葉が脳裏に浮かび上がり―
「……あーん……」
 結局、やたらと眩しい後輩の笑顔に押し負けてしまう。
 風邪で弱っていたのも多分にあるはずだ。いつもなら突っぱねている。多分。
「おいしいですか?」
 口の中で、ふわりと漂う塩と卵の味に、そのまま溶けて消えていくような食感。
 卵と塩だけではないようだが、何が入っているのだろう。生姜か何かだろうか。
 ともかく、おかゆとしてはかなり出来のいいものだ。さすがのパナビアも、ナノカの問いには首を縦に振る事にした。
「よかった。まだまだありますから、どんどん食べちゃってくださいね」
 そう言いながら、また一匙すくい、差し出してくる。ええい、ままよ。どうせ他には誰もいない。
 恥ずかしいのを我慢して、食べさせてもらう事にする。程なくしておかゆは、全てパナビアの胃袋に収まった。

193:すれ違わず、けれど歩みは重ならない
09/01/19 02:59:17 HjlCl2iJ
「じゃじゃーん。更に玉子酒でーす」
「……いや、うん。別にいいんだけど」
 そんな得意気に出されても、という言葉を飲み込む。
 折角作ってくれたのだ、もらっておこう。
 ナノカからコップを受け取り、一啜り。
「どうです?」
「……これもおじいさんから?」
 そう聞き返し、口をつけることで質問に答える。
「はい。私が風邪で倒れた時、作ってもらったことがありまして」
「……あんたでもそういうこと、あるのね」
 そんな言葉を返して、玉子酒を飲み干す。
 一応この後輩でも、風邪を引いたりして倒れる事があるのだと知って、ちょっと得した気分になる。
「最近はなかなかお世話になることはありませんけど」
「まあ、それが一番なんだけどね」
 ナノカにコップを返して、横になる。
 玉子酒の効果だろうか、体がぽかぽかと暖かくなってきた。
「ん、ありがと。おかげで眠れそうだわ」
「えへへ。それじゃ、片付けてきますね」
「あ……」
 くるりと踵を返すナノカに、パナビアは思わず声をかけてしまった。
「? 何ですか?」
 ドアに手をかけたままで振り返り、聞いてくる。
 だが、パナビアは小さく首を振って、なんでもないと返した。
 言えない。言えるわけが無い。
 眠るまでいて欲しいだなんて、恥ずかしくて言えっこない。自分がこんなに弱気になるなんて。
「それじゃ先輩、おやすみなさい」
「ええ……」
 ドアの閉じる音を聞きながら、パナビアはゆっくりとまどろみの中に意識を落としていった。

194:すれ違わず、けれど歩みは重ならない
09/01/19 02:59:50 HjlCl2iJ
 先輩、と呼ばれる事は、別に珍しい事ではない。
 少なくとも、生徒会長を任せられる程度の年次ではあったし、後輩もいないわけではない。
 だが、自分の得意分野―それなりの自負を持っていた分野に入り込み、自分の位置を奪い去った後輩は、彼女一人だ。
 それから自分は、その後輩に対抗心を持ち始めた。
 あの後輩が現れるまでは、自分がその分野の―少なくともアカデミー内では―トップだった。
 それを全て、掻っ攫われた。初めて奪われたその日から、ずっと自分の上に居座られた。
 その日から自分は、彼女に勝つためだけに己の腕を磨いてきた。
 結果は―惨敗だった。
 姑息な手まで使ったと言うのに。使えるものは全て使ったのに。
 目指すはトップ。だが、その道の前には常に彼女がいる。
 追いかけても追いかけても、常に一歩届かない。
 いつからだろう。彼女に勝つという目的に、工房術が関係なくなったのは。
 とにかく何でもいい。ナノカに勝ちたい。
 何時の間にか自分の中で、ナノカという存在が大きな部分を占めることに気付いたのは、いつだろうか。
 そもそも自分は、彼女に勝った後の道を、考えているのだろうか。
 本当は自分は、彼女に振り向いて欲しかっただけなのでは―
(…………夢)
 変な夢だ。ぼんやりと、自分が存在する夢。
 ただ自問を繰り返すだけの、空虚な夢。ゆっくりと意識だけが浮かび上がる。
(何か、暗い?)
 ぼんやりとした意識の中で、影が差すのを感じる。
 ゆっくりと瞼を開く。目の前に、近づいてくる後輩の顔―
(……ばか)
 胸中で罵って、後輩の唇を受け入れる。
 本当にこいつは、人の場所に入り込む。人の心に入り込む。
 不思議な後輩だ。大嫌いだけど―
「風邪、移るわよ?」
 驚いたような後輩の顔。そう、その顔が見たかったのよ、と、パナビアは胸中でつぶやいた。

195:すれ違わず、けれど歩みは重ならない
09/01/19 03:01:02 HjlCl2iJ
「あ、えっと、これは、そのぅ……」
 しどろもどろになりながら、言葉を探す。が、結局見つからなかったのか、ナノカはそのまま押し黙ってしまった。
 思いのほか楽になった体を起こして、その様子に苦笑する。
 そういうことかと、頭のどこか冷静な部分が勝手に納得するのを感じた。
「言い訳が思いつかないなら、しなきゃいいのに」
 そう言ってやると、ナノカは顔を赤くして俯いてしまった。
 分かっていたのだ。自問しようとして、結果が出ることが怖くて止めていた事。
 自惚れでなければ、自分と彼女は同じ事を想っている。
 そして、出来れば自惚れであって欲しい。
「……先輩」
「うん?」
 意を決したかのように口を開くナノカに、聞き返してやる。
 ナノカは俯いたまま、顔を上げずにそのまま後を続けはじめた。
「私、変なんです。多分、昨日から」
「うん」
「ホントは、追い出されてきたんです。今の私じゃ、仕事は出来ないからって」
「うん」
「昨日から、先輩の事考えると、何かおかしいんです。
 胸がもやもやするって言うか……でも多分、この気持ちって昨日からじゃないんです」
 私だってきっとそうだ―胸中でそう言い返す。
「昨日までだって、そんなつもりのセリフじゃなかったはずなんです。
 でも、そういうつもりだったから、あんなセリフが出たのかもしれません」
 私だって、多分そうでなきゃ、あんなセリフは吐いたりしないし、あんなことは思わない。
 でも。
「私、ネネちゃんに謝らなくちゃいけません」
 でも、それはダメだ。それは、許されない。
「私、先輩のこと―」
 ナノカのセリフを遮るように、パナビアはその口を無理矢理塞いでやった。

196:すれ違わず、けれど歩みは重ならない
09/01/19 03:01:34 HjlCl2iJ
 ゆっくりと唇を離して、後輩の目を見据える。
 驚いたような、戸惑っているような顔をしている憎たらしい後輩の顔を、パナビアは両手でしっかりと掴んでやった。
「言ったわよね、あんたにそういう相手が出来るまでは、面倒見てやってもいいって」
 その言葉に、ナノカの肩がぴくりと動く。どういう意味かは分かったようだ。
「でも、そこから先は、私は約束していない。分かるわね?」
「……はい」
 目を逸らさないことだけは、褒めてやってもいいかと思う。
 自分だって、このセリフを吐くのに、どれだけの思いをしているのか。
 気付いてしまった。いや、多分とっくに気付いていて、目を逸らしていただけなのだろう。
 けど、それだけは許されない。その想いを認めることだけは、許してはいけない。
 何故なら、それを認めてしまえば、今までの自分が無くなってしまうから。
「だからその想いは、捨てなさい。
 持った事を忘れろ、とまでは言わないわ。けれど、捨ててしまいなさい」
 まだ自分は、彼女に追いついていない。追い越していない。
 手を緩めるつもりは無い。でも、受け入れてしまったら、変わってしまう。
 それでは、意味が無いのだ。
 稀代の天才ナノカ・フランカを、その先輩、パナビア・トーネイドが破る。そうでなくては、いけないのだ。
 受け入れたら、何もかもが変わってしまう。それでは、ダメなのだ。
「先輩は、私のこと―」
 聞かないで欲しかった。
 だからこいつは、大嫌いなんだ。
「お互いのために、ならないから。聞き分けなさい」
 大嫌いだ。あっさりと人の立場を奪って、涼しい顔して先を歩いて、何食わぬ顔で人の心に入り込んで―
「私も、捨てるから」
 ―こんな想いまでさせてくる。
 ナノカ・フランカなんて大嫌いだ。そうでなくちゃいけないのだ。

197:すれ違わず、けれど歩みは重ならない
09/01/19 03:02:06 HjlCl2iJ
「あ……」
 ようやくそれに思い至ったかのように、ナノカが小さく声を上げる。
 この状況でこの返事は、もう白状したようなものだ。
 だから―
「ごめん、なさい」
 泣きたいのはこっちのほうだと、泣き始めた後輩に胸中で毒づく。
 けれど、パナビア・トーネイドは、こんなところでライバルと肩を寄せ合って泣くなんて、絶対しない。
 代わりに、その泣き顔を胸に抱いてやる。
「私、自分のこと、ばっかり……」
「勘違いしないでよね。まだあんたに勝ってもないのに、これ以上馴れ合うなんてごめんなんだから。
 それに、私の栄光のロードに、あんたって存在はど真ん中に立ってて邪魔なのよ。おわかり?」
「……はい」
「とりあえずまあ、あんたにそういう相手が出来るまでは、面倒見てやってもいいから。
 だから早くそういう男捕まえて、私の荷物軽くしてよね。結構重いんだから」
「……善処します」
「その代わり、たまには逆に持ってもらうわよ。
 言わばギブアンドテイクって奴。そういう関係で我慢なさい。いいわね?」
「……先輩、ずるいです」
「何とでも言いなさい。今まで散々我侭聞いてやったでしょ。
 それで、早速だけど―」
 全くもって恥ずかしい。顔が熱いのは、何も風邪のせいだけではないはずだ。
 それでもパナビアは精一杯平静を装って、けれど顔ごと視線を逸らして後を続けた。
「誰かさんのせいで変な起きかたして、折角良くなってきた風邪がまた悪化しそうなのよね。
 出来れば湯たんぽの代わりになる―そうね、抱き枕辺りが欲しいんだけど?」
 そう言って、ぽんぽんと自分の隣を軽く叩く。
「先輩ってずるいけど……優しいですよね」
 そのセリフは、聞いていない事にした。

198:すれ違わず、けれど歩みは重ならない
09/01/19 03:02:39 HjlCl2iJ
「何か……恥ずかしいですね」
「……私なんか、顔から火が出そうなんだけど」
 ベッドの中で寄り添って、そんな事を言い合う。
 制服のままだと寝汗でぐちゃぐちゃになるからと、ナノカにワイシャツを貸してやった。
 まだ時間は昼下がり。ようやく二時に差しかかろうかといったところだ。昼寝には丁度いい時間と言える。
「今更改めて言うと何だか恥ずかしいですけれど……まだしばらくは、先輩にお世話になると思います」
「ああ、うん、でも今日は勘弁してよね。そんな体力無いから」
「私だって、さすがにそこまで節操無しじゃ……無いと思います、はい」
 そこは自信無さ気に言わないで欲しかった。
「今日だって別に、そういうつもりじゃなくて……会って色々、確かめたかったんです。多分」
「多分て何よ、多分て」
「よく分からないですけど、会えば何か分かるかなって思ってました。
 ……会って先輩の寝顔とか見てたら、何か色々ぶわーって出てきちゃって、自分でもよく分からないんですけど」
 それであの不意打ちか。いや、それより前にも色々とあったけれど。
「ただ、自分の中で一区切りついたような気がします。あと、やっぱり―」
 えへへ、と、いつもの笑顔を向けてくる。その笑顔は反則だ。それに何度やられたことか。
「ちょっと悲しいですけれど、それよりも嬉しい気持ちで一杯なんです」
「……あんまりこっち見ないで。恥ずかしいから」
 思い出せば思い出すだけ、顔が熱くなっていくのを感じる。
 だからあまり会いたくなかったのだ。いつかこんな日が来るだろうと、心のどこかで分かっていたから。
 分かってたから、考えないようにしてたのに。
「ねえ、先輩」
「……何よ?」
「帝都に帰ったら、何か一緒に企画立てて、イベントしましょう」
 ナノカのその提案に、パナビアは自然と苦笑が漏れ出すのを感じた。
 さっきまであんな状態だったのに、解消したらすぐこれか。でも、まあ―
「それも悪くないかもね。ただし、主導は私。いいわね?」
「はい。ご指導、お願いしますね」
 そんなナノカの返事に、パナビアはこの笑顔が見れたからいいかと、少しだけ素直に思うことにした。
 恥ずかしいから、やっぱり口には出せないけれど。

199:名無しさん@ピンキー
09/01/19 03:03:41 HjlCl2iJ
えー……はい、何と言っていいものやら……先輩シリーズです
放置期間もありますが、今回は作風がなんともはや。エロも無いし
なのでタイトルも何時もと違います
それではまた……あるかな?

200:名無しさん@ピンキー
09/01/19 06:27:04 F2x6NdPh
あって欲しいなぁ。あなたの作品大好きだわ

201:名無しさん@ピンキー
09/01/19 09:55:51 vZbP7XFV
おお、お久しぶり先輩シリーズだ!

先輩カワユス

202:名無しさん@ピンキー
09/01/19 10:47:56 vSsfBUXl
>>199
待ちくたびれましたよ…GJ!
個人的には、いつか先輩主導で女の子ナノカがイカされまくるえちを見てみたいもんです



あとテンプレの保管庫アドレスが古いようなので一応
URLリンク(sslibrary.gozaru.jp)

203:名無しさん@ピンキー
09/01/19 21:36:11 AjkrjgPA
>>199
なんだか切ない展開になってきましたなあ
さらなる降臨期待しとりますGJ!

204:名無しさん@ピンキー
09/01/20 02:32:00 TfJUcQwv
先輩シリーズの末永い展開を希望

205:名無しさん@ピンキー
09/01/22 03:51:35 VaUTfQlH
おお! 続き来てたのか!
>>199 Gj!

しかしほんとにこれ、ネネにバレたら恐ろしいことにw

206:名無しさん@ピンキー
09/01/23 10:58:03 1b23Zxjq
カル×トアラに挑戦してくれる豪の者な職人さんはおられないかしらん

207:名無しさん@ピンキー
09/01/25 22:19:59 mxHrl881
カルはテロリストに捕まってのえっち拷問とかがよく似合いそう

208:名無しさん@ピンキー
09/01/26 19:53:22 0wfPTyfH
トアラの見てる前で、テロリストに処女を散らされるカル…とか

209:名無しさん@ピンキー
09/01/26 22:14:30 aSxMjyRs
蒼いシリーズのキャラには和姦が似合う。

210:名無しさん@ピンキー
09/01/27 03:58:00 9yNR5TD0
いやいやナノカさんアマネカさん達のような才能ある可憐な乙女達が
愛の無いセックスでめろめろにされちゃうシチュエーションもなかなかどうして

211:名無しさん@ピンキー
09/01/27 10:54:57 K+YtVjQ4
アマネカさんは適度に意地っ張りだかだから、えっちなことで虐め甲斐ありそう

212:名無しさん@ピンキー
09/01/28 21:32:02 Trlp+5rV
何かのどさくさに紛れてアマネカの処女を奪ってしまうフツーとかを想像した

213:名無しさん@ピンキー
09/01/29 21:57:52 eGi71Pme
トリスティアがエロゲーだったら、暴徒と化したトリスティア住民にナノカさんが犯されるバッドイベントが絶対ありそう・・・

214:名無しさん@ピンキー
09/01/30 01:35:19 ILJcTSh5
様々な才能に秀でたパシ研女性陣が、いかにもアッタマ悪そうなテロリスト共にタダの肉壷扱いで犯される……
というシチュエーションもなかなか萌えるものがあるが、
そんなんされても、大して落ち込まなそうな人もいるのが問題と言えば問題。

215:名無しさん@ピンキー
09/01/30 22:14:38 oODXZ9IS
ひいんっ!…お、おまんこ舐めていいのは将来のダンナさんだけだー!

とか叫びながら遺跡でテロリストにえっちされてしまうエアナが頭に浮かんだ…

216:名無しさん@ピンキー
09/01/31 08:30:55 bCqMMI4A
>>215
あれだけビンカンかつけしからんおっぱいを持つエアナさんのことだ
沙悟荘の同人誌ばりにたいへんなことになるに違いないw

217:名無しさん@ピンキー
09/01/31 08:56:56 T+NJ6kZO
k

218:名無しさん@ピンキー
09/02/01 10:56:03 8fq5EKbk
地下遺跡探索中、パシアテ文明時代の触手型防衛兵器に拘束されてしまうエアナさん希望

219:名無しさん@ピンキー
09/02/03 15:18:14 3+jjPmPa
エアナのアナル略してエアナルを処女のまま開発しまくるとかどうよ?

220:名無しさん@ピンキー
09/02/03 20:30:53 wKSQunFx
なんだか挿入無しの擬似プレイっぽい響きがw>エアナル

221:名無しさん@ピンキー
09/02/04 00:05:57 /rs90y5l
アマネカやナノカを妊婦用診察台に固定した上でいたずらしまくれたらしんでもよい…


222:名無しさん@ピンキー
09/02/05 17:04:25 wkBcPhrT
そしたら、まずは剃毛作業から開始ですね
とくにアマネカさんなど、まだつるつるの可能性も大ですが

223:名無しさん@ピンキー
09/02/05 23:30:04 oTQRbD3o
先ずアマネカさんのぷにぷにの恥丘いたずらしまくりですな

224:名無しさん@ピンキー
09/02/06 12:27:46 rKCVxKhY
次にアマネカさんのきゅっと締まったアナルを真綿のようにほくほくになるまでほぐしてですね

225:名無しさん@ピンキー
09/02/06 15:46:51 GhxeMsTz
>>222
URLリンク(aaabbbccc.s6.x-beat.com)
ナノカさんだってつるつるだろ、常識的に考えて…

226:名無しさん@ピンキー
09/02/06 17:00:56 TfRUraEo
ナノカさん、ひんぬーのくせに吸い付きたくなるようなエロいお体をしてなさる…

アマネカさんを悪戯するまえに、ほどよい温度の蒸しタオルで全身を隈なく念入りに拭いてあげたい…


227:名無しさん@ピンキー
09/02/06 21:52:54 +B+BvzDV
オリキャラじゃなければ、本編キャラでそんないたずらをナノカにしてくれそうなのはネネとフェアリさんくらいか

228:名無しさん@ピンキー
09/02/07 01:52:57 Fntg/85r
>>224
そしてぴっちりとじたアマネカさんの肉筋を、しっとりとひくひくになるまで指で上下になぞりまくります。

229:名無しさん@ピンキー
09/02/07 07:48:32 8kgibZV+
もうその頃には触れずともすっかり固くなっているであろう敏感な三点の突起も吸ったりしごいたり

230:名無しさん@ピンキー
09/02/09 10:54:36 7OoobkXN
ナノカにはラファルー、アマネカにはグリーペンがそれぞれ担当して、
帝都暮しで健康を損なってないかどうか女体検診をやってほしい

231:名無しさん@ピンキー
09/02/11 00:36:06 tLRLAM1S
パナビア先輩とナノカの百合が一番だ

232:名無しさん@ピンキー
09/02/11 03:52:52 w1a2AqkI
なにかの手違いで先輩に20センチクラスのEテクペニスが生えてしまい、
その偉容に「あんなおっきいの…絶対入らないよ」みたいにおびえるナノカさんとか見てみたいっす

233:名無しさん@ピンキー
09/02/11 14:49:12 FBWE/mNV
先輩シリーズでの、先輩の一物はどれほどのサイズなのだろう
成人男子の平均よりやや大きめ?のようですが…

234:名無しさん@ピンキー
09/02/11 18:51:52 Zby+RZCj
きっと15、6センチくらいではないかと想像。

・・・・そんな凶悪なEウェポンがナノカさんの未熟な性器に突き立てられる様を想像するだけで・・・

235:名無しさん@ピンキー
09/02/12 01:49:22 tnVJ6p6n
>>232
いや、むしろ挿入者側、パナビア先輩の方がひるみそう。

236:名無しさん@ピンキー
09/02/14 17:23:16 c8JbMVYX
ちょっと、こんなの入るわけないでしょ!?…とか

237:名無しさん@ピンキー
09/02/17 00:10:17 ipI1W7MR
「ほら、脚広げなさい。舐めたげるから」

……と、ナノカさんのワレメに巨大なものを受け入れさせるために股間をよく濡らしにかかるしかない

238:名無しさん@ピンキー
09/02/17 17:31:34 /RcpR07C
工房士らしく、ここはひとつ発明品で問題解決してもらいたいものだが

239:名無しさん@ピンキー
09/02/17 23:32:54 4WpSUivI
Eローションか

240:名無しさん@ピンキー
09/02/18 10:54:11 o+qJVhal
「ひゃっ、先輩! そんな奥まで塗っちゃ…くぅんっ!?」
「動くな! …ったく、よく塗っとかないと、こんな牛乳ビンみたいな入るわきゃないでしょ!」

241:名無しさん@ピンキー
09/02/18 18:46:13 KxKJ+brq
ナノカさんのクリトリスを摘み上げるかして動きを拘束するしかあるまい!

242:名無しさん@ピンキー
09/02/19 19:14:41 zYbx5Nsy
ナノカさんは責めなイメージだが、
あんがい受けに回っても優秀かもしれぬ

243:名無しさん@ピンキー
09/02/22 00:30:08 NE6tVQ+m
ナノカが将来男とケコンする姿が想像できません

244:名無しさん@ピンキー
09/02/24 10:51:14 k3v0ECXb
ゲームをやった人間なら、そんな想像はだれも出来ない

245:名無しさん@ピンキー
09/02/25 08:22:15 xOXB6Tcu
俺はいっつもしてるけど

246:名無しさん@ピンキー
09/02/25 09:59:05 qvgBhvEi
ナノカとベッドのなかで一日中、イチャイチャウフフできたらしんでもよい

247:名無しさん@ピンキー
09/02/25 18:41:16 vAmXupgP
徹夜続きでスツーカに「風呂入って寝ろ!」と叱られたりするナノカさんを風呂場に引きずりこんで
全身くまなく奥の奥までぐったりするまで洗い尽くしてそのままベッドに運んで寝かしつけたい

248:名無しさん@ピンキー
09/02/25 21:57:25 mB/KFYuQ
おいらとしては風呂は前戯。寝かしつけたあとの第二ラウンドが本番だと思うんですよ

すくなくともネネちゃんなら石鹸の匂いを漂わせて無防備に眠るナノカさんに辛抱たまらなくなる…と思いたい

249:名無しさん@ピンキー
09/02/28 08:38:45 PymvGC/9
だれかSS職人さん、降臨してくれないかなあ

250:名無しさん@ピンキー
09/03/01 11:53:52 eddTh6cw
将来的にナノカの処女を頂くのは、やはりネネちゃんなんかなあ

251:先輩の逆襲って話
09/03/02 19:59:51 ajuWGYc1
 ばしゃばしゃと、水音を立てて顔を洗う。
 冷たい水で眠気の残る瞼に喝を入れ、手元に置いてあるタオルで水を吸い取る。
 鏡の中の自分を見据え、ぱんぱんと頬を叩く。調子は良好。顔色もいい。
 洗面台に背を向けて、よし、と気合を入れなおす。
 意気は強く、胸を張り、パナビア・トーネイドは拳を掲げて天を仰いだ。
「完! 全! 復! 活ッ!」
 何がと言うと、風邪からの、である。
 それほどひどくなかったというのもあって、たった二日養生しただけで完治してしまった。
 やはり最近のごたごたで調子を崩していたのだろう。しっかり休めばこんなものである。
「エンチャンテッド・ジーニアスッ!」
 立てかけておいた愛用の工具を握り、その名を呼ぶ。
 ひゅんひゅんと軽く振って、一打ち。かぁん、と小気味いい音が工房に響き、パナビアは満足気に頷いた。
「よし、こっちも完璧。ふふふ、この怒涛の回復力。我ながら惚れ惚れするわ」
 ひとしきり自分のスペックの高さに打ち震えた後、いそいそと台所に向かう。
 何は無くともとりあえずは朝食である。いくら回復したとは言っても、腹が減っては仕事は出来ない。
 と、鍋が一つ視界に入る。風邪の間にナノカが作り置いていったおかゆだ。
 軽く中を覗いてみると、朝食分になりそうな程度残っている。
 しばらくその中身とにらめっこした後、パナビアはおもむろにコンロに火を点した。
「か、勘違いしないでよね。残ってるのがもったいないから食べちゃおうってだけなんだから。
 それに、今から何か作るのも面倒だし、折角あるならそれを暖めたほうが手間も少ないし。
 だからその、ほら、あれよ。別にナノカが折角作り置きしてくれたからもらっとこうとか、そういうのじゃ―」
 誰にとも無くぐだぐだな言い訳をして、急に虚しくなって大きく息を吐く。
 何で自分はこんな言い訳をしているんだろう。アホくさい。
「あー、うん、結構やられてるわ。一生の不覚……」
 うんざりとした様子でそうつぶやく。認めたくないが、認めるしかない。
 複雑な気分で視線を落とすと、おかゆは丁度いい具合に温まり始めていた。

252:先輩の逆襲って話
09/03/02 20:00:24 ajuWGYc1
 おかゆを平らげて一息つき、コーヒーを一口。
 商店街で購入したこのブレンドコーヒーがナノカブレンドだと知ったのは、つい最近だった。
 スペシャルブレンドなどと書いてあるので、どんなものかと思って買っただけなのだが―
 悔しい事に、美味しい。評価を下した後に知ったので、今更撤回も出来ない。悔しい。でも美味しい。
「このままでは……ダメよね」
 神妙な面持ちでつぶやき、空になったコップに視線を注ぐ。
「このままナノカのペースに巻き込まれていては……ダメだわ」
 別にコーヒーに限った話ではなく、最近のあれこれである。
 妙な変革を迎えてしまった二人の関係に対して、一石を投じなくてはならない。
 具体的に言うと、握られっぱなしの主導権を奪い返すのだ。
 何のと言うと、何というか、その、アレだ。ナニだ。
「……何で私はこんな事にマジになってるのかしら……」
 急に虚しさがこみ上げてきて、がっくりと肩を落とす。
 確かにナノカに勝つということは自分の至上命題の一つだが、工房士とか全く関係ない。
 だが―
「いやいやいや、ダメよパナビア・トーネイド。
 ここで退いたら、一生負け犬根性が染み付くわ。それだけはダメ。
 頂点を目指すには、こんなところで妥協してたらダメなのよ。どんな壁だろうと貴賎は無いわ。
 貴賎があるのは人の心。現状に妥協すれば、卑しさが身に付くことは必定! 天の頂はそれを認めない!」
 ぶるんぶるんと頭を振って、自らを奮い立たせる。
 次の勝利のための敗北ならば、甘んじて受けよう。だが、ただ服従するだけの敗北を認めるわけにはいかない。
 頂点を目指すと決めた以上、前に進まぬ意志に用は無い。
「とは言え、一体どうしたものやら……」
 うーんと腕を組んで眉根を寄せる。自らを鼓舞することには成功したが、具体的な案が思い浮かばない。
 そうやってうんうん唸りながら部屋を歩き回っていると、ひとつチラシが目に付いた。
「これは……」
 これは使えるかもしれない。手に取ったチラシをまじまじと見ながら、パナビアはそうつぶやいた。

253:先輩の逆襲って話
09/03/02 20:01:38 ajuWGYc1
 ナノカ・フランカは、珍しくそわそわしていた。
 大きなトンカチを抱えながら、それに負けない大きなポニーテールをふるふると震わせている。
 それもそのはず、いつもは半ば押しかける形になるパナビアの工房に、珍しく呼ばれたからだ。
 何か呼び出されるような悪いコトしたかな、などと、珍しい事態に珍しく弱気になる。
 だが、その反面、パナビアから呼んでくれたことに、期待のようなものも抱いていた。
 ちなみにあのカプセル、やっぱりポケットに常備している。
「せんぱーい。おじゃましまーす」
 とんとん、とノックをすると、扉が開く。
 まるですぐそこで待っていたかのような反応に、ナノカは少し驚いた。
「どうしたの。ほら、早く入りなさい」
「え、あ、はい」
 いつもとは微妙に違う様子に戸惑いながら扉を潜ると、かすかに化学薬品の香りが鼻腔を刺激する。
 何か調合でもしていたのだろうか。
「先輩、何か作ってました?」
「……あんたの鼻って、たまに犬みたいよね」
 そんな微妙な臭いを嗅ぎ分けるナノカに、パナビアは呆れたようにそう言った。
 うう、ひどい、とつぶやくナノカをよそに、丁度作っていたコーヒーをカップに注ぐ。
「まあ、一応ね。仕事じゃなくてプライベートな研究のほうだけど」
 そう言って、カップを差し出す。
 ナノカがそれを受け取ったのを確認して、一口。ああ、うん、やっぱり悔しいけど美味しい。
「薬学研究ですか。完成したら見せてもらってもいいですか?」
「別にいいわよ。それより先に、今日の用件だけど」
 思いのほか早く訪れた本題に、ナノカはコーヒーを一口含み、心を落ち着けた。
 普段ならばどうと言う事も無いのだが、先日あんな事があった矢先だ。どうしても意識してしまう。
 納得はしたし、割り切ったつもりでもある。しかしそれでも、想いはそうそう簡単に切り替えられるものでもない。
 出来れば、楽観的な予測―と言うか希望のほうが当たって欲しい。そう思いながらパナビアの言葉に耳を傾ける。
「あんた、ちょっと実験台になりなさい」
「……はい?」
 その言葉がナノカの予想の範疇外だったことは、言うまでも無かった。

254:先輩の逆襲って話
09/03/02 20:02:23 ajuWGYc1
「マッサージ用オイルですか」
「ええ、そうよ」
 脱衣所で服を脱ぎながらの問いに、同じように服を脱いでそう答える。
 その答えに、ナノカは拍子抜けしたような安堵したような、複雑な気持ちで笑みを漏らした。
「あはは……何かと思いましたよ」
「何だと思ったのよ」
 その問いには何でもないですと返し、ナノカはそそくさと浴室へと入っていった。
 半分呆れた様子で息を吐き、水着に着替えると、パナビアもそれに続いた。
 どうせ変な期待でもしていたのだろう。本当に、この娘は。
「それで、えーっと……」
「どっちからでもいいらしいけど、まずはうつ伏せで」
 パナビアの指示に、はい、と答えてバスマットの上に寝転がる。
 長い髪をまとめて横にどかし、顔をぺたんと横にする。小さい肩に細い腰、ちっちゃなお尻に綺麗な脚―
 さあ、行くぞ、パナビア・トーネイド。ナノカの心に刷り込むのだ。どっちが真に上に立つ者なのかを……!
「力抜いて楽にしなさい」
「はい。えへへー」
「……何よ」
 にへら、といった感じで顔を緩め始めたナノカに、眉根を寄せる。
 いつもいつも思うのだが、一体このやり取りの何処にそんな顔をするポイントがあるのだろうか。
「なんでもないですよー」
「……別にいいけど」
 付き合っていると、いつまで経っても話が進まない。
 今回は心を鬼にして、自分の目的を遂行―
(あ、あれ? それじゃ、いつもは甘々だったって自分で認めてるような……)
 オイルを手に取り、擦り合わせ、はたとそこに思いつく。が、すぐに気を取り直し―
(と、とにかく今は使命遂行!
 ふふふ、見てなさいナノカ。今日という今日は、あんたの体に立場ってものを刻み込んであげるわ!)
 やっぱり何だかおかしい事に、パナビアは気付いていなかった。

255:先輩の逆襲って話
09/03/02 20:02:55 ajuWGYc1
 勢い込んで手を伸ばすも、やる事は地味である。
 ナノカの背にオイルをたらし、まずそれを足まで伸ばす。
 脇腹のほうへぎゅーっと押し伸ばし、お尻をゆっくり回すようにして揉んでゆく。
「く、くすぐったいですよ、先輩」
「我慢なさい」
 足の付け根を、パナビアの指先がくすぐるように擦っていく。
 堪らずナノカは小さく身悶えるも、パナビアはそれだけ言って脚の方へと手を伸ばす。
(この脚がまた何て言うか、もう、ええい)
 ぶんぶんと頭を振って、雑念を振り払う。
 これから行う事に雑念も何も無いのだが、欲望に流されてはいけない。
 確固たる意思を持って、ナノカに逆襲するのだ。
「ふわぁ……何だかぽかぽかしてきました」
「オイルの効果ね。さて、それじゃあ仰向けになって」
 パナビアの指示にはい、と答えて、仰向けになる。
 きゅ、と締まった腹部にオイルをたらし、回すようにして広げていく。
 そしてそのまま、ナノカの控えめな胸にその手を伸ばす。
 ゆっくりと揉みしだくように、丹念にオイルを伸ばし、丁寧に丁寧に―
「せ、先輩の、えっちぃ……」
「全身マッサージなんだから、仕方ないでしょ」
 頬をほんのりと上気させて言うナノカにそう返しながら、パナビアは自分の成果が実を結んでいる事を確信した。
 自分の手が小さな膨らみの上を滑る度に、固くなった先端が擦り付けられる。
 ナノカの吐息に、通常とは違う熱がこもり始めたのを確認し、パナビアは腹部へと手を降ろした。
 オイルを追加し、脇腹へと伸ばすように押し揉んで、少しずつ下腹部へと降ろしていく。
 何かを我慢するように擦り合わされている脚に手を伸ばし、それすら許さないとばかりに押さえてオイルを擦り込む。
 内股に手を伸ばすと、ナノカの膝がぴくりと小さく動いた。
 横目でナノカの表情を確認する。何かを訴えるような視線。
 脚の付け根を経由して、そのまま腹部へと手を動かすと、ナノカの顔が、泣くのを我慢している子供のように歪む。
 そのまま脇腹へと再度手を伸ばすと、ナノカの肩が小さく跳ねた。

256:先輩の逆襲って話
09/03/02 20:03:44 ajuWGYc1
 軽く触れた程度で反応するナノカの姿に、パナビアは勝利を確信した。
 口の端を笑みの形に小さく歪め、ナノカの腹にオイルを垂らす。
「ところでナノカ。このオイル、成分が何か分かるかしら?」
「え? ええと、多分、香草か何かの植物系油に、精油を混ぜたタイプの……」
 熱に浮かされたような様子で、それでも思考を巡らせる。
 その返答に満足気に頷き、パナビアはナノカの腹部に垂らしたオイルを、掌で押すようにして脚の付け根へと誘導する。
 押された油が、茂みの無い土手を滑り落ち、ぴったりと閉じられた割れ目に染み込んでいく。
「植物の中には、副交感神経を刺激する成分を含んだものもあることは知ってるわよね?
 それを、皮膚浸透性の高いハーブ系のオイルに混ぜ合わせ、精油と他いくつかの化学薬品を少々……
 苦労したのよ。目的の効果を得つつ、マッサージ用オイルとしても遜色ないものを作るのは」
 つつつ、と、へその周りを指で円を描くようになぞる。たったそれだけの刺激も、今のナノカには強すぎた。
 まるで神経がむき出しになったような感覚に、ナノカは声にならない声を上げて上半身をのけぞらせた。
「ま、まさか先輩……」
「ふふふ……そうよ、作ってたのはこのオイルよ!
 皮膚浸透型の媚薬入りアロマオイル! あんたに使うために自作した特別品よ! 感謝なさい!」
 駄目押しとばかりにオイルを垂らし、高らかに告白する。
 彼女の顔には、勝利を確信した笑みが浮かんでいた。勝ったッ! 蒼い空のネオスフィア完! という奴だ。
「今のあんたは快楽神経を剥き出しにされた全身性感帯よ! 究極の快楽地獄の中で、悶絶するがいいわ!
 あ、それ、ド・レ・ミ・ファ♪」
「あ、ひ、ひゃ、あんっ♪」
 有頂天になりながらナノカの胸を指でつつく。
 たったそれだけでも強い刺激が脊椎を走り、ナノカの口から嬌声が漏れる。
 その声を聞きながら、パナビアは万感の思いに全身をうち震わせた。
「ふ、ふふふ……長かった。長かったわ。今日という日を、一日千秋の思いでどれほど待ち望んだ事か……
 今日のこの日のために、今までの敗北は存在する! 勝利という栄光のために、今までの雌伏の日々がある!」
 たぱたぱと、自分の掌にオイルを垂らす。全身から発せられる熱に喘ぐナノカに見せ付け、パナビアはこれ以上ないほど邪悪な笑みを浮かべた。
「さあ! 私の美技に酔うのよっ!」
 その言葉と共に、その手をオイルごと、ナノカの股間に付き込んだ。

257:先輩の逆襲って話
09/03/02 20:05:08 ajuWGYc1
「ひゃひぃっ!? ひぇんぱ、強すぎ、やはぁっ!?」
「いつもいつもやってくれたお返しよ! あんたのヨコシマな期待は裏切らなかった分、感謝して欲しいくらいだわ!」
 既に硬く張り詰めた肉芽を指で押し揉みながら、残った指でぴったり閉じられた割れ目を開く。
 真っ赤に充血したそこを上下に擦ってやると、その奥からまるで洪水のように液体が染み出してきた。
「ここもこんなに硬くして……大サービスよ、直接しごいてあげる」
「ひっ、いいです、間に合ってまひゃうっ!?」
 ナノカの敏感な部分を守る包皮をめくり、外気に晒されたそこを優しくしごく。
 たっぷりと垂らされたオイルが潤滑を助け、強烈な快感がナノカの未熟な体を貫いた。
「やはっ、せんぱ、もうイッちゃあぁっ!?」
 言うが早いか、弓なりに体を反らし、ナノカはその小さな体を目一杯緊張させた。
 びくびくと腰を痙攣させ、だらしなく口をあけて空気を求める。
 今までの中で最も短い時間で絶頂に達したナノカに、しかしパナビアはその攻め手を緩める事はしなかった。
「ひぇんぱ、まだびんかっ、ひぃっ!?」
「ん~? 聞こえんなぁ~? 私も言った事があるようなセリフな気がするけど聞こえな~い」
 前後で矛盾が発生しようと、気にしない。苦悶の声で訴えるナノカを無視し、責めを続ける。
 硬く尖った乳首を指でつまんで揉み解し、剥き出しの肉芽を手の腹で転がして弄ぶ。
 挿し込んだ中指を抉るように掻き回すと、狭い肉壁が強く締め付け、再度の限界を訴えてきた。
「ご、ごめんなさ、ひぃっ! 許ひ、ひゃあぅっ!?」
 さほどももたずに限界を迎え、その体をもう一度弓なりに反らす。
 強い快楽に晒された内壁がひくひくと震え、悦楽の証がパナビアの手を濡らす。
 ナノカの下腹部から下はもう既に力を失い、すらりと伸びた健康的な脚は、時折ひくひくと動くだけで、彼女の指示を実行できないでいた。
 パナビアはその脚を肩に担ぎ、ナノカの小さな割れ目がよく見えるように、大きく開かせた。
「ふっふっふ……こんなのまだまだ序の口よ。これからあんたに、今までの分利子つけて返してあげるわ!」
 片方の手で充血した肉芽をしごき、もう片方の手で肉壁を押し広げて中を抉る。
 今までの中で最も激しいその責めに、堪らずナノカはその体をのけぞらせた。
「うあぁっ!? せんぱ、許し、そんなにしたら出ひゃ、ああうっ!?」
「何!? 何が出そうなの!? 言ってみなさい、聞いてあげるからっ!」
「おし、おしっこ、ガマンでき、にゃあああっ!?」
 ナノカの腰が大きく浮くと同時、その中心から金色の液体が噴き出した。

258:先輩の逆襲って話
09/03/02 20:05:42 ajuWGYc1
「あ、あぁ、は、あ……っ」
 びくびくと腰を震わせるたびに、幼い割れ目から小水がぴゅ、ぴゅ、と吐き出される。
 真っ赤になった顔を涙と涎で汚し、大きく肩で息をするナノカを確認して、パナビアはぐ、と拳を握った。
 勝った。捉えた。ナノカ・フランカを征服したのだ!
 様々な種類の液体で濡れたナノカの股間に手を添えて、優しく撫でる。
 それだけでも刺激が強いのか、ひくりと肩を震わせて、ナノカはまた嬌声を漏らし始めた。
 真っ赤になった耳元に顔を近づけ、パナビアは囁くように口を開いた。
「十四にもなって、お漏らし?」
「そ、それはせんぱいがぁ……」
 つい最近のうちに二回もお漏らしをさせられた自分を棚に上げ、今度は言葉で責め立てる。
 浸透性の興奮剤と倒錯した達成感が脳髄を刺激して、背徳的な快楽をパナビアに与えていた。
「私が、何?」
「せ、せんぱいが、いじめる、から、ひゃぁっ!」
 全部言い終わるのを待って、ナノカの肉芽を引っかく。
 その刺激で腰が浮き、まだ残っていたのか、その割れ目から金色の液体がぴゅ、と噴き出る。
 既にナノカに抵抗する力は無く、今はパナビアが彼女を支配していると言っても過言ではなかった。
「こういうこと、して欲しかったんじゃないの?」
 ふふん、と鼻を鳴らし、意地悪な笑みを向ける。
 それに対してナノカは、もう許して欲しいという懇願と、まだ足りないという欲求の混じった視線を返してきた。
 その瞳に、ぞくぞくとしたものが背中を走るのを感じ、パナビアは我知らず舌なめずりをしていた。
「ねえ、ナノカ。どうなの? して欲しくないの?」
 耳元に顔を近づけて囁く。その問いにナノカは、少しの間躊躇うように口を動かし―
「……て……さい」
「よく、聞こえないわよ?」
「し、して、下さい……もっと、もっとして下さい先輩! もっとぉっ!」
 その懇願に、パナビアは会心の笑みを浮かべ―
「正直者には、ご褒美をあげなくちゃ、ね……」
 自分の水着に、手をかけた。

259:先輩の逆襲って話
09/03/02 20:06:16 ajuWGYc1
 自らを守る薄布を脱ぎ捨て、生まれたままの姿を晒す。
 そのまま覆いかぶさるようにして重なり、両手でナノカの顔を押さえ、唇を重ねた。
「は、ぷぁ……」
 舌を強引にねじ込み、口内を蹂躙する。
 自分の舌先でナノカの舌をつついてやると、それに応えて舌を擦り合わせてきた。
 そのまま互いの唾液を交換しながら、自身の膨らみでナノカのそれを押しつぶす。
 ゆっくりと擦り合わせるたびに互いの先端が触れ合い、その都度ナノカの舌がぴくぴくと反応する。
「ん……はぁ……」
 ようやく唇を離すと、涙と涎で顔をぐちゃぐちゃにしながら喘ぐ後輩の顔が視線に入る。
 この顔は、自分だけのものだ。自分だけが見ることが出来る、自分だけに許された特権だ。
 他の誰にも渡しはしない。少なくとも、今はまだ。
「ねえ、ナノカ」
「は、い……?」
 パナビアの呼びかけに、焦点の定まってない瞳で返事をする。
 熱に浮かされたような様子のナノカに、パナビアは妖艶な笑みを返して口を開いた。
「『あんなもの』無くたって、繋がることくらい出来るのよ?」
 何の事を指しているのか、ナノカが疑問符を浮かべる間に、その脚を取って持ち上げる。
 そのままパナビアは、ナノカの熱く濡れそぼった核心部分に、自身のそれを押し付けた。
「ん……っ」
「ふぁ……っ!?」
 円を描くように腰を動かし、互いの秘裂を擦り合わせる。
 硬く充血した肉芽が互いのそれを弾き合い、濡れた秘唇が擦り合う。
 初めて体験する『女性同士』の繋がりに、ナノカは体を仰け反らせながらその快感に打ち震えた。
「ふぁあ!? これ、何か、変……っ。すご……ひぁあっ!?」
「ぅ……はぁ、ナノカのが、私に擦れ、てぇ……っ」
 ディープキスでもするかのように、互いの秘部を深く押し付け合う。
 水っぽい音が浴室に響き渡り、それが更に興奮を誘って快楽を生み出す。
 体の奥から湧き上がってくる情欲に、二人は自制も忘れて互いの腰を擦り付けた。

260:先輩の逆襲って話
09/03/02 20:06:53 ajuWGYc1
「ぃっ……ひぃ、せ、せんぱっ、もうダメ、私もう、またぁ……っ!」
「ま、まだ、私がまだ、もうちょっと……っ!」
 自らの限界を伝えるナノカに、パナビアは今しばらくの辛抱を求める。
 だが、ただでさえ媚薬で性感を高められ、幾度もの責めを受けたナノカに、その注文は酷だった。
「無理、イっちゃ、ぁああっ!?」
 強烈な快楽の波に、頭の中が弾けそうな錯覚と共に絶頂を迎える。
 上半身をマットに押し付けるようにして仰け反らせ、まるで痙攣したかのように全身を震わせる。
「我慢して、って、言おうと、したのにぃ……っ」
 そんなナノカに非難の視線を向けながら、パナビアは腰を動かすのを止めはしなかった。
 既に彼女も媚薬が回り、情欲が理性を押しつぶし始めている。
 ナノカに休息も与えぬまま、パナビアは貪るように快楽を求めていた。
「ひあぁっ!? せんぱ、休ま、休ませてくださぁあっ!?」
 たまらないのは、絶頂を迎えても責め続けられるナノカのほうだ。
 余韻を感じる間も無く責め続けられ、全身を走る快楽がピークのまま維持される。
 連続して襲ってくる絶頂が、腰から脳髄を貫き、火花となってナノカの視界を白く染めていく。
「ゆるっ、許してくださはぁあっ! わた、わたし、さっきから、イキっぱにゃぁああっ!?」
「私が、イクまで、許したげ、ない……っ!」
「ひぇんぱっ、死んじゃうっ。キモチ良すぎて、死んじゃ……っぁあうぁああっ!?」
 全身に擦り込まれた媚薬と、止む事の無い快楽責めに、幾度目かの限界を迎える。
 幼い秘裂からは止め処なく蜜が溢れ、ぐちゃぐちゃといやらしい水音を浴室に響き渡らせていた。
「ナノカ、聞こえてる!? スゴイ音、立ってるわよ!?」
「ふあぁっ、イジワル! 先輩のイジワルっ! でも―」
 パナビアの言葉に、だだをこねる子供のように泣き喚きながら、ナノカは言った。
「でも好き! 大好きっ! 愛してます、せんぱぁあいっ!」
 ナノカの告白に、パナビアの心臓が大きく跳ねた。
 まだ少し残っていた余裕が一気に消え去り、唐突に限界が訪れる。
「うるさいばか! ナノカの、ばかぁぁあっ!」
 湧き上がってくる歓喜に反し、パナビアは罵声を上げながら絶頂を迎えた。

261:先輩の逆襲って話
09/03/02 20:07:30 ajuWGYc1
 ちゃぽん、と、小さく水音が立つ。
 その音が妙に遠く感じられながら、パナビアは天井を仰いだ。
「あー……」
 浴槽に身を埋めながら、そんな呻き声を漏らす。
 呻き声と言うほど意味のある声だったのかも怪しいが、それ以外に表現の仕様がなかった。
 そのままゆっくりと、視界を下ろす。
「えへへー」
 自分の上にちょこんと座り、自分の顔をさする後輩の後頭部が見える。
 彼女の顔は、だらしなく崩れているのだろう。見なくてもなんとなく分かる。
「先輩にいーっぱい、してもらっちゃった♪」
 逆襲は成功だった。むしろ成功しすぎた。
 はっきり言ってやりすぎである。ちょっと懲らしめるだけのつもりだったのだ。
 だと言うのに、当のナノカは大満足の様子である。ええい、プロスペロの孫は化け物か。
「えーっと……」
 今更ではあるが、他にいい手段はなかったのだろうか。
 人生をやり直せる魔法の呪文があればいいのに。あ、何か浮かんできた。ぴぴるぴるぴる―
「先輩」
「……何?」
 ナノカの呼びかけに、現実逃避から意識を戻す。
 とりあえずあれだ。立場が悪化しなかったから良しとしよう。
「先輩のえっち」
 責めるような言葉を心底嬉しそうに言ってくるナノカから、パナビアは視線をそらした。
 返事はしない。今回ばかりは否定のしようも無いからだ。
「でも、好きですよ?」
「……知ってる」
 こんなやり取りも、所詮ごっこ遊びだ。いつかは終る。終らせなければならない。
 それでも今はまだ、こんな関係に甘えるのもいいかと、パナビアはそう考える事にした。

262:名無しさん@ピンキー
09/03/02 20:08:41 ajuWGYc1
そろそろハンプデン家私兵部隊の本格的な追跡が始まりそうな今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか
今回は……ええ、まあ、その……ガチですね、色々と。たまにはタチとネコを代えてみようかと、はい
とりあえず今回は逆襲です。逆襲のパナビア。パナビアズカウンターアタック。略してPCA
ところで、ナノ×パナと書いて読んでみると、まるで菜の花のパチモンみたいだと気付きました
パンチの複数形はパンチラです。でもぱんつはいてないので意味無いです。意味分かりませんね。すいません

さて、今回はこの辺りで。次回はいつになるかなぁ……

263:名無しさん@ピンキー
09/03/02 20:57:38 6UlBK6K6
うおおおおお乙だ!!!!GJ!!!!!
俺はこのSSを見るためだけにエロパロ板を回ってるんだ!!!

264:名無しさん@ピンキー
09/03/02 21:38:41 xpYxMfZP
,:‘.          。             +   ,..
 ’‘     +   ,..       . ..; ',   ,:‘
      . .; : ’                           ' ,:‘.
           あ あ             ,:‘.      +
.. ' ,:‘.                             . ...:: ’‘
’‘     .;    こ ん な 幸 せ な
                                       。
.     。   気 持 ち に な っ た の は   ,:‘. 。
 '+。
                初 め て で す          .. ' ,:‘.
:: . ..                            .. ' ,:‘.
     ∧_∧
     ( ;´∀`)
     人 Y /
    ( ヽ し  
    (_)_)

265:名無しさん@ピンキー
09/03/02 23:23:35 SM6RYKz+
>>262
Gj!!
先輩のさらなる発明に期待っ

266:名無しさん@ピンキー
09/03/03 00:09:57 zARWo6hj
>>262
ナノカがいぢめられるシチュ、けっこう好きになりそうです
GJ! 

267:名無しさん@ピンキー
09/03/03 01:09:41 LF26mom2
先輩、素晴らしすぎる・・・


268:名無しさん@ピンキー
09/03/03 10:50:12 /BqpcyhK
先輩にいじめられるナノカが可愛いすぐるだろう。
ぼちぼち、ふたりの気配をかぎつけたネネの介入がありそうで怖いがw

269:名無しさん@ピンキー
09/03/03 18:22:23 xn5AM39Z
>>262
GJ! 先輩×ナノカのさらにエスカレートする関係に期待です

二人の関係を知るラファルーの乱入とかは今後あるでしょーか?w

270:名無しさん@ピンキー
09/03/04 01:03:41 YSuhqUGX
ナノカが一方的にイカされまくった敵討ちをラファルーにとってもらいたいw

271:名無しさん@ピンキー
09/03/04 20:47:09 RovNsPzc
しかし先輩シリーズの作者さんは色々と小ネタを仕込みますなw
ジョジョネタとか中の人つながりのドクロちゃんとか…

272:名無しさん@ピンキー
09/03/06 00:36:58 5FBh7Izn
>>262
弄ばれるナノカがエロかわゆぎます。GJ!!
また新作期待してまっす。

273:名無しさん@ピンキー
09/03/10 19:36:28 e5fA2uu8
フェアリさんあたりに先輩にドえっちな罰を与えてほしいです

274:名無しさん@ピンキー
09/03/13 10:47:26 n/yhYPnF
ここの職人さんに、エフェクティブEでゲルエリンシエが語っていた鉛筆と絆創膏の謎を解いてほしいっす

275:名無しさん@ピンキー
09/03/17 23:46:05 ddSAi9oC
ミクロン単位の精度を誇るプロスペロ譲りの指技と合わさって、相当高度なプレイに興じていたにちがいあるまい…

276:名無しさん@ピンキー
09/03/19 00:58:44 1lG7RUfa
クリトリスの上に絆創膏を貼って、その上から鉛筆の先でぐりぐり・・とか?

蒼シリーズがエロゲだったら、オフィシャルでこの謎が解明されていたのだろうが

277:名無しさん@ピンキー
09/03/21 12:57:39 GhD7LMdN
エリンシエ陛下がいじめられるSSの続きが読みたいです

278:名無しさん@ピンキー
09/03/22 18:43:03 9MHVPFRu
ナノカさんには色んな体位やプレイで陛下をいぢめまくってほしいですのう

279:名無しさん@ピンキー
09/03/22 19:41:10 flNjeASg
でも伝承された経験値の差で逆襲されるんですね。

280:名無しさん@ピンキー
09/03/24 01:15:55 1Ex6aL7F
そうなったら、ナノカお手製のEテク淫具やら薬で対抗するしかあるまい


281:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:19:00 immfO1va
ナノカに組み敷かれるエリンシエ…萌えるぜ

282:名無しさん@ピンキー
09/03/31 02:11:25 Su0H+BXS
スツーカとテンザンに組み敷かれるナノカさんを希望します

283:名無しさん@ピンキー
09/03/31 13:32:12 +7fB7byk
スツーカはともかくテンザンだとエロじゃなくてグロだし
(グチャッと潰れてとか裂けてとか)

284:名無しさん@ピンキー
09/03/31 22:31:47 QKVdvdcj
となれば騎乗位しかないだろうなー
テンザンのフンドシ部の下にナニが隠れてるかが問題だがw

285:名無しさん@ピンキー
09/03/31 22:53:10 x3a0n1fL
そこにはなんと鉛筆と絆創膏が!!

286:名無しさん@ピンキー
09/04/02 02:55:13 MdOecuPz
テンザンなら小指を挿入するだけでも黒人並みのサイズがありそうです

287:名無しさん@ピンキー
09/04/07 22:34:54 SKOpiwdF
無垢な性器を蹂躙するデカチンというのは萌ゆる
それがナノカさんとくればなおさら

288:名無しさん@ピンキー
09/04/08 22:08:27 oZIHWq9v
ナノカは好奇心旺盛だから、いったんオナニー覚えたらあらゆるプレイを追及しそう

289:名無しさん@ピンキー
09/04/12 10:26:47 3QbpA08q
処女膜を保持しようとするかぎり、
いくらナノカさんでもプレイの幅には限界があろう…

290:名無しさん@ピンキー
09/04/12 23:30:35 4Uy9Cbc/
それでも
ナノカさんなら…

ナノカさんなら
なんとかしてくれる

291:名無しさん@ピンキー
09/04/13 11:03:44 169VaEDz
不感症に苦しむ婦人のためのEテク触手とか、ナノカさん発明してくれんかしらん

もちろん使用テストはご自分で

292:名無しさん@ピンキー
09/04/14 22:15:05 pyZIEKuU
不感症治療の体質改善薬を発明して実験するんだけど
元々ビンカンなナノカさんには効果が強すぎて風が吹いただけで絶頂しちゃうとかね

293:名無しさん@ピンキー
09/04/17 11:20:46 6bAIGdxX
ナノカの処女は道具ではなく、できれば彼女を慕う女の子の誰かに破ってもらいたい…

294:名無しさん@ピンキー
09/04/17 20:23:52 ROdcodgt
アマネカをエクスタシー化してくれないかなぁ。
トアラのちんちんがアマネカの起こしたEテク事故で巨根化、
それを鎮めるためにカルが……というようなシチュエーションを見たい。


295:名無しさん@ピンキー
09/04/18 22:03:58 vcS/jiuu
カルはLサイズボディだからよほどの巨根でないかぎりはへいきであろう

296:名無しさん@ピンキー
09/04/21 10:49:59 CHdfRwK4
いや、小指いっぽんでもカルさんのあそこはキツキツです。

297:名無しさん@ピンキー
09/04/25 00:11:46 /K870/Js
だれかナノカを拘束して、ねちねちとえっちな悪戯をする勇気をもった男はおらんもんかのう

298:名無しさん@ピンキー
09/04/26 02:45:33 BJZBlell
俺が脳内で毎日してるよ。


299:名無しさん@ピンキー
09/04/28 12:01:28 b0eFHlrL
ナノカさんやアマネカさんたちの喘ぎ声分が不足してきますた…
SS職人さん、降臨しないかしらん

300:名無しさん@ピンキー
09/05/04 13:02:25 GKjpLQq/
保守age

301:名無しさん@ピンキー
09/05/07 13:38:40 p1pGX479
ナノカの処女膜はネネにあげたいなあ

302:名無しさん@ピンキー
09/05/07 15:27:49 Ai5h90x6
いやいや俺が

303:名無しさん@ピンキー
09/05/08 00:25:31 YffXSch+
もしナノカさんの処女をあげるからネネちゃんの処女をくださいという取引を持ち掛けたら
ネネちゃんはどんな反応をするだろう

304:名無しさん@ピンキー
09/05/08 11:55:38 +mdPXfMo
「アナルもセットにしますわ!」と、その場でぱんつを脱ぎだすだろう

はいていれば…の話だが

305:名無しさん@ピンキー
09/05/08 20:55:16 qkxeS71P
処女はナノカさんに上げたいから、金銭+お尻の穴ではいかがでしょうか、と交渉では。


306:先輩と皆で大団……円……? って話
09/05/08 22:21:06 jLoq1imd
 日も暮れたホテルハンプデンズ・ネオスフィア支店の大部屋。
 完全貸し切りとなった宴会用の大部屋で、パナビアは呆然と―半ば諦めたような表情で佇んでいた。
 いくつかあるテーブルの上には、料理やら飲み物やらが統率感無く乗っている。
 ちゃんとした料理もあれば、そこらの店で買ってきたようなスナックの袋もある。
 ワインボトルとビール瓶とジュースの瓶が混在し、奇妙な空気を作り出していた。
「なんでまたこんなことに……」
 誰にも聞こえないようにそうつぶやく。
 自分の右手にはジュースの入ったコップ。愛用の工具は壁に立てかけ、周りには知った顔ばかりが並んでいる。
 皆の視線が集まる壇上には、このホテルのオーナーでもある後輩が立っている。
「今日は皆さん、ホテル・ハンプデンズにようこそいらっしゃいました」
 見事なほどの営業スマイルで、挨拶を始める。
 こんな宴会の延長でそこまでしなくてもとは思うが、ホームである以上手を抜かないということなのだろう。
 こういうプロとしての姿勢は見習うべきものである。
「まあ、堅苦しい挨拶はさておいて、乾杯の音頭をナノカさぁ~ん」
「え? 私?」
 褒めた瞬間これか。
 頭を抱えたくなるのをどうにかこらえ、こっそりとため息をつく。
 最初の挨拶だけで、最低限の義理は終えたということなのだろうか。
 まあ確かに、どうせ身内連中だけのいわゆる宴会だ。堅苦しい挨拶など、逆に野暮と言うものだろう。
 そう自分を納得させて、壇上に引っ張り上げられたもう一人の後輩を見やる。
「ネネちゃん、本当に私がしていいの?」
「ええ。むしろこのパーティはナノカさんが主役ですから」
 趣旨からすれば、それは間違いないだろう。
 何せ『ネオスフィア復興お疲れ様パーティ』などと、垂れ幕が下がっているくらいだ。
 少々気が早い気もするが、彼女の任期が終了するまであと数日。
 今を逃せば、ここにいるメンバーで集まるようなことなど、もう無いだろう。
 もっとも、これだけの顔ぶれが一堂に会するのはこれが初めてだったりするのだが。
「では、僭越ながら……かんぱーい!」
 心持ち控えめに、パーティの主役はコップを掲げた。

307:先輩と皆で大団……円……? って話
09/05/08 22:21:41 jLoq1imd
「いざ!」
 という掛け声と共に、料理が平らげられていく。
 両の手に箸を持ってラーメンを交互にすするのは、サウスタウンの若き区長、ノキ・ウェルキンだ。
 何故こんな場にラーメンがあるのかという突っ込みを、パナビアはぐっと飲み込んだ。
「こ、これはまさか、伝説の二丁食い!」
「片方を食べる間にもう片方を冷ますこの秘技を見る日が来るとは!
 さすがはネオスフィアのスーパーグレートフードファイター! 略してSGFF!」
 妙に白熱した様子で、エリンシエとナノカが早食いを解説する。
 何でもいいが、いつ彼女にそんな二つ名がついたのだろうか。
 程なくしてラーメンは食べ終えたようだ。今度はチャーハンを手に取った。いつの間に?
「更に!」
「な、なんと! チャーハンを四つのブロックに分けて一口ずつ!」
「たった十秒の早業! 恐るべしスーパーグレートフードファイター! 略してSGFF!」
 ……まあ、楽しんでいるようなので別にいいか。
 さて、視線を別の方向に向けてみる。
「んふ~。いいわねぇ、この若々しいハダ……お姉さん食べちゃいたいくらい~」
「何言ってるんですかあなた! わたくしはナノカさんに操を立ててますの! ちょっと離して!
 うぐ、お酒くさ……フェアリさん、あなた早速酔ってますわね!? この酔っ払いモレスター!」
「酔ってない酔ってない。ちょっと高級なワインがあったから拝借しただけよ~。
 ああ、いい気分だからフェアリ先生が保健体育の授業を実践したげる~。ん~おハダすべすべ~」
「間に合ってます! 豪快に間に合ってますから止めて許して助けてナノカさぁ~んっ!」
 大人の階段を上ってしまいそうな後輩が見えたが、気にしないことにした。
 下手にちょっかいを出して巻き込まれては困る。歴史に犠牲はつきものだ。
 とりあえず合掌だけしておいて、パナビアはサラダにフォークを刺し込んだ。
 瑞々しいレタスとシーチキンのハーモニー。久しく忘れた安心感が心の中に染み渡る。
「ああ……平和っていいものなのね」
「……サラダ食べながら何をしみじみと言ってんのよ……」
 思わず漏れた心の声に、キャラット商会の会長が、呆れたようにそう言ってきた。
 うるさいやい。私だってそういう時もあるのよ。

308:先輩と皆で大団……円……? って話
09/05/08 22:23:21 jLoq1imd
「はぁ。あんたも苦労してるのねー」
「そうよ。本当ならもう帝都で工房を再開してる頃なのに……」
 ごめんねフッケバイン、などと言いながら、プチトマトを口に放り込む。
 パナビアの愚痴混じりの苦労話を、フォーリィはうんうんと頷きながら聞いていた。
 いつもいつもナノカにコンテストで一位を奪われていること。
 よく分からないうちにナノカのコンパチ扱いを受けたこと。
 ナノカのわがままに付き合わされて航空便に乗り遅れた―さすがに詳しい内容までは言わない―こと。
 他にも色々とあるが、大体の原因はナノカにある、と、パナビアの愚痴大会は主張していた。
 聞く人が聞けば、惚気に聞こえたかもしれないが―幸いながら、そんな関係を知る人物はここにはいない。
「まあまあ、それなら今日は嫌なこと忘れてぱーっと行きましょーよ。ぱーっと」
 そう言いながら、フォーリィはパナビアのコップにワインを注いでやった。
 あまり馴染みの無い、だが知識では知っている赤い液体に、パナビアの眉根が寄る。
「……嫌なことがあった中間管理職のオヤジじゃあるまいし……」
「……凄い例え方すんのね、アンタ……
 じゃなくて、ほら、無礼講よ無礼講。ちょっとくらいなら誰も文句言わないって」
 ワイン祭のあるトリスティアならばともかく、他の土地では馴染みが薄いだろう。
 だがそれでも、折角の宴会なのだ。多少はめをはずしても、誰も文句は言わないはずだ。
 というか、制止するべきはずの大人は早々に酔っ払ってセクハラを始めている。何も問題は無い。多分。
「んー。まあそうね。
 酒飲んで忘れるって、なんだかダメな大人の典型みたいな感じだけど、今日はそれでもいいか」
 そう適当に納得して、プチトマトをもうひとつ。
 ぷち、と皮を破る感覚と、口の中に広がる程よい酸味が心を落ち着けさせてくれる。
 うん、これはいいプチトマトだ。
「じゃあまあ、お言葉に甘えて一杯―」
「せぇ~んぱぁ~い」
 なんだか酔っ払いのような声とともに、結構な質量が体当たりをかましてきた。

309:先輩と皆で大団……円……? って話
09/05/08 22:23:54 jLoq1imd
 なんだか前にもこんなことあったなぁ。
 などと、意味も無く感慨深いものを感じながら、床に倒れこむ。
 赤い液体の入ったグラスが宙を舞い、慌ててフォーリィがそれをキャッチする。
 ナイスキャッチ。あんたはいい野手になれるわね。ポジションはショートで決定。そんなどうでもいいことすら頭に浮かぶ。
 まあ、それは本当にどうでもいい。それよりも―
「ナノカッ!」
 急に抱きついてきた後輩の名を呼ぶ。
 自分の胸に顔をうずめ、擦り寄ってくる後輩に視線を向けると、見事なまでに酔っ払っていた。
 顔は真っ赤で表情はへろへろ。これが酔っ払いでなくて何なのか。
「え~へ~へ~」
「誰よ、こいつに酒飲ませたのはっ!?」
 そう叫びながら周囲に視線を向ける。
 だが、ざっと見渡してみても、こことフェアリ以外にワインボトルを開けた様子は無かった。
 ビールはフェアリが独占しており、あとに並ぶのはジュースのビンばかり。
「お酒なんか飲んでませぇんよぉ」
「黙れ酔っ払い! じゃあ何か、あんたはジュースで酔える特異体質か!? ファンタジーの住人か!?」
「いやあの、なんかナノカちゃん、この炭酸入りオレンジジュース飲んでたらいきなり……」
 ぎゃいぎゃいとわめくパナビアに、ノキがおずおずとビンを持ち出してきた。
 確かに、傍目にはオレンジジュースのように見える。
 妙に凝った装飾のラベルが貼ってあり、パナビアはそのラベルに見覚えが無かった。
 ただ、ラベルにはこう書いてある。スクリュードライバー。
「ああ、それあたしが持ってきたやつだわー」
「やっぱりあんたかぁっ!」
 セクハラを続けながらのフェアリの言に、思わず怒号を上げる。
 彼女の腕の中で熱病に浮かされたような顔の後輩が見えたが、見てないことにした。
 見えてないやい。
「えーと、その……がんばって」
「何をっ!?」
 よく分からないフォーリィの励ましに、反射的に聞き返す。
 視線を向けると、何故か彼女は苦笑しながら及び腰で後ずさりと、よく分からない行動に出ていた。
「せんぱぁ~い」
「何よ!?」
 今の状況の元凶に呼ばれて振り向くと、何かが自分の口を問答無用でふさいできた。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch