08/08/28 04:52:15 BVPn2Hik
「……にゅ? どうかしましたか」
「ふん、最近ようやく女らしくなってきたなと思ってよ」
父親のようなことを言う。
たしかに、ノールの身体はこの数年で目覚しいほどの成長を遂げていた。
ツンと上を向いて、瑞々しく張った乳房。
そこから急カーブを描いてくびれた蟲惑的な腰つき。
芸術的なラインを描く上向きのヒップはバツグンに締りが良さそうだ。
うっすらと繁った下半身の金色の草むらは、純白のふとももに挟まれて、船倉の仄暗い
明かりのなかですら輝いてみえた。
長い金色の髪も、そのまま売り物になりそうなほど極上の艶を放っている。
「ちょっと前までは、こーんなちっぽけなガキで、まな板だったのによ」
オレガノがおどけたように手の平で水平な角度を作ってみせる。
「……そんなこといって。そんなまな板に最初に手を出したのは船長でしょ」
「ふん、生理さえ来ちまえば、女はもう大人だよ」
「……ひょっとして、ロリコン?」
「馬鹿言え、オレ様は守備範囲が広いだけだ」
「……はあ」
いったい何の話をしているだったか。
ノールが会話の目的を見失っていると、またオレガノが妙なことを言った。
「お前、このドレス着られるか?」
差し出されたのは、先ほどノールが鑑定を済ませた最低70万ルナーの超高級ドレスだ。
「んー、ちょっと胸はキツそうかなあ、でもサイズは合いそう」
「そうか。じゃあお前、今日の夜はこれ来て港に降りろ」
「はーい。……って、ええっ!?」
何気なくいってから目を見開いて仰天する。
いつもは船倉でお留守番の彼女なのである。
万が一港に降りるときでも、一糸も纏うことを許されず、全裸のまま後ろ手に手錠を
されて、重りのついた足枷引きずりながら、完全奴隷ルックでオレガノに鎖にひかれ
て歩くのがいつものことだった。
服を着るなど、いったいどれだけぶりのことであろうか。
驚きのあまりノールが固まっていると、オレガノはさらにとんでもないことを言って
きた。