奴隷・ペット・家畜にされる女の子at EROPARO
奴隷・ペット・家畜にされる女の子 - 暇つぶし2ch350:名無しさん@ピンキー
09/02/10 08:00:50 RZZCC084
じゃあ、風斬、吹寄、五和の巨乳トリオは、
私が奴隷にしますね。
スレチですね、すいません。

351:名無しさん@ピンキー
09/02/11 05:49:01 987tKJKL
スレチじゃないと思う
もともとこの板は二次創作の板だし
だから自分が好きアニメや小説やゲームのキャラを奴隷にするSSが投下されても
いいんじゃないだろうか

というわけでオリジナルやSSの投下を座して待ちまする

352:名無しさん@ピンキー
09/02/18 01:29:31 /uvb67s0


353:名無しさん@ピンキー
09/02/18 02:51:23 6sQvCaJS


354:名無しさん@ピンキー
09/02/18 05:53:47 YSTQgDvO


355:名無しさん@ピンキー
09/02/18 18:33:50 9Px5MfN1


356:名無しさん@ピンキー
09/02/18 18:58:46 Z3W67i9b
ボンバヘッ!

357:名無しさん@ピンキー
09/02/19 00:24:06 kH3V499V
なんだ、この書き方流行ってんのかwwwww

358:名無しさん@ピンキー
09/02/24 22:19:42 2DZSpSBk


359:名無しさん@ピンキー
09/02/24 23:12:08 ZaO3PQM0


360:名無しさん@ピンキー
09/02/25 00:31:59 Hbu4d5aN
しょ

361:名無しさん@ピンキー
09/02/25 03:47:24 x0BdPbV4
「うえぇ、ぅぅ…」
 ベッドの上で裸体を緊縛された少女がすすり泣く。
「たくさん出したね、すっきりした」
 男はニヤニヤと笑いながらベリベリとオムツを外す。
「今度は大きい方だよ」
 男は少女に浣腸器を見せた。

362:名無しさん@ピンキー
09/02/25 17:25:30 zuODekNy
何という紳士

363:名無しさん@ピンキー
09/02/28 04:14:37 HBMX5i9W
こっちのスレはあんまり人がいないのかな

364:名無しさん@ピンキー
09/03/01 01:02:58 su++3QAH
皆、座してノールたんの続きを待ってるんだよ。

365:名無しさん@ピンキー
09/03/01 03:40:03 y1a7x6Pr
ペットにされてSSおあずけされる女の子

366:名無しさん@ピンキー
09/03/01 06:25:16 h3op/B9v
ToHeart2やCanvas2、CLANNAD2のキャラを飼いたい

367:名無しさん@ピンキー
09/03/02 00:41:25 x1FxTBkP
>>366
智代が相手なら居心地よすぎて飼われてしまいそうだ

368:名無しさん@ピンキー
09/03/02 07:30:26 F7AFlJOh
桜塚恋を飼いたい

369:名無しさん@ピンキー
09/03/06 02:25:30 HVArlQbR
検察官…
刑事訴訟における捜査及び訴追、
裁判の執行の監督などを職分とする独任制の官庁、
又はその刑事訴訟法上の地位を指す。(wikipedia引用)
そして俺もその検察官の一人だ。
その俺にあるひとつの仕事が飛び込んできた。
それは、ある男の逮捕から始まった。

     ※   ※   ※

男の外見は至って普通の大学生。
親は相当なボンボンなので、一人暮らしでも困るということは
なかっただろう。

…彼は、自宅のマンションに一人の女の子を監禁し、玩具として
弄んでいたのだ。
その女の子は、3ヶ月前学校の帰りに突如行方不明になった高校生だった。
保護されたときの彼女はひどく衰弱していて、
その顔はほとんど精気を失っていた。
発見された当初、彼女の首にはペット用の首輪がされていて
鎖で繋がれていた。
彼女の周りには、使い方の分からない物から
血の気が引くようなおぞましい物まで様々な玩具が転がっていたという。
そして、机上に放置されたビデオカメラと数枚のディスク――

     ※   ※   ※

そのディスクは、確認するまでもなく
彼女の凄惨な姿が記録されているものだとわかる。
今からこれを物的証拠のひとつとして一通り確認するのだ。
罪悪感を感じないわけではない。
仕事と割り切っていないとさすがにやりきれない。
俺は意を決して、番号がふってあるディスクの1番目を再生する。


370:名無しさん@ピンキー
09/03/06 02:33:06 /KIURl/4
しえん! しえんあげ( ゜∀ ゜)!!

371:名無しさん@ピンキー
09/03/06 04:53:22 LLA5d+X2
続か・・・ない?

372:名無しさん@ピンキー
09/03/06 05:21:51 d09c2eoY
続けよ!
中身が気になるじゃないか

373:名無しさん@ピンキー
09/03/07 02:47:24 JrwaUHPD
親がボンボンって間違ってないか?

374:名無しさん@ピンキー
09/03/07 10:20:59 1HfiCXFk
まあね
意味は大体分かるしいいでしょ

375:名無しさん@ピンキー
09/03/07 10:21:34 1HfiCXFk
おわあああああああああああああああああああああああああああああああああ
ageちまったスマン

376:名無しさん@ピンキー
09/03/07 14:30:07 l9v5JV74
ペットや家畜にされるって、人間以外の存在がご主人様でもおk?SF系みたいな感じで。

377:名無しさん@ピンキー
09/03/07 16:28:50 x8fmyP39
スレとしての傾向が決まるほどSS多くないしいいんでない?
注意書きしさえすれば。

378:名無しさん@ピンキー
09/03/08 03:57:44 WTkQvfeL
館物が欲しい

379:名無しさん@ピンキー
09/03/08 21:01:11 IeE5QFO9
高坂弾正「お、お止めくだされ、お館さま」
武田信玄「いいでわないか、いいでわないか」

380:名無しさん@ピンキー
09/03/08 23:00:40 /dl6Z1/O
風林火山スレにゴー

381:名無しさん@ピンキー
09/03/09 07:10:01 EoUTBsdQ
館のペットにされる主人や使用人たち

382:名無しさん@ピンキー
09/03/10 14:10:19 Bbx0/LR7
1

383:369の続き
09/03/11 01:00:15 BqP9/mtq
ディスクが再生され、画面には男の室内が、
焦点が合わずにぼんやりと映し出される。
やがてぼんやりとしたものが輪郭付いてくると
男の部屋の詳細がはっきりとわかるようになる。

その男の部屋は、まるで生活間のない極めて殺風景なものだった。
フローリングにカーペットすら敷いていない。
画面からわかるものは、ベッドと……
例の女の子のみだった。
時々画面がぶれるので、三脚は使わずに手で持って撮っているようだ。
男は、ゆっくりと彼女に近づく。

彼女の様子はというと、
ベッドのパイプに繋がった鎖は首のペット用首輪に伸びている。
ぐったりとしていて、荒い息を立てながら横たわっている。
そのとき不意に、彼女の頬にビンタが一発命中した。
「ひんっ!」
ジャラっと鎖が音を立てて伸びきる。
男は、彼女の髪を引き乱暴に身体を起こさせると
自らの下半身のいきり立たせたモノを、
それを彼女の顔の前まで持っていく。

虚ろな目で男のモノを見つめたまま動こうとしない彼女に
男はさらにビンタを二発頬に入れた。
……彼女は、目に涙を浮かべながらそのモノを舐め始めた。
しばらくの間ぴちゃぴちゃと水音が続く。
やがて男は絶頂に達し、モノを奥深くに沈め彼女の口内に自らの精を注いだ。
彼女がむせ返り、精液を床に吐き出すと
男は彼女の腹を蹴り上げ、彼女が床に吐き出した精液を
彼女自身に舐め取らせた。
さらに男は、その彼女の頭を踏みつけ
すすり泣く彼女に更なる屈辱を与えるべく、彼女に犬の鳴きまねをさせた。
ワンと数回彼女が小さい声で鳴くと、気に入らなかったのか
頭を踏みつける足に力を込めた。
彼女が「痛い!」と叫ぶとその力は更に増していき、
大きな声でワンワンというまではその力を緩めなかった。

384:名無しさん@ピンキー
09/03/12 23:57:44 bNlHhH2/
早く続きを……!

385:名無しさん@ピンキー
09/03/20 17:04:26 pVo1gRs7
保守

386:名無しさん@ピンキー
09/03/26 16:01:24 MikK/MVz
保守

387:名無しさん@ピンキー
09/03/27 12:09:16 R+tIDAbc
漫画でこういうのがあった。

親友から女の買い方を聞いた主人公があるマンションに行くと、
同級生とばったり会って、
そいつが娼婦でやってる内に興奮した主人公が
脅して奴隷にする。
実は親友の元奴隷で
新しい奴隷候補(担任)の調教を始めたので、
主人公がSだと気付いてた親友からのプレゼントだった。
という心暖まるお話。

388:名無しさん@ピンキー
09/04/02 18:23:40 RrPaVlFs
おさがりかよ。

389:名無しさん@ピンキー
09/04/02 22:16:13 N09CCcbJ
>>388
>>387みたいな話はたいてい元の主人の方が不治の病で・・・
という設定が多いので、お下がりだと気にならない。

390:名無しさん@ピンキー
09/04/08 09:46:12 LQzLzBV/
ノールの完結編は……
作者氏が荒れたスレに嫌気がさしたのか……

391:名無しさん@ピンキー
09/04/09 01:31:55 Ck0ezGBj
最終話っつーのは、書き手にしてもものすごく書き難いものだから、ゆっくり待ってればいいんじゃない?
かくいう俺も3ヶ月も執筆中w
書いても書いても終わらない。最終話なんて次回予告打つんじゃなかった…

392:名無しさん@ピンキー
09/04/09 18:45:39 kwjzcBCt
>>391
そういう時は
「俺たちの調教はまだ始まったばかりだ!」
でいったん終わらせて、
続きを書けばイインダヨ~

393:名無しさん@ピンキー
09/04/09 23:13:29 Ruu5ZTkv
俺はようやくのぼりはじめたばかりだからな
このはてしなく遠いお調教坂をよ

394:名無しさん@ピンキー
09/04/11 06:20:07 6pIePRo2
調教受けた女の子は転がり落ちるんだけどな

395:名無しさん@ピンキー
09/04/11 09:18:30 abaBeEEu
バランス取れてていいじゃない

396:名無しさん@ピンキー
09/04/13 01:01:44 tYxVPYyC
調教された後に下克上とかしたら面白いよな
描写が微妙だと調教されてねーじゃんってなるけど

397:名無しさん@ピンキー
09/04/13 09:26:48 e+BPc59F
今更だがCanvas桜塚恋をペットとして(調教済み)飼う話をちまちま書いてまする
元々は牧場スレ用に書いてんだけど、なんかこっちのスレ向きっぽい

398:名無しさん@ピンキー
09/04/13 18:09:34 EKNF6ZOo
キャラは知らないけど、楽しみにしてます。

399:名無しさん@ピンキー
09/04/16 12:55:39 8RsR4Ler
保守

400:名無しさん@ピンキー
09/04/17 23:24:10 cbCvr1Ny
保守

401:名無しさん@ピンキー
09/04/22 11:55:20 aw+0bz30
ノール期待保守

402:名無しさん@ピンキー
09/04/29 23:00:55 AxIFwxCX
同じく期待

403:名無しさん@ピンキー
09/04/30 01:02:35 XC+b8gRP
一気に読んだ
おもすれー

404:名無しさん@ピンキー
09/04/30 09:27:01 IuLlIEl0
私もノールたんの話ほど面白いエロ小説は初めて読みました。続き期待。

405:名無しさん@ピンキー
09/05/01 12:29:35 jYLcoudT
荒らしに名前を付けて家畜にスりゃいい。

406:名無しさん@ピンキー
09/05/04 05:32:11 3NU/wJzg
ペットにされたい。

407:名無しさん@ピンキー
09/05/04 22:30:39 f7XrPR2y
調教された雌犬のように淫らに新作まってる

408:名無しさん@ピンキー
09/05/07 18:58:16 hgvV20d4
色々あって大変お待たせしてしまいました。申し訳ない。
そんなわけでノールの話の最終話です。

・・ちょっとエロが濃すぎて口に合わない人がいるかもです、あっさり風味が
好きな方は閲覧注意で。では、

409:海賊たちの性奴53
09/05/07 19:00:17 hgvV20d4
「ん……っ、ああ……ッ!」
入れ替わり立ち替わり侵入していた男たちの舌が少女の前後の入り口からヌッポ
リと糸を引いて引き抜かれると、とっくに足にきていたノールは支えを失って、
くったりとその場に崩れ落ちてしまった。
前のめりに床に倒れ、わずかに浮かせたお尻と快楽が溢れるおなかを淫らにくね
らせて、恍惚の表情で荒い息をつくドレス姿の美少女。
それでなくとも、海賊たちは我慢に我慢を重ねてきたのだ。
そのうえで目の前にこんな極上の獲物をぶら下げられて、限界まで欲情を滾らせ
た彼らが暴発しないわけがなかった。
「うおおお、も、もう我慢できねえッ!」
「どこでもいいから入れさせろ!」
「どけえッ、ケツ穴はオレが先だ!! オレが入れる!!」
ケンカはしないと言った約束はどこへやら。
海賊たちはお互いにお互いを蹴散らしながら、ノールへ向かって一斉に殺到して
いった。
荒れ狂う雄牛たちの急襲をうけて、
「へッ? なに? なに? あ、ちょっと……、ッて……ひゃああああ!?」
小柄な少女はあっという間に男たちに囲まれて、埋もれて見えなくなってしまう。
割り開かれた両足の左右のつま先だけが、なんとか男たちの肉の輪から見え隠れ
していた。
「―くるし……ッ、お、押さないで。仲良く順番に……―うぅ……ッ」
口を開いた途端に、四方八方から先走りの液をにじませたペニスが大量に押し付
けられて、まともにしゃべるのも難しい。
「こ、こんなにいっぺんに、むりぃ……ッ! ……あむううッ!?」
そのうちの一本にいきなり喉奥まで突っ込まれて、目を白黒させる。すると、す
るりと下腹部に潜り込んだひとりが、ドレスのスカートを捲くりあげて、一気に
前の孔に押し入ってきた。
「――ひあああッ!?」
あとはもう無茶苦茶だった。
あっという間にお尻にまで突っ込まれて、三つの穴すべてをギンギンに滾った肉
槍で塞がれてしまう。
先ほどまでの、たっぷりと時間をかけた、少女の羞恥心を煽るような執拗な愛撫
が嘘のように、海賊たちは我先にと少女に群がり、貪るように腰を振るって、次
々と少女のなかに欲望の塊を爆ぜさせていった。
そうして大輪姦の宴がはじまる。

410:海賊たちの性奴54
09/05/07 19:00:51 hgvV20d4
海賊たちの総数は30人弱。―正確には28人もいるのだ。
当然、少女の三つ穴だけでまかなえる数ではない。
いつもなら穴にあぶれた海賊たちはノールの乳房に直接擦り付けたり、つるつる
の腋のしたに挟ませたりして無聊を紛らわせるのだが、今日のノールはお姫様の
ようにドレスアップをしている。
これを使わない手はなかった。
あぶれた海賊たちはこぞってドレスの隙間に固くなった己の肉槍を挿入し、上質
のドレス地と少女の柔肌とのサンドイッチを堪能していった。
「んむ……んうううっ!?」
フェラチオを続ける少女のドレスの隙間に八方からにゅ、にゅ、にゅ、と男たち
のペニスが次々と侵入してくる。
「おお……この乳肉と布の間で擦られる感触が……堪らんッ!」
「こいつは……最高だぜッ! このまま服のなかに射精(だ)してやる!」
「……ぷあッ!? えええっ!? な、なかはだめぇッ!」
企みを聞いて、ノールはペニスを離して慌てて言ったが、もちろん男たちが聞い
ているはずもない。
「おおお、イクぜッ!」
ビュルッ、ビュルッ、ビュルルッ!
雄叫びと同時に、ノースリーブのドレスのわきから、ドレスのなかにたっぷりと
灼熱の粘液を注ぎ込まれてしまう。
「ひあああ、き、気持わるいよぅっ! ―あむッ」
ノールは堪らず悲鳴をあげたが、その悲鳴も、すぐにいきり立ったペニスに塞が
れてしまった。
「……こら、ちゃんと咥えてろ。……しかし、それ良さそうだな。オレも服のなか
に射精(だ)してやるとするか!」
身悶えるノールをみて、男も真似をしてみたくなったらしい。
ノールの舌使いに限界を迎えると、口を犯していた男はわざわざ肉槍を唇から引
き抜いて、ドレスのなかに押し込んでいった。
「―おーし、くらえッ!」
―ビュルッ、ビュルッ、ビュルルッ!!
「ひああああああッ!!?」
その日最初の、最も量の多い灼熱の雄液を再びドレスのなかに注がれて、ノール
は盛大に悲鳴をあげた。
もはや服のなかは、おへそから乳房まで精液でどろどろの状態である。
ねばついた体液が素肌と布地をぴったりと接着し、裸身のうえに直接放たれるの
とはぜんぜん違う汚辱感に、ノールはぶるぶると身をふるわせた。
その間も膣口とアヌスは海賊たちの限界まで膨れ上がった剛直に塞がれ、ずりゅ
ずりゅと淫らな音を立てて、豪快なピストンで擦りたくられているのだ。
「おなか……ごりごり、は、激しすぎだよぅッ」
「おおし、こっちにもたらふく注いでやるぜ!」
「尻の穴にもだ!」
前後から少女を挟み込むようにして犯していたふたりの海賊が、負けじとばかり
に少女の胎奥で剛直を爆ぜさせる。
「ひああ!? あ、熱いぃッ! ―あむぅ!?」
「うら、声あげてる暇があったら、さっさとこっちも咥えやがれ!」
空いた口にもすぐさま次のペニスを突っ込まれ、悠長に嬌声をあげる暇もない。
たっぷりと子種を注がれ、精液を溢れさせた膣口とアヌスも、空いたそばから次
のペニスに塞がれてしまう。
唇から膣口から、お尻の穴から。胎内にたっぷりと精を注ぎ込まれる。
さらには。腋のしたから、首筋から、あるいはおなかのドレスの継ぎ目から。服
のなかにたらふく精を流し込まれていく。
こうして狂乱の宴は盛大に更けていくのだった。

411:海賊たちの性奴55
09/05/07 19:01:30 hgvV20d4
―そして数時間後。
「ひ……は、……あ……うう……っ、……ああ……ッ」
甲板の上では、少女の嬌声がずいぶんと弱々しいものに変っていた。
甲板に篭る少女と男たちの織り成す熱気を、夜風が心地よく吹き流していく。
月の位置が変っても、海賊船ガスパール号の甲板の上では、いまだ、ひとりの少女
を犯しぬく性の宴がたけなわなのだ。
弄ばれ、嬲りまわされて、ぐったりと弛緩しきった少女をさらに徹底的に犯しぬい
ていく容赦ない輪姦の宴。
この時代の海賊船ではごくありふれた光景である。
広い甲板の中央では、元はさぞ瀟洒なものであっただろうボロボロのドレスの切れ
端を半裸の肢体に引っ掛けただけの、金髪の育ちの良さそうな娘が、大勢の海賊た
ちに取り囲まれて、揉みくちゃにされながら犯されていた。
いったいどれほどの時間続けていればそうなるのか。少女はすでに全身を顔といわ
ず髪といわず、余すところなく男たちの獣欲にまみれさせ、穢され尽くしていた。
自重を支えられなくなった少女を順番で効果的に使うためだろう。水平に近いほど
割り広げられた少女の両足は、それぞれの両端をロープに結ばれて、けして閉じな
いように左右の船舷に括りつけられている。
上半身もドレスの切れ端ごと乳房のところで∞の字に縄をうたれて華奢な肢体を宙
吊りにされてしまっている。
ロープワークは海賊たちの十八番である。
そうして割り開かれ、宙吊りにされた少女の無防備な膣口とアヌスを、前後から挟
み込むようにして囲んだふたりのむくつけき海賊たちが深々と貫いているのだ。
「ひ……ぁ、……ッ、あ……ぅ……ッ」
海賊たちが荒々しく腰を振るう度に、ズブッ、ズブッと体躯に相応しい凶暴な雄槍
が少女の胎奥に突き入れられる。
華奢な少女の前後の孔はその度に大きくめくれあがり、胎内から押し出された精液
がぽたぽたと糸をひいて床に零れ落ちていった。
床にはすでに大量の―射精の量にしておよそ七十人分ほどの精液が精液だまりと
なって広がっている。
甲板に集った男たちの数は28人。少女の顔や身体にかけた分、または唇を使って
直接少女の胃の腑に注いだ分を除いても、全員がすでに2回は射精を済ませている
計算になる。
だが、それだけの射精を済ませても、少女を取り巻く男たちの熱気は一向に醒める
気配がなかった。
むしろこれからが本番といった気配が濃厚である。
「おおし、また……射精す……ぜッ!」
背後から少女の尻孔を犯していた海賊が、張りのある柔らかな少女の尻たぶを両手
に掴みながら、一際大きく腰を打ちつけ、ぶるぶると腰を震わせて少女の直腸で絶
頂に達する。
大量の精で溢れかえった少女のアヌスに根元まで深々とペニスを押し込み、ぐりぐ
りと円を描くようにして少女の直腸をかき混ぜながら長い長い射精を楽しんでいく。
「ひ……ぅ……うッ!」
直腸の奥に灼熱の精を浴びせられると、少女は前から膣口を貫く男の肩に顔を預け
たまま、身を竦めて小さく呻いた。

412:海賊たちの性奴56
09/05/07 19:02:06 hgvV20d4
聖女のように整った愛らしい横顔はすでにどろどろの白濁にまみれて、もう目もあ
けていられない有様だ。
華奢な肢体も、ロープに吊られて男たちの突き上げに揺らされるままに完全に弛緩
しきっている。
それでも、十代の瑞々しい少女の肢体は、男たちが与える性の刺激に未だ敏感に反
応して、男たちの耳とペニスを心ゆくまで愉しませるのだ。
アヌスを貫いていた男が大きく満足の息を吐きながらずるり、と萎えた男根を引き
抜いていくと、
「ひあああ……ッ♪」
少女は恍惚の表情で白い喉元を逸らし、哭き止まぬ嬌声をあげた。
未だ男根を咥えこんだままの少女の膣穴がきゅうぅ、と妖しく収縮して胎内に押し
入った男を蕩かせる。
「おほ……ッ!?」
額に汗を流しながらせっせと膣口を犯していた男が、意外な締め付けに不意を打た
れてビクンと腰を跳ねさせる。
男は少女の膣の愛撫に導かれるままに、堪らずそのまま絶頂に達した。
「くそ……ッ、油断した、ぜ……ッ!」
長い順番待ちの果てにようやくまわってきた膣穴なのだ。
感触を堪能しきる前にあえなく射精を迎えてしまい、ドクドクと放出を続けながら
男が無念そうに呻いた。
それも束の間のことだ。
「お……おお、こりゃすげえ……ッ」
男はすぐに、少女の膣が与えてくる極上の締め付けと、それによって導かれた射精
の快楽に夢中になっていった。
「……もう3回目だってのに信じられないぐらい出るぜ……ッ!」
ごわごわと胸毛の生えた胸板で少女の乳房を押しつぶすようにしながら、男は温か
な膣にドプンドプンと呆れるほど大量の精を放出させていく。
やがて、長い長い射精を終え、半萎えのペニスがずるん、と膣から引き抜かれると、
ねっとりとした精液のアーチが開いたままの少女の膣口と男のカリ首に架かった。
「オラ、呆けてないで、こっちの掃除も頼むぜ」
「……ん」
先ほどまで少女の尻穴を犯していた男が、背後から少女を強引に振り向かせて、体
液でどろどろになったペニスを少女の唇に擦りつける。
つい今しがたまで己の排泄の穴に埋まっていたそれを、少女は目を閉じたまま従順
に口をひらいて、嫌がる素振りもなく受け入れていった。
両手は背中でロープに縛られているので、唇のみでの奉仕となる。
「ん……ちゅ、……ちゅる。……ん……く」
長い金髪を両手で鷲掴みにされて、鼻先にぐりぐりと男の陰毛を押し付けられなが
らの奉仕活動。
「おほ、いいぞいいぞ……ッ」
少女がちゅるちゅると音をたてながら男のものに吸い付き、尿道の奥に溜まった精
の残滓まで従順に胃の腑に収めていくと、男は満足そうに声を漏らした。
「ふいい、もういいぜ……」
「……ぷ……は……ぁ」
男が満足げにそう言って、ようやくのことで少女の唇を解放すると、待ちかねてい
たように前に立った男が言った。
「次はこっちだ」
「………ん」
少女は無言のまま拘束された半身を再度よじって、正面の男の一物にも奉仕をはじ
める。

413:海賊たちの性奴57
09/05/07 19:02:47 hgvV20d4
「ん……く、……は……む、……ちゅる」
べっとりと精液を張り付けた白い両脚を水平にわり開かれ、無防備な前後の穴から
とろとろと大量の精液を溢れさせながら、無心になって男のペニスに奉仕する金髪
の美少女。
男の嗜虐心をダイレクトにそそるその姿に誘われて、少女の背後に立って尻穴の順
番を待っていた次の男が股間を隆々といきり立たせて、待ちかねたように少女の空
いた尻穴にカリ首を当てていった。
男の背後には、次の出番を待つ男たちの長い長い行列ができている。
こちらは少女の後ろの穴を使うための順番待ちの列だ。
反対側には、少女の前の穴を使うための、より長い行列がもう一列できている。
その最後尾では、先ほど少女の尻穴に射精を済ませたばかりの男が、今度は少女の
前の穴を楽しもうと、はやくも次の列に参加していた。
こうして男たちは何度でも輪姦の宴の輪に加わり、少女への輪姦は休むことなく続
いていくのだ。
ある程度獣欲を吐き出した海賊たちは、もう当初のように一斉に少女に群がって無
茶に穴を奪い合うようなことはなくなっている。
きちんと秩序だって順番を作り、疲れのみえはじめた少女が間違っても窒息してし
まわないように、腰を振るのも下腹部の二つの穴だけに限定して、口の利用は後始
末だけに制限している。
性奴としてはかなり大事な扱いがなされている部類に入るだろう。
それでも。たったひとりで大所帯の海賊船に飼われるというのは、けして楽なこと
ではないのだ。


「ふいい、よかったぜ、ノール」
少女に後始末をさせていた男が満足げな息をついて唇からペニスを抜き、横へ退く
と、すぐさま次の男が進み出てきて少女の前に立った。
出番を待ちかねていた男は、少女の股間に屈みこみ、さんざんに使い込まれた膣口
を指先でわり開くと、呆れたように言った。
「……ちと貯めすぎだぜ、こりゃ」
金色の草むらのふもとで、ため息をつくように浅く息づく少女の小さな膣口は、指
先で無遠慮にかき混ぜてやると、特濃の精液を止め処なく溢れさせてくる。
すでに50本近い射精を受けているのだから当然といえたが、濃縮され過ぎてどろ
どろのゼリー状の精液だけが残った膣穴は、輪姦に慣れた彼らでも使うのが躊躇わ
れるほどだ。
「ちと、一回掻き出そう」
男はそう言うと、少女を吊るしているロープを操作して少女を前傾姿勢にさせ、少
女の股間を真上に仰ぎ見るようにした。
他の海賊たちが呆れたように声をかける。
「……おまえ、ほんとにそれ好きだな」
「やりすぎて壊すんじゃねえぞ? 船長に殺されるぜ」
「へへ、わかってるって。―それじゃあお姫様、覚悟はいいかい?」
右手をわきわきと握りこみながら下腹部に潜り込んだ男が言うと、何をされるのか
察した少女が一瞬ぎくりと身を強張らせ、その後でこくりと頷いてみせた。
「……へっへ、いいぞ。大人しくしてろよ……」
男は舌舐めずりすると、指を揃えて右手を一点にすぼめ、先端からゆっくりと少女
の膣のなかに沈めていった。
「……っくううう……ッ!」
もともとは男の三つ指よりも狭い穴である。
その狭隘な穴に大の男の手を手首まで深々と挿入されて、少女は腰をビクンビクン
と大きく波打たせて呻いた。
「よーし、今度は掻き出してやるからな……」
「く……は……ッ」
男はそう言って膣口に突っ込んだ手を捻り、少女の膣内に溢れた精液を掻き出して
いく。
震える少女の膣内に何度も手を突っ込み、その作業を繰り返していった。

414:海賊たちの性奴58
09/05/07 19:03:40 hgvV20d4
そうして男が膣内を清めている間も、少女のアヌスでは別の男が腰を振るっている
のだ。
「てめえ、なかからひとのチ○ポ触るんじゃねえよ、気色悪ィ!」
背後から少女のアヌスを犯していた男が、膣壁ごしに手で刺激されて、慌てたよう
に言う。
「へっへ、これもまあ、オツなもんだろ」
「よかあねえよ……おおうッ!?」
男は、少女の膣内で縦横に手を変化させて、少女の反応と背後の男の反応を楽しん
でいるのだった。
「あ……ッ!? く……はあああっ!」
「お……おお!? くおお、射精(で)ちまう!」
男の手に導かれて、ぶぴゅ、ぶぴゅっ、と尻穴から大量の精液を溢れさせなら、少
女と男が同時に絶頂に達した。
「う……ぁ」
たっぷりと射精を終えたペニスがアヌスから引き抜かれると、開きっぱなしになっ
てしまった少女の後ろの穴から、粘つく体液が一筋の太い帯になって床まで垂れて
いった。
それを見て、尻穴の列に並んでいた次の男が言う。
「こりゃあ、後ろも一回掻き出さんとダメだな」
とはいえ、膣口よりも耐久力や伸縮性の面で劣るアヌスは、手で犯すと筋が切れて
元に戻らなくなってしまう恐れがある。
こちらの穴は、生理現象を利用して少女自らに排泄させるのがセオリーだった。
だが、もちろん、海賊船に浣腸器などというシャレた代物はない。
―だから、こうするのだ。
「へっへっへ、ちょうど溜まってたところなんだ」
男は背後から少女に近づくと、半立ちのペニスを少女のアヌスにゆっくりと埋めて
いく。
そして―
ジュボボボボ……と、男はなんの遠慮もなく、少女の直腸のなかに盛大に放尿をは
じめた。
直腸に生暖かい小水を大量に注がれて、少女が目を見開き、ビクンと喉を反らす。
「う……ああッ!」
溜まっていたという言葉通り、男の放尿は驚くほど長く長く続いた。
ゴポゴポ、ゴポポッ!
「あ……あああああッ!!」
放尿を続ける男のペニスと少女のアヌスの隙間から黄色い小水が漏れて、床にびしゃ
びしゃと音を立てて広がっていく。
「どうだい、お姫様、尻穴に小便される気分はよ?」
「い……いやあああ……ッ」
12の頃からあらゆる調教を受けてきたノールだが、小便による浣腸だけは未だに
慣れることができないでいる。
性奴というよりも肉の便器そのものの扱い。
それは、とても十代の少女が耐えられるものではないのだ。
あまりの汚辱感に、少女は力なく喉を震わせて、目尻に涙を浮かべる。

415:海賊たちの性奴59
09/05/07 19:05:52 hgvV20d4
注ぎ込んだ小水がすぐには溢れてしまわないようにペニスで蓋をしたまま、背後の
男がノールの耳元で囁く。
「どうしたい、お姫様よ。自分からこの船に残りたいと言ったんだ。こういう目に合
うのも覚悟のうえだろう」
「いや……、いやあ……ッ」
「……やっぱり、性奴を続けるのは嫌になったか?」
そう尋ねると、ノールはふるふると首を横に振って応えた。
「お姫様って呼んじゃ……やだ」
それは性奴として扱われる分には何の不満もない、という意思表示だ。
およそ考え付く限りの非道を受けているというのに。
半ば強がりが混じっているとはいえ、どこまでも頑なな態度である。
「………。―ったく。どこまでも呆れたバカ娘だ。しょうがねえ、オラ、皆の見て
る前でぶちまけやがれ!」
「あ……ううううぅ!?」
アヌスからペニスの栓が抜かれ、両手で背後からおなかを揉み押される。
と、少女は堪えきれずに海賊たち全員が観ている前で、小水混じりの大量の粘つい
た精液を盛大に排泄していった。
聞くに堪えない破裂音が響き、さすがに少女が身を縮めて羞恥に顔を伏せる。
「あ……ひぁ……、ぁ」
長い長い排泄が終わると、少女はついに力尽きたように気を失ってしまった。
背後の男が少女を縛めていたロープを解くと、ノールはそのまま足許の精液だまり
に顔から落ちて倒れ臥してしまう。
そうしてどろどろになった少女を足で強引にひっくり返して、男は頬を叩いてノー
ルを正気に戻した。
「オラ、起きろノール。今夜はまだまだ休ませやしねえぜ」
「……ん」
「身体洗って、場所変えて続きをやるぞ」
「……うん」
ノールは従順に頷いて応える。
今夜は、奴隷の分際でご主人様の許可なく勝手に死のうとした罰も兼ねているのだ。
けじめとして、朝までは陵辱の手を休められない。
ふらふらになったノールに向かって、
「……もう二度とあんな馬鹿な真似ができねえように、今夜はつま先から頭のてっ
ぺんまで、全身を犯しまくって徹底的に快楽漬けにしてやる。もう子宮以外じゃ物
を考えられねえ身体にしてやるぜ」
男が凄むと、ノールは弛緩しきった顔に諦念を浮かべて、静かに言った。
「……うん。そうして……」
いつもは少しでも疲れてくるとぴーぴー泣いて手加減を求めてくるくせに。
今夜のノールは一切の手加減を望んでこないのだ。
むしろ逆に、疲れきった身体をしどけなく崩して、生まれ持った天性の媚態で男た
ちの理性を溶かし、扇情してくる。
「もっと酷いことしても……いいよ?」
そう言ってノールは花のように笑んだ。



416:海賊たちの性奴60
09/05/07 19:06:44 hgvV20d4
「……ち、壊れるんじゃ、ねえぞ」
手加減するきっかけを失って、男が苛立たしそうに言う。
そこまで言われると、逆に「まいった」と言わせてみたくなるのが男の性でもある。
頑固な少女を降参させるべく、それから夜明けまでさらに三時間。
男たちは一切責め手を休めずに、床が汚れる度に都合3回場所を変えて、少女を徹
底的に輪姦していった。
両側から少女の乳首を吸いたて、うなじに舌を這わせて、腋を舐めしゃぶり、ごり
ごりと音を立てるほど激しく膣口とアヌスを同時に、休まず擦りたて続ける。
「あ……ぁ……ッ」
少女の全身の性感帯を責めて責めて責めまくり、ほとんど反応のなくなった少女の
身体にさらに数え切れないほどの絶頂を無理やり与える。
場所を変えるごとに、膣内にフィストを挿入して精液を掻き出し、尻穴にも同じ数
だけの小便をほどこしていった。
身体がさわれないほど汚れる度に海水で洗い流しての大輪姦。
その度にノールは失禁と気絶を繰り返したが、それでも、けして「もう止めて」とは
言ってこなかった。
海賊たちはノールが完全に動けなくなるまで手加減なしに責め続けたが、最後まで
ノールは弱音を吐かなかった。
ようして長い夜はようやく終わりを告げたのだった。

417:海賊たちの性奴61
09/05/07 19:07:10 hgvV20d4
「まあた無茶やりやがって……」
完全に失神してしまったノールの胸元に手をやって、きちんと呼吸をしているか確
かめてから、オレガノが呆れたように言った。
彼は昨夜の輪姦には加わっていなかったので、半日ぶりの再会である。
彼一人が輪姦に加わることで、ノールにかかる負担がぜんぜん違ってくる。それ故
に、彼は全員で輪姦する時には加わらないことにしているのだ。
それに、夜間とはいえ全員で遊び呆けているわけにもいかない。
前の日にノールを独占していた手前もあって、オレガノは昨夜、手下の海賊たちが
輪姦に耽っている間、見張り台にあがって一人で周囲の見張りについていた。
甲板から少女のくぐもった嬌声は夜の間中、見張り台まで聞こえてきていたが、朝
になって降りて来てみると、予想通りの酷い有様である。
「ったく、このバカ娘は」
力なく脱力した少女を見下ろして呆れたように言う。
意識のない少女のわずかに開いた下腹部はすでに男たちによって綺麗に拭い清めら
れている。
だが、半日に渡る陵辱の痕跡は明白で、膣口は痛々しいほど赤く充血し、菊座はわ
ずかに血を滲ませて、うっすらと開いたまま、まだ閉じきってもいない。
まだうら若いノールのこと、あと数時間もすれば膣口の腫れも引いて、菊座も元の
形にもどるだろう。
だが、それも今だけのことだ。何年もこんな無茶を繰り返していれば、いつかは性
器の形も崩れ、二度とみれない有様に変じてしまう。
「やり過ぎちまいやした」
獣欲をすっかり吐き出した手下たちが、申し訳なさそうに頭を掻いて謝る。
「……いいさ。どうせこいつが我を張ったんだろう。それに、性奴ってのは本来、こ
うして扱われるもんだ」
そういってノールの髪をすいて額に手をあてる。
そこでオレガノが顔をしかめた。熱っぽい。
疲労のために発熱しているのだ。
オレガノはため息をつくと、手をまわしてノールを抱き上げる。
羽のように軽い少女の華奢な身体は、持ち上げると手足が力なく垂れさがっていか
にも儚げな様子だ。とても30人からの海賊を一晩相手にした少女にはみえない。
「今日はベッドに寝かせる。二三日は寝込むだろうから、しばらくは穴なし生活だな」
「へい」
言い置くと、後の操船を手下たちに任せて、オレガノはノールを伴なってゆっくり
と自室に降りていった。

418:海賊たちの性奴62
09/05/07 19:08:08 hgvV20d4
オレガノの予想通り、ノールはそれから丸二日間、熱を出して寝込んだ。
「……ぅ……ん」
ベッドの上で高熱に浮かされながら、ノールはいつもの夢をみる。
母と一緒に追っ手に追われる、いつもの夢だ。
夢だと自覚しながら、それでもノールには逃れる術がない。
いつもの悪夢と知りながら、ノールはまたあの日の自分に戻って、夢の中で同じ悲
劇をなぞり始める。

何度もみた夢だ。
内容は当然、最後まですべて覚えている。

「グゥッ……!」
彼女を庇って矢を受けた母の苦悶に歪んだ顔。
「母さま……ッ!?」
矢を受けた母が心配で、そっとその背に手をまわすと、背中に無数の矢。
その内の何本かは母の身体を貫通してしまっている。
手をみると、たくさんの血。
彼女など、指先にトゲが刺さっただけでも泣いてしまうというのに。
こんなに。
とても痛いに違いない。
心配で心配で、祈るように母を見つめる。
そんなノールに向けて、母は無理をして笑おうとしてみせ―失敗してしまう。
「……ケホ、ゲホッ!」
血が混じった咳をしながら、崩れ落ちる母。
「母さま……ッ!? 母さま……ッ!!」
幼い自分はただ母の名を呼ぶことしかできない。

どうすることも、できない。

繰り返し繰り返し見る、いつもの悪夢。
高熱に浮かされながら、ノールはもうこんな夢はみたくないと、泣いて泣いて泣き
続ける。

だから彼女は今でも尖ったものが嫌いだ。
尖ったものをみると、あの日の母の、苦悶に満ちた顔を思い出してしまうから。
あの日の自分の、胸を締め付けられるような悲しみを思い出してしまうから。
それなのに、今日もまた、悪夢が始まる。

419:海賊たちの性奴63
09/05/07 19:09:22 hgvV20d4
悪夢はいつもの通り、追っ手に見つかるところからはじまった。
「いたぞ! 筏で逃げようとしてる! 構わん、殺せ! 逃がすぐらいなら射殺すの
だ! 全力で射かけろ!」
―ヒュン、ヒュヒュン、ヒュヒュヒュヒュヒュヒュン!
指揮官らしき男の号令がかかり、湾岸から宙を切り裂く無数の羽音と共に大量の矢
が彼女ら目がけて飛来してくる。
圧倒的な数の矢が、彼女たちを射殺すために、彼女らめがけて飛んで来る。
狭い筏(いかだ)のうえに逃れる場所などあるはずもない。
なにをする間もなく、ただ呆然とその軌跡を眺めていると―いつもそこで横合い
から駈け寄った母に押し倒されるのだ。
そうして夢のなかで、母は何度も矢に貫かれ、苦悶の表情を浮かべ続ける。
もっと楽しかった頃の、明るい笑顔を覚えていたいのに。
悲しい母の顔が脳裏に焼きついて離れない。
苦しむ母の顔に、慣れることなどできない。
―もう、嫌だよぅ。だれか、助けて―
夢の中で幼子に戻ったノールは、いつも泣きながら助けを求め続ける。
助けなど、来ないとわかりきっているのに。
自分だちは、矢で射られるしかないのに。
―だが。
泣きながら俯いていると、ノールは不意に慣れ親しんだ気配を近くに感じた。
その気配の主に向けて、ノールは夢中になって助けを求める。
―けて
「助けて、船長……ッ!」
強張る喉を震わせて、助けを求める。
もちろん、助けなど来るわけがない。
これは彼女の悪夢で、この時のノールはまだオレガノと知り合ってもいないのだ。
―それなのに
「しょうがねえ、面倒だが、助けてやろうじゃねえか!」
どこからともなく筏の上にあらわれたオレガノが、彼女と母の前に悠然と立ちはだ
かった。
オレガノはそのまま不敵な笑みを浮かべて飛んで来る矢を迎え撃ち、自慢の曲刀で
すべて楽々と叩き落してしまった。
「船長……ッ、どうして……」
そんなことがあるわけがない。
船長が助けに来てくれるなんて。
母さまが助かるなんて。
なのに、夢の中のオレガノは、いつものように不思議と存在感たっぷりで、無駄に
偉そうな台詞まで口にするのだ。
「ま、オレ様にかかればこんなもんよ」
―これは夢だ。
ノールは自分に言い聞かせる。
死んでしまった母さまは、もう生き返らない。
でも、
悪夢ではない。とても幸福な夢だった。
―これが現実だったら、本当にいいのにな……。
そして助けられた母さまとふたり、仲良く母娘で性奴にしてもらうのだ。
プライドの高い母は船の生活に慣れるまでが大変だろう。
けれど、きっと楽しく暮らしていける。
他人にとってはどうかは知らないが、それはノールにとって考えうる最高の幸せ
だった。
想像しただけで笑み崩れてしまう。
こんな夢なら、いつまでも見ていたかった。
母を失ってからはじめてみる温かく幸福な夢に、ノールは心からの安らぎを得て
いた。



420:海賊たちの性奴64
09/05/07 19:11:03 hgvV20d4

同時刻。
彼のベッドを占拠して寝こけながらニヤニヤと平和そうに笑み崩れる愛用の性奴を
見下ろして、オレガノは仏頂面で額の濡れタオルを交換してやりながらブツブツと
文句を言った。
「……ったく、ご主人様にこんな手間かけさせておいて、なあにニヤついていやがる
んだか」
さっきまではなにやら顔色も悪く、悪夢でも見ているようだった。
なぜか名指しで助けを求められたので適当に応えてやったが、どうやらそれでいい
ことでもあったらしい。
いまは満面の笑顔でむにゅむにゅと笑み崩れている。
「相変わらず、お気楽なヤロウだぜ」
太平楽な笑顔を見下ろしているうちに我慢ならなくなり、軽く鼻を摘まんでやると、
「ふにゃ」 と妙な声をあげてノールが目を覚ました。
「え……、せ、船長……?」
目があうと、ノールは驚いたようにオレガノをみつめる。
まだ起き上がる力はないのか、続いて横になったまま、慌てたように周囲を見渡し
た。
それからゆっくりと弛緩してベッドに後ろ頭を埋める。
「……夢、かあ……」
「なんだ、うまいモンにありついた夢でも見てたのか」
「船長じゃないんだから、ご飯の夢なんかみませんよぅ」
そう言った途端、ノールのおなかが、タイミングよくぐうぅ、と鳴った。
「あう……」
「ケッケッケ、図星か。まあ一昨日から何も食ってないんだから当たり前だ。ちょっ
と待ってろ」
オレガノはそう言うと、用意してあった果実の絞り汁を入れた椀をノールに持たせ
た。
病み上がりなので、まだ固形物は無理だろうとの判断である。
よろよろと上体を起こして椀を受け取ると、ノールの腕が椀の重みでぷるぷると頼
りなく震えた。
起きたときの様子からもっと回復しているかと思ったが、まだ自力で食事を取るの
は難しいようだ。
「っとに、手間のかかる奴隷だぜ」
やれやれとため息をつくと、オレガノはノールの手から椀を奪い、中身を一口くち
に含んだ。
それからノールをベッドに再び押し倒し、唇に己の唇を被せて、口移しに果汁を飲
ませてやった。
「ん……!?」
ノールは最初の一回だけ驚いたように身を竦めたが、すぐにくったりと力を抜いて
おとなしく口移しの介護を受けるようになった。
何度か小分けにして、椀のなかの果汁を全部飲ませてやる。
「足りたか?」
「……うん」
オレガノが尋ねると、ノールはまだ熱に浮かされて潤んだ瞳を、さらにとろんと潤
ませた。

421:海賊たちの性奴65
09/05/07 19:12:09 hgvV20d4
「……こら、なに病人がエロい気分だしてやがる」
「……だ、だって……」
ノールは頬を染め、シーツに顔を半分隠しながら言った。
「キスするの、はじめてだったんだもの」
「……あン?」
意外に思ったが、もしかするとそうなのかもしれない。
奴隷の唇は基本的に男のペニスを慰めるためにあるものだ。
キスをするためのものではない。
オレガノは面白くなさそうに鼻を鳴らして言った。
「さっきのはただの看護だ。キスとは言わねえよ」
「……そっか」
ノールが眉を下げると、オレガノはノールに体重をかけないように気をつけながら、
ノールのうえに覆いかぶさっていった。
「今から本物を教えてやる」
「……え?」
問い返すノールの薄桃色の唇に唇を被せる。
下唇をかるく食んでから、舌を差しこみ、絡める。
……ちゅ、……くちゅ
「あ……、……、……ふ……ぁあ」
弱った少女の呼吸を乱さない程度の軽いキス。
それだけでノールは、オレガノのベッドのうえで、くらげのようにふにゃふにゃに
なってしまった。
「こらこら、オレ様のベッドを股汁で汚すんじゃねえ」
シーツの下でしっとりと潤んだノールの股間に触れて、オレガノが言うと、
「ううう……」 と、柄にもなくノールは両手で顔を覆い隠して恥じらいをみせた。
「せんちょのいじわる……」
「け、キスされただけで大洪水になるド淫乱がなに恥ずかしがってやがる」
ノールの隣で同じベッドに潜りこみ、オレガノは眠そうに言った。
実を言うと、この手間のかかる性奴は一時、予断を許さないほど高熱を出したので、
看病の間オレガノはほとんど寝ていないのだ。
同じベッドに潜り込んで寝る準備をすすめるオレガノに、ノールが甘えた声で囁く。
「わたしをこんな風に育てたのは船長じゃないですか……」
その声は少々奴隷と飼い主の間柄を逸脱しているように思えた。だが、今は眠気が
勝ってどうでもいいことに思える。
オレガノは身を寄せてくるノールを抱き枕がわりに抱き寄せると、聞く耳持たないと
いうように目をつぶった。
「今日はもう寝るぞ」
「……あい」
オレガノの胸板に、ノールのため息がかかる。
上唇に、花びらが触れるような軽いキス。
「……ありがと、船長」
「……明日の晩には船倉に戻すからな。今のうちにしっかり寝とけ」
「……ん」

そうしてベッドのうえで、海賊と性奴は抱き合いながら眠りに落ちるのだ。
また明日からは、少女にとって過酷な性奴としての日々がはじまる。
だが、性奴となった少女のみる夢は、なぜだか幸せに満ち満ちていた。



                        海賊たちの性奴・第一幕完

422:名無しさん@ピンキー
09/05/07 19:13:30 hgvV20d4
以上です。お目汚し失礼しました。
リクエストに応えて孕ませるところまでやりたかったけど上手く入れられなかった(・ω・;)

そんなわけで、またこの板のどこかでお会いしましょう! では ノシ

423:名無しさん@ピンキー
09/05/07 19:47:30 ShKQuNCv
おおぉぉぉ~!!!!
久しぶりに見たら、投下されてる・・・。
続きすっごいキニナル・・・。
なんにしろGJです。

424:名無しさん@ピンキー
09/05/07 19:51:39 k5TenGLe
ら、らぶらぶじゃねえか。GJ。
お疲れ様でした。

425:名無しさん@ピンキー
09/05/07 20:13:09 G7bCzCsC
わー、もう続きは読めないかと思ってたのに読めた! 完結おつかれさまGJ!


アナルの方は注がれ過ぎて腹ボテ状態になるまで
出させずに腸内射精&放尿させて欲しかった(;´Д`)ハァハァ

426:名無しさん@ピンキー
09/05/07 21:25:59 ZJVCC71+
おおう、完結してれぅー!!
ありがとうございます&お疲れ様でした。GJ!!

427:名無しさん@ピンキー
09/05/10 14:11:19 kiFtA5Eg
エロかわいくておなかいっぱいwww
ありがとう、とりあえず5回くらい抜いた。

完結オメ!

428:名無しさん@ピンキー
09/05/10 21:48:19 R3S3bmc9
最後に濃ゆいの見れて大満足。やっぱ奴隷はこうでなきゃ。GJ!!

429:名無しさん@ピンキー
09/05/11 00:27:55 Vh1gZqVj
相も変わらず、長文ながらスラスラと何の抵抗もなく、時におっきする場合もあればほのぼの、そして涙腺が解放されかける素晴らしい文章と話でした

期待しているとは言いません
できれば、これからも貴方の小説を読ませていただける、そんな栄光を浴びさせて続けて欲しいです

ただそれだけなんです


ところでオレガノのプロフィール、知りたいですw

430:名無しさん@ピンキー
09/05/12 07:55:21 UGDzuqE2
では、いちおう船長のプロフィールを・・

オレガノ・リグレイン 36歳
身長:180cm
体重:96kg
≪プロフィール≫
タララスカ連邦政府海軍士官学校主席卒業
下士官として戦功を立てた後、軍艦の副官に就任
10年前、当時上官だったガスパールとの軋轢が元でガスパールに嵌められ、
軍籍を剥奪される。
絞首刑になるところを親友のマクベインと当時の部下に救われて、乗っていた
軍艦を奪って逃亡
自分についてきてしまった部下たちと共に海賊をはじめる
バツ1子持ち(海賊になった時に離婚、陸に置いてきた)

ちなみに
娘は現在15歳
容姿は母親に似てわりと美人。しっかり者。
中身はオレガノに似ている、らしい(別れてから会ったことはない)
実は実娘も海賊船に乗せちゃう(もちろんH要員として)予定だったのですが、
あまりにも長くなりすぎるので割愛
------------------------------------------------------------
書き始めた時に考えてた設定はこれぐらいですかね

それでは
たくさんの感想、身に余るお褒めの言葉の数々、ありがとうございました!
ではでは

431:名無しさん@ピンキー
09/05/17 23:24:38 2u8I0ZJ8
これは素晴らしい小説です。
しばらくぶりにのぞいたら完結していて後フォローまでありました。

作者様は天才だと思います。(この方面の小説でですが)

第一幕が終わったところで第二幕も期待するのは無理なお願いでしょうか。
別シリーズでもいいのですが・・・・・・・


432:名無しさん@ピンキー
09/05/18 08:03:01 CM0hqe4A
濃ゆいエロと最後のラブラブがよかったです。
ノールたん船長の嫁になっちゃえよ!

433:名無しさん@ピンキー
09/05/21 14:55:46 BPruYRN/
ラストきたあああああああああ!!!!!!
話もおもしろくって、エロも濃厚で最高だった!!!!!!

434:名無しさん@ピンキー
09/05/22 15:41:04 r9mAqxxU
第二幕に期待せざるを得ない
親娘とも奴隷展開とか

435:名無しさん@ピンキー
09/05/22 20:27:59 Kr+m/o2r
期待

436:名無しさん@ピンキー
09/05/24 03:10:14 gp5f/gx8
第二幕期待!!
新しい性奴ちゃんが来て、ノールは船長専用…
だけど時々楽しそうで乱交に混じっちゃって
船長にお仕置きされる…とか
妄想がふくらんでしまう…

437:名無しさん@ピンキー
09/05/25 23:24:43 KTgSf0jf
新規投下失礼します
柔道少女近親調教もの
新規といいつつ別スレで一度投下、中断していたものです
再開しようとしたらスレが落ちちゃっていたので、シチュで該当する(はずの)
このスレに再投下させていただきたく

注意
・主人公はキモオタ
・エロがはじまるまでが長い

苦手な人はタイトルで弾いていただけると幸いです

438:柔道少女はおとしごろ
09/05/25 23:25:17 KTgSf0jf
毎週欠かさずにチェックしているお気に入りのテレビアニメを観終えると秀一はい
つものようにノートパソコンを開いた。
ポテトチップを一枚頬張り、脂がついた指で構わずにPCの起動ボタンを押すとブ
ーン、という静かな駆動音とともにウィンドウズの画面がゆっくりと起ち上がる。
黒い起動画面に映る自分のずんぐりとした丸いシルエットを見るとはなしに眺めな
がら、秀一はテレビゲームのやり過ぎで細くなった目を擦り、寝癖だらけの髪を掻
いた。
久しく洗髪していない頭皮からぼろぼろとフケが落ちるが気にも留めない。
不健康に太っているために老けてみえるが、秀一は今年で十六歳。春に高校に入学
したばかりの高校一年生だった。近くの公立高校には毎日通っているので引きこも
りではないが、親しい友達はいない。
学校が終わるとまっすぐ家に帰ってきて撮り貯めたお気に入りのテレビアニメを鑑
賞し、それも終わると自分用のノートパソコンを開いてネットを巡回する。
夕食時には家族の前に顔を出すが、食べ終わるとまたすぐに部屋に篭って夜は夜で
PCのアダルトゲームをやるか、ネットのアダルトサイトを巡回している。
秀一の生活はそんなサイクルでまわっていた。
その不健全な生活について母や姉からはしつこく小言を言われるが、彼は自分の生
活を変えるつもりはなかった。
彼はあまり3Dの世界(立体、つまり現実の世界のことだ)には興味がないのだ。
彼の興味は主に、二次元の世界の中にあった。
秀一は平面の世界に描かれた少女たちを愛していた。例え自らは三次元世界の住人
で、二次元の彼女たちには触れることさえできないのだとしても、愛らしい彼女た
ちの波乱万丈の物語を傍でただ眺めているだけで、彼は十分に幸せだったのだ。
つまらない現実の世界に目を向けようなどとは考えたこともなかった。

そう、あの日までは。
そんな彼の日常に変化が起こったのは、今年の夏休みのことだった。
夏休みに初めて訪れた海外で、彼は生まれて初めて現実世界の少女に恋をした。
お気に入りの娘が出来たときの秀一の行動は、相手が漫画やアニメのキャラクター
であっても、現実世界の少女であってもさほど変わりがない。
集める情報が二次元から三次元に替わるだけのことだ。
彼は手を尽くして彼の恋した少女に関する情報を収集していった。幸いなことに秀
一が恋に落ちた相手は超がつくほどの有名人だったので、ネット上でいくつかのサ
イトを漁るだけで動画を含む大量の画像データが簡単に手に入った。
PCが完全に起ち上がると、マウスを操作してデスクトップからお目当てのフォル
ダを開く。
アルファベットで「Kanako」と書かれたそのフォルダには、秀一が生まれて
始めて恋をした少女に関するファイルデータが大量に、ところせましと並んでいた。
秀一はその中からすぐにお目当ての動画ファイルを探し出す。
ファイルの名前は『加奈子・オリンピック決勝』。それは、彼がこれまでに集めた
彼女に関するファイルのなかでも一番のお気に入りの動画だった。
机の左右に新しいポテトチップスの袋とコカ・コーラのペットボトルを配置すると、
完全な鑑賞モードになった秀一はファイルの再生ボタンを押した。

439:柔道少女はおとしごろ2
09/05/25 23:25:56 KTgSf0jf
オリンピック女子柔道・五十二キロ級の決勝は、大会三連覇を狙うフランスの王者、
マリア・ブーフハイム(29)と日本の橘加奈子(17)の対戦だった。
橘は当時高校二年生。全日本体重別と福岡国際を連覇して女子五十二キロ級の代表
に選ばれた日本期待の新鋭で、スピーディな動きと、長い脚を活かした切れ味鋭い
内股を得意としていた。
この大会も決勝まですべての試合を一本勝ちで制し、日本の客席を沸かせていた。
十七歳の女性オリンピック・ファイナリスト。
それだけでもスポーツ・アイドルの資格は十分だ。
それに加えて橘は、ほとんど無名だった当時から芸能界入りが囁かれるほど、整っ
た容貌の持ち主だった。
艶のあるショートの黒髪と黒い大きな瞳。自己主張のないすっきりと通った鼻筋。
血色の良い桜色の唇。
シャープな頬のラインと躍動感溢れる細身の肢体が理想的な健康美を体現していた。
全体として中性的な印象を受ける少女だが、決して少年に間違われることはない。
派手なセックス・アピールこそないが、清冽な雰囲気を身に纏った正統派の美少女
だった。
大会がはじまると、メディアは当然のように橘に注目した。
いくつものテレビ局が彼女の特番を組み、日本時間の深夜に行われたにもかかわら
ず、決勝戦の視聴率は二十パーセントを超えた。
試合の対戦相手も、注目を集める要因だった。
橘が決勝を争ったブーフハイムは当時この階級における絶対的な王者で、公式戦六
十二連勝中という驚異的な記録を更新中だった。
当然のように、橘と同じく決勝まですべての試合を一本勝ちで勝ち進んできていた。
不敗の王者と日本期待の新星との真っ向勝負は、下馬評ではブーフハイムが有利と
されていた。橘は直前の世界柔道でブーフハイムに敗れている。
それだけに、日本側の応援にはより一層の熱が入っていた。
録画映像が当時の会場の大歓声を忠実に再現し始める。

440:柔道少女はおとしごろ3
09/05/25 23:26:44 KTgSf0jf
「―さあ、いよいよ女子五十二キロ級、決勝戦が始まります。ニッポンの橘加奈子、
世界柔道での雪辱を果たせるか!」
「彼女なら、きっとやってくれるでしょう!」
アナウンサーと解説の元柔道選手が大歓声に負けない大声で会話を交わしていた。
液晶の画面越しに、彼らの高いテンションが伝わってくる。
映像では白の柔道着に身を包んだ橘が最後のウォーミングアップをしているところ
だった。
トントンと小刻みなジャンプを繰り返して肩の緊張をほぐし、大きく深呼吸をする。
それからほんのわずかな間、彼女は天を仰ぎみて祈るように瞳を閉じた。
再び目を開いた時。彼女が周囲の歓声など耳に入らないぐらい集中しきっているの
が、観ている秀一にもはっきりと感じられた。
その圧倒的な集中力に引きずられて、秀一の身体までぶるりと震える。
これが三ヶ月も前の録画映像なのだと、頭ではわかっている。
観るのももちろん、初めてではない。
それなのに。
何度繰り返して観ても、飽きるということがなかった。
この試合を観るたびに、秀一は何度でもえもいわれぬ恍惚感を味わうのだ。
試合はそれほど、凄まじい熱戦になった。

すべての試合を短時間の一本勝ちで決めてきた二人は、決勝に十分な余力を残して
いた。
試合開始直後から、二人は最高のパフォーマンスでせめぎ合う。
赤線の枠に囲まれた狭い畳の上で、静動虚実織り交ぜて、めまぐるしく攻守が入れ
替わる。
開始直後、襟を掴んだブーフハイムの拳が下唇に当たって、橘は唇を切った。
真っ白な柔道着が鮮血に染まる。
対するブーフハイムにも準決勝までのような余裕はなかった。めったに見られない
王者の鬼気迫る表情が、橘の実力を見事に証明していた。
お互いに一歩も引かない攻防で、最初の三分があっという間に過ぎた。
瞬きするのも惜しい緊張感のなかで、その間に、橘とブーフハイムは互いに有効を
二つずつ取り合っていた。
次に試合が動いたのは試合開始三分十秒。
崩しきれないままやや強引にもっていった橘の内股がブーフハイムにすかされ、左
ひじをついた半身の姿勢で橘が畳に倒される。
残り時間を見てポイントで先行しようとした橘のわずかな焦りが裏目に出たのだ。
技ありにも見えたが、判定は有効。残り二分弱を残してブーフハイムが有効一つ優
位に立った。
寝技にも定評のある王者は、暴れる橘を巧みに組み敷いて、そのまま押さえ込みに
入った。橘が完全に組み敷かれてしまうと、絶体絶命の危機に日本の応援席から悲
鳴の大合唱が沸き起こる。
「押さえ込み……入った! 入ってしまった! 危ない! ニッポンの橘、危ない!」
「大丈夫、場外が近いですよ! まだ諦めてはいけない!」
解説とアナウンサーの切羽詰った声。
画面のなかで、ブーフハイムに押さえ込まれた橘が死に物狂いで暴れまわる。
テレビの中継など欠片も意識にない、試合だけに集中したその必死の表情に、観て
いる秀一の胸が痛んだ。
彼は引きずり込まれるような熱戦にどんどんとのめり込んでいく。

441:柔道少女はおとしごろ4
09/05/25 23:27:37 KTgSf0jf
「……さあ、あとは左足が線を離れれば場外だ。あと少し……、離れた、離れました!」
「十七秒。有効です。大丈夫、差はまだ有効二つ。技あり以上で逆転です。まだ諦め
ることはないですよ!」
「さあ、ポイントの差は有効二つ。残り時間はあと一分三十秒を切った。頑張れ橘!」
ポイントで大きな差をつけられて試合が再開される。
そこから、橘の猛攻が始まった。
二十九歳の王者ブーフハイムに若干の疲れも見え初めていた。
―しかし、そこからが王者の真骨頂だった。
試合は橘が一方的に仕掛ける展開になったが、完全に守りに入ったブーフハイムは
付け入る隙のない防御で橘の猛攻を的確に捌いていった。
見惚れるようなブーフハイムの体捌きに、橘に残された時間がどんどん少なくなっ
ていく。
日本側の声援が徐々に悲鳴へと変わっていくなか、残り時間がついに三十秒を切る。
残り二十七秒。ブーフハイムが掛け逃げ気味に背負いをかけ、試合が中断された。
主審が手をまわして開始位置に戻ったブーフハイムに注意を与える。
ふたりのポイント差が効果一つ分わずかに縮まるが、逆転にはほど遠い。
そして次の瞬間、決定的な場面がやってきた。
リスタートして組み合った直後だった。
「やあァァッッ!」
残り十八秒。会場に響き渡る裂ぱくの気合の声と共に、橘の内股がついにブーフハ
イムを捕らえたのだ。
橘の右脚がノーモーションで大きく跳ね上がり、不敗の王者の体が高々と宙に翻る。
ブーフハイムは半身の姿勢で勢い良く畳に叩きつけられ、勝利を確信した橘が左手
で小さくガッツポーズを作った。秀一の目にも、それは間違いなく一本に見えた。
だが―判定は技あり。
この時点でスコア上では橘がブーフハイムを逆転していた。
が、試合はまだ中断していなかった。
橘に一瞬の油断があった。その隙をブーフハイムは見逃さなかった。

「えーっ!? いまのは一本でしょう、エンドウさん!」
「ええ……、ええ、私の目にもそう見えました。ですが、これで逆転です。このまま
いけば―あっ!」
解説者が慌てて腰を浮かせた時には、すでに橘はブーフハイムに捕えられていた。
握りこぶしを作った左手がわずかに逃げ遅れたのだ。
残り十三秒。位置は場外のわずかに手前。
橘の左手を捕まえたブーフハイムは迷わず関節技を選択し、橘の左手を両脚で挟み
こみ、脚の下に橘の首と胴とを押さえ込む。
胸の前で橘の腕を抱きかかえるようにして、そのまま仰向けに倒れこめば腕拉ぎ十
字固めの完成だ。肘の関節が極まり、試合が終わる。
「これは……、危ないですよ!?」
解説の元柔道選手が今更のように身を乗り出して叫んでいた。
間接はまだ完全に極まったわけではない。橘は捕まった左手の袖を右手で掴んで、
腕拉ぎの完成を防いでいた。
だが、それも時間の問題だ。
囚われた橘の左手をめぐって、分の悪い攻防が始まる。
残り時間はわずか十秒。しかし、それは橘にとって長すぎる時間だった。
ブーフハイムが普段の冷静さをかなぐり捨て、決死の形相で激しく上体を揺さぶる。
もう、会場の大歓声はPCの安いスピーカーで表現できる限界をとうに超え、ただ
の耳障りに割れた音となっていた。
両国の応援席は沸騰の極みに達していて、解説とアナウンサーが何を叫んでいるの
か、それすらも聞き取ることができない。
そして残り時間七秒。
ついに橘の右手が離れた。

442:柔道少女はおとしごろ5
09/05/25 23:28:14 KTgSf0jf
ブーフハイムの上体が橘の左手を抱えたまま畳の上で大きく反りかえり、両国の応
援席から悲鳴と歓声の大絶叫が湧き起こる。
橘の左肘の関節が、本来の稼動域とはまったく逆の方向に大きく反りかえる。
橘の右手がたまらず、畳を二度叩く。「まいった」のコール。
―誰もがそうなる、と確信していた。
だが、実際には。
畳を叩くかわりに、橘は右手で柔道着の袖を強く握りこんだ。
関節を極められたまま、残り時間を耐えるつもりなのだ。
残り五秒。主審の制止がかからないのを見て、ブーフハイムも、まだ試合が終わっ
ていないことを悟る。
彼女もまた、最後まで試合を諦めなかった。
上体を起こして一旦反動をつけ、気合の声とともにさらに勢いよく身を反らせる。
「――ッ!!」
肘の関節が通常の稼動域を大きく超えて反対方向に折れ曲がるのが、はっきりとみ
てとれた。
絶叫する橘の悲鳴は大歓声にかき消されて秀一の耳には届かない。
だが、ブーフハイムの脚の下でビクビクと大きく痙攣する彼女の細身の全身が。
目尻に浮かぶ大粒の涙が。
絶叫の形で少しも閉じない唇が。
肘関節脱臼がもたらす激痛を如実に表していた。
それでも、橘は畳を叩かなかった。
追い詰められたブーフハイムが、明らかに脱臼している橘の左手を大きく左右に捻
りあげる。
橘が狂ったように暴れ、会場中にさらなる悲鳴が満ちる。
それでも、橘は最後まで畳みを叩かなかった。
関節が完全に極まっても選手が「まいった」のコールをするか、失神してしまわな
い限り敗北にはならない。
橘は最後まで、そのどちらも拒絶し続けた。
永遠のような最後の数秒が過ぎ、主審が試合の終了を告げる。
勝利を告げられた時、橘はブーフハイムの下で顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた。
もちろん、喜びの涙ではない。
試合が終了し、解かれた左手を抱き抱えた橘が、ブーフハイムに支えられてよろめ
きながら立ち上がる。
開始線までもどり、橘は気丈にも試合後の礼をやり遂げたが、次の瞬間には開始線
の上でうずくまるように失神して崩れ落ちた。
日本チームのコーチが慌てて彼女に駆け寄る。
その後、橘は当然のように病院に直行し、試合後のメダルの授与とインタビューの
場に立つことはなかった。
一番高い表彰台が空席のままのメダル授与式。
それでも、会場の興奮は中継が終了するまで冷めることはなかった。

443:柔道少女はおとしごろ6
09/05/25 23:29:51 KTgSf0jf
「ふう……」
手に汗握って録画を鑑賞していた秀一は、映像が終わると同時に恍惚としたため息
をついた。
背もたれに重い体重を預けて、しばし鑑賞後の余韻に浸る。―と、
「こらっ」
「いてッ」
いきなり不意打ちで頭をはたかれてしまった。
思わぬ攻撃に秀一が慌てて振り返ると、いつのまに彼の部屋に入ってきたのか、姉
の加奈子が両手を腰にあてて、怒ったように彼を見下ろしていた。
―橘 加奈子。
冗談のような話だが……さっきの映像の少女である。
そう。
彼はこの夏、オリンピックに出場する姉の応援に渋々ながら海外まで出かけて―
そこで実の姉に恋をしてしまったのだ。
初恋の人に危険な場面に踏み込まれて、秀一は慌ててPCの画面を手で隠した。
「ね、姉ちゃん! 勝手に部屋に入ってくるなよな!?」
「それなら、何度も呼んでるんだから、返事ぐらいしなさいよ」
言い合いながら、秀一は高速でマウスを操作して「Kanako」のフォルダを閉
じる。
明らかに怪しい挙動だったが、姉は特に気にした風もなく、
「ご飯できたわよ。いつまでもパソコンいじってないでさっさと降りてきなさい」
とだけ告げてきた。
まさか彼女も、実の弟が、彼女の試合をみて、苦しみ悶える実姉の姿に大興奮して
いたとは思いもよるまい。
「わかった、すぐおりるから先にいってて」
「ん。……っとに、こっちは片腕なんだから、アンタも少しは家事手伝いなさいよね」
両親共に多忙でほとんど家には帰ってこないため、橘家の家事は姉が一切を取り仕
切っているのだ。
そして、あの夏のオリンピックから三ヶ月。
今でも、姉の左肘の状態は思わしくない。
肘関節の脱臼と周囲の骨の複雑骨折。それに加えていくつかの腱の断裂。
大方の予想通りとはいえ、あの試合のために姉が支払った代償は大きく、姉はまだ
復帰どころか、練習再開の見込みすら立っていない状態だった。
そんな姉に家事全般頼りっきっていることが急に情けなく思われ、秀一は素直に反
省した。

444:柔道少女はおとしごろ7
09/05/25 23:30:22 KTgSf0jf
「……ごめん」
「もう、バカね」
深刻な顔になった秀一に、姉は冗談であることを知らせるような明るい声で言った。
「言ってみただけよ。アンタに家事なんか任せられるわけないでしょ?」
「でも、買い物ぐらいは俺が行くよ、今度から」
「……秀一」
真面目な顔で彼が言うと、姉は驚いたように目を見開いた。
「……熱でもあるの?」
「ね、姉ちゃん!?」
急に顔を寄せられて、今度は秀一の方が驚く番だった。
化粧気などまるでない、瑞々しい姉の顔が間近に迫る。
ぴたりとおでこをくっつけられると、彼はこれ以上ないほどに茹で上がってしまっ
た。
「やだ、ほんとに熱があるじゃない!」
「だ、大丈夫だよ。子どもじゃないんだから!」
「なに言ってるの、まだ子どもでしょ。高校生なんだから」
「自分だって高校生だろ!」
「それでも、アンタよりは大人よ」
余裕たっぷりに笑う姉に、秀一はまたひとつ不安を覚えた。
そんな態度を取られると、最近頻繁に目にする「橘加奈子熱愛発覚!?」などといっ
た嘘だらけの週刊誌の見出しも、本当の事ではと思えてしまうのだ。
もちろん、姉に関する下品なゴシップ記事のすべては、彼も入念な裏づけ調査を行
なっており、どれも内容の空疎な捏造記事だとわかっているのだが……。
それでも、気の休まる暇もない。
PCゲームの清楚なヒロインたちと違って、彼の姉はわりと身持ちが軽そうなのだ。
最近でこそ少しは落ち着いてきたものの、姉は今でもお茶の間に大人気で、頻繁に
テレビなどに呼ばれては出演して、スポーツアイドルとして好評を博している。
そして出演するたびに、
「有名な野球選手のだれそれさんにメアド教えてもらっちゃった♪」
などと自らのモテぶりを披露してくるのだから、たまったものではない。
「そうやっていい気になってると、今に痛い目みるぞ」
などとふて腐れてみても、姉は余裕の表情で、
「ふうん? 心配してくれてるんだ?」
などと、取り合ってもくれない。
これでは、どうやって恋愛フラグを立てたらいいものか、見当もつかなかった。
当たり前の話だが、今の秀一は彼女の恋愛対象の視界にすら入っていないのだ。
(しょせんオレはただのデブオタ、相手は女子柔道のスター選手。当然といえば当然
なんだが……)
それ以前にお前らは血の繋がった実の姉弟だろう! というツッコミは秀一の脳内
には入らない。
近親相姦など、彼の常駐する二次元の世界では非常によくあることなので、彼の脳
内ではタブーのうちにも入っていないのだ。
それどころか、
ああ、姉ちゃんを調教するゲームがやりたいな……どっかのメーカーが出してくれ
ないかなあ。
そんなことまで夢想している始末である。
そこまで考えて、彼はふと気づいた。
(……そうか、姉ちゃんは3Dの人間なんだから、わざわざ平面絵に落とす必要はな
いんだ。それに、調教系のフラグなら、リアルでも簡単に立てられそうだし……)
なんといってもふたりきりで、一つ屋根の下で暮らす姉弟なのだ。
盗撮して弱みを握るのも、寝込みを襲ってレイプするのも思いのままのはずだった。
家の中で油断している姉を押し倒して、嫌がる姉をさんざんに犯し抜き、精液でど
ろどろに穢し尽くしていく。
男を知らない姉の身体に徹底的な調教を加えて、彼なしでは生きていけない、彼だ
けの性奴隷に仕立て上げていく……。
想像しただけで下半身の一部が脹れた。
(純愛ルートは諦めて、鬼畜調教ルートで行くか……)
のんきに笑う姉をみあげて、秀一はひそかにそんな決意を固めた。
現実世界にリセットボタンはない。
慎重に、だが確実にフラグを消化していこう……。

445:柔道少女はおとしごろ8
09/05/25 23:31:02 KTgSf0jf
翌朝。
いったん決意を固めると、彼の行動は素早かった。
せっかく得た風邪を引いたという口実を利用して、朝から学校を休むと、心配顔の
姉が学校に出かけるのを待ってから、こっそりと街に買い物に出かけた。
主な目的は盗撮用小型カメラの購入である。
今やそのへんのアイドル以上にパパラッチに追われ、日々盗撮等の被害にも合って
いる姉だが、まさか家のなかで家族から盗撮される日がくるとは思いもすまい。
秀一がこっそりと家のなかに小型カメラを仕掛けてまわれば、姉は必ずや隙だらけ
の姿を彼の前に晒してくれるはずだった。
姉を盗撮。
それは考えただけで興奮が止まらなくなってしまう行為だったが、秀一の最終的な
目標はさらなる高みにあった。
そうして撮りためた「Kanako」のフォルダの中身を、ゆくゆくは姉の前に全
部ぶち撒けるのだ。
そして、
「くっくっく、いいか姉ちゃん。この恥ずかしい写真の数々をネット中にバラ撒かれ
たくなければ……これからはオレの言うことをなんでも聞くんだな!」 
「そ、そんな……!」
と、まずは涙目(これは観測された未来における確定事項だ)の姉に自分で自分の服
を脱がせて、生まれたままの姿にしてしまう。
そして、恥らう姉の裸体を隅々まで隈なく鑑賞していき、映像を網膜にしっかりと
焼き付けて、最後には無理やり押し倒して姉の大切な処女までもいただいてしまう。
……ここまでくれば、あとはもうこっちのものである。
じっくりたっぷり、時間をかけてねっとりと、ねぶり上げるように調教してゆき、
最後には姉を、彼なしでは生きていけない、彼専用のエロ奴隷に仕立て上げるのだ。
今まで何人ものエロゲの主人公たちが成功してきた栄光の道である。
まだ童貞だが、高一にしてすでにクリアエロゲ数が300本に迫ろうかという秀一
にも、けして不可能ではないはずだった。
幸いにも、それだけの数のエロゲが気軽に購入できるほどには、彼の生まれた家は
裕福で、ン万円もする高価な盗撮機材の購入も、さしたる障害にはならなかった。
まあ、しばらくは金欠でエロゲ等が買えなくなってしまうが、そんなものは姉を手
に入れることに比べればゴミのようなものだ。
秀一はたっぷりと時間をかけて吟味しながら、大量の盗撮用機材を買い漁っていっ
た。
リュック一杯にカメラを買い占めてしまうと、せっかく街に出たついでなのでアダ
ルトショップにも立ち寄り、様々な大人の器具も買い漁る。
革製の拘束服や手錠、ローター、各種サイズのバイヴ、ムチ、蝋燭、アナルプラグ
に到るまで。ありとあらゆる器具を手当たり次第に買い漁っていく。
そうしてそれらの器具を実際に使う時のことを夢想するのだ。
上手く弱みを握って、姉に言うことを聞かせられるようになったら、姉の身体を使っ
てありとあらゆるプレイを楽しもう。
全裸に剥いた姉の肢体を革ベルトでガチガチに拘束して、乳首とクリトリスにピンク
ローターを押し当て、目隠しをして、筆や電マ、バイヴ等で思うさま責め立てる。
身悶える姉の痴態を心ゆくまで堪能してから、最後はとどめとばかりに己の極太で深
々と貫くのだ。
処女を奪われ、泣き叫びよがり狂う姉の様子をビデオでしっかりと録画して、それを
ネタにさらに脅迫を続ける。
そうして毎日のように様々な器具を使ってありとあらゆる調教を姉の身体に施してい
き、最終的には彼専用の肉便器を完成させる。
―そんな至福の空想ににやけた笑みを浮かべながら、秀一は期待と欲望で紙袋と股
間をぱんぱんに脹らませて、上機嫌で帰途についた。

446:柔道少女はおとしごろ9
09/05/25 23:31:51 KTgSf0jf
家に着くなり、秀一はひいひいと汗だくになりながら階段を上り、自分の部屋のベッ
ド下に置かれた秘密の道具入れに買って来た器具類を仕舞い込んでいった。
それが済むとさっそく隠しカメラの設置に取り掛かる。
まずは風呂場の天井にある換気口に防水加工された一番高いものを仕掛け、それが済
むと二階と一階のトイレにも、やはり換気口にカメラを仕込んでいく。
そしてついに、彼は禁断の姉の部屋にも侵入を果たしていった。
当然のことながら、姉の部屋は内部からの侵入者には完全に無防備で、鍵などもまっ
たくかかっていなかった。
このように開け放たれ、彼の部屋のすぐ隣にあるにもかかわらず、彼がその部屋に入
るのは実に数年ぶりのことだった。
久しぶりに入る姉の部屋は、子供のころと変らず、淡いピンクを基調としたいかにも
女の子らしいトーンに整えられており、匂いを嗅ぐとミルクのような甘い匂いがした。
しっかり者の姉らしく、きれいに片付いている。
机の上の本棚にはいくつかの辞書と参考書。それに倍するスポーツ医学とトレーニン
グに関する本がずらりと背を向けて並んでいた。その脇にはわずかにだが、女性誌や
ファッション誌の類もみられる。
対面のステンレス製の折りたたみベッドは、運動馬鹿の姉のものらしく、折り曲げる
と効率的に腹筋が鍛えられる作りになっていて、ベッドのうえにはきれいにたたまれ
た淡いピンクのかけ布団。
そして、本来なら枕があるはずの位置には、枕の替わりに特大の犬のぬいぐるみがで
んと置かれていて、奇妙な存在感を放っていた。
この白い犬のぬいぐるみには見覚えがあった。
去年の姉の誕生日に、彼が無理やり姉に買いに行かされたものだ。
「自分で買うのは恥ずかしいから」
という理由で、同じく金に困っていないはずの姉から、強引にプレゼントするように
命じられたのだ。
一年以上経った今でもまだベッドに置いてあるところをみると、よっぽどお気に入り
らしい。
もしかしたら姉は毎晩これを抱いて寝ているのかもしれない。
そう考えると昂ぶる興奮を抑えきれず、秀一は遠慮がちに姉のベッドに倒れこんでいっ
た。

447:柔道少女はおとしごろ10
09/05/25 23:32:28 KTgSf0jf
体重の軽い姉しか乗せたことのないステンレスのパイプベッドが、100キロ近い巨
体の彼を載せて大きく軋んだ音をたてる。
ベッドに寝そべると、全身が姉の残り香に包まれる。
白い犬のぬいぐるみに鼻を寄せると、かすかにだが汗の匂いまで感じた。
間違いない、姉は毎晩このぬいぐるみを抱いて寝ているのだ。
「ああ……」
無意識のうちに声が漏れ、全身を例えようもない恍惚感が支配する。
考えると堪らなくなって、彼は思わず両手両足で犬のぬいぐるみを抱き抱え、硬くなっ
た股間を白い毛に押し当てていった。
その背徳的な行為と鼻をくすぐる姉の匂いに至福の表情で横向けになっていると、ふ
と飾られた一枚のポスターが彼の目を引いた。
ベッドサイドの壁に、男子の有名な柔道選手が汗を飛ばしながらガッツポーズを決め
る、いかにも男臭いポスターが張られていたのだ。
そこだけが可愛らしいトーンでまとまったこの部屋から、いかにも浮いた印象を受け
る。
それに、この位置は―
秀一は無意識のうちに眉をひそめた。
ぬいぐるみを抱いた姉がこうして仰向けで眺めるのにベストなポジションではないか。
「……姉ちゃん、こんなヤツが好みなのか……」
抑えようにも、どうしても嫉妬の炎が燃え上がってしまう。
ポスターに写っていたのは、サル顔だが精悍な面構えをした20代半ばの男子の柔道
選手で、おそらく勝利の瞬間なのだろう、鍛え抜かれた鋼の肉体を惜しげもなく晒し
て、男でも惚れそうなほどの最高の笑顔で白い歯をみせていた。
その姿は、まだ16歳にして糖尿病予備軍の彼とは比べるべくもない、男の魅力に満
ち満ちている。
―やっぱり、正攻法じゃあ勝負にならないよな……。
だが、純愛系のゲームでは絶望的でも、鬼畜調教系のゲームではデブオタがヒロイン
をモノにするものも、けして珍しくはないのだ。
「鬼畜ルートだ、鬼畜ルート」
彼は自らに言い聞かせながら、再びベッドから起き出し、忙しく動き回って姉の部屋
に隠しカメラを仕込んでいった。
姉の弱みを握るために。
姉を彼だけのものにするために

そうして、設置してまわること30分あまり。
あらかたカメラを設置し終わっても、なんとなく立ち去りがたく、秀一が姉の机の本
棚に挿された女性誌を何気なくめくっていた時のことだった。
一箇所だけ折り目がつけられたページを見つけて、秀一はなんとはなしにそのページ
を開いた。
―と、そこには『気持ちのイイ特集♪』と銘うたれて、女性向けのオナニーの方法
が、明るい文体で詳しく紹介されていた。
こ、これは―
秀一がごくりと唾を飲み込む。
なぜか今まで想像したこともなかったが、姉も年頃の女の子なのだ。
もしかしたら、オナニーだって、するのかもしれない。
(……もしそれを盗撮できれば、間違いなく言いなりにできるな)
秀一はごくりと唾を飲み込む。
あの夏のオリンピックから3ヶ月。ケガのため思うようなトレーニングも出来ず、最
近の姉はさぞかし悶々としているはずだ。
もしかしたら最近になって自慰に興味を持ち始めたのかもしれなかった。
その姿を盗撮できれば……。
「その時は覚悟しろよ、姉ちゃん」
秀一は姉の部屋で、ひとり怪しくグフフ、と肩を揺らした。

448:柔道少女はおとしごろ11
09/05/25 23:33:13 KTgSf0jf
俄然やる気が出てきたので、姉の部屋と自室を何度も行き来して、自室のPCに映る
姉の部屋の映像を、入念にカメラチェックしていると、階下でいきなり玄関のドアが
開く音がした。
姉が学校から帰ってきたのだ。
「ただいまー」
のんきな声が聞こえてきたところで、秀一は自分が風邪を引いて寝込んでいることに
なっていたことを思い出した。
すっかり忘れていたのだ。
慌ててPCをシャットダウンしてベッドにもぐりこむ。
ほどなく、トントントン、と軽快な足音が聞こえてきて、カチャリと部屋のドアが開
いた。
そこから、まだ制服姿の姉がひょっこりと顔を出す。
その姿がまた、見惚れてしまうほどに可愛いかった。姉は柔道着姿もいいが、制服姿
もよく似合う。
「ただいま。どう調子は? 熱下がった?」
「うん……、もうだいぶいいよ」
「ヨーグルトと桃缶買ってきたけど、食べる?」
「うん」
「ん。じゃお皿取って来るから、待ってて」
姉はくるりと身を翻して階段を駆け下りていった。
この家の階段は途中に踊り場があって合計で16段も段差がある。秀一など、一度降
りたらもう上がるのが億劫になるほどだというのに、姉はそこを往復することをなん
とも思っていないのだ。
彼とは鍛え方がまるで違う。
それに、やはり最近の姉は、思うように練習ができずに、力を持て余しているのだろ
う。むしろ積極的に身体を動かせることを探しまわっている様子だった。
甲斐甲斐しく秀一の世話をしてくれるのも、おそらくその一環なのだろう。
怪我をするまでの姉は、毎日夜遅くまで練習に打ち込んでばかりで、彼のことなど眼
中にもなかったのだ。
特にオリンピックの直前などは、毎日どっぷりと遅くまで練習に打ちこんで、家事は
必要最低限、料理も手抜きのものばかりだった。
それが最近では、やたらと凝った料理をつくりはじめて、家事も万端滞りなく行い、
さらには、秀一のすることにまであれやこれやと口を出してくる始末である。
秀一としては暇を持て余した姉が構ってくれるようになったのは、わずらわしくも嬉
しいことだったが、今まで柔道にしか目がいっていなかった姉が、この頃では急にファ
ッションや芸能関係にまで興味を持ち始め、色恋にまで目覚めてしまった風なのが気
掛かりだった。

449:柔道少女はおとしごろ12
09/05/25 23:34:02 KTgSf0jf
「まあ、一時のことだろうけど……」
秀一は自分に言い聞かせるように呟く。
怪我が治れば、姉はまた柔道一筋の生活に戻るはずだった。
彼の姉は本来一本気な性格で、何かに熱中すると他のことは目に入らないタイプの人
間なのだ。
特に柔道にかける姉の愛と情熱は相当なもので、人気が出てちやほやされたからといっ
て、本筋をおろそかにしてしまうようなことは絶対にないはずだった。
怪我さえ治ってしまえば、似合わないお洒落などしてテレビに出演し、浮かれる姉の
姿をみることもなくなるはず。
彼としては、焦らずにじっくりと姉の奴隷化計画を進めていけばいい。
そんなことを考えていると、すぐに姉が戻ってきた。
「ほれ」
「……ん」
秀一がベッドから身を起こして差し出された皿とフォークを受け取ると、姉は桃缶を
開けて中の黄桃をふたつ皿に載せてくれた。
どうやら自分も一緒に食べるつもりのようで、姉は彼に背を向けて部屋の絨毯の上に
腰を下ろすと、自分用の皿にもぽろんと桃をあけた。
ぱくぱくと食べはじめる姉の後ろ姿を秀一はこっそりと見つめる。
近くでみると姉の肌はびっくりするほど白かった。
秀一のような不健康な白さではなく、血色の良い、輝くような白さだ。
普段、家では白のトレーニングウェアを愛用しているので気がつきにくいが、こう
して紺色の制服姿に身を包んでいると、その肌のなめらかな美しさがより一層際立っ
てみえる。
ショートの黒髪からちらりと覗く成長期のうなじの艶かしさに、秀一がついつい我を
忘れてじっとりと熱い視線を送っていると、姉はその視線に特に気づいた風もなく、
部屋の棚にずらりと並んだエロゲのコレクションを物珍しそうに眺めて言った。
「アンタ、いいかげんこの趣味なんとかしたら? こんなんじゃ女の子にモテないで
しょ?」
「……ほっといてくれ」
惚れた相手にズバリと指摘されて、ざっくりと傷つく。
姉に恋をしてからというもの、この手のゲームの利用頻度は激減していたものの、
隠すのも今更すぎるのでほったらかしにしてあったのだ。
今更取り繕ってもしかたないが、面と向かって言われるとやはり落ち込む。
「部屋にひきこもってゲームばっかりしてないで、たまには身体も動かしなさいよ?」
「……煩いなあ、俺はいま病人だぜ?」
やや自棄っぱちに秀一がそう言うと、姉はさらに明るく言い募ってきた。
「その顔色ならもう平気でしょ。―なんなら今から、お姉ちゃんが軽く稽古つけて
あげよっか?」
「……え?」
「けいこ。久しぶりに乱取りの相手してよ」
「何言ってんだよ! 姉ちゃんはまだ怪我人じゃないか」
秀一が慌てて首を振る。

450:柔道少女はおとしごろ13
09/05/25 23:34:42 KTgSf0jf
「そりゃあまだ左手は使えないけどさ。大丈夫よ、素人の相手ぐらい。―それとも、
このオリンピック金メダリストのお姉さまが直々に柔道を教えてあげようって言うの
に、不服があるわけ?」
「なんだよ、けっきょく、自分が暴れたいだけだろ」
「あはは、バレた?」
そう言って姉は、弟の気も知らずにのんきに笑った。
だが、これは―
考えるまでもなく絶好のチャンスだった。
乱取りから寝技へ、そしてそのままの勢いで夜の寝技へ……。秀一の脳裏には早くも
栄光の未来が浮かんでいた。
まさかこうも早くに姉を押し倒す機会に恵まれるとは。
秀一はしおらしくエロゲの神さまに感謝を捧げた。
いくらオリンピック選手とはいえ、相手はけが人で、しかも女なのだ。体重も50キ
ロちょっとしかない。
普段から運動などまるでしていないとはいえ、100キロの巨体の持ち主である秀一
が押し倒せないわけがない。
秀一も完全な柔道初心者というわけではないのだ。
中学校に入るまでは姉と一緒の道場に通っていた。受身と体落としの基礎ぐらいは身
につけている。
あの頃の秀一は体格差でも姉に負けていたので太刀打ちできなかったが、あの頃と今
ではふたりの体重差がまるで違う。
姉の気が変らないうちに、彼は意気込んで言った。
「いいよ、やってやろうじゃないか」
「ほんと?」
彼の内心を知らない姉がのんきに顔を輝かせる。
「よかった。道場に顔だしても、まだ誰も相手してくれなくて。ストレスたまってたん
だ」
「ま、せいぜいストレス発散のお役に立てるように、頑張らせてもらうよ」
―もっとも、姉ちゃんの想像とはぜんぜん別の方法でね。
エロゲ鑑賞で鍛えたテクで死ぬほどイカせまくってやるぜ……!
にやけながらそんなことを考えていると、姉が急に真顔になって顔を寄せてきた。
「秀一……」
「な、なに?」
―ま、まさか見透かされた?
秀一が焦って身を仰け反らせると―


彼の胸元で姉はくんくんと鼻を鳴らし、
「……アンタ、またお風呂入ってないでしょ。臭う! まずはお風呂で身体洗ってきな
さい!」
容赦のない号令が下されたのだった。
生まれた頃からの習い性で、命令口調の姉には逆らえない。
彼は仕方なく、言われるままにお風呂場に向かった。
おかげで、お風呂場の記念すべき初盗撮映像は姉のものではなく、彼のものになって
しまった。
シャワーでさっさと頭を洗い流しながら、秀一は再度決意を固める。
「……覚えてろよ。今夜は朝までよがり泣かせてやる。泣いて懇願しても絶対許してや
らないからな」
たった5分で入浴を済ませると、秀一は意気揚々とパジャマ―当たり前だが柔道着
やトレーニングウェアなどは持っていない―に着替えて、姉の待つトレーニングル
ームに向かっていった。

451:柔道少女はおとしごろ14
09/05/25 23:36:52 KTgSf0jf
―そして30分後―

「も、もう無理、ごめん、もう許して……」
懇願するハメになっていたのは、なぜか彼の方だった。
柔道着姿の姉が息を弾ませて上機嫌で笑う。
「だらしないわねえ、もうバテたの?」
「……こ、降参です……」
姉を見上げてギブアップしながら、秀一は信じがたい気分でいっぱいになっていた。
(……この強さは、いくらなんでもバグじゃないのか?)
姉の強さは、彼の想像を遥かに越えていたのだ。
まず、動きからして速すぎてついていけない。
反応すらできないうちに軽々と懐に飛び込まれて、宙を舞わされてしまう。
どこをどうすればそんなことができるのか、姉は右手一本と両脚だけで、彼の巨体を
軽々と宙に浮かして、畳に引き倒してしまうのだ。
まさに桁違いの実力だった。
それでも、押し倒してしまいさえすれば、めくるめくエロスの世界が待っているのだ。
秀一も不屈の闘志で立ち向かい、つい先ほどはとうとう姉を捕まえた―かに見えた
が、次の瞬間には、掴んだ袖を右手一本で力任せに引き離されてしまった。
(力でも勝てないなんて……聞いてないぞ)
畳の上に這いつくばりながら、秀一は思わず尋ねていた。
「……姉ちゃん、握力いくつあるの?」
「48キロ。リンゴも握りつぶせるわよ?」
「ば、化け物……」
「……失礼ね。おりゃ!」
「ぐぇッ」
だらしなくひっくり返った彼の巨体に、姉が勢いよくのしかかってくる。
あっという間に首をロックされて、袈裟固めにされてしまった。
50キロ少々の姉に、120キロの男の彼が完全に押さえ込まれてしまっているのだ。
姉は寝技が苦手なはずなのに。
―これがオリンピックレベルの選手の実力、か。
悔しいが、秀一は自分の認識が甘かったことを自覚せざるを得なかった。
しかし―
(こ、この状況も、それはそれで悪くない……)
姉に押さえ込まれながら、秀一は無上の喜びを噛み締めていた。

452:柔道少女はおとしごろ15
09/05/25 23:37:27 KTgSf0jf
なんといっても、道着越しとはいえ、夢にまで見た姉の乳房が彼の頬に触れているの
だ。
姉の脇で頭をロックされていると、ベッドに入り込んだ時とは比べ物にならないほど
強く姉の体臭を身近に感じる。
シャンプーとボディソープ、それに微かな汗の匂い。
姉もまた久々の乱取りで上気し、汗をかいているのだ。
(ああ……し、幸せだ……)
甘やかな体香に包まれて、秀一が姉の柔らかな乳房の感触ににやついていると、突然
頭を万力のような力で締め付けられてしまった。
「こら、この美人なお姉様の、どこが化け物よ」
「い、痛てててて! じ、自分で言ってれば世話ねえよ」
「あら、みんなも言ってくれるわよ? 『天才美少女柔道家』だって。恥ずかしいわよ
ねー」
「ほら、そうやってすぐ浮かれる。そんなだから、ポカやってつまらない怪我するんだ
よ。勝ってもいないうちからガッツポーズなんかしちゃってさ」
「……こいつ、言ってはならんことを……ッ」
痛いところを突かれて怒ったのか、姉がさらに締め付けを強めてくる。
柔らかな乳房がむぎゅりと彼の頬に押し付けられると、頭に一気に血が上った。
たまらず畳を二回タップする。
「ギブギブ! マジ苦しいって!」
「ダーメ、許しません。生意気言う弟にはお仕置きが必要よ」
止めに入る審判がいないことをいいことに、姉は非情にも袈裟固めという名のアーム
ロックを続行してくる。
(なんで押し倒すはずのオレが逆に責められてるんだ……!)
理不尽な思いが胸をかすめる。
「こ、この……ッ」
気がつくと、秀一はとっさに反撃に出ていた。
自由な左手で姉の脇腹をくすぐったのだ。
「きゃあ!?」
驚いた姉の身体から、すっと力が抜ける。
―今だ!
秀一はその一瞬を見逃さず、一気に身体をひっくり返して姉を畳の上に組み敷いて
いった。

453:柔道少女はおとしごろ16
09/05/25 23:38:00 KTgSf0jf
(き、きた……!)
秀一は思わず心の中で会心の叫び声をあげていた。
思わぬ成り行きから絶好の機会がめぐってきた。
姉の身体は今や彼の巨体の真下に組み敷かれて、完全に身動きの取れない状態なの
である。
いくら一線級の柔道選手でも、この完全なマウントポジションから彼の巨体をひっ
くり返すことはできまい。
それを証明するかのように、姉ははやくも抵抗を諦めて言ってきた。
「……お、重い! どいてぇッ」
その声に秀一が勝利を確信する。
「ダメだね。先にギブを認めなかったのはそっちだぜ」
「ご、ごめんごめん、お姉ちゃんが悪かったから、ね? く、くるしい……」
姉が命令口調を改め、愛らしく言ってくる。が、もちろん彼は取り合わなかった。
「ダーメ。生意気な姉ちゃんにはお仕置きが必要だ」
「……き、きゃあ!? ちょっと、何するのよ!?」
「お仕置き」
秀一が両手で脇腹をくすぐると、姉は大きく身体を竦ませて悲鳴をあげた。
「ひ、ひゃああ!? あ、アンタ、こんなことしてただで済むと思ってるの!?
後で酷いわよ!?」
「怖いな。じゃあ、報復する気も起きないぐらい徹底的にやっておかないと……」
「ちょ、ちょっと、ダメだって。お姉ちゃんくすぐられるの弱いの、知ってるでしょ
……ひゃああッ!」
姉の言葉をわき腹への指使いで遮って、秀一はさらに指先でくすぐりを加えてゆく。
「あッ、きゃァ!? だ、だめッ、きゃあああッ」
(そう、まずは徹底的に弱らせないとな……)
偶然組み敷けたとはいえ、この実力差では、いきなり犯してしまうことなど不可能
に等しい。
姉の力を持ってすれば、秀一が姉を貫くために腰を浮かせた瞬間に、楽々と拘束か
ら逃げてしまうだろう。
まずは抵抗する気も起きないぐらいに徹底的に体力を消耗させてやらなければ。
(時間はたっぷりあるんだ。焦らずにじっくりとやってやるさ……)
「ふっふっふ、こしょこしょこしょ」
「ひゃあああああ!?」
秀一は組み敷いた姉を柔道着の上から、執拗にくすぐりを続けていった。
贅肉まみれの彼とは違って、体脂肪率の少ない姉の肌は、すぐ近くに神経があるら
しく、とてつもなく敏感で、彼の指にビクンビクンと大きく身体を反応させながら、
あえぎに近い悲鳴を返してくる。
「あ……ッ、あ……ッ! やだ! やだってば! もう……やめてぇッ!」
(良い感度だ。姉ちゃん、いい肉奴隷になれるぞ……)
秀一は上唇をぺろりと舐めると、懇願する姉の脇腹を、五本の指で力強く、あるい
は一本の指で撫で上げるように、くすぐり続けていくのだった。

454:柔道少女はおとしごろ17
09/05/25 23:38:36 KTgSf0jf
「お、お願い、お願いだから……もう……やめてぇ……ッ」
30分も続けるころには、姉は目尻に涙すら浮かべて許しを請うようになっていた。
「だらしないな、もうへばったのか?」
さっきまでとは完全に立場が入れ替わった状態に、秀一が勝ち誇って言う。
「こんなだから、寝技が苦手とか言われるんだよ」
「こ、こんなの、関係ない……ッ、……ひゃぁあ!?」
反論しようとするのを許さず、秀一はすかさず横腹をくすぐってみせた。
ふざけているようでも、もう奴隷調教は始まっているのだ。
従順に育てなければならない。
「あ……ぁ。……いやぁ……」
長時間のくすぐり責めで、姉の脇腹はさらに過敏になっている。
今では軽く指先で触れただけでも、ビクンビクンと最低二回は大きく身体を仰け反
らせて悲鳴に近い声をあげてくる有様だ。
上気した頬や額には大粒の汗が浮かんで、まさに息も絶え絶えといった様子だった。
(そろそろ、次の段階だな……)
秀一は焦るなよ、と自分に言い聞かせつつ、舌なめずりをした。
組み敷いた姉に気取られないように角度には気をつけているが、すでに彼の股間の
ジョニーはギンギンに滾ってはち切れそうになっているのだ。
ともすれば暴走しそうになるその衝動を必死になって宥めながら、秀一はじっくり
と次のステップに取り掛かっていった。
「今日は弱点が克服できるまで、たっぷりと特訓してやるよ」
「ば、ばかなこと言ってないで。いい加減にしないとほんとに怒るからね!?」
姉は強気な表情でそう言った直後、ひっと短い悲鳴をあげて身を竦(すく)ませた。
秀一がわざとらしく、目の前で両手をわきわきと動かしたからだ。
「や……やだ。もうやめてよぉ……」
姉は怯え切った表情で、自由になる手で必死になって脇腹を隠そうとする。
それが、彼の策略だとも知らずに。
(―残念だが、俺の次の狙いは……こっちだ!)
秀一の指先は今度は脇腹ではなく、姉の無防備な乳房へと伸びていった。
盛大に暴れたので、今や姉の柔道着は左右に大きくはだけてしまっている。
はだけた道着の下は当然のように薄手の白いTシャツ一枚で、その下はなにもつ
けていない。ノーブラなのだ。
Tシャツの薄い布地からは、姉の小さな桜色の突起の先端がうっすらと透けてみ
えてしまっている。
秀一の指先はその無防備な突起を、布地の上からするりと撫で上げていったのだ。
反応は素晴らしかった。
「きゃぁあああああああッ!!?」
姉はこれ以上ないほど焦った表情で、両手で胸を覆い隠した。
慌てた顔が、茹でられたように真っ赤になっている。
「ど、ど、ど、どこ触ってるのよお!!?」
「姉ちゃんの乳首」
「バッ、バカッ!」
「弟に向かってバカとはなんだ」
秀一の手が今度は、無防備になった姉の脇腹をわっしりと掴みあげる。
「うぎゃぁッ!」
「……姉ちゃん、もう少し女らしい声だせよ」
「う、うるさいうるさい! このバカ! アホ! ヘンタイぃ!!」
「語彙が乏しいぞ」
そう言って笑った秀一の手が、再度、姉の乳房へと向かう。
今度は先端を撫でるだけでは済まさず、両手でしっかりと双丘を揉みこねてみた。
「っひ!?」
むにゅりと蕩けるような感触とともに、秀一の指先が柔らかな姉の乳肉に沈み込
む。
そのショックで姉は凍りついたように動きをとめた。

455:柔道少女はおとしごろ18
09/05/25 23:39:31 KTgSf0jf
―や、柔らけえ!
生まれて初めて触る十代の少女の生の乳肉は、感動を覚えるほどに柔らかかった。
その感触に思わず、そのままむしゃぶりつきたい衝動を覚え、秀一は必死になっ
て冷静さを取り繕いながら言った。
「……姉ちゃん、むね無いなあ。これじゃあ男にモテないぜ?」
言いながら、片手にすっぽりと収まってしまうサイズの姉の乳房をさらにぷにぷ
にと揉み嬲る。
言葉にした通り、姉の双丘は、成長期であることを鑑みても、ずいぶんと起伏に
乏しかった。
一般に求められるサイズには遠く及ばない。
それでも、仰向けになってもまったく崩れない形そのものは、まさに彼の理想形
といえた。
(まあ、ちょっとサイズは物足りないけど、そこはこれから揉みまくって、大きく
してやるさ)
そんなことを考えていると、自失していた姉が息を吹き返した。
涙目でにらみつけられる。
―や、やばい!
思った時には、遅かった。
「いいかげんに、しろッ!」
ゴンッ!
強烈な衝撃が彼の顎を襲って、脳が揺さぶられる。
姉の鉄拳制裁がふるわれたのだ。
「痛ってえ!?」
容赦ない一撃に、秀一の視界が涙で滲んだ。
マウントポジションにされた不自由な姿勢からでも、姉の鉄拳の威力は十分だっ
たのだ。
今までは手控えてもらっていたらしい。
リミッターを外した姉に、秀一は思わずたじたじになる。
だが、しかし―
「負けん!」
不屈の意志を表明すると、すかさず、
ゴンッ!
「痛ってえ!?」
と、二発目の鉄拳が飛んできた。
「……とっととどきなさい! どかないなら、もう一発いくわよ!?」
「痛いってば! ま、待って。暴力反対。ていうか女がゲンコツなんか使うなよ!?」
姉の剣幕にたじたじになりながらも、秀一はなんとかマウントポジションだけは
維持する。
彼の脚の下で、姉が猛獣のようにジタバタと暴れた。
「アンタがヘンなことするからでしょ!? こら、離せ―ッ!」
「怒るなよ。姉ちゃんの胸があんまりないから、心配してやっただけじゃないか!」
「な、なんでアンタにそんなこと心配されなきゃいけないのよ―ッ!?」
「身内がペチャパイなら、心配になるのが当然だろ!?」
口からでまかせで反論する。
あくまでも、姉には軽いイタズラの一環だと思わせておかなければならないのだ。
万が一にも本気を悟られてしまって、本気で警戒されてしまったらお手上げなの
である。
姉の調教には、まさに麻酔ひとつで獅子に挑むような、そんな慎重さと度胸が必
要だった。
ライオンの檻に非武装で踏み込んで、「これは栄養剤だよ」と言いながら、まどろ
む獅子に、ゆっくりと麻酔を撃ちこんでいく。
そうしてじわじわと抵抗を奪っていく。
それ意外に方法はない。
途方もなく気の遠くなるような作業だが、オレは必ず犯り遂げてみせる……。

456:柔道少女はおとしごろ19
09/05/25 23:40:43 KTgSf0jf
決意を固める秀一だったが、さすがに、ここまで凶暴になられたらもうお手上げ
だった。
ここは無理せず一旦退いて、おとなしく次のチャンスを待ったほうがよさそうだ。
彼の理性は、とっくにそう結論を下しているのだ。
(だけど……)
溢れる煩悩が、彼に撤退を許さなかった。
なんといっても、わずかTシャツ一枚隔てた目と鼻の先に、姉の純白の乳房が待っ
ているのだ。
このチャンスをむざむざ逃してしまうのはあまりに惜しかった。
今を逃せば姉を組み敷けるチャンスなど、もう永遠にやってこないかもしれない
というのに。
つい、そう考えてしまう。
抑えきれないほど膨れた股間のイチモツもまた、自らの欲望の解放を求めて止ま
なかった。
秀一は覚悟を決めると、鉄拳にもめげずに、再度両手を乳房にのばしていった。
「ほら、よく、揉んだら大きくなるって言うだろ? 手伝ってやるよ」
「ッひゃああァ!?」
小さなふたつの丘を両手で包みこむように揉みあげると、姉は細身の身体をビク
ビクッと震わせて盛大な悲鳴をあげた。
姉は乳房の感度もバツグンらしい。
「この、バカぁッ!」
とろけるような揉み心地に惚れ惚れとしていると、すかさず高速パンチが飛んで
きた。
「ガッ! ブッ! ウゴッ!?」
続けざまに3発ももらってしまう。
「い、痛い。痛いってば!!」
とどまるところのない姉のドメスティックバイオレンスに、秀一は堪らず顔をの
け反らせた。
鼻が痛み、目に涙が溢れる。
それでもまだ、諦めきれなかった。
「……まだまだッ!」
「し、しつこいわよ!?」
「ここからなら、どうだ……ッ」
「あ、こら……ッ!」
秀一は体格差からくるリーチの差を活かして、なんとか姉の鉄拳から逃れつつ、
安全に乳房を楽しめる体勢を探し出していった。
安全地帯をみつけると、そこから手を伸ばして、秀一は執拗に姉の乳房を揉みこ
ねていった。
「うはあ、柔らかいなあ」
「き、きき気安く揉むなあッ!」
姉の拳がぶんぶんと彼の目の前を通り過ぎる。
余裕の顔で秀一がその空振りを眺めていると、姉は悔しそうに彼の胴をぽかぽか
と叩いてきた。
だが、大量の贅肉に覆われた彼の腹は、顔よりもはるかに防御力が高い。
秀一はにやりといやらしく笑った。
「……ふっふっふ。効かないな。―さて、よくもやってくれたな、お返しだ!」
「ッひ!?」
両手を伸ばした秀一が布地の上から姉の乳首をきゅうっと摘みあげる。
と、姉の身体がビクン! と大きく弓なりのアーチを描いた。

457:柔道少女はおとしごろ20
09/05/25 23:41:40 KTgSf0jf
「ひぁ、や、やめ―」
乳首を摘む弟の指を引き離そうと、必死になって秀一の手を掴んでくる。
その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴ん
だ。
「ひあああああ!!?」
盛大な悲鳴をあげて再び姉の手が乳房から離れる。
そうして乳房の防備が外れたところで、秀一はさらに存分に姉の乳房を揉み嬲っ
ていった。
「あ、だめ……だめ……ぇ、秀一、もうやめてぇ……ッ! ああッ!?」
何度でも、何度でも。姉が乳房を守ろうと手で覆い隠すたびに、わき腹をくすぐっ
てガードを脇に誘導し、また柔らかな乳肉を貪るように味わっていく。
(……すごい柔らかい。ここにアレを擦り付けたら、腰が抜けるぐらい気持ちいい
んだろうな)
そんなことを考えると、もうたまらなくなってしまった。
Tシャツごしの感触だけでは、とても満足できない。
秀一は鼻息を荒げて、姉のシャツを一気にたくし上げていった。
シミひとつない純白の姉の肌が秀一の目の前に露になる。
「い、いやああア!!」
息がかかるほどの距離で無防備な乳房が露わになると、姉の反応は激しかった。
シャツを掴んだ秀一の両手を剥がそうと、爪が立つのも構わずに力いっぱいに握
り締めてくる。
捲くれ上がったシャツを戻そうと必死になってくる。
対する秀一も、もう完全に興奮し切っていて、全力でたくしあげたTシャツを掴
んで離さなかった。
暴れる姉を押さえつけて、露になった素肌に顔を近づけていく。
贅肉のないまっ白なお腹。瑞々しくわずかにふくらんだ胸の果実。
その頂点の艶やかなピンク色の突起。
それらすべてが、今や秀一の前に無防備にはだけられているのだ。
姉の桃色の乳首は、ピンと充血して、まるで秀一を誘うかのように愛らしく震え
ていた。

458:柔道少女はおとしごろ21
09/05/25 23:42:14 KTgSf0jf
この乳首にむしゃぶりつけるのなら、何発殴られたってかまうものか。
決意を決めた秀一が、タコ口になって顔を近づけていく。
すると、
「い、いやあああ!!」
ボゴッ、ガスッ、ガツッ!
「へぶッ!」
強烈な鉄拳が音を立てて続けざまに彼の顔面にめり込み、あやうく意識を失いか
けてしまった
―前言撤回。
この対空防護網にそのまま突っ込むのはあまりに無謀だったようだ。
「こ、この。大人しくしろッ!」
秀一は殴りかかる姉の両手を掴んで、渾身の力で上の方にねじ上げていった。
ここで力負けするぐらいなら、生きている価値などない!
「俺だって、本気になればこのぐらいはッ!!」
「い、いやあああッ!?」
必死になって全力を振り絞ると、体勢の良さも手伝って、秀一はついに力で勝る
はずの姉をバンザイの姿勢に拘束することに成功した。
姉を、本当の意味で組み敷いてしまったのである。
もう、彼と乳房の間に、何も遮るものは何もなかった。
―い、いただきます……!!
秀一が乳首を舐めしゃぶろうと、口を開けた。
その直後、
「―あうッ!」
姉が鋭い悲鳴をあげた。
「え? オレはまだ何も……」
言いかけた直後に、秀一は悲鳴の原因を悟った。
いつの間にか、彼は姉の痛めた左肘を思い切り掴んでしまっていたのだ。
興奮し過ぎて、姉の怪我のことなどすっかり忘れてしまっていた。
「ご、ごめん! 姉ちゃん、大丈夫か!?」
秀一は慌てて飛びのき、姉の様子を窺う。
身体が自由になると、姉は左手を押さえてうずくまってしまった。
秀一の顔からさあっと血の気が引いていく。
「き、救急車!!」
慌てて駆け出そうとしたところで、後ろから足を引っ掛けられて、顔面から無
様に畳の上に突っ込んでしまう。
「ぶ! 痛ってえ……!」
モロに撃った鼻の頭を抑えて涙目で振り返ると、丁度、姉がゆらりと起き上が
るところだった。
「よくも……やってくれたわね?」
その様子をみて悟る。あれは、演技だったのだ。
「き、汚ねえ! 騙したなッ」
ある程度は本当に痛かったのかもしれない。
だが、彼は、まんまと姉の罠に引っかかってしまったのだ。
彼の非難には一切答えずに、姉は凄みを込めて言った。
「……覚悟は、できているんでしょうねぇ……?」
「いや、待って。落ち着こう。話せばわか―」
「―るわけないでしょ、このヘンタイ!!」
秀一の頭に、姉の容赦ない怒りの鉄拳が振り下ろされたのだった。

459:名無しさん@ピンキー
09/05/25 23:44:08 KTgSf0jf
長くなりすぎたので、一旦ここまでに。。


460:名無しさん@ピンキー
09/05/26 00:29:08 P/x/rlux
感想がいえないのが辛いのだが
おつかれー

461:名無しさん@ピンキー
09/05/26 10:29:12 kLoT7ylk
腕折ってからひねられるシーンが強烈すぎて縮んだちんこをなんとかしてくだちい

462:名無しさん@ピンキー
09/05/26 11:04:33 H2GnVk5A
とりあえず改行の仕方を何とかして欲しい
こんなの読む気がしない。

>その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴ん
>だ。
>「ひあああああ!!?」

463:名無しさん@ピンキー
09/05/26 13:55:59 uB5yk0Ea
GJ!
面白かった
弟の鬼畜に期待

464:名無しさん@ピンキー
09/05/26 19:19:30 EwQCyOgw
姉とデブの人?

465: ◆veyMdjA2J6
09/05/26 21:47:12 4PKkzdvv
柔道少女書いてる人です
次はもう少し推敲して、明々後日投下予定です

>>462
いちおう38文字改行の自分ルールでやってます(たぶん時々ミスってますが)
改行については様々な意見があるようで、難しいところなのですが、途中で
変えるのも変なので、このSSはこのままになると思います。すみませぬ。

>>464
です。再開にあたってタイトルと内容、構成を若干変更しました
途中で中断しちゃっててごめんなさい

466:名無しさん@ピンキー
09/05/27 13:10:33 sryk3quX
>>465
俺もあれ読んでたわ
楽しみにしてる

467:名無しさん@ピンキー
09/05/28 19:26:40 u4PEy4fr
姉とデブkwsk
読みたい

468:名無しさん@ピンキー
09/05/29 10:49:55 RvCXO0zS
>>465
私は改行気になりません。
むしろこのぐらいの横幅が読みやすくて好き。
つづきがとても楽しみです。

469:名無しさん@ピンキー
09/05/29 11:06:11 ZnB22SmF
その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴んだ。

わざわざ改行しなSくても、これで38文字改行ルールとかに収まりますが?

470:名無しさん@ピンキー
09/05/29 12:24:05 LPLLuujB
人それぞれの環境にある程度対応して読みにくさを解消するためであって
一文を一行に収めるためのルールではないと思うのだけど

471:名無しさん@ピンキー
09/05/29 12:30:50 bOgE2U23
だからぁ、38行にこだわっていると言ってる割には変だってこと。
どちらが読みやすい?

その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴んだ。


その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴ん
だ。

472:名無しさん@ピンキー
09/05/29 13:12:38 LPLLuujB
自分としてはどうでもいい。 だな。
何をそんな事にこだわってるんだ。

473:名無しさん@ピンキー
09/05/29 13:14:47 bOgE2U23
推敲しろってことだ。

474:名無しさん@ピンキー
09/05/29 14:53:39 nELv1yNX
どっちでもいい
読ませてもらってるんだから書きやすい書き方で書けばいいと思う

475:名無しさん@ピンキー
09/05/29 16:08:07 OTEAbFEk
>>200
そんで、その後の流れを見れば後は分かるな?

476:柔道少女はおとしごろ22
09/05/29 23:39:27 w1S87ofW
結局。それから丸三日間、姉は口を聞いてくれなかった。
四日目の朝。ようやく会話のキャッチボールに応じてくれた姉とふたりきりの
食卓につきながら、秀一は脳内で反省会を開いていた。
(まったく、オレとしたことが……)
あの日はつい興奮して、見境をなくしてしまった。
危うく計画が根本から破綻しかねないところだったのである。
もっと、慎重にいかなければ。
(現実はハードモード。リセットボタンは押せないんだから……)
姉の作ったハムエッグをもそもそと食べながら、秀一はこっそりと姉の様子を
窺う。
ようやく口を聞いてくれるようになったとはいえ、今朝の姉はまだまだ不機嫌
そうで、秀一の方など見向きもせずに、自作の朝食をぱくぱくとハイペースで
おなかに収めていた。
たまに目が合っても、
「……なに見てるのよ?」
「い、いや、別に……」
「……フン」
と、取り付く島もない様子なのである。
それでも、まだ、まともなご飯を出してくれるようになっただけでも、昨日ま
でよりはマシといえるだろう。
昨夜までの秀一は、好物のポテチもコーラも全部取り上げられて、毎日みそ汁
用のにぼし3匹だけが皿に出されるという極貧の生活だったのだ。
それでも、彼がしでかしたことの大きさに比べれば、ずいぶんと甘い沙汰とい
わざるをえない。
なんといっても、彼は姉を押し倒してレイプしようとしたのだ。
普通なら、家を追い出されても文句は言えないところだ。
(ま、姉ちゃんが人に甘いのは、今に始まったことじゃないけどな)
彼の姉は、自分にはそこそこ厳しいくせに、他人には砂糖菓子よりも甘い人間
なのである。今までの経験からすると、今日の午後にはもう、いつも通りに接
してくれるようになるはずだった。
(……そして、その甘さが命取りになるんだ)
まったく反省の色をみせず、秀一は内心でニヤリと笑った。
彼は姉の奴隷化をこれっぽっちも諦めていなかったのだ。
水面下では、今も、計画がゆっくりと進行中なのである。

477:柔道少女はおとしごろ23
09/05/29 23:40:56 w1S87ofW
なにせ、あれから四日も経っている。
家中に設置された多数の隠しカメラは、まだ決定的な瞬間こそ収めていなかっ
たものの、着実に所定の成果をあげていた。
最も戦果を上げたのは、やはりというべきかお風呂場に設置した高性能ビデオ
カメラだった。
お風呂場の換気口に設置されたカメラは、朝晩の姉のシャワーシーンを細部ま
で完全に捉えていた。
(こ、これが姉ちゃんのフルヌード……!)
初めて生で姉の全裸を拝んだ時の、あの感動は今でも忘れられない。
直上から見下ろすアングルで、カメラはご機嫌にシャワーを浴び、鼻歌を歌う
姉の素顔の表情から、透けるように白い鎖骨、ツンと上向きの乳房、ほどよく
引き締まったおなかから、小ぶりなヒップに至るまで、余すところなくすべて
を映像に収めていたのだ。
鍛えているわりには、姉の身体はどこもかしこもマシュマロのように柔らかそ
うで、見ているだけでよだれが溢れた。
(だけど……ここはローアングルだろう、常識で考えて! エロゲーなら絶対、
下から舐めるように見上げて撮るシーンだぞ、ここは!?)
上からの見下ろしアングルでは、秀一にとって―いや、男にとって、もっと
も肝要な部分が遠くに隠れてしまうのだ。
しかし、まさかお風呂場の床や椅子に隠しカメラを設置するわけにもいない。
自由なアングルを取れない現実世界のもどかしさに、秀一は頭を抱えて悶えた
ものだ。
その意味では、トイレに設置した隠しカメラがもっとも残念な結果に終わった
といえる。
考えてみれば当り前の話だが、洋式のトイレを真上から盗撮しても、あまり面
白い映像にはならなかったのだ。
ヤラセでもない限り、そうそう絶好のアングルで盗撮などできるものではない
らしかった。
逆に、カメラがあると、自分で用を足すときに妙に意識してしまって落ち着か
ない気分になってしまう。
そんな訳で、トイレの隠しカメラは早々に撤去してしまった。
その間にわかったことと言えば、姉のお通じは非常に良好で、便秘などとは縁
がないことぐらいである。
あとは―


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