【俺の】結婚&新婚萌えスレッド第3夜【嫁!】at EROPARO
【俺の】結婚&新婚萌えスレッド第3夜【嫁!】 - 暇つぶし2ch250:幸せになるために 11/13
08/10/19 01:06:06 gimy0fYV
「イチ君」
「……」
「イチ君てば」
「……」
「怒ったの?」
 返事をしない彼に急に不安を覚えた。
「ごめん、そんな本気で言ったんじゃないよ」
「……」
「ごめんってば……どうしたら許してくれるの……?」
 反応の無さに段々泣きたくなって小声で許しを請うと、ようやく伊知朗が顔を上げて香子を
見た。自分の胸越しに見下ろす形になって、なんだか恥ずかしいと思いながらも少し安心する。
「じゃあさ、俺の言うこと聞いてくれる?」
「え、うん」
 さっきとは違う意味で不安を覚えたものの、これで空気が変わるなら、と承知する。
「だったら……香子のここでして」
「えっ!?」
 指で香子の唇をなぞるともう片方の手で自らのモノへ彼女の手をあてがう。
「無理にとは言わないけど……して欲しいな」
「……わかった」
 初めてするのだ、そんなこと。
 彼が仰向けになるのを待って脚の間に体を屈めると、恐る恐る唇を近づける。
 とりあえずそっと舌を這わせてみると、石鹸の香りと一緒に独特の匂いがする。嫌ではないけど
男の秘密を1つ知ったようで何だかドキドキする。
「あんまり見られると恥ずかしいんだけど」
「だって見なきゃ出来ない……ていうかそっちこそ見ないで!」
 はいはい、と目をつぶる。それを確認すると更に先を舐め始めてみる、と少しずつ何かが
滲み出てきて口の中に流れ込んできた。
「(あ、何か変な味。でもこれって……男の人も濡れるんだ)」
 先程から小さく呻く声が聞こえてくるのは、多分感じてくれてるのかも。そう思うとちょっと
うれしくなって、香子は思い切ってそれをくわえてみた。
「……あっ!」
 長い脚がぴくんと跳ねた。それに何故かたまらなく感じてきて夢中で口を動かす。
 こそっと彼が薄目で覗き見するのにも気付かないくらいに。
「ありがとう、もういいよ。最後はお前でイキたい……」
 手を伸ばして髪をそっと撫でると、嬉しそうに目を細めた。


251:幸せになるために 12/13
08/10/19 01:07:03 gimy0fYV
 伊知朗は枕元の引き出しからゴムを取り出し、香子の躰を横たえた。親友の早川が子供がいる
ので日頃羨ましいと思う時もあるが、まだ自分達には早いと考え今の所はお預けにしている。
 汗で張り付いた髪の毛にもかまわず首筋に口づけると、ゆっくり胸を弄びつつ脚の付け根に
指を這わせていく。
「今度は、お前の番な」
 再び始めた愛撫であの時ほど比べ物にならない位濡れそぼった指を感じて
「(やっぱりあんな風にしたら駄目だよな……)」
女の子というのは自分が思っているより繊細なのかもしれない、と愛おしい存在に申し訳無く思う。
「あっ……ああ、んっ……」
 気持ちいい?なんてつい野暮な事を聞きそうになるのを堪えながら
「もっと声出していいよ」
とわざと音を立てるようにくちゅくちゅと指をかき回すと、
「あんっ……やだぁっ」
と目一杯力を込めた腕で彼にしがみついて震えだす。
「もうそろそろ我慢の限界。挿れていい?」
「……ん、いいよ……来て」
 一息ついて準備を済ませてそれをあてがうと、待ちわびたようにすんなりと彼女は受け入れた。
「あ……だめ、だめぇ。いや、あ……イイ、イイよぉ」
「香子、俺もだよ。お前だけだから」
「ん、うん、私……もっ」
 ゆっくりと出し入れするも堪えられなくなり、早くそこまで行き着きたいと勝手に動きが
激しくなっていく。
 突く度にのけぞり喘ぐ彼女の躰をしっかり抱えると抱き起こし、膝に乗せて向かい合った体勢で
下からまた強く突き上げる。
「あああっ!!イチ……君、やっ、すご……」
「可愛いよ、香子。好きだよ、やっぱり……」
 
 ―お前は俺の一番大事なものだよ……。

 最後にぽつりと呟いて、強く抱き締めた彼女の躰を感じながら想いの総てを押し出した。

「幸せだよ、俺」
「私もだよ」
 互いの汗ばんだ躰を撫でながら、そっと優しいキスを交わした。



252:幸せになるために 13/13
08/10/19 01:08:23 gimy0fYV
* * *

 月曜日の夕方、また香子は会社のロビーにいた。
「本当に変じゃないかな?」
 昨日伊知朗と一緒に買ったオフホワイトのワンピ。珍しく普段あまりしない外食をしようと
メールが来たのだ。会社の近くにいい店があるから、と。ここに呼んだのも彼なりに開き直ったのだろう。が、やはり
周りの視線は意識してしまう。とそこへ
「八神さんの奥さん?あーやっぱり。先日はどうも」
「あ……いえ、こちらこそ」
やってきたのはあの島田という女性だった。
 彼女はまた香子を見るとクスッと笑ったのだ。それに気付いて沈んだ顔をしてしまったのか、
「あ、ごめんなさい。気を悪くさせて……だってあんまり可愛いからー」
と言い出した。
「この前もごめんなさい。ああやって新婚の男性社員を肴にする飲み会ってよくやるんですよ。
 八神さんの奥さんて若いって聞いてたからみんな羨ましがってついからかっちゃって、
 そしたら―」
 いきなり彼女は思い出し笑いを始めてしまった。
「俺が育てて惚れたんだから理想の嫁で当たり前です!って言ってのけたんで、みんな呆気に
 とられちゃって。会社に来た奥さんをみんなが見たがってたのも慌てて『あいつは見せ物
 じゃないです』って、普段物静かな八神さんが豹変するんで驚きました。凄く大事にしてる
 んだなって、お会いした時『あー箱入りの奥さんだ』と思ったらあんまり初々しくて可愛かった
 んでつい……ごめんなさいね」
 彼女の薬指にもよく見ると指輪があった。
「私も新婚で、八神さんと同い年なんです」
 どうぞよろしく、と頭を下げて去っていった。

「お待たせ、悪い、帰り際に電話が……ん?どうした」
 伊知朗が息を切らせて駆けていくと、真っ赤な顔で瞳に涙を溜めた香子が待っていた。
「何でもないの」
 ちょっと遠慮気味に彼の袖口を摘む。
「行こ。……幸せだよ、私」
「……ん」
 照れたように2、3咳払いをすると香子の手を取ってビルを出る。

 途中冷やかす同僚の姿に出会ったが、堂々と胸を張って夜の街へ歩き出していった。

* *終わり* *


253:名無しさん@ピンキー
08/10/19 01:32:15 FkwdbFIA
素晴らしい

254:名無しさん@ピンキー
08/10/19 08:20:21 qNXdxTD2
そのカップリング、某スレの『montage真夏の雪解け』の二人じゃありませんか!
大好きな話だったから二人のその後が読めて嬉しいです。(マナの彼も)
GJでした! またあちらにも書いて下さいね

255:名無しさん@ピンキー
08/10/19 09:01:30 sQIwv0cW
胸が温かくなった。GJ!

256:名無しさん@ピンキー
08/10/20 00:30:18 8hcydwfd
コージとマナの新婚も読みたくなってきた……(´・ω・`)

257:名無しさん@ピンキー
08/10/20 22:38:59 UxEtLu7A
>>239-252
幸せになった。ありがとう。

>>254
ググレカスと言われる前にググってきたw
もっと幸せになるために読んでくる!

258:名無しさん@ピンキー
08/10/21 00:59:19 WSPO8BZl
GJ

過去の話があるのか!
ググッてくる!

259:名無しさん@ピンキー
08/10/22 15:30:21 2Pm3fejS
鉄仮面と子猫の出産話とか読んでみたい
産婦人科の廊下でオロオロする貴巳とか・・・想像するだけで3杯はいける

260:名無しさん@ピンキー
08/10/23 22:09:42 gqQqd822
>>239-252
すごく良かった!過去の話も読んだけど、
読んでてすごく切なくてどきどきした
つい毎日読んでしまってますw
ぜひまた投稿して下さい!





261:名無しさん@ピンキー
08/10/26 14:30:59 lM76hrsX
政略結婚とまではいきませんが、
>>220のイメージで書きました。

エロないです。
14レスお借りします。

262:志郎と琴音
08/10/26 14:31:35 lM76hrsX
三柳志郎は自宅のドアを前にして大きなため息をついた。
きっといつも通り、風呂はいい具合に沸いていて、食事の準備も完璧だろう。
そして、玄関を開けると言われるのだ。
『お帰りなさい。今日もお仕事お疲れ様でした。
 お風呂とお食事、どちらを先になさいます?』
と。
絵に描いたようないい奥さんじゃないか。
少しお嬢様気質だけど性格に問題はないし、少しぽっちゃり系だけど顔だって十分にかわいい。
志郎は自分に言い聞かせた。
湯加減は完璧。
嫁入り修行をしたというだけあって、料理だって完璧だ。
母親の味と違うのは、まあ仕方がない。
きっとお互いの妥協点を見つけるうちに、我が家の味が出来上がっていくのだ。
「……っはああぁぁ」
いつも通り、インターフォンを押す前にいい方向に思考を持って行こうとしたけれど、
志郎はそれが素敵な生活だとは思えず、またため息をついてしまった。

志郎が三柳家に婿に入ったのは一月前。
盛大な式を挙げ、新婚旅行はオーストラリア。
新居は都内の高級マンションで一部屋一部屋が異常に広い4LDK。
二人しか人間がいないというのに、無駄に広いおかげで新婚早々、家庭内別居状態となっている。
妻である琴音が食事を作ってくれるから、食事だけは一緒にするけれど、
違う部屋で違うテレビ番組を見て、違う音楽を聴き、違うベッドを使う。
見合い結婚だから、友人たちの惚気話で聞くような新婚生活になるとは思っていなかったけれど、
ここまで極端なことになるとも思っていなかった。
もっとも、現在の状況になる原因は志郎にあるのだが、自覚があるだけに日が経てば経つほど
志郎は琴音の顔をまともに見られなくなってきていた。
しかし、この寒い夜風が吹く中、いつまでも玄関のドアとにらめっこをしている訳にもいかない。
志郎は重い右手を持ち上げて、のろのろとインターフォンを押した。

263:志郎と琴音
08/10/26 14:32:14 lM76hrsX
ピーンポーンというありきたりな音がして、しばらく待ったが琴音が出てこない。
いつもはインターフォン越しに志郎が帰ってきたことを確認してから玄関のチェーンを外しに来る。
もう一度押してみたが返事がない。
この一ヶ月こんなことはなかった。
もしかしたら、買い物に行ったのかもしれない。
携帯で一言断りの連絡が欲しいと思ったけれど、そんなメールをするほど仲の良い夫婦ではないなと、
志郎はすぐに苦笑した。
念の為、もう一度インターフォンを押してみたがやはり返事はない。
どこに行ったのかと考える前に、琴音と顔を合わせずに家の中でくつろげると思ってしまった自分の
薄情さに呆れながら二か所ある鍵穴に鍵を差し込んだ。
ポケットに鍵を戻してドアノブを廻し、手前に引いた瞬間、ガッ、と扉が引っかかった。
何事かと思ってドアを見ると、ドアの向こうにはチェーンが見えている。
ということは琴音は家に居るということになる。
だったらなぜ出てこないのだ。
志郎は一旦ドアを閉めて、インターフォンを押した。
しかし、中からは何の返答も返ってこない。
さすがにむっとして、インターフォンを連打するとプッと中で応答した音が聞こえた。
それでも琴音は何も言わない。
志郎は苛立ちを極力抑えて、
「琴音さん。志郎です。帰りました。
 チェーンを外していただけませんか?」
と言った。
が、返答はない。
さらにしばらく待ってみたが、玄関に琴音が寄ってくる足音もしない。

264:志郎と琴音
08/10/26 14:32:48 lM76hrsX
まさか強盗でも入ったのか?
そう思った瞬間、志郎の背中に冷たい汗が浮いた。
ドアを開けて、出来る限り手前に引っ張る。
「おい!誰か居るんだろ!?
 誰だおまえ!警察呼ぶぞ!」
ドアの隙間に口を当てて怒鳴ると、中でどこかの部屋のドアが開く音が聞こえた。
万が一犯人が刃物でも持っていたらと警戒して、ノブを握ったままドアに身体をくっつけて顔だけで
中を覗き込むと、見覚えのある洋服が視界に入ってきた。
「……琴音さん?」
ここまで来ても返事はない。
が、確実に相手は琴音だ。
ほっとしたと同時に身体に体温が戻ってきたのが分かる。
強盗が入ったかもと警戒したのはほんの一、二分間だったというのに、身体中が冷や汗でベタベタだ。
「琴音さん……開けていただけませんか?」
「嫌です」
ようやく聞いた妻の声はやけにはっきりした拒絶の言葉だった。
「……は?」
「申し訳ありませんが、貴方にうちに上がっていただく気はありません。
 御実家にお帰り下さい。
 荷物は後日こちらから送らせていただきます。
 私の印鑑を押した離婚届も一緒に送付しますから、役所には志郎さんが提出して下さい。
 もちろん、そのせいで志郎さんが仕事上不利益を被るようなことにはならないよう、
 万全を期しますので、ご心配なさらないで下さい。
 もちろん、お義父さまの会社にご迷惑がかかるようなこともいたしませんから」

265:志郎と琴音
08/10/26 14:33:19 lM76hrsX
いきなりこんなことを言われても、どう返したらいいのか分からない。
自分に落ち度だらけなことは認めるけれど、家から閉め出された挙句、
実家に帰れだの、離婚届だの言われて、はいそうですか、と言える人間がいる方がおかしい。
納得云々以前に琴音がなぜ急にそんなことを言い出したのかも全く理解できない。
仮に不仲が原因で離婚するとわめいているにしても、話し合いというものは必要だろう。
「琴音さ」
わずかに腹立たしさを覚えながらも、まずは家に入れてもらおうと声をかけた瞬間にバタン!と思い切り
ドアを閉められてしまった。
かちゃりかちゃりと中から鍵をかける音が聞こえる。
「ちょっと酷くないですかー?」
誰に言う訳でもなくドアに向かってつぶやいてから、再びポケットから鍵を取り出す。
かちゃりと上を外して下の鍵穴に鍵を差し込むと、かちゃりと上の鍵をかけられた。
「……」
眉間にしわが寄る。
構わず下の鍵を外して上の鍵穴に鍵を差し込むと、また下を閉められた。
「……このっ!」
上を回すと素早く下に鍵を差し込んで回したが、三度鍵をかけられた。
「っ、ざけんなっ!」
構わずに開け続けるが、むこうはむこうで鍵をかける。
鍵穴から鍵を抜いて、違う穴にさすという手間がある分、こちらの方が不利だ。
かと言ってこんな頑丈なドアに体当たりしたところで、刑事ドラマの踏み込みシーンのように
ドアが外れる訳もない。
どこぞのヒーローでもないから外壁を伝ってベランダに降り立つ訳にもいかない。
開けては閉められ、閉められては開けてを二十回以上も繰り返し、こんなことを考えているうちに、
苛立ちを通り越して笑いが込み上げて来てしまった。

266:志郎と琴音
08/10/26 14:33:51 lM76hrsX
鍵を開けることは諦めて、志郎はドアをこぶしでドンドンと二回叩いた。
返答はもちろんない。
志郎は構わずにドアに向かって口を開いた。
「琴音さん!参りました!
 琴音さんが俺の顔を見たくないくらい怒っていることも分かりました!
 分かりましたけど!いい加減、中に入れて下さい!」
返答なし。
この我がままお嬢め。
「ホテルに泊まってもいいけど、俺が今日とおんなじ服で仕事に行ったら絶対変な噂が立ちますよ!」
効果なし。
敵は予想以上に手ごわい。
しかし、ここで諦めてホテルに泊まるなりファミレスで夜を過ごすなりしたところで、問題が解決する訳ではない。
いい手はないかと考えてみるが、空腹で血糖値の下がった頭ではいい案は思い浮かばない。
「琴音さん!俺、もう限界です!腹が減ってるんです!
 とりあえず、中に入れて下さい!パンだけでもいいから食わせて下さい!
 そしたらちゃんと話をしましょう!」
半ばやけくそで言った言葉が意外な効果を示した。
二つの鍵が開く音が聞こえたのだ。
成功したかと思ってノブを引いてみたが、チェーンは相変わらずかかったままだった。
「パンはありません」
気のせいか鼻が詰まったような声だ。
「いや、あるでしょう。
 今朝の残り。あれでいいですから」
「昼に私が食べました」
そう言うと琴音は鼻をすすった。

267:志郎と琴音
08/10/26 14:34:22 lM76hrsX
どうやら琴音は泣いているらしい。
その様子に困惑しながらも、志郎は、
「何もないんですか?」
と聞いてみた。
「ありますけど……」
琴音はそう言うと、ドアの向こうで泣き出してしまった。
勘弁してくれ、と志郎は思った。
泣きたいのはこっちの方だ。
そこでようやく、人間の生理に訴えてみるのが一番手っ取り早いと気づいて、
下品は承知の上で、志郎は最後の手段に出た。
「すみません、めちゃくちゃ申し訳ないんですけど、トイレに行かせてもらえませんか?」
ドアは一度閉まったけれど、ようやく中でチェーンを外す音が聞こえた。
ほっとしてドアを開けると、目の前にはぼろぼろと涙をこぼして立ちすくむ琴音がいた。
志郎は後ろ手にドアを閉めると足元に鞄を置いて、琴音の肩に手をかけて、
「どうしたんですか、急に」
と尋ねた。
「……お手、洗いっ……は……」
琴音はそれだけ言うと、手で口元を覆って、これまで以上にぼろぼろと泣き出してしまった。
「ああでも言わないと、入れてくれなかったでしょう?」
琴音は何も答えなかったけれど、志郎は琴音を抱き寄せて肩を撫でた。
肩の震えが一層大きくなった。
彼女を見下ろすと、脚は靴下のままだ。
「琴音さん。とりあえず、奥に行きましょう?ね?
 それじゃ足も冷たいでしょう?」
ようやく琴音が頷いた。

268:志郎と琴音
08/10/26 14:34:53 lM76hrsX
肩を抱いたままキッチンに入って行くと、テーブルには茶碗と皿と箸が並べてあった。
シチューのいい匂いもしている。
今さら腹が空いていたことを思い出したが、ひとまず琴音をリビングのソファに座らせて、
彼女の横にティッシュを置いた。
「コーヒー……でいいですか?」
「紅茶がいいです」
このヤロウ、と思ったが、ぐっと堪える。
スーツの上着をもう一つのソファの背に掛け、ネクタイもその上に放ってから、キッチンへ行く。
キッチンの棚を探してみたが、ティーバックが見当たらない。
そう言えば、このお嬢さんは毎度毎度、茶葉から紅茶を入れていた。
そんな面倒なことする気にはなれないし、そもそもお気に召すように入れられるとも思えない。
志郎は自分用に買ってあるドリップ式のインスタントコーヒーを出すと、
二つのマグカップにそれをセットして、ポットから湯を注いだ。
「申し訳ないんですけど、俺、紅茶の入れ方なんて知らないんでコーヒーで我慢して下さい」
声を大きくしてキッチンから断ったけれど、予想通り返事はなかった。
嫌なら自分で淹れればいいのだ。
そう思って、二つのマグカップをリビングに運んで行くと、琴音の横にはティッシュの山が出来ていた。
「……琴音さん、ゴミ箱ぐらい自分で取って下さい」
マグカップをテーブルに置いてから、部屋の隅のゴミ箱を取りに行く。
琴音は返事をしなかったけれど、ゴミ箱を足元に置くと、山積みのティッシュをその中に捨てた。
「ブラック……平気ですか。ダメだったら自分で牛乳入れて下さいね」
今度は小さく顔が縦に動いた。

269:志郎と琴音
08/10/26 14:35:24 lM76hrsX
志郎は自分のスーツを置いたソファに座ると、口を開いた。
「ええとですね、琴音さんが俺に対して何やら怒っているのはよく分かりました。
 でも、なんで怒っているのか分からない。
 理由も言われず、実家に帰れだの離婚するだの言われても、さすがの俺もはいそうですか、とは言えない。
 これは分かってもらえますか?」
無反応。
さすがにため息をつかざるを得ない。
コーヒーを一口飲むと、琴音もカップに手を伸ばした。
俯いているせいで表情が良く分からないが、ティッシュを握りしめているところを見ると、
まだ涙が止まっていないのだろう。
「琴音さんが何も言わないなら勝手に話しますけどね、いいですか?」
琴音が小さく頷く。
「俺はね、確かにいい夫じゃないですよ。
 プレゼントだってしたことないし、ここだって琴音さんのお父さんが買ってくれたうちだ。
 光熱費も払ってもらってる。
 でもね、女遊びしてる訳でもないし、飲み歩いて帰ってくる訳でもない。
 ギャンブルだってパチンコに行くのがせいぜいだし、金がなくなるまでやる訳でもない。
 借金なんてもちろんしてないし、仕事だって真面目にしてるつもりだ。
 なのにいきなり離婚だとか言われて、納得は出来ません。
 今朝まではいつも通りだったじゃないですか。
 なんで急にあんなことを言い出したのかちゃんと教えて下さい。
 俺に直すべき所があるなら直すし、誤解があるようなら訂正したい」
志郎はそこまでほとんど一気にしゃべってから、コーヒーを飲みほした。
空腹は際立ったけれど、頭はすっきりした。
「さあ、どうぞ。なんでも聞きますよ」

270:志郎と琴音
08/10/26 14:35:58 lM76hrsX
琴音はしばらく涙を拭いたり鼻をかんだり、コーヒーに口をつけたりを繰り返していたが、
無言で待つ志郎に根負けしたのか、話す気になったのか、掠れた声を出した。
「志郎さんは……どうして私と結婚したんですか?」
予想外の質問に志郎は一瞬戸惑ったが、まずは無難な答えを出すことにした。
「そりゃ、琴音さんならいい奥さんになってくれそうだと思ったからですよ」
「本当に?三柳と結婚したんじゃないんですか?」
「……そりゃね、そういう部分もあるとは思いますよ。
 見合いですし、三柳との繋がりが出来るのはうちにとって悪い話じゃない。
 けどね、それだけで結婚相手決めるほど俺も親父の会社もダメじゃないですよ」
琴音が少しだけこちらを見た。
目の周りがかなり腫れている。
「だいたい、見合い話持ち込んできたのは三柳ですよ?」
そっちこそ味方になる会社を増やしたかっただけじゃないのか、と言いたくなるのを堪えて
志郎は空になっていることを忘れてカップを口に運んだ。
「はい。分かっています。
 だからこそ、断れなかったのかと」
「確かに親父の会社は三柳から見たら小さいですけどね、別に倒産の危機にある訳でもない。
 本気で嫌なら断ります。
 琴音さんこそなんで俺と結婚したんです?
 ふっ……」
「……?」
危うく口に出そうになった言葉を飲み込むと、琴音が怪訝そうな顔でこちらを見た。
ふった男への腹いせですか?
さすがにそんなことは聞けない。
言えない。
けれど、見合いを持ちかけられた時、琴音の父親からはそう告げられたのだった。

271:志郎と琴音
08/10/26 14:36:29 lM76hrsX
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『野々宮くん。君、うちの末の娘と見合いしてくれるかね?』
課長から、そういう話があるから社長に会って来い、と言われた時から緊張はしていたけれど、
自分の勤める会社の社長に面と向かってそう言われると、その緊張感はなかなかのものだった。
志郎がはあ、とあやふやな返事をすると、社長は尋ねてきた。
『うちの娘を知っているかい?』
『はい、昨年の創立八十周年記念式典の時にお見かけしました』
『そうかそうか。まあ、少々太ってはいるが、悪くはあるまい?』
確かに丸顔ではあるけれど、太っているというほどではない。
『かわいらしい方だと思いました』
志郎は素直な感想を述べた。
『そうか』
社長は、娘がかわいくて仕方がない、というのがよく分かる笑顔で頷いた。
『会ってみて性格が合いそうもないというなら、断ってくれて構わない』
そう言われても、社長の娘と見合いをしてこちらから断るなんて、よほどのことがなければできない。
志郎はまた、はあ、と言うしかなかった。
『……社長、失礼ですが、なんで僕なんですか?』
『君のお父上、会社やってるだろう』
『小さいですが』
『いやいや、小さくてもこのご時世を潜り抜けている堅実さはわが社も見習うべきだと思っている』
『……ありがとうございます』
『正直、君のお父上の会社とのつながりを作りたいというのも理由の一つではある』
志郎は黙って頭を下げた。
『もう一つは、まあなんというかな、娘が結婚したいと言い出してね。
 どうもふられたらしいんだが……』
社長はそう言ってから誤魔化すように咳払いをして、
『とにかく形だけでもいいから会ってやってくれ』
と言った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

272:志郎と琴音
08/10/26 14:37:00 lM76hrsX
実際に会って話してみると、おっとりとはしているものの、世間知らずと言うほどの女性でもなかったし、
何より挨拶をした瞬間に、この人なら、と感じるところがあった。
だから結婚することにしたのに、いざ結婚してみたら新婚早々、家庭内別居になった上、
今現在離婚の危機に直面している。
「で、琴音さんはなんで俺と結婚しようと思ってくれたんですか?」
気を取り直して出来るだけ穏やかな声でもう一度聞いてみると、琴音は視線を手元に落として、
握っていたティッシュを指先でもぞもぞと弄りながら小さな声で、
「この人だな、って思ったんです」
と言った。
意味がよく分からず、はあ、とだけ返すと、
琴音はまた泣き出してしまった。
けれど、泣きながら、
「初めて……ひっ、ひろうさんにお会いした時っ、この人が……
 私の、旦那様にっ…なる人だ、なって、ほとんど直感で、思ったんです」
と言った。
それを聞いて、志郎は急に顔が熱くなってきた。
嬉しいやら恥ずかしいやらで顔を覆ってしまいたい。
ほんの少し前まで琴音の不可解な行動に怒りを覚え、それでも努めて冷静さを保っていたというのに、
今はもう冷静に話せる自信がない。
たいそうなことを言われた訳ではない。
一目惚れだったとか、実は以前見かけた時からとか、そんな分かりやすい言葉ではないのに、
琴音の気持ちを初めて見つけられた気がした。
志郎は自分の身体を包むくすぐったさに堪えきれずゆるむ口元を隠すために、
空になったマグカップにまた口をつけた。
だが、そんな志郎の高揚感には全く気付かなかったらしい。
琴音はティッシュを二、三枚取ると、それに顔をうずめてしまった。

273:志郎と琴音
08/10/26 14:37:34 lM76hrsX
「うわっ!琴音さん、泣かないで下さい!」
身体を乗り出して肩を掴むと、琴音は首を横に振って、
「だ、てっ……、わたし……も、分からなくて……」
と鼻をすすった。
「えっ?……分かんないって、何が、ですか?」
「どうしたら、志郎さんに、奥さんて認めてもらえるか」
「何でですか!めちゃくちゃいい奥さんじゃないですか!
 俺にはもったいないぐらい出来すぎちゃってるじゃないですか!」
顔を上げ、琴音はようやく正面から志郎を見た。
「本当でふか?」
志郎が帰る前から泣いていたのだろう。
顔がむくんでしまっている。
なんだか、居たたまれない気分になる反面、そんな泣き顔がかわいいと志郎は思ってしまった。
「こんな時に嘘吐いてどうするんですか」
本当だということを示すように、志郎が肩に置いていた手に力を入れると、琴音はキッチンの方をちらりと見て、
「ご飯……美味しいですか?」
と尋ねた。
「美味いですよ」
「お風呂……気持ちいいですか?」
「うん、いつもすごくちょうどいい温度で、風呂場もきれいだし」
志郎ははっとした。
こんなこと、琴音に今まで言った記憶がない。
美味しいご飯をありがとう、とか、お風呂を沸かしておいてくれてありがとう、とか、言った記憶がない。
「……あの、お、おっ……お布団……ベッドはも、持ってきたベッドの方が好きですか?」
琴音にここまで言わせるとは、夫の前に男失格だ。
「好きじゃありません。
 最近、寝心地が悪くてしょうがないんです」

274:志郎と琴音
08/10/26 14:38:05 lM76hrsX
志郎はこのマンションに引っ越してきた時、以前から使っていたベッドをどうしても捨てられず、
部屋数が多く、広いのをいいことに、ここに持ち込んでしまった。
寝室にはシングルベッドが既に二つあったけれど、高級すぎたのか慣れないせいか寝心地が悪かったため、
持ち込んだベッドで寝たい、と琴音に告げた。
この時、寝室に自前のベッドを移せばよかったのだが、面倒だったので自分がベッドの部屋へ移動してしまった。
琴音は文句も言わずにそれを承諾してくれたので、そこで寝るようになってしまったのだが、
これがきっかけで家庭内別居になってしまった。
始めは別々の部屋で寝ても支障はないと思っていたのだが、当然夜の営みもなく、
会話時間も極端に短くなり、食事の時しか顔を合わせなくなってしまった。
その挙句、家事をしてくれている琴音に例の一つも言わなければ、実家に帰れ、離婚しろ、と言われても
何も言い返せないではないか。
志郎は両膝に手を乗せると深く頭を下げた。
「ごめんなさい。俺が悪かったです」
「えっ!あ、あのっ、志郎さん、やだ、やめて下さい」
顔を上げると、琴音はうろたえていた。
「いや、だって、どう考えたって俺が悪いじゃないですか。
 朝も夜も美味い飯作ってくれてて、風呂だって俺が返る時間に合わせて用意してくれてるのに、
 礼の一つも言わないし」
「あのっ、お、お礼を言ってほしかった訳じゃなくて」
「でも、美味いって言ったこともなかった」
「……はい。あっ!でも、さっき言って下さいましたし」
「……琴音さん。今日から一緒に寝たいって言ったら、怒りますか?」
琴音の顔が赤くなった。
その顔を見た瞬間、このままソファに押し倒したい衝動に駆られたが、ここは我慢だ。
志郎は自分に言い聞かせて、
「俺のベッドで一緒に寝ませんか?ダメですか?」
と彼女の顔を覗き込むようにして聞いた。

275:志郎と琴音
08/10/26 14:38:38 lM76hrsX
琴音は小さく首を横に振ると、
「私も一緒に寝たいです」
と消えそうな声で答えた。
じゃあ、さっそく。
勝手に動きそうになる口を閉じ込めて、志郎は琴音の隣に座ってもう一度頭を下げた。
「琴音さん、今まですみませんでした」
「あの、私も言い過ぎました。
 ごめんなさい」
「その……俺、いい旦那になれるように頑張るんで、どうしたらいいか教えて下さい」
琴音は相変わらずティッシュで鼻を拭きながら志郎を見上げてきた。
それから少し目を逸らして、
「……少しでいいので、抱きしめていただけますか?」
と志郎の手に手を重ねてきた。
こんなに可愛らしい人を泣かせてしまったと胸が痛むのに、彼女のしぐさが愛しくて、
志郎はその手を握り返すと、もう片方の手を琴音の肩に廻した。
「少しでいいんですか?」
「……じゃあ、その、少し強めに……」
思わずぎゅっと抱き締めると、腕の中の肩が一瞬こわばった。
それでも構わずに抱きしめて髪に鼻を擦り付けると、甘い香りがした。
腕の中の柔らかい感触と甘い匂いが志郎の本能を刺激する。
新婚旅行以来、琴音に触れるのがほぼ一月ぶりになるせいか、一度首をもたげたそれはなかなか治まってくれない。
だが、ここで押し倒してしまうのはあまりにも自分勝手な気がして、志郎はゆっくり身体を離した。
そして、不思議そうな顔で見上げてくる琴音の額にキスをして、
「俺、安心したら腹が減っちゃいました」
と笑って見せた。
琴音もようやく笑ってくれた。
「はい。すぐに温め直しますね」
そう言って、立ちあがった彼女の手を志郎は無意識に捕まえていた。
「志郎さん……?」
琴音が不思議そうにこちらを振り返った。
「あー、えっと、飯、食い終わったら、今の続きさせてもらえますか?」
不思議そうな顔が驚いたような顔になり、それから恥ずかしそうな顔で小さく頷いた。

(了)

276:名無しさん@ピンキー
08/10/26 16:07:59 wWYoneL2
GJ!

で、メシ食った後の続きはまだかね?

277:名無しさん@ピンキー
08/10/26 21:56:31 YyRNLjrz
GJ!

で、メシ食ってお風呂入った後の続きはまだかね?

278:名無しさん@ピンキー
08/10/26 22:00:27 y+5F1ueN
GJ!

で、ご飯を食べてお風呂に入ってやることやった後の続きはまだかね?

279:名無しさん@ピンキー
08/10/27 02:15:16 PwH+dzl/
GJ!

で、メシ食って風呂に入ってやる事やって家族が一人増えた後の続きはまだかね?

280:名無しさん@ピンキー
08/10/27 03:14:24 sEybb7e4
想像力豊かすぐるww

281:名無しさん@ピンキー
08/10/29 08:51:33 PpcWmAG4


282:名無しさん@ピンキー
08/10/30 23:51:26 jocBWop7
『montage~真夏の雪解け~』をググって見つけたが

あっちの保管庫は少々雰囲気が違うなぁ
さすがというか、らしいというか

283:名無しさん@ピンキー
08/10/31 01:14:29 QqW65khA
>>282
作中に登場する友人夫婦の馴れ初め話『週末のパズル』も良いよ!

284:俺の嫁の下着事情
08/11/01 00:11:48 j7LWfuGL
何も思いつかないのでしばらく放置してました。
ふと思いついたネタを書きます。

十日目
さて、俺はどうやら物事に影響されやすい性格らしい。
きっかけはテレビで見た下着泥棒だった。
で今、姉さんこと我が妻はお風呂だ。
うん。姉さんの裏をかくにはこれしかない。
で、俺は風呂の2段扉の1つ目をこっそり空ける。
多分、姉さんは気づかないだろ。そう思った矢先である。
「まぁ。一緒に入る?」
そこにいたのは一糸纏わぬ姿で湯船につかる姉さんだった。
「!!」
ちょっと考えれば分かることである。
姉さんが扉を二つとも閉めてない可能性があったことを。
「そういえば、いつも思うのですが、
どうして裸を見られたのは私なのに驚くのは弟君なんでしょうか?」
ごもっともで。
「明日からは閉めような。」
「は~い。」
いくら夫婦だからといってもこの反応は異常だ。
「入る?」
いつ見ても姉さんの笑顔は眩しい。
たとえ、下着泥棒に失敗したときでも…だ。
「入ろう。」
もうこうなったらやけだ。
結局、今日は姉さんと流しっこをしただけだった。
洗うのも、洗われるのも、どっちも気持ちよかった。
姉さんの体を洗うを名目に姉さんの胸の谷間まで
しっかりと石鹸を塗りこんだ。
姉さんには手コキまがいのこともしてもらった。
姉さんの体についた泡をお湯で洗い流したりもした。
「きゃ~」
瞬く間に、俺の前に全てを曝け出す姉さん。
あぁ。今日も平和だなぁ。
当初の目的を忘れ、今日は膝枕で耳かきをしてもらった後に
その膝枕で眠りに落ちた…。

285:俺の嫁の下着事情
08/11/01 01:09:48 j7LWfuGL
投下終了です。
果たしてどうやって終わらせようか…。

286:名無しさん@ピンキー
08/11/01 12:17:55 1hyG0ei2
>>285
え?
日記なんだからノンビリ永く続けることが大事なんだよ


287:名無しさん@ピンキー
08/11/01 21:22:09 Krwwk7Ro
そうだよ。
終わらせようなんてこと考えないで、時々でいいから投下してくれないと。

288:俺の嫁の下着事情
08/11/02 22:23:36 KNDDhtb8
どうもです。
もう下着だけで続けていくのは限界だと感じ、
今回で俺の嫁の下着事情は、俺の嫁の事情にタイトル変更しようと思います。
登場するキャラクターに変更はありません。
それではお楽しみください。

さてと。今日は昨日のリベンジだ。
また、性懲りも無く姉さんはお風呂だ。
しかも今回はかならず2段目の扉を閉めている。
なぜかって?
昨日注意したからだ。
姉さんはそういったお願いはちゃんと聞いてくれる人である。
さてと、一段目の扉を開くと今回はちゃんと閉まっているようである。
姉さんの方は、呑気に鼻歌を歌っていた。
たぶん、気づいていない。
このまま、服を脱いで乱入する選択肢もなくはない。
だが、それは昨日の二の舞である。
まぁそれも悪くないのだが、
姉さんはその程度では驚いたりはしない。
いかんいかん。そうこうしている間にも時間は過ぎているのだ。
さてと。俺は迫り来るタイムリミットを感じつつ、
姉さんの脱衣籠の中からブラを取り出した。
白いハーフカップのやつである。
しかも生暖かい。さっきまで姉さんがつけていたのだろうか?
あの豊満な乳房がなかに収められていたのだろうか?
姉さんの胸の大きさからして乳首が隠れるのはギリギリである。
つけてるところを是非、見たかった。
くんくん
匂いを条件反射でかいでみた。
姉さんの香りがする…。
この温もりも姉さんのものだ。
あぁ…。間違いなく、今の俺を見たら姉さんは幻滅する。
でも、俺は悪戯をやめられなかった。ごめん、姉さん。
次は純白のショーツである。
これも姉さんのヒップから考えるに、際どいものがある。
今度は下着一枚のまま脱がさないでいよう、
下着の中に手を回すなんてのもいいかもしれない。
そうやって、匂いをかごうとショーツを顔に近づけたときである。


289:俺の嫁の下着事情
08/11/02 22:24:18 KNDDhtb8
「弟…君?」
風呂から一糸纏わぬ姉さんが出てきた。
当然、俺相手に体を隠す気は無く、バスタオルは右手に握っている。
「……」
まずい。いくらあの姉さん相手とはいえ、下着泥棒はまずい。
あれはどう見ても変態だ。しかも言い訳の仕様が無い。
もう詰みだ。
きっと1週間は口を聞いてくれない。
いや、それで済めばいいが…。
そう思っていた。だが、やはり姉さんは姉さんだった。
「昔を思い出すね、弟君。」
「!?」
さすがの俺もこればっかりは許してもらえるとは思ってなかった。
「憶えてないの?」
何があったというのだ?
とりあえず、謝れば許してもらえそうな雰囲気ではあるが…。
「そっか。昔だから憶えてないか…。
弟君はね、昔。」
「昔?」
「お姉さんとお風呂に入ったときは毎日パンツを盗んで逃げ回ってたんだよ?」
「…。」
「今でもされるとは思わなかったな…。
お姉さんの匂いがかぎたいなら、言えばいくらでもかがせてあげるのに…。
それでも弟君は下着とか好きだよね?」
(直接、嗅いだらありがたみが薄いだろうが。)
と思いつつも、とりあえず謝っておく。効果は別の意味でないだろうが。
「ごめん。俺が悪かった。もうしない。本当にごめん。」
「別に気にしてませんよ?お姉さんのに限るんだったら
私、別に平気ですし。そうだ。弟君。」
「何だ?」


290:俺の嫁の下着事情
08/11/02 22:25:05 KNDDhtb8
「昔みたいに追いかけっこしよっか?
弟君、パンツもって。私、裸で。」
この展開は予想外だ。
普通に怒られた方がまだましだった。
でも、面白そうだ。
「…。悪くないな。」
「それじゃぁ、よ~いドン!!」
一糸纏わぬ姉さんが走る!!胸が揺れる!!
俺逃げる。手には姉さんの脱ぎたての下着!!
恥ずかしいところを全く隠そうとしない姉さん早い!!
それが気になる俺、遅い!!
俺、行き止まりに追い詰められる!!
「弟君?我慢ができなくなったらお姉さんに言うこと。
そしたら、弟君の捌け口になってあげるから。わかった?」
全裸の姉に盗んだ下着を奪われた俺は明らかに奇妙な説教を聞いている。
「はい…。」
ものすごく納得いかないが、悪い事をしたのは俺だ。
「Hしよっか?私、もう一度お風呂入ってくるから。」
「あぁ。頼む。」
もう一回、姉さんは風呂に行った。
そして…今夜はベッドの上で盛り上がった。
お互いにいろいろなことをやって、二人で果てた。
最後はキスで締めくくったことも付け加えておこう。

やっぱり姉さんが着けてるから、俺は下着に興味が沸くんだと思う。
姉さんが着けてないとあんなのはただの布切れだ。
中身あってこその下着だ。うん。
俺はこの悪戯でどうでもいいことを学んだ。
そして、姉さんと俺の絆の深さと姉さんの器の巨大さも十二分に思い知らされた。
さてと。次はどんな悪戯をしようか?
楽しみになってきた。さて、今日は姉さんの胸の中で寝るとしよう。
おやすみ…。

291:俺の嫁の下着事情
08/11/02 22:30:55 KNDDhtb8
どうもです。
せっかく向こうでカッコいいところを見せたのに
こっちはヘタレで悪戯好きのカッコわるい弟君です。
甘えられるお姉さんが相手だからつい気が緩むのでしょう。

それでは。また次回作でお会いいたしましょう。

292:名無しさん@ピンキー
08/11/02 23:10:44 BxtdexHc
GJ!!!!!!!!激しくワロタww
いいキャラしてるわこの夫婦ww

293:名無しさん@ピンキー
08/11/04 19:21:44 U6DKAoNm
ホント、弟君はむこうではカッコ良かったのにwww


…しかし時間軸がどうなってるのか、少し気になった。

294:名無しさん@ピンキー
08/11/05 12:31:23 Xp32TBCm
やっぱりコッチだな

295:名無しさん@ピンキー
08/11/09 18:20:56 BV7s3mnQ
>>240-252の1年前の早川夫妻の話になります
出来婚かつエロ少な目…
そういうのが苦手な方はスルーして下さい


296:愛情のタマゴ 1/11
08/11/09 18:22:38 BV7s3mnQ
「早川君、新婚なんだろ?早く帰らなくていいのか」
「いや、別に……」
「そうか?じゃ行くとしよう。なあに、あれだ、女房なんか最初が肝心だからな」
 嬉々として飲みに誘ってきた上司の後について席を立つと、こっそり溜め息と共に舌打ちをする。
 わかってんなら誘うなよ、と自分より二周りは年上の一言多い人間に心で悪態をつきながらも、
表面上は嫌な顔など見せるわけにもいかず、面倒だと煩わしく思う。

 自分の故郷とは言えこの春本社から転勤してきたばかりで、社に馴染むためにもこうした誘いには
出来るだけ乗るようにしていた。
 彼の名前は早川浩史(はやかわこうじ)27歳、先程上司の言うように新婚の身。3歳年下の妻と
結婚したばかり。それを機に自ら願い出て異動してきたばかりなのだが、そうでもなければ元来
人付き合いの得意でない自分はさっさと家に帰りたいのが本音なのだ。


「今、帰った……」
 灯りの消えたリビングに入ると、それを素通りして寝室へのドアをこっそり開けて中を覗く。
 ベッドの膨らみを確認するとまた静かにドアを閉めて風呂場へ向かい、服を脱ぎ捨ててシャワーを浴びた。
 新婚だからと言って妻が起きて待ってくれているわけではなく、それが不満だというわけでもない。
だが何となく、どこか物足りないような気持ちが彼の中に生じてきているのを認めないわけにはいかなかった。
「お帰り……」
 湯船に浸かってぼうっとしていると、扉が開いて彼女がそっと覗き込んでいる。
「ああ。……悪い、起こしたか?」
「ううん……何か食べる?」
「いや、いい。お前は寝てろよ」
「……うん」
 お休み、とまたそっと去っていく。扉越の影を眺めながら彼は1人考える。
「……俺じゃ、駄目なのか……?」

 笑顔を忘れてしまったあいつ。

 ずっと守ろうと決めた儚げな温もりは、もしや自分など必要としてはいないのではないか―。

 ゆらゆら揺れる水面を眺めながら、胸のどこかがきゅっと痛むような気がして、思い切り湯を浴びた。




297:愛情のタマゴ 2/11
08/11/09 18:23:59 BV7s3mnQ
* * *

「あ……おはよ」
 眠そうに目を擦りながら彼女がコーヒーを入れている。いくら眠っても何となく寝足りないのだという。
そんなものなのだろうか、と思うのだが、日頃からずぼらな方でもない筈なので、男の自分には解らない
だけなのだろうと考える。
「ああ」
と返して新聞を読みながら食事を摂り、出勤の支度を済ませるとまだ眠気の抜けきっていない彼女に
「行ってくる。今日は、早く帰るからな」
と声を掛けた。
「ん。わかった。行ってらっしゃい」
 その言葉に少しほっと和むと、彼女の髪に触れる。一瞬ぴく、と震えた体を感じて浩史は思わず
手を引っ込めてしまった。
「……あ、ごめん、ちょっと」
びっくりして、と呟く彼女に小さく
「ああ、悪い」
と返すとそのまま玄関に向かい、靴を履いている時ふと俯き加減についてきた彼女に気付いて振り返る。
「なあ、お前」
「なに?」
「……いや、何でもない」
 途中で言葉を呑み込み、行ってくる、と告げて玄関を出た。


 浩史は会社へ車を走らせながら、数ヶ月前の出来事を思い出していた。
 愛永(まなえ)に何度も結婚しようと言ったがその都度断られ、喧嘩の回数も増えていった。
 あの日もそうだった。付き合って7年、最初にプロポーズしてから2年待った。彼女は別れる気は
無いというものの、なかなか彼の胸に飛び込んではくれなかった。そんな状態に痺れを切らした彼は
もう待てないと言い、多少強引なやり方でだが彼女を抱いてしまった。
 初めて避妊をせずに気持ちのまま衝動的に事を運んだその日―彼らは一つの命を授かった。
そして、それを機に愛永はやっと浩史からのプロポーズを受け入れる事を決めた。
 だが、結婚して地元へ連れて来たはいいが、ここの所ずっと彼女の表情は沈んでいくばかりなのだ。
「マナ……」

 ―お前、幸せか……?


 聞きそびれた言葉を頭の中で問い掛けながら、浩史はハンドルを握る手に力を込めた。




298:愛情のタマゴ 3/11
08/11/09 18:25:14 BV7s3mnQ
* * *

 昼休み、浩史は友人と一緒に食事をしていた。
「マナちゃんも慣れなくて大変なんじゃないか?色々とさ」
「……ああ、そうかもしれんな」
 大学時代からの仲である八神。彼は浩史が転勤して来る際に別会社から引き抜かれ、一緒にこの地へ移り住んで来た。
「俺だって、やっぱり本当は寂しいもんな……」
 八神は携帯のメールを眺めながら、残してきた愛おしい存在に想いを馳せている。
「だったら連れて来りゃ良かったんだよ、お前も」
「いや、俺は無理だよ。あいつの事を幸せにしてやれる保証なんかどこにもない」
 まだ10代の女の子の未来を摘み取ってしまう事を恐れ、身を切るような思いで離れることを選んだ
友を浩史はただ黙って眺めていた。
「後悔しないように手に入れるっていってたじゃん、お前。だから不安にさせないように守ってやれ。
 ……側にいてやれるだけいいじゃないか」
「八神」
「羨ましいよ、お前が」
「…………」
「……っと、悪い、もう行くわ。今日中に仕上げなきゃいけない図面があってな」
 テーブルに千円札を置くと八神は携帯を手に立ち上がった。
「お前には、幸せになって欲しいんだよ」
そう言ってまた職場へ戻る友の寂しさを覗かせた笑顔を思いながら、冷めてしまったコーヒーに口を付ける。

 愛永が大学を卒業する直前、彼女の両親が離婚する事となった。元々昔から別居状態にあり、家には
常に家政婦と2人きりという生活をしてきたとは言え、さすがに彼女にもその2文字は堪えていた。
 それが後押しをしたのも事実だが、既に5年も付き合っていたのもあり、浩史は愛永に一緒にならないかと言った。
だが長年の家庭によるトラウマから結婚に踏み切る勇気が持てなかったのか、愛永はそれを受け入れる
事がなかなかできず、半同棲の生活が続けられてきた。

「保証なんか、俺だってねえよ……」
 半ば強引とも言えるやり方で手に入れた。それ程欲しかった物―。

 自分がそう思う程、愛永の方は必要としてくれてはいないのではないか……。
 溜め息を吐きながら薬指を眺めた。




299:愛情のタマゴ 4/11
08/11/09 18:26:36 BV7s3mnQ
* * *

 今朝言った通り、浩史は仕事が終わると上司や同僚に捕まる前にさっさと家に帰った。だが部屋は
薄暗く灯りは点いていない。声を掛けるも返事が無く、急いで靴を脱ぐとリビングへ向かった。
「マナ……?」
 ソファーにもたれ掛かるようにして眠っている愛永を見つけると、心底ほっとして息をつき、寝室から
毛布を持ってきて掛けてやった。
 考えてみれば、彼女が他に行く宛なんかあるはずは無いのだが、それでもこうして不安を感じて
しまうのは、やはりどこか噛み合わない夫婦としての自分たちの今の姿があるからなのだろうか。
 ふとテーブルに目をやると、針仕事の途中らしく裁縫箱が開けたまま置いてある。その側に広げられた
布地を手に取り眺めながら、もう一方の手で眠っている彼女の髪をそっと撫でた。


「……ん」
 カチャカチャと食器の並ぶ音がして目を開けると、キッチンから漏れる明かりにはっと気付いて、
愛永は慌てて飛び起きた。
「お、起きたのか?飯出来たから」
 ネクタイこそ絞めてないものの、Yシャツのまま食事を並べる浩史の姿に申し訳なさを感じ、愛永は
入口で立ち竦んだ。
「……ごめん」
「いや、別にいい。それより食えるか?」
「……」
 浩史はさっさと席に着くと、お前も座れ、と愛永にも促した。だが、彼女は押し黙ったままでその場から
動こうとしない。
「どうした。具合、悪いのか?」
 黙って首を振る。
「食欲ないなら、無理しなくていい。……また、横になるか?」
 また首を振る。
「マナ」
 立ち上がって側に寄ると俯いて黙り込む。
「どうした?」
「…………」
 頬に浩史の細い指が触れ、一瞬だけぴくっ、と震えた肌に今朝の光景を思い出すが、そのまま動こうと
しないのを見てそっと両手で愛永の顔を包み込んだ。
「……?」
 指先にふと冷たく濡れた感触を覚えて、くい、と顔を上げさせる。
「マナ」
「……ごめん」
 見下ろしたその両の瞳には大粒の涙が溢れていた。


300:愛情のタマゴ 5/11
08/11/09 18:28:07 BV7s3mnQ
「何で、謝るんだ」
「だって……」
 また俯くとぎゅっと握り締めていた手をお腹にやり、涙声で呟く。
「だってあたし、寝てばっかだし、家事もろくに出来ないし、コージの足引っ張ってるみたいで」
「なんだ」
 そんな事かよ、と再び顔を上げさせて、宥めるように話し掛ける。
「仕方ねえだろ?お前、今普通の体じゃねえんだから。それに別に飯炊きさせるために結婚したわけじゃねえし」
 元々2年前までは家政婦付きだったため家事なんて一切縁の無い、言わばお嬢様だった愛永だ。
大学を出て一応1人で部屋を借りたものの、ほとんど何も出来なかった為大体を浩史のアパートで過ごしていた。
それでも一緒に暮らすまで到らなかったのは、彼女がその申し出を受けなかったからだったのだが……。
「だって役立たずだもん、あたし」
「そんな事言うな」
 何かまだ言いたそうに見えた唇を、聞きたくないという風に黙って彼は自らのそれで塞いだ。
 軽く優しいキスが終わると愛永はまたぽろぽろと涙を零し、俯きながら浩史の胸におでこを寄せた。
そんな彼女の頭に黙って手を乗せ、撫でながら抱き寄せ言葉を待った。
 何がそんなに哀しいのか―そう思いながら。
「……コージ」
「ん」
「どうしてあたしとなんか結婚したの?」
 愛永は目を合わさずにそっと体を離すと、またお腹に当てた手を眺めじっと立ち尽くした。
「聞かなきゃわかんねえのかよ……?」
 何度も伝えた筈だ。愛している、と。それだけでは駄目なのか。愛しているから側にいて欲しい、
側にいたい。それでは足りないのか……?
「俺じゃ、足りないのか?お前を幸せにしてやれないのか?」
「違う。それはあたしよりコージの方でしょ?」
「…………え?」
 自分では彼女の寂しさを埋めてやる事が出来ないのか、と絶望しそうな気持ちになりかけた浩史に
届いた声は意外なものだった。


301:愛情のタマゴ 6/11
08/11/09 18:29:27 BV7s3mnQ
「駄目なのはコージの方でしょ?」
 思ってもみない事を言われて、浩史は何と答えればいいのかしばし言葉を失ってしまっていた。が、
混乱しかけた頭を元通りに落ち着かせ彼女に問い掛けた。
「何だよ。何がだよ。なんでそう思うんだ?……俺、何かしたのか?」
「何もしないから……」
「あ?」
「コージ何もしないし、言わないから」
 その瞳はとても不安そうにさまよい、震えているように見えた。
 それを見て浩史は自らを落ち着かせ、とにかくここは愛永の気持ちが知りたいと思い、ゆっくりで
いいから話してくれと諭した。

「……あたし、赤ちゃんが出来てから悪阻とか辛くて寝てばっかりで、終わったら今度は眠くてたまらなくて
 結局寝てばかりで、ただでさえろくに出来ない家事が益々手に付かなくて、コージに迷惑ばっかり
 掛けてる。これじゃ奥さん失格じゃん、あたし」
「そんな事気にしてたのかよ……。んなのそのうちでいいっつってんだろーが」
「そうだけどさ……」
 そんなもの承知の上だ。元々嫌いではないし、3兄弟の真ん中で育った浩史は、不器用な兄と病弱だった
弟に挟まれた上に、両親が共働きだった為自分の事は自分での精神でやってきたので、別に女性にそういう
期待を持った事はない。
 でなければ、愛永のような彼女と7年も付き合ってるうちに幻滅しないわけがないだろう。
「そんな事かよ」
「それだけじゃない。あたしに触れようとしなくなった」
 確かに妊娠がわかってからというもの、特にここへ越してきてからは彼女にあまり触れていない。
「それは、お前の体を考えて……」
「そうかな?」
 何が言いたいのかと浩史は口を開くのを控えて耳を傾けた。
「……あたしの髪、好きだって言ってたのに、全く触れなくなった。切っちゃったからつまんなくなった?
 お腹が膨らんできたから?それとも他には何も取り柄がないから、その価値さえなくなっちゃったの?あたし」
 まさかの言葉に浩史はただ驚くしなかった。


302:愛情のタマゴ 7/11
08/11/09 18:35:02 BV7s3mnQ
「お前……そんな事考えてたのか?」
 確かに愛永の黒く長い髪が好きだと言った。そのためにずっと胸元までの長さをキープしていたのは
知っている。それをシャンプーするのが辛くなったから、と短くしたのには多少残念だとは思ったが、
さほど気にはしていなかった。
 少しずつ膨らんできたお腹を不思議に思ったり、体を気遣って触れるのを躊躇ったりはしたが、嫌悪感を
催した事などあるはずもない。それを望んだのは元々自分なのだから。
「その上あたし何も役に立てないし、コージにとって価値の無い人間なんだって。そう思ったら……」
「馬鹿かよ、お前は」
 顎の下で切りそろえられた髪を掬い、唇をなぞった指先で涙を拭うと震える体を抱き寄せた。
「……馬鹿。俺はお前と付き合う時言ったろ?会えないほうが辛いんだ、って」
 愛永は一時自暴自棄になりかけた事があり、声を掛けた相手とその日の内に関係を持った。
 ―それがコージだったのだ。最初は割り切った関係を続けるつもりでいたはずなのに、本気になって
しまっていた。
「いや、馬鹿は俺もか」
 初めてセックス抜きで会った日、愛永は言ったのだ。

『やれなかったら意味ないじゃん。あんたにとって、あたしは会う事の意味が……』

 愛情の薄い両親からは、常に期待だけを背負わされていた。そのため学校での成績だけは良かった。
それしか親に認めて貰える価値は無いのだと愛永は頑張ってきたのだ。それを知っていながら自分は
まるで腫れ物に触るかのように彼女を扱い、自ら踏み込もうとしなかったのだという事に浩史は気が付いた。
「……もっと俺を頼ってくれよ。マナ。それともあんなやり方でお前を手に入れた俺じゃ、やっぱり
 駄目なのか……?」
 抱き締められて愛永はゆっくりと首を振った。
「……少し、強引だったとは思うけど。でも本気で嫌ならもっと抵抗してた。あたしもどこかで望んで
 たから……」
 奪って欲しかったのかもしれない。何も迷い考える間もない位に。
「お前がいない暮らしこそが、価値なんてねえんだよ」
 その言葉に、愛永は子供みたいにただ泣きじゃくるしかなかった。




303:愛情のタマゴ 8/11
08/11/09 18:36:36 BV7s3mnQ
* * *

「本当に大丈夫か?」
「うん、少しなら平気だと思う。一応安定期だし」
 浩史はベッドに横向に寝転がると、久しぶりに愛永の肌に自分の肌を合わせるよう抱き寄せる。
「腹ちょっと出てきたなー」
 恐々と背中にまわしていた手を愛永のお腹に触れる。
「その内つっかえてこういう事も出来なくなるかも」
 愛永が顔を寄せてキスをせがむと、浩史がゆっくりそれに唇を合わせながら胸へと掌を滑らせる。
 敏感さを増した躰はほんの少しの愛撫でも反応してしまう。
「……んあっ……や、優しく……」
「ああ」
 両の重みをすくい上げるようにそうっと揉むと、首筋から耳朶にかけて吸いつきながら唇を這わせる。
「あっ、や……」
「相変わらず弱いな」
 ぶるっと震えた肩にキスをして意地悪く耳元で囁くと
「ばか」
と赤い頬を膨れさせて枕に顔を埋めてしまう。
「拗ねんなよ」
 愛永のそういう時折自分にだけ見せる子供っぽい部分が浩史は好きだと思う。
 わざと開き気味に唇を塞ぐと、待ちわびた愛永の舌が侵入して彼の中で蠢くのをたまらない気持ちで味わった。
 湿ったキスの音だけがしんとした部屋に響くのを聞きながら、ただ2人は抱き合っていた。
だがそれだけで一向に事は進まない。
「コージ……?」
「ん……悪い」
 愛永がそっと下着の上から触れてみるが、浩史のそれは気持ちに反して通常の状態に近いままだった。
「……やっぱり今のあたしじゃだめなの?愛せない?」
「いや、違うって」
 今度は悲しそうに枕に顔を付ける愛永の肩を抱き寄せ、
「何か、何つうかさ、無茶しちゃヤバいなとか、緊張すんだよ!……見られてるみたいで」
「はあ!?」
 お腹に目線を落としながら大真面目な顔で頭を掻いている浩史の様子に思わず吹いた。
「ばっ……バッカだぁ~。んなわけないじゃん!」
「うるせえっ!」
 頭を掻くのは困ったときの彼の癖なのだ。真っ赤な顔が可笑しくて、愛おしいと愛永は思う。
「大丈夫だよ……無理だったら我慢しないから」
 その言葉に浩史が彼女の躰に手を伸ばす。


304:愛情のタマゴ 9/11
08/11/09 18:37:57 BV7s3mnQ
 おへそからそっと滑らせた指が奥まった秘部へと到達すると、既に滑りを帯びてそれをくわえ込んだ。
「もう、凄い事になってるぞ」
「だって、ひさ、しぶりだか、ら……やあっ、あっ」
 きゅうと締め付けてくるその感触を、指ではなく自身が味わいたいと刹那に思う気持ちが通じたのか、愛永の
それを握る手に力がこもった。
「……う」
「コージ、なんか元気になった?」
 潤んだ瞳で見つめてくる愛永の顔を見て、浩史のそれがどんどん硬さを増してゆく。
「……お前は?」
「あのさ、あんまり……感じすぎたりすると良くないんだって。だからそっと……。コージは?」
 浩史の方は答えるまでもないだろう。
「辛かったら、言うんだぞ?」
「ん……あっ」
 横向きのまま向かい合った躰を抱き寄せると、愛永の片足を持ち上げ中へ圧し進む。
「あ……」
 開かされた脚を浩史の躰に絡ませるようにしがみつき、愛永は思わず背を反らす。
 彼女を気遣って浅くゆっくり動いてはみるものの、一度振り切ってしまった理性は抑えがきかない。
「……悪い、マナ。良すぎる……」
「ん……ふ、ふうっ、あっ!?」
 何とか欲望が暴走しそうなのを抑えようと、気を逸らすために舌を絡ませるように少々強引にキスをするが、
狂い始めた彼女の泣き声を聞き逃すまいとしてまた耳元に舌を這わせ、逆に昇り詰めていってしまう。
「あ、コージ、や……」
「ん……っ」
 ぎしぎしと確実にリズムを刻み始めたベッドのスプリングの音が更に2人を狂わせた。
「……も、もう、イッていいか?」
「ん……っ」
 しがみつく腕に更に愛永は力をこめる。
「お願い、中には、出すの良くない、から……」
「……ああ、わかっ……」
 思い切り弾けさせてしまいたい気持ちを抑えながらすんでのところで躰から引き抜くと、自らの熱情を
愛永の肢体に散らせて、静かに倒れ込んだ。




305:愛情のタマゴ 10/11
08/11/09 18:39:24 BV7s3mnQ
「疲れたか?」
「ちょっとね。でも嫌な疲れじゃないよね」
 浩史も心地良い疲労感を感じながら、汚れたお腹を拭いた愛永の汗ばんだ躰を腕枕して抱き締める。
 彼がそっとそのお腹の膨らみに手を当てていると、愛永がぽつりと呟いた。
「ねぇ」
「ん?」
「……あたし、ちゃんとママになれるのかな?」
「マナ?」
 浩史が覗き込んだ顔には、また不安を浮かべた瞳が彼の姿を捉えて震えていた。
「あたし、ちゃんとコージの子ども、愛してあげる事出来るのかなあ?」
 浩史が覗き込んだ顔には、また不安を浮かべた瞳が彼の姿を捉えて震えていた。
「あたし、ちゃんとコージの子ども、愛してあげる事出来るのかなあ?」
 浩史は息を付くと、愛永のお腹をゆっくりさすり、それからまた抱き寄せた。
「お前が思ってるよりいい母ちゃんになるんじゃね?」
「え?」
「何かちっちぇえの、見たんだけど。あれ、自分で作ってんだろ?こいつのやつ」
「……見たんだ?」
 縫いかけのまま眠ってしまった、赤ちゃん用の肌着。
「下手くそだよね?笑っちゃった?」
「笑わねえよ」
 真剣な目をして愛おしそうにお腹を撫でる。
「笑ったりしねえ」
「……」
「お前さっきから、やってる最中何言ってたか覚えてるか?」
「え?」
「口にしてたのは、ずっと腹ン事ばっかりだった。俺なんか理性吹っ飛びかけてたってのに。針仕事だって
 嫌いだっただろうが。愛情のない奴がそんな真似できっかよ」
「……うん」
「俺だって、産まれてみなきゃ正直わかんねえなって時もある。けど、マナがそうやって大事に守って
 くれんなら、俺は俺に出来るだけの事やるから。……俺は、ただお前を好きでいる事だけしか
 出来ねえけどな」
「……充分だよ。だって、あたしが欲しかったのはずっとそれだけだったんだもん」

 ただ好きになって―愛して欲しい、それだけがずっと本当に望んだものだった。それを教えて
くれたのは浩史だ。

「あたしもずっと……コージの事、好きでいるから。頑張っていい奥さんになるから」
 愛永はこれまでとは違う涙を浮かべながら、浩史の頬に自分の頬を寄せた。



306:愛情のタマゴ 11/11
08/11/09 18:40:42 BV7s3mnQ
 暫く横になった後、シーツを取り替えようと浩史がベッドから立ち上がった時だった。
「あ……れっ!?」
「どうした?」
 小さく呻いて身を屈めた愛永に駆け寄ると、一瞬驚いていた表情が徐々に弛んでいく。
「……た」
「え?」
「あのね、今動いたよ。絶対動いた!」
 ほら、と浩史の手を掴んでお腹に押し当て、一方の手で『しっ』と声を立てさせないよう促す。
 じっと神経を集中させていると、そのうちに小さく中からポコポコと微かな感触が伝わってきた。
「……ね?」
「ああ」
 照れ臭いのかほんの少しだけ緩めた彼の頬に彼女の手が触れる。
「2人きりも今の内だけだね」
「ああ……けど、いずれこいつも誰かと一緒になるんだ。……それからでも遅くねえさ」
 空いた方の頬を指でポリポリと掻きながら
「飯食うか」
とキッチンへ向かった。

 それから新婚生活をやり直すのもいいかもしれない―。
 彼の最上級の照れ隠しを真似して頬を軽く掻きながら、愛永はシーツをかき集めてキッチンへ向かった。


* * *

 翌朝浩史が起きると、愛永がキッチンでまじまじと皿を眺めている。
「どうした?」
「あ、おはよ。ねえ、これ見て」
 覗いた皿には黄身が2つの目玉焼きが乗っていた。
「何だ?実は裏が黒いのか?」
「違う!そりゃこの間やったけど……そうじゃなくて。これ1つの卵から出てきたの、黄身2つ。
 あたし初めて見たんだよねー」
 興奮して嬉しそうにまくし立てる愛永が子供みたいに見えて、知り合った頃の醒めた彼女が別人の
ようだ、と思いながら、浩史は一緒にそれを眺めて微笑んだ。
「……いいね、こういうの」
「あ?」
「こういう事が分け合えるのって、幸せなんだよね?」
「……そうだな」
 些細な喜びを伝えて分かち合える相手に恵まれるという事は、本当は稀で幸せな事なのかもしれない
と側で微笑む愛永を見て浩史は思う。
 もっと早くからそれを伝えてあげられていたらとも。

 ―そういう意味では『最初が肝心』なのかもしれない、と煩い上司の一言多さに、この時ばかりは感謝する事にした。


* *終わり* *


307:名無しさん@ピンキー
08/11/09 19:55:40 mDTWNbUM
リアルタイムGJ

308:名無しさん@ピンキー
08/11/09 19:56:15 GAUMLkX5
ウルトラGJ

309:名無しさん@ピンキー
08/11/09 22:04:51 vP3y0WNu
『週末のパズル』のマナとコージ新婚話 キタ━━(゚∀゚)━━!!!!!
ハイパーGJ!

照れ屋ゆえのぶっきらぼうで口下手なコージがマナに注ぐ
不器用だけど真摯で一途な愛情がイイ!
マナの頑なな心を受け止め、忍耐強く解きほぐしていく姿に
男の器量…というか7年間での成長を感じました。
絆を深めた2人と生まれてくる赤ちゃんに幸あれ!

310:名無しさん@ピンキー
08/11/10 20:04:21 f7KCN8Ym
GJ!!
やっぱりいいな夫婦の安心感は。

コウジ大人になったのね

311:名無しさん@ピンキー
08/11/12 17:07:56 6T8N4g/a


312:名無しさん@ピンキー
08/11/16 12:10:02 IQBD4yfw


313:名無しさん@ピンキー
08/11/16 15:15:48 HtlrHHUE


314:名無しさん@ピンキー
08/11/17 00:12:49 y9n82Al8


315:名無しさん@ピンキー
08/11/17 01:47:03 iDoSqaqd


316:名無しさん@ピンキー
08/11/17 01:52:39 A0zgalga


317:名無しさん@ピンキー
08/11/17 04:09:09 7bgirFil
! ?

318:名無しさん@ピンキー
08/11/17 10:33:58 LZn2LK4W
>>311-316でドキドキしたのに
>>317で急にマガジン掲載マンガ風味になっててフイタ

319:名無しさん@ピンキー
08/11/18 17:29:33 0wGwLrnp


320:名無しさん@ピンキー
08/11/18 18:42:15 uiO+wijT


321:名無しさん@ピンキー
08/11/18 21:13:14 d0vFfSZo


322:俺の嫁の事情
08/11/18 21:20:30 hdYfKVNV
ほっちゃん好きには悪いが、ところがぎっちょん!!
新作の投下でい。
さて、今作から日付はなくなりましたが内容にさしたる変化はありません。
それではお楽しみ下さい

今日、いままで必死に努力した末に出来た物がついに完成した。
どんなものなのか?まぁ聞いて驚け。
俺の部屋は2階にあるのだが、なんと風呂の真上にある。
つまり、そこに穴を開ければ風呂の様子が丸見えなのである。
だが、その穴を開けるまでが長かった。姉さんに悟られないような位置をみつけ、
さらに覗くときにはくっきり見える。この兼ね合いはかなり難しかった。
しかも姉さんに悟られないように穴を開けないといけないから、
毎日の作業は少しづつやった。そして今日、完成した覗き穴。
さっそく今日、姉さんが風呂に入ったら使ってみよう。
そう思った矢先である。
姉さんがタオルと着替えを持って、風呂に入ろうとする。
おぉ。神の導きという奴か。さっそく使ってみようと思ったところ…。
「弟君も一緒にどうですか?」
「……」
なんでこう努力を無に返すようなこと言うかな?
「弟君、大人になっちゃったね」
「おい」
俺はどうやら姉さんの認識では子供らしい。
なんか納得いかない。
「お姉さん、寂しいな……」
かなり寂しそう顔をする姉さん。だが、俺にもプライドがあるのだが…。
「入るか」
「は~い」
でも姉さんに甘えられるなら子供でもいいや。そう思うことにした。
そして、姉さんに擦り寄ってみる。
よしよしと、胸で抱きかかえられ頭を撫でてもらう。
何回やっても柔らかくて気持ちいい。
しかも温かい。
「よしよし、弟君は甘えんぼさんだね」
「そうだな」
甘えられる女性がいることはいいことだと思う。
それが奥さんなら尚更だ。
最近は、家より職場のほうがマシとの事を聞くが
俺の審美眼は確かだったといえよう。

323:俺の嫁の事情
08/11/18 21:23:41 hdYfKVNV
さて、姉さんは脱衣所に来るなりなんの恥ずかしげもなく服を脱ぎだした。
その一部始終をじっと見ている俺。
シャツのボタンを外し、ブラを外し、スカートを脱いで、
最後の一枚を洗濯機に放り込む。次々と露になる姉さんの裸。
それを呆然と見つめる俺に対して
「すけべ」
「……」
すみません。なにも言い返せません。
「でも、興味あるなら好きなだけ見ていいよ?」
「……」
俺は姉さんの艶姿を3分は見つめていた。
さて、二人で同じ浴槽に入る。
実は俺は姉さんのために浴槽を改装して大きくしておいたのである。
「気持ちいいね、弟君」
「あぁ」
湯船に漬かるとお互いの裸は見えなくなる。
だが、姉さんの胸はぷかぷかとお湯に浮いていた。
さすがは大きい脂肪の塊である。
「触ってみたい?」
「少しは……」
「どうぞ?」
ムニュ
姉さんが許可を出したので思いっきり揉んで見る。
手の形に従って形を簡単に変える胸は、もうこれで揉む回数が
3桁を超えただろうに、揉んでいて飽きが来なかった。


324:俺の嫁の事情
08/11/18 21:25:05 hdYfKVNV
「弟君。一つ、頼んでもいいですか?」
「なんだい、姉さん?」
「その…陰毛を剃ってくれませんか?」
「!!」
いくら夫婦とはいえ、さすがにそれはまずいだろ。
そもそもそんな大切なところのお手入れを俺なんかが……。
だが、姉さんの繊細な蕾に纏わりつく毛を一つ残らず剃り上げる。
そんな面白そうなことに俺が抵抗できるわけがなかった。
ついでに言っておくが、俺はツルツル派である。
「まずは、これ塗ってください」
俺は浴槽から出た一糸纏わぬ姉さんにジェルを渡される。
これを秘所にくまなく塗りたくれと言う事なのだろう。
俺は覚悟した。
そして、姉さんの繊細な秘所に手を回して塗りたくった。
「ひゃっ、はぁん♪」
俺の手が姉さんの性感帯に触れるごとに喘ぎ声をあげる姉さん。
いつもやられてる分、思いっきり塗りたくってやろう。
 こうしているうちに、姉さんの秘所はジェルだらけになった。
次は姉さんのデリケートな部分に剃刀を当てる作業だ。
「なんだか…、怖いです…」
「任せてくれ。えいっ」
ジェルを押しのけ、剃刀が姉さんの秘所を露にする。
邪魔な毛を掻き分けながらだ。
「なんだか…恥ずかしいです」
「男冥利に尽きるな。それっ」
「あっ」
ふたたび姉さんの秘所を走る俺の剃刀。
残ったジェルはあとわずかである。
「いぢわる」
「お互い様だろ?」
「む~」
「最後の、剥いちゃうよ?」
「はい。お願いします」
ぞりっ
最後の一太刀の元に姉さんの秘所を隠すジェルは一掃された。
露になったのは姉さんの綺麗な割れ目である。
手で隠そうとする姉さんの腕を無理に押さえつけてみる。
こうして見つめてみること30秒
「満足ですか?」


325:俺の嫁の事情
08/11/18 21:25:46 hdYfKVNV
「あぁ、次は体の洗いっこだな」
「もうっ……」
その後は姉さんの体中に石鹸を塗りたくった。
姉さんの乳は俺の手に合わせて、簡単に形を変えた。
これで姉さんの乳を揉んだ回数がまた増えたといったところか。
隠すものが何も無い姉さんの秘所も俺の手の餌食になった。
姉さんが小刻みに体を震わすのを押さえつけるのがなんとも言えなかった。
次は姉さんが俺の体に石鹸を塗りたくる番である。
洗うのも洗われるのも、どっちも幸せである。
と、思ったら姉さんは自分の胸に石鹸を塗りたくりはじめた。
「弟君。こういうのはどう?」
と姉さんが言うと、姉さんは自分の胸をスポンジ代わりに俺の体を洗い始めた。
スポンジより柔らかくて、すべすべして、弾力があった。
「ねっ、姉さん!!」
さすがの俺もこれは予想しなかった。
まずは背中に胸を押し付けられる。見えない分、想像の余地がある。
次は谷間に俺の腕を挟み込んですりすり。
足もすりすり。
ついでに、アソコもすりすりしてもらった。
「喜んでもらえたでしょうか?」
「……」
さすがに嬉しかったとは素直に言えなかった。
でも次、風呂に入ったときはやってほしかったりする。
なんだかずるい。
そこで話題をそらすことにする。

326:俺の嫁の事情
08/11/18 21:26:39 hdYfKVNV
俺は隠れて買っておいた100円の水鉄砲を掴むと姉さんに風呂のお湯をかけた。
「きゃっ!!」
右乳を露出する姉さん。それみたことか。
そう思っていると、その隙に姉さんは桶を掴み取った。
そして反撃にでる。
「おっと」
お湯をもろにかけられる。
姉さんの視線が少し、恥ずかしい。
次の狙いは左乳である。
的はとても大きくて狙いやすかった。
「ひゃん!!」
俺の射撃で姉さんの胸を隠す石鹸はあっというまに流された。
姉さんの乳首が露出する。
「姉さん、撃たれたくなかったら手を上げるんだ!!」
「あのっ、おっぱい……」
さっきまでお互いに裸だったのに、もはや今更感がする。
というより、間違いなく演技である。
「いやん」
「早く上げろ。」
俺は姉さんの乳首にお湯を撃ち出した。
すると姉さんはビクビクと手を上げた。
両手が無防備で胸を露出している状態だ。
これは、もう撃つしかないだろう。
「弟君…、撃たないで…、そこだけは…お願い…」
だが、俺は容赦なく姉さんの秘所に銃口を向ける。
「いやっ、お願い、やめてっ!!」
「だめだっ、えいっ!!」
ピチョン
俺の水鉄砲は見事に姉さんの急所を射抜いた。
泡が取れて姉さんの恥部は露出する。
姉さんの方はあまり慌てる気配ではなく落ち着いて手で隠した。
「む~。あれほど撃たないでって言ったのに~」
「悪い、悪い。つい撃ちたくなった」
「えっち」
「悪かったって」
「仕方がありませんね。許してあげます。入ろっか?」
「あぁ。そうだな」
俺と姉さんはもう一度湯船にに入った。
後はしょうもない雑談をしただけだった。
「俺、先出るよ。」
「分かりました。お風呂、洗っておきますね。」
「頼む。」
俺は風呂から出た。中々、充実した時間だった。
あの姉さんが演技であっても必死に撃たないでという姿には、心を撃たれた。
つい、引き金を引いてしまったじゃないか。
 こうして、俺の計画は頓挫した。
いや、頓挫したわけじゃない。これはまだ始まりなのだ…と。

mission imcompleted

327:俺の嫁の事情
08/11/18 21:30:00 hdYfKVNV
どうもです。
いろいろ忙しくてすみませんでした。

一応、あっちの方では秘書という新キャラが出ましたがこのスレでは
ほとんど出てくることはありません。
出たとしても背景が関の山です。

まだ弟君のミッションは終わってません。
次回にご期待ください。
それでは。

328:名無しさん@ピンキー
08/11/18 21:58:25 mv6BNwA/
ホントこの二人ラブラブだなww
エロ和むわ。GJ!

329:名無しさん@ピンキー
08/11/21 13:17:05 p2qZrgTH
保守

330:名無しさん@ピンキー
08/11/22 07:11:36 iilLbUiY
たまにはage

331:名無しさん@ピンキー
08/11/22 07:13:08 iilLbUiY
あがってなかったorz

332:名無しさん@ピンキー
08/11/26 07:11:40 QFF0E5oB


333:名無しさん@ピンキー
08/11/28 20:58:53 6zbPWmZn


334:名無しさん@ピンキー
08/11/28 21:53:37 kDqz27nk


335:名無しさん@ピンキー
08/11/28 22:10:44 8RBmHNy9


336:名無しさん@ピンキー
08/11/28 22:34:06 N46SNHv4


337:名無しさん@ピンキー
08/11/29 01:09:33 P7uJKfCA


338:名無しさん@ピンキー
08/11/29 01:09:56 EFhA4/8y


339:名無しさん@ピンキー
08/11/29 01:12:13 YxJfgjUK


340:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:23:36 P7uJKfCA


341:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:31:43 QItzLFP3
空気を読まず、投下します。
>>223-231の後日談です。一応、コスプレwものです

342:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:32:26 QItzLFP3
とある週末。
久々にまとまった休みを取ることができた俺は、その一時を妻のために費やすことにした。
本当はどこかへ遠出したかったが、皐月の発案で家の大掃除をすることになった。
結婚に際し彼女の祖父から贈られたこの家はとにかく広い。
今までは皐月が一人で何とか手入れをしてきたのだが、自分のことは自分で、という彼女の強い希望でお手伝いがいないこともあり、さすがに行き届かない箇所も多いのだ。
こんなに広いのだがら業者を呼べばいいだろう、と言ったが、
「信哉さんと一緒にやりたいんです…」
などと言われて断るわけにはいかない。
というわけで、バケツと雑巾を片手に奮闘している。
こんな風にまともに掃除をするのはいつ以来だろうか? 学生の頃は正直に言って怠けていたことの方が多かった気がする。

『信哉さ~~~ん!!』
柄にもなく鼻歌などを歌いながら埃を拭いていると、皐月の声が響き渡った。
何か少し泣きそうな感じだったが、とりあえず行ってみる。
「どうした?」
「あ、あうぅ…助けてください…」
見ると着物の腕を捲って、雑巾を持ち戸棚の前に立ち尽くしていた。
どうやら腕が上に届かなかったようだ。少し涙目になっているのがなんともいじらしい。
「私がんばったんですけど…その、どうしても届かなくて…」
不意に棚の前で必死にぴょんぴょん飛び跳ねる図が思い浮かび、思わず吹き出しそうになるのを堪える。
「あの、ごめんなさい。わざわざ呼んじゃって」
「ん、別に構わないぞ…それより、今助けてやる」
「え?…きゃっ!」
彼女の体を抱き上げ、顔が棚の前に行く程の高さまで持ち上げた。
「これで届くか?」
「あ、…はい、ありがとうございます…」

そうして、俺たちはその後も2人で掃除を続けた。
子供みたいだなと言いつつ、雑巾がけで競争したり。
互いに協力して、笑い合いながら。
そうやって家中を奇麗にすることはとても充足感があった。
掃除をすることがこんなに楽しい事だと初めて知った。
これもきっと、彼女と分かり合えたおかげなのだろう。

343:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:33:10 QItzLFP3
―――――――――――――――――――――

時計は午後3時を回っている。
掃除は一段落ついたので、とりあえず2人でお茶にすることにした。
彼女は座布団の上に正座して眠そうな顔をしている。
時折うつらうつらとなりながら、はっと顔を上げている。
そんな様子がとても愛らしく、つい見入ってしまう。
…ふと、以前から彼女にやって欲しかったあることを思い出した。
今なら時間もあるし、この際だからちょっと頼んでみるか。
「なあ、皐月」
「ふにゃ…は、はいっ!?」
「頼みがあるんだが」
「な、なんなりとっ!!」
「洋服を着てみてくれないか」

一瞬きょとんとした顔を見せる。
「え、洋服、ですか?」
「そうだ」
彼女は普段から常に着物を着ている。
日本の着物というのは、布の量の調節で季節を問わずに普段着として着ることができ、
さらに礼服としてもそのまま用いることが可能な機能的な服である―これは彼女の受け売りだ。
とはいえ毎日同じ格好を見ていると、やはりいつもと違った服装の彼女を見てみたくなる。
「あー、…えっと、持ってないです、多分…」
「一着もか?」
「はい、小さい頃からずっとこんな格好だったので…」
はあ、と思わず軽い溜息をついてしまった。
最近は慣れてきたが、やはりお嬢様なだけあって世間とは離れているらしい。
「あの…すみません」
「別に構わないよ、謝ることじゃないさ」
そう言ってテーブルの上の新聞に手を伸ばし、適当な欄を広げる。
特に刺激的なニュースもない。紙面は連日世界経済の不況について似たような内容を伝えている。
―まあ、持ってないならないでいいか。今度2人でどこかに行った時に一着買ってやるのもいいかもしれない。
そんなことを考えていると、今度は彼女の方から声をかけられた。
「あの、信哉さん、一応あります。一着だけ…」

344:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:34:25 QItzLFP3
新聞を閉じ、彼女に目を向ける。
「どんなのだ、それは」
「えっと…洋服、というか…制服、なんですけど…高校の時の…」
思わず体が反応する。
彼女の通っていた高校というのは、確か都内でも有数のいわゆるお嬢様学校である。
そういう学校の制服というのががどんなものかは全く分からないが、見ることができるなら妻の制服姿というものは是非見てみたい。
「それ、着てみてくれ」
「ええっー? そんな、だめ、恥ずかしいです…」
「ダメか? ぜひ見てみたいんだがな、お前の制服姿」
「だ、だって…その、サイズとか合わないかも…」
「少し見せるだけでいいから」
彼女は割と、というかかなり押しに弱い。もう少しだ。
手を握って目を見据え、はっきりと願いを伝える。
「頼むよ。ほんの少し、見せるだけでいいから」
しばらく迷っていたようだが、やがて観念したように口を開いた。
「じゃ、じゃあ…ほんとに、少しだけですよ」

ふすま越しには先ほどから彼女が着替えている証の衣ずれの音がわずかに聞こえてくる。
普段とは違う妻を見るのだと思うと妙に緊張してくる。
『あの、信哉さん』
彼女の呼び声。
「終わったか? …早く見せてくれよ」
『は、はい。あの、それで、着てみたんですけど…やっぱりきついです、その、胸、とか…
 多分その、され、た…か…ら、…しんや、さんに…』
言っている途中で恥ずかしくなったのか、最後は消え入るような声になってしまった。
『…………』
「…………」
…自分の妻にそんな色っぽいことを言われて、黙っていられる夫がこの世にいるだろうか?
俺は立ち上がると勢いよくふすまを開けた。

345:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:35:52 QItzLFP3
…しばし、絶句してしまった。

可愛い。
いや、可愛いなんてもんじゃない。
可愛すぎる。

小柄な体型に映える紺色のブレザーは、肩に届く長い黒髪と相まってはっとさせられるような美しさを醸し出している。
そんな中、胸もとで蝶々結びされたリボンが少女らしさを演出していて。
そして、プリーツスカートから伸びる雪のように白い足。

可憐、という言葉はこういう時に使うのだろう。
そう言っていいほど、目の前の彼女は可愛らしさに満ち溢れていた。

「あの、信哉さん、そんなに見ないで下さい…恥ずかしいです…」
彼女の声がして我に帰った。どうも大分長い間見とれてしまっていたらしい。
「可愛い」
「へっ?」
「可愛い。最高に可愛いよ、皐月」
「あ…ありがとうございます…嬉しいです…」
褒められたことはまんざらでもないらしく、少しはにかんだ笑顔を浮かべた。
「えっと、じゃあ、そろそろ脱いでもいいですか?」
…ここで着替えさせてしまうのは、何というかかなりもったいない気がする。
「だめ、しばらくそのままでいて」
「え、あ、はい…」
最初は嬉しそうにしていたのだが、いい加減見つめられ続けて羞恥心の方が勝ってきたらしく少し落ち着かずにもじもじし始める。
「あの、私、何をすれば…?」
ほのかに紅潮したな顔で尋ねられて、不意に悪戯心が湧きあがった。
彼女のそばに近寄ると、隙を突いて一気にスカートをバッと捲りあげた。
水色の下着が一瞬露わになる。
「きゃ――――――っ!?」
彼女は思いきり絶叫を上げると、ぺたんと膝を付く。
「い、いきなり何するんですかぁ…」
「ごめんな、あまりに可愛かったから、つい、な」
「もお…」
後ろから彼女を抱きしめる。
この姿勢は一番彼女が安心するらしい。
「許してくれ、な」
触り心地の良い髪を、その一本一本をなぞるようにそっと撫でる。
その動作を何度も繰り返し、喉元をくすぐってやると、くうん、とまるで子犬のような声を漏らす。
そのまま心地よさそうに体を俺に預けていたが、やがて身をよじって腕から逃れようとした。
「…皐月? どうした?」
少しの間を置くと、やがて頬を赤く染めそっと告げた。
「あのっ、…あたってます…さっきから」

346:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:36:50 QItzLFP3
言われて股間を見やると、ジーンズの上からでもはっきりと分かるほどに張りつめてしまっていた。
ここ最近仕事が忙しかったので、彼女の体温、息づかい、甘い匂い、柔らかい感触、それらを感じるのはほぼ一週間ぶりになる。
そして何より、新鮮な制服姿。
…どうやら、平たく言えば俺は欲情してしまったらしい。
「信哉さん…?」
無言で抱きしめる手に力を込める。
「え、ええと…着替えていいですか? は、恥ずかしいですし、掃除の続きしないと…」
「…したい」
「え?」
「今からしたい」
一瞬の沈黙。
「えっ… ……ええええええええええっっ!?」
そして、素っ頓狂な声が上がる。
「駄目か?」
「えっ、えとっ、それって、まさか、このまま、ですか…?」
「そうだ。お前のそんな格好を見てたら、欲情した」
「よ、欲情って、そんな」
「なあ、駄目か」
「い、いや、そんなの絶対無理です、恥ずかしいですよお…んむっ」
言葉の中途で顔をこちらに向けさせ、唇を重ねた。
少し強引に舌で唇をこじ開け、唾液を流し込む。
両手で頭を抑え込み、先程食べていた茶菓子のせいか、ほのかに甘い味のする口内を荒く蹂躙する。
「―はぁっ、信哉さ、待ってっ、わたしっ―んんっ!」
唇を離した直後、息をつく暇も与えず再び唇を奪う。
先程より激しく。唇に、前歯に、舌に、臼歯に、歯茎に、喉奥に、次々に舌を絡めて舐め上げる。
ぴちゃぴちゃという水音と、彼女の苦しげな息づかいが本能を煽ってゆく。
互いの唾液が混ざり合い、唇から溢れて制服のブレザーの上に垂れ染みを作った。
「―はぁっ…!」
長い接吻から解放されると、彼女は深いため息をつく。
「まだ駄目か?」
「はぁ、はぁ、お…ねがい、まってぇ…」
「待てないよ」
「っひゃう!、ん、うぅん…」
今度は耳に軽く息を吹きかけ、そのまま輪郭を舌先でなぞり、耳たぶを口に軽く含んで愛撫してやる。
その間にも指先は背筋から尻にかけての線を往復させ、その度に体が面白いように反応を返す。
「参ったか?」
「くふっ、あう…そんなこと、な、ひゃあ…」
汗ばんだ首筋に、その汗を舐めとるようにつぅっと舌を這わす。
「素直になれ」
「っくうん!、…わ、わかりましたから、あぁ…おねがいだから、もういじめないでぇ…」

――思わず小さくガッツポーズしそうになるところを、何とか堪えた。

347:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:37:56 QItzLFP3
あれ以来皐月とは何度か体を合わせたが、こんな風に昼間から明るい場所でするのは初めてだ。
自分の妻と、服を着たまま、しかも高校時代の制服を着てセックスをする。
その倒錯した状況に、思わず目眩がするほどの興奮を覚えた。
ひとまず、彼女の息が落ち着くのを見計らう。
膝立ちで抱き合った状態のまま、胸に手を伸ばす。
「あ…」
「どうした?」
「あ、あのっ」
「大きくなったんだろ?」
「そ、それは…」
「確かめてやるよ」
そっと2つのふくらみを掌で包み込み、、やわやわと優しく揉みしだく。
言われてみると、確かにブレザーの胸部は少し張り詰めており窮屈そうに見える。
「なるほど、ちゃんと大きくなってるな…感心感心」
「気のせいですよおっ…そんな、変なこと、言わないで下さい…」
しかし、ブレザーのボタンを外した時、はふ、と小さく解放されたような溜息を漏らしたのは見逃さなかった。
「気のせいじゃないだろ、今まで苦しそうだったじゃないか」
「それはっ!、ええと、あの、その……
 …うう、信哉さんのせいです…」
「安心しろ…責任はとるよ」
「せ、責任って…? あんっ!」
ワイシャツのボタンも2、3個素早く外し、そこから手を滑り込ませ、下着の上から乳房に触れる。
「もっと大きくしてやる」
円を描くように、撫で回す。
膨らんだ突起を下着越しに軽く弾くと、同時にぴくんと体が震える。
さらに鎖骨をなぞり、脇腹や臍にもにも手を伸ばして愛撫する。
もっと彼女に触れたくなり、背中をまさぐって拘束を解く。
直接さわる乳房の感触は、布越しよりもはっきりとその成長を伝えてくる。
こう言うのも少し失礼かもしれないが、彼女は自分に抱かれる度に女らしさを増してゆくような気がする。
「あ…うっ、あう、くうぅん、―っはあああぅっ…」
と、こんなことを冷静に考えてはいるのだが。
腕の中で身を悶えさせ、甘い声で喘ぐ彼女を前に、自分自身の本能を抑えていられなくなってきた。
その時。ふと下を見やると、スカートと畳の隙間に僅かに見える太腿に、一筋の粘液が伝っているのが見えた。

348:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:38:43 QItzLFP3
「濡れてるな」
スカートの中に手を入れ、内股を伝う愛液を人差し指ですくう。
「やあ…」
そのままそれを顔に近づけると、目をきゅっと閉じて顔を反らす。
「そんなに嫌がることないだろ」
「だ、だって…はずか、しっ…くううんっ!」
唐突に、一際高い嬌声を上げる。俺の指がが下着越しに秘部に触れたからだ。
既にそこは洪水状態で、下着の許容量を超えた愛液が溢れ出していた。
「こんなに濡れて、今更恥ずかしいも何もないだろ」
「そんなことっ、んんっ、いわれ、て、もおっ」
そう言う間に、ゆっくりと秘所への愛撫を始める。
中心を微妙にずらし、小さく円を描くように撫でる度に細い腰がぴくんと震える。
「っんあぁ…、や、あう、あああ…」
激しい喘ぎが本能を揺さぶった。
下着をずらし、溶けそうなほど濡れそぼった秘部に直接触れる。
「あああっ!…っやあっ、し、しんやさっ、だ、めっ、ああっ…!」
軽く触っただけで、体が小さく震え、頂点が近いことを知らせる。
「我慢するな」
軽く指がめり込む程度に押す。
「ひゃっ!?」
そのまま、軽く秘所を掻き混ぜるようにくすぐり、同時に空いた手で左胸の乳首の先をぴんと弾く。
「だ、だめぇっ、う、ああっ、…―――――っぅっ………!!!」
大きく息を飲み込み、全身を強張らせ、最初の絶頂に達した。

349:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:39:50 QItzLFP3
「はぁ、はぁ…」
彼女は後ろから抱かれた姿勢のまま、昂った体を少し静めている。
「何だか…」
顔を赤く染め、こちらを振り向く。
「な、何だか、いつもより、すごい、です…」
「この格好のせいだろ」
彼女のブレザーの裾を指でつつく。
「そ、そう、なんですか…?
 わ、わたし、何だかすごくいけないことをしてるような気がして…」
「だけど、興奮する?」
慌てたように目を逸らす。
が、少しの間を置き、こくん、と頷いた。
「そういうのを、まあ、背徳感、って呼ぶな」
「分かんないですよお、そんなの…」
「…じゃあ、もっといけない事をしてやる」
「え…きゃ、きゃあっ!?」

先程やったようにスカートを捲り上げる。
そして、素早くその中にもぐり込んだ。
「ちょ、ちょっと、何してるんですかぁっ!」
抗議の声を無視し、太腿に顔を寄せる。
「だめ、ですってばぁ…出、て、ください…」
膝立ちの態勢を崩して懸命に逃れようとするが、腰を掴んでそれを許さない。
愛液の痕がに残る内股に唇を寄せ、ちゅうっと強く吸った。
「!?っ、やああっ! だ、だめっやああああああっ!」
ほとんど悲鳴に近い嬌声が脳髄を刺激し、脆い理性は完全に打ち壊された。
再びとめどなく流れ出した愛液で顔が濡れるのも構わず、夢中で彼女の柔肌を蹂躙していく。
雪のような白い肌は、何度も吸い上げられる度に赤い痕跡を残す。
「やう、あああん…だめ、だめぇ…」
懸命に上げる抗議の声も、もはや蕩けるような甘い音に変わり、余計に感情を煽るだけだ。
太腿から唇を離し、そして間髪を入れず熱い粘液を湛えた恥部に顔を寄せ、激しく吸い上げた。
「やっ、やぅぅぅぅん!、あう、ん、ああああああああああああぁっ!」
不慣れな強い快感に押し上げられ、恥じらいを捨てて絶叫する。
真っ赤に充血した芽に舌を這わせ、軽く歯を立ててやる。
全身がびくっと痙攣する。
「ああああっ!、きもち、い、いい、いっちゃ、いっちゃ、―――っ!」
最後の仕上げに、再び思いきり秘所を吸い上げる。
「あああああ、ああああああああああああんっ!!!」
びくびくと体を震えさせながら、彼女は再び絶頂へと押し上げられた。

350:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:40:56 QItzLFP3
「おねがい、信哉さん、もう…」
彼女は荒い息を付きながら、2度の絶頂に達した体を休めていたが、それが収まると自分から求めてきた。
返事は言葉では返さず、頷いてそれに答える。
普段なら、頃合いを見計らって柔らかく布団に押し倒してやるのだが。
…こんな格好をしているのだ。せっかくだから、今日はいつもと違う事をしてみたい。
「ほら、立って」
四つん這いになって息を付いていた彼女の手を持ち上がらせる。
「え、あ、あの…」
「そこの壁に手付いて」
いつもと違う流れに多少戸惑ったようだが、それでも素直に言葉に従う。
「そう、そしたらお尻を出して」
「えっと、こうですか…?」

――思わず目眩を感じてしまった。
それほどまでに今の皐月は色っぽい。
付き出された丸く小ぶりな尻。ほんのりと朱が差した白い足は、先ほど付けた唇の痕が見え隠れして恐ろしく煽情的だ。
こんな姿を自分のものに出来る。そう思うと、途方もない衝動が湧き上がるのを感じた。
「だ、だ、だめですっ、だめですこんなの! 恥ずかしすぎますっ!」
自分がどういう格好をしているのかに気付いたらしく、慌てて姿勢を崩す。
「じっとしてろ…後ろから入れるからな」
「う、うう後ろって! そんなの、死んじゃいますよぉっ!!!」
ばたばたと手足を振り回す彼女を後ろから抑え込む。
「暴れるな! …嫌なら、ここで止めるか?」
少し意地悪く聞くと、手足をぴたっと止めた。
「そ、それは…嫌です、…けどぉっ…!」
「なら、さっきの姿勢になれ」
「うう…」
少し考えるそぶりをしていたものの、やがて決心したらしい。
元のように壁に手を付くと、おずおずと尻を突き出した。

351:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 06:41:49 QItzLFP3
顔が見えないのが心細いのか、きょろきょろと何度も不安げな瞳をこちらに向けてくる。
思わず卒倒しそうな程の可愛さに、言葉に出来ないほどの愛しさがこみ上げる。
「信哉さん、こわい…」
「大丈夫だ」
安心させるように髪をくしゃくしゃと撫でまわす。
「行くよ」
そう告げると、目をきゅっと閉じ、体を固く緊張させる。
そんな彼女を見たら、またもや悪戯心が湧いてきてしまった。
―今日は、もっともっと彼女をいじめてみたい。
「…?」
いつまでたっても挿入されないのを不審に思ったのか、視線をこちらに向けてくる。
「あの、信哉さん…?」
「欲しいか?」
屹立した股間を指差して聞く。
「そ、それは、その…」
「欲しいなら、言ってごらん。何をしてほしいか」
途端に、かあっと顔が耳まで赤く染まった。
「…むり、です、そんなの…」
「じゃあ、ここで終わるか? 」
「やぁっ…、やだぁ…」
ふるふると首を振る。
「言わなきゃ、入れてあげないよ」
「だって、そんなのはずかしい…―――っぅ!!!」
唐突に、スカートの上から秘所を指で刺激した。
「ほら、早く」
「あうっ…! い、いじわる…」
「何と言われようと、気を変えるつもりは無いんだがな」
スカートの中に手を入れて、直接刺激を送り込む。
「ああぁっ…! わ、わかり、ましたっ…いう、いうからぁっ…」
その言葉に、手を離してやる。
2、3度大きく深呼吸をし、「…信哉さんのばか」と呟くと、ゆっくりと顔をこちらに向けた。

「しっ…、しんやさん、…のが、ほしいの…… わたしの、ここに、いれて、くだ、さい……」

352:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 07:03:27 QItzLFP3
「よく言えたな」
髪を優しく撫でてやる。
本当はもっと具体的に言わせてみたかったが、それは高望みというものだろう。
「~~~~~~~っっ……!!」
声にならない抗議の声を上げる。
「そう怒るな…じゃあ行くぞ、力抜けよ」
「!?…あ、待ってっ、ひゃううっ!」
スカートをずらすと、一気に張り詰めた分身を付き入れた。
熱くぬめった柔肉が分身を迎え入れ、さらにきつく締め上げる。
「凄いな…気持ちいいよ、皐月」
「ひゃっ、ああ、あん、ああああああっ…」
「動くぞ」
彼女の腰を掴み、ゆっくりと前後に腰を動かす。
「ああ、あうっ、あんっ…」
序々にその動きを激しくしていく。
膣内を強く、時に弱く付きあげる度に、彼女の甘い声が部屋に響き渡る。
愛液が飛び散り、畳にその小さな染みがいくつも形作られる。
「しんや、さ、ああっ…っあああ―っっ!!!」
殊更に力をこめて子宮口まで付いてやると、一際高い嬌声が上がる。
「いっちゃぁっ、しんや、さっ…、おねがいっ、いっしょに、おねがい…」
消え入りそうな理性の中から紡ぎだされたであろう、その言葉に頷く。
何より自分自身ももう限界だった。
「行くよ、しっかり受け止めろよ」
本当に子宮に達するほどの勢いを込めて、膣内を付き上げた。
「あああっ……!!! い、いくっ、うあっ、ああああああああああっ―――――!!!」
「…くっ…」
最後にきゅうっと剛直が締めあげられ、彼女の最奥へと精を放った。
全てを出し終えると、彼女の姿勢が崩れ落ちそうになる。
体を支えてやり、そのまま2人で畳の上に倒れこんだ。

353:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 07:06:11 QItzLFP3
しばらく畳の上で彼女を後ろから抱いたまま過ごす。
そうして息も落ち着いたころ、彼女が口を開いた。
「本当に、このままするなんて…」
自分のブレザーを指差す。
「おまけに、あ、あんな事を…」
「でも、興奮しただろ」
「それはっ! …その、しましたけどぉ…っ」
「次はどうする…メイド服でも着てみるか」
「着ません~~~~~っっっ!!!」
体の上でくるりと俺に向き直き、ぽかぽかと胸を叩かれる。
「もう、信哉さんのばか、えっち」
「…否定はしないよ」
「…へんたい」
「………」
…自分の妻に制服を着せ、そのままやってしまったのだから変態と言われても文句は言えないだろう。
「でも、大好きです、大好きっ!」
ちゅっと音を立て、頬にキスをされた。
…まずい。
今ので、消えていた欲望に再び火が付いてしまった。
「えへへ…」
はにかむ彼女を一旦床に下ろす。
「…え?」
すっと立ち上がると、がばっと横に体を抱き上げ、そのまま寝室へ向かう。
「え、待って、きゃあああああ~~~~~~~~~っ!!!」

354:Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6
08/11/29 07:07:58 QItzLFP3
―――――――――――――――――――――

気が付けば辺りはすでに暗くなり始めている。
あの後、結局お互いに火が付いてしまい3回も交わってしまった。
限界を超えた後も、手や口で何度も彼女を絶頂に導いた。
流石に少し調子に乗りすぎた。強い快感にまだ不慣れな皐月にとっては辛かっただろう。
「掃除、明日に延期だな…おい立てるか?」
裸でぐったりとしている彼女に声をかける。
「あ――、むりです、すみません…」
「水持ってくるな、待ってろ」
足早に台所へ行き、冷蔵庫からミネラルウォーターを注いで持ってくる。
「ありがとうございます…」
んくんくと飲み干すと、糸が切れたように布団に倒れこもうとする。
あわてて抱き止めると、すうすうと寝息を立て始めていた。
ほっと息をつき、ゆっくりと体を横たえ、タオルで汗を拭き布団をかぶせてやる。
部屋の隅に脱ぎ散らかされた制服に目をやる。
…お互いの汗やら体液やらで大分汚してしまったので、明日にでもクリーニングに出さなくてはならないだろう。
大の男が女子高生の制服を持って店にいくのはかなり恥ずかしい、むしろ変態に思われるだろう。
だが、間違いなく自分に責任があるので我慢しなくてはいけない。

そんなことを考えて、再び愛らしい寝息を立てて眠る皐月に目をやる。
恐らく、今日のところはまともに立つのも難しいだろう。
たまには夕食を自分で作るのも悪くない。彼女の分も作って、後で驚かせてやろうか。
その場面を想像してくすりと笑う。立ち上がり、再び服を着る。
ふと、1ヶ月ほど前の自分たちを思い出す。
あの頃なら、共に家事をしたり、ましてこうして溶けるまで愛し合うなど考えられなかったことだ。
改めて、強い後悔が胸を焦がす。
だが、あの頃があったから、今の自分たちがある。少なくともそう思いたい。
その証拠に。俺は今、これ以上ないほど幸せなのだから。

眠り続ける彼女の頬に軽く口付けると、足取りも軽く台所へ向かった。

<了>

355:名無しさん@ピンキー
08/11/29 09:59:55 DPCmaPpb
GJ
皐月が可愛いの~

356:名無しさん@ピンキー
08/11/29 14:29:14 bOxRQoNK
GJGJ!

357:名無しさん@ピンキー
08/11/29 20:18:42 FLhQ9j8p
GJ!まさか続編が読めるとは
皐月かわいいw間違いなく彼女はM属性

358:名無しさん@ピンキー
08/12/01 14:07:56 wZQMXIEh
あ\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

359:名無しさん@ピンキー
08/12/01 14:34:32 CjbDcPTI
d(GJ∀GJ)b

360:名無しさん@ピンキー
08/12/03 17:43:25 3zhsMEAV
ほぁ

361:名無しさん@ピンキー
08/12/04 23:55:09 JrCttibF
穂波まち

362:名無しさん@ピンキー
08/12/05 03:24:53 N0/+/twD
そろそろ鉄仮面と子猫も気になるな

363:名無しさん@ピンキー
08/12/06 20:11:33 7YOOZ4nr
自分も鉄化面と子猫の続編待ち組

364:名無しさん@ピンキー
08/12/06 21:14:14 Sh+VHZh+
乙女な夫の短編の続きを待ってる俺は異端か?

365:名無しさん@ピンキー
08/12/07 04:25:36 AwPLRqud
どなたでも大好物です

366:名無しさん@ピンキー
08/12/08 18:46:02 iGI08O3G
異端、ありがとうございます。
保守がてらー

367:ほしゅー
08/12/08 18:46:46 iGI08O3G

もう日も落ちて空にはうっすらと星が浮かぶ週末の夜。
花屋の前で買い物袋を抱えながら真剣に花束を見つめる人物が一人。
そのすらりとした体躯と涼しげな顔立ちで道行く女性たちの視線を集めている。
「何かお探しですか?」
頬を染めた若い女性店員が声をかける。
「えぇ、花でも買って帰ろうかと思いまして」
色っぽい人だなーとチラリと左手を見ると薬指にはしっかりと指輪。
既婚者か…と少し落胆しながらも店員は話を続ける。
「プレゼントですか?」
「はい、主人に。でもどれにしようか迷ってしまって……」
それでしたら─と白を基調にした花束を勧めながら店員は、ん?しゅじんに?としばらく経ってから疑問に思うのだった。


いつも先に家に着いている夫は待っているだろうか。
帰り道商店街に寄ってみたところ、知らない主婦の方やお店の女性にやたら物を頂いてしまった。
袋を覗くと野菜や肉のほかに高そうなお菓子や果物が詰まっている。
引っ越してきて間もないのだが緑も多いし人も温かい。
またちゃんとお礼しよう。

微笑えば商店街の女性たちが少女のようにきゃぁきゃぁと喜ぶ。
すれ違った若い女の子に会釈をしただけでその女の子は胸をときめかせる。
自分がそんな存在だとは気づかないまま彼女は先ほど買った花の優しい香りを感じ、上機嫌で家路に着く。


「遅くなりました、凛太郎さん」
「すみれさーん!おかえりなさーい!」
エプロン姿で子犬のように駆け寄ってくる彼女の夫。
白い肌は愛する妻が帰ってきた喜びでうっすらと上気している。
色素の薄い柔らかそうな髪。
大きな瞳、長いまつげ。
整ったかわいらしい顔立ちに桜色の唇。

そんな彼は立派な成人男性。
女の子だと勘違いされてナンパされたりするのはしょっちゅうだが、彼は立派な成人男性だ。

人懐っこい笑顔と美少女のような容姿で男性の胸をときめかせる夫としっとりと色気の漂う美形で女性にモテる妻。
凛太郎とすみれ。二人は愛し合う、正真正銘の夫婦なのだ。



368:ほしゅー
08/12/08 18:47:40 iGI08O3G

夕食後、凛太郎さんとリビングでゆっくりと過ごす。
「えへへーすみれさんにお花貰っちゃったー」
「そんなに喜んでいただけるとは、買ってきた甲斐がありますね」
花瓶に移した花束を嬉しそうにつつく彼を見ていると胸に温かい気持ちが広がる。
この人と結婚して良かった。
改めてそう思っていると目が合った。
「すみれさん、大好きですよ」
んーと唇を近づけてくる彼。
読んでいた本を置き、目を閉じる。
唇が触れる。

少し照れくさいけど、彼と触れ合うのは好きだ。
手を繋いで散歩したりするのも好きだ。
あ、そうだ。近くに広い公園があったはず。
芝生も綺麗だし、花もたくさんあったな。
明日一緒に─って長くないか?
キス、長くないだろうか?

「あの…」
そろそろ離して、と口を開くと彼の舌が入ってきた。
軽く歯をなぞられ、それから舌を捕まえられる。
「…んっ…」
舌の裏側、側面、奥のほうまでじっくりと絡められて涙が滲む。
もう何がなんだか……
どれくらいの時間が経ったのかはわからない。
口内の隅々まで彼の愛撫を受け、最後に唇を軽く吸われ解放される。
「う…ふぁ……」
「ふふ、すみれさん可愛い」
もう腕に力が入らない。
唾液で濡れた口の周りを丁寧に舐めてから、彼は頬に軽く口付けて体を離す。
「すみれさん、僕はお風呂に入ってきますから……」
優しい色の彼の瞳に妖しい光が走る。
「いいこで待っていてくださいね?」

鼻歌を歌いながら風呂場に向かう夫の背中を眺める。
やっと息を整えて、そして気づく。
ちょっと待って。
この流れだと私はお風呂に入ることも許されないまま彼に朝まで……
「凛太郎さん!待ってください!お風呂はっ」
「一緒に入りますかー?やったー!」
「違いますってば!ちょっそんな格好で出てこないでください!」

結局その夜も奥様は旦那様に朝まで情熱的に、腰が抜けるほど愛されるのだった。



369:名無しさん@ピンキー
08/12/08 18:53:27 iGI08O3G
エロくなくてすみません。
尽くして尽くしてドSって設定だけが頭をめぐるぜ・・・

370:名無しさん@ピンキー
08/12/08 20:28:40 S7nbABBz
GJ!これはいい美男美女夫婦w
旦那はSという新たな設定が判明ww

371:名無しさん@ピンキー
08/12/08 22:47:06 e99qxJEQ
甘甘イーヨーGJ!!!!もっと来い来い!

372:名無しさん@ピンキー
08/12/12 22:26:13 VYVYyrwr
やっぱりどんな女よりも嫁さんが一番可愛い!

373:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:58:12 rw+lmuGk
372がいいこと言った
やっぱ嫁は最高だよ!!!!


と言う訳で、投下を期待しつつ保守

374:名無しさん@ピンキー
08/12/18 19:13:17 UIM5xRsL


375:名無しさん@ピンキー
08/12/18 20:32:18 rLQ0nFgg
新婚さんももちろんいいけど、結婚後3年とか5年とか経って、
いい感じに関係がこなれてきた夫婦っていうのも萌えるな。
ここが新婚限定スレじゃなくって実に幸せだ。

376:名無しさん@ピンキー
08/12/19 02:10:33 wtTgg1gp
某コピペスレより



『結婚は人生の墓場』

『夜は墓場で運動会』

377:名無しさん@ピンキー
08/12/19 03:03:30 VNgLE7MT
大樹と穂波を書いてる者です。
仲直り編を書いたので投下させて下さい。

13レスお借りします

378:大樹×穂波(仲直り編)
08/12/19 03:04:26 VNgLE7MT
ううううう……。
かーなーり、最悪だ。
今日でもう……にぃ、しぃ、ろく、なな……、その前に出来ない週があったからー……、二ヶ月か。
まずい……、完全にタイミングが分からなくなった。
や、そりゃあさ、俺が悪いよ?
発端は俺だよ?
けどなあ……、ちゃんと謝ったじゃん。
……謝り方が悪かったのか?
いや、そんなことはない!……ハズ。
穂波がクラス会に行ってしまったため、俺は一人寂しく晩飯を食いながら、
六週間くらい前からずっと続けている一人反省会を今日もスタートした。

七週間前、もう穂波の生理が終わる頃だろうって事で、俺はお誘いをかけた。
穂波が皿を食器棚にしまい終わったところを見計らって、後ろからぎゅうっと抱きついたんだよな。
で、いつもみたいにほっぺとか首にちゅうとかして、もにゅもにゅーんと乳を揉んだりなんかしてたら、
電話がかかってきたんだ。
うう……あの乳に二ヶ月触ってないとか。
マジありえん。
俺は穂波の乳の感触を思い出しながら、指先を動かしてみた。
さすがに手に残った感触も消えてきてる。
で、だ。
電話がかかってきたんだよ。
「ちょっと待ってね」
って、俺の腕からするっと抜けて、穂波は電話を取った。
そしたら、友達からの電話だったせいで、クラス会のお知らせっていう用件が済んだのに、話し始めちゃったんだよな。
まあ、分からなくはないけどさ、出たとたんに、
「わあ、なんとかちゃん!?久しぶりー!」
とか言ってたし。

379:大樹×穂波(仲直り編)
08/12/19 03:05:01 VNgLE7MT
けど、そのおかげで俺は放置されてしまった訳だ。
その気になってただけにこのおあずけは結構効く。
十五分……いや、十分だったかな。
まあ、とにかくそのくらいは待ったけど、一向に終わりそうにない話しっぷりに俺は悶々としてきて、
電話で話してる穂波の後ろから改めて抱きついた。
抱きついて髪とかにキスしてるうちは穂波も放っておいてくれたんだけど、
乳を触ろうとしたら手をぺしっと叩かれた。
ムッとする俺。
先に穂波といちゃいちゃしてたのは俺なのに、そこに割り込んできた知らないヤツにちょっとムカつきながら、
俺は穂波の首筋とか耳にキスしてやった。
穂波が首をすくめてから、振り向いて睨んできた。
俺はごめん、ごめんと口だけ動かして両手を上げて穂波から離れてみた。
ここで諦めとけばよかったんだよなあ……。
俺はため息をついて、その時の自分の気持ちを思い出そうとした。
一週間しないことなんて、珍しい訳じゃない。
けど、忙しかったりしてやらないでいて、気がついたら一週間経っちゃってた、っていうのと、
したいと思うけど身体的事情で一週間出来ないでいるっていうのとは違うんだよな。
まあ、出来ないと思うから余計したくなるんだけど。
だから、あの時の俺はしたくてしかたなかった。
いつもだったらそういう時でも手とか口とかで一回くらいは抜いてもらうのに、
あの週に限って、そういうことをしてもらってなかったっていうのもネックかもしれない。
俺は穂波にばれないように気をつけながら、そうっとエプロンの紐をほどいた。
話に夢中らしく全然気がつかない穂波。
俺はこっそり真後ろに立つと、Tシャツの裾から一気に手を突っ込んで、乳を鷲づかみにした。
「そうそう、それで先生があっ!?」
穂波の声がそっくり返った。

380:大樹×穂波(仲直り編)
08/12/19 03:05:32 VNgLE7MT
「……っと、あ、ごめん、だいじょぶだいじょぶ、ちょっとボールペン落としちゃって」
苦しい言い訳をしながら、Tシャツの上から穂波が俺の手首をつかんで離させようとしたけど、
俺はブラのホックを外して、お構いなしに乳を揉み始めた。
「え?……いやっ、なんていうんだっけ、ほら、あれ、鉛筆回し?してたら飛んでっちゃったんで、
 自分でも、びっくりしたっていうか……っ」
顔をこっちに向けたけど、睨まれる前に反対側に避難。
肩口のところをちうってすってやると、穂波はふ、と息を呑んだ。
「……っ、え?だいじょぶだよ?
 あ、ちょっと待ってね……、旦那が、なんか……」
穂波は受話器の送話口を手で覆うと身体を左右にひねって俺を振り払おうとした。
だが、俺はそんなことではめげない。
乳首をきゅっと摘まんでやると、さすがに、
「大樹!」
と怒られた。
「ちょっとやめてよ。電話してるんだから」
「だって、なげーんだもん、穂波の電話。
 ほっといたら、一、二時間余裕でしゃべるだろ?」
「いいでしょー、久しぶりの友達なんだから」
「いいよ。しゃべってろよ。俺、勝手にやってるから」
「ホントにやめてってば」
「だって一週間ぶりじゃん。俺溜めて待ってたのにー」
さすがに呆れた、といふうなため息が聞こえた。
この辺で俺はいちゃつきたいとかやりたいとかを通り越して、意地でもやめたくなくなってきてた。
「……じゃあ、触っててもいいけど、変な触り方しないでね」
穂波は穂波で口調が怒ってる。
ホントに、なんでこのあたりで引かなかったんだろう……。

381:大樹×穂波(仲直り編)
08/12/19 03:06:04 VNgLE7MT
「あ、ごめん、ごめん。
 うん、大丈夫。大した用じゃなかったよ」
俺は穂波に言われた通り、始めは乳の柔らかさだけを堪能していた。
でも、それだけでももう”変な触り方”になっちゃうんだよな。
今の穂波には。
だんだん息が上がってきて、肩の上下動が大きくなって、ほっぺたも赤くなってきてた。
体重をかける足がしょっちゅう左右入れ替わるのは、むずむずしてきてるからだ。
俺が気をよくしてると、穂波がまた俺の手首を掴んだ。
一生懸命引っ張ってるらしいんだけど、この時点でもう力が入ってなかった。
さっさと電話止めりゃあいいのに。
聞いてる俺からすると、そんなのクラス会で話せばいいじゃん、みたいな内容だ。
他に話し相手が居ないならともかく、俺がこうして待ってるのに、って思ってたら、踵ですねを蹴られた。
まあ、痛いっていうよな力じゃないけど、そんなに嫌か。
そう思ったら、またムカついてきて、俺は言いつけを破って乳首をきゅっと摘まんでしまった。
「ッッ!」
穂波がかなりマジで怒った顔で見上げてきた。
でも、ムカついてるから自重出来ない。
「……へえ、そうだったんだー。
 え?もう三人目がお腹に居るの?早っ」
女ってすげえ。
そして怖え。
電話の相手にしゃべる時は笑ってるのに、自分が喋り終わった瞬間に眉間にしわが寄る。
俺は俺で相変わらず。
むしろその顔に煽られて、逃げられないように穂波を片腕で抱え込んで、もう片方の手で本格的に
乳首攻めを開始した。


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