【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B7Fat EROPARO
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B7F - 暇つぶし2ch450:先輩と俺。べつの日。(前)
09/01/15 02:45:00 1pRI33By
そして数ゲーム後。
 
「それでメディ君のチップはゼロだな。このゲームも私の勝ちだ」
「ううぅ……」
「さーて、どっちを脱いでもらおうかなぁ。上の肌着か下の肌着か……
よし、下はこないだ見せてもらったし、まずは上だな」
「くぅっ……」
 
ごらんのありさまだよ!!
ボロ負けもいいところである。とうとうコレでパンツ一丁になってしまった。
しかし想像だにしてなかった。異性から裸をエロい目で見られるのがこんなにも恥ずかしいことだったなんてっ……!
 
「メディ君。生娘じゃあるまいし胸を隠すな」
「そりゃ俺、男っスから逆立ちしても生娘にゃなれんのですけどっ?!」
言われてみれば無意識のうちに胸周りを腕で隠していた。やむなく外せば、そこに視線が突き刺さる。
「ふむ、なかなか綺麗な形と色をしてるじゃないか」
「な、何の話をしてるんスかっ!」
「乳首」
「くうぅぅぅ……せっ、先輩の乳首も絶対見てやるんだからねっ!!」
羞恥のあまり思わずオネエ言葉でリベンジを宣言してしまう俺。声も裏返ってるし。
「勝てればな」
 
そうなんだよな。勝てればなんだよな。結局、先輩からは一枚の着衣をも奪えていない。
手札の読み合いが強いのもさることながら、単純にカードのヒキも強えェんだよこの人。
流石に強豪ギルドのリーダーともなれば、実力だけでなく運も求められると言うか、
運も実力のうちと言うか……って、チョイ待て。
『運も実力のうち』つったら、そりゃあ……
 
「あああーっ!!」
「どうした突然大きな声出して」
「先輩、コレ、セクハラのつもりで聞くつもりは無いんスけど……」
「……ほう、何が聞きたい?」
先輩は興味深そうな表情を浮かべて、俺の次の言葉を待っている。
 
「先輩ってば今、ノーブラノーパンっすね?!」
 
あらためて考えてみりゃセクハラ以外の何モンでも無いな、この質問。
ただし、今の状況だったらこのエロい問いかけも許されると俺は確信していた。
「……あのな、私も一応女なんだからな? もっと他に聞き方ってものがあるだろ」
あれ? おっかしいな怒られちまったよ。
「ただ、考えの方向性は間違ってない。続けてみたまえ」
「よーするに、アクセ特化装備っすね、先輩」
「その通り……最初から素直にそう言えばいいものを」
「やっぱり、ぱんつはいてないんだ!」
「それを言うなと言っている!」
 
樹海の採集物は常識外れのとんでもない装飾品を数多く生み出した。
腕力を増進させる、体質を頑丈にするといったわかりやすい効果の物をはじめとして、
イマイチ役に立ってんだかどうかわからん『運』を向上させると言ったものまで存在する。
あのカードのヒキの強さから考えて、先輩が今装備してんのはその『運』のアクセサリなのだろう。
それも、装備可能な三個を一度に。
何故かこの手のアクセサリは通常の装備品と絶望的に相性が悪く、金属鎧や兜と同時に装備した場合、
装着者に何の効力ももたらさない事すらあり、特に三つ一度に装備する場合は、着衣すらも相当制限される。
毒殺特化や、ペイントレード特化のカースメーカーがそういったアクセサリ優先の装備をよくやっており、
彼女たちのローブの一枚下はすっぽんぽんだったりする。実際に見たことがある俺が言うんだから間違いない。

451:先輩と俺。べつの日。(前)
09/01/15 02:46:41 1pRI33By
―んで、気付いた上で先輩の身体を視姦してみりゃ、確かに胸元は乳首が浮いていて……って、
「先輩、何で脱いでんすか!」
嬉しいじゃねえか。
先輩は上着の留め金を、ぷつん、ぷつんと一つづつ外し、前をはだけさせていく。
「全部は脱がないぞ。まあ、気付いた事への敢闘賞だ……そして、メディ君程度に気付かれてしまうような
ちゃちい仕掛けを使ってしまった自分への戒めでもある」
メディ君『程度』て。
自分が雑魚って事は自覚してるが、はっきり言われてしまうとそりゃ悲しいですぜ先輩。
「まあ、見たまえ。この通り幸運のネックレス三連装備だ」
そして、留め金は外れきり軽く開いたフロントからは、三条のよく磨かれた雪花石膏の首飾りと、
白い地肌が剥き出しになった豊かな双球の谷間を見て取れた。
「先輩がココ来る前にしてた用意ってそれだったんスか……」
「やる以上は全力で、と言う主義でね。卑怯だと思うか?」
「……うーむ」
しかし、絶妙のエロさ加減である。ノーブラゆえに先輩が軽く身じろぎするだけで
白いクリーム菓子のような乳房がふるえ、ゆれる。擬音で言うなら『たゆん』って感じ。
「メディ君……?」
「……ふむむむむ」
肝心かなめの部分が見えそうで見えないのがまた良い。実にいい。
見えないがゆえに妄想力を刺激され、そこには無限の可能性が存在する。
「どうした、メディ君、そんな考え込んで……すまん、怒らせてしまったか?」
「ぐぬぬぬ……」
しかしココで『ああっと!!』とか言いつつ手を滑らせて、中身を拝見したいという
欲求がないといえば嘘になる。やっぱし、健康な成年男子として見たいものは見たいんだよ!
「めーでぃーくん?! 聞いてるのか?!」
「―うぉう?!」
怒鳴られてハッと我に帰る。イカンイカン、またひたってしまった。
「あ、すんません先輩、あまりのエロさに見惚れてました、何の用スか?」
「……もういい。なんだか自分が馬鹿みたいだ」
「ところでそのネックレス、鑑賞の邪魔になるんでどけてもらえませんか?」
「駄目だ。サービスはココまでだよ、これ以上が見たかったら……わかるな?」
「勝ちゃあいいんスよね、勝ちゃあ!」
 
ふははははは! 先輩、ヤりたい盛りの男子のエロパワーをナメんなよ!
考えてみりゃコレってすんげぇボーナスステージじゃねえか!?
とりあえずは一枚! 上着一枚だけでいい! それだけでパイオツを拝む事が出来るッ!
しかも二回勝ったら女性の神秘の聖域まで拝謁可能だというオマケつきだ!
いやもう脱がすだけじゃすまさねえ、吸って揉んでいじくり倒してくれるわ!!
 
                ♂♀
 

452:先輩と俺。べつの日。(前)
09/01/15 02:49:58 1pRI33By
―さて問題だ。残りパンツ一枚という状況でどうやって先輩をひん剥けばいい?
 
3択 ― 1つだけ選びなさい。
 答え①ハンサムのメディ君は突如勝利のアイデアがひらめく
 答え②剛運によるヒキの強さで、神のごとき手札がそろう。
 答え③勝てない。 現実は非情である。
 
俺がマルをつけたいのは答え②だが期待は出来ない……
この後ほんの数手の内に都合よく鬼ヒキして神手札がそろって、
『これが俺のロイヤルストレートフラッシュだ、スゴイぞー!カッコいいぞー!』てわけにはいかねーゼ。
つまり、ココで俺が選ぶべき戦術はッ……!!
 
「……それでメディ君は手札を自分で見もしないで限界までベットすれば、
私が怖気ついて下りるとでも思ったのか?」
「……はい」
「戦術としては間違っても無いが、そう言うハッタリは本人の貫禄が伴っていないとな」
「おかしいな……ジョータローはこれで勝ってたのに」
「おかしいのは君の頭だけで充分だ」
「ううっ……」
「まあ、なんにしても、ブタのカードによくそこまで賭けたものだ。
こちらは8のワンペア。つまらない手役だが勝ちは勝ち―さぁ、きりきり脱いでもらおうか?」
 
【答え-③ 答え③ 答え③】

――――

(投下終了。中篇だか後編だかに続く)

453:429
09/01/15 17:24:36 /fCSMYsN
>>442>>444
乙です。
それはそうとアドバイスくれた人がいるのに規制でお礼も言えず
申し訳ないです。精進します。
またエロ成分微小な新作書いているのでできたら投下します。

454:名無しさん@ピンキー
09/01/15 17:29:52 MqP3jnl3
何と言うか、良いSSが多いのは喜ばしいが
名前で今一判断できないから、キャラ紹介を入れて欲しい
職種が何かはっきりしないと悶々するわ

455:名無しさん@ピンキー
09/01/15 17:33:21 FvBPciXb
誰々:作品名
名前:職 人物紹介

みたいなのを保管庫とかでもつけてもらえたら分かりやすいかも

456:名無しさん@ピンキー
09/01/15 18:19:06 /fCSMYsN
詳しく教えてくれ。キャラ絵設定とかだけだと読んでるうちに
誰が誰だかわからなくなるってこと?

457:名無しさん@ピンキー
09/01/15 22:45:41 WLqcbBeX
じゃなくてどのキャラ絵なのか、せめて職だけでも文頭に書いてくれってことじゃない?
前回と同じキャラでも、改めて紹介してもらえると助かるとか
覚えてるとは限らないしね

458:名無しさん@ピンキー
09/01/16 01:32:56 /aRNg2J4
キャラ絵も脳内で好き勝手に決めてる俺は勝ち組

459:名無しさん@ピンキー
09/01/16 01:52:26 aikj6R4E
まあ、議論はほどほどにしとこうぜ
職人さんたちもそれぞれが自分のできる範囲で解るように説明してくれるんだろうし
今せっかくスレに良い流れでSS連続投下されてるんだから
ヘタな方向にスレが荒れて、職人さんたちのモチベーションが下がるのが一番怖い

460:名無しさん@ピンキー
09/01/16 01:56:57 HGVE7TQN
まぁあれだ、小説とかの前の登場人物紹介程度でいいからあった方が
バード頭の俺には嬉しいって話なだけさ

461:名無しさん@ピンキー
09/01/16 02:11:20 5+drQw/Q
Cradle under the Earthに簡単なキャラ紹介を足してみました。ついでに用語も追加補完。
公序良俗のほうは……いいよね?w

それより昔の作品はパスワードがわかんなくなっててお手上げです。

スレが静まり返っているよりは、いろんな提案とかしていただけたほうが
個人的にはモチベーションになったりします。
なんでんかんでん、書き手としてはやっぱり読んでもらってなんぼだし、
読んでもらっているからこそのご提案だと思うし。

462:名無しさん@ピンキー
09/01/16 12:57:50 w3X/ic9S
>>461
さっそくありがとう!わかりやすくなったついでに読み返してしまったわ
職業とかキャラグラをあらかじめ提示してくれてたほうが、映像でイメージしやすいから助かるな
途中で間違ってたことに気付いても、それはそれで面白いけどw

463:名無しさん@ピンキー
09/01/16 20:45:46 O0HGsDia
ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
::::::::::::::::::::::_ r::‐ヽ_人::ン
_,::::ハ:::::::オ       |
 ゞ| }:::::| ‐=ニ」 i,久
  \ L`,     ゝ(  
   ノ`ート  'ー―イ
´ ̄:::::::::、へ、_ _ ,ハ_
::::::::::::::::::::::\ \/:::::::::::::~ヽ

464:名無しさん@ピンキー
09/01/16 20:46:17 O0HGsDia
誤爆\(^o^)/

465:名無しさん@ピンキー
09/01/16 22:57:20 pCX+7Pkb
なぜこんなとこに魔王さまが

466: ◆zj.uK9e0NQ
09/01/17 22:45:04 PFdCqSOJ
新しく出来ましたー
若干鬼畜要素含むから注意。
昨日の夜にはほぼ出来てたんだけど、さっき見たら何このケータイ小説(笑)になってorz

467: ◆zj.uK9e0NQ
09/01/17 22:46:04 PFdCqSOJ
―体が重い。
目眩がし、吐き気がある。
原因は解っている。あの人達だ。あの悪魔達。

―五ヶ月前、ギルドに入った。
中々有名なギルドだったし、自分のレンジャーとして、力を試したかった。

―そこは、地獄だった。
入るなり犯され、処女を奪われた。両方。
何人に中に出されたか解らなかった。
どれだけ、精液を飲まされたか解らなかった。

終ると、次はペットを懐かせると称して四匹相手に獣姦させられた。
また、大量に中に出された。

それも終ると、今度は世界樹に連れて行かれ、少し強くさせられると、ペット四匹を連れて迷宮の奥に行かされた。
素材を取ってこい、と言われたので体に鞭を打ち、取っていると突然モンスターに襲われ、犯された。

目を離した隙に糸で命からがら逃げ帰ると、罰と言われてまた犯された。

あの日だ。あの日以来、全てが狂ってしまった。
延々と、同じ事の繰り返し。
犯され、獣に犯され、世界樹で犯され、罰で犯され。
一ヶ月程前だろうか、声も枯れてしまった。
医者にも行ってみた。妊娠はしていないが、声出すには安くても100万enは必要との事だ。
出来るなら、逃げ出したい。
でも、捕まると酷い事されるって解ってる。

……いっそ、死んでしまおうか。
死ねば楽になれる。
でも死は怖い。
生の苦しみと、死の恐怖。
僕は、どちらも嫌だ。

468: ◆zj.uK9e0NQ
09/01/17 22:46:54 PFdCqSOJ
犯され続ける日常。
そんな日常が、いつもと小さく違った。
悪魔達に、お使いを頼まれた。
シトト交易所に糸を買ってこい、と。
逆らうと、酷い事される。
帽子を被ると、ゆっくりと歩み出した。

僕はこれから先、どうなるんだろう……
このまま犯されて、いつかは捨てられるのだろうか。
そうだよね、道具だもんね。
知らず知らずの内に足が止まり、涙が流れ、頬が濡れる。

ドン

痛っ!?
突然、額に何かがぶつかり、痛みが走る。

「すす、すみません! 大丈夫ですか!?」

幼い顔と声、金髪、鎧を着た男性がこちらに謝ってくる。
そしていつのまにか交易所に着いていた事に気づく。
どうやら、彼が交易所から出てきて、扉がぶつかった様だ。
非は自分にある。頭を横に振り、涙を拭うと、横をすり抜ける。
すると、手を肩に置かれ、引き止められた。

「ま、待ってください! 手当てしないと……シトトちゃん、メディカを」

半ば無理矢理に椅子に座らせられると、優しく額にメディカを押し当てられた。

「痛くなかったですか?」

顔を縦に振り、お辞儀をすると、アリアドネの糸を買うと足早に立ち去った。

本音を言えば、嬉しかった。
優しくしてもらった等、いつ以来だろう。
あんな人、久しぶりに出会った。
鎧を付けてる、って事は冒険者かな……もう会えないだろうな。

469: ◆zj.uK9e0NQ
09/01/17 22:47:29 PFdCqSOJ
「あの、待って下さい!」

―さっきの幼い声が耳に届いた。
振り返ると、彼が走って近付いてきていた。

「これ、落とし物……」

目の前で止まり、彼が右手で僕に手渡した。
僕の帽子だ。そっか、さっき交易所の前で……
何度もお辞儀をすると、帽子を被り、背を向けて立ち去ろうとした。

「あ、あのっ! また、会えますか……?」

彼が、言ってくれた。
彼が呼び止めてくれた。
また会いたいと、僕だけに言ってくれた。
……でも。
顔を横に振ると、走って逃げた。

嬉しいよ……嬉しいけど……
僕に触ったら、君まで汚れる。だから……

息を切らし、ギルドに戻った。

「遅かったじゃねーか。糸は?」

右手を伸ばし、自称聖騎士のリーダーに糸を手渡す。

「よしよし。でもま、遅かったからお仕置きターイム」

強引に床に倒されると、衣服を剥ぎ取られ、。
すぐに戻ってきても、結局はするクセに……ッ!
いきなり、アレを挿れてきた。
痛い、嫌だ、助けて。
……何故だろう、いつもの事なのに、今日は特別嫌悪感がある。

「ふー、いつもながら良い締まり具合だな。オラ、動くぞ」

アレが僕の中を擦り、更に汚していく。嫌だ。
乱暴に肉と肉が打ち付け合う。嫌だ。
嫌だ、嫌だ、嫌だ嫌だいやだイヤダ。

―そして、熱い物が中に流れ込んだ。
嫌だぁぁぁぁ!!

声が出るなら、叫びがハイ・ラガードに木霊しただろう。だが、無情にも声は出ない。

470: ◆zj.uK9e0NQ
09/01/17 22:47:56 PFdCqSOJ
―服は開け、秘部からは精液が流れ出ている。
彼が見たら、どう思うだろう?軽蔑するだろうか。それとも心配してくれるだろうか。

……どうでもいいや。
もう全部。どうでもいいや。
もう、自分の意思で何かやりたくない。嫌だ。
もう僕は……眠りたい。ずっと。

「……なあ、アイツもそろそろ捨て時じゃね?」

―ふと、声が聞こえた。
悪魔達が話してるんだろうか……

「そうだなー、壊れてきたし、新しい性欲処理レンジャーも見付かったし……どこに捨てるよ?」
「ゴミ捨て場で良いだろ」
「だな」

……僕を捨てるらしい。
フフフ……アハハ……ハハハハハハハ!
ありがとう、君達に感謝するなんて思わなかった、ありがとう。
やっと、眠れるんだね?
ハハハハハ!ハハハハハハ!

―我に帰ると、ゴミ捨て場にいた。

ラーラララーラーラー、ラーララーラララー、ラララーラララーララーラ

……あれ……?何か……子守唄が……聞こえる……?
眠たいや……ああ……彼の名前……聞けなかったな……
何て……名前だったのか……な……

471: ◆zj.uK9e0NQ
09/01/17 22:48:24 PFdCqSOJ
―暖かい?
朦朧とする意識。ただ、何かが肩に掛けられてるのは解る。
天国かなぁ……

「あ! 起きたみたい!」
……?
明るい声が、聞こえた。
天使かな……?
薄く、目を開けてみる。
女の子が、こちらを覗き込んでいた。

「おはよー!」


女の子の頭の上に輪がなくて僕の頭の上に疑問符。
天使の知り合いはいないよ……
外見は、白衣にオレンジの髪、後アホ毛。メディックだろうか。

「君気付いた? ゴミ捨て場に裸で倒れてたからビックリしたよ」

メディックを押し退け、赤く長い髪の女の子が話し掛けてくる。
どうやら僕はまだ生きてるみたいだ。

「待ってて、リーダー呼んで来るから」
「お待ちをー!」

彼女達はそう言って出ていった。

とりあえず状況確認を。

ここは……フロースの宿かな?
泊まった事はないが、世界樹の最深部に挑んでいるギルドが常連の宿と聞いた事がある。
フロースの宿の一室、ベットの上?
肩から下には毛布が掛かっている。あの二人が掛けたんだろう。

僕は、生き残ったのか……
……生き残りたくなんかなかった。
死にたかった。
何で生き残ったんだろう……

ドタバタと、廊下を走る音が聞こえた。
リーダーとやらを、連れて来たんだろう。

ガチャ

「……え?」

幼い顔と声、金髪、鎧……彼だった。
何で君が……?

―そして彼は、突然の行動を取ってきた。
こちらに近付いて、抱き締めてきた。
……でも、嫌じゃなかった。嬉しかった。それで、気付いた。

僕はこの人の事が、好き……

472: ◆zj.uK9e0NQ
09/01/17 22:48:53 PFdCqSOJ
それを見て、後ろの赤髪の少女がメディックらしき少女を引きずって歩いていった。

「……でも、何で君が……?」

このままじゃ会話が成り立たないので、こちらは手近にあった紙と羽ペンを使い、文字で伝える事にする。
まずは喋れない旨を伝え、説明を始めた。

―無我夢中に書き続けた。
思い出して、泣いて、嫌な気分になり、吐き気を催した。
羞恥を捨て、嫌われるかもしれないという事さえ忘れ、書き続けた。

全てを説明し終え、羽ペンを置いた時、彼が立ち上がり、言った。

「そいつら、どこにいるの?」


どういう事だろう。あそこは腐れギルドだが、戦闘技術は確かで、二流のギルドじゃ勝てない。
再び羽ペンを取り、僕の事は構わない、と伝えた。

「君は構わなくても、僕は嫌だ。そんな奴等が生き残ってるのが」

……その気迫に押され、僕はあいつらがいる場所を伝える。
すると彼は早足で部屋を出ていった。

―夜、眠れずに、横になっていると、爆音が轟いた。
跳ね起き、急いで窓の方に走る。

ハイ・ラガードの街の一角で、黒煙が立ち上がっていた。
そこは間違いなくあの地獄だった。

―翌日、彼から微かに血の匂いがした。

473: ◆zj.uK9e0NQ
09/01/17 22:51:59 PFdCqSOJ
投下終了です。

懲りずにショタパラ×地味子。
キャラ設定?書いても後で性格変わるから意味ねえw

474:名無しさん@ピンキー
09/01/17 23:43:24 YKXn6NLD
終り?続きとかは無し?

475:名無しさん@ピンキー
09/01/18 09:22:43 bkDYigjn
ある。
ここから純愛路線に移行さHAHAHA!
ていうかまた続きあるって書き忘れるとか俺なんなの?馬鹿なの?死ぬの?

476:名無しさん@ピンキー
09/01/19 22:56:40 Y6W1aROd
優男でカップリング的にもそれなりに需要のありそうなフロンガスさんが
このスレではサッパリ話題にならないのは
やっぱし彼には獣姦イメージがあるからなのかしら


477:名無しさん@ピンキー
09/01/19 23:18:39 VmkyZ0Zd
奴と関係がありそうなキャラがクロガネくらいしか居ないからな
かと言ってPCと…というのも少しやり辛い部分がある
遠慮が先立つからな

と、昔PC×NPC投下した事ある奴が言ってみる。

478:名無しさん@ピンキー
09/01/19 23:49:46 KuZ36Vgq
接触の機会が少なすぎて惚れた腫れたまで行き着かないという

磁軸の解説と鹿部屋前の通せんぼでしか会えないんだぜ

479:名無しさん@ピンキー
09/01/19 23:52:11 TQuLNooh
酒場のお姉さんとか売店の下乳娘がいるじゃん

480: ◆grOH0oZHc2
09/01/21 14:51:05 7P9SAJfz
>>452の続き投下行きます。コレでいったん完結。

登場人物
♂メディック(タマネギ):こっちが後輩。本作の語り手。
♀アルケミスト(メガネ):こっちが先輩。

特殊属性として、足コキ、顔面騎乗、など。苦手な人はご注意。
後、本番無し。

481:先輩と俺。べつの日。(後)
09/01/21 14:53:49 7P9SAJfz
コレまでのあらすじ。三行で。
・先輩と後輩が賭けポーカー。
・カネがなくなったので脱衣ポーカーに。
・メディック♂大敗北。とうとうパンツまで脱ぐ事に。

――――――――――――――

「……くぅううっ、わかりましたよ。脱ぎゃぁいいんしょ、脱ぎゃぁ!!」
と、声だけは威勢が良い俺だが、パンツに手をかけたところで硬直してしまう。
「そう固くなるな、メディ君。前に一度見せてもらった仲じゃないか」
「そーゆーのを真顔でさらっと言わんでくださいよ!」
俺は自分が変態だという自覚はあるが、どうも露出狂の気だけは無かったらしい。
見られることの恥ずかしさをいっぺん意識してしまうと、どうにも体が動かない。
 
「そうやって照れているから恥ずかしくなって来るんだよ。
ヒトは悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだと言うだろう」
「ジェームズ=ランゲ説っすか……いやしかし、俺は異論がありますね。
単に脳がそうだと認識するまでに時間がかかるだけであって、やっぱし心理的情動は
生理学的反応よりも先んじて―」
まがりなりにも専門分野なんで、どうにか話に食いついて自分を取り戻そうとしたのだが、
先輩はそんな俺の語りを封じて言葉をはさみ、
「―そうやって、メディカルな知識を披露して場を誤魔化そうとしてもダメだよ。
敗者は恥辱を受け入れろ。今はただひたすらに脱ぐべき時だ」
どんな時だよ。
 
「それはわかってんスけど……」
「わかったわかったと言う人間ほどわかってはいない。これ以上の会話は無意味だな」
「や、すんません……」
俺が己のヘタレさに愛想がつきそうになっていると、
「もういい。脱がないと言うのなら脱がしてやる。どれ、じっとしてろ」
いきなり先輩が襲い掛かってきて、ああっという間にシーツの上に押し倒された。
「ちょ……せんぱいっ!!」
それはいくらなんでも直球すぎるだろ。
しかしいつぞや本人が言ってた通り、流石によく鍛えられてる。
身体の力学的な勘所を押さえられてる事もあって、抵抗しても先輩をはねのけることが出来ない。
ああ、だけど、女に腕力でかなわないと言うこの被征服感がなんともたまらんっ!


482:先輩と俺。べつの日。(後)
09/01/21 14:54:55 7P9SAJfz
「ふっふっふ、おとなしく脱いでいればここまで恥ずかしい目にはあわなかった物を」
先輩かなりノリノリである。
「いやーっ! おかされるー!!」
イカン、なんか俺の方もヘンな方に気分が乗ってきた。
「叫んでも無駄だよ。この部屋、高いだけあって防音は完璧でね」
しかし、一泊いくらで勘定払ってんだか知らんが、その高価な部屋が今じゃゴミ屋敷になってんぞ勿体ねえ。
「ところでメディ君。さっきは随分と大きなことをいってくれたじゃないか」
「……はい? 何のことスか?」
「『吸って揉んでいじくり倒してくれる』とか、な」
ゆってねえよ。
考えはしたけど……って。
「……まさか、また動いてました?」
「唇が、な。ついでに言うとゲームの最中もときどき思考がダダもれだったぞ」
「そりゃ勝てんわ俺!」
「君のそのクセに気付いた時には『これならカモれるかも』と思ったが、予想以上にふところが暖まったよ。ご馳走様」
ひっでぇ女だ。
それに加えて幸運3連装備とかいくらなんでも本気出しすぎだろ。
「ハナッから何もかも巻き上げる気マンマンじゃないっすか!!」
「ふっふっふ、怒れ憤れ、若人よ。こうして痛い目にあって人は成長していくのだ。
私も更なる先人からこういう酷い育て方をされたモノさ」
「そんな因習はどこかで誰かが悪意の連鎖を断ち切って、こんな負の遺産は後世に伝えちゃイカンと思うんすけどっ!?」
―まあ、俺は賢人でも聖人でも無いからやるけどな! 俺の更なる後輩に!
待ってろまだ見ぬ俺の後輩。いつの日かたっぷりカモってくれるわ。
 
「さて、健闘むなしく敗れてしまった君にかわって、私が吸って揉んでいじくり倒してやろうじゃないか」
「……先輩自身のおっぱいを?」
違うと言う事はわかりきっていたが、一縷の望みを託して一応尋ねておく。
「残念ながら自分のをいじくる趣味は無いんだ―まあ、力を抜きたまえ。慣れてないと痛かったりするのでな」
そして先輩はゆっくりと俺の乳首に唇を寄せてくる。
両手は俺を押さえ込んで動きを封じなきゃならんので、唇の出番となる訳か。
「おっ、男の胸なんて弄っても面白くもなんともっ……」
「案外そうでも無いぞ。異性の性感帯を刺激して反応が返ってくればそれはそれで面白いものさ―だから、君も楽しめ」
そしてとうとう先輩の桜色の唇が、俺の桜色の(悔しい事に未発達の童貞カラーである)乳首をくわえ込んだ。

―途端。

「ぎゃ……ぎゃははっはははあっ!! ……ちょ、先輩っ、くすぐった……うははははっ!!
 こちょぐってぇっ!! こちょぐってぇって!! マジ勘弁ッ……ギブっ、ギブっ……うひゃひゃっひゃっ!!」
胸の突起をなめまわす先輩の舌が、これまでの人生で最大級のくすぐったさをおくり込んでくる。
俺の身体は余りのくすぐったさから陸に上がった魚のようにビクビクと跳ね、身をよじって逃れようとする。
「メディ君、暴れるな」
「あ、暴れんなっ……って、うはははっ、無理、無理ですって!!」
「男だろ? 我慢しろ」
いやむしろ、男だからこそこんな部分は未開発なのだから苦しんでる訳で。

483:先輩と俺。べつの日。(後)
09/01/21 14:55:55 7P9SAJfz
そしてひぃひぃ言わされ続ける事、十数分間。
身体は疲れ果てて逃げることをあきらめ、笑いの苦しみに流れる涙が枯れた頃、
俺の身体に変化が起きた。
……起きてしまった。
 
「―ゃぁ、あぁんっ!」
 
いや待てなんだ、今のどうしようもなくキモい声は……?
「……ほぉ? ようやく感じ始めてきたか。なかなか愛らしい喘ぎ声だぞ、メディ君」
あああああっ!! 認めたくは無いがさっきのはやっぱ俺の声かっ!!
おそろしい! 俺はおそろしい!
何が恐ろしいかってジョースター! 胸への刺激がくすぐったさから快感へかわってるんだーッ!
「かわいいぞ、メディ君。そのまま素直に感じろ。そして喘げ」
「金髪バードとかショタパラとかあんなかわいい子が女の子のワケ無い連中ならともかく、
俺の喘ぎ声とか読者的にも需要はゼロですってば!」
「何をいってるかはわからんが、まあ、そう錯乱するな」
「しますよっ!」
「だがな、メディ君」
「なんすか……もうっ!」
「世界の全てが否定しようとも、少なくとも私一人は君の喘ぎ声を聞きたいと思ってる。それじゃダメなのかね?」
「それは……そのっ……」
ああ、もう、なんて嬉し恥ずかしな事を言うんだこの人はっ!!
 
「……んん。あんまり君がかわいいから気が変わった。やはり北風よりも太陽だな」
「はい……?」
言葉の意味はよくわからんが、とにかくロクでもないことを思いついたのだろう。先輩のメガネが妖しく光る。
「つまり、君が自分からパンツを脱ぎたくなるように、おねえさんが優しく導いてあげよう」
どう考えてもこの展開ではやさしくじゃなくて、やらしく導かれてしまいそうです。
「―ひぅぅっ!!」
ああ、またキメェ声出しちまったよ畜生。
先輩は唇と左手で俺の両乳首を、右手で股間をまさぐり始めた。いわゆる、みところ責めである。
「らっ、らめーっ! 三箇所いっぺんにいじっちゃらめえぇぇっっ!!」
「もうカチカチじゃないか。男のクセに乳首いじられて勃ててしまうとか、メディ君は変態だな」
先輩はパンツの上から俺のムスコをまさぐりながらそんな事をいう。
「せっ、先輩が悪いんだからねっ……先輩がむりやり開発したくせにっ……」
そして俺はどこのエロ本だよ。
「人のせいにするとはイケナイ子だなぁ? 余りいいわけが聞かないようだと、オシオキが必要になるぞ?」
「んぁっ、あああぁっ! おっ、お尻はイヤっ! お尻はイヤぁっ!!」
股間をいじくってた手が更に下へと動き、今度はパンツごと押し込むように指先で菊座をぐりぐりとされる。
「イヤと言うわりにはいい声で鳴くじゃないか……この間のでクセになってしまったんじゃないのかね?」
「らめっ、らめぇぇええっ!」
くやしいっ……でも……感じちゃうっ!!
「んうっ、先輩ッ……なんか、色々と男と女が逆ですって!!」
「女だって男をいじめたくなる日ぐらいあるさ」
「だいたい先輩なんでそんな的確に俺の弱い所が解るんすか!」
「『解析』だ」
なるほど、とか思っちまったよ。しかしなんという冒険者スキルの無駄遣い。

484:先輩と俺。べつの日。(後)
09/01/21 14:57:03 7P9SAJfz
そうこうするうちに、責めは再びチンコの方へと戻っていき、
「んん……濡れてきたな。このままではやらしいおもらしで下着がびちょびちょになってしまうかもな?」
先走りが溢れてきたのだろう、先輩が下着をまさぐる衣擦れの音に粘性のモノが混ざり始めていた。
「どうするメディ君、このままだと帰りは下着なしだぞ?」
先輩が実に楽しそうにいじめっ子セリフを口にするものだから、
「はン、そーなったら先輩とおそろいっスね」可能な限り平静を装ってささやかに反撃してみた。
「……む」
押し黙ってしまった所をみると、ガチで先輩もノーパンだったようだ。
「メディ君のクセに生意気だぞ」
どこのガキ大将ですか、アンタは。
「もういい、やはり北風で行く。この部屋からパンツを穿いて出られると思うなよ……」
先輩そのまま不適にニヤリと笑い、
「このまま射精させてやる……そう言えば君は足でいじめられるのが好きだったよなぁ?」
すっ、好きだけどっ! 好きだけどっ!
「そ、そんな事されたらパンツがガビガビにっ!?」
「なってしまうのだよ。確定事項だ。諦めたまえ」
「先輩のフォレストオウガっ! フォレストデモンっ! むっつりすけべっ!」
「鬼や悪魔はともかく、最後のは君のことだろうが」
「違いますっ! 俺のは弩スケベですっ!」
いやぁ、お互いイイ感じにバカである。先輩もワリと付き合い良いなあ。
 
「馬鹿を言ってる口があるなら、ほかの事に使うんだ―ほら、舐めていいぞ」
身を起こした先輩は、そのままにゅっと、黒ソックスに包まれたおみ足を俺の口元に差し出してきた。
「んじゃ、遠慮なく」
そのまま足親指のあたりをパクリとくわえ、唾液を絡めながら舐めしゃぶっていく。
チンコとか咥えた事はさすがに無いが、フェラってこんな感じなのかもしれない。ちょうど大きさも近いし。
「……んっ、結構、くすぐったいな」
「どーします、さっきの俺みたいにこのまま快感になっちゃったら?」
「そんな生意気を言う口はこうだ」
「あががががが」
俺の口腔を押し広げて足の先端をぐいぐいねじ込んでくれば、たちまちの内に先輩の味がお口いっぱいに広がる。
やがては強引に差し込まれた足先が引っこ抜かれて、
「あーあ、この靴下高かったのにな。メディ君のせいで台無しだよ」
「高いでしょうね。さっきの味から判断すると、エトリアはメリルの店のスパイダーシルクの限定モノって所っすかね?」
「当ってるが、何で味でそんなことがわかるんだ!!」
ソックスソムリエとしては当然の知識を披露したまでだが、ご不満のようである。

485:先輩と俺。べつの日。(後)
09/01/21 14:58:19 7P9SAJfz
「……まったく、本当に変態だよな、君は」
ぐい。
先輩は立ち上がると、腹立ち紛れに唾液で濡れた足で俺の顔面を踏んづけてきた。
「あだだだだ」
結構痛い。痛いが幸せ。
しかしなんでアルケミストの制服ってスカートとかハカマみたいなガードの甘い服じゃないんだろう。
ねっころがったこのポジションなら間違いなく本来はパンツ丸見えなのに……って、先輩はいてないんだったか、今は。
ぐいぐい。
そのまま唾液の粘りを利用しつつ、先輩の足先は俺の体の上をすべっていき、
乳首をこね回し、へそを撫で、そしていよいよ股間に辿り着いた。
ぐいぐいぐい。
パンツを内側から突き上げる興奮状態のイチモツが先輩の足によって蹂躙されていく。
「メディ君の変態……こんな風に踏まれて、感じてるんだろう……?」
「Exactly(その通りでございます)」
「そんなしれっとした顔で肯定するな……もう、なんだか私のほうが恥ずかしくなってきたじゃないか……」
ぐいぐいぐいぐい。
「なぁ、メディ君、痛く…ないのか……?」
「くうぅっ…むしろ、こーゆーのは……痛いから良いんです、痛いから!」
先輩はベッドの上で半ば片足立ちみたいな格好になってるもんだから、
時々バランスを崩してヘンな方向に体重がかかり、強烈な刺激が来る事がある。
「へんたい。メディ君のへんたい……疲れるんだぞ、これ。足とかつりそうだし」
「んっ…別に……先輩が勝手にやってるだけで俺は『やってくれ』って頼んだ訳じゃないスけど…ぐおぉぅっっっ!!」
タマは勘弁っ! タマはっ!!
「ふん、生殺与奪を握られてる事を忘れるなよ? 次に余計な口答えしたら踏み潰してやる」
「はい……」先輩マジでやりかねんのでおとなしく従っておくことにする。
「……んん、メディ君がへんたいだから、私まで変な気分になってきちゃったんだぞ、反省しろ」
反省って、俺は今日は全然悪くないよなぁ……?
「ごめんなさい……」だがまー、一応あやまってしまう。ああ、俺って小物だわ。

486:先輩と俺。べつの日。(後)
09/01/21 14:59:01 7P9SAJfz
しゅに、しゅに。
「こんな……濡らして…へんたい」
先輩の足指が踏みつけの動きから、撫でくる動きに変化した。
足親指と足人差し指の間が大きく開き、イチモツをその間に挟み込むようにしてして撫で付けてくる。
射精するまでも無く、ソックスに絡んだ唾液のせいでパンツもすでにべとべとになりつつある。
恐らくはカウパーも必要以上にたっぷり分泌されまくってんだろう、
先輩のソックスと俺のパンツが絡み合って、布と布との間には糸すら引きつつあった。
俺がノーパンで帰る事を覚悟し始めた時、一つのでっかい変化に遅まきながら気が付いた。
「先輩…それ……」
「え……?」
あえて口頭ではそれ以上指摘せず、その部分を眺める事で先輩が自分から気付くように仕向けた。
「―え、え、え、ええぇぇっ!!」
おー、気付いた気付いた。一発で顔真っ赤顔真っ赤。
 
先輩すっごい濡れてた。
 
「ち、違っ、こ、これはそのっ……!!」
何が違うというのか。
先輩のボトムスの股間部分をじんわりと楕円形に湿らせているそれは、
膣分泌液とバルトリン腺液やスキーン腺液の混合液―すなわち愛液以外の何だというのか。
ノーパンであるが故に、間に分泌液を吸い取る布地が無く、ダイレクトに外へ漏れ出してしまってるのだろう。
「うははは、先輩もやらしーお漏らししちゃったみたいっスねぇ?」
先輩は赤らめた顔をうつむかせながら、ぼそぼそと言葉を返してくる。
「メ、メディ君のクセに生意気だぞ……」
やべぇ可愛い。
さっきと同じセリフでもシチュによってはここまで萌えるモノに変化するとはな。
「そっかー、先輩は俺のチンコを踏んづけて興奮しちゃう変態さんだったんだー」
「ち、違うぅうう……」
「違う違うって、違わねーっしょ……って、痛だだだだだっ!!!」
だからタマは止めてっ! 
「……それ以上言ったら潰す。本当に潰す」
「なんという横暴っ! 強権政治っ! 暴力による言論封殺っスよコレ!」
「うるさい。へんたいのメディ君に言論の自由なんて物は無いんだからな……だまらせてやる」
「……あ、あの、先輩っ、何をっ……わぷっ!」
先輩は俺の顔にまたがり、濡れたボトムズの股間部分を口元に押し付けてきた。
 
ココで顔面騎乗かよ。
 
「むーっ!! むーっ!!」
文字通りの意味で口をふさがれてしまった。
前もっての心がまえが無かったもんだから、呼吸し損なっちまって結構苦しい……

487:先輩と俺。べつの日。(後)
09/01/21 15:02:37 7P9SAJfz
……が、どうしよう。同時にスッゲェ嬉しいぞ、コレ。
『男として死ぬまでにやっときたいプレイ』第六位にランキングしていた(ソース俺)、
顔騎がこんな形で実現してしまうとは。
「……へんたい。何でそんな嬉しそうな顔してるんだ。普通苦しむところだろう」
先輩が股間を軽く浮かせたので一瞬だけ会話の自由が回復し、
「いやだって、この角度からは羞恥に赤らむ先輩の顔とか、はだけかけた胸元とか全部見えるん……」
そこで再び強制言論封殺。
呼吸はしにくいながらも密着させられた股間からは濃密な牝の匂いが立ち上り、
吸気のたびに刺激となって俺の鼻腔をふるわせる。
「ばか……口を開けば助平な事しか言わないんだから」
先輩の太ももが俺の顔を挟むようにして閉じられ、圧迫感が強まる。
……やべ。呼吸困難であったまクラクラしてきた。 だけどこの感覚が実にたまらんのだよなぁ!!
よって……ココは攻勢に出るっ! あえて先輩を怒らせ、おしおきの強度を高めるのが目的だ。
俺はどうにか唇を開き、押し付けられた股間部分から染み出した愛液をずずっと吸い取っていく。
「―ひ、ぁああぁっ! ばかっ、めでぃくんのばかっ! 吸うんじゃないっ!!」
ふはははは、先輩もなかなかいい声で鳴くじゃないスか。
さらに、喉を必要以上にうごめかせて愛液を嚥下し、『飲んでるんだぞ』とアピールしておく。
「の、の、飲むなばかぁ……! お、怒ったぞ……怒ったんだからな、私!」
 
―計画通り。
今なら新世界の神にでもなれてしまえそうである。
 
先輩が足を崩したのか、ぐい、と顔面に直接かかる体重が増加した。
重い重い痛い幸せ。
「ん……んぅっ、ご、ごめんなさいを言うなら今のうちだぞ……でないともっと酷くいじめてやる」
俺が謝る? それはねーよ先輩。
「あ…やぁ……んんんっ! 吸うなって言った……のにいっ!!」
更なる反攻。
股間部分にかぶりつくようにして喰らいつき、布一枚向こう側の女陰を刺激するつもりで分泌液をすする。
どんどんやらしい汁が分泌されてるのだろう。吸えども吸えども愛液は途絶える事が無かった。
「いじめてやる……今のは拒否の返事と受け取るぞ、めでぃくん……」
のっかかるだけでは無く、そのまま股間部分をぐりぐり動かしアゴや鼻面の突起部分にこすりつけてくる。
「……あ、ゃ、ぁぁ、めでぃくんのお鼻……こすれ…てっ……!」
やーん、先輩のすけべえ。
まさか俺の顔を使って角オナはじめちゃうとはな。
俺の視点からはぶるんぶるん震える巨乳のダンスがまた絶景である。
 
―と、その辺でちょっくら視界がホワイトアウト。流石に酸欠で色々やばくなってきた。
 
1,2分ほど意識を失ってたのかもしれない。
その間に先輩はなんかもー、いい感じに出来上がってしまったみたいで、
可愛い声を上げつつ一生懸命に気持ちよくなろうとしていらっしゃる。 

488:先輩と俺。べつの日。(後)
09/01/21 15:03:30 7P9SAJfz
「や…んぅ、ん、んっ、んうっ、んううっっ……!!」
規則的な吐息に合わせて、規則的に俺の顔面の上を先輩の股間がうごめく。
そこから染み出る液体の味と匂いが濃厚になりつつある。
恐らくは子宮頸管粘液―俗に言う本気汁が混ざり始めているのだろう。
酸欠だけではなく、強制的に嗅がされる牝の臭気にもクラクラしてきた。
「んぅっ…あっ……ダメっ、めでぃくんっ……そこダメぇっ!!」
ダメもへったくれも無い。アンタ勝手にこすり付けてきてんじゃん。
ボトムズから漏れ出すエロ汁で俺の顔はもうべったべったであり、
滑りやすくも起伏にとんだその顔面は、こすり付けオナニーには向いてるアイテムなのかもしんない。
「あっ、ダメっ……ほんとダメっ……ダメっ、だめぇぇええっ!!」
そしてとうとう俺の頭を挟み込む太腿がびくびく痙攣したと思うと、先輩の体からは
糸の切れたマリオネットのように完全に力が失われ、重力の働きで自然に全体重が俺の顔面に押し付けられた。
 
―マジかよ。こんなんでイッちゃったのかよ、先輩。
 
そうと気付くと俺の興奮も最高潮に達し―誰も触っちゃいないのにパンツの中のペニスが勝手に射精をはじめていた。
強烈な牝の匂いと味に脳を犯されて、びゅるびゅると無刺激のまま吐き出す射精の感覚は、
三日間ほどオナ禁したあとの夢精の感覚に酷似していて、早い話がすんげえ気持ちがよかった。
まあ、とりあえず、このパンツは穿けなくなっちまったから後で捨てよう。
 
そして、その思考を最後に俺の意識は酸欠状態でどこかの世界へブッ飛んでいったのだった。
 
                ♂♀
 

489:先輩と俺。べつの日。(後)
09/01/21 15:04:10 7P9SAJfz
次の日。
いつものごとくフロースさんところの食堂で食事してると先輩がやってきた。
「やぁメディ君。その……昨日は悪かった」
とか言いつつも顔はしれっとしてんだから、この人はたいしたタマである。昨日の今日だぜ、まったく。
「あー、いいっスよ。それよか部屋まで運んでもらっちまったみたいで、こっちこそすんません」
俺はといえば、朝、目ェ醒めたら自室のベッドで転がってた。
体は綺麗に拭き清められており、服もちゃんと着せられていたが―ご丁寧にパンツだけは奪われていた。
いやぁ、律儀と言うかなんと言うか。
「それこそ気にするな。ただ、君を担いでる所を廊下で女将さんに見られてしまってね、あらぬ誤解をされそうになったよ」
……いや、昨日のは充分に誤解ですまない範囲だと思うがどうか。
っていうか担いで運んだのかよ。まあ、パーティ半壊したときとか地上まで死体運んだりするもんな。
 
「つーか先輩、髪切ったんスね?」
服も新しくなってる。昨日思いっきり汚しちまったし、新しいのを卸したか新調したんだろう。
「……うん。昨日君からぶん取った金だが普段はやらない事に使ってみようと思ってね」
「ヒトの金だとおもって好き勝手を……いくらだったんスか?」
「3000en」
「高ぇ!!」どこのおセレブ様向けだ。
「公宮で評判の美容師と言うのがいてね。私も金額に驚いたが、どうせあぶく銭だし一つお願いしてしまった」
「ひっでぇ……」
しかし、コレはイイな。実にイイ。
女の髪型には詳しく無いからなんと言うヘアスタイルなのか知らんが、先輩のクールなイメージを確実に引き立てている。
髪質そのものは悪くないヒトだし、ロングだし、その美容師とやらもさぞ弄りがいがあったろう。
「ま、似合ってますよ。率直にいって綺麗です」
「……んん。ありがとう」
うーむ、なんだか感慨深い。こーゆー普通の男女のやり取りを先輩とする日が来るとは思わなかったぜ。
「ところでなんつー髪型なんスか、それ?」
「しらない。こういうのには疎くてな」
アンタも俺と同レベルかよ。

490:先輩と俺。べつの日。(後)
09/01/21 15:05:11 7P9SAJfz
「ところで、それだが……」
先輩は俺の方を指差す。
「それって?」
「そのスープ」
フロース名物、うごめく球根スープ。
なにやら数日前にも似たよーなやり取りをしたような。
「メディ君、嫌いになったとかいってなかったか?」
「今日からまた好きになったんスよ」
「またどうして?」
 
―くっくっく、まさか先輩が自分から勝手にセクハラ地雷原に踏み込んでくれるとは思わなかったぜ。
 
「同じ味でしてね」なるべくもったいぶる為、短く言葉を切る。
「同じって……何と?」
そう。
考えてみりゃ野郎のそれと相同器官から分泌される体液なんだから、俺のンと近しい味がして当然の話だったのである。
「何って、昨日先輩がたっぷりご馳走してくれたじゃ無いっスか。いやらしい、お・つ・ゆ」
その後の先輩の反応はまさに見ものだった。
言葉の意味を理解するまでほんの少し時間がかかったようで、しばらくキョトンとした顔をしていたが、
その顔がカニが茹で上がるときのようにじーっくりと赤く染まっていき、
「……う、ぅ、……ううぅ~~っ」テーブルに突っ伏して、低くうなり、身をよじりはじめた。
 
うはは、可愛い面白れぇ―などと、俺がのんきに構えてられたのも大体その辺までで、
「メ、メ、メディ君のばかぁっ!!」
先輩ガガっと椅子から立ち上がり、起動中の錬成ガントレットを俺に向ける。
いや待て。こんな所で術式使うつもりか?!!
「せ、先輩っ! ここ、店ン中っす! 店ン中!!」
「しるか、ばかっ!」
篭手が光って術式発動。
「あ、が、が、が、せ、センパイッ……死ぬっ! コレマジ死ぬっ!!」
突然体に感じる、物理的プレッシャー。
前にも食らった『圧殺の術式』だろうが、たぶん今日のは手加減ゼロ。
「……せ、せっかく髪まで切ったのにっ…君なんかもうこのままノシイカにでもなってしまえっ!!」
何がせっかくなのか知らんが、やべぇ、内臓とか口から飛び出そう。
「……みっ、みしみしいってるっ!! 俺の体のどこかがみしみしいってるっ!!」
 
―と、まあ、セクハラの報いをたっぷり受けたあと。
 
「アンタたちっ! 共用スペースでは暴れんなって、アタシャいっつも言ってんだろっ!!」
宿屋最強生物であるフロースのおばちゃんから、板の間に正座でお説教を食らうという追い討ちコンボが待っていたわけだが、
「……はい、申し訳ありません」
「……すんません。マジすんません」
先輩と並んで怒られるというのは、なかなかに得がたい体験だった事は確かである。
 
<了>

491: ◆grOH0oZHc2
09/01/21 15:06:59 7P9SAJfz
投下終了です。
今回ジョジョネタっつーかジャンプネタ大杉だったかも。

次こそは>>433氏の正座が一日でも早く解放できるように頑張ります……

492:名無しさん@ピンキー
09/01/21 16:37:45 ExnEW/DR
乙乙
このスレ見てたら途中で止まってるせかQ再開しようと思ってきた

493:名無しさん@ピンキー
09/01/21 17:28:20 k6W3+lKt
オモエロかった。GJ!
このノリ好きだよ。

494:名無しさん@ピンキー
09/01/21 17:49:33 +TesPoKV
乙乙。

495:名無しさん@ピンキー
09/01/21 18:09:56 jyo6uB/h
乙です。
しかし、考えてみれば当たり前だな―世界樹の迷宮に入るような連中が愛用するフロースの宿、そこで冒険者達が暴れる可能性があるのだから、女将さんにはそれに対抗できる『何か』があると言うのは。
それがおばちゃん自身の戦闘力であったり、ツケを溜めている他の冒険者であったり、泊り客ごとに記したネタ帳であったり。

496:名無しさん@ピンキー
09/01/21 20:49:12 EKpVipRy
乙ー

読んでたら、なんだか急に
・お嬢様アルケ
・天才アルケ(1児の母)
あたりを中心にした話を書いてみたくなった。題して理系エロパロ。

……でも自分が文型だったのを思い出した。無理か。
スカイク□ラならミリオタ力でカバーできるんだけどなあ

497:名無しさん@ピンキー
09/01/21 21:17:01 jsJ1AEGY
エロかった……

498:名無しさん@ピンキー
09/01/21 21:26:22 uKqs2E6h
アホなノリのラブラブエロスは正義。
足コキは人生。

499:名無しさん@ピンキー
09/01/21 22:33:55 eTEFqSEp
メディ君どこのヘンゲル将軍だよw

500:352
09/01/24 17:31:20 S2RTrnVZ
乙です。
新作書けたんだけどざっと計算したら
31レスと言う内容の面白さに見合わない馬鹿げた行数になってしまい
投下を躊躇してしまうんだが保管所のほうへ直接投稿するべきだろうか……?
ちょうど自分の稚作が二つ並んでいてこちらも投稿しづらいんだが……

501:名無しさん@ピンキー
09/01/24 18:29:49 4YaUEBBX
どっちでもOKじゃなかろーか。
読ましていただくほうとしては、保管庫に同一作者が並ぶならそっちのほうが読みやすくていいぐらいと思うし。
ただ、メモ帳(純粋なテキストデータ)換算で容量が100k越える作品なら注意。
このスレ現在383kでスレッド容量は500kが限界だから120k以上の作品はスレには載らない計算になる。

502:名無しさん@ピンキー
09/01/24 19:36:58 aF8sdSNf
レスの数よりも容量の方が問題になるんだよな、現状だと。

何キロバイト?

503:352
09/01/24 20:38:27 S2RTrnVZ
参考になりました。多少作品の順番が前後することになりましたが
保管庫に投稿させていただきました。
次こそさくっと終わるエロいのを書かねば……

504:352
09/01/24 20:41:55 S2RTrnVZ
>>502
上のを書いてる途中に質問されましたようで見落としました。
50を超えていました。
レスより容量の方が問題になるとは思ってもみませんでした。

505:名無しさん@ピンキー
09/01/24 21:45:34 v3ZJPmcg
>>504
【改行場所に自動で<br>タグを挿入する 】
にチェックを入れていないからか、改行無しの大変読みづらい状態になっている

投稿した本人ならば、作品の一番下からpassを入力する事で編集が出来るから、
そのチェックだけでも今入れてきたほうがいいと思う

506:名無しさん@ピンキー
09/01/24 21:46:26 v3ZJPmcg
っと、途中送信、連投失礼
あと、こっちにURLで作品への誘導があると親切かも

507:352
09/01/24 21:53:52 S2RTrnVZ
なんてこった、早速修正しました。ありがとうございます。
・エロ微小、と言うより過小
・文の長さと面白さが完 全 に比例していない
・ヤマなし、オチなし
こんなのでもよければ読んでやってください。
URLリンク(w3.abcoroti.com)
URLリンク(w3.abcoroti.com)

508:名無しさん@ピンキー
09/01/25 00:26:39 kNDerdhh
すとろべりぃで良い話じゃないか
ただ、登場人物が多すぎて『どのセリフを誰がしゃべったか』がちとわかんにくいかも

509:名無しさん@ピンキー
09/01/26 19:39:44 gpCPa8hB

まあ、このスレそんなエロにこだわらんでも良かったはずだけどね

510:名無しさん@ピンキー
09/01/26 23:16:10 1+Etrnjy
続編を投下しました。

Back to the Heaven(前編)
URLリンク(w3.abcoroti.com)

元ネタをご存知の方ならご想像いただけるかもですが
あと2つ(最大で+1)やろうかなと思っておりますんで、末永くお付き合いを……

511:名無しさん@ピンキー
09/01/27 00:16:07 5C+oOC3G
百合ん百合ん乙
痛いよね、整体

512:名無しさん@ピンキー
09/01/27 20:17:46 9lIkCYqV
後編です

Back to the Heaven(後編)
URLリンク(w3.abcoroti.com)

すこしだけ普通にエロくしてみますた
最初からこの路線のほうが良かったんじゃ

513:352
09/01/28 00:30:46 jsvV1yQd
乙です。
この人の後に自分の拙作をつけるとか勇気が要るとか通り越して死ねる。
前回の反省を元に打ち込んだら三日で新作が書けたので投下。
ここ10レスほど俺率高すぎ俺きめぇ状態だがこれを投下したらしばらく自重するので勘弁。
「とあるギルドの二人組みのおはなし」キャラ設定
シド(26)青ソド
カルシア(24)メディ姉
その他前作の「憂鬱な来客」を読まないと分からない表現があるのでご了承。

514:1/7
09/01/28 00:31:52 jsvV1yQd
エトリア世界樹の迷宮第六階層『真朱の窟』にて―


「こんなとこで仲間とはぐれるってのはさ、もしかして俺達生命の危機に瀕してるんじゃねえか?」
「あらあら、もしかしてそうかもしれませんね」

肉壁のような、植物のようなもので構成された迷宮に、緊張感のない声が響く。
自分達でも言っている通り、仲間とはぐれたこの冒険者二人の名をシド、カルシアという。

「まあったく……どうしてこんな状況でニコニコ笑っていられるんだか……」
「緊張感の無さではあなたとどっこいどっこいですよ。
 ……それと皆とはぐれたのはシドさん、貴方が考えなしにあのワープ床に乗ったからですよ?」
「………すいませんでした」
「うふふ。……でも、久しぶりにあなたと二人きりですね」
「……あ、お、おう」

シドが柄にも合わずやや頬を赤くして照れた。
彼らの所属するギルドはここしばらく『最初に迷宮を踏破した者』という栄光を賭けて
冒険にラストスパートをかけていたのだ。
幾千の『その他のギルド』の一つに甘んじた今も、今度は『迷宮の全てを得た者』という栄光を目指して
彼らは樹海に潜り続けている。
気がつけば最後に恋人としての時間を過ごしたのは一月ほど前であった。

「そういやそうだよな。ここん所迷宮ばっかでお前と過ごすなんてしばらく………」
「………何か不埒なことを考えてませんか?」
「おおぅ!?い、いやそんなことは無いぞ!まあそのしばらくご無沙汰だなーとか彼女との
 甘いひとときも無くどうして俺は毎日毎日とかそんなことは―チラッと考えたがそれだけだぞ!?」
「はいはい、気持ちは分かりますからもう少し我慢しててくださいね――あら、あれは?」
「……人の声だな」
「皆かしら?」
「いや、ちょっとまて―あの声は……あいつらだ」


「……実に興味深い!!
 旧世界を世界樹が呑み込んで砂に還し、砂漠に生成した岩盤に水がたまって原始の海となり、
 そこから植物が上陸して太古の密林となり、やがて現生植物の森となって新世界の大地になる!!
 これが世界樹の基本構造とするなら旧世界の下に存在するここはまさしく世界樹の根幹にして……
 ってお前ら私の話を聞けーー!!!」
「よーし大漁大漁!今夜はカニ鍋だな!!」
「ししょー!そんなの食べられるわけありませんよぉ!すっごく固そうですよ!?」
「何を言うかー!!この世には食べられるものと食べられないものの二つしかない!
 故にこれは絶対に食べられる!!」
「いやだからそれは食べられない方のものですってーー!!」
「おーい!あっちにでっかくて強そうなカメがいたぜー!!」
「むむ、今夜はすっぽん鍋も追加か!?」
「いやたぶんそれも食べられないものですよー!?」
「お前ら私の話を聞かんかーー!!……ん?なんだ?お前が私の話を聞くのか?
 モンスターにしては感心な奴だ……いいか、ここはまさに旧世界を分解、消化する
 世界樹の内臓にして細胞分裂の拠点つまり―ってのわぁーーーーーー!!?」
「アルケミストが石化したぞーー!!」


「……なんであんな奴らが世界樹を制覇したんだろう……………」
「きっと樹海の神様はバカなんですよ」
―二人は最後まで聞かずにその場を離れた。

515:2/7
09/01/28 00:32:39 jsvV1yQd
「そういえば私達皆とはぐれてしまっているわけですけど、助けて貰わなくてよかったのかしら?」
「あいつらのノリに合流するくらいならモンスターに友好を訴えた方が安全だと思うぞ」
「それもそうですね」
「……っと。ここに隠し通路があるな。地図に書いてくれ……っていねえのか」
「地図はレンジャーさんが持ってますからね」
「どうする?行ってみるか?」
「他に道はありませんから行ってみましょう?」
「よし。じゃ先に行くぜ」
シドは柔らかい繊維を押しのけて迷宮の壁をくぐった。

「……いきなり歓迎か!」
「あらあら」
部屋に入った二人を待ち受けていたのは蝶の魔物と迷宮の防御細胞だった。
魔物達はシドとカルシアを見るなり襲い掛かってくる。
「へっ、いい度胸じゃねえか……」
シドが背中の大剣を抜いた。
馬鹿げた大きさの剣を構え、凄絶な笑みで魔物達を見据えたシドは、次の瞬間一気に踏み込んだ。
「相手になってやるぜーーーーーーーーーー!!!」
群れの中を一瞬で駆け抜けると共に、冗談のような速さで剣が閃く。
シドの後ろで防御細胞が千切れ飛び、蝶の魔物がその胴体を抉り飛ばされて残った羽を花びらのように散らした。
「はっ―!!」
滑り込んで剣を振り払ったシドが笑う。
「十年早いぜ、覚えとけ……ってしまったー!?」
「あらやだ」
魔物は五匹。斬ったのは四匹。残る一匹の防御細胞が、一直線にカルシアに襲い掛かる。
「もお、こっちに来ちゃ嫌ですよ。……それっ」
カルシアが無造作に右手を振り払った。
―正確には右手に握った、巨大な鉄球を先端に備えた細く長大な鋼の棘を。
防御細胞が半分潰れて吹っ飛び、壁にぶつかって完全に潰れた。
「―油断しちゃ駄目じゃないですか。あなたの方に行ってたかもしれませんよ?」
「悪ぃ悪ぃ。っと、この部屋はあそこにワープ床があるだけだな」
「そうですね。もう魔物はいませんし……あらやだ」
「どうした?」
「ズボンに穴が……今の魔物の消化液かしら」
見れば確かにズボンに穴が開き、カルシアの白い肌がのぞいている。
それを確認するなりカルシアは下半身につけているものを外し始めた。
「お、おい。なにしてる?」
「もし消化液なら染み込んで皮膚を焼くかもしれないじゃないですか……しょっと」
「そりゃそうだけどよ……」
そんなことを言っているうちにストッキングまで脱ぎ終えたカルシアは、ズボンを拾い上げて穴の観察を始めた。
「やっぱり消化液かしら……手持ちの薬品で中和できるといいけど………」
「………」

シドの目線が、しばらく彷徨った末にカルシアの足で止まった。
白い肌がまぶしい。カルシアが下半身に着けているのは下着一枚だった。
丸みを帯びた腰。それでいて引き締まった尻。そこから伸びる細い足。それらが白衣でちらちらと見え隠れする。
「そもそもこれはアルカリ性なのかしら、酸性なのかしら……あら?どうしたんですか?」
「あ、いや、なんでも」
近くにある平らな岩に腰掛けたシドが、さっと目をそらした。
カルシアはそのとき初めて自分の格好に思い当たり、シドの様子を理解する。
「ごめんなさい、目の毒だったかしら」
「かなりな………ってかこのままじゃ歩くのすらままならないぜ」
シドの恨めしげな視線を受け、カルシアはしばし逡巡した。その頬がうっすらと染まる。
「……しょうがないですね…………立ってください」
「え?いやだから立ちにくいんだって」
「もう………だから、立ってください」

516:3/7
09/01/28 00:33:12 jsvV1yQd
「うわ、すごい……こんなに大きかったでしたっけ……?」
カルシアの目前に、シドの股間からそびえる剛直が屹立していた。
いきり立って血管を浮き上がらせた剛直は欲情を全体で表現するようにひくひくと脈打っている。
「一ヶ月お預けを喰ってたからな……。もうヤリたくてヤリたくてしかたねえんだよ」
カルシアが指を絡ませると、手の中で焼けるように熱いそれが跳ねる。
「そう……みたいですね。………じゃあ、処理してあげますからね………」
赤く、小さな舌が幹をなぞった。カルシアは上気した顔で清めるように、丹念に舐め上げていく。
「どう……ですか……?」
くびれた部分に舌を這わせながら聞くと、興奮に上ずった声が返ってきた。
「ああ……最高だぜ………ってか長く持ちそうにないわ……」
「あ、じゃあ……」
そう言うとカルシアは唾液で濡れた剛直にぴとり、と頬擦りしてからそれを口に含んだ。
「ん……」
まずは亀頭だけを含んでくちゅくちゅと口を動かし唾液を溜める。
口の中がいっぱいになったところで、カルシアは全体を口腔に収めていった。
「うぉ……」
シドの口からやや情けない声が漏れる。
口いっぱいに剛直を頬張ったカルシアは、ゆっくりと顔を上下させ始めた。
溜めた唾液が薄くのばされて肉棒の表面を覆い、ぬらぬらと光る。
可憐な唇から剛直が出入りするたび、卑猥な水音が隠し部屋に響いた。
「んぁ………ふ………?」
一心に奉仕しながら、上目遣いでどうですか、と問う。
「く……いいぞ…………くそ、堪えが効かねぇ………」
それを聞いたカルシアはいっそう熱をこめて口淫を続けた。
水音に時おり吸い上げるような音が混じり、更にカリ首を唇でしごくようにもする。
髪をかき上げながら顔を動かすカルシアが断続的に可愛らしい鼻息を漏らした。
「んふっ……ふっ……ふぅん…………」
「……ぉ……最高だ………そろそろイクぞ………!!」
「っ……ふぐっ………!!!」
シドの剛直が痙攣すると同時に、カルシアは限界まで呑み込んで強く吸った。
「ぅおぉぉ………っ!!」
吸われると共に喉の奥で締められた剛直が、大量の精液を放出した。
それはカルシアの喉を打ち、次から次へと注ぎ込まれる。
目をつぶって必死で飲み下すカルシアが限界に達したとき、ようやく放出は納まった。
射精が終わったのを確認したカルシアはちゅる、と吸い上げながら顔を離し、
口を押さえたまま上を向いて粘液を嚥下しはじめる。
「ごくっ……んっ………ん……!?………ごくっ、んぐ………ぷはっ!」
予想以上の濃さで粘液が喉に絡まる。何とか飲み下したカルシアは目じりに涙を溜めて文句を言った。
「けふっ……ちょっと濃すぎじゃありませんか……?分かってはいましたけど……」
「そんなこと言われてもな……」
「分かってますよ?なにしろ一月ですしおまけに命懸けの事態に遭遇することも
 多い仕事ですから濃くなるのも分かります……でも一人でだって処理できたでしょう……」
「なっ!?一人で?カルシアは俺にこんな可愛くて魅力的な彼女がいるにもかかわらず
 手も出せずその子を悦ばせることもできずに一人で淋しくオナってろってのか!?
 生殺しだ!この世の地獄だ!!そんなんじゃ、何のために俺にはコレがついてんだよ!?」
「かわ………っ!?………もう………こんなとこで言わなくたっていいじゃないですか……」
不意打ちに頬を染めたカルシアは、未だ硬度を失わないシドの剛直に気付くと指を組んでモジモジしはじめた。
「あの………まだ元気です、ね………?」
「ん?おお。さすがに一月分だし一回じゃな。けどだいぶ楽になったよ」
「でも、まだ溜まってるんですよね……」
「そりゃ、そうだが」
「ここには魔物もいませんし、…………しちゃいませんか?」
「うえ!?そりゃ願っても無いけどよ………いいのかよ?」
「さっき、私言いませんでしたっけ?」
思わぬ展開に面食らうシドに向かって、カルシアは上気した顔で続ける。
「『気持ちは分かりますけど』……って」
ずりおろした下着とカルシアの秘所を、蜜が糸になって繋いだ。

517:4/7
09/01/28 00:33:56 jsvV1yQd
「凄え……触ってないどころか何もしてねえのに」
シドが自分の膝をまたいで立つカルシアの、ふっくらとした秘唇を撫でほぐす。
「ん、私だって、ずっと我慢してたんですもの……あんなになったらもう……」
「へへ、俺としては嬉しいな……と、これなら指くらいわけも無いよな?」
溢れる蜜の源泉に指を沈めると、腰が切なげに揺れた。
「あ……」
「おー。締め付けてる締め付けてる……大歓迎だな。こちらとしましても歓迎にはそれなりの心遣いを」
「なに馬鹿なこと……あぅ、ひゃ!」
ゆっくりと抜き差しを重ねてから天井部分を擦ってやる。
やがてつたい落ちる蜜で手首までがベタベタになるころには、
腰は焦れるような求めるものを得られずに苛つく様な揺れに変わっていった。
「あ……あの、それもいいんですけど……そろそろ……」
「あー悪い悪い、こっちか?」
太ももの内側に強く吸い付いて痕を残していたシドが、指を抜いて充血した秘芽に触れた。
「ひゃうう!やっ、あの!あ……、っそうじゃなくて!」
「そうは思えねーけどな……じゃあこうか」
「ひやああぁぁん!!」
涼しい顔で流したシドは秘所へ唇をつけた。舌で芽を転がし、襞をなぶると
カルシアはシドの頭を押さえつけたまま喘ぎ声を押し殺すだけになった。
……しばしそのままの状態が続いたが、シドが音を立てて蜜をすすったとたんカルシアの顔色が変わる。
「っ!!!……こらっ!!やめてください!!…………っ……やめないと叩き潰しますよ………!!?」
「おわぁっ、(やりすぎたか!?)そいつは困る!」
慌ててシドが顔を離すと、カルシアははあはあと息をつきながら涙目で睨みつけた。
「……はあっ……はあっ……
 ………もう………意地悪しないでください…………………欲しいんです………!」
―羞恥と渇望に染まった顔でそうせがまれれば、シドにはもう選択肢など無かった。
「すまない。悪かった………。今度は二人で楽しもうぜ」
「……はい……」


カルシアが熱に浮かされた表情で腰を下ろしていった。
亀頭と膣口がくちゅりと触れ合う。
「じゃあ、入れますね……」
言いながら更に腰を下ろすと、そそり立つ陰茎がカルシアの中へ呑み込まれていった。
「ん……ふ……」
襞を掻き分けて膣孔を埋めていく陰茎が、子宮口をわずかに押し上げて止まる。
結合部をぴったりと密着させたカルシアはシドに抱きついてひくひくと震えた。
「ん、やっぱコレが一番しっくりくるな」
「うぅん……ん……ん……」
「……もしもし、カルシアさん?」
カルシアが腰を動かしはじめた。自分自身でシドの形を確かめるように身体をひねり、浮かせて落とし締め付ける。
「ああっ……いい、です……」
「やれやれ……と、じゃ、俺もいくか」
シドが動きをあわせてやると、カルシアの声が高くなった。
しばらくの間、二人とも一言もしゃべらずにひたすら腰をゆすり続ける。
シドがカルシアの服をたくし上げ、豊かな胸をあらわにして揉みしだいた。
右手の指を柔らかな乳房に食い込ませ、もう片方にかぶりつく。
「あん………もう、大きな赤ん坊ってこういうのをいうんですね……」
「そういうなって……男の本能だぜ……?」
やがて高まってきたカルシアはシドにすがりついて腰を上下させ始めた。
胸が扇情的に揺れ、快楽にとろけた顔の口角から涎がこぼれる。
「んぁ……あ……私……もう……」
一心に官能をむさぼり続け、蓄積した快感が一気に弾けようとした。

518:5/7
09/01/28 00:34:27 jsvV1yQd
「ちょっ、やべ………」
「え……?あっ!ああああぁぁぁぁぁ…………!!!」
のぼりつめようとしたカルシアの中でシドが暴発した。
注がれる熱い迸りを受けて、カルシアが何とか自分も達しようと神経を集中させる。
二度、三度、胎内を打って脈動が収まった。
二人の間に気まずい沈黙が流れる。
「……………まだ私、いってないのに」
シドが目をそらす。
「………悪い……いつもと違ってすげえ積極的だったからつい……」
「うぅ~~……」
カルシアがゆっくりと立ち上がった。
床にポタポタと白濁が落ち、カルシアの滑らかな腿を精液がつたう。
ふらふらとした足取りで立ちながら、カルシアがぽつりと愚痴った。
「もう……こんな早漏さんを彼氏にした覚えはありませんよ………」
かちん。
その言葉は、確かにシドに残った男としてのプライドを打った。
「……おおっと……そこまで言われちゃ逃げ出すわけにはいかないな……。
 愛想を尽かされちゃ困る、なんとしても心も身体も満足させてやるぜっ!」
「もう……お願いしますよ……?」


「そこの壁に手をついてくれ」
言われたとおり、カルシアはシドにお尻を向けて壁に手をついた。
「前から思ってたんですけど、もしかして後ろからが好きなんですか?」
「ん?んー……。そう言われてもな……カルシアだってそう聞かれたら困るだろ?」
「私の家系は代々後ろからが好きです。私に娘が生まれたらその子だって後ろからが好きに決まってます」
「……………そですか………ちなみにその娘ってのは、俺の娘でもあるということでいいんですかね?」
「当たり前じゃないですか………と言いたいところですけど、
 この場合あなた次第ですよ……って言った方がいいのかしら」
「どっちでも構わないぜ、期待してくれるなら裏切らねえ」
「期待してますよ」
いつも通りの緊張感の無いやり取りを終えると、シドは白衣を捲くり上げる。
あらわになった白い曲線の下で、カルシアの入り口が静かに燃えていた。
そこに自分の分身をあてがう。
「いくぜ」
「んっ……」
のぼりつめようとしてのぼりつめられなかったカルシアの内部は最初からシドを貪った。
シドも今度は負けずにカルシアが好むところを突き下ろす。
「んぁ……いい……すごく、いいです……」
「光栄の至り……もっと気持ちよくなってくれよ?」
カルシアが好む場所、好むテンポは先刻把握した。
もともとシドの中に染み付いていた記憶だ、もうこうなればこっちのものだった。
抜いて。挿して。抜いて。挿して。基本穏やかに、定期的に激しく。
イレギュラーは入れずにただひたすら素直に快感を分け合う。
胸を鷲づかみにし、対照的に優しく耳を食む。
カルシアの限界は早かった。
「あ……っあっああああぁぁぁぁぁぁ…………」
足がわずかに突っ張り、体がかすかに震える。
優しく、深く突かれてカルシアは達した。

519:6/7
09/01/28 00:35:08 jsvV1yQd
「くぅ……ん…………っ………………!!!
 ………、………はっ。……はぁ……は……」
力が抜け、ずり落ちていく身体をシドが支えた。
「………そろそろ落ち着いたか?」
「は……はい………。………え?」
弛緩した身体が再び突かれた。
「ひあ……!?ちょ、な………!!」
「さっきは先にイっちまって悪かったからな。ここで少しは頑張らせてもらわねーと……」
負担をかけすぎないように、しかし有無を言わせずシドが動き出す。
「それに……やっぱかわいーな……。正直我慢できなくなっちまうんだよ………」
「……あ、………あ、あ、あ、ふああぁぁぁ………!!」
ゆっくりした動きが、しだいに獣のようなそれへと変わっていった。
めちゃくちゃに突かれながら、カルシアは思った。
シドが自分を求めている。必死に、自分の身体と心を求めて。
そして、自分がそうさせているという優越がカルシアの女としてのプライドを満たす。
……そして、後に残ったのは手に入れたパートナーを求める尽きない情欲だけだった。
二人は、久しぶりに何も考えず一組の牡と牝になって求め合った。
全力で打ち込み、全力で締め付ける。獣のような交接は永遠に続くように思えた。
「く……あ、……カルシア………いくぞっ………!!」
「ふぁっ……あふぁぁぁっ……あひっ……………来、て……………!!」
シドが身を震わせながら一番奥で放った。
身体の最も深いところで受け止めながらカルシアが深く、深く絶頂する。
「うぉ………あ………」
「………ぁ、ひあ………ん」
頭の中が真っ白になり、熱い倦怠感が身体に染み渡る。
そんな朦朧とするカルシアの上に、シドがぐったりともたれてきた。
「……きゃ!?あととととと………!」
カルシアが慌てて体を支える。
「おっと、悪ぃ悪ぃ」
「と、もう…………もうちょっと浸ってたかったのに………」
「……ほんとに悪ぃ」
むくれるカルシアと苦笑いするシドの目が合った。
「「………」」
穏やかな沈黙が流れる。
しばらく見つめあった後、二人は肩越しに口付けた。
「……なぁ、もう一回するか?」
「馬鹿……。もう、言わなくても決まってるじゃないですか……」
「そうだな。悪ぃ……よし、そうと決まれば」
カルシアとしてはまだこの甘い雰囲気に浸っていたいようだったが。
意思確認を終えたシドは、カルシアの体を引き起こして壁に押し付けた。
「え?あの……どうするつもり……」
「こうするつもりさ」
シドが、繋がったままの腰をぐい、と押し上げた。
「ひ、きゃああああああぁぁあ!?」
カルシアの体が吊り上げられて足が地面を離れた。
ある程度支えられているとはいえ、自身の全体重といっていい重量が
結合部に乗せられカルシアは否応無く限界まで深く貫かれる。
「ひあ……あ……あ……!ちょ、こんな………おろ、し……」
「……いくぜ?」
「―!!ひきゃああぁぁぁ!!!あ!あ!あ!ああああぁあぁあ……!!」
シドが限界まで押し付けられた腰をひねった。
胎内を抉るような衝撃が走る。
カルシアが壁にすがり付いて悲鳴を上げ、足が宙を蹴ってじたばたと暴れた。
半狂乱で身をよじるカルシアを、後ろからたくましい腕が抱きしめた。
「……!あ……!?」
シドがしがみつくようにカルシアの体を抱きしめ、首筋に強く吸い付く。
前に回った手が押しつぶされた胸と足の間へのびた。
貪るような愛撫と共にシドが腰を使い始めると、やがてカルシアの悲鳴は快楽のそれへと変わっていく。

520:7/7
09/01/28 00:35:54 jsvV1yQd
……二人は獣のような交歓を再開した。
狂宴はそれから二時間近くにわたって続けられ、
部屋を満たす嬌声は彼らの仲間達がここを発見するまでやむことは無かった。











十六年後、エトリアのとある民家のリビングにて―

「それで二人とも盛り上がっちゃってね、医術防御(避妊)忘れちゃって。
 ……そのときできた子供がアルスちゃん、あなたなの」
「ママ……私が生まれたときのこと教えてって、そういう意味じゃなくて…………」
「それにしても困ったわ?うふふ、この歳でおばあちゃんなんて亡くなった私のお母さんもびっくりね」
「だーかーらーっ!!」

521:352
09/01/28 00:37:07 jsvV1yQd
投下終了。
お母さんはスクルトに大人にしてもらったアルスが性教育をせがんでいると思っています。
これでも自分の全力を尽くした、と思う。
ってか未だに前作の致命的な間違い、見落としを見つけて修正してる俺はバラを挿した花瓶になれ。

522:名無しさん@ピンキー
09/01/28 14:21:56 uU79AzgG
>>512
萌えるぜコンチクショウ。
バードの彼氏はきっと傷痕マニア。

>>521
このスレぐらい流れがゆったりなら、前の人の投下からは
1日ぐらい間を空けてから投下したほうがベターやね。数時間間隔で間を詰めて投下しちゃうと、
スレ住民が新作投下に気づく前に流れちゃうから。(板やスレでの強制ではなくてマナーの話だが)

それはそれとしてなんと言う中田氏祭り。

523:512
09/01/29 21:06:36 5SdEo0cg
>>352
乙です。やっぱりちゃんとエロがあるのはいいなあ。

試みに、Back to Heavenの後編にアンケート設置してみました。
業者のスパムが飛んでくるようなら閉じますが、
いろんな機能を使ってみたい年頃なんです!ってことでご協力いただけますと大感謝。

ちなみに続編がいつになるかは未定ry

524:名無しさん@ピンキー
09/01/31 00:21:51 2f0EFe/y
それはそうと微妙に過疎ってるのは気のせい?◆zj.uK9e0NQ 氏の続きも来てないし、
もしかしたら規制にでも巻き込まれてるのかしら。

525:名無しさん@ピンキー
09/01/31 07:26:10 sAp9ESzM
んにゃー、最近忙しいんよ。
女視点だから、ってのもあるけど。

526:名無しさん@ピンキー
09/01/31 19:04:30 uYPQ9CMj
一時期、スレがほとんど動いていなかったことを思えば、
ローテーションで数人の職人の作品が読める現状は天国すぎる。

527:名無しさん@ピンキー
09/01/31 23:00:01 Gaf8n7+N
仕事がかなり詰まっておりまして……
だから余計いろんなものを書きたいんですけどねwww
んですが、書いてたら死んでしまう。

現実逃避できるくらいまで余裕ができたら、またいろいろ書こうと思ってます

528:名無しさん@ピンキー
09/02/01 14:49:16 dHEUQOBW
スレチな気がするが、猫耳はどんなキャラが似合うと思う?
個人的には金ドクと地味子なんだけど。

529:名無しさん@ピンキー
09/02/01 15:02:56 cOM2GLPm
ペッ(ry

530:名無しさん@ピンキー
09/02/01 15:07:54 Wk3kQrR/
グラドr・・・いや公女さまが、
聖杯の力でケモ耳とちんちんが生えてくるという妄想で
ご飯3杯ほどいただいた記憶が

531:名無しさん@ピンキー
09/02/01 17:00:33 IUGR6k0X
猫耳か……フロストガン子に垂れ耳をつけたい、というのはあるが。

532:名無しさん@ピンキー
09/02/01 17:44:56 uPjLK2y/
ハム女だけにハムスター耳かな公女様
寝起きはくしゃっと畳まれてて、起きるとピンと立って、触ろうとすると超反応でまた畳むの

533:名無しさん@ピンキー
09/02/02 00:23:38 /MvJeNvZ
>>532
誰が上手いこと言えと(ry www

534:名無しさん@ピンキー
09/02/02 00:31:31 ExnNEV/b




535:名無しさん@ピンキー
09/02/03 17:47:06 cervZRht
バレンタインあわせで投下を目論むも
リアルともども撃沈の見込み

536:名無しさん@ピンキー
09/02/03 18:19:30 V/WEpA0C
ウチの褐色パラ子さんに
『加加阿菓子の騎士(チョコレート・ナイト)』という、
痛々しい二つ名をつけていたことをさっき思い出してしまったじゃないか。

537:名無しさん@ピンキー
09/02/03 18:29:25 cervZRht
バードは『展覧会の絵』
カスメは『送り雛は瑠璃色の』ですね、わかります

538:名無しさん@ピンキー
09/02/05 01:13:59 kXwSSPZq
書く時間がないないといいつつ続編が

Pandra 3
URLリンク(w3.abcoroti.com)

バレンタインあわせで「はーとうぉーみんぐならぶすとーりー」とか思ったんですが
ガシッ、ポカッ! いつのまにかただの百合、そして結局はhentai路線にまっしぐら。

539:名無しさん@ピンキー
09/02/05 01:45:53 gwNAy/HX
わー、公序良俗をスカイク□ラのシリーズと繋げて来たかー。

あと、グラドリ……公女様がSっぽいと、
セブンスドラゴンのプリンセスとイメージが被るw

540:名無しさん@ピンキー
09/02/05 20:00:34 Diipzsjr
相変わらず凄い………なんてはーとうぉーみんぐならぶすとーりーなんだ……

541:538
09/02/06 11:03:58 fRwHjok+
>>539
1つの脳内設定で2つ話が書けるから便利便利
実はCradle~の頃から微妙に接続してたりしました。

とはいえ基本的にはこれ以上は混ぜない予定です
全部読んでいただいている人にはちょっとしたネタになりますけど
公序良俗シリーズは実用性本位なので、あんまりネタを仕込んでも。

ああ、言い換えればあと1本くらいは公序良俗で書こうと思ってますがっ

>>540
いつも構想段階では、
「こころがあたたまりました!」「イイハナシダナー」にたどり着こうとしてるんですだよ!
どたばたなコメディと欝な話の中間が書けない筆者乙なのであります……

542:名無しさん@ピンキー
09/02/06 18:26:43 5IcyUHW5
>>537
まさかここで「送り雛は瑠璃色の」の名前が出てくるとはwwww

ととモノならノームだね

543:名無しさん@ピンキー
09/02/06 22:38:36 fRwHjok+
>>542
こんなスレチなネタが分かる人がいるなんて
じゃあ折角だから「死の罠の地下迷宮」を絡めてエロパロ書くよ!

と思ったらもう製品化されてますね。

544:540
09/02/08 17:39:39 b3okXm43
ちなみに>>512氏と>>538氏が同一人物であることに気付かなかった阿呆な俺が通りますよ。
SS二本書いてどうしようと迷った挙句片方をここにもう片方を保管庫に投下するという
トチ狂ったまねをしたのも俺です。
URLリンク(w3.abcoroti.com)
流れ的にはこちらを先に読んでくれると嬉しい。
以下「とあるギルドの解散に至る過程」主要キャラ設定
アート:赤ソド
シンディ:でこパラ
ヴィクター:金鳥
オウカ:さらしブシドー
シル:おさげカスメ
こっちはエロ無しです。

545:1/6
09/02/08 17:40:18 b3okXm43
青い空の下、美しい迷宮で冒険者の一団が一枚の扉を前にしていた。
その中の一人、赤い髪のソードマンが口を開く。
「……準備はいいか」
彼らが挑むのは、とあるギルド『エーヴュア』の最後の仕事だった。

―――――

薄暗い室内に四人のメンバーが顔を合わせる。
話が一段落したところで、レンジャーが口を開いた。
「―つまり、今の話をまとめるとこういうことだな?」
いったん言葉を切って息を吐く。
「俺、30Fのあいつを倒したらカザンに行くん―」
「ろくでもないフラグを立てるな」
即座にソードマンのツッコミが飛ぶ。
それを聞きながらパラディンは先程のやり取りを思い出していた。

『パラ、そろそろ俺達の探索終了後の予定を教えておきたいと思う』
『……はい』
目の前の男はどこへ行くのか。そこに自分の姿はあるのか。
パラディンは知らず知らずこぶしを握り締めた。
『……俺達はカザン共和国に行こうと思う。あそこでは無数の竜の侵略に対抗するため冒険者を―』
『そおいっ!!』
最後まで言わせる前に盾を振り下ろした。
突然こんなことを言い出すなんて、目の前の男は頭でも打ったのだろうか。
『しっかりしてくださいリーダー、それは別のゲームですよ』
『パラ……』
しかしソードマンはめげなかった。いきなり起き上がり、パラディンの肩を掴んでまっすぐに目を見る。
『パラ……俺は本気だ!!』

はあ、とため息が漏れた。
どうせならもっと別のことで本気だと言われたかった。
―例えば、愛の告白とか。
そんなわけないか、と自嘲するパラディンの先でソードマンが口を開いた。
「それで、お前達はどうする?」
話はまた少しさかのぼる。

546:2/6
09/02/08 17:40:49 b3okXm43
ソードマン、ギルマス(バード)、ブシドー、パラディンの場合
「幸い俺はファイターになれそうなんだが……」
「もちろん私は行くぞ、向こうにはサムライという職があるらしいからな」
「ブシドーとサムライは厳密には違うんじゃなかったっけ?」
「気にするな、刀が使えれば問題ない」
「そう。……となると僕も行かないわけにはいかないね。でも向こうには僕がなれそうな職、あったっけ?」
「一応歌を歌う職業があるみたいなんだが……」
「ほんと!?」
「ほれ」
「歌を歌い味方の強化に加え敵の妨害も出来るサポート職……いいじゃないか!
 おお、しかも武器攻撃もある程度可能!その名は………プリン………セス……?」
「あっはっはっは!それはいい、ヴィクター女装しろ女装」
「ブシドーさん、ギルマスが可哀想ですよ……」
「そうか?」
「……まあ、あいつは置いといて。パラ、お前はどうする?」
「私……私は……少し、考えさせてくれませんか」
「……分かった。急がなくていい」
「はい……」
「……アート、ねえ」
「ん?どうしたヴィクター」
「……カザンでは性別詐称って罪になるかな………?」
「落ち着け、早まるな」
こうして俺達腐れ縁トリオはまた共に新たな出発をすることにした。
パラディンは……分からない。ラガードで最初に仲間になって以来、本当に色々と
共に過ごしてきたし、できれば来て欲しいがこればかりは仕方が無い。
――ソードマンのメモより

レンジャー、メディックの場合
「すいません、これ以上故郷から離れるとお母さんが心配するので……」
「そう、か。仕方ないさ、それより母親を大事にな」
「はい」
「レンジャーはどうだ?」
「新たな出発。魅力的ではあるが、……全ての魔物においしい食べ方を見つけるという
 使命を未だ果たしてはいないのでな、残念だが」
「………そうか、頑張れよ」
彼らは二日目にスカウトしたメンバーだった。
回復だけで殴りはできないというメディックと、寡黙なレンジャーは
それなりにその道に特化した頼りがいを感じさせてくれた。
……二日後、魔物の急襲にレンジャーは「どこをとったら食べられるだろうな……」といいながら
フリーズし、メディックは大量出血を見て気を失いかけた。
俺は一気に不安になった。
――ソードマンのメモより

アルケミストの場合
「ヴィクター、私は行けません」
「……残念だね。お別れか」
「私はいつでもここにいます。あなたのことは私の数少ない友人の一人としてずっと覚えているでしょう」
「……そうだね。うん、僕も覚えているよ」
「用が無いので手紙は出しませんが、頼みたいことがあったらいつでもどうぞ?
 友人のよしみで格安で請け負います。……だから、お別れではないでしょう」
「ごめん。……それじゃあもう行くよ。いつでも会えないわけじゃないし、ね」
「……それでも連れて行って欲しかったと言ったらどうします?」
「?今何て?」
「独り言ですよ」
ヴィクター(ギルマス)がアルケミストをスカウトしてきた。
なんだか目つきが悪いがギルマスいわくおしゃべりが苦手なだけだろうとのこと。
まあ、頼りにはなりそうだ。
――ソードマンのメモより

547:3/6
09/02/08 17:41:19 b3okXm43
ダークハンター、ガンナー、ドクトルマグスの場合
「あたしは……ダクハンに誇り持ってるし。その、向こうにはローグってのがあるらしいけど
 ダクハンとは違うのよ。……それに、あいつを置いていくわけにもいかないし……あ、今のなし!」
「あいつ?」
「ドリルちゃんの後輩でドリルちゃんに求婚してる子じゃよ」
「だーーー!!」
「この辺でしか銃を扱ってるところを見てないんで、自分はちょっと戦力にならないっすね」
「アタシもちょうど新しい研究を始めたところでのう。悪いんじゃが」
「分かったよ、皆頑張ってな」
冒険を進めていくうちに仲間は増えた。
ダークハンターに対する一部の誤解に反発する根っからのダクハン、期待に燃える新人ガンナー、
なんだかワケありのドクトルマグス。二軍として様々なクエストで活躍してもらった。
――ソードマンのメモより

採集部隊の場合
「俺達っすか」
「私達、実は生まれのエトリアへ行ってみようかと思ってるんです」
「家出してきたんすけど、今の自分から見てあの家はどう映るかなって。
 もしあのときの家出が未熟な視点からの反発だったとしたら、仲直りしようと思うんです」
「もし記憶通りだったら二度と近付きませんけどね。どうするシンスケ?
 私達と一緒に来る?それともリーダー達と行く?」
「ワウッ!」
「そっちについていくみたいだな。よし、色々大変かもしれんが元気でな」
いつのまにかうちのギルドには採集ギルドが着いていた。
レンジャーの兄妹とヴィクターがつれてきたペッと二匹だ。
そのうち一匹は戦闘タイプに回ったが、残る二人と一匹はギルドに大きく貢献してくれた。
……それはそうと、妹の方の名前がどうしても思い出せない……
――ソードマンのメモより

ペット、カースメーカーの場合
「ここまで全滅だな。ヴィクター、こんなもんだと思うか?」
「しかたないよ、カザンはハンパ無く遠いし。……それより、アート」
「……何だ?」
「もう覚悟するしかないみたいだ。女装するより他に道は……」
『畏れよ、我を』
「……なっ!?」
「!?し……シルか?どうした?」
「……カザンに行くの?」
「そ、そうだが……」
「私は?」
「え?」
「私は連れて行かないの?
 ……………私をおいて皆でカザンに…………」
「ちょ、ちょっと待った!着いて来たいんだな!?分かったそれなら連れて行くから!!」
「そう。……じゃあ私がプリンセスになる」
「え」
「弱体化は私の仕事。だから私がプリンセスになる」
「い、いやあのそれだと僕のなる職業が」
『………』
「なんでもないです……」
「………まあ、ともかくシルは着いてくるという事で」
「クマー」
「お、ちょうどいいところに。お前はどうする?」
「クマー」
「分かった、蜂の子の食べすぎには気をつけてな」
「クマー」

548:4/6
09/02/08 17:42:09 b3okXm43
ペットについては前述した。
カースメーカーのシルだが、実は前からの知り合いだ。
ある日エトリアにある俺達の大本ギルドからシルが送られてきた。
その手にはそこのギルマスの『厄介払いのようで気がひけるがそちらの方が居心地がいいと思う。シルを頼む』
と書いた手紙を携えていた。自分の居場所、存在価値というものに強い執着を持つシルは
のちにひと悶着起こすが、後述する。
――ソードマンのメモより

宿屋要員、ペイン砲の場合
「というわけでカザンに行くんだが……」
「……宿屋要員ですし……」
「だよなぁ……」
「私はお姉ちゃん達と一緒に行きます」
「採集部隊のことか」
「はい、皆で決めましたから」
「そうか。じゃ、二人とも元気でな」
いつの間にか宿屋要員も着いていた。
一応ガンナーである彼女は半ばフロースの宿の従業員と化しながら倹約に一役買ってくれた。
もうひとりのカースメーカーについては色々ある。
第四階層に到達し、にわかに士気が上がると共に俺達はいっそう気を引き締めて進むことにした。
……そしてその七分後、永劫の玄王によって壊滅した。
リハビリがてらパラディンと買い物に出た俺は偶然そこそこ治安の悪いことで知られる裏路地を
歩いていた。そして俺は、治安の悪さつながりでパラディンに昔エトリアで流行った、法の目をかいくぐって
新人冒険者の装備を剥ぎ取る詐欺の話をしてやった。
憤るパラディンにそれはずいぶんと昔の話で、今ではそんなのに引っかかる馬鹿はもういなくなった……
そう話したとき、俺達の後ろでひとりの娼婦が突然嗚咽を始めた。
いや、それを娼婦と呼ぶのはあまりにも正しくないと思われた。何しろ子供だったのだ。
それがこのカースメーカーの少女だった。
両親をなくし、悪質な詐欺で生活の手段まで失った彼女を俺達は連れ帰った。
ここでひと悶着が起きる。宿舎の扉を開けた瞬間、シルが呪言で彼女を昏倒させたのだ。
居場所は渡せないだのなんだのと色々あった後、もうここしか行く場所がない、何でもするから
置いてくれと訴える彼女に自分と同じものを感じたのか、シルは彼女を受け入れた。
――ソードマンのメモより


ギルドメンバー全員の意見を聞き終わり、ソードマンはため息をついた。
「結局エトリア組以外はほぼ全滅か」
「ここで生まれ育ったのが大半だ。妥当な結果だろうな」
「そうか。………それでどうする、パラ?結論は出たか?」
「私は心配するような人もいませんし……ですが……」
「いやなのか?」
断りづらい淋しげな表情で問うソードマンをギルマスがなだめた。
「アート。確かにパラディンとナイトは似てるけど、それでいいってわけじゃないんだ。
 この二つの間には大きな差がある。……神に仕えるか、人に仕えるか」
「あ」
「パラ君はたぶん着いてきたくないわけじゃない、そこは察してあげなよ」
「……そうだな、すまない」
「………」

パラディンは決死の覚悟を決めた。
言うなら今しかない。
失敗を恐れている暇は無い。
自分が目指す未来に近付くため、ここで決める。
ほら、私は緊張してなどいない。
かすかに、柔らかに笑って。
やってみせる。

549:5/6
09/02/08 17:42:42 b3okXm43
「……リーダー」
「パラ?……なんだ?」
「カザンに行くには、私はパラディンをやめなくてはなりません」
「……ああ」
「それは神を捨てることです。私の人生の半分を捨てることでもあります」
「そうだよな。……本当にそうだ、すまな―」
「だから、捨てないでくださいね?」
「……え?」
「パラディンをやめてカザンに行けば、私は他に頼るものが無くなります。だから、絶対捨てないでください」
「あ、ああ、分かった」
「ちゃんと約束してください」
「あ、う、うぅ……」
助けを求めるように周りを見回すソードマンを、ギルマスとブシドーはニヤニヤと眺めるだけである。
友に見捨てられたことを知ったソードマンは真剣な目で見つめてくるパラディンを見、逃げ場が無いことを悟った。
「う……分かった。絶対、パラのことを捨てたりしない。……これでいいか?」
「はい。とても。それと……パラディンではなくなる訳ですからシンディ、と呼んでください」
「あ、ああ……シンディ」
「はい、なんですか?」
笑いをこらえていたギルマスとブシドーがついに崩れ落ちた。
顔を赤くしながらどぎまぎするソードマンに最高の笑顔を見せたあと、パラディンは足取り軽く離れていく。
その内心は天にも昇るような幸福感で満たされていた。ふと見ると、ブシドーが無言で親指を立ててくる。
パラディンは最大の敬意を持ってブシドーに笑顔で軽く頭を下げた。
「よし、いい感じに話がまとまったところで僕の話も聞いてくれないかな?」
「どうした?」
「プリンセスの座をとられて考えたんだけど、僕はメイジになろうと思う」
「メイジ?」
「魔法使いだよな?」
「ざっと調べたところ向こうの術は錬金術とも呪言とも違う詠唱を必要とするものみたいだ。
 幸い僕は滑舌にも言の葉に言霊を込める技術にも自信がある。練習すれば何とかなると思う」
「なるほど」
「問題はキャラクターデザインなんだけど……僕に合うのはあるかな?」
「茶系統の長髪を持つイラストがあるぞ」
「ほんと!?」
「ほれ」
「おお!まさにピッタリだ、しかもメガネ追加でより知的に………あれ……胸があるぞ……」
パラディンが一言言った。
「頑張ってください」

550:6/6
09/02/08 17:43:18 b3okXm43
そして話は最初に戻る。
ハイラガ迷宮第六階層『禁忌の森』最上階。冒険者達は一枚の扉を前にする。
「……準備はいいか」
そう言うソードマンにメンバーが声を返す。
「いけます」
「大丈夫ですよ」
「……いいよ」
各々が答えを返す中、ブシドーが問う。
「こちらはいいが……手が震えているぞ。……怖いのか?」
言われたソードマンは自分の右手を見、そして握り締めた。
「いや…………………、
 ………怖いさ。そうだ怖いよ、奴がどんな姿をしているのか、どんな風に襲ってくるのか、
 どうすれば死なずに済むのか、そもそも死なないことは可能なのか、考えただけで
 怖くて怖くて震えが止まらなくなるんだ、しっかりしなくちゃいけないのに……!!」
ソードマンの偽らざる本心に、ギルドメンバーが沈黙する。
と、パラディンがその手をとって胸の前でそっと握った。
「パ……シンディ……」
「大丈夫ですよ」
安心させるように、優しく落ち着いた声でパラディンは続ける。
「皆で生き残るために私がいるんです、だから大丈夫。
 それに無理して怖がらない振りをするより、怖いけど戦う方がきっとうまくいきますよ。
 ……私達がついているから、安心してください」
右手から伝わるぬくもりを感じるうち、ソードマンの表情から固さが抜けていった。
「……悪かった、もう大丈夫だ。
 正直まだ怖いさ、でも、恐怖に負けてしまうことだけはもう決して無い」
「やれやれ、手間のかかるリーダーだな?」
「よし!皆、今度こそ準備はいいか!」
ソードマンの声に全員が戦闘態勢を取る。
「全力で、この迷宮に残った最後の敵を倒す!!……いくぞ!!」

冒険者達は扉を開いた。















ガササッ!

モンスターの群れが現れた!

「ちっ、また雑魚か!」
「オウカは首討ち、シンディはスマイト!メディとシルは残った敵に氷河の鉄杖!」
ソードマンが矢継ぎ早に指示を出しつつ、自らはチェイスの構えを取って突っ込んでいく。
「……くそぉ、ディノゲーター!!出てくるならいっそのことさっさと出てきてくれーーー!!」
この世で最もワニを嫌うソードマンの叫びが森に響く。
彼らがカザンに出発するのは、まだ当分先の話であった。

551:540
09/02/08 17:47:50 b3okXm43
すいません、最初に入れるべき「別のゲームのネタを多量に含んだネタSSです」というのを忘れてました。
とりあえずこれでネタ切れです。これまで幾度と無くスレ汚し失礼&面白いといってくださった方ありがとうございます。
ちなみにギルマスの最後のセリフはリアルな悩み。
こうなったらアルケに何とかしてもらうしかない………!

552:名無しさん@ピンキー
09/02/09 00:16:03 oUjqqz1d
年末頃からお疲れ様でした。
ちなみに「別のゲーム」のスレはこの板でも、すでに立ってたり。はえーよw


553:名無しさん@ピンキー
09/02/09 09:00:41 nek7Qxtb
某DSじゃない携帯ゲーム機のスレも割合早めに立ってた記憶がw

554:名無しさん@ピンキー
09/02/09 12:11:07 3/DeJrq8
ウチのドク子と設定が近くて萌えたw
良いよね、ロリババアまで行かない「身体は子供、頭脳は妙齢」って

555:名無しさん@ピンキー
09/02/09 16:00:13 BftnDuwT
乙でした!

やっぱり職人さんも新作に移住しちゃうんですかねー

556:名無しさん@ピンキー
09/02/09 16:46:13 oUjqqz1d
だってなー、アレはユーザーの期待値的には「世界樹3」も同然だもんw

557:名無しさん@ピンキー
09/02/09 20:38:00 dmH+O8TQ
このSSのおかげで某ゲーム買う決心がつきました
トンクス

558:名無しさん@ピンキー
09/02/11 02:12:45 dHE0ibiJ
>>556
むしろ「世界樹の迷宮Z」じゃね?

……カドゥケウスネタなんて通じないよね!チクショー!

559:名無しさん@ピンキー
09/02/11 18:58:51 T8xvazWs
久しぶりに休みが取れた休日
でも明け方に帰宅して寝て起きたらこんな時間

私にできるのは保守くらいか

560:名無しさん@ピンキー
09/02/12 05:49:23 P6rq2d+V
突然書きたくなったので徹夜で執筆してしまいました

flutter into dust
URLリンク(w3.abcoroti.com)

はーとうぉーみ(ry
しかし長い。毎回どんどん長くなるのが無計画さを感じさせます。

561:名無しさん@ピンキー
09/02/12 12:59:00 ZTRkR/95
>>560
おお!続編待ってたよ!
………………欝になった

562:名無しさん@ピンキー
09/02/12 13:25:04 f/7TMHGx
>>560
コレはひどい(褒め言葉)
しかもこの後どー見ても更なる欝です、本当にありがとうございました

563:名無しさん@ピンキー
09/02/12 13:30:02 f/7TMHGx
ってか、今更気づいたけど、いつぞやの温泉慰安旅行のギルドなのね

564:名無しさん@ピンキー
09/02/12 23:57:53 p6ueqrMO
投下乙です。
鬱具合が大好物ですbΣ

565:名無しさん@ピンキー
09/02/13 22:28:12 2BHOacYa
鬱神降臨ktkr
後半に救いがあることを祈る

566:560
09/02/14 03:14:17 BgUCUhOB
flutter into dust
(中編) URLリンク(w3.abcoroti.com)
(後編) URLリンク(w3.abcoroti.com)

なんとか、ばれんたいんちっくなはーとうぉーみんぐに着地した……んでしょうか。そんなひどい欝じゃないはず!
用語集とか人物紹介とかできてませんが、回収し忘れたネタのうち必須部分を回収してたら疲れ果てたので今宵はこのあたりで……
そしていまこの瞬間に未回収部分に気がついたので、きっとまだ修正します。脳がぐっちょん。

>>保管庫管理人様
保管乙ですー

567:名無しさん@ピンキー
09/02/14 13:48:39 yJY/tEHT
なんという聖バレンタインデーの虐殺w

568:名無しさん@ピンキー
09/02/14 15:23:08 Domp7ai/
GJ!
これ読んでから公女の話読んだらなんだかものすごく微妙な気分になったww

569:名無しさん@ピンキー
09/02/15 15:02:57 Iup3kD2c
にしても妙に公宮が黒い作品が多いな
まぁ半ば犯罪国家みたいな扱いのエトリアに比べればハイラガは大分マシだがw

570:560
09/02/15 15:06:09 +ecy0h0z
微妙に燃え尽き症候群。SS書いて遊んでたぶん仕事しなきゃ。
それはそうとして「先輩と俺。」シリーズとか
「ファッキンガム宮殿」が読みたくて仕方ない今日この頃。正座して仕事しよう。

571:名無しさん@ピンキー
09/02/15 20:45:48 ovG9h/la
>>560
今更だが、保管庫の239を読み直してきた(元気な時のパラ子とメディ子を見たくて)。
パラ子どこ・・・・orz
地味子はキャラ立ってて可愛いな。
あんたの膝枕~って言ってるドク子はツボ。
パラ夫(多分)には冥福を。ショタパラ(?)は別の意味でナムw
・・・で、引退のおねえ様はジョブどれ? 脳内では凛々しいブシ子だった。

>>566
長編とコレまでのネタ回収乙。もうちょっとだけ続くみたいだがw
青龍亭と読んで、即「manifest destiny」につながった俺乙。
オーナーのパラディンは「彼」か。初回は桃パラで読んでた。スマン。
姫子は敵討ちお疲れ様。あぁ。うん、ホントお疲れ様。
んで、毎度のスピード感溢れる戦闘は大好きだ。
愛情いっぱいの「馬鹿。死ね」はGJ過ぎる。嫁にくれ。

長文感想の俺乙。もう一回読み直してくるぜええええぇぇぇぇぇ

572:名無しさん@ピンキー
09/02/16 22:06:00 rbLEal5f
>>570
そうそう中巻はもう仕事終わったの?

573:560
09/02/17 01:37:25 YXG6lrOU
感想ありがとうございます。すべては読み手の妄想におまかせw

で、細かい表現・誤字脱字以外、現状UPしているものを最終稿にします。
ただでさえ詰め込みすぎなのに、これ以上詰めたらもうなにがなんだか。

574:名無しさん@ピンキー
09/02/20 00:37:27 69mvqY9p
The Sky Crawler
URLリンク(w3.abcoroti.com)
登場人物紹介はつけません。ついてるっちゃついてますが。とりあえず堂々のエロなしです。

しかしまあエロくもなんともない話にこんなにも長らくお付き合いいただき、感謝です。
あらためて最初から読み直してみたら、破綻しまくってて赤面級。ヤバイネ。長編は計画的に。
これを機会に、原作(小説のほう)に興味を持っていただけたら望外の喜びです。映画版は、是非、小説のあとでw

未回収の小ネタなどで「Sky Eclipse」(外伝)が書けてしまうんですが、いずれ、また。

575:574
09/02/20 00:41:40 69mvqY9p
重要なことを書き忘れてました。
表示はFirefox3で確認しています。
ブラウザ依存はしないと思うんですが……

576:名無しさん@ピンキー
09/02/20 03:54:34 t4sk3gRp
>>574
長編完結お疲れ様でした。

感想を書いたは良いんですが
ネタバレの上に、結構な長文になってしまったので、
以前そちらが晒していらっしゃったフリーのアドレスに
感想を送信させていただきました、ご容赦ください。

577:名無しさん@ピンキー
09/02/20 14:46:32 BrDzteHi
>>574
GJ!そして完結乙!

エロパロ板でこんな作品が読めるとは…!
長編書くだけでも才能っすよ。いいもん読まして頂きました。

578:名無しさん@ピンキー
09/02/21 17:32:39 nq/fTfsv
>>574
完結お疲れ様でしたー。
うぐぅ。俺もフリーのアドレス覚えておくんだった。

ネタバレにならない程度に感想を。
長文で危うい表記もあるかもなので、未読の人は読み飛ばし推奨。

メタな子なのは了承した。OK。温泉偏のヒントと受け取る。
白記号と黒記号での違いは3回目に意識して確認。細かいw
某FOEの絶望感は異常 詳しく語られない所がさらに壮絶さを想像させる
コピーミスかと思った某箇所もちゃんと2度目に読み直してGJ。細かいw
いい奴な同居人はワロス。想像できんし、想像すると吹くw
俺の嫁が・・・嫁があああぁぁorz し、幸せになってくれ~。
バード君は相変わらず影薄かったけど、ちゃんとつながったよ。うん。
んで、戦闘シーン。相変わらず心憎い演出しやがる。

マンセーで長文感想な俺乙。駄目だ賛辞しか出てこん。
あ、いつの間にか暇様が直ってるw

579:名無しさん@ピンキー
09/02/21 21:16:42 bgKA7b4E
ご感想、ありがとうございます。各種ご連絡を。

・連載は完結です。外伝を1つUPする予定はありますが、先になりそうです。書きたい発作が起きれば来週。
 もし「連載の合間にUPするのは……」と躊躇されていた書き手様がいらっしゃいましたら、お気兼ねなく。むしろ是非(←自意識過剰w)

・メアドは"Back to Heaven"の後半にメール・リンクが存在します(タイトル右側)。
 頂いたメールには、可能な限りお返事を書きたいと思っております。
 また何かの問題で筆者に連絡が取りたい場合(特に保管庫管理人様)もそちらにお願いします。

580: ◆zj.uK9e0NQ
09/02/24 22:22:32 J4DzlPyo
完結お疲れ様でしたー、同居人いい人だな…全裸カウンターで瞬殺してごめんね。
お言葉に甘え、続き投下。
とりあえず俺には女視点の本番?何それ美味しいの?って事が解った。

581:名無しさん@ピンキー
09/02/24 22:23:10 J4DzlPyo
―一週間後。あの後、彼、ソーファのギルドに入ることになった。拾われた猫か。

ちなみにあの子守唄の様なものは“元”バードだった赤髪の少女―リフィが久しぶりに歌っていたらしい。イラッと来たのは僕だけだろうか。

後でリフィに教えてもらったのだが、このギルドは冒険者のはぐれ者の集まりの様な物らしい。
元々他のギルドに所属していたが、他のメンバーが皆死んだ中、唯一生き残ったはいいが行くアテがなくなった、あるいは最近問題化されている詐欺の被害者か、その辺りだ。

まあ、少なくともここは人として扱ってくれる。
まともな食事、衣服、部屋は用意される。少額だが、お金も配布。しかし、色々と馬鹿にならないよな。

―ただ。
あれ以来、ソーファと気まずくなってる。ほぼ裸で抱き締められたのが原因だと思うけど、ていうかそう。
そんな訳で、今日は副リーダー、デコがチャームポイントのドクトルマグスのナタールさんに相談に来ている……

「まあ襲っちゃえば良いでしょ。しちゃったっていう事実があればオーケー!」

親指立てないでください。……人選誤ったかな。
しかし、ナタールさん胸大きいなー。栄養みーんな胸に行ってるのかな。

「おじさんは牛乳を多く飲んでるだけさ」

心を読んだ!?

「ドクトルマグスを極めればこうなるのさ」

えー……

「ま、君は来たばっかりの頃に比べたら明るくなったよ。これが本来の君なのかい?」

顔を縦に振る。
以前は普通の女の子……だったと思う。
それが、あのギルドに入って狂ってしまった。
あの頃を思い出すと、吐き気がする。
そう考えると、ここは天国だ。

「んー、そうかい。じゃあ率直に聞くけど、君はソーファの事どう思ってるんだい? ……解りやすい子だなぁ、君は。顔赤いよ」

う……確かに熱い、それに正直ソーファの事は好き。
自意識過剰かもしれないけど、ソーファも少なからず思ってくれてる、と思う。

「ん、ソーファは君の事好きだよ。仲間や友達じゃなくて、異性としてね」

そう。解っている。だけど布団一枚で抱き締められたせいで何か気まずい。

「あ、抱き締められたのね……そりゃほぼ全裸の時に抱き締められたらね……向こうは多分片思いと思ってるだろうし」

……心読めるの忘れてた。

582:名無しさん@ピンキー
09/02/24 22:24:17 J4DzlPyo
「あー、おじさんそろそろクエストに行く時間だよ。じゃ、恋に悩む若者に一つプレゼント」

そう言って放り投げてきたのは一つの鍵。
首を傾げていると、ナタールさんが何の鍵か教えてくれた。

「それはソーファの部屋の鍵さ。今日は部屋にいるって言ってたよ」

ソーファの部屋のか……ええっ!?
自分の耳を疑った。
慌てて何故こんな物持ってるか聞こうとしたが、手で制される。

「おじさんは魔法少女、さ。んじゃね」

そう言い残し、出ていった。
……その歳で魔法少女は無理がありません?

―ともかく、どうしよう。鍵は手の中にある。
後は部屋に行って押し倒せば良い様な気もするけど……ん~。
流石に……無理矢理するのはされてたから抵抗が……

……話だけしてこようかな。
ナタールさんの部屋を出て、その右手の一番奥の部屋がソーファの部屋。その部屋の鍵穴に貰った鍵を差し込む。
小さな音と共に扉は開く。

―そこはシンプルで、簡単な部屋だった。
家具がいくつか並び、装備が置いてある。それだけの部屋。
その一角のベットに、彼は居た。
ただ……

「クゥ……」

寝てる……
アテが外れた。このまっ昼間っから寝てるとは……呆れる。
深々と溜め息を付き、ここで考えを改める。
でも、昨日遅くまで迷宮に行ってたし……冒険者って、いつ休めるか解らないから、仕方ないか……

「ん~……ふにゃむ……」
ただ、寝言、寝顔、共に可愛いのは何故。今ならショタコンの気持ちが解る気がする。

「起こすのも可哀相だし、寝かせておこうかな……」

ゆっくりと扉を閉め、鍵を掛ける。

ああも…!…故襲わん!
ナ…ールさん落ち着いて!

―何か、呻き声が聞こえてきたが無視しよう。
部屋に戻って、本でも読もうかな…確かこの前買ってきてた筈だけど…

仕方な……薄めた…薬を使う…

583:名無しさん@ピンキー
09/02/24 22:24:54 J4DzlPyo
―その夜。

夕食を食べ終え、部屋に戻ったのだが―突然、ソーファがやってきた。
そして……

口を塞がれている。無論、ソーファの口で。

「ん……プハッ、ごめん……」

彼の謝罪に対し、首を横に振る。
構わない。むしろ、嬉しい。
ソーファなら……ソーファになら僕の全てを……
……思っておいてなんだが、オーバーな気がする。
まるで何かされている様な。

「……その、さ。えっと……しない?」

そういう意味だろうか。まあそうだろう。
首を縦に振ると、ソーファがズボンを下ろした。

……ジャ、ジャイアントモア?
彼のアレは下着の上からでも解る程に大きくなっていた。入るのかな……

ともかく、下着を下ろして露になったジャ……アレを舐めると、途端に彼がうめき声を漏らす。初めてかな……
ソーファのモノを根本まで咥わえこもうとするが、半分程で限界。
このまま動いてもいいが、苦しいのには懲りたので、口を離すと、裏筋に舌を這わせ、そのまま亀頭部に移らせていく。
時には舌を巻き付けたり。時には卵巣を揉んだり。
多種多用に攻めていった。なんというか、反応が新鮮で、あの頃からは想像できないが、楽しんでしまっている。セックスを。

ピチャピチャと、嫌らしい音が絶え間無く部屋に響く。
時々、上目使いでソーファの様子を伺ってみたり。今の所は、満足させていられる様だ。

「ッ、ぅ……も、もうイきそ……」

その言葉を聞き、咥わえこむ。
途端に、口内でペニスが一瞬膨張したかと思うと、口の中に精液がブチ撒けられる。
しばらく出続けていたが、出終ったのを確認すると、口を離す。


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