08/12/01 16:14:56 KFQH+PfM
|壁|・ω・`)ソッ
251:244
08/12/01 17:16:07 vAyb0sGC
おまいら優しいな・・・じゃあチマチマ書き始めるわ。多分かなり遅くなるが勘弁してくれ。
252:名無しさん@ピンキー
08/12/01 20:44:40 BMGr/Jm5
遅くなっても無問題。
お前のペースで頑張れ!
超楽しみにしてる。
253:244
08/12/01 22:43:44 vAyb0sGC
途中まで書けたよー。文章荒くてごめん・・・
書いてたら楽しくなってこんなに書いちまった・・・とりあえず投下するわ。
254:名無しさん@ピンキー
08/12/01 22:45:06 vAyb0sGC
僕達のギルド、キバが世界樹の王を倒し、既に二ヶ月が経っていた。
そして、世界樹の最深部の探索は今も続いていた……
「……そろそろ帰ろうか、みんな」
今は二十七階を探索している。探索を始め大分経過しているので、誤魔化し切れない程に傷が目立ってきている。
「んだよシェルト、もう撤退か? 俺はまだ行けるぜ?」
ソードマンのフェイが言う。こうは言ってるが、ハヤブサ駆けを繰り返しているので疲れは出てきているだろう。もっとも、かなり無茶をするのがフェイではあるが。
「私は撤退を勧めよう。そろそろ日が暮れる」
アルケミストのテッドがこちらに同意する意思を見せる。テッドは常に冷静で、これまでもよく助けて貰ってきた。
「テメエら、揃いも揃って臆病者かよ?」
「臆病ではない、冷静なのだ。もっとも君のような単細胞には理解できないだろうがな」
「何だと!?」
……冷静だが、フェイとは犬猿の仲で、その内に熱くなる。初めて会った時から仲が悪い。
「私は……薬品も残ってるし、後少しは行けるよ?」
メディックのターナが肩に掛けたバックを下ろし、中をあさりつつ言った。……彼女もやせ我慢するフシがある。
255:名無しさん@ピンキー
08/12/01 22:45:47 vAyb0sGC
「ほら見ろ。まだ薬品が残ってるなら行けるだろ?」
「命を落とせば元も子もない。この先に強力な敵がいたらどうするのかね? そう……以前倒したあの竜達の様な奴がな」
……嫌な事を思い出させてくれた。8F、15F、25F、それぞれで竜と出会い、死闘の末に倒した。また相手をするのは御免被りたい。
「あんな奴等そうそう居ねえよ!」
まあその通りだ。あんな奴等がワラワラ居たらとっくに命を落としている。
「それほどここ最深部は恐ろしい! ここに来て何度命を落としかけた!?」
「俺は強くなったつもりだ! 最近は命を落としそうな気配はねえ!」
だんだん二人共熱くなっている。こんな風に叫んでも、ジッとしていれば何も襲って来ないのは世界樹七不思議の一つだ。三つ程しかないが。
「大体、私は君の事を最初から気に入らなかった!」
「奇遇だな、俺もだ!」
「ふ、二人共、落ち着いて……」
いくらなんでも止めなくちゃマズイだろう。大体論点がズレてきている。
256:名無しさん@ピンキー
08/12/01 22:46:32 vAyb0sGC
「おい二人共、落ち着……」
「いい加減にしてくれない、二人共?」
これまで沈黙を守ってきていた、レンジャーのリラが、とうとう口を出してきた。副ギルドマスターながら、ギルドマスターの僕よりも発言力がある。僕も信頼しているし、他のメンバー信頼も厚いので、最近はギルドマスターの座を空け渡そうとも考えている。
「リラ、君はどう思っている? 君の様な女性だ、聞く必要もない筈だがな」
「……誰も気づいてないの?」
ある方向を指差しながら言う。その方向を見ると、魔界の武王が。
……気づきませんでしたごめんなさい。
「さ、解ったね? テッド、帰還の術式よろしく」
「ああ。我帰還を求……」
次の瞬間、26Fの樹海時軸ヘと戻っていた。更に時軸からエトリアの街へと戻る。
「今日は私が売却係だったよね。それじゃ行ってくるね」
戻るなり、ターナがシリカ商店ヘと走っていく。売却係も無しに、この中で唯一マメなターナが常に売っている。なのになぜ売却係等あるのだろうか……
「じゃあ俺達は宿取りだな。行こうぜ」
「ゴメン、僕達はちょっと用があるんだ。行こ、シェルト」
257:名無しさん@ピンキー
08/12/01 22:47:14 vAyb0sGC
フェイの言葉を遮り、リラが僕の手を引いて歩いていく。いや、何にも聞いてないんですが……
どういう事か聞く暇もなく、やがてフェイ達が見えなくなる。
「……シェルト、ありがと、話合わせてくれて」
「いや、話は合わせてないよ? 無理矢理連れてこられただけで……」
「……シェルト、忘れてないよね? ルークの事」
「そりゃ忘れてないけど……」
ルーク、というのは以前ギルドに居たソードマン。
今は……遠い所に逝ってしまった。
以前、飛竜の卵を入手せよ、と執政院からミッションが来た。スノードリフトを倒し、強くなったと思っていた。無茶をするなとは言われていたが、飛竜を倒して手に入れようとした。敵はいないと思っていた。
―慢心していたんだ、僕達は。
飛竜の卵は入手できたが、結果的に仲間を一人失った。
「……じゃあ、今日がルークの命日だって事は?」
「……あ!」
僕の馬鹿。すっかり忘れていた。僕の命を助けてくれたのに……
「……呆れるよ。命を助けてくれた人の命日を忘れるなんて……」
リラが呆れ果てた目でこちらを見ている。
あぅ……返す言葉もありません……
258:名無しさん@ピンキー
08/12/01 22:48:59 vAyb0sGC
「まあ良いよ。花は取ってあるから、お供えに行こう。幸運の杖もあるよ」
どこにあったのやら、一輪の花と幸運の杖を取り出す。
その組み合わせはあのクエストの影響を受けてるんだろうな……
―ルークの墓は、エトリアの町外れにある。
もっとも、墓だけだ。骨はない。奴に、喰われたのだろう。
仇は取ったが、それらしき骨は見つからなかった。
墓の前に座り、花と杖を供える。
「来世では、幸せになりますように……」
静かに手を合わせ、黙祷。
―一分程だろうか、沈黙が続き、突然リラがさあ、行こうと言ったのを聞いて慌てて立ち上がる。
「宿はもう取ってるだろうから、寄り道せず真っ直ぐ……って、あれ? ターナ……」
「あ、リラさん……」
ターナが居た。リラと同じく、花と幸運の杖を持って。
「考えることはみな同じ、か……」
気配も無しに、テッドが花と杖を供えている。この癖、やめてほしい。
……というかもう色々とごめんなさいすみません。
「じゃあ僕達は帰るね。行こ、シェルト」
再び僕の手を引いて、逃げる様に去って行く。
いや、痛い。強く握りすぎだから。
259:名無しさん@ピンキー
08/12/01 22:50:02 vAyb0sGC
―長鳴鶏の宿
「……は?」
今、フェイが言った事に対して耳を疑った。思わず聞き返す。
「だから悪いつってんだろうが。……つうか、俺に落ち度ねぇだろうが!」
言動に反して、悪びれた様子はフェイにない。
フェイの言った事は……
『悪い、かなり混雑してて四部屋しか取れなかった。一つが相部屋だから、リラとシェルトが相部屋な』
―以上。
命日について忘れていたから、多分嫌われただろうな、と思っていた矢先である。
「いや、でも僕がテッドかフェイの部屋に行けば……」
「一人用の部屋で、二人入るつもりかよ?」
「私も少々術式について研究するつもりだ。危険だぞ?」
―重苦しい空気に耐えるしかないっていうのかー!
今回はここまで。書く前から言っておくが、エロシーン自信ないぜorz
260:名無しさん@ピンキー
08/12/01 22:58:51 vAyb0sGC
書き忘れてた。それぞれ
シェルト=ショタパラ
リラ=地味子
テッド=金アルケ
フェイ=赤ソド
ターナ=メディ子
261:名無しさん@ピンキー
08/12/01 23:39:43 eXnjLeLS
>>253-259
GJ。特に投稿してない俺に比べりゃアよっぽど上等さ!
…ちょと凹んだ。
>>248
いやンスーパー恥ずかしい。
262:名無しさん@ピンキー
08/12/02 16:30:09 55btQnZ2
>>253-260GJ、続きは本番だな!
自分がギルメンだったら絶対デバガメしてるが、どうなんだろうw
エロは難しいよな・・・健闘を祈るよ
自分も何か書きたくなってきたぜ・・・
263:名無しさん@ピンキー
08/12/02 16:44:45 qEFx3bkQ
こうやってまたギルドに登録する戦士(ソードマン的な意味じゃないよ)が増えるのであった
264:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:44:57 fTAGr8kL
書けたおー、執筆速度だけが唯一の取り柄さ!代償で文章荒いから意味ないけどな!
>>262
おい、俺も誘っt(ry)
265:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:45:51 fTAGr8kL
ちなみに相部屋は二階にあり、その隣がテッドの部屋となっている。リラは先に上がっていった。なんか怖い……
覚悟を決めて、とりあえず武具を置きに行こうと、相部屋ヘと向かったが、自分でも気づくほど、歩みが遅い。
出来る事ならもう外で寝てもいいと思っているが、ターナがそれを許さないだろう、っていうか許さない、絶対。メディックだから。
気づくと、既に扉の前に着いていたが、想像とは違う。
なんていうかボスが居る扉の前みたいに殺気が感じ取れるかと思っていたが、そんなことはない。普通だ。
もしかして怒ってないのかな、と思いつつ扉を開けた。
……甘かった。リラはベットで布団被って、ガン無視する態度を見せていた。
「そ、その……リラ?」
想像はしていたが、無視。ああ、どうみても怒ってる。
とりあえず、武具を置いて足早に立ち去る。リラに武具捨てられないだろうか、とも思ったが、流石にないだろう。
背後から矢を放たれないかとビクビクしながら、廊下を渡り、階段を降りる。
そうこうしている間に、食事の時間。しかしリラは降りてこない。
顔も見たくないのか……
「ん? リラはどうした、シェルト」
聞かないで下さいお願いします。
266:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:46:52 fTAGr8kL
「え、えっと……僕には解らないけど」
「ダイエット中では?」
「それはない」
ターナの発言に、他の全員が否定する。レンジャーみたいな職業してたらよっぽど大喰らいでもない限り、太る訳がない。それに、リラはどちらかというと小食だ。
「じゃあ……なんでしょう?」
考えてから言おうよ、ターナ。
「まあ食べないと駄目だろ。シェルト、後で持って」
「いや今から執政院でモンスターの報告とか、アイテムの報告とかしてくるから無理。ターナ、代わりに持っていってくれない?」
即答。当然、口実である。報告はしてくるが、モンスターの図鑑等を見て時間を潰すつもりだ。
「構いませんけど……」
「ありがとう、じゃあ行ってくる」
長鳴鶏の宿を出て、とりあえずダッシュ!ダッシュ!バンバンババン♪的な感じで走る。上は何か突然浮かんだ。
「……以上が新規発見のモンスターです。あ、モンスター図鑑見せて貰えます?」
「ああ、構わないよ」
執政院の若長……フェイはボンクラ眼鏡とか言っていたが……が、快く図鑑を貸してくれた。
近くの椅子に腰掛け、パラパラとめくる。
267:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:47:51 fTAGr8kL
……っていうか、何でレンさんとツスクルが登録されてるんだ……人じゃないか……あの時報告したのは……テッドか。
こうジックリ見るのは初めてなので、色々発見があった。
……とりあえず、アーマービーストの危険性は少ない、と書かれていたのは納得いかなかった。前に体当たりされて骨折れたのに……
とりあえず修正しておいた。攻撃力、防御力共に高く危険な存在と。
「……トさん、シェルトさん、起きてください」
―そうこうしている内に、眠ってしまったらしい。ボンクラ……おっと、若長が起こしてくれた。
「ああすみません、今何時ですか?」
「今は……11時ですね」
11時か。リラももう寝ているだろうか……
図鑑を返却し、重い足取りで宿へと向かう。
―今後、第五層に着いた冒険者がアーマービーストに用心する様になったのはまた別のお話。
とりあえず宿に着いたが、既に大半は寝静まっている様子だ。冒険者は朝が速いので、基本的に速めに寝る。
……三時に帰ってきて、寝過ごす事もあるが。
なんとなく安心したが、まだ油断は出来ない。リラが眠っている事を確認できないと……
268:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:48:48 fTAGr8kL
ゆっくりと扉を開けると、リラは静かな寝息を立てて眠っていた。
これでようやく安心し、布団に潜り込む。
これで解放される筈だ……冒険中は気にしてる場合じゃないし、宿は別の部屋になる。またフェイが手違いとかでリラと同じ部屋になったら、街の誰かに頼んで、泊めてもらう。無理なら外で寝る。風邪引きそうだが、構わない。
―突然、背中に柔らかい感触が……
悲しいかな、本能的に理解した。それが何かを。
「リリリリリラ!?ななななな何を!?!?」
そう、リラが抱きついている。本来喜ぶべき状態なのかもしれないが、思わず暴れる。
「……好き」
―は?
思考停止。スキ?
「……僕、シェルトの事好き。大好き。誰よりも好き」
!!!@rira?.3祖、のうk菜xt藻hlcr!?!?
漫画なら、頭から煙が出ているだろう。それ程の驚き。
「……だ、だから、その……だ……//だ……だ……抱いて……///」
ボン!
―実際に煙が出た。ハハッ、エロパロだからね!
「だだだだだ、抱いてって……その……///」
「あ……う……///」
リラは暗闇の中でも解るほど、真っ赤になっている。可愛い。多分、僕も同じだけど。
269:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:49:42 fTAGr8kL
「そそそそその……好きって……いつから……?//」
「その……僕……前は、ルークの事気になってた……でも、ルークが死んで……あの時は泣いたよ、いっぱい。でも、強くなって……仇を取る為に……探索を続けた……シェルト……何度も、僕を守ってくれた……それで気がついたら……好きに……//」
かなり時間を掛けて説明してくれたお陰で、少し落ち着いてきた。リラは顔を背けていても、加えて前述の通り暗闇でも解るほどに真っ赤だ。
「だ……だから……その……して……///」
ボ……プスプス……
―耐性が出来たのか、不発で終る。それでも、真っ赤になるのは変わりない。
「ででででででも、怒ってたんじゃ……//」
「怒ってないよ……今日のルークの墓参りで、ふっきったんだ……僕、ルークがまだ生きてるんじゃないかって……思ってた。でもそれじゃ……駄目だから……これからは、シェルトだけを好きになろうって……それで意識し始めたら、恥ずかしくて……」
そういう事か。それにしても、説明が長くて落ち着く時間が出来て助かる……なんか考える事が違うな、ムードと……
270:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:50:43 fTAGr8kL
―唐突に、唇と唇が重なり合う。
「!?!?」
突然の事に再度、混乱。
そして、口内に彼女の舌が入ってくる。
本能的にそれを受け入れる。ぎこちないながらも、互いの舌を絡ませる。
「ん……ちゃぷ……ん……プハッ!」
ようやく口を離すと、互いに肩で息をする。
回復すると、問う。
「突然、何を……」
「その……キスが先かな……って……///」
突然、抱き締めた。
抱き締められたのではなく、抱き締めた。
「シシシシェルト!? 何を……///」
「その……よくは知らないけど……君をリードするから……だから……//」
ようやく、覚悟を決めた。
「え……あ……ぅ……///ぉ……お願いします……///」
271:名無しさん@ピンキー
08/12/02 21:53:02 fTAGr8kL
今回はここまでです。本番は次からだぜ!
ところで、トリップ付けた方が良いんだろうか?どうも忘れそうなんだが……今回も忘れたしね!
272:名無しさん@ピンキー
08/12/02 22:33:18 eEBcAVgk
>>271 GJ
キミはトリップを付けて作品の正真性を証明してもいいし、
あえてつけずに文章のみで勝負してもかまわない。
273:名無しさん@ピンキー
08/12/02 22:35:12 qEFx3bkQ
聞いた話によると///は多用しないほうがいいらしい。
274: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/03 17:16:31 zTiXbUxU
>>272
文章に自信がないから付けるわ。
多分忘れるけどな!
>>273
こちらスネーク、了解した。出来るだけ使用は控えたいと思う。
まああれだ、書いてる途中にノリノリになっちゃって、気づいたら事後って言うorz
流石に今日は無理かも解らんね。
275: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/06 22:34:37 1HH5TCo2
色々忙しい&エロ難しい、が重なって遅れたぜ・・・orz
まあエロさの欠片もないけどね!
とりあえずオワタよ。
276: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/06 22:35:22 1HH5TCo2
「えっと……その、まずは服を……」
「う、うん……あっち向いてて……」
リラの言う事に従い、後ろを向く。後ろから布が擦れる音が聞こえてくる。
……こんな事になるとは、執政院に居た時は思いもしなかった。むしろ一度も思った事はない。
「ぬ、脱げたよ……」
再度リラの方に目を向けると、一糸纏わぬ彼女の姿。
ここまで来れば、鼻血が出るようなベタな事はなく、手を胸に当て、揉む。
「あ……」
お世辞にも巨乳とは言えないが、柔らかい。
続けて、突起を刺激する事にする。
まずは親指でクリクリと刺激する。
「ふあ!?」
いきなり触られ、驚いた様だ。だがそんな事はお構いなしに、舐め、しゃぶり付き、甘噛みする。
「あふ……ひゃう! ッ! ……ま、待って……待って……!」
「や、やり過ぎた?」
見ると既に乳房が立っている。感じてくれている様だ。
「そ、そうじゃなくて……その……シェルトにも、気もちよくなってほしい……」
上目使いでこちらを見つめてくる。凄く可愛い。
……というか待って、ズボンを下ろさないで……まあ、抵抗できないわけですが。
277: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/06 22:36:29 1HH5TCo2
やがて、パンツも脱がされて下半身に何も身に付けていない状態になる。
そして、硬くなった自分の逸物が外気に触れる。
「うわ……こんなにおっきいんだ……うんと……えっと、こうかな……はむっ」
「ちょ、リラ!?」
突如咥わえて、顔を前後し始める。頬は紅く染まっている。
次第に舌も使い始め、ぎこちない舌使いが気もちいい。
「あむ、ん……んむ、れろ……ヒェルト、ひもちひい?」
「うん……凄く……」
しばらくの間、ぴちゃぴちゃと、いやらしい音が部屋に響く。
だが、次第に限界が近づいて来ていて、既にその寸前。
「リ、リラ、出そう……」
「んむ……出ひて……あむ、……れろ、ひいよ?」
「う……うぁっ!」
精子が性器を通り、リラの口の中を犯して行く。
「んむ! ……ゴクッ、ゴクッ……変な味……」
自分の精子を飲み干し、顔を離しての第一声がこれだ。
「飲まなくてよかったのに……」
「そんな事より、その……僕の、ここに……///」
リラが自分の秘部を指差しながら言ったので、思わず鼻を押さえる。
まあここまで来れば鼻血が出るようなベタn(ry)
リラを仰向けに寝せて、秘部に自分の性器を当てがい、念の為確認を取る。
278: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/06 22:37:23 1HH5TCo2
「えーと……入れる、よ……?」
「うん……来て……」
グッ、と力を込めて挿入。
「ッ!!」
同時に、リラが苦悶の表情を浮かべ、自分のシャツをギュッ、と握り締める。
想像していたよりはスンナリと入り、すぐに根元まで入る。
それよりも、自分の性器が締め付けられ、初めての快感に意識が飛びそうになる。
「だ、大丈夫?」
「痛……い……」
「……じゃあ、しばらくは動かない方が……」
「う……ん……」
しばらくは動かずに、抱き締めていた。ただ、力無くこちらに身を任せて居るのが愛おしくなり、段々と跡が出来そうな程に強くしていった。
「シェ、シェルト……痛いよ……」
リラが余りの痛みにうめき声を漏らし、慌てて弱くする。
「ご、ごめん、大丈夫?」
「うん……それより、動いて、いいよ……そんなに痛くなくなってきたから……」
「じゃあ、このまま……」
リラを抱き締めたまま、腰を動かして行く。
「ふあ! ひあ!」
「リラ! リラ!」
一心不乱に腰を振り、ピストン運動を続ける。奥を突き、戻し、また奥を突く、それを繰り返す。
279: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/06 22:38:18 1HH5TCo2
「あっ! シェ……あふ! ルト……キス……くあ! して……」
リラがあえぎながら言ったので、今度はこちらから唇を重ねる。
「んむ! ん、ん……ん! んん! んんんんんっ!! ん……プハッ!」
口を離した二人の間に唾液の糸が繋がっていた。
ずっと腰を振り続け、奥を突き続けていたので、限界が近づいていた。
ただそれは、リラも同じだったようだ。
「シェ……あっ! 僕……イきそ…ふあぁ……」
「う……ん……僕、も……」
「一緒に…あぐっ! イこっ!」
「リラ……っ! リラ、出そう……」
「ぼ……くも! 来ちゃ……う!」
「リ……ラ!」
「シェ……ルト!」
―ドクッ。
「ふあぁぁぁ!! 出てるよぉ! 僕の中にヒェルトのせーし出てるよぉ!」
―精子の放出が終わった後、リラから自分の性器を引き抜くと、血と精液と愛液、全てが混じり合った液が出てくる。
「ね……リラ、子供……産まれるかな?」
「解らない……忘れちゃった」
「そっか……産まれたら、引退しなきゃね……」
「産まれなかったら?」
ずっと、気づいてなかった。
リラが、僕の事を好きだって事。
だから……
280: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/06 22:39:15 1HH5TCo2
「世界樹の探索が終わって……僕達の重荷が降りたら……結婚してほしい。受けて、くれるかな? このクエスト」
「え……そ、その、僕で良ければ、喜んで……//」
真っ赤になりながらも、受け入れてくれた。
ありがとう。
心の底から言いたい事は、この言葉。
受けてくれたからには、死ねないし、死なせない。
「君は、僕が守るから……」
最後に短くキスをして、二人は眠りに落ちていった……
~fin~
おまけ
~テッド部屋~
「……終わった、か?」
「終わりましたね」
「早漏でヘタレですね、彼」
ここはテッドの部屋の筈だが、フェイ、ターナ、後何故か糸目。
「しかし、プロポーズまでするとはな……」
「私、憧れちゃいます……」
ウットリした目で、あらぬ方向を見ている。帰ってこーい!現実の世界は多分良いとこだ!だから、帰ってこーい!
「しかし正直寒いですよね」
……しかしこの糸目、毒舌である。
「まあ、仕方ないんじゃねえか? シェルトじゃあれが精一杯だろ」
「でも私は、憧れちゃいますねぇ……」
「夢物語は良いから、現実に戻りましょうか」
「貴様等……
いい加減にしろ! 今こそ禁を解く! 超核熱の術式!」
281: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/06 22:40:40 1HH5TCo2
ドーン……
エトリア新聞
昨夜、長鳴鶏の宿にて突然ある一部屋が爆発した。
そこはギルド"キバ"のテッド氏の部屋であり、テッド氏を狙った犯行であると思われる。
今後も調査を続ける予定である。また、今回の事件で死傷者はいない。
二面、シリカ商店で法外な値段を付けたとされ、シリカ氏任意で事情聴取、「それでもボクはやってない」
三面、モンスター図鑑に落書き、修復作業中。
「……物騒だね。テッド、大丈夫だったの?」
「ああ。何かの術式の様だったな」
「(ヒソヒソ)嘘付いてますね……」
「(ヒソヒソ)糸目も脅されてるからなぁ……俺達もだけど」
「何か言った? 二人共?」
「いやなんでもねぇよリラ」
「はいなんでもありませんよ」
「……何で棒読み?」
本当に~fie~
282: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/06 22:44:14 1HH5TCo2
以上ですー、ネタも多少含めましたが、全部解った奴挙手。
感想とか意見とか貰えれば嬉しい。
283:名無しさん@ピンキー
08/12/07 23:48:38 QjzLwdNy
GJなんだぜー
残りキャラのエロもあると信じてる
284: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/13 18:00:44 UWcoMxJc
前回のを保管庫に入れてくれた人、ありがとう。
>>283
残りで3Pですね解ります。
で、次なんだが・・・怪電波を受信して、きんちょさんつええ!を書きたくなった。で、書いてみた。
短いけども。1200字ぐらいだw
285: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/13 18:01:43 UWcoMxJc
―彼は、竜としてどのくらい生きたのだろう?
彼は、竜としてどれ程人を殺めただろう?
彼は、竜という化物に産まれてどんな人生……いや、竜生を生きてきただろう?
彼はどんな疑問を持ったのだろう?
―世界樹の、6F。
まるで森が燃えてる様なここに、一匹の巨大な竜と、一人の男の姿があった。
ただ、男の姿が異常。
まず、鎧を着ていない。申し訳程度の衣で、他には何も身に付けていない。
次に、持つ物が異常。
笛が一つに、短剣一つ。それだけだ。
「……なあ、君は疑問を持った事、あるかい?」
男の問掛けを無視し、竜は業火と言える程の火を薙ぎ払う様に吐く。
男は跳躍し、軽々と火を避わす。
「僕はあるよ。何度も。世界樹が倒れればどれだけの命が失われるか。」
竜が火を避けられた事が気に入らなかったのか、辺りを震わす咆哮で男の耳を壊そうとする。
同時に、男が手に持っていた笛を口に当て、奏でる。
それは非常に美しい音を奏で、咆哮を無効化する。
「他にも世界樹が焼けたらどうなるか、とかね。ほとんどは無理な事ばかりだよ」
286: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/13 18:02:43 UWcoMxJc
男は淡々と、言葉を続ける。まるで竜に言い聞かせる様に。
「それで、最近の疑問は……
伝説の竜と呼ばれる者達を倒したら、どうなるのかな?」
途端に、男は殺意を剥き出しにした。
「既に、他の竜達は倒した。後は君だけさ。さ、奏でてあげるよ……鎮魂歌を、さ」
終
287: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/13 18:06:00 UWcoMxJc
……ん?続きや前の話?ない。
エロ無しでゴメンね、絡みも無しでゴメンね、厨二病全開でゴメンね。
正直最後の辺り書きたかっただけじゃね?って言われたら否定できないから困る。
・・・つーかきんちょさんに見えないね。
288:名無しさん@ピンキー
08/12/13 19:49:34 6s3HyHYv
ドラゴンビートでぬっころされる金バドが見えた
ししょーなら一人で倒せなくもないけどなw
289:名無しさん@ピンキー
08/12/15 14:17:19 Jmb3yFht
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290:名無しさん@ピンキー
08/12/15 14:17:55 Jmb3yFht
誤爆
291:名無しさん@ピンキー
08/12/15 14:31:16 ZSA0cxt8
わざとだろw
292:名無しさん@ピンキー
08/12/17 09:11:07 fIclzAJW
ああ、何か変だと思ったら全裸カウンター状態?
293: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/18 23:01:49 lyFKB8yv
>>292
君は彼が実はソードマンで陰でパラが完全防御張ってると思ってもいいし、非装備の状態の時は避ける確率が非常に高いと思ってもいい。
ニア実はソド
避ける確率
ここで、みんなに聞きたい。
クリスマス時に何か投下しようと思うんだが、恋愛でオk?
いや、エロの才能ないからネタと純愛物で突っ走るつもりだけど念の為。
ちなみにクリスマス会的なノリで書いたら他の版権物のネタだらk(ry)
そろそろ投下控えようとも思ってるが。スレが私有物化してる気がしてさ・・・
294:名無しさん@ピンキー
08/12/18 23:03:33 km/uodSg
>>293
黙って堂々と投下すれば良い
295:名無しさん@ピンキー
08/12/18 23:08:43 XgUtvKpk
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ?
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
296: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/19 22:22:02 mPNim1d0
このスレの皆の優しさに全俺が泣いた。
とりあえずクリスマスパーティネタから投下。
全キャラ(多分)総出演は面倒だぜ・・・
もう一つの恋愛もも少しで書き上がる。最初の続編風味。
297: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/19 22:23:25 mPNim1d0
ブシ子「さあ後少しでクリスマスらしいから、パーティだ。ギルドの繁栄を願って、乾杯!」
一同「かんぱーい(クマー、ガウ)!」
地味子「……」
赤ソド子「どしたの地味リーダー?」
地味子「地味って言うなぁ! いや、乾杯の音頭さえも副リーダーのブシ子に取られてさ……最近ネガティブなんだ……」
ショタパラ「元気出して……」
地味子「うう……死にたい……」
ショタパラ「死んじゃ駄目だよ! 生きて! その……僕リーダーの事……す……なんでもない!///」
ダク姐「若いって良いわね……」
メディ姐「アラアラウフフ」
アルケ姐「おばさんかお前は?」
ライ爺「若さ故、k(ドスドスドス)」
地味子「どっから入った出てけぇ!!」
ライ爺「ゲフゥ!?」
デコソド「あ、実質的にトリプルショットだったダブルショット」
赤ソド「うわぁ、ミンチより酷いや」
青ソド「やつ当たりだな……」
金アルケ「ここはシャンパン置いてあるのか」
茶カスメ「(ゴクゴク)」
葉っぱ「(ザバァァ)」
金アルケ「葉っぱ浴びる様に飲むな、ていうか本当に浴びるな!」
桃鳥「(ゴクゴク)」
おさげ「(ペロ……ゴクゴク)」
金アルケ「お前ら未成年だろ!?」
茶カスメ「ZZZ……」
金アルケ「寝てるし!」
298: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/19 22:24:17 mPNim1d0
金鳥「……金アルケさぁん……好きぃぃ……」
金アルケ「お前は酔っぱらった勢いで何を言っている!? そして絡み付くな!」
褐色パラ「(ヒソヒソ)」
褐色バド「(ヒソヒソ)」
金アルケ「お前ら助けろぉー!?」
白カスメ「羊が一匹、羊が二匹……寝たぞ」
金アルケ「それ睡眠の呪言なの!? ともかく、助かった……」
白カスメ「では私達が」
緑カスメ「頂いていきまs」
金アルケ「超核熱の術式!」
変態紳士二人「ギャァァァ!」
ガン太「爆発!? なんだろうな、狼」
狼「ガウ?」
ドク爺「儂も知らぬのぉ……」
クマー「クマー」
パンダ「クマー」
眼鏡ガン「はい、お肉」
虎「ガウ♪」
パラ子「ここでケーキ入刀です!」
黒アルケ「いや入刀って、結婚式じゃねえ」
メディ子「ツッコミは無視です!では姫子さんどうぞ!」
姫子「我はゼ〇ガー・〇ンボルト……菓子を断つ、剣なり!」
スパッ
姫子「またつまらぬ」
ガン子「お見事でした、では退場お願いします」
姫子「……ウワァァァァン!」
褐色ダク「マジ泣きしてたぞ……」
ブシ男「当然だな……」
ブシ爺「いくら儂でもあそこまでやらんぞ!」
299: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/19 22:25:14 mPNim1d0
眼鏡メディ「倒れた人居ませんかー?」
玉ねぎメディ「特に女性居ませんかー?」
青ダク「下心丸見え乙。さて、ちょっとメディックになってくr」
ドリ子「オールボンテージ! エクスタシー! ジエンド!」
変態紳士三人「ギャァァァ(ハァハァ)!」
デコドク「汗かいた……お風呂ある?」
赤ソド「何故かあるらしいぜ?」
デコドク「じゃあ入ってくる」
アーテリンデ「じゃ私も」
変態紳士戦隊「何……だt」
ドク子「A〇フィー〇ドの使い方ぁ! こうよ!」
変態紳士戦隊「ギャァァァ(ハァハァ)!」
おさパラ「さて、ゆっくり酒でも飲むか」
おさガン「おっさんはおっさん同士な」
ドク男「私は違う!」
おさパラ&ガン「ハイハイワロスワロス」
緑レン「こちらス〇ーク、聞こえるか金レン?」
金レン「聞こえている。状況はどうだ? 覗きは上手く行っているか?」
緑レン「極めて順調d」
ザー
金レン「スネーク!? 応答しろ!? スネーーク!?」
レン姐「なるほど……お前らがグルだったか」
金レン「は!? いや誤解」
レン姐「問答無用」
ドスッ
いいんちょ「えー、クリスマス会はこれにてお開きになります」
一同「えー(一部ホッ)」
300: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/19 22:26:14 mPNim1d0
いいんちょ「続きまして、忘年会を行います!」
一同「イエー!(一部あああああ!)」
ガチャ
シリカ「いやぁ、遅れてごめん! お店忙しくてさ!」
シトト「私が参加していいんでしょうか……?」
バーロー「表ラスボスなのに雑魚……雑魚……」
世界樹の王「雑魚乙」
おさギルド長「じゃあ一対一で戦ってくださいね!」
糸目「どんどん高くしてやるぜwフヒヒサーセンw」
おばちゃん「おばちゃんエクスタシー!」
糸目「目が、目がぁぁ!」
宿屋の娘「行け! 青眼究〇龍(氷龍)! 滅びのバーストストリーム!」
糸目「ギャァァァ!」
ツスクル「レン……お酒飲んで」
レン「駄目だ」
ボンクラメガネ「アーマービーストは危険少ないです!」
爺「死ね。氏ねじゃなくて死ね」
ギルド長「さて、酒でも飲んでくるか……」
おさ酒場「付き合ってや」
ギルド長「うるさい黙れ。そこの女性、行かないか?」
酒場姐「ええいいわよ」
医者二人「では介抱と称してセクハr」
助手「シェ〇ブリットだぁぁ!」
医者二人「ギャァァァ!」
姫「私こんな場所来たことが……」
シリカ「意外ですね」
ブシ子「さあ、忘年会の始まりさ!」
301: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/19 22:30:13 mPNim1d0
以上ですー、忘年会ネタも書くつもりだからお待ちを。
居るだけキャラが大部分を占めるのは認める。間違いなく功労賞は金アルケ。
さて、恋愛ネタを書く作業に戻ります。
302: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/19 23:58:31 mPNim1d0
書き上げましたよっと。
何て言うかテッドの口調が違u(ry)
しかし何か悟ってる風になっちまったぜ・・・
303: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/19 23:59:13 mPNim1d0
―あれから、二週間経った。
よく解らないが、シェルトがリラにプロポーズして受けてもらったらしい。
二人は隠しているつもりだが、バレバレである。
まあ世界樹の探索は続けているので、しばらくは引退しないようだ。
そして今日は、休みだ。
シェルトとリラはゆっくり休むと言っていた。
フェイとターナは知らないが、下らない事だろう。
そして今私は、ギルドの資料室に向かっている。
名の通りなので詳しい説明は省く。
―研究室にたどり着き、扉を開けると、私には見慣れた光景だが、本棚に本、本、本がズラッと並んでいる。
そして、研究室の一角で一人の女性が椅子に腰掛け、本を読んでいた。
「ネル、君はまたここか?」
―ネルは、カースメーカーの女性。基本的にギルドで待機しているが、欠員が出た場合は付いてくる。
また、体に刺青を施してあり、それは呪術に不可欠らしい。
天才肌で、アルケミストの術式も多少は扱える。まあ私が教えたのもあるかもしれないが……
要するに、彼女の事を気に入っている。優れた才能の持ち主を見ると、自分の手で育てたくなるという、アレだ。
304: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/19 23:59:56 mPNim1d0
彼女はこちらをチラリと伺うと、再び本に目を戻す。
いつもの事だ。彼女はあまり話したがらない。
まあ彼女の事はさて置き、今日は本を読みにきた。
まず近くの本棚に足を向け、興味を持った本だけを選び取り四、五冊を抱え、ネルの隣に腰掛ける。
まずは、コレを読むか。"赤き竜"。以前戦った赤い竜の伝承らしいが、どんな事書いてあるやら……
――そして、三冊目、"愛と勇気は言葉"を読み終り、続編"感じられれば力"を取ろうと手を伸ばした時。
「……先生、もう読む本がありません」
隣のネルが、こちらに閉じられた本を持ち、言う。
「ここの本、全て読んだのか?」
ネルがコクリと頷き、こちらを見つめてくる。
資料室は私が買ってきた本を置いてる倉庫の様な物だ。
利用者はネルとたまに私だけだが。
「……なら、買いに行くか。ネル、来るかい?」
「え……?」
「私じゃ君が好きな本は解らないからな」
「あ……はい」
彼女は世界樹に行く時の格好だが、気にせずに街へと出かける。
305: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/20 00:00:45 mPNim1d0
ネルが物珍しげに辺りをキョロキョロと見渡している。
ネルはあまりギルドから出ないと言っていたので、当然と言えば当然か。
ふと、辺りを人が避けて通っている事に気づく。
少し思案し、答えが出る。
ネルはカースメーカー、忌み嫌われる存在だ。だからだろう。
……バカらしい。
「……あの、先生……やはり私はギルドに……」
「……天性の才能と言う物がある。君は、カースメーカーの才能に恵まれた。つまり、なるべき職業だ。それを恥じる事はない、誇りに持て」
「え……はい!」
―もっとも、彼女ならアルケミストでもやっていけるが。
流石にそんな事は言わずに、本屋ヘと歩みを進める。
「―ネル、選んだのはそれだけか?」
「はい……」
―本屋に着き、好きなだけ選んでいいと言ったが、取って来たのは二、三冊のみ。
どうにも彼女は遠慮する癖がある。
「……ネル、遠慮するな」
「遠慮、してません」
フウ、と溜め息をつく。
さっき十冊持っていたのはどこの誰だ。
まったく……プレゼントに80000エンとかの物を要求するどっかの誰かも居るのに、せいぜい3000エンだろう。
306: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/20 00:01:36 mPNim1d0
……ん?プレゼント?そうだ、今日は……
「……ネル、今日はクリスマスだ。好きなだけ選んで持って来ていい。それをクリスマスプレゼントとしてプレゼントする」
「え、あ……は、はい」
よく解らないが、何と無くこれなら行けると思った。
彼女がすぐに走っていき、戻ってくるのもすぐだった。
「―先生、ありがとうございました」
既に本屋を出て、ギルドへ帰る道を辿っていた。……結局、少し遠慮したのか八冊だったが。
彼女は本が入った袋を大事そうに抱え、笑っている。笑っているのを見るのは久しぶりだ。
「気にするな。君は天からの才を常人より少し多目にもらっている……それは努力で開花する」
「はい!」
「……なにより、君の成長が楽しみになってきている私もいるのでな」
「えっ……?///」
思わぬ発言に、彼女が目を丸くすると同時に、頬を紅く染める。
自分でもこんな事を言うとは思いも寄らなかった。気まぐれ、だな。
「あ、あの、シリカさんのお店に行きませんか……?」
ローブの裾を引っ張っているネル。彼女の違う一面を見た気がする。
なにか、欲しい物があるのだろうか。
ていうか、今日はよく喋るな。
307: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/20 00:02:19 mPNim1d0
「構わないが……」
「じゃ、じゃあ、行きましょう」
現在地からすぐ側なので、歩いても三十秒で着く。
……しかし、キバ御用達と書かれているのはなんとかならないのだろうか。反対したのに、フェイが半場一方的に決めてしまった。
まあ、もう諦めかけているが……
溜め息をつき、取っ手を掴んで扉を内側に向けて押す。
「あ、いらっしゃ……テッドとネル! どうしたの? 杖かなにか?」
この店の店主、シリカが持ち前の笑顔で出迎える。
営業スマイルかは定かではない。
「え、えっと……先生、後ろ向いてて下さい」
ネルが先程入ってきた扉の方を指差し、言う。
仕方なく振り返って、思案する。
―しかし、何を買うんだ?失礼ながら、まったく欲しがる物が思い浮かばない。
まあ、知らない間に小物等も好きになったのかもしれないが。
―突然、首に何かを掛けられた事で、思案から戻される。
その何かに触れる事で何なのかを理解した。
ネックレスだ。
「その……安物で申し訳ないですけど……クリスマスプレゼントの、お返しです」
うつ向きながら、ネルが呟く。
308: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/20 00:03:04 ZIFtApoI
ポン、と彼女のフードを降ろした頭に手を置く。
「想いを込めるのは、プレゼントも術式も同じだ。この術式で相手を倒し、仲間を守りたい、と。このネックレス、大事にしよう」
「は……はい!」
見るとシリカがニヤけている。目配せで、黙っておく様にサイン。シリカも理解した様で、同じく目配せで黙っておくとサイン。
「……さあ、出るぞ。もう夜に近い」
「はい」
扉を内側に引き、外に出る。
―そして、思いもよらないクリスマスプレゼントが舞っていた。
「あ……」
「雪、か……」
雪が降っていた。初雪、の筈。
近くにいた子供達は大騒ぎだ。盛大にはしゃいでいる。
犬は駆け巡り、猫は布団で丸くなる、と言ったところだろうか。
「ネル、雪は冷たいが、暖かくなる人間もいる。解るか?」
「はい……あの子供達の様にですね」
「ああ……さあ、戻るか。風邪を引く」
「はい」
ネルはフードを被り、二人で、ギルドヘと歩みを進めていった。
以前よりネルが喋る様になり、彼女との距離が近くなった気がする……
end
309: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/20 00:03:47 ZIFtApoI
おまけ
「あ……」
「リラ、どうしたの?」
二人で部屋でのんびりしていて、互いにクリスマスプレゼントを渡し、その後……うん、まあ想像にお任せしよう。
そして窓際に座っていたリラが、気の抜けた感じで小さく言葉を漏らした。
「雪」
「え?」
リラの返事に反応し、リラの隣に行くと、確かに雪が空を舞っている。
「初雪……だよね?」
「そうだね……」
「……リラ、こっち向いて」
「え……む!?」
唐突に、リラの唇を奪う。
そして、舌を入れて互いの舌を絡ませる。初めてキスした時のように。
そして短く唇を離す。
「ちゃぷ……ぴちゃ……あう、シェルト、突然何を?」
「その……言いたくなったんだ。好きだよ、リラ……」
「答えになってない。……僕も好きだよ、シェルト……」
互いの愛を確認し合い、抱き締め合う。
テッドとネルがこうなるのは、いつになることやら……
end
310: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/20 00:08:37 ZIFtApoI
舞っていたは待っていたの誤字じゃないんだからね!か、勘違いしないでよね!?
おや、最初ネル→テッドの片想い路線だったのにいつの間にか両想い路線に乗り換えていたようです。
俺ざまぁw・・・orz
君はネルがおさげと思ってもいいし、茶カスメと思ってもいい。
311:名無しさん@ピンキー
08/12/21 04:46:05 vo8HQTdn
乙。
……人居ねぇ!
312:名無しさん@ピンキー
08/12/23 21:30:53 kEVBqW8O
取りあえずうちの男メディックにキリュウって名前つけてチームバチスタの栄光の最終回見るわ
313:先輩と俺(前)
08/12/24 01:20:02 Hqzeu2W9
いつもみたいにダラダラ前置き書かずに即エロにチャレンジ……
しようと思ったけど、やっぱり前置きだけで10k近いよ? バカなの? 死ぬの?
ともあれ本日は前半のみ投下させていただきます。寸止めですんません。
カップリングは『アルケミ♀(いいんちょ)Xメディック(タマネギ)」
世界樹II6層程度のネタバレありです
――――――――――――――――――
メシん時、アルケミ先輩に『後でちっと私の部屋に来とくれ』と、声かけられてたもんだから
言われたとおりに先輩の部屋に顔を出してみれば―そこは、まさしく研究室だった。
「おお、来たかメディ君」
室内が雑然としすぎていて、一瞬、先輩の声がどこからするのかわからない。
ハイレベルの冒険者ともなれば、部屋もそれなりの広さのモンに止まるのが普通だが(具体的にいうとロイヤルスイート)
その部屋と来たら本棚やら試薬机やら錬成炉やらが所狭しと
押し込まれていて息苦しく、広さをまるで感じさせない。
「メディ君。こっちだ、こっち」
澄んだ声で再び呼ばれて、ようやくモノの山の一角に陣取る先輩の姿を俺は見つけ出した。
先輩は長く伸ばした―というより、面倒で切ってなかったから伸びただけの長い黒髪を
かりかり掻きながら、開いた片手で俺を手招きしている。
先輩はああ言うトコをちゃんとしたら結構イケると思うんだが、もったいねえよなあ。
とりあえず呼ばれるままに近づくが、足元も本やらフラスコやらで埋まっており、
それらの間に僅かに開いた獣道のような隙間を縫うようにして俺は歩き、先輩のとこまでどうにか辿り着いた。
「この部屋スゲエっすね……っつーか、フロースのオバちゃんなんも言わねえんすか?」
「もちろん嫌味の十や二十はさんざん言われているさ」
先輩は罪悪感ゼロのけろっとした顔でそんなことを言う。
「……うるさく言われてんなら、どーにかしたらどーなんすか」
「相応の金は宿に払ってるから、まあ問題は無いよ。それより、掛けたまえ」
『掛けろ』と薦められた方を見やればそこにはベッド。普通、これは座る家具じゃねーだろ。
「……ベッドっすか?」
「不満かね? 生憎と椅子はこのガラクタの山を二つ三つ越えたところにしかなくってね」
「ガラクタって自覚があんならますますどうにかしましょうよ……」
まあそう言う事なら仕方がないと、俺がベッドに腰を下ろせば『女の香り』としか形容できない匂いが鼻をくすぐった。
ベッドに染み付いた先輩の匂いだ。
部屋の状態が状態だけに、シーツもあまり取り替えられてはいないのだろう。
心がまえのなかったところに突然肉感をそそる刺激を与えられ、俺は訳もなくどぎまぎしてしまう。静まれ心臓。
314:先輩と俺(前)
08/12/24 01:20:16 Hqzeu2W9
「粗茶だが飲むか? 君がそろそろ来るだろうとおもって淹れておいた」
俺が座ったのを確かめると、先輩は透明のガラス器具に注がれた薄茶色の液体を差し出してくる。
出たよ。理系職業ご用達のビーカー茶。俺も学生時代はたまに実験室のアレコレで酒やら茶やら飲んだもんだが、
医術学校卒業してからは流石にやってない。
「……コレってちゃんと洗ってるンすか?」
「失敬だな、君は。私だって流石に口をつけるものはちゃんと洗浄と消毒を……あ、すまない。
コレは30分ほど前に私が水を飲んだ時に使ったビーカーだった」
おいおい、なんと言うものを飲ませるつもりなんだ。
器に先輩の唾液とか体組織の一部が付着しているかもしれないじゃないか。
「その程度だったら捨てるのも勿体無いっすし、もらいますよ」
「ふむ、そうか。ほれ」
おっしゃぁ! ゲットだぜ! 先輩との間接キス!
「……しみじみうまいっす」
遠慮なくビーカーに口をつけ、中に注がれた熱い液体を味わいながらすすり飲む。
茶そのものの味は可もなく不可もなくと言う感じだが、先輩の汁が混入してるかと思うと旨さも格別である。
「うん? そんな良い物を淹れたつもりは無いんだが……ひょっとして君は貧乏舌なのか?」
「いや、それ先輩マジへこむんでやめてください……」などと、俺が自分の食生活の貧しさを嘆いていると、
「隣、座らせてもらうぞ」
「ちょっ、先輩っ……」
先輩が遠慮も躊躇もなしにどさりと真横に座り込み、俺のチェリーハートに更なる追い討ちを掛けてくる。
「男と女が同じベッドに並んで座るとか……事情を知らない人が見たら勘違いされますよ?」
「問題ない。この位置なら、ドアからも窓からも物陰になるからな」
いやいや、問題ありまくり。近けーよ距離。でけーよ先輩の乳。
錬金術師の厚手の服の下からでも遺憾なくその存在と大きさを主張しているその乳房は、
先輩が後ほんの少し身じろぎすれば俺の腕に触れてしまいそうだ。
あー、ダメだ、このままだと俺の理性がどうにかなる。とっとと用を済ませて帰らしてもらおう。
「ところで、何の用事で俺を呼んだんすか?」
訪ねると、先輩はメガネの内側の瞳を無邪気に輝かせて答える。
「ああ、たいした事じゃない。君の精液が欲しいんだ」
茶ァ吹いた。
315:先輩と俺(前)
08/12/24 01:20:35 Hqzeu2W9
「おいおいメディ君、大丈夫か?」
「げホッ……や、先輩、がハッ……、いったい何考えてんすか、げほっげほっげほっ……」
精液? 今、精液っつった? 聞き違いだよな? 俺ってそこまで溜まってたか?
気道に入り込んだ茶に咳き込みながら、俺の頭は無駄にカラ回りする。
「ふむ、その反応は想定外だったが……まあいい、順を追って説明しよう」
先輩はベッドから立ち上がると、傍らのガラクタの山を漁りはじめ、やがて一つのボロっちい酒盃を取り出した。
「ほれ」
先輩は一声掛けてそれを俺のほうへと無造作に放り投げ、俺もなんなくキャッチする。
「なんすか、コレ?」
「『諸王の聖杯』だ」
「あー、コレが聖は……って、えええぇぇええっ!!?」
超重要アイテムじゃねーか! そんなモン投げんなや!
「先輩……こーゆーのはもっとこー、丁寧に扱いましょうよ」
「問題ない。上帝との戦いではさんざん核熱の術式を叩き込んでやったが、奴が所持していたこの聖杯は無傷だった。
まあ、数千年もの間、劣化せずに旧世界から受け継がれた神器だ。投げて落としたぐらいじゃどうにもならんよ」
しかしなんで聖杯がココにあるんだ? 先輩率いる一行が、空のお城の大ボスをシメたあと、
聖杯は大公さんの病を癒す為に公宮へ献上されたって聞いてたんだが。
「つーか、コレって今はもうハイ・ラガードの国宝なんじゃ……」
「大公殿の病気が聖杯の力でバッチリ快復したのでな。当面不要になったという事で、公宮から借りてきた」
「借りて……って、何に使うつもりなんスか?」
噂に聞くところによると、聖杯ってのはあらゆる生命を自在に操るっつーシロモノらしい。
深傷をふさぎ、大病を癒し、使い方によっては不老不死すら成しえる。
ンなモンが量産された暁にはメディックなんざ速攻でいらない子になっちまうわけだが、
幸いにも聖杯そのものの製法は解明されておらず、俺が失業する事も今んところは無いらしい。
しかし、そんな豪快なブツを使って、先輩は一体何を……?
「全ての錬金術師にとっての悲願の一つを成し遂げようと思ってね」
「悲願?」
先輩はきっぱりと応えるが、生憎とこちとらアルケミストじゃないモンで、悲願と言われてもピンと来ない。
顔から俺がわかってねーってのを汲み取ってくれたのか、先輩は直球の答えを口にした。
「ホムンクルスの錬成だ」
「……あー、なるほど」
それで、精液か。
先輩の受け売りだが、旧世界の最高峰の錬金術師パラケルスス曰く。
ある種の器具に人間の精液を入れて40日間発酵させてヒトの『精』を抽出する。
それに毎日人間の血液を与え、馬の胎内と同等の温度で保温し40週間保存すると
ヒトガタの生命体『ホムンクルス』が誕生すると言う。
パラケルスス以降、ホムンクルスの錬成に成功した錬金術師はいないと言う話だが、
聖杯の力を持ってすれば、あるいは……
「流石は私の後輩だな。理解が早くて助かる」
「……そっスか」
「理解したところで本題に戻るぞ。分けてくれ、君の精液」
「さらっと言わないで下さいよ……っつーか、そもそもなんで俺なんスか?」
まさか、俺の遺伝子になにか秘められた力すなわちパワーがッ?!
「単純な理由だ。ぶっちゃけた話、君は私に気があるだろう?」
また吹いちまったよ畜生。
316:先輩と俺(前)
08/12/24 01:20:53 Hqzeu2W9
「茶も飲んでいないのに咳き込めるとは、メディ君は実に器用な呼吸器をしているな」
「がっは……、ちょ、ちょ、ちょちょちょちょ、気、ききききききがあるとか無いとかってッ……!」
動揺しまくる俺。いやぁ、こういう場面ってマジですんげえどもるのな。
「ふむ。その反応を見る限り、どうやら私の自意識過剰と言うわけでも無いようだな」
「やっ、そのっ、違っ……」
「違うのか。何だ残念だな」
「違いません違いません違いません! 俺マジ先輩の事スゲェ好きっすから!」
……あれ? 今、俺ってば告っちゃいましたか?
「そうか」
だけどほとんど無反応だよこの人。別に何かを期待してたわけじゃねーけど
もーちょっとこードキドキウフフなリアクションをだね。
俺の内面の盛り上がりとは反比例して、
「そこで取引だ」
クールな表情を崩さぬまま、先輩は言う。
「……取引?」
実に色気の無い返事だ。その場の勢いの告白だったとは言え。ま、そう言うのが先輩らしいと言えば先輩らしいけど。
そして、俺の気持ちが通じたのかどうか解らぬまま、先輩は『取引』の内容を語り始めた。
「私は錬金術と言う名の悪魔に魂を売った身だからな、君の気持ちに応えてやることは出来ないが、
ヤりたい盛りの青年の劣情を満たしてやる事ぐらいはできる」
「劣情を満たす……って」
「君が精液の提供をしてくれるのなら、私がその採取の手伝いくらいはしよう、と、いう話だ」
「あッあの……それってどういう……」
「初心なフリはしなくていい。どういうも何もこういうことに決まってるだろう?」
と言って、先輩は俺の股間に手を伸ばし、ズボンの上から俺の息子を撫でさする。
「ちょっ、先輩っ……って、うわっ! おいおいおい!」
なんかもう、いきなりガチガチだった。
おかしい、いくらなんでもそんなおっ勃たてるほど興奮してねえつもりだが。
昨晩も先輩をオカズに抜いてるってのに溜まってるわけが無い。……つーことは、だ。
「先輩、まさかさっきの茶ァって……」
「バレたか。樹海の特産品でな。強壮効果がある」
「バレたかじゃねーっすよ!! 何してくれ……うはぁ…、うっ、ぉお」
流石に頭に来て怒鳴りつけようとしたら、先輩の指がよりいやらしく絡み付いてきて
ぶっちゃけ布越しの刺激でもスゲェ気持ち良い。
317:先輩と俺(前)
08/12/24 01:21:09 Hqzeu2W9
「面倒だからビジネスライクに行こうじゃないか。私は健康な青年男子の精液を得る。
君は憎からず思っている相手から性のご奉仕を受ける事が出来る。お互いにとって益ある話だろう?」
「……そ、それは手とか口とかで?」
「手でも口でも。お望みならばパイズリでもスマタでも。もっとも今回、性交そのものはNGとさせてもらう。
精液に愛液を混合させてしまってはホムンクルスでは無くエリクサーの材料になってしまうのでね」
……ぬうう。
本番行為は禁止と言え、美味しすぎる話だ。
しかし、いくら俺が経験薄弱な童貞小僧だからって、少々ナメられている話でもある。
エサをちらつかせれば、男は何でも言う事を聞くと思ったら大間違いだ。
やはり、ココは一発ガツンと言わねばならない事は言っとくべきだろう!
「先輩っ!」
「なんだ?」
「ぶっちゃけそれは、足コキとかもお願いしちゃってもよろしいんでしょうかっ!!」
「……君はそんなシュミがあったのか」
珍しく先輩のクール面が崩れ、呆れ顔を形作る。
「男にとっては己の性癖が満たされるかどうかは最重要っす! どうなんすか!」
「足か……精液が飛び散って回収に手間取りそうだが……ふむ、ならばこうしよう。
必要量の精液を採取できて、なおかつ君にまだ余力があったら、そのときは足でする
……と、言う事でどうだ?」
「乗った!」
―と、言うわけで俺は先輩にイッパツ抜いてもらうことになったのであった。
♂♀
(後半に続く)
318:名無しさん@ピンキー
08/12/24 09:09:07 brSha8I4
メディ君てんで駄目なヤツじゃないかw
319:名無しさん@ピンキー
08/12/24 17:05:20 hQZX9hZt
ぬあああああああああ、イヴも仕事だ!残業だ!
でも発注書がまだ来ない!どういうことよ!
ってことで一人寂しくメール待ちながら久々に何か書きますね。
イヴの17時まわってやることがこれか……
320:名無しさん@ピンキー
08/12/24 18:13:38 hQZX9hZt
話が一段落したところで放流しますね。
「Pandra 2」
URLリンク(w3.abcoroti.com)
24:00までに完結予定! 請うご期待(と憐憫)!
321: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/24 22:21:59 xrPuFN6j
お二方、乙です。
そんで出来ました、ネタですが。
322: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/24 22:22:40 xrPuFN6j
赤ソド「俺は赤ソド。サンタ役を撲殺て……メディ姉に頼まれた」
金レン「前回のお仕置きでトナカイ……」
緑レン「上に同じ……」
助手「助手の助手です」
白カスメ「私はトナカイじゃない、睡眠の呪言要員だ」
赤ソド「さあ、まずはショタパラだ。……グッスリ寝てるな」
助手「えーと? サンタさん休んでください」
金レン「(´;ω;`)ブワッ」
緑レン「ええ子や……ホンマええ子や」
白カスメ「だが待ってほしい、他の奴らにプレゼントを渡したくないだけじゃないのか?」
赤ソド「ぶち壊すなよ……まあ、リーダーの服でも置いとくか」
緑レン「ちょwおまw」
金レン「犯罪w」
赤ソド「さ、次はおさげの所行くか」
白カスメ「寝てるな。えー……ショタパラの好意をください」
金レン「何書いてんだw」
緑レン「バカスw」
赤ソド「仕方ない、代筆でラブレター書いておくか」
助手「それ解ったら返ってダメージ受けません……?」
赤ソド「アーアーキコエナーイ。次は金鳥行くか」
323: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/24 22:23:58 xrPuFN6j
金レン「女みたいな部屋だな、オイ。何々……女体化してください」
緑レン「ええええw」
白カスメ「アホスw」
赤ソド「こんな事もあろうかと、デコドクに女体化薬貰ってたぜ!」
助手「何故そんな物が……」
赤ソド「次は、宿屋の娘所行くか」
金レン「ktkr」
緑レン「これはwktkせざるを得ない」
白カスメ「友よ……今が駆け抜ける時!」
赤ソド「うるせえ変態共。何々、皆さんが無事に帰ってきてくれます様に」
金レン「じゃ、下着あさって来ますね!」
助手「ぶち壊し!?」
赤ソド「まあ、ダクハンと医療院のジジイ、緑カスメがいるからいいよ」
青ダク「止めないのか?」
おばちゃんエクスタシー!アッー!
赤ソド「ああなる事が解ってたからな……」
緑カスメ「成程な、次は桃鳥辺り行くか」
青ダク「まさにロッリロリにしてやんよ! だな」
赤ソド「んー、大人にしてください」
緑カスメ「普通だな……つまらん」
赤ソド「オイィ? お前は混沌を望んでいるのか?」
青ダク「あっ、ジジイが死んでる! 凍死か!?」
赤ソド「さあ次に行こうか、眼鏡医者でいいだろ」
324: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/24 22:24:42 xrPuFN6j
助手「何でしょう?(……ギャルのパンティおーくれ!)……おさパラの下着が欲しいそうです」
赤ソド「マ ジ で」
青ダク「両刀かよw」
赤ソド「投下! 撤退汁! 次はシリカ嬢行っちゃいますか!?」
緑カスメ「タイーホフラグ立ったな」
青ダク「寝てないな、緑カスメよろ」
緑カスメ「羊が一匹、羊が二匹……よし」
助手「もっとお店大きくしたい、と」
赤ソド「じゃあレアドロップ置いとくか。ついでに男として煩悩に勝てん、胸揉んどく。これ以上揉んだら起きそうだから駄目だぜ?」
青ダク「ズルイぞ」
緑カスメ「(´∀`)ノヘンタイナカーマ」
赤ソド「変態じゃねえ! 次はシトトちゃん行くか」
青ダク「変態だろjk……」
緑カスメ「何、1000000enください」
赤ソド「失望した! じゃ、そこら辺のゴミ入れとくか」
緑カスメ「まさに鬼畜」
青ダク「そこに痺れる、憧れるぅ!」
助手「なんだろうこの人達は……次は金ドク子行きましょうか」
赤ソド「んー、猫耳、猫尻尾ください」
緑カスメ「何があった」
青ダク(言えない……ふざけてコスプレさせたら似合ってて、それを言ったなんて……)
325: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/24 22:25:31 xrPuFN6j
赤ソド「じゃあこのデコドク製猫化薬を」
助手「色々作ってますね……」
青ダク(俺歓喜)
緑カスメ「次は、ガン太行くか」
赤ソド「ん~、ペット用の物色々ください」
青ダク「狼大事にしてるからな、一年分のマンガ肉と最高品の首輪、爪置いとくか」
緑カスメ「ん、次は師匠行くか」
助手「胸大きくしてください……」
赤ソド「つ牛乳」
緑カスメ「投げやりw」
青ダク「赤ソド子行きますか」
赤ソド「えーと? ……ブッ!?」
青ダク「どうした!?」
赤ソド「い、いやなんでもない」
緑カスメ「命ず、動くな。……赤ソドに初めてを奪ってほしいです……死ね」
青ダク「氏ねじゃなくて死ね!」
赤ソド「何嫉妬団になってんだ! ホラ行くぞ!」
緑カスメ「死ね変態」
青ダク「死んで詫びろ変態」
赤ソド「変態じゃねぇ! 次はリーダー行くか」
助手「本気ですか? レンジャーの部屋と言えば、忍者屋敷も真っ青な位危険ですよ?」
緑カスメ「赤ソド囮にすりゃ良いだろjk」
青ダク「多数決で三、一になりましたので行ってらっしゃい」
赤ソド「ちょ、助手の取れてなi」
ドスドスガスベキゴキバキゴーンドーンフタエノキワミ!アッー!
326: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/24 22:26:20 xrPuFN6j
惨状をダイジェストでどうぞ。
ショタパラ「ん~……ブッ!? あわわ……僕はこれをどうすれば……///」
おさげ「手紙……? ……///」
金鳥「女体化薬……これで金アルケさんを!」
宿屋の娘は心に一生刻まれるであろう傷を負った!
金レン、緑レン、白カスメは心に一生k(ry)
桃鳥は心n(ry)
眼鏡はk(ry)
シリカ「あれ……? 寝ちゃってた、ってこの素材何?」
シトトh(ry)
金ドク「ニャー。ニャゴ? フニャニャニャ♪」
青ダク(可愛い……過ぎる……)
ガン太「良かったな、狼」
狼「ガウ♪」
師匠「牛乳……まあ、飲んでおくか」
赤ソド子「伝わった、かな……///」
地味子「ハァ……赤ソド、君馬鹿でしょ? 僕に夜這い掛けようなんて」
赤ソド「いや、違u」
地味子「言い訳無用」
ドスッ
327: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/24 22:28:49 xrPuFN6j
半端なところで終ったが後悔はしてない。
おさげがショタパラ好きなのは後付けです、すみません。
まああれだよね、赤ソドってラッキーなのか不幸なのかよく解らんね。
328:319
08/12/24 23:54:47 hQZX9hZt
皆様、クリスマス・イヴにGJ! あーんど、メリー・クリスマス!
さて仕事するか……
329:代理投下です
08/12/28 01:14:22 MWumWAs2
うん、ごめん。
またまた前後編のつもりが、前中後編になっちゃったんだ。
こんな短編のアホみたいな話に長文書いて構成力無いの? バカなの? 死ぬの?
ともあれ、>>317の続きっす
残りは後日。
次で終わります。終わるったら終わります。
330:先輩と俺(中)
08/12/28 01:15:21 MWumWAs2
「それでだな。最低限コレ一本分は必要なのだが、いけそうかね、メディ君?」
そう言って先輩から手渡されたのは、25cc入る茶色のガラスアンプル。
冒険者ならメディカを入れてる小ビンといったほうが通じやすいだろうか。
「やってみねーとわかんないところはありますけど……結構厳しいかもしんねっす」
一見、25ccというと少量に感じるかもしれないが、採取する物が精液となると話は別である。
個人差はあるものの人類男性の一回の射精量は2cc~10cc。
俺は人様より精液量が多いという自覚はあるが、それでもアベレージで言うならイッパツ7ccというところか。
4発出せばノルマクリアだが、そこまで連射するとなると回数を重ねるごとに量が減るのは目に見えてるし、
そうそう計算通りには行くまい。はたして必要量を射精(だ)しきるまで体が持つかどうか。
「何日かに分けて採取するって訳にはいかねーんすか?」
そのほうが何日か続けて先輩のエロご奉仕を受ける事が出来るわけで、俺的にはむしろそっちの方が嬉しいしな!
「ホムンクルス錬成の為の精液は鮮度を統一する必要があるのでね、同日のうちに搾精しなければならないのだよ」
先輩はそっけなく答えを返す。うーむ、流石にそこまで思い通りにはならないか。
「じゃあせめて今日じゃなしに、3,4日溜めてから抜いてもらうってことで……」
オナ禁の果てに溜めて溜めて一気に大放出! コレこそ男の本懐だろう! おまけに相手は先輩だ!
「残念ながら星のめぐりに左右される実験なのでな、今日を逃すと次の機会が2年と86日先になってしまうんだ」
そう言いつつ先輩は俺の下半身に目をむけ「だいたい君はその状態で我慢が利くのかね?」と、挑発的な顔を俺に向ける。
「無理ッス。無理の無理無理超不可能っす……っつーか、これは先輩のせいっすよ?」
もう我が息子はガッチンガッチンの元気一杯モードであり、ズボンを中から押し上げてビンビンに勃起している。
だましうちで飲まされた強壮効果があるという例の茶の効果もさることながら、
『あの』先輩に合意の上で抜いてもらえるという期待感が俺の海綿体にかつて無いほどの血流を送り込んでいる。
「ふふ、悪い悪い。まあ、サービスはさせてもらうから勘弁してくれ」
先輩は軽く微笑んでそう言う。先輩の性格からするとお義理の笑顔なのだろうが、やっぱそれでもたまんねえ。
331:先輩と俺(中)
08/12/28 01:15:58 MWumWAs2
「サービスしてくれるっつーんなら……早速、一つお願いしちゃってもいいっすか?」
「……目が怖いぞメディ君。まあ、可能な範囲ならなるべく期待に応えさせてもらうが」
よォし、もって回った言い方は性にあわねえ。ここはズバっと本音を言うところだろう。
「先輩ッ! 乳を……いやおっぱいを揉ませてはいただいてもよろしいでしょうか!」
「言葉を言い換えた意味はあるのかね……それに出来れば、時間の事もあるし
私としては手早く終わらせてしまいたいのだが……」
「いえっ、コレにはちゃんとした医術的理由があるんスよ! 射精までに得られた性的興奮の量と質と時間によって、
射精される精液の量とそれに含まれる精子の数および活性不活性に大きな影響が出てくるわけっす!」
「……ふむ」
「通常のやりかたでアンプル一本分の精液を採取するのは至難っすわ。
それなんで陰茎へ直接接触して射精を促す前に、むしろ脳の方に性的刺激を与えて興奮させ、
一回あたりの射精量を増進させるのが吉なんじゃないかなーと、俺は思ったりするわけっすよ!」
「……なにか、言いくるめられてるという気もしないでは無いが。
人体関連の知識に関しては流石にメディックの方が詳しいな。
質のよい精液採取の為に、ここは餅は餅屋ということでメディ君の意見を尊重する事にしよう」
おっしゃぁ!! 何でも言うだけ言ってみるもんだな!
「じゃあ、脱ぐぞ」
「待った、先輩!!」
上着に手を掛け、ボタンを外し始めた先輩に俺は精子をかけ……いや静止をかける。
「……まったく。今度は何だね、メディ君?」
「脱がないで着エロでお願いします」
その俺のセリフを聞いた先輩はちょっと広いデコを抑え、こめかみをもみ、深い深い深ーい溜息をついたが、
やがて開き直ったように俺の顔を見て、
「……そっちのほうがメディ君は興奮するわけだな?」
「そっす」
「……そして、そのほうが採取できる精液量も増え、質も向上する、と」
「いやぁ、解ってもらえてるみたいで嬉しいっす」
そして、先輩は再び溜息をつき、何か諦めたような表情をして俺の手をとり
「……汚すなよ」
ぐにっ
一声注意すると俺の手の平をそのまま服の上から先輩の豊満な乳房に押し当てた。
不意打ちである。
332:先輩と俺(中)
08/12/28 01:16:35 MWumWAs2
「うぉっ!」
突然のシチュエーションにビビって引っ込めようとする俺の手を、しかし先輩はそのまま押さえつけ、
「さァ、好きなだけ揉め」
ある意味男らしく宣誓する。
柔らけー! あったけー! 服の上からでもなんかふよふよしてるよ!
やっべぇ、俺の心臓バクバクいってる。
いまだ俺の掌は先輩の乳に添えられているだけで、揉むところまで根性が追いつかない。
「どうした、怖気づいたか、メディ君?」
「……え、ええ、ぶっちゃけ、ちょっとビビり入ってます」
「ほう。素直だな。男は普通もっと強がりを言うモノだと思ってたが」
「……や、なんつーかその、惚れた人の胸に触ってんだと思うと、それだけでもう俺の胸まで一杯で」
「ふふ、その『惚れた女』とやらは、己の実験の為に後輩の純情を弄ぶような悪女だぞ。それでいいのか、メディ君?」
先輩流石にオトナの余裕である。研究一筋ってイメージだったけど、意外と経験豊富なのかもしれない。
「先輩だったら弄ばれてもいいっつーか、むしろ弄ばれて大満足というか……」
「まったく、君は実に変態だな」
「いやぁ、それほどでも」
「褒めてないぞ。今のは」
と、まあ、バカ話を続けるうちに、どうにか俺の緊張もほぐれてきた。
「んじゃ、ボチボチ、揉ませてもらうっすよ?」
先輩は少々固い面持ちをしていたが、
「……うむ」
こっくりとうなずいて肯定の意を示してきたので、遠慮なく行かせてもらう事にした。
ふに。
ぐにぐにぐにぐにぐに。むにっ。
ふにふにふにふに、ぐんにゅう。
服の上から揉みさすっても、たまらん質感である。ヤベェ。ホントやっべぇ。
先輩のデカい乳は、俺の掌には当然おさまりきらず、支えそこなうと
床へとこぼれ落ちるんじゃないかと錯覚するほどである。
333:先輩と俺(中)
08/12/28 01:17:24 MWumWAs2
実際、揉み損なって手がすべり、慌てて乳房を抱え直すと妙なところに
妙な具合に力が入ってしまったようで
「――ぁ」
ふるふると小さく体を震わせて何かをこらえていた先輩の唇がほころび、小さな声が俺の耳に届いた。
「あ、すんません、痛かったっスか?」
「そうじゃなくて……その、わかるだろ。言わせるな」
先輩は俺から目をそらし、軽くうつむいてそんなことを言う。
痛くないっつー事は……その、マジかよ。先輩、感じ始めてくれてんのかよ。
調子に乗って、ますます手をわきわきと動かして愛撫を続行すると
硬くしこった何かが指に触れ、そこをさすった途端に先輩が
「……ん、……ぁ、んん……うぅん」
今まで以上の反応で、むずかってくる。
そうだ。おっぱいには乳首というオプションがついていたのをすっかり失念していた。
「ココが……いいんすか?」
「……察しろ。頼むからそう言うのをいちいち尋ねないでくれ」
イマイチ先輩の心境を察し切れなかったので再度反応を確かめてみることにする。
つまんでみる。乳首を。
「きゃ、うっ……!」
ヤベェ先輩の今の喘ぎ声、超可愛い。
つまむ。
「きゃ、あんっ……!」
つまむ。
「きゃ、ううんっ……!」
つま……
「いい加減にしろっ!」
怒られました。
「……まったくもう、この辺で充分だろう。メディ君?」
先輩はやんわりと俺の手を乳房から外していき、若干乱れた服装をちょいと整える。
「え、そーっすね。必要なだけ興奮したんじゃないかと」
つーか、先輩イジるのに夢中になってたから気付かなかったが、ココまで興奮すると勃ちすぎて苦しい。
かつてココまでパンッパンになるまで大きく膨らませてしまった事とかちょっと無い。
コレは射精(で)る量もかつて無いほどのものっそいモノになる予感が……
334:先輩と俺(中)
08/12/28 01:18:26 MWumWAs2
「……じゃあその、そろそろ採取作業にうつるぞ、メディ君?」
「あ、はい……」
先輩は再び俺をベッドのふちに腰掛けさせ、先輩自身は床に降りると膝立ちになり、
広げた俺の足と足の間ににじり寄ってきた。ちょうど座った俺の股座に先輩の顔がくる位置である。
「床……ガラクタだらけっすけど痛くないんすか?」
「問題ない。慣れてる」
本人が大丈夫というならそうなんだろうが、ごっつい本とかゴロゴロ転がってるもんだから、やや心配。
いまからちょっと激しい『運動』になるかもしれないわけだし。
「まあ、なんかあったら言ってください。キュアしますんで」
「わかった……じゃ、脱がすぞ?」
「は、はいっ……!」
流石に緊張する。女の子に触ってもらうとかはじめてだし。
先輩は、俺の勃ったイチモツをズボンの上から位置を確かめるように軽く撫でると、
ジッパーを下ろし、膨れ上がったそれを指でつまんで中から引きずり出そうとしたのだが―
「……うぉっ! ちょ、やべっ!!」
―俺の息子と来たら、こらえ性がてんで無くって、
お外に顔を出すなりいきなり鈴口から白い粘液をたっぷり放出し始めてしまったのだった。
……うっわー、コレはカッコ悪い。
先輩の乳揉みで必要以上に興奮してしまって、精神的にはとっくに限界近かったんだろう。
「う、わ、わ、わ!」
先輩も目を丸くして驚いている。流石にコレは想定外だったのだろう。
剛直からどくどくと溢れ出す子種液は、その剛直に刺激を与える予定だった先輩の手を汚し、
顔にかかり、黒い髪を白く染め上げていく。
予想どおり、量だけは凄かった。
量だけは。
335:先輩と俺(中)
08/12/28 01:19:03 MWumWAs2
やがて射精の暴発は収まり、
「メディ君……せめて出すときは一言頼む……」
先輩はべったりと精液のこびりついた顔で、呆れた声を出す。
「う…その、早漏ですんません……マジすんません」
「『汚すな』といったのになあ……」
コレはもう、俺が悪いというか、修行不足というか、とにかく情けねえ……。
ちなみに『早漏』とは本来、今の俺のように男性自身が刺激によるオーガズムを迎えていないのに、
何かの事故で射精に至ってしまう事を言う。早い話があんまり気持ち良くない。なんか損した気分だ。
「……とにかく、出してしまった分は何とか回収しよう」
―しかし、狙ってやったわけでは無いといえ、先輩に顔射してしまった。
この状況で不謹慎だとは思うが、コレはコレでそれなりの女性への征服感みたいな物はある。
「メディ君。君も可能な限り精液を拾い集めてくれ……って」
それに、ぶっちゃけた話、先輩のあのメガネにいっぺんぶっかけたいとは思っていたのだ!
期せずして、先輩へのメガネ射を達成である、うっはー、ばんざーい!
「めーでぃーくん! 聞いてるのかね?!」
「うわ!」
ちょっと『ひたってた』ので、どうやら先輩の声が耳に入っていなかったらしい。
怒鳴られて、ようやく俺も我に帰る。
「……まったく、しっかりしてくれ。約束はギブアンドテイクだぞ。私の手伝いもしてくれ」
そう言う先輩は鏡を見ながら顔にへばりついた精液を指ですくい取り、アンプルへと注ぎ込んでいる。
俺も慌てて、そこら辺に飛び散った精液をさがし、ベッドのシミになりかかったそれらを回収する。
……なんかスッゲエむなしいな、この作業。
おまけに俺、チンコ丸出しだし。
♂♀
336:名無しさん@ピンキー
08/12/28 01:21:10 MWumWAs2
投下終了です
337:名無しさん@ピンキー
08/12/28 03:22:37 DDmOubJp
いいわー、面白い。俺こういうなんかズレたやりとりのあるエロ大好き。もっとやってくれ。
338: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/29 21:56:55 WRX/aNEp
茶カスメ分が足りないと感じて書いた。カッとなってやった。今は反省している。
文章が稚拙ですが、ネタ>>>>(越えられない壁)>>>>エロと認識して頂ければ嬉しいです。
339: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/29 21:57:52 WRX/aNEp
俺は赤ソド。まあ場所とか時間とかの詳しい説明は省く。フロースの宿の一室という事だけ。で、今の状況は。
「いや、今度一緒に行くから! だから機嫌直せ、な? パフェ奢ってやるから」
「……」
桃鳥のご機嫌取り。なんとも情けないが、事情を説明しよう。
二軍の桃鳥と一緒に買い物行く約束していたのに、急に迷宮に行く予定が入った。
仕方ないと言えば仕方ないのだが、すっかりご機嫌斜め、頬を膨らましている。
「あのDXチョコパフェ奢ってやるから!」
「……」
DXチョコパフェ(フロースの宿にて製造。通常の三倍の速さで食べないと自分の周りの空気ごとチョコまみれになる。自分は死ぬ)にも飛び付かない、本当の本当に怒ってるな。
「……君が私の機嫌を直す方法は一つだ」
突然、桃鳥が口を開いた。何か口調が違うが。
まあ、機嫌を直す方法を教えてくれるならありがたい。ヒュメンの衣寄越せとかは糞食らえだが。
「私の初めてを貰って」
あー、初めてをね、はいはいそんなのお安いごよ……は?
何この急展開。バカなの?死ぬの?
あ、冗談か、冗談だよな。
「あー、それは冗談だよな?」
「大マジです」
ワーオ!コレハヨソウガイネー!
340: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/29 21:58:55 WRX/aNEp
驚きのあまり、外人っぽくなってしまった。
それはともかく、桃鳥は俺の事が好きだったのか……だが悪い、俺は貧乳は好きだがロリコンじゃねえ。
「あー、悪いが俺はロリコンじゃない」
「言うと思ってたから用意してたよ」
「……我を畏れよ、命ず、動くな」
どこからか澄んだ声が聞こえてきたと同時に、体が硬直する。
というかこの声、茶カスメだ。ウチの唯一のカスメ、そして俺が一目惚れした相手でもある。
あっちはなんとも思ってなかったみたいだが。話し掛けてもそっけないし、第一好きなら桃鳥に協力しないだろう。
ギッ、ギッ、ギッ、と足早に去っていく音が聞こえ、消えていった。
「じゃあ、まずお口でするね」
「……! ……!」
無理矢理ベットに仰向けにされ、ズボンのジッパーをゆっくりと下ろされていく。
声を出そうにも、声にならない。
命ず、動くなってここまで動き封じるのか……そんな事じゃなくて!
関係ない事を考えている間に、自分の一物がひんやりとした外気に触れる。
「おっきい……んー♪」
「ッ!!」
裏筋をいきなり舐められ、反応するが体は動かない。
ただ、股間の一物は別。徐々に大きくなる。
なんと巧妙な……ッ。
341: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/29 21:59:53 WRX/aNEp
桃鳥はどんどん調子付き、一物じゃ飽きたらず、身体中を舐め回す。
手を、足を、首を、胸を、乳首を。
身体中に桃鳥の唾液が付着し、ベトベトする。
くすぐったいし、ていうか気持ちいい様な、舌で乳首を執拗にするな……ッ
反応が起きないので退屈だったのか、すぐにやめてしまったのが幸いだ。
そしてとうとう一物にしゃぶりつく。
「ッ!!」
「ふむ、ぅむ……」
ぴちゃぴちゃと、嫌らしい音が室内に響く。
先程、身体中を舐め回されたのが効いていたのか、すぐに限界が来る。
「は、ビフッ、ってにゃった……んむ!」
桃鳥の口の中に、精液をぶちまける。
「んむむむむ! ……プハッ! 一杯出たね……」
出尽した後、ゴクリと喉を鳴らす音が桃鳥から聞こえた。
見た目に似合わない淫乱かお前は!
「美味しかったぁ……じゃ、本番行こうか♪」
そして、下半身を晒け出し、下の口を指で押し広げた。
体が全体的に未発達の桃鳥、毛が生えていない、小さい、胸も小さい、三拍子揃っている。毛が生えてないのはメリットの様な気がする。
ていうか!俺は!
342: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/29 22:00:33 WRX/aNEp
「茶カスメが好きなんだぁぁー!!」
狭い宿に、声が響き渡る。
……あれ?いつのまにか声出せる様に……なってる?体も動く様に……なってないのか。
突然の叫びに、桃鳥は絶句。はあ、そりゃそうだよな……って待て。茶カスメとか他の奴ら宿の中にいるのか?……(((゚д゚)))ガクブル
茶カスメがウチの女共に冷やかされて何かされるかもしれん。特にダク姐とかに。年齢=彼氏いない歴らしいからな……俺もだけどね!
「……それ、ホント?」
「……えっと……ああそうだ! 大好きだ!」
奥技、ヤケクソ。
この技を使った者は85%の確率で破滅に追いやられる恐ろしい技だ。
「……あの、ね。茶カスメも、赤ソドの事、好きなんだって」
「……は?」
Ω|<な、なんだってー
とりあえず嘘はやめてくれ。そんな解りやすい嘘は。
「茶カスメが、言ってくれたんだ。私と一緒になっても赤ソドは幸せになれない、だからあなたが一緒になってあげてって」
……あれ?なんか真実味が……茶カスメそんな事言いそうだし。いやいや騙されねえ。
突然桃鳥がベットを降り、扉を開く。
「君はもう動ける。君は私とこのまま始めてもいいし、彼女を探しに行くかも……また自由だ」
343: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/29 22:01:24 WRX/aNEp
ヤダ……カッコいいこの人……
ハッハッハッ、俺が嘘に引っ掛かると思うか?
ニア茶カスメを探しに行く
茶カスメを探しに行く
茶カスメを探しに行く
走れ!とにかく走れ!そして目を動かせ!円を発動させろ!
そんで作者の面倒さから―見つけた。
でもさ。なんで。
そこら辺のおっさんのフェラをしているんだい?
……よーし、おじさんの真竜の剣の切れ味、見せてやるお!
おっさん|<うわ何をするやめアッー!
真竜の剣に付いた血をおっさんの服で拭う。
死ね。ホームレス風情が。次は蟻にでも生まれ変われアホ。……ってあー!ついブチ切れて殺っちまった!……まあいいや。
「茶カスメ、大丈夫か? 怪我ないか?」
「あ……なん……で……?」
弱々しい声で、言う。可愛いのう。なんかもう俺色々と駄目な気がする。
「―あー、俺茶カスメが好きだ。大好きだ。もう一面雪景色の中で、思いっきり好きって叫びたい位好きだ」
必殺、真・ヤケクソ。
破滅率が99.9に上がった恐ろしい技だ。
まあこんな事を好きな人に言われた茶カスメは真っ赤な訳で。可愛い訳で。抱き締めたい訳で。
344: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/29 22:02:52 WRX/aNEp
「でも……ひくっ、私、汚れたよ……ひっく、えぐっ、ひぐっ……」
突然泣きじゃくる。可愛い。もう駄目だな俺は。
でもまあ鬼畜ならここでいきなり犯すんだろうな。俺?俺もSッ気がない訳ではない……
ニアそっと抱き寄せる
そっと抱き寄せる
そっと抱き寄せる
茶カスメの背中に手を伸ばし、優しく抱き寄せる。
「えぐ、ひっく、ひぐ!? あ……う……(///)」
「汚れたなら、洗えばいいさ……」
幸い処女膜は破られてないしな!安心安心。俺本当に駄目だ。
つーかノーブラですか。胸当たっとる。あったかホカホカ。
まあ、さっきのおっさんの臭いがあるのはムカつく。
「ふむ!?」
突然キスをして、舌を入れる。
されるがままの茶カスメ可愛いのお。
「んむ……あむ……プハッ……(///)」
「じゃあさ、宿戻ろうぜ。その後に……な?」
真っ赤だった顔を更に真っ赤にし、のぼせていたが、ゆっくりと頷いた。
345: ◆zj.uK9e0NQ
08/12/29 22:06:02 WRX/aNEp
投下終了です。
他の方が書いた赤ソド×おさげに見える?偶然かもしれないし、故意かもしれない。
年内に完結できたらな、と思ってます。
346:名無しさん@ピンキー
09/01/02 09:20:50 +Yrikfgj
皆まとめて乙。そしてあけおめ。
先日某脳内妄想を晒すスレで思いっきり晒してきたんだが、
微妙にウケたせいでどんどん追加妄想が湧き上がってSS書けそうなくらいになったんだ。
素人同然だし投下は自重しようかと思ったんだが 人の小説だけ呼んで自分は
見る宣でいるのも悪いと思ったので保守代わりに投下するぜ。
題名は特に考えていなかったが「とあるギルドのパラディンの憂鬱」あたりでいいか。
以下特に読まなくても問題ないキャラ設定
シンディ(22)金髪パラディン♀
アート(23)赤髪ソードマン♂、リーダー
ヴィクター(23)金髪バード♂、ギルマス
エーコ(26)金髪ドクトルマグス♀ シル(16)おさげカスメ♀
オウカ(23)さらしブシドー♀
イリナ(21)眼鏡アルケミスト♀
347:名無しさん@ピンキー
09/01/02 09:21:58 +Yrikfgj
「よし皆、準備はいいか?」
「いつでもいいよ」
「任せんさい!」
―ギルマスとマグ子さんが答える。私はリーダーに進言した。
「リーダー、メディさんによればあれは軽くて硬い骨格を持った生き物です。
刃物で斬りつけるより重いもので一気に砕いたほうがいいのではとのことでした」
「ああ、じゃあ今回は斧に持ち替えるか」
ハイラガ迷宮第一階層2F、「危険な獣と出会った樹海の広場」。
私たちは公国図鑑に更なる情報を書き加えるべく、以前倒した飛竜に再挑戦しようとしていた。
目標は六動作以内での撃破。あの翼に損傷が出る前にしとめる。
「そういえば背後から先制を掛けることも出来るだろうけど、どうする?」
ふと思い出したようにギルマスがリーダーに声を掛けた。
「今回は先制しても大してメリットはないし、…後味が悪い。
向こうからも襲い掛からせて戦闘にもちこむ形にしたいと思う」
「ふうん…」
「…まあ、どう取り繕っても俺たちが樹海を侵す侵略者だってことに変わりは無いわけだがな」
「…」
やや自嘲するようなリーダーの声。どう返せばいいか分からない。
「では改めて、準備はいいな?」
「はい、いけます」
「…はやくして」
今度は私とカスメちゃんが答える。
かくして私たちは扉を開き、飛竜の巣へと踏み込んだ。
348:2/4
09/01/02 09:23:11 +Yrikfgj
激しい攻撃に耐えたリーダーが溜め込んだ力を解き放つ。
巫術によって底上げされ、激しい雄叫びによってリミッターをはずされたその力が
呪言によって防御力を奪われた飛竜に叩き付けられた。
どん。ずしん!でもどかん!でも無い、内臓に直接伝わるような鈍い音が響く。
見ればどうやったらああなるのか、地面は深く抉れ、
飛竜は筆舌に尽くしがたいダメージを受けてその体力の半分近くを削り取られていた。
…感心している場合ではない。すでに飛竜は深い傷を抱えながらも上空へ舞い上がっている。
飛竜の口元が一瞬光を放つ。次の瞬間には私は熱と稲妻を伴う強烈な閃光にさらされていた。
激しい衝撃に耐えながらその閃光を盾で防ぎきる―防ぎきった。
「よく頑張った!プレゼントじゃき!」
マグ子さんが私にも巫術を掛けてくれる。
薬草の匂いと不思議な文字の羅列が、奥底から私の力を湧き上がらせた。
どん。リーダーが二撃目を見舞った。飛竜は姿勢を崩し、息も絶え絶えで踏みとどまる。
リーダーに三撃目を打たせる必要は無い。
飛竜の行動を許す前に、一気に間合いを詰める。
―神の威光を喰らいたまへ。
そおいっ!!
349:3/4
09/01/02 09:23:56 +Yrikfgj
「おお、お帰り」
酒場のドアをくぐった私たちを、ブシドーさんが迎えた。
なぜ冒険者ギルドでも無く交易所でもなく宿でもなく真っ先に酒場に来るのかと
いう点に突っ込みたいが、それより気になる点があったので質問してみる。
「…前から気になってたんですが、ブシドーさんお幾つなんですか?」
「なんだ藪から棒に。同性とはいえ女に歳を聞くものじゃないぞ」
「誤魔化さないでください。毎回浴びるようにお飲みになってますが
未成年の飲酒は様々な悪影響を及ぼすんですよ?」
「…23だ。小柄なのは母親譲りだよ」
まずかったかもしれない。気にしているのかも。
「そう…ですか。すいません、体格のことを言うつもりでは」
「ああ、気にするな。…それより私とあの2人は幼馴染で同い年なんだが、聞いてなかったのか?」
そういってブシドーさんが向こうで早速ナンパに精を出そうとするギルマスと、
それを制止しようとするリーダーを指差す。ちなみにアルケさんはそれを醒めた目で見ている。
「…知りませんでした。初期メンバーとだけ…。っ、じゃあリーダーも23歳なんですか?」
そういえばそんなことも知らなかった。
冒険に関係ないこととはいえ、なぜ気付かなかったのだろう。
「ソドマもバードも23の筈だが…
…なぜ『リーダー』の事だけ聞くのかな?」
不覚。ブシドーさんがとたんに面白そうな顔になってしゃべりだす。
「あー、そうかそうかそういうことか?聞くだけ野暮だったなすまん。
そうかやけにあいつの後をついて歩くと思ったらそういうことだったのか、いや若いって」
「ちょ違いますよやめてください!!」
冗談じゃない。大声で無理やりブシドーさんのセリフを打ち切った。
「ん…?どうした?」
ああ神様。後先考えずに大声を出したせいで当のリーダーがやってきたじゃありませんか。
パニックに陥る私をよそに、落ち着いた声でブシドーさんが対応した。
「女同士の話だ、気にするな」
「ああ…そう、か?分かった。
パラ、俺はアイテムを交易所に売りにいくから後は好きにしててくれ」
「え、あ、はい…。じゃあ、私は先に宿に帰ります」
「ああ」
以外だった。てっきりますます囃し立てて私を慌てさせようとすると思ったのに。
そんな腹のうちが表情に出たのか、すまなさそうな表情でブシドーさんが声をかけてきた。
「すまなかったな。調子に乗りすぎた」
「いえ…」
「色々あってな、つい浮かれてしまったようだ」
「色々…ですか」
「そうだ、色々。…さっきはふざけて聞いたが、正直どうだ?あいつのことは」
「え…リーダーのこと、ですか?」
「ああ。出来ればソドマのことをどう思ってるか教えてほしい」
「…そんなんじゃないです。好きとか、そういうことでは」
そう。そんなんじゃない…はずだ。
「そう、か」
ブシドーさんはなんともいえない表情をした。
「あの、何か?」
「ちょっとな。バードもなんだが、昔私のために…
いや、とにかく借りがあってな。いい相手を見つけてくれれば安心できるんだが、
…どうなっていることやら」
少しだけ悔いるような顔をして言葉を濁したブシドーさんは、
次に心配なような単に呆れているような表情をしてギルマスのほうを見た。
みれば女の子を口説くギルマスをアルケさんが相変わらず面白くなさそうな顔で見ている。
「もし、あいつに好意があったならそれこそ願ったりかなったりだ。
全力でサポートしたんだが…本当にすまない、善意の押し売りだな」
「気にしないでください」
「…少し酔ったな。私も今日は宿舎に帰るとするよ」
そう言ってブシドーさんは去っていった。
きっと昔、私の知らない何かがあったのだろう。
そう思うとなぜか、無性に寂しくなった。
350:4/4
09/01/02 09:25:34 +Yrikfgj
深夜。目が冴えて眠れそうに無い。
同じ部屋に寝ている皆は寝静まった頃だろう。…リーダーもその中にいる。
私は夕方聞かれたことを思い出していた。
あいつをどう思っているのか、と。
自己解析を行うべく、リーダーの姿を思い浮かべる。
リーダーのことは尊敬している。私と大して変わりない歳なのに落ち着いていて、
きれいごとではない人間の業を理解し、冒険者としてのモラルを持っている。
狭い了見で善悪論を振り回す私は愚かな人間なのではと考えさせられることもたびたびだ。
うん、それだけだ。私はあの人を好きになっていたりはしないはずだ。
思い返してもきっかけは何も無かったし、だから四六時中共に行動しようと
肩を並べて共に死線を潜り抜けてこようと、そんな空気になることも無かった。
第一、聖騎士である私にとってそんなことは許されたことではない。
…なのになぜ、私はあの人のことを考えて身体を熱くしているのだろう。
私は一糸纏わぬ生まれたままの姿で『その人』に抱かれていた。
私の日に焼けていない生白い肌をとらえどころの無い手が這い回る。
これは穢れたことではないんだ。私を抱いているのは、私が仕える方だ。
―そう、いつも自分に言い聞かせていた。
『貴女たちは神の花嫁となり、貞淑を守らなくてはなりません。』
あの日神聖学校の女学生だった私たちに先生が言った言葉だ。
―私は罪深い人間だった。どんなに祈りを捧げても肉欲から逃れる事が出来なかった。
せめて神に身を捧げることを夢想して罪悪感を軽くし、ひとり淫蕩に溺れる。
気がつけばそれが私の習慣となっていた。
これまでずっとそうしてきた。
これからもそうしているはずだったのに。
気がつけば想像の中で私を抱いているのは、神ではなくあの人だった。
「ん…んあ……ふぁ…!」
敏感なところを這う指の動きが早くなっていく。
―もし、あの人がこんなふうに激しく、私を求めてくれたら―
そう思っただけでその動きはいっそう激しくなった。
「ぁ…んくっ…!」
指が自分でも驚くほどすんなりと中へ入っていった。
自分の罪深さを思い知る。
人間の、冒険者の男を思って自慰に耽る私に聖騎士たる資格があろうか。
だというのに、こともあろうに自分の堕落を思って私の炎は熱さを増した。
指が私の中で激しく踊り、私は必死で必死で声を押し殺す。
「あ…あぁ……」
想像の中であの人が強く、強く私を抱きしめてくれる。
(アート……)
「っ……っっ………!!!」
最後に心の中であの人の名前を呼んで、後は何も分からなくなった。
351:改行が多すぎて余った残り
09/01/02 09:26:47 +Yrikfgj
―やってしまった。
私は自己嫌悪に沈んでいた。
同じ部屋に四人も寝ているというのに。
私を含めて5人。
…迷宮を先発し地図を描いていく開拓チームだ。
最近ではこの5人で冒険に出ることも少なくなった。
遠くない未来に、この迷宮を制覇する日はやってくるだろう。
そうなればこのギルドはその存在意義を失って解散する。
このギルドはここにある迷宮を制覇するための派遣支部なのだ。
リーダー達3人を除く私たちは現地での補充戦力に過ぎない。
『その日』まであとどれだけ今日のように一緒に冒険に出られる?
そしてその後は?
リーダーはその後の予定も大体決めてあるのだといった。
…そこに私の姿はあるだろうか?
―ブシドーさんに言ったこと、これじゃ説得力もなにもないな…。
そんなことをとりとめ無く考えながら、私は眠りに落ちていった。
352:名無しさん@ピンキー
09/01/02 09:29:50 +Yrikfgj
以上。新年早々失笑を買ったと思うが素人なので勘弁してくれ。
まだいくつかネタがあるので評判によっては次もっと頑張って書いてみたい。
353:名無しさん@ピンキー
09/01/02 12:44:50 j8RmP50w
おいおい…俺の新春初笑いがこんなとこでの止まらないニヤニヤ笑いになったじゃねーか
パラ子の恋の悩みとか前半はオナるだけとか狙い過ぎだろ
>>352はちゃんと責任取ってくれよ
354:名無しさん@ピンキー
09/01/02 22:33:35 o89cs2W9
>>352
お、面白くなんかないんだからね!?ほ、本当なんだから!誤解しないでよね!?
・・・ごめん。凄い面白い。凄く楽しみにしてる。裸で正座して待とう。
355: ◆grOH0oZHc2
09/01/03 11:19:20 Gyjaox+H
けっきょく後編は、前編と中編をあわせたよりも長くなったけど、どうということは無かったぜ!
バカな(ry
あと、さわやかな純愛風味の話の後に、しかも正月からこんな変態SSでゴメンな!
とにかくコレでおしまい。>>335の続きです。
356:名無しさん@ピンキー
09/01/03 11:21:37 Gyjaox+H
数分後。
「ふむ、突発の射精でなければもうちょっと採取できただろうが、今は、こんなものか……」
先輩は飛び散った白濁液を顔や髪からアンプルへと移し変える作業の手を止め、
どうしようもなくこびりついてしまった部分はやむなくタオルでふき取っていた。
さらば、いやらしくも美しい先輩の顔射精姿。
「……6ccって所っすかね」
アンプルに納められた精液量はおおよそ、4分の1ほど。
直接回収できていれば倍はあっただろうに、あたりにぶちまけてしまったのが確かに勿体無い。
ところで、粗相をしてしまった俺のムスコはさっきの暴発で意気消沈してしまったのか、
先ほどまでの怒張が嘘のようにしょんぼりとうなだれたまま、俺の股間でブラブラとしている。
まったく、俺はそんな軟弱に育てた覚えは無いぞ。毎日毎晩あれだけ激しくシゴいて鍛えてやったというのに。
そんなだらしないムスコに目をむけながら先輩は言う。
「さて、続けようか、メディ君。いけるかね?」
「たぶん、何とか……」
もうちょっとインターバルをとりたくもあるのだが、さっきのチョンボのせいで、
先輩に無駄に時間を使わせてしまっている。『待って』と言うのも忍びなく、
曖昧ながらも返した答えを先輩は肯定の返事だと受け取ったのだろう、
「少し残ってるな、それも回収しておくか」
「……ちょ、せんぱっ!」
唐突に伸ばされた先輩の指にムスコが握り締められていた。
この人なんでもいきなりだな。
先輩は陰茎の根元に親指を沿え、少なくなった歯磨き粉のチューブを搾り出す要領で
尿道の中に残存している精液を押し出していく。にゅるり、と、鈴口からほんのひとしずくだけ溢れ出したそれを、
先輩はスポイトで吸い取り茶色の小ビンへと移しかえた。
「チリも積もれば山となる、だよ」
「うう、先輩っ……」
「どうした、メディ君。情けない声だして……いや、私のせいか?
確かに今のは実験動物みたいな扱いだったな、申し訳ない」
「いや、そーじゃなくってっすねー!」
「なんだ?」
「どーせだったら今のは、お掃除フェラで吸い取ってもらいたかったッ!!!」
思いのたけを打ち明ければ、しばらくムッツリと押し黙っていた先輩が
「…………つくづく君の発想は私の思惑の斜め上を行くんだな。
まあ、そう腐るなメディ君―むしろ、お楽しみはこれからだぞ」
そう宣言して、俺のイチモツに添えたままだった指をいやらしく蠢かせてくる。
357:先輩と俺(後)
09/01/03 11:22:37 Gyjaox+H
「まずは君のコレに元気を取り戻させてやらんとな」
「ッは……センパ…イッ!!」
この人、こんな顔も出来たのか。
媚びるように目を細め、ちろりと舌先だけをのぞかせて唇を舐め濡らしていくその表情は、
まさに男を誘うメスのそれ。普段のクールな印象があるだけにギャップがスゲェ。
「さすがに本職の娼婦には敵わないがね、期待はしてくれて良いと思うぞ」
「は、はぁ……」
こうなっちゃえば、俺のような童貞小僧には何も出来ず、年上のえっちなおねーさんに翻弄されるばかりである。
「邪魔だな、下は全部脱がすぞ」
「……え、え? え?!」
慌てふためく間すらなかった。
ジッパーから飛び出した息子を愛撫するだけではやりにくいということなのか、先輩はズボンを引き摺り下ろし、
パンツを引っぺがし、ああっという間に俺の下半身を丸裸にしてしまった。
いやしかしなんつーか、先輩すんげぇ力強い。
今のは例えるならガキんちょの首根っこを引っつかんでムリヤリ着替えさせる腕っぷしカーチャンの動きだった。
「俺ってそんな軽かったっけ……?」思わず漏れた俺の呟きを先輩は聞き逃さず、
「君は成人男性の標準体重だと思うぞ。私の腕力が少々女性の標準から外れてるだけでね」
「……いや、だって、先輩、アルケミストっしょ?」
「アルケミストだろうとも五層を攻略できるほどのレベルともなれば、並の男に腕力では負けたりはしないさ。
その気になれば、一層二層の魔物ぐらいなら素手で撲殺できる自信だってある。……なんなら、体感してみるかね?」
「……うーん、どうしようかな」
なかなかに魅力的な提案だったので、アゴに手を当て黙考していると、
「そこで悩むんじゃない! そこで!」
先輩が驚き混じりの顔で怒鳴ってきた。自分から話持ちかけといて、何いきなりキレてんだこの人?
「でもコレは悩みどころっすよ? このままフツーにエロいマッサージしてもらうか、
それともちょっとアブノーマルに殴打プレイしちゃうかって」
うーむ、どっちも捨てがたい。あまりにも悩ましい選択肢だったので、
「先輩的にはどっちがオススメなんスかね?」最終的には判断を丸投げした。
358:先輩と俺(後)
09/01/03 11:24:14 Gyjaox+H
先輩はしばらくぶるぶると震えて何かをこらえる顔をしていたが、
「……こっちの方だ」
再び床に降りて膝立ちになり、俺の開いた足と足の間に身体を納めた。
「エロマッサージの方っすね……んじゃ、よろしくおねがいします」
さっきと違って、ズボンもパンツもはいてないもんだからちょいとスースーする。
「……ああ。メディ君、もう少し足開くか?」
狭かったのか先輩は剥き出しになった俺の太ももを撫で、軽く押してさらなる開脚を促す。
ぞくぞくする。
女にさわってもらえたなら、男もチンコ以外がちゃんと気持ち良いんだな。
「メディ君?」
軽くひたりかけていたが先輩の言葉をスルーするほどじゃなかったので、言われるままに足開いたのだが……
「……あ、ヤベ、コレ結構恥ずかしいわ」
考えてみりゃ、こんな格好で至近距離から女に股間を覗き込まれるのとかも初めてな訳で。
もうちょっと体勢が崩れたら、ケツの穴まで見られちゃうぞ、コレ。
「ふふ、なかなかウブな反応でよろしい。可愛いぞ、メディ君」
「はぁ……」
そのセリフは言う方と言われる方の、男と女が逆じゃなかろーか。
「ふむ。この姿勢は長時間だとちょっと辛いかもな」
先輩はそこいらに転がっていたデカくてゴツい本をいくつか積み重ねて高さを調整し、その上に腰掛ける。
座椅子代わりというわけなのだろうが、それらが一冊何千enもする稀覯本なのは俺の乏しい知識でも一目瞭然。
まったく、人類の英知の集大成をこんな事に使ってしまって著者には申し訳ないばかりである。
「メディ君、今度はちゃんと射精前に合図をしてくれよ?」
準備は済んだという事なのだろう、先輩は最後に念を押す。
さっきみたいに暴発しちゃった場合はどうしようもないが、イッパツ出した後だし多少の余裕もあるだろう。
「まあ、出来る限りは……」
「頼む。じゃあ、いいな?」
「……はい」
イチモツはいまだ柔らかいが、調子が戻りつつはある。
その半勃ちになった陰茎に先輩は手を伸ばして握り締め、そのままゆっくりと上下運動をすれば、
一往復ごとに海綿体の血流量が増大し硬度を増していくのを実感する。
再び天突くほどにそそり立つまで、30秒もかからなかっただろう。
「流石に若いと回復も早いんだな」
「あ……いや、その」
さっき乳を揉まれていた時の先輩の気持ちが多少なりとも理解できた。
人様に局部をいじくってもらうのは、想像してたよりもずっと羞恥心を直撃である。
しかし人によっては、この恥ずかしさがクセになるという気持ちも今なら理解できる気がする!
359:先輩と俺(後)
09/01/03 11:25:13 Gyjaox+H
「ん……おツユが先っちょからにじんで来たな。コレはなんと言う液体かね、メディ君?」
言われて見やれば、たしかに先走りの汁が溢れ出し、粘りを持った水滴となって鈴口に溜まっていた。
だけど先輩もそんな恥ずかしいこと聞かないで!
でも、もっと言って欲しかったりもするの! ああ、俺ってばイケない子!
「……っは……って、マジ言わなきゃダメっす……か?」
「君はメディックだろう? その程度の知識は最低限あるんじゃないのか?」
先輩ってば、なんてドSの言わせたがり。
しかし、この俺様を見くびってもらっては困る。最低限の知識どころか医術学校時代、
人類の生殖行動について座学で俺にかなう奴などいなかったんだぜ?
「それは、その……にょ……尿道球腺っすわ……。は、発見者の名前をとってカウパー氏腺液とも……」
「ふぅん……どういう液体なんだね?」
知ってるくせに! 絶対知ってるくせに! だけど先輩は何で俺のMツボをそんな的確につけるんだ!
「せ、性的興奮が高まると……、その、行為時の……潤滑を助ける為に…っすね……」
「いやらしい気持ちになった時に排出されるいやらしい液なわけだ」
「はい……」
「つまり、メディ君は今いやらしい気持ちなわけだ」
「はい……」
「じゃ、いやらしい目的に使ってやらないとな」
そう言って、先輩は陰茎先端の水滴を亀頭全体に塗り広げてくる。コレはヤバいしマジたまらん。
亀頭に触れているのは指先だけ。サオ全体を握られていたさっきよりも接地面積はずっと小さいのに、
ぬめりを帯びつつ撫でられる快感は比較にならない。
更に痛くならない程度にくり、と尿道にほんの指先だけを差し入れられ、カウパーの分泌を促してくる。
先走り汁が溢れるほどに亀頭以外の場所も濡れていき、やがてはツヤ出しワックスを掛けて磨いたかのように
カリやサオまで汁まみれになってテラテラと光った。
「やれやれ、私の手までベトベトだ」
先輩は俺の先走りにまみれた掌をしげしげと眺めていたが、やがては舌を伸ばしてその汚れた掌に近づけて―
「君のは、薄味だな」
―ぺろりと、ひとなめした。その光景が、なんとも、エロくて。
「薄味って……な、何と比べて言ってんすか?!」
俺の泌尿器から分泌された液体を舐めてくれたのはすんげえ興奮するんだけど、
『何か』っつーか『誰か』と比べて批評されたのがすんげえショック。
「そりゃ決まってるだろ、昔の男だ」
……うっわぁ、流石は先輩。躊躇ナシのぶった切りかよ。
しかしそこまでハッキリ言い切られてしまうと、こーゆーショックもクセになっちまいそうだぜ!
寝取りとか寝取られが好きってのは、こんな感覚の延長線にあるのかもしれない。
「……俺のと、その野郎のと、どっちが美味かったっすか?」
いや待て。だからって俺も対抗心燃やして何を聞いてるんだ。
360:先輩と俺(後)
09/01/03 11:26:42 Gyjaox+H
「どっちって……味を比較対照するようなものじゃないだろう、こういうのは……」
「先に味覚の話を出したのは先輩っしょ?」
「それはそうだが」
「じゃあ、責任とって俺の腺液の分泌口から直飲みして味を詳しく確かめてみてくれませんかね?」
うわ、ちょっとエラい事言っちまった。まずい。普通にまずい。
コレは流石に怒られるかも、と、思ったのだが先輩はしばらくキョトンとしていて、
「ふふふ、あははははははっ!」そして唐突に笑い始めた。
「あ、あのー、先輩、何がおかしかったんすかね?」
「全部だ、全部! 君とのやり取り全てがおかしい! いい加減笑いをこらえるのも限界だ! あははははは!」
この人、意外と笑い上戸だったらしい。
時々だんまりになってたのは、ありゃ笑いを我慢していたのか。
こらえていた分、堰を切れば今度は止まらず、先輩は腹を抱えてしばらく笑い転げていた。
ああでも、こうして無邪気に笑ってると、先輩もちゃんと年相応の女の子に見えるなあ。可愛いぞ、ちくしょう。
しばらく息を切らして苦しそうにしていたが、やがて先輩は自分を取り戻したようで、
「まったく、最初に『手でも口でも好きなように』と言っておいたのだから、
素直に頼んでくればいい物を」と、まだ目元に涙を浮かべたまま言う。
「や、なんとなく気になってっすね……」
「ふふ、やはり君も男だな。他人には訳のわからん所で意地を張る」
いやいや、先輩も俺から見りゃ充分ワケわかんねーっすよ。言わんでおくけど。
「それにしてもどうしてくれる。あんまり面白いから私は君に個人的な興味を持ってしまったじゃないか」
「どうしてって……」
いや実際、そーゆーのはどうすりゃ良いんだ。
先輩専属のコメディアンになって先輩を楽しませ続けろとでも言うのか。
それにしてもこの人、妙なところに笑いのツボがあるもんである。
「まあ、観察するに値する対象だと思うよ、君は。せっかくだからお望みどおり
腺液の味もみてやっても良いが、一つ交換条件を出しても構わないかね?」
「なんスか?」
「君が私の口から直接唾液を直飲みしてみてくれ」
と、開いた口内を指し示しながら言う。うごめくピンク色の舌がなまめかしい。
「……はァ?」
今度は俺がキョトンとする番だった。
「流石に私もそんな物の味の評価を口にするのは少々気恥ずかしいのでね。
君にも同じ目にあってもらう。分泌液には分泌液だ。……だから、唾液」
何故か先輩の口調はいつものハキハキとした感じが欠けていて、語尾は消え入りそうになっていた。
ただまあ、理由としては納得できなくも無い。
「そんなんで良いなら、全然構わないっすけど」
目的としてはアレだが結果的にはキスと同じ行為な訳で、俺的にはむしろ大歓迎である。
つーか、先輩の唾液の直飲みだぞ、直飲み! 断わる理由の方がねえよ!
「んっ……」
こうして先輩は俺の唇に唇をあわせ、ねっとり、たっぷりと唾液を注ぎ込んできた。
それはほとんど無味だったが、それでいて極上の美味だった。
そう素直に伝えるとまた先輩は考え込むような、だんまりの状態になってしまった。
……今のはどこが笑いのツボだったんだ?
わからん。女は本当にわからん。
♂♀
361:先輩と俺(後)
09/01/03 11:28:06 Gyjaox+H
そんなワケで、今度はフェラチオなのである。
ブシドー風にいうなら尺八であり、古い言い方なら吸茎であり、今風に言うならおフェラであり、
要するに男のイチモツにお口でご奉仕いただいちゃう行為の総称なのである。
先輩は再び辞典を積み重ねた代用座椅子に座り込み、ムスコをしげしげと眺めていた。
「一度意識してしまうと、どうにも気後れするな……」
「ん? どしたんすか?」
「なんでもない。こっちの話だ」
先輩は何かためらいがあったようだが、やがて意を決したように顔をペニスに近づけていき、亀頭に軽くキスをした。
「うわ……」
一度唇が触れたら抵抗が薄れたのか、今度はそのまま舌先を伸ばして亀頭全体にこびりついたカウパーを舐め取っていく。
「……っ、どうっすか……先輩、お味の方は?」
「塩味」
先輩の答えはなんともそっけない。だけど俺が聞きたいのは、どんな味かじゃなくって、
「いや、そーじゃなくてっすね……」
「まったく、まだそこにこだわってるのか。こんな物が誰の何より美味いか不味いかなんてどうでも良いことだろう?」
「俺的にはどーでもよくないから聞いてンスけど」
「わかった、わかった……感想は全部終わってから判断するから―」
言いつつ、先輩は唇を開いて鈴口周辺を軽く咥え込み、
「―今は行為そのものに集中させてくれ」ちゅうっと吸い上げて中の液体を吸い出していく。
「ううっ……!」
尿道内の粘液を一気に抜き取られたからだろう、射精そのものにも似た快感が陰茎をふるわせる。
「んん……今度は暴発は勘弁してくれよ、メディ君」
「わ、わ、わかってますって」
つっても今のはちょっとヤバかった。陰茎の根元に力を込め突発的に沸き起こった性感をどうにか押さえ込む。
「ふふ、あんまり我慢すると身体に悪いぞ?」
「まあ、そーなンスけどね……」
めったに無い症例だが、あんまりにも長時間の勃起&寸止めを続けていると、毛細血管の破裂を招いたり、
行き場を失った精液が出口を求めて尿道を逆流し膀胱へと流れ込んだり、という事が起こりうる。
だが『射精(だ)したい、だけどギリギリまで我慢したい』と、言うのは男の本能である。
せっかく先輩がしゃぶってくれてるというのに、速攻出すとかそんな勿体無い事が出来るわけが無いだろ!
「悪い子だなあ、メディ君は。健康を害してまで性感を味わうのはどうかと思うがね?」
「お、男には、耐えねばならぬ時とゆーものがですね……く、くあぁっ!」
「そんな悪い子にはオシオキをしてやらねばな」
とうとう先輩は大きく口を開き、ぱくりと亀頭全体をくわえ込んだ。