【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】6話目at EROPARO
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】6話目 - 暇つぶし2ch350:名無しさん@ピンキー
09/04/05 16:05:42 DpaiH2BE
メモ帳が強制終了するだと…!

351:名無しさん@ピンキー
09/04/06 18:32:14 tvdzury5
↑愛だな…愛が足りなかったんだよきっと

352:名無しさん@ピンキー
09/04/06 20:13:36 RV8jgLpH
>>344
つまりはこんな感じか?と保守がてらに形取りだけしてみた。

風邪を理由に病欠の手続きをとった後、一日寝込んでようやく治りかけ(熱はまだある)の状態でフラフラと出かけたり。
何故か道行く男衆の視線を集めつつ友人宅に遊びに行ってからかったり、そんな事をしてるから襲われる、とか。

もしくは『もう仕方がない』と女性化した状態でコンビニに買い物に行ったりしたら、偶然友人が声をかけてきたり。
まずいと思ったら症状が悪化して友人に家まで連れて行ってもらって、そしてエロスな香りで友人が暴走、襲われる、と。

前者は『すでに女体化の事は知られている』、後者は『必死に隠し通している』というのが前提。

353:名無しさん@ピンキー
09/04/06 20:53:27 swUHjsbB
私が性転換プログラム"Sexual Converter"によって、性転換を行った最初の人間です。
このシステムは、コンピュータのソフトが体のデータを書き換えることで、手術をせずに性別を転換する画期的な技術のはずでした。
しかし、今日、私は被害者としてこの場に立たせていただきたいと思います。

まず、私が性転換をしたきっかけをお話します。
私は小学校のころから、自分に何故こんなものが付いているのか、不思議でなりませんでした。
上2人の姉にも、母親にも、こんなものは付いていないのに。
中学生にもなると、男と女の体の違いは理解していましたが、女の子と同じ服を着ることができなくて悔しかった。
そこで、私は母親が留守のとき、度々1つ歳の離れた姉の服を借りて着ていました。
高校1年生のとき、彼女という名目で、初めての女友達を作りました。
姉と同じで、彼女もいい相談役でした。

そして、大学時代、就職活動をしているときに、私はこの企業の存在を知ったのです。
最先端の科学技術により、医療を発展させる企業、人間科学社(Man Chemistry Corporation)通称マンコー。
私は目を輝かせて、この会社のガイダンスに参加し、入社試験を通り、入社を果たしました。

配属先は性科学部性転換課。
入社してすぐ、私はあるプロジェクトへの参加を命じられました。
Sexual Convertibility System Project
―性転換システム開発プロジェクト
しかし、私のような下っ端にそんな夢のようなプロジェクトの核になる資格などありませんでした。
すでにマウスで実験が完了しているこのソフトウェアの、Sexual Converterのテスターに選ばれたのです。

プロジェクト前夜、私は一人暮らししている部屋から、半年ぶりに実家に帰りました。
「敦(当時)、よかったじゃん。」
1つ上の姉は私に協力的でした。
「でも、明日から1ヶ月間は連絡取れないから。」
「何で?」
「実験個体だから。隔離されるんだよ。」

そして、実験当日の午後10時、姉が買い込んだ衣類、生活用具とともに、この特別大型実験室SHEに入りました。
その夜、私は転換装置の中で眠りに付きました。
目が覚めると、私は女になっていました。
嬉しさの余り泣いてしまいましたが、そこからは悪夢でした。

朝の健康診断は毎朝実施され、データを元に実装に向け改良するためのものでした。
尿検査は採尿しやすいように、和式のトイレで行われるですが、トイレには記録のためのカメラが隠されていました。
じょぼじょぼじょぼじょぼ・・・
私は紙コップに尿を注ぎ、容器に移したものを担当職員に渡しました。
このときの映像は、実験室から押収されました。
私は、23で、女性としての誕生1日目にして、初めて人におしっこを見られたのです。

次に、私は服を全て脱がされ、写真を取られました。
胸や性器の写真が中心でした。
これらは、論文に使用されることはありませんでした。
身長、体重、スリーサイズを測られ、これは論文に掲載されました。

職場に向かう前に、服を着替えるとき、この時も知らぬ間に隠しカメラで盗撮されていました。こちらも映像が残っています。
下着の色も論文に書かれていたんですよ。
また、社内でもトイレは盗撮されていました。こちらも映像が残っています。
実験ログに、何時何分何秒、私がトイレに行って何をしたかも、記録されていました。

部屋に戻ると、親切にも、お風呂が用意されていました。
その時も気づきませんでしたが、お風呂にもカメラが仕込んでありました。
脱衣所にもきちんと仕掛けられていたようです。

これだけでは終わりません。
2日目には・・・

面倒くさくなったので打ち切り

354:名無しさん@ピンキー
09/04/06 22:31:07 DmOW78gf
バロスwww

355:名無しさん@ピンキー
09/04/07 00:24:35 Y6aMB/U4
何という尻切れトンボwwwwwww

356:名無しさん@ピンキー
09/04/08 00:10:25 mzMoO/G4
ちょw誰か続き書いてくれwww

357:名無しさん@ピンキー
09/04/08 02:28:08 ZGFOyA9y
続き書いてみた
なら使っていい

358:名無しさん@ピンキー
09/04/11 22:39:29 tg9/HE6O
続き読みたいな

359:名無しさん@ピンキー
09/04/14 22:49:14 rXLUBP+g
>>353
×被害者
〇被験者
なW

360:名無しさん@ピンキー
09/04/15 05:33:58 SBA6PdWk
>>359
被害者で合ってる。

361:名無しさん@ピンキー
09/04/16 15:52:49 RSvfyq2p
投下します。
徐々に女体化。
尿描写
エロほとんどなし。


NGワード:第三次性徴

362:第三次性徴
09/04/16 15:53:28 RSvfyq2p
宏文は学校で一番男前といわれている、陸上部のエースだった。

宏文の体がおかしくなったのは、関東予選で負けた後のことだった。

「宏文くん、残念だったね。」
「でも、来年こそは絶対全国に行ってやる。」
「来年こそはね!」
そう約束した矢先のことであった。

ある月曜日のことだった。
「よお、宏文。」
「おう。」
「あれ?風邪でもひいた?宏文にしては珍しいな。」
風邪ではないことはなんとなく分かっていた。
そう、声変わりのときに味わったアレだと・・・。
だが、そんなはずはない。宏文はこのことから目を伏せたのだった。

一週間後・・・。
「宏文、どうした?まだ風邪治らないのか?」
「いや、友達とカラオケ行っちゃってさ。」
もちろん、カラオケなど行っていない。
宏文の声は高くなる一方だった。

その日の夜、宏文はシャワーを浴びていると、あることに気が付いた。
自分のペニスが萎縮している。
確実に1週間前よりも・・・。

これは、まずいと思い、宏文は次の日、学校を休んで病院にいった。

「今日はどうされました?」
「最近のどの調子がおかしいんです。」

「あれ?声変わりはもうされました?」
「とっくにしましたけど。」

「じゃあ、部屋が埃っぽいとかは?」
「ないです。部屋はいつも片付いてるんで。」

「蒸し暑いから乾燥ってことはありませんね。ほかに症状は?」
「実は、ちんこが小さくなってるんです。」

「え?ちょっと見せてください。ベッドに腰掛けて。」
「はい。」
宏文は医師にペニスを見せた。

「こんな症状見たことがない。新種の病気である可能性があります。」
宏文は愕然とした。
「じゃあ、どうすれば?」
「もっと大きな病院、できれば、大学病院で見てもらった方がいいかもしれないですね。」

医師の紹介で、次の日、大学病院にいった。
血液採取のほか、いろいろな検査を受けた。
そして、俺はある重大なことを宣告された。

「男性ホルモンが急激に減少し、女性ホルモンが増え続けています。このような病気はまだ報告されていません。」
「女性ホルモン・・・?ってことは、俺、女になっちゃうんですか・・・?」
「なってしまわないと分かりません。」
「これから俺はどうすればいいんですか?」
「研究という名目で、入院していただくことになります。」
入院するのは、来週の日曜日に決定した。

363:第三次性徴
09/04/16 15:55:09 RSvfyq2p
その晩。
「ただいま。」
「おかえり。遅かったわね。どうしたの?」
「母さん、俺風邪じゃないんだ。」
「あら、よかったじゃない。」
「いや、よくないんだ。風邪じゃない別の病気みたい。」
「ちょっと、なんていう病気なの?」
「分からない。病気とすら断定できないって先生が言ってた。これ・・・。」
メモには次のことが記されていた。

男性ホルモン・・・減少
女性ホルモン・・・急増

体に起こった症状・・・
喉の異常(声が掠れる。変声期と似ている。)
ペニスの萎縮(性的刺激に反応せず)



毎朝、毎晩、その症状を目の当たりにした。
脚や腕から毛が抜けた。
髭も生えなくなった。
髪の毛が異常に伸び始めた。
症状を身近な人に見られたくないので、部活も休んだ。

一週間後の日曜日、俺はいよいよ入院した。

走りたくてたまらないが、病院にいなければいけない。
練習時間が惜しいのに、練習も筋トレもさせてもらえない。
入院時の身長は172、体重は45だったが、病気の症状と運動不足で、体重は増え、身長が縮んだ。
時々、パンツに手を突っ込んで、今ペニスがあるかどうかも確認した。
第一、このパンツが後どれぐらい履けるかも分からなかった。

同じような毎日が続く。
朝起きると、検査のために採尿。
検査を受けたあと、メシ。自習。
メシ。
自習。
・・・。

ある日のことだった。
「高木君、バストとウェストが=じゃなくなったよ。」
「え?マジですか?」
「マジです。」
「明日は外出許可を出しますから、お母さんといっしょに服を買いに行きなさい。」
「え・・・。そんな・・・。」
自分の体が変わっていくことが、宏文には信じられなかった。
ペニスもあるかないか分からないぐらいになってしまった。

そして、次の日、俺は母さんと買い物に出かけたが、なんか違うものが引っ付いてきた。

「宏文君、心配したんだよ。」
「酒井!」
陸上部マネージャーの酒井弥生がなぜかついてきたのだった。
「宏文君聞いたよ。体が女の子になっちゃうんだって。」
「母さん、言うなって言ったじゃん。」
「彼女ぐらい、言ったっていいじゃない。」
「彼女じゃないし。」

ということで、ほとんど酒井に先導され、服を買った。

364:第三次性徴
09/04/16 15:55:56 RSvfyq2p
そして、運命の朝、俺が目覚めると、もう股間に感覚がなかった。
案の定、パンツを下ろすと、あるはずのものがなかった。
喉のイガイガも完全になくなっていた。

「高木さん、どうされました?」
「お・・・女の子になっちゃいました。」
やっぱり、声も女だった。

「はい、これ。」
「ちょっと。性転換後の患者さんじゃないんだから。」
「同じでしょ?」
看護婦さんに手鏡を渡された。
まず、初めての女子トイレに入って、尿検査の尿を採取した。

「へぇ。こうやって出るんだ・・・。」
これから女の子になるというのに、(というか、もうなったというのに、)女の子についての勉強は一切していなかった。

採取した尿を持って、朝の検診に向かった。
「先生、なっちゃいましたぁ」
「え?ちょっと見せてごらん!」
「女の子の体なんだから丁重に扱ってくださいよ。」

「どれどれ・・・」
医師は割れ目に中に指を入れた。
「あら、本物だ。」
「先生。気持ちいい・・・。」

まだ小さい胸を揉み解した。
「ほら、ほらほら・・・。」
「あはっ・・・んふっ・・・。」

「おっと、別の研究になるところだった。」
「ごめん。カメラに収めるよ。」
「じゃあ、まず立って。」
「ベッドに横たわって。」
「性器を撮ります。」

写真を撮影し終えると、病院では普通食べられないものが俺、改めあたしを待っていた。
「俺が医者じゃなかったら、受精卵をプレゼントするところなんだけど・・・。」
「先生のえっち。」

「あっ、ケーキ!」
「いや。計算がずばり当たっちゃったね。今日、完全に女体化するって言う兆しはあったんだ。」
「何で言わなかったの?」
「いや、驚くかなって。」

Happy birthday Ayaka!

次の日、私はやっと退院を許可された。
初めて穿くスカートに少し照れ、少し戸惑いながら、私は最後の診察を受けた。

「うん。熱もないし、健康状態も問題ない。退院を許可します。」
「先生。ありがとうございます。」

これで、文香の入院生活が終わった。だが、元の身体は二度と戻ってこなかった。

365:第三次性徴
09/04/16 15:56:28 RSvfyq2p
終わりです。

366:名無しさん@ピンキー
09/04/17 04:05:51 lVqo6Nd1
GJ!
これは宏文を昔から好きだった娘と結ばれる流れか

367:名無しさん@ピンキー
09/04/17 22:12:35 9D89xxBC
今月のヤングコミックで・・・

368:名無しさん@ピンキー
09/04/18 20:12:58 4I8cUsCQ
>>367
誘導

スレリンク(erocomic板)


369:名無しさん@ピンキー
09/04/19 20:03:41 Xf6HIUZO
今更だけどセフィロス女体想像したら萌えた
ヤンデレ

370:名無しさん@ピンキー
09/04/19 21:14:34 qrCnQwL9
おっぱいにバッテンベルトで素肌コートか
エロさと変態さの微妙なバランスだな

371:名無しさん@ピンキー
09/04/19 22:20:11 Xf6HIUZO
あぁあの服におっぱいとはいいものだ

372:名無しさん@ピンキー
09/04/26 00:55:55 v6OsN0/1
FFエロパロスレから来ましたよ。
DFFのガーランド×WoL(実は女性でした展開)はここで落としていいんでしょうか?

373:名無しさん@ピンキー
09/04/26 01:02:15 uF+33c8R
×実は女性でした

○女性化しました

374:名無しさん@ピンキー
09/04/27 17:50:28 ZSGcufkw
>>372-373
>>1

途中から女体でも、元々女だったパラレルでもおkのはず
前おきには注意書と、苦手な住人がスルーできる用にトリ推奨

375:372
09/04/27 18:43:38 lzJ6QNxe
了解しましたー。

・WoLさん話の最初から女性(話の最初に男→女になった?ぽい記述あり)
・ガーランドさん鬼畜
・都合よくする捏造あり
・話ちょっと長い

こんな感じで投下させてもらいますー。
鎧着た凛々しいお姉さん大好きだー。

376:散らされた光・1
09/04/27 18:44:41 lzJ6QNxe
「……」
 事実は小説よりも奇なりという格言があったかどうか。
 誰が信じるだろう? あのウォーリア・オブ・ライトが女性の身体を持つなどと―。


 記憶があやふやなのは幸か不幸か。
 自分は男だったのか、それとも女だったのか。その感覚すらたまにあやふやになるのだ。故に、とりあえず今までは男性として振舞ってきた。
 だが鎧の中に隠れた二つのふくらみが、男と言うには少し細すぎる線が、股間の感覚が、自分の性別を狂わせる。
 コスモスに直接聞いたこともある。そうしたら彼女はなんとただ一言だけ言ったのだ。

「性別を間違えたかも知れません」

 ……自分ひとりにだけ言ってくれたのは幸いか。
 とりあえずコスモスは償いと言うかせめてもの処置というか、兜に声色を変える魔法をかけてくれた。これを脱がない限り、自分は男性として振舞える。
 しかし、処置は処置。自分の性別を完全に固定してくれたわけではない。
 現にいまだに自分は女性の身体。女性特有の周期や、口調に振り回されそうになった事は一度や二度ではない。
 それでも何とか持ち前の前向きさでこの状況を乗り切ることを決め、周りからは「寡黙だが仲間想いで責任感が強い」と思わせることに成功した。
 これなら大丈夫。自分が男性か女性かは後に考える事にして、今は「女性の身体を持つだけの男性」として振舞おう。そう決めていた。

 ……そう、それで上手く行くはずだった。


 過去のカオス神殿。そこで宿命のライバルとも言えるガーランドを見つけ、戦いとなった。
 拮抗する者同士、その戦いは長く続いた。どちらも有利に立とうと動くが、いまいち決定打に欠けている。それでも一撃を食らわそうと剣を振るうが。
「うおりゃあっ!」
「っ!?」
 鉄塊のごとき巨大剣が、ブレストプレートを剥がし、兜を弾き飛ばした。青みがかった銀髪がふわりと広がる。

377:散らされた光・2
09/04/27 18:45:33 lzJ6QNxe
「……ん?」
「! 隙あり!」
 敵が動きを止めたのと焦りから、一気に突っ込む。光を帯びた剣がガーランドの装甲を貫くかと思われたが。
「甘いわっ!!」
 一瞬早くガードされ、ふらりとよろめいてしまう。たたらを踏むこっちに対し、ガーランドが猛攻を仕掛けてきた。剣と盾で防ぐものの、勢いは止められない。
 ついに、巨大剣の一閃で大きく吹っ飛ばされてしまった。剣も盾も弾き飛ばされ、身体を起こした瞬間ガーランドがのしかかってきた。
「捕まえたぞ」
「くそっ……!」
 のしかかられた状態では動く事すらおぼつかない。何とか剣に手を伸ばそうとするが、その手も抑えられてしまった。
 空いた手が、自分の顔に触れられた。金属越しなので、その手は冷たい。
「しかし、今まで散々敵対してきた貴様が、まさか女性だったとはな……」
「黙れ! 私はそのようなものは……」
「とうに捨てた、か? わざわざ声を変えてまで男として振舞うとは、ご苦労な事だ」
 男として振舞うというより、元は男だったのでそうしていたと言った方が早い気がする。まあそれを言うつもりは無いが。
 そんな悠長な事を考えてしまっている間にも、ガーランドの手は動く。―ブレストプレートという守りの無くなった胸の方に。
「貴様……っ!」
「ほう、さすがにいきなりは拙かったか。なら」
 そう言うとガーランドは器用にも、片手で自分の顔を覆う兜を外す。声から想像できる通りの、壮年の男の顔がそこにはあった。
「宿命の好敵手が素面を晒したのだ。こちらも晒さねばなるまい」
「なっ……んんっ!」
 一体どういうことだ、という言葉は、相手からの強引な口付けで止められた。予想していなかった事に思考が真っ白になる。
 ガーランドはその隙を逃がさない。無防備に開いていた口に舌を入れられ、入念にかき回してきた。
「ふ……ぅ」
 生まれてこのかた、こういう経験は一度もしたことがない気がする。一応知識として頭にはあるものの、実際の感覚など未知の領域だった。
 頭の芯が徐々に痺れ、意識が少しぼやけてくる。それを何とか理性で押し止め、引き剥がそうとするものの、空いた手は力が入らない。
 唇が離れると今までくっつきあっていた舌から、唾が糸を引く。何故か息も荒く、落ち着かせようとするだけで精一杯だ。
「随分と感じやすい体質だな?」
「…そんな事、は……」
 ない、と言いたかったが、それよりも先にガーランドの手が動く。最後の障壁であった衣服が破かれ、柔らかな曲線を描く乳房が晒されてしまった。
 常人より少し大きめなそれが、無骨な手で鷲掴みにされた。
「あっ!」
「ほう?」
「……っ!」
 ここで声を上げたら悦ばせるだけだと気づき、慌てて口を固く閉じる。しかし、徐々に熱くなる身体にどこまで抵抗できるのか。

378:散らされた光・3
09/04/27 18:46:18 lzJ6QNxe
 ガーランドも、自分の抵抗を嘲笑うかのように手で柔らかな感覚を楽しんでくる。ついには舌まで加わり、乳房が散々に嬲られる。
 固くしこった部分を舐められた瞬間、身体が自分の意思に反してびくりと動いた。
「ふん、身体の方は随分と正直のようだな?」
「黙れ……ッ! こんな事に私は屈しない……!」
「そうか、なら耐えて見せるのだな」
「ぐっ……」
 言われなくても、と思うが、正直どこまで耐えられるか自信がない。既に身体は熱していて、性的感覚に振り回されるようになっていたのだ。
 その証拠に、空いた手はもうぴくりとも動かないし、思考はロクにまとまらない。ガーランドに無理やり足を開かされても、抵抗ができない。
 服や下着によって隠されていたそこが露わになった瞬間、とうとう目を固く閉じてしまった。
 ―故に、そこに指が入れられた瞬間、声を出しそうになった。
「う……」
 目を閉じたからか、入れられる感覚に敏感になってしまったらしい。口から喘ぎ声が漏れそうになるのを、必死になってこらえた。
 ここで感じているのに気づかれれば、ますます相手は調子に乗る。それだけは避けたい。しかし、相手はそんな自分の思惑をすぐに察したらしい。
 濡れた場所を執拗に攻められ、わざと湿った音を立てられる。ひくひくと動きそうな腰は、足を踏ん張らせることで耐えた。
「しぶといな」
 そんな強情な自分を見て、さすがにガーランドも焦れたらしい。濡れて熱くなった場所に、熱く猛々しいモノをつけた。
「や、やめ……」
「やめろ? 女性の身である以上、もはや受け入れるしかあるまいよ」
「そ、それでもダメだっ……!」
 今までの快感が一気に消え、心にこびりつく「男性」としての嫌悪感と、純潔を失う恐ろしさが頭を占める。もはや舌を噛み切るしか手は無いのか。
 しかし舌を出そうとした瞬間、また唇を塞がれる。舌を噛み切るという方法は、もうこれで使えなくなってしまった。
 ……そして、とうとうそれは来た。
「っっっ!!」
 押し入られ、引き裂かれそうなほどの痛みが駆け巡る。今まで閉じられていた目が見開かれるが、もうその目に映るのは白い何かだけだ。
 今まで数々の戦いを潜り抜け、様々な痛みを受けてきたものだが、今の痛みはそれら全てを上回っている気がする。舌を噛み切るどころではない。
 ガーランドの方はと言うと、こっちの苦しみなどお構いなしと膣内へと入っていく。そっちも力がいるのか、腕を押さえる手に力が入っていた。
(い、痛……い……)
 言葉にならない泣き言が、口の中で霧散する。凄まじい痛みに耐え切れず、足ががたがたと震え始めた。
 やがて最奥に達したか、ぴたりと動きが止まった。そのまま、軽くゆすって肉壁をこすれさせる。あわせて濡れた音が、かすかに聞こえ始めてきた。
 そしてじわじわと戻ってくる快感。動きが少しずつ激しくなっていくにつれ、それは今まで以上な波となって押し寄せてくる。
「ん……んぁ……っ」
 口を塞がれていて助かった。抜き差しの激しい律動は、ぎりぎりのラインで保ち続けていた理性やプライドを、強引に削り取っていくのだ。

379:散らされた光・4
09/04/27 18:47:02 lzJ6QNxe
 これで口が開いていたら、嘲笑われるのが解っていても喘ぎ声を出していたに違いない。
(ダメだ……もう……!)
 ちかちかとする白い何かに耐え切れず、固く目を閉じる。それでも目の前は真っ白で、思考も同じように真っ白でしかなかった。
「んっ、んんんっっ!!」
 限界を超えた時、自分の膣内で何かが溢れる。そう認識した瞬間、意識が急に遠のいていった。


 ふと気がつくと、柔らかな光が自分に降り注いでいた。
「……ん?」
 光の先を追うと、そこには自分が追い求めていた物―クリスタル。
 何故これがここにあるのだろう。手に入るのは嬉しいが、何故かそこまでの流れが思い出せない。
「……まあ、いいだろう」
 しばし思い出そうと努力するが、諦めた。今はこれを持って仲間の元に行くのが先だ。
 身体を起こして、クリスタルを手に取る。何故か身体の節々が痛いが、それも気にする事ではないと思い、ふらりと立ち上がった。
 そしてそのまま外への道を歩く。仲間は、もう既にクリスタルを手に入れているだろうか。


 ―戦士は気づいていなかった。
 腰布に、ほんの少しの赤い染みが出来ていることに。

380:散らされた光・5
09/04/27 18:48:00 lzJ6QNxe
以上ですー。
女体化系は書いたの初めてなんで、稚拙な部分などあると思います。
お目汚し失礼しました。ノシ

381:名無しさん@ピンキー
09/05/04 12:38:35 sZPXsPsM
海野螢の「逆まわりの世界」の世界観がよかった
あれで二次創作書いてみたいなぁ

時間があればだが(´・ω・`)

382:名無しさん@ピンキー
09/05/11 18:52:07 44aEUCUp
>>372
職人さんGJです。面白かったよ!
この人の専スレがキャラ板にあった気がするから
そっちの方が良かったのかも。

383:名無しさん@ピンキー
09/05/12 22:11:36 wUdZi2PI
age

384:名無しさん@ピンキー
09/05/15 22:03:22 MjYCwCCM
某所にバイオ4のレオンをmodで女体化させたプレイ動画が上がってた。
えらいこと美人になってて、ツボにびんびん来たので
ちょいと自家発電してくる。
書き上がったらうpしてよかですか?

385:名無しさん@ピンキー
09/05/16 00:28:02 UsMb3PAx
キタ━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀

386:これでもバイオ好き
09/05/16 14:15:58 Y9kwGNle
えー、バイオ4レオンの女体化で自家発電しましたので、取りあえずできたところまで投下させてもらいます。

・ストーリーの背景、キャラクターはバイオハザード4本編に準拠。
・レオンは新種プラーガの投与によって途中で女性化。
・レイプ描写あり。注意。
・グロはありません。

では、まず前半のレオン女体化のパートです。エロシーンはまだ先ですので、ご了承を。





387:これでもバイオ好き
09/05/16 14:18:57 Y9kwGNle
前半Part1

「弱き人間よ…」
後ろ手に縛められ、ぐったりと意識を失ったレオンの首筋に太い注射針が突き立てられた。
不気味な紫色の光を放つシリンジ内では、半透明の小さな物体が蠢いている。
ピストンがゆっくりと押され、その物体は薬液と共にエージェントの体内に送り込まれた。
「貴様には特別に新種のプラーガを投与してやろう。結果が楽しみだ。」
豪奢な僧衣に身を包み、フードを目深にかぶった男が意味深な笑みを浮かべる。
「この先の納屋に監禁しておけ。変化が現われたら報告しろ。」
男はそう言い残し、取り巻きを連れて部屋を出て行った。後には気を失ったままのレオンと、数名の男達が残された。



最初に気付いたのは窓を叩く雨の音だった。低い雷鳴がその音に混じる。
濁っていた意識が晴れ、粗末な石造りの壁と梁がむきだしになった天井が目に入った。自分は床に倒れていたらしい。
「ここは一体…?」
身体を起こして立ち上がろうとしたその瞬間、胸に激痛が走りレオンはうめき声をあげた。
何かが体内で蠢き、内蔵を喰い破られるかのような苦痛が彼を襲う。
言いようのない違和感を伴って両腕の血管が浮き上がり、それは首を這い登って顔面にまで達しようとしている。
「う、うわあああっ!」
わけの分からぬまま、レオンは絶叫を放った。


388:これでもバイオ好き
09/05/16 14:21:17 Y9kwGNle
Part2

 次の瞬間。レオンは木の床にうつぶせに倒れている自分に気付いた。
慌てて辺りを見回す。さっきと同じ小屋の中だ。
「今のは…夢だったのか?」
 少し混乱した頭で、今までの経緯を振り返ってみる。
誘拐された大統領令嬢の消息を求めて、スペインのとある寒村に足を踏み入れた時には、地元の警官達と一緒だったのを憶えている。
そこで目にしたものはまるで何かに操られたかのように凶暴化した村人達だった。
警官達は惨殺され、レオンはやむなく銃で彼らを撃退しながら村の奥へ向かった。
朽ちかけた廃屋の中で、ようやく何かを知っているらしいルイスという男に出会った。しかし、詳しい情報を聞き出す間もなく、彼らはルイスが「ビッグボス」と呼ぶ大男に捕えられてしまった。
その後の記憶は少し途切れている。気を失っていたのかも知れない。
隙を見てルイスと共に監禁されていた納屋を抜け出し、渓谷を通り、
再び村の中央から墓地と沼地を抜けて、湖で山椒魚の化け物と闘って。
そうだ、その後この小屋にたどり着いたところで急なめまいに襲われて気を失ってしまったのだ。

389:これでもバイオ好き
09/05/16 14:24:43 Y9kwGNle
Part3

それからどのくらい時間が経ってしまったのだろうか。辺りはすっかり暗くなっている。
とにかくハニガンと連絡を取らなければ。
レオンはふらつく身体をだましだまし立ち上がった。
手足に力が入らず、ひどく頼りない感じがする。
ちょうどその時、ベルトに取り付けた通信機が信号音を発した。
ディスプレイが明るくなり、眼鏡をかけた若い女性の像が映し出された。
この任務中に彼のバックアップを務めるハニガンだ。
「レオン、6時間も連絡をよこさないなんて…あなた、誰なの!!レオンは何処!?」
「何を言ってるんだ、ハニガン。俺はちゃんとここに…」
言いかけてレオンは声を失った。
彼の使っている通信機には二つのディスプレイ画面がついていて、左に通信相手が
右に自分が映るようになっている。
驚きに目を見開いたハニガンの隣にあったのは、見慣れた自分の顔ではなかった。
まず目に飛び込んだのは長く艶やかなハニーブロンドの髪。
晴れ上がった空を思わせる青い瞳。
柔らかなカーブを描く眉にほっそりとした輪郭、そして仄かに紅い形の良い唇。
髪と瞳の色こそ同じだが、どう見てもそれはたおやかに美しい女性の姿だった。
レオンはとっさに自分の頬に手をやった。
指の先に返ってきたのは、滑らかで吸い付くように柔らかい肌の感触。
本来ならあるはずの、髭の剃り跡はどこを探っても無い。
彼は弾かれたように窓辺へ走り寄った。折から閃いた稲光が、その姿を窓ガラスにはっきりと映し出した。
ディスプレイに映っていたのと寸分違わない顔を。

390:これでもバイオ好き
09/05/16 14:27:15 Y9kwGNle
Part4

「これは…」
呻くような声が、紅い唇から漏れる。
さっきは気付かなかったが、その声も細く高いものに変わっている。
嘘だ!こんなバカなことがあっていいはずか無い!
レオンは立ち尽くしたまま、自分の肩や腕、胴体を探ってみた。
厳しいトレーニングで鍛え上げた固い筋肉はもはや触れることができず、
しなやかだが華奢な身体がサイズの合わなくなってしまったコンバットスーツの中で泳いでいる。
そして、男を男たらしめている最も重要な器官は…?
もう確かめる勇気もなかった。立ち上がったときから身体の重心がうまくとれず
ふらふらするのはきっとそのせいだ。
――自分は女になってしまったのだ。でも、何故?どうして?
「レオン、レオン!」
通信機から聞こえるハニガンの声が、かろうじてレオンを現実に引き戻した。
「ほんとうに、あなたはレオンなの…?」
「ああ。信じられないかもしれないが、俺はレオン・S・ケネディだ。嘘じゃない。」
「…分かった。あなたを信じるわ。一体何があったの?」
「それが、俺にも分からないんだ。急にめまいがして、気を失って。目を覚ますとこうなっていた。」
「めまい?さっき『血がまじった』とか言ってたことと関係が?」
ハニガンの声と表情は既に冷静さを取り戻していた。
どのような事態にあっても沈着冷静に状況を分析し、
的確な指示を与えることのできる彼女は、レオンの頼もしいパートナーだ。彼女に引っ張られるように、レオンもまた落ち着き始めていた。
「分からん…。とにかく任務を遂行する。」
レオンは通信を切り、窓から離れた。そうだ、今はうろたえている場合ではない。
兎にも角にも、ターゲットを確保し、無事合衆国に連れ帰らねばならない。
この身体について悩むのはそれからだ。
素早く装備を点検し、マガジンの残弾を確認すると『彼女』は小屋のドアを開け、雨の中へ一歩を踏み出した。

391:これでもバイオ好き
09/05/16 14:29:19 Y9kwGNle
以上、前半部分です。
後半(エロパート)は出来次第投稿します。

392:名無しさん@ピンキー
09/05/18 10:20:43 eWQNFJxs
あの動画かな?同じものを観た気がする自分には素晴らしすぎる神キタ!
エロパートになる前なのに、話に引き込まれたよ。
続きがとても楽しみです。

393:これでもバイオ好き
09/05/20 23:18:14 fHWtIGcA
上に女体化レオンを投稿したものです。
遅くなって申し訳ありませんでした。
後半エロパートが書けたので投下します。
無駄に長いうえに、あんまりエロくないかも。

・クラウザー×女体化レオン。
・レイプ描写あり。注意。




後半Part1

「あと一つだ、クラウザー。」
 壁の外側に板切れを打ち付けただけの足場に立ち、レオンは崩れた塔の上から見下ろしている男に言った。
「決着をつけるか。」
厳つい顔に赤い迷彩を施した男は、この先もう武器は必要ないとでも言うかのように、
構えていたマシンガンを投げ捨てた。
半裸の男の胸から両肩にかけては恐ろしい程の筋肉の盛り上がりが見て取れる。
それが決してこけおどしではないことを、レオンはよく知っていた。
なぜならば、その男―ジャック・クラウザーは2年前まで合衆国エージェントとして
レオンと共に数々の過酷なミッションを闘ったパートナーだったからだ。
エージェントとしてのクラウザーは極めて優秀だった。
その彼が事故死を偽装してまでレオン達の前から姿を消し、アンブレラ復活を目論むウェスカーの組織に加わっていたとは。
狂った世界のパワーバランスを変えるため―クラウザーはそう言ったが、
それが何を意味するのか、また彼が何故そう考えるに至ったのか、
レオンには分からない。
ただ一つ確実なのは、最も敵に回したくなかった相手がいま、目の前に立ちふさがっているということだ。
 突然、クラウザーが低く唸りながら左腕を空に向けて突き上げた。
逞しい上腕筋が不規則にうねり、膨らんで変形していく。
見る間にそれは何とも形容しがたい異形の生物に変化を遂げた。
「これが寄生体の力だ。」
己の最高の武器を誇るかのように、クラウザーは言い放った。
「地に落ちたな、クラウザー!」
レオンは吐き捨てるように言った。
超人的な力を求めて自ら寄生体を取り込むなど、正気の沙汰とは思えない。
「いくぞ、レオン!」
異形の左腕の、剣のようになった切っ先を振りかざし、クラウザーが襲いかかった。
間一髪でかわし、体勢を立て直す。
息つく間も与えず、クラウザーがなぎ払いとまわし蹴りを繰り出す。
身体を低くして避け、カウンターを浴びせようと試みたが、
小さくなってしまった身体のせいでわずかにリーチが足りない。
銃による攻撃はことごとく左腕のブレードで弾かれ、相手にかすり傷さえ負わせることができない。
我知らず心に芽生えた焦りがレオンから冷静さを奪い、攻撃が乱れてゆく。
何度目かのジャンプ攻撃の後、クラウザーが膝をついた。
(今だ!)
レオンはマグナムを構え、全弾をその頭にめがけて撃ち込んだ。
が、普通の人間なら一発で吹き飛ぶはずのマグナム弾さえ、あっさり弾かれてしまった。
(何だって!)
驚愕が反応を遅らせ、あっという間に距離を縮められる。
足払いをまともに喰らい、レオンの身体が無防備な体勢で転がった。
その目に、閃くブレードが映る。



394:これでもバイオ好き
09/05/20 23:21:42 fHWtIGcA
後半Part2

(殺られる!)
レオンは思わず目を瞑った。
切っ先が石の床に刺さる鋭い音が、耳のすぐ際で弾けた。
レオンの細い首はブレードと床の間に挟まれ、
後はクラウザーが数インチ左腕を動かすだけで切断される。
だが、しばらくしても最後の一撃は来なかった。
レオンは恐る恐る目を開けた。
クラウザーが無表情に見下ろしていた。左腕のブレードはレオンの首に当てたままだ。
「なぜ、殺さない…」
「生け捕りにしろとの、サドラーの命令だ。」
「サドラーの?」
レオンの形の良い眉が、わずかに歪む。
サドラーが自分を生かしておく理由が見当たらない。
「サドラーはお前にことの外興味を持っている。
いずれ同化が完了すれば特別な役目を与えるそうだ。
その為に生かして捕え、『調整』しろ、とな。」
クラウザーの話す内容を、レオンはとっさには理解できなかった。
特別な役目?調整?その言葉の意味するところを悟った時、「彼女」は肌が粟立つのを感じた。
「女」としての自分の身体が男の欲望にさらされている。
それは名状しがたい嫌悪であり、恐怖であった。
ブレードの刃先が皮膚に食い込むのにも構わず、
レオンは身体をよじって逃れようとした。
しかし、その試みはクラウザーの腕力の前にあっけなく封じられてしまった。
身体が女性化したとはいえ、持ち前の瞬発力や敏捷性は少しも損なわれていない。
しかし、筋肉量の差だけはいかんともし難かった。
「寄生体のサンプルを手に入れるまで、サドラーに疑いを持たれるわけにはいかん。
悪く思うな。」
クラウザーはレオンの両腕を頭上に重ねて拘束したまま、
刃先を黒いアンダーシャツの下に潜り込ませた。
音をたてて布地が裂け、防護衣の留め具が弾け飛んだ。
無粋な戦闘服に隠されていた二つの丸い隆起が露になり、
夜明け前の薄明の中に乳白色の肌が浮かび上がる。
次にクラウザーはレオンのベルトに刃を当てた。
組み敷いた女の着衣を剥ぎ取る作業を、クラウザーは何の感情も表さないまま黙々と進めた。
まるで猟師が仕留めた獲物の毛皮を剥ぐような、機械的な手つきだった。
それがレオンはかえって恐ろしかった。
これが獣欲をむき出しにしている相手ならば、まだ付け入る隙もある。
だが今のレオンは、反撃の糸口すら見つけられないでいた。
共に闘っていた時には頼もしいと思ったクラウザーの冷徹さが、今はレオンを窮地に追い込んでいる。

395:これでもバイオ好き
09/05/20 23:25:26 fHWtIGcA
後半Part3

その時、首筋に押し付けられていたブレードがわずかに緩んだ。
本能的に体を返し、膝で這って逃れようとしたが、
途中までずり下げられたズボンが足に絡まり、思うように動けない。
たちまち太い腕に肩を掴まれ、床に引き倒された。
固い石の床で肩口をしたたかに打ち、一瞬息が詰まる。
ついに下半身を覆っていたアンダーウエアも引き下ろされ、
見事な曲線を描く尻が白日の下にさらされた。
「やめ、ろ…」
激しく咳き込み、涙を浮かべながら、それでもレオンは絶望的な逃走を試みた。
しかし、その努力は何の効も奏すことなく、易々と引き戻される。
クラウザーの手が、女ならば誰もが羨む細くくびれた腰をがっちりと掴み、固定する。
「No、no!」
次にくるだろう、最悪の事態を予感して、レオンは激しく頭を振った。
背後に布の擦れる音がして、むき出しになったその部分に熱いものが押し当てられた。
目には見えなくても、感触でわかる巨大さにレオンの身体がすくみ上がる。
レオン自身さえ触れた事の無い場所に、それは情け容赦なくねじ込まれた。
「Nooo!!」
絶望に染まったレオンの絶叫が、遺跡に響き渡った。
狭い入り口を引き裂かれる痛みと異様な圧迫感に、涙とともに嘔吐感がこみ上げてくる。
 滲んだ視界に、白い内股を伝う一筋の赤いものが映った。
かつて味わったことのない惨めさと口惜しさが、レオンを打ちのめす。
「苦しいか、レオン。」
レオンを苛む動きを止める事無く、クラウザーが言った。
レオンは拳を握りしめ、ギリリと音がする程に奥歯を噛み締めた。
―まだだ。まだ勝負が決まったわけじゃない。
寄生体の力で超人化していても、クラウザーの性機能が人間のままなら、
いずれ奴も気をやる。
男がいちばん無防備になるその瞬間、必ず反撃のチャンスが来る。
それまで、何があっても耐え抜いてやる。―
だが、続いて浴びせられた言葉は、その希望を打ち砕くのに十分なものだった。
「お前に植え付けられているのは、人間を繁殖用ガナードにする新種のプラーガだ。
第一段階として宿主を繁殖に適した形態に変化させる。
第二段階では性交が引き金となってプラーガが反応し、特殊な化学物質を放出する。
それが神経系に作用し、あらゆる刺激が性的快感に変換されるようになる。
そうなれば『調整』は完了だ。」
まるで学生に化学の講義をするような淡々としたクラウザーの声は、レオンの背筋を凍り付かせた。
自分の身体の変化が、プラーガと呼ばれる寄生体によってもたらされたということは、
ルイスが残した資料などから既に理解していた。
だが、その寄生体がそこまでおぞましい意図のもとに作られていたとは。
「い、いやだ、嫌だぁ!!!」
かつてラクーンシティでゾンビと化した人々に遭遇したときにも、
この村で想像を超える化け物共に相対した時にも感じたことのない恐慌が、
レオンの心臓をわしづかみにした。
「殺せ!!いっそ殺してくれ!頼む!」
「それは出来ん。諦めろ。」
「Noooooh!!」
恥もプライドもかなぐり捨てて、レオンは泣き叫んだ。

396:これでもバイオ好き
09/05/20 23:29:38 fHWtIGcA
後半Part4

どのくらいの時間が経過しただろうか。その兆候は突然現われた。
みぞおち付近に鳴りを潜めていたプラーガが、不気味な蠢動を始めた。
痛みとも痒みともつかない嫌な感覚が、大きな蜘蛛のように足を拡げてゆく。
ものの数秒で、それは背骨に達し、悪魔の刺を脊髄に潜り込ませて行った。
「ぐうっ…」
レオンの噛み締めた歯の隙間から、くぐもったうめきが漏れた。
刺の先端から放出された何かが血管に入り込み
血流に乗ってすさまじい速度で全身を駆け巡る。
ほんのり桜色に染まった肌の上を、えも言われぬ感覚がさざ波のように駆け抜けて行った。
体温が上昇し、心泊数が跳ね上がる。
絶え間なくレオンを苛んでいた下半身の痛みが、甘い痺れに塗り替えられて行く。
突き上げられ、押し広げられる度にそれは密度を増しレオンを追い上げた。
初めて知る女としての快楽に、レオンの脳は混乱し思考が失われて行く。
レオンは、快楽の波に飲まれて行く自分を引き戻そうと、二の腕に歯をたてた。
血がでるほど強く噛んでいるのにもかかわらず、
それは刷毛でなぞられている程の刺激しかもたらさなかった。
口の中に広がる血の味さえ、甘い。
皮肉な事にレオンの試みは、容赦なく高まっていく性感をさらに加速する結果となった。
秘所からの出血はとうに止まり、替わって溢れ出た愛液が内股を濡らしている。
レオンの意志とは裏腹に、女の器官は満たされることを望んで男根を喰い締める。
我知らず腰が揺らめくのを、どうする事も出来ない。
最後の意地で、声を漏らすまいとしたが、それも長くは続かなかった。
やがて、レオンの唇から艶めかしい嬌声がこぼれ始めた。
一度堰を切った流れは、もはや押しとどめることは不可能だった。
クラウザーの動きに翻弄されるままに、レオンは艶声をあげ続けた。
もう何も考えられない。
頭の中は白熱し、ただ快感に灼き尽くされる。
それは、数々の死闘を勝ち抜いて来た凄腕エージェントが、
発情した牝に堕ちた瞬間だった。
「地に落ちたのは、お前の方だったな。レオン。」
クラウザーの皮肉めいた言葉も、もうレオンには届かない。
高く掲げた尻を自分から激しく振り、ひたすらに快楽を貪るだけだ。

397:これでもバイオ好き
09/05/20 23:35:19 fHWtIGcA
後半Part5

突然、クラウザーがその動きを止め、レオンの体内から、
愛液にまみれた男根を引き抜いた。
中断への不満を訴えるように、レオンが振り返った。
クラウザーはレオンの身体を床に転がすと、膝まで下ろされていたズボンを剥ぎ取った。
レオンの身体の拘束は完全に解かれたが、もはや逃げることなど思いも寄らなかった。
「クラウ、ザ、やだ…もっと…」
レオンの口から途切れ途切れに零れ出たのは、拒絶ではなく哀願だった。
「慌てるな。」
クラウザーがレオンの膝の間に身体を割り込ませ、両腿を裏からすくいあげる。
「時間はある。望み通りたっぷり可愛がってやる。」
レオンの柔らかくほころび、濡れそぼった部分に再び隆々と屹立したものが突き込まれた。
求めていた物を与えられ、レオンはひときわ高く悦びの声を放った。
大きく足を拡げ、自ら腰を浮かせてて男をさらに深く迎え入れる。
凛々しい顔立ちは淫らに蕩けきり、かつて強い意志の光をたたえていた青い瞳は
焦点があわぬままに見開かれている。
ゾンビが食欲だけの存在ならば、今のレオンは性欲だけの生き物だった。
両足で男の身体をがっちりと挟み込んで、細い腰が淫靡なダンスを踊る。
嬌声をあげ続けるために閉じられない唇の端からは透明な唾液が筋を引き、
埃っぽい床に滴った。
夜明け前の湿った空気に包まれた廃墟に、レオンの嗚咽と淫猥な水音だけが海風の音に混じって聞こえていた。

夢中で腰を振っていたレオンの身体が大きく仰け反り、硬直する。
高まり切った性感が、一点を目指して収束していく。
目が眩み、一切の音が遠のく。
それが極まった瞬間、レオンは体中の細胞が弾けとんだかと思った。
絶頂を告げる言葉を口走りながら、クラウザーの背中に爪を立て、
2度、3度と痙攣を繰り返す。
一度頂点に達すれば後は急速に引いて行く男の快感とは違って、
エクスタシーの波は何度も何度もレオンを襲った。
頂上に追い上げられ、少し下がってはまた追い上げられる。
終わりの見えない快楽の地獄を彷徨いながら、
このまま死んでしまうのではないかという恐怖が灼け爛れた脳裏をよぎった。
―それでも、かまわない。
今はこの快楽だけがレオンの全てだった。
そうして幾度目かもわからない絶頂の果てに、クラウザーが放ったものを
身体の最奥に受け止めた瞬間、レオンの意識は失われた。

398:これでもバイオ好き
09/05/20 23:44:38 fHWtIGcA
後半Part6

―風向きが、変わったな。
裸の身体を冷たい床に横たえたまま、レオンはぼんやりと考えた。
遠くに聞こえていた海鳴りが、さっきより近くなっている。
少し前に意識は戻っていたが、何の行動を起こす気力も湧いて来なかった。
プラーガの作用があったとはいえ、あろうことか敵に犯されてよがり狂ってしまった。
自嘲と自棄が覇気を奪い、自堕落な余韻が全身を覆う。
―もう、どうにでもなれ。
自らの未来について想像を閉ざし、生まれて初めて諦めに身を任せた時だった。
しどけなく開かれた身体の上に、何かが投げかけられた。
剥ぎ取られたはずの黒いコンバットスーツ。
防護衣には装備がそのまま着いていた。
ホルスターにはマグナムも収まっている。
半身を起こし、スーツを手に取ったレオンの前に、
鈍い金銅色に輝く金属片が放り投げられた。
扉の鍵となる3つの聖獣のレリーフの最後のひとつだった。
「小娘を連れて、さっさと脱出しろ。」
「クラウザー?」
その真意を計りかねて、レオンは目の前に立つ男を見上げた。
既に着衣を整え、左腕は元に戻っている。
「ただで爺にくれてやるのも癪だ。」
本気なのか、それとも気の利いたジョークのつもりなのか、
相変わらずその表情からは読み取れない。
「礼は言わないぞ。」
視線を相手に据えたまま、レオンは言った。
クラウザーは答える事無く、ただ鼻で笑うとレオンに背を向け遺跡の階下へと姿を消した。

レオンは手を伸ばし、ハンドガンを手に取った。
冷たい銃身はずしりと重い。
寒さに凍えた身体に体温が戻るように
レオンは絶望と自棄に麻痺しかけていた闘争心が目を覚ますのを感じた。
そうだ、やけになっている場合じゃない。
自分には命に代えても遂行しなければならない任務があるのだ。
揺るがない意志の光を取り戻した瞳を行く先に向け、エージェント・レオンは立ち上がった。

399:これでもバイオ好き
09/05/20 23:47:05 fHWtIGcA
以上です。
長々とおつきあい頂き、ありがとうございました。

機会があれば「エイダ姐さんと百合百合」も書いてみたいと思ってます。
では、失礼します。

400:名無しさん@ピンキー
09/05/21 12:18:47 2Ki3yrXS
続き待ってた!GJです!
エロいのに、なんていうのかバイオっぽい雰囲気があって最高でした。
地の文っていうのかな?描写が格好良くて、ものすごく好きだ。
もし次回作があるなら、楽しみにしてます。
素晴らしいレオンをありがとう!
クラウザーも格好良かったw

401:名無しさん@ピンキー
09/05/21 21:00:51 8AExv/tv
ペニスに毒が回って性機能が止まってしまうのを防ぐため、TS療法を使用とか。

402:名無しさん@ピンキー
09/05/23 11:23:30 D/X/+JzB
GJ!!

403:名無しさん@ピンキー
09/06/04 22:01:12 g9RO9eM3
久々に大作来てたんだな
GJ!

404:名無しさん@ピンキー
09/06/06 17:18:51 1oDcV7r8
三重県TSU市では、男子の出生率が多すぎるので、苦肉の策として、適合する男子へのTSが行われているという電波を受信した。

405:名無しさん@ピンキー
09/06/08 15:50:50 ZN0giFi6
じゃあ滋賀県OOTSU市ではどうなるんだ

406:名無しさん@ピンキー
09/06/08 16:44:51 QASWs/BT
静岡県HAMAMATSU市ではTSっ娘を孕ませてママにしてるんですね?

407:名無しさん@ピンキー
09/06/08 19:10:26 K7RZCoEA
ウィラード・ギブズ「TS=H-G」
つまりH本番中にG行為をしないことによってTS現象が起こるのだよ

408:名無しさん@ピンキー
09/06/09 00:02:02 PpqiBN7I
北海道のTSUBETSU町はTSっ娘だらけ

409:名無しさん@ピンキー
09/06/11 00:39:50 1KzrTVt6
最近買ったウチのテレビは録画のとき「TSモード」と表示されますが
選択決定しても大丈夫でしょうか?

410:名無しさん@ピンキー
09/06/12 12:27:26 1dO9Jfoe
ウチの近所にもとうとうTSUTAYAが!

411:名無しさん@ピンキー
09/06/14 00:15:46 fqjG1g/C
age

412:これでもバイオ好き
09/06/21 23:21:15 dqMwGKRI
ちょっと前に女体化レオンをあげさせて貰った者です。
過疎ってるみたいなんで、保守がてら続編を投下したいとおもいます。
もうちょっとなんで、今夜中に見直しをして
明日の夜うpできると思います。

やっぱりバイオキャラで
クリス×女体化レオン
ギャグエロ路線になります。


413:名無しさん@ピンキー
09/06/22 20:21:10 U1lAdmiE
楽しみにしてる

414:これでもバイオ好き
09/06/22 22:50:28 oMcvjlRJ
遅くなってすいません。
では、女体化レオンを投下させて頂きます。

クリス×女体化レオン
時間軸は、バイオ4の数ヶ月後、バイオ5の3年前です。
(映画ディジェネレーションの直前くらい)
アホアホで、キャラ崩壊(特にレオン)してます。
では、いきます。



今日こそはセーブして飲むぞ。と、いつも飲み始める前はちゃんと決心するんだよ、俺も。
けれどその通りにできた試しは滅多にない訳で。
今日も今日とてへべれけ寸前の千鳥足を引きずってアパートへ帰ってくる羽目になっちまった。
おまけに片腕には飲み過ぎの原因を作った張本人を抱えているもんだから、歩き難いったらない。
てこずりながら鍵を開け、とっ散らかったリビングを横切り、朝起きだしたまんまのベッドへ取りあえずこの『お荷物』を下ろす。
ほら、着いたぞ。水、飲むか?
「んん~。もう飲めない…。」
お荷物、もといレオンは枕に顔を埋めると、すやすや寝息をたて始めた。
ったく、いい気なもんだ。
事の発端はこうだ。アフリカ西部で大規模なバイオテロが画策されているとの情報がB.S.A.Aにもたらされた。
しかも、今回はウィルスではなく特殊な寄生体によるものらしい。
そこで俺は以前ロス・イルミナドス教団事件で寄生体に寄生された敵と闘った経験のある合衆国エージェント、
レオン・S・ケネディに連絡を取った。
レオンとは妹のクレアを通じて知り合った旧知の間柄だ。
南極での事件の後、クレアに引き合わされた俺たちはすぐに意気投合した。
たった1日とはいえラクーン市警の警官だったレオンは俺にとっては後輩に当たるし、
属する組織は違ってもバイオテロを撲滅するという志は同じだ。
レオンは俺の頼みを快く聞きいれ、忙しい中時間を割いて会いに来てくれた。
本来なら俺の方から行くべきなんだろうけど、チームの編成変えや何かで馴れないデスクワークに追いまくられて動けなかったからな。
待ち合わせ場所に現われたレオンを見て、俺は目玉が飛び出る程おったまげた。
何と、奴は……女になっていた。それもとびっきりの美女に。
そりゃまあ、奴は元々モデルか俳優でも通用するくらいのイケメンだったから、
女になったら美人になるのは当たり前っちゃ当たり前だけど。
何でも例の事件の際、教団にとっ捕まって特殊な寄生体を植え付けられ、身体が女性化しちまったんだと。
幸い脱出する前に寄生体そのものは除去できたが、もう身体は元に戻らなかったらしい。
とてもにわかには信じられない話だけど、本人を目の前にしては、
世の中にはそう言う事も有るかも知れないと納得するしかない。
レオンのレポートは俺も読んだが、人間を元の姿が想像できないような化け物に変化させる能力のある寄生体なら、
性別を変えるくらいは簡単なんだろう。

415:これでもバイオ好き
09/06/22 22:53:00 oMcvjlRJ
そんな訳で外見は別人(面影は残っていたけれど)になっても、
レオンの中身はちっとも変わっていなかった。
まっすぐで熱いハートのナイスガイだ。
ハリウッド女優も真っ青の美女をつかまえてナイス「ガイ」もないだろうけど、
事実そうなんだから仕方ない。
何と言っても、旧友と飲む酒は実に美味い。
お互い、間一髪で危機を乗り越えた後だけになおさら身に沁みる。
つもる話を肴に俺たちはついついグラスを重ね、気がついたときにはすっかり出来上がってたって訳だ。
俺より一足先に撃沈しちまったレオンを宿泊先に送って行こうにもそれがどこだかわからんし、
かといって放って置くなんて論外だ。
仕方なくアパートに連れて戻って来たけど、これってよく考えたら『お持ち帰り』しちゃったって事になるのか?
やべぇ、やべぇよ。ジル辺りに知られでもしたら、どんだけからかわれるか分かったもんじゃない。
言っとくけど、神様に誓って、そんな下心なんて1ミリグラムだってありゃしねえよ!
とにかく、俺はリビングで寝るとして、何か掛けておいてやったほうがいいだろう。
レオンの足下に丸まっているブランケットを拡げて着せかけてやろうとした時、
奴が何やら呟いたのが聞こえた。
「待ってくれ…エイダ…」
エイダ?やれやれ、こんな時にも女の名前かよ、と苦笑いしかけた顔がふと強ばった。
こいつだっていい歳なんだから、付き合ってた女くらいはいただろう。
それがこんな事になって、別れる羽目になったってのは十分考えられる。
レオンは「この身体にも、もう馴れたよ。」なんて笑っていたけれど、
望みもしないのにいきなり性別が変わってしまったんだ。
きっと、俺なんかには想像もつかない程のストレスや葛藤があるに違いない。
たまにはべろんべろんになるまで酒でも飲まなきゃやってられないよな…。

416:これでもバイオ好き
09/06/22 22:55:05 oMcvjlRJ
寝返りをうったレオンが、また何か呟いた。
「ナタリー」
えっ?さっきと名前が違うんですけど?
「アンジェラ…ニキータ、アイリーン…」
って、おい!!
「ユウコ、シャロン、リーファ、グレイス…」
お前、どんだけタラシなんだよっ!!まさか、クレアに手ぇ出してないだろうな!
前言撤回だ!心配して損したぜ、まったく!
ブランケットを放って立ち上がろうとしたとたん、
俺はいきなり強い力で腕を引っ張られてバランスを崩した。
細い腕が首に巻き付いて一気に引き寄せられ、すごい勢いでキスをかまされた。
ちょ、待て、俺はエイダでもアイリーンでもねぇ!やめろ、止めろって!
「なんだ、野郎かよ…あれ、クリス?」
野郎で悪かったな、そうだよ、俺だよ!クリスだよ!
「なんでクリスがいんの?」
お前が酔い潰れちまったから、俺ん家に連れて来てやったんだろーが!
「ふーん、そうだったのかぁ。ま、この際クリスでもいいや。」
クリスでも、って何だよ。でもって。
「ヤろうぜ。」
ななな、何をヤろうってんだよ?
「せっくす。」
アホかーっ!!!!んなことできる訳ねえだろうが!
正気に戻れこの酔っぱらい!つか、お前、酒癖悪過ぎだぞ!
レオンは俺の抗議なんぞ聞く耳持たず、さらに強く引き寄せて唇を押し当ててくる。
ちょ、舌入れるなってば!
さっきはビックリして気付かなかったけど、すげぇ熱くて柔らかい。
それに…タラシだけあって?むちゃくちゃ、巧い。なんかくやしいぞ、おい。
あ、ヤバい、あそこがむずむずして来ちまった。
ここんとこ、忙しくてご無沙汰だったからな。

417:これでもバイオ好き
09/06/22 22:57:12 oMcvjlRJ
などど余計なことを考えてるうちに隙をつかれ、マウントポジションを取られちまった。
急所を決められて、思うように動けない。
歩くのもやっとだった癖に、なんだよその体術のキレは!
よく考えてみたら、こいつってたった一人でカルト教団(含む化け物)ひとつぶっ潰した、
シングルアーミーなんだよな。
おたおたしてるうちに、レオンは俺に馬乗りになったまま、シャツとブラを脱ぎ捨てた。
むき出しになったバストは、大きさこそ標準だけど形は理想的だ。
眩しいくらい白い肌に、チェリーピンクの乳首が実に美味そうで、俺は思わず生唾を飲んでしまった。
ウェストは俺の両手にすっぽり収まるほど細くて、小さくキュッとへこんだ臍が何ともセクシーだ。
つい見とれていると、レオンが意味ありげに笑いながら俺のジーンズのボタンに手を伸ばして来た。
ちょ、マジやばいって。これ以上何かされたら、俺だってもう自制が効かねえよ。
そりゃ俺も昔は結構やんちゃだったからさ、酒飲んで盛り上がって
その日会ったばかりの女とヤッちゃった事もあったから、
アルコールのせいでそーゆー気分になるのも分かるけどさ。
お互いそろそろ分別があってもいい歳なんだし、
それより何より酔った勢いで友達とセックスしちまったりしたら、後ですげえ気まずいぞ。
いや、ほんと。
だから止めとこ、な。止めて下さい、お願いします。
……そうですか、止める気ナッシングですか…


418:これでもバイオ好き
09/06/22 22:59:14 oMcvjlRJ

ええい!こうなったらもうヤケだ!後からそんなつもりじゃなかったとか言っても知らんからな!
着ている物をそこいら辺に脱ぎ散らかし、同じく素っ裸になったレオンとベッドの上でもつれ合う。
すこし汗ばんでしっとりとした肌が、柔らかく吸い付いてくるようで心地いい。
たわわに弾む胸をそっと掴み、ツンと立ち上がった乳首を口に含んで舌で転がしてやると、
レオンは喉を反らせて啼くような声をあげた。うおお、そそるぜ。
上になったり下になったりしながら、お互いの身体を隅々まで探り合う。
レオンの、バービー人形みたいにすらりと長い両足の間に手を伸ばすと、そこはもう洪水状態だった。浅く指を埋め込んで小刻みに動かすと、奴はいっそう悩ましい声を漏らして腰を揺らめかせた。
それに合わせるように俺の指を包んだ柔らかい壁が蠢き、もっと奥へと誘い込もうとする。
俺のミサイル(断じて豆鉄砲では無い!)のほうも、発射準備完了で臍にタッチせんばかりの体勢で待機している。
レオンが俺の背中をベッドに押し付け、腹の上に跨がった。ちらりとこちらに視線を投げ、ゆっくり腰を落とす。
ちょっと待った!!ナマはまずいだろ、生は!!
そのまま一気にいってしまいたいのを辛うじてこらえ、慌ててサイドテーブルの引き出しを探る。
しばらく使ってなかったから、見つけ出すのにすこし手間取ってしまった。
せっかく高まった興奮に水を差されて、レオンは不満顔だ。
「だっせ。最後に使ったのいつだよ?」
うるせえ、余計なお世話だ。

419:これでもバイオ好き
09/06/22 23:00:57 oMcvjlRJ
今度こそ準備万端整え、いよいよ本番だ。なんかドキドキしてきたぞ。
レオンはぺろりと自分の唇を舐め、右手の指でこれから俺の入る場所を押し広げた。
綺麗なピンク色の内壁が粘液に濡れてぬらぬら光っている。
うお、いい眺め。鼻血吹きそう。
次いで左手をゴムを被せた俺の分身に添え、その場所へと導いて行く。
熱く蕩けた粘膜に分身を飲み込まれ、俺は思わず呻き声を漏らした。
あああ、俺いまあのレオンと合体しちゃってるよ。
奴がエロいとしか言いようの無い声を上げながら腰を振り始めた。
いきなりトップギア、エンジン全開だ。うああ、容赦ねえ!
腰の動きに合わせるように内部がうねり、俺を喰いちぎらんばかりの勢いで締め付けたかと思うと
柔らかまとわりつき、ひくひくと震える。
ポルノ小説でしかお目にかかったことががないけど、これがいわゆる名器ってやつか?
反撃の余地もないまま俺はコーナーに追いつめられ、あっという間にダウン寸前だ。
溜まるだけ溜まってたとはいえ、このまま呆気なく終わってしまうのはいくらなんでも情けなさすぎる。
俺にも意地と面子ってもんがあらあ。
必死で化学反応式を思い浮かべたりレポートの文章を反芻してみたけれど、無駄だった。
頭の中でテンカウントが聞こえ、ゴングが鳴り響く。
……負けた。完敗だ。




420:これでもバイオ好き
09/06/22 23:03:56 oMcvjlRJ
レオンを見上げると、案の定『えっ??』というような顔をしている。
頼むから時計を確認しないでくれ。
あ、あのな、これは久しぶりだったのと、酒と、油断のせいであって、
いつもこんなに早いわけじゃないからな。
あ、何だその微妙な表情は?
『うんうん、分かってる。』って、ほんとはそう思ってないだろ絶対!
これはナニか、アダルトビデオとかで男が自分より粗チンだったり早漏だったりすると妙に嬉しいという、例のアレか?
…何かアタマにきたぞ!リターンマッチじゃ、リベンジじゃあ!!
繋がったままレオンの腰を抱え、上半身を起こして体勢を立て直す。
今度は俺が奴の上に乗っかる形になった。
自慢じゃないが、回復力には自信がある。このまま2ラウンド目突入だ!
驚いたレオンが何か言う前に、攻撃を開始した。先手必勝!攻撃は最大の防御だぜ!
上から抉るように、下から掬いあげるように、ガンガン突きまくる。
たちまち奴は泣き声をあげながら、俺の首っ玉にかじりついてきた。
「ああっ!クリス、凄いっ!」
ふっふっふ。1回出してるから、今度は余裕だぜ。
強く弱く、リズムを取って攻めながら、レオンの様子をうかがう。
ようし、そろそろだな。
頃合いを見計らって、ぎりぎりまで引き抜いて一気に突き入れる攻撃パターンに切り替える。
「こっ、壊れる!壊れちゃうよぉ!」
レオンは半狂乱になって長い髪を振り乱した。
動きが一瞬止まり、俺を飲み込んだ器官がビクビクと痙攣して奴が絶頂に達したことを伝える。

421:これでもバイオ好き
09/06/22 23:05:27 oMcvjlRJ
こっちもつられてイきそうになるのを何とか踏みとどまり、
ぐったりしているレオンを膝の上に抱きかかえて今度は下から揺さぶりにかかる。
いわゆる対面座位ってやつだ。
上体を反らせてベッドに手をついたレオンの尻を左右からがっちり掴み、
深く結合しながらじっくり攻めたててやる。
奴はもう喋ることもできずに、切れ切れに啜り泣くだけだ。
突き上げる動きに合わせてぷるんぷるんとバストが揺れ、
繋がった部分からグチュグチュとやらしい音が響く。
安物のベッドが盛大に軋んで今にもぶっ壊れそうだけど気にしない。
アパートの壁が薄くて防音がいまいちなのはちょっと気になるけど。
とろとろの熱い肉が、また小刻みに震えながら俺を喰い締めてきた。
これ以上は俺も堪えられそうにない。
よし、今度は一緒にいくぞ。
レオンの背中を支え、耳元でそう囁いてやると、奴は頷いて腕を首に巻き付けて来た。
そのまま唇を重ね、舌を絡め合いながらお互いのタイミングを計り合う。
二人ほぼ同時に沸点に達した快感が背骨を駆け上り、俺は今日2回目の爆発の瞬間を迎えた。
もつれあったままベッドに倒れ込み、しばらくは言葉もなく肩で息をする。
喋るのも億劫なほど消耗している癖に、一旦火の点いた欲望は一向に収まる気配もない。
まだまだ序の口だからな。覚悟しろよ、レオン。
そう言うと奴はにっと笑って親指を立てやがった。


422:これでもバイオ好き
09/06/22 23:09:15 oMcvjlRJ


飲み過ぎた翌日に頭が痛くなるのは当然の事としても。
今朝の俺の頭痛はアセトアルデヒドによってもたらされたものでは無かった。
いつもよりずいぶん遅く目を覚ました俺は、数分後には文字通り頭を抱えることになった。
昨夜のあの強烈な出来事は、実は夢だったんじゃないかと最初は思った。
だって突拍子もなさすぎるだろ?
あのレオンが女性化してて、しかもそれとやっちまったなんてさ。
夢で終わらせないとか何とか、能天気な歌があったような気がするけど
夢であってくれと切に願わずにはいられない。
だけどベッド周りの惨状を見れば、あれは現実だったと認めざるを得ない。
ベッドはぐちゃぐちゃ、シーツはガビガビ、服や靴はそこらじゅうにほっ散らかされて、
ゴミ箱には丸められたティッシュの山。
中身はもちろん使用済みコンドームだ。優に半ダースはある。
しかし、あれを使うだけの理性が残ってたんなら、なんで思いとどまらなかたんだよ、俺。
しばらく酒は控えよう。真剣にそう思った。
それにしても。
俺は傍らでまだ眠っているレオンにちらりと目を向ける。
こいつが起きたら、何て言やいいんだ?
『昨夜のあれ、一時の気の迷いだから。無かったことにしといてくれる?』
とは言えないよなあ。
かといって、『責任とります。』というのも何か違う。いや、絶対違う。
とにかく気まずい。むちゃくちゃ気まずい。
などと悶々としているうちに、昨夜のクレイジーとしか言いようの無いのアレやコレやを
ばっちり無修正で思い出してしまい、顔がかーっと熱くなった。
酒の勢いって恐ろしいわ。素面じゃぜってー無理だ、あんなこと。
しかし。それだけ酔っぱらってたとなると、ちゃんとしたつもりで実は出来てなかったかもしれないな…避妊。
顔面に上った血が、こんどはざーっと音をたてて引いて行く。
どどど、どうしよう?失敗してたら、やっぱり結婚するしかないのか?そうなのか?
第一、 あいつは法的には男、女どっちなんだ?

423:これでもバイオ好き
09/06/22 23:16:05 oMcvjlRJ
一人で赤くなったり青くなったりしていると、レオンが目を覚ました。
奴も最初は状況がよく理解できていない様子だったが、そのうち思い出したらしい。
天を仰いで額に手を当てている。
あ、あのな、レオン…。
「あちゃー、ま た やっちまったか…」
またって、お前!
「あ、いや、そんなしょっちゅうって訳じゃ…」
あたりまえだ!こんなこといつもやってたら洒落にならんぞ!
そ、それよりな、大丈夫なのか?
「へ?何が?」
に、にん、妊娠だよ!可能性はないのか?
「あー、それなら無い、無い。多分。」
多分、なのか…。
「おれ、今まで妊娠とかしたことないし。」
お前、ついこの間まで男だっただろうが。
「ま、平気でしょ。もし2ヶ月たっても生理が来なかったら連絡するし。」
………………。
「じょっ、冗談だってば!そんなもん、ハナっから無いって!
生殖能力のある寄生体は除去済みだから、もう大丈夫だよ。」
先にそれを言え、先に!
「だから、全然気にする必要ないぜ。クリスが初めてって訳でもないし。」
それはそれで、問題があるような気もするが。
「ほら、あれだ、何つうの?犬に噛まれたと思って忘れなさいってやつ。」
おまえはケルベロスかよ。
「ちょっと違うか?出会い頭の事故みたいなもん?」
なんか泣けてきた。いろんな意味で。

流石にレオンも気まずかったのか、シャワーも浴びずそそくさと、
けれど妙にすっきりした顔つきで帰っていった。
嵐が去った後に、俺だけがぽつんと取り残されたみたいだ。
その嵐たるや、カトリーナ並みのハリケーンだったけど。
床の上に投げ出されたジーンズを拾い上げ、ポケットから携帯電話を取り出す。
ちょっと迷った後、俺はある番号を押した。
………あ、バリー?おれ、クリス。今、大丈夫?休みの日に悪いな…
いや、別に急用って訳じゃないいんだけど……ちょっと話したくなってさ…
うん…聞いてくれる?


クリス・レッドフィールド32歳独身の、明日はどっちだ?






424:これでもバイオ好き
09/06/22 23:17:33 oMcvjlRJ

以上です。
また長々とおつきあい頂き、ありがとうございました。
では、失礼します。

425:名無しさん@ピンキー
09/06/23 00:08:15 JqQKXArC
続き待ってたぜー!期待以上!!GJ!

426:名無しさん@ピンキー
09/06/23 23:53:38 c8DtvJT3
いつの間にか来てた!GJ

427:名無しさん@ピンキー
09/06/26 00:15:15 XJwn1/W/
>>424
GJ!
バイオよく知らないけど楽しめた

428:名無しさん@ピンキー
09/07/01 16:23:24 ZCbgFgWd
話の流れ切るが、このスレの住人はルカとかネルファ知ってるのかな?
他人の個人サイトなのでアドレスはあえて出さないが、もし知らなかったら「DDB 小説」で検索してみ。
萌えるから

429:名無しさん@ピンキー
09/07/02 04:08:55 nNXB/59c
バイオのss萌えすぎてバイオ4買ってきた。怖いから敬遠してたジャンルだが
面白いなー。レオンえろいよレオン。
>>424乙です!


430:名無しさん@ピンキー
09/07/05 05:40:55 qtzbEVcg
>>429
そんなお前に萌える

431:名無しさん@ピンキー
09/07/05 08:22:29 gHOxqpYF
すいませーん
エロの前段…までの投下ってOKっすかー?
なかなか書きあがらんで全文投下が出来んのです

432:名無しさん@ピンキー
09/07/05 09:54:55 Jd4MYToX
wktk

かもーん


433:名無しさん@ピンキー
09/07/05 21:56:00 gHOxqpYF
OK?まじで?ヤッター
二次で女性×女体化も込みなかんじであります
…前段だから関係ないな。
もうちょい直して今夜じゅうにきまっす、三時間後くらい

434:名無しさん@ピンキー
09/07/05 22:21:31 Jd4MYToX
裸で正座して待ってるぜ

435:名無しさん@ピンキー
09/07/05 22:53:06 9Q2UhdhC
そういう風に内容書いてくれると
荒れない原因になると思う

436:名無しさん@ピンキー
09/07/06 00:07:44 gEN6gbO4
経過報告なしか

437:名無しさん@ピンキー
09/07/06 00:26:34 N3stpx8h
>>443の書き込みが21:56

もう少し待とうぜ兄弟、あと30分もあるじゃないか

438:名無しさん@ピンキー
09/07/06 00:57:24 wRAmgEDZ
足が・・・・しびれて・・・・・



439: ◆xmpqoWnvjw
09/07/06 01:29:05 QTHZk5AP
ちょ、前段ですって
起きてたら頼むから足くずしてください!!>438
遅刻をおわびもうしあげます。


ワンピで女体、架空の戦後編、コミックス派注意
ルフィとハンコックとまさかのBW女社長でお送りします。
前半ハンコック、後半ルフィが主の予定。3Pは…どうだろう…
NGワード「まだらのひも」  プラス念のためトリップ。
エロより与太が長いです。
不自然な一人称がありますが勘弁してください。

で、今回エロ前の2レス足すあとがき1レスだけ
いきます

440:まだらのひも  ◆xmpqoWnvjw
09/07/06 01:34:32 QTHZk5AP
女ヶ島の港につく半壊の軍艦の甲板。臥待月の上がった空の下にこうこうと明かりがともる。
賑やかな囃し声、調子はずれの歌声が輪になる。囚人達にとって久方の娑婆の宴だ。
その一方、宴を見下ろす豪奢な一室で、ぴんと張りつめた空気が流れていた。


ごろん、と重たげな音が部屋を渡っていく。

話があるといわれて待っていればこれだ。
「何のつもりだ…貴様」
地を這うごとき声にも動じずに、大柄な女は笑っている。
「女帝サマの要請よ。領海に入ってこの島の岸に船をつけるからには、国の掟に従わなければならなッシブル」
男子禁制の島に停泊する船に課せられるものはひとつだ。本来全排除されているところだが、ここは事情が異なる。
悠々とテーブルに腰掛け、濃紺のボンテージに身を包んだ彼女は、子供を諭すように、しかしあきらかにからかいを含んだ声で言った。
差し向かいの暗がりに掛けた女は黒衣だ。肩が落ちて腰が余り、微妙に着丈が合っていない服の所々を、しなやかな細身の稜線が押し上げているのがわかる。
白く握り締めた右手。左袖からは何も覗いていない。顔を横切る大きな傷の上に、柔らかな髪がおちかかっている。
日中の戦闘と、つい先程までつかっていた湯と。その他諸々で重い身体を怒りの気にそめあげて、黒髪の女が睨みをきかせていた。
「怖い顔は変わらなッシブルねえ。ただでも傷物なのに」
ひらひらと手をふるイワンコフ。
これでも譲歩させたのだ。日の落ちた間だけ、女帝の手に少なからぬやっかいをかけそうな男だけでよいと。
「俺だけじゃねェかどう考えても。嫌がらせか」
「ヴァナタ一人だけ?そう思う?」
「……まさか」
「確かめたければどうぞご自由に。ちなみにね、ジンベエなら領海外まで羽を伸ばしに出てるわ」
(逃げたな…)
要人護送目的でしつらえられていた艦の一室を占有するにかまけて危機を察せず、逃げ遅れた身を呪うよりほかない。もっとも、辛くも処刑前に断頭台から拾い上げたエースを筆頭に
酷く消耗し負傷した者も大勢乗せている船だ。
一行を匿うといいながら、この非常事態の最中にふざけた真似に出る女帝とオカマの女王とを読みきれなかったところには何の非も感じない。
夜間の戦力を削っているともいえる行為である。ただしここはアマゾン・リリー。男は弱い生き物と国中が考えている国でもあるわけだが。
「私達はどこの港へ寄り付くにも障りのある船に乗り合ってる。ここに匿ってもらってる身の上で文句言えた義理じゃないね。それにしてもヴァナタ」
強い酒の匂いが近づく。
「意外じゃあないけど…上玉に化けたわねェ」
酒瓶を投げつけるも、派手な女の背中はあっという間にドアの向こうに消えて、むなしく空瓶だけが返ってきた。
すっかりゆるんでしまった指輪をこぼしそうになり、赤く色づいた唇の奥で舌打ちする。いまいましげに全て外してベッドに投げ入れる。
髪が乾ききるまで葉巻を手にする気になれず、といって今の身体で右手を迂闊に使うわけにもゆかない。先程から左手の錘をひとつの中心に、身体感覚が大幅に狂っている。
クロコダイルは憤懣やるかたない思いで頼りなくなってしまった身体を肘掛け椅子に沈めていた。ごろんと重たい鉤爪が、また一方の船室の床を転がっていく様を背に聞いて、重いため息をつく。
開いた窓から入る夜風が心地いい。沖に出たアマゾン・リリーの護国の士たちは静かに任についており、彼女たちに守られる港で囚人たちの無礼講は盛り上がりをみせている。
甘ったるい女ヶ島の果実酒に辟易して、クロコダイルは夕餉の後すぐ部屋に引き上げていた。イワンコフの来訪を無視していれば安息そのものの夜だったはずだ。…否。
それでも奴は入ってきて、やることを済ませて去っていったであろう。
しかも先程の言いようだと、己の腹心の部下も同様の姿になっている可能性があった。
一目確かめるべきなのだろうが正直見たくない。愉快とはいいがたい想像をなんとか追い払おうとしていた、その時だった。
何の前触れもなく、ばちん、と窓枠に跳ねた人影が、そのまま侵入してきた。

「ワーーーニーーーっっ!!!!ここかっ!!!」

巨大な酒樽ごと飛び込んできた男は、まっすぐクロコダイルの……前を横切って、船室の隅に酒樽を叩き下ろし、どっかりと胡坐を組む。
そのまま壁に向かって、
正確にはイワンコフよりも前からいた先客に向かって、渾身の力で叫んだ。
「飲み比べだ、今すぐおれと勝負しろ!!!!」

ごろん。
麦わらと相対している先客は、無邪気なまるい双眸を侵入者に向けていた。

441:まだらのひも  ◆xmpqoWnvjw
09/07/06 01:41:30 QTHZk5AP
酒樽からは強い花の香りがしている。


「一番強ェやつもって来た」
ごろごろ。しゅるるる…ごろろろん。
「杯をとれっ、さあ!!」
ふしゅるちゅるるる…ごろん。
「こっち向けよお前エェ!!!」
ちゅきゅるるるる……



やっぱり吸うか。葉巻。
乾くのを待つのも億劫になってきたクロコダイルは、ベッドと姿見の間に吊るしたファーコートに歩み寄った。ケースごと一式を取り出しテーブルに戻ると、
麦わらのルフィがあっけにとられた目で、先客とこちらを見比べていた。
「よォ麦わら。飲みすぎか」
麦わら帽子の背後で暢気にきゅるきゅると尾の先を振っているのは、毒々しい桃色の大蛇だった。主に似ずに人なつこい、蛇姫の眷属だ。
風呂を使っている間に部屋に入り込んで、何が楽しいのやら、外していた鉤爪に大喜びでじゃれついていた大蛇を、クロコダイルは結局追い出さずにいた。
得意気に尾を振りたてて、丁度音の鳴らないガラガラのように赤銅色の巨大な鉤を振り回すさまに、何やら思うところがあったらしい。
あいつら餌とれてんのかな。そもそも無事か?特段食って旨いわけじゃなし、始末されてなきゃいいんだが。
「わ…わにが、二匹……??」
口を切る前の葉巻をさすがに取り落とし、クロコダイルはぎらりと麦わらを睨みつける。


宴の前座、数刻前の夕餉の席。
女の姿で食事をしていたイワンコフを、この男は最後まで、イワンコフ当人と認めなかった。面白がったオカマの女王は無理に是正もしなかった。
同席したイナズマの姿にはさらりと首肯していた。「うん、ちょっきり半分だ。間違いねェ。カニちゃんだ」とは本人の言だ。
男が女になったところでたいした驚きもなく受け入れているところがありながら、等身から様変わりしてしまうイワンコフにはどうしてでも納得いかなかったらしい。
まあ…男としてならば、気持ちはよく分かる。あれとこれとは絶対別物だ。そうでなければならないはずだ、と思いたい。分かるのだが。

「てめえこの俺を本気で鉤と傷とで見分けてん…っ!何だ!!」
樽をほいと放り出したルフィは、無言でクロコダイルの胸元に手を伸ばしていた。翠のカフスがはじけて転がっていく。かまわずに黒シャツを引っ張り出しにかかった腕を
払おうと上げた右手が、次に左が捕り返される。ルフィの手はとらえた手首ごと黒シャツの襟を掴みなおして、左右に割り開いた。
びくっ、と息をつめた白い喉元。その下に常ならぬものが…ふっくら柔らかな膨らみが二つ、顔をのぞかせている。
女ホルモンを打ち込まれてものの10分、正真正銘だれにも触らせたことのない処女地であるところのそれは、しかし特段有難がられることもなく踏み荒らされていった。
シャツごと腕をとらえたままの掌でぐいぐいぐいと揉みこまれて、クロコダイルが小さく呻く。今こそはっきりとその所在を確かめたルフィが叫ぶ。
「絶対なかったもんが生えてんじゃん!お前誰だよ!!」
「誰も何もねェだろうが!!これでわからんなら諦めろてめェ、この手離せ!!」
「ワニに乳とか普通に無ェだろ何だこれ!?あれ、いやでもワニだよな!?この匂い…」
Fカップマシュマロにワニが生えてるなどといわれなかっただけでルフィの中ではわりと好待遇である…という絶望をクロコダイルは知らない。
鼻先を首筋に突っ込まれて、クロコダイルは今度こそ悲鳴をあげかけた。身を引こうとして椅子ごと倒れる。蹴りのけようとした片足をゴムの腕がくくりとる。
そのまま乗りかかられてはひとたまりもない。半乾きの身体から鉤爪を離したことを本気で悔やんだのと同時に、もう一度ドアが開いた。


「ルフィ!ここにおったの…か……」

花の香りが濃くなる。またしても来訪者だ。どいつもこいつもノックなしに入ってくる。
振り返ったクロコダイルは、背にした窓越しに、甲板いっぱいの囚人と女たちとがその一瞬で静まり返り、次々に倒れ伏すのを感じた。
世にもおぞましい覇気を立ち上らせて、島の女帝がゆっくりと扉をくぐる。
床に組み倒した女の、派手に裂けたシャツの合わせから、むくりとルフィが顔を上げる。
「おう、…蛇女!」


見たまま言うな。この命知らずが。


442: ◆xmpqoWnvjw
09/07/06 01:45:52 QTHZk5AP
今回はここまでです。続きはちょっと遅くなります
戦後のインペル海賊団的お話ですが、今すでにダウト確実なネタが色々と…
どうか戦争編より前に全部書きあがりますように。

次回からはさすがにもうちょっと短いと思います
それではおやすみなさい。

443:名無しさん@ピンキー
09/07/06 06:25:30 wRAmgEDZ
朝まで しんでた

これは続けて欲しい

444:名無しさん@ピンキー
09/07/07 13:31:58 /OXH7xz0
保管庫読んできた

ボクたちの選択ってpart3で終わったの?

445:名無しさん@ピンキー
09/07/07 13:40:37 4SgljAAO
別のところで執筆されて、数年前に完結したよ。
確かpart50だかまで続いていたかな。
でもそこも閉鎖されているから、ログを漁るのはもう不可能かと……。

446:名無しさん@ピンキー
09/07/07 20:31:17 +cCDnbs1
URLリンク(yellow.ribbon.to)

途中までならここにある

447:名無しさん@ピンキー
09/07/09 22:29:40 EbM4p0x4
作者の人がブログ立ち上げて
最初のほうから載せ直してる。
URLリンク(weili.sblo.jp)

FF7のSSの推力さんと同一人物だったとは不覚。

448:名無しさん@ピンキー
09/07/10 01:28:01 klqSRVTg
人外スレのたーくんの人でもあったのか……凄いなこの人

449:名無しさん@ピンキー
09/07/10 19:17:58 NMXYtALf
>>447
あんたageた上で個人サイト晒しするなんて最低な奴だな
「FF7の」なんて書いてるんだから、その作者がサイト晒されるのをすごく嫌がることくらい知ってるよな?


450: ◆xmpqoWnvjw
09/07/12 14:48:45 jsVWFOdN
変な時間にこんにちは
えーと
上のつづき投下してもいいっすかね

451:名無しさん@ピンキー
09/07/12 15:19:03 biKtDTG0
どうぞどうそ

やっと全裸待機終了できる

452: ◆xmpqoWnvjw
09/07/12 17:25:03 jsVWFOdN
人がいらしたみたいで
すいませんお待たせしました
夜まで空けなくてよかったよ危ねえ!

てか終了ってなんすか、着てくださいって>451
終わってないですし…エロだけど…。


注意書き>439 
今回も2レス&1
女ホルモン打たれると皆軒並み女言葉のはずだったと今さっき気づいたんですが
クロコダイルは死ぬほど口悪いってことで納得していただけると幸いです

ではいきます

453:まだらのひも  ◆xmpqoWnvjw
09/07/12 17:30:18 jsVWFOdN

なぁ聞いてくれよ。こいつなんか混じってるんだ。ワニが女とまざってる。
おれワニに用があんだけど出てこねェんだ、でも絶対、こいつでさ…間違いねェんだよ。
おれは勝負がしたいんだ。


子供のように訴える麦わらに寄り添って、夜目にも艶な姿の女がたおやかに頷く。
『そうじゃな。では』
ごく優しく髪を撫でてくる、白魚のような手が恐ろしい。
『上手く化けたこの皮を…剥いでやればよい』

むせかえるような蘭の香りが覆いかぶさる。
『わらわに任せよ、ルフィ』
すでに頭痛のとまらない頭をかかえて、クロコダイルはあえかな息をついた。


熱帯夜の気にあてられた床の上に、見事な黒髪が流れる。
ぬるりと紅い、絶世の美女の唇が蠢いて、首から肩のそこかしこに降りてくる。
目を閉じるとその裏に、たたえられた紅が満ちてくるようで、いっそう息が苦しくなる。
身体さえ元のままであったなら大歓迎のはずだが、今は悪夢だ。
昼の姿は見るかげもない無惨な格好になって、白い身体が組み敷かれていた。
腕に走る痛みに、クロコダイルが眉根を寄せる。

「何を考えておる?」
「…別に。女に縛られるの久しぶりだと、思っ、…っぁ」
「ふふ、どんな具合だったのじゃ」
「は、興味、ねェだろ?…っく、んんっ…」
軽口も限界だ。
目を下げたすぐ前でむにゅりと、生白い乳房に良く磨がれた女の爪がつきたてられている。荒い呼吸に
あわせて波打って、はっきりと揉みしだかれる感覚を伝える。
異様な光景に思考がついていかない。


麦わらと違ってもののわかる女帝は、身体がどうあれ、見知らぬ女の中身が誰であるかは即座に見て取った。
それでも。恋を知った身になってはじめて今宵、不意打ちで火をつけられた女帝の嫉妬心は、その矛先を納められずにいる。
初見の一撃で戦意喪失させられていたクロコダイルに退路はなく、 
苦しまぎれに理不尽さを指摘したところで、きつく組みついてくる柔らかな手は止まらなかった。
「わらわの不興を解くに尽力するのは、あたりまえであろう?」
「島の女どもじゃ、あるまいし…、っ割りにあわね…んだよ」
「では耐えぬいたら褒美をとらせようか…名案じゃな。夜が明けたら当代憲章に加えよう」
「おれ、冬島でお前みたいな王様見たことある」
「ルフィ!?わらわのようなとは、ど、どのようなおなごじゃ…!?」
「や、男だし。ていうか」
ワポルのことであるが蛇姫の知るところではない。

ルフィは興味津々といった態で動向を見守っている。ベッドに腰掛けて、
晴天の下で闘牛士と暴れ牛の入場を待っているような眼だ。
何が始まるかまるで分かっていない顔がにゅっと覗き込む。
「それ何がどうなってんだ?痛くしてねえんだろ?」
全身に血をのぼらせて、背後から絡みつくハンコックの腕のなかでもがく肢体。女の身体をしたクロコダイルは、まだ着衣のままだった。


454:まだらのひも  ◆xmpqoWnvjw
09/07/12 17:36:32 jsVWFOdN

緩んだ裾から肌をつたって這い進む女の掌。じっとり汗が浮いた上に裂かれたシャツが黒くまといつく。
薄い肌をひたすら撫で回されている、ただそれだけで身の奥の熱に呼吸が絞られてゆく体が疎ましかった。
甘く首筋を食む唇がじりじりと背をはぐり下りはじめて、後ろ手の拘束もかまわずに、しなやかな背筋が強張る。
音を立てて女の両手に食いつく革紐一本を戯れに引き、ハンコックが微笑む。
「起きよ。ルフィが見たがっておる」
「…」
「出来ぬか…?」
低く囁きを注がれた耳から脳裏が真っ赤に塗られていく感覚に、クロコダイルがぞくりと震える。


ベルトから深く入り込んで膝頭を引っかいていた爪が止まり、汗と体液でとうに濡れた太腿の内側をなぞりあげてゆく。
逃げ場がない。ふいと顔を伏せるクロコダイルの頬に、ハンコックの唇がちゅ、と吸い付いた。その指が動く。
秘裂のはじまる箇所を親指が押さえ込んだ瞬間、背筋からつま先まで打たれたように電流が伝った。
ハンコックの手を太腿に挟み込んだまま、がくがくと膝がわななく。ぬめる裂け目に沿わせた二本の指が無造作に曲げられ、
ずぷりと沈み込む。尖る爪が浅いところを引っかいてくる。その度に痙攣の波がおきて止めることができない。びく、びくん、と跳ねる身体を
利用して、上体が引き起こされる。女帝の足が片方絡んで、支える両膝が開いたままになる。
ちゅぷり、ぬぷ、と音を立てて、這入りこんだ内側がかき混ぜられる。腰をよじっても指は抜かれずについてきて、狭い内壁を押し揉むように
奥まで探られる。滑らかな肌から酷い汗がふき出して、服ごとぞっくりと全身を浸し、クロコダイルから力を奪う。
中はまだ青いな、と嬉しげに肩口に吹き込むハンコックの囁きを、何かが邪魔してよく聞こえない。
乱れに乱れた自身の呼吸だとわかるのにだいぶかかった。
「どうした…先は長いぞ?クロコダイル」
「趣味悪ィ…」
「聞こえぬな。こっちは嬉しがって涎を垂らしているというのに」
「やめ…っ、どこのオヤジだ」
「減らぬ口よの。ルフィ、どうじゃ?分かるか?」
「分かんねェ。降参。脱がしちまっていいか」
「なっ……」
ルフィがベルトごと着衣を掴み、床についた膝まで引きずり下ろす。
制止する間もなく、布きれとなって肩にかかっていたシャツの裾の前を無遠慮にめくりあげられて、息が詰まる。
ハンコックがいたずらに埋めた指を蠢かせている。みえない、と、その手首を男の手がとった。
一気に引きずり出す。
内壁に絡みとっていた指を引き剥がされ、痛みだけではない衝撃に身を反らせて、クロコダイルは声も上げずに悶えた。
震えをおさめられない白い太腿が掴まれる。濡れた女の指が、柔らかな毛をさらに湿らせて巻き取り、くいと上に引いてくる。
かすむ視界の中で睨みつけた先には、裾の下に半分潜りこんだ麦わらが見えた。
見られている。
指がひいて空になったはずのそこが勝手に窄まり、奥から沁みる熱い滴りに埋まってゆく。

「なんか漏らしてんぞ?…」
砂人間から水漏れ、というのがルフィには理解できない。
茫洋と熱にうかされるクロコダイルの頭は別の意味を汲みとっている。
難しい顔で濡れそぼるそこを覗き込む麦わら帽子に、クロコダイルは本気で死にたいと考えた。


ふと麦わらが目を上げる。ナミんときみてえだな、とつぶやく声がする。
熱い男の指が前髪を分けて、頬にふれてくる。
「こんな熱いのに震えてんのか」
背後でじわりとふくらむ、蛇姫の微妙な殺気。
止まない頭痛がまた増した。


455: ◆xmpqoWnvjw
09/07/12 17:40:50 jsVWFOdN
えー…ルフィが童貞気味ですみません。これは謝りどころだ。
たおやかドSハンコ攻め、もっとやりたかったが時間がない。
三石ハンコック登場より先にもっと書きたいと思います。
それではまた

456:名無しさん@ピンキー
09/07/12 20:34:53 biKtDTG0
>>455
乙乙!

爬虫類百合プレイ超エロスでおいしいです!

457:名無しさん@ピンキー
09/07/13 01:14:56 ckBDukn3
>>455
ハンコのねっとり言葉責めイイ!
ワニがどんどん崩れていくのもたまらん

続き待ってます!

458: ◆cW8I9jdrzY
09/07/15 22:50:22 htpftuUw
いきなりですが入れ替わりのSSを置いておきます。

♂小学生⇔♀高校生
近親ぽいですが、実は姉弟ではありません。
それではどうぞ。

459:真理奈と直人(1/10) ◆cW8I9jdrzY
09/07/15 22:51:49 htpftuUw
夜のリビングで、一組の男女が静かなひとときを過ごしていた。
「ん……この角度じゃ奥まで見えないわね……」
ソファに腰かけた寝巻き姿の女はまだ若く、どうやら未成年のようである。
短い髪を鮮やかな茶色に染めた顔立ちは少々きつめだが充分以上に整っていた。
寝転がって女の膝の上に頭を横たえているのは、彼女よりもっと年下の少年だった。
中学生にも見えないあどけない横顔と小柄な体格、女の子と見間違うほど繊細な顔の造作。
黄色の可愛らしいパジャマを着た少年はさらさらした黒髪を女の膝に乗せ、
ソファの上に縮こまって身を硬くしていた。
「う―今、カリって……」
「痛かった? ごめんね、もうちょっと我慢して」
女は上から少年を見下ろしながら、耳掻きを彼の耳に突っ込んでいる。
あまり慣れていないのか、女のたどたどしい手つきに少年は時おり抗議の声をあげたが、
部屋の壁を見つめるその表情は慎ましい幸福感で占められていた。
「お、とれた―ほら見て直人、結構大きいでしょ」
「ホントだ……ちょっとびっくり」
二人は顔を見合わせ、楽しそうに笑った。
無事に少年の耳掃除を終えた女が彼の背を押して共に寝室へと向かう。

「ありがと、まりなお姉ちゃん」
「ん、また溜まったら言いなさいよ。あんま上手くないけどね」
「うん。じゃあおやすみなさい」
部屋に一つしかない大きめのベッドに潜り込み、少年がすぐに寝息をたて始める。
女はそんな彼の無邪気な寝顔を目を細めて眺め、小さな声でつぶやいた。
「おやすみ直人。ふふ、幸せそうな顔……」

そのまま一緒に寝床に入ろうとした彼女だったが、急に何かを思いついたような顔になると、
立ち上がって部屋の反対側、乱雑に物が置かれた棚に手を伸ばした。
そしてそこから錠剤の入った小さな透明の瓶を取り出す。
「そういえばこれ―この子に使ったらどうなるかしら」
小瓶を手に面白そうに笑う表情は子供っぽく、まるで悪戯をする悪童のようにも見えた。
「ふふふ……物は試しね、やってみよっと♪」
ケータイを手早く操作してうなずいた女は、瓶を開けて中の錠剤を一粒だけ口に含んだ。
それを嚥下せず、寝ている少年の下に歩み寄ると意識のない彼にそれを口移しで飲ませてやる。
―こくん……。
彼女は少年がちゃんと薬を飲み込んだことを確認すると、
もう一錠それを取り出して今度は自分で飲んだ。
「ああ―始まった……あは、あはははは……♪」
だんだんと意識が薄れ、女のまぶたが重みに耐えかねて下りてくる。
楽しそうに笑う女は少年と同じベッドに横たわり、そのまま眠りの国へと旅立った。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

460:真理奈と直人(2/10) ◆cW8I9jdrzY
09/07/15 22:52:39 htpftuUw
翌朝は寒さも和らぎ、幾分か過ごしやすい気候となった。
元気のない太陽が東の空から顔を見せ、さえずる小鳥が家々を飛び回る。
カーテンから薄明かりが差し込む部屋の中、女は気だるげに目を覚ました。
「ん―」
軽く目を開けて薄暗い天井を見上げる。
まだ覚醒しきっていない頭を働かせ、彼女はゆっくりと身を起こした。
「ふあああぁ―なんか眠いなぁ……」
細い指を口に当て、高い声でそうこぼす。
女はそのまま半ば閉じた目で部屋を見回していたが、ふと何かに気づいたように小さな声をあげた。
「……あれ?」
驚いた様子で自分の体を見下ろす。
ゆったりしたチェックのパジャマの胸元には二つの豊かな膨らみが揺れている。
膝までの裾から生える脚は長くしなやかで、見下ろした女の視界の中で形のいい曲線を描いていた。
「……これ、おっぱい? ボクの胸―あれれ?」
長い指で自分の胸を揉み始めた女だったが、その表情はどんどん驚愕に歪んでいく。
信じられないものを見ているかのように呆気に取られた彼女の美貌。
とうとう女は叫び、朝の落ち着いた静寂を引き裂いた。
「なんで―ボク、どうなっちゃったのおっ !?」

その大声に、同じベッドでぐっすり寝ていた少年も目を覚ました。
「うぅん、うるさいわねえ……直人、どうしたのよ」
「―え…… !?」
驚愕の上に驚愕を重ね、女が少年の顔をのぞき込んだ。
年の差は五、六歳といったところだろうか。似ているようで似ていない、そんな少年と少女。
女は目を見開き、震える手で彼を指差した。
「ボ、ボクがいる……? なんで…… !?」
「あ、直人があたしになってる。成功ね、ふふっ♪」
彼は声変わりも済ませていない少年の声で嬉しそうに言った。
「直人、あたしよあたし。あたし真理奈よ」
「え―まりなお姉ちゃん…… !?」
あどけない顔の少年が軽くあくびをして話を続ける。
「そう。あんたはあたしになってるでしょ? 寝ている間に体を入れ替えたってわけ。
 だから今はあんたがあたし、あたしがあんたになってるのよ。わかった?」
「え……えぇ―えええぇえぇっ !!?」
真理奈は短い茶髪を逆立て、再びの絶叫で部屋の空気を振動させた。

慣れない女の着替えだったが、真理奈は直人に手伝ってもらって無事に高校の制服を着終えた。
「ほら、あっち向いて」
「うん……」
頬を朱に染め立ち上がった真理奈がくるりと回って少年に背を向ける。
彼女の紺のスカートの筋を伸ばして整えてやると、直人は満面の笑みでうなずいてみせた。
「はいOK。これでどこから見ても恥ずかしくない女子高生の完成よ」
「う……うぅ……」
巨乳を包むブラジャーも、その上に着るセーラー服も、下半身を覆う短いスカートも
今の彼女にとっては全てが羞恥の対象となる。真理奈は上気した顔で少年を振り返った。
「ホ―ホントに、ボクがお姉ちゃんの代わりするの?」
「そうよ、そう言ったでしょ?」
「うぅ、恥ずかしいよぅ……」
ベッドに座る少年を泣きそうな顔で見下ろす女。
それとは対照的に、彼の方はどこ吹く風といった感じで彼女に向かって微笑んでいた。
暖かそうな緑色のトレーナーと薄いベージュのデニムパンツを身にまとい、
足元に置かれた黒いランドセルを面白そうに眺めている。
「ふふふ、小学校かぁ……何年ぶりかな?」
「お、お姉ちゃん……お願いだから元に戻してよぅ……」
「ダメ! 今日はずっと入れ替わったままよ!
 今日一日、ちゃんとあんたがあたしの代役できたら元に戻したげる」
「そんなぁ、そんなの無理だよ……」
「男だったら泣き言いわないの! まあ今のあんたは女の子だけどね♪」

461:真理奈と直人(3/10) ◆cW8I9jdrzY
09/07/15 22:53:33 htpftuUw
そのとき家の呼び鈴が鳴り、直人は軽やかな足取りで部屋を出て行った。
すぐに彼は真理奈のところに戻ってきたが、一人の少女が一緒だった。
真理奈よりずっと小柄で可愛らしい印象を受ける、黒いツインテールの髪型をした高校生の娘だ。
「おはよう……真理奈ちゃん」
少女は確認するように小さな声で真理奈に話しかけた。
いつも勝気な彼女らしくない、何かに怯えた兎のような眼差しに少女は思いを確信に変える。
「み、瑞希さん―ボク、直人です……」
「やっぱり……真理奈ちゃん、直人くんと入れ替わっちゃったんだね?」
「そうよ、なんか急にやりたくなってさあ。でも意外と似合うと思わない?
 直人って大人しいし、こう言っちゃ何だけど女々しいっていうか―」
「ひ、ひどいよお姉ちゃん……」
瑞希と呼ばれた少女は同情の視線で真理奈を見つめたが、
その彼女も直人の言葉を肯定せざるをえなかった。
軽くため息をつき、諦めと慰めを込めて少年にうなずき返してやる。
「じゃあ瑞希は直人がちゃんとあたしでいられるように、あれこれ助けてやってね。
 大丈夫よ、直人はまだ小学生だけど賢いから。あたしより頭がいいくらいだもん」
「うぅうぅ―瑞希さん、助けてください……」
半泣きで自分に抱きついてくる長身の女に面食らいつつも、瑞希は笑って明るい声を出した。
「わ、わかったから……じゃあ真理奈ちゃん、学校行ってくるね」
「はいはい、行ってらっしゃい。あ~、あたしも直人の小学校に行かないと……」
少年は二人の女子高生を見送ると、にやにや笑って自分のランドセルを背負った。

朝の光の中、高校の制服を着た二人の少女が肩を並べて歩いている。
茶髪の女は身長に恵まれスタイルも良く、人目を引く派手な顔立ちでよく目立つ。
それに対して黒髪のツインテールの少女は可憐だが小柄で、まるで小学生のような体格だった。
「はあ……なんでボクがまりなお姉ちゃんに……」
背の高い少女、真理奈が長い息を吐いてそうこぼす。
瑞希はそんな親友を気遣わしげに見やって慰めの言葉をかけた。
「大丈夫、すぐ戻れるよ」
瑞希を見返して不安そうな視線を向ける真理奈。
「真理奈ちゃん、変なお薬持ってるからね……。
 私も前に、それで真理奈ちゃんと入れ替えられてびっくりしたことがあるよ」
「……そうなんですか。お姉ちゃんにも困ったもんですね……」
「うーん、ほんとだね?」
その本人の顔で言われ、わかってはいてもつい困惑してしまう瑞希だった。
普段あれこれと言いたい放題の真理奈がこうして気弱な少年の口調で喋っているというのは
瑞希に違和感と奇妙な悦楽とを同時にもたらしていた。
「それで直人くん。真理奈ちゃんの体はどう?」
「はい、やっぱり背が高いし、ちょっと動きやすいです。スカートはスースーしますけど」
自分の腕や脚をしげしげと見つめて真理奈が答える。
「そうだね。真理奈ちゃん、中学までテニスしてたから運動神経はいいと思うよ」
「えーとそれに―なんか、人に見られてる気が……」
真理奈は顔を赤くして、消え入るような声でつぶやいた。
周囲の通行人―主に男が先ほどから真理奈の方をちらちらと見つめてくる。
彼女の豊満な双丘も、長く形のいい手足も、男の視線を集めるのに充分な魅力を持っていた。
女を見る男の目。欲望に彩られた生々しい視線を真理奈は一身に引きつけながら、
今まで感じたことがない恥辱に背筋を震わせていた。
「うーん、それは仕方ないかな。真理奈ちゃんすっごいモテるし……」
「は、恥ずかしい……」
「気持ちはわかるけど頑張って。今日一日の辛抱だから」
「ううぅ―ボク、帰りたいよぉ……」
涙目になって弱音を吐く真理奈の姿に動悸しつつも、瑞希は彼女の手を引いて通学路を歩いていった。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

462:真理奈と直人(4/10) ◆cW8I9jdrzY
09/07/15 22:54:33 htpftuUw
加藤真理奈は顔はいいが頭は悪い。
初めて受ける高校の授業に緊張して臨んだ真理奈だったが、幸いにも
周囲の生徒たちも教師も、いつも真理奈が寝ぼけて授業を聞き流していることを熟知しており、
彼女を当てたり、その授業態度に注目したりといったことは一切なかった。
「へえ、ベクトル? ふんふん……これ難しいなあ」
だが今日の真理奈は妙に勉強熱心で、せわしなく手を動かしてノートをとり続ける姿が
級友たちの軽い驚きを誘わずにいられなかった。
休み時間も唯一心を許せるクラスメートの森田瑞希があれこれ世話を焼いてくれたため、
学校生活において彼女が困る場面はほぼないと言ってよかった。
ある、たった一つの点を除いては。

昼休み直前の休み時間のこと、真理奈が瑞希の席にやってきた。
「み―瑞希さん……」
「どうしたの、なお―真理奈ちゃん?」
瑞希が慌てて言い直して親友の顔に目を向ける。
真理奈はもじもじと落ち着かない様子で、言いたいことをはっきりと言えないような、
そんなもどかしい表情で瑞希の前に立っていた。
「あのね……」
こそこそ隠れるように彼女の耳に口を寄せ、小さな声で言葉を続ける。
「実はボク―おしっこしたくなっちゃったんだけど、
 お姉ちゃんの体だからどうしていいかわかんなくって……」
「わかったわ。じゃあ教えてあげるからついてきて」
困った顔の真理奈に微笑んでうなずき返す。
まるで自分が親友の保護者になったかのような錯覚に、瑞希は少しだけいい気分になっていた。

教室を出て女子トイレに向かう二人。
「ま―真理奈ちゃん !? こっちよ!」
「あ……そっか、こっちじゃダメなんだ……」
当然のように男子便所に入ろうとする真理奈を慌てて呼びとめ、
壁が薄い桃色に塗られた女子トイレに連れてゆく。
真理奈は誰もいない周囲を見回し、不安げな表情で瑞希に言った。
「ぜ、全部個室なんだ……入っていいの?」
「そりゃあ、入らないとできないよ」
今の彼女は排泄すら一人でできないかもしれない。そう懸念した瑞希は、
仕方なく真理奈と共に狭い個室に入り、要領を教えてやることにした。
「和式だからちょっとやりにくいかも。とりあえずそこに座って」
「あ、うんちするのと同じでいいんだね……何とかなりそう」
薄いピンクの下着を膝までずらし尿道を開放する。
「ん……」
横では瑞希が気を遣って便器に水を流していた。
―ジョオオオォォ……。
男のときとは違う、漏れ出るような小便の感覚に、真理奈は戸惑いながらも
何とか排泄の欲求を満たし、心地よさげに息をついた。
「ふう―おしっこって、こんな感じなんだ……」
「直人くん、出した後はちゃんと拭いてね」
「え、拭くの?」
「だって拭かないと気持ち悪いでしょ?」
確かに瑞希の言う通り、股の一部が小便に濡れて少し不快だった。
真理奈は軽くうなずき返し、トイレットペーパーで湿った股間をそっと擦り上げる。
「う……!」
くすぐったいような気持ちいいような、何とも言えない感触に真理奈は小さな声をあげた。
だが瑞希が見守っているこの状況下であまり変な反応をする訳にもいかない。
柔紙を便器に捨ててもう一度水に流し、無事に真理奈はトイレを済ませた。
「よかったね直人くん。ちゃんとおしっこできて」
「う、うん……ありがとう……」
水道で綺麗に手を洗い、彼女は赤い顔で友達に礼を述べた。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

463:真理奈と直人(5/10) ◆cW8I9jdrzY
09/07/15 22:55:14 htpftuUw
それから特に問題は起きず、真理奈の高校での一日は平穏のうちに終わりを告げた。
日がやや西に傾く帰り道。真理奈は瑞希と一緒に歩きながら笑顔で言葉を交わしていた。
「高校って楽しいんですね。とっても面白かったです」
「そうでもないよ~、みんなけっこう大変なんだから」
「そうですか? ボク、しばらくお姉ちゃんでも大丈夫かも……」
「あはは、元気出てよかった。直人くんも高校生になったら色々頑張ってね」
帰路の途中、通りの十字路で瑞希と別れて自分のマンションに帰っていく真理奈。
胸元で揺れる脂肪の塊も、長くて軽快に動く手足も、今日一日で随分と慣れたように思う。
「―それにしてもお姉ちゃん、ボクの体でうまくやってくれたのかな? ちょっと心配……」
自宅の鍵を開け、何も言わず靴を脱ぎ捨てる。
彼女がカバンを手に二人の部屋に向かうと、彼は既に帰宅しているようで
部屋の中からはかすかに人の気配がした。静かにドアを開けて話しかける。
「ただいま、お姉ちゃん。今日はすごくたいへ― !!?」
真理奈が直人に愚痴の一つもこぼそうとしたそのとき、彼女の体が凍りついた。

声も出せずに完全に固まった彼女の目には、
ベッドの上で半裸になって自慰にふける少年の姿が映っていた。
「んああっ! いい……おちんちん、いいよぉっ……♪」
自分の肛門に左手の指を突っ込みながら右手で未熟な肉棒をしごき続ける。
まだ小学六年生の少年が、年齢に不似合いな恍惚の表情を浮かべて自分の性器を弄んでいた。
「お―お姉ちゃんっ !! 何やってんのぉっ !?」
ようやく我にかえった真理奈がカバンを床に放り投げて直人のもとに駆け寄る。
「あ、直人おかえりぃ……♪ ごめ~ん、オナってたら止まらなくって……」
「やめてよぉっ! それボクの体なんだよ !?」
「だってぇ、おちんちんもお尻もこんなに気持ちいいんだもん……んあ、はぁっ……!」
「だからやめてってばぁっ !!」
再び自慰を始める直人を必死で止める。彼は嫌がったが小柄な小学生のこと、
さすがに高校生の腕力には勝てず、押さえ込まれて不機嫌な様子で言った。
「直人、離してよぉ。オナニーできないじゃなぁい……」
「やめてお姉ちゃんっ! いいから服、服着てっ !!」
「んも~、しょうがないわねえ。んじゃちょっと休憩……」
真っ赤な顔で口を尖らせ、直人はベッドに仰向けで横たわった。

「ふう、やっとやめてくれた……」
額の汗をぬぐって安堵の息をつく真理奈だったが、ふとその視線が直人の股間に向けられた。
そこには彼女が毎日見ているはずの小ぶりな陰茎がしっかりと立ち上がり、
ぴんと張り詰めて先端から淫らな汁を垂らしている。
(ボ……ボクのおチンチン、こんなになってる……。
 まったくお姉ちゃんたら、エッチなことしすぎだよぉ、もう!)
本当は腹立たしいはずなのに、勃起した男性器を見る真理奈の目には確かな欲情の色があった。
無意識のうちに唾液が分泌されゴクリと喉を鳴らす。
だんだんと自分の息が荒くなっていくのを真理奈は否応もなく自覚させられた。
(なんで―なんでボク、自分のおチンチン見てドキドキしてるの……?)
真理奈の唇がわずかに開き、長い舌がはみ出して自身の桃色の口唇をぺろりと舐めた。

464:真理奈と直人(6/10) ◆cW8I9jdrzY
09/07/15 22:55:56 htpftuUw
そうして彼女が少年の陰部を黙って見つめていると、直人の声が聞こえてくる。
「直人、直人……」
何回も呼ばれたのだろうが、真理奈が反応したのはだいぶ後のことだった。
自分を呼ぶ少年のかん高い声にようやく気づき、軽く飛び上がって返事をする。
「な……何? まりなお姉ちゃん……」
聞き返す女に、少年は妖しい口調で言葉を続けた。
「ホントは欲しいんでしょ? あたしのコレが」
「ええっ !? ち、違うよ! そんなことない!」
慌てて首を横に振る真理奈だったが、直人は彼女への誘惑をやめはしない。
「隠さなくていいわよ。それあたしの体なんだから、男のアレが欲しくなるのは当たり前のことなの。
 このちんちんを好きにしていいのよ? ほら……」
仰向けに寝転がったまま腰を突き出してくる少年。
歳相応に小さいながらも、こちらに向けて鎌首をもたげてくる肉棒の姿は充分に禍々しい。

「ボ……ボクの、おチンチン……」
元は自分のものだった男根を突きつけられ、真理奈はその場から動けずにいた。
理性は必死で否定しているのに、真理奈の中にはこれが欲しいという確かな欲求が芽生えていた。
その欲望が悪魔の囁きとなって彼女をそそのかす。
―これは自分のものではないか。拒絶することはない、受け入れろ。
絶え間なく煽り立てられる衝動に真理奈は意思を揺さぶられた。
(ボクのおチンチン―そうだ、いつもおしっこして触ってるじゃない。
 だから別に触っても……うん大丈夫、大丈夫だよね。だってボクのなんだし……)
真理奈の体に少し慣れたとはいえ、やはり股間にあるべきものがないというのは
彼女の心に漠然とした不安をもたらしていた。
つい昨日まで自分のものだった性器を触るのはごく当たり前のことで、何も不自然なことはない。
真理奈は熱病患者のようにふらふらと近づき、直人の陰茎にゆっくりと手を伸ばした。
「ふふふ、そうよ。ほら、触ってちょうだい……」
満足そうに笑う直人の肉棒を握り、愛しげに撫で回す。
物慣れないその手つきに彼は心地よい息を吐いて男の快感に飲まれていた。
「もっと激しく、擦って……! おちんちん、シコシコしてぇっ!」
その声に乞われるまま、真理奈は玩具で遊ぶ子供のように直人の性器を擦り始めた。
先ほど彼が自分でやっていたのを見習って、細い女の指でじっくりと嬲ってやる。
なぜ嫌悪も感じずにこんなことができるのか今の彼女には大きな驚きだったが、
自然と真理奈の手が動いて少年のものをしごいてしまうのだった。

「いいよぉ……直人、いいっ……!」
「お姉ちゃん……気持ちいい? ボクうまくできてる?」
「いいっ! シコシコいいっ! もっと、もっとしてぇっ !!」
―ドピュッ……!
そのとき少年が弾け、白い欲望の塊を真理奈の手と顔面に塗りたくった。
濃さも量も大したものではなかったが、目の前でつぶさに見せられた射精の瞬間に
真理奈は呆然としたまま、萎えていく子供の肉棒を握り締めていた。

465:真理奈と直人(7/10) ◆cW8I9jdrzY
09/07/15 22:56:36 htpftuUw
「はぁ、はぁ……」
精を放った直人はベッドの上で苦しげな息を吐き出している。
顔全体を朱に染めて過呼吸を繰り返す少年に、真理奈が小さな声で話しかけた。
「お姉ちゃん―出しちゃったの?」
「はぁ、はぁはぁ、はあぁ……」
「そっか……気持ちよかったんだね、よかった……」
安らかな笑みを浮かべ、そっと直人にのしかかる。
真理奈は少年に覆いかぶさると、両手で彼の頬を押さえて静かに唇を重ねた。
「―ん……んむっ……」
「はむ、はむぅっ……」
幼い子供のように直人が真理奈の口を吸い、彼女がそれを優しく受け入れる。
そのまま二人は、共に満ち足りるまで相手の唇を味わい続けた。
緩慢に顔を離して至近で向かい合う二人の口を、唾液の琴線が繋いでいる。
真理奈は直人を見下ろし、精液のついた自分の顔を妖艶に歪めた。
「あはは、お姉ちゃん可愛い……」
「はぁ、はぁ……直人ぉ……」
「なんかボク、ドキドキが止まらないよ……」
今度は子猫を舐める母猫のように、彼女の唇が直人の頬をついばんでゆく。
「お姉ちゃんだーいすき! むちゅっ♪」
「んあぁっ……直人、あたしもよぉ……」

やっと直人から離れた真理奈は、自分が着ている制服に手をかけると
彼に脱衣の仕草を見せつけるように一枚一枚、丁寧に着衣を脱ぎ捨てていった。
溢れんばかりの豊かな乳房がブラジャーの中で揺れるのを、直人が物欲しげに見つめている。
(あぁ……あたしの体、やっぱり素敵ぃ……)
よだれを垂らして自分の体に欲情する少年の姿に、真理奈は頬を赤く染めた。
「じ、じろじろ見ないでよ……お姉ちゃんのエッチ」
「何言ってんのよぉ、それあたしの体じゃなぁい……」
不慣れな手つきでブラを外すと柔らかな双丘がこぼれ、それがまた直人の興奮を高める。
スカートにも手をかけ、脱いだそれをベッドの脇に落とす。
ただ一枚残ったショーツも剥ぎ取って、真理奈は生まれたままの格好になった。
「ん……いいよお姉ちゃん。ボクのおっぱいマッサージして……」
寝床の上に膝立ちになり、胸を張って自分の巨乳を少年に差し出してやる。
直人はネジを巻かれた人形のように突然起き上がると、
乱暴な手つきで目の前の脂肪の塊を揉み始めた。
「ああぁっ……な、なんかすごい……」
「あたしの胸―ははっ、柔らかい……」
陶然として真理奈の乳房を弄ぶ直人の顔はすっかり発情した雄のそれになっている。
最初は力任せに肉塊を揉んでいた彼だったが、手を動かすうちに少しずつ
コツをつかんできたようで、真理奈の喜ぶ箇所を丹念に揉みしだいていった。
「ん、お姉ちゃん―気持ちいいよ……」
「ふふふ、もっと激しくしたげる……」
二人だけの部屋の中、女の甘い声と少年の荒い鼻息が響いている中で、
肉食獣の笑みを浮かべた彼が真理奈の乳首を両方同時につねりあげた。
―ギュッ、コリッ!
「あああぁっ !? ひいぃぃっ !!」
「うふふふ―あははははは……」
今度は胸にむしゃぶりつき、赤子のように乳首を吸い上げる。
そのあまりの激しさに真理奈は虚ろな表情で喘ぐばかりだった。


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