【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】6話目at EROPARO
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】6話目 - 暇つぶし2ch1:名無しさん@ピンキー
08/06/23 19:04:19 g9zgbXiQ
女体化、男体化、男女の入れ替わり、なんでもOK!
オリジナルも、二次創作も、歴史上の人物を扱っても、なんでもOK!
薬や魔法で性転換も、最初から性別逆転のパラレルも、なんでもOK!

よーするに、
各作品スレに投下したら荒れそうなSSの避難場所だ!
嫌いな人にまで自分の趣味を押し付けない、紳士の為の社交場だ!

(お約束)
元ネタ、カップリング、TSの種別(女体化、男体化)等、投下前には注意書き推奨
知らない、気に入らないネタでもスルー厳守
各スレでTS系SSの気配を感じたら、荒れる前にここに誘導
TS専用スレが立てられたらここに誘導

◆過去スレ
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】5話目
スレリンク(eroparo板)
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】4話目
スレリンク(eroparo板)

◆まとめサイト
URLリンク(library.s12.dxbeat.com)

2:名無しさん@ピンキー
08/06/23 19:18:40 Ll/ZPo7Z
おついち!
これからもにょた萌え。

3:名無しさん@ピンキー
08/06/23 19:29:45 hn0d+rP1
濡れ濡れクイーン♪
URLリンク(tm.hmailde.com)

4:名無しさん@ピンキー
08/06/23 19:33:29 Ll/ZPo7Z
1乙

>>2はアフィか?

5:名無しさん@ピンキー
08/06/23 21:29:46 Ll/ZPo7Z
あれ?書き込めてる。エラーだったのに…
ところで向こうどうするんだ?

6:名無しさん@ピンキー
08/06/24 00:01:05 EMhZphwu
>>1乙。

さくひんが じぶんにあわず もえなかったからといって
もんくをいったり ちがうのをかいてくれ などという ちいさいおともだちは
このすれは みちゃだめだよ!


7:名無しさん@ピンキー
08/06/24 09:28:12 d/LPqwVi
スレ立て乙。
最近子供みたいなのが多いけど気に入らなかったらスルーで。
ただでさえ荒れそうなジャンルだからな。
どうしても我慢がならない、一言言わずにはいられないような人は誤爆スレへ。
URLリンク(yomi.bbspink.com)
狙って誤爆するスレ その12


8:名無しさん@ピンキー
08/06/24 10:49:05 qjZ+p8nI
ゲームの整理をしてたら昔(そんな古くもないが)猿のようにやりこんだゲームを発見
当時はTS属性なかったので普通に楽しんでたが今はアレだ

ヤンデル双子姉とエロいカッコした双子妹とか萌えじゃね?
とか思ったら辛抱たまらんくなった
しかしモノがないので慎重に女性向けにもてを出したが見たいものはなかった

一卵性双子兄弟が双子姉妹になって敵にエロエロされるのが見たいんであって
兄妹とか姉弟が見たいんじゃねーよと小一時間…

こだわり過ぎると見るものなくなるってわかってるんだがなあ…


あと最新作だとおっさんになってて個人的にダメージだ

9:名無しさん@ピンキー
08/06/24 11:20:30 E2LMRv8a
>>8
お前は何を言っている

10:名無しさん@ピンキー
08/06/24 11:37:52 mx3eM2Pr
>>8わろたw
そう言う深いこだわりが有るヤツは自家発電するといーんだぜ…
読むだけより書き出した方が楽しいことに気付いた。

つかここ即死判定いくつぐらいだろう。
前スレ埋まるのに一年かかったんだなw

11:名無しさん@ピンキー
08/06/24 12:01:06 ZraOtuC6
>>8のゲームってなんだ?
双子ネタなら気になる

12:名無しさん@ピンキー
08/06/24 12:07:06 ygpuwRzv
>10
>1年
そりゃ… 投下されても作品気に入らないアンチに叩かれまくれば…自ずと…ねぇ?

13:名無しさん@ピンキー
08/06/24 12:27:33 cYWoIFkI
>>11mother3かなあとおもった
萌えないからと作品貶してるの初めてみたわ。
最近エロパロ自体が低年齢化してる気がする。
実際セックスしたことなさそうな作品とかw

14:名無しさん@ピンキー
08/06/24 12:48:31 6EHUt/9y
>11
俺はDMC3と予想

兄はヤンデレw
弟は半裸w
腐女子が多い



15:名無しさん@ピンキー
08/06/24 13:08:45 EzSPCPS5
それだ。あれを女体化とは、ここの住人の欲望は尽きないなw
まさに「アオオーッ」になりそうな予感。

16:名無しさん@ピンキー
08/06/24 13:44:24 rEeJbWBm
DMCか…
3ならまだ…
いや、俺は無理だな
セルフ妄想では無理なので>>8は責任持ってそのこだわりをSSにして投下するように
気になるはなるから

17:名無しさん@ピンキー
08/06/24 14:17:21 /s0Ajb7P
ルルーシュやニアみたいな見た目繊細な感じのキャラを女体化するのと
ダンテみたいな男らしいキャラを女体化するのでは、どっちが抵抗あるんだろうな?

18:名無しさん@ピンキー
08/06/24 14:48:15 a2GiNQ5+
抵抗ないのは元々中性的なキャラだが
怖いもの見たさなら男前キャラか
職人によって神SSに化けるのは案外後者

男らしいキャラのTSならまずは絵で見たい気もする


19:名無しさん@ピンキー
08/06/24 18:03:26 zzR27dgZ
どこかに有るというカイジにょたものを思い出したぜ

20:名無しさん@ピンキー
08/06/24 19:04:41 8VOvuF6a
>>18
今すぐ筋肉マンレディーでググるんだ

デビルマンといい、往年の少年漫画のTSリメイクはどうにもエロいな

21:名無しさん@ピンキー
08/06/24 21:41:20 Sy3Q2Cb9
>>17
DQの女戦士にもファンは多いしな
後者でも需要はかなりあると思う
俺はどっちでも美味しい

22:名無しさん@ピンキー
08/06/25 01:12:26 XlURh5UN
以前あったハガレンの女体化スレが良かったなぁ
SSの腐女子率が少なくてエロくてとても良かった

23:名無しさん@ピンキー
08/06/25 01:25:00 Az+bob64
アームストロング少佐の女体化はあったのかね?
話はそれからだ

24:名無しさん@ピンキー
08/06/25 03:21:23 9MMAbAKr
あったよ

25:名無しさん@ピンキー
08/06/25 03:40:20 Az+bob64
よし、おっちゃんちょっとdat探しの旅に出てくる

26:名無しさん@ピンキー
08/06/25 06:36:37 36XGL1nl
また腐っ腐いっているのか。マジで荒らしに近いな。
それだって女が書いていたかもしれないじゃないか。

27:名無しさん@ピンキー
08/06/25 08:40:04 36XGL1nl
まぁいくら嫌がってもこの板には女職人が多いし、お前等の嫌いな少年漫画物も投下されるだろうよ。
なんでも楽しめる俺GJ
つか、書いたの女かなーってエロの方がなんかエロくね?

28:名無しさん@ピンキー
08/06/25 09:08:13 U9hJSQ7Y
俺>8だけど
そのゲームはデビルメイクライ3SE
正解な

あまりに敵兄貴のキチク振りと自分使用時のヨワヨワぶりにキレたのが始まり

男のヤンデルは迷惑でうざいがパパ大好きが行き過ぎたヤンデル娘なら許せるからな!

学生時代に台本整理しか文章なんて触ったことないがちょっと頑張ってみる

29:名無しさん@ピンキー
08/06/25 09:47:59 jlY+fPSp
>>28鬼畜期待アゲ

俺も何でも食う
あまりに読み手がワガママで職人が去って寂しいことになってるシチュスレを結構見てきたから、読んでる側が投下作品を一々より分ける様な事を書くと
あんま厳しいスレだと思われると、どんな職人も来なくなるぞ
何もいわずに気に入らなかったらスルーだ

30:名無しさん@ピンキー
08/06/25 12:19:29 Mbtd7iB/
>>29で結論だな

ところで前スレって埋めんの?
前スレからの新参者なんで、勝手がわからん

31:名無しさん@ピンキー
08/06/25 12:57:52 CubQgMJ5
>>29
そうね、評価・意見とワガママの線引きは難しいところだけど、どっちにしても書き手によっては
敷居が高くなる要因ではあるものな
文章作法や「こうした方が良いんじゃ」というのもナシのほうが良いね
書き手はGJレスの多さ・少なさを投下作品への評価として自分で判断するのが良いかと

32:名無しさん@ピンキー
08/06/25 13:20:27 d7yZ3zXM
>>30容量一杯だから埋まらない。
勝手に落ちるまで放置だな。そう言うスレ他にもあるし。(忍たまの前スレとか)

>>31お、恐ろしいスレだな…ガクブル

33:名無しさん@ピンキー
08/06/25 14:39:43 3MZcKqQH
>>32
31だけど、前スレで意見を書いたら「気に入らないならスルーしろ」とかけっこう言われた
自分的には悪口とかナシに率直な感想と「こうした方が良い」と改善点を挙げただけだったんだが、
それに対して過剰な反応があった以上はもう感想もナシにしようと
「どう良かったのか」と「どう悪かったのか」は裏表だから「ここがGJ」とかも書く気には……ねえ

34:名無しさん@ピンキー
08/06/25 15:00:03 FlB97tor
>>33どんな意見書いたんだ?
改善点か~

35:名無しさん@ピンキー
08/06/25 22:56:54 KgF9qSHu
>>28
そのゲームはやったことないがパパ大好きヤンデレ娘と言う肩書きには多いに惹かれた
よくある父親コンプキャラもtsしたら萌え対象になりそうだな

36:名無しさん@ピンキー
08/06/26 01:23:16 MvS2pfbe
セフィロスとかか?

37:名無しさん@ピンキー
08/06/26 03:23:11 ecXOqxMZ
>>33
レス番で名乗ってくれないと何ともいえない。

38:名無しさん@ピンキー
08/06/26 07:04:58 UOA5PGK+
らいでんもな
というか、奴は女性形パーツに取り換えればそのままイケるんじゃないかと…


39:名無しさん@ピンキー
08/06/26 14:53:02 0LDdhVVL
セフィロス寺門が女体になったらと想像したら萌えた

40:名無しさん@ピンキー
08/06/26 18:04:25 4Mcqs+PW
>>37前スレ864じゃないか?
でもあれは、改善点というより

作中でTSが行われ戸惑い描写がない場合は小説で表現するのは難しいからやめろ。

てことのような…

41:名無しさん@ピンキー
08/06/26 21:34:49 4yLrCRBH
>>40
ああ、ごめん。文章作法で二度ばかり書いた

42:名無しさん@ピンキー
08/06/26 21:55:33 mAllQpNd
作法の指摘とか改善点とかは誤爆スレに投下するといいと思うよ

43:名無しさん@ピンキー
08/06/26 22:14:21 FK8fqQrl
>>41ん?864だったのか

44:名無しさん@ピンキー
08/06/27 02:20:27 R1cirDGP
違うっつってんじゃね?
とりあえずレス番教えてくれんと「言い方悪かったんじゃね?」としか思えんw
悪気とかなしに。

やわらかく言えば文章に対する指摘もありだと思うけどね。
悪い点だけ書いてもう書くな、とかじゃなけりゃ。

45:名無しさん@ピンキー
08/06/28 13:45:13 otdzGsGL
リト子良いよね

605 名前: 三代目暇人 ◆pVN1b72s.A [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 01:44:28 ID:SHjwKUTa0
URLリンク(p.pita.st) 先7
URLリンク(p.pita.st)  後6

46:名無しさん@ピンキー
08/06/28 18:21:50 FOWRXV44
アニメ版ドルアーガの塔5話で魔法罠によってパーティの性別が逆になるイベントが
ただし声はそのままw主人公が自分のムチプリっぷりに戸惑ってて笑える
GyaOで30日正午まで無料配信されてるから暇ならどぞ

47:名無しさん@ピンキー
08/06/29 12:18:09 vadURLjG
>>46
ご馳走様

48:名無しさん@ピンキー
08/06/30 07:34:00 yyk49FP2
ジャンプまたリコちゃんでてんのか
しかも男にハァハァされてるw

49:名無しさん@ピンキー
08/06/30 11:32:27 nAHwwA5S
アーカードの女体に萌えた
ロリ化じゃなくて青年姿をベースにしてくれたらもっと萌えるのにのう
拘束服姿のスレンダーなあねごが男どもによってたかって挑まれるなんて素晴らしい

50:名無しさん@ピンキー
08/06/30 20:28:19 uPBQhPmZ
>>45
おぼっちゃまくん思い出した

51:名無しさん@ピンキー
08/07/02 11:38:27 tUBH9gXI
スレンダーアネゴが天然巨乳にかみつく
眼鏡の黒髪にかみつく

52:名無しさん@ピンキー
08/07/02 18:47:53 R51MuH2j
滑稽な程…百合…!!

53:名無しさん@ピンキー
08/07/02 22:54:17 7/gqzyo3
コバルト文庫の魔王シリーズ最新刊で実年齢ジジイの魔法使いのオッサンが幼女になってて
本人落ち着きすぎだしあまりにも中身そのままでコレ萌えはしないよなとか思ってたんだけど
今日ふと映像で想像する努力をしてみたら普通に萌えたんだがこれはTS萌えでいいんだろうか

ピンクのフリフリ服着て胡坐をかいて煙管をうまそうに吸う幼女…

54:名無しさん@ピンキー
08/07/02 23:27:28 b1U9CdJ1
普通にTS萌だと思う…

55:53
08/07/03 00:15:50 5Gd1pzfK
>>54
そうかありがとう
異形萌えだったらどこにいこうかと思った

56:名無しさん@ピンキー
08/07/03 02:41:02 CtjeWYsW
蜩のK1とか女体化させたら可愛いだろうな…グヒヒ

57:名無しさん@ピンキー
08/07/03 08:18:13 JFV9hA6r
>>53
ロリババァ萌えである可能性もあるが

58:名無しさん@ピンキー
08/07/03 21:39:06 5Gd1pzfK
>>57
ロリババアもそれはそれで好きだが>53のアレの中身は女好きで微妙に大人げないオッサンだから多分違う
オッサンも嫌いじゃなかったけど肩に乗せてさぁ急ぐぞはいよーとか言われてもまぁ許せるのは
やっぱ外見幼女だからだよなぁと
あと可愛くてちっちゃい子がでかい化物を煙管振っただけでガンガン吹き飛ばすとか単純に快感

59:名無しさん@ピンキー
08/07/08 00:50:00 UGiUGtSd
前スレでセフィロス女体化作るって話なかったっけ

60:名無しさん@ピンキー
08/07/08 16:14:05 x30mgbEx
二月の話かwもう忘れていそうだ。
ルルのパラレルももう無いのかな。

61:名無しさん@ピンキー
08/07/09 17:09:07 p3+fCz4x
テイルズシンフォニアを再プレイしてたら、不覚にも女体クラトスに萌えてしまった。
小説書いてみようかと思ってますが、出来たらここに投下してもいいかな?
(最初から女。鬼畜。狂気の沙汰すぎて救いようが無い。相手は主人公。こんな感じですけど)
テイルズの方へ落とすと、女体は荒れそうな感じなんだ。

62:名無しさん@ピンキー
08/07/09 17:21:17 LwTRpHn2
そのためのこのスレだ
もちろん歓迎します

63:名無しさん@ピンキー
08/07/09 20:41:21 p3+fCz4x
>>62
流浪の民を救ってくれてありがとう。
時間はかかりますが、出来たらお邪魔します。

64:名無しさん@ピンキー
08/07/09 23:04:00 KuRP4dDD
最初から女か…
そう言うのは何故素直に女キャラに行かないんだろうと、思う。
どちらか判らないキャラならともかく。
いや単純に疑問なんだが


65:名無しさん@ピンキー
08/07/09 23:12:43 aQW09KV6
顔と性格が好きだけどそいつは男だった。
俺はこの一言に尽きるなぁ。

アニメ三銃士のアラミスとか、乱馬の右京とか、
バーコードファイターのさくらとか、実は○だったオチも好きだけど。

66:名無しさん@ピンキー
08/07/09 23:38:36 krkIowAh
多分、「あ、こいつ女に生まれてた場合考えたら面白いな」だと。

67:名無しさん@ピンキー
08/07/10 00:43:59 MkZj+Tv6
状況、性格をふまえた上で「女だったら」と思ったらってことでしょ。

68:名無しさん@ピンキー
08/07/10 03:01:09 2p5iGk9i
たとえば悟空の性別逆転だったら
服が破れたまま平気で戦ったり
初対面の女の股間触ったり
しっぽが弱点だったりする女キャラがいたらえろいなあ

っていう発想から始まって
男版と女版で違いを見比べたときの面白さがあるから
もともとの女キャラじゃなくて女体化に来るんじゃないかな


思ったんだけど
>>1
>元ネタ、カップリング、TSの種別(女体化、男体化)等、投下前には注意書き推奨
のところ、
変化系なのか先天系なのかも入れたほうがいいよな
ってかテンプレあったほうがいい気がする

69:名無しさん@ピンキー
08/07/10 08:35:01 cDB2qkAQ
先天系は下手するとただのホモにしか見えないから厳しい
ほんとなんで?とか感じるものもある
とくに少漫の主人公が女になっているやつ

70:名無しさん@ピンキー
08/07/10 12:35:05 cGbleaHs
悟空の例えはわかりやすくて納得できるんだけど、
先天性くるとゴネてる人らの考えは>>69なんだろうなってのもわかる。

しかしなんで同じ議論を繰り返すんだ?
TSスレがTS書き職人追い出してどうするんだよ…
>>68の言うように、テンプレ追加して
気に入らなきゃスルーしろってのが平和なのかもな。

71:名無しさん@ピンキー
08/07/10 12:37:58 zMaZgDkY
スルーしない奴らが長文投下してくるから起こるわけで。

72:名無しさん@ピンキー
08/07/10 14:37:19 6PnLAd9M
前スレやっとおちたねー。
あの繰り返されるやりとりはテンプレにしておきたいわ。
名言もあったし。

73:名無しさん@ピンキー
08/07/10 15:20:19 ns77HX/Z
>>70だって厳密に言うと本来のTS好きに言わせれば最初から女体化はTSとはいわない。
そう言う理由で男体化が別スレなんだから女体化が別に立てればいい。


74:名無しさん@ピンキー
08/07/10 15:49:40 DxOHDBxQ
>>73
自分の好みの問題を何でスレの総意みたいに言うのはやめれw
分割しても両方過疎るだけだろw
あと>>1にあるように
>女体化、男体化、男女の入れ替わり、なんでもOK!
>オリジナルも、二次創作も、歴史上の人物を扱っても、なんでもOK!
>薬や魔法で性転換も、最初から性別逆転のパラレルも、なんでもOK!
なんだから嫌なもんはスルーで済む話なんだがw


75:名無しさん@ピンキー
08/07/10 16:03:04 4mo2Jsam
ていうか男化スレ初めて知ったわ。
何であれは単発で立っているんだ?

76:名無しさん@ピンキー
08/07/10 16:05:42 sdJi3VZU
男体化スレは総合スレの1以前から続いてるんだけどな

77:名無しさん@ピンキー
08/07/10 18:45:25 4mo2Jsam
ばらばら散っても迷惑だしな。
あそこも更新うすいっぽいから一緒にならないかなー

78:名無しさん@ピンキー
08/07/12 07:53:27 TkQJYgzQ
あっちはココより「濃ゆい」嗜好でまったりやってるから、統合したら荒れそうで嫌だな。

79:名無しさん@ピンキー
08/07/12 09:08:08 FzHU3jQi
暇だったので読んできた。
スレの半分ぐらいがジャンル斯くあるべきの論争の場となっているな。
やっぱり荒れやすいカテゴリーなんだね。
結局デスノートの人も追出スレに戻っちゃったみたいだし、男化スレは肝の据わった職人が住人となれ合いつつ仲良くやってみたいだけど、普通の職人は荒れるのを嫌うからなかなか議論スレには居着かないだろう。

80:名無しさん@ピンキー
08/07/14 22:27:06 JUto0aCw
むむ…新規なのに投下しにくい雰囲気

81:名無しさん@ピンキー
08/07/14 22:33:19 F5my33tx
TS原理主義者が頑張ってるから、二次の最初から女モノは該当スレへ逃げた方が良いかもなw

82:名無しさん@ピンキー
08/07/14 22:41:32 i1rQB4C5
作品二次スレだとまた論争の種になるだろ、と女体化スレが2本もスピンアウトした某スレ住人の俺が言ってみる

83:名無しさん@ピンキー
08/07/14 22:47:25 AcvVSceH
つ[うpろだ代わり&追い出されスレ]

84:名無しさん@ピンキー
08/07/14 22:55:04 AX7r4AaX
TSは確かに荒れやすいジャンルだけど、
だからこそ住人も妥協とか譲り合いとかを覚えるべきなんじゃないのか?
専スレのくせに気に入らなきゃ追い出しとか、
外部に恥晒しまくってたら、また厨ジャンルの認識を深められてしまう・・・

85:名無しさん@ピンキー
08/07/14 23:35:44 0KkAce9q
供給多いジャンルでもないのにあれこれ住み分けや選り好みしてる場合じゃないよね
好き嫌いがあるのは仕方がないが消厨じゃないんだし趣向に合わなかったと目を瞑ろうぜ

86:名無しさん@ピンキー
08/07/15 00:35:54 P6xfevj/
リピートアフターミー。
「気に入らなけりゃスルー」!!

87:名無しさん@ピンキー
08/07/15 06:48:23 2YZljSBC
しかしスルーしない、「元から女物」が嫌いなやつがいるからな。
男化スレはそう言うのが根本からなさそうだ。

88:名無しさん@ピンキー
08/07/15 06:58:04 l9biQ7+G
こんな話題してるから書き手減るんだよ・・・

よーするに、
各作品スレに投下したら荒れそうなSSの避難場所だ!
嫌いな人にまで自分の趣味を押し付けない、紳士の為の社交場だ

って>>1に書いてあるんだしね…

89:名無しさん@ピンキー
08/07/15 07:47:38 XpgXOj7E
>各作品スレに投下したら荒れそうなSSの避難場所だ!

それは専用すれがあるだろw
ここはキャラの性別転換を楽しむすれだw


90:名無しさん@ピンキー
08/07/15 08:21:46 0zs62GVq
いや、そこは突っ込まずに文脈汲み取ってやれよ

91:名無しさん@ピンキー
08/07/15 10:19:48 wfY9ofuy
逆に考えるんだ…スレタイからTSの文字を消せばいんじゃね?
性別逆転小説総合スレってことで。
そのほうが>>1のテンプレにも合ってるだろ

もともとTSスレじゃなくてTS"系"スレだしな
どうしてもTSにこだわりたいやつは
強制女性化小説スレがあるぜ

92:名無しさん@ピンキー
08/07/15 19:13:57 6sWZo1yl
>>89
「荒れそうなSS」が、女体化男体化を…
つーかこの場合女体化男体化「だけ」を指してるんだろう。
スレの趣向を現すのがテンプレだしな。

議論するのもいいが、各々のスルースキルも高めた方がベネじゃないか?
困ったレスは無理に諭そうとせず、>>1読めで流すのも手だよ。
意見が出ると我も我もと続くもんだし。

93:名無しさん@ピンキー
08/07/15 19:55:50 pcnSFEp6
だってスルースキル無い人達ばかりだからな
長文でいかに気に入らなかったか説いたりw

まあ待っていればSSも投下されるだろう
職人は結構しぶといから

94:まるマ女体
08/07/23 03:53:38 DkMnCVnc
まるマで女体化ヴォルフラム(先天性女体)、カップリングはユーリ×ヴォルフラムです。
夢オチというか、最初から夢の中の出来事ってわかっている設定です。

外伝(これマ収録の『マ王陛下の優雅な一日』)やドラマCD(『夢を見せまSHOW』)
のネタが入ってますが、一応知らなくても読めるようにはしてあります。

95:まるマ女体1
08/07/23 04:01:49 DkMnCVnc
 パジャマの最後のボタンを留めながら、おれは、どでかい天蓋付き魔王ベッドの上に置
いてある、桃色の枕に目を落とした。
 思わず顔がにやけるのを止められない。
 眞魔国のマッドサイエンティストならぬマッドマジカリスト、フォンカーベルニコフ卿
アニシナの発明品、『魔導抱き枕戦隊・あなたの胸で眠りたい』の一つ、眠り隊・桃。
 一見ただの桃色の枕にしか見えないそれは、その名の通り、抱いて眠ればピンク色の大
人の夢が見られるという、嬉しすぎる機能を持ち合わせているらしかった。年齢=彼女い
ない歴の高校生男子にとっては、ホテルでこっそり有料チャンネルと同じくらい、魅惑的
なアイテムなのだ。
 以前手に入ったときは、幼い愛娘に添い寝するために使用を控え、結局それ以来使えず
終いのまま、開発者に回収されてしまった。
 しかし今日、おれの名付け親にして護衛兼保護者であるコンラッドが、量産タイプの改
良型をアニシナさんから渡され、おれに届けてくれたのだ。
 ついでに彼は、最近毎日のようにおれのベッドで寝ているヴォルフラムにも、今夜は気
を利かせて客室で寝るように忠言してくれた。お陰でおれは、久々に一人で寝ることがで
き、心おきなくムフフな夢を楽しむことができるのだ。
「さあ~、今夜は一人っきりだし、存っ分にピンク・ドリームを見てやるぞ!」
 我知らずガッツポーズを取ってしまいながら、端から聞けば果てしなく下らない宣言を
し、おれはいそいそとベッドの中に潜り込んで、桃色の枕を抱きしめた。
 そして、逸る気持ちをなんとか落ち着かせつつ、ゆっくりと眠りに落ちていった。


 おれはそのとき、二つの意味で油断していた。
 一つは、あのアニシナさんの発明品が、そうそう上手くなんの問題もないまま、人に恩
恵をもたらしてくれるはずがない、ということ。
 そしてもう一つは、ヴォルフラムとコンラッドがおれの部屋から出て行く前に放ってい
った、あの言葉。
『お前の夢の中に入ってでも、必ず邪魔してやる!』
『それはいい。じゃあ俺も、陛下の夢の中にお供して、温かく同行を見守ることにします
よ』
 あの言葉が、知らず知らずの内に頭の中にしっかりとこびり付いていた、という重大な
事実に、おれは気付かないまま桃色枕で寝てしまっていたのだった。
 それが一体、どういう結果をもたらすかも知らずに……。




96:まるマ女体2
08/07/23 04:04:42 DkMnCVnc
「……りっ……ユーリ! 起きろ、ユーリ! 婚約者を差しおいて、さっさと先に寝てし
まうとは何事だ!」
 聞き慣れた声と、横になった身体をガクガク揺すられる衝撃に、おれは無理やり意識を
覚醒させられ、ゆっくりと目を開けた。
 未だ焦点の合わない目に映り込んできたのは、予想通り、輝くような金髪と、湖底を思
わせるエメラルドグリーンの瞳を持つ、怒れる天使とでもいうべき愛らしい顔だった。
「なんだよヴォルフラム……今夜は客室で寝ろって言っといただろ? なのになんでここ
に居て、しかもいきなり怒ってるわけ?」
 寝ぼけ眼を擦りながら上体を起こし、おれは理不尽な怒りをぶつけてくる美少年に文句
を言う。
「お前の婚約者であるぼくがこの部屋に居るのは、当然のことだろう」
 いつもながら尊大な口調で言いつつ、ふんぞり返るヴォルフラム。その動きで、見慣れ
たピンクのネグリジェの下にある胸の膨らみが、意外な豊かさを主張する。
 って、胸の『膨らみ』!?
「な、なんだコレっ!?」
 思わず叫びながら、目の前にある件の膨らみを、両手で鷲掴みしてしまうおれ。
 や、柔らかい……ってことはこれ、本物!? いや、本物をこんな風に触ったことは一
度もないわけだが(腕にツェリ様のバストを押しつけられた、とかならあるけど)、明ら
かにこれは詰め物の感触ではない。
「んっ……な、なにをするんだ、いきなり……」
「へっ!? あ、ああ、ごめんっ!」
 ヴォルフラム(?)が妙に色っぽい声を上げるのを聞き、おれは慌てて手を離す。
「ばか、そんなにがっつくな……」
 さっきまで掴まれていた胸を両腕で覆いながら、白い頬を朱に染めて目を伏せるヴォル
フラム。
「が、がっついてなんか、ねえよ」
 そんな彼(?)の仕種や表情が妙に色っぽく見え、つい声が上擦ってしまう。両手にま
だ柔らかい感触が残っていることも手伝って、確実に、全身の血液が身体のある一部分に
集中し始めるのを感じていた。
 やばい、やばすぎる。一体なんなんだ、この状況は!?
 っていうか、そもそもこの子は誰っ!? ヴォルフラムなのか!? それとも、似てる
だけの別人!? 仮に本当にヴォルフラムだとしたら、なぜ彼は自分がこんな身体になっ
てるのに、当たり前のように平然としているんだ?
 ……はっ、夢か!? これは夢っ!? だとしたら、この不条理な事態にも全部納得が
いく……。
 と、そこまで考えて、おれは気が付いた。

 もしかして、これが噂の、ピンクドリーム?

 そうだ、おれは眠り隊・桃を抱いて寝て、気が付いたらこの状況だったのだ。そう考え
ると、これが魔導装置の見せているピンクな夢であると考えるのが、一番自然だ。
 なるほど、ヴォルフの奴、夢に出てきて邪魔してやるなんて言ってたが、邪魔するだけ
では飽きたらず、自ら相手しようとしてきたのか……。
 ……って、冗談じゃない。
 『女の子になったヴォルフラムとエッチしちゃう夢』って……いくらなんでも、性質悪
すぎだろ。そんな夢を見ようものなら、目覚めた後に本人と顔を合わせたとき、どれだけ
気まずい思いをすることか。


97:まるマ女体3
08/07/23 04:06:36 DkMnCVnc
「ユーリ……」
 あれこれ考えているうちに、いつの間にかヴォルフラムが距離を詰めてきていた。今ま
で聞いたこともないような甘い声で、おれの名前を囁いてくる。
「ま、待て、そんなに近づくなヴォルフラム……」
 熱っぽく潤んだ瞳で見つめてくる彼(彼女)の顔をなるべく見ないようにしながら、お
れはそこから離れるように少しずつ体をずらしていく。
 いくら夢だからって、いくら体が女の子になってるからって、現実では男友達である(少
なくともおれはそう認識している)ヴォルフラムと、このまま一線を超えてしまうわけに
はいかない。
 頭ではそうわかっているのに、体の方は健康な男子高校生として正直な反応をしてしま
っていた。体温を感じるほど間近に来られると、女の子特有のいい匂いが鼻孔をくすぐり、
いやが上にも心拍数が上がってしまう。
「何故だ? 近づかないと何もできないだろう」
「だ、だから、何もするつもりないから言ってるんだってばっ。うぅっ、た、頼むから身
体を押しつけないでっ……首に腕を回さないでっ……!」
 欲望と理性の狭間で必死に戦っているおれをますます煽るように、ヴォルフラムは柔ら
かな身体を密着させてくる。
「今更なにを言っているんだ……いつも、あんなに激しくぼくを求める癖に」
「いや、も、求めてません! ぜんっぜん記憶にありませんから、そんな事実!!」
 おれにもたれかかり、胸に指先をつつーっと這わせながら放ったヴォルフラムの妖しい
台詞を、力いっぱい頭を振って否定する。
「記憶がないだと!? なにを言ってるんだユーリ! まさか今までのことは全部遊びだ
ったなどと言う気じゃないだろうな!? お前から求婚してきた癖に!!」
 途端に目を吊り上げ、おれの胸ぐらを掴んでガクガク揺すりはじめるヴォルフラム。
「ちっ……ちがっ……ごほごほっ……ご、ごめん、悪かったっ、おれが悪かったからっ…
………」
 その剣幕を見て、自分がよく考えてみたら相当マズイことを言ってしまっていたことに
気づき、おれは息が詰まる喉を絞って必死に謝った。
「まったく……そんなことだから、いつまで経ってもお前はへなちょこだと言うんだ!」
 掴まれていた襟ぐりを放り出されるように解放され、おれは起こしていた上半身を再び
ベッドに倒れ込ませた。
 そんなおれを見下ろし、ヴォルフラムは小さく舌打ちしたかと思うと、何を思ったか、
ネグリジェの裾を捲り上げておれの腰の上に馬乗りになってくる。
「おわっ!? ちょ、ちょっとっ……」
 上擦りまくった声で抗議するおれだが、まともな抵抗はできなかった。今まで以上に一
気に血流が下半身に移動しているのを感じる。
 触れ合っている部分から、柔らかな感触と、しっとりとした熱が、じわじわと伝わって
くる。
 パジャマや下着の布越しとはいえ、自分の股間に、柔らかな太股やら、おまけにその…
…女の子の秘密の部分までが密着しちゃっているのである。所詮は夢、所詮現実では男…
…とわかってはいても、生まれてから十六年間モテない人生が続いたおれにとっては、あ
まりにも強すぎる刺激だったのだ。
「これでもまだ……嫌だと言う気か?」
 心なしか震えているような声でそう言いながら、ヴォルフラムはおれの手を取ると、自
分の胸へと導いた。手の平に柔らかな弾力が返ってきて、心臓が跳ね上がる。
 とうとう誘惑に負け、おれは手の中に包んだ柔らかいものを、やんわりとだが揉みしだ
き始めた。


98:まるマ女体4
08/07/23 04:08:05 DkMnCVnc
「ん、やっと……その気になり始めたか……」
 ヴォルフラムがピクンと小さく体を震わせ、密着していた腰が僅かに動いた。そのせい
で、既に完全に勃ち上がってしまっていたモノが擦られ、背筋に痺れるような感覚が走る。
「ヴォルフ…………」
 お互いの体温が上がっていき、呼吸が乱れていくのを肌で感じとる。薄桃色に上気した
自称婚約者の顔は、今までに見たこともないくらい綺麗に見えた。
 夢とか現実とか、本当は男同士とか、そういうことは意識の片隅に追いやられ、どうで
もよくなってしまっていた。おれはただ、込み上げてきた衝動に任せてヴォルフラムを抱
きすくめると、そのまま横に転がるようにして体勢を変え、彼――彼女を、自分の下
に組み敷く。
 そして、密着させていた体を一旦離すと、ネグリジェの裾を掴んでたくし上げ、そのま
ま上から剥ぎ取るように脱がしてしまう。そのとき、なにも言わなくてもヴォルフラムは
両手を上げて協力してくれた。
 露わになった華奢な体には、繊細なレースの装飾が施された、薄いブルーの可愛らしい
下着が未だ巻き付いていた。
 先ほど布越しに揉みしだいた胸に、今度は直に触れてみたくなったおれは、ヴォルフの
背中に手を回してブラジャー(眞魔国流に言うと乳吊り帯)のホックを外す。形の良い膨
らみが、ふるんと揺れながら露わになった。
 ヴォルフの手が反射的に隠そうとするより速く、おれはその膨らみを両手の中に包み込
んでいた。行き場を失った手が、おれの手の上に重ねられる。手の平と甲の両側から、ヴ
ォルフの体温を感じた。
 布越しに触れるのとは全く違う、吸いつくような滑らかな感触に、頭の奥が痺れそうに
なった。やわやわと揉みしだくと、半開きになったヴォルフラムの唇から、深く、悩まし
い溜め息が洩れる。
「は……あ、ユーリ…………」
 桃色に色づいた頂きの部分を、おれはそっと指で弾く。思いの外硬い感触がしたかと思
うと、ヴォルフの体がビクッと震え、甘い声が上がった。
「あっ、ん! んン、んっ、ン…………」
 人差し指の腹で何度も擦ってやると、ヴォルフラムは身を捩り、その刺激に耐えるよう
に唇を噛み締めて、押し殺した声を漏らした。
「あんまり噛むなよ……痕残っちまうぞ」
 その様子がちょっと痛々しかったので、おれは片手を伸ばしてヴォルフの顎を抓むと、
下唇を親指の先で軽く引っ張り、突き立てられている歯から解放する。
「ふぁっ、あぁっ……あ、ぁっ…………」
 半ば強引に開かされた唇から、押さえの利かなくなった嬌声が洩れる。さっきよりも硬
さを増した突起を二本の指に挟んでこね回してやると、ヴォルフラムはおれの手首を握り
しめ、ますます切ない声を上げた。


99:まるマ女体4
08/07/23 04:09:08 DkMnCVnc
「あっ、あぁっ……ユーリ……ユーリぃ……」
 滅多に聞かないような甘えた声を出して、ヴォルフラムがおれの首に両腕を回す。その
腕に引き寄せられるまま、おれはヴォルフと口づけを交わしていた。滑り込んできた彼女
の舌に自らの舌を絡め合わせ、頭がぼうっとするような快感を味わう。
 息が続かなくなってきたところで漸く唇を放すと、名残惜しげに離れた二人の舌と舌と
の間に、唾液が糸を引いた。
 唇と舌での愛撫に味を占めたおれは、そのまま唾液まみれの口でヴォルフラムの白い首
筋にむしゃぶりついた。きめ細かい肌に吸いついて舌を這わせ、その滑らかな感触を愉し
む。
 徐々に唇の位置を下降させて、硬く尖った胸の突起に吸いつく。赤ん坊のように音を立
ててしゃぶると、ヴォルフラムは一際高い声を上げた。
「ああっ……あっ……ユーリっ……やっ、ユーリぃっ…………」
 口は乳首に吸いついたまま、体の支えに使ってない片手だけを、ヴォルフの体を撫で下
ろすように下に移動させていく。
 そして、脚の付け根の間、未だ下着に包まれているその秘密の部分に指を忍ばせる。レ
ースで飾られた薄い布地は既にじっとりと湿っていて、指が触れた瞬間、ビクリと腰が震
えたかと思うと、中心からますます愛液が染みてくる。
「あっ! や、ああっ……」
 クロッチ部分の横から指を滑り込ませ、秘裂を直になぞる。そこはもう十分に潤ってい
て、柔らかく蕩けた襞の内側に、指先が難なく入り込んでいく。粘着質な水音を立ててそ
こを掻き回してやると、ヴォルフの腰が揺れ、甘い声が上がった。
「ああっ……はあっ、んっ、あぁっ……ああぁっ…………」
 耳に届いた声があまりにも切なげで、背中にゾクッと痺れが走った。下半身で膨れあが
るものの重さに、そろそろ耐えきれなくなってきている。早くこの熱くて柔らかい場所に、
硬くなったそれを埋め込みたくてたまらなくなってきていた。
 秘部から指を引き抜き、胸に埋めていた顔を上げて、おれはヴォルフの腰で結ばれてい
る下着の紐を引っ張ってほどいた。
 紐パンは脱がせやすいって言ってたのは誰だっけ。両側の紐をほどいて軽く引っ張るだ
けで、透明な糸を引きながら、それは本当に簡単に引き剥がされていった。
 白く柔らかそうな内股と、髪と同じ金色をした薄い毛が、愛液で濡れて光っている。そ
の奥に、生まれて初めて見る(夢だけど)女の子のアソコが…………。
 ありがとう紐パン。素晴らしい紐パン。例え夢でもおれはこの光景を一生忘れないだろ
う…………。
「あっ…………」
 ヴォルフラムが小さく声を上げながら頬を朱に染め、少し開いていた脚を慌ててきつく
閉じる。
 恥ずかしいのかヴォルフ。フッフッフ、でも見たもんね。バッッッチリ見ちゃったもん
ね。…………ダメだ、気分が高揚しすぎて、思わずなんか変なノリになってしまう。落ち
着け、おれ。
 逸る気持ちを抑えつつ、おれは自分のズボンに手をかける。
 おれも眞魔国に滞在中は、貴族御用達の黒紐パン着用だ(魔王だと言うことで半強制的
に穿かされているだけで、断じて趣味ではありません。ええ、決して)。したがって、と
っても脱ぎやすーい。いや、全く嬉しくはないんだけど。初エッチのときに自分が紐パン
着用ってのは、どっちかっていうと悲しいシチュエーションである。
「ヴォルフラム…………いいか?」
 昔兄貴の部屋からこっそり持ち出して読んだ、何かのエロ漫画のような台詞で、おれは
目の前に全裸で横たわるヴォルフラムにそう確認をとった。
 ヴォルフラムは、ちょっと恥ずかしそうに目を伏せて、小さくこくんと頷く。可愛いな
ぁ……本当に可愛いなぁ……これで現実でも男じゃなかったら、結婚だろうがなんだろう
が、いくらだってするのになぁ…………。
 微妙にしょっぱく切ない気持ちになりながら、おれは、先ほどより少し力を緩められた
膝に両手をかけ、ヴォルフの脚を開こうとした。


100:まるマ女体6
08/07/23 04:10:19 DkMnCVnc
「はっ! ダメだ!」
 そこでおれは、重大なことに気が付いてしまった。
「は、駄目? なにが駄目だと言うんだ?」
 ポカンとした表情のヴォルフを尻目に、おれは試しにベッド脇のサイドボードを探って
みる。抽斗の中には、用途のわからない怪しい小道具もちらほらあったが(恐らくこの部
屋の前の所有者である、ツェリ様の私物だろう)、アレはなかった。夢なんだから、ご都
合主義的に脈絡もなく、ここに入ってたりしてくれたっていいのに……。
 上体を起こし、不思議そうにこちらを見つめていたヴォルフラムの方へ、おれは振り向
いて項垂れるように頭を下げる。
「ごめん、ヴォルフ……残念だけどっ……本っっっ当残念だけどっ……これ以上のことは
できないよ……。いくらなんでも高一の身で、明るい家族計画もなしにエッチしちゃうな
んてことは、おれにはできない……」
「明るい家族計画?」
 耳慣れない言葉に眉を顰めるヴォルフラムだが、やがて納得したように頷いた。
「なるほど……それは確かに大事かもしれないな」
「うう……だよなぁ…………」
「ぼくは、少なくとも子どもは三人は欲しいな。ああ勿論、グレタも入れて三人、という
意味だぞ。うちのように女だけで三人でもいいが、一人くらいは男がいてもいいかもしれ
ないな。どちらにしても、ユーリに似た可愛らしい子が生まれてくれたら、ぼくはそれだ
けで幸せだがな」
「いや、どっちにしろ多分お前に似た方がずっと可愛いと……って、そうじゃなくて! 
フツー明るい家族計画って言ったら避妊のことだろ。なんで生む気満々!?」
「ヒニンってなんだ?」
「そこからかよ!? ……ほら、避妊っていうのはあれだよ、エッチはしたくても、子ど
もができちゃったら経済的にとかなんとかで色々困るなー、ってときに、道具とか薬とか
使って、エッチしても子どもができないようにすること……」
「なにぃ!? お前、ぼくとの間に子どもができたら困るっていうのか!? そう遠くな
い将来、夫婦になることが決まっているというのに!」
「いや、だって、おれたちまだ……いや、お前はもう82歳だけどさ、おれはまだ16歳、
高校生一年生の未成年だよ!? そんな年で子ども作っていいわけないじゃん!」
「じゃあ、グレタはどうなるんだ。お前が15歳のときにできた娘じゃないか」
「グレタはだって……血が繋がってないし……」
「なんだそれは!? 将来生まれる血の繋がった自分の子どもに対してと、グレタに対し
てとは、責任の重さが違うとでもいうつもりか? お前はグレタを本当の娘も同然に思っ
ているのだと、ぼくは信じていたのに……見損なったぞ、ユーリ」
「いや、そういう問題じゃ……」
 反論しかけたが、言われてみれば確かにそんな気もしてくる。そうだ、おれには既にグ
レタという娘がいるんだし、もしもこれで子どもができちゃったとしても、一児の父が今
度は二児の父に変わるだけで、実際、大した問題じゃないのかも…………そして、それを
否定することは、グレタに対して失礼なことなのかも…………段々そんな気がしてくる。
「……確かに、ヴォルフの言うとおりかもな」
「そうだろう。やっとわかったか、このへなちょこめ」
 言って、裸の胸をふんぞり返らせるヴォルフラム。


101:まるマ女体6
08/07/23 04:11:28 DkMnCVnc
「……へくちっ」
「ああ、寒かったよな。ごめんごめん」
 可愛らしいくしゃみをするヴォルフラムの肩に、今まではね除けていた毛布をかけてや
る。ふと冷静になってみると、今までかたや全裸、かたや下半身マッパの状態で口論して
いたのだから、端から見たら相当滑稽だっただろう。
「お前が変なこと言って中断するからだっ」
 不機嫌そうな声で言いながら、ヴォルフがおれの胸に額を押し付けてくる。少し冷えた
体が密着してきて、心臓が高鳴る。一連のやりとりの間に萎えかけてきていたアレが、再
び頭をもたげてきた。
「ごめん……続き、してもいい?」
 苦笑いしながら訊くと、ヴォルフラムは無言のままおれの背中に腕を回した。……多分、
OKってことなのだろう。
「……あっ」
 もう一度そこに手を滑り込ませて秘裂を探ると、ヴォルフラムの肩がびくりと震えた。
 ……ちょっと、乾いてきちゃってるかもな。もう一度濡らした方がいいのか……。
 このまま手で刺激して濡らすんでもいいんだが、ちょっと悪戯心が芽生えたおれは、ヴ
ォルフの両膝を抱えて、その場に彼女を押し倒した。
「ばかっ、なにするんだ!」
 脚を開かされた状態で寝かせられたヴォルフは、真っ赤になって抗議の声を上げるが、
おれはそれには答えず、股の間に顔を埋めた。
「ひあっ……や、ああぁっ……」
 抱えている脚が何度も引き攣れるのを感じた。舌先で割れ目をなぞるだけで、愛液が滾
々と溢れてくる。顔を押し付けて襞の内部まで舐め回すと、甘酸っぱい蜜で顎までベトベ
トになった。
「やあっ……ユーリ、もうっ、もう……」
 絞り出すような声で『おねだり』されて、股間のモノが再び限界近くまで膨れあがるの
を感じる。
「いいの、ヴォルフ?」
「……いいっ……早くっ、もう……」
 顔を上げて尋ねると、存外素直にヴォルフはそう答えた。本当にけっこう切羽詰まって
いるらしい。
 おれはヴォルフの脚を更に大きく開かせると、唾液と愛液で濡れそぼった秘所に勃ち上
がったモノを押し当て、ゆっくり身を沈めていった。


102:まるマ女体6
08/07/23 04:12:09 DkMnCVnc
「ああああっ…………」
 求めていたものを得られた悦びからか、ヴォルフは恍惚とした表情を浮かべ、体を弓な
りに反らせて喘いだ。
 柔らかい襞に自分の最も敏感な部分を締め付けられて、痺れるような快感が背筋を上っ
てくる。
 最初は要領が掴めないのも手伝って、ゆっくり抜き差しを繰り返していた。それでも充
分、気持ちよかった。しかし、緩慢な動きに焦れてきたらしいヴォルフが、もどかしげに
自ら腰を揺らし始めたのを皮切りに、自然とおれの腰の動きも速くなっていく。
「ああっ……ユーリっ……ユーリっ…………」
 お互いにリズムを合わせて体を揺すり合う中、ヴォルフラムがいつになく甘えたような
仕種でおれの首に腕を回してきて、しがみついてくる。桃色に染まった可愛い顔が息のか
かるほど間近に来て、おれは何も考えないまま、途切れ途切れに吐息と嬌声を洩らす形の
いい唇を、自分の唇で塞いでいた。
 まるで、ずっと以前から何度もそうしてきたかのように、ものすごく自然に口づけてい
たのだった。
 こちらが舌を差し入れると、すぐに応えるようにヴォルフの柔らかな舌が絡みついてく
る。腰の動きに合わせてくぐもった嬌声が洩れ、互いの舌を貪り合う音と共に室内に響い
た。
 ときどき息継ぎを繰り返しながら、二人で長いこと唇を重ね合っていた。段々、酸欠の
せいなのか快楽のせいなのか、頭が朦朧としてきて、腰の辺りに気怠さが溜まる。
 それを振り払うように、おれは一旦唇を離してしまってから、力いっぱい腰を打ち付け
る。激しい動きにヴォルフは一際高い嬌声を上げて、白い喉を仰け反らせた。
「ああっ、あっ……ああああっ」
 ヴォルフの体が何度も大きく痙攣し、おれのモノを包み込む襞が強く締まった。ほぼ同
時に、下半身の気怠さが最高潮に達し、おれは無意識のうちに腰をヴォルフラムに押し付
けていた。
 次の瞬間、頭が真っ白になりそうな快感とともに、溜まっていたものが残らず吐き出さ
れていく。おれが精を放つのに合わせて、ヴォルフラムの体もびくびくと震えた。
「熱い…………」
 うわごとのように呟かれたその言葉が、艶めかしくいつまでも耳に残った。

 ……っていうか、避妊もなにも、そもそも夢の中なんだから、生でしようが中出ししよ
うが、別になんの問題もなかったんじゃん。
 そのことにようやく気が付いたのは、快感の余韻が徐々に消えて、射精直後の冷静モー
ドに入ってしまってから、しばらく経ってのことだった。

103:まるマ女体
08/07/23 04:31:46 DkMnCVnc
ナンバリングむちゃくちゃになってたorz
2つめの「まるマ女体4」は「まるマ女体5」、
2つめと3つめの「まるマ女体6」はそれぞれ「~7」「~8」です。

ユヴォル編は以上です。
ユーリの言動がところどころおかしいのは、
まあ、夢だからカオス、ということでご了承下さい。

これの続きとして、コンラッド女体化でユーリ×コンラッド(えろ)、
というのを考えていますが、多分書き上がるのは大分先になりそうです……;
女体コンラッドが皆さんの許容範囲であれば、いつか書いて投下しようと
思います。……いつか。

104:名無しさん@ピンキー
08/07/23 04:54:15 mol+8XPC
>>103
GJ

105:名無しさん@ピンキー
08/07/23 15:47:26 gK4Z/5pv
萌えた

106:名無しさん@ピンキー
08/07/23 17:49:34 RecosknU
まるマ読んだ事なかったけど萌えた
82歳美少女とかファンタジー世界はフリーダムでいいな

107:名無しさん@ピンキー
08/07/24 01:43:44 9GOeT02m
まるマ懐かしいなw このジャンルはにょたにしがいのあるキャラが多いよな。
三男を筆頭に兄弟とか。とにかく久しぶりに萌えたよ。ありがとう!

108:名無しさん@ピンキー
08/07/25 23:01:25 aV2TkFNr
ちょっとまるマ買ってくる

109:名無しさん@ピンキー
08/07/28 22:27:25 pDcy8u7y
以前テイルズオブシンフォニアで話を書きたいと言っていた奴です。
あまりに時間が無くて、思ったように進まないストレスの中、ギャグ要素の強いものが1本出来上がりました。
エロくもなく下品な話です。
【注意】
クラトスが【先天性】女体。

110:テイルズオブシンフォニア
08/07/28 22:29:17 pDcy8u7y
<裏切りの代償>

これは一人の少年が二つに分かたれた世界を統一させるため、仲間と共に決死の旅を続けていた頃の話。
長い旅の間には沢山の逸話が残されたが、これもその中の一つ。
一度は袂を分かち、敵として幾度となく立ち塞がって来たクラトスという女性が、再び少年の仲間に戻って来て間もなく、王都テセアラで一つの商品が売られるようになった。

クラトス・アウリオン人形。
かつては古代大戦に活躍したと言われる、英雄の一人を模した縫いぐるみである。

フェルト素材で作られた二頭身サイズのもので、元は精悍で麗しい女性と言っていい姿形を上手くデフォルメさせたデザインは
当人と比べて随分と可愛らしく、子供が持ち歩くにちょうど手頃な大きさもあいまって、増してや古代大戦の英雄の一人とあっては売れない筈がない。
誇大な宣伝効果もあってか、発売後は直ぐに多くの店舗で品切れ状態となった。
勿論、そんなキャラクター企画など「馬鹿げている。」とクラトスはいつもの毅然たる態度を崩さず最初こそ突っぱねていたものの
売り上げは全て壊滅した町、パルマコスタを初めとする、被害の復興資金に当てられると聞かされ、彼女も渋々ながら商品化を了承した。
しかし、予想外にも購買層は当初ターゲットとされた子供ではなく、十代↑の男性が圧倒的な比率を占めていた。
どういうことなのか?その理由をクラトス本人が知った時、彼女は販売元であるレザレノ・カンパニー本社に怒鳴り込んだ。


「これは一体、どういうことだ。」
クラトスは何処ぞで手に入れて来た自分の人形を鷲掴みにし、社長室にいた男に突っかかった。
「どういうことも何も、貴公の縫いぐるみだが?」
椅子に座ったままでいるリーガルが答える。会長の貫禄に相応しく、元囚人とは思えない威風堂々たる気品を漂わせながら、書類の処理を行っていたところだった。
「当初の仕上がりからは大きく外れたが、素晴らしい出来だろう? それとも前の方が愛らしくて良かったか?」
「……リーガル殿、私が言っているのはそんなことではない。」
満足げに頷いて会話をする青年の前で、クラトスが怒気も露に、持っていた人形を机の上へと放った。
「そもそもこれは、縫いぐるみなのか?」
「いや、正確に言うと違うな。」
人形はクラトスが普段から身に着けている深青の衣服を纏っている。肌に密着したピチピチとした服で、袖がなく、ロンググローブ着用。
スボンもまた同じように密着したものにブーツ。彼女の愛刀、炎を宿したフランベルジュもセットで同梱されており、他のコスチュームも順次発売予定という話だった。
服の皺まで再現されているそれは、ぬいぐるみとはとても形容し難い。
そう。紛う方無きフィギュアである。あまりに精巧に出来ているため、目の前にいるクラトスと寸分違ぬ姿をしている。
外に若干はねた髪は肩につかない長さで、色はブラウンレッド。前髪に隠れ気味ながら同じ色をした意思の強そうな瞳。
小柄で華奢な体型。新雪を思わせる素色の肌に、すらりと均整の取れた肢体。線には僅かの無駄もなく
芸術的とさえ言える腰と胸の括れが出たボディ。ヒップは小さく引き締まっていて可愛らしい。
端正な顔立ちをしていて、本人同様表情までクールだが、それがまた何とも言えない妖艶な色香を漂わせている。

クラトスの生き写しのような人形だが、それが当人からして見れば気味が悪く、怒りの対象になっているのかもしれない。とリーガルは思った。
だが、自己解決するのも何なんで一応本人に確かめてみることにする。

111:テイルズオブシンフォニア
08/07/28 22:33:27 pDcy8u7y
「貴公ほどの人がそこまで憤慨する理由は何だ?」
「……」
クラトスは黙るしかなかった
「しっかりと口に出して言ってもらわないと、改善も出来ない。」
「そんな、私が……言うくらいなら、いっそ……」
何やら小さな声で、独り言を呟いていたクラトスは、意を決したのか、縫いぐるみの上着に手を掛け
一瞬ためらった後豪快に上へと捲くった。


「…………」
「…………」


気まずい沈黙。
お互い大人とは言え、さすがに赤面は避けられなかった。

「どうして、子供向けの人形に、こんな……」
「あ、いや、その……それはだな……」
「こんな、ひ……ひ、ひわ、ひわ、い……なものが……」
紳士な社長リーガルは、クラトス人形の服を手で直そうするが
当の本人が服に手をかけたまま硬直してしまっているから儘ならない。
人前に晒されてしまったそれは、贅沢にも最新の素材を使っていて、ぷにぷにと触り心地の良い感触をして
瑞々しく手に吸い付いてくる─性的アピール濃厚な胸。
服の下はしっかりと下着までつけていて、白いレースのブラジャーは、それを包むに相応しい洗練された美しい出来。
背中のホックをぷちりと外すとEカップほどある胸がふるっと出てきて
そしてなんとも愛らしい桃色をした乳首までもがお目見えする。

「ま、まぁ、発案者が言うには、細部までよく再現されているということだったし。問題なかろう。」
クラトスは、ずっとおかしいとは思っていたのだ。商品が発売されてからというもの、妙に人の視線が気になることが増えた。
しかも揃いも揃って皆同じ視線。
憧れや慕情といった純粋な感情とは到底言い難い、言ってみれば視姦にも近い眼差しを一様に受けていた。
馬鹿らしい思い過ごしだ。
クラトスが冷静にそう思っていた矢先、人形の重要問題点であるそれに気が付いてしまった。
全てを把握したその瞬間。立ち眩みに襲われ、がっくりと膝を折った。

「問題ない!? じょ、冗談じゃない! くすくすと笑われながら注目の的にされた私の姿、いかに惨めだったことか!
町を歩く小さな子供に至っては『ママー見て、あの人ー』と言い出す始末! 今直ぐ、商品を全て回収しろ!!」
普段は滅多なことでは感情を表に出さないクラトスが、これほどに声を荒げ、激昂を見せる様は珍しい。
今にも斬りかからん勢いで天然ボケを炸裂するリーガルに迫った。

するとそこへ
「そんなことさせるか! 」
実は最初からこの場にいたらしい、ロイドが初めて声を発した。
明るい茶色の髪を幾つかの房に分けて立て、白いボタンが鏤められた朱の服といい
一見すると派手めな配色をしているが、キリっとした心を映す表情には未だあどけなさが残る。
戦隊ものヒーローにいる赤い人にも見えるが
「正義なんて言葉ちゃらちゃら口にするな! 俺はその言葉が一番嫌いなんだよ!」
という名言を残していることから察するに、彼はそういう類の人間ではないらしい。
腕を組み、やけに自信満々な口調で彼女の前まで歩いて来る。

112:テイルズオブシンフォニア
08/07/28 22:35:57 pDcy8u7y

「クラトス。あんたは、4000年間の自分の罪を償うために、命を懸ける覚悟で俺達のところに戻って来たんだろ?」
「そうだが、それがどうしたと……」
「事実、そのフィギュアは大当たり、生産が追い付かなくなってるほどだ。既に売上金はレザレノ・カンパニーが設立した復興支援のための基金に回ってる。
それなのに、今になって回収なんてしたら、せっかくの活動に支障が出るだろ。」
「だからと言って、何も、こんな……こんな風にしなくてもいいじゃないか……」
「こんな風にしたから売れてんだよ!」
丈夫な作りをした社長デスクを思い切り叩き、思いのたけをそこにぶつける。
ふふ、と両端のつり上がった唇の隙間から玲瓏な笑みがこぼれる。不敵に。
「認めろ。あんたが突っぱねたところで、欲しい奴は五万といるってことだ。」
蓋しロイドの台詞が戯言などではないことは、現実においての売り上げが如実に示している。
つまり
「世界を復興させるためには金が必要。それを稼ぐためにあんたが協力するのも、償いの一つじゃないのかよ!」
「……はっ!」
クラトスは唐突に思い出した。
この縫いぐるみの企画を最初に発案したのは、ロイド。彼自身であったことを。

「ロイド、まさか最初から……」
「あんたは4000年間、ずっとミトスの側で世界の滅びを見逃していた。そんなあんたの罪は、決して軽いものじゃない。
増してやその間に地上で起こった悲劇の数々からすれば、これくらい、大したことじゃない。」
「……」
言葉もない。全ては、初めから計画されていた、云わば懲罰(?)だったのだ。
愕然とするクラトス。
「だけどな。たかが人形ごときにムキになって妄想を膨らましているあんたの頭の方がよっぽど卑猥だぜ?」
ロイドはそう言って、机の上で置き去りになっていたクラトス人形を掴み、頭を優しく撫でた。
「ほら見ろ。ただの人形だ。」
「…………あぁ。」
確かにそうなのかもしれない。自分が考えすぎていたのか。元々フィギュアというものを知らないから……
体の細部まで表現する、彫刻のようなもののことを指しているのか。
では、周りの人々から痛々しい眼で見られていたのも気のせいか、ロイドの言う通り、私の頭の方が、いたいたし……いや、いや!しかし……
嫌な汗を掻いてクラトスが自分と葛藤していた、その時だった。

「ち な み に。」
ロイドは爽やかに笑う。17歳の少年に相応しい笑顔。
だが、実際にはこの場にいたクラトスもリーガルも、感じていた筈だ。
恐怖という名の戦慄を。にこやかに笑みを作る彼の背後に波打つ、深遠の闇。
ゆらゆらと揺れながら、彼女ら二人を呑み込む勢いで広がり漆黒に染まる―絶対的な、見る者の慄きを誘うに有り余るほどの迫力を。

「胸なんて、そんな甘っちょろいことでぴーぴー言ってるあんたに、面白い物見せてやるよ。」
絶句している二人を他所に、笑みを湛えたままでいるロイドは、付属アイテムでもある剣、フランベルジュを手に取った。
次いでクラトス人形の穿いているズボンとショーツを一気にずり下ろし
可憐な両足を割って、そして、なんというか、女性器を模っている場所へと剣の柄を突っこみ一定のリズムで突き上げた。
体内の素材はシリコンとゼリーの層になっていて、柔らかく包み込む仕様。柄で突くたびに絡みつくような、ぷちゅんぷちゅんという卑猥な音が静かな部屋に響いて─

「……ちょっ……無理……」
掠れた声でそれだけ言ったクラトスは、社長室の床へぱたりと横になって倒れた。
1.何故そんなところまで再現してあるのか、己の理解を超えたフィギュアという存在。
2.ロイドの言っていた通り、不覚にも人形如きにあらぬ妄想を膨らませてしまった愚かな自分。
3.それに伴ってくる購入者の目的。
それ等が頭の中一杯になったクラトスは、ついに考えることを放棄し、現実から逃避するが如く気を失った。
「哀れな……」
「見ろよリーガル。こいつ、散々犯された後みたいな顔してるぜ? おもしれー。」
人には誰しも、決して勝てない相手が存在するものだ。
4000年を生き、英雄と呼ばれた四大天使のクラトスも、こうしてロイドにだけは逆らえなかった。

その後人形のオプションとして、様々な衣装と意味深長な小道具が追加発売された。
着物を初めに様々な私服、パーティースタイルなどの普通のものから、レースの付いたゴシックロリータなドレス、際どいラインのビキニの水着。
果てはコスプレ系の定番ナースやバニーガールといったなものまで売られ、その全てが三日も経たずに完売した。
そしてついには、等身大人形の開発案が出たその瞬間、クラトスは静かに剣を抜いたという。

113:テイルズオブシンフォニア
08/07/28 22:38:11 pDcy8u7y
以上ですお邪魔しました。
シリアスエロ書く作業に戻ります。

114:名無しさん@ピンキー
08/07/30 18:45:08 pxrMAB/W
乙でした

テイルズは自力プレイした事ないけど
ロイドさんはホントにこんな鬼畜でいいんでしょうか

115:名無しさん@ピンキー
08/07/31 01:32:56 80+UfsTC
なんとも気まずい雰囲気を作りあげた当人でございます。<(_ _)>

主人公であるロイドさんは、ゲーム中腹黒いセリフが多々あるということで、巷では黒イドさんと呼ばれてたりしました。
クラトスさんも虐めて気質が強いドMなので、丁度いいかなと思ったわけです。
書いていた本編なんですが、クラトスはある事が切っ掛けになり、正気と狂気をいったりきたりしてます。
ロイドはそれに気がついてて、わざとS気質で接しているという感じなのですが
今回のギャグもそれの流れで書いたので、実のところ両者合意の末です。

説明がいるようなものを書いてしまって申し訳ないです。
そして需要が無いっぽいので、本編は自粛しようかなぁと考えています。
というわけで、以下いつもの流れでお願いします。

116:名無しさん@ピンキー
08/07/31 14:26:44 ZQr4eDCj
>>109 遅くなりましたが、乙でした。
   テイルズはプレイしたことなかったのですが、面白く読ませて
   頂きました。

>>115
いや、文章上手ですし、需要がないってことはないと思いますよ。
本編も楽しみにしてます。

117:名無しさん@ピンキー
08/08/01 21:13:40 8Fpm9bDZ
>>109
亀だけど乙。鬼畜なロイドイイヨー
ここは結構過疎だしあまりレス付かないのもしょうがないと思う。
個人的には本編投下してほしいっす。

118:名無しさん@ピンキー
08/08/08 21:34:00 luKQTuZ/
GJ!
面白かったです!

119:名無しさん@ピンキー
08/08/12 01:04:50 bR/oJj6g
これって親子設定生きてるのか?


母親のフィギュアを発案する息子ってどんなんだよw
そして息子に逆らえない母に萌え

120:名無しさん@ピンキー
08/08/14 01:43:18 X7zt49zs
どうしよう、今凄くヴェスぺリアのユーリ女体化小説が書きたいんだぜ。
流れ豚切ってごめんなさい。

121:名無しさん@ピンキー
08/08/14 17:17:54 HaBwct02
どうしようも何も、書きたいんなら書けば?






べ、別に投下待ってるなんて言ってないんだからねっ!

122:名無しさん@ピンキー
08/08/14 18:32:59 VwYtp/7j
そろそろ本来のTSらしい戸惑いの心情や徐々に女へなってゆく家庭とかが見たいぜ。
期待してる。

123:まるマ女体
08/08/14 21:56:49 Cx/jMZnI
以前まるマの女体化(ユーリ×ヴォルフラム)を書いた者です。

前の続きという形でコンラッド女体化も書いてるんですが、
このまま行くと確実に、完成する前に忙しい時期に突入して
1ヶ月くらい書けない状態が続きそうなんで、
そうなる前に、途中の区切りのいいところまで投下しちゃってもいいですか?
続きが投下できるのは、1,2ヶ月以上後とかになってしまいそうなんですが。

124:名無しさん@ピンキー
08/08/15 02:02:06 bC0wzKik
投下していいですか? なんて言葉は聞きたくないな
「投下します」「続きは遅くなります」でいいよ

125:まるマ女体
08/08/15 09:52:55 PNhEVi9u
 >>102の続きで、コンラッド女体化でユーリ×コンラッドです。

※以下注意書き↓

・先天性女体
・浮気・寝取り要素あり
・「俺」→「私」に一人称改変あり(キャラの性格的に、俺女にしちゃうと逆になんか違
和感あるような気がしてしまったので……)

以上、苦手な人はスルーして下さい。

 ちなみに女体コンラッドの声は、少年時代のコンラッドを演じていた恒松あゆみさんの
声で想像して下さると、まあいいんじゃないかなぁとか思います。


126:まるマ女体 1/6
08/08/15 09:53:45 PNhEVi9u
「エンギワルー!」
「エンギワルー!」
 その朝、目覚めて最初に聞こえてきたのは、つがいで外を飛んでいるらしい、エンギワ
ル鳥たちの鳴き声だった。
「寝覚め悪ッ…………」
 眞魔国では天然記念物として大切にされている鳥らしいが、この鳴き声だけは勘弁して
ほしいと思う。外の天気がどれだけ爽やかでも、これを聞いた途端に、青い空も不吉に見
えてくる。
「昨夜はとんでもない夢見ちゃったしなー…………」
 思わず独り言を呟き、カーテン越しに差し込んでくる陽光に目を瞬かせながら、深い溜
め息を吐く。
 ピンクな夢を期待してはいたが、まさかヴォルフラムが女の子になって、あまつさえそ
のヴォルフと最後までヤッてしまうピンク・ドリームだとは、予想だにしなかった。
 ううっ……今日、城の中で本人と顔合わせるのが嫌すぎる…………。
 その気まずさを想像して顔をしかめた瞬間、唐突に腹の上に衝撃が来て、おれは盛大に
咳き込みながら、体を折るようにして半身を起こす。
「ごふっ! ごほっ、ごほっ…………って、ヴォルフラム!?」
 なんということだ。当のヴォルフラムは既におれの横で大の字のポーズで寝ていて、「ぐ
ぐぴぐぐぴ」とあの独特の鼾をかいていた。おまけに例の驚異的な寝相の悪さで、無意識
の内におれの腹にかかと落としを決めてくれたようだ。
 間近で鼾をかかれている時点ですぐに気づくべきだったのだろうが、既に聞き慣れすぎ
ていて、目立った情報として頭に入ってこなかったらしい。
 しかし、彼は昨夜、客室で寝たはずだったのに、なぜここにいるんだろう。頭の中に浮
かんだそんな疑問は、ネグリジェに包まれた胸元を見た瞬間、見事に打ち消された。
 現実のヴォルフラムにはありえない、Cカップほどもある柔らかな膨らみ。
 まだ夢の続きだったのか…………ほっとしたような、うんざりしたような。現実のおれ
は未だベッドの中で安らかな寝息(いやむしろ荒い息かもしれないが)を立てているだろ
うに、夢の中ではもう二度も寝起きを体験してしまった。どんだけ目覚めの瞬間が好きな
んだ、おれ。
 ピンク・ドリームというからには、一回ヤッちゃってスッキリしたら終わるもんだと思
っていたのに、これ以上なにがあるというのだろう。…………できればこれ以上傷を広げ
ない内に、終わって本物の朝になってほしいんだが。


127:まるマ女体 2/6
08/08/15 09:54:26 PNhEVi9u
 そんなことを考えている内に、コンコン、と部屋の扉をノックする音が聞こえてくる。
 現実のいつもの朝と同じく、コンラッドが起こしに来てくれたらしい。おれはそう思っ
たのだが、次の瞬間、その予想は微妙に裏切られた。
「おはようございます。起きてますか、ユーリ」
 やたら爽やかな笑顔を浮かべて部屋に入ってきたのは、見慣れた名付け親ではなく、見
覚えのない長身の女性だったのだ。
 余分な贅肉がなく引き締まったプロのスポーツ選手のような体型で、大きく形の良いバ
ストが、そこに健康的な色気を付加している。ダークブラウンの髪はかなり短く整えられ
ており、端正だが派手さのない顔立ちも相まって、ボーイッシュでさっぱりとした雰囲気
の美女、という印象を与えた。
 右眉に残る古い傷跡と、薄茶に銀の虹彩を散らした独特の瞳が、見知った誰かを彷彿と
させる。
 というより、全体的に明らかに『彼』の面影があった。
「コ、コンラッド……?」
「? はい、どうしました?」
 疑問系で名前を呼ぶおれに、コンラッドらしき女性は不思議そうな顔でそう答える。
「い、いや、別になんでもない」
 そう言って誤魔化すが、心の中は冷や汗でいっぱいだった。
 この反応は間違いない。今目の前にいる彼女は、正真正銘(?)コンラッドなのだ。
 よりによってコンラッドまでもが女になって、ピンク・ドリーム出演とは…………(名
付け)親不孝もここに極まれり、という話である。
 夢にはその人の願望が現れるというが、もしもこれがおれの願望なんだとか言われたら、
なんかもうおれ、この先生きていく自信ない。それくらいショックだ。例えて言うなら、
『お袋とヤっちゃう夢を見ちゃった』並みにショックだ(言っておくが、あくまで例えで
あって、実際に見たことはない)。
 …………いやいや、有り得ない有り得ない。相手がヴォルフラムならまだ、そういう願
望を持つことも理解できなくはないが、コンラッドはさすがにないだう。
 ヴォルフラムのことは、確かに普段から、その辺の女の子よりもよっぽど可愛いとか、
いっそ女の子だったら文句言わず付き合うのにとか、そのくらいのことはたまに考えては
いたが――コンラッドに対してそんな風に考えたことは、誓って言えるが、一度もな
い。っていうか、外見的にも性格的にも、特に女性的な要素があるわけでもない彼に対し
て、そんなことを思うはずもない。
 それならば何故、こんな夢を見てしまっているのか、と聞かれると、何も答えられない
が……色々な思考が頭の中をぐるぐると回り、おれは思わず頭を抱え込んでしまう。


128:まるマ女体 2/6
08/08/15 09:55:01 PNhEVi9u
「大丈夫ですか? どこか気分でも」
 そんな挙動不審なおれに対し、コンラッドが心配そうな顔で尋ねてくる。
「いや、なんでもないよ! 大丈夫! ぜんっぜん平気!」
 まさか、『いやぁ実は、本当は男のはずのあんたを女にして、えっちな夢(推定)に登
場させちゃってるのがショックでさ~』などと、言えるはずもないだろう。
「そうですか? ……けど念のため、熱がないかだけでも」
 おれのわざとらしい誤魔化しでは納得がいかない様子のコンラッドは、さっとこちらに
近付き、おれの額に手を当ててくる。
 相変わらず過保護な母親のような態度で、ちょっとくすぐったい。しかし、これが本当
に母親相手なら、間近に迫った豊かなバストにドギマギしたりはしないんだろうなぁと、
Eカップくらいはありそうなソレにチラチラ視線をやりながら思う。
「熱はないようですね」
 おれの内心の動揺など知らぬ様子のコンラッドが、額から手を離して安心したように微
笑む。それはまるで小さな子どもを気遣う母親みたいな表情で、照れ臭さと同時にそこは
かとない罪悪感を感じ、おれは思わず視線を逸らしてしまった。
「……だから、大丈夫だって言っただろ。子供じゃないんだし、心配しすぎなんだよ、あ
んたは」
 誤魔化すような笑みを浮かべながらそう言うと、おれはベッドから降りてクローゼット
に向かい、中から朝トレ用のジャージを取り出す。
 この後は城の外に出て、ジョギングから始まる早朝トレーニング、というのがいつもの
流れだから、夢の中でもそうだろう。……多分。
 パジャマのボタンを外しかけ、途中ではたと、女の人の視線があるのだということを思
い出す。いつもなら男同士なので、特に何も気にせず目の前で着替えてしまっているが、
コンラッドが女性になっている今は、そういうわけにもいかないだろう。
「……じゃあ、おれ着替えるから、外で待っててよ。後ですぐ行くからさ」
「はい。それでは、いつものように私の部屋でお待ちしています」
 コンラッドもそれが自然と感じているようで、素直に頷く。
 ……着替えにそこまで時間がかかるわけでもないのに、なんでわざわざコンラッドの部
屋に行って待つ必要があるんだろうか。パジャマからジャージになんて、部屋まで移動し
てる間に着替え終わるぞ、多分。
 微妙に疑問が湧くが、「いつものように」という言葉からして、とりあえずそれがこの
夢の中で『自然な流れ』らしいので、おれは特になにも言うことなく、部屋を出て行くコ
ンラッドを見送った。


129:まるマ女体
08/08/15 09:57:40 PNhEVi9u
↑すみません 3/6の間違い

130:まるマ女体 4/6
08/08/15 09:59:15 PNhEVi9u


  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


 さっさと着替えを済ませたおれは、未だ「ぐぐぴぐぐぴ」と美少女の鼾が響き渡る魔王
部屋を後にし、コンラッドの部屋へと向かった。
 ヴォルフラムのことは、一旦は起こそうと試みたのだが、相当深く寝入ってしまってい
るらしく、いくら声をかけても肩を揺すっても、一向に起きる気配がなかった。
 もともと寝穢いところのあるヴォルフラムだ。昨夜、色々と汚れた状態のまま寝るのも
アレだからと風呂に入らせたときも、既に相当眠そうにしていたから、それでこんなに朝
早く起きるのは厳しいのだろう。無理に起こすのも可哀想なので、まだ寝かしておいてや
ることにした。
 ウェラー卿の寝室の前に着いたおれは、その扉を軽くノックする。
「コンラッド、着替えてきたぞー」
「早かったですね。どうぞお入り下さい」
 すぐに返ってきた返事は、穏やかな雰囲気に名付け親の面影はあるものの、やはり聞き
慣れない女性の声で、なんだか落ち着かない気分にさせた。
 ある意味、女性の寝室にお邪魔していることになるんだな、と思うと微妙に緊張してく
る。そんな複雑な気持ちを抱えつつ、そっと扉を開けると、部屋の中は何故かカーテンが
閉めきられていて妙に薄暗く、少しぎょっとした。
 地球のおれの部屋に比べれば遙かに広いが、無駄に巨大な魔王部屋よりは大分常識的な
サイズの部屋の中には、見覚えのある家具が置かれていて、少し心を落ち着かせる。しか
し、奥にあるベッドの端には、やはり知らない女性にしか見えないコンラッドが腰掛けて
いる。
「お待ちしていましたよ、ユーリ」
「ああ、うん」
 柔らかく微笑まれながらそう言われ、おれは妙に照れたように耳の横を掻いた。
「それじゃ……」
「どうぞ」
 朝トレ行こうか、とおれが言いかける寸前に、コンラッドが笑顔でそう言い、自分が座
っているすぐ横を、片手でぽふぽふと叩いてみせた。
 なんなんだ、その仕種は。そこに座れ、という意味なのだろうか。今から朝トレ行こう
というときに? 大体、なんでカーテンを開けないんだ。まさか、見られて困ることでも
始めようというのか。
 色んな疑問や危惧が胸に湧いたが、とりあえず言われた通り、コンラッドと並んでベッ
ドの端に腰掛ける。
 ……ほら、もしかしたら、なにか大事な話があってそうするのかもしれないし。別に何
かを期待してるわけじゃないぞ、決して。その証拠に、コンラッドとはひと二人分くらい
距離を開けて座った。
 とはいうものの、やはりどう考えても怪しすぎる雰囲気に、さながら初めて風俗にやっ
てきた新米のサラリーマンの如く、ガチガチに緊張してしまってもいた。


131:まるマ女体 5/6
08/08/15 10:00:12 PNhEVi9u
 おれのそんな様子を見て、横にいるコンラッドが、口許に片拳を当ててクスッと笑う。
「どうしてそんなところに座るんですか?」
 からかうような、それでいてどこか甘い響きを含んだ声で言いながら、コンラッドは自
分から距離を詰めて座り直してくる。
「ちょっ……ち、近すぎ……」
 柔らかな太股が触れてくるぐらい密着した位置に座られてしまい、動揺したおれは思わ
ず上擦った声を上げた。
「どうしたんです、ユーリ? 急にそんなに恥ずかしがって。最近はもう、すっかり慣れ
てきたと思っていたのに……」
 子どもをあやすような、しかし、それにしては艶っぽすぎる声音で言いながら、膝の上
に置かれたおれの手をそっと撫でるコンラッド。
 慣れるってなんだ、慣れるって。慣れるほど、というか一度たりとも、コンラッドとそ
ういうコトをした覚えはないのだが、夢の中では、既にそういう設定が出来上がってしま
っているらしい。
「いや、その……えーっと……」
「可愛い……ユーリ……」
 しどろもどろになるおれのこめかみ辺りを、指先で優しく撫でながら、コンラッドは蕩
けそうに甘い声で耳許に囁いてくる。豊満な身体がより密着してきて、押し付けられた胸
の柔らかな感触に、否が応にも体温が上がってきてしまう。
「そ、そんなにくっ付かれると……って、ていうか、朝トレは?」
 つい流されてしまいそうになりながらも、精一杯の理性を振り絞り、おれは、ここに来
た本来の理由だったはずのことを指摘した。
「朝トレ?」
 まるで考えもしなかったことを言われたかのように、コンラッドはきょとんとした顔を
する。
「あなたがそうしたいのでしたら、そちらを先にしても構いませんが……でも、ヴォルフ
ラムに見つかる心配なく色々するには、この時間帯が最適なんですけどね。あの子、この
時間帯にはまだ熟睡中のはずですから」
 サラッとすごいことを言われてしまった。色々ってなんだよ、色々って。それは要する
に、朝トレと称し、婚約者(この夢の中じゃもう体の関係があるわけだから、『自称』婚
約者でもないわけだし……)の目を盗んで朝っぱらからイカガワシイ行為をしようという
ことなのか。しかもその相手がコンラッドじゃ、兄弟……否、姉妹どんぶりってことにな
ってしまう。
 なんて不健全でインモラルな性生活を……けしからん……と、夢の中のおれ自身に説教
かましたくなるが、不覚にも、同時に色々とアレな想像が頭の中で渦巻いてしまい、下半
身に熱が集まってくるのを抑えられない。


132:まるマ女体 5/6
08/08/15 10:01:34 PNhEVi9u
「それに……」
 そんなおれの葛藤をよそに、コンラッドは婉然とした笑みを浮かべると、その白い手を
おれの下半身に伸ばしてくる。
「このままじゃ、辛くないですか?」
 既に勃ち上がりかけていた場所を優しい手つきで撫で上げられ、耳に吐息を吹きかける
ように囁かれて、おれの思考は完全に停止してしまった。今まで以上に急激に下半身の一
点に血が集まってきて、半勃ちだったアレはあっという間にガチガチになってしまってい
た。
「コ、コンラッ……」
 なけなしの理性で制止の言葉を口にしようと開いた口は、彼女の唇によって途中で塞が
れてしまう。
 最初は啄むようだったが、徐々に深いものになっていき、舌を絡ませる生々しい水音が
薄暗い部屋に響く。
「んむっ……ぅっ……」
「ん……ふ、……んっ…………」
 柔らかい舌が口内で艶めかしく蠢き、じわじわと与えられる快感に、正直なおれの分身
が、ズボンの前を押し上げてますます膨れあがる。
「……はっ……っ……はあ…………」
 やっと唇が離れた頃には、お互いにかなり息が上がっていた。大人の女性の上気した顔
に、ゾクッとしてしまう。
「大分、辛そうですね。今、楽にしてあげますから……」
 大分切羽詰まっているおれの下半身を見てそう言うと、コンラッドはベッドから降り、
おれの前に屈み込む。そして、座ったままのおれのジャージの下穿きを半ばずり下ろし、
紐パンも手早く外して、完全に勃ち上がったモノを外気に晒した。
 ああ、これはもしかして……と期待に胸膨らませるまでもなく、コンラッドは何の躊躇
もなしにおれのモノに舌を這わせ始める。
「うっ…………」
 ゆっくりと裏筋を舐め上げられ、今まで味わったことのない快感におれは身震いした。
先端まで届いたところで、舌先で鈴口をくすぐられ、電流のような快感が体の中心を駆け
抜けていく。
「ユーリ…………」
 息を乱したコンラッドが、どこか切なげな熱っぽい声でおれの名前を呟き、先走りを零
し始めたモノを口に含んでいく。
「んっ…………っ…………」
 喉の奥からくぐもった呻きを洩らしながら、コンラッドは薄桃色に上気した顔を上下に
動かして、唇でおれのモノを扱く。
 舌での愛撫を続けながら、コンラッドは自らの軍服の上着とシャツのボタンを、片手の
指で器用に外していき、豊かな胸を露出させる。下着は既に着けていなかった。普段から
ノーブラ派なのか、今だけ敢えて着けていなかったのかは不明だ。
「ユーリは、こっちでする方が好きでしたよね……」
 そう言うとコンラッドは、その豊満な膨らみで、生まれて初めての強烈な刺激にずくん
ずくん脈打っているおれ自身を挟み込み、ゆっくりと上下させ始めた。
「うっ……く……」
 唾液と先走りの滑りを借りて、柔らかな膨らみに扱かれる感触と、大きく形の良い乳房
が、自分の性器を挟みながら思いっきりこね回されている光景に、おれはすぐに限界を迎
えそうになるほどの快感と興奮を覚える。
 擦る動きを速められると、あっという間に高みに上ってしまった。
「あっ……もっ……もう、出るっ…………!」
「あ…………」
 コンラッドの胸の間で、おれはあっけなく精を吐き出した。びゅくびゅくと飛び散る白
濁液が、彼女の胸や顔を遠慮会釈なく汚しまくった。


(つづく)


133:まるマ女体
08/08/15 10:12:35 PNhEVi9u
ああ また間違えたorz >>132は6/6でした。

前のレスでも言いましたが、続きは1,2ヶ月以上後になるでしょう。
お目汚し失礼しました。

134:名無しさん@ピンキー
08/08/15 18:22:03 n7s4F11L
乙ー

135:名無しさん@ピンキー
08/08/23 19:49:28 Z7cuBqaQ
乙&GJ!
待ってるよ

136:ぺるそな4
08/08/24 21:55:07 vztVqrbW
ペルソナ4主人公女体化で花村×主人公投下します。
11月までのネタバレ有り、無個性主人公が喋っているので注意。
エロ分薄めなので苦手な方はスルーして下さい。

137:ぺるそな4
08/08/24 21:55:44 vztVqrbW
 夢を見た。この町に越してきた時初めて見た夢と同じ夢だ。
 音のない世界。どこまでも広がる虚空。
 果てなど見えなく、ただひらすら無が広がっているかのような、そんな世界。
 霧だらけで視界は全く冴えない。そんな中に自分はいた。
「ああ、また君か。
 二度もここにやってくるとは…どうやら君は想像以上の素養のようだ」
 不意に現れた影が笑う。人の形をしているがそれが誰なのかは分からない。
ぼんやりとしていて、時折不気味に揺らぐ。それはまるで霧。それはまるで漆黒。
ただ「そこにある」ということだけが分かる。これもあの時と同じだ。
お前は誰だ、そう問うても影は笑うばかりだった。
いや、正確には笑ったようだと言うべきか。
「君が『真実』に辿り着くことがあればいずれ分かるかもしれないよ。
尤も、『真実』など無意味なものでしかないかもしれないけど」
 どこか諦めたように笑うその影がゆらゆらと揺れる。まるで人のように。
「君は本当に予想以上に面白い素養だ。もっと君を試してみたくなった。
さて、君はこの試練を越えて『真実』に辿り着けるかな?」
 そう言った瞬間不意に影の形が揺らいだ。
そしてそこから伸びてきた腕が自分の手を捕らえる。
 その手に絡め取られた瞬間、不意に眩暈がした。視界が揺らぐ。
支えきれず膝が地に付く。
「君にもう一つの力を与えてみた。
君がそれを乗り越えるかはたまた自分自身に食われるか…楽しみにしているよ。
それを乗り越えた時…君とはもう一度会えるかもね」
 そう言い捨てると影は霧にかき消され、どこかに姿を消してしまった。
 それと同時についには支えきれず、その体が床に倒れる。
意識がどんどん遠くなっていくのを感じた。


「……またあの夢、か」
 目を開いた瞬間強烈な朝陽が目を焼き、意識が覚醒する。
 夢と分かっている夢。あの夢を見るのは二度目だ。
前はあの夢を見た直後にペルソナ能力が覚醒をし、TVに入れるようになったように思う。
 結局あの場所のこともあの影のことも、数ヶ月経った今でも分かっていない。
 考えていても仕方ない、そう考え下に降りようとした瞬間、不意に体のだるさを感じた。
 夢から覚めたのにまだ眩暈がするような、そんな感覚。
 だが、この時はまだ気づいてもいなかった。自分の体の変化になど。


「あれ、今日リーダーお休み?」
 始業時間になっても現れない隣の席の生徒に、千枝が驚いたように斜め後に座る花村に問うた。
 花村はそれに答えるように深い溜息を吐く。
「わっかんねー。休むとか別に連絡貰ってねーし。
でもアイツの場合サボるとか考えられねーから風邪か何かかもな」
「…彼、今大変そうだもんね。
家には独りだし…私たちのリーダーとしていつも頑張ってるから疲労が溜まってたのかも。
心配だね」

138:ぺるそな4
08/08/24 21:56:29 vztVqrbW
 花村の言葉を受けて千枝の前に座る雪子が心配そうにそう呟いた。
 いつも彼に頼りきりで考えたこともなかったがそう言えば彼は休む間すらなかったように思う。
 疲労の蓄積でいつ倒れてもおかしくない。
「んー、ま、このまま来なかったら休み時間にでも電話してみんわ。
アイツ今独りだから大変だろうし、なんなら様子見に行くし」
「ん、頼んだよ花村。
あたしら普段リーダーに頼りきりだからこういう時くらいは支えてあげないとね!」
 そんなことを話している間に担任の柏木が教室に入ってきた。
 そして滞りなく出欠確認が終わり、授業が始まるがそこに彼が現れることはなかった。


「あ、もしもし? オレだけど。お前どうしたんだよ、突然休んだりして。
風邪でも引いたか?」
 いつも前の席に座る少年が不在のまま時が過ぎ昼休み。
 花村は千枝に告げたように不在の少年に電話を掛けた。
状況が状況なだけに彼の身が心配だったがいつものように電話に出てくれて内心安堵した。
「あ、体調悪い? まあ、最近お前に無理させてたもんなー。で、平気なの?
 今家にお前一人だしなんなら帰りそっち行こうかと思ったんだけど。
え、菜々子ちゃんのお見舞い? うん、大丈夫オレらで行っておくから。
お前のことは部活なりバイトなり適当に言っておくから安心しろって」
 電話先の少年は、今日は体調が悪いこと、
そして見舞いには行けないが入院中の幼い妹を心配していることを親友に告げた。
 入院中の彼の妹の容態はここ最近安定してきているとはいえ彼は毎日の見舞いを欠かさなかった。
 妹想いの彼は毎日仲間と一緒に見舞いに行くことが日課になっていた為、
そんな彼女の見舞いに行けないことを申し訳なく思っているようだった。
「だーいじょうぶだって、菜々子ちゃんもお前に無理されるより早く元気になって
くれる方が喜ぶだろうしさ、たまにはオレらのことも頼ってくれよ、普段お前に頼ってる分。
そんじゃ、休み時間終わるからもう切るけど何かあったら何でも気軽に連絡寄越せよな。
オレらのうちの誰かは絶対暇だろうしさ、仲間なんだから遠慮すんなよ?」
 そう言って電話を切った。
 今にして思えばこの時気づいていれば良かったのだ、彼の声のちょっとした違和感に。


 次の日もまた彼は学校を欠席した。
今度はこちらが掛ける前に彼から昼休みに電話が掛かってきた。
 内容は今日も体調が悪くて学校を欠席すること、
そして妹の見舞いを頼むというものだった。
「お前ほんとに大丈夫なの? マジしんどかったら遠慮なく言えよ、相棒。
…うん、菜々子ちゃんにはうまく言っておくから。
早く治して学校来いよ、お前がいないとつまんねーし」
 そう言って電話を切った。
いつも冷静で頼りがいのある彼のことだ、大丈夫だろうとこの時は思っていたのだ。
 夜に入院中の彼の妹の様子を電話した時もまだどこかで信じていた。
いや、もしかしたら信じたかっただけなのかもしれない。
 しかし次の日になっても彼は学校に現れなかった。

139:ぺるそな4
08/08/24 21:57:31 vztVqrbW
 流石に心配になりその日は昼休みを待たずに電話をした。
「なあ…お前ほんとはやばいんじゃねーの?
 今まで学校休んだことなかったしさ…マジで心配なんだけど。
お前何でも独りで背負うこむとこあるしさ…今日お前ん家行ってもいいか?
 え、何一人で来て欲しい? 分かったけど…ほんと大丈夫なんだろうな?」
 その後自分以外の仲間を菜々子の見舞いに行かすと告げて電話を切った。
 後の授業のことなど覚えていない。ただ放課後までの時間が果てしなく長く思えた。
 花村にとって彼のいない学校は酷くつまらないものだった。
傍にいるのが当たり前すぎて忘れていたが彼が来る前の孤独を思い出した気がした。
 今では彼を通じて親しくなった相手は何人かいるし以前と比べて千枝や雪子とも「仲間」と
呼べるくらい親しくはなったが、彼が来る前まで花村はクラスでどこか孤立していた。
 人当たりのいい性格が幸いしてか千枝のように分け隔てなく接してくれる相手はいたのだが
商店街を潰した大型スーパージュネス支店長の息子という肩書きは彼から人を遠ざけた。
 この狭い田舎町では噂も早ければ人間関係も狭い。
商店街関係者など学校内外問わず多くいたし、
大人子供問わず敵意の篭った目で見られるのは当たり前になっていた。
 それもどこかで仕方ないと諦め、その環境に対する不満も自分の中で
押し込め都合の悪いものは笑って誤魔化して生きてきた。
 他人に嫌われるのは怖かったし、独りになるのも嫌だった。
それなら自分が我慢した方がマシだと思えた。
 どこかでつまらない毎日だと嘲笑いながらも自分を理解してくれる誰かをいつだって求めていた。
 そんな自分の前に現れたのが彼と想いを寄せていた小西先輩で、
二人に出会ってから自分は変わったとも思う。
 尤も、その内の一人は自分の気持ちを知る前に殺されてしまったのだけれど。
 彼はそんな抑圧された無意識の塊である自分の影を受け入れ、
いつまでも立てない自分の手を引いてくれた。
 おまけにペルソナ能力、なんて信じられないものまで覚醒して、
それからの日々は劇的に変化した。
 あれだけ壊したくてたまらなかったつまらない毎日などどこにもなく、
本当の自分とも向き合えた。
 花村は自然と彼に惹かれたし、すぐに親友になった。今ではかけがえのない相棒だ。
「学校、早く終わんねーかなー…」
 どこか心虚ろに外を見ながら花村はひたすら時が過ぎるのを待った。
 今はただ放課後の、その時間だけが待ち遠しい。


 放課後になったと同時に菜々子への見舞いを仲間に託し、
花村は足早に彼の家へと向かった。
 電話では普段と変わりない様子だったが流石に三日も休むとなると心配にもなる。
 今自分の自転車が壊れていることがもどかしく感じるくらいに彼の家までの距離は長く感じた。
「おーい、オレだ! 大丈夫かー?」
 チャイムを連打しながら花村は玄関の戸越に呼びかける。
 今この家は家主の堂島も妹の菜々子も入院していて彼しかいないはずだ。
 何度かチャイムを押すと程なくして戸が開かれた。
「あ、良かったちゃんと生きてた」

140:ぺるそな4
08/08/24 21:58:16 vztVqrbW
「勝手に殺すな」
 久々に見る彼の姿に安堵し、花村はほっと胸を撫で下ろす。
 見た所欠席前と変わりないようだ。
安堵したまま突っ立っていれば中へと招かれ、誘われるままに堂島家へと上がりこむ。
 この家に来るのは久々だったが菜々子も堂島もいないこの家は酷く静かだった。
 前はあんなにも賑やかだと思っていたのに。
「あ、構わなくていいから。お前の様子見たかっただけだし。元気そうで安心した」
 茶の用意をしようと台所に向かう少年を花村が呼び止める。
 それでも「一応は客人だ」と言って彼はそのまま台所へ向かってしまった。
 いつもと同じようなその光景。それでもどこかに違和感があった。
 いや、今日この家で会った時からその違和感はあったのかもしれない、
今まで気づかなかっただけで。
「その、さ…何かお前変じゃない?」
「―……」
 不意にそんなことを口に出せば返ってきたのは無言の返事だ。否定も肯定もない。
 それを肯定と受け取って花村は言葉を続けた。
「何つーか…うまく言えねーけど違和感あるっつーか…」
 このよく分からない違和感の正体は何だろう。そう考え彼の姿を凝視する。
 心なしか以前より縮んだように思う。いや、一回りほど小さくなったと言うべきか。
気のせいかもしれなかったが確かに違和感がある。
「…お前、縮んだ?」
 それを確かめるべく彼の隣に立てばそれは歴然だった。
 彼は確かに縮んでいる。数日前まで自分と同じくらいの身長だったからよく分かる。
今は前よりほんの少し小さい。
 若干とはいえほぼ同じ身長だったからこそ分かる。
そして、肩幅や腰周り、そんなものも細くなっている。
 彼は顔は整っているがどちらかといえばがたいは割としっかりしている方で、
自分よりも若干がっちりしている印象だったが今は自分よりも細いのが分かる。
 全体的に縮んで細くなったというべきか。
自分とほぼ同じ体格だったからこそそれが顕著に分かった。
「―……分かる、か…?」
「マジで? 何があったんだ?」
 まさかペルソナ能力の酷使のしすぎか? 一瞬そんなことも疑う。
 ペルソナはもう一人の自分とは言え自分の影を受け入れた自分達とは違って
彼は最初からその能力を扱えた。
 それが何故なのか彼自身も未だに分かっていなかったし、
それ故か自分達とは違い複数のペルソナを取り扱うことができるのも彼だけだ。
 彼だけが特異、言うならば何が起こってもおかしくない状態なのだ。
 最初からTVの中に入れる能力を持っていたのも彼だけだったし、
自分達と違い何かしら体に変化が表れても不思議ではない。
「…分からない。ここ二日ほど体がだるくて起きるのもままならなくて…
今日ようやく起き上がれたと思ったらこうなっていた」
「…まー、ペルソナ能力の使いすぎで一時的なものかもしんねーし少し休んだ方が
いいかもしんないな。だーいじょうぶ、もう犯人も捕まったし菜々子ちゃんも今は
落ち着いてるしリーダーが頑張んなくても何とかなるって。こういう時の親友、だろ?」
 そう言って花村は悪戯っぽく笑った。
 その笑みは自然と少年の心を落ち着かせた。
「…だといいけど。ありがとう、花村」
 そう言って笑った彼はいつもと違ってどこか可憐さがあるように感じた。


141:ぺるそな4
08/08/24 21:58:55 vztVqrbW
 おかしい、男に可憐さなど感じるなど。ましてや相手は親友なのに。
「まー、病み上がりだしあんま無理すんなよ? 明日から学校は来れるわけ?
 お前いないとつまんねーからさ、早く治して来いよ。
大丈夫、そんくらいの違和感なら誤魔化せるって。
縮んだのはまあ…苦しいけど他は体調崩して痩せたとでも言っておけばさ」
 ポンと肩を叩いて花村は笑った。
若干の問題はあったものの彼が元気であったことが嬉しかったのだろう。
 安心したように戻ると自分の鞄をごそごそと漁りだした。
「まー、そんなわけで景気付けにお前への見舞い品の鑑賞とでも行こうぜ。
じゃーん、どうよこれそそらね?」
 嬉々として鞄から取り出した物はAVビデオだった。
花村は俗に言うイケメンという容姿に似合わず意外とこう言った類の話やネタが好きだ。
 以前自分の部屋に来た時もエロ本やAVのチェックをされた。
花村曰く、ベッドの下に隠すと親に見つかるからやめておけオレなんて見つかって
母親に家族の前でタイトルを読まされたぞ、ということらしい。
 空気が読めるくせにこう言った年相応の若干の品の無さが彼が女の子に「ガッカリ王子」と
評される原因だろう、以前千枝が夜中に下ネタの電話を掛けられたと愚痴っていた。
「……お前…」
「あれっ、こういうの好みじゃなかった? 淫乱な同級生とか良くね?」
 女子高生物のAVを得意げに掲げながら花村は嬉々として少年の部屋へと続く階段を駆け上がる。
「先行ってるからなー、ティッシュの用意しとけよー」
 などと叫んでさっさと上へと上がってしまう。
「…まったく」
 そんな花村の陽気さに溜息を吐きつつも少年はお茶を持ちながらゆっくり上へと上がった。


「おお、すげー。これモザイク取る方法とかねーのかな。
ネットで探すと親に見つかるんだよなー」
 甘ったるい女の嬌声やぱんぱんぶつかる肉の音が響く部屋で花村はそれを食い入るように見ていた。
 菜々子ちゃんや堂島さんいたら遠慮してできねーけどたまにはいいだろ、
と言った彼は無遠慮に部屋でそれを再生し始めた。
 一々感想を言っては騒ぐ花村とは対照的に少年は酷く静かだ。
「うおっ、やべえオレ、トイレ! 悪ぃーけど借りるな!」
 AVが丁度絶頂を迎えた直後花村は大急ぎでトイレに駆け込む。
 その姿をどこか冷静に少年は見ていた。
「ふいー、すっきりすっきり。
やっぱ女子高生物はいいよなーってお前抜かなくて平気なの?」
「別に…」
 AVを前にして平然とした様子の少年を見て花村は訝しげに首を傾げた。
少年の反応はどこまでもクールだ。
「え、お前ってもしかしてこういうの興味ない人? もしかして完二と同じ趣味?
 オレって貞操の危機?」
「殺すぞ」
「すみませんでした」
 完二、というのは自分達の仲間の一人で一つ下の後輩だ。

142:ぺるそな4
08/08/24 21:59:37 vztVqrbW
札付きの悪と言われている割に本当は裁縫や可愛い物が好きで、
それを女子に気味悪がられて以来女子が苦手になっていた。
 それが極端な形で暴走し、一時期ホモではないかと思われていた。
尤も今では彼は直斗という同じ仲間の少女に惚れている健全な男子なのだが。
 その直斗が男装の麗人だというちょっと変わった所を抜かせば彼は極々普通の男子高校生
なのだがそんな過去のせいか今でも時折先輩である花村にそれをネタにされる。
その度本人はキレるのだが。
「まあ、そーんなクールな顔してるけどほんとはこっちはビンビンだったりするんじゃねーの?
 はーい、じゃあ身体検査いきまーす!」
「ちょ、花村…!」
 ぬふふと悪代官の様な笑みを浮かべ、花村は少年に飛び掛った。
 思わぬ不意打ちに少年の体が床に沈む。
「はっは、相棒恥ずかしがるなって! 俺たち親友だろ、クールでカッコイイ先輩がAV見ておっ勃ててるなんて誰にも言わねーって」
「花村、やめろ…!」
 ぐふぐふとまるで仲間のクマのように下品に笑って花村は少年の下半身に手を伸ばした。
 ちなみにクマは大の女好きだが修学旅行で完二の唇を奪った猛者である。
「さーて、検査タイム! …ってあれ…?」
「―……」
 無遠慮に股間に触れた花村は驚きのあまりその手を止めた。
 そこにはあるべきものがなかったのだから。
「あれっ…おかしいな、あるべきものがなくなってるぞ…?」
「……」
 もう一度確かめるようにそこを撫でる。股の辺りを手で弄ればその体がぴくりと反応した。
「っ…!」
 小さく殺したような声が漏れるとその顔が羞恥で紅く染まる。
「あのー…男の大事な物がなくなってるんですけど…もしかして、もいじゃった、とか?」
「そんなわけあるか」
「え、あのじゃあ直斗みたく最初から女だったとか…?」
「そんなオチは直斗だけで十分だ」
 はあと重い溜息が漏れ、花村は混乱したようにその動きを止めた。
 そんな花村の様子を見て少年は諦めたようにもう一度溜息を吐く。
「…今日朝起きたらこうなってた。原因は分からない」
「え、ちょっと待って…それってお前女の子になっちゃったってこと?」
「…そういうこと、だな」
 その言葉を聞いたと同時に花村の手ががしっと胸へと伸びてきた。
「ちょ、花村!」
「うおおお、この感触本物! すげえ柔らけえ! このむにむに感たまんねー!」
「ちょ…花村やめろって…! んっ…!」
 無遠慮に胸を鷲づかみにし、
揉みしだく花村はその感触に感動しこちらの話など全く聞いていない。
 夢中になってその感触を味わっているようだ。
「こ、これが生乳の感触…!
 しかもなかなかのサイズです、これは期待できそうです…ってふごっ!」
 まるでクマのように実況する花村に見事な右ストレートが炸裂する。

143:ぺるそな4
08/08/24 22:00:10 vztVqrbW
その勢いに花村は後ろに吹っ飛んだ。
「このケダモノが!」
「い、いてぇ…ちょ、ちょっとは加減しろよお、腫れるだろ!」
「勝手に人の乳を揉みまくってなにを言う、これが里中や天城だったらお前死んでるぞ」
「里中や天城にセクハラできるほど僕勇気ありません。ってか、本当、なんだな…」
 感触を確かめるようにもう一度手を見て花村は呟く。
そして確かめるようにその姿を見るがよく見ると確かに女性らしい膨らみがないわけではない。
男物の大き目の服で随分と隠されてはいるが。
 まさか女になっているとは夢にも思わず意識していなかったから気づかなかっただけだ。
「……一応男物の服で誤魔化せるかなって思ったけどちゃんと隠せてるか不安で
今日学校行けなかった。でもお前見る限り案外大丈夫そうだな」
「まあ直斗君っていう前例がありますからね…もう誰が女の子でも驚かねーよ。
あ、完二は無理だけどな」
 本来は女の子である直斗の男装にすっかり騙されていた過去を思い出し花村は溜息を吐いた。
 何故あの時すぐに女だと気づけなかったのか。
目の前の少年は最初から気づいていたというのだから情けない。
「しかもお前の場合文化祭で一回女装したじゃん?
 その印象強いせいかあんま違和感ねーっつーか…。
あの女装結構イケてたし、お前元々顔がキレーだから今もそんなに抵抗ないし」
 これが完二とかだったら悲惨だったけどな、
と付け足す花村はどうやら文化祭の女装完二が忘れられないようである。
 少年はがたいこそ割とガッチリしていて制服の着こなしや振る舞いが男っぽいせいか
男前という印象を抱きがちだが顔そのものは整った美形である。
 男らしい顔というより美人系の顔立ち、と言った方が正しいだろうか。
そのせいか今でもあまり違和感がない。
 元々肩幅などががっしりしていても細身だったせいか女になっても迫力のある美人と言った感じだ。
「そうか…なら良かった。けど…お前あんまり驚かないんだな」
「驚くも何もお前、出会ったばっかの頃にいきなりTVの中に手突っ込んだ挙句中に
入り込んだりペルソナなんていう得体の知れない化け物召喚したりするような奴ですよ?
しかもシャドウとか自分の影とか現れるしさ。驚きにも慣れたっつーか、
むしろあっちのがビビったつーか。
しかも直斗が女だったんだからもう何があってもおかしくねーよ」
 それにお前はオレたちと違ってちょっと特殊だし、と付け足して花村は笑った。
 こんな風にどんなことでもすぐに順応し受け入れるのが花村の美点だろう。
「気持ち悪い…とか思わないのか?」
「やー、吃驚はしたけど別に? 外見変わってもお前はお前じゃん?
 オレの親友には代わりないし、女だろうがオレたちの友情は変わらないだろ、相棒?
それにオレはむしろお前が冷静なことに吃驚だよ」
 そう言って花村は笑った。こんな風にどんな相手にでも気を使え、
友情に厚い男だからこそ少年いや、少女は花村を信用しているのだ。
 花村はこう見えても酷く優しく繊細な面がある。
他人の機微に敏感で自分を殺してでも相手を立てることを忘れない。
 多少感情的な面があるが基本はいい奴なのだ。
だから少年、いや彼女も彼をかけがえの無い相方だと思っている。
「はは、俺が取り乱したりとかそっちの方がらしくないだろ。

144:ぺるそな4
08/08/24 22:01:24 vztVqrbW
でも、花村…ありがとう。お前に気味悪がられたらどうしようかと思った」
「何言ってんだよ、そんなことで嫌う程オレたちの友情ヤワくねーだろ?
 何てったって殴り合いまでした仲だし? それでだ…殴り合いまでした仲だからこそ言う!
 お願いします、オレの一一世一代のお願い聞いて下さい!」
「―……一応聞いてやる」
 何だか物凄く嫌な予感はしたが真剣な様子で手を合わせられては無下にできない。
しぶしぶ承諾すれば花村の目が輝いた。
「マジでか!? よしじゃあお願いします、この場でストリップを…ってぶはっ!」
 ストリップという単語を吐いた瞬間凄まじい勢いで蹴りが顔面に炸裂し、
花村は再び吹っ飛んだ。
容赦のない一撃はどうやらクリティカルヒットだったらしい。
「死ね」
「だ、だってこんな機会滅多にねーんだしよお…お前いい体してるみたいだし
独占生ストリップなんてとんでもなく滾るだろお…」
「りせに頼め、りせに。
それに親友の…しかも元男の裸見て楽しいか、お前は女なら何でもいいのか」
「ちょ、おま、りせちーこえーんだぞ。オレあの冷たい目で見られたら泣いちゃう。
まあそこは…脳内変換っていうか、さ!」
 りせというのは一つ年下の後輩のことだ。
準トップアイドルだったが今は休業して田舎に帰ってきている。
 命を救われたことがきっかけで彼女はこの元少年だった少女に惚れているのだが
彼女の内面を表した場所がストリップ劇場だったことは印象深い。
 彼女の影は随分と大胆であり、
そのことは彼女自身若干トラウマになっているようであった。
「じゃ、じゃあせめて胸揉ませて下さい! ラブホすらない田舎で燻る青少年に愛の手を!」
「…俺の胸揉んでお前楽しいか? 里中とか天城に頼め」
「ぷりんなら楽しいです。そしてオレはまだ死にたくない」
「むしろ一回死んだ方がいい」
「た、頼むよ~。彼女いない身としてはこんな機会ないんだしさ~」
 女と認識していないからの気安さというのだろうか。
こんな風にあけすけに物を言えるのは相手が元男の親友だからだろう。
 花村は決してモテないわけではない。顔はいいし性格もいい、
ただジュネス支店長の息子という肩書きからそれをアピールできない子が多いのだろう。
 商店街の敵と仲良くすれば商店街関係者から白い目で見られるのは目に見えている。
 それに彼が殺された小西早紀に惚れていたのは結構有名な話らしく、
それゆえアプローチできない子も多かったのだろう。
 彼は片想いだったけれど真剣に小西早紀に恋をしていた。
この町に来て常に孤独だった彼を初めて理解してくれたのが彼女だったという。
 尤も、それは彼女の死と彼女の花村に対する本心を知ってしまうという最悪な形で
幕を閉じてしまったのだが。
 花村は少し前まで小西のことを引きずっていた。
決して表には出さなかったが彼は彼女の死に深く傷ついていた。
少し前自分の胸で泣き、全てを吐露することでようやく自分自身と向き合い今まで
溜め込んでいたものを吐き出しようやく決着を着けることができたのだ。
 花村の明るい笑顔に隠された誰にも言えない哀しい想いを知っている。
彼はその傷が癒えるまできっと他の誰かと付き合うようなことはしないだろう。
 そんな彼の一途さと不器用さを思えば邪険に扱うのは酷く躊躇われた。

145:ぺるそな4
08/08/24 22:04:43 vztVqrbW
「……服、脱ぐのはなしだからな」
「え!?」
「少しだけだぞ」
 諦めたように少女は溜息ながらにそう答えた。
 それに花村は目を輝かせる。
「よっしゃ、流石は親友、心の友よ!」
 そう言うと犬が尻尾を振り乱すようにがばりと覆い被さってきた。
その姿は耳まで見えるようでまるで犬だなと思った。
「花村、この体勢は…」
「まあ、雰囲気雰囲気」
「…脱がすのはなしだからな」
「約束はちゃんと守るって」
 そう言いながら花村は無遠慮に胸へと手を伸ばしてきた。
 しかし存外その手つきは先ほどと違って壊れ物を扱うみたいに繊細であった。
「ん…っ」
 服の上から花村の大きな手が胸を揉みしだく。
服の上からとはいえ愛撫など一度もされたことの無い体だ、その手の動きに敏感に反応する。
「すげ…ほんと柔らかいんだな…。しかもお前結構でかいし…」
「そういうこと、言うな…」
 相手が元男の親友ということより年相応の興味と好奇心が先にくるのか、
花村は夢中になって愛撫した。
 自分の手の動きに合わせて豊かな乳房が形を変えるのは女性経験のない花村を酷く興奮させた。
「は…ん…っ」
 時折漏れる声は確実に色を滲ませていて興奮を煽る。
 目の前の相手は元男の親友のはずなのに、そんなことを全て忘れてしまいそうになる。
 快感に耐え、頬を上気させるその顔はまさに女のものだ、
今ではもう男であったなど考えられない。
「お前って結構えろい体してる? 服の上からでも感じてるみたいだし」
「えろいのはお前だ、そのいやらしい触り方やめろ」
「健全な男の子だから仕方ないんですぅー。つーか、お前でもそんな顔するんだな」
 クールという言葉がよく似合う元少年は乱れる姿など想像もできなかった。
 勿論自分同様エロ本やAVで抜いているのだろうがそんな姿を想像できない、
そんなタイプだった。
 だからこそ下級生にクールでかっこいいと人気があるのだろうが。
今のこんな姿を見たらその子達がどんなに嘆くことか。
「悪い、か…」
「いや、むしろ安心した。お前もちゃんと人間なんだなーって」
 こんな状況で言うべき言葉ではないのかもしれないがそれが正直な気持ちであった。
「お前は俺をどんな人間だと思ってたんだって…ちょ!?」
 服の中にするりと手が差し込まれ彼女は焦った。
思わず手が出そうになるのを強引に押し留める。
「お前、服の上からだけって…!?」
「脱がしてない脱がしてない! お前脱がさなきゃおっけーって言ったじゃん!」
「それは…確かに……」
 屁理屈のような気もしたが確かに花村は約束を守っている。
理不尽さ感じつつ約束は約束だからと渋々耐えることにした。
「ふあ…」
 汗ばんだ手と何にも覆われていない乳房が直に触れ合う。

146:ぺるそな4
08/08/24 22:06:44 vztVqrbW
 指の腹で乳首を捏ねられ、その体がピンと反った。
「ん、んー!」
「やべえ…相手お前なのにすげえ興奮する」
 花村の息遣いが荒くなっているのが分かった。
繊細だった手の動きも今は荒々しいものに変わっている。
 少女もまた初めての感覚に翻弄されるばかりでそれに耐えるのが精一杯で
最早表情を取り繕う暇も無い。
 お互いに余裕が無い、そんな状態だった。
「は、なむら…やめ…」
「お前そういう声出すんだ、もうほんと女なんだな。こんな興奮するとは思わなかった」
 頬を上気させ、快感に薄く涙を浮かべる少女は男だった頃の面影を残しつつも
その表情はもう完全に女のものだ。
 先ほど見たAVなんかより余程興奮する。
「ふああ…っ!」
「…っ、トイレ、行ってくる…!」
 花村は突如愛撫をやめると前屈みになりおもむろにトイレに向かって走って行った。
 その場に放置され、少女は蕩ける様な快感の余韻に少し浸った後ふと我に帰る。
「…最低だ……」
 花村に愛撫され、下半身がぐっしょり濡れている事に気づき、自己嫌悪する。
 よりにもよって男の愛撫で感じてしまったのだ。
しかもあんな女みたいな反応をして。自分は男なのに。
 それも相手はあの花村だ。親友の愛撫で感じるなんて汚れている。
花村との友情を汚してしまったような気がして自分が情けなかった。
 男なのにあんな風に感じたことも情けない。
女の体なのだから不可抗力だと言われればその通りなのだが女みたいに感じたことが許せない。
 気持ち悪いと、思えなかった自分が許せない。拒めなかった自分が情けない。
 そんな感情でいっぱいになる。自分は男なのに。
どうにかなりそうで怖くてたまらなかった。
「……ごめん」
 自己嫌悪に襲われていればそう呟いて花村がバツが悪そうに部屋に入ってきた。
「花村…」
「ごめん」
 もう一度その言葉を繰り返す。そしてその場で土下座する。
「オレ、最低だ、お前にあんなことするなんて…。
お前のこと大事な親友って思ってたのに興奮して無理やりあんなことして…。
自分のことばっかでお前のこと全然考えてなかった。
はは、最低だな…親友とか言っておいて襲うなんて」
「花村…」
 謝るのは自分の方だ。
花村だってあそこまでする気はなかったのだろう、たぶん冗談半分で。
 それなのに自分があんな反応をしてしまったから。
男の癖にあんな風に感じてしまったから。
 こんな自分が気持ち悪い。今すぐ殺してしまいたい。花村に申し訳ない。
 けれどそう告げる前に花村が先に言葉を続けていた。
「嫌だったろ…俺にあんなことされんの。オレ、お前のことすげー傷つけた。
勢いでお前の信頼裏切って…もう親友なんて言う資格ないよな。
しかもお前で抜いたとかって変態にも程があるだろ…ほんと最低だよ、オレ…」
 その声は少し震えていた。表情は見えなかったが泣いているのかもしれなかった。
「トイレで冷静になって…自分のやっちまったことに気づいて死にたくなった。


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