スクールデイズの分岐ルートを考えるスレ part6at EROPARO
スクールデイズの分岐ルートを考えるスレ part6 - 暇つぶし2ch200:500 ◆kXZDMIdjKo
08/07/19 00:50:39 +GZNyb1f
どうやら不評のようですね・・・。

201:名無しさん@ピンキー
08/07/19 01:19:03 MExJAOCm
>>200
愛憎表裏 
だから気にすることは無いが、
そのあたりに反応すると、荒らすやつを勢いづかせるだけだよ 
バカはほっとけばよい

202:名無しさん@ピンキー
08/07/19 02:08:52 H/Irgtpq
まあ理由も書かずにダメ出しってのは意味不明なので、書いときます

・女体化ってのは肯定派と否定派にはっきりと分かれるものである
 投下している作者は否定的な意見が来るのも覚悟して投下すべき
 
・キャラを掴めてなさすぎ
 原作通り(そこまでいかずともある程度近づけて)に書かないと
 乱暴な言い方をすれば、ただ名前を借りて好き勝手に書いているようにしか見えない
 お気に入りのキャラが理解不能な言動をしたり、行動をすれば誰だって首をひねる

自分が気になったのはこの二点


あ、それと、少しでも批判的な意見を書き込めば荒らし扱いというのはどうかと思います

203:名無しさん@ピンキー
08/07/19 02:32:07 VntQQSYL
>>202
同意。
キャラを無視するならここに投下する必要なし。

204:tyoujiya
08/07/19 06:13:09 gyWfmKd6
どうもです。
感想書き込んでいた皆さん、ありがとうございます。
続きはしばしお待ちを(汗

で、ココで話題になってる件ですが、
物語を綴るためのエロ、或いはキャラクターを描くためのエロなら
許容すべきですが、
ただエロを描写するためののためのエロ描写は
レスの趣旨から外れると思われます。

もちろんどちらかという判断は、書き手と読み手双方に委ねられるわけですが






205:名無しさん@ピンキー
08/07/19 09:55:22 MExJAOCm
>>202
・少しでも批判的

自分の書き込みを見ればいい。
建設的な理由もかかず吐き捨てるような書き込み。
後になってから慌てて理由を書き込んで正義面ですか?笑わせますね。
これを荒らしといわずしてなんというのでしょう。
さらに「否定的な意見も来ることを覚悟」といいますが、
否定したい「だけ」なら読まなければいいでしょう。
スルーって言葉も知らないのですか?
意見が来るかもしれないことは確かですが、
そういう書き込みが正当化されるかどうかは別物ですよ。

・キャラがつかめなさすぎ

そういう批判は問題ないでしょうね、なら一歩踏み込まないと
「掴めていない」って書くのは簡単、自分ならどう書くか、表現するか書いてみるべきでしょ?
非難するだけなら簡単ですよ 読むだけですからね。
そこまで言うなら書いてみたらいかがですか?

>>203さんにも贈ります

206:名無しさん@ピンキー
08/07/19 10:06:16 MExJAOCm
>>204
>エロを描写するためののためのエロ描写
>スレの趣旨

一応ここってエロパロ板なんですよ。
二次スレは原則一作品一スレであることを考えると、投下先を奪うことになる。
(参照: URLリンク(yomi.bbspink.com) )

仮に分岐ストーリーということに限定するとした場合、
萌えを主体とした日常ひとこまの短篇SSも、
『分岐ストーリーではない』といことではみ出ることになりますね。
私としてはかなり困る事態となりそうです。


207:tyoujiya
08/07/19 11:02:06 gyWfmKd6
>>206
うーん、ちょっと誤解があるようですね。

別に自分は
エロに終始する作品であっても
短編SSでも構わないのですよ
先にも書いたように物語を綴るため、
或いはキャラクターを描くためのものなら。

実際206さんの言う「萌えを主体とした日常ひとこまの短篇SS」も
そう言う目的のものだと思います。


ただ、ここに書かれた批判の中にもあったように
スクイズキャラの名前使っただけ
キャラを無視
でエロのみを書く事を目的としたものは批判されてもやむなしということです。

で、もう一つお断りしておくと自分は
500 ◆kXZDMIdjKo 氏の作品を批判しているわけではなく、
あくまで一般論として述べています。

何せ自分も女体化は苦手なんで氏の作品は読んでませんので(苦笑

そんなわけで苦手ならスルーするのはやはり基本で、
>>199
のように自分が苦手だからと言う理由だけで全否定というのは
あまり感心しません。

208:名無しさん@ピンキー
08/07/19 11:43:22 6Csqgiom
誠や泰介を性転換してレイプされた女性の気持ちを体で感じてもらうSSを待っていた者としては
500 ◆kXZDMIdjKo 氏の「散る誠」や「散る泰子」シリーズは非常によかった。
ただ、>>187-192を見ていると最近投下したばかりのSSであるにもかかわらず500 ◆kXZDMIdjKo 氏の作品に
GJとか乙とか言った書き込みがないところを見ると>>202の意見に同意せざるを得ない。
ただ、>>187-192はちゃんとスルーしているので>>196>>199のような書き込みはやめたほうがいいと思う。

209:SINGO
08/07/19 12:30:06 iYjkKHpc
みんな仲良くしてよ。

キャラ無視は確かにマイナスだど、キャラを掴みきれてないだけなら、不可抗力だし。

エロSSの先陣切った私としては、流行させてしまっ責任を感じる。
複雑な気分。他人事では済まされません。

女体化は、当初は斬新で予想外。私の拒絶感は小さかった。
あえて改善点を挙げるなら、
ばらまき早漏をやめて、一発一発を濃厚にし、前戯にもを力を加えると、
それだけでかなり印象がアップする(と思う)。
ストーリーは、お好みのままに。
あと泰介はキャラそのものが不人気。両刃の剣です。

210:名無しさん@ピンキー
08/07/19 14:35:40 2rI4oY47
>>207
そもそもここはエロパロ板内のスレなんですってば。
スクールデイズの作風からして、エロなし物語重視もありだとは思いますが、
エロ(のみ追求作品)を否定するのはそもそも論としておかしいのです。
また『キャラを無視』というけれど、性転換の話というのは、
例えば、性転換させることで立場がかわり、泰介が気がつかなかった部分に気がつくなどすれば、
十二分にキャラクターや物語を掘り下げる題材になりうるわけです。
考えようによっては、初期設定の多くを切り捨てるわけで、
むしろキャラクターの性質のみに焦点を当てる行為(描くにはリスクが大きいけれど)ともいえる。
この作品でも>>195のラスト11行部分なんてのは享楽的で、オーバーフロー的でありすぎると言ってもいい。
好みの差をいわれる事はあっても、否定されるべきものとは思わないですね。
むしろ斬新なアイデアでGJだと思う。(GJと言えと言っているわけじゃないですよ。)

>エロのみを書く事を目的としたものは批判されてもやむなし

この表現ですでに、個人的な枠にはめ込んでいると思います。
エロだけと感じるか、そうでないかは読む側に委ねられますが、
ある人が、そう感じたからと言って皆がそう受け取るとも限らない上に、
たとえ皆がそう感じたとしても、それを否定することはおかしい(板の性質上)わけです。
エロが不快であればスルーすればいいわけで、
それをあえて批判・批評する場合、する側にも相応の素養・資質は必要かと思います。

最後に、
スレ(スレでいいんですよね?)の趣旨ということを再三おっしゃいますが、
「スレの趣旨」っていったいどういうものなんでしょう?
私には、板趣旨に矛盾したスレ趣旨を設定しておられるようにしか思えません。

>>208
>188,189は私ですが、スルーしたというよりは
感想を書くのが難しくて見送ったというのが正しいですね。
書く側と同じ労力というわけにもいきませんが、
せめて感想をかくなら、納得するところまでは読んでおきたい。
おざなりに読んで、「納得」せずに感想を書くのは失礼ですから。
そういう意味で、難しいと思った作品であったのは間違いありません。


211:tyoujiya
08/07/19 15:15:41 gyWfmKd6
>>210
なんかまだ誤解があるみたいですね。
別に私はエロも性転換も特定の作品も、いずれも否定していません。
性転換モノも苦手と言ってるだけで。

で、自分の言う「スレの趣旨」ですが、
タイトルが「スクールデイズの分岐ルートを考えるスレ」
である以上、スクイズのイフストーリー、
もしくはスレの当初からの投稿状況を踏まえて
広義でスクイズの二次創作の投稿の場と考えるのが妥当と思います。
しつこいようですがそこにエロはまったく否定してません。


ただし、スクイズの二次創作であることを目的とせず
エロのみを書く事を目的としたものは批判されてもやむなし
と言ってるのです。
無論これもしつこいようですが特定の作品の批判として言ってるのではなく
飽くまで一般論です。


で、とりあえずこれ以上は荒れそうですし、
自作の続きにもそろりと取りかかりたいので
とりあえず自分からの書き込みはここで終わりとします。
これでもしまだ誤解が消えないとしても、自分の語彙不足と思って諦めます。

212:名無しさん@ピンキー
08/07/19 18:13:14 isHdLswI
ショートネタ23
(表記を忘れていましたが、21の語り手は海上保安庁職員、22の語り手は西園寺世界です)

語り手:西園寺世界

海岸で桂さんと話を終え、一人残っていた誠を殺めた私。
込み上げる何かから逃れるように海岸を後にした私は、いつの間にかどこかの山道を歩いていた。
周囲に人気はなく、アスファルトの道路の両側には鬱蒼とした森林があるばかり。
空は夜の帳が下りはじめ、夕暮れが消えかかっている。
鴉の鳴き声が時折聞こえる山道を当て所なく、ただ歩き続けていると、後で何か音が鳴った。
何かと思い、振り向いて足元を見る。

すると、そこには私が誠を刺した血塗れの包丁が落ちていた。


頭上の空では、鴉が鳴き続けていた。






213:名無しさん@ピンキー
08/07/19 19:30:10 2rI4oY47
>>211
>スクイズの二次創作であることを目的とせず

該当作品を適当な「一次スレ」に投下して、意味が通じるか考えればわかりますが、
文句なしに「二次創作」なんです。
たしかにエロに偏っているかもしれませんが、特定作品を対象にした二次創作である以上、
(そもそも「板趣旨」とスレたての原則からして)このスレ内に認められるべきものです。

>エロのみを書く事を目的としたものは批判されてもやむなし

やっぱり板趣旨に反したスレの趣旨をお考えだったようですね。
そもそもエロパロ板ですから・・・ってのが頭から抜け落ちておられるようだ。
そもそも本来は『エロのみを書く事を目的とした創作物』のための板(でもある)なんですよ。
このスレが作品の性質上、エロから離れたものが多くなっているだけです。
二次スレはひとつだけという約束を守るためには、相互に譲り合うのが当たり前であり、
もともと居住権のあるものに対して、『批判されてもやむなし=当たり前』というのは、
本末転倒もいいところです。



214:SINGO
08/07/19 21:11:16 iYjkKHpc
もう仲良くしてとまでは言わないけど、場の雰囲気を悪くし合うのは、やめてよ。
せっかくの飯がまずくなるでしょ。
飯を出すタイミングも作る気も無くなる。
十人十色。人それぞれ。自分は自分以外になれないんだから。
自分の持論が上だと思うなら、なおさら
「アンタのレベルなら、その認識で正しいのさ」
「そういう考え方もあるんだな。俺には関係ないが」
てな具合に、クールにスルーし合ってよ。

済みません。新参者がでしゃばったマネを。
でも、私は「この板は、みんなの物」などという傲慢な考えは持っていません。
にちゃん様に場をお借りしている身であって、居住してるわけじゃない。
場の雰囲気を悪くするのは、居住どころか寄生。
勘弁願いたいです。

》ショートネタ(我が子へEnd?)の世界のその後の結末が気になる。
あそこで寸止めするのは意地悪でしょ。



215:名無しさん@ピンキー
08/07/19 21:20:46 KVEDrpMV
みんなのものが傲慢なら
自分の好みのモノじゃなきゃ許さねーってのはどう表現するんだ?

216:名無しさん@ピンキー
08/07/19 21:36:49 WqLV4NBC
>200
とりあえず力作乙彼です、と
女体化云々、スカトロ云々は気にならないです

が、今回の男体化言葉のやり口はあまりにも原作でのレイパーの行動をなぞりすぎていて不愉快に感じます
こいつは男体化した桂言葉ではなく、改名しただけの泰介じゃん……と
ぶっちゃけ、あの最低の場面を想起して怒りが再燃しました
これってもしかして作者氏の狙い通り?オレって釣られちゃった?

「コトノハは体で誠を釣ろうとした糞ビッチなんだぜ?それに自分がレイプされたことの復讐をしてるんだ!原作やアニメ版で世界ちゃんの首をかき斬りやがった糞ビッチはこれぐらい下衆なことをしでかして当然じゃねーかよww」
という意見もあるでしょうし、そういうスタンスで製作されたSSもアリだとは思いますが……ね

ともあれ、あまりへこみすぎませぬよう
性別変更ってのは美味しいネタだと思いますし、次回作に期待します

217:名無しさん@ピンキー
08/07/20 00:21:15 WKwBn/eI
スルーなんてダメである。気に入らないし、
そんなのがある事自体許せないのだから、
消えろ・止めろ・描くな・禁止・抹殺すべし
と命令するのであり、相手に向かってビシッと指さして
「お前は禁止だ!」と絶叫するのである

218:名無し
08/07/20 00:28:02 rzOosYGh
School Daysを無料でダウンロードするサイトはありませんか??
あったら教えてくださいお願いします。

219:名無しさん@ピンキー
08/07/20 00:28:50 WKwBn/eI
こちらが基準を決め、選び、評価する、のであって、
そちらは拒否権はなく、ただ描くだけである。
基準から外れるモノは排除であり抹殺であり存在の禁止である。
自分の所、領域ではなく、ココでその力を奮うのである

220:tyoujiya
08/07/20 01:12:20 YynowVoH
昼間はスレの雰囲気を悪くしてすいませんでした。
とりあえずあの件につきましては、人それぞれ意見もあるでしょうし
先述したように自分からはもうノーコメントとします。

では気を取り直して
>>170からの続きです



221:tyoujiya
08/07/20 01:13:34 YynowVoH

学園祭当日となった。

私は、みなみ、夏美、来実といういつもの面子と共に、
初めて教室内に設営された休憩室のベッドを見る。
私は設営に参加できなかったが、中々の出来だ。
でも来実に言わせると実際のラブホほど本格的じゃないらしい・・・
って、ち、来実め、いつの間に自分だけ・・・。

「乙女も誘うんでしょ?」
という夏美の問いに私は
「誘っても断れるかもしれないし・・・」
と、言葉を濁しながら、でも気持ちは決まっていた。

と、そこへ間もなく学祭開始ということで私たちを呼びに桂が現れた。
それがまるで、私たちがきちんと学祭に協力するよう
釘を刺しに来たように感じられ、実に鼻につく。
尤も私らは受付の当番を一日中桂に押し付けるつもりだから、
むっとくる筋合いのものでもないんだけどね。

ともあれこちらも桂には、一応休憩室のことを先生にちくったりしないよう釘を刺しておく。
それを承諾する桂の顔には、休憩室に・・・いや、そこで行われる行為に対しての
嫌悪感が浮かんでいる。
ふんっ、清純ぶっちゃって。

ちなみに桂は、先述の変化を見せた時以来ずっと元気がないままで、
私たちは、桂が彼氏-それが伊藤かどうかはともかく-に振られたに違いないと
ほぼ確信に近いものを抱いていた。
だからこそ、私の口からつい意地の悪い言葉が飛び出す。

「あんたも使う? 伊藤と付き合ってるんでしょ?」
「あ・・・」
「どうしたの? まさか、あの時でまかせで嘘ついてたの?」
「嘘じゃ・・・なかったんですけど、今は・・・」
「嘘じゃなかったら、連れて来れるんじゃない」

それでも誠は忙しいからと言い逃れようとする桂を私は、
伊藤は、午後は当番から外れて暇な筈だと追い討ちをかける。
ちなみにこれは私が伊藤を誘うためにチェックしておいたデータだが・・。
その私の桂は黙り込んでしまう。

「あーら。やっぱり嘘だったんだ。
 そうよねえ。伊藤があんたなんかと付き合うはずないもんね」
その私の言葉に
「嘘じゃないです!
 誠くんは・・・本当に私とつき合うって・・・言ってくれました」
と反論する桂は、それなら伊藤を誘って連れて来いというこちらの言葉を
売り言葉に買い言葉のように承諾する。

「誠くんは、私の・・・彼氏です」
「い、いいじゃない。連れて来て貰おうじゃないの」

ふん、つまらない意地張っちゃって。
どうせ連れてこられるわけないんだから、その時は覚えてなさいよ。

でも・・・もし本当に連れてきたら・・・
伊藤が桂の彼氏だったら・・・
いや、そんなこと、あるわけ・・・ない・・・。



222:tyoujiya
08/07/20 01:14:21 YynowVoH


午後になった。
伊藤も当番を終えてフリーになっているはずだし、今がチャンス。
ずっと抱いてきたこの思いを今度こそ伝えるんだ!
私は意を決して、伊藤を誘いに向かう。

と、偶然にも向こうから伊藤が歩いてきた。一気に私の心臓が高まった。
だが伊藤は、誰か女の子を連れていた。
3組の出しモノの喫茶店の制服を着たその子には私も見覚えがあった。
七海と一緒にいるところをたまに見る3組の子・・そう、確か西園寺って言った筈。

クラスメートが一緒にいるのはちょっと目障りだけど、せっかくのチャンスだ。
私は意を決して伊藤に話し掛ける。

「この後、誰かと約束してる?」
「してない」
「そ、そうなんだ。良かった・・・。
 特に約束とかないんだったら・・・後で私と回らない?」

だがその時、
「あのっ、これから私たち、一緒に行かなきゃならないんですけど」
と私たちの間に西園寺が私たちの間に割り込んできた。
「えっ? あ、ああ。ごめんなさい」
つい謝ってしまう私。
その私を見る西園寺の目つきは不愉快さと敵意を剥き出しにしたものだった。
「行っていいですか?」
「あ、はい」
「じゃ、失礼します」

あ・・・・
そして伊藤は西園寺に引っ張られるように行ってしまった。

な、なんなのよ? あの子の、私の事を泥棒猫と言わんばかりの目つきは!?
あー、ホント腹立つ!
でも、私が本当に腹をて得ていたのは
結局伊藤を誘えなかった自分自身の不甲斐なさだった。



223:tyoujiya
08/07/20 01:15:12 YynowVoH

そして私は伊藤を誘えなかったストレスを、結局学祭終了間近になっても
伊藤に来てもらえていない桂を、みなみたち3人と共に責め立てることで晴らしていた。

まあそれも桂が未だに意地を張ってるせい・・・いわば桂の自業自得だ。
何せ桂ときたら、伊藤はきっと忙しいだの、何か用事があるだの必死で言い訳して
未だに来るって言い張ってるんだから。
だから私はそんな桂に言い訳できないようにさせてやることにした。

「実はさぁ・・・私、ここに来る前に、伊藤と会ってるんだよね。
「えっ?!」
「それで、今日約束してるかどうか聞いちゃった。
 でもさあ、桂の言ってる事とちょっと違うんだよねー」
その私の言葉にもう言い訳できないと悟ったのか黙りこくる桂。

「ちょっとって?」
「伊藤は桂と約束なんかしてないって」
「あはは、それちょっとじゃないって」
「あれー?そう?あはは」
そう言って桂を嘲笑い飛ばすことによって、さっきまでのストレスが少しだけ収まる。

しかし来実の
「嘘つき確定じゃん」
と言う言葉に、桂は
「嘘じゃないです。誠くんは・・・きっと来ます」
と、この期に及んでまだそんなことを言い張る。
そんな桂に私は心底腹が立ってきた。

だから私は、
「みんなに謝りな。見栄張って嘘つきました。ごめんなさいって」
と、泣きそうな桂をきつく責め立てた。

と、ふと教室の入り口のところに、私の目が行った。
そこに伊藤が立ってじっとこちらをの方を見ていたのだ。

あちゃー、まずいトコを見られちゃったなあ。
4人で一人を責め立ててるとこなんて、いじめと思われても言い訳できないしなあ.
それに伊藤、なんだかんだ言っても桂と顔見知りなのは間違いないらしいしなあ。
伊藤、私のこと軽蔑するかなあ? いや、絶対するよねえ・・・。
そんな思いを巡らしていると・・・、

しかし、伊藤はそのまま立ち去ってしまった。
え? 何? 桂見捨てられたの?
そうとしか思えず、そう考えると、
目の前で伊藤は必ず来ると言い張っている桂があまりに滑稽で、可笑しくてたまらなかった。

だが、その一方で私の中に何か大きな違和感が生じていた。


224:tyoujiya
08/07/20 01:18:20 YynowVoH
その時。
「おい、何やってんだ!」
と言う声と共に3組の澤永が現れた。
私たちに責め立てられている桂を庇いに来たらしい。
だが桂の事が好きなんじゃないのという私の言葉を慌てて否定しようとする澤永には、
桂への下心が露骨に見て取れた。

しかしまあ桂も、誰彼構わず男を誘惑するとは聞いてたけど
よりによって女子に全く人気のない澤永なんかにまで粉かけてたのかね。
そう思うと、流石にちょっと呆れた。

まあ桂には澤永程度がよくお似合いよね・・・。


そして・・・、私の心の中に黒い衝動が沸き起こった。



225:tyoujiya
08/07/20 01:19:24 YynowVoH

私は澤永に、桂は彼氏に降られて落ち込んでるから、代わりの彼氏になるよう薦め、
「既成事実作っちゃえば、澤永のこと好きになるって」
とゴムを渡す。
そして更に、
「無理矢理にでもやっちゃったら、桂もアンタのこと好きになるわよ」
と、桂が嫌がっても強引に抱くよう、抵抗しても怯まぬよう、
澤永を唆した。
それでもまだ澤永は躊躇する様子を見せたが
「それとも何? ビビって抱けないって?」
と煽ると、ようやくその気になったようだ。

一方で私は、桂が澤永と付き合ってると周囲に誤解されるように発言して、
その誤解を解こうとする桂に対し、二人で話し合うように奥の休憩室を使うように勧めた。

「桂さんも澤永の誤解は解いておかないといけないでしょ」
「そうですね・・・ ありがとうございます」

ふふ、私にお礼なんて言っちゃって。ホントにおめでたいわね、こいつ。

「じゃ、奥へどうぞ」
その私の言葉に、桂は一緒にいる男がこれから強引に自分を抱く気まんまんとは知らず-

「ばーか」

私の投げかけたその言葉にも気づかずに休憩室に入っていった。

そしてそれと同時に私と夏美たち3人は、休憩室の入り口にじっと聞き耳を立てる。


さあーて、いよいよ桂強姦の実況ライブ中継の始まりはじまりぃ~♪





226:tyoujiya
08/07/20 01:21:06 YynowVoH

というわけで今回はここまでです。
前回ストーリーにうねりを持たせたいと書きましたが、
結局展開的には原作シナリオをなぞったものになってしまいました。
無念。

しかしついに、おそらくみんなが恐れていたであろう展開に
突入させてしまいましたが、さてどうしましょう。

ともあれ次回は、言葉強姦実況ライブ中継をねちねち描きたいと思います。
乞うご期待?

では今後とも宜しくです。


227:名無しさん@ピンキー
08/07/20 01:25:20 PiKwbcuu
フタ言葉に純潔を散らされる澤永以下三人を想像してしまった。

228:名無しさん@ピンキー
08/07/20 02:03:03 OELBr7CH
>>226
最初の痴漢騒ぎ部分以外は
原作の某ルートのなぞりなんですよね
新要素については次に期待します

229:名無しさん@ピンキー
08/07/20 10:01:10 sIjYG0bl
>>tyoujiya氏

やっぱし言葉嫌いの感情が優先してしまい、自分の感じた『違和感』には
目を瞑ってしまいましたね。その正体が何であるか気付いた時には
乙女にとっても手遅れな状態にならないといいのですが…… 真に自分に
素直になる事を期待したいものですね。

230:SINGO
08/07/20 12:22:04 imzLPS1C
加藤の暗黒面がよく出ています。
だからこそ、そのルートで誠と結ばれる事は、決して無い。
男はそういうのに敏感だから。
心黒くなった女性は、ソレを改めない限り、男に(心から)愛される事は無いでしょう。
加藤はソレに気付くべきですね。

231:500 ◆kXZDMIdjKo
08/07/20 14:44:42 R+MBI8UH
スレが荒れた原因は完全に私ですね・・・。

SINGOさん
>あえて改善点を挙げるなら、
>ばらまき早漏をやめて、一発一発を濃厚にし、前戯にもを力を加えると、
>それだけでかなり印象がアップする(と思う)。

的確なアドバイスありがとうございます。

>>216さん
>今回の男体化言葉のやり口はあまりにも原作でのレイパーの行動をなぞりすぎていて不愉快に感じます
>こいつは男体化した桂言葉ではなく、改名しただけの泰介じゃん……と
>ぶっちゃけ、あの最低の場面を想起して怒りが再燃しました

泰助への制裁となぜ言葉が誠のほうを見ているのかというのをやりたかったのだが、
泰助への制裁をかなり重視した結果言葉が極悪人になってしまいましたね。

SINGOさんや216さんのアドバイスや意見を今後のSS作成の参考にさせていただきます。

232:SINGO
08/07/20 19:36:42 imzLPS1C
>>231
> 的確なアドバイスありがとうございます。

いえいえ。アドバイスなんて大それた物ではないですよ。
前スレで前戯を要求してた人がいたんで。で、
刹那田中逆レイプを書く時、実況中継形式にしたら、必然的に濃厚遅漏になって。
そしたら意外にも、読者様からのブーイングが無かったんで。この方がいいのかと。
レイプじゃなく逆レイプにしたのも、刹那ファンを敵に回したくないから。
あと僕が斬新・予想外を追求するのは、より多く色々な作品を読みたいから。
僕が率先して常識や枠やルールをブチ壊せば、視野が広がって、他の職人様達もリミッターが外れるから。
最後に。貴方は荒らしてなんかいない。もっと色々なものを投稿して欲しいっす。



233:tyoujiya
08/07/20 19:37:57 YynowVoH
感想ありがとうございます。

>>225
の続き投下します。


234:tyoujiya
08/07/20 19:39:21 YynowVoH

かくして桂強姦の実況ライブ中継が開始された。

休憩室の入り口で聞き耳を立てる私たちの耳に、中での桂と澤永の会話が聞こえてくる。
澤永はとりあえず桂を口説いているようだが、
そのあまりに下手くそな口説き方に、思わず苦笑がもれる。
そして澤永の、前の彼氏を諦めさせようとする言葉に、桂の向きになって反論する声が聞こえてくる。

「剥きになっても彼の心は戻らない」
「戻りますっ! 一度の間違いなんですっ! 本当は私のこと・・・好きだって・・・」

澤永の言葉を必死で否定する桂の声が聞こえる。
その言葉から察するに、桂のやつ、一度は彼氏になった男に振られたってことだよね、やっぱり・・・。
でも・・・ 間違いって何? 
・・・私は少し気になるが・・・

その直後
「好きなんだ! 桂さんのこと!」
という澤永の声に桂の悲鳴が重なるのが聞こえた。
ついに澤永が桂を押し倒したらしい。
桂の助けを求める叫びが聞こえるが、みなみたちはそれを聞いてくすくす笑っている。
いや、私の口からも思わず笑いが漏れていた。
ふふ、あんたなんか誰も助けに来やしないっての、いいかげんに諦めな。ばーか。

「まこっ・・・誠くんっ!! 嫌ぁぁっ!! 誠くん!!」
あーあ、今度は伊藤の名前なんか呼んじゃって、伊藤ならさっきあんたを見捨ててどっか行っちゃったわよ。
それなのに、ホントにおめでたい女ね、アンタは。

そう思いながら、しかし私の心の中ではさっき感じた違和感が
ますます大きくなっていた。
もう、何なのよ、さっきから! この妙な違和感は?!

しかしその直後、私は澤永の発する言葉にこの上ない衝撃を受けることになる。



235:tyoujiya
08/07/20 19:40:18 YynowVoH

「誠なら、今頃西園寺と仲良くやってるよ! 
 誠と西園寺はつき合ってるんだ」

え? 何? 伊藤と西園寺って・・・・・・・あ!?

私は先ほどの、西園寺が私に向けた敵意に満ちた目つきを思い出し、そして納得する。
ふと見ると、みなみたちがみんな私の方に振り返っていて、
しかし私と目が合うと、慌てて視線を泳がせる。

あれ?
つまり私、今この瞬間に失恋確定を知らされたってこと?




がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっっ・・・・・・OTL


私がようやくそれを理解した時、桂はまだ澤永に反論していた。

「西園寺さんと誠くんは、一度だけ間違いをおこしただけで・・・私、許してますっ・・・だから」

え? 桂って西園寺のこと知ってたの?
それでも自分が伊藤の彼氏だなんて言い張ってたの?
それに一度だけの間違いって・・・?
さっきもそんなこと言ってたけど・・・?

私はいちいちそんなことが気にかかり、
更に失恋のショックと、心の中に巣食う違和感によって、
さっきまで楽しんでいた筈の桂強姦の実況ライブ中継を
いつの間にか楽しめないでいる自分に気がついた。

もうっ、しっかりしなよ、私!
せっかくあのむかつく桂がバカ男に無理矢理汚されるとこを生で楽しめるんじゃない!
それに、失恋の憂さもこれで少しは晴れるってもんじゃない!

だから・・楽しまなきゃ・・・。


そして私の耳に、

「もう諦めなよ。前の彼氏なんて、俺が忘れさせてあげるから」
と威嚇するような澤永の言葉に続いて・・・


「嫌ぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!」


、桂の絶叫が響いた。




236:SINGO
08/07/20 19:41:12 imzLPS1C
僕の被害妄想ならいいんだけど、荒らし好き(荒れ好き)が見え隠れしている…気がする。
おそらく次の標的は僕でしょう。生意気な事を言ったし、荒れを止めようとしたし。
しばらく僕は投稿を控えるべきですか?
僕のSSが糞だから叩かれるなら、まだ納得いくけど、
僕の事が気に入らないって理由だけで、SSまで叩かれるのは、嫌だし。

237:tyoujiya
08/07/20 19:41:47 YynowVoH

ちょっと短いですが、今回は以上です。
なんか書いてる自分自身、乙女が歯がゆくなってきました。

とりあえず次回は原作にも無かった、具体的な言葉のレイプ描写を
いやらし~く書こうかなあ?

ともあれこれからも宜しくです


238:SINGO
08/07/20 19:48:53 imzLPS1C
チョウジヤ様
書き込み、かぶってしまって済みません。

239:tyoujiya
08/07/20 19:53:09 YynowVoH
>>238
いえ、気にしてないですよ。

荒らしの件もさほど過敏に考えないでいいと思いますよ。
純粋に作品への批評か、嵐のための批判かなんて
誰が読んでもわかると思いますし。

240:名無しさん@ピンキー
08/07/20 20:56:13 sIjYG0bl
>>tyoujiya氏
原作あるいはアニメは、プレイヤーの立場なら俯瞰的に各キャラの思惑を
見る事がしやすいですが、各キャラにとっては、その人個人のバイアスが
かかるうえ、全体的に物事を俯瞰して見れませんしね……

乙女も誠がどういったいきさつで言葉と別れ世界に走ったのか知らないですし、
言葉に対する悪感情が先だって、結果的に『楽な』道を選んでしまいました。
そのまま自分に生じた違和感を無視したまま突き進むのかそれとも……
ここは下手に遠慮せず、書いちゃって下さるとありがたいです。それでこそ
澤永や乙女のピエロさが引き立つでしょう。

241:tyoujiya
08/07/20 21:15:43 YynowVoH
ごめんなさい、ここまでと言いつつもう少しだけ投下します。

>>235
からの続きです



242:tyoujiya
08/07/20 21:18:24 YynowVoH

桂の絶叫に重なるように、
「いいかげん静かにしろよ!」
という澤永の威嚇するような声、
それに続き、

ばしぃ!

何かを叩く音が響く。
そして桂の絶叫が途切れ、代わりにすすり泣くような嗚咽が聞こえ始める。

!? ・・・澤永の奴・・・、桂を殴ったんだ。

だ、だからって、何を動揺してるのよ、私は・・・?
これから桂は、もっと酷い目にあうのよ。
そうなるように仕向けたのは私なのよ。
大体私は桂なんて大嫌いなはずなのよ!
その桂が酷い目にあうなんて喜ばしいことなのよ!
それなのに、何で私はこんなに動揺してるのよ?!

そんな私の動揺に呼応するように
「ねえ、ホントに止めなくていいのかな?」
と不安そうに、みなみが誰にともなく尋ねる。
だがそれに対して、来実が、
「何言ってんのよ今更。
 大体桂にはこのくらいやって、少しは男の怖さ思い知らせてやらなきゃ!」
そう言うと、夏美とみなみも
「ま、そういうことだね」
「う、うん」
と同意して、再び中の様子に聞き耳を立て始めた。



243:tyoujiya
08/07/20 21:19:17 YynowVoH

男の怖さ・・・。
その来実の言葉に、私の脳裏にあの時の・・・桂を痴漢から助けた時のことが浮かぶ。

「私、男の人が怖いから、ああいう時震えちゃって怖くて声も出せなくて・・・」
「こわい? 男が?」
「はい・・・、私昔からそうなんです」

そうだ。桂は男が怖いって言ってた・・・。

・・・な、何をくだらない事思い出してるの、私は?
大体それは、桂がクラスでの立場を良くするために、
私に媚を売って言った言葉だったはずじゃない!

本当にしっかりしなよ、私。
いよいよ桂が汚されるところだから、しっかり楽しまなきゃ!

だがそう自分に言い聞かせようとする私の耳に、
すすり泣きの声に混じって、またも桂が誰かに助けを求める声が聞こえた。

「助けて・・・・・・ん・・」

え? 何? かすれたような声だったからよく聞こえなかったけど、
桂は今誰に助けを求めたの?
だが、再び発せられた桂の言葉は、今度ははっきり私にも聞き取れた。

「助けて・・・、加藤・・さん・・・」


 ?!



244:tyoujiya
08/07/20 21:21:20 YynowVoH

今度こそ今回はここまでです。

乙女、歯がゆいよ、乙女・・・

というわけで以降も宜しくです。



245:名無しさん@ピンキー
08/07/20 21:25:47 QtQy+Ekh
>>241
ここで最初の伏線に交わるんですね
いやここまで進むのは読者思いと思う(次への期待が高まるから)
助けを求めた相手もそうだし、その次の乙女の行動に期待がかかりますGJ


246:名無しさん@ピンキー
08/07/20 23:33:23 WKwBn/eI
原理主義者にとってはパロや同人は禁忌である。
原作通り、一言一句、一挙手一投足たりとも
加えても引いてもならない、とする彼等にとっては
存在自体許し難い事なのである。さらに過激な
超原理主義者に至っては、あの時の気持ちや理由や真意は?
といった不明瞭な部分への解釈すら認めない者すらいる。
(考えるな、感じるんだ、に相当)

247:名無しさん@ピンキー
08/07/21 00:32:57 AJpE5z2U
>244
股間の独鈷杵がいきり立つ程エロく、理不尽にふるわれる暴力への怒りで脳が漂白されてしまう程凄惨なレイプ描写をヨロシクです

それを見てどう動く、加藤乙女さんよ?
「スクールデイズの分岐ルート」として如何な結末へと向かうのか、楽しみです

248:スクイズアフター
08/07/21 14:38:19 KijO7hZE
S_Days-afterオリジナル登場人物
アニメifの15年後~刹那が誠の子供を身ごもったと仮定して作った物語
声優はもしアニメ、ゲームを作ったらと仮定して書いてあります
一部どこかで聞いたようなキャラもいますが…
気にしないでください

清浦誠…平川大輔
基本的に伊藤誠と同じ性格~違うのはマザコン…刹那ママには弱い
つい世界を姉貴と言ってしまい怒られるが姉弟喧嘩はしない
刹姫、有紀の気持ちを知っているが優柔不断な性格ゆえ決めかねている
伊藤誠には嫌悪感を持ち自分が清浦誠なのか伊藤誠なのか~疑問に思い始める

清浦世界…河原木志穂
性格は西園寺世界と同じ~違うのはクールなところ(刹那の性格も合わさっている)
ゲーム好きは踊子が家に遊びに来る度に買ってくる為
(西園寺世界がゲームが好きで子供の頃に買ってあげられなかった為、
後~孫ではないが似たようなものな為)
緒方恭介とは付かず離れずの関係~現代3回目の破局中
恭介以外の男子と二回付き合ったがすぐ別れた~理由は色々~()

緒方有紀…亜城めぐ
母似の性格で誠が大好き~刹姫とは小学からの誠争奪戦のライバル
1つ年上な為、常に誠といられる刹姫が羨ましいと思っている
しかし抜け駆けは嫌らしく刹姫とは正々堂々と勝負している
バスケ部の期待の戦力で生徒会に所属して将来の会長候補

緒方恭介…松本吉朗
性格は社交的で母似…姉貴には頭が上がらず誠とは親友
世界とは付かず離れずの関係で世界と別れても例え他の男と付き合っていてもいつかは帰ってくると信じている
パソコンが趣味~世界とはオンラインゲームで毎日遊んでいる
ゲーム内では結婚している

三條刹姫(さつき)…岡嶋妙
性格は少し小悪魔的で幼稚園の頃から清浦姉弟とは親友
最初は鈴本刹姫だったが小学2年の頃、母が亡くなって父方三條家に引き取られる
そして清浦姉弟の学校に転校してきて以来、友紀vs刹姫となって誠争奪戦を繰り広げていく
刹那から気に入られていて形式上、誠と刹姫は親同士の許婚…
勿論ある理由からで実際は拘束力はない~が刹姫は本気で結婚するつもり
サツキネットワークと言う謎の情報網がある

249:スクイズアフター
08/07/21 14:38:50 KijO7hZE
S_Days-after 3話a
学園~職員室前
誠、世界「失礼しました…」
2人はそう言って職員室を出てきた…
恭介「お勤めご苦労さん~」
恭介が職員室外で3つの鞄を持って待っていた…
誠「ちぇ…恭介なら世界がクラス委員やるからお前は立候補すると思ったのになあ~
いつものラブラブアタックはどうしたんだよ?」
鞄を受け取りながら不満をぶつける誠…
恭介「まあ~しゃあないやん…俺達まだ破局中だからなあ~運命だと諦めてだな~」
世界に鞄を渡しながら恭介は宥める…
世界「誠~そういう事よ…諦めなさい…あ、恭介~帰ったら狩りに付き合いなさいよ~」
恭介「ああ~任せておけって…今日はじゃあオンはやらないんだな?」
狩りとは携帯ゲームの通信機能を使ったファンタジーゲーム…
オンとはネット通信によるオンラインゲームの事…
誠《全く…仲が悪いのか?仲良いのか?…訳判らん!》
世界「多分、母さんは今日は遅くまで友達と飲むからね~オンは入れないと思う~」
恭介「ふ~ん…そんなせっちゃんも珍しいよなあ~」
3人で下駄箱へ向かいながら清浦姉弟の母親を渾名で言う恭介…
近所や親しい人達は大概その渾名で言う…世界達も公的な時以外はそう呼ぶ…
世界「まあたまにはいいんじゃない~せっちゃんだって同世代の人達との交流も大切だよ…
学校の元同級生ならね…尚更…」
恭介「そんなもんか~って誠~そう言えば部活はどうする?
やっぱり…無理か?」
誠「多分無理だな…中学は理解ある顧問に先輩がいたから…
流石に片手間じゃ高校の部活は無理だよ~」
恭介「まあ~そうだよなあ…お!メールだ~姉貴からだ…
え~何々?先帰ってろって…姉貴は生徒会の仕事が忙しいみたいだな…
え~とラジャー…っと…さっさっと食材買って帰ろうぜ!!」
誠「おう!姉貴…じゃなかった世界行こう…」
世界「全く!あれほど姉貴って言うなって言ってるでしょ!!」
怒りながら2人の後を追う世界…
恭介「あ…先生!さよなら~」
前から歩いてきた先生に挨拶する恭介…
世界「さようなら!先生!」
?「さようなら~帰りは気をつけて下さいね…」
誠「…」
1人、先生を前にして立ち止まる…
?「あら?先生の顔に何か付いてるかしら?」
誠「あ…いえ…さようなら…先生…」
?「はい~さようなら…」
立ち去っていく誠を目で追いながら…
?「さようなら…誠くん…また明日…ふふふ…」

250:スクイズアフター
08/07/21 14:39:21 KijO7hZE
S_Days-after 3話b
学園内~
誠「なあ~恭介…さっきの先生って入学式で紹介された新任の…
あれ?何て人だったか?」
恭介「何!?誠がせっちゃんや姉貴や刹姫以外の女に興味があるなんて…
何だ?あの美人が好みか?それともあの胸か?流石オッパイ星人!」
誠「うるさいな~誰もそんな事聞いてないよ!名前だよ!ナ・マ・エ!」
恭介「名前は確か…心先生…葛城心だったか?」
誠「心…葛城心…」
世界「コ・コ・ロ…」
恭介「何だ?世界も気になるのかよ?」
しばらく思い出そうと悪戦苦闘するが…
世界「駄目~思い出せない!…そんな変わった名前忘れるはずないのに~」
誠「う~ん…俺も駄目だ~思い出せない!」
恭介「前世の恋人とか親友とか?」
世界「それ…洒落になってないんだけど…恭介…」
恭介「うわ~ごめん…ついうっかり…」
恭介は俺達の名前の意味を知る数少ない友達だから…
誠「まあ~いいや…さっさと買い出し行こうぜ!」
世界・恭介「おう!」
俺達は足早に校門を抜けると駅に向かっていった…

清浦家~リビング
色々な料理の準備を終えエプロンを置く
誠「じゃあ俺、隣に行くよ…たまにはのんびりしなよ…」
刹那「うん~誠ありがとう…お言葉に甘えさせてもらうわ…」
誠「はは~いつも仕事で忙しいんだからたまには羽を延ばさないとなあ~
せっちゃんは…」
刹那「…う、うん…」
その目はいつもの母親の目とは違う…
嬉しさと哀しみと懐かしさを含んだ目に変わった事を悟る誠…
誠「…《いけねーつい…せっちゃんって言っちまった》
じ、じゃあ…か、母さん行くよ…」
刹那「あ…うん~いってらしゃい誠…」
足早に去っていく…

誠《全く…駄目だな…ついせっちゃんって言っちまう…
もう言わないって決めたのに…》
そう…子供の頃はせっちゃんと言うのは普通だった…
何時の頃からか…せっちゃんと呼ぶ度にさっきのような目をするようになったのだろう?
それが分かったのは中学1年の頃…たまたま部屋の掃除をしていて見つけてしまった…
それは父、伊藤誠の赤ちゃんから高校入学までのアルバムだった…
写真はないと言われていただけに興味をそそられたが…
自分のアルバムと比べても余りにも似ている事に気がついた~
以前から似てる似てると言われていたが…勿論細かいところ…
髪の色や目、口などよく見ると違うが…全体的な印象はそっくりだった……

251:スクイズアフター
08/07/21 14:39:49 KijO7hZE
S_Days-after 3話c
だからせっちゃんは俺、清浦誠を通して父、伊藤誠を見ている事に気がついた…
せっちゃんがそれで懐かしんで喜ぶのなら構わないと思っていた…
だが…あの話をした時からだ…あれは榊野学園の合格が決まった日の夜…
伊藤誠は俺達の父親で西園寺世界はせっちゃんの親友…そう聞かされていた…
だがせっちゃんから語られた真実は余りにも重かった…
伊藤誠は西園寺世界、もう1人の女子と付き合っていた…俗に言う二股である…
しかも痴情のもつれから世界は誠を殺して…世界はもう1人の女子に殺されたと…
それを聞いた俺はショックだった…そして伊藤誠を憎むようになってしまった…
俺は清浦誠だ…伊藤誠の生まれ変わりでもクローンでもない…
…ないんだが…それまで気にしてなかった有紀姉と刹姫との関係…
そう…まるで伊藤誠が二股をかけていた事と全く同じ事をしている事に気付いてしまった…
俺は…血や遺伝子に逆らえないのか?
俺も伊藤誠と同じ事をしてしまうのか?
俺はどっちの誠なんだ!…

あれ以来、その話はなくなった…だが何で今頃になってそんな事を言うのか?
と当時疑問に思ったが…せっちゃんは言う…榊野学園に受からなければ言うつもりはなかったと…
しかし受かってしまった…受かった以上、例え15年前に起こった事件でも
覚えている人が皆無かもしれなくても何かのきっかけで発覚するかもしれない…
その覚悟で通えるかをせっちゃんに問われたが…答えはすぐには出なかった…
後に…有紀姉、恭介、刹姫に相談して俺達は榊野学園に通う事を決めた…
ただ…この事がきっかけで世界と恭介が別れた事はせっちゃんには話していない…
また仲が戻っていただけに今の2人を見ていると辛くなる…

緒方家~
有紀「まーくん~身体の調子悪い?」
俺の顔を覗き込むように心配する有紀姉…
誠「だ、大丈夫だよ…お!…このサラダ美味しいね~」
有紀「これ私が作ったの~これも食べてね!まーくん…
って!あんたたちいい加減にしなさい!せっかくの料理が冷めるでしょ!!」
恭介「うわ!はいはい~世界食べようぜ!!…お!このサラダ美味しいぜ!
さすが姉貴だぜ!これならすぐ嫁さんに行けるぜ!」
有紀「もうさっき、まーくんに褒められたから良いの~
はい~まーくん!これなんかも美味しいよ!」
誠「ゆ、有紀姉~そんなに慌てないでよ…」
有紀姉のターンが続く……

252:スクイズアフター
08/07/21 14:40:20 KijO7hZE
S_Days-after 3話d
和気藹々と食卓を囲んでいると…
ガチャと言う扉が開く音が聞こえたかと思うと…
??「有紀姉さん!そこまでですわ!」
誠「げ!~さ、刹姫!お前…いつ日本に?」
刹姫「つい今し方到着して只今戻りましたわ~まこちゃ~ん…会いたかったです!」
と言って誠を抱きつく~先程の有紀のターンがそっくり刹姫に移行した瞬間だった…
誠「そ、そうかおかえり刹姫…」
刹姫「はい~ただいまです~」
世界「おかえりー長旅ご苦労様…」
刹姫「世界!ただいまですわ!」
恭介「おかえり~しかし相変わらず小さいなあ~ちったあーどこか成長したか?刹姫…」
刹姫「恭介も相変わらずのアホ面も変わらないですわね~余計な御世話です!」
有紀「ははは~お早いおかえりで…その大丈夫だったの会社乗っ取り阻止は?」
刹姫「はい~せっ…刹那さんが立てたプランで十分対抗できましたわ!」
誠「…《最近夜遅くまで起きてたから~大変だな…母さんも…》」
刹姫「それより~有紀姉さん…随分と私がいない間にまこちゃんとラブラブしてたようで~」
有紀「…な、何の事かな?…お姉さん~全く覚えがないわ~」
惚けているとメモ帳を取り出し…
刹姫「映画、ゲーセン、遊園地に水族館…映画は2回言ってますわね~」
有紀「はあ~相変わらず情報が早い事で…」
半ば諦め顔で返答する…
誠「…《全くアイツのメモ帳は閻魔帳かよ~まさかアレは知らないだろうな…》」
刹姫「まこちゃん…まこちゃんも隠してる事ありますわよね?」
誠「《ギクッ》な、何の事かな?」
刹姫「ほう~惚けますの?…正直に言えば私は許しますわよ…」
誠「《駄目だ…仕方がない…正直に言おう…》
正直に言う…その…あの乃木と会ってた…って言ったって
別にデートとかじゃなくて悩み相談されて…って?…刹姫…どうした?」
刹姫が明らかに動揺していた…
刹姫「え!?あの~その~乃木さんね…そう乃木さんか…桜井さんも…でしょ?」
誠、有紀「!!?」
刹姫「乃木さんはさすがに情報から漏れてましたわ…」
誠「げ?!卑怯だぞ~何で桜井は知ってて乃木さんは知らないんだよ!」
有紀「まーくん~ちょっとお姉さんと話そうか…刹姫も来るわよね?」
刹姫「勿論~乃木さんの事を詳しく聞かせて貰うわ~まこちゃーん!」
2人は誠を別部屋へ引き摺っていく…
誠「うわ~助けて!世界!恭介!」
世界、恭介「ごゆっくり~」

253:スクイズアフター
08/07/21 14:40:50 KijO7hZE
S_Days-after 3話e
隣の部屋では誠がどんな目にあってるか~世界も恭介もよく分かっている…
ゲームをやりながら2人は話す…
世界「全く誠も要領悪いんだから~せっかく乃木さんの事は黙っていたのに…」
恭介「相変わらず人気あるのなあ~女の子に…
まあ姉貴と刹姫との事が原因なんだから皮肉だよなあ~
世界挟み込むぞ!」
乃木は誠達とは同級生で以前から誠にアプローチをかけていた女の子で~
有紀、刹姫が警戒していた子…
桜井は同じ中学の後輩ではあるが有紀、刹姫とは顔見知りな為、問題なかったのだが…
世界「了解!…まあね~有紀姉や刹姫は目立つし有名だからね~
あの2人が夢中になってる男の子に関心がいくのも無理ないわね…」
恭介「乃木はあからさまだからなあ~やっぱりデート?」
世界「多分ね~あの子、アメリカに行くから最後の思い出作り…だったはず~
だから武士の情けで有紀姉にも刹姫にも秘密にしていたのに~
誠自体、鈍感過ぎるのよ…女心を…って恭介そこサポート!」
恭介「OK!…アイツは優しすぎるからなあ~
まあ…そこがアイツの良いところでもあるし~悪いところだよなあ~」
世界「それで自分を傷付けて苦しんでるんだから…本当に…バカなんだから…」
少し涙目になる世界…
恭介「世界…気に病むなよ…お前だって十分苦しんでるんだから…さ…」
世界「ありがとう…恭介…」
恭介「俺は見守るぐらいしかできないから…いつまでも待ってるから…」

ピンポーン!
恭介「うん?誰だ?…」
ひとまずゲームを止めてインターホンに出る…
恭介「はい~緒方ですが…あ、お久しぶりです~今開けますね!」
慌てて玄関に向かう…そして…
止「ヤッホー世界ちゃん!おひさ!!」
世界「うわ~イタルさん!お久しぶりです~」
世界は立ち上がると止に抱きつく…
止「2人とも高校入学おめでとう~って…あら誠くん達は?」
世界「ははは~今、誠達は隣の部屋で…」
パタン!
誠「止さん!助けて!」
恐怖に引きつった誠が止の後ろに隠れてガタガタ震えていた…
有紀、刹姫「止さん~お久しぶりです!」
止「3人共元気そうね~相変わらず…」

落ち着いたところで止は…
止「遅くなったけど私からの高校入学のお祝いね~はい…
世界ちゃん、誠くん、刹姫ちゃん、恭介くん…それと有紀ちゃんへ~」
それぞれにプレゼントを渡していく…
有紀だけが戸惑っていた…

254:スクイズアフター
08/07/21 14:41:20 KijO7hZE
S_Days-after 3話f
有紀「あ…止さん…私は去年入学したから…お祝いは…」
止「うん~私もそう思ったけど…去年お祝いあげられなかったし…
みんな一緒が良いかなと思って…迷惑じゃなかったら受け取って~」
有紀「ありがとう止さん…大切にしますね!」
止「うん…じゃあ私はこれで帰るね~」
刹姫「止さん~もう帰ってしまうんですか?」
止「まだ大学に提出するレポートが終わってないから…」
誠「う~ん…そうか…でもせっかく来たんだし…せめて料理食べて下さい…
最近食事ちゃんと取ってますか?何か顔色悪いですよ?」
止「…あ、うん…そうね~じゃあこの美味しそうなハンバーグ良いかな?」
誠「止さん~大好きですねハンバーグ…もし何だったら後で包みますか~
前も凄く喜んでいたから…」
止「そうね…お願い…おに…うん…誠くん~」
誠「あ~はい…じゃあ食べててください…準備しますから…」
止「うん!」
恭介「止さん~これもいけますよ…うちの姉貴の自信作です~」
サラダを差し出す恭介…
有紀「もう恥ずかしい事言うな!はは~どうぞ止さん~」
止「うん~戴きます!」

その光景を見ながらさっき止さんが言いかけた事を思い出す…
そうあの時の目はせっちゃんと同じ懐かしさと哀しみを持った目…
せっちゃんから聞いた事がある~止さんは伊藤誠お兄さんが大好きで…
よく好きなハンバーグを作って貰ったらしい…
誠「《俺が作ったハンバーグ…果たして止さんを少しでも癒せてるのかな?》」
そんな事を思いながら包んでると…
世界「誠!このまま包む気?キッチンペーパー入れないと大変よ~」
何時の間にか世界が横に来ていた…
誠「あ!?いけねー悪い世界~」
世界「誠は気にしすぎなのよ~誠は誠…あんたはあんたなんだから…
他の誰でもない…私の双子の片割れ~それで良いんじゃない?」
誠「世界?…」
世界「しっかりしろ~清浦誠!私達は姉弟じゃない…双子よ!
せっちゃんのお腹で産まれて私がたまたま早く出ただけよ!
だから私達は姉でも弟でも兄でも妹でもない…だから分かるのよ~
伊藤誠なんか気にするな…あんたは清浦誠なんだから…」
誠「…」
世界「ほら~清浦誠…あんたが作ったハンバーグ渡してきなさい!」
誠「ああ~ありがとう世界…」
2人揃って…みんなの輪に入っていく…

3話「姉でも弟でもない双子」完

255:スクイズアフター
08/07/21 14:41:58 KijO7hZE
スクイズアフター番外編3話をお送りします~

まあ一応キャラが判りにくいので最初に声優と簡単な説明を…
当初、全く悩みなどなかった清浦誠、世界…しかしふと1話、2話を書いていく内に
彼らが自分らの名前の意味を知った時、果たして平常でいられるか?
そして誠も世界もどんどん似てきます…回りの反応は?
そんな事を思いながら話を作ってみました~ただ有紀と刹姫の微妙な関係がちょっと書き切れてないのが
残念です~

世界も何故恭介と別れたか?
もう少し煮詰めても良かったかと思うけど~

さて突然現れた新任教師…葛城心…本当は光や乙女と絡ませる予定でしたが…
いきなし誠と絡ませる事でこの2人の過去の出来事を醸し出せたら~
などと思いましたが~伝わったかどうか?


さて次はどうしようか?ネタも尽きたから暫くは新ブログとネタ作りと以前の書き直しをしようかと思います~
ではまた~

256:tyoujiya
08/07/21 18:24:03 fnXtmlBH
3夜連続投下となりました
>>243
からの続きです

急転直下にして怒涛の完結編?!



257:tyoujiya
08/07/21 18:26:01 fnXtmlBH

私に助けを求める桂の声を聞いたとき、この身体は勝手に動き出していた。
私は休憩室に飛び込むと、今まさに桂に挿入されようとしていた
(下半身剥き出しの)澤永のイチモツを掴み、
「このエロエロ星人! いいかげんにしなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
とそのままジャイアントスイング!
澤永の身体は、凄い勢いで窓ガラスを破って外に飛び出した。

窓の外で激突音がし、それと同時に
「ぎょえーっ!」
と悲鳴が上がる。
見てみると、澤永と重なり合うように西園寺が倒れていた。
投げ飛ばされた澤永と偶然激突したらしい。
二人ともマンガのようなたんこぶを頭に作り、目を渦巻状にして気絶していた。
更に澤永の脳天にはガラスの破片が突き刺さり、血がぴゅ-ぴゅ-と噴出して、
なんだかとても綺麗だった。

そしてその傍らには伊藤が立ち尽くしていた。
どうやら西園寺と一緒にいたらしい。
と、伊藤がこちらに気づく。
「加藤? それに、言葉?! どうしたんだその姿は?」
伊藤はレイプされる寸前だった桂の衣服の乱れに驚く。
「どうもこうもないだろ! 桂はそこの澤永に無理やり犯されるとこだったんだ!
 ずっと伊藤に助けを求めてたのに、あんたがそのアホ毛女と乳繰り合ってるから、
 仕方なく私が助けてやったんだ!」
私は、自分が澤永を唆したのを棚に上げてそう言った。



258:tyoujiya
08/07/21 18:27:12 fnXtmlBH

すると伊藤は
「そうだったのか、ごめん言葉・・・。じゃあこれから俺とフォークダンスを踊ろう」
とのたまい始める
「は? 何それ? アンタその西園寺と付き合ってんじゃないの?」
「いや、世界とのことは気の迷いだった。俺、やっぱり言葉が好きだ」

おいおい、伊藤。あんたさっき思いっきり桂を見捨ててたんじゃないの?
心の中でのつっこみとともにその唐突な展開に私は呆然とするが、
もう一度伊藤を見ると、奴の視線は無理矢理はだけられていた桂の胸元や、
剥き出しにされた股間にばかり行っており、鼻の下はこれ以上ないくらいにだらしなく伸びていた。
どうも桂のレイプ間際だったというシチュエーションが、
伊藤の何かのスイッチを入れてしまったらしい。
私はそんな伊藤の様子に百年の恋も覚めてしまった。

一方の桂は
「誠くん、信じてました。嬉しいです」
と目を潤ませて微笑んでいた。
おいおい、桂、本当にそれでいいのか?

「加藤さんありがとうございます」
と礼を言う桂に、私は、
「礼には及ばないわよ。人間として当然のことをしたまでだから」
と自分が澤永を唆したのを棚に上げて白々しく応える。

そして桂は伊藤に手を引かれてグランドに向かい、そのまま二人で
フォークダンスを踊りだした。
伊藤の目は、相変わらず桂の胸元ばかりに行っており、その鼻の下はすっかり伸びきっている。
桂よ、とりあえずそのはだけた胸元を直せ。他のギャラリーも注目してるぞ。
ともあれ伊藤とフォークダンスを踊る桂の姿は、レアな上に作画枚数も少ないものの幸せそうだった。

と、ふと横に目をやると、目を覚ました澤永がまだ気絶している西園寺を犯していた。
暴発寸前で私に邪魔されたので、我慢が出来なかったらしい。


はあ・・・・、なんかもう疲れた。帰ろ。



259:tyoujiya
08/07/21 18:27:49 fnXtmlBH

-後日談-

結局桂は伊藤と付き合うことになり、桂は毎日とても幸せそうだ。

屋外で堂々と西園寺を犯していた澤永は、当然のように教師たちに咎められ退学になった。

西園寺は振られたのとレイプのショックでずっと引きこもっているらしい。

そして私はというと・・・

もともと桂いじめの先鋒だったくせに桂を助けたということで4組女子には裏切り者と見なされ、、
更に西園寺と伊藤の仲を邪魔をしたのが七海を怒らせたらしく、
今や4組女子と運動部女子全体双方による壮絶ないじめの対象になっていた。
おまけにみなみたちに私のレイプ教唆の件をばらされたために、
感謝されていたはずの桂にまで見限られてしまった。
ふと自分の机に目をやると、「死ね」とか「裏切り者」とかのマジックの殴り書きに混じって、
「加藤さんて最低です」という桂による書き込みまで見られる・・・・・・OTL

とほほ・・・・・・っていうか、今回何であんなにはっちゃけた展開だったのに、
ここのオチだけ妙にリアルで鬱なのよ?!!



-BAD END?-



260:tyoujiya
08/07/21 18:29:17 fnXtmlBH

というわけで完結です。






えー、・・・ごめんなさい。
今回投下分257~259は、番外的嘘展開エンドですのでなかったことにしてください。
て言うか本当にこれで終わりだったら、今まで読んでくれた人は流石に怒るでしょ?
いや、なんか暑くて衝動的にはっちゃけたくなったもので。

正編の展開はこれからじっくり書きますんで、またしばらく間をおかせてください。

では以降も宜しくです


261:名無しさん@ピンキー
08/07/21 22:05:22 c+kQXCOj
>255
お疲れ様でした
今は紅茶でも味わって英気を養ってください

>260
うん……まぁ、暑いしね
>255氏もですが、気分転換も必要でしょう

でも、このノリはいきなりで吹いたッスw
言葉の代わりにレイパーにヤられちゃう世界が少し不憫ですが

>伊藤とフォークダンスを踊る桂の姿は、レアな上に作画枚数も少ないものの幸せそうだった。
……うん
ちょっと原作を思い出して泣けてきた&世界への反撥心がムクムクと首をもたげてきた
せかいちゃんはおトモダチがたくさんいるんだから、オレ一人くらい同情しなくてもいーよね?


262:名無しさん@ピンキー
08/07/21 22:39:15 s5h/OspN
>>tyoujiya氏
なんじゃこりゃー!?と思いきや、番外ギャグENDでしたか。スケベ面した誠を
間近で見たら、そりゃ乙女の恋心も冷めるよねえ(笑)。おまけに以前と立場が逆転し
悲惨な目にあってるのに、乙女ざまーみろな皮肉じゃなく笑えるのはなぜでしょう?
こういうノリだったら、ノコギろうが、メッタ刺そうが、飛び降り脳みそブチまけ
だろうが死なないですねきっと。

……しかし笑えるのはここまで。本命はかなりどぎつい展開になりそうです。


263:SINGO
08/07/22 02:41:30 AsTxw+0O
どうも、先輩がた。
今回は、アニメのスクイズの特別編とも言える
【マジころ】を題材にしてみました。
ので、投稿します。

今回も、うざいくらいに田中刹那のカプコンビで行きます。

【School Days 特別編】
OVA マジカルハート 心ちゃん 第0話
刹那Side Story


264:SINGO
08/07/22 02:42:27 AsTxw+0O
【School Days 特別編】
OVA マジカルハート 心ちゃん 第0話
刹那Side Story

俺は田中。
今、とある教会に向かっている。
その教会には、俺の想い人…清浦刹那が待っている。
…といっても、これから挙式をあげる訳ではない。残念な話だが。

端的に説明すると、
何をトチ狂ったか、教会を占拠した(つもりの)清浦は、そこをアジトにし、
悪の秘密結社を築いたのだ。
世界征服だと?馬鹿か。
こちらの次元の清浦は、思い付いた事をすぐ実行に移すので、始末に負えない。
まるで涼宮春日だな。さしずめ俺はジョンか?
憂鬱な気分だ。付き合う方の身にもなってくれ。

《教会》
「何やってんだ?清浦さん」
「ドクターSと呼んで」
清浦は黒マント付きのヨロイを着込んでいた。
スクーウォーズのグースベイダーの気分でいるらしい。
「コスプレか?」
「悪の秘密結社というからには、まず形から入らないとね」
頭が痛い。この俺の、溢れんばかりの脱力感は何だ?
「色が黒なのもポイント。古今東西、悪の統領は、たいてい黒服を着ている」
なら、神父やシスターは悪か?教会で、そんな話をするな。
「巷じゃ、正義の四人組がハバをきかせてるらしいの。あんなコスプレ好きの変態達に、私達が
負ける訳にはいかない」
清浦のソレもコスプレだが。てか、私達って言うな。まるで俺が含まれてるみたいだろ。
「田中のコスチュームも用意した。着てみて」
渋くタキシードで頼む。
☆じゃん☆
うを!!何で、ボンテージスーツなんだ!?
しかも何だソレ!乳首を隠す部分が、意図的にカットされている!SMそのものだ!
俺にソレを着ろってのか?冗談じゃない!!
清浦、正気か?
てか、こんな物を教会に持ち込むなァ!!
「コレ、世界の趣味らしいの。私は興味ないって言ったのに、ムリヤリ
押し付けられて…」
嘘ついた!イエス様の前で嘘ついたよ、このSM嬢!
俺は知ってるんだぞ!
Summer Days に、SMエンドがある事を!
完璧にソレ、お前ら家族の性癖だろ!!
しかも親友を犠牲にして、さらに辱めてる!
鬼か清浦!
とにかく、俺は嫌だぞ、そんなコスチュームは。
絶対、警察に通報される。
「でも、露出が過ぎる。隠す所は隠すべき。田中、コレをはいて。」
☆じゃ~ん☆
だから、何で網タイツなんだァ!?
いい加減にしろ!犯すぞ、このアマ!!


265:SINGO
08/07/22 02:43:15 AsTxw+0O
おっと、いかん。落ち着け俺。平常心、平常心。
「む。残念だが(大嘘)どちらもサイズが小さすぎる。俺には入らない」
母さん。巨体に生んでくれて、ありがとー!
「じゃ、こっちの全身タイツを着て。伸縮自在でサイズフリー」
俺をコケにしてるのかァ!
マジで犯すぞ!!
押し倒して、押し倒して、いっその事、180度ひっくり返して、騎乗位にしてやるぞ!!
俺は子宮ガンだから、我慢してやっているが、俺が本気になれば、お前に
孕まされる事だって出来るんだからな!!
「……」
いかん、いかん。文脈が変だ。どうやら錯乱してしまったらしい。
クールになれ、俺。
深呼吸、深呼吸。くんか、くんか。
よーし、落ち着いた。
まったく、馬鹿か俺は。そもそも、男の俺が卵を産めるわけ無いだろ。
「田中、落ち着いて」

「コスチュームは、もういい。で、これから何をする気だ?」
「コレを見て」
刹那が用意したソレは、マンモス型のボストンバッグ?だった。
「コレは…?」
「私の最高傑作。洗脳ガス発生装置・携帯式」
洗脳か。いかにも悪の秘密結社っぽいな。
「このガスを吸った人達は、己の欲望に忠実になり、暴徒と化すの。
例えば、レイパーが澤永になる」
逆だ。澤永がレイパーになるのだ。意味は全く同じだが。
「効果範囲は、最大で半径1km。しかもガスマスクでは防げない」
恐ろしく危険だな(性的な意味で)。
「という訳で、田中。コレを使って、街中にガスをまき散らしてきて」
いや、待て。遠隔操作はどうした?
「携帯式でガスマスク無効って、俺にも被害が及ばないか?」
「……」
「……」
ぶいっ。
何だ、そのVサインはァ!?
俺に行けって?特攻しろって?うおぉ!ふざけるなァ!!
誰か、あの二本指、へし折ってくれェ!!
「すまん。俺、用事を思い出した」
「待って。これを見て」
ん?清浦、その右手のコントローラーみたいな物は何だ?
あれ?何だ?体が勝手に…?
「昨晩、田中が寝てるスキに、不死身のサイボーグに改造したから。
名付けて、究極超人 R・田中一浪(←古い)」
うおおおををを!!!!
「俺の体に、なんて事するんだァ!てか、女のくせに男の寝込みを襲うな!」
「田中。その発言、男女差別になるから」
俺の人権を侵害した奴が、男女差別を語るなァ!!

        つづく

続きは、OVAをご覧下さい。多分、アニメショップで売ってます。


266:SINGO
08/07/22 02:43:58 AsTxw+0O
終わりです。いえ、終わりません。
物語は
OVA マジカルハート 心ちゃん
に続きます。

今回は、理性あるキャラのブレーキがイカれました。
泰介(ギャグ要員)不在のコントSSって珍しいかも。

ところで、皆さんはギャグコントSSを書かないのですか?
なんか、あんまり見かけない気がします。

あと、僕はあくまでシリアス専門です。デビュー当時から、そうだったし。
もともとギャグは専門外。

267:名無しさん@ピンキー
08/07/22 04:19:01 GzNelJr6
>>260
うん。たまには言葉が報われてもいいよね。なんか癒されたよ。有難う。

268:名無しさん@ピンキー
08/07/22 08:41:42 WcnO/lpw
>>255
>有紀と刹姫の微妙な関係が~
この分量でほかの人物配置を描ききっているわけで
話が伸びたときには十分説明されるのだろうし
少なくとも「清浦誠」の心情は十分に伝わってきます
心、いたる・刹那ほかの心象、話がどんどん膨らむところ期待大だったんですが
>さて次はどうしようか?ネタも尽きたから
ぇぇぇえええ! そんな~って感じです GJでした

>>260
子供の頃、苦い薬飲む前にアイスクリーム食べたんですよ
アイスは美味しかったけど、でも薬はやっぱり苦かった覚えが・・・(違
次は薬かぁ~

269:名無しさん@ピンキー
08/07/22 08:50:54 WcnO/lpw
>>266
書かないのではなく「書けない」のですよ。少なくとも自分はそう。
でも、いいなぁこの掛け合い やっぱりコッチ方面のセンス抜群ですよ
趣味の世界では、趣味の人が専門の人間越えることもありますしね いいんじゃないですか?w
SINGOさんのおかげ(せい?)でスレ内での田中の人格の一部が完成した感がありますね
シリアス部門の彼も好きですがこっちはノリがよくでいい
今回は素材(マジころ)選択の勝利もあるのかな sp.GJ

270:tyoujiya
08/07/22 09:00:26 M5Hi8ksO
>>266
この後の田中の運命を考えると切ないですね。
そうか、田中は意識を保ったまま操られた挙句
鮮血の結末かァ~w

しかしその後何の罪悪感も無くみんなと和やかにラディッシュでお茶してる刹那・・・怖っ

271:tyoujiya
08/07/23 09:48:25 xniZaBo/
えー改めて
>>243
からの続きです

ついに乙女を襲う凄惨な悲劇!
覚悟して読むべし? 


272:tyoujiya
08/07/23 09:48:59 xniZaBo/

あ、桂が私に助けを求めている。どうしよう。
「乙女、桂、あんたの名前読んでるよ。どうするの?」
みなみが訊いてくる。
それでも私が逡巡していると、
「もう、乙女ちゃんが助けないんだったら私たちが桂を助けるからね」
え?
来実がそう言うや、来実、夏美、みなみの3人が休憩室に飛び込んでいった。
えぇぇぇぇぇっ?! 
ナニこの唐突な展開?!

「桂、大丈夫?!」
「この女の敵!」
ばきぃっ!!
「くたばれ! エロ魔神!!」
どかっ、グシャ!
「ギャーっ!」
おそらくは澤永が来実たちにぼこぼこにされているであろうことを示す台詞と擬音の後
3人に支えられるように桂が休憩室から出てきた。
泣いている桂を3人は口々に慰めている。
「桂、大丈夫?」
「はい」
「もう泣かないで」
「はい、ありがとうございます」
あまりにいきなりな展開に呆然とその様子を見ているしかない私。
その時・・・。

「桂、恨むなら乙女を恨みなよ。あいつが澤永にあんたを無理矢理抱くように唆したんだから」
なっ?!
「そう、私たち止めたんだけど・・・」
「それに今までも酷いことしてごめんね。私たち、乙女に無理矢理やれって言われて
 仕方なくアンタをいじめてたの」
嘘つけぇぇぇぇーっ!
「い、いいんです。私、気にしてません」
「優しいね桂は。それに比べて乙女はホントに酷いやつだ」
なんじゃそりゃっ?!



273:tyoujiya
08/07/23 09:49:35 xniZaBo/

と、更にその時
「加藤ってそんな奴だったのか、見損なった」
え、伊藤の声?!
振り返ると伊藤、そして一緒に西園寺、七海、それに変な髪形の女・・・確か黒田だっけ?が立っていた。
「変な髪形とか言うな!」
と黒田。いや、言ってないし・・・。
「思ったりもすんな!」
こいつエスパーか?
いや、そんな場合ではなかった。

「い、伊藤、違うのよこれは・・・」
私は何とか弁解しようとするが、
「ちがわないでしょ! だったら澤永を唆さなかったの?!」
と夏美が言う。
「そ、それは・・・」
言葉に詰まっていると、今度は
「伊藤、乙女ってホントはあんたのこと好きなんだけど、間違ってもこんな奴恋人なんかにしない方がいいよ」
とみなみが言う。
こ、こら、ばらすな・・・・っていうか何てこと言うのよ!
だが時既に遅し、伊藤は冷たい目で私を見ると、
「全く・・・、お前みたいな女に好かれるなんてホントに迷惑だ。
 いやこんな酷いことするなんて、お前とはもう絶好だ!
 中学の頃の仲間にもお前とはもう付き合わないように言っておくからな!」
がーーーーーーーーーん!!
なんと言う最悪の失恋っ・・・・・・OTL

「乙女、アンタ最低だよ。明日から運動部女子みんなで制裁な」
「私の澤永に変なこと唆すな、ばーか」
と、七海と黒田も私を責めてくる。
その七海は桂に向かって
「桂、大丈夫。今まで冷たくしてごめんね。これからは同じ中学出身同士、仲良くしよう」
「はい・・・」
七海・・・、みなみたちもだけどあんたら態度変りすぎ・・・。
そんな風に心の中でつっこんでいると、今度はまた別の声が・・
「あーあ、お姉ってほんとに酷いことするよね」
その声のほうを振り向くと、妹の可憐が呆れた顔で私を見ながら立っていた
「可憐、何であんたがここにいるのよ?」
「何でって、お姉の学校の学園祭なんだし伊藤先輩もいるんだから、
 私が遊びに来てても全く不自然じゃないでしょ?」
いや、それは確かにそうなんだけど・・・。
「それよりお姉、ひどすぎーっ。お父さんに言いつけてやるから、今夜は家族会議だからね!」
もう私は袋叩き状態だった。



274:tyoujiya
08/07/23 09:50:19 xniZaBo/

と、西園寺に慰められている桂と目が合った。
すると桂は汚物でも見るような目で吐き捨てるように言った。
「加藤さんって最低です。軽蔑します」
「桂さん、あんな子もう相手にしちゃ駄目だよ」
「はい」
・・・・なんだかもう色々とどうでもよくなってきた私に、夏美が
「じゃあ乙女、私たち帰るから、明日のクラスの後片付けはあんた一人でやんなよ」
なんじゃそりゃ? 後片付け関係ないやん!
とつっこむ気力も無い私に背を向けて夏美たち三人は帰っていった。

「じゃ私らも帰ろうか」
西園寺の声をきっかけに、伊藤たちも桂を連れて去っていく。
呆然と見送る私の耳に、西園寺と桂、伊藤の会話が聞こえてくる。
「桂さん伊藤を寝取っちゃってごめんね。でもやっぱり桂さんに悪いから
 これからは「二人の恋人」EDを目指そうか?」
「は、はい」
「誠もそれでいいよね?」
「お、俺はむしろそっちの方が美味しいけど、言葉はそれでいいのか?」
「はい、誠くんが私のことも好きでいてくれるなら・・」
「じゃあ、決まりっ! 
 でも桂さん、誠に私の体がぶよぶよとか言わせないでよ!」
「うふふ、わかりました」
「じゃあ今度、私がレモンカスタードケーキ差し入れしてあげるね」
と、最後のは黒田の台詞・・。

なんだか意味不明な会話をしながら去っていく桂たちを見送り、
私が呆然と立ち尽くしていると
「か、加藤・・・」
振り向くと、先ほど夏美たちにぼこぼこにされた澤永がはいずりながら休憩室から出てきていた。
「お・・、お前今誠に振られたよな?」
「だ、だから、どうだってのよ?」
澤永のデリカシーの無い言葉に私が答えると、
「か、代わりに俺が慰めてやるよ」
そう言うや否や、先ほどまでのふらふらな様子とは打って変わった
ケダモノのような俊敏さで澤永が私を押し倒す。
「な、何すんのよ?!」
「何するって・・・ナニするに決まってるだろ。
 そうしたらお前、俺の彼女になってくれるんだろ?」
「な、何わけのわかんないこと言ってんのよ?」
そう言いながら、私は澤永を押しのけようとするが、凄い力で押さえつけられて動けない・・
「おいおい、おまえが言ったんだぜ。無理矢理にでも抱けば 女は俺のこと好きになってくれるって・・」
あ・・・。
「桂さんは失敗したけど、今度はもう邪魔も入りそうにないからな」
や、やばい・・。私は本格的に貞操の危機を感じるが、押さえつけられた体が動かない。
て言うか、どうしてこの前と言い、はっちゃけ展開から、オチだけこんなに鬱になるのよ?!

と、そんなツッコミも虚しく・・
「もう諦めなよ。誠のことなんて、俺が忘れさせてあげるから」
と威嚇するような澤永の言葉が耳に響き・・・


「嫌ぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!」



BAD END?




275:tyoujiya
08/07/23 09:51:18 xniZaBo/

えー、・・・ごめんなさい。
またやってしまいました
今回投下分~は、257~259同様、番外的嘘展開エンドですのでなかったことにしてください。

暑いんです。うちにはクーラー無いんです。

いや、本当にすみません、次回こそ正編の続きを投下しますんで。
まだ全く手付かずですが・・・(汗)。

これに懲りずに今後とも宜しくです。


276:スクイズアフター
08/07/23 13:10:42 qZLsaRMx
>>261
では紅茶でも戴いて…暑いから麦茶をがぶ飲み~
次の話もまたちょっと考えてます~またイフ並みに長い話になるかもしれないので…
さて暫くはのんびりとさせてもらいます~

>>268
そうですね~また時効を切って彼らの葛藤とラブコメを描く作品にしてもう少しキャラを煮詰めてみようと思います

一応ノートみたらまだ書ける内容があるのでまたやってみます

277:名無しさん@ピンキー
08/07/23 20:58:35 07iZ1Y9w
>>272-274乙
乙女にとっては自業自得だな。

でも次はきついEDになりそうだな・・・。

278:名無しさん@ピンキー
08/07/23 21:33:58 McDPIIVN
>>275
君、おふざけは2度が限度だ

3度目は……わかるね?

279:名無しさん@ピンキー
08/07/23 21:36:04 MVYs1AQ4
でもパターンとして3つ目がどうなるのかは期待してみたかったりする

1)世界
2)乙女

3)誠? ・3ばか?

いや、別に書いてくれって言ってるわけじゃない
いや、言ってるのかw

280:SINGO
08/07/24 01:54:50 hMT0GBsO
>>269
過大なる評価、どうもです。
初期の(脳内設定)田中は、刹那に惚れてる純情少年だったのに、シリアス編で
とんでもない属性が付いてしまいました。


》散る加藤
ギャグ作家の誕生じゃー♪
泰介を差し置いて、加藤がギャグ要員張るとは思わなんだ。
暗黒加藤がギャグ化すると、なぜか憎めない。
あと、以前に改心した加藤(でもギャグ)は好感が持てたっす。


281:名無しさん@ピンキー
08/07/24 05:23:07 o6U2oKI+
>>275
いいぞーもっとやれー・・・と唆してみるか。
今回も言葉が助かって一安心したところだがそろそろ心臓に悪いのが来るのを覚悟しなければいけないのかな?

282:名無しさん@ピンキー
08/07/24 23:50:35 c/4jffsV
>>275
笑った。
まだネタがあるなら、どこまでもギャグ路線でもいい。
まあ、乙女主義者には苦々しいかもしれんが、
二次創作は、「楽しんだ者勝ち」だからね。

283:名無しさん@ピンキー
08/07/25 07:12:11 dlnTI3C7
>>275
別にギャグ路線も番外も否定しないけど、先に本編を終わらせてからやった方が良いと思う。

それはさておき、変わり身の早い三馬鹿&甘露寺に笑ったw
可憐あたりはレイプ教唆の件を知ったら素で言うかもだけど。

284:名無しさん@ピンキー
08/07/25 08:08:56 RgQAhjia
ギャグ=本編
シリアス=パロ

ということなんでしょ?

285:名無しさん@ピンキー
08/07/25 20:41:35 qKbfh/nr
言葉様×誠

286:tyoujiya
08/07/26 20:01:20 OuJPy9+1
どうもです。
賛否取り混ぜ、番外オチも反響があって嬉しいばかりです。

というわけで今度こそ本当に(笑)
>>243
からの続き投下します

改めて257~259及び272~274の事は忘れてください(笑)



287:tyoujiya
08/07/26 20:02:20 OuJPy9+1

え? 今・・桂、私の名を?

「加藤さん・・、助けて・・」

聞き間違いなんかじゃない! 桂は私に助けを求めてるんだ。
でも、何で私に・・・・?

「きゃはははっ、桂の奴、今度は乙女ちゃんに助け求めてるよ。ばっかじゃないの?!」
「ふふっ、ホントよね。いよいよバージン奪われそうで頭がどうかしちゃったんじゃない?」
来実と夏美は、私の名を呼ぶ桂を嘲笑する。
「あ、そういえば、乙女ちゃんて、前に痴漢から桂を助けたことあるんだっけ?」
「あ・・・、うん」
「でもそれって桂だと気づかずに助けちゃったんでしょ?」
「う、うん」
「あはは、それなのに、あいつ今度も乙女が助けてくれるなんて期待してるんだよ」
なおも桂を嘲笑う来実と夏美。
ただ、みなみだけが無表情に私の方をじっと見ている。
その時・・・

「加藤さん・・」

また、私を呼ぶ桂の声が・・・。
「ねえ、また乙女ちゃんの名前呼んでるよ。ホント救いようがないね、桂も。
 乙女ちゃんが桂のことを助けるなんて、そんなことあるって本気で信じてんのかな?」

!!

来実の一言に私ははっとなる。

〝乙女ちゃんが桂を助けるなんて、そんなことあるって本気で信じてんのかな?〟

・・・そうだ、桂は私のことを信じてるんだ・・・。

そして私はあの時の桂の言葉を思い出す。

「あの時、加藤さんが痴漢から私を助けてくれた時・・・」
「そ、そのことは口にするなって言ったでしょ」
「は、はい。ごめんなさい。
 でも、私、それで加藤さんを嫌な人だって思ってた自分を恥じて・・
 本当は加藤さんは、困っている人を放っておけない、いい人なんだって・・・」

そう。私は、桂だってわかってたら助けなかったのに・・、桂にもはっきりそう言ったのに・・
それなのに桂は、ずっと私のことをいい人だなんて信じてた・・・。

それなのに、私はずっと桂を信じなかった。



288:tyoujiya
08/07/26 20:05:01 OuJPy9+1

「私、男の人が怖いから・・・」
桂がそう言った時も、
誰彼構わず男に媚び売ってちやほやされていい気になってるような桂がそんなわけないって
クラスの立場を良くしようと媚を売ってるんだと決め付けて・・・
姑息でむかつくヤツだなんて言って・・・

桂が伊藤と話してるのを見たときも、
遊び半分で伊藤にちょっかいかけてるんじゃないかと一人で勝手に思い込んで・・・。
それを許せないなんて思って・・・

桂が伊藤とつき合ってるって言った時も、
伊藤が桂なんか相手にするわけないって勝手に思い込んで、
でたらめだって決めつけて・・・

あれ? 
そう言えば、私はどうして桂のことを、
男に媚び売ってちやほやされていい気になってるようなヤツだなんて思い込んでいるんだろう?
・・・そう七海に聞いたから?

そう、聞いただけだ。
私はそんな、自分の目で見たわけでもない、ただ聞いただけのことを鵜呑みにしていた・・・。

でも・・
私は自分の目で見ている。
桂が痴漢にあった時、あいつ震えて泣いてた。

私は知ってる。
伊藤と付き合ってると私に言う時、あいつはわざわざ私と二人だけになって、
あの時来実たちが、私も伊藤が好きだと気づいていたから、
だから私に恥をかかせないように、桂は気遣ってくれていた。

そして・・
「加藤さんが誠くんを好きなら、
 私が誠くんと付き合ってることで加藤さんを傷つけてしまうって・・・、
 そう考えると辛くて・・・」
そんなっ風に私にすまないと思いながら、桂は
「でも、ダメなんです。
 もう私どうしようもないくらい誠くんのことを好きになっていて・・・」
そんな風に自分の気持ちを抑え切れなくて・・・

そして私は見て、聞いている。
桂がそんな自分自身の思いを、私にすまないと思いながら、
「ごめんなさい!」
震える声で、泣きそうな顔で私にそう謝るのを・・・。



289:tyoujiya
08/07/26 20:05:36 OuJPy9+1

そして・・・
私は、ずっと見ていたはずだ。
私が桂を否定し、冷たくあたるたびに見せていたあいつの悲しい顔を・・・。
そうだ。桂は私をいい人だなんて、そう信じてたからこそ・・
だからこそ、私に否定されて、冷たくされるたびにあんなに悲しい顔をしていたんだ。

なのに私は、その桂の悲しそうな顔を見ながら・・
そしてその顔を見て、私はずっと心の何処かに痛みを感じていたはずなのに・・
それを自分自身の気の迷いだと決め付けていた。

でも、私は今、自分の心の迷いを否定できなくなっている。
気持ちの奥底からわきあがる疑念を抑えることが出来ない。

桂のことをずっと信じないで、否定してきた私・・。
でも・・・
私は・・
ずっと間違っていたんじゃないのだろうか?




290:tyoujiya
08/07/26 20:06:10 OuJPy9+1

「乙女ちゃん?」
「乙女!」
え?
来実と夏美が私のことを呼んでいることに気がつく。
「もう、乙女ったら何ぼうっとしてんのよ」
「そうだよ。これからいよいよいいところなんだよ」
そう言って休憩室の中の様子をうかがうように私に促す二人。
私が耳を澄ますと・・

「綺麗だよ、桂さんのあそこ。乳首と一緒で綺麗なピンク色だ・・」
「いや・・・、見ないで・・・。見ないでください」
桂の下着が剥ぎ取られたことを示す澤永の声と、
必死で拒否しようとする桂の涙声が聞こえる。

その様子を聞き、まもなく桂の純潔が奪われようとしていることに対する
期待に満ちた薄笑いを浮かべている来実と夏美。
でも、みなみだけはいまだに、無表情に私の方をじっと見ていた。

そのみなみから何故か目を背けながら、私は考えていた。

今日、桂がずっと言っていた、自分が伊藤の彼女だと言う言葉を・・・
そして桂は、澤永に押し倒された時も、ずっと伊藤の名前を叫んでた。
本当に桂が伊藤の彼女だったかはわからない。
でも、2人の間には、桂に伊藤をそこまで信じさせる何かがあったんじゃないのか?
そして、だとしたらそんな伊藤の信頼を裏切っているのは伊藤の方じゃないのだろうか?

バカ! 私ったら何を考えてるの?
確かに私は、これまでの自分自身が間違えていたんじゃないかと疑い始めている。
でも、よりによって伊藤を疑うなんて!
伊藤がそんなヤツじゃないことは私が一番良く知ってるはずじゃないの!
だからこそ私はずっと伊藤のことを好きでいるんじゃない!?

その時、私の脳裏に、先ほどの私たちが皆で桂一人を責め立てている時に、
それを目にしながら黙って立ち去った伊藤の姿が浮かんだ。

!?

その時、私ははっきりわかった。私の心にさっきから巣食っていた
違和感が何なのかを・・・。




291:tyoujiya
08/07/26 20:06:53 OuJPy9+1

「ほら、乙女! またぼうっとして・・」
「駄目だよ乙女ちゃん。いよいよこれからなんだから・・」
来実と夏美がまた私に声をかける。

休憩室に耳を澄ますと、
カチャカチャとベルトを外しズボンをずり下ろす音がする。
「いや・・、嫌あ・・・」

澤永の暴力を恐れ、叫び声を挙げることも出来ないまま、
かすれたような涙声で拒絶をつづける桂の声が私の耳に響く。
来実と夏美は、相変わらず期待に満ちた薄笑いをうかべている。
でも・・
私はもう笑うことは出来なかった。


私は桂が嫌いだ
うじうじしてはっきりしないところも、
お嬢様ぶったところも、
空気の読めないところも、全て嫌いだ。
男子たちが桂のことを可愛いとか噂をしていると、
それだけでむかつく。
そして私は今までずっと、
そんな桂をうざいからと辛くあたって、傷つけて、
傷ついた桂を見ていい気味だって笑っていた・・・。

それなのに桂は、そんな私のことをずっと信じて・・

さっきだって・・
「桂さんも澤永の誤解は解いておかないといけないでしょ」
「そうですね・・・ ありがとうございます」
自分を汚させようとしている私を信じて、お礼まで言っちゃって・・
でも私はそんな桂の背中に、薄笑いを浮かべ
「ばーか」
そんな残酷な言葉を投げかけた・・・。

そして・・・

「加藤さん・・」

休憩室の中から、また、力ない声で私の名を呼ぶ声が聞こえる。
そう、何故そこまで私なんかを信じてるのかわからないけど・・・
でも・・・
今もずっと桂は私のことを信じてるんだ!




292:tyoujiya
08/07/26 20:07:42 OuJPy9+1

私は桂のことなんか嫌いだ。
でも、それは桂を信じなくていいって理由なんかにはならなかったんだ。
少なくとも、桂のことが本当に信じられるか信じられないか、自分で確認するまでは・・・。
ましてや、嫌いだからって、
こんな形で汚させていいなんてこと、絶対にない・・・。
こんなにも私を信じてくれている桂を・・・。


ふと見ると、相変わらず来実と夏美は休憩室の中の様子に耳を澄ませ、
みなみは私の方をじっと見ている。
そう言えばこの子らって、何で私のことを慕ってくれてるんだっけ?
そんな疑問が頭に浮かぶ。
そう、たしか・・・
「そりゃあ乙女はスポーツもがんばっててなんか頼もしいしね」
「それに乙女ちゃんていつも颯爽としてカッコいいもん」
「うん。私たち、乙女のことを尊敬してるんだよ」
いつだったかそんなことを言ってたっけ・・・。


でも・・・

私は頼もしくもかっこよくも無いよ。
私は弱い人間なの。



293:tyoujiya
08/07/26 20:08:12 OuJPy9+1

そう、私は・・
自分を信じてる人間に対して、冷酷に徹しきれるほど強くなんか無い。

だから・・・


「夏美・・、
 来実・・
 みなみ・・・」

「え?」

「私のこと、軽蔑してくれていいよ」


その言葉と共に私は、薄暗い休憩室のカーテンをくぐり中へと一歩を踏み出す。

後ろ手にカーテンを閉める間際、3人の方を振り返ると、
来実と夏美がきょとんとしているのに対し
みなみだけが微笑んでいるように見えた。




294:tyoujiya
08/07/26 20:11:34 OuJPy9+1

今回はココまでです。
なんつーかひたすら乙女の葛藤に終始して、今回も全然物語は動いていませんが、
いよいよ次回からは原作から離れて展開するはずです。
多分。きっと・・。

ちなみに乙女が言葉を痴漢から助けた件を3馬鹿が知ってるのは、
自分が伊藤と付き合ってることを告げる言葉と乙女が二人きりで会話してたときに、
ついてきていた3人がしっかり聞いていたからです。念のため・・。

と言うか、今回の展開(・・と言うか乙女の気持ちの着地点)には
また賛否両論ありそうな気がするなあ・・(汗)

ともあれ
このところ仕事が残業上等な状況で、また結構間が空くと思いますが
とにかく以降も宜しくです。



295:tyoujiya
08/07/26 20:21:20 OuJPy9+1
訂正です

>>290
×そんな伊藤の信頼を裏切っているのは伊藤の方じゃないのだろうか?
○そんな桂の信頼を裏切っているのは伊藤の方じゃないのだろうか?



296:スクイズアナザー
08/07/26 21:03:08 l8rWVcyO
>>294
原作と違って言葉が乙女に気を使う…例の誠くんは私の彼氏ですシーン…
アニメでもそうだけど言葉は自分から出る言葉がどれだけ人を傷つけているかを知らないから…

今回の起点が痴漢とこのシーン…まさにifとして感じます

次の話は仕事が忙しいでしょうから楽しみに待ってます~

297:名無しさん@ピンキー
08/07/26 23:17:57 rCA8s5yO
>294
乙彼さまです
冷やした紅茶をどうぞ
飲み干した瞬間に「では次の任務です」なんてこたぁないですよ?

>ひたすら乙女の葛藤に終始して、今回も全然物語は動いていませんが
いや、今回はこれで良いと思いますよ、私ゃあ
乙女が動くのに必要不可欠なパートでしょう
電子偵察機が離陸するまでの手順を2ページ程描き続けるSF小説とか、1巻丸々敵味方の人間描写に費やしたロボット漫画と同様に

あとは、動いた後にどんな風に物語が転がっていくかです
期待します

298:名無しさん@ピンキー
08/07/26 23:26:25 015oY32q
>>tyoujiya氏
結局は言葉を見殺しにするかと思っていましたが、乙女もまだ
人の心は残っていたみたいですね。というか言葉自身の問題以上に
誠の問題という可能性に気付き出しました。
そして自分のバイアスが言葉という人間に対する見方を曇らせ続けていたことを。

原作・アニメ共に、各人の事を良く知らないで傷付けたり、
場合によっては破滅を選んでしまったり……
さて、このワールドの乙女は初めて他人の為に動こうとしていますが、
自分で撒いた種を見事刈り取れるでしょうか?

299:woodchuck
08/07/28 10:14:59 nSfEyTtV
季節ネタのSS


花火大会

______________________

出演:誠 言葉    心ちゃん あれっ?
場所:原巳浜
時刻:サマイズ某ルートの一年後
注意:えろ無しぐろ無し暴力なし
______________________



横に浴衣姿の言葉が並ぶ
今日は俺のほうが頼んで、去年の夏に着ていた赤い浴衣を着てもらった

「今年の流行は違うのにぃ~」と口を尖らせる心ちゃんとは違い
言葉はにっこりと微笑んで準備をしていてくれた
今年は俺も浴衣をひっぱりだして着ている
さっきまで心ちゃんも一緒にいたはずなのだが
友達を見つけたと言った瞬間走り出して今は頭の先しか見えない

「こらっ こころ! 勝手に行ってはダメ!」

言葉が珍しく大きな声を出して叫んでいるけれど
心ちゃんには届いたのかどうだか・・・

「っとにもう こころったら…」

お姉さんの顔をしてぼやいている言葉
付き合い始めた頃、こんな言葉がとても新鮮だった
いつも静かに本を読んでいる言葉には想像できなかった一面
人ごみにまぎれてしまった心ちゃんと別れて
皆が進む道をはずれて浜辺の奥、堤防に向う

300:woodchuck
08/07/28 10:15:21 nSfEyTtV

「ところで、今日はお母さん達はどこにいるんだい?
 迎えに行ったときには家にいなかったみたいだけど」
「それがですね お友達と一緒に特等席で見るんだとか言って 早めに出かけてしまったんです。」
「特等席?」
「はい、涼しい室内で花火が目の前に見えるって」
「そんな場所もあるのか~」
「まことくんもその方が良かったですか?」
「いや、団扇片手に言葉と二人だけで見るほうがうれしい」
「…そうですよね わたしもうれしいです。」

そういってつなぐ手の力をちょっとだけ強める言葉

「涼しいかどうかは別として・・ こちらも景色は結構いいんだぜ
 でも、足元だけは気をつけて」

浜辺から少しはなれて、堤防の上を歩く
言葉のために懐中電灯で照らす
堤防はもちろんだけれど
このあたりは浜辺にも人はいない

「人がいませんね」
「そうだろ? ここの浜辺は一旦奥に入るから、丘の木々の影に隠れて花火が見難くなるからさ
 もともと人はあまり来ないんだ カップル以外はね」
「・・・・ 」
「でも、この堤防を進むと急に開けて~ ほら!」
「あっ 灯台が見えますね」
「ぁぁ 灯台の先からの打ち上げだからね ここなら良く見えるのさ」
「まことくん すごいです。 でもどうして?」
「小さい頃さ、花火に行くって日に母さんが急な夜勤入れてしまって…」
「お母さんのお仕事大変ですものね」
「うん、、、でも小さい俺にはわかるはずもなくってさ」
「そうですよね、、、」
「それでいつものように怒って家を飛び出したと。」
「まことくんったら」
「それは小さい頃の俺に言ってくれ」
「うふふ・・」
「それでさ、母さんが心配して迎えに来たんだけど ちょうどそのときにここにいてさ」
「はい 」
「打ち上げの最初だけだったけど ここで一緒に見たんだ」

301:woodchuck
08/07/28 10:15:43 nSfEyTtV
「・・・・ 思い出の場所なんですね」
「マザコンだとか思わないのかい?」
「そんな… 思うわけがりません。私だってお父さんやお母さんとの思いでは大切です。」
「そうだな、言葉もとっても家族想いだった。」
「わたし、家族しか知りませんでしたから。まことくんとお付き合いするまでは、、、」
「そうなのか?」
「他は家庭教師の先生とか・・」
「そうだ・・ お嬢様だったんだな」
「・・・・まことくん いじわるです」
「でも最近は友達増えたじゃないか」
「全部、まことくんのつながりじゃないですか」
「紹介したのは俺かもしれないけれど、俺を置いて出かけてしまうのは俺のせいじゃないだろ」
「・・・(赤」
「友達ってさ、作るのも、友達でいるのも、同じくらい難しいんだよな」
「・・・  」
「言葉と恋人のままいるのはこんなに簡単なのに」
「簡単なんですか?」
「うん こうやってキスを欠かさなければいいんだからさ」

・・・

「もうっ まことくんったら」
「少なくとも、恋人になるのはすごく難しかった どうやって誘えばいいかわからなくって…
 それで、あんな形になってしまって…)
「そんな・・ あれは・・)
「いや やっぱり俺は強引だったって今でも反省しているんだ だからちょこっとだけやり直ししたくてさ・・)
「まことくん」
「それで、去年の浴衣をお願いしてみた」
「…はい、わかってました」

もう一度やさしく唇を重ねる

「好きで好きでたまらないんだ あの時も今も変わらない
 一年経ったら少しは冷めるものかと思ってたけれど 何も変わらなかった」
「…まことくん?」
「言葉 愛してるよ」
「…わたしもです 愛してます まことくん」

ちょうどそのとき最初の花火が上がって二人を明るく照らし出した。

_____________(おわり)



302:SINGO
08/07/28 21:37:00 Nc1KF9Xk
マイルドで大津。
僕には、この手の癒し系ほのぼのSSが書けぬ。うらやましす。

303:名無しさん@ピンキー
08/07/28 22:08:54 bDZYgGqm
>>299-301
GJです。
こういう良いハナシが見れるからSSスレから離れられない。

304:名無しさん@ピンキー
08/07/28 23:34:21 rovgB7Tx
>>299
しみじみ味わいたい一品。


305:名無しさん@ピンキー
08/07/29 19:03:06 nqBrrKfq
ここで投下されてる作品が他作品や商業小説を改変したものだってタレコミがあったが、それらしい作品が確かにあるな
暇を持て余したニートのデマだと思って大して気に留めてなかったが、事実と分かった以上、話は別だ
盗作作者が撤退しない限り、このスレにはそれ相応の処置を下すしかなさそうだね

306:名無しさん@ピンキー
08/07/29 20:14:50 atSW8K6q
なんで荒らしってこういう「キチガイ」じみた工作するんだろうか

307:名無しさん@ピンキー
08/07/29 20:36:10 C2MfJM3c
キチガイだから←結論

308:名無しさん@ピンキー
08/07/29 21:48:52 tUAoVvHK
>暇を持て余したニート

わかります。>>305のことですね

309:tyoujiya
08/07/29 23:37:31 dFwjipa7
どうもです
乙女SSの方は少しづつ書き進めていますが、
今回はOVA「マジころ」の行間的小ネタを唐突に思いついたので投下します。



310:tyoujiya
08/07/29 23:38:09 dFwjipa7
セツナインダー田中号を倒し、Dr.Sは去った。
かくして榊野町ゾンビ事件は終わりを告げ、
勝利したマジカルハートは、桂心の姿に戻り仲間たちと笑顔をかわす。

その心の姿を遠くから見つめ慈しむように微笑む一つの影。
それは、突如現れマジカルハートを救った謎の戦士マジカルワードだった。

その活躍を誇ることなく去っていくマジカルワード。
だがその顔には、先ほどまでの笑顔は消え、どこか愁いを帯びていた。
果たして何が彼女の心を曇らせているのだろうか・・・。


そして、マジカルワードは淋しげにつぶやいた。





「私も・・・

















 ゾンビ・・見たかったなあ・・・」




311:tyoujiya
08/07/29 23:39:25 dFwjipa7

以上です。
乙女SSの続きも出来るだけ早く投下できるようがんばります。
ではでは~。


312:名無しさん@ピンキー
08/07/29 23:55:03 kTMgN7r6
>310
笑った。

313:名無しさん@ピンキー
08/07/30 00:30:58 A0/Z6dBi
>>ここで投下されてる作品が他作品や商業小説を改変したものだってタレコミ

まあ別に不思議なことでもなんでもないとは思う。
よそのスレでもパクリって定期的に疑惑や問題となって噴出してきているし、
エロパロ板では結構ある話なんで。

いずれにせよ、ちゃんとソースを出せって。そうじゃないとなんとも言えんわ。

314:統制官
08/07/30 07:11:14 fkw0WeZ2
>>305
証拠ソース明示ナシのお前は禁止、退去命令を下す、逆らうな、従え

315:SINGO
08/07/30 09:17:54 KiEQ3nZc
>>305
の意図はともかく、
盗作だと思われるのは、それだけ皆さんの書くSSが上手で面白いからでしょう。
そういう意味では、テキトーに読み飛ばされて駄作と言われるよりかは、
まだマシな方だとは思いますが。
とにかくスルーしましょう。


316:名無しさん@ピンキー
08/07/30 09:33:26 Z4ooWGPw
>>310
GJ 笑った、、、


317:名無しさん@ピンキー
08/07/30 09:44:39 CuHbgmm8
>>tyoujiya氏
確かに、ゾンビを退治した後に呼ばれて飛び出てマジカルワード
参上でしたからね。ホラーフリークの彼女としては物足りない思いも
あったのかもしれません。もっとも、あの状態ならゾンビ泰介が100人束になっても
返り討ちにしそうですが(笑)。

318:tyoujiya
08/07/31 07:57:05 KLurrDUc
日曜に少し時間がつくれたのと、僅かな時間を見つけながら書いたとこまで投下します。
>>293 の続きです


319:tyoujiya
08/07/31 07:59:15 KLurrDUc

「嫌ァ! やめてェっ!」
薄暗い休憩室の中では、桂の叫び声が響いていた。
先ほどまでは澤永の暴力を恐れ、涙声で拒絶の言葉を機械的に繰り返すだけだった桂だが
ズボンをずり下げて下半身を剥き出しにして迫る澤永に・・
今まさに自分の純潔が奪われろようとしていることへの恐怖から再び激しく抵抗していた。
「ほら、暴れんなって何度言えばわかるんだよ!」
澤永は、そんな桂に再び手を振り上げる。
その動作に、再び自分を襲うとする暴力への恐怖に目をつぶる桂。
でも、澤永の手が桂に振り下ろされることはなかった。

なぜなら・・
この私の手が、背後から澤永のその腕をしっかりと掴んだからだ。

そうされてはじめて澤永は、背後に人が・・私がいたことに気づいて振り返った。
「な・・加藤? 何でお前が・・?」

「加藤さんっ!?」
同時に私に気づいた桂が私の名を叫ぶ。
その桂の、〝やっぱり来てくれたんだ〟と言わんばかりの喜びの表情を見て、
私は罪悪感に苛まれながら、澤永の腕を引っぱり、
桂を背に庇うように自分の身体を移動させ、そして言い放つ。

「いいかげんにしなよ、澤永! 
 こんなに・・泣いて嫌がってる女の子を無理矢理抱こうとするなんて!
 あんたそれでも男?!」
「な、何言ってんだ、加藤。お前が言ったんだろ?
 どんなに嫌がっても無理矢理桂さんを抱けって。
 そうすれば、桂さんも俺のことを好きになってくれるって」
澤永の言葉に、桂がはっとしたように私を見る。
その顔からは、先ほどの喜びの表情が掻き消えている。
私は唇をかみながらその桂から顔をそむけ、更に澤永に向かって怒鳴る。

「バカじゃないの!あんた!
 そんなことで女の子が男を好きになるわけないでしょっ!」
「え? そ・・そうなのか?」
「あたり前でしょ! 
 大体誰に何言われようが、こんなに女の子を泣かせて暴力まで振るうなんて
 やっていいことのわけないでしょ!
 あんたのやったことは男として最低よ!!」
「な・・?」
「もう、いいからどっか行きな!
 そうじゃないと学校中にあんたのこと強姦魔って言いふらすよっ!」
「わ、わかったよ・・。まったく、何なんだよ、一体・・・」
澤永はそう言うと、慌ててズボンをずり上げそそくさと休憩室を出て行った。



320:tyoujiya
08/07/31 08:00:18 KLurrDUc

そして私は改めて桂の方に目を向ける。
桂は、涙でくしゃくしゃな顔で私を見ていた。
衣服はひどく乱れ、胸ははだけられてブラはむしり取られ、
ショーツもずり下ろされ性器が剥き出しにされていた。
桂をそんな無残な姿にさせてしまったのは、私が澤永を唆したせいなんだ。
その事実に苛まれながら、
それでもぎりぎりで桂の純潔を守れたことに私は心底ほっとする。

「桂、大丈夫?」
「は、はい・・・。加藤さん、ありがとう・・・ございます」
声をかける私に、涙に濡れた頬をこすりながら礼をいう桂。
本当に・・・こいつって・・・・
ここに至って、私は心底桂に腹が立ってきた。

「何礼なんか言ってるのよ・・?」
「え?」
「今の澤永の言葉聞いたんでしょ? 私があいつにあんたを抱かせようとしたって・・・」
「ぁ・・・・・・」
沈黙をもって私の問いを肯定する桂。
「それだけじゃないわ。
 私はそうしてあんたが澤永に押し倒されて泣き叫ぶのを・・助けを求めるのを・・、
 すぐ外で聞きながら、まるでショーを楽しむように笑ってたのよ」
その自分自身の言葉によって、私は自分のしたことの醜さを痛感させられる。
「べつにあんたに恨みがあったわけじゃないのよ。
 いや、むしろ私の方が恨まれてても仕方ないよね。
 ずっと私はあんたのことを理不尽に嫌って
 辛くあたったり、嫌なこと押し付けたりしてたんだから・・・」
「そんなこと・・・」
「その上、今度は私は・・面白半分にあんたを汚そうとしたのよ」
「・・・」
「あんた、前に私のことをいい人だなんて言ってたけどさ・・・、
 さっきも、私の名を呼んで助けを求めたりしてたけどさ・・・」
「・・・」

「でも、今度こそわかったでしょ?
 私がいい人なんかじゃないって・・・。
 信じるに足らない人間だって・・・。
 どんなに醜くて・・、残酷な人間かって・・・」

そう口にしながら、私の声は震えていた。
今度こそ桂は私を見限るだろう。
もう決して私のことを信じることなんてないだろう。
私は自分自身それを望みながら・・

心の何処かでそれをひどく恐れていた。




321:tyoujiya
08/07/31 08:01:18 KLurrDUc

それなのに・・・
「でも・・」
「え?」
「加藤さんは・・私を・・助けてくれました・・」
消え入りそうな声でそんなことを言う桂。
な?!
この期に及んでまだ・・・!?

「あんた、まだそんな事言ってるの?!
 私があんたを痴漢から助けたのはあんただって知らなかったからだって、何度言えばわかるのよ!
 あの時だってね、痴漢にあってるのがあんなだって知ってたら、
 きっと震えて泣いてるあんたの事、私は笑いながら見物してたわよ!」
「・・その時の事じゃありません・・・」
「え?」
「今・・加藤さんは・・澤永さんから私を助けてくれた・・」
 
?!

「ば・・ばかじゃないのあんた! 
 その澤永にあんたを無理矢理抱かせようとしたのは私なのよ!
 それを止めたからって、そんなの・・・」
「でも・・・でも・・・」
その後を言葉に出来ないまま、桂は私を悲しそうな目で見つめる。

やめてよ、もうそんな目で見ないでよ。
私の事なんかいいかげん見限ってよ!
嫌ってよ!
憎んでよ!

だがそんな思いは通じていないのだろう。
相変わらず桂は私を、黙り込んだまま悲しそうな目で見つめていた。
私はもう、なんだか本当にばかばかしくなってきた。

「はあ、もういいよ」
「え?」
ため息をつきながらの私の言葉にきょとんとする桂。
「頑固なんだねえ。桂は・・」
そう呆れたように言いながら、苦笑する私に、
「はい。私、頑固なんです」
桂はそう答えながら、少しだけ微笑む。

そして私は・・・


心の何処かでその微笑みを嬉しく思っていた。




322:tyoujiya
08/07/31 08:02:09 KLurrDUc

僅かな沈黙。
乱れた衣服や髪の整える桂。
私は再び口を開く。

「ねえ、桂。あんたに聞きたいんだけど・・」
「え?」
「あんた・・」
「はい?」

「あんた、本当に伊藤の彼女なの?」
「あ・・・」

再び僅かな沈黙の後、
「はい、私は誠くんの彼女です・・・」
そう答える桂の顔からは既に微かに浮かんでいた微笑みは消え、
その声はひどく力ないものだった。

だからこそ、そんな言葉に納得できるわけはなかった。
だから私は桂に問い続ける。
「でもさあ桂・・、だったら、何故伊藤は今日来てくれなかったの?
 何故伊藤は今あんたの側にいないの?」
「そ・・・、それは・・・
 誠くん、きっと何かクラスの用事があって・・忙しくて・・・、だから・・・」
「用事・・ねえ・・。
 桂、あんたそれ本気で言ってる?」
「・・・・・・」

私の問いに沈黙してしまう桂。
桂自身も自らの言葉を信じているわけではないのだ。
そう、もし本当にクラスの用事だったとしても、一日中一度も来れないわけなんかない。
それに、桂は気づいていなかったが、さっき伊藤は来ていたのだ。
それなのに、私たちに責め立てられている桂の姿を目にしながら黙って立ち去って・・・。

それに・・・何よりも・・・



323:tyoujiya
08/07/31 08:03:43 KLurrDUc

「あのさあ桂、私さっき、教室に戻る前に伊藤に会ったって言ったじゃない」
「は・・・はい・・・」
「その時伊藤、一人じゃなかった」
「え?」
「3組の・・西園寺と一緒だった」
「あ・・・」
「二人・・凄く仲良さそうに見えた・・・。
 それに伊藤その時、忙しそうにも用事があるようにも見えなかったよ」
「・・・・・・そう・・ですか・・・」
そう言ったきり、悲しげにうつむいてしまう桂。
そんな桂に、これ以上続けることが更に桂を苦しめることになるとわかっていながら
それでも私は質問を重ねる。

「桂・・驚かないんだね?」
「え?」
「本当は知ってたんでしょ? 伊藤と西園寺の事・・・」
「そ・・そんなこと・・・
 だって・・・誠くんの彼女は・・私だから・・・」
まるで自分に言い聞かせるかのように私の言葉を拒否する桂。
だが、その声は震えていた。

「じゃあ質問を変えようか・・・」
「え?」
「さっき桂、澤永に言ってたよね。伊藤と西園寺がたった一度間違いを犯したって・・」
「あ・・・」
「二人が犯した間違いって一体何?
 いや、そもそもあんたと伊藤と西園寺と・・一体どういう関係なの?」
「それは・・・」

そして、桂は私の問いにゆっくりと語り始めた・・・。





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