ポケモン その13at EROPARO
ポケモン その13 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/06/21 21:47:43 xPkEoVFh
■過去スレ

ポケモン その11ブイ
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ポケモン その10カインのい10をはく
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ポケモン
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※その他(分類不可・メディアミックス)の部屋にあります

3:名無しさん@ピンキー
08/06/21 22:11:28 WqKTZ0il
おつー

4:名無しさん@ピンキー
08/06/21 23:37:18 +bg9t20Z
URLリンク(oekaki1.basso.to)

5:名無しさん@ピンキー
08/06/22 00:34:29 KPKa/Ma/
>>1
よくやった

6:名無しさん@ピンキー
08/06/23 00:44:08 /Z6GfFNN
次は14ツブテがイイと思う

7:名無しさん@ピンキー
08/06/23 15:50:05 gKbWphoS
ヒトミだから13か

8:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/06/23 16:27:28 KRu9QWbK
とりあえず書く。
記念すべきスレッドの最初のSSを書かせてもらう。
書くべきか迷ったが、最後も相当KBを使うから、
多分こっちでないと入らない。

…もはやアニメの設定を完全に無視した小説だが。

9:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:33:11 KRu9QWbK
前回までのあらすじ

サトシに告白したハルカに対し、
態度は保留するものの想いは受け取ってくれたサトシ。
念願のサトシのファーストキスを奪い、
そのままひそかな願いだったセックスまですることができた。

そしてつながったまま一夜を過ごし、
朝起きると同時に、部屋のドアの向こう側には何とタケシが立っていた。
そしてタケシはそのままドアノブをひねり…

10:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:33:38 KRu9QWbK
「…なあっ!?」
タケシの仰天の声。
「こ、これは…これは…」
タケシのあいた口が、ふさがらなくなっている。顎をがくがくさせ、金縛りにあったように動けない。

…当然であろう、こんな事になったら。

「……シ…」
サトシと言おうとして、声が出ずに『シ』としか口から出なかったのだろうか。
…いや、違う。

「…シ、シビレビレ~……」
体がしびれ、倒れこむ。
「…ケッ!」
(な、なんでだ、グレッグル…)
ズボンごとタケシを引きずるグレッグル。
ドアが開く直前で、毒突きを一発。

「…た、助かったかも…」
「ナイスだ、グレッグル…」
体中の力が抜ける。
しかし、よく考えると、2人が何をしていたかグレッグルは勘付いていたという事になる。
…ただ、そんな事を考える余裕もなく、とりあえずお互い服を着用した。

11:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:34:36 KRu9QWbK
「へえ、ミクリカップに乗っかっていろんな催し物をやってるな。」
朝食を済ませ街に出ると、いろんな催し物をやっていた。
「サトシたちはどうする?」
「ああ、ヒカリとハルカと3人で、いろんな所を見て回ったりしたいなって。」
予定していることをそのまま発言。
しかし、普通に考えれば4人で行動したって何も変わらない。事実上のタケシ仲間外れ宣言。
ヒカリが怪訝な顔をする。
「あれ?なんでタケシだけ仲間外れ?」
「え?えっと…」
「ほら、タケシのお気に入りのお姉さんが、たくさんいるかも!」
タケシがその言葉に反応する。
みると、選り取り見取りのお姉さんたちがいる。

「…ぐあっ、し、しびれびれ…」
「…ケッケケケケケケケ…」
「…グレッグル、ちょっとタイミング早過ぎない?」
それでも、タケシは1日中お姉さんたちをナンパしまくるのだろう。
タケシはサトシたちの事を忘れて、お姉さんの海に飛び込んで行った。
「でも、なんでタケシだけを?」
「ああ、ちょっとヒカリに話しておかなければならないことがあって。」
「…。」
ハルカは心配そうな顔をする。
裏切らないと信じても、それでも不安なのである。

「…あそこにポケモンだけが入場可能な広場があるな。
 ヒカリ、ミミロルを出してくれ。」
「…ピカ!?」
「うん、わかった、出ておいで、ミミロル!」
ミミロルは出てくるや否や、さっそくピカチュウにアタックを仕掛ける。
「ちょ、ミミロル、重い…」
サトシの肩にミミロルとピカチュウ、合計11,5kgが乗っかっているので、当然である。
6kgあるピカチュウをいつも肩に乗せているサトシも、
5,2kgのポッチャマをよく頭に載せたり腕に抱いたりしているヒカリも、
実は相当の重労働をこなしているかなりの体力の持ち主である。

12:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:36:31 KRu9QWbK
「ピカチュウ、ミミロルと一緒に、あそこで遊んできな。」
「ピカ!?」
「ミミ!」

ミミロルは相当うれしそうだが、やはりピカチュウは戸惑っている。
ピカチュウも
ミミロルの事は嫌いではない、むしろ好き…なようのにも見えるが、
アタックが激しいのでいつも戸惑っている。
そんなミミロルと数時間2人きりで一緒に過ごすのは…

「悪い、ピカチュウ、俺たち、ちょっと大事な話があるから、席を外してくれないか?」
「…ピーカ。」
かなり不機嫌そうになるが、ミミロルが隣にいるのでそれを顔に出すこともできない。
「お願い、ピカチュウ。
 今日でサヨナラだから、サトシとお別れの前に、…かも。」
言うのがつらくなり、最後が適当になる。
だが、ピカチュウはハルカがサトシの事を想っているのはホウエン、カントーのころから知っているので、
その想いを汲んで男…というより♂としてぐっとこらえた。

とりあえず2体を広場に預ける。
この広場はとある会社が経営しており、各地のイベントに訪問し場所を借りてやっているらしい。
そしてごくまれにタマゴを持っているポケモンが、見つかるらしいが…
「ピーカ!?」
「ミーミ!!」
2匹は手を振って、3人を見送った。
この後、ミミロルの激しいアタックにたじたじになり続けたピカチュウであった。

13:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:38:24 KRu9QWbK
3人のデートは楽しさそのものであった。
いろいろ甘いものを買い食いしたり、大道芸を見たり。
大道芸を見て、ハルカはマナフィの事を思い出していたりもした。
今は昼食のために喫茶店にいる。さすがにここでバイキングに行くわけにはいかない。

「もぐもぐもぐ…」
ハルカはサンドイッチを口に運んでいる。
「ハルカ、今日はなんというか…生き生きしてるね。」
「え?…ふふ、そうかも。」
「昨日はあれだけ悲しい顔してたのに、
 なのになんかその笑顔、全然無理している笑顔じゃない、心の底から笑ってる感じがする。
 昨日の夜、何かあったの?」
「あ、えーっと、…かも。」
サトシは2人のやり取りをオムライスを食べながら聞いている。
ハルカが照れ笑いしているのを見ながら、ストロベリーパフェを食べるヒカリ。
…いや、ヒカリ、だから昼食なのにデザートを頼んでるんじゃねえよてめえは!

「あやしいなあ~?」
「や、ちょ、ちょっとヒカリ!」
にやつきながら小突くヒカリ。
流石にサトシとの情事をさらっと話すような事はしない。
…だが、サトシはこのことについて、なぜか1度も触れなかった。
(なんでだろ、サトシ。
 このことをヒカリに言うと思ってたのに…違うのかも?)

「ここがサトシとピカチュウが不思議なポケモンに出会った場所?」
「ああ、湖から突然出てきて…すぐに消えた。」
「なんか…不思議かも。」
周りにはだれもいない。
そろそろ話してもいいころだろう。サトシが体を2人に向ける。
「…さて、そろそろ話してもいいころかな。
 ハルカ…言ってもいいな?というか、今後のために絶対に言った方がいいと思う。」
「うん、いいよ。…本当にすべて、話しちゃっていいから…」
情事の事もすべて、という意味である。サトシはその意味をきっちりとくみ取っていた。
サトシも少しは人の心が分かるようになってきたのかもしれない。

14:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:39:14 KRu9QWbK
「…ハルカ、来てくれ。」
「え?うん…!!?」
「ちょ、サ、サトシ!?」
ハルカが近付くや否や、肩をグイッと腕で引き寄せて、そのまま唇を奪う。
その長い長いキスを、ヒカリはただじっと見てるしかなかった。
「…ふう。」
「サ、サトシ、何やってるの!?」
「あ、あのね、ハルカ…
 わたし、こうなることをずっと望んでたの。」
「え…じゃ、じゃあサトシの事をハルカは…」
「うん、一緒に旅をしていたころから好きだった。
 それを言えないままサトシとの旅が終わってしまって、
 今回また少しだけ一緒に過ごせることになったけど、言えなくって…」
「でも、最後は勇気を振り絞って言えたんだ。
 …それが、ハルカのやりたかった事。」
ヒカリはどんな風に言うのだろう。
心のどこかでヒカリはサトシを想っているはず、
それを考えれば、心のどこかでヒカリはショックを受けてしまうだろう、そう思っていた。

「よかったじゃない、ハルカ!
 最後の最後になって、心が通じ合ったじゃないの!」
「え…?」
ヒカリの反応は、ハルカにとっては意外であった。
純粋に、ハルカの想いが通じたことを喜んでいる顔。
とはいえ、恋愛に疎いヒカリがサトシの事を気にするはずもなく、ある意味当然の結果でもある。

(よ、よかった…ヒカリは、サトシの事を気にしては…)
サトシにだけ聞こえるようにそう呟いた。
だが、サトシはハルカにこんなことを言った。
(俺が3人きりにしてくれるようタケシに頼んだ意味、分かってないな。)
(え?)
(ヒカリに、言ってやってほしい。
 …ヒカリが、俺の事をいずれ好きになるって言ってたよな、そのことを。)
(な、なんで…?
 それはそうだけど、言わなきゃサトシは、わたしの…)
(本当にそうかな?
 …もしここで何もせずに俺がハルカだけのものになったら、…きっとハルカは苦しむことになる。)
(…?)
(俺は絶対に裏切らない。
 …ヒカリに、その口から言ってくれ。)
「ちょっとお二人さん?ラブラブなのはわかるけど、いい加減あたしのことも思い出してよ!」
ハルカはサトシが何を考えているのか分からなかった。
だが、それでもサトシを信じ、ヒカリに向かって口を開いた。

15:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:41:29 KRu9QWbK
「あのね、ヒカリ…
 …あなたに言ってたよね、サトシと旅をしていれば、気付くことがあるって。」
「え?うん。
 だからそれは、ハルカがサトシの事を好きになったことに気付いたってことでしょ?」
「そうよ。でもね…こうも言ったわ。
 それは、サトシと一緒に旅をする女の子みんなに言えること、だって。」
「えっと、つまりどう言う事?」
ヒカリもハルカ並みに鈍感。ハルカは単刀直入にヒカリに言った。

「あなたも、サトシの事を好きになるって事。」
「…へ?」
ヒカリがあっけらかんとした表情をする。
サトシを恋愛の対象として全く見ていなかったからである。
「…あはははは!ちょっと、何言ってるの!
 確かにサトシにはいつも世話になってるし、頼りがいのある最高の仲間だけど、
 そんな風に見たことなんて一度もないよ~。」
「…誰だって、最初はそう考えてる。
 でも、サトシのそばにいることで、あなたは生き生きしてる。今のあなた自身がその証拠。
 そして必ず、いずれサトシの事を好きになる。」
「…あたしがその過程を踏んでいるって事?
 でもね、仮にそうなったとして、あたしは人の彼氏を取ろうとはしないよ!」
「ああ、その通りだ。…半分、な。」
突然サトシが横から割って入る。

「え、半分って、なによ。」
「確かに、仮にヒカリが俺の事を好きになったところで、ハルカの存在からそれを押し留める。
 …そしたら、繊細なヒカリの事だ。
 コンテストで勝てなかった時期のヒカリと同じように、いつも落ち込んでしまう。
 そんなことになったら、またコンテストでも大スランプ起こすぞ。」
「だ、大丈夫よ、サトシはハルカのもの、と割り切ればいいんだから…」
「コンテストの負けを、仕方ない、次頑張ろうと割り切れずに、
 ずっと尾を引いていたヒカリにそんな事が出来るのか?」
「う…」
サトシの言う通りである。
前向きな反面、ヒカリは、ハルカより、サトシより、傷つきやすいハートを持っている。

「で、でも、そんなのもうどうしようもない事じゃない!
 ハルカはサトシのもの!それはもう、動かない事実じゃないの!」
「…えらく悔しそうだな?」
「な、そ、そんなことないもん!
 サトシが期待してそうな反応を、してあげてるだけなんだからね!」
(うん、やっぱりね…
 気づいてないだけで、少しづつ、サトシの事を好きになっているかも、ヒカリも。)
「…でもな、
 さっきのヒカリの言葉、半分違うんだよ。」
「え…どこが違うのよ、私が人の彼氏をとるとでも言うの?」
サトシが首を横に振る。

「ヒカリはそんな事はしない。
 …だが、そもそもの大前提がまったく違うんだ。」
「…前提?」
「俺は、ハルカの彼氏じゃない。」
(…あ…)
思い出した。
そうだ、サトシはまだ、わたしの事を好きにはなっていない。
…逆に、サトシは私なんかより、ヒカリの事が好きなのかな…

16:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:47:31 KRu9QWbK
「ちょ、どう言う事よ!さっきキスしたじゃない!あれは嘘だったの?」
「ハルカと俺の関係は、片思い。
 でも、ハルカが俺の事を好きだ、って言ってくれたとき、俺はとっても嬉しかった。」
「え?それって、どう言う事?なにかいろいろ間違ってない?」
「いいや。俺は、ハルカの俺への愛を、喜んで受け取っている、それだけの事。
 キスがハルカの愛の形だから、俺は今、喜んでハルカとキスをした。
 エッチがハルカの愛の形だから、俺は喜んでハルカとセックスをしていた。」

…サ、サトシ?
や…ほ、ホントに言っちゃったかも~…

「え…さ、サトシ、ハルカと、そ、そんな事を…」
「ああ。」
「ああ、じゃなくってえ!
 エッチするくらいなんだから、サトシはハルカの事が好きってことでしょ?
 それとも、体しか興味がなくって、飽きたら捨てるって事!?」
「…確かに、俺はハルカの事が好きだからエッチしたんだと思う。
 でも、俺はまだ、ハルカの事が好きかどうか、まだ分からないんだ…」
ヒカリが混乱する。
サトシが何を言っているか分からないからだ。

「…でも、理由はそれだけじゃない。
 最大の理由は、…他にある。」
「「え?」」
「…って、ハルカも知らないの?」
「わ、わたしは、単にサトシが私の事をまだ好きじゃないと思ったから…」
「ハルカ、黙っててごめん。今こそ言うべき時だ。
 本当の理由は、…ハルカがジョウトに戻って、俺と離れるからだ。」
ハルカがはっとなった。
もうすぐサトシとお別れだという事が、頭の中から離れていたのである。

「そ、それが、サトシがハルカの事を好きにならないのと、どう関係があるって言うのよ!」
「ハルカに告白を受ける前、ヒカリが俺の事を好きになるかもしれないって事を言ってた。
 そしてハルカの想いを聞いた時、俺ははっとなったんだ。」
「な、なにが?サトシ…」
「俺がハルカを好きになってしまったら、2人とも悲しむことになる、と。
 幸い俺は、女の子を好きになるってのがどう言う事か分からなかったけどな。」
「ど、どう言う事?」
サトシが一呼吸ついて、話し始めた。

17:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:49:08 KRu9QWbK
「俺がハルカと恋人同士になったとして、ハルカはすぐ俺の元から離れる。
 なかなか会えずに、ハルカは毎日寂しい思いをするだろう。
 そうなれば、ジョウトに帰っても、コンテストに集中できない、悪い影響ばかりが残る。」
「そ、それは…言えてるかも。」
「だから、俺はハルカを好きにならない、という冷たい態度をとったんだ。
 …でも、全てを跳ね返すことはできない。
 だから、ハルカの想いだけでも、受け取ることにした。その想いが嬉しかったから。」
ハルカがうつむく。
そうだ、サトシが好きなのは、ポケモンとともに頂点を目指す自分の姿。
恋にばかりうつつを抜かしてたら、それはきっとサトシをさびしくしてしまうだろう。
「それだけじゃない、ヒカリの存在も大きく響いてしまう。」
「え?」
「ハルカ、言ってたよな。最初にヒカリを見た時、ショックを受けたって。
 いずれ、ヒカリもサトシの事を好きになる、と。」
「そ、そうだったの?ハルカ。」
「…ごめん。」
「あ、い、いいんだよ、仕方ないよね。」
泣きそうになるのを、ヒカリが必死に慰めている。
「もし俺を自分のものにしてしまったら、ハルカはヒカリに対する罪悪感に苛まれる。
 そして、それでも俺とヒカリの事が気にかかる。
 …自分の元を離れ、ヒカリの方に行ってしまうんじゃないか、という思いに。」
「そ、そんな事…わたしは、サトシを信じる!」
「それは分かってる。
 ハルカは、俺の事を、ひたむきに信じてくれる。
 それでも、心のどこかに、そういった不安は残るんじゃないか?」
「…否定、出来ないかも…ごめん…」
「謝るなよ、当たり前の事なんだからさ。」
サトシの事をより深く思っているからこそ、不安も大きいのである。

18:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:50:51 KRu9QWbK
「…ヒカリの場合はさっき言った通り。
 もし俺の事を好きになってしまったら、ハルカの存在で苦しむことになる。
 …だから俺は、ハルカと恋人になるのをためらった。」
ヒカリもハルカも、何も言えなかった。
サトシの言っていることは完全に的を射ているからである。

「だから、ハルカの想いに応えられないのは非常につらいけど、
 敢えてヒカリに、ハルカと俺の関係をすべて教えたのさ。
 …ハルカにとって、そんな事、必要のない余計なことだったけど。」
「…。」
正直、ヒカリになんですべての事を話す必要があるのか、
確かにハルカは余計な事だとは思っていた。
でも、そんな一時の感情で、今後に影響が出ると自分にも相手にもポケモンにも迷惑がかかる。

「あのさ、サトシ…
 いくらなんでも、サトシの事を好きになってくれたハルカに失礼じゃない?
 あたしは、不確定要素に過ぎないんだよ?」
「ヒカリ、それはちがう。あなたは、サトシの事を、もう想い始めてる。」
「そんな事は…!」
「…まあ、今何を言ってもヒカリは否定しかしないか。ごめんね。」
「ううう…」
ハルカに謝れると、何も言えなくなる。
ヒカリは、自分がサトシの事をどう思っているか、わからなくなってきた。

「だからさ、ハルカ。
 今はまだ無理だけど、俺がシンオウリーグで、ハルカがグランドフェスティバルで優勝してさ。
 …その時に一度お互い故郷に帰るから、その時1度ホウエンで会おう、行くからさ。」
「サトシ…」
「その時は、ヒカリも一緒だ。…本人が望むならな。」
「それまでにあたしがサトシを好きになってたら、あたしも一緒についていくってことね。」
「絶対にヒカリは来るかも。」
サトシが一呼吸を置く。そして、言い放った。

「その時に俺はハルカに答えを出す。
 …もちろん、俺はその答えをもう決めている。」
「え?」
「…俺は、ハルカの事が、大好きだ、ってね。」
「!!」
「…あれ、あたしは?」
「ヒカリ次第。
 ヒカリが好きになってくれる時、それが俺がヒカリの事を好きになる時だ。」
「…ん?でも、ハルカへの答えが固定されててさ、
 よーするに、あたしは好きになってもサトシをゲットできないってことでしょ!?」
「い、いや、それは」
「ひーどーいーでーすぅー!」
(もう、間違いなく、ヒカリはサトシの事が好きかも。)
ハルカがやれやれと思う。
ヒカリのその気迫に押されながら、サトシはサトシらしく答えた。

19:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:51:55 KRu9QWbK
「…俺はさ、どっちにするかなんて、決められないや!
 ヒカリも俺の事が好きになったら、俺は2人とも大好きだ!」
笑いながら言う。
ハルカもヒカリも、その言葉に唖然とし、そして、
「あははははは!」
「クスクス…サトシらしいかも!」
普通なら、軟弱で優柔不断と言われて両方から怒られるだろう。
でも、ハルカもヒカリも、おかしくって笑うしかなかった。
…これも、素直で純粋なサトシの魅力、なのかもしれない。

そんな事を話して笑っているうちに、ヒカリがふとポケッチを見ると、
「…あれ、もう2時?」
「ウソ?もう結構立ってたのかも。」
「ヒカリ、何時だっけ、連絡船。」
「6時だったかも。」
「かもって…ちゃんと調べたんじゃないのか!?」
「あと4時間、かも…」
正直、断言をしたくないのが本音だろう。
別れの時を、言いたくない、というわけである。しかも、6時と言えば
「ハルカとの旅がすべて終わって、ハルカが船に乗ってサヨナラした時も、」
「6時、だったかも…」
「…ずっとシンオウにいてもいいのにな…」
「あたしもそう思う。4人で旅をしたいよ。」
「でも、ハーリーさんに負けたこの間のコンテストの借りも返さないといけないかも!
 …サトシは、コンテストで頑張るわたしが、好きなんだから。」

サトシへの想い、タケシの料理、よきライバル、ヒカリ。
このシンオウで、わたしは3人から元気をチャージすることが出来た。
さびしいけど、また、頑張れるかも。


「…ねえ、サトシ。わがままかもしれないけどさ…
 …もう一度だけ、その、して、欲しいかも。」
「え?ハルカ、それって…」
「ちょ、あ、あたしが恥ずかしいから、そんな事言いださないでよ!」
ヒカリはまだ自分の気持ちに気付いてない。だからこそ驚く。
ハルカのその発言に嫉妬、羞恥、混乱。気がついたら、こんなことを言い出していた。

「あ、あたしも、参加する!」
「まあ、でないとその間ヒカリは仲間外れになって暇になるしな…はああ!?」
「ヒ、ヒカリ!?あなた何を言って…」
「え?あ、あわわ、ちょっと、可愛い乙女に何言わせてるのよ、サトシ!?」
「俺かよ!」
大騒ぎしつつも、結局ヒカリは前言撤回しなかった。

「サトシだって気持ち良くしたいだろうし、
 ハルカだって自分だけじゃ、あたしにたいして気を使うだろうし、
 し、仕方なくなんだから!そこのところちゃーんとわかってよね、サトシ!」
「わわ、わかってるから、耳元で騒ぐな!」
「いい!?今日だけだからね!?
 今後のシンオウでの旅の途中で、いくら頼んでもやってあげないから!」
「わかった、わかったから!」
(クス…もう、ヒカリったら…)
もはや完全にツンデレ状態。顔を真っ赤にしながら必死にサトシに叫んでいる。

「そんなに怒るなよ、無理にしなくたっていいだろ!」
「こーんなかわいい女の子にそんな事言うわけ!?
 いい!?サトシの事が好きとかじゃなくて、サトシがスケベだからやってあげるんだから!」
「なにぃー!?」
(クスクス…もう、時間無くなっちゃうかも。)

20:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:53:10 KRu9QWbK
リッシ湖はリゾート地。当然、そのための建物も立ち並んでいる。
ヒカリとハルカ(一応サトシも)はミクリカップで名が知れているので、
周りに怪しまれないようにしてうまいことたどり着いた。

受付は秘密厳守という事で受付から客の顔が見えないように仕切りが貼ってある。
「…えっと、三名様、ですか?」
それでも、2人ではなく3人というのは相当違和感を感じるだろう。
ましてや女が2人である。どうなってるんだろうと受付の女性は感じていた。
これでハルカ、ヒカリ、サトシという凄腕コーディネイターとばれたら何と思われるやら。
とはいえ、結果的に大きなトラブルもなく部屋に入った。

サトシがシャワーを浴びた後、ハルカとヒカリが一緒にシャワーを浴びる。
その間、サトシは裸でウォーターベッドに横になっていた。
「ハルカ…ヒカリ…ハルカ…ヒカリ…」
2人の名前を独り言のように交互に連呼する。
ハルカの時は気分が高揚しており勢いでやったが、今回はかなり緊張する。

「おっまたせー!」
「…。」
明るく笑顔のハルカと、そっぽを向いてふくれているヒカリ。
それでもヒカリは大事な部分を隠そうとせず、生まれたての体をサトシに見せる。
「えへへ、明るい方が私の裸がよく見えるでしょ?」
「そういや、昨日はハルカの体が暗くてよく見えなかったからな。」
「ったく、あんまりジロジロ見ないで、このド変態!」
何もそこまで怒る必要はないと思うのだが、ヒカリ君。

「…それじゃ、…何からはじめ…んっ!」
ハルカがいきなり唇を奪う。
その長いキスを、ヒカリはぼうぜんと見つめる。
「ん…ヒカリもやってみてよ!」
「あ、あたしも…?」
恐る恐るサトシに近づく。
そしてゆっくりを顔を近づけていく、サトシはヒカリの二の腕あたりを持って受け止める。

「…ヒカリ?」
だが、あともう少しというところで、ヒカリの動きが止まる。
「…おい、大丈夫か?」
持っている二の腕から、震えが来る。
緊張にも見えたが、ヒカリの顔を見た瞬間、それが違うと気付いた。
「…怖いのか?」
「そ、そんなわけないじゃない!あ、あたしが、そんな、根性無し…な…わけ…」
最初は強く言い張っていたが、段々と勢いがなくなってくる。
そしてサトシから目線を離した。
「ど、どうした?」
「ヒカリ、大丈夫?」
ハルカも心配する。

21:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:55:44 KRu9QWbK
「ううん、別に、エッチそのものが怖いというわけじゃないんだ。
 …でも、キスだけは…出来ない。」
「え?」
「あたしの傾いた考え方だけどさ、
 セックスとかは、『体』を求めあうものだと思うんだ。」
「…よく言ってる意味が分からないけど…じゃあキスは何なんだ?」
「キスはね…『心』を求めあうものだと思う。」
「!」
初恋のキスとか、慰めるときのキスとか、ヒカリはキスをそういうイメージに捕えているのだろう。
セフレの様に体だけを求める仲ならセックスはありでも、キスは好きな人としかできない、そう言う事である。
まだ、サトシに、自分の『心』を奪われる覚悟はできていなかった。
「…ごめん」
「しょうがないさ、無理やりやったって、いいわけがない。」
「…滅茶苦茶にしていいから、他の場所は。」
「それじゃ、お言葉に甘えて。」

サトシがヒカリの乳首に吸いつく。
とはいえ、サトシにはもちろん技術はない。たいしてヒカリは刺激を受けない。
「まったくもう、変態ね。」
「なんとでも言え。」
乳首を加えながら、ベッドにヒカリを押し倒す。
ヒカリの胸は膨らみかけで、ハルカと比べて相当小さい。(ハルカが相当大きいだけだが)
「…そんなにおっぱいがおいしい?」
(コクリ)
「ハルカと比べてもぜんぜんおっきくないんだけどな。まあ、いいけど。」
少しくすぐったい程度。ほとんど感じていない様子。

「…!?ハ、ハルカ!?」
「えへへ、私も参加!」
…そんなヒカリのもう片方の乳首に、ハルカも吸いついてきた。
サトシがそれに気付くと、思い切り乳首を吸い上げ始めた。
ハルカもそれに負けじと思い切り吸い上げる。ヒカリに少しずつ異変が出てきた。

「ちょ、ちょっと、強く、吸いすぎ…
 お、おかしくなっちゃいそう…」
「へー、そうなの?
 よーし、もっと意地悪しちゃえ!」
「え?ちょ、ちょっと!」
ハルカの手がヒカリの陰部にまわる。陰唇をなでまわし、中をかき混ぜる。
「んあ!ハルカまで…エッチ!
 やあ…なんなの、これ、や、やああっ!」
そして慣れた手つきで包皮を向いて、クリトリスを積んだ瞬間、
「ああああああっ!」
ヒカリもサトシと同じく、オナニーをしたことがない。
よって陰部に受ける初めての感覚に、長く持たなかった。すぐに絶頂を迎える。

22:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 16:57:46 KRu9QWbK
「はあ…はあ…2人とも、やりすぎだよ…ハルカの、エッチぃ…」
半分涙目である。
「うふふ、ヒカリ、かわいいかも。」
「…ふん!ハルカまで、こーんなに意地悪だったなんて!」
「あれれー?でも、すっごく息あがってるよ?
 こんなぐったりするまで感じちゃうなんて、ヒカリ、エッチかも!」
「ううう、うるさい!」
(こりゃ、間違いなくハルカが一番エッチだな。)
サトシがやれやれと思っているが、
ヒカリが怒っている姿をみて、ハルカはにやける。

「…あれえ?そんな抵抗する体力も残ってない体で、そんなこといっていいのかな~?」
「え?ちょっと、なによその言い方…あん!」
「大事な場所も準備万端かも!サトシ、一緒にヒカリをいじめちゃお!」
「やれやれ…ま、いいか。」
「ちょっと、サトシ!?…ああん!」
抵抗しようとするが、すかさずハルカが陰部に手を入れる。
脱力し、ベッドに仰向けにへたり込むヒカリ。

「それじゃ、サトシ。ヒカリのあそこを、きれいに舐めてあげて♪」
「あ、ああ。」
「ちょっと、今そんなとこいじられたら、あたし…んあああっ!」
「そうそう、サトシも上手になったじゃない♪」
サトシがヒカリの陰部を丁寧に舐めまわす。
夜にハルカに教えてもらったときと同じように。
まだ慣れてないので上手ではないが、ハルカがヒカリを感じやすくしてくれたおかげで、
「いやあ…サ、サトシ!…え、エッチぃ!…ああん!」
完全に力が抜け、抵抗できない。
快楽にただただ身を任せている。
「今度は指で思いっきり掻きまわして♪」
「あ、ああ。」
ハルカがサトシを使って楽しんでいる。
サトシが指を中に入れ、掻きまわす。
「いや、や、やめ…ああん!」
掻きまわしていくと、感じやすい部分にあたり喘ぐヒカリ。
そこだとわかった瞬間、サトシはそこを激しく集中攻撃する。
「サ、サトシ!激し…へ、変態!」
ヒカリが大声で反発するが、その快楽から逃れるすべはない。
そして、
「あん、また、もう我慢、でき…ああああああっ!」

23:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:00:34 KRu9QWbK
大量の潮が吹いた。サトシの顔に大量にかかる。
「あん、ヒカリったら、いけないコかも♪
 サトシにいやらしい液たーっぷりかけちゃって♪」
「ふ、ふざけないでよぉ…ちょっと、ハルカ!?」
「サトシー、手伝って?」
「え?何をするつもりだ…その縄は何だ?」
ハルカが手に縄を持っている。
そして椅子を持ってきて、体の力の抜けたヒカリを底に座らせる。そして、
「ちょっと、なにするの、ハルカ!手首を縛らないで!」
ヒカリの両手首を後ろに持っていき、椅子ともども縛る。
そして、少し上半身を傾け、脚を開いて足首を縄で縛り、縄のもう片端を持って別の場所にピンと張ってくくりつける。
大事な部分が丸見えになった状態のヒカリ。
「や、やめてよぉ…恥ずかしいよお…」
完全に目に涙がたまっている。いつ泣いてもおかしくない。
「ねえ、サトシ。…あたしも体が疼いてるんだけどぉ…」
「…言いたいことはなんとなくわかった。」

サトシとハルカが、ヒカリの前に立ってキスをする。
「ふ、二人とも!?」
深い深いキス。舌を絡めて、お互いを求めあう。
「や、やめて!恥ずかしい!」
「…ぷはあっ…もう、うるさいなあ、ヒカリ。
 せっかくのフレンチキスが、台無しじゃないの。」
「や、やめてよお、もう、恥ずかしいよお…」
「うふ、じゃあ、もっと恥ずかしくしてあげる。確かここに…あった!」
「…な、なにそれ、何する気!?
 それ、男の子のあれじゃないの!それをどうする…!!
 や、やめて!あたしのおちんちんに入れる気!?」
「ピーンポーン♪
 わかってるじゃないの、ヒカリ!」
ハルカが手にしたのは、部屋の中に置いてあったバイブレイダー。
先ほど指を突っ込まれたおかげで、
その先端部分をヒカリの陰部に接触させたことでハルカが何をたくらんだか分かったが、
もはや抵抗できる状態にはない。
「もう、自分のをおちんちん、って言うなんて、サトシみたい。
 さあて、入れちゃうね!」

24:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:02:37 KRu9QWbK
少しずつ入れていく。そのたびに喘ぎ、そして、
「えいっ!」
「ひあああああっ!」
最後は一気に挿入させる。一気に達するヒカリ、また陰部から液が垂れてくる。
「や、やめて…」
「ふふ、お楽しみはこれからよ、ヒカリ。
 スイッチ、オン!」
バイブレイダーのスイッチを入れる。音とともに、ヒカリの様子がますますおかしくなる。
「いやあああ、あん、んああっ、あああああっ!」
「もっと強くするわよ!」
「いやああああっ!もう、もう無理、あたし、んあああああっ!」
ハルカの暴走はとどまることを知らない。
サトシはそれを呆然と見ることしかできなかった。
「よーし、とどめ、最強モード!」
「や、やめて、ハルカっ!やああああああっ!」
これで4度目の絶頂。
だが、ハルカはスイッチを切ろうとせず、踵をかえす。
「ちょっと、ハルカ!止めて!お願い!」
ヒカリの真正面にはサトシの乗るウォーターベッドが見える。
ハルカはそのサトシの元にすり寄る。
「…いいのか?」
「うふふ、ヒカリに、いいものを見せてあげたくってさ。
 ほーら見て、ハルカ!」
「!!…んああっ!」

ハルカが股を開き、陰部を指でパカッと開く。
中がどうなってるか、鮮明にわかる。
「今のヒカリ、こーんなカッコしてるのよ!」
「や、やめて、言わないで…やああああっ!」
視覚効果とバイブレイダーにまた絶頂までイかされる。

「それじゃ、舐めて、サトシ…」
「あ、ああ。」
サトシが、ハルカの大事な部分がヒカリに見えるように、横から陰唇を舐める。
「み、見せないで、サトシ…」
眼を閉じようとしても、バイブレイダーのせいで力が抜けて目を閉じることすらできない。
背もたれの高い椅子なので、頭を天井に向けることもできない。
「ちゅく…ちゅく…」
「あん…ヒカリ、見てぇ…あなたも、こーんな感じで、すごくイヤらしい姿なのよ…」
「い、言わないで…ひああん!」
どれだけ絶頂に達しても、バイブレイダーは止まらない。
目には、自分を鏡にうつしたようないやらしい状況が見える。
どれほど力を抜いても、バイブレイダーに反応してまた力が入る。

「ん…」
「あん、サトシったら、何も言ってないのにおっぱい吸っちゃって…
 そんなにおいしい?」
「…。」
一心不乱に飲んでいる。
ハルカの胸は相当大きいので、両手に持って音を立てながら吸っている。
「サ、サトシったら、ハ、ハルカに、すごく、甘えん坊…んああっ!」
嫌がらせを言ったつもりだが、もはや複数の単語を文章としてうまくつなげられない。

25:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:04:26 KRu9QWbK
「…ねえ、サトシ。…おっぱい、好き?」
サトシが恥ずかしそうにうなずく。それを見て、
「うん、素直でよろしい、かも。
 それじゃあ素直に答えたご褒美に、いいことしてあげるね♪」
そういうと、体を90度回転させ、サトシの左半身がヒカリに見えるようにする。
そして膝立ちをするように指示。サトシのペニスが胴体からピンと立っている。
「やあ…サトシ、変態!
 なによ、そのおっきなのは…はあん!」
「じゃあ、サトシ、ここにサトシの大好きなおっぱいがあります。」
「う、うん。」
その10歳としては異常なほどの豊満な巨乳を、両手で持ち上げてそう言った。
「そして、この敏感なサトシのおちんちんに…」
「…?」
サトシはまだ何をされるか分からなかった。

「えいっ!」
「!?」
ハルカはその自慢の巨乳でサトシの陰茎を挟む。
そして扱くように上下させる。
「うああっ…な、なんだこれ、気持ちいいよ、ハルカ…」
「えへっ、よかった。」
「な、へ、変態!ド変態!…ああん!」
視覚的にも、感触的にも、極上のご褒美。
大好きな性的魅力に、自分の大事なものが包まれる快感。
「う、うああっ!」
「気持ちいい?いつでも出していいからね。」
「あ、ああ…もう、出そうだ…」
「え、もう!?」
「ハルカのおっぱいが…気持ち良すぎて…可愛いから…」
「ああん、エッチなサトシ。
 いつでも、思いっきりわたしにかけていいからね。」
「う、もう、俺…うああっ!」
「ひっ!?何、あれ!?」

白濁液が胸に挟まれた陰茎から大量に打ちあがる。
ヒカリから見ると、胸から白い液の噴水があがるように見えた。
「サ、サトシ、変態!やああああっ!」
それを見せられ、直後にヒカリはまた絶頂に達する。
「…サ、サトシ…ハルカ…ひどいよお…ひどいよお…」
目から涙をぼろぼろこぼす。
そして、文句ばっかり言ってたその口に、徐々に変化が見られ始めた。

26:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:08:22 KRu9QWbK
「…なんで、あたしだけ、仲間外れ…?」
「(!…そろそろ、いいかも。)ヒカリが素直じゃないからかも。」
「ハ、ハルカ…?」
「ヒカリが素直じゃないから、お仕置きしてたの。」
「う、うるさい!」
「…へえ、じゃあ、ずっとそのまま、1人でエッチな姿さらし続ける?」
「うう…」
ヒカリの涙が止まらない。ハルカはそれを楽しんでいる。
…そして、ついにヒカリも折れた。

「お、お願い、ハルカ!あたしも、サトシと、エッチな事、したいよお!」
「…やっと言えたかも。
 それじゃ、ちょっと見ててね。実技の前に、予習は必要かも!」
「うええん、まだなの?ハルカぁ…」
「もうちょっとの、我慢かも。何も分かってなかったら、サトシも気持ち良くならないかも。
 サトシを気持ちよくさせたいなら、ちゃんとわたしのやることを見てて。」
泣きながらうなずくヒカリ。
ハルカの意地悪もようやくおさまったようで、手足に縛ってあった紐をすべて解き放ち、
バイブレイターもスイッチを切って抜いた後、ハルカは再びサトシの元へ行く。
「…それじゃ、サトシ。お願いね。」
「ああ。ん…」
お互いが上下さかさまに横になり、サトシがハルカの陰唇を舐める間にハルカは陰茎を舐める。
お互いがお互いを求めあうように、いたわるように愛撫し続ける。

(ゴクリ…)
ヒカリが唾を飲み込む。自分も早く輪の中に入りたい、そんなところだろう。
「そろそろいいか?」
「うん…」
お互いの性器がとろとろになる。
サトシはハルカを脇から抱えあげ、上から照準を合わせ、ゆっくりハルカの体を下す。
そして先ほどの射精から再び固くなったその陰茎を、ハルカの陰部にあてがい、

…脇を抱えていた手を、一気に離した。
「んああっ!」
ハルカを貫くサトシ。
貫いた瞬間互いが抱き合い、腰を激しく動かす。
「い、いいかも…サトシぃ!」
「ハルカ…うああっ!」
ヒカリはその輪に入れず、半生殺し状態。
彼らの情事が終わるのを、我慢しながら必死に待っている。
「ヒ、ヒカリ、気持ちいいかも、これが、セックス、だよ!」
「…これが、セックス…」
ヒカリはサトシと違って一応単語とその意味は知っていた。
だがもちろん、見るのは初めてである。それも始めてみるのが生。
オナニーをしたことがないので、なおさら強烈である。
「そ、そろそろだすぜ、ハルカ!」
「う、うん!出して!たくさん、わたしの中に…」

解き放った。
ハルカの中に、サトシがたくさん入っていった。
「あああああっ!」
(ハ、ハルカ!)
ヒカリも手に汗を握った。
そのあと、ハルカはサトシの腕の中でぐったりとしながら、ヒカリに向かってほほ笑んだ。
「…さ、やろ?ヒカリ。
 3人で、一緒にさ。」
「…うん!」
涙目ながら、笑顔でうなずいた。

27:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:09:16 KRu9QWbK
「ん…」
ヒカリとハルカが、サトシに口づけしている。
と言っても、ハルカはフレンチキスである一方、ヒカリは陰茎にキスをしている。
ハルカのアドバイスで舌を短く出してチロチロ舐めながら、先端にキスをしている。
その仕草がなんともたまらない。

「ヒ、ヒカリ、気持ちいい…」
「…ありがと、嬉しい、サトシ…」
(ヒカリもやっぱり、サトシの事を好きになる運命だったのね。
 …一緒に旅することになった日に、決まった運命。
 サトシと旅する女の子は、誰だって、サトシに惹かれちゃう。)
ハルカは口を離し、サトシをあおむけに押し倒す。
ヒカリはそれに気付かぬまま一心不乱に陰茎を舐め続ける。

「ハルカ?…んんっ!」
ハルカはサトシの顔の上に膝立ちするや否や、軽くサトシの顔面に腰かけた。
「さ、好きなだけしゃぶって…」
「んぷう…んっ…」
「んあっ!」
ハルカはサトシを潰さないよう、その上でサトシが離れてしまうので腰を上げないよう、
太股をガクガクさせ、股間の愛撫による快感と戦いながら、かなりしんどい体勢を維持する。

だが、いつまでも耐えきれない。
(も、もうだめ!)
力尽きる寸前に前方に倒れこみ、四つん這い状態で何とかサトシの顔面に腰かけずに済んだ。
同時に絶頂に達して、サトシに尻を向けた状態で潮を噴射した。

サトシも同時に、ヒカリの愛撫に耐えきれなくなっていた。
あれほど出しても、彼の精液はまだまだ尽きない。この2人がいかに魅力的か、という事でもあろう。
そして、サトシの絶頂は、ちょうどヒカリがハルカのアドバイスで
尿道を唇の先で吸っている時に来た。

「うあっ!」
「!!!??」
いきなり尿道から出てくる液体。
吸っていたせいで、残らず口内に入っていく精液。
だが、ヒカリは精液の事を知らないので、
(ちょっとサトシ!いくら気持ち良くても、おしっこを出さないでよ!
 …でも、おしっこって、こんなべとべとだったっけ…?と、とにかく吐き出そう!)
全部吐き出した。
だが、口から出てきたのは、白い、間違いなく尿ではない液体だった。
青いゴム製のウォーターベッドに、白い水たまりができる。

28:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:13:18 KRu9QWbK
「え…何これ…」
「あー、ヒカリ、いけないかもー!」
「え?ハルカ!?」
「せっかくサトシが出してくれたのに、これはね、愛の液なんだよ。
 ほら、こうやって…」
唇を尖らせて半分ほど吸い込み、ゴクンと飲みこんだ。
「男の人はね、可愛い女の子に、自分の愛の液を飲んでほしいものなんだよ。
 …おいしい。」
口をぬぐいながらそう言う。
半信半疑で残りの半分の精液を飲んでみる。
「どう?」
「う…にがあ…気持ち悪い…
 …でも、…不思議な味…」
「でしょ?さ、…本番いこうか。」
「え?ハ、ハルカ、本番って…」
もう何を指すかは分かるだろう。
とはいえ、ヒカリはサトシと同じ人間だと思った方がいい。ちゃんと説明は欠かさない。

「さっき口で飲んだ愛の液を、今度はヒカリのおちんちんで飲むのよ。」
「え、どうやって…
 ま、まさか、さっき言ってた、えっと確か!セックス!」
「…な、なんか、そのまんまその言葉を言われると恥ずかしいかも…」
モノ覚えは幾分かサトシよりいいのかもしれない。
ハルカの言葉をきちんと理解し、それに応じて記憶をフィードバックさせた。
そしてみごとにサトシとハルカの陰部がつながるシーンを思い出したのである。

ヒカリがサトシの前で仰向けになる。
もうすべてを好きにして、という感じで、腕は体を隠そうとせず、
とろんとした目でサトシを見つめていた。
「それじゃ、まずは準備運動かも。」
ハルカに教えられながら、まずは乳首を舐めてあげる。
吸ったりはせず、ゆっくりと舌で転がす。
この程度でイクことはないが、程よい快感にヒカリは心地よさを感じていた。
「ハルカよりちっちゃくって…ごめんね。おいしく…ないでしょ?」
(フルフル)
サトシが首を横に振る。
ヒカリも当然ハルカと一緒で母乳は出ないがサトシは満足そうにしている。

「…ひゃん、ハルカ!?」
ハルカは陰唇をしゃぶっている。
いやらしい音を立てながら、ヒカリの敏感なところをいじめている。
「や、やあ…サ、サトシ、サトシに、あたしのところを…」
(…サトシに舐めてもらいたいのね。やっぱ、わたしじゃ駄目かも。)
サトシにヒカリの陰部を責めるように言った。
サトシがヒカリの下半身の方に移動し、今度はハルカがヒカリの目の前に立つ。

29:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:14:49 KRu9QWbK
そして先ほどと同様に、
「ねー、ヒカリ。
 女の子のおちんちんって、こうなっているのよ!」
「ハ、ハルカ!?
 そ、そんな恥ずかしいとこ、み、見せ」
「今からサトシにね、ヒカリのいやらしいこの部分を舐められるのかも!」
「い、言わないで、恥ずか…ひゃんっ!」
サトシがヒカリの陰部を舐めはじめた。
同時に、ハルカがヒカリの目の前でオナニーを始める。

「ほらあ…ヒカリ…こんな風に、サトシにめちゃくちゃにされてるのよ…」
「は、恥ずかしいよお、やめてよお!
 …ひあ!」
ハルカの陰唇から、一滴ぽたりと落ちる液体。
「ちょっと、おしっこ垂らさないでよ!」
「これはね、気持ち良くなった時に出る、女の子の愛の液なの。
 ヒカリだって、さっきから何度も出してたし、今も、ほら…」
サトシの方からジュルジュルと音が聞こえる。
「ヒカリの愛の液を、飲んでくれてるのかも。」
「ひゃああん!や、ああん!サ、サトシ…ああん!」
体全体が痙攣を起こす。
本日何度目かの絶頂を迎えた。

「はあ…はあ…ん!?」
「ほーら、ヒカリも、わたしのおちんちん舐めて…」
「んんー!」
先ほどサトシにやったことと同じことをヒカリにしている。
ヒカリは最初は拒絶の意思を示していた様だが、
どの道ハルカに逆らえない事を悟るとハルカの陰部をしゃぶりはじめた。
(な…なんか…変な味だよお…)
「ヒカリは今、ハルカに、そんなことされてるんだよー?」
(い、言わないで!恥ずかしいよお!)
そう思いながら、強制的にしゃぶられ続ける。
サトシに敏感なところをなめられ、だんだんおかしくなって行った。
(あ、あたし、あたし…もう、おかしくなっちゃい…)
そして、サトシがクリトリスを甘噛み。
その強烈な衝撃をいきなり受け、突然限界は訪れた。

「んんんんーっ!」
大きな喘ぎ声とともに、大量の潮を噴射した。
サトシに大量に降りかかる。
「…けほっ…すごいな、ヒカリ…」
「サ、サトシにオシッコ、かけちゃって…じゃなくって、愛の、液、だっけ?」
「うふふ、分かってきたかも。」
しばらくヒカリは動けず、とりあえず呼吸が整うのを待つ、そして、

ヒカリが体を起こすが、どうも様子がおかしい
「あ、あのさ…」
正座をして、陰部を手で隠し、脚をすり合わせてもじもじしている。
「どうしたのかなー?なにかをして欲しいように見えるかも、ねー、サトシ。」
(もう絶対にお前は何か分かってるよな、ハルカ。)
「ほーら、言ってごらん?」
「は、恥ずかしいよぉ…」
また涙目になる。しかしこのままだと、一生やってもらえない。
意を決して、ヒカリが下を向きながら叫んだ。
「サトシ、あたしと、セックスしてよ!サトシと、したいよ!」

30:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:15:54 KRu9QWbK
一瞬、時が止まったようだった、一瞬だけしんと静まり返った。
もちろんいずれはそうするつもりだったが、それでもサトシは驚いた。
「わーっ、ヒカリったら、はっずかしー!」
「ハ、ハルカ!やめてよ!」
また意地悪なハルカに戻る。またヒカリが泣きかける。
…それを、優しさが包み込む。
「…サ、サトシ…」
「セックスしよう、ヒカリ…」
優しく、ヒカリの体を抱くサトシ。
すべすべの柔らかい肌、華奢な体、そして、サトシを求める心、全てを一身に受けて抱く。
「ありがと、サトシ…」
「ああ、俺も、ヒカリとやりたい…」
(…ラブラブかも。)
流石にこの場に自分が割り込むのはまずいと感じ、
この2人のセックスだけは何もせずに見守ろうとハルカは心に決めた。

ゆっくりと体を持ち上げ、陰茎をあてがい、そして体を降ろしてゆっくりと入れる。
ハルカの二の舞にならないよう、処女のヒカリをいたわるようにゆっくりと。
(慎重に、ゆっくり…)
少しずつ入っていく。
あまりのスローペースにヒカリは疑問を持ったが、
「つうっ!」
とある場所まで到達した時、一気に痛みが襲う。やはりどれだけ注意しても、それを免れることはできない。
痛みを訴えた瞬間、サトシがヒカリの体を下していた腕をとめる。
「…大丈夫か?」
「…痛いね、セックスって…」
「…。や、やめる?」
不安そうにヒカリに問う。
ハルカと違い、ヒカリは最初は痛いものであるという事を知らないからである。

「…サトシは気持ちいいの?」
「え?…いや、そりゃ俺は気持ちいいけどでも…」
「だったら、続けよ。」
「え?」
「サトシがスケベで、気持ち良くなりたいって言うんだからしょうがなく、って言ったでしょ?」
「…さっき俺としたいって言ってなかった?」
「も、文句言わない!男ならさっさとやる!」
ヒカリに対する罪悪感がどこかに行ってしまった。
苦笑いしながら、再びヒカリをゆっくりと降ろす。

(いててて…こりゃ、半端じゃなく痛いよぉ…)
ハルカの方を見る。
ハルカはヒカリに笑ってみせる。
(ハルカも、痛かったんだね。
 …でも、あたしもハルカも、サトシとつながりたい、って言う想いが最優先、って事か。)
そしてサトシの陰茎がすべて入り込んだ。
同時にヒカリの一番奥に亀頭が到達したため、一層激しい痛みがヒカリを襲う。
(こ、こりゃ痛い…
 この状態でさっきハルカがやったように腰を動かすんだよね、そしたら痛みは…)
ただでさえ激痛なのに、
これで陰茎を出し入れしたら、奥を突いたり中で陰茎と肉壁が擦れるせいでさらに痛みは増す。
ヒカリは覚悟を決めた…

31:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:17:25 KRu9QWbK
…が、サトシはヒカリの中に陰茎を差し込んだまま、全く動かない。
「力、入ってる。これじゃあ痛みは増すばかりだ。
 俺とセックスしたい気持ちは分かっているけど、そんなおびえたヒカリと、俺はできない。」
「ちょ、ちょっと、ダイジョーブだって!」
「…肩が震えてる。
 今もただでさえ痛いのに、これで抜き入れしたらと考えると、」
「いやだ、やめたくない!
 サトシと、やりたい、今ここで痛みにおびえてやめたら、あたし一生サトシとできない!」
ヒカリの必死の想いをサトシにぶつける。

「…誰もやめるなんて言ってない。やめるわけないだろ、ヒカリ。」
「え…」
「今も相当の激痛に苦しんでるんだろ?」
「う、うん…」
貫いたままの状態でも、相当苦しい。
ヒカリはそのことを正直に答える。

「…だから、その痛みや怖さが消えるまで、ずっとこのままでいよう。」
「!」
サトシがヒカリを貫いた状態のまま、抱く。
ヒカリはサトシの行動に驚くばかり。
「サトシ…」
「その痛みが消えるまで、俺がヒカリを守ってやる。」
腕にそっと力を入れる。
サトシのぬくもりを感じる。徐々に痛みに対する怖さが消えていき、震えもなくなっていく。

(なに…この感覚…)
まだ痛みは完全には収まってはいない。
だがそれ以上に、サトシの抱擁に安心感を感じていた。
ほんの数分だったが、ヒカリには数時間に感じた。
(…本当にやさしいよね、サトシは。)
ハルカは嬉しそうに2人の抱き合う姿を見ていた。

「…お願い。」
「もう、大丈夫か?」
「うん。ダイジョウブダイジョーブ。」
サトシが脇を持ってゆっくりとヒカリの体を浮かせ、そして降ろす。
ゆっくりと浮かせ、また降ろす。陰茎が陰唇から出入りする。

32:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:17:59 KRu9QWbK
「はあん…ああん…やあん…」
そのスローモーな情事に、ヒカリが静かにあえぐ。痛みは、まったく無くなっていた。
「もっと、…激しくて、いいよ。」
「ああ、わかった。」
脇を持っていた手を離し、腰を激しく動かす。
腰の動きの反動でヒカリの腰は少し宙に浮き、また落ちる。
陰茎が出入りする動きが激しくなり、ヒカリはさらに強い快感を覚える。

「あん…やあん!ああっ!はあん!あん…」
「ヒ、ヒカリ、やべ、そろそろ、出そう…」
「だ、だして…あたしの…やあん!」
快楽で意識がもうろうとしてきた。ハルカより感じやすい体かもしれない。

「サ、サトシ、い、いっちゃうよお!」
「で、出るぞ!」
「だ、出して!サトシ!大好きぃ!」

…え?
今、ヒカリ、俺に、大好きって…
ハルカが聞いた時は、意識してないって笑って言ってたのに…?
あれだけ、鈍感で、俺の事は恋愛対象として見るわけがないって言ってたのに…?

…ヒカリ、俺の事、好きなのか…?

「うあああっ!」
「ああああああああっ!」
サトシが思い切り射精する。大量の精液が、ヒカリの中を蹂躙する。
「あ、あふれ…そう…」
「ああっ…ヒ、ヒカリ…」
「たくさん…入ってくるぅ………。」
「ヒ、ヒカリ?」
直後に、ヒカリは気絶した。長い事快楽に溺れ、サトシの精子をもらって力尽きたのだろう。

(多分、意識がもうろうとして思わず言ったんだろうけど、
 …理性がなくなって、本当の気持ちをつい言っちゃったのかも。)
ヒカリが大好き、と言った事は、しっかりハルカも聞いていた。

33:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:20:05 KRu9QWbK
「すう…すう…」
「完全に寝ちゃったかも。」
「船の時間、大丈夫か?」
「うん、まだ3時間ある。」
「まだこの部屋に入って1時間弱か、意外と経ってないな。」
「うーん…サトシぃ…」
ヒカリは寝言でサトシの名前を連呼している。

「…ねえ、最後に、最後にもう1度だけしない?
 サトシと、また、離れ離れになっちゃうから。」
「ハルカ…」
「これ以上やると、もっとセックスしたくなってもっとサトシと別れるのが名残惜しくなるのは分かってる。
 でも、…どうしても。
 さっきやったセックスが、最後って意識がなかったから、
 …今のままじゃサトシと別れる覚悟が出来なくって。
 だから…あと1回だけ。ちゃんとこれが最後のセックスって覚悟はしてるから。」
「…ああ、わかった。
 絶対に、あと1回だけ、な。」
「うん!」
2人が抱き合って、熱いキスを交わした。


「…あれ?バテてる?」
「どうしてだ?」
「いや、動きが遅いから…わたし、もう痛みを感じない体になってるんだよ。」
「まあ、そりゃあれだけ何度も動けば、無理はないだろ…」
サトシの腰の動きがえらく遅い。
とはいえ、2人の女の子を相手にすれば、いかに数々の冒険をしてきたサトシでも辛いものがある。
「…しょうがないなあ。えいっ!」
「わわっ!」
ハルカがサトシを押し倒し、自分から腰を動かす。
「サトシは動かなくていいから、私に任せて!」
「あ、ああ…」
ハルカがそう言うと、腰を懸命に動かす。
…もうこれで、サトシとは当分セックスできない。だから、できるだけ、深く、味わって。
「おいしい…サトシ。」
「なんか、なんとも、言えないかな…」
だいぶセックスにも慣れてきて、セックスしながら話す余裕も生まれてきた。
とはいえ、だんだん腰の感覚がおかしくなってくる。

「ハ…ハルカ、きつい…」
「あ、そう?
 うふふ、サトシ、…最後に、思い切り、お願い。」
「ああ…ずっとハルカのハラの中に残るくらい、たくさん出してやる!」
「うん!」
サトシが、最後の射精をした。
流石に量はそんなになかったが、ハルカは満足だった。
ハルカはその精液を、膣の中で大事に味わっている。

…これがサトシとの、最後のセックスだから。

34:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:22:32 KRu9QWbK
「…終わっちゃったね。」
「ああ。」
「サトシはさ、ヒカリとは…その、旅の途中で」
「しねえよ。
 …ハルカが俺を信じて、ヒカリにすべてを打ち明けさせてくれた。
 俺には、ハルカとヒカリが、不公平のないようにする義務がある。」
「…無理しなくてもいいかも。」
「だーめだ、次セックスするときも、ハルカとヒカリの3人で、だ!」

…どこからともなく声がしてきた。
「あたしがいつ、サトシとやるって?」
「へ?」
「いつの間に起きてたのかも!?」
「あのくらいのことで、あたしはヘバりませーんー!」
いつの間にか、ヒカリが目を覚ましていた。
どうやら、2人の会話を、途中からきいていたようで、

「いい?サトシ。
 今日の事で気をよくしたら、あたし怒るから!
 もういくら頼んだってサトシとは旅の途中ではやらないからね!こっちからお断りよ!」
「…いや、さっきハルカにそう言ったんだけど。」
「サトシがそんな事言う資格ありませんー!
 いい?サトシが気持ち良くなりたいから、ハルカの事もあるし仕方なくやってあげたんだからね!
 言っとくけど、あたしがサトシを好きになるなんて思っているとしたら、大間違いよ!」

…その言葉に、2人は静まり返る。
別に悪い意味ではない。…ヒカリのその言葉に唖然とし、そして、
「ははははははっ!」
「あはははははは!」
「な、…なによ、どうしたのよ、2人とも。」
「だってヒカリ!
 さっき、大声で思いきり『サトシ、大好きぃ!』って言ってたかも!」
「かも、じゃねえよ、言ってたよ、大声で!」
2人とも大笑い。
ヒカリの顔は真っ赤になっている。
「ちょっと、2人とも、嘘ついてからかわないで!
 あたしが、そんな事サトシに言うはずない…じゃない…」
ヒカリは割と記憶力がよく、頭もいい。
…なんとなく、思い出してしまった。
サトシとセックスして絶頂に達する直前に、そんな事を、思わず口にした記憶が…

35:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:22:56 KRu9QWbK
(あ…あたし…なんであんな事…)
「思い出したか?ヒカリ!」
「…ば、馬鹿!そんな事一言も言ってませんー!」
「そ、そんなに怒らなくても…」
「いーだ!サトシのエッチ!変態!…あれ?」
ヒカリの体からすっと力が抜ける。
「お、おい、どうした、ヒカリ…」
「…すう…すう…」

やはりヒカリの体力は限界に達していた。
なぜ一時的に起きることが出来たのかは謎だが、この際どうでもいい。
「やれやれ、素直じゃねえな、ヒカリは。」
「そう言うサトシは、ヒカリの事どう思ってるの?」
「言ったろ?今はまだ分からない。そもそも、人を好きになるってどう言う事かが分からない。」
「サトシも人の事言えないかも。」
「でも、こうも言った。
 ヒカリが好きになってくれる時、それが俺がヒカリの事を好きになる時だ、ってね。」
「…ふふ、そうだったね。」

ぐったりとして完全に眠っているヒカリを連れて一通りシャワーで情事のあとを洗い流し、
ハルカが慣れた手つきでヒカリに服を着せ、サトシもハルカも服を着た。
…服を着る前に、お互いの裸を名残惜しそうに見ながら、最後のキスをしたのは、ヒカリには内緒。

36:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:23:25 KRu9QWbK
それから2時間、船の時間が来るまで、サトシとハルカはリッシ湖周辺の散策を楽しんだ。
いろんな話をしながら。
全てを打ち明け、サトシへの想いが通じたハルカは、最高の笑顔をしていた。
ちなみに、ヒカリはサトシがずっと背負い続けていたが、結局港でハルカと別れる時まで起きなかった。

37:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:23:49 KRu9QWbK
「…ずっと忘れてたような気がする。
 ファイナルの時の、ただもう夢中でポッチャマと1つになったような感じ。」
「その気持ち、忘れないで。
 次に会ったときは、絶対負けないかも!」
「…それは、あたしのセリフでもあるよ。」
港でのお別れの時。ちゃんとノゾミも港でハルカの見送りに来ていた。

「ノゾミも、これからのコンテスト、頑張ってね。」
「ああ、ハルカもね。」
「もちろん!」

タケシもたくさんのナンパとたくさんの毒突きを終え、ちゃんと港に帰っていた。
「ジョウトにも、おいしい物がいっぱいあるけど、食べ過ぎるなよ。」
「わかってまーすっ!えへっ♪
 久しぶりのタケシのお料理、おいしかったわー!」
食べ過ぎるなと言う忠告は、間違いなくジョウトに帰った時には頭から消えているであろう。

そして、ピカチュウを肩に乗せたこの少年、サトシ。
「ハルカ、ジョウトのコンテスト、しっかりな。
(優勝したら、もう一度会おうぜ。…約束を果たすためにな!)」
「ピカー!」
「ええ、サトシもシンオウリーグ挑戦、頑張ってね!
(優勝して、わたしを迎えに来てね。…待ってるから!)」
「ああ!」
「ピカピカ!」
固く握手を交わし、…そう誓った。

汽笛とともに、連絡船が出港する。ハルカもサトシもヒカリも、大きく手を振る。
ハルカが大声でサトシたちに叫ぶ。…最高の笑顔で。
「さよーならーーー!」

ポケモンコンテスト、ミクリカップは、ヒカリの優勝で幕を閉じた。
復活のリボンをゲットして、トップコーディネーターを目指すサトシたちとの旅は、まだまだ、続く。

(サトシとのトネリコリボン、そして、…サトシのものが、わたしの中に入ってる。
 いつも、サトシとつながってる、うん、ジョウトでも元気を出して、ガンバれるかも!)
この物語は、そんなミクリカップで起こった、もう1つの物語であった。

38:ミクリカップサブストーリー 後編
08/06/23 17:25:35 KRu9QWbK
結局はヒカリも参加させちゃいました;
アニメの設定からすればありえない、と言い続けて、
結局書いてしまった;

それでも見てる人が楽しめればそれでいいけど。
なんか長ったらしくなって内容が雑になってる。

39:名無しさん@ピンキー
08/06/23 19:14:36 kzhqU6Bd
ツンデレの存在が賛否両論の予感
ともあれ乙華麗

40:名無しさん@ピンキー
08/06/24 21:30:37 cx1gPtHB
長編乙、良かったよ

41:名無しさん@ピンキー
08/06/26 16:42:36 iSsqTwId
過疎age

42:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/06/26 20:34:58 xhO69Fk/
前のスレッドどーにかしないと集まらないよ、ここ。

43:刹那=F=セルゲイ
08/06/26 23:35:14 Pll+ZcyG
二つ話を考えたんだがそのうちの一つについて聞こう。

ポケモンバトルに嫌気が差したトレーナーと
別れたポケモンたちが主人のことを忘れられずに人間の少女になって
化けて出るってのを書くのはここでいいのか?
ここでいいなら書くぞ?
タイトルは化けモン。
主人公手持ち一覧(括弧内は確定してない。お勧めポケモンあったらリクエストください。)
 カメックス
 ゲンガー
 ピジョット
(フーディンorサーナイト)
(ナッシー)
(キュウコン)

もう一本はカンナが襲われる話。
タイトルは、カンナがイノムーを使うわけ。
これは問題ないと思うが・・・。

44:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/06/26 23:54:40 xhO69Fk/

人間化のネタに近いものを今書いてる最中なのだが。
まあ、同じ趣旨の話が並ぶのも爽快か。

しかし、その6体を見る限り、第1期か?

45:刹那=F=セルゲイ
08/06/27 00:14:08 cSRGa496
おお、そうか。助かる。
萌えもんとやらを参考にしようとしたが、解釈がまったく違ってた。
ふと考えたが、ポケモンって貞操概念がものすごいんだな。
対戦も楽しむ人だが、あの繁殖力はすごいの一言に尽きる。

世界観は、どっちもFL準拠。
主役はサトシではないです。
どうも一番ポケモンらしいのがFLだからな。
だんだんネタ切れ感がしてきてる・・・。

46:刹那=F=セルゲイ
08/06/27 00:52:23 cSRGa496
10年前・・・。
俺は夢を追う青年だった・・・。
夢まであと少しだった。
最後のジムを後にした俺にトレーナーがつっかって来た。
俺はいった。
「やめておけ、お前のポケモンじゃ俺のポケモンに勝てない。」
トレーナーは言った。
「勝負はやるまで分からないじゃないか!!臆病者!!」
馬鹿なやつだ。面倒くさくなった俺は戦って決着をつけるとにした。
馬鹿は自分だった。戦わなければよかった。
「ルールは一対一。最強のポケモンを出す。文句ないな?」
「あぁ、ないぜ!!」
威勢だけはいいやつだ。
「いけっ!!リザードン!!」
「行け。カメックス!!」
二人は同時にポケモンを繰り出した。
相手はリザードン。強い技を出しても耐えるだろう。
それが相手のためであり、そして疲れたカメックスのためである。
その判断が間違っていた・・・。
「カメックス、一撃で終わらせろ、ハイドロポンプ!!」
カメックスはハイドロポンプを使った。
しかし、その威力はあまりにも強すぎた。
どうやら疲れた体でパワーを調節しきれなかったらしい。
リザードンは倒れた・・・。
勝負はついた。しかし、相手は進化したてのリザードンだった・・・。
相手のリザードンはハイドロポンプのパワーに耐え切れずに死んでしまった。
相手は泣きじゃくっていた。当然だ。パートナーが死んだのだから。
俺はそれ以来戦うのが怖くなった。もしかしたら相手を殺してしまうかもしれない。
相手に殺されてしまうかもしれない・・・。
俺はポケモン全員と分かれることを決意した・・・。
みんな涙していた。俺も分かれたくないという気持ちがあった。
だが、俺はあいつらを生き物を殺す道具にしたくなかった・・・。
俺は山奥に木の実を植えてそれを育てそれを月に一回、下の町で
金に換えて暮らすことにした・・・。
トレーナーに会いたくない。ポケモンも見たくない。
そんな暮らしが10年続いた。そんなある日のことだ。
青い髪をした女が俺のところにやってきた・・・。

47:名無しさん@ピンキー
08/06/27 15:08:47 s72JMJnT
・・・とかwwwww
三点リーダの使い方知らないの?www

48:名無しさん@ピンキー
08/06/27 18:34:31 C65NZU9t
た。が多いな

49:刹那=F=セルゲイ
08/06/28 00:03:23 XmNiUCsI
>>47 知らなかった。使い方を教えてくれてありが㌧。
>>48 過去の話だからと言い訳をしてみる。

ようやく本編開始。

ある日、青い髪をした女がここに来た。
無口でおしとやかそうな外見のきれいな人だった
こんな所に客が来たのは初めてのことだ。
俺は人やポケモンから離れるためにそこにいるのだから。
俺は女を不審に思った。
「こんな所に何のようだ?ここには何もないぞ?」
すると彼女はこう答えた。
「訳あって人里を離れたくてここに来ました。
しばらくここに泊めていただけませんか?」
と、女は言った。
俺は少し考える。
もし普通の人間だったら追い返していたところだろう。
だが、あの女は違った。その女には失礼な話だろうが
あの女には昔、別れたカメックスの面影がある。
どことなく、雰囲気が似ていた。
あいつも俺に何かを訴えることは少なかった。
でも俺はあいつの気持ちを理解していたつもりだった…。
とうとう、俺にはその女を突っ返すことはできなかった。
「いいだろう、で名前は何だ?」
俺は女に名を尋ねる。
「薫子と申します。これからお世話になります。」
薫子…。何かの間違いじゃないのか?
薫子は俺が一度カメックスにふざけてつけた名前だ。
俺がエリートトレーナーに振られて落ち込んでるときに
6匹全員が俺のことを心配して動揺していた。
だから俺が鎮めるためにあいつらにふざけて女の名前をつけたことがある。
当然、気持ち悪くなってそう呼ぶのはすぐにやめたが、
俺もあいつらも元気になったから結果オーライだ。
「そうか…。ふっ。」笑いを隠せない俺。
「なにかおかしな名前だったでしょうか…?」
不思議そうに聞く薫子。
「いや、なんでもないさ。それより、
泊まるからには家事とかちゃんとできるんだよな?」
「少しくらいは・・・。」
こうして、俺と薫子の生活が始まった。

50:刹那=F=セルゲイ
08/06/28 00:41:07 XmNiUCsI
薫子の家事は上手とは言えなかった。
料理もあまり美味しくなかった。
しかし、上達はすさまじかった。
3日でうまい飯が作れるようになるとは俺も思ってなかった。
そんなある日の雨の日のことだった。
「降ってますね…。」
「あぁ、あいつの雨乞いを思い出す。」
「あいつ?誰の事でしょうか?」
やはりあいつには不思議な力がある。カメックスに似てるんだ…。
他の人間には絶対に言わないことだった。
一生、誰にも言わないつもりだった。
だが、場の雰囲気も手伝って口を開いてしまった…。
「カメックスのことだ。俺たちが火事に出くわしたときに
雨乞いで雨を降らしたんだよ。その事を思い出してさ。」
「そのカメックスは今、どうしていますか?」
薫子は聞いてきた。俺は話さないと決めていたのだが、
やっぱり誰かに話したかった。一人で抱え込みたくなかった。
「知らねぇ。俺が聞きたいくらいだ。
そのカメックスとは別れたんだ。それがお互いのためだ…。
勝手な人間だと思うならそう思えばいい。すくなくとも
俺もあいつもそう思ってる…。」
俺はあの過去を話した…。薫子はその過去に聞き入っていた。
「今、そのカメックスはあなたの事をどう思ってると思いますか?」
薫子は聞いてきた。痛い質問だ。
「決まってるだろ。自分の勝手で逃がした俺の事を憎んでる。
当然の事だ。俺は自分勝手すぎた。でも俺はあいつらに会いたくない。
もうポケモンは見たくないんだよ!!」
薫子は俺を胸の中に抱きとめた…。
ここだけの話、薫子の胸はけっこう大きい。
そして、今触った感触、けっこう柔らかい。
そうしながら、俺の頭をさする。
「そのカメックスは、そうは思っていませんよ。
マスターの気持ちはよく分かりますから…。」
「気休めはいらない!!適当なことを言うな!!」
俺は薫子の腕から出ようとする。が、彼女の腕はがっちりとして離れない。
「離せ!!」
「離しません。もう私はあなたと別れたくない!!」
「お前に何が分かる!!」
俺は叫んだ。罵ってくれたほうがよっぽどマシだった。
「全部分かります。私は…。」
薫子はそこにはいなかった。その代わり俺の前にいたのは
カメックスだった。
カメックスは薫子に戻り、
泣きじゃくりながら言った。
「あなたのカメックスですから…。」
「嘘、だろ…。」
俺は一瞬、何が起こったのかわからなかった。
ポケモンが人間に化けるなんてありえない。
それに薫子に俺を恨む様子はなかった。
「マスター。ただいま…。」
薫子は俺を抱きとめた…。俺はカメックスの胸の中で泣いた。
彼女のふたつの膨らみは俺の全てをうけいれてくれた…。

今日はココまで。エロが薄いのは勘弁な。
これから濃くなるから。

51:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/06/28 01:03:52 a2z6VDOu
話は最高。
ただ人選はちょっと間違ってないか?

カメックスはごついイメージがあるし、
御三家の最終進化形でかわいいイメージがあるのは…
…メガニウムかな。
あえて進化させずにベイリーフがいいのかもしれない。

52:暴走ボート ◆z95s/qs7OM
08/06/28 01:10:10 a2z6VDOu
と言うわけで俺も書く。

恒例のコウキ×ヒカリ第5弾。
もっとも、原作の人に頼んで書かせてもらってるから
俺の分で考えれば第3弾。

今思えば、エロがない気がする。

53:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:11:05 a2z6VDOu
ここは静かな森。
その森の中を、ひと組の男女が歩いている。

「今このあたりかな?」
「あたしはコウキを信じて進むだけだから。」
ポケモンチャンピオン経験者の男の子、コウキ。パートナーのヒカリ。
説明が長くなるので、とりあえず一線を超えたラブラブのカップルとだけ説明しておく。

「入院してたから体力が多少落ちてると思ったけど、流石コウキね…
 あたしの方がバテ始めちゃった…」
「ははは…僕の数少ない取り柄だよ。」
以前ポケモンハンターJと戦って大ダメージを受けたが、驚異的な勢いで全快した。
道の整っていない森も、平気で歩けるようになった。

「それじゃ、もう夕方だし、今日はここにテントを張ろう。ある程度の平坦なスペースはある。」
「え…あたしは、もう少し歩けるけど…」
「無理しない。時間はたっぷりあるからさ、
 今日無理しすぎて、明日影響が出てもいけないからさ。」
「コウキ…優しいね。」
そして、ヒカリはコウキに甘えて、今日は休む事に…しなかった。

ヒカリがすたすた歩き、コウキの5m程前を歩いて振り返る。
「まだまだ歩けまーす!歩きたいもん!」
「…やれやれ。」
コウキも苦笑い。
それでも、ヒカリが歩きたいというのなら、と何も言わずにヒカリについていく。そして、

「わあ…」
「ヒカリの暴走も役に立つときはあるんだな。」
「どう言う意味よー!」
目の前に、きれいな湖。夕日に照らされて、非常に綺麗である。

54:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:11:29 a2z6VDOu
「ま、せっかくヒカリが見つけてくれたんだ。今日はここでのんびりしよう。」
「さんせーい!」
さっそく今晩のための支度に移る。
2人でテントを立てた後、ヒカリは水くみ、コウキは焚き木、薪集め。
「出て来いマグマラシ!」
「お願いアチャモ!」
Jから取り返したヒノアラシは、進化していた。
マグマラシは火炎放射、アチャモは火の粉で薪に火をつける。
周りに大きな石を囲むように置けば、コンロの完成である。

「ふう、こんなもんか。」
「毎度毎度お見事!」
鍋に切った野菜に調味料などを入れて、おいしそうなシチューを作る。
ポケモンたちを出して、ポケモンフーズを用意する。
「おーいしーい!
 ホントになんで、ずっとコウキとパートナー組んでなかったんだろ。
 コウキがマサゴに来た時に最初から一緒に旅すればよかったー!」
「ははは…
 まあ、僕たちの旅は始まったばかりなんだしさ。」
コウキがチャンピオンになって、ハードマウンテンでチームを組むまでは別々に旅をしていた。
ただ、旅の先輩にもかかわらずヒカリはコウキより異常に苦労していたらしい。
料理が特に苦手で、仕方なくコンビニで携帯食料を買い込むしかなくかなり効率が悪かったらしい。

ハードマウンテンでは水不足が懸念され携帯食料で腹を満たしたが、
今回は湧き水が豊富にある、気候も穏やかな森なので料理もできるというわけだ。
ハードマウンテンの時と違い目的地がはっきりと定まってないので、
何日かかるか分からないので携帯食料より自分たちで作った方が長く食料が持つのである。

55:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:11:56 a2z6VDOu
さて、彼らの今の状況を説明しておこう。
ポケモンハンターJとの戦いを終えてしばらくして、
シンオウのポケモン研究の権威でコウキ達が研究を手伝っているナナカマド博士から、
また新しい指令が入ったのである。

ハクタイの少し北の森林の調査である。
ここは人間にとってはほとんど未踏の地で、木が生い茂っていて空からの森の中の撮影が困難。
なのでコウキにここの生態系を調査するように言われ、今ここにきている。
というのも、この森にエムリットが入って行ったという目撃情報があったのがきっかけなのだが。

ただ、未踏の地ゆえにハードマウンテンと違い詳しい地図は無く、
万が一遭難する可能性もあるので食料を大量に買い込み連れていくポケモンも最小限にとどめた。
そうなると戦力不足が当然懸念されるので、
「やっぱりヒカリも持ってきてたんだな。」
「ポケモンたちだけじゃなく、あたしたちも戦わないと。」
人間が腕に装着することによって技マシンの技を繰り出すことが出来るバトル・アーマー。
これを装備し、万が一の時はコウキたちも戦う事になる。

森には今日入ったばかりなので、コウキとヒカリは今後の予定を立てることにする。
今の所持ポケモンの確認や、食料はどれだけ持つか、とか。
ハードマウンテンの時より水を持っていかなくて済んで助かる、と言う話などをしている。

なお、かなり長い間調査がかかる可能性が高いので、先ほど言った通りポケモンは最小限にとどめる。
ヒカリはエンペルト、トゲキッス、アチャモの3体。
コウキはムウマージ、ユキメノコ、ムクホーク、マグマラシの4体のみである。

「しっかし、この地図いい加減だなー、湖も載っていないよ。」
「しょうがないって。」
ほとんど等高線しか書かれていないのである。
方位磁針でかなりアバウトに自分たちが今いるであろう場所を指差す。
「今いるのはたぶんここ。森はこの範囲だから、
 食料から考えると1日にすすむ距離はこれくらいだから、このくらいの範囲をメドにしよう。」
「はーい、リーダー!」
ポケモンたちをボールに戻す。そしてヒカリはテントの中での情事を期待し、

56:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:12:41 a2z6VDOu
「それじゃ、ちょっと泳いでくるね!!」
「…へ?ちょっと待て、今は夜だぞ?」
「これからしばらく野宿生活なんだから、せっかく湖があるときはさっぱりしないと!
 と言うわけで行ってきまーすっ!」
「って、おい!
 はあ…やれやれ、しょうがないか。今は夏だから風邪はそうそうひかないだろう。
 …ん?」
シンオウ地方の水は驚くほどきれいである。
旅の途中で湖があったら水浴びをするのはポケモントレーナーの常識。
と言うわけでヒカリはテントの中に入っていき、驚くべき速さで着替え終わり出てくる。
「…どうかな?あれ、ちょっとコウキ見てよ!」

コウキはヒカリのいる方向と反対側を見ている。
「ちょっと、恥ずかしがらずに見てよ!あたしともう何度もセックスしたでしょ!?」
「今気付いたんだが、今日は満月だぞ。
 …俺が壊れてもいいのか?」
「あ…。」
ヨスガシティで、月の光をあびたヒカリを見て、そのあまりの可愛さにおかしくなりかけた事があった。
コウキはそれを懸念し、一切その水着姿を見ない。
「んもう…」
「俺は体をふくだけにとどめるから、泳いできなよ。」
「しょうがないなあ…」
不満をあらわにしながら、ヒカリが泳いでいった。
コウキは水の中にタオルを浸し、服を脱いで体を拭き、新しい着替えに着替える。
「ふう、これで十分さっぱりするのにな。
 まったく、ヒカリは…?」
テントから出てきたと同時に、湖の中央が光り出した。
何事かと思い、モンスターボールのベルトを急いで装着し、再び湖に目を向けると、

「な、なんだあれは!?」
桃色の光とともに、半透明な何かが出てきた。
「あの形、…ま、まさか、エムリット!?」
目撃情報があった故、今回の調査の最大の目的となっていたポケモンである。
コウキたちと何度か会っており、コウキたちにとって特別な存在。
いままでは余裕がなくて無理だったが、今回は捕まえようという心積もりでいた。

岸から少し離れたところから、ヒカリが顔を出した。
「コウキ、大変!エムリットが!」
「分かってる!そこにいてくれ、ヒカリ!」
コウキが素早くヒカリのモンスターボールベルトをつかみ、その中から1つを取り出して投げる。
「エンペルト、波乗りだ!」
エンペルトを素早く繰り出し波乗りを指令。
素早くエンペルトは水に飛び込み、背中を少しだけ浮かせてコウキが乗るのを待つ。
「よし、まずはヒカリのところに向かえ!」

ヒカリのところに向かって爆進する。
ヒカリのところに到着するとスピードをとめ、ヒカリを乗せる。

57:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:13:07 a2z6VDOu
エムリットは、すでに湖から森の方へ逃げだしかけていた。
エンペルトが必死に追う、が、追いつく前にエムリットは森の奥に消えていった。
…森の奥に消える直前に、こっちを向いて笑っているようにも見えた。
「…以前博士が言ってたんだけど、
 エムリットは、僕たちとの追いかけっこを楽しんでるって…」
「だからさっき、こっち振り向いて笑ってたのかな?」
2人ともテントの中に帰っている。
あのまま追っても追いつく可能性もあったが、荷物を置いてきたので装備が手薄で、
そもそもヒカリは水着姿かつ裸足なので、森の中に入れるわけがない。

で、そのヒカリはと言うと、水着姿のままである。
歩いてかいた汗もすっかり流れて、体も顔もさっぱりとしている。
コウキも体を拭いているのでこちらもさっぱりしている。

こうなると、この2人ならやることは決まってるのだが、
「ん…」
コウキがいきなりヒカリの唇を奪う。
体をきれいにし、テントと言う2人だけの空間。
そしてヒカリにいたっては水着姿。ヒカリを襲おうとしないはずがない。
「ぷは…もう、いきなり…」
「ごめんごめん。その…水着姿が、すごく可愛くて…」

膨らみかけの胸を、優しく包み、大事なところが見えそうで見えないくらい小さい水色のビキニ。
しかし、今回の調査に必要なものではないはずなのだが。
「でも、だーめ!」
「え?」
「さっき、今日無理して、明日に影響が出たらいけないって言ったのは、だーれだ?」
「うっ…」
さっきのコウキの言葉をそのままお返しした。
これには言葉を返すことは…できるのが、流石はコウキ、と言うべきか。

「まだまだエッチできまーす!セックスしたいもん!」
「!」
さっきのヒカリの言葉をそのままお返しした。
これには言葉を返すことは…させないのが、流石コウキ、と言うべきか。
「まったくもう、こうさーん。
 …好きにして。」
ヒカリは仰向けに倒れこみ、腕を体の横に置いて力を抜いた。
コウキが手を胸の上においても、何も言わなかった。

58:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:13:29 a2z6VDOu
「…あ、あれ?」
だが、それ以上何もしようとしないコウキ。
胸をさするだけである。水着をはがそうとしない。
…ていうか、さするというより、ゆすっている感じである。
(コックリ…コックリ…)
そのまま寝てしまった。ヒカリがコウキの名前を呼んでも、反応がない。
やはりまだ病院のリハビリから体力が全快したわけではなかった。
「あの時、まだ夕方なのに休もうって言ってたのは、コウキの方が疲れてたのね…
 そういうのをあたしに見せないんだから…もう、馬鹿。
 でも、気付かないあたしもあたしか。」
やれやれという表情で、コウキを見つめる。

「…しょうがないなあ…」
いったん胸から手を離して、敷布団代わりの寝袋を2枚敷く。
そこにコウキを起こさないよう慎重に寝かせ、ヒカリも横になる。
そして、何を思ったのか、ビキニを外し、胸をあらわにする。
「コウキは、甘えん坊だからね。」
コウキの左手首を持って、自分の右胸に当てさせ、
コウキの顔に左胸を持っていき、口に乳首を当てる。

「…あん、もう。」
その瞬間、唇で乳首を甘噛みする。
「…こんなに強く吸っちゃって。」
コウキの本能が、ヒカリのおっぱいを吸わせた。
甘えん坊で、人恋しい性格。
「…ヒカリ…ちゃん…むにゃ…」
(…あれ、コウキのお母さんとかじゃないの?
 ていうか、夢の中でもあたしに甘えてるの!?…ん?ちゃん?)
甘えている相手は、まだ2人の想いが通じる前のヒカリ、
コウキがまだ自分の片思いだと思っていたころのヒカリである。
(…夢の中では彼女でもない、あたしのおっぱいを吸ってるの?コウキ…
 ま、あたしもコウキを想いながらオナニーしてた事もあったからから人の事言えないか。)
夢より現実の方が事態が好転しているというのもかなり珍しい。

「コウキくん、えっちぃ。」
「…おっぱい…」
「あれれ、コウキくん、そんなにあたしが好きなの?」
「…。」
「…!!?」
コウキが小刻みにゆっくり腰を動かしている。
どー考えても、ヒカリとセックスしている夢である。

(は、恥ずかし~…もう、コウキったら!)

59:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:14:53 a2z6VDOu
2日目。
珍しくヒカリの方が早く起き、昨日の夜、さも何もなかったように振る舞おうと心の中で決めた。
コウキが起きる前にきっちりと服を着て、髪を整える。
「あれ…ヒカリ?」
「あ、おはよう。珍しいね、こんな遅くまで寝てるなんて。」
と言っても、現在午前8時。そこまで遅いわけではない。
「ご、ごめん!すぐに朝食の支度をするよ。」
「うん、ありがと。」

テントから出て、コウキはさらに驚かされた。
ポケモン達はポケモンフーズを食べており、石のコンロにはすでに火が焚かれていた。
コンロには鍋が乗っており、ぐつぐつと湯が沸いている。
「ごめん、料理しようとも思ったけど、料理の腕には自信ないから。
 下手に無理してまずい料理作って貴重な食料無駄にしたくないし。」
「いやいや、ありがとう!ここまでしてくれたら、大助かりだよ!」
湯が沸いているだけでも、ずいぶん調理時間は短縮できる。
コウキが包丁を持ってしばらくしないうちに、あっという間に料理が出来た。

「おーいしー!」
「…もぐ。」
コウキは起きたばかりで、まだ喋る元気がない。
ヒカリが心配そうに見つめるが、コウキは笑顔で返す。
「ごちそーさまー!」
「お粗末さま。」
コウキもコウキで物静かだが、ヒカリはヒカリでハイテンション。
ただ、しばらくすれば、コウキのテンションも普段と同じように戻って行った。

「おっと、チェリンボ発見!」
地図にマーキングした後、メモ帳にポケモンの名前を書き記していく。
どうやらポケモンを捕まえる気はないらしい。…エムリットを除いて。
「ふう、コウキ、元気だねー。」
「あれ、ヒカリばててきた?そう言えば今何時?」
「3時だけど。」
「あれ、もうそんな時間か。つい夢中になっててさ。」
「コウキはそうでないと!」
とはいえ、無理をしてはいけない。
ひとまず休憩を入れることにする。

60:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:16:02 a2z6VDOu
「…ぷはあ、おいしい!」
「のどが渇くと、ただの水も大御馳走だね。」
水筒の水をごくごくと飲む。
幸い周囲に水は豊富にあるので、たくさん飲んでも問題はない。
「ほんと、ハードマウンテンでは水を無駄にできなかったからねー。」
「あの時以来だよな、本格的なポケモンの生態調査をするのは。」
「…そう言えばそっか。」
ハードマウンテンの後コウキとヒカリがしたことと言えば、
ヨスガでのんびりした後、Jと戦い、入院した事ぐらいである。

(待てー!)
(逃げるなー!)

「…ん?」
「コ、コウキ。今の声、なに?」
「人の声!?未踏の地じゃなかったのか?
 ていうか、なぜかわからないけど黙っていられないような状況の様が気がする!」
「と、とりあえず行こうよ!」
突然の男2人の声。
未踏の地で人間の声がすることに驚いたが、とにかく声のした方に走って行った。

「はあ…はあ…やっと追い詰めたぞ…」
「観念して、われわれに捕ま…ついてきなさい!」
「うう…や、やめて…」
1人の女の子が、崖を背にして追い詰められている。
男2人が、じりじりとその女の子に詰め寄る。が、

「何をしている…ギ、ギンガ団!?」
「ていうかあいつら、あの時の!?」
「な、き、貴様らはあのときヒードランの捕獲の邪魔をした!」
「われわれの理想の世界を理解しないお子様ではありませんか!」
「ぐだぐだ言うな、何をしている!」
ハードマウンテンで悪さをしていたギンガ団と同一人物である。
ピンク色の髪に、左右のポニーテールが特徴の女の子を襲っている。
「…の野郎…」
コウキが怒り心頭。
とにかくコウキはギンガ団を目の敵にしている。

61:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:16:44 a2z6VDOu
「わ、われわれの邪魔をするなら、叩きのめすまでです!ドクケイル!」
「チェリム、あなたも行きなさい!」
ボールから2体のポケモンが出てくる。

「よーし、そっちがその気ならあたし達だって!」
「待て、ヒカリ!…こいつらは僕に任せてくれ。…僕が仕留めたい。」
「う、うん、わかった…
 むー!コウキのおいしいとこ取り!」
わかったといいつつも文句を言う。
もちろんヒカリは怒ってなんかいないし、コウキをしっかりと理解している。

「でてこい、マグマラシ!火炎放射!」
マグマラシが火を吐く、ギンガ団2りとチェリム、ドクケイルがかわす。
そのすきに道が開け、コウキとヒカリは、女の子の元に駆け寄る。
「お前たち…ポケモンばかりじゃなく、かよわい子供まで!もう許さないぞ!
 マグマラシ、かえんぐるま!」
マグマラシが炎を身にまとい、突進する。
かわすよう指示を出すが、マグマラシのスピードは速く、避け切れない。

「ああっ、チェリム!」
「ド、ドクケイル!毒針だ!」
技をマグマラシに向かって放つ。
だがマグマラシはひらりとかわし、
「かえんぐるま!」
かえんぐるまが命中。あえなくチェリムも戦闘不能。

「くそう、またもや邪魔されるとは!」
「やむをえません、ここは一度撤退です!」
ギンガ団2名が去っていく。

62:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:17:19 a2z6VDOu
「ふう、ありがとう、マグマラシ!」
「あの短期間で、よくここまで育てたよね!さすがコウキ!」
「あはは、マグマラシ、よく頑張ったぞ…?」
コウキが頭をなでようとした瞬間、ぼんやりとマグマラシの体が光る。そして、
「わわっ!」
「これ、もしかして、進化!?」
マグマラシの体が激しく光、形を変えていく。
そしてぐんぐん大きくなり、そして1,7mほどの大きさになった。

背中の炎が激しく燃え上がり、大きく吠える。
かっこよく、たくましく見える、見事なバクフーンに進化した。

「やったー!進化したぞ!」
「わあ、すごいすごーい!
 …ああ、あたしのアチャモも、早くバシャーモに進化しないかなあ…」
バクフーンが笑っている。
しかし、バクフーンの進化に見とれているうちに、

「…あれ?女の子が消えた…」
「あ、そういえば…おーい!」
(おーい、ぉーぃ…)
声が反射してくるだけで、女の子の姿は見えない。
「…おっかしいなあ…まあ、いいか。」
「うん、そだね。それじゃ、バクフーンを戻して、そろそろいこ?」
「そうだな、ヒカリ。戻れ、バクフーン!」
バクフーンをボールに戻す。

「それじゃ、しゅっぱー…あ、あれ?」
ヒカリが右脚からバランスを崩し、倒れかかる。コウキが慌ててそれを支える。
「ど、どうした、ヒカリ?」
「あ、足の力が抜けて…つっ!?」
「どうした!?」
「た、たいしたことじゃ…ぐっ!」
「ヒ、ヒカリ!?」
「ご、ごめん、ちょっと、痛む、かな。」
コウキが慌てて足の方を見る。
すると、右足に、紫色の細い何かが1本くっついている。

63:刹那=F=セルゲイ
08/06/28 01:17:42 XmNiUCsI
ベイリーフは無口なイメージはない。(カメにもなさそうだが…)
青のイメージで美女ができるのがカメだけだった。
他の女の子は結構、過激な子が多い。
と言い訳しとこう。あとカメは初代で自力で100まで上げた
最初で多分最後のポケモンだからという個人的な思い入れがある。
正直、私的な感情ですまん。
エロはこれからものすごく濃くなるから大丈夫、きっと。


64:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:20:42 a2z6VDOu
「こ、これ、毒針じゃないか!
 まさか、さっきのドクケイルの毒針が刺さってたのか…」
コウキが慌ててそれを抜く。
「あはは、気付かなかったなあ。
 おっかしいなあ。多分、時間がたって、毒がまわったのかな、あはは…」
「笑い事じゃないだろ!
 まずいなあ…最低限のポケモン用の傷薬しか持ってきてないよ…」
「だ、大丈夫大丈夫、歩けるから…」
「とりあえず、治療用に大量の水が欲しいな…
 さっきほとんど飲んじゃったから、湖を探さないと…」
「じゃ、そこまで、歩こ?」
「…しかないな。とりあえず、ヒカリ。」
コウキがしゃがんでヒカリに背を向ける。

「そ、そんな、悪いよ…」
「いいから!
 ヒカリの足が悪化したりしたら、僕が困る!」
「…ごめん。」
コウキの背中に乗っかるヒカリ。
「そういうときはさ、ありがとう、って言ってほしいな。」
「コウキ、本当にやさしいね。…ありがと。」
再び森の中を歩きはじめた。

「…なんか、225番道路を思い出すね。
 あたしが崖から転げ落ちて、コウキがあたしを探しに来てくれて、動けないあたしを背負って…」
「あの時は僕も転げ落ちでかなりダメージを負ってたけど、
 今回は全然元気だから心配しないでね。」
「え、あの時、コウキも…体を痛めてたの?」
「あ、あはは。あの時は心配掛けまいと隠してたんだけどね。」
「…はあ、コウキは強いなあ。自分の体力もほとんど残ってないのに、あたしを助けてくれた。」
「だって、ヒカリの事がずっと好きだっただもん♪」
大きな声でそう言った。
…ものすごく恥ずかしくなる。恥ずかしくなって、コウキの肩に顔をうずめる。

「いつか、コウキが大怪我したときに、あたしが背負ってあげるね。」
「男としての面目が立たないんだが…」
「いいの!コウキは、あたしだけのものなんだから!」
「ははは、楽しみにしておくよ。」
「むー、絶対にありえないって思ってるんでしょ!」
「ははは、どうだろうね。」
「ひどーい!絶対にコウキをおんぶしてあげるんだから!この甘えん坊!」
完全にコウキの手のひらで踊らされている。
が、ヒカリは怒りつつもそれを楽しんでいた。

2時間ほど経っただろうか。
コウキも自分と体重のほとんど変わらないヒカリを背負っているので、
2人分の体重を支えている以上少し疲れてくる。
そしてあたりは暗くなり始めた。もっとも元から薄暗い森なのだが。

「…暗くなり始めたか。まずいな。」
「ごめんね…あたしの事は、気にしなくていいよ。
 痛みは増してないし、コウキが毒針を抜いてくれたおかげで他の場所に毒は回ってないし。」
「…でも、なるだけ早く治療をしないと…」
コウキは焦り出した。
ヒカリは本当の事を言っているのだが、それでも焦っている。
ヒカリもそんなコウキに対して、何も言えなかった。

65:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:21:04 a2z6VDOu
「…ん?」
「どうしたの?」
「いや、あのあたりがなんか明るく見えてさ…」
暗くなりかけているからこそ、明るい物はより目立って見える。
「ほんとだ…なんとなく、ピンクっぽく光ってる…」
「まさか…とりあえず、行ってみよう!」
コウキが猛ダッシュする。
ヒカリを背負っているので、そこまで速くはないのだが。

そして、そこにはコウキの予想したものと同じ光景が映っていた。
透明なピンク色の光、その光は、確かにエムリットをかたどった光だった。
「エ…エムリット…」
出会うのは225番道路以来である。
その時エムリットに救ってもらい、それ以来である。
「つ、捕まえなきゃ…」
ヒカリがコウキの背中に乗ったまま、あわててモンスターボールを出す。
…だが、

「あ、ボールが!」
ヒカリの手からボールが離れ、空中にふわふわ浮いている。エムリットのサイコキネシスである。
エムリットは何を思ったか、後ろを振り向いて、ゆっくりと進みだした。
「…これって、どこかで…」
「…あの時と、おんなじような…」
エムリットは、コウキ達をどこかに案内するようにゆっくり進み続ける。
(225番道路で、僕たちを助けてくれたときとおんなじだ…)
あの時、凍えかけていたコウキ達に、エムリットは暖炉のある丸太小屋へと案内した。
今回も、どこか助かる場所に連れて行ってくれるのだろうか。
それに期待して、コウキも進み始めた。

エムリットはしばらく進んではコウキが来るのを待つために止まり、
コウキが追いついてきたらまた進む。あの時と同じである。
(…エムリットは、僕たちの事をどう思っているんだろう…)
そう思いつつ、ついていった。

どれくらいたっただろうか。
歩き続けると、遠くから明かりが見えてきた。
「…明かり!?一体、どうして…」
「ここ、本当に未踏の地なの?」
「博士はそう言っていたけどなあ…」
疑問を浮かべながら、エムリットについていく。
段々と明かりが近くなる。明かりが明るく見えてくる。そして、
「……。」
「あの時と、まるで一緒ね…」
少し古そうだが、丸太造りの頑丈な家。225番道路でエムリットに案内してもらった家にそっくり。
なんか、馬鹿の1つ覚えのようなエムリットである。…伝説のポケモンに対し、それは失礼か。

66:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:21:31 a2z6VDOu
「…すげえ、助かったよ、ありがとうエムリ…ット?」
丸太ハウスに気を取られているうちに、またエムリットの姿は見えなくなっていた。
「…ま、いいか。エムリットがそう言うポケモンなのは知ってるし。」
「とりあえず中の人に今晩泊めさせてもらお?」
ドアをノックする。
エムリットが案内したハウス。今回も無人だろう、とも思った。
そもそもここは未踏の地である。…はずなのだが、

「はーい。」
中から、可愛らしい声が聞こえてくる。
「!?」
「こ、声がしたよ、コウキ!」
「す、すみませーん!連れが怪我をしてしまったんですけど、
 今晩一晩だけ泊めていただけますかー?」
「…ええ、待ってましたよ。」
「!!?」
いいですよ、とか、どうぞ、という答えを予想していたのだが、
その家の主は、コウキたちが来るのを予感していた様な言い方である。違和感を感じた。

そのやり取りに驚かされるが、とにかく今はヒカリの足を治すのが最優先なので、ドアを開ける。
「お、おじゃましまー…す?」
「あ、あなたは!」
「いらっしゃいです。えへへ。」
その女の子は、昼間ギンガ団に襲われているところコウキが助けてあげた、あの女の子だった。


「ありがとう!
 泊めてくれるだけじゃなく、足の治療まで…」
「えへへ、こういうの得意なんですよ!喜んでもらえてうれしいです。」
昼間はまったく口をきかずにどこか去ってしまったが、
コウキ達が思っていたのとは裏腹にかなり明るい少女である。
その妹系キャラにコウキもすこしそそられていたが、

「…。」
「ど、どうした?ヒカリ。」
「なんでもありませーん。」
「…;」
とりあえず自重する。でないとひどい目に会うからだ。

「それじゃ、まだ名前を言ってなかったので、改めて。
 わたしの名前は、エリですっ!」
「あたしはヒカリ、エリちゃん、よろしく!」
「…ここって、人はまだ足を踏み入れていないって聞いたんだけど、エリはずっとここに住んでたのか?」
「…え?」
エリは少し動揺する。
コウキはおかしいと思いつつ、問い直す。

67:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:22:00 a2z6VDOu
「いや、ここに住んでることに、ちょっと違和感を感じてね。
 そもそも、君のような子供が1人でよくこんな森の中で過ごせるねって、思ってさ。」
「あ、あはは。わたし、いつからここに住むようになったのかなあ~?」
目線をそらす。
なにか事情があるらしいが、傷口をえぐることにもなりかねないので控える。
「でも、ポケモン達が果物とか届けてくれるから、毎日グルメライフを楽しめるんですぅ!」
「…はあ。」
聞きたいことはそう言う事ではないのだがと思いつつ、
これ以上聞いても何の意味もないだろうという事を悟り、話を別方向に移す。

「これを見てくれないか?」
「…これ、この森の地図ですかあ?ずいぶんとアバウトですねえ。」
「僕たちは今、この森の生態系の調査をしているんだ。
 この未踏の森の生態系を調べて、シンオウのポケモンの分布の調査に役立てたいんだけど…
 …どの辺に何がいるか、教えてくれないかな?」
エリは頭を横に傾ける。
うーん、どーしよっかなー?…といった感じである。

「うん、いいですよ!
 コウキさんとヒカリさんはわたしを助けてくれたいい人です!
 この森は人はほとんど入らないのですが、あなたたちがこの森のデータを悪用して
 この森を滅ぼすような事をしないと信じれます!」
「も、もちろん、僕らはそんな事はしないよ!」
多少苦笑いする。
エリの言っていることに違和感を感じるのは当然であろう。
「ここがねー、一つも遊びに行くとパチリスがいる場所ー!」
「ここは、ケムッソが遊んでるところ!」
いろいろメモしていく。
どうやら、ここの生態系は、ハクタイに近いゆえ、ハクタイの森とそう変わらないみたいである。

「ありがとうね、いろいろ聞けて助かったよ。」
「でも、これどうするの?調査と言われたって、こっちからしたらかなりあいまいな説明だけど…」
「うーん、僕も詳しい事までは分からない。
 僕がお世話になっている、シンオウで有名な博士がいてね、その研究のお手伝いをしてるんだけど、
 今回その博士に頼まれて、データの収集をしているんだ。
 いろんなデータを集めて、ポケモンの謎を解明しているんだよ。」
「へえ…。」
「その謎の解明のための1つとして、君から聞いたこのデータが役に立つと思う。
 具体的な説明って言われると、僕は説明できて困っちゃうけどね…」
コウキが苦笑いする。

68:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:22:24 a2z6VDOu
「…だから、もし僕の事を不審に思うなら、そのデータを渡さなくて構わない。
 ヒカリの傷の手当てをしてくれただけで、十分ありがたいよ。」
「ちょっと、コウキ?」
「いいんだよ、理解をもらっていない相手に、無理をさせることはできない。
 僕たちは、即刻この森を出ていく覚悟もしているつもりだ。」
コウキがヒカリに笑ってそう言う。
確かに、コウキの言う通りである。ヒカリは何も言えない。

「まあ、せっかく力を貸してくれている上にけがまでさせてしまって、
 その成果がゼロ、だったら、ヒカリに申し訳は立たないけど…」
「そ、それは別に構わないけどさ!でも…」
「お二人さん、わたしは無視ですか?」
笑いながらヒカリとコウキに割り込むエリ。

「そんな風に言わないでください、わたし言ったでしょ?
 あなたたちはいい人ですって!わたしはあなたたちを信じてます!」
「あ、ああ、ありがとう…」
「それじゃ、そろそろご飯にしましょ!」
「ああ、それは僕たちが作る…って、どこ行くの?」
「果物の貯蔵庫です!せっかくのお客さんなんです、わたしの手料理を食べていってください!」
そう言って家の外へ出ていった。

69:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:22:47 a2z6VDOu
「…これはまた…すごいな。」
「えへへー。料理は得意なんですぅ!」
目の前に豪勢な料理が立ち並ぶ。すごくおいしそう。
ただ1つ、文句をつける点があるとすれば、
「…でも、これ全部デザートの様に見えるんだけど…」
「それはまあ、材料は果物しかありませんからねえ。
 でも、味付けはあっさりしてますから、主食のように食べられますよ♪」
「まあ、せっかくなんだから、頂こう、ヒカリ。」
「そだね、いただきまーす!パク。」

モグモグモグ。
「おいしーい!」
「確かにあっさりしてるや、これならいくらでも食べられる。」
「えへへ、果物特有の酸味がきいてるでしょ?たくさんありますからね!」
エリも食べ始める。
両手で両頬を当てて、すごくおいしそうな顔をする。自画自賛、と言うにふさわしい光景である。

「沸きましたよ~!気持ちいいですから、入ってくださーい!」
そして、楽しく談話をした後は、お風呂の時間。
エリがお風呂場から声をかける。
「先にヒカリが入る?」
「え?一緒に…入れないか。」
普段なら一緒にお風呂に入るところだが、エリがいる手前そんな事は出来ない。
「コウキが先に入って。あたしはあとでエリちゃんとのんびり入りたいから。」
「ああ、なるほど、後ろに風呂に入るやつが控えてない方がゆっくりできるからな。
 それじゃ、お先に。」
「いってらっしゃーい。」

コウキが風呂場に入って行った。
入れ替わりにエリがヒカリの座っているソファーに戻ってくる。
「先にコウキさんが入ったんですか?」
「ええ。あとで2人で入りましょ?エリちゃん。」
「…コウキさんと入るんじゃなかったんですか?」
「へ?」
ヒカリが驚く。
確かにコウキといつも一緒にシャワーを浴びているが、そんな事他人に教えられるはずがない。
「ちょ、ちょっとエリちゃん!?
 異性同士で、裸で、一緒にお風呂なんて、まずいのは分かってるでしょ!?」
「えー。
 でも、一緒に入りたいんじゃないんですか?い・つ・も・ど・お・り・に♪」
「!!!??」
完全にからかわれている。当然ヒカリは慌てる。

「ちょちょちょちょ、ちょーっとタンマ!どーゆーことそれ!?」
「素直に正直にならないんならいいんですけど♪
 でも、それならわたしがコウキさんを奪っちゃいますよ?」
そういうと、服を次々脱ぎ始めた。
「ちょっと、エリちゃん!?冗談はやめて!」
「えへへー。かっこいいですよね、コウキさん。惚れちゃいました♪
 別にコウキさんとの関係は『仲間』でしか無いんですし、誰とどうしようと関係ないですよね?」
全裸になる。
ヒカリはそれでもまだ冗談だと思っていた。…というか、そう思いたかった。
だが、やはり冗談ではなかった。
「行ってきまーす!」
「エリちゃーん!待って、お願い!」

70:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:23:06 a2z6VDOu
「んー!
 ポケモンセンターにはお風呂なんてないから、お風呂に入るのは入院してた時以来だなー。」
気持ち良くお風呂に使っている。
木でできたお風呂で、非常に広い。3人で使っても超余裕の広さ。
…まさに、これから起こるであろうことを暗示するような広さ。

風呂の引き戸が大きな音を立てて勢いよく開く。
「コウキさーん!」
「…!!??
 な、何してんだエリちゃん!何覗いてるんだ!ていうかなんで裸なんだ!」
「わたしも入りまーす!」
「どわあああっ、来るな、飛び込むなー!」
コウキめがけて飛び込むエリ。
目標地点到達の瞬間に抱きつき、2人の体は水底に沈んでいった。

「ブクブク…ぷはあっ!
 え、エリちゃん!?」
「えへへー。コウキさんのエッチー!」
「ちがーう!絶対に何か違うぞこれ!」
聞く耳を持つはずのない少女に叫んでいる。
そして、風呂場の戸からさらにもう1人の少女が乱入してきた。

「コウキ!何してるの!」
「な!?ち、ちがーう!これはエリちゃんが」
「コウキさんのエッチー!わたし襲われちゃったよ~」
「ちがーう!」
「それにヒカリさーん、男の子の前で裸なのはまずいって、さっき言ってませんでした?
 コウキさんは誰のものでもないんですから、ヒカリさんの『仲間』なだけなんですから、別に」
「コウキは、あたしのものー!」
半泣きでそう叫んで、ヒカリも走って飛び込んできた。
もちろん、目標地点はコウキ。衝突の瞬間にやはり抱きつき、そして沈んでいった。

風呂場で暴れるのは危険なので、よい子の皆はマネしないでね。

71:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:23:31 a2z6VDOu
「えへへー、やっぱり2人は恋人だったんだねー。」
「…はあ。」
コウキはため息をついている、一方のヒカリはと言うと、
「…~!」
コウキの腕をがっちりつかんでいる。
エリには絶対に渡さない、と言った感じととらえて間違いなかろう。
「…なんでこんな事を?」
「さあ、なんででしょう?」
「…ろくでもない理由だろうけど。」
「ブッブー。ちゃーんとした理由がありまーす!」
コウキがまたため息をつく。
そしてエリは天井を見上げて、こう言った。

「コウキくんとヒカリちゃんと、何もかも包み隠さずに、話をしてみたかったんだ。」
「?」
コウキのエリを見る目が変わった。ヒカリは相変わらずふくれているが。
「お互い裸んぼで、いっぱいお話をしたかったの。
 包み隠さず、すべてを開いた状態で、ね。ずうっと2人と、そんな風に話をしてみたかった。」
「…あんた、何者だ。」
コウキがエリを睨む。ヒカリもエリを睨む。
もっとも、ヒカリが単純に嫉妬による睨みなのとは対照的に、コウキはまったく違った目をしていた。

「なあに?あたしの名前は」
「そんな事を言っているんじゃない。
 …まるで、僕たちの事をずっと見てきたような言い方じゃないか。」
エリがほほ笑んだまま下を向く。
そして、湯船からザパッと上がった。

「…目をそらさないの?コウキさん。」
「今はそんな事はどうでもいい。
 裸だと、何も隠すことはできないんだろ?エリちゃん。」
「あっちゃあ、嘘をついちゃだめって事?」
少しだけ舌を出す。
笑った顔をしながら、しまった~、とでも言いたそうである。
「そうね、それじゃ、1つだけ言っておこうかな。
 …コウキさんにとっての、わたしの存在の根本をなす固定概念は、振り払った方がいいかも。」
「どう言う事だ。」
「そうね…ためしに、ここを見てよ。」

72:>>53コウキ×ヒカリ
08/06/28 01:24:01 a2z6VDOu
湯船につかるコウキに近づき、いきなり目の前に股間を持ってきた。
そして少しだけ脚を開く。
「わわっ!何をする!」
「ちょっと、あたしのコウキに何するの!?
 コウキは、あたしのあそこ以外は見ちゃいけないの!」
ヒカリがコウキを目隠しする。
「わわっ!ヒカリ!力を入れるな、目がつぶれる!」
「…見なくてもいい、触るだけでいいから。」
「ダメだって!ていうか、ますます悪…!?」

エリからコウキの手首を持って、自らの陰部に触れさせる。
女の子らしいぷにぷにとした感触。
コウキも男であり、ヒカリのしか触っていないので意思と反して手がその感触に病みつきになる。…が、

「ちょっと、コウキ!何してるの、変態!」
「…ヒカリ、目隠しを解いてくれ。」
「べーだ!絶対に嫌だもーん!コウキは、あたしだけの」
「いいから外せ!そんな問題じゃないんだ!」
ヒカリがびくっとする。
コウキをキレさせたのかと思い、気まずくなる。
「そ、そこまで言わなくたって…」
「…やっぱりだ。見ろ、ヒカリ。…こいつのあそこを。」
「ふん!あたしが見たいのはコウキのおちんちんだけ!
 女の子が女の子の大事な場所見たって、それがなんだって…!!??」

エリの股の部分は、気持ちいいくらいのぷにぷに感のある肌に覆われていた。
…だが、その場所に、割れ目はなかった。
「な…なんなんだ、これは…」
「ど、どうなってるの…」
「へへへ、あたしの秘密、教えちゃった♪
 コウキさんとヒカリさんのイケナイ関係を教えてくれた、お礼だよ!」
「なっ!俺たちはそんな事言った覚えは」
「さっきからヒカリさん、コウキさんのことについてエッチなことばっかり言ってるよ♪」
「な…あ!」
ヒカリの言葉は一応聞いていたが、流していた。いつもエッチをしているので、別段それらの言葉に違和感を感じなかった。
…今になって、幼い少女の前でそんな事を言った重要性に気付いた。

コウキが混乱している間にエリは風呂場のドアの前まで行っていた。
「それじゃ、ごゆっくり~♪」
「ま、待て!」
その言葉を無視して、エリは風呂場から出てドアを閉めた。
ヒカリはまだ、コウキの腕にがっしりと抱きつきながら、エリの秘所にショックを受けていた。


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