ファイアーエムブレム&ティアサガ第30章at EROPARO
ファイアーエムブレム&ティアサガ第30章 - 暇つぶし2ch90:「若き性少年の悩み」じゅうに。
08/06/27 21:15:29 1khn0/UK
 それは真の話だ。 
特に、アイラお姉様と最初会った日の夜なんかあの服装に魅入られ、妄想の中ではあのスカートのようなものを後ろからたくし上げ、形のいいお尻に勃起した俺の肉棒を何度もしつこく押し付けていたものだ。
アイラお姉様だけじゃない。  エスリンさんでもやった事があるし、この前入ったばかりのフュリーさんなんかではもう10回はやってる。
フュリーさんの場合、ペガサス乗って飛行中の彼女の後ろに密着し、あのスカートのスリット部から下着の中へ手を差入れ、弄る妄想をして抜いたのが主で、
もっと凄いのでは、ペガサスの上に股がるフュリーさんを後ろからバックから挿入し、彼女と交わるような妄想なんかをした夜もあった。
 勿論、ラケシスさんはその倍だ。
高貴な、王室の中で窓から侵入した俺が今現在の服装のラケシスさんをベッドの上で弄んでるような、そういった妄想だったり、
逆に俺が王室の玉座に座り、姫のラケシスさんが一生懸命俺の男根をしゃぶってくれたりといった妄想もあった。
思えばその時程大量に射精することができた日はこれまで一度たりともなかった。
シルヴィアさんとエーディンさんではやらなかった。 エーディンさんはあまりにも清楚すぎてそんな妄想想像つかないし、シルヴィアさんは・・・ なんか抜けないのだ。
多分、普段から露出し過ぎなんだと思う。 やっぱ、出す所だけある程度出して、その他は基本的に覆うみたいな服装が俺にはベストかな。

「けどデュー、私が教えてあげるのはいいけど・・・ 私だって、正式な剣の型は昔、お兄様に少し教えてもらっただけよ? それでもいいの?」
さて、話が再び脱線した所で元に戻そう。  ちょうど俺がラケシスたんに剣の指南を頼んだ所からだ。
「勿論、ラケシスさんなら大歓迎だよ!!」
俺は快活に返答すると、ラケシスさんは顔をぱっと明るくして、顔でOKの返事を出した。
「それじゃあ、私これからデューに剣の指導をしますから、皆様もがんばって続けて下さいね。」
「はい! 王女様!!」
ラケシスさんファンクラブ(勝手に命名)どもは快活に返事をすると、再び視線を俺の方に戻し、殺気を放ち始めた。 怖いぜお前等。
「それじゃあデュー、いこっか♪」
「はい!!」
俺は今日一日、ラケシスさんと甘い一時を過ごせる事と、太腿を崇められる事、もしかするとパンツが見られるかもしれない事をささやかな幸福に感じながら、2階の広めのバルコニーへと向かった。
バルコニーを選んだのは俺だった。 その主な理由はまず一つに、このバルコニーはちょうど先程留まっていた中庭の訓練場全体を一望出来る位置にあり、そこからラケシスさんと二人で下のむさ苦しい兵士達の熱気を肴に、
高貴な二人だけの愛を語り合えることへの期待と、もう一つはこのバルコニーに時折吹き付ける強風がラケシスさんのあのひらひらしたミニスカートを上手く捲り上げてくれるだろうと期待しての事だった。
「それじゃあ、早速剣の練習を始めましょう。 デュー、まずは基本的の型から。」
「うん、それじゃあ・・・。」
ラケシスさんはまず、自身が習った基本的な剣術の型をしてみせた。
「デュー、真似してみて?」
「うん、わかったよ。」
俺は見た通りに、ラケシスさんの型を真似してみた。
「うーん・・・」
それをじっと見ていたラケシスさんは暫くの間俺の型を観察すると、突然、俺の所に寄ってきて・・・
「あ・・・」
俺の後ろに回り込み、後方から俺の背中に密着するような体制で、型の指導を教えてくれる。
「ほら、もっと剣を持つ手は・・・こうで」   俺の右腕はラケシスさんの手袋に包まれ、前方に引っぱられ
「膝はこうで・・・ このとき、もう片方の手の方はこう・・・。」
ビクンッ!! ・・・左手に人肌の柔らかな感触が広がる。 下方に引っぱられた俺の左手が、ラケシスさんの太ももに密着したのだ。
(う、ぁ・・・。) なんていい肌触り・・・。 
俺の心臓はバクバクと音が鳴り、股間が凄いくらいに膨脹していくのが分かった。


91:「若き性少年の悩み」じゅうさん。
08/06/27 21:18:39 1khn0/UK
「うん、大体こんな感じ。  ・・・やっ!? 脚当たっちゃったっ」
ラケシスさんはさっとその場を飛び退くと、照れくさそうに笑っていた。
「わ・・・何だと思ったらラケシスさんの太腿だったのか・・・ 凄くすべすべ(むちむち)してたもんだから・・・。」
心の中では大声で「むちむち」と叫んでいたが、実際に今も手に残るラケシスさんの太腿の感触は非常に肉感的で、心地の良いものだ。
「やだも~、 デューったら・・・ ちょっとサービスしすぎちゃった♪」
俺の前でだけ見せるラケシスさんの満面の笑顔。 
エルトゥシャンお義兄様に対しても見せているのかもしれないけど・・・  
それでも、こんなラケシスさんの笑顔を見れるのは世界中で俺を含めて二人だけだ!
 それからしばらくの間俺たち二人はバルコニーで、共に剣を振りながら青春の一時を満喫していた。
いや、青春と言っても・・・実際の所ラケシスさんは相変わらず俺を弟扱いで、一人の男として見てくれているのかどうかすら微妙だった。  いや、今の様子だと、絶対に見てはいないだろう。

だからこそ今みたいにまで俺に心を開いてくれてるってのはあるかもしれないけど・・・。

「デュー、なかなか様になってきたんじゃない? 私の教えたやり方も大分身に付いてきたみたいだし。」
バルコニーの上で軽やかに動き回りながら、ラケシスさんは剣の指導を続ける。
「うん、ラケシスさんの教え方が上手かったからだよ! 型が身に付くって、なんか不思議な感じだよね。 なんだか自分にもう一つ別の力がついたみたいな。」
「ふふっ、デューは飲み込み早いからね。その調子で伸ばして行くと、もう直ぐにでも私を守れるくらい強くなるんじゃない?」
そう言うと、悪戯っぽく微笑むラケシスさん。
ラケシスさんはきっと軽い気持ちでこの台詞を言ったには違いなかったが、俺にはそれが自分の胸を締め付けるように感じた。
(今のところじゃ、実戦経験こそ俺の方が多いけど・・・正直ラケシスさんのほうがずっと強いんだよね。 俺だって本当はラケシスさんを守るくらい強くなって、そして・・・。)
「それじゃあ、そろそろ模擬戦やってみようか? デュー、模擬刀出して。」
「おっけー。」
そう言われるや否や俺は下の訓練所から持ち出してきた鉄芯入りの模擬刀を二本、手に取ると、片方をラケシスさんに渡した。
「よし、準備はいい? デュー。」
「どーんとこいっ! 超常現象!」
「?」
「いや。」
それぞれが模擬刀を構え、戦闘態勢に移る二人。
「いくよ、てやぁっ!!」
いきなし、ラケシスさんの鋭い薙ぎが俺の模擬刀を弾く。
「くっ!?」
俺は寸での所で模擬刀を持ち直し、バランスを整え、体全体を低く構えるとその体制からラケシスさんの腹部を捕らえた。
「そりゃッ!!」
しかし、その一撃もラケシスさんの二撃目にあっさりと弾かれてしまう。 だが・・・コレが狙いなのさッ!!
「とやっ!」
「!?」
俺は模擬刀の柄の部分を前に突き出し、そのままラケシスさんの腹部目掛けて突きを放った。 ・・・が、その攻撃もむなしく、ラケシスさんは後方に飛び退くとあっさりとかわしてしまった。
「っと、デュー怖いなァ・・・。」
流石のラケシスさんもちょっとばかり本気を出す気になったらしい。


92:「若き性少年の悩み」じゅうし。
08/06/27 21:24:33 1khn0/UK
「へへーん、自己流の2段攻撃!!」
しかしこの攻撃をかわすとは・・・ 流石ラケシスさんだ!
「それじゃあ、今度は俺からいくよ、それ!」
俺は最早付け焼き刃の型では対等に戦えまいと判断し、自己流の直感と経験から形作られた剣術でラケシスさんに向かって行った。
「や・・・っ!」
左手でフェイントを混ぜながら、時には剣自体をフェイントにも使い、体全体を精一杯動かしながら攻撃を繰り出して行く俺。 ・・・が、
その連続攻撃の数々にもだんだん慣れてきたのか、しばらく立った頃には最早俺がラケシスさんの剣の乱舞を食い止めてるのが精一杯になっていた。
「えい、やっ、や、や!!」
「うわ!? と、ととと・・・!!」
やばい・・・完全に押されてる。 
よし、ここは一か八か・・・もう一度最初のあれを使う! 今度は準備を万全にして・・・だ!
「やあっ!!」
「あっ!!」
キンッ・・・!! と、ラケシスさんの鋭い一撃が俺の模擬刀を遥か後方へと弾き飛ばす。 
「よし、私の勝ち・・」
チャンスッ!! 俺は思索通り体制を低く構えると、模擬刀を捨てた両腕で、ラケシスさんの腹部にとびかかった。
「えっ!?」
へへへ、ラケシスさん、実践じゃ剣を失ってもまだ勝敗は決まってないんだよっ♪

 まさにちょうどその時だった。 
バルコニー全体に強い風が吹き付け、俺がラケシスさんに飛びかかろうとした瞬間、下から白いひらりとした布がふわり、と、俺の顔面にまとわりついてきたのだ。
「あ・・・。」
俺は下に目が行った。 目の前にはラケシスさんの白いパンツが・・・刺繍に至るまでくっきり判別できるくらい近くにあったのだ。 
勿論、先程俺の顔面にまとわりつき、今や頭の上に被さってる布は・・・ラケシスさんのスカートだった。
「いやっ!!?」 
慌てて俺を突き飛ばし、スカートを押さえ込むラケシスさん。
俺は地面に尻餅を着くと、羞恥で顔を真っ赤に紅潮させスカートを押さえ続けるラケシスさんの姿を、暫くの間じっと眺めていた。
暫くの間、バルコニーには静寂だけが漂っていた。
しかしこのままお互い話が切り出せないのもまずいものがあるので
「あ・・・」
俺はなんとか話を切り出そうとしたものの、それ以上何を言うべきか思いつかなかった。
けれど、暫く経つとラケシスさんも大分落ち着いたのか、彼女の方から俺に向き直り、言った。
「デュー、今見た事・・・他の人に言わないで、ね・・・。」
頬を桃色に染めながら、相も変わらず吹き続ける強風からスカートを抑えつつその台詞を口にするラケシスさんはとても可愛くて、なんだか見ているだけで俺は、そんな彼女の全てが欲しくなってしまうような黒い欲求が沸き出していた。

「言わないよ・・・ あはは。」

そうだ、レヴィンにだって言うもんか。
「俺とラケシスさんだけの秘密ってことで・・・」
俺は自身の胸の中に沸き起こる興奮を抑えきれなかったのか、つい・・・妙な事を言ってしまった。
「もうっ・・・!」
ラケシスさんはそう言うと、いつもの笑顔を見せたが、その表情にはまだ恥ずかしさと動揺が残ってるみたいだった。

93:「若き性少年の悩み」じゅうご。
08/06/27 21:28:15 1khn0/UK
 しかしそれからというもの、その日は一日中先程の事件の事が俺の頭から離れなかった。
夕方頃には俺の欲求はピークに達し、俺は夜が待てぬまま、誰よりも早く自分の部屋に戻ると、ベッドの中に身を投げ込んだ。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ラケシスさん・・・っ!!」
俺は布団に潜り込み、ズボンとパンツを降ろすと、もうギンギンに痛いくらい膨脹しているペニスをしごき始めた。
 頭の中で薄暗い俺の部屋が映し出され、ベッドの上で挑発するように仰向けになるラケシスさんと、それを弄ぼうとする俺の姿が浮かぶ。
ラケシスさんのいつもの桃色の服は乱れ、ひらひらしたスカートも淫らに捲れ、その下から伸びた肉感的な太腿には桃色のニーソックスがだらしなく皺を寄せ、俺の情欲を余計に煽っていた。
「・・・・デュー。 ああ駄目・・・デュー・・・ こんな事しちゃ・・・。」
二人の荒い呼吸と、ラケシスさんの身体から出てくる甘い香りが俺の狭い部屋を支配する。
発情しきったラケシスさんはゆっくりと脚を組み直すと、むっちりとした太腿は交差し、太腿とスカートとの合間の陰からはラケシスさんのフェロモンが淫らに分泌されていくようだった。
「ラケシスさん・・・っ、はぁ・・・はぁ・・・ はぁ・・・っ」
俺はラケシスさんの太腿に手をかけた。 
昼間味わった、あのむちむちした肌の感触が手の平いっぱいに広がり、這わせる手を上へ上へと持っていくと、ラケシスさんの皺の寄ったスカートの中にじわり、じわりと入っていく。
「デュー・・・、駄目・・・っ。 スカートの中は・・・ 駄目・・・っ。」
スカートの中で手を這わせていくと、ラケシスさんはもう我慢できないといった具合に蕩けた顔を俺に向ける。
俺はその表情を眺めるともう手で弄るだけじゃ我慢できなくなり、ラケシスさんのスカートの中の手を引き抜くと、自分のはいてるズボンのベルトをガチャガチャと外し始めた。
「え・・・ ? デュー・・・。」
ベッドの上からラケシスさんの甘い、不安に満ちた声が聞こえる。
俺はとうとうベルトを外すと、ズボンの中からギチギチに膨脹したペニスを取り出した。 
ペニスはこれまでにないほど肥大化し、時折ビクリ、ビクリと脈を打つと亀頭の先端から透明の腺液がじわじわと垂れ堕ちていった。
俺はそのペニスをベッドの上のラケシスさんに向け、はぁ、はぁ、と荒い息をあげる。
「・・・やだ・・・ デュー駄目・・・ そんな凶暴なおチンチン・・・ 私の中に入れようとしているの・・・?」
ラケシスさんは恐怖とも恍惚とも読める表情をし、そのペニスを恐ろしい愛人のようにじっと眺めていた。
 ゴクリ・・・ 俺は生唾を飲み込むと、ラケシスさんのひらりとした白いミニスカートに、両手でそっと手をかける・・・。
「あぁあっ・・・! デュー・・・ッ!!」 
ラケシスさんの蕩けるような、甘い悲鳴。
俺はゆっくりとスカートを上に捲って行くと、そこにはあの高貴な刺繍で飾られたいやらしい白のパンティーが、彼女のむちむちとした下腹部を覆っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」 
布団の中で、竿を上下する俺の手の動きが次第に速くなって行く。
「ラケシスさん、それじゃあ・・・」
俺は妄想の中で、ラケシスさんの最も淫らな部分を中心に、下腹部全体を弄り始めた。
「い、やあぁあ・・・あぁあんっ!!」
その障り心地と快感、そして、ラケシスさんの甘い悲鳴に、とうとう快感の絶頂に達した俺のペニスは最早破裂寸前になり、俺は必死になってそれを抑えた。
「はぁ、はぁ、じゃあ・・・ラケシス・・・パンツ、脱がすよ。」
「いや、駄目デュー・・・! それだけは・・・」
俺はラケシスさんのパンツに両端から手をかけ、ゆっくりと引き下ろす・・・
「アッ・・・・!!!!」

びゅるびゅるびゅるッ!! びくびくッ!! ・・・・びゅるっ!!
それまで激しい刺激を受けていた俺のペニスはとうとう、布団の中でしゃくりながら精液を吐き散らした。
今日の件で相当溜まっていたのだろう。 たったコレだけの事でもう出てしまうなんて・・・。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ ラケシスさん・・・。」
俺は布団の中で射精しても大丈夫なように、あらかじめ中にボロの布を敷いていたので、後始末に関しては特に問題なかった。
(出来る事なら、ラケシスさんとセックス・・・ したい。 あのスカートを捲り上げて、後ろから俺のペニスを奥まで突き入れたい・・・。) 
俺は少しばかりの虚無感に、そんな言葉を布団の中で繰り返していた。


94:「若き性少年の悩み」じゅうごのおまけ。
08/06/27 21:28:52 1khn0/UK
 ・・・・しかし実のところ、これだけでイったのは幸いだった。 というのも、俺は未だ童貞で、これまで女性の性器というものを見た事がない。
なのでこれまでの妄想にしてみても、女性の下着を剥ぎ取った後はペニスのない男の下腹部のような気味の悪い映像が現れ、その度に冷めてしまうことすらあったのだ。


95:「若き性少年の悩み」かいたひとから。
08/06/27 21:33:32 1khn0/UK
続きます。 次回はさらにドロドロの展開なのでご期待・・・いや、ご注意下さい。

尚「に話」の

彼は自分の銀を溺愛していた。→ 彼は自分の銀の槍を溺愛していた。

その他にも色々と誤字が発見されましたことをお詫び申し上げます。

96:名無しさん@ピンキー
08/06/27 21:57:24 9PfjCjgb
これはやばいな
ギャグは多いがこれからどうなるか楽しみだ

97:名無しさん@ピンキー
08/06/27 22:17:42 AG0XVag7
デューの一人称は「おいら」だった気がする

98:名無しさん@ピンキー
08/06/27 22:21:12 NfRxIjKF
最初のほうに原作の雰囲気を壊すかもしれないって書いてあるぜ
このエロスの塊がどう痴漢したりするのか楽しみで股間が銀の槍なんだが

99:名無しさん@ピンキー
08/06/27 22:27:50 FqdCI5MH
キュアン、変態っぽいな

100:名無しさん@ピンキー
08/06/27 23:05:37 ZQZ1yPpe
一人称はまぁなおしたほうがいいな

しかし期待する

101:名無しさん@ピンキー
08/06/28 01:15:37 y/+Y8VtH
>>98
なぁに言ってる、細身の槍でしょう?

102:名無しさん@ピンキー
08/06/28 02:14:58 OKGSvJ6B
いや今さら一人称直してもしゃーないっしょ

本当に惜しむべくは名称ミスだけど、内容はGJ。もちろん続きを期待する。

103:「若き性少年の悩み」じゅうろく。
08/06/28 21:16:29 0wj4ikpv

 翌朝。
俺は予定通りに早く起き、他の兵達がまだ寝ている中、そっと部屋を抜け出すと、洗い場に向かって行った。
さて、換気が必要だ・・・ 俺は付近の窓を全開に開けてまわると、早速鞄にしまい込んでいた昨日の自慰用のぼろきれを取り出し、蛇口から水をひねった。
「あ、デューじゃない。 こんな朝早く・・・洗濯?」
一瞬、心臓が爆発するかと思った。 その声の主が・・・そう、ラケシスさんだったからだ。
「ラケシスさん・・・ ええと・・・ ええ、ちょっと洗濯を・・・」
俺がそう言いかけるや否や、ラケシスさんはふいに水面台に身を乗り出し、俺の洗おうとしていた《ぼろきれ》を手に取ってしまった。
「デューくん・・・ これ、もしかしてハンカチ? こんなの使ってるの?」
「あ、それは・・・ いやっ・・!!」
俺が必死でそれを返すよう目で訴える中、ラケシスさんは気の毒そうにそのぼろきれを観察していた。 
幸いにも、もう精液は乾燥していたが、その後だけは今もしっかりと残っている。
「デュー君、このハンカチ大分汚れてるみたいだけど・・・ 私が新しいハンカチあげるよ? これなんか・・・もう、相当使い込んでるみたいだよね?」
ラケシスさんの桃色の手袋の指先は、もう何度も俺の精液の付着した部分をなぞっていた。 
妄想の中でならこういったシチュエーションは自慰のネタにも使えるものかもしれないが・・・ 実際の所、今の俺には、焦りと動揺と羞恥心しか感じられなかった。 
「ラケシスさん・・・ 気持ちは嬉しいけど、俺、それまだ使うつもりなんだ。 これから、ちょっとそれ洗濯するから。」
俺がそう言うと、ラケシスさんは「ふーん・・・」と、納得いかなさそうな表情でそれを見つめていたが、次の瞬間、彼女はなんと自分の着けている手袋を取り外し始めた。
「・・・・っ!!」

最悪の事態が起こった。 
ラケシスさんは俺の止める間もないまま手早く手袋を脱ぐと、持っていたぼろきれを蛇口から出る水に浸し出したのだ。
「ふふっ、デュー君・・・ 洗濯は、女の人の仕事♪ 私だって、王女様だけど・・・一応基本的な家事の心得くらいはあるのよ。」
爛々とした目でそれを洗い始めるラケシスさん。  その様子に最早言葉もでないまま唖然と見つめる俺。
しかしやがて、次第に手にまとわりつくヌメヌメとした粘着と、鼻をつんざくるような異臭に彼女の表情も怪訝としたものに変わっていく・・・。
「・・・え・・・? 何これ・・・・?」
ラケシスさんは自分の身に今起こっている事が信じられない、といった様子でボロ切れから手を離すと、その手には明らかにヌメヌメとした粘着質が自分の指と指との間から糸を引いるのが目で確認できた・・・。
「ねぇ、デュー・・・ 嫌・・・・ これ、何?」
まるで、女性なら誰もが本能的に警戒するような・・・そういった性質と臭いをこの液体は持っているのだろう。 
ラケシスさんもまさに今、そういった反応をしていた。
「そ、それは・・・ なんなんだろう? 何か、変な臭いがするし・・・。」
流石の俺もこの絶望的な状況で、何を言っていいのか分からなかった。
不幸中の幸いと行った所だろうか。 ラケシスさんは男の精液を見た事がないらしい。 
それはラケシスたんが処女という事に繋がる事だが・・・ 今の俺にはそんな考えに至る余裕さえなかった。

104:「若き性少年の悩み」じゅうひち。
08/06/28 21:18:06 0wj4ikpv
「随分前に・・・」
 突然、俺の頭の中で何かがひらめき、俺は話を切り出し始めた。
「とあるドラゴンナイトの兵士さんから貰ったものなんだけどさ、その人の飼ってるドラゴンが物凄く強いので有名で・・・ 
そのドラゴンの精液で受精された雌のドラゴンは、将来強い竜の子を産む可能性が高いっていうんだ。  それ、そのドラゴンの精液なんだ・・・実は言うと。」
ラケシスさんは暫くの間沈黙していた。 
俺は話を続けた。
「けどつい3日も前、俺その人から貰った液入りの瓶をうっかり割っちゃってさ、仕方なく、手元にあったそのぼろきれで吸い取ったんだけど・・・ もう、いったん吸収しちゃったら他の入れ物に移す事が出来なくなっちゃって。 
それでボロ布に含ませたまま保管しようとしたんだけど・・・ 精液って、やっぱり生きてるわけだから。 定期的に水を含ませないと乾涸びて、死んじゃうんだって。  ごめんね、本当はラケシスさんには内緒にしとくつもりだったんだけど・・・。」
何とか、言い切った・・・。 
その場で思いついた言い訳にして上等だろう。 これで駄目だったら、崖から飛び降りることを考えよう・・・

「えええ~、じゃあこれ・・・竜の精液なわけ?」 
ラケシスさんは露骨に顔を歪ませてみせた。  
その表情からは恐怖がすっかり消え入り、手に付着した《竜の精液》に対する単純な嫌悪感だけが感じられた。
よかった、人間の精液ならともかく、ラケシスさんにとってドラゴンの精液というのはそれほどの抵抗のあるものじゃないらしい。  
「うん、トラキアに着いたらとある人に渡そうと思ってたんだけど・・・ あ~あ、全部流れちゃったね」
俺はくすくすと笑ってみせた。 
今にして思ってみると、なかなかいい嘘だったと思う。 もし他の何かの液体だと答えたら例え今は丸く収まったとしても、そのうち・・・悟った頃に(それは俺と一緒の時であって欲しいが)今日この日の液体が俺の精液だと感づいたに違いなかった。
それはそれでやはりまずい。
「ああ・・・ ごめんね、デュー! ・・・どうしよう、また手に入るものなの? これ・・・」
最早ほとんど流れてしまった手の平の精液に困惑するラケシスさん。
「また尋ねれば、何度でも手に入るよ。 だから安心して。」 
俺は仕上げのウインクを出した。
「そっか・・・よかった・・・。 デュー、本当に、本当にごめんね。 今度何かお詫びしてあげる。」
「いや、あはは。 気にしないで。」
本来ならありがたくお礼を貰う俺だが、その時ばかりは少々後ろめたかったので、断っておいた。

105:「若き性少年の悩み」じゅうはち。
08/06/28 21:30:57 0wj4ikpv
 それから3時間後、既に朝食を済ませた俺はもう今朝の出来事を引っぱる事もなく、鼻歌を歌いながら一人、アグスティ城の廊下を歩いていた。
ふふ~ん♪
今朝の出来事を思い起こしてみる。 あのとき・・・ ラケシスさんは俺の精液を触ってたんだ・・・。 それに、何の話だったっけな・・・ 竜の受精か。 
(どうせなら、俺がラケシスさんに受精したいな・・・。)
しかし流石にこの辺で妄想は止めておきたい。 俺は食堂から拝借したパンを取り出すと、城門に集う鳩にやりにいくことにした。
くるっぽー。 くるっぽー。 
今日も鳩共は群れに群がってタイルの隙間の草の種かなにかをほじくり出していた。 
「ふふ、今日も草の種か~い? 諸君・・・ 俺の拝借してきたパンを食べないカ~イ?」
朝の清々しい空気の中、俺のシャンソン混じりの発音はアグストリアの大自然を優雅に潤していった。
鳩共は俺のやったご馳走にピラニアの如くがっつきだすと、パンは瞬く間に彼らの腹の中に収まっていった。
「ゲフゥッ!!!」 数羽の鳩が無作法なゲップを排出する。 なんだかなぁ。
「ふふ・・・ 可愛い奴等だ」
俺は暫くの間動物達の純粋な世界で癒されながら、歌を歌い始めた。

アグストリアの偉大なる大地よ
アグストリアの壮大なる山々よ
我が唄は卑小にして海のように寛大である
時は既に永遠を示し
情熱は熱き魂から溢れ出し
先人の知恵は永き時代を渡りし
我ら卑小なる詩人の唄も海の彼方に広まりし
サムラィ チャンプルぅーッ!!

はぁ、めんどくさ。
俺は自分の唄の才能を限りなく信じながら、明日はきっと大詩人ホメロスのように上手く歌えると胸に言い聞かせその場を去った。


 広場に着いた。 広場では子供達が何やらわいわい騒いでいた。
一番手前のなんだかアーダンを5歳児にしたような少年がいきなし俺の方に寄ってきたので、俺は何とも表現しようのない恐怖に襲われた。
「ふんー、ふんー、ふんー・・・ 」
アーダンボーイは俺の目の前で腹式呼吸をし始めると、ほかの子供達がそれを追ってきた。
「おいアーディン!!」 
!? もしかしてアーダンとエーディンさんの子供だろうか!? いやそんな馬鹿な・・・
「おいったら、アーディン。 お前これからペガサスが見れるって言うのに、またどこかにいっちまうのかよ!? そんなんで、またこの前みたいに見れなかったーで泣きつかれても知らないからな!!」
子供達の中の面倒見役かと思われる少年がアーディンという子に警告したが、このアーディンと言う少年は決して俺から目を離す事はなかった。
「ふんー、ふんー、ふんー ・・・・デァガボリィア。 ナスピターン・・・。」
!? 何の意味だろう。
それからしばらくした後、上空から聞き覚えのある風を切る音が聞こえ、子供達の一人が空を指差した。
「あ、ペガサスだ!!」
俺もふと上空に目をやると、そこには一人の女性を乗せたペガサスの姿があった。 
女の人の方は俺がよく知っている人だ。  フュリーさんだ。
「おおお、凄い、本当にペガサスだ!!」
先程のアーディンを叱りつけた少年も声をあげた。
「わぁすごい、ペガサスだー ペガサスだー」 
広場中の子供達は一斉に空から優雅に舞い降りるペガサスと、それにまたがる女性に声をあげた。
「やっほー、こんにちわ! 約束通りペガサスを連れてきたわよー! ほら、カンパネラ。ハイドー!」
カンパネラと呼ばれたペガサス(どうも普段フュリーさんの乗ってるのとは別のペガサスらしい)はヒヒーン、と一声あげると、巨大な翼をばたつかせながらゆっくりと地面に着地していく。
ペガサスが降下する瞬間、フュリーさんのスリット付きのスカートが風圧で大きく捲れたのを確認できた俺は、もうそれだけで満足だった。
(ラケシスさんのむちむちした太腿には敵わないけど・・・フュリーさんのスレンダーながら肉付きのいい太腿もいいな。)


106:「若き性少年の悩み」じゅうく。
08/06/28 21:34:33 0wj4ikpv
「今、あの女の人スカート捲れたよね。」
!? 俺の背後でアーディンがぼそり、と呟いた。
まさか・・・ こいつ、顔こそ老けてるが・・・見た目から言ってどう見ても5歳、そこそこのはずだぞ!? しかしなぜ・・・
「こんにちわ! フュリーさん!」
俺は快活に挨拶を交わす。
「あら? デューくん来てたの。 ・・・昨日子供達にペガサスを見せる約束をしてて、それで今ちょうど見せにきた所なの。 そしたらデューくんまできてるなんてね。」
フュリーさんはくすくすと笑うと、今まさにペガサスから下りようと体制を傾ける所だった。 
(チャンス!)
俺は直ぐさまフュリーさんの降りるポイントを見極めると、風のようにその場所に駆けて行った。 
前々からこの瞬間を狙っていたのだが、フュリーさんががペガサスから降りる時、左脚だけ大きく前に上げるため、その際、スリットが大きく広がり、そこから彼女の太ももと生尻が露になるのだ。
勿論この事は彼女は気付いていない。 気付いているようであれば、直ぐにこの降り方を改めているだろう。
「よいしょっ・・・」
ゴクリ・・・。
彼女が今、ゆっくりと左脚を大きく曲げ、俺の思惑通り腰まで達した大胆なスリットが大きく広がり始める。
俺はその様子に見蕩れながら、スリットと生尻との間から、彼女の下着を確認しようとしていた。
スレンダーながらもむちむちとした生脚・・・。  そして、彼女が馬の首の手綱を掴んだまま、体全体を大きく横に反らすと、遂に、スカートの内側を俺がじっくりと観察できるくらいにまで広げ、晒し出した。
レヴィンの言った通りの、ペガサスのような真っ白なパンツが、彼女のむちむちとしていてそれでいて引き締まったお尻に食い込んでいた。
ビクンビクン、ビクンビクン・・・ 俺がその様子にじっと魅入っていた。 股間はズボンの中でメリメリと膨脹し、脈を打っている。
「よっ・・・と!」
フュリーさんはその体制から地面に飛び降りると、着地地点のすぐ側に俺の姿がある事に気付き、急に顔色を変えた。
「デューくん・・・ もしかして、ここで私のパンツ、見てた?」
羞恥に顔を赤らめ、自分のスカートのお尻を手で覆うフュリーさん。
その仕草が余計俺の情欲をそそった。
「え? 何の事かな? 分からないけど・・・」
そう言いながら俺はズボンのポケットに手を突っ込むと、暴れ馬のごとく飛び跳ねようとする自らの愚息を必死で抑えていた。
今日の夜はフュリーさんと浮気する事になるだろう・・・。 

107:「若き性少年の悩み」にじゅう。
08/06/28 21:38:01 0wj4ikpv
※アーディン少年。(イメージ画)
URLリンク(image9.bannch.com)

「ふんー!! んふんんーーー!! 凄い凄いーっ・・・ お姉さん、パンツ丸見えだったーーーッ!!」
その刹那、いつの間にか俺のすぐ側であのアーディンが奇声を上げ始めた。 見た所、彼は先程のフュリーさんのサービスカットを子供ながらにおおいに歓んでいるようだ。
おそらく、俺と同じ位置から共に眺めていたのだろう。
「こら!アーディン・・・っ!! お前、何考えてるんだッ!!  ・・・お姉さん、すいません。 せっかくペガサス見せてもらったのにアーディンのやつ・・・。」
先程の少年は歳の割にしっかりした対応で、アーディンの愚言を謝罪した。
「えっ・・・!? ・・・ああ、いいのいいの・・・ あはははははっ。 こらボク、お姉さんのパンツ覗くなんて・・・いけないコ、エッチ♪」
フュリーさんは普段の清楚な身の運びでアーディン少年の前に腰を下ろすと、ちょん、と、彼の額をつついた。  
彼女はうまく対応したつもりだろうが、その表情からは明らかにこの少年の風貌が同部隊のメンバーの一人のそれと瓜二つな事に対し恐怖している事がはっきりと見て取れた。
少年はフュリーさんに並ならぬ好意を抱いているらしく、額を突いて貰ってからというもの激しく興奮していた。
 俺は、なんだかアーディンのやつが羨ましくなった。 俺も「エッチ♪」って言われて、アーディンみたいに額ををフュリーさんに突いてもらいたかった。
「フュ、フュリーさん・・・俺もフュリーさんのむちむち食い込みぱんつ覗いたよ。 俺にも『エッチ♪』って、突いてよ。」
子供達の前だから昨日のレヴィンみたいな南京袋にされる事はないだろう。 俺はそれをいい事にフュリーさんにお願いしてみた。 
「・・・・(怒)こら、デューくんも、もう・・・お姉さんのパンツ覗いちゃ駄目だぞ、エッチ♪」
ゴスッ!!! ・・・頭蓋骨全体にまるで鈍器で叩かれたような物凄い衝撃が来る。 末恐ろしや。
けど、俺は物凄く幸せだった。
「それじゃあ、皆。 約束通り一人ずつペガサスに乗せてあげる。 まずは・・・ 誰からいこうか?」
フュリーさんが子供達の一団を見渡すと、その中から例の面倒見役の子と、もう一人、おさげの女の子が手を挙げた。
「はーい、はーい」 「はいー! 私いくー!」
彼らに続き、他の子供達も次々に手を挙げていったので、俺もどさくさにまぎれて「はーい!」と手を挙げてみた。  
すると、俺のすぐ後ろの方からまるで俺に対抗するように「はいぃいっ!!はぃいいいっ!!! はぁぁああっぃいいいっ!!」と、アーディン少年のけたたましい雄叫びが耳をつんざくった。
「ちょ、ちょっと・・・ それじゃあ、皆、一人ずつだから・・・・じゃんけんで決めてね。」
フュリーさんは必死で耳を抑えていた。周りを見渡すと他の子供達も迷惑そうに耳を塞いでいた。

108:「若き性少年の悩み」にじゅういち。
08/06/28 21:39:35 0wj4ikpv
「じゃんけん・・・っ」「じゃんけんポン!」 それぞれのグループに分かれ、じゃんけんが始まった。 勿論、どさくさに紛れ俺もグループの一団に紛れていた。
「やったー! 俺が一番だ!!」
痩せた感じの少年が声をあげる。 しかし、彼は一番となった途端急に、ペガサスに乗るのが怖くなったようだ。
「うぅ・・・ やっぱり俺、最後にする、なんだか怖いもん。」
どうやらこの少年は最初に挙げた子供二人に続いただけで彼自身特に乗りたいといった感じではなかったらしい。
「おいー、お前そんなんだったら最初から手挙げるなよな。」
子供達の一人が不平を漏らす。
他の子供達も彼の意見に賛同し、皆口々に少年に対し不平を浴びせていったので、フュリーさんは慌てて仲裁に入った。
「まぁまぁ、ねぇ・・・ ケイン君といったよね? お姉さんがしっかり抱いてあげるから、一緒に空を散歩してみよう? 怖がらなくてもいいのよ。」
フュリーさんは穏やかな顔でケイン少年を安心させると、少年をゆっくりと抱きかかえ、ペガサスに股がり始めた。
俺はそのフュリーさんの様子にじっと魅入っていた。 優しく、子供を抱きかかえるフュリーさん・・・。 まるで小学校の先生みたいだ。
「ふんー!! ふんーーー!! ぷぎゃあああ、俺、最後なんだな・・・最後いやぁああああっ!!!」
途端、あのけたたましい雄叫びが広場中に響き、せっかくのムードが跡形もなくぶち壊された。
「あ、あはは・・・ ごめんねーーー、アーディン君・・・でも、最後のお楽しみは最後にやった人しか味わえない事だからーーー・・・。(?)」
「それって何か意味があるのかな・・・」俺はつい、ぼそりと口ずさんでしまった。
「(しっ・・・デューくんも、口裏あわせて・・・!)」
やはり、この少年の存在はフュリーさんに対しおおいに災いしているらしかった。

 それから飛行ツアーは始まった。 最初の子は始めの時は怖がっていたけど、降りてきた時にはもうフュリーさんと一緒に満面の笑顔をして皆の前に現れた。
「凄かったんだよ・・・ お空の上から山や、森がいっぱい見えて・・・!!」
彼は降りてからずっと、他の子供達に自分が空の上で体験してきた事を語り出し、皆の好奇心を独り占めしていた。
「いいなー、私も早く乗りたーい!」 「ちぇっ、俺が最初手ぇ挙げたのにーーーっ」
彼らが口々にそう叫ぶ中、俺はなんだか昔に戻ったような気分になっていた。
(そういえば俺が子供の時も、こんなふうに村はずれの広場で集まって、どこから来たかも分からない他の子達とこんな風に遊んでたっけな。)
あの頃に比べると・・・。  こんな時は普通「あの頃に比べると自分も成長したもんだ」って言うものだが、俺の場合・・・「あの頃と比べてみても、俺なんか全然変わってない・・・ けど、ほかの子供達は皆成長したな・・・」と言いたい。
今はシグルト様の部隊にいて、その中でもほぼ最年少と言っていいくらいの俺だけど、そんな俺とあまり歳の差の変わらない奴だって結構いる。 けど、正直俺は俺よりも子供な奴とは一人として出会った事がない。  
特にシャナン王子に至っては、たったの12歳なのに俺なんかよりもずっと大人びた感じがしているし・・・。 
(・・・皆本当に大人だもんね。 なんだか俺だけ子供のまま成長したって感じ。 あのレヴィン王子だって俺と話は合うけど、やっぱり俺の持ってないような大人みたいな部分、持ってるしなー・・・。)
まぁ、別に俺は今のままでも構わないんだけどね。

 ようやく、フュリーさんのペガサスが5人目の子供を連れて空の散歩から舞い戻ってきた。 あとは俺とアーディンだけだ。 
「到着♪ 楽しかったねー♪」
フュリーさんとともに降りてきた少年は、あの面倒見役の子供だ。
「楽しかったー♪ フュリーさん、ほんとうにありがとう!!」
「ふふっ、どういたしまして♪ じゃあ次、デューくんね。」
あの小生意気な感じの子供が・・・あんなにも無邪気に笑うなんて。 流石フュリーさんだぜ!
「よーし、じゃあフュリーさん・・・。」
「?」
俺は母親に抱かれる赤ん坊のようなポーズをとった。

「俺も・・・ 抱いて。」

・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


109:「若き性少年の悩み」にじゅうに。
08/06/28 21:47:09 0wj4ikpv
「いいよ♪」

ええええええええええええええええっ!?

「えっ・・・ 本当に、いいの・・・!?」
あまりの意外な返答に俺は思わず聞き返してしまった。 そうか・・・フュリーさん子供達と一緒に空を散歩して、今は本当に上機嫌なんだ。
「うん♪」
そう言うや否や、フュリーさんは俺の身体をゆっくりと宙に上げていった。
一応フュリーさんも兵士だし、それなりの訓練を受けているため、小柄な俺くらいの男だったら持ち上げる事も可能らしかったが・・・
「うわわわおおおわわわおおおお!!」
その状態に物凄い興奮を覚えながら、バクバクと心臓を高鳴らせる俺。
途中「うわー、お兄ちゃん大きな赤ちゃんみたーい」とか「かっこわりぃー、お前そんな図体でフュリーさんに抱かれたらフュリーさん迷惑だろー! 
フュリーさん、そいつ空の上から活火山の中に放り投げちゃえよ!」とか色々と罵声を浴びせられたが、俺は最早そんな子供達の悪口を気にする余裕すらなかった。 
身体はフュリーさんの腕に支えられ、俺はもうフュリーさんだけしか見る事が出来なくなっていた。
「フュ、フュリーさん・・・!!」
俺がそう言うと同時に、フュリーさんは
「それじゃあ、6人目の大きな子供を抱えて、空のお散歩に行ってきま~す♪」
と皆に向かって叫び、俺をひょい、とペガサスの上に乗っけると、自分も前に股がった。 
流石に、ペガサスの上で俺を抱きかかえるのは無茶と判断したらしい。
「いってらっしゃーい♪」
子供達の声に見送られ、俺とフュリーさんは空のデートに出発した。
フュリーさんは俺のすぐ前でペガサスのカンパネラを操作し、俺はフュリーさんの腰にしっかりと捕まっていた。
 俺の人生、初の浮気だった。
「ふぅー、デューくん・・・ ペガサスに乗った事って、ある?」
「俺? これが初めてだよ・・・ 本当に高い。」
もしラケシスさんの存在がなかったら・・・ 俺は絶対にフュリーさんを好きになっていただろう。 というよりも、正直な所、今もフュリーさんが好きになりかけてるのかもしれない。
ペガサスが上空へ上空へと舞い上がり、街が、ノディオン城が、どんどんどんどん小さくなって行く・・・。 
(あの城の中では今もラケシスさんが俺の気持ちの届かぬまま、今も何かして過ごしてるんだろう。 ・・・俺のラケシスさん。 ごめんなさい、俺馬鹿な奴だからフュリーお姉さんも好きになっちゃったみたいで・・・ 
今彼女と一緒にお空を旅してます。 もしお城から外を見るような事があっても、どうか今のこの俺たちの姿を見つける事がありませんように・・・!!)

110:「若き性少年の悩み」にじゅうさん。
08/06/28 21:48:28 0wj4ikpv
俺はようやく、心に絡んでいたラケシスさんへの罪悪感を振り切り、フュリーさんとの空の旅を楽しむよう心掛けた。
「うわぁ、凄い・・・ もう向こうの方に海が見える・・・!!」
遥か右側に、アグストリア大陸に面した北方の海域が広がっている。
「ふふっ♪ デュー君、驚いた? シレジア王国のペガサスナイトの兵隊達はいつもこんな景色を眺めながら空の警備をしてるの・・・ 本当はね、皆好きになった男の人にしか見せてあげないんだからね♪」
フュリーさんは大きく手綱を引くと、ペガサスは更に高く、高く上昇していった。
「へ~・・・そうなんだ。 いいなぁ。 じゃあ、フュリーさんの彼氏になった人って、それは物凄くラッキーな人になるんだろうね・・・ だってフュリーさんと一緒にこんな綺麗な景色、いつも眺める事が出来るんだもんな。」
「あれ? 嬉しい事を言ってくれるじゃない♪ そんなこと言ったって、何も出ないぞ♪」
「あはははっ」
それは、まさにパラダイスだった。 普段の生活からほんの少し離れた空の上で、俺とフュリーさんとだけが見る世界。 
ラケシスたんと見るちょっと甘い二人の世界もいいけど・・・ こういった世界ってのもあるんだね。
「そういえばフュリーさん、今のこのペガサスって、いつもフュリーさんの乗ってるペガサスとは違うよね。」
俺がその話を持ち出すとフュリーさんが「うん。」と返事をした。
「この子、綺麗でしょ? 観賞用に飼育された馬なの。 だから、他のペガサスナイト部隊の騎馬のように戦う事が出来なくってね。 本来なら将軍様や貴族の乗り物として大切にされてるんだけど・・・。」   
フュリーさんが突然、重い口調で語り出した。
「数日前、この子のお母さん・・・戦争で亡くなっちゃってね。 それを知ったこの子が、なんとか自分も戦争に参加するよう聞かなくてね・・・。 お母さんみたいな犠牲者のない国を造ってくれる指導者のの翼になって、
空を飛びたいんだって。 だから今は機会があれば人を乗せて、できるだけ飛ばしてあげるようにしてるの。
「そうなんだ。」 左右で羽ばたくカンパネラの大きく、見事な翼はまるで岩壁にぶつかる巨大な波のように真っ白で、雄々しかった。
「でも、フュリーさんって凄いよね。 ペガサスと話す事が出来るなんてさ!」
俺がそう言うと、フュリーさんはくすくすと笑い。
「デューくん、ペガサスは賢いからね・・・ 誰だって、心を開けば対話する事が出来るんだよ。」
「じゃあ俺でも出来るかな?」
「うん、デュー君なら大丈夫!」
よーし・・・ 俺は早速シックスセンスを発動し、ペガサスとコンタクトを取りにかかった。
「おーい、カンパネラ・・・ 俺の言う事が分かるか!?」
俺はそう叫びながら、どんどんとカンパネラの腿を叩いた。
「ふふっ、デューくん・・・ そんなんじゃカンパネラ分からないよ! いい? 目を閉じて・・・ 感じ取るの。   カンパネラが何を思ってるのか、何を伝えたいのか・・・ そしてデュー君自身が、何をカンパネラに望むのか・・・。」
「分かった」
俺は早速目を閉じてみた。辺り一帯に風を切る音だけが支配し、俺はその風の中からカンパネラの声を聞き取ろうとした。
轟々と響く風の中、カンパネラの風を扇ぐ翼の音がばさり、ばさり、と聞こえてくる。
(カンパネラ、カンパネラ!) 俺は風の中でカンパネラの声を呼ぶ。
やがて・・・。


111:「若き性少年の悩み」にじゅうし。
08/06/28 21:50:50 0wj4ikpv
(どうしたい? 私はここにいるよ。)
ふっと、風の音が止み、暗闇の中からカンパネラの真っ白な姿が現れた。
「カンパネラ! やった、俺カンパネラと話す事が出来た!!」
俺はあまりの感激につい、身体の緊張が緩みかけた。
「おっと・・・危ないよ。 君はまだ私の背中の上にいるんだからね・・・ 手を離すと、落っこちてしまう。」
光と幻想の中で、俺とカンパネラは二人、夢の世界・・・つまり、カンパネラの精神世界の中で対話をし始めていた。
「なぁカンパネラ、俺たち今どこに向かってるのかな?」
「うーん・・・ それもフュリーさん次第だからね。 フュリーさんとコンタクトを取らないと・・・ あ、フュリーさんが来た!」
「え?」
カンパネラがそう叫ぶと、前方の空間が大きく揺れ、そこからフュリーさんの姿が現れた。
「やっほ♪ 来ちゃった。」
「フュリーさん!」
フュリーさんはてへへ、と笑うと俺とカンパネラの顔を覗き込んだ。
「いや、二人で何話してるのかなーって♪ あ、デュー君。二人の人間が同時にペガサスに乗った場合ね、ペガサスを通じてお互いの人間がコンタクトを取る事が出来るの。」
「へー、凄いな!! ペガサスって・・・ 俺が思ってたよりもずっと凄い動物だったんだね・・・!」
俺が感心すると、カンパネラは表情にこそ現れないが、なんとなく穏やかな雰囲気で俺の絶賛を受け取ったようだ。
「はははっ、私はね・・・ 人間が私の頭の中でコンタクトをしている時は、その人の悩みや、望みと言った日々の鬱憤や蓄積を読み取る事だって出来るんだ。  例えば、・・・フュリー、君はレヴィン王子に気があるようだね。」
「えええええええええええええええっ!!??」
 俺とフュリーさんはその台詞を聞き、ぎょっとした。
「ちょ、ちょっと・・・ そんなわけあるわけないでしょ!!? でたらめ言わないで・・・・ デューくん、本気にするでしょ!!??」
フュリーさんは必死で弁解していたが、その顔が羞恥で真っ赤になっている所を見るともうそれは図星である事が見て明らかだった。
「あっはははは♪ 冗談さ。」
「な、何よそれ!! 酷いじゃないの ・・・もうっ!!」
フュリーさんはそれから暫くの間カンカンだったが、カンパネラの言った事はおそらく冗談じゃなかったに違いなかった。 ・・・ おのれレヴィンめ、たしかにアイツ顔はかっこいいけど・・・あんな変態のどこがいいんだ!!??
「あ、そういえば・・・ デュー君の望みって何なんだろうね。」
そう言うとフュリーさんはにや~っと、不適な笑みを見せた。
「えっ・・・!?」
俺は再びぎょっとした。 やばい・・・ 俺の頭の中には日頃のやましい鬱憤の数々が・・・・。
「え・・・ いや、俺には何もないよ・・・本当だよ!? だって俺、純情な好青年だもん!!」
その様子を見ていたフュリーさんはますます不適な微笑みを浮かばせ、「ふーん・・・ 怪しい。」と呟いた。
が、そのとき俺は見た。 カンパネラが・・・ フュリーさんの後ろで明らかに人の頭の中を読み取るような動作(なんだか、物真似大会でマイケルジャクソンの真似をしているような動き)をしている姿を・・・。
「あ、お前・・・ 今俺の頭の中を読み取ったな!?」 俺は狼狽えながらカンパネラに止めるよう訴えた。
「ふっふ~ん☆ デュー君。君はなかなか日頃から年頃の性少年らしい様々な鬱憤を抱いているようだね・・・☆ 」
カンパネラはそう言うとニマっと、フュリーさん同様不適な笑みを浮かべる。
「へ~~~、うわ・・・いやらしいんだ。 ね、ね・・・どんな事考えてたの?」
フュリーさんがにたにたしながらカンパネラの口に耳を寄せる。
「わ、わ、わ・・・ カンパネラ!! やめてください!!」
俺は必死にやめるよう懇願したが、カンパネラはまさに、馬の耳に念仏、といったところだ。


112:「若き性少年の悩み」にじゅうご。
08/06/28 21:53:10 0wj4ikpv
「それじゃ、言いマース☆ ヒッヒーン♪    ラケシスさんとXXXしたい。  ラケシスさんのXXXをXXXしたい。 ラケシスさんのXXXにXXXをXXXXしたい。 ラケシスさんにXXXをしてXXXしたい・・・。」
 さらに馬鹿馬の発言は続いた。 フュリーさんはそのあまりの過激な内容に、暫くの間呆然とそれを聞いていた。
「何何? フュリーさんのXXXをXXXしたい・・・。 フュリーさんのXXXにXXXしたい・・・。 フュリーさんとXXXでXXXしたい・・・。」
とうとう自分の名前が出た途端、フュリーさんは、馬鹿馬の口から発せられる自分と俺とのあまりの破廉恥な交わりに、顔と、耳を真っ赤にしてしまった。
「デュー君・・・、私の事そんな風に見てたの~?」
フュリーさんは怒りと羞恥にわなわなと痙攣しながら、にっこりと俺に笑顔を向ける。
「いや、そんな・・・ あはは、あの馬鹿馬が勝手に思いついたんだよ。 もうやだなぁ、そんな・・・」
このままだと非常にまずい。 俺は夢の中で叫び上げるように必死になって「覚めろ、覚めろ」と念じると、やがて周りの景色がふっと霧に包まれ、元いたカンパネラの背中の上に戻っていた。
前を見ると相変わらずフュリーさんが乗っていたが、未だ彼女はカンパネラの精神世界にいるらしい。 きっと今もこの馬鹿馬と会話しているのだろう・・・。
「よし・・・」
俺は懐からペンを取り出すと、とりあえず馬鹿馬の体中に落書きをしてやった。
「南無阿弥陀仏・・・ 悪霊退散・・・・ 南無八万代菩薩・・・ 馬鹿馬退散・・・。 ふふふっ、観賞用の馬も様なしだぜ!!」
俺はけらけらと笑い声を上げると・・・ ちょうど俺の前に乗っているフュリーさんのスカートが、風でひらひら揺れるのが目に入った。

ゴクリ・・・・。

俺は周囲を確認した。 

(今はフュリーさんまだ戻ってないみたいだし・・・  ちょっとくらいなら・・・。)

どくん、どくん、どくん・・・
早速俺はずっと夢見ていたフュリーさんのスカートのスリットから そっと手を忍ばせる・・・。
ふくらはぎの肌の感触が狂ってしまいそうなくらい心地よく、手を更に奥の方に這わせるとフュリーさんの・・・ 下着の布地の感触が広がった。
「う、ぁ・・・ッ!!」 俺の股間は最早情けないくらい痛くなり、前屈みになってそれを抑え、なんとか体制を立て直した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
俺は下半身を前へ前へと寄せ、フュリーさんのお尻に俺の勃起した股間の膨らみをぎゅっと、密着させた。
「ぁあっ・・・!!!」  想像以上の快感。 
俺の肉棒はフュリーさんのお尻に包まれ、ムクムクとより膨脹していく。
 俺のフュリーさんのスカートの中の手は、パンツの上から、彼女の秘所をなぞる・・・。 
湿気を含んだ下着の感触とむちむちとした太腿に挟まれ、あまりの興奮に理性が蕩けそうだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」 (ビクンッ!! ビクンッ!! ビクン・・・ッ!) 
ペニスが脈を打ちながら、更なる快感を求め俺に次の行為を指図する。
(このままもしフュリーさんが目覚めてしまったら取り返しがつかない事になる・・・ けど・・・ ここまでやったら、俺・・・もう・・・ッ!!)
俺は心の中でリスクを断ち切ると、フュリーさんのスカートの中で這わせている左手を、すっ・・・と、パンツの中に侵入させていった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・っ!!」 手はフュリーさんの下着の中の、奥へ奥へと侵入してゆき、とうとうフュリーさんの陰毛へと辿り着くと俺の股間は狂ったように暴れ出し、パンツの中で大量の我慢汁を染み出していた。
「フュ、フュリーさん・・・ッ!!」 俺は更に、奥に手を伸ばした。 フュリーさんの肉の花瓶が中指の先端に触れる・・・。
「んんっ・・・・。」

113:「若き性少年の悩み」にじゅうろく。
08/06/28 21:55:31 0wj4ikpv
 その時だった。それまで眠ったように動かなかったフュリーさんが、突然喘ぎ声をあげたのだ。
「!!!」
俺は咄嗟にフュリーさんのパンツの中に入れている手を引き抜き、スリットから出すと、心臓をバクバクさせながらフュリーさんの様子を見た。
気がつけば、俺のパンツはすでに我慢汁でぐしょぐしゃになり、勃起したままのペニスにべったりと、へばりついていた。
しばらくフュリーさんを眺めていると、フュリーさんは少しばかり身体を大きく揺らしたかと思うと、途端ずこっ・・・と、前方へ大きく倒れ込んでしまった。
どうやら、まだカンパネラと精神世界にいるらしい。 よくよく見てみれば・・・なるほど、自分が倒れても大丈夫なように手綱でしっかりと自分の身を固定していたのだ。 ・・・俺にはしてなかったけど。
「フュリーさん・・・」俺はその体制のフュリーさんをしばらく見ていると、また新たに別の欲求が生まれ出した。
そう・・・彼女は今や俺のすぐ前で、まるで・・・お尻を突き出すかのような体制で倒れているので、ちょっと顔を屈めればスカートの内側が見えてしまうのだ。
「これ以上は・・・ まずいよ、まずいよね・・・。」
俺は暫くの間そう独り言を呟いていた。

そして・・・ 俺はしばらくした後、前屈みになったフュリーさんのスカートのお尻に両手を掛け、ゆっくりと・・・ それを捲り上げる。
「ゴクリ・・・。」
そこに現れたのは純白のTバックをいやらしくを食い込ませたフュリーさんの、むちむちとしたお尻だった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
(フュリーさん・・・ 見た目に似合わず、なんてエッチなパンツはいてるの・・・。)
俺は暫くの間そのお尻をじっと眺めていた。 
(そうか・・・ペガサスナイトのこのスリットじゃ、普通のパンツじゃすぐ見えちゃうから・・・ だからこんなTバックなんかはいてるんだろうな・・・。)
俺は高鳴る胸と、背徳感とを抑えながら、フュリーさんのお尻を数度、揉みしだいてみた。
フュリーさんのお尻はもちもちとしたいやらしい柔らかさを帯び、俺がそれを手で掴むと、まるで吸い付くかのような肌の弾力があった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・っ!!」
 俺は暫くの間夢中で揉んでいるうちに我慢できなくなり、とうとうズボンの窓を開けると、ギンギンに勃起したモノを取り出した。
(フュリーさん、ごめん・・・ でも、挿れないって約束するから・・・)
俺はフュリーさんの生尻を両側から掴むと、食い込んだパンティーに直下起ったペニスの裏側を押し当てた。
「(あ、あああ・・・ あああっ!!)」
フュリーさんのむちむちしたお尻と、湿気を含んだTバックに挟まれ、俺のペニスは至福の絶頂を味わっていた。  
俺はフュリーさんのお尻を掴んだまま発情した猿のように腰を振った。
(フュリーさん! フュリーさんッ!! フュリーさんッッ!!!)
まるで、フュリーさんを求めるように・・・ 下着越しに密着した性器同士からフュリーさんに精一杯の愛を注ぐように、俺はフュリーさんのお尻を犯し続ける。
左右からそのむちむちしたお尻を寄せれば寄せる程、俺のペニスはフュリーさんのお尻に引き締められ、快感はさらに高まって行く。
「(だ、駄目だ・・・ もう我慢できない・・・!!!)」
俺のペニスは直ぐに限界に達し、性器の奥の方から凄まじい射精感が起こったので、俺は急いで体制を外側に向けると、ペニスからは勢い善く、真っ白な精液が飛び出した。
「あああっ・・・!! あああっ・・・ ああああああっ!!」(びゅるびゅるびゅるびゅるびゅる・・・・ ビクっ!!!)
精液は上空から遥か下の地の方に飛び散り、全てを吐き出した頃には俺は息を切らしながら、フュリーさんの腰の上に捕まっていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・。」
やってしまった・・・。 意識のないフュリーにこんな凄い事を・・・  これはもう痴漢なんてどころじゃない。 強姦と代わりない・・・。


114:「若き性少年の悩み」にじゅうなな。
08/06/28 21:57:51 0wj4ikpv
 今にして思えばなんでこんな事してしまったのだろう、とすら思えてきた。 最初は、ただフュリーさんのスリットから中に手を這わせるだけで済ませるつもりだったのに・・・。
(ごめん・・・フュリーさん。おれ、自分の性の衝動を抑える事が出来なくって・・・)
俺は心の中で後悔しながら、だらんと垂れ下がった男性器をしまうと、フュリーさんの捲り上がったスカートを元に戻した。
(本当はこんな事しちゃいけなかったんだ・・・ ごめんね。)
 暫くすると、それまで前屈みだったフュリーさんも遂に目を覚ましたらしい。
「ん・・・。 ただいま、デューくん。 あれ? 元気ないね。」
フュリーさんが俺の方に向き直ると、もうその顔には先程の怒りがすっかりと消え去っていた。
「おかえり、フュリーさん・・・ あ」
俺はさっとフュリーさんから顔を背けた。
「どうしたの? ああ、さっきの事でなら怒ってないよ。 そりゃあ、最初は顔に火がつくくらい恥ずかしかったけど・・・ 年頃の男の子だもんね。 けど、あんまりそういう事ばっか考えてるとデュー君、女の子に嫌われちゃうよ。」
最初のうちフュリーさんははせせら笑いながら話をしていたが、次第にかぁっと顔を赤らめてしまった。  
先ほどの馬鹿馬の話を思い出したのだろう、 無理もない。
「デュー君・・・ 私だって一応一人の女なんだからね、デュー君が・・・その、私とエッチな事したいって望むのはいいけど、もっと相手の気持ちを理解してあげないと。 
 それは私だけとは限らず・・・ ラケシスさんにしてもそうだし。 アイラさんにしてもそうだよ?」
どうやら、あの馬鹿馬はあれからアイラお姉さんへの想いについても暴露したらしい。
フュリーさんは俺に優しく話しかけてくれてたけど、正直フュリーさんの身体であんな事した後じゃ、その優しさすらも刃物のような鋭さを帯びて俺の心臓に突き刺さるのだった。
「フュリーさん俺・・・」 
俺はもじもじしながら何を言おうか詰まっていたが、フュリーさんはもう元の笑顔に戻り、先に話を切り出した。
「だからねデュー君、もっと、もっと好きな女の子の事を大切にできる優しい男の子になって。 そうすれば、デュー君今よりももっと魅力的な男の子になれるし、
 そんなデュー君の事好きって思ってくれる女の子だって、きっと沢山出来ると思うから。」
澄み切った日の光を浴び、フュリーさんの顔はいつも以上に暖かく映し出された。
「フュリーさん俺・・・」 
俺は先ほどのフュリーさんにした事を話そうとしたが、その決意も踏み切る事が出来ないまま、カンパネラは元の子供達の待つ広場へと戻って行った。


115:「若き性少年の悩み」にじゅうはち。
08/06/28 21:59:27 0wj4ikpv
「おかえり~!」
俺たち二人(+馬鹿馬一頭)が戻ると、子供達は一斉に寄り集まり、出迎えてくれた。
「ただいまっ!」
フュリーさんと俺も返事を返すと、子供達は口々にフュリーさんと俺が何をやってたか聞き出しにきた。
「ねぇ、フュリーさんとお兄ちゃん随分永い事お空を飛んでたけど、どこまで行ってきたの?」
最初、手を挙げた女の子だ。 俺はその子の純粋さを前に、つい消え失せたくなってしまった。
「いやー、あっははは。 そうだね・・・僕たち、俺とフュリーさんはね・・・ 二人でお空の上で、お互いの愛を語り合っていたのさ・・・!」
俺はいつもの調子で子供達に答えてみせると、あの例の面倒見役の男の子が突っかかってきた。
「うそつけよ、お前みたいなダスキンモップに顔付けたみたいな奴があんな美人で、清楚なフュリー姉さんと恋人同士な訳ないだろ!? 馬鹿な事言ってフュリーさんの迷惑かけんじゃねぇよ!!」
なんて迷惑な奴だ。 思い起こせば、出発時俺の図体を活火山の中に放り込んじまえとか言った奴もこのガキだった。
そのとき、突然背後から身に覚えのある重圧が俺を圧迫したかと思うと、アーディン少年がポルターガイストのように俺の後ろに立っていた。
「おにいさん、おねえさんと・・・ お馬さんごっこしてた。」
俺はぎょっとした。 ・・・まさか・・・ いや、間違いない。 アーディン少年は先程のあの愚行をその超人的な視力で見ていたらしかった。
「はぁ?何言ってんだよアーディン・・・ お馬さんごっこじゃなくて、実際に馬に乗ってたんだろ?」
先程の子がやれやれ、といった具合にアーディン少年に指摘した。 
「そうよ、お姉さんたちね・・・ ずっと遠くのお空まで一緒に散歩してたんだから。 あ、そうだ。 最後に、アーディン君が残ってたね。」
俺ははっとした。 奇妙な事に、他の子供達もしんと静まり返ってしまった。
アーディン少年はフュリーさんの胸に抱かれるとにやにやといやらしい笑みを浮かべ、フュリーさんのその身体を舐めつくすように観察していた。
「それじゃあ、お姉さん行ってくるね。 アーディン君、皆に《いってきまーす》って。」
「んふー、んふー、んふーー・・・ いってきまぅす。」
アーディン少年は口をぱかっと開くと、そのままフュリーさんの身体にへばりついた。
「きゃっ・・・? もうっ!」
フュリーさんはくすくす笑っていたが、その笑みからは明らかに恐怖の念が読み取れた。 そして、上昇して行く二人・・・。
「おい、フュリーさんのやつ・・・ 大丈夫かな?」
面倒見役の少年の台詞に、他の子供達は沈黙していた。
「あのアーディンって子・・・ 一体どういう子なの?」
俺はおそるおそる尋ねてみた。
「あいつ? あいつはね・・・。」

・・・・・・・・・・・。


116:「若き性少年の悩み」にじゅうく。
08/06/28 22:03:16 0wj4ikpv
それから30分もした後、ようやく二人は帰ってきた。
「はぁっ・・・ はぁっ・・・ はぁっ・・・・!!」
帰ってきた時のフュリーさんの姿は無惨なものだった。 服、特に胸部とスカートにかけてはしつこく引っぱられた後があり、体中のいたるところに少年の唾液と思われる物が付着していた。
フュリーさん自身はすっかり怯え、顔を真っ赤に染めながら、荒い、淫らな喘ぎをあげていた。
(この分だと、きっと俺がやったこと以上に凄い事をされたに違いない・・・絶対。)
正直アーディン少年の犯行とはいえ、フュリーさんのこの姿にかなり欲情してしまった俺は、もう末路かもしれない。
「大丈夫? お姉ちゃん・・・。」
おさげの少女が歩み出て、フュリーさんに問いかけた。
「え、ええ・・・・ はぁっ、はぁっ・・・ 。 だ、大丈夫だから・・・。」
フュリーさんは脚をがくがくと震わせながら前屈みのまま、なんとか身体を支えているといった感じだ。
少年は僅か30分の空の旅の中で、フュリーさんに一体何をしでかしたのだろう。
「おいフュリーさん・・・ 立てるかい? ほら、俺が肩に乗せてやるよ。」
あの面倒見役の少年がフュリーさんの前で背中を向け、乗るように促すと、フュリーさんは何とか、顔に笑顔を作って言った。
「あ、ありがとう・・・ はぁ、はぁ・・・ けどお姉さん、カンパネラの背中に乗ったらもう大丈夫だから・・・はぁ、はぁ。」
俺はフュリーさんのその様子を見ていて、いても立ってもいられなくなり、フュリーさんの倒れかかった身体の上半を肩に担ぐと、そのままひょい、と背中にと乗せた。
「あ、デューくん・・・ありがとう・・・ はぁ、はぁ・・・。 でもいいの・・・ 降ろして・・・。」
俺の耳の裏筋にフュリーさんの生暖かい、淫らな吐息が吹きかけられ、俺は先程の一件があったにも関わらず、ますます興奮していった。
俺はフュリーさんを連れて行く前にあの面倒見役の少年にくるっと振り向いた。
「ありがとう、フュリーさんを運ぼうとしてくれて。 けど、彼女とは同じ所に住んでるから。俺、フュリーさんを連れて帰るよ。」
そう言うと少年は 「ああ、わかったよ。 気をつけろよ。落としたら俺、お前の事承知しないからな!!」
と、少々突っ張った感じで受け答え、それから城へ向かう俺たち二人の背中が見えなくなるまで、じっとその場所で見送っていた。

 道中、相も変わらず淫らな声で喘ぎ出すフュリーさんの誘惑に、俺の心は何度も折れそうになった。 
実際に、今直ぐにでもそこの林の陰に持って行って、1時間くらい・・・ フュリーさんの身体を玩具にしてしまおうか、といった考えが何度も頭をよぎったくらいだ。
股間はぎちぎちに膨脹し、俺は両手でフュリーさんのむちむちしたお尻を揉みしだきながらも彼女の体重を支え、城までの荒れた道をよろよろと歩いて行った。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・。」 フュリーさんの甘ったるい息がもう幾度も俺の耳に吹きかけられている。 
(フュリーさん・・・駄目・・・ これ以上フュリーさんが・・・ ああああっ・・・) 俺は我慢できなくなり、人目のない木の陰に隠れた細い道に辿り着くと、そこでフュリーさんを降ろした。
(ドクン、ドクン、ドクン・・・。) 俺は道上に倒れたフュリーさんの身体に覆い被さり、抱き枕のようにぎゅっと、抱きつく。 
フュリーさんの艶やかな唇が、目の前で相変わらずの淫らな喘ぎを繰り返し、俺はフュリーさんの身体に脚まで絡み付くと、その唇を夢中で奪いにかかる。
(ぎゅうううう~~~~~~っ!!)駄目なのに・・・ こんなことしちゃ駄目なのに・・・ッ!!
俺はギンギンに勃起した下半身をフュリーさんの下腹部に押し付け、擦り付け、その身体の味を存分に味わっていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・。」俺がフュリーさんの身体を弄れば弄る程、フュリーさんの喘ぎ声はますます淫らに高まり、俺の欲情を昂らせていく。
 俺はそんなフュリーさんの様子を見ている中、あの夜、ベオウルフが俺の独り部屋で話したあの生々しい性交の話が、頭の中で鮮明に回想されていった・・・。


117:「若き性少年の悩み」かいたひとから。
08/06/28 22:23:02 0wj4ikpv
さて、やばい展開になってきました。   次回はデュー君が・・・です。
エグイ展開はもう少しの間続きますので、不快に思われている方はもう少しの間我慢して下さるようよろしく御願いします。

※デューの一人称について。
デューの一人称は本編では「おいら」ですが、これは私自身の都合の為・・・具体的に言いますと、「おいら」でいくとあまりにも、書いている自分自身が主人公に感情移入できないため、やむを得ず「俺」に変えさせて頂きました。

あと何度か指摘された名称ミスについて・・・ 大変申し訳ないです。 私自身、聖戦をプレイした事はありますが、内容の方はあまり覚えていない・・・ので、間違って覚えていた部分が幾つかありました。
今現在手元のtxtファイルを修正し、誤字、文章の過ち、及び名前の修正を行っておりますので、話が完結次第どこかのアップローダーに投稿させて頂く予定です。  
もし修正後のtetが読みたいという方がおられれば、それまで待ってくださいまし。
尚、一人称につきましても・・・ どうしても違和感があるという方が多数おられれば、やはりtxtのほうで修正させて頂きます。 よろしく御願いします。

118:「若き性少年の悩み」かいたひとから。
08/06/28 22:54:06 0wj4ikpv
再び失礼します。
きりのいいところで終えようと思ったのですが・・・ なかなかきりがつかず、膨大な投稿となってしまいました。
大分前から少しずつ書き溜めていた作品なので手元のtxtファイルも、まだ半分くらい残ってます・・・。 もっと早く終わるものと思っていたのですが、正直やりすぎた感がありました。

 さらに、なんだかドロドロな展開が異常に多いです。 性少年+官能小説+エロゲをイメージして書いてみたので、できるだけ自分なりにエロく、濃くしたつもりなのですが、こうして掲示板に載せてみると・・・明らかにヤバい作品ですね。
こんな作品でも続きが読みたいという方がいらっしゃれば続けて投稿させて頂きます。  なければ、誠に失礼ながら中断の方を考えさせて頂きます。
その際は、もっと別の、こういったドロドロした感じのないものを書こうと思いますので。  皆様、ご指摘の方よろしく御願い申し上げます。
 








119:名無しさん@ピンキー
08/06/28 22:55:07 jYHT2/9n
乙。アーディンは全くの他人だよな?あの二人で5歳ってのはあり得んし
ここで終わらせてくれるんなら別に文句ないよ。誰でも構成ミスとか誤字はあるからそんな完璧じゃなくていい

120:「若き性少年の悩み」かいたひとから。
08/06/28 23:50:34 0wj4ikpv
アーディンはただのアーダンに似た少年という設定ですので、一応他人です。
最初は例の面倒見役の子のおやじとかいう設定がありましたが。

一応自分なりにもう一度投稿した文面を見ましたが、誤字や構成ミスは抜きにしてもやはり、掲示板に投稿するに相応しくない内容である事が分かりましたので、大変申し訳ありませんが、これにて中断させて頂きます。
※余談ですが、この話はこの主人公が様々な女性との対話を通じ、自分なりの性への向き方を模索していく・・・ みたいな内容でした。(どうでもいい)
しかし手元のtxtを見ますと自分の悪ふざけの度の過ぎる内容と、あまりにもドロドロした展開がくどく続いていますので、続きの投稿は不可能・・・ と独断させて頂きました。

自分だけの作品を書くのと掲示板に投稿する作品を書くのとではやはり、全く違うようですね。 
しばらく頭冷やしてから出直してきます。

121:名無しさん@ピンキー
08/06/29 00:02:21 JdjxPEkj
ここまで来てそれはないぜセニョール。
せめて外部にまとめてうpって教えてくれるくらいはいいだろう?

122:名無しさん@ピンキー
08/06/29 00:36:40 9vd5ffFM
そりゃないぜ!
これからが本番なのにこれじゃ生殺しじゃないか!

123:名無しさん@ピンキー
08/06/29 00:48:22 kuFjBpkv
ドロドロでも悪ふざけでも何でもいい、グロでなければ。
最悪エロなしでも別にいいんだよ。それが次に投下してくれる人へのバトンになるんだし。
掲示板に投稿する内容か否かは投下されてからこっちで決める。まず吐き出せ

124:「若き性少年の悩み」かいたひとから。
08/06/29 00:56:01 FibNPpqM
よ、よろしいのでしょうか?(汗

それでは、とりあえず・・・ 一応、完結まで投稿させて頂く事にします。
その際、もし皆様方に「これはやめておいたほうがいい」や「ここは、こうしたほうがいい」みたいな感想があれば遠慮なく言って下さると、こちらとしてもありがたいです。(というより、御願いします。)
(いかんせん、こういった場で投稿するのは初めてで、自分でもどうすればいいのやらかなり戸惑っていますので)


125:名無しさん@ピンキー
08/06/29 02:11:02 6vfv77uS
      r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/      >::::::::::ヽ
.      〃  ヽル1'´        ∠:::::::::::::::::i
       i′  ___, - ,. = -一   ̄l:::::::::::::::l
.      ! , -==、´r'          l::::::/,ニ.ヽ
      l        _,, -‐''二ゝ  l::::l f゙ヽ |、
        レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_   !:::l ) } ト   ここはお前の日記帳だ!
       ヾ¨'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`    }::ヽ(ノ    
:ーゝヽ、     !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ     ここに書いてろ、
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{   __)`ニゝ、  ,,iリ::::::::ミ
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ ,     な!
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ /

126:名無しさん@ピンキー
08/06/29 05:29:38 3WX2i82I
よくわかんないけどアーディンは池沼でFA?

127:名無しさん@ピンキー
08/06/29 08:11:00 n7Uqb33T
ちょwww
URLリンク(afodamian.cocolog-nifty.com)

128:「若き性少年の悩み」さんじゅう。
08/06/29 15:25:22 FibNPpqM
 それは俺がベオウルフのおっさんと知り合ったあの日の晩の事。
俺が部屋で寝ようとすると、何の用かいきなりおっさんが尋ねてきた。
用件を聞いてみると、共に男同士の赤裸裸を話そう、といった内容だったので、俺は即OKを出しておっさんを中に入れた。
「お前、デューっていうのか。 なかなかいい響きじゃねえか!」
「いやぁ、まさかおっさんがあのシグルド様に雇われた傭兵だったなんてなぁ。 よろしくな、ベオフィー!」
俺は早速おっさんにあだ名をつけてやった。
「しかしデュー・・・ お前の部屋は・・・いいな、個室なんだな。 ちとガタがきて狭い感じはするが、羨ましいよ。」
おっさんは俺の部屋を見渡した。 俺の部屋はちょうどベッドが4つ並ぶくらいの狭いボロ部屋で、元々は物置に使われていたという。
俺がこの個室を使う事を許されたのは、俺の生業上、味方内でも狙ってくる連中が稀に出てくる危険性があるので、鍵付きの独り部屋を用意する必要があるというシグルド様の判断からだった。
おかげで夜はどうどうと自慰に更ける事が出来る。 他の兵士達にはない俺だけの特権だ。
「おっさんの部屋だって普通の兵士の部屋だろ? 共同でも、それなりの広さがあっていいんじゃない?」
「まぁ、確かにゆったりとはしてるが・・・ 夜はオナニーできないからな。 お前・・・ このベッド、イカくせえな。 畜生、やっぱ毎晩ここでアイラオネエサマをオカズに抜いてんだな!?」
ベオウルフはベッドの臭いを嗅ぎながら顔をしかめた。
「へへっ。 ピンポーン♪」
「くそっ、憎たらしいやつめ・・・!! おい、3日に一回くらい俺に代われよ!!」
「やだねー。 昨日は俺布団の中でアイラお姉サマのパンツの中に手突っ込んでずっと這わせてる妄想して抜いたっけな。 ああ・・・幸せだった♪」
俺は昨日ベッドの中で股間を膨らませながらした妄想をもう一度目に浮かばせた。 ベオウルフが悔しそうに身を震わせているのがいい気味だ。
「一昨日なんかアイラお姉様のあのスリットから手を忍ばせてずっと弄ってる妄想をして抜いてたし。 本当俺幸せ♪」
「ちょっとまて。」
何を思ったのかベオウルフは、途端俺の話を遮った。
「ん??」
「お前、ずっと触ってばかり・・・ なのか? もしかして。」
奇妙な目で俺を見つめるベオウルフ。
「・・・そうだけど? え・・・?」
俺はベオウルフがなぜこんな目で見ているのか分からなかった。
「お前、な。 セックス、知ってるか?」
「そりゃ、知ってるよ。」 俺は憤慨した。
「男の人が、ちんちんを女の人のお尻の穴に入れるんでしょ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 暫くの間、部屋には沈黙だけが支配していた。


129:「若き性少年の悩み」さんじゅういち。
08/06/29 15:34:32 FibNPpqM
「お前、知らないのか?」 ベオウルフが苦笑いをしながら言った。
「え・・・ 深くは、知らないけど。」
「お尻の穴に入れるんじゃなくてな、女の人の女性器に入れるんだよ。 お尻の穴とは、別の穴な。
お前が赤ん坊の時生まれるのもその穴だ。」
ベオウルフは俺に解説をし始めた。
「え・・・ お尻の穴以外に、他の穴があるの?」 俺は聞き返した。
「ピアスをつける穴みたいな感じ?」
「全然違う。」 首を振るベオウルフ。
「いいか・・・?」
彼は何を企んでるやら、暫くの間何かやましいことでも考えるような様子で天上を眺めると、やがて俺の前に身を寄せ、講義を始めた。
「例えば・・・ お前と、アイラオネエサマだ。 お前がアイラお姉様とセックスするとしよう。」
ドキっとした。 今までにない程胸の鼓動は高まり、それはまるで俺の目の前に、大人の世界への続く未知の扉が現れたような感じだった。
「俺と・・・ アイラお姉様が・・・?」
俺の鼓動はどくどくと音を鳴らし、股間には熱い血が脈を打ちながら溜まっていく・・・。
「そうだ。 いいか・・・? まず手順はこうだ・・・ お前がアイラお姉さんをここのベッドに誘導し・・・、 彼女の目からOKのサインが出ればドンッ!! と、ベッドに押し倒す・・・。」
ベオウルフが自分の両手でアイラお姉様を押し倒すような手真似をし、俺はゴクリ・・・と、生唾を飲み込んだ。
「・・・・それで・・・?」
俺は尋ねた。
「そして、お前はベッドに横たわったアイラお姉様にこうやって覆い被さり・・・(ベオウルフは左手をアイラお姉様に、右手を俺に見立て、二つの手を重ね合わせながらジェスチャーを始める。)
 アイラお姉様の身体のいたるところを、愛撫していく・・・。 そう、胸の膨らみ、露出した太腿・・・ 時にはこんなふうに口づけを交わして・・・だな。」
俺はベオウルフのその解説を、引き込まれるようにじっと眺めていた。 胸の鼓動さらに早まっていく。
「そして・・・さらにアイラお姉様のあの色っぽい服を一枚、一枚・・・ゆっくりと脱がしていく・・・ やがて、彼女の柔らかな胸と、秘部を覆った下着が露になる・・・。   
 そして、お前自身も服を脱いでいく・・・ 。今着ている黄色のチョッキと黒いシャツ・・・ そして、ズボンとパンツ・・・。」
俺はますます興奮しながらその様子を熱中して見ていた。
「股間からは勿論・・・膨脹しきり、高々と直下起ったお前の男根が露になり、お前は丸裸のまま再び彼女に覆い被さる・・・。 そして・・・ 
 彼女の素肌を触り、下着の上から陰部を擦り続けると、時期にアイラお姉様の下着はぐっしょりとした湿気を帯びていく・・・。  そうすれば準備OKだ。」
ベオウルフの解説は異常な程生々しく、見る者を引き寄せるいやらしさがあった。
「その後は?」
俺の胸は、最早焼けるくらい熱くなっていた。
「お前は、アイラお姉様の身に付いた最後の着衣をゆっくりと脱がせる・・・ するとそこには彼女の綺麗なピンク色の女性器が現れ、近くから眺めるとそこには、それまで愛撫する事で分泌した彼女の液体が溜まっている。 そして・・・」
俺は再び、生唾を飲み込んだ。
「お前はもう抑えられない程ギチギチに膨脹したペニスの先端を彼女の陰部に押し当て、それをそのままゆっくりと・・・ 彼女の中に挿れていくんだ・・・。 
 お前のペニスは今や彼女の膣の中に包まれ、その天国のような快感と、彼女と一つになる一体感とに、頭が蕩け出しそうになる・・・。 
 そして、アイラお姉さんの方もお前の堅く、熱く、直下起つペニスを膣内に挿れられ、その気持ちよさに喘ぎ声を上げながら、お前を求める・・・。 そう、正にその時、お互いは一つになるんだ。」
俺は悶々としながらその生々しい情景を頭に浮かべていた。 アイラお姉様の・・・ 未知の入り口の中に突き入れた俺のペニス、彼女の中の至福の快感・・・・。    
「そして・・・ 二人はもっと、もっとと・・・激しくお互いを求めだし・・・ その感情が爆発した瞬間!   二人の身体の中に稲妻が走り、お前のペニスは彼女の膣の中に精液を注ぎ込み、彼女は大きく弓のように反れる・・・。 
 そして互いの想いを爆発させきった二人は、体中の力が抜け、ベッドの上で安らかに身を寄せ合う。 ・・・・これでめでたく一部始終ってとこだ。」
 俺はベオウルフの語るその未知の世界にすっかり心を奪われてしまった。
 それからだった。 それまで、ただエッチな事に感心があるだけの俺が本格的に他の女性と交わりたいと欲求する、真性の性少年へと変わり果てたのは。

130:「若き性少年の悩み」さんじゅうに。
08/06/29 15:54:01 FibNPpqM
 俺はそれまで抱きついていたフュリーさんの身体から身を離すと、すっかり乱れた彼女のスカートと、そこから伸びる、むちむちとした太腿に目をやった。
・・・・それはもう本能からの行動としか言いようがなかった。  
その時の俺の理性は完全に消え失せ、もう何も考えてすらいなかったので、これから行おうとしている自分の行為になんの背徳感も、罪悪感も感じていなかった。
 ただ本能だけが、俺の頭と、心と、身体の全てを突き動かしているように・・・    
・・・・俺の全ては完全に情欲に支配されていた。
 俺は自分のズボンをずり下げると、凶暴なくらいに膨脹した男根を剥き出しにし、それをフュリーさんの乱れた身体に向けながら、一歩一歩、近づいていく。
俺はフュリーさんを求めていた。 フュリーさんと一つになりこれまで味わった事もない、至高の快感を得る事・・・。
 そして・・・ うっすらと汗ばんだフュリーさんの脚を掴み、ゆっくりとM字に開くと、スカートの内側が大きく捲れ、彼女の純白のパンツに包まれた陰部が俺の目の前に現れる。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・。」 (ビクン、ビクン、ビクン、ビクン、)
股間の脈動が音を立てるように高まり、目の前の御馳走を強く要求している。
フュリーさんの白のTバックはいやらしくお尻に食い込み、その横側からはみ出たお尻は肉感的でそれもまたとてもいやらしかった。
俺はM字にした状態の彼女を自分の膝に寄せた。
そして・・・彼女のお尻の肉を外側に開くと、Tバックの食い込んだ紐の横からゆっくりと・・・ フュリーさんの花園の中に、男根を挿入しよう近づけた。
(フュリーさん・・・・っ!!!)

 ・・・その時だった。
それまで朦朧とした意識の中を彷徨っていたフュリーさんが、途端にぱちっと、目を覚ましたのだ。
「あっ・・・・。」
フュリーさんの目は最早そのとき既に、勃起したモノを自分の中に挿入しようとしている俺の姿と、脚をM字に開脚され、今にも犯されそうな自分の立ち場とを認識してしまった。
「きゃああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
フュリーさんは慌てて俺の右の臑を強く蹴り飛ばすと、それまで丸見えだった下着の食い込みをスカートで覆い隠し、後ずさりしていった。
「デュ、デューくん・・・っ!!?? 一体・・・何やってるのッ!!!!」
フュリーさんは今おかれた状況に混乱する中も、俺に明らかな怒りを向けていた。
「フュ、フュリーさん・・・」
俺は自分の勃起したモノが露出したままである事も忘れ、今のこの状況に混乱していた。
「デューくん・・・ 私をこんな人のいない所に連れてきて・・・ 犯すつもりだったのねっ!!? ちょっと、それしまいなさいよ!!!」
フュリーさんは俺の男根を指差した。 俺は慌ててそれをしまい、ベルトを締めると、気の滅入る思いでフュリーさんに目を向けた。
「デューくん、私ね・・・ デューくんが思春期の男の子で、そういうことにも感心があって、やってみたいって思ってる事は分かるよ!? けどね、いくらなんでも意識のない女の人をこんな所に連れ込んで犯そうとするなんて、そんな事、最低の人間がする事よ!? 
 デューくんだってね・・・ 例えばデューくんにお姉さんがいて、その人がそんなふうにされて汚されちゃ、デューくん怒るでしょ!? 相手の女の子の気持ちがわからないデューくんなんて、本当に最低よ!!」
フュリーさんの怒鳴り声が林全体に響いた。 その目に大粒の涙を浮かばせながら・・・


131:「若き性少年の悩み」さんじゅうさん。
08/06/29 15:55:45 FibNPpqM
「それにね・・・ デュー君、そんなことして・・・私がもし妊娠しちゃったら、デューくん責任取れるの!? 赤ちゃんって、お金だけでなんとかなるものじゃないのよ!! ましてやレイプされて生まれた赤ちゃんなんて、本当に可哀想でないんだからッ!! 
 デュー君、自分のやろうとしてた事がどれくらい無責任な事だったかもう一度よく考えて見なさいよ!! そんな事じゃね・・・っ、 ラケシスさんだってデュー君の事嫌っちゃうよ!!?」
俺は胸を締め付けられるような思いで、その話を聞いていた。  
「ごめんなさい・・・フュリーさん、ごめんなさい・・・っ 俺・・・。」
俺は極度の罪悪感に駆られ、いつの間にか謝り始めていた。
「俺、最初は全然そんな事するつもりじゃなかったんだけど・・・ フュリーさんを城まで運ぶ時、フュリーさんが俺の耳元で息を吹きかけるもんだから俺・・・ 我慢できなくなっちゃって・・・。」
俺は涙を流しながら告白した。
フュリーさんは俺が話をしている中ずっと耳を傾けていたが、やがてしばらくすると
「だめよ、デューくん・・・ いくら私を抱いてみたくなったからって、男の子だったら抑えなきゃ・・・ 私だって女だから男の子の悩みなんて理解できるわけじゃないんだけどね。 だけど、今みたいなのは、駄目・・・。 
 もっと我慢できるようにならないと・・・、デューくん・・・。」
俺はしゃぐりながら泣いていると、フュリーさんの腕がそっと、俺の肩に掛かった。
 それから、心がすっかり丸裸になった俺はフュリーさんに対して行った淫行の数々を告白した。 カンパネラの上で意識の帰っていないフュリーさんの下着に手を入れた事。 前屈みになったフュリーさんのお尻に、激しく男根を擦り付けた事。
フュリーさんは最初その話を聞いた時は、あまりの恥ずかしさに戸惑ってたけど、俺の告白に精一杯寛容に対応するよう努めてくれた。
「デューくん・・・だめよ、私のその・・・ お尻をそんな風に使っちゃ。  ・・・そういうのは、デューくんが近い未来に恋人になった女の人に、デューくんのしたい事なんでもして貰えるようになった時に、やって貰わなくちゃ・・・。」
フュリーさんの顔は真っ赤だった。 いくら俺に適切な指導しようとしても、実際に意識のない自分のお尻でそんな事をされてたとなると流石にどう対応するものか、戸惑っているらしい。
「それとね、私が一番気になってたのは・・・デュー君が私にエッチな悪戯してたことでも、・・・私に無理矢理セックスしようとしてた事でもないの。」
「え・・・?」
俺はその意外な告白に驚いた。
「デューくん、本当はラケシスさんの事が一番好きなんでしょ? デューくんが一番セックスしたいのって、ラケシスさんなんだよね? だったら、出来心だけで私に手を出すなんて、それって一番いけないことなんじゃないかな?」
俺はフュリーさんのこの教訓に胸を打たれた。  俺にあんなことをされた後だって言うのに、俺の事を一番に考えてくれるなんて・・・。
「フュリーさん・・・ 俺、間違ってたよ。 確かに俺が一番好きなのって、ラケシスさんなんだ・・・。 なのに・・・フュリーさんの言う通りだ。 俺、ラケシスさんが好きなのに出来心だけでフュリーさんを・・・。」
出来心だけとは言ったが、実際は情欲からだけの行いじゃない。 俺は、ラケシスさんが好きだけど、フュリーさんの事も凄く好きだった。
たしかに一番はフュリーさんの中で気持ちよくなりたいっていう感情からやろうとしたのは確かだけど、フュリーさんと一緒になりたいという想いもあったからこそ、俺は行為にまで至ったような気がする。


132:「若き性少年の悩み」さんじゅうし。
08/06/29 16:00:53 FibNPpqM
 暫くした後、俺たちはノディオン城へ続く道を二人、並んで歩いていた。
頭上に昇った太陽は燦々と輝き、遥か彼方へと並ぶアグストリアの山々を暖かく色付けしていた。
「デューくん私ね」
道中、フュリーさんが何か意を決したかのような表情を浮かべると、空を見上げた。
「私ね、デューくんカンパネラの頭の中で聞いたかと思うけど、レヴィン王子の事、好きなんだ。」   
「そうなんだ。 でも、どんな所が好きなの?」
確かにフュリーさん、レヴィンとは結構仲良かったりするけど・・・ 未だにその気持ちはどうも理解できない。
「あの人・・・本当に子供っぽいし王子の自覚なんてからっきしないけど。   でも、私あの人の・・・なんっていうのかな。  奔放で、自由な性格に物凄く魅かれてるの。   
 私って子供の頃は夢ばっかり見てる女の子でね、いつも物語の中の王子様に憧れてたの。  ・・・ その王子様がまた彼にそっくりでね。 自由で、奔放で、子供で・・・ 
 王子様なのに何度もお城を抜け出しては街の動物達や子供達と一緒に色んな国に冒険に行って、けど、物語の最後にはいつも私みたいなお堅い兵隊さんが彼を見つけ出して、結局お城に連れ戻されるの。    
 あはは。 おかしな話でしょ? 私、王子様の奔放なところが好きだって言うのに、今の私の立場って逆にそんな王子様をお城に連れ戻して、束縛しちゃう側なんだものね。」
フュリーさんは暫くの間楽しそうに、一人、自分の考えにふけていた。  
その話をしているフュリーさんの横顔はなんだか、とても無邪気で、子供っぽくて・・・  俺がこれまで見た事もないようなフュリーさんの姿が、そこにあった。
「私、本当は王子様と一緒に旅立った子供達の一人になりたかったの。    ・・・だけど、現実はそうはいかないから。 王子様には王子様なりの、ちゃんとした役割があるからね。  
 ・・・ 現実にそんな王子様がいたとすれば、誰かがその人をお城に連れて帰らないといけない。 だから私、兵隊になったのかも。    だってそうすれば、いつでも王子様の事を追いかける事が出来るでしょ?」
俺はフュリーさんの話はなんとなく聞いていたが、なぜフュリーさんが今、そんな事を言ったのか・・・ その時は分からなかった。

 城に戻ると、俺とフュリーさんは昨日出会った、中庭の訓練所を歩いていた。
「やっほーっ! 諸君♪」
俺たちが後ろを振り向くと、昨日のあの南京袋がうねうねと、イモムシの入った繭のように器用に動きながら俺たちの前に近づいてきた。
「ふふふふふっ♪ 二人ともさっきまでどこに行ってたんだい? 朝から見かけなかったじゃないかっ」
俺たちは唖然としながらその生物を見ていた。 どうも、彼は昨日からずっとその姿でアグスティ城中を這い回っていたらしいのだ。
 ??? 気のせいか、なんだか南京袋の刺繍の柄が豪華になっているような??
「あれ? レヴィンさん服変えたの?」
俺が尋ねてみると、彼は
「ああ、変わってるだろ。 俺ね、今朝レベル20になったからセージにクラスチェンジしたんだ! だから昨日に比べて着物の柄が豪華になってるんだけど・・・ どうだ? なかなかかっこいいだろう!!」
俺はフュリーさんに目をやると、彼女は石のように硬直していた。
 どうやら彼女の抱いていた幻想は、壮大な音を立てて崩れてしまったらしい・・・。


133:「若き性少年の悩み」かいたひとから。
08/06/29 16:08:15 FibNPpqM
これにて第一部が終了しました。 次回からは後半。
投稿するのは今日の深夜辺りになるかもしれません。
俺もフュリーたんに怒られたいです・・・   ハァハァハァ・・・(死

134:名無しさん@ピンキー
08/06/29 16:17:37 kuFjBpkv
乙。フュリー優しすぎワロタ

135:「若き性少年の悩み」かいたひとから。
08/06/29 16:36:49 FibNPpqM
一応 フュリーたん・・・20~22歳(?)
デュー・・・15歳と、歳の差がかなりありますので。

子供のデューくんに対しフュリーたんは大人の人です。
そこを踏まえて頂けると、そう違和感もない・・・と思うのは 俺だけかもしれないですね(爆)


136:名無しさん@ピンキー
08/06/29 20:33:08 9vd5ffFM
これはいい性教育!
だが後半が気になるぜ!

137:「若き性少年の悩み」後半そのいち。
08/06/29 21:44:01 FibNPpqM
※フュリーさんの活躍もあり、後半からはさわやかに話が展開していきます。

《第二部》

 あれから数日後の午後。 昼食を食べた俺は本格的に剣の修行に励むべく、訓練所を訪れた。
訓練所には既に沢山の兵士が集っていて、熱苦しい闘気に満ち溢れていた。
俺は早速模擬刀を取ってくると、手ごろな練習相手を捜し始めた。
「おいレックス、ちょっと俺の相手をしてくれよ!」
訓練所内の大半の兵士達がペアになって練習する中、レックスだけが一人、投げ斧の練習をしていたので俺は声をかけた。    
彼はイケメンだがホモなので仲間が少ないのだ。
「なんだデューか。 悪いな、俺は子供には興味ないんだ。 しっしっし。」
そう言うと彼は再び投げ斧を投げると、それは弧を描きながら回転し、壁にかけられた木製の巨大な的に当たった。
 ブン・・・・ ヒュルヒュルヒュル・・・ カキーーーン。
俺は仕方なくその場を後にした.なんだか、今日は物凄く練習に没頭したい気分だった。
「あら、デューじゃない。」
その可愛らしい声にトクン、と俺の心臓が震え、俺が後ろを振り向くと、模擬刀を持ったラケシスさんが俺に向かって歩み寄ってきた。
「ラケシスさん、こんにちわ!」 
相変わらずひらひらした短いスカートを揺らすラケシスさんを前にすると、俺はどうしようにも欲情してしまう。
「ふふ、デューくんちゃんと訓練所に来てたんだ。 ねぇ、私さっきまでずっとベオウルフさんにお相手させて貰ってたの。」
「え・・・ベオウルフさんと!?」
俺はガーン、とショックを受けた。 まさか・・・   ベオウルフの奴が俺のラケシスさんに・・・!!!
「ラケシスさん。じゃあ午後はずっと俺と練習しようよ。」
そう言った俺の台詞からは、なんだかいつも以上にラケシスさんに対する独占欲が剥き出しになって現れていた。
「え・・・ いいけどデューくん、ずっとは無理よ? 5時頃からまたベオウルフさんが私の上達を見に訓練所に来るから。 私、あの人と練習する事になってるの。」
がーーーーーーーーん。 なんということだ。
「分かった。じゃあラケシスさん、5時まで・・・ 5時まで一緒に練習しようよ。 また上のバルコニーでさ。」
俺はこうなった以上、出来る限りラケシスさんと一緒にいられる時間を確保しにかかった。
「え? 上のバルコニーって・・・。」 ラケシスさんはそう言うと顔を赤く染めながら、じっと悩み始めた。
そう・・・ 先日、スカートが全開に捲り上がった、強風の来る場所だ。
「デュー、あそこはやめにしない? あそこ、強い風が吹くから。」
「あ、そうだね。 それじゃあどこにしようか。」
俺は別に強風の事を頭に入れていたわけではなかった。  その時はただ、ラケシスさんと二人だけになりたい、その事だけを考えていたからだ。
「うんそれじゃあ・・・」ラケシスさんは暫く考えにふけると、ようやく何か思い当たったらしく、顔を向けた。
「ねぇ、アグスティ城の裏の森にしない?  実はあそこにちょうどいい訓練所があるんだけど、ここ数年ずっと行ってないから私、一度様子を見に行こうと思ってたの。」
「へー、そんな所があるんだ。 もしかしてラケシスさんが昔剣の練習する時に使ってたの?」
俺がそう聞くとラケシスさんは「えへへ」と笑った。
「そうなの、昔よくエルトシャンお兄様に剣を教わってたの。 前々からデューに一度連れて行ってあげたかったんだけど・・・ 行く?」
「行くよ!」 俺は快活に返事した。
正直な所、俺は前々からラケシスさんがエルトシャンお義兄様の話をする度に、胸が締め付けられるような気になっていた。 ラケシスさんは言っていた。 「エルトシャンお兄様のような強い男を恋人にする」って。
今でもラケシスさんは同じ事を考えているのだろうか。


138:「若き性少年の悩み」後半そのに。
08/06/29 21:45:43 FibNPpqM
道中、俺とラケシスさんは並びながら森に続く、城壁に面した道を歩いていた。
天気はからっと晴れていて、辺り一帯にさわやかな風が吹くと、ラケシスさんの髪と、桃色のマントと、白のスカートは緩やかに揺れ、彼女の魅力を引立てていた。
「いい天気ね。 ・・・雲があんなにゆっくりと空を泳いでる。」
ラケシスさんは空を、俺はラケシスさんを見つめていた。
「本当だね。 ねぇラケシスさん。」
俺がラケシスさんに尋ねると、彼女は「ん~ん?」と振り向いた。
「なぁに? デュー、なんだか今日はぼ~っとしてるけど。」
確かに、今の俺はいつもと比べると変だ。 
というよりも、実のところ俺が今のように物思いに耽るような感じになったのは、あのフュリーさんとの事件以来だった。
「ラケシスさんって、どんな人が好きなの?」
俺は自分自身の首を絞めるような思いで尋ねてみた。
「え・・・?」 
実際の所、もう何度もエルトシャン義兄様の話はラケシスさん自身から聞いているが、俺からラケシスさんにこの質問を持ち出すのはこれが初めてだった。 
「デュー、私は何度も言ってるけど・・・ エルトシャンお兄様みたいな強い人しか、異性として見られないの。」
俺はショックだった。 実際に彼女がこれだけはっきり言ったのは、これが初めてだったからだ。
俺はほんの少しでも可能性がある限り、心の中でそうであってほしいと願っていたものだ。 《本当は周りの男性のアプローチから自分を防衛する為の建前だった》だとか。
「私って生涯お転婆だったから、子供の頃はすぐ森や川に遊びに行っては危ない目に遭ってたの。 ある時は川に溺れたり、ある時は森で野犬に襲われたり・・・。」 
ラケシスさんは突然、自分の過去を語り出した。
「でも、私そうやって何度も怖い目に遭ってるのに、また同じ過ちを何回も繰り返してたの・・・ というのも、私がいつも危険な目に遭う度にお兄様が助けに来てくれるものだから。 私、本当にお兄様に頼ってて・・・。」
ノディオン城の真っ白な城壁が俺たちの右側から、遥か前方へと続いている。 俺はその城壁を見ながら、ラケシスさんが共に育ったこの城の白壁に、彼女の幼少期の姿が浮かんだ。
「お兄様は何度も私を叱ったわ。 『もし俺がいなかったら、お前はどうなってたんだ?』って。 私はそれを問われる度に『大丈夫、お兄様は絶対助けてくれるんだもん!』って自信満々に答えてて。
 お兄様、昔は私に甘かったから、その度に『やれやれ』って、呆れ果てて私を許してたの。」
「でも、ある日、本当にそんな日が来たの・・・。 私が森でお兄様と兵隊さんごっこをしてた時にね。 森にまた、野犬が出てきたの。 私はお兄様が剣でやっつけてくれるもんだって安心しきってたんだけど・・・ 
 野犬は1匹じゃなかったの。  近くに仲間の2匹がいて、最初出てきた一匹がお兄様に飛びかかった途端、後の二匹が後ろから続いてお兄様に飛びかかってきたの。 
 相手が1匹だったら、お兄様も持っていた剣で追い払う事が出来たんだけど・・・ その時は流石のお兄様も歯が立たなかったわ。」
ラケシスさんはその時の情景を思い浮かべるように、遥か前方の山の景色を眺めながら歩いていた。


139:「若き性少年の悩み」後半そのさん。
08/06/29 21:47:19 FibNPpqM
「それで私、倒れたお兄様の剣を持って必死で野犬達を追い払おうとしたの。 あの時は本当に必死だったから・・・もしかしたらお兄様はもう息をしていないんじゃないかって。 私は地面に倒れたお兄様の剣を拾って、我を忘れて野犬達を追い払ったわ。    
 その時、思ったの・・・ お兄様は、いつだって私を守れるわけじゃないって。   私が、お兄様の背中を守れるくらい強くならないと、お兄様はまたいつか、私をかばって同じようなことが起こるんだって。」
辺り一帯に緩やかな風が吹くと、ラケシスさんがその昔、12歳だった時決意した表情が、前髪の中から現れた。
「それから私も剣を教わり出したの。 お兄様もお兄様で、怪我が治ったら早速剣の猛特訓を始めたわ。  結果がどうであれ、きっと、私を守りきれなかったのが物凄く悔しかったんだと思う。 
 デュー、私はね・・・ これまでお兄様に守られた分。お兄様を守れるくらい強くなりたいの。  だから、お兄様より弱い男を恋人にするなんて、今の私には考えられないの。  
 だって、もしそんな人を好きになってしまえば私、お兄様に受けた恩を一生返せなくなってしまうような・・・  そんな気がするの。」

俺は俯きながらその話をじっと聞いていた。 
そうか、だからラケシスさん・・・ お兄さんと同じくらい強い人にばかり固着してるのか。
「ラケシスさん、でも・・・」 俺は話を切り出した。
「別に、他の男の人と付き合いながらお義兄様の背中を守ることも、できるんじゃないかな?」
「う~ん・・・・。」
ラケシスさんはじっと考えると、やがて。
「それは、出来るのかもしれないけど、少なくとも今の私の向上心の支えになっているのは、お兄様の存在だから・・・ 万が一でもそれが消えてしまう可能性がある限り、やっぱりできないかな・・・。」
「ラケシスさん・・・・。」 
ラケシスさんは、頑と言えるような決意を、兄に対し持っていた。
俺は切なくなった。


140:「若き性少年の悩み」後半そのよん。
08/06/29 21:48:00 FibNPpqM
 やがて左手に城の裏門が見えてくると、ラケシスさんは前方に枝分かれした道の右の方を指差し、「あれが森に続く道」と教えてくれた。
なるほど、遥か前方を見ると道は森の木々の中に吸い込まれていくように続いている。
俺たち二人はおしゃべりをしながら道を歩き続け、二人が森の中に入った頃には、木々の静かなざわめきと鳥の鳴き声が支配していた。
「うわ・・・ 綺麗な森だね。 ラケシスさん、実は俺おやつ持ってきたんだ。 訓練所に着いたら広げて食べようよ。」
俺はラケシスさんの歩く前ではしゃぎにながらそう言った。
「ええ? もう、デューったら本当に子供みたいね。 ふふっ、わかったわ。 ・・・実はね、私も手作りのサンドイッチ作ってきたの。」
ラケシスさんは微笑みながらそう言った。
「ええ!?」
ラケシスさんの・・・手作りサンドイッチ・・・!!  俺の心は飛び上がった。
「やったっ!! ラケシスさんのサンドイッチが食べれるなんて・・・ うわぁ、楽しみだな!」
俺はうきうきした足取りでラケシスさんの前で踊り始める。
「ふふっ、デューったら、本当に可愛い♪」
しばらくして、前方に明るい日の光が指す空間の広がりが見えてくると、ついに俺たちは森の訓練所に到着した。
「到着ー♪」
「うわぁ・・・・・。」
そこは草が青々と生い茂った小さな広場で、隅には煉瓦造りの小さな喫茶店のような小屋がぽつん、と建っていた。
「なつかしいなー。 やっぱり誰も使ってないから草が生い茂ってるけど・・・。」
ラケシスさんは草を掻き分けながら小屋の方に向かい、俺もそれについていく。
「ラケシスさん、あの小屋は何の小屋?」
「この小屋はね、私が12歳の誕生日の時にエルトシャンお兄様がプレゼントしてくれた思い出の小屋なの。  中の倉庫には昔使ってた訓練用具や、キャンプ用の調理器具なんかが備わってて、よくお兄様と城を抜け出した時にここでお食事をしたりしたのよ。」
小屋に着くと、ラケシスさんはポケットから鍵を取り出し、扉の鍵穴に差し込んだ。 
「あれ?」
ラケシスさんは暫くの間がちゃがちゃ鍵を回していたが、数秒後、ようやく扉は開いた。
「・・・開いてる。」
「え?」
「扉が開いてたの。 私、いつも小屋を出るときは扉の鍵を閉めてたんだけど・・・。」
俺たちは奇妙な心持ちで扉を見つめていた。
「ラケシスさん意外の誰かが開けて、入った後 鍵かけ忘れたんじゃないの?」
「それはないと思うわ。 だって、この小屋の扉の鍵を持ってるのって、私とエルトシャンお兄様だけだから。」
ラケシスさんはそういうと、手持ちの鍵を俺に見せてくれた。 それは、ノディオン王家の紋章である子豚の顔をしたナスビの絵が刻まれた鍵で、所々に塗られた銀箔が日の光を反射し、きらきらと輝いていた。
「そうなんだ・・・ わぁ、綺麗な鍵だね。 それに・・・ これはノディオン王家の守護霊《ブタナスビ》の絵だね!!」
「そう、ノディオン王家の紋章よ。」  ラケシスさんは鍵をしまうと、再び小屋の扉と対面した。
「ということは・・・ 私か、お兄様が使ってから、どちらかが鍵をかけ忘れたのかもしれないわね。 けど、お兄様が鍵をかけ忘れるなんてなんだか考えられないし・・・。」
ラケシスさんはうーん・・・と唸っていた。 その様子だと、ラケシスさん自身もかけ忘れた事などないつもりらしい。
「これはもしかすると盗賊が開けたのかもしれないね。 さっきラケシスさんの持ってた鍵の形状見た限りだと、ピッキングに熟練した盗賊だったらなんとかすれば開けれるくらいの鍵穴みたいだし。」
俺は独自の経験から、そう判断した。


141:「若き性少年の悩み」後半そのご。
08/06/29 21:49:14 FibNPpqM
「えー・・・、盗賊? って・・・ デューもピッキングなんてやってるの?」
ラケシスさんが不審の目で俺を見たので、俺はつい焦ってしまった。
「あ、いや・・・ うん。 これも盗賊をやるにはどうしても必要な技術だから・・・。」
本当は別に必ずしも必要というものじゃない。 けど、ラケシスさんに避難されたくなかったのでつい、嘘を言ってしまった。
考えてみればそうだ・・・。 俺は一応盗賊でも義族ってことで多めに見てもらえてるけど、ピッキングとなるとそれは、人のプライベートを侵害するような印象があるので、女の人なんかは特に避難の対象にするような技能だ。
「そりゃ、昔は勝手に人の家の扉の鍵穴に針金ほじくって、侵入してた事もあったよ・・・。 けど、今はやってないから・・・。」
俺はすっかり気を沈めてしまった。
「・・・ごめんなさい、そうね、デューは私と違って昔は辛い思い沢山してたんだもんね・・・。」
ラケシスさんは謝ってくれたけど、俺は正直な所、あまりこういったことに関する同情をラケシスさんから受けたくなかった。 なんだか、ラケシスさんとの距離が開いてしまうようで・・・。
「いや、いいんだ。 気にしてないよ。 とにかく、入ってみようよ?」
「うん。」
 そして、俺たち二人はゆっくりと扉を開けた。
室内は薄暗く、奥の白壁に囲まれた部屋の窓からは日の光がさし、その部屋の様々な家具や調度品を映し出していた。
「明かり、つけるね。」 ラケシスさんは玄関の傘立てから何やら見た事もない杖を取り出すと、スッと、天井のランプに向けて振りかざした。
すると、たちまちランプには明かりが灯り、部屋全体は暖かい灯の光に照らされた。
「わあ、凄い・・・ これって何の杖?」 俺はドキドキしながらラケシスさんに問いかける。
「これはトーチの杖って言ってね。 本当はとても高価なものなんだけど・・・ ちょうどこの家を貰ったときに、私のお父様の友人の学者さんが誕生日プレゼントにって、私に譲ってくれたの。 
 こうやってこの杖をひと振りすれば、離れた場所に光を灯す事が出来るの。 凄いでしょ?」
トーチの杖が灯した光は、灯の光というよりも太陽の光のような感じで、天井のランプの内側の中央に留まったまま、じっとその場で瞬いていた。
「なんだか物凄く暖かい光だね。 いいなぁ。 俺の部屋にもこの光を灯せば物凄く明るくなるのに。」
「ふふふ、けどこの光・・・ 一定時間経たないと絶対に消えないから。 使い勝手悪いのよ?」
それを聞いて途端いらなくなった。 こんな明るい部屋でだとオニャニィができないからだ。
「そっか・・・ 残念だな。」
ラケシスさんは部屋の中を歩き始め、俺もそれに続いた。
「おじゃまします~!」
「どうぞ~♪」
部屋の中は狭かったが、流石王族というだけに高価な資材を使って造られていた。 壁は真っ白な大理石でできていたし、奥の壁に埋まり込んでいる小さな暖炉は、敏腕の職人による精密な飾りが施されていた。
「わ~、どれもこれも懐かしい♪」
ラケシスさんは弾むように部屋の中を探索して回った。 なんだか・・・ こんな小さな部屋の中で、ラケシスさんと二人きりとなると・・・ 俺の胸に再び邪な考えが沸き起こった。
俺は子供用の小さなソファー(俺にはぴったりだったが)を見つけると、そこに座り込み、棚の上に並んだ小物の数々に目を輝かせながら眺めるラケシスさんをじっと見ていた。
「わー、これ子供の時に遊んだクマのミニチュアだ。  あー、これはお兄様お気に入りのタイノウレンジャーの人形!  あー、これはお兄様直筆のサイン入りプロマイド!!」
「どれどれ・・・。」
俺も腰を上げると、ラケシスさんが夢中で眺めている過去の思い出の数々を見る事にした。


142:「若き性少年の悩み」後半そのろく。
08/06/29 21:51:25 FibNPpqM
 まずはとても可愛らしいクマのミニチュア。 流石ラケシスさんの趣味。 子供の頃も可愛いかったんだろうな・・・。  でも見た感じ、普通の玩具屋で買えるようなぬいぐるみだけど・・・  それでも、ラケシスさんは物凄く気に入っているようだった。
「このタイノウレンジャーっていうのは?」
俺は蝉の抜け殻に人間の手足を加えたような気味の悪い人形を指差した。 人形は計5体あり、皆色が違っていた。
「それね、お兄様が小さいとき憧れてたヒーローで、《家賃未振込戦隊タイノウレンジャー》っていうの。 お兄様・・・あのとき夢中でタイノウレンジャーの物真似やってたわね。 『俺はタイノウレッドみたいに強くなって、怪人オオヤーファントムをやっつけるんだ!! 
 チェーンジ タイノーーーーゥゥウ、エルトしゃーんッ!!』 って。」
「・・・なんだか凄い名前のヒーローだね。 ラケシスさんのお義兄さんって、昔は結構やんちゃだったんだね・・・。」
俺はなんだかエルトゥお義兄様の生態がよく分からなくなってきた。  よくよく見ると、人形の横にサツマイモをくっつけて出来たような人型の物体が転がっていた。
ラケシスさんに聞いた話によると、これはタイノウレンジャーがピンチになった時に現れるタイノウタイタンという巨大な甲冑型の兵器らしかった。
 さて、お義兄様の不可解な嗜好はとりあえず置いておいて、俺はラケシスさんに他にも色んな物を見せてもらったが、一通り見終えた頃、俺たちは自分達が剣の練習をする為にこの広場に脚を運んだという事に思い当たり、しぶしぶ小物を元の場所に戻していった。
「あはは、デュー・・・ 忘れてたね。 それじゃあ、私ちょっとここで散らかした玩具片付けてるから、デューは二階から練習用の模擬刀持ってきてもらえない? 多分、壁に掛けてあると思うから。」
「分かった、取って来るよ。」
俺は急ぎ足で2階へと続く螺旋状の階段を上っていった・・・ 

が。

「!!!」
なんとそこには3人もの荒らくれが、部屋の奥の壁際に置かれたベッドに腰をかけていたのだ。
見た所、彼らは明らかに山賊だろう。 皆それぞれの手に使い慣らした愛用の得物を手に持ち、俺の顔をじっと見ているのだ。
「!!!」
いきなり何者かに後ろから引っ掴まれた俺は、口を塞がれてしまった。 どうやら後ろの男も山賊達の仲間らしい。
男の腕に捕まった俺はずるずると3人の前に引き出されると、山賊達はにやり、と不適な笑みを浮かべた。
 途端、後ろから掴んでいた男が俺の口から手を離す。
俺は咄嗟に「おい、お前等一体どういうつもりなんだ!!」と叫ぼうとしたが、今叫べば下のラケシスさんまで巻き込んでしまうという事を悟り、口を噤んだ。
「ほぅ、坊主・・・なかなか利口だな。 叫ばねぇとは。」
3人の中の中央の男が挑発するように口を開いた。
「・・・何のつもりだよ」  俺は静かにその男に問いただすと、右側の男が口を開いた。
「別に、ぼうやには用はねぇよ。下にいる、連れの女に用があるんだ。 ・・・お前達が来るとき、そこの窓から見てたぜ。 なかなかいい女だよ、なぁ?」
俺は背筋がぞっとした。 ラケシスさんが・・・ ラケシスさんが狙われているのだ!!
「勿論俺たちが何をしたいか、お前には分かるよな? お前には下の女が俺達の玩具になってる間、人質になって貰おう。 なぁに、せいぜい俺たちが満足するまでの辛抱だ。 それまでいい子にしときゃ、無事にお家に帰してやるよ。」
男達は下衆な笑い声をあげた。 
 (ラケシスさん・・・ お願い・・・!!)
俺は意を決し、叫び声を上げた。
「ラケシスさん、逃げて!! 上に山賊共が4人いるッ!! 一旦お城に戻って兵隊を呼んでッ!!」
「・・・・・小僧ッ!!」
山賊達は怒りに身を震わせながら俺をたたみかけに掛かった。


143:「若き性少年の悩み」後半そのなな。
08/06/29 21:52:50 FibNPpqM
これは賭けだった。 ラケシスさんの性格上、おそらく7割くらいの確率で俺を助けに2階に上がってくるだろう。 しかし例え俺が何も叫ばなかった所で、暫くしても降りてこない俺に疑問を抱き、彼女からここに来るのがオチだ。  
だから今はラケシスさんが残りの確率で冷静に頭を働かせ、一旦城に戻ってくれる事だけを願っていた。
 が、その願いもむなしく、俺の叫びを聞いたラケシスさんは咄嗟に階段を駆け上がり、男達の前に姿を現せた。
「デューっ!?」
ラケシスさんは呆然としていた。 今や俺は山賊達に拘束され、喉にナイフを突き立てられていたのだ。
「う、う・・・・。」 チクリ、と男の持つナイフの先が俺の喉に刺さる。
「はははっ! おい、おめでたいお嬢ちゃんだな。 せっかくこの坊やが身を捨てて警告したってのに、むざむざ犯られに来るんだからな・・・。」
男はそう言うと俺の首を締める指に物凄い力を込め、俺は激痛のあまり喉からえげつない嗚咽を吐いた。
「ォエエエァアエエァアッ・・・!」
目玉が瞼から飛び出そうになるような苦痛が俺を襲う。
「やめなさい!! 貴方達、デューくんに一体何の恨みがあってそんなことやってるの!?」
ラケシスさんは勇敢にも、山賊達に問いただした。
「その前に剣を置いてもらおうか? でないともっと締めるぜ?」
ラケシスさんは悔しさに身を震わせながら、愛用のいのりの剣を床に置いた。
「・・・いいだろう。 俺たちの目的はこの小僧じゃねえ、あんただよお嬢ちゃん。」
ラケシスさんは目をぎょっとさせた。 ・・・ノディオン王女であるラケシスさんが山賊の手に渡れば、国中を巻き込む惨事に繋がってしまう・・・。
「・・・何が目的?」
ラケシスさんはキッと、男達を睨みつけていた。
「簡単さ。 この坊やが人質になっている間、あんたはただ大人しく俺たちの言う事に従ってさえいてくれればいいのさ。 そうすりゃ、時期に二人とも解放してやるよ。」
後ろの男が笑みを含ませた声でラケシスさんに言った。
「言う事に従うというと・・・ 具体的にどういったことです?」
ラケシスさんは恐る恐る、その男に質問した。
 すると、突然男の一人がにやっと笑い、ラケシスさんの身体をがっちりと捕まえた!
「いやっ!!?」
男はそのままラケシスさんを床に押し倒すと無我夢中になり、胸をも揉みしだき、スカートを捲り上げ、ラケシスさんの身体を蹂躙していく・・・。
「いやぁっ!!? 何するの・・・ いやあああああっっ!!!」
「ラケシスさん!!」
俺はラケシスさんの汚れを知らない身体が男に蝕まれていく様を、黙って見ているわけにはいかなかった。
てめぇ、ラケシスさんを離・・・ぁ・・・ッ!!」
途端、後ろの男が俺の首を閉める手に力を入れた。


144:「若き性少年の悩み」後半そのはち。
08/06/29 21:54:04 FibNPpqM
「はぁ、はぁ、・・・へへへっ すげぇいい身体だなぁ たまんねぇぜっ!!」
ラケシスさんに馬乗りになった男は涎を垂らしながら、貪るように彼女の身体を弄っていく。
「いいねぇ。 俺も早く代わりてぇ。 しかし、どこのお嬢様だい? 随分高そうなパンツじゃねぇか。 なぁマルフィム、俺にそれよこしてくれよ!!」
その様に、俺の右側にいる男が我慢できなくなったらしい。
「合点、ほいさっ!!」
マルフィムと呼ばれたラケシスさんの膝の上で馬乗りになっている山賊は早速、彼女の下腹部からパンツをを引き脱がしにかかる。
「いやぁっ!? やめてっ!! いやぁあああーーーーーーーっ!!!」
ラケシスさんは顔を真っ赤にし、涙ぐみながら自分の引き脱がそうとされている下着を取られまいと掴みかかった。
「ははは、お嬢ちゃん・・・守れるもんなら守ってみなっ!!」
男のおぞましい笑い声とラケシスさんの痛々しい悲鳴が部屋全体を響いた。
「くそっ!! お前等ッ!! ラケシスさんに・・・げはぁっ!!!?」
途端、腹部に激痛が走る。左側の男が俺の腹に強力な拳を喰らわせたのだ。
「げはっ・・・ げはっ・・・ ガハっ・・・!!!」
「デューーーーーッ!!? いやぁあっ!!!」
ラケシスさん・・・ 
俺は意識が遠ざかる中、ラケシスさんの叫ぶ声が遠くから聞こえる。
ラケシスさん・・・ ラケシスさん・・・
何も考えたくない。 ただラケシスさんを・・・ この命に変えてでも助けたい・・・。

ようやく意識は戻って来たものの、腹に残る激痛はしばらく収まりそうもなかった。
「ぁ、ぅああぅああぁ・・・・。」
俺は死ぬような思いで腹を押さえながら、ラケシスさんに馬乗りになる山賊に殺気を放った。
「坊主、あのお嬢ちゃんがいいようにされてるのが不満かい? ははっ。 どうした、動けよ。 じゃないとあのお嬢ちゃんあのおじさんに汚されちゃうよ?」
3人の男はぞっとするような笑い声を上げた。
「いやぁあああぁ・・・・ ああぁあああああっ!!!」
「ち、この女・・・いい加減手ぇ離しやがれ!!」
俺は見た・・・。
馬乗りになった男がとうとう癇癪を起こし、ラケシスさんの腹に一撃、拳を放つところを・・・。
「かはっ!!!?」
鈍い音とともに、ラケシスさんの嗚咽を吐く声がした・・・。

「ラケシスさああああああああああんっ!!!!」
俺は怒りに全身を震わせながら叫んだ。
男はラケシスさんが手を離した事をいいことに、手早くパンツを下ろすと、その光景におおいに興奮したらしく彼女の秘部をじっと眺めていた。
「げほっ、かはっ! かはっ・・・ けはっ!!」
ラケシスさんは痛々しく咳き込みながら、自分の下着が男に脱がされた事を悟り、その目は涙で溢れていた。


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