ファイアーエムブレム&ティアサガ第30章at EROPARO
ファイアーエムブレム&ティアサガ第30章 - 暇つぶし2ch495:バアトル×キャス Ⅰ
08/09/24 08:25:46 aVAYHGHV
なんスかこのタイミングは。
……自分も上記のカップリングを前後編に分けて貼らせていただきます。
同じく前編はエロなしです。
キャライメージや世界観の相違などがありましたら申し訳ありません。
御指摘いただけると助かります。
では、貼ります



 エトルリア東端にある廃村・ロクト。
 降りしきる雨、薄闇に落ちた広場で、彼らは対峙していた。
「バアトルさん……」
 不安げで、やや恐怖にそまった表情の少女が、眼前の大男―バアトルの名を呼びかける。
「大丈夫か? キャスよ」
 銀の斧を携えた偉丈夫は、振り返りもせず後方の娘―キャスに声をかけた。
 その双眸には、決意と殺意とが、ないまぜに宿されている。
「……平気よ、バアトルさん」
 むろんそれは、虚勢であるところは否めない。
 だが。この人に弱いと思われたくない、心配かけたくない、そんな思いが、彼女の恐怖をやわらげていた。
「あたしも死ぬ気で戦うから、バアトルさんも……」
「死ぬ気で、などと言うでない……」
 キルソードを構えた華奢な少女の言葉を、バアトルが遮る。
「二人で生きて帰ると言ったではないか」
「けっ、こいつら何意味分かんねーことを囀(さえず)ってやがる」
 バアトルと同じウォーリアの大男が、手斧を突き出しながら吐き捨てた。
「こんな奴ら、さっさとやっちまいましょう。モージさん」
「……そうだな。トールさんの手を煩わせるわけにもいかねえ」
 五人ほどの山賊を筆頭に、頭らしきウォーリア―モージが、バアトル達に立ち塞がった。
 その屈強な男達の姿に、さすがのキャスも身を強張らせながら剣を構えたが。
 彼女の前に佇む逞しい体躯の戦士には、‘畏れ’などというものは無かった。
「……貴様達如き下郎に……後れは取らん!」
 バアトルの怒声とともに振るわれた銀の斧が、雨夜を裂くかのごとく広場に穿音を響き渡らせた―



 二人が廃村・ロクトに赴く十数日前。
 人竜戦役に、幕が降りた。
 戦後処理の真っ最中であったが、大様なロイの計らいで、自ら同盟軍に入った者たちは、自由の身となっていた。
 むろん、バアトルも西方三島の復興に携わろうとしていた、その矢先のことだった。
「バアトルさん……話があるの。聞いて貰えるかな」
 平時の彼女には到底考えられない、しおらしい雰囲気で話しかけられたバアトル。
 それも、二人きりになれた時である。
 ただ事ではなさそうだった。
「わしとそなたの仲だ。遠慮せずに、なんでも話してみるといい」
 こころよく承諾してくれたバアトルに、キャスは安心したようだった。
 意を決して、口を開き始める……
「少し、長くなるわ……」


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