ファイアーエムブレム&ティアサガ第30章at EROPARO
ファイアーエムブレム&ティアサガ第30章 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/06/20 09:42:46 cSPmc/W4
過去スレ
「ファイアーエムブレムのエロネタでハァハァ… 」
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3:名無しさん@ピンキー
08/06/20 09:45:08 a07GVhcg
             
        / ̄ ̄ ヽ,                / ̄ ̄ ヽ,
       /        ',             /        ',
       {0}  /¨`ヽ {0}            {゚}  /¨`ヽ {゚} 
      /┌─ヽ._.ノ─────‐─ヽ._.ノ─┐ヽ
     / │.   ̄ ̄      ̄ ̄                 │ ヽ
    /  │  -=・=-  ハ -=・=-   新シュレでしゅ   │  |
    l |  │       /                        |   l
    { l  │     /(   )        仲良く    . │   l
    (|  .│    /  ⌒⌒ \       ちゅかってね!│   )
     l  │    (     U   )               │   l
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      l       从              从       l
      人 从从从川               从川从从 从
      川从人从/                  人 从从从
     从从人川                    从川川人
     川人从川                     /人从从

4:名無しさん@ピンキー
08/06/20 12:56:14 DYveDsf0
09:41:39
09:41:55

六秒差だったかw

5:名無しさん@ピンキー
08/06/20 13:09:50 a07GVhcg
>>4
16秒やがな

6:名無しさん@ピンキー
08/06/20 15:51:52 ZBSIryEA
今デューとラケシスたんのエロSS執筆中。
ところでもまえら、俺SSとか滅多に書かないんだけどこういうスレに投稿する限りじゃやっぱなるだけ早くエッチに持って行かないとまずいかな?


7:名無しさん@ピンキー
08/06/20 15:56:51 DYveDsf0
俺は別にかまわないぜ

8:名無しさん@ピンキー
08/06/20 15:58:51 /Oyo3iml
いい悪いではない。書くか書かないかだ。投下してもらった後じゃないと評価すらできない
長いならそれだけ読む楽しみが増えるってことだしいいんじゃない

9:名無しさん@ピンキー
08/06/20 16:35:52 OEdKy233
小出しにせず、完結してから一気に投下がおすすめ。

連投制限あるみたいだけど。この板の規制値どのぐらいだっけ?

10:名無しさん@ピンキー
08/06/20 19:39:11 UwVnMsPL
SS系の板のくせに制限あるのかここ

11:外伝 ◆FRmsG/i5RQ
08/06/20 20:52:15 1krxTFrO
俺はなにやっても大丈夫だったけどな

12:外伝 ◆9QlRx9nooI
08/06/20 20:53:40 1krxTFrO
トリまちがえたー

13:名無しさん@ピンキー
08/06/20 23:03:44 99lih4LM
もうさ携帯でも投稿して規制を回避すればいいんじゃない?(棒読み

14:悪魔神官ポー ◆ka5BrNUzcE
08/06/20 23:03:50 ffL9rh/i
ども、元マシンっす。
紋章ネタで一本書けましたんで、保守代わりに投下します。
かなりピーキーなSSになっちゃいました。以下に注意書き。

注意書き
・擬人化オリキャラ
・夢オチ
・考証無視、電波ネタ羅列

そんな三重苦SSなもんで、苦手な方はスルーお願いします。
あと出来るだけ早く次の投下をお願いします。

15:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:04:39 ffL9rh/i
アカネイア同盟軍の核をなすアリティア軍の中に、年若いアーチャーがおりました。
名前はゴードン。アリティアのテンプルナイツに所属する、忠義に篤い少年です。
アリティアのマルス王子がタリスで挙兵した当初から、彼は戦いに身を置いておりました。
歴史にifは禁物ですが、もし弓兵である彼の活躍がなければと想像してみましょう。
マルス王子たちアリティアの軍勢は、飛行部隊を主力とするマケドニア軍を相手に、
レフガンディ辺りで呆気なく撃破されていた筈です。そうなればマケドニアのミネルバ王女が
同盟軍に付く事も、今日のパレス奪回も、恐らくは夢物語に潰えていたでしょう。
さらに仮定の話を続けるとしたら。
共闘する同盟者を失ったオレルアンもやがてマケドニアに占領され、王弟ハーディンが
散発的な抵抗を続けるも、戦局には何の影響も与えず、早晩大陸全土がドルーア帝国領に
なっていたに違いありません。
優秀で大きな功績も残しているはずの少年ですが、当の本人はそこまで自分を高く
評価していた訳ではありませんでした。

その理由は、彼が師匠のジョルジュから預かった見事な弓にありました。
炎弓パルティア。アカネイアの王家に代々伝わる宝弓です。
この弓を引けるのは、恐らくジョルジュだけでしょう。彼はアカネイアでも有力な貴族にして、
大陸一の名も高いスナイパー。弓兵たちにとって強い憧れの的です。
彼がこのパルティアを手にして戦場に立つものだ、と誰しもが期待しておりました。
けれどもジョルジュはパルティアを固辞しました。主君のニーナ王女が強く勧めたにも関わらず、です。
あなたしか居ないのだ、と懇願する主君を前に、ジョルジュは飄々とした様子でこう語りました。
「私ではなく誰か他の者に扱わせた方が宜しいと思います。ニーナ様」
戦時だというのに、普段と変わらぬ我儘を言っているのだと解釈したのでしょう。ニーナ王女は
明らかな失望の眼差しを臣下の弓使いに注ぎます。
けれどもジョルジュは主君を前に、あくまで飄然とした態度を崩さず冷静に自説を述べました。
「私はいつでもパルティアを引けます。けど私以外に扱う者がいなくなったら、私が倒れた後
 この弓はどうなりますか?パレスの宝物庫に後生大事に仕舞われるのが関の山でしょう。
 折角の強力な弓が宝の持ち腐れです」
だったら尚更のこと、ジョルジュが使うべきではないのか。パルティアはただの武器ではないのだから。
そうニーナ様は説得を続けます。ジョルジュは尚も承諾しませんでした。
「確かに仰る通り、パルティアといえば大陸全土に名を知られたアカネイアの宝弓です。
 その弓を引くだけで、味方の士気は上がり敵の士気は下がるでしょう。しかし逆に唯一の
 使い手である私が倒れた場合、反動で我が軍の総崩れさえ考えられます。
 常に同盟軍の誰かが扱える状態になって初めて、この弓はドルーア攻略の安定した戦略兵器に
 なるのですよ。その為にもグルニアやマケドニアといった強国と直接対決する前に、
 私以外の誰かがパルティアの扱いに熟達しておく必要があるのです」
誰も指摘しない事だけれども、言われてみれば他のどんな意見よりも説得力に満ちた正しい考え。
それが天才の為せる業です。
ニーナ王女ですら、彼の一言に対してはあまりの正論ぶりに何の反駁も出来ませんでした。
そして天才ジョルジュがパルティアの使い手として指名したのは、決して天才ではないアリティアの
若者なのでした。
ジョルジュは期待に満ちた微笑と共に、緊張する少年の両手へとパルティアの弓を大事に渡しました。
「いいかゴードン。この弓を扱えるようになりたかったら、まずは鍛えることだ」
「鍛える?」
そうだ、とジョルジュはいつになく真面目な口調で答えました。
「腕を鍛え、精神を鍛え―」
「はい」
「弓兵として誰にも恥じることのない男を目指すのだ」
「はい」
いつになく真面目な口調で語ったジョルジュの言葉に、ゴードンは険しい顔をして一々頷きます。
そんなに力む事はないよ、とジョルジュは優しい眼差しを少年に向け、優しい口調で励ましました。
「それからお前には、鍛えること以上に大切な事がある。それを覚えておいて欲しい」
何ですかそれは―と固唾を呑んでゴードンが見守る中、ジョルジュはこう告げました。
「―この弓を愛することだ」

16:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:05:35 ffL9rh/i
多くの優秀な弓兵を差し置いて、若輩者である自分が宝弓を預かってしまった事実が、
少年の心にどれだけ大きな重責となって圧し掛かったのかは想像に難くありません。
しかしゴードンは健気にも、師匠や軍の期待に応えようと、来る日も来る日も特訓を重ねました。
鍛えました。師匠の言う通り鍛えました。
毎日腕立て伏せ三百回に腹筋三百回、ウサギ跳びに素振り。縄跳びなら千回、スクワットなら三千回。
夜になるとには兵糧庫に忍び込み、天井から吊るした大きな肉の塊に何百という拳を叩き込みます。
牛肉を殴り、豚肉を殴り、鶏肉を殴り。なぜか肉の日持ちが悪くなったと兵站係は嘆き、なぜか
食事が美味しくなったとその他大勢は喜びましたが、ゴードン自身はそんな変化に目も呉れず鍛えます。
もちろん毎日朝夕のランニングは欠かせません。生卵と牛乳を混ぜた不味い代物も毎日飲み続けました。
生臭い変な味の粘液を必死で口の中へと収めますが、まだ少年である彼が飲み干せる分量ではありません。
当然のように毎度毎度噎せ返ります。
そうすると涙目になったゴードンの若くて瑞々しい唇の端から、タンパク質をたっぷり含んだ白濁液が
どろりと零れ落ちる訳ですが、その姿のなんとも背徳的な事でしょう。
いつの間にかシーダやミネルバといった女性陣の人気を密かに獲得していたゴードンでしたが、
当の本人はその事実に気付く暇もなく鍛え続けました。

厳しい特訓の成果は、肉体的な部分では誰の目にも明らかな形で現れました。
特に逞しく発達し上腕二頭筋、略してウデキンは、ドーガのそれを遥かに凌駕します。
厳しい特訓を積んだにも関わらず、ゴードンがパルティアの弓を引こうとしても、弦はびくとも
動きませんでした。
ゴードンは泣きたい気持ちを必死で堪えて特訓を続けます。パルティアの問題は自分ひとりの
問題ではありません。
彼をを推したのは他ならぬジョルジュです。彼が諦めたら、師匠の判断が間違いだという事になります。
渋る師匠を押し切って強引に弟子入りを果たした以上、天才とも呼ばれた師匠の名声に
泥を塗る訳には行きません。
師匠だけではない。主君であるマルス王子や、アカネイア騎士団の仲間たちだって恥を掻く事になるでしょう。
―アリティアの騎士団はその程度のものか。
カシム、ウルフ、そしてトーマス。
他の弓使いたちが自分を指差して嘲笑う様子が、ゴードンの脳裏に浮かび上がります。
嫌な想像を撥ね退けられるのは、さらなる修練の日々だけ。藻掻き、足掻き、苦しんで。
恋人を見つけ、朝な夕なに宜しくやっている仲間を尻目に、ゴードンは一人特訓にのめり込みます。

何回やっても何回やってもパルティアが引けなかったゴードンですが、しかし彼の努力が全くの無駄で
あったかというと然に非ず。
何もパルティアばかりが弓ではありません。世の中には鋼の弓だってキラーボウだって銀の弓だってあります。
―アカネイア大陸にキラーボウってあったっけ?
上の一行は無視して下さい。とにかくパルティア以外にも色々な弓があるという事です。
タリスを出る時には鉄の弓しか引けなかったゴードンも、特訓のお蔭で強力な弓を扱えるようになりました。
そればかりか以前と同じ鉄の弓でも、帝国軍の雑兵程度ならば一撃で戦闘不能に追い込める程の腕力も
手に入れたのです。これも師匠の言葉を守って腕を鍛えたお蔭でしょう。
腕力バンザイ―
Vivaウデキン―
ゴードンはパルティアを使いたい一心で気にも留めませんでしたが、彼は出撃の度に確実に戦果を
挙げていました。
その上仲間の救援に出て討たれる事もない。正に安定したエーススナイパーと呼べるでしょう。
味方に頼れるエースが居てくれるだけで、戦略の自由度も軍の士気も飛躍的に向上するものです。
反対にエースが出て来る度に討たれていたら、勝てる戦いだって簡単に落としてしまいます。
立案する作戦だって、敵側がエースを出すか出さないかで無駄に頭を悩ませる立場に追い遣られるのです。
老子を紐解くまでもなく、メッケル少佐の教えを請うまでもなく、戦争に勝つのは常に相手を
振り回した側だと決まっています。
ドルーア帝国に対して主導権を握り続けた同盟軍は、ついにグラの王都を攻め陥とす一歩手前まで
辿り着きました。

17:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:06:53 ffL9rh/i
―グラ王国を制圧し、帝国攻略の足掛かりとする
翌日の進軍開始に備えて催されたブリーフィングの席上、マルス王子は握り締めた拳に力を込めて、
三年間苦楽を共にしてきた騎士団に檄を飛ばしました。
「グラ王国が裏切らなければ、二年前の敗戦はなかった。そればかりかドルーアの勢力を増し、
 パレスを陥とされる事もなかっただろう。アリティアの、いやアカネイア全土の民は、
 本来なら戦争に苦しまなくて済んだ二年間を奪われたんだ」
アリティア騎士団の皆が、主君の言葉に耳を傾けます。ゴードンに至っては、マルスの発言を
一字一句聞き漏らすまいと身を乗り出す始末。
マルスの演説は続きます。
「今回の戦争を引き起こしたのはドルーアだけど、いたずらに戦禍を大陸全土に広げた主犯は誰か。
 ドルーアの脅しに屈したグラ王国だ」
そのグラ国王の名は同盟軍の、特にアリティア騎士団の間では絶対に忘れられない物でした。
マルス王子にとっても父君の仇に当たります。やはり今は亡きコーネリアス先王の仇討ちを、
是非とも為さなければならない。そうゴードンは心に誓います。
けれどもマルスが次に発した言葉は、ゴードンばかりか他の列席者も驚くような内容でした。
「確かに自分の国を守る為、強国に従わなければならない時もあるだろう。けれどもグラがアリティア、
 オレルアン、そしてアカネイアと同盟をしっかり組んでいれば、いかに強大なドルーア帝国といっても
 互角以上に渡り合えた筈だ。そうすれば無駄な戦争も避けられた。
 グラ王国のジオル国王は、従う必要の全く無かった脅しに屈して、その結果人々の平和な暮らしを
 二年も奪ったんだ!脅しに屈して人々の生活を混乱に陥れるような人物が、国王であって良い訳がない。
 同盟軍の為にもグラの為にも、ジオル王は排除しなければダメなんだ」
ゴードンは雷に打たれたように席上で固まりながら、力強く断言するマルス王子の姿をじっと見つめました。
「マルス王子―」
しんと静まり返った席上の中、発言の許可を求めて挙手した人物がおりました。彼の名前を思い出せないまま、
マルスの脇に参謀として座るモロトフ伯が、冷ややかな眼差しで起立を促しました。
「―ラングと申します。アカネイアの先王陛下より伯爵位を賜りました身にございます。
 王子、敵の敵は味方とも申します。また味方に仇為すのは強い敵より弱い味方であるとも。
 優柔不断なグラ王国と同盟を結び、マケドニアやグルニアの足枷として生かしておくのも
 一考かとは存じますが―」
マルスというより列席者全員に一席打つ形でラング伯が語った提案に、ジェイガンが凄み
モロトフは鼻で笑います。列席者を見渡せば、マルス王子の演説を中断されて誰も彼もが白け顔。
ただマルスだけは、怒りと羞恥のあまり硬直したラングに対して優しく諭しました。
「それでは戦争を長引かせたジオル王と何も変わらないよ。僕たちの戦いは、大陸全土の誰もが安心して
 暮らせる日を一刻も早く取り戻すためのものなんだ。だいいちジオルのような裏切りを許しておいたら、
 同盟軍そのものが軽く見られてしまうんだよ。そうなれば今後の帝国との戦いにどれだけ損なことか。
 倒せる敵はできるだけ早く倒す。それが泥沼に陥らないための、最良の方法なんだ」
そう言うとマルスは再び凛々しさを取り戻し、列席者全員に向かって叫びます。
「狙うのはジオル王のみ、速攻で城を落とせば余計な犠牲も出さなくて済む!」
応―という勝ち鬨に包まれて、ブリーフィングは終了しました。

18:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:07:43 ffL9rh/i
この人は単なる仇討ちの為に戦争をしているのではない。人々の上に立つ意味とその責任をきちんと
理解した上で、アカネイア大陸に住む全ての人々の為に戦っているのだ。
年齢こそゴードンと然程変わらぬ少年なのに、君主として実に理想的な人物でした。そしてそんな傑物を
主君として戴いているという事実が、彼の心を一層奮い立てます。
席上では仇という言葉を一度も発しなかったマルス王子ですが、しかし父君を殺した張本人が憎くない訳が
ないでしょう。なればこそジオル王はアリティア騎士団が、否自分が、主君に代わって明日討とうではないか。
その時はパルティアを手に、颯爽と最前線に立ちたい。
会議が終わって宿営に戻ると、ゴードンは普段通り特訓に励みます。特訓が終われば就寝の時間です。
通常兵士たちは一つ天幕の下で雑魚寝と相場が決まっていますが、エースユニットのゴードンは別格扱いです。
専用の天幕まで用意してもらっているのですから、同盟軍が彼にかける期待の程が理解できようものでしょう。
ゴードンはくたくたに疲労した身体を寝床に横たえました。もはや筋肉痛すら感じません。
枕元にはパルティアの弓。
夜はひとり星たちに願いを掛ける。明日はパルティアを引けますように―
そんな風にお祈りをして、ゴードンは深い眠りに就きました。

「もしもーし、起きてなの」

明らかに女の子だとわかる甲高い声に、ゴードンの意識は眠りから引き戻されます。
まどろみ消去して辺りを見渡せば、天幕のての字も見当たりません。それどころか彼の寝床も、
日用雑貨の類も。
天と地の境界線もない、クリーム色を無限希釈した極限のような、薄明るい光に満たされた世界。
そんな世界にゴードンはたった一人―否もう一人の女の子と共に取り残されてしまったような状態です。
少々癖っ毛なのが愛らしい彼女の身の丈は、決して長身とは云えないゴードンの胸辺り。
けれどもゴードンを大いに狼狽えさせたのは、彼女が一糸纏わぬ全裸だったことです。
いくら相手が年端も行かぬ幼女とはいえ、女性に全く構う事なく弓の修行に明け暮れたゴードンには、
少々刺激の強い光景だったかも知れません。

―見知らぬ国のストリッパー 昨日と違うストリッパー

動揺のあまり、しょうもないフレーズが頭の中を駆け巡ります。
慌てふためくゴードンの姿を目にして、女の子は頭上に疑問符をいっぱい浮かべながら無垢な瞳で
問い掛けました。
「何をそんなに慌ててるですの?」
ゴードンを目覚めさせた例の甲高い声です。という事は光に閉ざされたこの世界で、この子と
二人きりという事に―
そこまで考えが巡った処で、ゴードンは女の子の無防備な格好を窘めようと口を開きました。
「服を着なさい、服を―」
「そんな物着ませんの。だって人間じゃありませんの」
女の子がしれっと告げた尋常ではない話に、ゴードンは目を丸くしました。目の前の彼女は、
どう見たってただの女の子です。真っ裸ではありますが。
「人間じゃないって―じゃあ君は誰なんだ?」
「あたしパルティアなの。パルティアは弓の妖精ですの」
相変わらずしれっとした態度で、女の子はアカネイアの宝弓と同じ名を名乗りました。
それとは対照的に、ゴードンの疑問は増える一方です。ここは何処?自分はどうしてここに居る?
一体自分はどうなってしまったのだろう?目の前の幼女の両肩をがしりと掴んで、ゴードンは問い質します。
「もしかして僕は世界に愛想を就かせてしまった挙句、自分に都合のいい新世界を作り上げてしまったのか?!
 キラみたいに―」
パルティアは動じる事なくゆっくりと首を横に振りました。
「何か色々混じってるけど、それは違いますの。ここはゴードンの夢の中なんですの」
自己紹介もまだ済ませていない筈なのに、パルティアはゴードンをいきなり名前で呼びました。
何で知っている―そう問い返そうとした所でゴードンは気付きます。
この世界が夢の中だとしたら、初対面の女の子が自分の名前を知っていても何の不思議もない。
むしろ何故、目覚めて最初にその事を思い付かなかったのだろう。
しかし本当にここが夢だと頭から信じてしまっても大丈夫なのでしょうか。確かに見覚えのない世界に
見知らぬ女の子と二人きり、しかも相手が既に自分を知っているなんて、夢以外にそんな自分にとって
好都合な状況が簡単に現れる筈もない。
本当かどうか確かめようと、ゴードンは頬を抓りました。夢でなければ、痛みを知覚するはず―

19:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:09:05 ffL9rh/i
「―痛くない、やっぱりこれは夢なんだ!」
それは当然でしょう。なぜなら彼の指先がぎゅうぎゅう引っ張っていたのは、
「痛い痛い痛いイターイ!いきなり何するですの?!」
コラーゲンをたっぷり含んだ、幼子特有の滑らかな肌質を誇るパルティアの頬っぺたでした。
自分が痛みを感じる訳がない。
己が痛みは十秒も我慢できないのに、他人の痛みは百年でも平気で耐えられる。所詮人間なんて
自分勝手な生き物にすぎないのです。
そんな厭世的な感傷はひとまず脇においといて―
「もう、つねるなら自分のほっぺたをつねって欲しいですの」
口を尖らせて涙目で抗議しましたが、当のゴードンは全く聞く耳を持ちませんでした。
自分が今居る世界が夢なんだ、と納得できた事で、かなり精神の安定を取り戻したようです。
「それで、君はどうしてここに居るんだい?」
謝罪も反省も口にする事なく、ゴードンはさも当たり前のようにパルティアに尋ねました。
釈然としない様子ではありますが、パルティアは仕方ないと言わんばかりに溜息を吐いて説明してくれます。
「パルティアはゴードンの願いを叶えるために来たんですの。パルティア、ゴードンの願いを
 知ってるですの。ゴードンはパルティアを自由に使いたいんですの。違いますの?」
言葉遣いには少々子供っぽさが含まれていますが、回りくどい言い回しを一切避けた簡潔で的確な説明です。
ズバリ言い当てられたゴードンですが、しかしもう慌てません。この世界は夢だから仕方がない。
夢って本当に便利ですね。
「そうだよ、けど君はどうして知ってるのかな?」
その質問を待ってましたとばかりに、パルティアは得意満面の笑顔になって答えました。
「ゴードンは毎日パルティアを枕元において寝るの。それで寝る前にはパルティアを使いたいって
 お祈りするの。そのお祈りをパルティアが聞いたから、ゴードンの夢に出て来たですの」
「分かりやすい説明をありがとう。えーと、パルティアって呼んでいいのかな?」
はいですのゴードン―パルティアは元気いっぱいに答えます。
「じゃあパルティア、どうすれば僕は―えっと」
弓もパルティア女の子もパルティア、同じ名前だけに混乱してしまいます。
そんなゴードンに助け舟を出すパルティア。
「パルティアはパルティアなの。弓もこのパルティアも同じですの」
「ありがとう。じゃあ僕はパルティアを使えるようになる為に、一体何をすればいいのかな?」
「それは弓使いなら簡単なことですの。パルティアを愛せばいいんですの」

音声として認識することは出来ても、それを言語として理解できないことは良く有るものです。
パルティアの放った一言がまさにそれでした。数秒ほど硬直して、ゴードンは目の前の女の子を
見下ろしました。
「えっと、それは弓の話だよね?君の事じゃないよね?」
「うっすらぱ――――!!」
突然奇声を発したパルティアにゴードンは怯えます。唇を尖らせて、パルティアは文句を言いました。
「人の話を聞くですの!パルティアはパルティアだってさっき言いましたの!だからゴードンは
 パルティアを愛するの!」
つまり弓も自分も同じだから、自分を愛せば弓を愛する事になる、とパルティアはそう伝えたかったのでしょう。
しかし愛すると言っても―この子をどう扱っていいのかゴードンには見当も付きません。
とりあえず頭を撫でてみます。よしよし―
「何してるですの?」
ゴードンの掌を透過した疑問符が、パルティアの頭上に浮びます。パルティアは不思議そうに尋ねました。
「いや、だから君を愛そうとしたんだよ。君を大事にすればいいんだろう?」
パルティアはさも情けなさそうに溜息を吐きました。
「ゴードンは大人なのに、子供みたいなことするですの。それじゃパルティアを愛してくれてませんの」
「じゃあどうすればいいんだよ?」
「そんなこと決まってるですの。愛するということは、ゴードンのちんこをパルティアのまんこに―」

20:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:09:39 ffL9rh/i
「ストォ――――ップ!! ストップ!! ストップ!! 女の子がそんな言葉を口にするんじゃありません!」
ゴードンは両手をあたふたと交差させてパルティアの危険極まりない発言を遮りました。
子供というのは実に直戴な表現を使います。けれどもあけすけで分かり易いぶん、意外と猥褻な
印象を与えないものです。
これが大人になると同じ物を言い表すのに、男性自身とか分身とか肉棒とか絶棒とか灼熱のモノとか、
直言を避ける分よけいに淫靡な響きをもつ言葉で表現するようになるものですが。
黒天狗とか槍<<ランス>>とか道祖神という、冴えた暗喩表現が魅力的な柔道漫画も最近では見かけましたね。
あれは面白い―

閑話休題。
健全な手段でパルティアを愛する事は出来るんじゃないか、というゴードンの中に残っていた希望的観測は、
パルティアの放った言葉で木っ端微塵にブレイクダウンブラックホール。
つまりこの子が言った『愛する』というのは、肉体関係を持つ事に他なりません。
そしてこの子は宝弓パルティアの化身。たしかにその化身を愛せば、弓を愛する事に繋がるでしょう。
弓を愛する事の大切さ。ジョルジュ師匠にも言われました。いや弓兵ならば見習い騎士だった時にも
教わっているはずです。
かの有名なイエス様もこう仰っているではありませんか。
―汝の弓を愛せよ、さもなくば腹を切って死ぬべきである!
と。
だがしかし。
改めてゴードンは彼女の肢体を眺めます。
真っ平らな胸。ほんの少し突き出たお腹。産毛の一本もない下半身には、ぴったり閉じた縦筋が一本通っているばかり。
明らかに九歳の身体付きだ、とゴードンには解りました。
恐るべきは彼の慧眼でしょう。第二次性徴も訪れていない女児の裸を一瞥しただけで、年齢を正確に
判断したのですから。
―このロリコン野郎!
苦渋を湛えた顔で、ゴードンは歯どころかどこにも衣着せぬパルティアを見下ろして言いました。
「そのままの君は愛せないよ」
「なぜですの?パルティア青のり前歯に付いてもないし、眉毛も全然つながってないですの」
「そうじゃなくてだね、小さい女の子を君の言うように愛したらいけないって、世の中では決まっているんだよ」
ゴードンは大人の事情という奴を、できるだけ優しい口調でパルティアに語ります。
昨今の児童ポルノを取り巻く社会情勢というのは、率直に言ってかなり厳しい状態にあります。
特に幼い女の子に欲情するような描写があれば、作者は身柄を拘束され法律によって恐ろしい罰を
受ける事になるでしょう。
聞くところによると、かの暴君ディオニソスは河原町二条の巨大掲示板に『チキたんハァハァ』と
落書きされていたのを見咎めるや、直ちに下手人たちを捜し出して一網打尽に捕らえ、
彼らをゴルゴダの丘で釜茹での刑に処したとかしなかったとか。

出来るだけ年長者の威厳を保ちつつ、あくまで威圧的にならないように。そんな話し方が出来るのも、
弟を持つ身だからでしょうか。
わかったかい、とゴードンはにこやかに話を締め括りました。
「でもパルティアには関係ありませんの。ここは夢で、しかもパルティアは人間じゃないですの」
暖簾に腕押し糠に釘とはまさにこの事か。無垢な瞳で見上げる裸の女の子はどこまでも無防備で
危ういものです。
九歳といっても、ゴードンとそう歳は離れていません。この子と自分ぐらい歳の離れた夫婦など
世の中にはざらに居ます。年齢差だけを見れば、釣り合いの取れない組み合わせという訳ではない―
その事実がゴードンの理性を激しく揺さ振ります。
ここは夢。どんな理不尽なオチでも夢で済まされる素晴らしい世界です。
未来からきたネコ型ロボットが帰ってしまったり、小学生なのにあこがれの東大ライフを満喫したり、
自分たちの住んでいた町が箱庭だったと知らされたり、最愛の妻がキリストの亡骸に陵辱されその子供を
孕まされたりしても、全部夢だから平気です。
つまり―
年端も行かぬこの子に対して人道に悖る行為を働いたとしても、夢オチで済まされてしまうのです。
さすが夢。かつて手塚先生が禁止したのも頷ける、狂った素敵な世界ですね。

21:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:11:27 ffL9rh/i
しかし揺さ振られたとは言っても、完全に理性を失った訳ではありません。残された正常な脳が
冷静な判断を下します。
恐らくは何物をも受け入れた経験のないだろう未成熟な性器に挿入して、この子が無事に済む筈がありません。
彼女が激しい苦痛に苛まれるだろう事は目に見えています。こんな幼気ない女の子を苦しめるような行為が、
本当に彼女を愛する事になるのだろうか。
断じて否。
そこまで考えが及ぶに至って、ゴードンはようやく目の前の女の子に掛けられた呪縛から逃れました。
息を深く吸い込み、頭を冷やして力強くパルティアを諭します。
「君は愛するとか簡単に言うけど、やっぱりまだ小さな女の子がそういう事をするのは無理だと思うんだ。
 それに母さんが言ってた。こういう事は合う合わないが致命的だって。合わないばっかりに悲惨な目に
 遭う子だって数え切れないぐらい世の中にはいるんだよ。だからやっぱり駄目なんだ」
むー、とパルティアは口をアヒルにしてゴードンを睨み上げます。ゴードンの願いを叶える為に現れた
筈なのに、このままでは弓の妖精としての面目が丸潰れです。
かと云って、大人しく引き下がる訳にも行きません。
「じゃあどうすればゴードンはパルティアを愛してくれるですの?」
膨れ面を隠そうともしない小さな女の子を、ゴードンは不覚にも可愛らしいと思ってしまいました。
もっと苛め抜いてその表情を堪能したいという嗜虐心を抱いてしまっても、彼を非難する事は
出来ないかもしれません。
けれどもゴードンの偉い所は、安易な欲望に流されて相手を傷付けるような振る舞いに走らない事でした。
あくまで目の前の女の子を傷付けないように、やんわりと断るべくゴードンは慎重に言葉を選びます。
「もう少し君が大人になったら―」
大人、という文言にびくりと反応し、パルティアはゴードンが喋り終わらない内に彼に抱き付きました。
何をするんだ、と云うゴードンの抗議よりも早く、パルティアは一気呵成に捲くし立てます。
「だったらパルティアが今すぐ大人になればいいですのね?!わかりましたの、パルティア今すぐ大人になるの!」
瞳一杯に銀河を湛え、パルティアはどんとゴードンの胸を突き飛ばしました。尻餅を突いた彼の目の前で、
パルティアは踊るような動作で軽そうな肉体をその場で回します。
くるくるくる、と三回転したところで首を傾げます。再び三回転、くるくるくる。
パルティアの動きがぴたりと止まりました。それこそ二秒ほど実際の時間が停止したようにも感じられます。
何かに衝撃を受けたように愕然としたパルティアに、ゴードンは彼女が一体何に驚いているのかも判らないまま声を掛けました。
「パルティア、呪文を忘れちゃったの。呪文を唱えないと大人になれないの……」
半泣きで彼を見つめるパルティアの瞳は、世界が終わる刻<<とき>>を迎えるかのように切羽詰っています。
もしかしたら無言の内に、彼に対して助けを求めていたのかもしれません。
今までの嗜虐心を一気に蒸散させてしまう心細そうなパルティアの泣き顔に、ゴードンはつい情に
絆されてしまいます。まんこにちんこをとかそんなの関係ねえ。
古今東西の呪文を、彼が幼少の頃耳にした限りの物語の微かな記憶から抽出できる限り並べ立ててみました。

22:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:13:57 lGmA41Ze
「『マハリクマハリタヤンバラヤンヤン』?」
「そんな古い呪文はやーの!おやつあげないわよ、なの!」
「じゃあもっと最近の奴か。『コスモ・マジック、メタモルフォーゼ』?」
「それもメチャメチャ古いの!そんな呪文はたとえ恐怖バリカン婆ぁが許しても、このパルティアが
 許さないですの!」
「『パラソルピカルクロホルム』?」
「パルティア、ウサギ耳と違うの!今時そんなスピンオフな呪文は死語ですの!」
「『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪』?」
「それも違いますの!パルティア撲殺なんてしませんの!人をボンドまみれにもカスタードクリーム
 まみれにもしませんの!」
「『リリカルトカレフキルゼムオール』?」
「プリンセスロッドも関節技も使いませんの!顔がいきなりガイルになったりもしませんの!
 てゆーか邪道魔法少女を三つとも挙げるなんて知識が偏ってますの!」
「じゃあ、”JANPERSON, FOR JUSTICE!”?」
「もう魔法の呪文でもなければ変身もしませんの!だいたいそれだと変身するのは悪役の方ですの!
 いっぺん死んでみるですの!うっすらぱ――――!!」
再び怒りの奇声を発したパルティアに、ゴードンが小動物のように怯えます。肩で荒い呼吸を何度か繰り返し、
少女はいい加減にしろと言わんばかりにキッとゴードンを睨みました。
「大概にしないとパルティア怒るですの!パルティアの呪文は『クルクルピカリンクルピカリン―』」
次の瞬間パルティアの身体がオパール色に輝き始め、神々しい光が女の子の裸体を包みます。
オパール色の光はやがて彼女の輪郭を全て飲み込んだかと思うと、そのまま激しい閃光となって、ゴードンの視界を
太陽よりも眩しく染め上げてしまいました。

ゴードンが恐る恐る目を開けると、無限希釈した極限のクリーム色が広がっていました。
彼の前に立つ人物の輪郭はぼやけたまま。ゴードンは視界の焦点を合わそうと目を擦ります。
元の視力を取り戻すのに数秒は要したでしょうか。
すらりと伸びた手足は、ゴードンが何度も思い浮かべたシーダ王女のように美しい線を描いていて。
胸から張り出した丸い膨らみは、彼の妄想の中で何度も妖しく微笑んだミネルバ王女のように豊かで瑞々しく。
鼻筋も通った、どこに出しても恥ずかしくない美しい女人が、一糸纏わぬあられもない格好で天を見上げておりました。
けれどもよく注意して見れば、目元や口元にあのあけすけな九歳の幼女の面影が残っているようにも思われます。
決定的だったのは、彼女の愛らしい癖っ毛でした。小さな女の子にはよく似合う髪形でしたが、
大人の女性だとやや子供っぽい印象を与えるかも知れません。しかし隙の見当たらぬ完全無欠の成人女性よりも、
どこか幼気なさを残している女性の方が危険で、それでいて魅力的に映るのもまた事実です。
誰が何と言おうと間違えよう筈もありません。熱に浮かされた意識でゴードンは歩み寄り、彼女の名を呼びました。
「―パルティア、なのかい?」
二番目ではありますが、どうやら目的の呪文を自力で引き当てたようです。これではゴードンの立つ瀬がありません。
大人になったパルティアは、彼の声が耳に届かないようで何の反応も返しませんでした。
何かに浮かされたように、ずっと天を見上げています。彼女の口元が動いているのに気付き、彼は聞き耳を立てました。

23:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:14:51 lGmA41Ze
「メ・…テオ? あの光が授けてくれたというのですか!」
「そんな試練の山の頂上に封印されていた最強の黒魔法なんか思い出さなくていいから!そんなの撃ったら自分の命が燃え尽きてしまうよ!」
ゴードンは魅惑的な肢体を誇る女性に向けて叫びました。
百年の恋も一遍に覚める危険な言葉をさらりと口にする辺り、九歳の幼女だった時と全く変わっていません。
昔の人はよく言ったものです。三つ子の魂百までも、と。
彼の声で意識を取り戻したパルティアは、彼を振り向いて今度は驚愕の表情を露にします。
何に驚いているんだろう、とゴードンが疑問を浮かべる中、彼女は無限希釈されたクリーム色の他には何もない世界を見渡しました。
そして次はゴードンを見下ろします。彼の頭の頂上から足元まで数度視線を往復させて、ゴードンの背丈よりも頭半分ほど高くなった自分の視界をようやく受け入れたようでした。
「私―大人になったんですね?」
阿呆のようにこくこくと頷いたゴードンに、パルティアは安堵を湛えた微笑みを送りました。その大人びた仕草がまた危うい危うい。
立ち眩みを覚えたゴードンが天との境界を失った地面に倒れ込むよりも早く、大人パルティアが彼を抱き留めました。
「よかった、これであなたに愛して貰えるわ。呪文を思い出せたのもあなたのお蔭よ」
ありがとうゴードン、と彼の顔を豊かに成長胸に埋めて耳元で囁きます。頬に密着した柔らかくて暖かい肉の重みと相俟って、
ぷぅん、とゴードンの鼻腔を擽るミルクのような香りの甘いこと甘いこと。
思考能力を完全に奪われたゴードンは、そのまま暫くの間パルティアが自分の髪を指で梳いたり腕に力を込めて抱き締めたりするままに
身を任せておりましたが、やがてパルティアの胸肉が彼から離れます。
身も心も蕩かされた放心状態でゴードンが見守る中、パルティアはすらりと伸びた手を伸ばし、肩から指先まで視線を走らせたり。
「ん―」
豊かなボリュームと絶妙のバランスを誇る胸のふくらみを、手で持ち上げたり谷間を作ってみたり。
どうやら大人になった自分の肉体に興味深々といったところでしょうか。おマセな科白を口にはしても、
実際に大人の女になってみないと、その感覚は解らないものです。
「なんか―へんな感じ」
肉体はどこから見ても十九歳の女性ですが、自分自身の身体のあちこちを興味本位に弄る辺り、
精神は完全に九歳の子供です。
そして子供は恐れを知らない。胸の先端で自己主張を始める尖った乳首を、好奇心の赴くままに摘みます。
「―きゃうんっ!」
乳首と脳髄とが直結したような甘い電流に、子犬みたいな鳴き声を上げます。けれども指の動きは止まらない。
こねくり回して引っ張って。電流のような刺激に脳が麻痺していたのか、力なくその場に座り込みます。
いや、脳が痺れただけじゃない。足の付け根―いや下腹部とはっきり言ってしまいましょうか。
疼痒さにも似た慣れない感覚に導かれるまま指を伸ばした先には、しょりしょりとした手応えの若草。
「毛が―生えてる?」
慌てて下腹の様子を目で確かめようと、膝を大きく割る大人パルティア。当然の事ながら、若草の下で息衝く
唇と同色の花弁が蜜に滑ってぱっくりと割れます。
亀裂の端を軽く指で触り、その度にぎゅっと目を瞑って身悶えるパルティアの姿に、危うい均衡の上で
何とか保たれていたゴードンの理性の糸が、ぷつりと切れた音がしました。
想像上のミネルバ様みたいなおっぱいにむしゃぶり付き、こねくり回し、ガチガチに固くなった
自分の息子を初陣とばかりにパルティアの中へと強引に挿入し、歓喜の涙を流して唇を求める彼女の腰を掴み、
本能のまま無我夢中で腰を振っていた辺りで、彼の頭の中は真っ白になってしまいました。

翌朝ゴードンが奇妙な夢から目を覚ますと、寝床の中で一匹の毒虫が何かを撒き散らしてぐったりとしているのを見つけました。

何だかすっきりした目覚めです。身体が軽い、心も軽い。まるでこれまでの自分は死んでしまって、
今朝新しくこの世界に誕生したような感覚さえ覚えます。こんな目覚めは初めてです。やはり昨夜見た
夢のお蔭でしょうか。
枕元を振り返ればパルティアの宝弓。心なしか普段よりも色鮮やかな姿で、今ならゴードンを受け入れて
くれるようにさえ思われます。
ゴードンには確信がありました。あの幼女、いえ変身後の美女は、やはり―
「―君だったんだね。ありがとうパルティア」
嬉々として弓にキスするゴードンの姿がもし誰かの目に留まったとしたら、ついに彼がパルティアの重圧に
精神を蝕まれ、狂ってしまったんだと誤解されたことでしょう。


24:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:15:26 lGmA41Ze
そそくさと下着を換え、撒き散らされた何かが染み付いた穿き古しを人目に付かないように洗い終わると、
軍団の集合場所へとパルティアを手に意気揚々と出陣しようとしたところで、ゴードンを呼び止める人物がおりました。
天才ジョルジュ師匠です。パルティアを預けて以来、弟子が初めて見せた自信に満ちた笑顔に驚きを隠そうともしませんでした。
「一体お前に何があったのだ?」
ゴードンは使い走りのように卑屈な態度ではなく、元気溌剌とした声で返事します。
「ジョルジュ先生、私はついに弓を愛する事に成功しました!」
そんな事言ったっけな、と喉まで出掛かった言葉を飲み込み、ジョルジュは愛弟子を引き止めて説明を求めます。
ゴードンは恥かしがる様子もなく、夢の話を誇らしげに語りました。
宝弓パルティアを名乗る女の子を男として愛し、そして目が覚めたらパルティアの弓が輝いて見えた、と。
怪奇譚をせがむ子供のように話の先々を促し、一々もっともらしく頷いて、ジョルジュはゴードンの話を聞き終えると
愛弟子の両肩をぽんと力強く叩きます。
―褒めて頂いているんだ!
ジョルジュは喜びに鼻息を荒げる愛弟子を慈愛に満ちた眼差しをもって見下ろして、ゆっくりと語りかけました。

25:弓の妖精パルティア
08/06/20 23:15:58 lGmA41Ze

「―それは単なる欲求不満だ。ちゃんと武器レベルも上げなさい」

<<終>>

26:悪魔神官ポー ◆ka5BrNUzcE
08/06/20 23:17:30 lGmA41Ze
以上で終わりです。どうも申し訳ありませんでした・・・
勝手なお願いではありますが、一刻も早く次の作品投下をお願い申し上げます。

次はちゃんとオリキャラ無しで書きますので、どうぞご勘弁下さい。
それでは

27:名無しさん@ピンキー
08/06/21 00:28:45 xN1nytay
お疲れ様

>想像上のミネルバ様みたいなおっぱいにむしゃぶり付き、こねくり回し、ガチガチに固くなった
ゴードンのリミッター解除は恐ろしいぜ

28:名無しさん@ピンキー
08/06/21 00:37:17 VqPQBg0N
烈火の軍師モノで書いてみたいんだけど、過去に例ってあるかな

29:名無しさん@ピンキー
08/06/21 00:56:27 YUjBPaLA
軍師は割とあるよ

30:名無しさん@ピンキー
08/06/21 10:19:59 dSxtCp9i
おお ぐんし エッチしよ よ しんでしまうとは なさけない

31:名無しさん@ピンキー
08/06/21 15:31:45 klaYX7f0
コーヒー飲みながら読んでたら危うく死ぬところだった。

32:名無しさん@ピンキー
08/06/21 20:40:31 xE6j4SkE
>JANPERSON, FOR JUSTICE!”?」
ちょ、ダークジェイカーとグランドジェイカー懐かしす

GJ!幼女のままだったらもっといいのに

>悪魔神官ポー
かっこいー 主役の名前にしたいぐらい

33:名無しさん@ピンキー
08/06/21 20:58:30 YObchTuA
すごい笑えました
ゴードン可愛いな~
ジョルジュとゴードンいいな~

34:名無しさん@ピンキー
08/06/21 22:56:47 0Oe+6u+C
サザ×ミカヤものを書こうと思います。

4部前半が舞台です。
サザの決意を優先するので性映写はうまくないかもしれません。

35:守る決意
08/06/21 23:02:24 0Oe+6u+C
「女神に歯向う者に裁きを!裁きを!」

デインと皇帝軍の総力戦は、突如現れた女神により人が石になることによりとめられた。
残された人々は生き残るために女神が待つベグニオンの聖都へ向かう。
しかし、彼らを待ち構えていたのは、元老院たちが石から戻されて女神の手先となった兵だった。

女神の加護を受けた正の使徒たちの数と強さは想像を超えるもので。
戦いを切り抜けてきた人々を苦しめる。
「大丈夫!?しっかりして!」
一つの部隊を指揮するミカヤは、怪我をした仲間たちを杖で治療しているところに、
「覚悟っ!」
無防備な彼女に向かって狂信者の弓矢が飛んでくる。
「危ないミカヤっ!」
彼女を庇おうとして緑髪の少年が彼女の前に飛び込んで・・・・。
矢は彼の胸に突き立って・・・倒れる。
「サザあっ!!」


36:守る決意
08/06/21 23:09:22 0Oe+6u+C
「う・・・ん・・」
「気がついたか?」
「鴉王・・・・・ミカヤはっ!」
一命を取り留めたサザが目覚めると、もう一つの寝台には疲れ果てて眠っているミカヤの姿。
「あんたを治療するために力を大きく使ったんだぜ!無茶しやがって・・・」
「済まない・・俺・・・・」
「まあ、今は一人でも戦力がほしいからな、無駄死にはごめんだぜ」
とぶっきらぼうな態度でネサラは去っていく。
戦いは終わったのであろう、この部屋にはミカヤとサザの二人しかいない。
他の者たちはそれぞれの場所で休息を取っているはずだ。
そっとサザは寝台に眠っているミカヤに寄る。
「ミカヤ・・・・くそっ!」
サザは拳を握りしめる。
自分がミカヤを守る、そう思っていたはずなのに逆に足手まといになっているなんて。
「そうよ!あなたは大馬鹿だわ!」
「うわあっ!」
突如ミカヤが目を開けて、サザに怒鳴ってくるので彼は驚き飛び上がった。
しかし、瞳の色が赤色だと気づき、表情を落ち着かせる。
「あんたか、ユンヌ・・・」
「まったく、あなたはとんだ大馬鹿者よ。
せっかく貴方にミカヤを守るための加護を与えたというのに」
「くそ・・・俺に力があれば・・・・・!」
「だから大馬鹿者だといいたいのよっ。もうちょっと頭を使いなさい。
私が貴方に言いたいのは本当にミカヤを守る覚悟ができてるの?
ということなのよっ!」

37:守る決意
08/06/21 23:19:07 0Oe+6u+C
「守る・・・覚悟・・・?」
「あなた・・・私が目覚める前・・・・。
アイクたちと戦っているとき、血の誓約で無理矢理戦っていたときどんな気持ちだった?」
ユンヌはミカヤの顔で睨むような表情をする。
サザはそのときのことを思い浮かべる。
「もうだめだと思っていた。ミカヤだけは守りたいって思っていて。
でも・・・・団長たちには敵わない・・・そう思っていた」
「だったらあんな結果になってたのは当然ね?
貴方には力はないわ・・・・でも本当に足りなかったのは覚悟よ。
どんな状況になっても大切な人を本気で守ろうとする。
その人の心が傷つかないように守る覚悟なのよ・・・・・!
貴方があきらめずにデインやミカヤの為に戦っていれば事態はもっと軽くなっていたかもしれないのに」
確かにユンヌの言う通りだ。
血の誓約の書は今考えれば、デインからその呪縛を逃れることができたのかもしれないのだ。
たとえば、玉砕覚悟で、ベグニオンに潜入し、ルカンから誓約書を奪うとか。
それを、危険だからという理由でできなかったため、デインはあのような結果になった。
「今だってそうよ!ミカヤを守るとか口でいいながら、行動ができてないじゃない!
ミカヤはね・・・・辛いのよ。
デインの将軍として苦しい立場に追い込まれて、いつ自分のことがばれるか恐怖に怯えていて。
あなたがいたからこそ、持てたのだけどその貴方がいなくなったらどうすればって。
その時点で貴方はミカヤを守る資格なんてないわ!」
「じゃあ・・俺はこれからどうすれば・・・・・!」
「そんな答えなんてわかっているでしょう?
わざわざ口に出すこともないわ・・・・・。
ミカヤと話しなさい・・・・、そうしてミカヤの本当の気持ちを知りなさい。
そして・・・本当にミカヤを守る覚悟を・・・手に入れるのよ・・・・」
ユンヌは言いたいことだけ言って、そのままふっとミカヤから離れる。
どさりと音を立てて、また寝台に倒れるミカヤをサザは見つめた・・・・。
「ミカヤの本当の気持ちか・・・・・・」
「うん・・・・サザ・・・・?」
騒がしい声に眠りが妨げられたのかミカヤが目を覚ます・・・・・。


38:名無しさん@ピンキー
08/06/21 23:19:43 0Oe+6u+C
前半は終了です。
後半は明日書こうと思います。

39:名無しさん@ピンキー
08/06/22 10:57:33 uJKRvPvh
サザミカ良いね。GJ
続き楽しみにしてるよ

40:名無しさん@ピンキー
08/06/22 15:15:30 RCbmLE3h
サザミカいいね。サザミカ

41:名無しさん@ピンキー
08/06/22 17:25:56 0IOKknFx
とりあえずサザ×ミカヤものの続きを書くとします。

42:守る決意
08/06/22 17:34:12 0IOKknFx
「サザ・・・・よかった・・・・」
「ミカヤ・・・・・ごめん・・・」
サザはミカヤに誤っていた。
「どうして誤るの・・・・?」
「俺は口ではミカヤを守るとか言っていた。
でも・・・こうして君を傷つけていることも知らなかった。
俺、馬鹿だよな・・・口じゃなんとでも言えるのに。
団長と戦うときも、俺はあきらめていて、そんな生半可な覚悟だったんだって。
ごめんな、君の気持ち、ぜんぜんわかってなかった・・・・」
「・・・・」
幼い頃からずっと一緒だった二人。共に苦しみ苦難を乗り越えたりもしたが、
サザは本当にミカヤの気持ちをわかっていたのだろうか?
ベオクとラグズの混血、彼女しか味わえない恐怖を理解できていたのか。
「私も・・・ごめんね」
「ミカヤ・・・・?」
あろうことかミカヤもサザに誤る。予想していない出来事にサザも戸惑う。
「私も勝手な人よ・・・自分の苦しみを全部自分で背負っていて、
いつ崩れてもおかしくなかったもの。
貴方に負担がかからないようにって・・・それじゃわからないよね、私の気持ち」
「ミカヤ・・・・」
そっと寝台に座っているミカヤを抱きしめる。
不安を消すために抱きしめあうのを二人は慣れていたが、今はとても熱い想いが二人を包む。


43:守る決意
08/06/22 17:41:39 0IOKknFx
「辛かったんだよな・・・苦しかったんだよな。
ごめんな、わかってやれなくて・・・・でもこれからは。
俺の前なら泣いてもいいさ・・本当の気持ちをぶつけてくれていいさ。
俺だけじゃない・・・本当に辛いときは辛いって言ったらいいんだ。
俺はユンヌに覚悟が足りないって言われてさ、自分の身さえ守れなかった。
もうミカヤにこんな思いをさせたくないんだ。本当にミカヤを守りたい。
たとえ女神でも、団長からでも・・・・・」
「サザ・・・・」
「俺はミカヤの周りにいる人よりずっと頼りないかもしれない。
だけど、俺は絶対に強くなってみせる・・・、君と生きるために!」
「うん・・・うん・・・」
二人はより抱きしめる腕に力を込める。華奢なミカヤの体が壊れてしまいそうな力だが、
それでもミカヤもサザもとめるつもりはなかった。
ずっと姉と思っていて、押しとどめていた感情が今放たれようとする。
そしてそれをミカヤも望んでいた、言葉など必要なかった・・・。
そっと、二人は唇を重ねる・・・とても甘い唇を・・・・。

44:守る決意
08/06/22 17:50:09 0IOKknFx
今ここにいるのは、二人だけ、この機会を逃すほど二人は不器用ではない。
部屋のドアの鍵をかけた後に、二人は再び唇を重ねて寝台に倒れる。
不思議と手が出て、そっと二人の服が脱ぎ去られていく。
「サザ・・」
「ミカヤ・・・」
お互いにうまれたままの姿になったときも体は熱をとどまらずにより一層高まる。
ミカヤの生まれたままの姿・・・雪のような真っ白な肌が光に照らされる。
そっと手のひらが鎖骨に・・・そのやや大きなふくらみに当てられる。
「ふ・・・」
頬に・・・首筋に口付けの痕を残しながら手のひらは白い肌の愛撫を繰り返す。
「ミカヤ・・」
「ひゃあんっ!」
彼女の歌声のような嬌声が耳に入り互いの理性を削ぎ落とす。
お互いの誓いを立てるための・・・恐怖を、不安を取り除くための・・・行為。
ミカヤが誰にも触れさせなかったその場所までたどりついた時には、お互いが貪りあうように、愛を求める。
湿ったような音がその場所から響きわたり・・・・・・。
「もう・・・だめ・・・・」
ミカヤのその嬌声が引き金になり・・・サザは彼女を貫く。

45:守る決意
08/06/22 17:57:43 0IOKknFx
「ううっ!」
一際大きな悲鳴を彼女はあげた。
彼女の中から何かが弾けるような感触、それに伴う激痛からだ。
「ミカヤ・・・・」
「やめないで・・・もっと・・・・」
ミカヤもサザも元から望んでいた行為だ。痛みはあるがそれと同時に満たされる想いもある。
サザにとってミカヤの中は初めてのことも含め自らを求めるように動き回る中・・・。
言葉など必要なかった。自らの想いを彼女に届け、ぶつけるだけ・・・。
「あっ・・うっ・・ひい・・ひゃあっ!ああっ!!」
まさか幼い二人がこんな淫らな行為をしているなど外の者にはわからぬだろう。
ただ、彼らを導いた片割れの女神を除いて・・・。
嬌声が部屋に響き渡り、さらにお互いの熱を沸騰させる・・・。
「私・・・わたし・・ああっ!!」
そのまま弾けるような音と共にサザの想いが放たれる。
二人ともその想いを受け取りながら充実な想いを満たしていた・・・。


疲れたのだろうか、服を整えもせずに生まれたままの姿で一つの寝台で眠る二人。
その中、小鳥へと姿を変えていた女神は、そっと二人に祝福を与えるように微笑んでいた。

46:守る決意
08/06/22 18:08:29 0IOKknFx
「女神に歯向う不届き者に裁きをっ!裁きをっ!裁きをっ!!」
戦いはなおも続く。
狂信者たちは女神の元へ向かおうとする彼女たちの前に立ちふさがり、裁きを下そうとする。
彼らは女神のための駒にしか過ぎないことを理解してはいない。
元老院という腐り果てた者とはいえ、哀れなものだ。

「裁きをっ!」
その圧倒的な力と数の前に苦戦を強いられている中、部隊が分断されてしまい、
魔道士を始めとした打撃には弱い後衛の前に大量の弓矢が放たれる。
「まずいっ!」
前衛が気づき戻ろうとしたものの、距離的にもう手遅れなはずだったが・・・。
「させるかっ!」
その一声と共に、影が舞い上がる。
影は矢の前を駆けるように舞い・・・すべての矢は影によって弾き落とされていた。
「ミカヤっ!みんなっ!大丈夫かっ!」
「サザっ!」
そう、矢はすべて彼が弾き落としていた。吹っ切れた彼にとって狂信者の矢など止まって見えるものだ。
「怯むなっ、俺たちは生きるんだっ!いくぞっ!」
と神速の速さで敵勢の元へ駆けていく。
「遅れをとるなっ!」
とスクリミルが吠え声を上げて後に続き、
「熱いねえ・・・・」
などとネサラも飛んで敵勢を蹴散らす。かつて敵同士だった者とは思えぬ連携だ。
「私らも行くぞっシグルーン!」
「はい、サナキ様・・・」
神使としてではなく皇帝である決意をしたサナキも配下と共に魔道書を構えて行く。
残ったミカヤも、リブローで怪我をした仲間を助けながら後に続いた。
今の自分なら迷わない・・・そう感じた彼女も強くなっている。
力と数の差で圧倒的に勝っていた使徒達をその気力で弾き返す様を空から見る女神の片割れは再び微笑んでいた。
「アスタルテ・・・貴方にわかる?
人は貴方にくらべたら小さな存在だけど・・・とても強いのよ?」



47:天地
08/06/22 18:10:14 0IOKknFx
これで終わりです。ここに投下するときは天地と名乗ろうと思います。
性映写が自分でもあまり上手じゃなかったですが、読んでくださりありがとうございました。


48:名無しさん@ピンキー
08/06/22 23:37:34 K54xM1et
>>47
サザミカGJでした
でも一つだけ気になったので指摘させてくれ。誤るじゃなくて謝るだろw

49:天地
08/06/23 00:19:36 WTCjbdvV
ああww今見たら間違えている。
誤る→謝るですよねwすみませんw

50:名無しさん@ピンキー
08/06/23 10:04:54 ZrGRuOak
サザミカいいね。次回作に期待

51:人造人間だみゃ~ん ◆1aM01Oi/FM
08/06/23 13:52:12 nyavGKwZ
エイリーク
私の愛しき
性奴隷

ヴァルター


52:人造人間だみゃ~ん ◆1aM01Oi/FM
08/06/23 13:53:11 nyavGKwZ
削除依頼

上のヴァルターさんの川柳が、ゼト氏の著書「我が愛の賛歌」からの転載。著作権侵害のおそれ。
特に署名部分以外は、まったく同じであるため、緊急依頼とします。

*(削除)依頼者票--人造人間だみゃ~ん(対話|履歴) 2008年6月23日 (月) 03:28 (UTC)
*(削除)冗談にしても悪質です。--エイリーク(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 03:36 (UTC)
*(削除)私の作った物が勝手に・・・・・・削除に同意。--ゼト(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 03:38 (UTC)
*(存続)冗談じゃない!私の方がオリジナルだ!奴の方がパクリだ!--愛の戦士ヴァルター(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 03:45 (UTC)
**(コメント)上の愛の戦士ヴァルター様は、利用者:ヴァルターのソックパペットとして無期限ブロックされました。--人造人間だみゃ~ん(対話|履歴) 2008年6月23日 (月) 03:56 (UTC)
*(削除)これはひどい。--ケセルダ(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 03:50 (UTC)
**(コメント)なっ・・・ケ、ケセルダ、貴様までっ!!!--ヴァルティア(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 03:59 (UTC)
***(コメント)上のヴァルティア様は、利用者:ヴァルターのソックパペットとして無期限ブロックされました。--人造人間だみゃ~ん(対話|履歴) 2008年6月23日 (月) 04:02 (UTC)
*(削除)論外。場合によっては投稿ブロック依頼も視野に入れたほうがよろしいかと。--セライナ(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 04:16 (UTC)

**(対処)delにて全削除。なお、利用者:ヴァルター氏に関しては、方針熟読機関として一週間の暫定投稿ブロックを致しました。--のらっこ(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 04:34 (UTC)
***(確認)宣言どおり、依頼者指定版以降が適切に特定版削除されていることを確認しました。--ろう様(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 04:38 (UTC)

上の議論は保存されたものです。編集しないでください。新たな議論は当該ページのノートか、復帰依頼で行ってください。再度削除依頼する場合は削除依頼ページを別名で作成してください。


53:名無しさん@ピンキー
08/06/23 17:26:07 nIWXInc7
凝ってる割に今ひとつ…w

54:こんなの作ってみた。
08/06/23 18:28:31 ZSA3Lc8k
俺の名前はユアン。
今日はエイリーク様の誕生日、ということでお城に免れたんだ。
さぁ、今日はお得意の火の手品でエイリーク様を歓ばせてやるんだ。

ゼト「皆様、本日は我がルネス王国の王女、エイリーク様の誕生会にご出席頂きまして、誠にありがとうございます。
エフ「あの・・・ 俺! 俺ッ!!」
ゼト「それでは、今年晴れて20歳になられたエイリーク様に、皆様、祝福のお言葉をお願いします。」

皆の衆「エイリーク様ー、お誕生日おめでとぉおおおおおおおおっ!!!」
皆の衆「おめでとぉおおおおおおおおおおっ!!!」

エイ「ありがとー!! みんなーっ!!!」
エフ「俺ッ! 俺俺ッ!!」
ゼト「それでは皆様、唄って、踊りましょう・・・ ああ、そうです皆様、今日は特別ゲストと致しまして、我らと共に闇の魔王フォデスを討伐した魔法使いの若き原石、ユアン君による、炎の手品ショーをお披露目致します。 ユアン様、どうぞっ!」
皆の衆「わー、わー、わーっ!! パチパチパチパチパ・・」

(そのとき、ユアンのスモックがはらりと捲れ上がる)

ユアン「あっ・・・。」

エフ「えへっ☆ スカートの中見えちゃった~♪」

一同「・・・・・・・・・・・。」


55:名無しさん@ピンキー
08/06/23 22:59:41 y1832XZH
一番スクールデイズ的展開が起こりそうな男1女2の組み合わせは何だと思う?

56:名無しさん@ピンキー
08/06/24 00:25:03 /vRsBE42
プリシラとその兄とその支援相手の女じゃね。

57:名無しさん@ピンキー
08/06/25 01:29:52 tF544QEX
>>56
相手の「女」


お前は何を言ってるんだ‥‥?

58:名無しさん@ピンキー
08/06/25 07:04:44 ayKlekoM
何故レベッカの可能性を考えないのだ?

59:名無しさん@ピンキー
08/06/25 15:54:15 SBDY6ScL
ペアEDがないからだろ

60:名無しさん@ピンキー
08/06/25 17:11:39 ofM4foDL
男1女2ではないが、封印ロイは

リリーナ:ロイに依存しまくりで多分嫉妬厨
セシリア:なんだかんだで策巡らせて妨害しまくり
シャニー:思った事をはっきり言うので他の女と衝突
スー:ロイが他の女といちゃついてても平気。でも優しいロイは気を使う
ララム:あっさりロイの童貞奪いそう
ソフィーヤ:表立って嫌な顔はしないが何しろシャーマン

とかなり面白い戦争になりそうだ

61:名無しさん@ピンキー
08/06/25 18:18:45 h/ceHPQP
ロイのハーレムっぷりは異常

62:名無しさん@ピンキー
08/06/25 20:42:31 LCE/Jnke
>>55
それならFEの元祖三角関係、アベル、エスト、パオラ辺りか。

>>56
そのパターンだと、支援相手の男版しか思いつかん。
何であそこだけ男同士で特殊EDなのか?

63:人造人間だみゃ~ん ◆1aM01Oi/FM
08/06/25 20:46:01 BzkelRaS
ある日、セリスは皆とお風呂に入っていた。
町の公衆浴場と同じぐらいに広いお風呂。ただ、男子用と女子用がきっちりと別れている。こちらは男風呂。
で、もちろん周囲にいるのも、皆男である。
そんな感じでくつろいでいると、コープルがセリスの元にやってきた。
「あれ?セリス様、それは・・・?」
コープルはセリスの陰茎を指差している。セリスの陰茎には、金色に輝く星型のマークが、きれいに五つ並んでいる。
「コープル、これはね、女の子をイかせた時に出る聖痕だよ。」
「聖痕?」
「そう。コープルも知ってるだろ?武器では、一人撃破するごとに星が一つずつ増えていく。このおちんちんの聖痕も、それと同じなんだ。
この星型の聖痕は、女の子を撃破した、つまりイかせた回数をカウントしているんだ。」
「ということは、セリス様は、今までに、ラナさんを五回イかせたということですか?」
「そういうこと。」
そんな感じで話していると、横からリーフがやってきた。
「セリス様すごいなあ。僕なんか、ほら。」
リーフは己のおちんちんを見せた。星の聖痕が、二つ付いている。
「まだナンナを二回しかイかせてないのに。」
「リーフ王子は、まだまだこれからですよ。」
「でも、リーフ様もすごいです。僕なんて、まだ一つもないから。」
コープルがそう言うと、セリスとリーフは揃って彼を励ます。
「コープルはまだ若いんだし、これからじゃないか。まずは、頑張って恋人を作ろうよ。」
「はい、僕、頑張ります!」
「そう。それでこそ、コープルだ。」
そんな感じで話していると、浴室にアレスが入ってきた。
コープルはしげしげとアレスの陰茎を眺めている。
「アレス様、星が六つある。」
「・・・・・・まあな。」
「アレスは、リーンを六回イかせたってことだね。」
「へえ、けっこうやるねえ。」
セリスとリーフは、しげしげとアレスを眺めて言う。
「そういうお前らは・・・・・・ほう、なるほどな。」
アレスは三人の陰茎を見た。そして、コープルに一言。
「コープル、お前も頑張れよ。まずは恋人を作ることだ。」
そして、この陰茎の星型の聖痕に興味を持ったコープルは、他の人の陰茎を見て回る。
「え~っと、アーサーさんは、フィーさんを三回イかせた・・・」
「まあね。」
「セティさんは、ティニーさんを一回・・・」
「・・・まあ、恋人になったのは、つい最近だし。」
すると、そこにヨハンがやってきた。
「皆見てくれ!遂に・・・遂に・・・」
ヨハンの陰茎には、燦然と輝く一つの星。
「我が愛しのラクチェを、遂にイかせることに成功したのだっ!!!」
すると周囲から、一斉に拍手が湧き起こる。
「おめでとう!」
「すごいぞヨハン!」
「いよっ!この、色男!!!」
「ありがとう、皆、ありがとう!ああ、ラクチェ、俺はなんて幸せなんだっ!!!」


64:人造人間だみゃ~ん ◆1aM01Oi/FM
08/06/25 20:47:30 BzkelRaS
「どうしたんだお前たち、この騒ぎは?」
浴室の扉がガラリと開いて、シャナン王子が入ってきた。
「あっ、シャナン様・・・・・・ええっ!!?」
コープルはシャナンを見るなり、びっくりした。シャナンの陰茎から下腹部の辺りにまで、びっしりと星型の聖痕が並んでいる。
「え、ええっと・・・・・・シャナン様は、パティさんを、何回イかせたんですか?」
「知らん。そんなもの、いちいち数えてないからな。」
「えっと、僕らが数えてもいいですか?」
「・・・まあ、好きにしろ。」
そしてコープルが数を数えると、合計五十八個もあった。
「すごいなあシャナン。パティと知り合って、まだそんなに日が経ってないはずなのに、そんなにパティを・・・・・・」
セリスがそう言うと、シャナンは腕組みして考え込むように言った。
「どうだかな。ただ、パティがイきやすいだけかも知れん。それに・・・・・・」
そしてシャナンは言葉を続けた。
「お前たちの親の世代は、こんなものではなかったぞ。例えば、アーダンという重騎士は、ラクチェとスカサハの父親なんだが、この星型の聖痕が全身に広がっていたな。ぶ厚い鎧の下に隠れていて目立たなかったがな。
あと、アーサーとティニーの父親のアゼルも、アーダンほどじゃなかったが、この聖痕が下腹部から足のつま先まで、びっしりと並んでいたな。
まあこれが、アゼルが魔道士系でありながら、半ズボンにならなかった理由の一つだ。
他にも、キュアン王子の陰茎にも、星の聖痕がたくさんあったのだが・・・・・・」
すると、シャナンはセリスの方を見て言った。
「シグルド公子には、どういうわけかそれが一つもなかったな。当時はただ単に、聖痕が出にくい体質なのかと思っていたが、こうして息子のセリスに聖痕が出ているということは、もしや・・・・・・」
「シャナン、もうそれ以上言わないで。鬱になるから。」
「あのレヴィンでさえ、十個も聖痕が出てるのに・・・」
「父上・・・・・・orz」

その後、セリスたちは、アルヴィス皇帝を倒した。
そして、その遺体を検分している最中、ふと、セリスはアルヴィスの陰茎を見た。
星の聖痕が、三つ並んでいる。
「父上・・・・・・orzorz」

おしまい


65:名無しさん@ピンキー
08/06/25 21:36:08 b4F1FAjF
アーダン想像して吹いたw

66:6
08/06/25 22:28:03 ZHaEyV64
なんだか盛り上がってるな。
ところで皆、デューとラケちゃんの官能小説を執筆してる者だけど。

エロさゆえに浮気と二股とセクハラと強姦未遂を行ってしまう性少年ってどう思うよ。
やっぱ変?




67:名無しさん@ピンキー
08/06/25 22:46:19 PF5OXrQk
>>66
そんなことはないぞ!
人にもよるが見たくない人は見なくていい

しかし>>64には盛大に吹いたwww

68:6
08/06/25 22:48:46 ZHaEyV64
>>67ありがとう!

がんばって完成させてみるお。

69:名無しさん@ピンキー
08/06/26 07:56:11 aaaUkPJy
だみゃ~ん…盛大に吹いたぜ。GJ!


70:人造人間だみゃ~ん ◆1aM01Oi/FM
08/06/26 12:25:40 4Mcqs+PW
同じ頃、女風呂・・・・・・

ラクチェ「この私があんな男に後れを取るなんて、一生の不覚だわっ!次こそは、絶対に負けないんだから!!!」
ラナ「何だかんだ言って、ラクチェもやる気まんまんよね。」

その後、ヨハンがシャナン並みになるのに、一ヶ月とかからなかったという。
しかしその時既に、シャナンはアーダン並みになっていた。

71:名無しさん@ピンキー
08/06/26 13:33:29 aaaUkPJy
☆が50を越えると追加効果がつくのかな?

72:名無しさん@ピンキー
08/06/26 19:36:06 H/QcdP0h
追加効果があっても見切り持ちには無意味なんだな?

73:名無しさん@ピンキー
08/06/26 20:59:01 IbH68Psp
>>70
さらに吹いたwww

しかしシャナンの精力のすごさには誰もかなわない
幼少の頃のシャナンは夜、カップルの出来た部屋の前で営みを盗み聴きしてたのか?

74:人造人間だみゃ~ん ◆1aM01Oi/FM
08/06/27 00:04:11 4Mcqs+PW
ラクチェ「ねえヨハン。」
ヨハン「おおっ!どうしたのだ我が愛しきラクチェ?」
ラクチェ「あんたの今考えてること当ててあげよっか。」
ヨハン「そりゃもちろん、君の事ばかりを・・・」
ラクチェ「ずばり!あんたは私とヤりたいと思ってるでしょ?」
ヨハン「いいっ!ラ、ラクチェ、それは・・・」
ラクチェ「正直に言いなさいよね。私とHしたいんでしょ?」
ヨハン「そ、それはしたくなくはないけど、俺の愛は純粋に・・・」
ラクチェ「したいのか、したくないのか、はっきりしなさいよ!」
ヨハン「・・・したいです。」
ラクチェ「ほ~ら、やっぱりしたいんだ。ヨハン、感謝しなさいよね!今日は気分がいいから、特別にさせてあげるわ。」↑☆
ヨハン「ラ、ラクチェ!!!」
ラクチェ「ん・・・ああん・・・」↑☆

翌日。
ラクチェ「ヨハン、正直に言いなさいよね。今日も、私とHしたいんでしょ?」
ヨハン「ラクチェ?」
ラクチェ「ありがたいと思いなさい!今日も特別に、Hさせてあげるわ!」↑☆

翌々日。
ラクチェ「ヨハン、感謝してよね!今日も気分がいいから、特別にさせてあげるわ!」↑☆

ラナ「何だかんだ言ってあの二人、毎日ヤってるわよね・・・」
パティ「ラクチェって、毎日気分がいいのね。」


75:「若き性少年の悩み」
08/06/27 00:15:21 1khn0/UK
書いているうちにどんどん話が無駄に膨大になっていった為、投稿していくことにします。
完成の方も近いので、おそらく今出来ている分の全てを投稿できた頃にはもう完結していると思われますので。
その合間にレス等入れてもらえるとありがたいです。

 俺の名前はデュー、元盗賊だ。
今現在は盗賊業から足を洗ってシグルト様の部隊で義族ってのをやってるんだ。
さて、本編に入る前に幾つか忠告をしておこうか。 
この話では俺がかなりの性少年・・・つまり、思春期まっただ中の、エッチな事に強く感心を持った時期の少年となり、ファイアーエムブレム《聖戦の系譜》の世界で様々な、想い、葛藤、恋愛、セクハラ、浮気、等を行う話だ。 
だから原作の純粋な少年の俺のイメージを崩す事に不満を感じるようなファンの皆が読んだら きっと、不愉快になる事にまず間違いないだろうから注意して欲しい。

 想えば、最初俺は性的な事に人一倍感心があるだけの、ただのエッチな少年でしかなかった。
道行く年頃のお姉さんを見つければ胸やお尻を揉みしだく妄想をし、街で綺麗な踊り子を見つければその人の裸を想像するような・・・ 至って普通の性少年だった。
というのも、俺は女の人の身体には物凄く興味はあったけど、10歳に家を出て以来ずっと一人で生きてきたから、15歳の今に至るまで大人から直接性の関係について教わる事がなかった。
 しかし、それは2ヶ月前。  時代は動乱期。 俺が英雄シグルト様の部隊に加わり、長年の放浪生活に終止符を打ったと同時に、とうとう本格的な大人への扉を開く事になった。


「おい、デュー、また訓練サボってるのか!?」
それはある晴れた日の昼下がり、皆の衆が訓練に熱中してる頃。  俺は一人ノディオン城前の広場でひなたぼっこをしていると、城の方からしかめっ面をしたキュアン王子が声を掛けてきた。
「もうこのノディオン城に来て1ヶ月になるがお前殆ど訓練場に顔を出していないようじゃないか。 そんな事じゃいつまでたっても強くなれないぞ?」
俺たちシグルト軍がここ、ノディオン城に到着して早1ヶ月。  
仲間の兵士達が訓練に励む中、俺は次の指令が来るまでの間街や、森の中を探索したり、買い物に出かけたりと自由奔放な日々を送っていた。
「訓練なんて、俺には必要ないよ! あとで村人救助しまくって一気にレベルアップしてシーフファイターになるから俺!」
俺は面倒くさくなってつい、そう返答すると、キュアン王子は繭に皺を寄せ怒鳴り上げた。
「何馬鹿な事を言っている! 聞くところによるとお前はジャムカにエーディンを守るよう頼まれ、この部隊に入ったそうじゃないか。 今のままじゃ、彼女を守るどころか自分の身すら守れないぞ?」
自分と違い生真面目な性格のキュアン王子は今の様子の俺の身を案じてというのもあるだろう、いつも以上に顔を強張らせながら説教を始めた。
「それに、もうすぐその彼女自身もハイプリーストに転職するだろう。 そうなればもう彼女だって、自分の身くらい、ある程度は自分で守る事が出来る。 するとどうだ、お前なんか、敵から資金を拝借する意外じゃ、本当に役なしだぞ?」
「ええ? もうハイプリーストなんだ・・・ そういえば一生懸命杖振ってたもんなァ・・・。」
エーディンさんと俺が本格的に部隊の一員として活動し始めたのは約二ヶ月前。ほぼ同じくらいだ。
それまでヒーラー不足で、活躍の場が多かったエーディンに対し俺はといえば、お得意の盗賊技能で敵方の親分見つけてはスキを見てお金をふんだくり、味方の資金を潤す事でなんとか役を成していた。
俺の盗賊スキルはエーディさんのような回復役と違い、その活躍が仲間内で目立つ事こそ少ないが、実際の所自軍の懐をこれまでにもおおいに潤してきたものだ。


76:「若き性少年の悩み」に。
08/06/27 00:16:38 1khn0/UK
 この前キュアン王子に2500Gほどやった。 
それはつい前の戦闘時、長年愛用していた彼の銀の槍がとうとう敵のジェネラル様の鎧に折られてしまったため、(つまり彼自身が折ってしまったのだ。)俺が修理費としてその半分を彼に贈呈する事になったのだ。
「ありがとう、デュー。 君のおかげで次の戦もこの愛槍シルバーカラドボルグと共に戦う事が出来そうだ。」
「いやぁ、なんのなんの! 困った時はお互い様さ!」
彼は自分の銀を溺愛していた。 何せ、名前までつけるほどだ。
たしかその会話をした後俺も自分の持ってるほそみの剣に名前を付けたんだっけな。 《グッドキュアン》って。
「俺のこの愛剣グッドキュアンも最近料理にしか使ってないからな。 そろそろ本腰入れて訓練にでも使ってあげなきゃな!」
俺の手に握られた愛剣・グッドキュアンは、きらきらと鉄独特の眩い光沢を放っていた。
「お前・・・ 訓練に参加するのはいいが、そのグッドキュアンっていう名前やめてくれないか? しかも料理に使われるようじゃ・・・なんだか俺が惨めな気分になる。」
「何言ってんのさ! 戦闘にも、料理にも使える。できる男グッドキュアン!! どう? こういうフレーズ付けてみればかっこいいもんでしょ。」
俺はグッドキュアンを天高々と掲げた。 昨日の晩に切ったタマネギの切れ端が淵の溝にくっついていた。
「いや、なんだか商品の宣伝みたいだ。 とりあえず、やる気になったんなら早く城の方に戻るんだな。 もしかすると、シグルト様が直直お前を稽古してくれるかもしれん。」
「ええ? シグルトさんが俺に?」
俺は途端にやる気が沸き出した。 俺にとってシグルトさんは、心の中の勇者なのだ。
「ああ、なんとも今日は暇が取れるかもしれないから、デューの剣技を本格的に鍛えてやれそうだってな。 お前、見た所本格的に剣術教わった事なさそうだからな。」
キュアンの言う事はもっともだ。 俺はこれまで本格的に剣術を習った事はない。 
ガキの頃からコソ泥を始め、ナイフを扱い、今じゃ剣みたいな大きめの刃物を使いこなすまでに至ったので、基本的に剣術と言っても直感と経験に任せた自己流の護身技くらいしかできないのだ。
「そうか・・・シグルトさんが教えてくれるのか・・・! こりゃ、早く行かないと、だ!」
そう言うと俺は即座に腰を上げ、キュアン王子を残し、城の方へと走って行った。


77:「若き性少年の悩み」さん。
08/06/27 00:20:25 1khn0/UK
 城に到着すると兵士達の掛け声は一層に大きく響き、毎度ながら自分に場違いの印象を与えた。
俺が大広間を経由し、皆が訓練をする中庭の方へと向かっていくとそこではすでに、50もの兵士達がそれぞれの武器を手に素振りをしていた。
「随分と遅かったじゃないか? デュー。」
俺が後ろを振り向くと、そこにはレヴィン王子が相変わらずのアンニョイな表情で俺を眺めていた。
「こんにちわレヴィン王子。 あれ? もしかして俺の事待ってくれてたの?」
俺がそう言うや否や、そんな馬鹿なといった具合に微笑んで見せるレヴィン。
「ははは、そうじゃないよ。 フュリーを待っているんだ。 彼女、軍に入ったばかりでなかなか馴染めてないみたいだからね。 そんな人見知りの彼女だから、俺のようなイカした紳士が常に側にいてエスコートしてあげねばならんのだよ。」
紳士はそう言うと体中に巻いた腹巻きのようなマフラーを翻し、すぐ側に聳える巨大な円柱にもたれかけた。
 フュリーさんと言えば元レヴィンの家来で、普段は腰まで達した大胆なスリットから観音的な太ももを公開してくれる美人ペガサスナイトのお姉さんだ。
最初はあのあまりの大胆な服装に釘付けになって、四六時中むらむらしていたのを覚えている。  
いや、正直な所むらむらしただけに留まらず、俺はその日の晩早速フュリーさんを夜のオカズに使ったくらいだ。
聞いたと話によると、その日、ベオウルフもあのフュリーさんのスリットを夜のオカズに使ったらしい。   
・・・いい歳こいだオッサンのくせに自分よりもあんな若い女の子を妄想の中で夜の玩具にしてるなんて・・・ けしからんやつだ。
「そっか、そう言えばフュリーさんってレヴィンの元家来なんだってね。 ・・・いいなぁ。 あんな綺麗な人が家来だなんて、俺王子様の身分がこれほど羨ましいと思った事はないよ!」
「フフッ、まぁ、俺の国ではそうだがね。 しかし実際の所、女兵のユニフォームは国によっていろいろだからね。 キュアンの所のトレバドールなんて・・・エスリンみたいな、地味なコだからねぇフフフフッ。 
俺なんかあの服装最初見た時、夢のクレヨン王国のシルバー王女かと思ったよ。   ・・・俺がまだ王子と言える頃では毎日60ものペガサスナイトが遣え、皆女性だった。 さらに軍服は皆スリット付属!! 生脚に囲まれる毎日だったよ。」
そう言うと元王子は目を閉じ、素晴らしき過去の思い出に浸り始めた。
「いいないいなぁ・・・ 他のペガサスナイトの女の子達もやっぱ、皆美人だったの?」
「ああ、一応戦術を心得た乙女達の中から選ばれた戦士だからそう、際立った美人というのは少なかったが・・・ 皆、全体的にそれなりの器量を持ったコばかりだったよ。 その中でもフュリーは格別だったがね。  
最初、フュリーがあの軍服を身につけた時は・・・あのスリットをとても嫌がっててね。 訓練中たまにそれを気にしては相手に揚げ足を取られ、地面にスッ転んで・・・パンツを皆に公開したものだよ。 その後物凄い剣幕で俺に今の軍服を他のに変えるよう抗議したっけ。」
「ええマジでそんな事あったの!? うわ・・・ 俺も見たかったな。」
俺もレヴィンのもたれかけている円柱に同じようにして並び、彼の思い出話の情景を目に浮かばせた。
広間はいよいよ熱気が上がり、兵士達の掛け声もますます大きくなっていく。
「で、どんなんだった? フュリーさんの。」
「フュリーちゃんのパンツは・・・ フュリーちゃんの乗ってるペガサスと同じ色だ。」
「ほほう・・・」


78:「若き性少年の悩み」し。
08/06/27 00:22:02 1khn0/UK
俺の脳内で今まさに、訓練中地面にすっころんで、すらりとした脚から真っ白なパンティーを皆に公開するフュリーさんの痴態が目に浮かんだ。
「白、かぁ・・・やっぱフェリーさんといえば白じゃないとな。」
「分かるか、ふふふ・・・分かるだろう・・・。」
「私の・・・なんですって?」
 その瞬間、俺たち二人はびくっと身体を震わせ、恐る恐る声の主の方へと振り向いた。
そこには怒りと羞恥にわなわなと身体を震わせたフュリーさんがギラギラとした目で俺たちを睨みつけていた。
「いや・・・ 今デューとな、話してたんだ。」
「ふーん。 何を?」
挑むように、フュリーが一歩一歩、レヴィンに近づいてくる。
「あのねレヴィンさんがさ、フュリーさんのパンツはフュリーさんの乗ってるペガサスと同じ純白色なんだってさ!! それじゃあ俺訓練言ってきます!!」
そう言うや否や、俺はそそくさとその場を後にした。
「何!? お前・・・ちょっと待てへゔぁっ!?」
なんだか、物凄いおぞましい音がしたので俺は逃げる脚を速める事にした。 レヴィン・・・ 心の友よ! 俺は君の犠牲を無駄にはしない・・・。
が、そのとき。 いきなりがしっと後ろから肩をつかまれたかと思うと、そこにはフュリーさんの手があった。
まさか、盗賊の俺の脚に追いつくことができるなんて・・・。
「デュー、さっきの話、誰かに話したら・・・ 貴方もああなるのよ?」
俺はおそるおそる後ろを振り向くと、そこにはにこっとしたフュリーさんと、その後方になんだか穴の空いた南京袋みたいなのが転がっていた。 どうやらあれはレヴィンらしい。
「は、はい・・・ 俺は絶対この事は他言しませんので・・・。 どうか許して下さい!」
「分かったわね。 いいコね、貴方はあの馬鹿王子みたいになってはいけないわよ。」
実のところいいコ・・・と言われる程、俺は子供じゃない。 
実際に、例え年齢こそ違えど目の前のこのフュリーさんと付き合ってたって、周りにさほどの疑問も抱かれない歳だ。  けど・・・
さすがにあのような物体にはなりたくなかったので、俺はその事に関しては聞き流す事にした。

79:「若き性少年の悩み」ご。
08/06/27 00:23:50 1khn0/UK
 それから俺は例の南京袋に線香を立てた後、兵士達の訓練する中庭中を一通り探索してみたが、結局そこにシグルトさんの姿はなかった。
今現在訓練の監督をしている人物は新入りホリンと、麗しのアイラお姉様だ。
その日も彼女はいつものように、ひらりと靡くスカートに、生脚を覆うニーソックスを着用し、訓練中の男達の目を潤していた。
(アイラお姉様・・・ なんて凛々しいお姿・・・ なんてエロスな服装なんだろう・・・・ 出来れば一度でもいいから、あの服装のまま押し倒して・・・)
と、そこで中庭全体にホリンの声が響く。
「さぁ、次は実践だ・・・! 俺は難しい事を口で教えるのは苦手だからな。 直接お前達の身体に叩き込んでやる! 一人ずつ、俺にかかって来い!」
彼は新入りなので最初はどんなものかと思っていたが、彼なりに上手くやっているようだ。
彼が入団して早一ヶ月、アイラお姉さんの方も今じゃすっかり彼に役割の一部を任せているようで、訓練中彼のやっている事に関してこれといって指図する事もなかった。
「じゃあ、向こうのグループはホリンがやるから・・・貴方達は私が稽古をつけるわね。 一人ずつ、かかってきなさい。  ・・・あ。」
アイラお姉さんが自分の教えるグループの面子を一通り眺めたと思うとふいに、練習場の端の方にいる俺の方に視線を向けた。
「ああ、デュー、いたのか・・・ お前も見てるだけじゃなく一緒に練習をしろ。」
彼女はそう言うと俺にホリンのグループに入るよう顔で促した。
「ええ? 今日はシグルト様が直直俺に教えてくれるってキュアンに聞いたんだけど。 アイラさん、今シグルトさんここに来てないの?」
「シグルトどの? たしかに彼なら今日ここに来ると言っておったが・・・ 見ておらぬ。 おそらく、また何か打ち合わせしておるのではないか。 ここのところ、多忙であるからな。」
アイラお姉様はその風貌とは似つかわぬ、清楚な身振りで俺の問いに受け答えた。 
彼女が一流の剣士でありながら、女らしい魅力を十分に感じさせるのは他でもない、こういった彼女の身振りと、女性としても十分立てる事の出来る美しい容姿があるからだ。 これだからこの人はたまらない・・・。
 俺は彼女の前に出るときは終止、あのスカートの裾から露出する生のふくらはぎに視線を配っていた。 
誰かから聞いた話では、あれが彼女の国での公式な女性用の道着だという。 
あれを考えた人は絶対にエロい人に違いない。 ・・・なんていいセンスなんだろう。


80:「若き性少年の悩み」ろく。
08/06/27 00:27:17 1khn0/UK
・・・思えば、それは今から2ヶ月前、俺が加入してまだ間もない頃の話だ。
俺たちシグルト軍がちょうどウェルダン城を占領した日の晩、俺は自軍の兵士達が集う城の食卓で、早速新しく加入したばかりのアイラお姉様と一緒に夕食を共に過ごしてた。
「ふ~ん・・・ それじゃあデュー、お前はここに来るまでの間ずっと盗賊をして今まで生きてきたのか・・・ この動乱中お前のような子供が、たくましいものだな。」
俺の向かいの席でアイラお姉様はさらりとした黒髪を揺らし、俺の生まれや思い出話を興味津々に聞いていた。
俺はお姉様の和特有の清楚さがとても好きだったし、何より彼女の今やテーブルの下に隠れてた扇情的な下半身を近くからまじまじと眺めたく、それまでにも何度か共に一緒になれる機会を伺っていた。
そして、その日は普段からずーっと彼女の横をコアラの子供みたいにくっついてるシャナンの奴がいないため、ようやく彼女とコンタクトを取る事に成功したのだ。
「へへへっ。俺子供の頃から孤児だったから、スリやら万引きやらは昔からしてたからね。 そこらの敵兵くらいじゃ、簡単に手玉に取れるよ。」
俺がけらけら笑いがらそう言うと、アイラお姉様はなんだか深刻そうな顔をした。
「ふむ・・・しかし不憫なものだな。 おまえくらいの歳の子が盗みを生業にして生き延びていると思うと。 デュー、お前だって最初は・・・ 慣れぬうちは相当苦労してきたのだろう?」
「んんー・・・ そうだね、最初は俺も何度か捕まったし。 それでも、こうでもしなくちゃ生きていけなかったからね。  最初はナイフ一本でなんでもできるよう頑張ってたんだ。
(俺はそう言うと懐から長年愛用していた湾曲のナイフを手に取り、二本の指を軸にクルクルと回転させてみせた。) 
前の戦から、エーディン様をお守りするんだって決めてから今は鉄の剣を使ってるけどね。」
「ふふ、さしずめ姫君を擁護する若き騎士・・・といったところか。 しかしな、デュー・・・ 私はほら、似つかわしくないが、一国の王女だろう・・・? だから
お主のような幼い子供が盗みを生業にするような現実を思うと・・・なんともやりきれない気になるのだ。」
そう言うと、アイラお姉様は本当に深刻そうな様子で俺の顔をじっと覗き込んでいた。
なるほど。一国の王女様となると、やっぱり抱えている問題も幅広いんだろうな・・・。
「そっか、王女様だもんね! けどアイラお姉様。」
「そのお姉様というのは・・・ いや、まぁよいが。」
「俺、こう見えてもそんな・・・幼くなかったりするんだぜ?」
俺はにかっと笑ってみせた。
「? そうだったのか、すまなかったな。 おぬし、今幾つだ?」
「今15歳さ。」
歳の割に幼いってよく言われるけど。
「そうか、てっきり5か6かそこらかと思った。」
「アイラお姉様それ酷い・・・。」
俺がアイラお姉様と暫くの間話してると、横から一人の筋肉質な男が湧いて出てきた。
「よう、おおやっぱ綺麗な姉ちゃんだ。 向こうの兵士さんからこの軍にいい女の剣士がいるって聞いてな。」
男は俺たち二人の世界に堂々と割り込んでくると、俺のアイラお姉様の隣の席にどかっと座り込んだ。
見た所25~30くらいの、見た事のないオッサンだ。
「ふっ。お主のようないい男に褒められるのも光栄・・・といいたいところだが、生憎、軽い男には興味がないのでな。」
アイラお姉様はクール男のアプローチを受け流した。   流石お姉様、かっこいいぜ!
「おうおう・・・ まさかそこの坊やだったらよくて俺だと駄目ってのかい? 妬けるねぇ。」
男はそう言うとあつかましくもアイラお姉様に肩に身を寄せていく。  俺のアイラお姉様の肩に・・・!!   その男の行動はまるで、そのアイラお姉様の静かに靡く黒髪から彼女の清らかな乙女のフェロモンをその下衆い鼻の穴でいっぱいに吸引していくかのようだった。
しかも俺の事を坊やだなんて言いやがった。 綺麗な年上のお姉さんにだったら言われてもいいけど、こういうむっさい男に言われると実に不快だ。
「おいオッサン。 アイラお姉様が迷惑がってるだろ、さっさとこっから消えろよ。」
俺はイライラしながら言った。


81:「若き性少年の悩み」ナンナたん。
08/06/27 00:29:38 1khn0/UK
「それにな、そのお人はお前みたいな一兵風情が手出ししていい相手じゃないんだよ。 イザーク王国の王女、アイラ様だぞ。 分かったら離れちまえよ。」
俺がそう言う中。アイラお姉様はぼそりと「おいおい・・・。」と呟いた。
男はヒュ~っと口笛を大きく吹くと、目を大きく広げて言った。
「へぇ、あんたがイザークのアイラ王女様かい。 そんなお方がなんでまたこんな雑兵の集う食堂に?」
「雑兵で悪かったな。私は確かに一つの国を抱えた王族ではあるが、それと同時に今は一介の兵士。 ここに集う皆のものとなんら変わりはあるまい。」
あっさりとそう答える彼女に、俺はますますアイラお姉様に惚れ込んでしまった。 が、男はというと
「ふふっ、言うねぇ・・・ しかしそれなら、同じ一介の兵士である俺があんたにアプローチをかけるのも特に問題ないわけだ。」
と言いつつ、再び俺のお姉様に身を寄せはじめた。
「そういう道理にはなるな・・・ が、先程も言ったように私は軽い男が嫌いなのだ。 分かったならその腕を放してくれないか?」
俺は見るに耐えきれなくなり、席から立ち上がった。
「やめろよ。お姉様が嫌がってるのが分からないのか? ねぇアイラお姉様、こんなやつほっといて一緒にお風呂でも入ろうよ!!」
ゴスっ!!! 俺はテーブルの下からアイラお姉様に膝小僧を蹴られた。  痛かった。
「デュー、軽々しさにして言えばお主もこの男と同類だ。」
「ええそんな・・・ 俺、アイラお姉様のお背中流すから!! なんなら太腿も・・・!!」
ドスっ!!! 今度は股間を蹴られた・・・ 死ぬ程痛かったが、幸せだった。
 その様子にとうとう男のほうも腹を立たせたらしい。
「おい小僧、あんま大人同士の会話に首を突っ込むべきじゃないって、おっとさんに教わらなかったかい? 子供は黙って見学してな。 それができないんだったら消えろ。」
おっさんは必死で股間を抑える俺を見下しながらそう言った。
「おっさん、お前が消えろよ。」
俺は威嚇した。 
(アイラお姉様は・・・、アイラお姉様は俺だけのものなんだ・・・ 絶対お前みたいな奴に渡すものか!!)
俺とおっさんはしばらくの間睨み合っていた。 
 が・・・
 それから数刻時が過ぎると、なんとオッサンのほうがフッと顔を緩ませた。
「はぁ・・・ 参ったね。随分頑固なガキだ。 そこまで意地張られちゃ仕方がねぇ。 でもな、ガキ・・・。」
おっさんの態度が急に穏やかなものになったので、俺は少しずつ身体から警戒の念が消えていくのを感じた。
「本当にその人を守りたいなら、今みたいな行動はいけないぜ。 今回は・・・俺だから見逃してやるようなもんだ。  
この軍は血の気の少ねぇやつばっか集まってるからお前は気付いてないかもしれねぇが、ここから一歩でも外に出ちまえば世の中荒れくればっかりだからな。」 
「そんな事、分かってらぁ。」
俺は言い返した。

82:「若き性少年の悩み」はち。
08/06/27 00:33:08 1khn0/UK
「いいや、分かってないね。 さっきの行動はとてもじゃねぇが懸命とは言えねぇ。 いいか? これだけいい女だ・・・ 野郎ばっかの戦場じゃ言い寄ってくる奴はいくらでもいるだろう。 
だがお前が今みたいに俺みたいな虫がつく度に、一匹一匹振り払おうなんてやってちゃ、そりゃ相当な敵を作る事になる。 自分の命取りに繋がるってことだ。分かるよな?   だからもっと寛容にならなきゃいけねぇ。 
俺がちょっと寄りかかっただけで威嚇するようじゃとてもじゃねぇ、生きていけねぇぜ?   俺がもし他の男だったらお前は次の戦で背中を刺される事になりかねねぇな。」
「それはおっさんの理屈だろ? 俺は俺だよ。」
俺は言い返した。 それまで一人日陰者として生きてきた俺は、目上の者の教訓を無視し、自分のルールで生きようとする頑な部分があったのだ。
「それに、おっさんだって怒ってたろ。」
「馬鹿言っちゃいけねぇ、俺は自分の腕に自身があるから感情を解いたんだ。 少なくとも、お前には負けねぇ。  だがお前はどうなんだ? お前がもし死んだらそこの王女様はどうなるんだ? そもそも、
当の王女様の方はお前と違ってもっと寛容だっただろ。」
驚いた事に、男は本当に怒っているようだった。
「デュー、その男の言う通りだ。 お主の一途な性格は認めるが、今のお前はあまりにも無鉄砲だ。 それに、ふしだらだしな。」
アイラお姉様・・・ 最後のって・・・。
「ごちそうさま。デュー、私は一足先に訓練所に行くからな。 お前も今日の夜の訓練、参加するんだぞ。」
アイラお姉様は立ち上がると、あの扇情的な下半身を俺達の目の前に曝け出してくれた。
「うぉおおおおぉぉぉぉぉ・・・。」
「ひゅ~~~~~~~っ・・・・。」
俺とおっさんは瞬時にアイラお姉様の側に身を屈め、そのスカートのようなものからはみ出た、むちむちした生の太腿をじっと眺めた。
「・・・!? こ、こら・・・っ!! 何をじっと見ている!!」
アイラお姉様は食器を両手に持ったまま俺とオッサンに蹴りを入れる。 が、華麗にそれをかわす俺とオッサン。
「・・・すげぇ服装だな・・・ おい、こりゃなんっていう服だ?」
おっさんは興奮しながらアイラお姉様の下半身をじっと眺めていた。
「たまんねぇ・・・ こう、前からゆっくりと捲り上げてみたいよな!?」
「そうだよなぁそうだよなぁっ!! アイラお姉さん俺の事ふしだらだって言うけど、やっぱこのアイラお姉さんの下半身も十分にふしだらだよな!!」
「全くだ・・・!!」
俺たち二人がにやにやしながら眺め続けていると、途端、頭上からアイラお姉様の踵落しが俺たちの頭に叩き込まれた。
「ぐほっ!?」
「がひふへほはにわっ!!」
床に倒れる俺とおっさん。
「信じられんっ! なんて奴等だ・・・っ! こ、この服装は・・・っ イザーク王国の・・・正式な道着だっっ!! 決してお前達の言うような、ふしだらなものではないっ!!!」
アイラお姉様は顔を真っ赤に染めながら床に転がる俺たちを後に、さっさと出て行ってしまった。
「ぐほっ・・・ おい、今、お前あの女のパンツ・・・ 見えたか?」
「う・・・ 白のハイレグだった・・・。」

バタッ・・・・・。

 後に聞いた話に寄ると、このおっさんの名をベオウルフといい、なんともシグルト様が戦場で雇った傭兵らしい。
たしか1万Gで雇われたとか。 安い命だ。 俺の全財産だとこのオッサンを4人雇えることになる。
 それから俺とオッサンは仲良くなり、その夜、彼は俺の部屋に来て、俺にある話をすることになるのだが・・・  その話は後にしておこう。

83:「若き性少年の悩み」書いた人から。
08/06/27 00:37:26 1khn0/UK
とりあえずこれで一時終了。 何だか書いてみていかに自分がアフォーなことやってるのかがよく分かったような気がします。
文章とか見るに耐えない程ぐちゃぐちゃとか言われるかもしれませんが、とりあえずがんばって完成させます。

なお、これより少年のおにゃにぃシーンとか痴漢シーン等が出てきますので、苦手な方はスルーして頂くようよろしくお願いします。

84:名無しさん@ピンキー
08/06/27 00:39:02 9PfjCjgb
なかなかいいじゃないか!
こういった流れは俺にはたまらんよ

85:名無しさん@ピンキー
08/06/27 00:42:53 NfRxIjKF
い い ぞ も っ と や れ
シリアスよりギャグを交えた話の方が俺は好きだ。でも誤字が多いのが気になる。
シグルトじゃなくてシグルドだし、観音的じゃなくて官能的だ。その辺り推敲してみてほしい

86:「若き性少年の悩み」書いた人から。
08/06/27 00:48:07 1khn0/UK
申し訳ないです、いかんせん文章量が鬼みたいなんでどうしても誤字を見落としてしまいます。

シグルト→シグルド これ、素で間違えてました。 シグルドさんですね。 覚えておきます。

87:「若き性少年の悩み」きゅう。
08/06/27 21:00:33 1khn0/UK
「シグルドさんなら、今日は来ないって言ってたぜ。 悪い、皆に伝えるよう言われてたけどすっかり忘れてた。」
さて、俺が闘技場で麗しのアイラお姉様にシグルドさんの居場所を尋ねていると、突然、向こうの練習場からホリンが図太い腕をぶんぶん振り回しながら話しかけてきた。
「ええ? ・・・シグルトさんが相手になってくれるって聞いたから俺ここに来たのに・・・。」
俺はがっくしして、最早訓練場を去るしかあるまいと考え始めていた。
「おいおい、シグルトさん相手じゃないと訓練しないってか? そんな事言ってるようじゃいつまでたっても強くなれないぜ? デュー、お前ちょっと俺の相手してみろよ。 
お前は実践じゃなかなか直感に長けた戦術で乗り切ってくれるが・・・ 今の所守ってばかりだろ。 本格的に剣を習ったことがないってな感じ丸出しだぜ。」
「え、えーと・・・。」
参った。正直な所俺はホリンが苦手だ。 彼の単細胞と言える程一途な性格はまるで俺の少々はみ出した性格を圧迫するかのようだった。
そういう意味じゃシグルド様も大分似たような所持ってるけど・・・ あの人は謙虚かつ寛容だから、あまり気にならない。
「えええ俺遠慮しとくよ。 ホリンさんに稽古付けて貰うのは嬉しいけど、やっぱり俺自身剣術を教わった事が殆どと言っていいくらいだから。
まず、ちゃんとした師を見つけて、基本的な剣の型や技術を身につけてからお手合わせさせてもらうと嬉しいかな。」
「ふむ・・・。」
彼はしばらくの間じっと考えにふけると、ようやく口を開いた。
「しかしデュー、ちゃんとした師といっても・・・ お前の型に合うような剣士でお前の師匠をしてくれるような奴なんかこの軍にいるか?」
「デューみたいに片手だけで剣をある程度扱える使い手となると、騎馬隊の中から探した方がいいだろうな。 アレクとエスリンあたりが向いていると思うが・・・。」
アイラお姉様も横から口を割った、その時だった。
「こんにちわ!」
中庭の入り口から金色の髪をふさふさに靡かせながら、ラケシスさんが入ってきた。
「お、こんにちわ。ラケシス王女。」
「こんにちわ。」
ホリンとアイラお姉さんがそれぞれ挨拶を交わすと、周囲の男達もその可憐な容姿に見蕩れながら、挨拶を交わした。
「こんにちわ、ラケシスさん!」
俺も誰にも負けない快活さでラケシスさんに挨拶を交わす。
彼女はこの前の戦闘以来、新たに加わったノディオン王家のお姫様で、俺の憧れの人だ。
「ふふっ、こんにちわデュー♪ 今日もがんばって訓練してたの?」
「いやぁ、それが・・・ 今日はラケシスさんが来ると思ってずっと待ち焦がれていたもんで・・・」 俺の口からつい嘘が出てしまった。
ラケシスさんはこの日も、清楚なピンク色のドレスとマントに身を包み、短いひらりとしたミニスカートを身につけ、それが風でなびく度に魅力的な太ももが露になり、俺の情欲をそそらせた。

88:「若き性少年の悩み」じゅう。
08/06/27 21:03:47 1khn0/UK
 彼女と出会ったのはつい前の戦の時だ。  
最初彼女の姿を見た時はそのあまりの清楚さと、可憐さ・・・そして腿の大半を曝け出すような短いスカートが、思春期まっただ中の俺のハートにジャストヒットしたものだ。  
シグルドさんに彼女について話を聞いた所、なんともノディオンの王女様だとか。
俺は早速彼女と仲良くなろうと、戦場で彼女の姿を見つけるや否や早速近づき、懐から盗賊の剣を手に取るとそれを彼女に手渡した。
「ラケシスさん、探していたんだよ。 面白い剣を見つけたから、ラケシスさんにあげようと思ってさ」 
「まあ、本当、変わった剣ね。 初めて見るものだけど・・・」
「盗賊の剣ってところさ。 これで悪い奴らをやっつけてよ」
「うれしいけど・・・でも、私がいただいてもいいのかしら? デューは使わないの?」
「いいって、気にしないでよ。 俺が使ったところで、あんまり意味がないんだ。」
「ありがとう、デュー・・・早速使ってみるわ。」
 それからラケシスさんは俺の手渡した盗賊の剣で、敵のソルジャーに一撃喰らわせた。
「やった・・・ わあ!? なんなのこれ!? 倒した敵の懐から金貨や銀貨が引っついてくるんだけど・・・!」
「へへっ、それは古代文明セパスチャン遺跡で発掘されたという、金や銀を引きつける神秘のマグネット、オリハルゴぉーんで出来ている剣なんだ! それを一振りすれば敵の懐から金、銀製品の物品を徴収する事が出来るんだ!!」
「こ、これは確かに凄いんだけど・・・ なんか、刀身全体にお金がくっついて物凄い重さに・・・。」
ラケシスさんの持つ盗賊の剣は、今や大量のメダルでコーティングされ剣というよりも鈍器のような感じになっていた。
「これじゃあ重くて戦えない・・・!」
その時だった。 ふいに、目の前に現れたキュアン王子の《シルバーカラドボルグ》の銀の柄がオリハルゴぉーんの磁力に引きつけられ、 双方の武器はまるで絡み付くようにくっ付いてしまったのだ。
「ああ、俺のシルバーカラドボルグが!! おい、なんなんだその得体の知れない・・・金貨の張り付いた物体は!? 俺のシルバーカラドボルグを奪うんじゃない!!」
キュアン王子は必死になって愛槍を魔の物体から引き離そうとしたが、なかなか外れない。
「んん・・・ッ!! 駄目ですキュアン王子っ ・・・・きゃあ!?」
ようやく、彼の愛槍は得体の知れない物体から引き離され、所有者の手中に収まるとくるりと数度、回転してみせた。
「ふぅ、危ない所だった・・・それにしても危険な物体だなそれは。  危うく俺の愛槍が餌食になる所だったじゃないか。」
「ごめんなさい・・・。 デュー、この剣悪いんだけど、今はしまっとくね。 ・・・なんだか、これお金が引っ付くのは便利だけど、取り外せない・・・。」
刀身にへばりついたメダルは最早剣の一部と化していた。 流石にこれではもう使えそうにない・・・・。 しかし、このオリハルゴぉーんの真の恐ろしさを知ったのは、その日の戦が終わった後の事だった。
「おいデュー!! 凄いぞ・・・俺のシルバーカラドボルグが幾千もの敵を相手にする中、それはもう禍々しい風格へと進化したのだ!!」
夜、彼の見せた愛槍は金貨や銀貨が柄全体にへばりつき、なんだか訳の分からない物体に変化していた。 どうも、あのオリハルゴぉーんの磁力が彼の愛槍、シルバーカラドボルグに移ったらしいのだ。
「俺はこの生まれ変わった愛槍に新しくこう名付けた・・・そう、その名も《エレクトニカル=デラックス=オリエンタルカラ」俺は部屋を後にした。
 とにかく、そんなこんなで俺はラケシスさんと親睦を深める事が出た。  今じゃとても仲良しこよしだ。
ただ・・・俺の方はそんなラケシスさんの事が好きで好きでたまらないんだけど(性的な意味も含め)ラケシスたんの方はというと今の所、俺の事を可愛い弟とくらいにしか見てくれてないようで。
それから何度か城の中でラケシスさんとすれ違い、語り合ったけど、相変わらず俺たちの関係は進展しないままだった。
(ラケシスさん・・・ 俺、出来る事ならラケシスさんをベッドに押し倒して・・・ その、ひらひらした挑発的なスカートを捲り上げて・・・!!)

89:「若き性少年の悩み」じゅういち。
08/06/27 21:10:40 1khn0/UK
「やれやれ、さてはお前ラケシス王女にお熱だな? なかなか憎たらしい小僧だぜこいつ!」
俺がラケシスさんのその魅力的な容姿に魅入っていると、横からホリンの奴が声をかけてきた。
正直、俺はこのホリンの台詞にドキッとした。 彼の言った事は図星だったからだ。
「あら? デュー、私はね。エルトゥシャンお兄様みたいな強い男の人が好きなのよ。 
だからデューがもし私と付き合いたいんだったら・・・ やっぱり、今は真面目に剣を練習しなきゃだめよ。」
そういうとラケシスさんはふふっと、木漏れ日のような笑顔で笑った。 
「分かった・・・俺、絶対強くなってみせるから。 だからラケシスさん、俺が強くなるまで独り身でいてよね!」
歳の割に幼い容姿と性格を持った俺は、こういった台詞を自然に言う事が出来た。
だからこそ、本来は異性に対しそれなりの距離を置くラケシスさんにこれほどまで接触する事が出来るのは俺ならではの事だ。
「ふふ、その意気よデュー♪」
俺はよっしゃ、と言わんばかりに露骨に歓んで見せた。 露骨にといっても、今の俺の感情からして決してそれは大げさなものではないけど、
他の男達に俺とラケシスさんの親近感っての、見せつけてやりたいじゃん?
俺が歓んでいると後ろの方から数人の男達の殺気が漂ってきた。 彼らは俺のラケシスさんのファンなのだ。
勿論、ファンと言っても普段は遠くから眺めているだけで近づく事すらままならないような男が殆どだが・・・ 彼らに関しては、特に問題ない。 
でも、そういった男達の中には時に報復を行ってくる奴がいるから、これがなかなか怖かったりする。
連中の中には時に、かなりの陰湿で執念深い男もいたりするから・・・気をつけなければ。
「あ、そうだラケシスさん! 俺これまで本格的に剣技習った事なくて・・・ ラケシスさんの剣の型なら、俺の戦い方の方向性に合ってると思うんだけどさ。 よかったら教えてくれないかな?」
俺は他の飢えた狼共の遠吠えを背に、彼女の独占にかかることにした。
「お、そりゃいいかもな。 ラケシス嬢ならたしかにこいつに上手く教える事が出来そうだ。」
意外な事に、ホリンはこの案に賛成らしい
「嬢っていうの、やめてくれないかしら? たしかに・・・ 私は。お嬢様見たいな所もあるけど・・・。」
ラケシスさんは俺の目の前で脚をもじもじさせた。むちむちした脚が左右に揺れ動きだす。 こんな短いスカート履いてて、戦闘中じゃ絶対に捲れるだろうに・・・。
俺はそれを思うと胸の鼓動は物凄く高まり、股間はギシギシと膨脹していった。
(ラケシスさんのパンツ・・・。 はぁ、はぁ、はぁ・・・。 この短いスカートの内側に夢のような光景が広がってるんだろうな・・・。 できることなら、
近くに寄ってこの手であのスカートをゆっくりと捲り上げて見たい・・・。)
典型的な性少年だった俺は、思春期に入ってからというもの、こういった妄想を脳内で繰り広げていたが、ラケシスさんと出会ってからはそれもピークに達していた。 
正直、このままいくと犯罪だって犯しかねない・・・・実際、それくらい情欲が高鳴る時も何度かあった。
「おーいデュー?」
気がつくと、俺の目の前には目を覚ませと上下に振られるアイラお姉様の手があった。
「はっ! 俺は一体何を・・・!?」
「お前、目がとろん、としてたぜ。 これからラケシス嬢と剣の練習できるってんで、なんかよからぬ妄想してたんじゃねぇか?」
ホリンがにやにや俺の顔を覗き込んでいた。 周りを見渡すと、他の男達も皆奇怪な様子で見ているじゃないか。
 ・・・一体どんな顔してたんだろう俺!?
「よからぬ妄想だなんて。 デューがもしそんな破廉恥な事考えてたら、私がお仕置きして差し上げますから。 それと、お嬢ってのやめて下さいます?」
ラケシスたんがぷんぷん怒りながらホリンに抗議する。 
「お、お仕置きって・・・?」
俺は期待に胸を膨らませながらつい、問いかけてみた。
「されたそうだぜ! お仕置き!! ははははっ!!」
ホリンは一人笑いながら元の位置に戻って行った。
「やれやれ、ラケシスどの、あの男の言う事なんか本気にしてはなりませぬ。 どうも頭の中に不純なものが入っているようで。」
アイラお姉様はそう言ったが、不純なものが入っている・・・というのはどちらかというと俺の方が・・・。
(だって・・・ アイラお姉様、俺アイラお姉様をオカズに使った事もありますからッ!!)


90:「若き性少年の悩み」じゅうに。
08/06/27 21:15:29 1khn0/UK
 それは真の話だ。 
特に、アイラお姉様と最初会った日の夜なんかあの服装に魅入られ、妄想の中ではあのスカートのようなものを後ろからたくし上げ、形のいいお尻に勃起した俺の肉棒を何度もしつこく押し付けていたものだ。
アイラお姉様だけじゃない。  エスリンさんでもやった事があるし、この前入ったばかりのフュリーさんなんかではもう10回はやってる。
フュリーさんの場合、ペガサス乗って飛行中の彼女の後ろに密着し、あのスカートのスリット部から下着の中へ手を差入れ、弄る妄想をして抜いたのが主で、
もっと凄いのでは、ペガサスの上に股がるフュリーさんを後ろからバックから挿入し、彼女と交わるような妄想なんかをした夜もあった。
 勿論、ラケシスさんはその倍だ。
高貴な、王室の中で窓から侵入した俺が今現在の服装のラケシスさんをベッドの上で弄んでるような、そういった妄想だったり、
逆に俺が王室の玉座に座り、姫のラケシスさんが一生懸命俺の男根をしゃぶってくれたりといった妄想もあった。
思えばその時程大量に射精することができた日はこれまで一度たりともなかった。
シルヴィアさんとエーディンさんではやらなかった。 エーディンさんはあまりにも清楚すぎてそんな妄想想像つかないし、シルヴィアさんは・・・ なんか抜けないのだ。
多分、普段から露出し過ぎなんだと思う。 やっぱ、出す所だけある程度出して、その他は基本的に覆うみたいな服装が俺にはベストかな。

「けどデュー、私が教えてあげるのはいいけど・・・ 私だって、正式な剣の型は昔、お兄様に少し教えてもらっただけよ? それでもいいの?」
さて、話が再び脱線した所で元に戻そう。  ちょうど俺がラケシスたんに剣の指南を頼んだ所からだ。
「勿論、ラケシスさんなら大歓迎だよ!!」
俺は快活に返答すると、ラケシスさんは顔をぱっと明るくして、顔でOKの返事を出した。
「それじゃあ、私これからデューに剣の指導をしますから、皆様もがんばって続けて下さいね。」
「はい! 王女様!!」
ラケシスさんファンクラブ(勝手に命名)どもは快活に返事をすると、再び視線を俺の方に戻し、殺気を放ち始めた。 怖いぜお前等。
「それじゃあデュー、いこっか♪」
「はい!!」
俺は今日一日、ラケシスさんと甘い一時を過ごせる事と、太腿を崇められる事、もしかするとパンツが見られるかもしれない事をささやかな幸福に感じながら、2階の広めのバルコニーへと向かった。
バルコニーを選んだのは俺だった。 その主な理由はまず一つに、このバルコニーはちょうど先程留まっていた中庭の訓練場全体を一望出来る位置にあり、そこからラケシスさんと二人で下のむさ苦しい兵士達の熱気を肴に、
高貴な二人だけの愛を語り合えることへの期待と、もう一つはこのバルコニーに時折吹き付ける強風がラケシスさんのあのひらひらしたミニスカートを上手く捲り上げてくれるだろうと期待しての事だった。
「それじゃあ、早速剣の練習を始めましょう。 デュー、まずは基本的の型から。」
「うん、それじゃあ・・・。」
ラケシスさんはまず、自身が習った基本的な剣術の型をしてみせた。
「デュー、真似してみて?」
「うん、わかったよ。」
俺は見た通りに、ラケシスさんの型を真似してみた。
「うーん・・・」
それをじっと見ていたラケシスさんは暫くの間俺の型を観察すると、突然、俺の所に寄ってきて・・・
「あ・・・」
俺の後ろに回り込み、後方から俺の背中に密着するような体制で、型の指導を教えてくれる。
「ほら、もっと剣を持つ手は・・・こうで」   俺の右腕はラケシスさんの手袋に包まれ、前方に引っぱられ
「膝はこうで・・・ このとき、もう片方の手の方はこう・・・。」
ビクンッ!! ・・・左手に人肌の柔らかな感触が広がる。 下方に引っぱられた俺の左手が、ラケシスさんの太ももに密着したのだ。
(う、ぁ・・・。) なんていい肌触り・・・。 
俺の心臓はバクバクと音が鳴り、股間が凄いくらいに膨脹していくのが分かった。



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