【ご主人様】メイドさんでSS Part5【召し上がれ】at EROPARO
【ご主人様】メイドさんでSS Part5【召し上がれ】 - 暇つぶし2ch12: ◆DcbUKoO9G.
08/06/19 02:01:56 ejsLHI1k
「指輪を外していくなんて、やましいことがあるんじゃないか、確かめてくると仰って。なだめるのに苦労致しました」
「…」
「あだ心をお持ちになるような方ではありませんと私が申し上げても、聞く耳を持って下さいませんで」
…まるで、さっきの奈々ちゃんのように?
「今にも飛び出して行かれそうになったので、このままでは御家名が傷つくことになると思いまして。
気が咎めましたが、少々手荒な真似を致しました」
「えっ?」
見た目に似合わず剣道五段の山村さんの「手荒な真似」なんて…。
武様は一体何をされてしまったのでしょう。
「山村さん、あの、一体何をして…」
背筋が寒くなるのを感じながら尋ねました。
「『束縛する男は嫌われます。それに、相手を信じてあげない男は、女性に最も嫌われるものでございます』と申し上げたのです。
それ以外に何かしたわけではないのですが、ご主人様は相当ショックを受けられたご様子で」
「はあ…」
「がっくりとして意気消沈なさいましたから、結果的に手荒な真似だったと判断致した次第です」
「そうですか…」
「屋敷に戻りましたら、ご主人様の居室には誰も近付けないように致しますから。
後のフォローは宜しくお願いします」
「えっ、そんな!」
冷や汗が出ました、このまま帰ったら武様にどんな目に合わされるか分かりません。
それこそ、さっきの奈々ちゃんとは違う意味で、朝まで……。
「山村さん、私は別に他意があって指輪をしていかなかったわけじゃないんです。
こんな立派なものをしていったら、見せびらかすようで良くないんじゃないかと思って、それで…」
「申し開きは、ご主人様の前でなさいませ」
「うっ……」
車のドアを開けて逃げ出したい衝動に駆られました。
しかし悲しいかな、この高級車に乗りなれぬ私にはその操作の仕方も分かりません。
これからのことを思って青くなっている私を乗せて車は静かに進み、そうこうしているうちにお屋敷の門扉が開いて玄関に到着してしまいました。
「ご主人様は、部屋でふて寝しておいでです。後は宜しくお願い致します」
車のドアを開けてくれた山村さんに一礼して見送られ、私は武様の居室へ向かって階段をとぼとぼと上っていきました。


─終─


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