天元突破グレンラガンでエロパロ8at EROPARO
天元突破グレンラガンでエロパロ8 - 暇つぶし2ch600:名無しさん@ピンキー
08/09/02 18:19:36 J2GMUFND
エロはロージェノム、あとアニキもか?
むっつりスケベ&ラッキースケベはダントツでシモンだな
ロシウはスケベなのかエロなのか分からんから未知数

601:名無しさん@ピンキー
08/09/02 19:04:30 AnQNRgpf
ロシウみたいな奴に限って
意外に女食っていたりするんだよ

602:名無しさん@ピンキー
08/09/02 19:30:58 r17sfyy3
>>598
アイラックは隙を見て女性に声かけてはいるけど成果イマイチらしいからなぁ

603:名無しさん@ピンキー
08/09/02 20:43:18 XzYqWQn7
中途半端に見た目がいいと本気に思われなくてあしらわれてしまうのだよ
女からしてみても断っても他に選択肢多そうだと思われる
かといってあんまりがっついてもダメだし

図体でっかいくせにちょっと困ったような顔で告白されたりするとグっとくる

604:名無しさん@ピンキー
08/09/02 21:22:32 QZ0zOSyB
まんまダヤッカのことじゃないか

605:名無しさん@ピンキー
08/09/02 23:38:26 Hsp6duHk
あの顔はそのためにつくってるのか
中の人いわくむくんだ力石らしいが

606:名無しさん@ピンキー
08/09/03 00:08:09 8wJ8U8GP
ダヤッカはなんていうか「~も良いよねー」って
2番目候補っぽいイメージがある

あと、ある程度恋愛のある女に人気はありそう

607:名無しさん@ピンキー
08/09/03 00:17:43 gB2+QdkJ
ダヤッカは
若い頃男に理想を追い求め沢山泣きを見て
恋愛に疲れ果てた女が最終的に行き着く癒し

608:名無しさん@ピンキー
08/09/03 00:23:38 lc5JNGs3
女に都合がいい男って事だな。

609:名無しさん@ピンキー
08/09/03 00:39:23 vJU7ZpmG
ダヤッカは絶対的な安心感と包容力があるんじゃねえか?
シモン・アニキ・キタンとは違うものがダヤッカにはある

610:名無しさん@ピンキー
08/09/03 10:36:06 TLEbJvcY
>>609
しかしそれ故男としての魅力が欠けている

611:名無しさん@ピンキー
08/09/03 11:23:16 VppUVQov
包容力は男としてかなりポイント高いと思うぞ

男としての魅力じゃなくて雄としての魅力が足りないんじゃないか

612:名無しさん@ピンキー
08/09/03 11:49:58 EJ050/E1
そこは肉体でカバーしてるんだ
さあダヤキヨこい!

613:名無しさん@ピンキー
08/09/03 13:04:32 TLEbJvcY
>>611
オス、!それだw
彼、危険なオスの香りが皆無なんす

これだけダヤッカが愛されてるのに、グレパラで文句のひとつも出なかったのはどういうことだ

614:名無しさん@ピンキー
08/09/03 14:03:33 VppUVQov
グレパラみたいなものにあえて顔をださないのが控えめなダヤッカらしいんじゃないか

615:名無しさん@ピンキー
08/09/03 17:15:42 zjQLnfAf
あ、ダヤッカはあれだ
仕事やバイト先の上司にいたら、めっちゃ頼れて何でも教えてくれて、優しくて安心するタイプだ
シモンも優しいだろうけど、少し頼りないし、カミナ・キタンは近寄りがたいし
仕事で失敗して落ち込んだ時もダヤッカなら励ましてくれたりフォローしてくれそうだ
老若男女問わず、すんげー守られたくなる感じだな

616:名無しさん@ピンキー
08/09/04 04:03:12 LiW4OxGB
語られてるダヤッカ観に納得だなあ。
だからダヤキヨはいい夫婦話は妄想できても、
エロはあまり考えられないんだな自分は。
無理に妄想するにしても押せ押せなキヨウに戸惑うダヤッカなイメージだ

617:名無しさん@ピンキー
08/09/04 11:46:31 5f3tkTCL
シモンとニアも最初はエロなんてとても想像できなかったけど、それが今では……なので、
ダヤキヨのガチエロもそのうちくるかもしれない

618:名無しさん@ピンキー
08/09/04 15:49:39 AuCe7QU9
ダヤキヨ見たいぜ

619:名無しさん@ピンキー
08/09/04 21:29:19 eEDSX0hd
ダヤッカの話題になると盛り上がり始めるなここはw

620:名無しさん@ピンキー
08/09/05 11:34:11 Y35DwrKG
雑談ネタにするのに当たり障りのないキャラだというのもあると思・・・アッー

621:名無しさん@ピンキー
08/09/05 14:59:33 bMenk88x
ダヤッカは彼氏にしたい№1ではないですね

622:名無しさん@ピンキー
08/09/05 15:24:12 Y35DwrKG
グレンの男どもは皆いい旦那になりそうな奴ばかりだが、彼氏らしい彼氏やれそうな奴は殆どいないなあ
作中で彼氏やったのもシモンだけだし

623:名無しさん@ピンキー
08/09/05 15:39:57 jWbXH09p
女の子はいい奥さんにも彼女にもなれそうな子ばかりですよ。
特にヨーコは感度良さげで最高。

624:名無しさん@ピンキー
08/09/05 20:46:27 VjqQG98+
俺はシベラとキヤルがいればそれでいい

625:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:46:30 QgKK0+WJ
折角の映画なんだしここ見てるヤツ、明日はなんかみんなで目印つけねえか?
手のひらにマジックでマーク書くとかさ

626:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:49:01 Y35DwrKG
手の甲に輝くエロの文字

627:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:51:50 DBHbk8VI
お前は「あいつエロパロ板住人だぜw」と晒し者を狙ってるのか。

628:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:56:57 VjqQG98+
額に「エ」と書くとかか

629:名無しさん@ピンキー
08/09/05 23:01:52 QgKK0+WJ
大エロパロ団とかどうよ?
周りにゃ「大工関係かしら?」って思われる

勝ち戦じゃねーか!

630:名無しさん@ピンキー
08/09/06 00:28:38 DW0cr6Zw
本スレキャラスレとかならまだしも
エロパロ住人の特定って何の嫌がらせだよw

631:名無しさん@ピンキー
08/09/06 21:44:14 nlKE3RNs
映画ネタバレ




このスレ的においしそうなネタ

・お義父さままっするまっする(ショタジェノム含)
・1話と2話の繋ぎのダヤッカ無双(一瞬でガンメン倒したように見えた)
・変態どS鳥マンドラ×ニア(グアームといい鳥といいどうしてこう)
・アディーネ様VSヨーコのポロリだったり流血だったり
・パンモロ
・ニア一瞬真っ裸

ほかなにかあったかな

632:名無しさん@ピンキー
08/09/07 14:26:34 0H1utmJ+
アディーネ様の尻尾をおっぱいで挟んで固定するヨーコはえろかった
そのあとかんざしでグサーだけど

633:名無しさん@ピンキー
08/09/07 15:22:46 E1yvHO7e
おっぱいで真剣白刃どり?

634:名無しさん@ピンキー
08/09/07 16:26:16 L0vL8COW
>>633
危ねえよw

635:名無しさん@ピンキー
08/09/07 22:10:48 4fywOZPF
アディーネ様をレイプしたい

636:名無しさん@ピンキー
08/09/07 22:37:07 6cwAN/sb
殺されても知らないぞ

637:名無しさん@ピンキー
08/09/08 01:38:32 kLQciaQS
むしろ淋しさで一人尻尾で自慰するアディーネ様を
隣の部屋からピーピングしたい

638:名無しさん@ピンキー
08/09/08 15:57:58 VFYeQAso
アディーネ様にならちんこ噛み切られてもいい

639:名無しさん@ピンキー
08/09/09 05:01:01 rZrujjfF
映画好評みたいだし俺もそのうち見に行くかな。

640:名無しさん@ピンキー
08/09/09 06:26:05 1KqpFDx0
しかしアディーネさまのしっぽ頑丈だったな……

641:名無しさん@ピンキー
08/09/09 08:55:05 H/T7280u
まあ一番頑丈なのはヴィラルだったけどな

642:名無しさん@ピンキー
08/09/10 01:52:42 nsSdoLmY
>>633
カミナの下半身の真剣を白刃取りと申したか

643:名無しさん@ピンキー
08/09/10 01:54:04 AF/UCt3H
なぜか真剣の先に張り付いてるブータを谷間キャッチという絵面が浮かんだ

644:名無しさん@ピンキー
08/09/11 01:19:40 4svjMfhD
ブータを通して間接パイズリですねわかります

645:名無しさん@ピンキー
08/09/11 04:07:31 RRKhgAbj
童貞(推定)のまま逝った我らが英雄カミナ
あったかくて気持ちいいニアを7年間堪能したシモン

結論:人間としての器の大きさに童貞非童貞は関係ない
ただし男としての余裕の有無には若干関係があるかもしれない

646:名無しさん@ピンキー
08/09/11 21:02:20 ske6LSrL
兄貴が童貞だと…?

647:名無しさん@ピンキー
08/09/11 23:36:16 CwISJSvX
難しい問題だな

だがヨーコとニアとキヤルは処女、ここは譲れない

648:名無しさん@ピンキー
08/09/12 00:15:09 RF/rKiE/
ギミーはヨーコとキヨウに筆下ろししてもらいました

649:名無しさん@ピンキー
08/09/12 01:10:07 gE5Nyaoy
ギミー→シモン 肛門突破
シモン→ニア 処女膜突破

ギミー→シモン→ニア
つまりギミー→ニア

と言っても過言ではないかもしれない可能性もあったりなかったり

650:名無しさん@ピンキー
08/09/12 01:18:19 q8BMiqCt
>>649
ギミーがなぜ肛門突破を知ってるのかってーと、
ダリーで肛門突破を覚えたからだと思いたい

651:名無しさん@ピンキー
08/09/12 01:24:11 gE5Nyaoy
肛門に指突っ込まれてダリーが天高く飛び上がる様を想像してしまったぞ

652:名無しさん@ピンキー
08/09/12 09:32:27 gPX3Ih55
ニアはすでにお義父様に処女膜突破されていた説

というかそんなSS希望

653:名無しさん@ピンキー
08/09/12 15:15:34 XNNFVJ7B
物理的に入らなそうな気配

654:名無しさん@ピンキー
08/09/12 23:31:14 RF/rKiE/
螺旋王は意外に小物かもしれんぞ

655:名無しさん@ピンキー
08/09/13 00:19:46 ya3daWB0
お義父さまがまさかそんな

体が大きいと対比で小さく見えるってのはありそうだが

656:名無しさん@ピンキー
08/09/13 05:37:34 KosPo4EA
「シモンのお父様より大きいです…」

657:名無しさん@ピンキー
08/09/13 11:07:36 ya3daWB0
シモンのお父様・・・タキシムか!


いや、「の」の後に「、」が抜けてることは
かってるぞ

658:名無しさん@ピンキー
08/09/13 15:04:20 rgJiCxts
>>657も「わ」が抜けてる件w

シモンが大きいイメージなのはやはりドリルのせいだろうな

659:名無しさん@ピンキー
08/09/13 15:42:16 1coflubL
まあ「螺旋力=エロパワー」と受け取れないこともない本編中の説明だったからな

660:名無しさん@ピンキー
08/09/13 15:45:28 GX5aZRwV
もう何度めの主張か分からんが
シモンは巨根というより絶倫イメージなんだぜ



まあサイズもそれなりにデカイと思うが

661:名無しさん@ピンキー
08/09/13 16:33:09 rgJiCxts
一晩で何回ヤれるかニアと挑戦した17歳の夜

年齢に特に意味はない

662:名無しさん@ピンキー
08/09/13 23:22:51 545w/4GD
>>659
性欲充足な展開あると思ったけどそんな事なかったぜ!
紛らわしい演出すんなよ・・・・・・・・・・

663:名無しさん@ピンキー
08/09/13 23:40:12 1coflubL
その分、同人とかで「出力が足りないからエロいことして増やせ!」なネタをたんまり見たという

664:名無しさん@ピンキー
08/09/14 13:24:36 OifksKBT
>>662
エロっぽい演出は概ね第一部で終わってるけどな
つまりヨーコヒロイン降板と共に終わったってことか


665:名無しさん@ピンキー
08/09/14 22:02:01 z3RjZ16s
>>661
「シモンもう無理です・・・」
「諦めるなニア!俺たちの力は無限だ、折れないチ○コがある限り!」

つまりこういう(ry

666:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:03:45 vLJ4bn25
意外と早漏

667:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:09:20 /BnVIXfL
しかし何度でも復活

668:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:38:39 eKcNcWhf
むしろセックス中に螺旋力フルチャージすると精子を作るスピードが異常に早まるとかあって、
早漏でもないと間に合わないとか。

669:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:41:05 Y7PqYcFs
>>664
性質悪ぅ~

670:名無しさん@ピンキー
08/09/15 00:20:00 eqotLTDi
>>665-668
結局何回ヤったのかわからなくなって挑戦は無駄に終わったという

671:名無しさん@ピンキー
08/09/15 11:45:11 hMLRrzdF
吉成グレパラ見てたら、本当にロージェノムはある時点(ていうかアバン風なところ)まで
ニアそっくりの美青年だったんじゃないかという疑いが濃くなった

672:名無しさん@ピンキー
08/09/15 12:02:15 JZ7/Woi8
筋肉質な美青年だったと確信した ありゃあ女がほっとかねぇだろ!!

673:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:29:50 LlaDzGEk
シモンやヨーコも20年経って骨格変わったからニアももし生きてたらお義父様みたいになってたのかもしれないのか

674:名無しさん@ピンキー
08/09/15 23:12:14 JSOOCTHE
鎬紅葉とか妖星のユダみたいな感じか>筋肉質美青年

675:名無しさん@ピンキー
08/09/16 03:26:00 +826Avey
>>564

シモンはクラスで一番美人のテル子に恋していた。
芸能プロダクションにスカウトされた事まであるテル子と、
バレンタインで未だに身内以外からチョコを貰えない自分とでは
月とすっぽんのようなもの。
まさに高嶺の花であるテル子と恋人同士になるのは絶対不可能だった。
どうせ付き合えないのならせめて、テル子のあの、完璧なボディーを味わいたい。
シモンはそう考えた。
水泳の授業の時に見たスレンダー体型だけど胸だけ豊満なテル子の身体…。
思い出しただけでペニスに血が集まり、勃起したのでシモンはとりあえず一回抜いた。
そしてシモンは次の日テル子を体育館倉庫に呼び出した。
「なによ、こんな所に呼び出して…けほっ。いやん、埃っぽい」
シモンは無言でテル子に襲いかかりそのまま馬乗りになった。
「痛いっ!ちょっと、頭打ったじゃない!なによいきなり…」
シモンはさらに無言でそのままテル子のスカートを捲った。
「いや!なにする気?!」
そのままテル子のパンツをするする脱がすとシモンは全裸になった。
そしてテル子の股の間の穴にそのままペニスをねじ込んだ。
「ああああんっ」
テル子が叫ぶ。
スパーンッスパーンッ
シモンが激しく腰をふり肉と肉がぶつかり合う音が高らかに響く。
「うっ、出る…」
あまりの気持ち良さにシモンはテル子の中にそのまま射精してしまった。
「いやあああ!」
テル子の悲痛な叫び声が倉庫内にこだました。
ひくっひくっと泣いているテル子を見てシモンは我に帰り慌てた。
「ごめん…、ごめんな、俺なんて事を…」
「責任…」
「え?」
「赤ちゃんできたら責任とりなさいよ!」
上目使いで顔を真っ赤にし怒ったような照れたような表情で恥じらいがちにシモンを見つめるテル子。
「それって…」
「なによ。後腐れある女は抱きたくないの?私の処女奪ったんだからこのくらい当然でしょ」
文句を言うように言うテル子がやけに可愛くてシモンはテル子をだきしめた。
「高校卒業したら結婚しよう!テル子!」
「うん!」

「う~ん、もっとぉ♪…ZZZZZ」
「テル子がすごい顔で寝てる~」
「あ、ホントだ。休暇でももらった夢かな?」

- dream end-

>>565
第8回グレパラ観たら洒落にできないぞww

676:名無しさん@ピンキー
08/09/16 14:57:28 DUR83+zg
図々しい夢がテル子らしくてわろたw

677:名無しさん@ピンキー
08/09/17 13:14:44 pBlrq742
物議を醸した戦国グレパラのロージェノム×ヨーコも
ショタジェノム×ヨーコなら美味しいかもしれない

つーかビジュアルだけならショートニアヨコだな

678:名無しさん@ピンキー
08/09/17 18:49:17 l+lAkAU/
ビジュアルだけじゃない、萌えもあるぞ

679:名無しさん@ピンキー
08/09/18 21:33:57 hZ4xreOH
映画ネタは禁止?

680:名無しさん@ピンキー
08/09/18 23:34:34 +M18au47
んなこたぁない

681:名無しさん@ピンキー
08/09/19 18:30:41 CqWCc+RV
すしお×ショタジェノム


……すしおはムキムキハゲなお義父さまじゃないと興味ないか

682:名無しさん@ピンキー
08/09/19 18:37:41 hWBPCHt3
>>681
ロージェノム×すしおじゃないの?
ロージェノム受けも読んでみたいけどな

683:名無しさん@ピンキー
08/09/19 23:13:15 yNGKSHnr
相手はすしおしかいないのかよw

684:名無しさん@ピンキー
08/09/20 21:20:17 5QCiC00X
カミヨコって案外少ないね

685:名無しさん@ピンキー
08/09/20 22:18:05 bbEDPlbY
駄ニキとヨマコ先生どう?

686:名無しさん@ピンキー
08/09/21 13:42:55 6M9V3B6h
むしろ駄ニキ×賞金稼ぎヨーコで多元宇宙編エロを

687:名無しさん@ピンキー
08/09/21 16:35:22 V9cF1JMo
若き日のロージェノムの武勇伝みてぇ もち性的な意味の

688:名無しさん@ピンキー
08/09/21 16:53:09 ZQhdeVM2
>>686
駄ニキが何か悪さして賞金首になって
賞金稼ぎのヨーコが駄ニキを捕まえたはいいけど
駄ニキの方が一枚上手で逆にあんな事こんな事されてしまう話ですか

689:名無しさん@ピンキー
08/09/21 17:33:51 YDetn+VG
>>688
これはよいネタ

でも"駄"ニキじゃないね

690:名無しさん@ピンキー
08/09/21 17:58:24 6M9V3B6h
駄ニキは「すまねえ!すまねえ!俺が悪かった」のイメージが強すぎる
賞金稼ぎヨーコの方が普通に強そうだw

691:名無しさん@ピンキー
08/09/21 18:22:50 gVIsgHar
駄ニキだと「たのむ!先っぽだけ入れさせてくれ!」といいつつ
ずっぽし入れてくるに違いない

692:名無しさん@ピンキー
08/09/21 18:46:44 JN4m3D/d
駄ヤッカ < すまんが、俺も混ぜてくれないか

693:名無しさん@ピンキー
08/09/21 19:51:29 6M9V3B6h
駄ヤッカw
キヤルはどうしたw

694:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:20:43 nz4S7bMw
何故キヤルだw

……だからこその「駄」ヤッカなのか!!

695:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:31:25 janYCubG
>>691
先っぽ吹いたww

「先っぽだけなら…」とか言ってOKしてしまうのかヨーコもw

696:名無しさん@ピンキー
08/09/22 00:46:40 1/FwrB/t
>>694
義妹とだなんて駄ヤッカ鬼畜すぎw

>>695
先っぽだけのつもりが結局最後までいってしまうお決まりの展開に…

697:名無しさん@ピンキー
08/09/22 02:22:28 sBD+hTsK
逆に本当に先っぽだけで終わってしまって、内心「いいわよ」状態だったヨーコに
ひっぱたかれる駄ニキ

698:名無しさん@ピンキー
08/09/22 05:59:01 Pk/SATY2
>>697
お前天才だろ

699:名無しさん@ピンキー
08/09/22 06:05:45 WuIbdr6N
>>697
それで自分から入れてくるわけだな

700:名無しさん@ピンキー
08/09/22 07:21:34 tOPA4buM
>>697
これは紛れもなく駄ニキ(´;ω;`)
投下きぼんぬ

701:名無しさん@ピンキー
08/09/22 23:12:42 Ar3Dj66f
駄ニキは早濡なのかやっぱ

702:名無しさん@ピンキー
08/09/22 23:41:41 Ig+k2W2r
遅漏だろ

703:名無しさん@ピンキー
08/09/23 11:36:49 CEIilGhP
遅漏の方がイヤだけど
早漏の方がより情けない

704:名無しさん@ピンキー
08/09/23 20:52:50 Z2umM4LX
情けないというと土下座して平謝りの駄ニキを思い浮かべてしまう
駄ニキとヨーコが気不味い雰囲気になっている所に
テクと持久力持ったアニキが途中で現れ
駄ニキのお役目ごめんなんて事にはなったら悲しすぎて泣いてしまうよ

705:名無しさん@ピンキー
08/09/23 21:41:41 Cb/xoKPx
>>704
お役ご免にならずに
情けなくてもバカでも屁タレでも…とか言って
同じ世界の駄ニキを選んで欲しいなヨーコには

706:名無しさん@ピンキー
08/09/23 23:06:45 ZcOb5Yo6
駄ニキ×多元宇宙ヨーコのエロSS読んでみてえ

707:名無しさん@ピンキー
08/09/23 23:58:03 xnQeZhyl
3Pで

708:名無しさん@ピンキー
08/09/24 05:18:28 d6ZIqPk+
盗みに入った先の富豪のお嬢様ニアと弟分のシモンがいい感じになり、
「先を越されるこりゃやべぇ」と焦った駄ニキ(童貞)がたまたま自分をとっ捕まえたヨーコに
「筆おろしさせてくれ!」とジャンピング土下座して頼み込む

が、実は見た目に反してヨーコも処女。かくて初心な二人の初体験は失敗に終わる
同時刻、屋敷のベッドでニアと合体しまくる弟分シモン

709:名無しさん@ピンキー
08/09/24 06:31:39 dIQIFKYE
>>708
それを是非SSに!!!

710:名無しさん@ピンキー
08/09/24 16:27:06 +00mqoaL
駄ニキと弟分シモンとヨーコで3Pが読みたい

711:名無しさん@ピンキー
08/09/24 16:33:44 QS+RXVoP
駄ニキが受ですね、わかります

712:名無しさん@ピンキー
08/09/24 16:46:15 iiRuMT8N
>>708
>初心な二人の初体験は失敗に終わる

位置間違えて肛門突破しようとする駄ニキ想像して噴いた

713:名無しさん@ピンキー
08/09/24 19:31:59 +00mqoaL
駄ニキはとことんダメだなw

714:名無しさん@ピンキー
08/09/24 20:36:28 g6OzN8Sh
あまりの駄目っぷりにヨーコは逆に母性本能を擽られてしまうのか

715:名無しさん@ピンキー
08/09/24 20:37:12 VoagdwEI
肛門突破グレンラガン

716:名無しさん@ピンキー
08/09/24 21:22:16 k9XKvagu
そこでグレパラの悪ニキの登場ですよ

717:名無しさん@ピンキー
08/09/24 23:37:11 c6ZyGWKo
>>716
悪ニキは小姓シモンとアッーのイメージが

板違い板違い

718:名無しさん@ピンキー
08/09/25 01:23:44 cyOmTi/S
悪ニキといえば解体新書の設定ラフの名前の横に
「獣人ならば女子供も○すグレン団のリーダー」って書いてあったのが
○のところよく読み取れなかったんだけど、あそこ「殺す」でいいの?
まあ流石に「犯す」ではないだろうけど

719:名無しさん@ピンキー
08/09/25 03:10:59 x9LR5TiO
>>718
>○す

癒す かもしれんよ

720:名無しさん@ピンキー
08/09/25 03:49:33 DRrPPfsF
www

深夜に声出して笑ってしまったではないかどうしてくれる

721:名無しさん@ピンキー
08/09/25 21:04:59 3yGp8YtG
エロパロ的には犯すでいいんじゃね。
もちろん獣人以外もね。

722:名無しさん@ピンキー
08/09/25 21:34:06 Om/O1Zjh
悪ニキ×アディーネ様という電波を受信したんだが、想像できるようなできないような

皆の螺旋力をオラにわけてくれ!

723:名無しさん@ピンキー
08/09/25 21:47:59 2gUlGE/E
アディーネ様×悪ニキだろむしろ
ドSで攻め気質のアディーネ様がチミルフの前だけ受け身M化するのが可愛いんだから

724:名無しさん@ピンキー
08/09/25 23:21:09 cyOmTi/S
ヴィラルが雌獣人だったら面白い事になったのにな
クリムゾン的な意味で

おっとスレチだ

725:名無しさん@ピンキー
08/09/26 00:30:03 qXtOr0lc
悪ニキが君臨するダイグレンの中にはやはり
エロスなヨーコや3姉妹とウフンアハンな悪ニキ専用ハーレムがあるのだろうか

726:名無しさん@ピンキー
08/09/26 07:29:13 MPUtv7xk
ギミーってなんとなくだけどヨーコかキヨウに筆下ろししてもらってそう。

727:名無しさん@ピンキー
08/09/26 11:43:41 bCVjFm53
前にもそんなことを言ってた人がいたような

728:名無しさん@ピンキー
08/09/26 14:48:33 DYKx8ShB
>>723
ドSで攻め気質の女を肉体的にも精神的にも犯しまくって
最後には服従させてやるのがいいんだよ。


って悪ニキが言ってます

729:名無しさん@ピンキー
08/09/27 01:59:25 RoD2GaEk
ギミーダリーってまじ兄妹だっけ?年が近いだけ?

730:名無しさん@ピンキー
08/09/27 02:00:08 PfQv0Rhj
双子ですけど?

731:名無しさん@ピンキー
08/09/27 02:03:26 DfTOvajU
しかしエロパロ的にはそんなことはたいした問題ではないのであった

732:名無しさん@ピンキー
08/09/27 22:35:37 irJMpeAv
ニアヨコまだ?

733:名無しさん@ピンキー
08/09/28 00:23:24 l3NO25UJ
ヴィラヨコの続きまだ待ってます…

734:名無しさん@ピンキー
08/09/28 00:26:31 g+GnBTbd
>>732
某マクロスは百合エンドだったな

735:名無しさん@ピンキー
08/09/28 23:17:56 t0FDe4il
駄ニキヨコ読んでみてえw

736:名無しさん@ピンキー
08/09/28 23:36:52 n42hRNU3
>>732-735
それはお前らが書くんだよ!

737:名無しさん@ピンキー
08/09/29 07:55:20 0v53YdDg
駄ニキは素股で満足しそうだ

738:名無しさん@ピンキー
08/09/29 23:29:35 Itxd43Bo
なんとなくアニキは早漏な気がする理由が分かった
ニュータイプのアハハウフフイラストで、ヨーコが二人も子ども連れてるからだ

739:名無しさん@ピンキー
08/09/29 23:30:51 9FH89EUx
いや、あれは教え子だろ

740:名無しさん@ピンキー
08/09/30 00:56:37 kVwYx2Df
最終回から一周年おめ
あのシビアでほろにがな最終回からよくぞ一年エロ妄想が続いてるもんだ

741:名無しさん@ピンキー
08/09/30 11:23:56 hPf9P4DG
むしろシビアな最終回から逃避するかのようにここが燃え上がった感じだな

742: ◆AqM5INjZ9o
08/10/01 20:11:06 IdjVEvTP
某のど飴のCMに出てくるクレオパトラ似の演歌歌手…あんな女をものにしたい!
(´゚Д゚`) ゴメン、大嘘!勘弁してつかーさいっ!ついでだけどご無沙汰ー!!


今回はダヤキヨの学パロの続きですが、やっぱりっていうかね、
エロスってものが微塵もないので、怒られる前に謝っとこう

ごめーんちゃいッ!

そんなわけで、「そんなものはゴメンだぜ!」って方は申し訳ありませんが、
何時ものように終了予定ポイントに固着しておくんなまし

超次元アンカ―――>>756

743:『学パロ「スマン、ついだ…つい -1-」』
08/10/01 20:11:42 IdjVEvTP
「なぁー、兄ちゃんクーラー入れようぜー」
濃紫色の長い髪の毛を鬱陶しそうに払いながら、ソファで踏ん反り返った少女が言う。
その言葉遣いと、薄手のTシャツにサロペットパンツという格好からは、随分と男勝りな内面が見てとれる。
少女の名前はキヤル、この家の末っ子だ。

「ダァーメだ、クーラーは夜だけってんだろォーが」
「兄ちゃん、こういうところはしっかりしてるっていうーか、ケチっていうーか」
洗面所のほうから返ってきた答えに、キヤルは先ほどよりも乱暴な口調でそう漏らし、口を尖らせた。

「文句言わないの…それより、準備はできてるの?」
リビングに隣接したキッチンから金色の髪をした少女が言った。
下着かと思わすようなベアトップに窮屈そうに収められた胸や、
色褪せたデニム生地のショートパンツから見える太股にかけてのラインなどは、
男の食欲かきたてる女としての色気があった。

「それなら心配ねぇよ、キノンねーちゃんがまとめてくれたから」
そう言ってキヤルはソファにから身体を起き上がらせると、
テーブルに置かれた自分の携帯電話へと手を伸ばした。
そして、慣れた手つきで操作をし、窓際で読みものにふける少女へとそれを向ける。

ジーィ…ピロンッ♪

ピント調整のアナログ音に続いて、小気味の良い電子音が響く。
すると、キヤルが手にした携帯電話の画面に、先ほどの少女の姿が表示された。
最近の携帯電話は通話という本来の機能以外に、電子メールやデジタルカメラ、
テレビも観賞できれば、宇宙に打ち上げられた衛星から位置情報を取得するといった機能まで備わっている。
その便利さ故に、総人口を上回る数が世に出回っているというのだから、まったくもって不思議である。

「苦労したんですよ?四人分の荷物をひとつにまとめるのって」
静止画になってしまったディスプレイの向こうで、読みものを中断した少女が、
ワンピースの裾をおさえ、眼鏡をかけなおしながらそう返した。
少女の名前はキノン、この家の次女で一番の勉強家だ。
実際、キヤルの言葉に少し膨れた顔を見せた今も、
数秒後には手にした"何かのパンフレット"から情報を収集する作業へと戻っていた。

暫くして、キッチンから流行の音楽が流れた。
すると、キヨウがどちらが本体かと問いたくなるような、
ジャラジャラとしたストラップをぶら下げた携帯電話を手に取り、耳に当て、何かを吹き込む。
暫く何かを談笑し通話をやめたキヨウが、リビングの方へと振り返る。

「着いたのか?キヨウねーちゃん」
待ちきれないといった様子で、キヤルが八重歯を輝かせながらそういうと、
キヨウは濡れた手をタオルで拭きながら、少し大きな声で答えた。
「おにーちゃーん、先生来たわよーっ」
「来やがったか、以外とはえぇーじゃねェかよ?」
必要以上の抑揚つけた声とともに、頭頂部のみ長く伸ばした金髪をピンと尖らせた男が、
薄いカーキ色のツナギを胸元まで肌蹴させリビングルームへと現れた。

「それじゃぁ、行くぜッテメェら!このキタン様主催のスペシャル日帰り旅行になァア!」

自らをキタンと名乗った男の手には、"ドッカナイ・ジャンボ海水プール招待券"と書かれた、
五枚のチケットが握り締められていた。

744:『学パロ「スマン、ついだ…つい -2-」』
08/10/01 20:12:32 IdjVEvTP
--*--

路上に停めたRV車に近づいては、また距離をとるといった行動を繰り返す怪しげな男の姿があった。
どうやら、サイドミラーを手鏡代わりに自分の服装をチェックしているのだろう。

(言われるがままに買ったは良いが…似合ってるのか?これは)

家を出てから既に何度目にかになる"疑問"に囚われた男は、
後頭部に手を当て、何時ものように眉の皺をぐっと寄せていた。
そして、白いシャツのボタンを"閉じるべき"なのか"開くべき"なのかを一頻り悩んだ末に、
上から三つ目のボタンまでをとめてサイドミラーから顔を離した。
決断に至った理由は簡単で、シャツの下に着ているタンクトップが恥ずかしかったからだ。
とは言え、普段であれば勤務先にすらタンクトップにジャージ姿で現れる男にとって、
恥ずかしさの原因となったのは、その形状ではないということを補足しておこう。
そう、男が普段着ているのは柄のない白いタンクトップだが、
今日はピンク地に赤いハイビスカスがプリントされたタンクトップだったのだ。

自分の中の疑問に一応の決着をつけた男は、
ハーフパンツから飾りっ気のない携帯を取り出し、メモリーから呼び出した番号へ発信をする。
すると、呼び出し音が暫く流れた後、女の声が耳に飛び込んできた。
「ああ、今着いた…すまん、少し早かったか?」
インパネに備え付けられたデジタル時計に目をやり、男は言った。

男の名前はダヤッカ。
紅蓮大学付属羅巌学園で高等部三年C組の担任と、
中高等部の地理科目教員、そして水泳部の顧問をするしがない新米教師だ。
そんな新米教師が、安月給から大枚をはたいて借りたレンタカーに乗り、
ここまでやってきたのは理由があった。
自身が担任をするクラスの女子生徒に夏休みの思い出作りへと誘われたというのがそれにあたる。
厳密に言うのであれば、教え子の家族に誘われたというのが適当だろう。

ダヤッカが教え子と家族ぐるみでの付き合いになったのは、今年のはじめに遡る。
当時、都市を震撼させた"連続婦女暴行事件"の標的になってしまった教え子を救うため、
愛車の"マウンテンバイク"で追走劇を繰り広げ、全治一週間という怪我と引き換えに、
事件を解決に導いたのがそのきっかけだ。


「分かった…キタンには冷房もガンガンにしてるからって伝えといてくれ」
そう言って会話を終えたダヤッカは、路上に設置された古びた自動販売機気付くと、
汗まみれになった携帯電話をハーフパンツで拭いつつ、尻ポケットから小銭を取り出した。

そして、小銭を投入すると一斉に赤いランプが点灯したボタンの中から、
麦茶のボタンを押して、販売機の中央に設けられたディスプレイに目を凝らす。
こういったものに大した期待は寄せてはならないと判りつつも、
"7"が二つ並んだその後ろでランダムに動く数値の行方というものは、どうしても見届けたくなるのだろう。
そうして何時もの歯痒さに喉を五回も鳴らす頃には、ダヤッカの両手はペットボトルで溢れそうになっていた。

「オイッ、待たせたナァッ!ダヤ公!!」
ふいに自分の名を呼ばれ、ダヤッカが中腰のまま振り返ると、
そこには二本の指を額にかざしたキタンと、その"家族"の姿があった。

745:『学パロ「スマン、ついだ…つい -3-」』
08/10/01 20:13:18 IdjVEvTP
キタンたち家族は四人で生活をしていた。
十六歳から十八歳の未成年がたった四人でだ。

学園側からは彼らの生活環境を危惧する声が幾つもあったが、
その家族構成自体は"学園にとって"珍しいものではなかった。
なぜなら、あの学園自体に様々な理由で親を失った孤児たちを集め、
様々な方法でそれぞれの生活を支援しつつ、初等部、中・高等部の教育を一貫して行うという目的があったからだ。
支援の一部には中等部までは全寮制を基本とし、高等部に関しては希望者に限って、
学園指定のアパートを紹介し生活支援金を支給するものまであるのだから、
理事長であるロージェノムという男の御心の深さというのは計り知れない。

では、学園側がキタンたち家族の何を危惧しているのか。
それは長兄であるキタン自身に問題があった。

キタンは自身が高等部にあがると同時に、所定の手続きを行い寮を出た。
これ自体には何の問題もなかったのだが、中等部に在籍する三人の妹たちを半ば強引に連れ帰ったのだ。
当然、学園側からの支援金は高等部に在籍しているキタン一人分の支給しか行われなかった。
当時十六歳の少年は、突然三人分の生活費を稼がなくてはならなくなったのだから、
生活の全てがその捻出にのみ宛がわれることになるのは、想像に易い。
そして、主に睡眠時間に当てられた学業の成績というものは、
いうまでもなく下の下を彷徨い、最終的には進級すら危ぶまれたほどであった。

そう、学園側はこんな世間一般で"不良"と称される兄の下で、
年端も行かない妹たちを同居させるということを危険と判断したのだ。
しかし、三人の妹たちに言わせれば、学園側の危惧するところなど、甚だ見当違いだと言うだろう。
"家族"という絆を教えてくれる存在が兄を除いてどこにいるのかと。
杓子定規な大人からすれば、お世辞にも出来た兄だとはいえないかもしれないだろうが、
血の繋がりのないお前たちがどれだけ詭弁を振りかざそうが、それは変わらないのだと。


「―で、それでどうなったんだよ?」
信号につかまった車内で、運転席の後ろから身を乗り出しながらキヤルが言った。
「どうなったって、今のでオチはついただろ?」
すると、キヨウの作ってくれた握り飯の粒にまみれた指をしゃぶりながら、
道路標識に目を向けたダヤッカがそう返した。
キタンたちの家からインターチェンジまでは、どうしても都心部を経由しなくてはならなかったが、
平日の午前中ということもあり、道路状況は良好であった。

「つまり、幽霊はドアを内側から叩いていたので、一晩中部屋の中にいた…って、ことですよね?」
「なんか、後からくるわね…アタシ苦手なのよ、この手の話し」
信号が青に切り替わり、左折した車の後部座席でキノンが話しのオチを解説すると、
キヨウは人差し指を唇に当て少し考えた後、身震いをしながらそう言った。
車内では夏にはつき物である怪談話が行われていたのだが、話し手としては怖がる者が一人でもいると大いに助かる。
だがそれも予想範囲内の怖がり方をしてくれる場合に限っての話しだ。

ダヤッカはバックミラーに写る聞き手の反応に、満足げな笑みを浮かべつつ、あることに気付いた。
それは助手席のキタンが先ほどからやけに大人しくなってしまったことだ。
カーブを曲がり終え、ハンドルを戻しながらダヤッカが横目で様子を伺うと、
そこには両手で耳を塞ぎ、目をぎゅっと瞑ったキタンの姿があった。

「おい、キタン?ひょっとしてお前…」
「あ゛ー!聞こえねぇッ!俺にはさっぱり聞こえネェッ!!」
両足をばたばたとダッシュボードに打ちつけながら、キタンが周りの声を掻き消すように叫ぶ。

「わっわかったから、な…落ち着け、俺が悪かったから暴れんでくれ!」
「まぁ、幽霊なんてホントにいるわけないんですから…ねぇ?」
「そっそーよねぇ、やだ、お兄ちゃんったらわざと怖がって見せたりして」

キタンの意外な一面を知った面々は、即座に彼の尊厳を守るように話しを合わせる中、
唯一キヤルだけが、その様子に笑いを堪えるのに必死であった。

746:『学パロ「スマン、ついだ…つい -4-」』
08/10/01 20:14:05 IdjVEvTP
--*--

高速道路に入ってからも道路状況は良好だったが、
区間ごとに設けられた料金所での停止だけはどうしようもなかった。
借りてきた車にもETCといわれる自動料金収受システムの端末が設置されてはいたが、
肝心のICカードを借主がもっていなかったからだ。
そう、車の借主であるダヤッカという男は、世の中が至る所でデジタルへと対応していく中、
未だにレンタルビデオ屋でVHSのテープを探すほど、アナログが似合う男なのだ。
キヨウはダヤッカのこういうところも、なんとなく好きだった。

暫く車を走らせたところで、一つ目の山を抜けるためのトンネルへと差し掛かる。
トンネルというのは実に不思議なもので、入る前と抜けた後での風景の変化は、
テンポの良い映画の場面転換と同じで飽きを感じさせない。
風景が切り替わるための"カチンコ"でしかないトンネル自体にも、これはこれで楽しみ方があり、
トンネル内での息を止め大会などは、誰もが経験したことがあるだろう。
例に漏れず、キタンが言いだしっぺで開催された車内での大会は、水泳部の顧問でもあるダヤッカの連勝だった。

そして、七つ目のトンネルを抜けたところで、海が彼らを迎えてくれた。

ドッカナイ村はツェッペリンシティから、約70kmほど南下した位置にある小さな村だ。
主に漁業とビニールハウス製のトウモロコシで成り立っていた海辺の小さな村に、
室外を売りとした、大型海水プールが誕生したのは昨年の夏のことだった。
全国を的にもおおよそ最大規模の施設であるということもあって、
その建設に出資された金額というのも、またそれに見合うだけのものであった。
もともと人口の少ない上に、近年では過疎化が急速に進むドッカナイ村にとっては、
まさに村の存続をかけた計画だったが、来年には遊園地とホテルを開業する計画があがっているというのだから、
村の大きな収入源になっていることは間違いないと言えるだろう。

80,000m2という敷地の総面積は、ツェッペリンシティのドーム球場のおよそ二倍に匹敵し、
中には大小様々なプールや水をテーマにした遊具が設けられており、
シーズン中は一日あたり最大五万人にもおよぶ利用者で溢れかえっていた。

一般道路へ降りると、まずは村が総出で歓迎するかのような巨大な看板が一行を向かえてくれた。
そして施設が近くなると、今度は警備員の案内に従い、三十分をけてようやく立体式の駐車場へと辿り付いた。
プール自体が立体施設ではないので、駐車場は下の階ほど人気が高く、
開園から二時間も経過していたこともあって、五階まで上がったところでようやく駐車スペースを見つけることができた。
ダヤッカがギアをバックに入れ、助手席へ腕を回すと、顔を後方へ向けて駐車を試みる。
いつもであれば、後退駐車など一発で決めてみせるというのに、この日のダヤッカはミスを連発した。
理由はいたって簡単で、後方へ向けた自分の顔と、
後部座席中央に座ったキヨウの顔が、あまりにも近い位置にあったからだ。
落ち着くために深呼吸をしてみても、キヨウの香りを深く吸い込むだけで、
高鳴る鼓動がハンドルを持つ手を震えさせ…まあ、つまりはそういうわけだ。

「よし、ついたぞ、忘れ物のないようにな」
なんとかスペースに車を収めたダヤッカは、
まるで恋する女子高生のように耳まで赤くした顔でそう言った。

747:『学パロ「スマン、ついだ…つい -5-」』
08/10/01 20:15:23 IdjVEvTP
--*--

「よぉーっしッ!!しっかり身体ほぐしとけよォオッ!」

黒いビキニに着替えたキタンが、他の四人を一列に並ばせ、
ラジオ体操よろしく身体を横にまげる側屈運動をしながら声をあげた。
「…恥ずかしい、です」
腰まわりにフリルのついた薄い緑色のワンピース水着を着用したキノンが、
小ぶりな動きで兄に従いつつも、正直な感想を漏らす。
「兄ちゃん、やめようぜー」
続いて前屈運動をはじめたキタンの正面で、青と白のストライプ柄をしたスポーツ向けのタンキニという、
色気の欠ける格好でキヤルがぼやいた。

「グダグダ言ってんじゃねェッ、ちゃんとなァ身体解しとかねーといけネェんだよッ」
キタンは相変わらずの大声で撒き散らしながら、体操を続ける。
すると、次第に周囲には人だかりができ、見世物になるのにそう時間はかからなかった。
最初は"好奇"の目を向けた観客たちは、やはりといっていいのか、
最終的にはキヨウに対する"好意"の視線へと変えていくのは、滑稽ですらある。
仮にここに真の意味での"観客"がいるのであれば…それが燦々と照りつける太陽だとしたならば、
こいつはまったくもって良い見世物だと笑うだろう。

キヨウは周囲のそんな熱い眼差しに軽いサービスで応えてやると、視線を横へと向けた。
そこには"catch me,if you can"とプリントされた白いサーフパンツ姿で、
リズミカルに両腕を太もも付け根に当てては、戦隊者のヒーローのようにポーズを決めるダヤッカの姿があった。
その口が律義にリズムを刻んでいたのには、さすがのキヨウも呆気にとられたが、
それでも予想の範疇を超えていないと思い返してから、苦笑いを浮かべた。

(なんていうか、ギャップかな…脱ぐとワイルドなんだよね)

キヨウがそう思ったとおり、ダヤッカという男は普段こそ控え目で、
物腰の柔らかいのだが、その身体はまるでレスラーのように鍛え上げられている。
褐色の肌を考慮すれば、海の男というのがしっくりくるかもしれない。
勿論、服を着ていたからといってその体系が変わるわけではないのだが、
発達した筋肉を惜しむことなく披露している今の姿は、普段の"困り顔"からくるイメージとは異なるものだった。

キヨウはそんな思考を巡らせた後、やきもきする自分の感情に口先を尖らせた。
それもそのはず、服を着ていたときよりも露出度を上げているにも拘らず、
それに対するめぼしい反応を、ダヤッカがいまだによこさないからだ。
今日のためにキヨウが新調したビキニは、白を基調にラインストーンを散りばめ、
トップスは胸をこれでもかとアピールできるトライアングル型のものをチョイスした。
なのにだ、着替えを終えここに集まってからというもの、幾らアピールポーズをとってみても、
相手は競泳用のゴーグルのベルトを締めなおしたりで、一向に自分を見ようとはしてくれない。

(アタシを見てごらん!ほら、早く!!)
キヨウが念仏のように心の中で唱える。
(おい、コラ!オッパイ好きって知ってんだぞ!)
体操を続けながら、じっとダヤッカを見つめる。

その時だ、ダヤッカがとうとう観念したように目だけをキヨウに向けた。
そして、遅れて顔自体も向けると、ついつい胸元へと向かってしまう視線をキヨウの鼻頭に固定し、こう言った。
「よ、よかったな、天気にも恵まれたみたいで」
まったく、実にクールな男だ…と、賞賛を送ってやりたいところだが、
鼻血を垂れ流しながら言ったのでは様になるわけはなかった。

ダヤッカがあたふたと顔を上に向けて首筋を叩く横で、キヨウは拳を握り締め、小さくガッツポーズをとっていた。

748:『学パロ「スマン、ついだ…つい -6-」』
08/10/01 20:16:15 IdjVEvTP
かくしてキタンからの十五分にもおよぶ拷問を乗り越え、
一行はシャワーを浴びてから総合案内所へと向かった。

パーク内は主に、ジャングルやスペース、ウェスタンといった幾つかのエリアに分かれており、
中央に設けられた大型スライダーがレストラン以外のエリアに直結する形で伸びていた。
では、その大型スライダーへ向かい、高い位置から品定めしてみてはと提案したのはキノンだった。
スライダーの名前は"スパイラルネメシス"。
複数のレーンがそれぞれ独自の曲線を描き、複雑に絡み合いながら滑り落ちるという、
このパークでも一番の売り物スライダーだ。
高さ28メートルから垂れ下がるレーンの数は全部で十二本もあり、
中には300m超えという世界最長のものまであるのだから、"神"の名を冠するのは伊達ではない。

「しかし、すごいな…これは」
ダヤッカは大きな身体を階段の手すりから乗り出し、頭上へと続く人の列を見上げた。
「なんだダヤ公、テメェびびっちまったのか?」
鼻を鳴らしたキタンの顔が視界に割り込んでくると、
今度は階段の下に顔を向け、パーク全体を見渡しながらダヤッカが続ける。
「いったい、何人ぐらいいるんだろうな」
それを聞いたキノンが眼鏡のふちを押さえながら、その質問に答える。
「パークの最大収容人数は二万人、シーズン中は日に最大五万人もの利用者がいるみたいですよ」
勤勉なだけでなく、情報の利用法すらしっかりと心得たキノンは、
出発前にパンフレットから仕入れた情報の価値を活かしてみせた。

「まだ午前中だってことも考えるとだ、もう一万人ぐらいは居やがるンのか?」
「あ、はい、おおよそ、それぐらいは…」
「すっげーな、ウジャウジャいやがるぜ」
最前列に並んだキタンの変則的な質問に、キノンは少し言葉を詰まらせながら答えると、
その間でキヤルが八重歯を光らせ、笑いながら言った。

そんなパークの話しで盛り上がる三人を他所に、
キヨウとダヤッカは最後尾でなにやらひそひそと会話を続けている。
「教師と生徒だって手ぐらい握るじゃない?」
「いや、それはそうだが、なんていうか…な」
どうやら、キヨウが手をつなごうと言い出したのだろう、それをダヤッカが拒み、拗れてしまっているようだ。
「上手くはいえない?」
「うーん」
「ただの生徒じゃないから、この状況で手は握れないってワケね?」
「…まぁ、そういうことになる…あっいや…違う、今のは違うんだぞ」
顔は前を向けたまま、後ろに立つダヤッカへ刑事ドラマのような尋問を続けるキヨウ。
ダヤッカはまんまとその手口に引っかかり、しまったと思ったときには、
己に引き続けた"教師と生徒という関係"の一線を、容易く超えさせられていた。

もとよりこの二人の関係など、今ではキノンとキヤルでさえ知っている。
それが証拠に、このひそひそ話が微かに聞こえたのか、
キノンとキヤルはダヤッカの間抜けっぷりに笑いを堪えるのに必死だった。
つまり、当人以外にも二人の関係はとっくに"恋人"という認識なのだ。
ただ一人、自分の妹がまさか担任教師と恋に落ちたなど…いや、
それを想像に至る経緯などは様々にあるのだが、
知らされるまでそんなことを考えもしないキタンだけが、その様子に首を傾げていた。

「お兄ちゃん、前…ほら、はやく詰めて」
キヨウはそう言って、キタンの前が空いたことに注意をそらせつつ、
片手を自分の腰の後ろに回し、ダヤッカを急かした。
すると、暫くしてからその手のひらにダヤッカの小指が一本当てられた。
キヨウはその指を手のひらでぐっと握りると、にこりと微笑んでから階段を上った。

背後からは暫くダヤッカの唸り声が聞こえた。

749:『学パロ「スマン、ついだ…つい -7-」』
08/10/01 20:16:57 IdjVEvTP
階段を上り終えると、水を吸った人工芝が独特の感触で五人を迎えてくれた。
野外プールなのだから、鉄筋むき出しでは足の裏が焼けてしまうのだろう、
隅に設けられた小さなスプリンクラーは、定間隔で人工芝に水分を補給している。

小麦色の肌に白い歯を輝かせながら、係員が各々の腕に巻きつけたフリーパスをチェックする。
そして、そのフリーパスに書かれたIDから、五人が同一グループであることを確かめると、
決まった台詞のように着地希望エリアを聞いてきた。
これほどまでに大きな施設だ、一度はぐれてしまうと再び落ち合うのがどれだけ困難かは想像する易い。
フリーパスにはグループ毎にIDが割り振られており、係員の手間を省くのと同時に、
迷子案内では利用者の"面子"を立てるという役割も担っていた。
実際、パーク内のスピーカーから聞こえる放送からは"何処に在住する誰が"という個人情報が漏れることはなかった。

一行が選んだジャングルエリアへの降下口には四つのレーンが接続されており、
キタン、キヤル、キノン、そしてキヨウが既にそれぞれに身体を収めていた。

「んじゃ、先に着いたからって流されてんじゃねぇぞぉっ」
そういってレーン越しにキヤルとハイタッチをしたかと思うと、
キタンは手で加速をつけつつ先陣を切って滑り出した。
「オレも先にいってるぜー」
そして、キヤルが万歳をしながらその後に続くと、
キノンが意を決したような震えた声で言った。
「い、いきますっ」
胸の上で腕を交差したキノンの身体が水流で徐々に進みだし、
傾斜部に差し掛かったあたりで、新たなエネルギーがその身体に働きかける。

「ひぃ、い、いっ…いやぁああっ!」
重力によるエネルギーの転換が進むにつれ、降下の速度は増していき、
キノンの身体と声が、あっというまに見えなくなってしまった。

「まったく、キノンは怖がりなのよね」
苦笑いを浮かべたキヨウがダヤッカの方を振り返る。
「案外、先生も叫んじゃったりして」
「馬鹿を言うな、たかが滑り台だろ?」
ダヤッカは何時ものように後頭部に手を当て笑いながらそう返した。
しかし、古い記憶の中にある公園の滑り台から、随分と様変わりをしてしまったスライダーに、
その顔は不安に少し引きつっているようにも見てとれる。
ダヤッカのそんな内心を知ってか知らずか、ビキニの紐を締めなおしたキヨウは、
ウィンクと投げキッスというベタなことをしてから滑り出した。

四人が滑り出したことで、誰もいなくなった降下口を前にしたダヤッカは、
迷わずキヨウが滑ったレーンへと自分の腰を沈めた。
特に何かを期待してというわけではなく、後の話題で共有できるものがあればと考えたのだろう。

待ち時間の間に干上がった身体に、流水が予想以上に冷たく感じられたが、
水泳部の顧問であるダヤッカにとっては、水中こそフォームグラウンドなのだろう。
首に下げたままだった競泳用のゴーグルを眉間に押し当て、
アイカップから空気を抜くと、首の間接を鳴らして大きく息を吸い込む。

「よぉーし!行くぞッ!」

先にキタンがやったように、両手で加速をつけたダヤッカの身体が、
白いレーンへ消えていった。

750:『学パロ「スマン、ついだ…つい -8-」』
08/10/01 20:18:25 IdjVEvTP
足元で弾かれた水しぶきがゴーグルに当たって視界を滑っていく。

(次は右か!?)

ダヤッカは何度目かのカーブに差し掛かったところで、身体が感覚を掴んだのか、
両手と両足をレーンから離し、水流に接する面を小さくしてみせた。
すると、水に流されていた身体が遠心力で大きく外回りをはじめる。

続いて左に急旋回したレーンに身体を躍らせたダヤッカが、
両手両足を大きく広げながら、年甲斐もなくはしゃぎ声を上げる。
そして、遠心力から開放された身体が再びレーンの中央へと戻ろうとした時、
軽い衝撃とともに柔らかい感触が、自分の右側にぴったり張り付いて邪魔をした。
白く細い腕、そして金色の髪を水流に逆立てながら、よりそうようにして滑るもう一つの人影。

そう、そこには先に滑っていたキヨウがいたのだ。

「捕まえたっ」
レーンの上でダヤッカの身体に抱きつくようにしてキヨウが言った。
その声を聞いて、一度キヨウの顔をまじまじと見たかと思うと、
ダヤッカのなけなしの頭脳が現状分析の処理を開始する。

キヨウがスタートしてから係員の指示に従い、十分に距離を開けてスタートした。
昔、何かのマンガで"重いものほど早く落ちる"というのを読んだことがあるが、
あれは全くのデタラメで、万物は等しく同じスピードで落ちるというのも知っている。
だがしかし、それはあくまで落ちるという行為であって、滑るという行為ではなく、
今こうして自分の身体に添えられたキヨウの若い肌が、自分以上の摩擦力で滑降速度を緩めていたのではないか…と。

言い遅れたが、このダヤッカという男の特徴の一つに、
"難しいことを考えると瞳孔が開く"というのがある。
普段はごま粒程度しかないそれが、数倍にも膨張するのだ。

「追いつい、ちゃった…」
どこか茶目っ気のある口調でそう言ったダヤッカは、
ゴーグルの下で眼球の殆どを黒く染めながらどこか遠くを見つめていた。
対するキヨウはというと、そんなハプニングに瞳を輝かせ、
思考回路をショートさせた相手の頬に自分の唇を重ねる余裕さえあった。

兄や妹たちの前では、ましてや学校では周りの目があるのに付け加え、
せっかく二人きりになった場合も、普段であれば相手がそれをよしとはしてくれない。
この際、個人が抱く葛藤というものは度外視するのならば、
この恋愛の成就が困難であるのは、キヨウにしても同じことというわけだ。
ならばこのパニックに陥っている隙を見計らって、少しでも距離を縮めれば良い。
もとより、待てといわれたあの文化祭のときから、
待つだけでは自分が持ちはしないことは、度々思い知らされてきた。
だから、部屋に押しかけたりもしたし、休みとあればショッピングに連れ出したりもした。
そして、その都度困るダヤッカの顔を見て充足を覚える自分は、
とことんサディストなのだろうと思うこともあった。
だが、なんてことはない。
そんなことはそこららの男女が日常的に行う駆け引きと同じで、
相手が好いていてくれているという確たる自信があるから行える一種の戯れに過ぎない。

キヨウはダヤッカの身体を強く抱きしめた。

751:『学パロ「スマン、ついだ…つい -9-」』
08/10/01 20:19:09 IdjVEvTP
対照的な二人が滑るレーンは、半分を過ぎたところで直線コースへ転じていた。
遊園地のアトラクションなどでも良く見られる手法だが、
静から動へと一変させるための布石なのだろう。

もっともこれはスライダーなのだから、ジェットコースターや急流滑りのように、
ベルトで再度引き上げられるということはない。
ただ上から下へと滑り続けるしかない二人の身体は、
何時の間にか大の字になったダヤッカの上に、キヨウが寝そべる体勢になっていた。

キヨウの楽しそうなはしゃぎ声だけが響く中、レーン急旋回をはじめると、
遠心力でキヨウの身体がダヤッカの身体から転げ落ち、次の瞬間にはレーンの外へ押し出されていた。

無重力に放り出された身体を一瞬硬直させたキヨウが、ダヤッカへと手を伸ばす。

「先生ッ!」

その声で我に返ったダヤッカは、開ききった瞳孔をきゅっと引き締め、
あの事件のときのように、頭で考えるより先に身体を動かした。
レーン上で身体を起し、キヨウの腕を掴んで自分の方へ一気に引き寄せる。
すると、再び下向きの力を加えられたキヨウの身体は、
空中で身体を捻るように反転させ、ダヤッカの腹の上に跨るように着地をした。
流石はチアリーダー部副キャプテン…その肩書きは伊達ではないのだ。

急旋回を終えたレーンが今度は激しいスラロームゾーンへ突入すると、
ダヤッカは再び飛んでいきそうになるキヨウの腰に手を宛がい、自分の身体にしっかりと押さえつけた。
一方、ダヤッカの腹の上に跨ったままのキヨウは、
不安定な上半身をなんとか安定させようと、"支えになるモノ"を探した。
そして、股の間に当たる異物を見つけ、自分にはないその膨らみをじっと見つめる。

(…これは、流石に良いの…かな)

「キヨウッ!もう大丈夫だ、しっかり掴まってろ!!」

(ほら…ねぇ、本人も言ってるし…ねぇ)

キヨウはごくりと喉元を鳴らしてから、まずは右手をその膨らみに伸ばした。
それから、ぎゅっと棒状の根元部分を握り締め、更に左手を余った部分へ添え、力を込めた。

「はぅ…ん」
ダヤッカから気の抜けた声が漏れた。

それもそのはず、キヨウが握り締めているのはダヤッカのナニなのだ。
軟体生物のようにブヨブヨとしているが、それでいて中心に硬い芯のあるそれは、
"支え"と呼ぶには十分な働きをしているようだった。
キヨウは男兄弟こそ居るものの、だからといって男のナニに触れた経験などはなく、
ダヤッカの部屋に押しかけたあの夜でさえ、寝こみにしたことはキス程度のものだった。
そして、未知との遭遇を果たしたキヨウの表情は、先ほどと打って変わって明らかに動揺していた。

(…両手でも余るこれが…入ってくる…の?アソコに??)

口元を引きつらせたキヨウの下で、ダヤッカは大事なナニがもがれそうになる痛みに悲鳴も上げず、
再び開ききった瞳孔でただただ晴天の空を見つめていた。
何度もいうようだが、難しいことを考えると瞳孔が開くのが、
このダヤッカという男の一つの特徴なのである。

752:『学パロ「スマン、ついだ…つい -10-」』
08/10/01 20:19:49 IdjVEvTP
盛大に水しぶきを上げプールへ突入したダヤッカとキヨウが、絡み合った身体を解いて水面へ顔を上げると、
先に滑り終えたキタンたちが次の準備を万端に整えて待っていた。
一行が選んだジャングルエリアは、全長800メートルにもおよぶコースを、
分速20メートルの速さで"ただ流される"だけなのだが、周囲を作り物の森林で覆い、
野鳥の声を響かせるといった工夫が施されていた。

「よーし、んじゃイックぜー!」
バナナの形をした二人乗りのビニールボートに跨り、キタンとキヤルが号令を出すと、
キヨウとキノンもそれぞれ浮き輪に尻だけを突っ込んだ形でその後に続いた。

「それにしても、凝ってるな」
「先生ったらさっきから感心ばっかりじゃない」
ばらけそうになる三艘の舵を、水中から取っていたダヤッカが呟くと、
それを聞いたキヨウが可笑しそうに笑った。
「こういう場所にはあまりこんから、つい珍しくてな」
顔は水面にはつけず、ダヤッカが平泳ぎでキヨウの浮き輪へと近づく。

「独身のオッサンがプールってのも確かに笑えるもんな」
「キヤルゥッ…仮にもテメェの姉妹の命の恩人だろぉが」
バナナボートの上で足をばたつかせながら言ったキヤルに、キタンが軽く拳骨をくれてやった。
「ッてーなぁ」
「そういえば、警察からは感謝状てましたよね」
大袈裟に頭を抱えるキヤルを横目に、キノンは手のひらで水面を漕ぎながら、
会話の趣旨から少しずれた事実を付け足した。
その後ろから、何時の間にか水中に姿を消していたダヤッカが水面に現れると、
キノンの浮き輪をキタンたちのところへ連れて行ってやった。
そして、自身もバナナボートに掴まり、少し照れくさそうに顔をする。

「でもよ、実際スゲーんだゼ?学校での人気」
「なんだ、そうなのか?」
既に学校を卒業してしまったキタンが、自分の知らない世界での出来事なだけに、
不思議そうな顔をキヤルに向けた。
とは言え、彼自身が学園を卒業したのは春先の話しで、
一連の事件が起こったのはそれよりも三ヶ月も前の話しだ。
当然、学校でも当事者の周りに人が集まるといった状況は目にしてきたが、
それも数週間の話であって、若者の興味は直ぐに別のものに挿げ替えられていった。
当時のことを思い出しながらキタンが指折りで何かを数えたかと思うと、
大きく身体を仰け反らせながら、ダヤッカを指差した。
そして、やや神妙な面持ちをしながら、一つの疑惑を問いただす。

「テメェ!まさか…その勢いでチョコとか貰ったんじゃねぇだろーなッ!?」
「チョコ?…なんの話しだ?」
要領を得ない会話の流れにいつもの困り顔をしたダヤッカに対して、
キタンはまくし立てるような口調で続けた。
「なにって、バレンタインだよバァレンタィイン!」
それを聞いたダヤッカは、相手が何を問いただそうとしているのかを理解し、
今度は呆れた様子で口をぽかんと開けた。
それもそのはず、今は夏も終わろうかという八月の末だというのに、
冬の終わりにチョコを幾つ貰ったかかという質問を急にされたのだ。

ダヤッカは夏の日差しに首筋がじりじりと焼ける中、冬の記憶を探し始めた。

753:『学パロ「スマン、ついだ…つい -11-」』
08/10/01 20:20:39 IdjVEvTP
「…まぁ、その…三個だけな」
「三個だぁァア!」
「生徒からだぞ?義理ってやつじゃないか」
「義理…三個、ひょっとして…」
キタンは再び身体を激しく動かしながら、自分の背後、
そして左右にいる妹たちに疑いの目を向けた。

「オレ、兄ちゃんにしかあげてねぇーヨ」
「私も、その…お兄ちゃんにあげたやつしか」
「ワタシは、先生とお兄ちゃんにあげたから、イーブンね」
キヤル、キノン、キヨウが順に片手を挙げながら応えていくと、
キタンは再び指折り何かを数え、どこか納得のいかない表情で両腕を組んだ。
そして、暫く考えた末に、自分の中で"折り合い"がついたのか、
腕を組んだままの姿勢で再びダヤッカの方へと向き直った。

「ヘッ…テメェも隅に置けねぇじゃねぇか、ダヤ公」

年頃の男にとって、バレンタインデーというのもは聖戦だといっても過言ではない。
放課後、誰も居なくなった教室に用事もないのに残ってみたり、
ふらりと公園に立ち寄っては時間を潰すなどして、目的のものを貰うための努力を欠かさない。
そして、涙ぐましい努力の末に収集してきたチョコの数を競う。
女の気持ちとはまた別の次元で渦巻く、男の誇りをかけた戦いは、
まさに男という"性"の略図のようなものだ。
「は…ははっ、そ、そうだなキタンも隅に置けんな」
幾分乾いた笑みを顔に張り付けたダヤッカが応えると、キタンは満足げに鼻を鳴らした。

突然巻き込まれた嵐が過ぎ去り、やれやれと思ったダヤッカの視界に、
こちらをじっと見つめるキヨウの姿が飛び込んできた。

(あ!しまったッ!)

思わず口から飛び出しそうになった言葉を飲み込み、ダヤッカは心の中で叫んだ。
しかし、一度発生した積乱雲は嫉妬という名の降水セルを孕んで、
キヨウの中で成熟期へと突入するのにそう時間はかからなかった。

ダヤッカは弁明しようにも、キタンたちの存在がそれをさせてはくれず、
しかも周りの会話にも合わせなければならない状況下で、表情での謝罪しかできなかった。
すると、キヨウがそれまでの表情とは一転して、
薄いピンク色の口紅で飾った唇を弓なりにさせ、ピースサインをダヤッカによこした。

(なんだ…怒ってないのか?)

キヨウの変化に怪訝な気持ちも半分、安堵も半分といった心境で、
ダヤッカは合わせるよう笑顔を作ると、ピースサインで応えようとした。
しかし、それはできなかった。
なぜなら、立てたキヨウの指が、ゆっくりと二本から三本へと変化し、
声には出さずに口だけで問い詰めてきたからだ。

「ど・う・い・う・こ・と」

ダヤッカは自覚と覚悟を決めた。
自分は既に嵐の中心に足を踏み入れており、
自分だけでそれをなんとかしなくてはならないのだ、と。

754:『学パロ「スマン、ついだ…つい -12-」』
08/10/01 20:22:57 IdjVEvTP
--*--

背後で動く大きな影を無視して、キヨウは空いたスペースを詰めるように歩みを進める。
大きな影もそれに合わせるように、後ろからぴったりとはりつき、
手振りを加えながら必死に何かを語りかけていた。

「―な、だから違うんだ」
眉間を中央で吊り上げたなんとも情けない顔が、不意にキヨウの横にぬっと姿を現した。
同時にキヨウがそっぽを向くと、大きな影は背後に消え、また小さなうめき声が聞こえた。

ジャングルエリアを堪能した後、様々な売店の集まったレストランエリアで、
それぞれ自由行動にしてはと提案したのはダヤッカだった。
そんなことを言い出した理由は言うまでもないが、一人で嵐を鎮めるためだ。
キヨウがキタンたちと別行動をするかは賭けに近かったが、
今こうして二人だけで弁明の時間が作れたのだから、作戦は成功したのだろう。

「本当に三つだけ?」
「あっ…あぁ、本当だ」
尻の後ろで両手を結び、相変わらずこちらを見ようとはしないキヨウに、
ダヤッカは嘘偽りのないことを声のトーンで現した。
「誰から、なんてことは聞かないけど…なに貰ったの?」
「なにって、こんな…アーモンドチョコと、チコリチョコが詰まった紙コップのやつで…」
「アタシのは義理になっちゃうの?」
言葉を途中で遮るように、キヨウは核心とも言える質問をぶつけた。
ダヤッカにしてみれば、単なるヤキモチだと高を括っていただけに、
自分の足元に急に姿を現した地雷に、次の言葉は出てはこなかった。
そう、問題の本質は幾つ貰ったかではなく、彼女からもらったチョコをどう受け止めているのかだったのだ。

「アーモンドチョコにチコリチョコ、アタシの手作りのチョコ…これは全部、義理なの?」
相手に思考を働かせる余地も与えはしないと、キヨウはもう一度同じことを繰り返し、追い討ちをかける。

教師が教え子からチョコを貰う風景など、キヨウも毎年のように目にしているし、
それが社交辞令的な意味合いしか持たないことも理解している。
そして自分のしていることが単なる揚げ足取りでしかないことも自覚はしていた。
では何故、キヨウがここまでの仕打ちをしてみせたのかというと、半分はキヨウの何時もの"悪戯"なのだ。
残りの半分は嫉妬以外にも、事件直後で一躍ヒーローであったにも関わらず、
自分以外から渡されたチョコが"たった二つ"しかなかったという世の中に対する不満が込められていた。

「キヨウのが一番美味かった」
少しの間を置いてダヤッカはそう答えた。
質問に対する回答としてはあまりにも見当を外れだが、
キヨウにとってはやはり予測できる範囲の言葉だった。
本当は飾った言葉で言い訳をしようものなら平手をくれてやろうとも思ったが、
どうやらその悪戯はさせてもらえそうにないと分かると、キヨウは肩を小刻みに振るわせ始める。
そして、その揺れが頂点に達したところで、とうとう堪えきれずなったのか、声を上げて笑い出した。

この男の"らしさ"が、この状況でも変わらなかったこと、
そして、これこそが自分が惹かれる理由なのだと、今更ながら実感させられたことにキヨウは笑った。
「…許してくれるのか?」
一頻り笑い終えたキヨウの背中から、ダヤッカが声をかける。
すると、キヨウは目尻に溜まった涙を拭いながら振り返り、こう言った。
「ダメです…罰を与えます」
なにかのドラマで聞いた台詞を再現するかのように、固い口調でキヨウが言うと、
ダヤッカの顔は"罰"という単語に、何時も以上の困り顔へと変わった。

「せめて、手ぐらいは握ってもらわないと」
続いたキヨウの声が、また何時もの調子に戻っていたので、
すっかり身構えていたダヤッカは、思わず呆気にとられた顔をした。
そして、キヨウがその手を強引に自分のもとへ引き寄せると、
ゴツゴツとした手が少し戸惑いながらもぎゅっと握り返してくれた。

755:『学パロ「スマン、ついだ…つい -13-」』
08/10/01 20:23:47 IdjVEvTP
--*--

燦々と照りつけた太陽が西へと傾き、東の空を夕闇が包み込んでいく。
夏の夕暮れは、どうしてこんなにも綺麗なのだろう。
沈み始めた太陽が雲を少しずつ茜色に染め始めると、
他の季節では想像できないくらい、様々な色が空を演出し始める。
完全に停止した車の助手席で背もたれの角度が調節したキタンは、
サンルーフから覗く住み慣れた街の空に目を細めた。

「今日は無理言っちまったみてぇで、スマネェな」
「いや、夕飯にまで呼んでもらって、礼を言わなきゃならんのはこっちだよ」
「キヨウのヤツも残りモンだって言ってんだ、気にすることねぇよ」
ダヤッカはハンドルに身体を預けながら、そこで一度会話を止めると、
暫くキタンと同じ空を眺めてから新たな会話を始める。
「…就職活動、どうなんだ?」
ダヤッカの選んだ会話は、キタンの進路のことだった。
在学中にはっきりとした進路を決定しないまま、なんとか卒業に漕ぎ着けたキタンが、
今もバイトの掛け持ちをして生活費の手助けをしていることは、キヨウに聞かされていた。
生活費といっても、今では末っ子のキヤルも高等部に進学しているので、
学園から支援がされていないのは、卒業してしまったキタンだけということになる。
そのため、キタンの稼いだバイト代は、主に今日のような"家族サービス"や、
将来のための貯蓄がその主な用途であった。
自分の妹たちに大学まで行けと強制する気はさらさらなかったが、
金銭的に無理だと言うまねだけは、キタンはしたくなかった。
勿論、大学への進学だけでなく、妹たちの意思が生まれた境遇で断念せざるを得ないことだけは、
あってはならないことだとキタンはそう自分に言い聞かせてきた。

キタンが答える。
「っへ、俺はなァ…ポリ公になるって決めたんだよ」
「警察官?なんでまた??」
意外な答えが返ってきたことで、ダヤッカは思わず身体を起し、
瞬きをしながらキタンの方へと向き直る。

「ンなもん、決まってんじゃねぇか、この街の平和の為に決まってんだろ?」
相手が臆面もなくそう言ったので、思わず噴出しそうにるを堪えつつ、ダヤッカはキタンの顔に目をやった。
そして、その表情から意思のようなものを汲取ると、数秒前の自分の浅墓さを恥じた。
「それで、順調なのか?」
「ま、テメェに心配されるまでもねぇよ」
また、空を見上げる姿勢をとったダヤッカに、キタンが鼻で笑いながら答えた。

そして、車内に再び沈黙が訪れると、今度はキタンが新たな会話を始めた。
「あのよ、テメェを男と見込んでだ…聞きてぇことがあるんだがよ」
そこまで言ったキタンは、座席の横に取り付けられたレバーを引き、
後方に倒したシートを元の位置に戻した。
そして、先ほどの様子から一変して、まるで小動物のように辺り見渡し、
目だけをこちらに向けたダヤッカの顔をじっと見据える。
その瞬間、ダヤッカに嫌な予感が過ぎった。

(まさか、キヨウとのことが…)

「あの、なんだァ…テメェはだな、その…」

(…バッバレた!?)

756:『学パロ「スマン、ついだ…つい -14-」』
08/10/01 20:24:27 IdjVEvTP
「その…なんだ…ヨーコのこと、なんだがよ」
「ヨーコォッ?!」
予感が外れたとに安堵するのを通り越して、結末を決め付けていた頭が展開についていけず、
ダヤッカは思わずキタンが口にした教え子の名前を復唱していた。
その瞬間ダヤッカの頬目掛けて、キタンの拳が繰り出される。

「バッ、バァアッカかテメェはッ!こ、声がでけェンだよッ!!」
「すっすまん、つい…」
ダヤッカは拳で頬を押し潰され不明瞭な発音でそう言うと、キタンの拳がゆっくりと元の位置へと戻された。

「その、ヨーコはテッ…テメェのクラスなんだろ…?」
「高等部は二年と三年がクラスが持ち上がりだからな」
「だろ?…それでだ、どうなんだよ?」
「どうって、なにがだ?」
「いや、その…アイツ、おっ男とかよ、いっ、い、居るのかよ」
「男?…あ、あぁ、彼氏がいるかどうかを聞きたいのか?」
そこまで言ったところでキタンの拳が再びダヤッカの頬をとらえたが、
今度はダヤッカ自身も首に力を込めてそれに逆らった。

「オイ、今のはなんで殴ったんだ」
「スマン、ついだ…つい」
そう言いながらも、なぜか負けず根性に火のついたキタンは、
ダヤッカの首と暫くの間押し相撲をやってみせた。
そして、話しの腰を折っているのが自分だと気付くと、
もう一度ぶっきらぼうな謝り方をしてから、その手を離した。
その後、告げられたキタンの話しはこうだ。

例の事件の後、謝礼という面目で行われたキタン家での食事会には、
当事者であるヨーコも当然呼ばれていた。
キタンは高等部にあがってから、学園生活のほとんどを寝て過ごしていたので、
妹であるキヨウのクラスメイトに顔を合わせるのも、その時がはじめだった。
結論を言おう…キタンはそこで、ヨーコに一目惚れをしてしまったのだ。

話しを聞き終えたダヤッカは、こちらを見つめる真剣なキタン眼差しに、
開いたままになっていた口を閉じ、別の嫌な予感が的中しないことを祈りつつ恐る恐る聞いてみた。
「…その、まさかとは思うが、それは紹介をしろってことじゃないよな?」
キタンが深々と頷くのを見て、ダヤッカは"やはりそうきたか"と、ため息をついた。

「あのな、俺はヨーコの担任で友達じゃないんだ…それはわかるな?」
今度はキタンがボビングヘッドのように数回首をたて続けに縦に振った。
「だから…その、だな…つまりだ」
ダヤッカの真面目な性格はそこで大きな矛盾にぶち当たり、続く言葉の一切を失ってしまった。
ヨーコと同じ教え子であるキヨウに、特別な感情を抱いてしまった自分が、
一体どんな顔をしてその続きを言えばいいのかと。
口をつぐんでしまったダヤッカに、キタンは更に緊迫した表情で追い討ちをかける。
「頼むッ!このとーりだッ!!」

「…わかった、だがあまり期待はせんでくれよ」
ダヤッカは暫く悩んだ末に、もう一度大きなため息をついてからそう返した。
そして、話が終わるのを見計らったかのようにキタンの携帯が鳴った。
キタンは密談の内容が悟られないよう、一度大きく咳払いをしてから、
普段通りの声で会話を始めると、電話の向こうでキヨウが夕食の準備が整ったことを告げた。

その日の食卓には、あり合わせの食材で作ったキヨウ特性のオリジナルパスタと、
ドッカナイ村で買ったトウモロコシが出された。


-おしまい-

757: ◆AqM5INjZ9o
08/10/01 20:27:52 IdjVEvTP
(´゚Д゚`) 俺の駄ブタが!

えぇっと、まずですね、前回の学パロの最後で、
ヨーコとキタンの出会いを匂わしていましたが、ぶっちゃけていうとズッポリ忘れてました

なので、今回の後半に無理やりくっつけることで、なかったことにしてやったんだゼ!
よぉし、いいぞぉ、殴れ!ワイの尻を殴ればえぇねや!


それはそうと、今まで幾つかSS書いたもののキヨウにスポットがイマイチあたってない気がするんで、
今週末、もういっかい映画見てから、短編をかいてみるぜよー

758: ◆AqM5INjZ9o
08/10/01 20:29:56 IdjVEvTP
そして気付いたー!着地アンカミスってたー!!
使用スレの数も予定通りなのに、2桁の計算ミスってたー!

('А')なんという絶望

759:名無しさん@ピンキー
08/10/01 21:13:36 dW9VMwqu
小説も好きだけど、あなたのことも好きだよ。GJ!

760:名無しさん@ピンキー
08/10/01 21:31:53 Wr5f41/S
>>758
愛してる

761:名無しさん@ピンキー
08/10/01 22:37:14 Y3C/H2tc
ダヤッカのブツ…ヤバいなwww
ありがとう758

いつ書かれるのか楽しみにしてましたよ
お疲れ様でした

762:名無しさん@ピンキー
08/10/01 23:24:47 KSaD3a6O
待ちに待ったダヤキヨきたー

763:名無しさん@ピンキー
08/10/02 00:04:56 olp/+GVW
>>758
これはwもうてっきり続きは来ないものだとw
GJです!こういう展開いいなあ。勝ち組ダヤッカはもっと悩めばいいw
嫁さん宇宙一なんだからw

764:名無しさん@ピンキー
08/10/02 01:15:11 4v3d7/I9
>>758
映画でダヤッカの出番の多さに勝ち組を再確認したところに
なんというダヤキヨ
日常描写の細かさがイイヨイイヨー

765:名無しさん@ピンキー
08/10/02 22:04:50 G4uIAITO
>>758
ダヤキヨ可愛いよ、ダヤキヨ

766:名無しさん@ピンキー
08/10/02 23:03:14 JgF+wDJC
はぁぁぁん待ってたよー!

767:名無しさん@ピンキー
08/10/03 06:06:02 8C/aTuOM
久しぶりにエロパロスレきたらダヤキヨ職人さんきてたー!!
もう最高だ!GJ!GJ!
ダヤキヨ何気にグレンカプで一番好きだw

768:名無しさん@ピンキー
08/10/03 14:07:00 N9+rvLE0
これは…キタヨコを期待していいのか…?

769:名無しさん@ピンキー
08/10/03 19:36:44 l1XapiL9
ダヤキヨのエロも見たいもんだけど
ほのぼのの方が似合うのかなやっぱり

770:名無しさん@ピンキー
08/10/03 23:40:14 0/ZmdXlW
ガチムキなダヤッカとムチムチなキヨウ
エロはお似合いだと思うんだけどなぁw

771:名無しさん@ピンキー
08/10/04 06:05:21 NlcARr+p
肉弾戦いいよな

772:名無しさん@ピンキー
08/10/04 14:11:07 3ToLjc40
洋物みたいになりそうw

773:名無しさん@ピンキー
08/10/04 16:18:29 3ghT9n8s
最近職人さんが来ないから不安だったよ
いっぱい読みたい職人さんいるけど皆どうしちゃったんだろ


774:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:39:15 SDSAG/cR
熱が冷めた
同人活動で忙しい
居心地の良いスレに行ってしまった


775:名無しさん@ピンキー
08/10/04 23:14:28 UwCktinp
そういえば
紅蓮学園にも
ダヤキヨが登場したんだね

776:名無しさん@ピンキー
08/10/05 06:28:25 rxVqjFXr
>>772
それいいな
でもYESYES連呼するキヨウは噴きそうだwww

777:名無しさん@ピンキー
08/10/05 20:19:14 dmoE0Ly7
かなり激しいエロになるだろうな

778:名無しさん@ピンキー
08/10/05 20:31:51 fYQajZo6
いいじゃないか濃厚エロス
たっぷり搾り取ってくれそうだ

779:名無しさん@ピンキー
08/10/06 16:34:48 JPuQPok1
本スレで言えないのでここで

ヨーコは初潮早かったんだろうな…

780:名無しさん@ピンキー
08/10/07 00:37:02 t+MgqBgo
幾つくらいだと早いんだろう
10才くらいか?

逆に二部時点で初潮がまだなニアを妄想した
真っ先にシモンにこれは何かと聞きに行くぞ

781:名無しさん@ピンキー
08/10/07 01:26:16 qgT/tKj9
日本人の平均は12歳ぐらいだから早い子は一桁ありえると思う
遅いと15・16あたりだろうか

>>780シモンも分からなくて二人でおろおろしてる所想像してしまったww
ニアが何かの病気かもと涙目になりつつ俺がしっかりしないと!なシモンと
痛くは無いけどパニくるシモンにつられてどうしましょう!どうすればいいのでしょう!?
を連発するニア

782:名無しさん@ピンキー
08/10/07 01:46:06 ke1kyYjv
初潮予想
ヨーコ→10歳
ニア→15歳
キヨウ→9歳
キノン→13歳
キヤル→16歳
ダリー→12歳

783:名無しさん@ピンキー
08/10/07 04:18:20 XfC7nEPF
シモンとニアの初エッチのシチュエーションを夢想していたのだが…なかなか難しくて、ばっちりはまらないんだ(涙)
誰か!俺にグッドなイマジネーションをっ!


784:名無しさん@ピンキー
08/10/07 04:48:27 ac+IbRxg
>>782
グレン世界で生理の知識や概念あるのかな
親死にまくりな世界だし
大抵のキャラが最初は血が出た事に戸惑って
誰に相談すればいいかも分かるパニックになりそうだ
>>783
SS保管庫をみると幸せにれるよ

785:名無しさん@ピンキー
08/10/07 05:34:11 CPatljqB
初モノで処女膜突破までいってるの何本あるのかざっと数えてみたら3本だった
うち1本はエロシーンなし
思ってたより少なかったな

786:名無しさん@ピンキー
08/10/07 09:26:45 iZAt1rWQ
>>780
正直早い子ほどその後身長とか成長しない
小学校の時背高いと思ってた子が中高になるにつれむしろ成長止まってる気がする

787:名無しさん@ピンキー
08/10/08 06:33:07 21so6PdS
ニアとキヤルって酒飲んだらエロくなりそうだなぁ…と、妄想してる早朝の俺。

788:名無しさん@ピンキー
08/10/08 20:17:54 QMtSlJUS
一見よってなさそうに見えるけど、いきなり服脱ぎ始めたり、人前でキスをねだるニアを妄想した

789:名無しさん@ピンキー
08/10/08 22:12:36 6Z2tW582
そのままキスをした相手がギミーだった
とか妄想した

790:名無しさん@ピンキー
08/10/09 00:24:59 u/zpy+18
ギミー若さゆえついついおっぱいさわさわ ニアは変な声だしちゃうのですね
キヤルは足腰にきそうだな。
ふにゃふにゃになっておんぶとかされたときに、
普段意識しないおっぱいの感触に女を感じた誰かさんがガバァっみたいな・・・
・・・ごめんおっぱいネタすきなんだ

791:名無しさん@ピンキー
08/10/09 06:35:30 Ux4Fr1TO
洋物気になりすぎて外人の描くダヤキヨ見たくなってきた
なさそうだけど

792:名無しさん@ピンキー
08/10/09 08:27:38 v1/PwraK
>>787
少しの酒で酔って、シモンにくっついて離れないニアを妄想した
顔を赤くしながら嬉しそうな総司令

793:名無しさん@ピンキー
08/10/09 22:01:26 eRDMjMsX
>>790
まさかのギミニア
読んでみてえw

794:名無しさん@ピンキー
08/10/10 00:09:23 ZSxfXCjx
みなまでいかなくとも酔っ払いニアがギミーにしなだれかかってるところシモンに見つかって修羅場。
を想像した。しらふにもどったニアに嫉妬に狂ったシモンのおしおきタイムのはじまり・・・ごくり。
鬼畜までいかなくとも、根暗復活でいじめたおすといい。
「ニアは誰でもいいんだ・・・?こうしてくれるやつなら」
「ん、やぁ シモンじゃなきゃ・・・」
「嘘はだめだよニア・・・だってさっき他の奴とエッチなことしてたじゃないか」
「ご、ごめんなさい・・・や、あぁあん!」

でもいくとこまでいってるギミニアもいいな・・・!・・・とりあえず疲れてるみたいだおれ

795:名無しさん@ピンキー
08/10/10 02:53:03 zxz7u7v/
>>794
うん、たっぷり吐き出してからゆっくりお休みー

796:名無しさん@ピンキー
08/10/10 03:31:36 QFSnW59H
今日は大グレン団の宴会
開始早々に酔っ払ってしまったニアはシモンにべったりくっついている
シモンはシモンで赤面しながらもまんざらではない感じ
周りはそれを生暖かい目で見てみぬふりをする

「ねぇ、シモン。キスしてください。」
「へっ…?」
突然のリクエストに驚くシモン
「私、シモンにキスして欲しいです。」
「な、ちょっ、い、今はまずいよっ。ね。」
狼狽するシモン
「そんなっ。キスは1番大好きの証だってシモンは教えてくれたじゃないですか。」
周囲にも聞かれ激しく赤面するシモン
「それとも…私はシモンにとって1番大好きではなくなってしまったのですか?」
酒も入り潤んだニアの瞳はシモンを見つめる
「い、いや~、そういうわけじゃなくて。」
少し泣きそうなニアはなおもシモンを見つめる
「わ、わかったよ…。」
完全に敗北したシモンは決意を固め、先程とは一転満面の笑みのニアの唇に自分の唇を重ねるのだった

周りはというと、さらなる生暖かい眼差しで二人を見てみぬふり…
その後、終始ご機嫌なニアにくっつかれながらも
『みんなの前でニアにお酒を飲ますのは止そう』と心に誓うシモンだった。



797:名無しさん@ピンキー
08/10/10 03:40:46 QFSnW59H
駄文で申し訳ありませんが、ニアが酔ったらって妄想っす☆

798:名無しさん@ピンキー
08/10/10 09:28:39 Kggt+fYk
>>794
ヌイタ
>>796
ムカつく夫婦ですねw



799:名無しさん@ピンキー
08/10/10 21:45:16 lpqgD8jB
>796
ほんとにムカつく夫婦だw
これは最後まで見届けた後にしかるべき罰を与えにゃなるまいw

800:名無しさん@ピンキー
08/10/10 23:59:06 0XkH3mRo
バカップルは余所でやれ

801:名無しさん@ピンキー
08/10/11 00:12:46 rl7M/6rJ
ここ何か男少ない?
こういうスレもあるんだな。

802:名無しさん@ピンキー
08/10/11 00:25:19 /aEwv43T
単に人が減っただけじゃね

803:名無しさん@ピンキー
08/10/11 03:38:25 zK9B77zH
すしジェノムすしジェノム

804:名無しさん@ピンキー
08/10/11 09:38:27 uWk4oxdg
お酒を酔わせて強引にエッチに持ち込もうとするスケベ総司令☆を妄想


805:名無しさん@ピンキー
08/10/11 13:58:24 Ao0EOdXW
二人して酔っぱらってごろにゃんしてる姿が見えるようだ

806:名無しさん@ピンキー
08/10/11 16:02:56 3Ik/TA2u
シモニア厨うぜ

807:名無しさん@ピンキー
08/10/11 17:03:30 /aEwv43T
大丈夫おまえよりうざい奴はいないから

808:名無しさん@ピンキー
08/10/11 17:04:12 zK9B77zH
書き込みの内容はエロパロ的に正しい
ただしテンションに些か問題がある

と思うシモニア好きの俺
まぁマターリしようぜ

809:名無しさん@ピンキー
08/10/11 17:14:43 mXNRTTjp
ほっとけばいいのにお相手しちゃう人って

810:名無しさん@ピンキー
08/10/11 17:26:40 D9Z7SWBN
荒らしと基地外は放っておくのが吉

811:名無しさん@ピンキー
08/10/11 17:28:29 uWk4oxdg
ヴィラルって性欲とかは無いのかなぁ?モテそうなのにもったいない。


812:名無しさん@ピンキー
08/10/11 19:37:10 2UtYGUwz
ちんこ無さそう

813:名無しさん@ピンキー
08/10/11 20:48:16 P/uEKzao
あってもケモチンそう

814:名無しさん@ピンキー
08/10/11 21:10:18 RO5PATEP
蠍女の打撃に興奮して鼻血流すドMだからね

815:名無しさん@ピンキー
08/10/11 21:58:25 37zn88JA
ツーマとの結婚願望とご丁寧に娘までいるんだから
生殖本能は当然あると思う
獣人は子供は作れない身体でも性欲処理くらいはしているはず

816:名無しさん@ピンキー
08/10/11 22:07:28 P/uEKzao
マジレスすると、砂山パートなのでどこまで公式設定として信じていいか解らないけど
小説2巻ではアディーネとチミルフのエピソードで「生殖は不可能だけど性交はする」と言っていたし
今月のコンプティークの錦織絵みたく、アディーネのセクシーショットにヴィラルが鼻血を出してる絵も
いくつかあるので普通に女体にムラムラするような性欲じみたものはあると思われる。

ただヴィラルの場合、体質的なものよりも性格的なところで
けっこう淡白ないしは朴念仁そうだな、というイメージがあるけども。

817:名無しさん@ピンキー
08/10/12 12:26:39 AXHPJJCc
ラッキーエロのシモンさんは色んな子のシャワーシーンやら着替えシーンに遭遇してそうで羨ましい。
と、さっき布団の中で思ったんだ

818:名無しさん@ピンキー
08/10/12 13:48:57 +VYXgCiJ
いつまで布団に入ってるんだよw

819:名無しさん@ピンキー
08/10/12 17:15:45 e6xHPORF
ラッキーエロのシモンさんは色んな女の人の着替えシーンや
シャワーシーンに遭遇してもあまり怒られないどころか場合によっては
そのままラッキーなだれ込みエッチな展開になったりしそう
逆にキタンとか他男メンバーは大顰蹙買ってすごい剣幕で追い払われそう

820:名無しさん@ピンキー
08/10/12 22:50:13 pur5cl1A
ダヤッカとかロシウとかは怒られなさそうだな

なんかの間違いだろうって思われてさ

821:名無しさん@ピンキー
08/10/12 23:32:37 AXHPJJCc
シモンて温泉の回とか見てても普通にエロい事好きそうなので、
まだニアとやることやってない時代はラッキーエロでニアのシャワーシーンなんかに遭遇した後にしっかりオナニーのオカズとかにしてそうだ
と布団の中で思った

822:名無しさん@ピンキー
08/10/13 00:34:18 3eEohRgN
>>821
一日中布団の中だったのか
はたまたこれから就寝なのか

823:名無しさん@ピンキー
08/10/13 02:38:47 ebQZL9aU
もう布団おばけでいいじゃない
布団はエロのパラダイス 温泉・和室・浴衣・・・温泉回もうちょっと長ければ!
見れたかもしれないあんなことやこんなこと悶々

824:名無しさん@ピンキー
08/10/13 10:27:25 2hIk1qzk
シモンは温泉気に入ってたみたいだし
復興後はニア連れて行ってるだろうなぁ
浴衣でチョメチョメ
温泉でチョメチョメ
羨ましいぜっ…

825:名無しさん@ピンキー
08/10/13 11:05:36 a9T9o8/T
布団の中で、畳の上で、板の間で…
ゴクリ

826:名無しさん@ピンキー
08/10/13 11:21:07 rwWlgW1j
ニアと出会う前のシモンは性欲処理にダリーを使っていたんだろうね

827:名無しさん@ピンキー
08/10/13 12:02:58 3OB4jlsp
ふつーにヨーコだろ
頭にのっけられた巨乳に
目の前でぷりぷり振られる尻にオレのドリルは!(ry

828:名無しさん@ピンキー
08/10/13 12:25:43 3Sgx2LRd
湯上り外で涼んでるヨーコとチョメチョメするアニキ

829:名無しさん@ピンキー
08/10/13 14:32:13 M+S6BWYu
ヨーコとキヨウに筆下ろししてもらうシモン

830:名無しさん@ピンキー
08/10/13 15:11:53 rwWlgW1j
>>827
ダリーというのがポイントなんだよ
シモンよりずっと幼く力がないダリー相手だからこそ
リアルな生々しさを感じるんだ

831:名無しさん@ピンキー
08/10/13 15:36:49 YWbqPwGt
シモンを勝手に性犯罪者にするなよ

832:名無しさん@ピンキー
08/10/13 15:40:14 B4WEb28d
エロパロ板だからOKだろうに。
二次創作ってのは勝手にキャラアレンジして良いのさ。

833:名無しさん@ピンキー
08/10/13 15:45:32 YWbqPwGt
専用スレでどうぞ
どんなカップリングでもかまわないが、幼いギミーやダリーを使うのは反対
これだけは譲れない

834:名無しさん@ピンキー
08/10/13 17:21:56 mWA7LS0Z
なにを言っているのかわからないぞ…

835:名無しさん@ピンキー
08/10/13 17:37:11 tNlvpYKQ
専用スレって何だよw

836:名無しさん@ピンキー
08/10/13 18:07:17 YWbqPwGt
エロパロ板内に幼女スレとかあるんじゃないの。調べてないけど
特殊な性癖モノは(百合とか)スレの壁を越えてそこへ集めるのが普通らしい

要はここでペドネタやるなってことだよ

837:名無しさん@ピンキー
08/10/13 18:42:10 tNlvpYKQ
そんな『普通』は、俺は今まで聞いたことがなかったぞ。特殊だろうが何だろうが、グレンラガンのエロパロはここでいーじゃん。
『グレンラガンのロリ・ショタキャラでエロパロ』みたいなスレがあるならともかく。

職人さんが投下前に注釈してくれればスルーして読まずに済むわけだし、そこまで頑なになる必要ないだろ。

838:名無しさん@ピンキー
08/10/13 19:27:56 YWbqPwGt
>>837
それならいいよ

839:名無しさん@ピンキー
08/10/13 19:38:38 YWbqPwGt
あ、雑談にも注意書きお願いします

840:名無しさん@ピンキー
08/10/13 19:57:31 3eEohRgN
そんなに嫌ならシモダリやダリーをNG登録したほうがいいんじゃないか? とマジレス

841:名無しさん@ピンキー
08/10/13 21:19:59 M+S6BWYu
なにこれ荒らし?

842:名無しさん@ピンキー
08/10/13 21:49:27 YWbqPwGt
>>840
別にシモダリやダリーが嫌ではないんだよ
小さい子を性の対象にするパロが気持ち悪いだけで

843:名無しさん@ピンキー
08/10/14 01:25:05 TyHg3gt9
>>842
お前さんが嫌いってだけで封じる訳には行かないからな。見たくないなら平和的にスルー。

844:名無しさん@ピンキー
08/10/14 03:57:33 DSOmwXSi
さっ、というわけで結論としては
「キヤルはスパッツを装着しているのでパンティーラインが出ないようにTバックだ!」
で、よかったかな?

845:名無しさん@ピンキー
08/10/14 04:07:53 hxIS3Uth
スパッツそのものが下着である可能性もあります、先生!

ニアのぱんつは紐パンですよね

846:名無しさん@ピンキー
08/10/14 05:50:50 +n0xO+kS
キヤルがはいてない…だと…?

847:名無しさん@ピンキー
08/10/14 12:01:11 iUoEGwkJ
ニアのあのスリットは紐パンを脱がせやすくするための配慮

848:名無しさん@ピンキー
08/10/14 14:10:55 zeyfm3ZO
スリットといえばヨマコ先生のロングスカートの下はガーターに紐パンと夢想

849:名無しさん@ピンキー
08/10/14 16:08:15 HPhMvE4W
シベラ「おっと、ここでキヨウ選手も紐パンで登場です…あっ!」
ガバル「……余計なものまで出てきましたね…」
シベラ「旦那だ!旦那が出てきた!リットナー夫妻そろっての紐パンだっ!」

ガバル「これは逆効果ですね」
シベラ「…と、いいますと?」
ガバル「そもそもですよ?人が唾をつけた女の下着姿…いや、いやいや、ありですね!」
シベラ「ありだった!以外とこれもありだった!」

ガバル「でも、旦那はいりませんね」
シベラ「やっぱりいらなかった!しかも出ている、なにやらはみ出ている!」
ガバル「ムカツキますねぇ、あの満面の笑み」
シベラ「審査員の手厳しいコメント、勝ち組ならではの笑みはマイナスポイントーッ!」

850:名無しさん@ピンキー
08/10/14 16:38:50 tAIJUwO6
ダヤッカまじ消えろwwwwキヨウは意外と純白レースとか萌える

851:名無しさん@ピンキー
08/10/14 17:02:33 DSOmwXSi
紐パンってこんな人気あったんだなっww
ニアの紐パンは萌えるし燃えるなっ、もちろん総司令的な意味で

852:名無しさん@ピンキー
08/10/14 17:09:32 hxIS3Uth
ダヤッカのもっこりを想像してげんなりした後、ニアの紐パンを引っ張るシモンを想像

ダヤッカもシモンもまとめてぶん殴りたくなった

853:名無しさん@ピンキー
08/10/14 17:25:20 duy1QZVy
ダリー以外全員黒のTバック
ニアもヨーコもキヨウもキヤルもキノンもアディーネもシベラもレイテも
みんなまとめて艶々光った黒のTバック
それ以外絶対に認めない
異論は許さない

854:名無しさん@ピンキー
08/10/14 18:52:41 Wevkm5e6
ばか!アディーネ様ははいてないに決まってるでしょ!


あるいは褌

855:名無しさん@ピンキー
08/10/14 19:22:12 A9POD7W+
ヨーコは普通のパンツだと見えるもんなあ
ローレグなTバック…?

856:名無しさん@ピンキー
08/10/14 19:48:26 vU6mAqVq
アディーネ様はパイパンだろうなと思うと興奮がとまらない

857:名無しさん@ピンキー
08/10/14 20:34:43 4rrqycD/
シモン(横目でチラチラ)
ニア(下からにゅっと顔を覗きこんで)「どうしました?シモン」
シモン「うわ、わっ!?」
ニア「ずぅーっとここ見ちゃって、なにかついてる?」
シモン「いや、えっと…(はいてない…?)」
ニア「ん?」
シモン「スリットがすごいから…はいて…ないのかなぁ……なんて」
ニア「ああ!そういう事でしたか!大丈夫よ、ほら、ねっ?」(ぶぁっさ)
シモン「っだああああ!!!!!!」
ニア「ここね、横がこう紐になってるからスリットでも見えないの。あら、シモン?鼻が血だらけ」
シモン「わかったから!わかったからスカート下ろしてくれニアアアアアアっ!」


うん、総司令の首を一回だけでいいから絞めたくなってきたぞ

858:名無しさん@ピンキー
08/10/14 22:36:06 HG1nOtLl
メガマガのピンナップのヨーコは白パンだったような

859:名無しさん@ピンキー
08/10/14 23:13:17 +n0xO+kS
ハミパンしてるのもあったな

860:名無しさん@ピンキー
08/10/14 23:13:22 3a+39ZS8
最近ふんどしがはやってるそうですね。
男性は横からで用は足せますが
女性はどうするのかと素朴な疑問が……

やはりいちいちほどくのでしょうか

861:名無しさん@ピンキー
08/10/15 00:15:30 88CN83g7
流行ってるっていっても、紐を前で結んで布をくぐらせるだけの越中褌がほとんどだろうから
紐パンをほどいて付け直すのと手間はあんまり変わらないんじゃないだろうか

862:名無しさん@ピンキー
08/10/15 03:10:55 AWGfGKzE
シベラのパンツは一緒に寝ていたテツカンなら分かるはず…!

863:名無しさん@ピンキー
08/10/15 06:01:22 HqhnomRJ
キノンはクマさん柄のパンツなんだぜっ!

864:名無しさん@ピンキー
08/10/15 15:45:57 NUmssZUy
>>863
キヤル密告乙

865:名無しさん@ピンキー
08/10/15 16:09:35 Xe1N4hM9
レイテさんは真っ赤な総レースパンティ

866:名無しさん@ピンキー
08/10/15 16:35:22 NvTUojyW
キノンもレイテさんも服装とギャップがあっていいな…(;´Д`)ハァハァ

867:名無しさん@ピンキー
08/10/15 20:40:47 mN+AzmDK
いやしかし、あのせかいのこと、
もちろん下着にも顔があるんじゃないだろうかと。
わたしはカオになりたい……

868:名無しさん@ピンキー
08/10/16 04:21:27 szN/5h4C
キノンのオッパイにぃ~…ロシウ鼻血ぶー!!

869:名無しさん@ピンキー
08/10/16 12:01:43 P3SWfOIl
お前…お前なんだそれ……気持ちのままに書きすぎだろそれ…

870:名無しさん@ピンキー
08/10/16 16:23:42 szN/5h4C
正直すまんかった…
明け方で俺、頭おかしくなってたんだ…
今は反省している…が!
後悔はしていない!

Mr.リアクション王のロシウ大統領ならばきっと見事な鼻血ぶーを…

871:名無しさん@ピンキー
08/10/16 19:58:52 tc59Jp0m
正直すぎてワロタw
秘書とできてるって表現するとエロい響きだなと今思った

872:名無しさん@ピンキー
08/10/16 22:26:59 KnsrI5ur
ストッキング破りとか楽しそうですね

873:名無しさん@ピンキー
08/10/17 05:06:43 N09HgQT2
イメクラごっこですでにストッキング破り体験済みのシモンとニア

ストッキングの魅力を延々語られたロシウは以降キノンの脚を正視できなくなったりならなかったり


シモン「でもやっぱ生足が一番だよな」

874:名無しさん@ピンキー
08/10/17 17:59:13 U+Id0m8L
ダヤッカって友達(キタン)の妹(キヨウ)といい仲になっちゃって結婚したんだよね
しかも若くて可愛い別の妹(キヤル)とも同居…
しかも将来は大統領夫人(キノン)のお兄さんになる予定もっ!?

おいおい!穏やかじゃねぇなww
さすが勝ち組みダヤッカさんだぜ!
と、さっき布団の中で思った。



875:名無しさん@ピンキー
08/10/17 20:49:11 2ktwxTb+
むしろキタンが生きてたら義弟のバリエーションありすぎだろうと思ってた

これでキヤルがヴィラルあたりを引っ掛けてきたら完璧

876:名無しさん@ピンキー
08/10/17 20:56:40 oX1l5JUt
俺の嫁キヤルがヴィラルと…だと?!
否!否否否否否否否!断じて否ぁぁぁぁ!!!

877:名無しさん@ピンキー
08/10/17 20:58:10 UCIq1Zyx
もしキタンが生きてて…ヨーコのこと嫁にしてたら
ダヤッカがヨーコの義弟……

878:名無しさん@ピンキー
08/10/18 01:07:54 RNmnui7F
ダヤッカ「下着?どうせ脱がすんだ、はいてなくても良いんじゃないか?」

879:名無しさん@ピンキー
08/10/18 01:49:51 WYUZbVwF
昔2-701あたりで学パロのヴィラル×嫁書いた者です お久しぶりです

勝ち組ダヤッカの流れの中、空気を読まずに再びヴィラル×嫁を投下
しかもエロ無しにつき若干ガッカリ気味

公式が言ってたと思しき数々の発言の
「あの多元宇宙のヴィラルの職業は自然動物保護区の密猟者ハンター」
「ヴィラルがいきつけのバーでクダを巻いていた時に嫁が歌を歌っていた」
「嫁が危ない目に遭ってる所をヴィラルが助けた」
「『ツーマ』=『待つ』」
という辺りのキーワードを元に話を転がしてみました。
ウロなので勘違いあったらすんません。適当な場で喋り過ぎなんだよな……公式の中の人が
(だがいいぞもっとやr

何か色々勝手な設定を都合良く付け加えてますが、まあ一ファンの
勝手な妄想という事で、ユルく流してもらえると幸いです。

そんな訳で以下長文失礼。
あと興味のない人用の超次元アンカー多分>>887くらい

880:名無しさん@ピンキー
08/10/18 01:50:31 WYUZbVwF
とある下町の酒場に、その男の姿はあった。
金色の髪に、虎目石を連想させる金色の瞳、細身の身体に妙に肥大した四肢。
獣人と呼ばれる種族のその男は、今日もこの酒場の隅で酒を呷っていた。
名を、ヴィラルと言った。

レンジャー風の出で立ちのその男は、だいぶ酒を飲んでいる様子だった。
若干呂律の回らないその口調で、隣の席の見知らぬ男に絡み掛かっていた。
「その時、そいつは何て言ったと思う?
『俺達には俺達の流儀がある、それが気に食わないなら出て行け、ただし
此所を出て他に稼ぐ宛てがあるのならな』だと!
あれが流儀ならば、奴等こそ外道だ、お前もそう思うだろう?」

密猟者ハンターのギルドに籍を置く彼は、その所属機関の方針で他の仲間と揉めていた。

戦争が終わり、世の中が平和へと向かおうとしているこの時代。
その秩序を乱す密猟者を逮捕するという仕事は、かつて軍隊に所属し、自ら前線に赴いた
経験のあるヴィラルには、新しい社会に於いてその戦闘能力を活かす事のできる絶好の天職だ、
そう思っていた。

しかし、実際はそうではなかった。密猟者といえど、安易に悪事を続け逮捕されるのを
待つ程愚かではない。彼等は、ハンターのギルドと密約を交わしていたのだった。
密猟をある程度見逃す代わりに、彼等からその見返りを受け取る。
そうして得た代価で互いの生活が潤う。これが彼等の流儀であった。
その事が悪循環となり、世の中は荒んでゆく。そんな事は誰にでも理解できる。
しかし己個人の生活よりも世の中全体の事を優先する者など、そう多くはいない。

戦争によって、この世界は荒んだ。当時軍籍に身を置き、その渾沌に加担していた
ヴィラルには、それ以上言葉を返す事は出来なかった。

881:名無しさん@ピンキー
08/10/18 01:51:20 WYUZbVwF
相手の男もかなり酔っているのか、適当に相槌を打ちつつも全く関係のない話題で
ヴィラルの言葉を返す。ヴィラルもまた、その言葉に対して相槌を打つ。
端から見れば旧友同士の談笑にも見える、異様な光景を醸し出していた。
互いに酒の席での会話。明日になればその内容はおろか、相手の顔さえ覚えて
いないであろう。
それでも彼は、やりきれないその気持を、酒で紛らわす他は無かった。

酔いが回り、意識も朦朧とする中で、微かに歌声が聞こえた様な気がした。
意識を手放したのはいつ頃だったか。気が付くと既に夜は明けかけていた。
酒場の閉店と共に店主から追い出された彼は、いつもの様にとぼとぼと家路へと向かった。

毎日の鬱憤を酒で散らす為に通っていた酒場に、彼が他の目的を持って訪れる様に
なったのは、それから暫く後の事であった。

彼女は、一月ほど前からこの酒場で歌を歌っていたという。

ガラの悪い連中が比較的多く集まるこの酒場には似つかわしくない、
清楚で非常に美しい娘であった。
ひとたびステージに立てば、その容姿に違わぬ美しい歌声と共に金色の髪が
ふわりと軽く宙を舞う。

人は目に映った物、聞こえる音すべてを認識できる訳ではない。
脳が対象を認識した時に、初めてその存在を知るものである。
彼女の姿は、声は、その前からヴィラルの元に届いていたはずなのに、
それを認識するに至るまで、ひどく時間が掛かった様に感じた。
耳を澄ませば美しい歌声に、そして彼女の優しい笑顔に、その毎日の鬱憤も
いつしか薄れてゆく。酒が旨いと思い始めたのもその頃であった。
彼は、いつの間にか彼女の歌声を聴く為に、その店に通う様になっていた。

882:名無しさん@ピンキー
08/10/18 01:52:44 WYUZbVwF
しかし、間もなくしてその彼女は店から忽然と姿を消した。
店主に訊いた所、喉を患い歌声が出せなくなったので、解雇したのだという。
この街で、仕事を失った女が行きつく先は、そう多くはない。
嫌な予感がして、ヴィラルは彼女を探す事にした。

夜の街、ひときわ派手な通りの街頭に、彼女の姿はあった。
歌姫としての仕事を失った彼女は、その鳥籠の様な店の軒先に佇んでいた。

彼女は”商品”として売られていた。
こういった場に連れて来られた人間や獣人は、ただ器量の善し悪しで査定される。
良いものは慰みものに、悪いものは臓器に、いずれも商品として
裕福な者の手に渡ってゆくのだ。
そして彼女の場合は……、その容姿を考えればおのずとその見当はついた。

ヴィラルは、堪らずその店に足を踏み入れた。
しかし、店の男に事情を聞こうとするも、”商品”についての詳細など
教えて貰えるはずもない。
「ならば俺がその”商品”を買おう。幾らだ?」
ヴィラルがそう切り出すと、店の男は急に愛想を良くして彼を店の奥へと案内した。

店の元締めと交渉をすべく、奥へと案内されたヴィラルは愕然とした。

883:名無しさん@ピンキー
08/10/18 01:53:49 WYUZbVwF
そこには見知った男が居た。ギルドに何度か足を運んだ事のある男だ。
その男は、ギルドと密約を交わしていた密猟者団体の一人だった。
彼の所属する組織が見逃していた密猟者は、動物だけではなく
人をも狩っていたのだった。

男はヴィラルを一瞥すると、下卑た笑みを浮かべ、親しげに話し掛けてきた。
ヴィラルは、この男に殴り掛かりたい衝動を懸命に抑えていた。
此所はいわば敵地だ。揉め事を起こしては彼女の身が危うくなる。
それにこの場での交渉が決裂すれば、恐らく彼女と会う事は二度と出来なくなるだろう。

彼は、暫しの交渉の後、財産をかき集め、彼女を”買い取る”事となった。
その代価は、一介のハンターである彼にとって、決して安い額ではなかった。
だがヴィラルは、そんな大金を惜しげも無く支払うと、彼女を連れて一直線に帰路についた。
道中は重苦しい空気が漂い、互いに無言のまま口を開こうとはしなかった。

繁華街から暫く離れ、月明かり以外に光の見えない路地裏に、ヴィラルの住処があった。
そこは彼が睡眠を取り、僅かな所持品を置いておくだけの味気ない空間だった。

884:名無しさん@ピンキー
08/10/18 01:54:37 WYUZbVwF
部屋へ入り、明かりをつけると、改めて彼女がひどく怯えている事に気づいた。
目は虚ろで、体は震え、足元もおぼつかない。顔色も何処となく青ざめている。
ヴィラルが手を引いてはいたものの、歩いてここまで辿り着いた事が信じられない程だった。
「心配するな、俺は何もしやしない」
ヴィラルがそう言うも、彼女は顔を上げようとしない。

仕方ない、と、ヴィラルは彼女に毛布を渡し、ベッドで休む様に促した。
「生憎ベッドは一つしかないからな。俺は此所で休ませてもらう」
ヴィラルはそう言うと、部屋の隅に腰を下ろし、壁に凭れ掛かった。

「……本当に、何もしないのですね」
暫く時間が経って落ち着いてきたのか、彼女がようやくその重い口を開いた。
「当たり前だ。先程から何度も言っているだろう」
ヴィラルは壁に凭れたまま、静かに答えた。
すると彼女は、続けてこう訊いてきた。
「それなら何故、あなたはあんなに大金を支払ったのですか?私などの為に」

「君の歌声が、俺の荒んだ心を癒してくれた。それだけの価値はある。それに……」
彼は僅かに声をくぐもらせ、更に言葉を続けた。
「君があんな場所に身を置く羽目になったのは、恐らく俺の所為でもある。
こんな事で許しを乞うつもりは毛頭ないが、今の俺に出来る事はこれくらいしかない。」

そして、ぽつりと呟いた。
「……本当に、済まなかった。」

その言葉を最後に、この晩はそれ以上会話が続く事は無かった。
夜の静寂が、再び彼等を包み込んだ。

885:名無しさん@ピンキー
08/10/18 01:55:23 WYUZbVwF
翌朝、乗り合いガンカーの発着場に彼等の姿があった。
「君はこの町を離れろ。そしてどこでもいい、此所よりもましな土地へ行け。」
そう言うと、昨晩その財産の殆どを使い果たしたヴィラルは、
残りのなけなしの所持金を彼女に手渡した。
「俺はこの地で、けじめをつけなければならない。
それを終えたら必ず君の元へ向かう。君を解放した責任は負うつもりだ。」

ヴィラルはそう告げると、発着場を後にすべく、踵を返した。
本当はもっと伝えるべき言葉があったというのに。

「君の事を、愛してしまった」
この不器用な男は、たったこの一言が言えなかった。

すると、背後から彼を呼び止める声がした。
振り返ると、一輪の小さな白い花を持って駆け寄る彼女の姿があった。
「本当にありがとうございました。
私の名前はツーマ、貴方の事はいつまでも待っています。」
ツーマはヴィラルの手をとり、その花を手渡した。
彼女の方から手を触れてくれたのは、これが初めての事だった。

やがて、彼女を乗せたガンカーが遠ざかってゆく。
ヴィラルは、その車両が視界から消えるまで見送った。
そして、僅かに彼女の温もりが残るその手に握られた、花を見遣った。
何も持たぬ彼女が、道端で手折ったものだが、それでも彼はとても嬉しく感じた。

花の名前はシロツメクサ。花言葉は『約束』。
この二人が再び出会い、そして平穏な家庭を築くのは、もう少し先の話になる。

== 終 ==

886:名無しさん@ピンキー
08/10/18 01:56:47 WYUZbVwF
以上です。おそまつさまでした~
エロどころかお色気イベントすら発生しなくてすんません
フラグ的には嫁が輪姦されても良い感じもしたのですが
カプの幸せを優先させてしまった己に遺憾の念を禁じ得ません…ぬおお

多少の燃料にでもなれば幸いです あと今度くる時はエロイのかきたい

あと名前の所に通し番号を入れるのをすっかり忘れてましたすんません


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