天元突破グレンラガンでエロパロ8at EROPARO
天元突破グレンラガンでエロパロ8 - 暇つぶし2ch500:名無しさん@ピンキー
08/08/14 01:14:38 jx3Sxz9s
ヨーコとニアで姉妹愛、みたいな多元宇宙があったら素敵

501:名無しさん@ピンキー
08/08/14 07:33:35 ajrSR+0+
本編じゃ散髪以降まともに会話してないからなぁ

502:名無しさん@ピンキー
08/08/14 11:51:31 kdULDEJ/
映画でヨコニアヨコ期待
女の子がなかよくじゃれてるのって・・・ドキドキするぜ

503:名無しさん@ピンキー
08/08/14 17:35:39 j1xqbGqr
誰かの同人でエロはなしでシモニア&カミヨコが前提だけど
ヨコニアヨコな感じで二人がいちゃいちゃ仲良くしている話が合って激しく萌えたな
タイプの違う女の子が二人仲良くしている様って凄くいいな

504:名無しさん@ピンキー
08/08/14 20:45:05 L/NNrjZa
>>499
誰かそれをSSに(´Д`;)ハァハァ

505:名無しさん@ピンキー
08/08/15 11:58:33 kL8z7MWZ
ヨーコ「ん・・・わたしこういうの、苦手なのよね・・・」
ニア「そう、なのですか?・・・あっ」
ヨーコ「!だ、大丈夫?」
ニア「へ、平気です・・・でも、とってもきもちいい・・・
ぁ、そこ・・・」
ヨーコ「ここ?」

以上、女子風呂あらいっこ生中継でした

506:名無しさん@ピンキー
08/08/15 14:31:11 JrCfYYhi
>>505
生中継…だとう?
覗き穴はどこですか(*´Д`*)ハァハァハァハァ

507:名無しさん@ピンキー
08/08/15 16:19:35 XF0zDTax
覗き穴がなければ作ればいいんだよ!

というわけでシモンさんお願いします

508:名無しさん@ピンキー
08/08/15 17:39:29 kL8z7MWZ
風呂場の穴掘りはシモンにとっちゃ
トラウマなんじゃなかろうかw
尻的な意味で。

509:名無しさん@ピンキー
08/08/15 22:24:35 tZUllM1L
>>505
すごく…いいです…

510:名無しさん@ピンキー
08/08/18 06:26:40 iNgGsyJD
ヨコニア期待あげ

511:名無しさん@ピンキー
08/08/19 21:50:56 C24ntewG
ヨーコ「あっこら!だ、だめだってば・・・ひゃあ!」
ニア「ヨーコさんのおっぱい・・・やわらかくて、ふにふにしてて・・きもちいい!」

こうですかわかりません

512:名無しさん@ピンキー
08/08/19 23:58:47 sMmVoR/b
それはニアヨコだ

だがこれもいい

513: ◆Lpi7YUvTkQ
08/08/20 05:45:41 jza4UFFO
シモニアで短めの投下です

・エロ少なめ
・比喩でなく暑苦しい
・比喩の意味でも暑苦しい

514:『熱帯夜の攻防』
08/08/20 05:46:33 jza4UFFO
「……暑い」

照明の落ちた寝室は、熱帯夜の呼び名に相応しい熱気に支配されていた。
日が落ちてから既に五、六時間は経っただろうか。そろそろ日中の陽の名残が消えてもよさそうなものなのに、未だ夜風の吹く気配すらない。

「……暑い」
ベッドの上で部屋の主―ニアは再度力なく呟き、じわりと汗ばんだ額に張り付いた前髪を払った。
このときばかりは自分の髪質と毛量を疎ましく思う。
七年前のようにいっそばっさり切ってしまおうかとすら考えてしまうくらいだ。
普段はきちんとした寝巻を着ているのだが、今日ばかりはキャミソールに薄手のショートパンツという
ニアとしては少々大胆な出で立ちでベッドに横たわっている。が、それでも到底凌げそうにない暑さだった。
もそりと寝返りを打とうとして―ニアは小さくため息をついた。
この暑さにも負けずにニアの背中にへばりついて腕を回す男が、それを許してくれない。

「シモン」
暑さでふらふらする頭を上げて力なく呼びかけると、シモンは半ば虚ろな目で応えた。
鼻の頭の汗の粒を見る限り、人並みにこの暑さには参っているらしい。

「シモン、腕をどけて」
「ニア……クーラーつけよう」
背後からニアの肩に顔を埋めるようにして、シモンはさすがに暑さに参ったのか弱々しく呟いた。
吐息が当たってくすぐったい―と普段のニアなら言うところだが、今はただただ暑苦しい。愛しい男でも暑苦しい。
ニアの身体に回された二本の腕も、むき出しの白い太ももとすねに妙に絡んでくる脚もただただ鬱陶しい。
他の意図を感じ取る余裕などない。断じてない。

「クーラー?」
「うん」
「……やだ」
「何でー……」
提案を却下され、シモンは絶望の声を上げた。
「だって冷房の風、苦手なんだもの……」

螺旋王によって管理された城で十余年を過ごしたニアが、意外にも空調の風が苦手であることを自覚したのは少し前のことだった。
地上に身体が馴染んだから苦手になったのか、無自覚に苦手だったものを地上に降りたことで
初めて自覚したのかはわからないが、それはどちらでもいい。
あまり風に当たりすぎると体調を崩すこともあるため、自宅では極力空調のスイッチは入れないようにしているのだ。
そのことはシモンも了解しているはずだが、今日はよほど耐えかねたのだろう。

シモンは交渉の間もニアを背後から抱きしめ続け、汗ばむ髪に頬をすり寄せてすらいる。
「シモン、そんなに私にくっつかなければ、少しは涼しくなるんじゃない……?」
クーラーをつけるのを渋るのは、シモンが「暑い暑い」と言うにも関わらず、ニアにくっついて
離れないのが少々癪に障るということもあった。
そうでなければ、ニアも妙な意地を張らずに早々にリモコンに手を伸ばしていたかもしれない。


515:『熱帯夜の攻防』
08/08/20 05:47:16 jza4UFFO
(私もまだまだ子供っぽい……)
心にちょっぴりシモンに対する反省の言葉を浮かべたニアであったが、返ってきたシモンの言葉はそれに輪をかけて子供っぽかった。
「北風と太陽作戦遂行中なんだよ」
「なあに、それ」
「こうやって引っ付いてニアを蒸し焼きみたいにしたら、クーラー入れてくれるんじゃないかって」
「……」
がくり、とニアは脱力した。もともと脱力しきっているが。先ほどの反省は無論取り消しだ。
北風と太陽作戦とやらを告白して開き直ったのか、はたまた自棄になったのか、シモンはぎゅうぎゅうと圧し掛かるようにニアの身体を押さえ込んだ。
「シモン~、暑い~」
「俺も暑い~」
ニアはシモンの拘束から逃れようとじたばたともがくが、男の腕力と体重に敵うはずも無い。
結局お互い無駄に動いて、新たな汗をかくだけだった。


暗闇の中、暑さに耐えかねた男女のうめき声が響く。
ふとシモンの腕が、ニアの身体を解放した。汗ばんだ肌と肌の接触がなくなっただけで随分涼しくなった気がする。
ようやく遊ぶのをやめてくれたのね……とニアが安堵の笑みを浮かべたのも一瞬だった。
離れたはずのシモンの手はニアの肩をそろそろと這い、キャミソールの肩紐を捉えると一気に下ろした。
「きゃっ!」
ぽよん、と二つの乳房が布地から溢れて空気に晒された。無論ブラジャーなどつけているわけがない。
「シモン?」
「いや、北風と太陽の話ってさ、よくよく思い出したら旅人が一枚ずつ脱いでいく話なんだよな」
「え?」
「まだクーラーつけてくれる気にはならないみたいだし」
「だ、だからって私を脱がさないで……あんっ」
ニアが不満を言い終わる前に、シモンは汗ばんだ二つの膨らみをこね回すように揉み始めた。
「やだもう、シモン、やめてっ」
「ならクーラーつけて、ニア」
視界が利かない中、シモンは勘だけでニアの胸を弄んだ。下から持ち上げるようにむにむにと揉んで、
両の乳首を摘まむように引っ張っては離す。ぽよぽよと掌で感触を愉しみながら、調子はずれな歌すら歌い始めた。
「♪ぽ~にょぽにょぽにょ」
「シモン、それは本当にやめて……」


シモンの頼みをほとんど意地で無視して、何とか愛撫から逃れようと身をよじる。
乳房を揉む動きは、セックスの前戯というよりはふざけてじゃれ合っているときのものに近かったが、
それでも首筋に当たる吐息には別の熱が篭り始めたし、腰の辺りにはそろそろ硬くなり始めたものが当たっている。
「シモン、わたし汗かいてるから……ね?」
「ああ」
控えめな拒絶の意が伝わったのかと思ったのもつかの間、シモンはニアの身体を横抱きから仰向きにひっくり返して、
摘まんでいた乳首をぺろりと舐めた。
「ひゃっ!」
「大丈夫だよ、あんまりしょっぱくないから」
「そ、そういう問題じゃない、のに……っ!」
嬌声混じりの抗議の声をあげて、ニアは喉を仰け反らせた。両方の頂を戯れるように舌がつついたからだ。
大きな手が飽きもせずに汗ばんだ胸をぐにぐにと攻め、舌は鎖骨を伝って喉を這い上がる。
「さすがにこの辺はちょっと汗の味がする」
熱の篭った息は笑ったような響きを含んでおり、ニアは恥ずかしさで耳まで染まった。
シモンの汗の匂いは好きだ。だが、自分の汗の匂いを彼に嗅がれるのには抵抗があった。女としての品位に差し支える。
「シモン、やめてぇ……」
「やめないー」
軟体動物のような動きで胸を揉む手を制そうと掴めば、舌が肌を這い回る。
それを止めようと彼の頭を引き離しにかかれば、自由になった手が汗まみれの身体を撫で擦る。
しばらく腰と小さな尻を撫でた手は戯れにショートパンツの中に潜り込み、指先に引っ掛けるとキャミソールと同じように
脱がしにかかった。

516:『熱帯夜の攻防』
08/08/20 05:47:50 jza4UFFO
「もう、シモンっ! 私の負けだからっ」
ぺちんとシモンの手を叩くと、根負けしたニアはベッドサイドのリモコンに手を伸ばしてスイッチをいれた。
二十八度を示すリモコンをぱたんと枕元に落とし、自身もベッドに突っ伏す。
程なくして、部屋の空気がひんやりと冷え始めた。設定温度はさほど低くはないが、先ほどの蒸し風呂に比べれば天国だ。
ニアの隣に寝転んだシモンも喜びの呟きを漏らす。
「涼しい……」
「うん……」
火照った身体が冷えるにつれ、煮立った思考も冷静になる。
(なんだか私、バカみたい……)
必ず体調を崩すというわけではないのだから、妙な意地を張らずにさっさとこうしていればよかったのだ。
そうすれば今頃、ニアとシモンは快適な眠りの中にあったに違いない。
「シモン、ごめんね。早くクーラーつければよかったね」
傍らの男に素直に謝罪する。
シモンはきょとんとし、笑う。
「いや、俺としては思ったとおりになってよかったんだけどさ」
「え?」
寝巻代わりの黒のタンクトップを何故か脱ぎ始めたシモンに、ニアは怪訝な視線を向けた。
「初めからエッチしようって誘っても、この暑さじゃ断られるに決まってるだろ? 俺もさすがにこの暑さじゃきついし。
でもエッチのためにわざわざクーラーつけないだろ、ニアは」
「え?」
「俺が勝手に冷房入れるのも悪いしさ、どうしたら自主的につけてくれるかなって」
「え?」
「予想外に粘るからひょっとしたらダメかと思ったけど」
「そ、そのためだけの北風と太陽作戦だったの?」
「計画通り」
親指を突き立てて憎らしいほどの笑顔でシモンがそう告げる頃には、いつの間にやらニアのショートパンツは脚をするすると
伝い下ろされ部屋の隅にぽいと放られていた。

呆れて言葉も出ない。そんな回りくどいことをしなくても、真正面から誘われればニアはきっと拒まなかった。
身体に差し障りが無い限り、彼の誘いを断ったことなど殆どないのだから。
「……シモン、本当はちょっと違うんでしょ」
「ん?」
「本当はああいう風に、暑い中いちゃいちゃしてみたかったんでしょ」
「あはは。……まあ、それも少しあるかもな」
若干バツが悪そうに笑いながら、シモンがゆっくりと圧し掛かる。
その背に腕を回しながらニアはふと思い返した。子供の頃読んだ絵本では、確か旅人は服を脱いだ後水浴びを始めたのではなかったか。

「……シモン、私やっぱりシャワー浴びてくる」
「えー」

バスルームに消えるニアを見送りながら、シモンはリモコンを手に取り室温を二十三度にまで下げた。
二十八度では、たぶん足りなくなるだろう。今夜は熱帯夜とは別の意味で「熱く」なるから。
思惑通りに事が運んだこともあり、シモンはにんまりと笑みを浮かべた。




517:『熱帯夜の攻防』
08/08/20 05:48:19 jza4UFFO
翌日。
「へっくし」
総司令室でくしゃみをしたのは、この部屋の主―シモンだった。ニアではない。
「珍しいですね、総司令が風邪を召されるとは」
傍らのロシウが、厳しいながらも心配そうな表情を見せる。
「ああ、ニアのやつ酷いんだもんなあ」
「ニアさんが?」
「ああ」
シモンは深々と腰掛けた椅子に仰け反り、愚痴をこぼした。
「ニアがな、目が覚めたら俺の分のシーツまで剥ぎ取ってぐるぐるに包まって寝てたんだ。
クーラーのタイマー入れ忘れて部屋も冷えてるのに、俺は素っ裸でベッドに転がされてたんだぞ?」
「ニアさんは冷房にあまり強くないと聞いていますが」
「う」
「シモン総司令。そういうのは自業自得というんです。そして」
「うわっ!」
どすん、とシモンのデスクの上に新たな書類の束が置かれる。未決済の案件が文字通り山盛りだ。
「これも自業自得の一つの姿です」
「……」
「がんばりましょう」
「……はい」

快適な温度に保たれた総司令室で、二つの自業自得のツケに苦しみながらシモン総司令の一日はすぎていく。




518:名無しさん@ピンキー
08/08/20 05:51:31 jza4UFFO
投下終了。
扇風機にすればケンカにならずに済んだんじゃないかと思う。

519:名無しさん@ピンキー
08/08/20 08:16:30 TgKVK2Co
GJ
しかし扇風機付けっぱなしで眠ると命に関わるで

520:名無しさん@ピンキー
08/08/20 11:05:09 2R9QHXHG
GJ
ぽにょぽにょ歌いだした総司令に吹きそうになったw

521:名無しさん@ピンキー
08/08/20 11:09:40 lhXTZQ5+
GJ!
いつもノロケられるロシウ乙
シモンさんのウザさ大爆発ですねw

522:名無しさん@ピンキー
08/08/20 11:50:39 07kvme/T
GJー!
夏場でもあいかわらずバカップルですねww
シモンさんの策士っぷりに吹かざるを得ない
その情熱を仕事に向けないあたりロシウも苦労するなw

523:名無しさん@ピンキー
08/08/20 15:29:24 3sNJKCjG
次はシモダリ頼む

524: ◆Hl.YLQdY66
08/08/20 18:01:29 ym0z7Vwv
戻ってきたところにGJなシモニアが。ぽにょぽにょGJ。
触発されて、エロは控えめですが暑苦しいシモニアを投下。
季節は冬の寒い時期という事で。
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その日のニアは少し様子が違っていた。
「はうぅ…寒…」
その様子を隣でココ爺が心配そうな面持ちで見張っていた。
「あ…。大丈夫よ、後で少し横になれば元気になるから」
ニアもココ爺も、風邪なんだろうと薄々気づいていた。
しかしニアはシモンの為に夕飯を用意しに行く気満々だった。
いくらココ爺が行くのを止めても、無駄な事だった。
「…」
「…ココ爺?」
ココ爺が差し出した手の上にはニンニクが乗っていた。
「これを私にくれるのね?ありがとう!」
そろそろ夕方になる。早くシモンの家に行って用意をしなければ。
ニンニクを手に、ニアはココ爺に行ってきますと告げシモンの家へ向かった。
風邪に効力のあるニンニクは、ニアに食べてもらおうというつもりでココ爺は渡したのだが…。

525: ◆Hl.YLQdY66
08/08/20 18:02:46 ym0z7Vwv


「はぅー、ダメダメ!しっかりしなきゃ…」
寒気とダルさからか、調理の手は全くスムーズに動かない。
早くしなければお腹を空かせたシモンが帰ってくる。
「せめて…これだけでも……」
その言葉と同時に、ニアの体は床へと崩れ落ちた。

それから暫くして、ただいまーというシモンの声が部屋中に鳴り響く。
「…?」
返事がない。
「ニア…?」
靴があるのに返事がない。どうしたんだろうか?とキッチンの方へ歩み寄る。
「ニー……アッーーーーーー!!!?」
倒れているニアの姿を見て、シモンは驚愕した。
「ニア…、ニアーーっ!どうしたんだ!ニア、ニアっ!!」
彼女の体を抱き起こしても、何も反応は無かった。


頭がスーっとする。気持ちいい。
そんな感覚と同時に意識が戻ってきた。
(……あれ、私……)
確か、シモンの家でご飯の用意をして…いた、筈なのに…。
「ひもんっ!!」

526: ◆Hl.YLQdY66
08/08/20 18:04:09 ym0z7Vwv
それまで反応の無かった体が急に起き上がった。
「あ、ニア…。駄目だ、まだ寝てないと」
起き上がったと同時にその体はすぐに倒された。
「ダメじゃないの、シモン。まだご飯出来てないの」
「駄目だ。ニア、お前風邪引いてるだろう?何で無理なんかしたんだ」
ニアはあの日からずっと心に決めていた。
シモンのご飯を作る事が私の仕事だと。
ニアの作ったご飯を食べるとシモンは幸せそうに微笑んでくれる。
義務とかではなく、ただシモンを喜ばせたくてご飯を作りたいのに。

「ダメなのっ…!私シモンにご飯作ってあげなくちゃダメなのっ……!」
風邪のせいからなのか、思考がめちゃくちゃになってる事は自身で分かってはいた。
「私…シモンに…、シモンのご飯はっ……」
びたん、と頬を叩かれ、それと同時に口に柔らかい感覚が入ってきた。
「ふっ…?ィモ…ン…」
いつもと同じあたたかいシモンの口。
でもいつもと何かが違う……。
「にんにく…?くさい…」
「ニアの作ってくれたご飯ならもう食べたから。な、俺は大丈夫」
作ったご飯……といっても、唯一出来たのはココ爺から貰ったニンニクの丸焼きだけだ。
「あれを食べたの…?」
どうりで臭い筈だ。
しかしニンニクだけって…だけしか作ってあげられなかったのに…。
「ニア、もうちょっと待ってて」
そう言ってシモンはニアの体を落ち着かせると、キッチンの方へと消えていった。

527: ◆Hl.YLQdY66
08/08/20 18:06:08 ym0z7Vwv

(にんにくだけ…にんにく…)
ニンニクだけで満足する筈が無い。もっとちゃんとしたものを作りたいのに。
ずっとそんな思いがグルグル回っていた。
「…?」
ニアの鼻に、優しく温かく、美味しそうな匂いが漂った。
「ニアっ、出来たよ」
シモンが運んできたのは、土鍋に入ったおかゆだった。
「シモン…?これ…今作ってたの…?」
蓋を取り、おかゆを少しすくってフーフーと冷ますと、そっとニアの口に運ぶ。
ニアは躊躇する事も無く、ぱくっと一口で食べてしまった。
「…おぃひい……」
「まずくない?美味しいか?…なら良かった」
「…あ、私食べ……。シモンだってまだ食べてないのに…!」
またフーと冷ましてニアの口に運ぶと、自動的にぱくっと食べてしまう。
「ダメよシモン。私だけ食べるなんてそんな!」
「俺はニアが作ったのを食べたから大丈夫」
「でもっ…もぐもぐ…。そんなのずるい!私モグ…何もしてあげてないのに…」

大きい手が、ニアの頭をぽんぽんと叩く。
「ニアが俺を喜ばせたいように、俺だってニアを喜ばせてあげたい。って、それだけだよ」
「シモン…」
「こういう時はもっと甘えて、もっと俺を使っていいんだよ」
「シモンっ…!」
涙を目に溜めながら、シモンの与えてくれるおかゆを食べるニア。
ニアのお腹もいっぱいになったが、ニアの喜ぶ顔を見てシモンも幸せでいっぱいになった。

528: ◆Hl.YLQdY66
08/08/20 18:08:33 ym0z7Vwv

「シモン、本当にありがと。とっても美味しかった」
べッドの横でシモンはずっとニアの手を握っていた。
「シモンの手…温かい」
「ニア、寒くないか?」
「まだ少しだけ寒気はするけど…シモンがいてくれるから大丈夫よ」
握ってくれているシモンの手は温かく、とても安心する。
「なあニア。体くっつければ…もっと暖かくなると思うんだけど」
「うん?でもあまりくっつくと、シモンに風邪うつしてしま……シモン?」
するするっとシモンの手がニアの服の中へ入りこむ。
まだ何も返事はしていないのに、ベッドの中へお邪魔するシモン。
「もうっ、うつるって言ってるのにっ…!」
肩紐もずらされ、あられもない姿になるが、力も入らなく抵抗すら出来ない。

「昔の人はこうやって体を暖めるって、アニキだって言ってたぞ?」
「そんなの…知りません」
シモンの体が熱いからか、ニアも段々火照ってくる。
そのせいで何だか抵抗する気すら起きなくなってきてしまった。
なのにまだ、布団の中でモゾモゾとシモンが動く。
「シモっ…今日はダメです…っ」
「ん…、だから今日は暖めてるだけ…」

529: ◆Hl.YLQdY66
08/08/20 18:10:11 ym0z7Vwv

いつの間にかニアもシモンも、着るものは剥ぎ取られて身一つになっていた。
「そこはおっぱいです…」
「うん、ちょっとだけだから、な?」
何がちょっとだけなの…と思いつつも
ニアもシモンの体にぎゅっと抱きつき、温もりを感じていた。
「シモン…そういえばあなた、にんにく…」
ニアがこんな状況にも関わらず、シモンが精力的なのは……。
「気のせいじゃないか?」
「むぅ…気のせいじゃない…」
さらにギュっと羽交い絞めするかのように、シモンの体を強く抱きしめた。
「うげっ…、きつ…きついよニア…」
「今日はしてあげられないから、だから、いつもよりくっついてあげてるの」
ニアの胸はシモンの胸で押しつぶされて、感触を楽しむ事は出来ないが
「ん、しない分は妄想でカバーするから大丈夫」
くちゅ、とニンニクのにおいがまたニアの口内へ進入する。
「ぅんっ…、くさい…シモン…」

翌朝、家はニンニクの臭いで満たされていた。

530: ◆Hl.YLQdY66
08/08/20 18:11:25 ym0z7Vwv
以上です。今度は涼しいものを投下出来るよう努力します。

531:名無しさん@ピンキー
08/08/20 18:16:55 VQEcTpYP
ロシニアでエロエロな話希望

532:名無しさん@ピンキー
08/08/20 18:53:46 ExLDzKoF
なんという真夏のあつくるGJ2連発

533:名無しさん@ピンキー
08/08/21 01:59:30 7tWS1xBq
2作ともGJ~
バカップルなシモニア好きだ。でも逆に一度本格的にケンカをさせてみたいな

534:名無しさん@ピンキー
08/08/21 15:10:22 Ji+2uz36
昨日は、王道と不条理系のシモニア祭りでしたね

535:名無しさん@ピンキー
08/08/21 17:05:48 6FQuELoh
>>531
密かにニアの事を恋い慕い続けていたロシウ。
ある日ロシウはニアの白い首筋に、シモンのつけたキスマークの痕を見つけてしまう。
それを見た瞬間感情が抑えられなくなりニアをその場で抱きしめる。
突然のロシウの行為に頭がついていかずキョトンとし戸惑うニアに
ロシウはそのまま想いを告げ、「ニアさん、僕は…あなたが欲しい」と言って
ニアを強引に押し倒す。
ロシウがニアに唇を重ねようとした時に漸く事態を把握したニアが抵抗を見せるが
本気のロシウを振り払う事ができずそのまま口付けされてしまう。
その瞬間シモンの顔が浮かび涙を滲ませ切なげに顔を歪ませるニア。
「そんな顔をしても無駄ですよ…。僕は、これ以上自分を抑える事はできない」
そしてニアの首筋に顔を埋め、シモンのキスマークを消すように同じ場所を吸うロシウ。
感じているのかニアの唇からは「あっ…」とか細い声が漏れる。
(いつもこんな声をシモンさんに聞かせているのか)そう思ったらますます堪らなくなり、
もっとニアの甘い声を聞きたいという欲望も相まって
嫌がり必死にもがくニアの首筋に顔を埋めたまま、豊かな胸元に手を滑らせる。
想像していたよりずっと柔らかな胸の感触にロシウは…。


小説なんて書けないからたんなる妄想あらすじ。

536:名無しさん@ピンキー
08/08/21 22:48:57 U3w6idyV
なんという生殺し

537:名無しさん@ピンキー
08/08/21 23:40:21 nU0F4Ac5
誰か続きを…

538:名無しさん@ピンキー
08/08/22 00:40:41 cO1a2/3/
最後まであらすじを書いてもらおうか

539:名無しさん@ピンキー
08/08/22 01:03:13 7IBnZjYc
想像していたよりずっと柔らかな胸の感触にシモンは…。
ニア「あんっ・・・シモンっ・・・、やめてっ・・・・」
シモン「へっへっへっ、ここがいいのんか?ここがいいのんか?」

想像していたよりずっと柔らかな胸の感触にヴィラルは…。
ニア「いたぃっ・・・ヴィラルっ・・・、爪・・・痛いのっ・・・」
ヴィラル「ぐへへ、ここがいいんだな、ここがニア姫様はいいんだな?」

想像していたよりずっと柔らかな胸の感触にカミナは…。
ニア「いやっ・・・アニキさん・・・、暑苦しいっ・・・」
カミナ「ヒョー、ここか?ここがたまらねえんだな!!」

想像していたよりずっと柔らかな胸の感触にキタンは…。
ニア「あのっ・・・キタンさん・・・、私よくわからなくって・・・」
キタン「ああん?ここらあたりが感じるだろ?感じねえか?」

想像していたよりずっと柔らかな胸の感触にロシウは…。
ロシウ「あの・・・ニアさん・・・、やめっ・・・」
ニア「だめです、まだまだこれからですロシウ!ほらっ、もっとこうです!!」

540:名無しさん@ピンキー
08/08/22 01:06:09 LFgGX3Gz
総受け厨はキモイ

541:名無しさん@ピンキー
08/08/22 01:13:50 BCH3y3N5
ロシウいつの間にか立場が逆w

542:名無しさん@ピンキー
08/08/22 01:38:28 b9tHZytp
>>539
ロージェノムVer.とアーテンボローネタを入れないお前のサービス精神のなさに失望した
あと飛影はそんなこと言わない

543:名無しさん@ピンキー
08/08/22 03:04:52 L8HjtWd8
飛影?

544:名無しさん@ピンキー
08/08/22 04:36:52 pi465Au6
想像していたよりずっと柔らかな胸の感触にロシウはいよいよ己を忘れ、
夢中になってニアの胸を弄った。
始めは鷲掴みにし揉みしだいていた手の動きが徐々に細やかになって行き
胸の突起を擦る様に指が這う。
その度にニアの体がびくりと震え、息が荒くなっていく。
「やめて…こんな事は…駄目、です…ロシ……これ以上は…」
ニアは息も絶え絶えに必死に懇願しようとするが、
シモンに開発されていた身体はロシウの愛撫に敏感に反応してしまい
思ったように言葉が紡げない。
「ああ…っ…」
服越しでも分かるくらいに主張するようになった胸の尖りを
ロシウが摘んだ瞬間、一際大きな声でニアが鳴いた。
シモンに聞かれるのですら未だ恥ずかしいこの声を、シモン以外の人間に聞かせてしまった。
その羞恥からニアは唇を噛む様にしてロシウから顔を反らした。
「ニアさん、あなたがいけないんだ。あなたが…」
ロシウは苦しげにニアを見つめ静かに呟いた。
「あなたが、僕にまで、あんな風に笑いかけるから…。あんな無邪気な…」
そこまで言うとロシウは口を噤み、ニアのスカートのスリットの中に手を滑り込ませた。
突然太股を撫で回され、ニアは驚いたように目を見開いた。
ロシウの手は太股の内側を上に向かってゆっくり這い、そしてついに触れてしまった。
禁忌の場所に。
「…濡れてる」
そう呟いたロシウの声は明らかに興奮していて、ニアの知らないものだった。


小説なんて書けないけど>>535の妄想あらすじの続き。


545:名無しさん@ピンキー
08/08/22 11:20:57 cO1a2/3/
いいぞ、もっとやれ

546:名無しさん@ピンキー
08/08/22 14:35:15 wGElDvGi
もっとやれ!ロシウせつねー!

547:名無しさん@ピンキー
08/08/24 08:11:43 8p2ggDkk
学園漫画のシモンはヨーコの乳に挟まれたり
ニアの股に挟まれたり羨ましいかぎりだな

548:名無しさん@ピンキー
08/08/24 11:36:12 CTsfHmGC
俺がシモンに求めていたモテ方はああいうのじゃないのに……

549:名無しさん@ピンキー
08/08/24 14:38:05 0O6YGb2m
わかるぜ相棒…同人的な楽しみをする漫画だなあれは

550:名無しさん@ピンキー
08/08/24 16:48:50 K6gy4ILJ
一言で言えばスターダム系が望ましい>シモンのモテ方

551:名無しさん@ピンキー
08/08/24 16:58:36 arSCtpgF
いちご100%の真中みたいなシモンは見たくないな…

552:名無しさん@ピンキー
08/08/24 17:49:19 kTO1zdi+
漢ならではの優しさがあって、ふとした優しさに皆が惹かれていく
しかしニアしか見えてないので、周りから惚れられてるのに気付かない
そんなシモンが理想的だったがな

553:名無しさん@ピンキー
08/08/24 18:08:22 FT2AwXbT
おまえらシモンにどんだけ幻想抱いてるんだよw

554:名無しさん@ピンキー
08/08/24 18:22:18 Q3K7QmWb
>>552
そんないかにも女が好きな主人公像なシモンもげんなりだ。
不器用で全くもてない冴えないシモンだからこそ
本編のニアとの恋愛も味が出てくるのに
彼は超モッテモテ男だけど彼女に一途過ぎて無数の矢印に気づかないの☆なんてのは
シモンでもなけりゃグレンキャラでもねーよw

555:名無しさん@ピンキー
08/08/24 18:32:52 +NJvkHKa
どうでもいい

556:名無しさん@ピンキー
08/08/24 20:05:16 ui9p29Rf
ヨーコがシモンに乳を押し付けてるのは納得いかん
カミナだったらいいというわけでないがー…あー。
違うんだ。うまく言えないがヨーコは乳を武器にしちゃいかん

無自覚なのがいいんじゃないか

557:名無しさん@ピンキー
08/08/24 20:20:36 2+3JFHvM
無自覚に見えたよ

もしくはシモンをダシにしてカミナを釣る戦法

558:名無しさん@ピンキー
08/08/24 20:28:45 4lPeiW5k
多元宇宙の一つと思えばあんな馬鹿っぽい学パロもありだw
キャラの外見と名前を借りただけの別物みたいだけど
本編と切り離して考えれば問題なし

559:名無しさん@ピンキー
08/08/24 21:06:45 rD/1nrip
エロパロと思えば楽しいもんじゃないか
シモンは最初はモテないとかハーレム主人公のありがちなキャラだし

560:名無しさん@ピンキー
08/08/24 21:21:57 EpMs2f3w
お前らがどんだけシモンを好きなのかはよーく分かったwwwwwwwww





思わず、あれ・・・801板だったっけ。と勘違いするくらいに

561:名無しさん@ピンキー
08/08/24 21:24:15 vhAJgEHv
シモンというかグレンキャラみんな好き
勝ち組ダヤッカだけちょっとむかつく

562:名無しさん@ピンキー
08/08/25 12:16:02 coueweF1
スターダムってコレか。

ご存知ないのですか!?
彼こそアニキの死を乗り越えてチャンスを掴み、スターの座を駆け上がっている超螺旋系シンデレラボーイ、シモンちゃんです!

563:名無しさん@ピンキー
08/08/25 18:02:41 9uYkR+p3
超銀河シンデレラボーイでいいんじゃないか

564:名無しさん@ピンキー
08/08/25 18:06:47 tHPw8zJ7
これをグレンキャラに改編してくれ

249名無しさん@ピンキーsage2008/08/25(月) 15:25:42 ID:H0gKEwRe
孝雄はクラスで一番美人の麗佳に恋していた。
芸能プロダクションにスカウトされた事まである麗佳と、
バレンタインで未だに身内以外からチョコを貰えない自分とでは
月とすっぽんのようなもの。
まさに高嶺の花である麗佳と恋人同士になるのは絶対不可能だった。
どうせ付き合えないのならせめて、麗佳のあの、完璧なボディーを味わいたい。
孝雄はそう考えた。
水泳の授業の時に見たスレンダー体型だけど胸だけ豊満な麗佳の身体…。
思い出しただけでペニスに血が集まり、勃起したので孝雄はとりあえず一回抜いた。
そして孝雄は次の日麗佳を体育館倉庫に呼び出した。
「なによ、こんな所に呼び出して…けほっ。いやん、埃っぽい」
孝雄は無言で麗佳に襲いかかりそのまま馬乗りになった。
「痛いっ!ちょっと、頭打ったじゃない!なによいきなり…」
孝雄はさらに無言でそのまま麗佳のスカートを捲った。
「いや!なにする気?!」
そのまま麗佳のパンツをするする脱がすと孝雄は全裸になった。
そして麗佳の股の間の穴にそのままペニスをねじ込んだ。
「ああああんっ」
麗佳が叫ぶ。
スパーンッスパーンッ
孝雄が激しく腰をふり肉と肉がぶつかり合う音が高らかに響く。
「うっ、出る…」
あまりの気持ち良さに孝雄は麗佳の中にそのまま射精してしまった。
「いやあああ!」
麗佳の悲痛な叫び声が倉庫内にこだました。
ひくっひくっと泣いている麗佳を見て孝雄は我に帰り慌てた。
「ごめん…、ごめんな、俺なんて事を…」
「責任…」
「え?」
「赤ちゃんできたら責任とりなさいよ!」
上目使いで顔を真っ赤にし怒ったような照れたような表情で恥じらいがちに孝雄を見つめる麗佳。
「それって…」
「なによ。後腐れある女は抱きたくないの?私の処女奪ったんだからこのくらい当然でしょ」
文句を言うように言う麗佳がやけに可愛くて孝雄は麗佳をだきしめた。
「高校卒業したら結婚しよう!麗佳!」
「うん!」

-happy end-


565:名無しさん@ピンキー
08/08/25 18:50:46 DIATbleY
>>564
ほい。

すしおはクラスで一番美人のロージェノムに恋していた。
芸能プロダクションにスカウトされた事まであるロージェノムと、
バレンタインで未だに身内以外からチョコを貰えない自分とでは
月とすっぽんのようなもの。
まさに高嶺の花であるロージェノムと恋人同士になるのは絶対不可能だった。
どうせ付き合えないのならせめて、ロージェノムのあの、完璧なボディーを味わいたい。
すしおはそう考えた。
水泳の授業の時に見たスレンダー体型だけど胸だけ豊満なロージェノムの身体…。
思い出しただけでペニスに血が集まり、勃起したのですしおはとりあえず一回抜いた。
そしてすしおは次の日ロージェノムを体育館倉庫に呼び出した。
「なによ、こんな所に呼び出して…けほっ。いやん、埃っぽい」
すしおは無言でロージェノムに襲いかかりそのまま馬乗りになった。
「痛いっ!ちょっと、頭打ったじゃない!なによいきなり…」
すしおはさらに無言でそのままロージェノムのスカートを捲った。
「いや!なにする気?!」
そのままロージェノムのパンツをするする脱がすとすしおは全裸になった。
そしてロージェノムの股の間の穴にそのままペニスをねじ込んだ。
「ああああんっ」
ロージェノムが叫ぶ。
スパーンッスパーンッ
すしおが激しく腰をふり肉と肉がぶつかり合う音が高らかに響く。
「うっ、出る…」
あまりの気持ち良さにすしおはロージェノムの中にそのまま射精してしまった。
「いやあああ!」
麗佳の悲痛な叫び声が倉庫内にこだました。
ひくっひくっと泣いている麗佳を見て孝雄は我に帰り慌てた。
「ごめん…、ごめんな、俺なんて事を…」
「責任…」
「え?」
「赤ちゃんできたら責任とりなさいよ!」
上目使いで顔を真っ赤にし怒ったような照れたような表情で恥じらいがちに孝雄を見つめる麗佳。
「それって…」
「なによ。後腐れある女は抱きたくないの?私の処女奪ったんだからこのくらい当然でしょ」
文句を言うように言う麗佳がやけに可愛くて孝雄は麗佳をだきしめた。
「高校卒業したら結婚しよう!麗佳!」
「うん!」

566:565
08/08/25 18:51:33 DIATbleY
ちょwww
中途半端にスマソwwwwww

567:名無しさん@ピンキー
08/08/25 19:49:24 q/zyNkRH
グレンの男キャラに当てはめにくいな…

そうだ。男女逆転すれば!

……

女キャラの方が漢らしいよorz

568:名無しさん@ピンキー
08/08/25 20:28:38 123A9B8n
>>565
ちょwww
すしロジェかよw


569:名無しさん@ピンキー
08/08/25 20:36:00 9uYkR+p3
しかし昨日のロフトイベントを参考にすると
すしおの愛は

吉成弟>ロージェノム>(越えられない壁)>シモンその他

って感じだったな

570:名無しさん@ピンキー
08/08/27 02:23:04 StylpOuq
吉成・すしお・ロージェノムのどりどり三角関係

571:名無しさん@ピンキー
08/08/27 18:40:47 P77P45vG
そういえば、ここの人も時々ファイル置いてた天元突破うpろだが
8/31にレンタル元の鯖整理でまっさらに初期化されるそうなので、
なんか必要なデータあったら回収しておいた方がいいですよ

572:名無しさん@ピンキー
08/08/29 06:59:58 qWu5Xhk3
保守

573:名無しさん@ピンキー
08/08/29 10:27:04 3YIBBlsN
そういえばこのスレ保守レスがついたことほとんどないな

574:名無しさん@ピンキー
08/08/29 13:14:35 h2vOke10
1スレ目はよくなかったっけ

575:名無しさん@ピンキー
08/08/29 21:26:28 eLYmoFxq
>>574
1スレ目というか放送終了前というか

576:名無しさん@ピンキー
08/08/30 01:10:01 xOFYnuuF
放送後半になってようやく盛り上がってきて終了後に怒涛の加速
本編前半は良くも悪くも妄想の余地がないから過疎ってたのかね

577:名無しさん@ピンキー
08/08/30 01:18:10 2eLBgICo
1スレ目って
記憶だけで言ってみるけど

ヨーコハァハァ
兄貴×ヨーコSS
三姉妹ハァハァ
キヤル×定時王SS
アディーネ様ハァハァ
ヴィラル女だったら萌えキャラじゃね?
アディーネ様ハァハァ
アディーネ様×公M王SS
女定時さんハァハァ
大人ニアハァハァ
アンスパ×ニアSS
(ここで最終回)
シモニアSS
シモニアSS

みたいな構成じゃなかったっけ
最終回直前まですごく流れ遅かったのは憶えてる

578:名無しさん@ピンキー
08/08/30 02:26:55 xOFYnuuF
シモニアSSは最終回前にも何回か投下されてるな

579:名無しさん@ピンキー
08/08/30 02:36:49 dXceVnvS
そしてシモダリに目覚めた俺

580:名無しさん@ピンキー
08/08/30 04:19:56 CHei4ERr
3部で美しく成長したダリーに一目惚れして
シモダリというかダリシモ展開をかなり期待していたのに
結局ほとんど絡みなくて残念だった

581:名無しさん@ピンキー
08/08/30 06:00:40 wVEXuh14
そんなんやってるヒマないわw

582:名無しさん@ピンキー
08/08/30 12:25:08 EGSv7b2o
話蒸し返すけど学園編のシモンのモテ方が気に入らないのって、
アバンみたいな感じになったからモテるとかじゃないと駄目って事?
男性読者が好意的なモテ方ってヘタレか自信満々の高スペックかの二極なんだろうか。

583:名無しさん@ピンキー
08/08/30 12:38:38 k7Cso6Y7
>>582
パラレルだから仕方ないといえばそうなんだが、
モテ方どうこうより、キャラ大事にしろよってのが強いかも。シモンだけじゃなくて全体的に性格に違和感がある。

584:名無しさん@ピンキー
08/08/30 21:58:59 Kl4Wpivk
>>583
コンプエースのマンガのこと?
皆そんなにキャラ変わってたかなあ?

585:名無しさん@ピンキー
08/08/30 22:07:29 2eLBgICo
よくわからんが、シモンが男らしさを発揮して周りの女がキャー本当は素敵だったのね!
と見直された上でモテるのならおkで
頼りないショタのままで愛玩動物的に弄り回されるのは不可ということか

586:名無しさん@ピンキー
08/08/30 22:23:30 6LtiMQke
まぁグレンラガンはやっぱりアニメ本編の熱さがあってこそ
ひとりひとりのキャラの魅力がたつんじゃね?

パラレルではやっぱそこまでグレンらしさはのぞめないかも
それはそれとして楽しめる人もいるし、無理な人もいるってことかな

587:名無しさん@ピンキー
08/09/01 01:05:40 YDUic06F
ショタシモンとアバンシモンの二重人格物とか。
周りが人格ころころ変わるシモンに振り回されるコメディ物だったり、
アバンシモンが(スパネメに繋がるような)悪人格と設定して
「お前が出来ない事を代わりにやってやるよ(笑」と
ショタシモンを苦しめる原典ジキルとハイドに忠実なのだったり。

588:名無しさん@ピンキー
08/09/01 01:59:31 1NnTj/0G
人格交替で肉体年齢まで変わったら大変だろう

589:名無しさん@ピンキー
08/09/01 08:29:47 HOyTSFYp
ゴージャスアイリーン。
あれは人格交替じゃなくて人格変化だっけ。

590:名無しさん@ピンキー
08/09/01 13:08:56 OHgKjy80
そんなめんどい設定作らにゃならんのなら、素直にアニキハーレムあたりを妄想したほうが楽なんじゃないかw

591:名無しさん@ピンキー
08/09/02 00:01:29 XmbTRTN4
一番ラクだし想像し易くもあるな
ただアニキじゃニアは食べられない

592:名無しさん@ピンキー
08/09/02 00:04:01 jQINPOzL
楽ではあっても楽しくないんだろ、
楽しかったらとっくにSSになってるだろうし。

593:名無しさん@ピンキー
08/09/02 00:32:00 LWNzC8S5
>>591
男一匹があるじゃないか

でも理事長のほうがアニキを食いそうだな

594:名無しさん@ピンキー
08/09/02 00:41:31 kiZ8jDYt
男一匹のアニキはどっちかといえば状況に振り回される立場だからな
あんまりハーレムって感じがしない

幼馴染の傭子とベタなラブコメカップルになるくらいが関の山というか

595:名無しさん@ピンキー
08/09/02 10:01:59 0o+/7A8z
モテモテアニキは萌えないな
シモンはモテると萌えるな なんでかな

596:名無しさん@ピンキー
08/09/02 10:09:38 W/gwvL1b
アニキは女にデレデレするトコはあんまり見たくないが、シモンだと、ちょっと見てみたい。
そんな違いだろうか。

597:名無しさん@ピンキー
08/09/02 10:36:33 o6ypSlJk
シモンはモテてもシラケるけどなあ。
でもアニキがモテモテでもエロくなさそうなのはある。

598:名無しさん@ピンキー
08/09/02 13:14:12 Hu3VBb5W
グレンラガンで違和感なくモテそうなのはアイラックとダヤッカくらいだな

エロそうなのはガチで女を沢山飼い慣らしていたロージェノム関係だな

599:名無しさん@ピンキー
08/09/02 16:02:52 LWNzC8S5
つまりロージェノムによる女キャラハーレム

そしてちゃっかりその中に混ざるすしお

600:名無しさん@ピンキー
08/09/02 18:19:36 J2GMUFND
エロはロージェノム、あとアニキもか?
むっつりスケベ&ラッキースケベはダントツでシモンだな
ロシウはスケベなのかエロなのか分からんから未知数

601:名無しさん@ピンキー
08/09/02 19:04:30 AnQNRgpf
ロシウみたいな奴に限って
意外に女食っていたりするんだよ

602:名無しさん@ピンキー
08/09/02 19:30:58 r17sfyy3
>>598
アイラックは隙を見て女性に声かけてはいるけど成果イマイチらしいからなぁ

603:名無しさん@ピンキー
08/09/02 20:43:18 XzYqWQn7
中途半端に見た目がいいと本気に思われなくてあしらわれてしまうのだよ
女からしてみても断っても他に選択肢多そうだと思われる
かといってあんまりがっついてもダメだし

図体でっかいくせにちょっと困ったような顔で告白されたりするとグっとくる

604:名無しさん@ピンキー
08/09/02 21:22:32 QZ0zOSyB
まんまダヤッカのことじゃないか

605:名無しさん@ピンキー
08/09/02 23:38:26 Hsp6duHk
あの顔はそのためにつくってるのか
中の人いわくむくんだ力石らしいが

606:名無しさん@ピンキー
08/09/03 00:08:09 8wJ8U8GP
ダヤッカはなんていうか「~も良いよねー」って
2番目候補っぽいイメージがある

あと、ある程度恋愛のある女に人気はありそう

607:名無しさん@ピンキー
08/09/03 00:17:43 gB2+QdkJ
ダヤッカは
若い頃男に理想を追い求め沢山泣きを見て
恋愛に疲れ果てた女が最終的に行き着く癒し

608:名無しさん@ピンキー
08/09/03 00:23:38 lc5JNGs3
女に都合がいい男って事だな。

609:名無しさん@ピンキー
08/09/03 00:39:23 vJU7ZpmG
ダヤッカは絶対的な安心感と包容力があるんじゃねえか?
シモン・アニキ・キタンとは違うものがダヤッカにはある

610:名無しさん@ピンキー
08/09/03 10:36:06 TLEbJvcY
>>609
しかしそれ故男としての魅力が欠けている

611:名無しさん@ピンキー
08/09/03 11:23:16 VppUVQov
包容力は男としてかなりポイント高いと思うぞ

男としての魅力じゃなくて雄としての魅力が足りないんじゃないか

612:名無しさん@ピンキー
08/09/03 11:49:58 EJ050/E1
そこは肉体でカバーしてるんだ
さあダヤキヨこい!

613:名無しさん@ピンキー
08/09/03 13:04:32 TLEbJvcY
>>611
オス、!それだw
彼、危険なオスの香りが皆無なんす

これだけダヤッカが愛されてるのに、グレパラで文句のひとつも出なかったのはどういうことだ

614:名無しさん@ピンキー
08/09/03 14:03:33 VppUVQov
グレパラみたいなものにあえて顔をださないのが控えめなダヤッカらしいんじゃないか

615:名無しさん@ピンキー
08/09/03 17:15:42 zjQLnfAf
あ、ダヤッカはあれだ
仕事やバイト先の上司にいたら、めっちゃ頼れて何でも教えてくれて、優しくて安心するタイプだ
シモンも優しいだろうけど、少し頼りないし、カミナ・キタンは近寄りがたいし
仕事で失敗して落ち込んだ時もダヤッカなら励ましてくれたりフォローしてくれそうだ
老若男女問わず、すんげー守られたくなる感じだな

616:名無しさん@ピンキー
08/09/04 04:03:12 LiW4OxGB
語られてるダヤッカ観に納得だなあ。
だからダヤキヨはいい夫婦話は妄想できても、
エロはあまり考えられないんだな自分は。
無理に妄想するにしても押せ押せなキヨウに戸惑うダヤッカなイメージだ

617:名無しさん@ピンキー
08/09/04 11:46:31 5f3tkTCL
シモンとニアも最初はエロなんてとても想像できなかったけど、それが今では……なので、
ダヤキヨのガチエロもそのうちくるかもしれない

618:名無しさん@ピンキー
08/09/04 15:49:39 AuCe7QU9
ダヤキヨ見たいぜ

619:名無しさん@ピンキー
08/09/04 21:29:19 eEDSX0hd
ダヤッカの話題になると盛り上がり始めるなここはw

620:名無しさん@ピンキー
08/09/05 11:34:11 Y35DwrKG
雑談ネタにするのに当たり障りのないキャラだというのもあると思・・・アッー

621:名無しさん@ピンキー
08/09/05 14:59:33 bMenk88x
ダヤッカは彼氏にしたい№1ではないですね

622:名無しさん@ピンキー
08/09/05 15:24:12 Y35DwrKG
グレンの男どもは皆いい旦那になりそうな奴ばかりだが、彼氏らしい彼氏やれそうな奴は殆どいないなあ
作中で彼氏やったのもシモンだけだし

623:名無しさん@ピンキー
08/09/05 15:39:57 jWbXH09p
女の子はいい奥さんにも彼女にもなれそうな子ばかりですよ。
特にヨーコは感度良さげで最高。

624:名無しさん@ピンキー
08/09/05 20:46:27 VjqQG98+
俺はシベラとキヤルがいればそれでいい

625:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:46:30 QgKK0+WJ
折角の映画なんだしここ見てるヤツ、明日はなんかみんなで目印つけねえか?
手のひらにマジックでマーク書くとかさ

626:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:49:01 Y35DwrKG
手の甲に輝くエロの文字

627:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:51:50 DBHbk8VI
お前は「あいつエロパロ板住人だぜw」と晒し者を狙ってるのか。

628:名無しさん@ピンキー
08/09/05 22:56:57 VjqQG98+
額に「エ」と書くとかか

629:名無しさん@ピンキー
08/09/05 23:01:52 QgKK0+WJ
大エロパロ団とかどうよ?
周りにゃ「大工関係かしら?」って思われる

勝ち戦じゃねーか!

630:名無しさん@ピンキー
08/09/06 00:28:38 DW0cr6Zw
本スレキャラスレとかならまだしも
エロパロ住人の特定って何の嫌がらせだよw

631:名無しさん@ピンキー
08/09/06 21:44:14 nlKE3RNs
映画ネタバレ




このスレ的においしそうなネタ

・お義父さままっするまっする(ショタジェノム含)
・1話と2話の繋ぎのダヤッカ無双(一瞬でガンメン倒したように見えた)
・変態どS鳥マンドラ×ニア(グアームといい鳥といいどうしてこう)
・アディーネ様VSヨーコのポロリだったり流血だったり
・パンモロ
・ニア一瞬真っ裸

ほかなにかあったかな

632:名無しさん@ピンキー
08/09/07 14:26:34 0H1utmJ+
アディーネ様の尻尾をおっぱいで挟んで固定するヨーコはえろかった
そのあとかんざしでグサーだけど

633:名無しさん@ピンキー
08/09/07 15:22:46 E1yvHO7e
おっぱいで真剣白刃どり?

634:名無しさん@ピンキー
08/09/07 16:26:16 L0vL8COW
>>633
危ねえよw

635:名無しさん@ピンキー
08/09/07 22:10:48 4fywOZPF
アディーネ様をレイプしたい

636:名無しさん@ピンキー
08/09/07 22:37:07 6cwAN/sb
殺されても知らないぞ

637:名無しさん@ピンキー
08/09/08 01:38:32 kLQciaQS
むしろ淋しさで一人尻尾で自慰するアディーネ様を
隣の部屋からピーピングしたい

638:名無しさん@ピンキー
08/09/08 15:57:58 VFYeQAso
アディーネ様にならちんこ噛み切られてもいい

639:名無しさん@ピンキー
08/09/09 05:01:01 rZrujjfF
映画好評みたいだし俺もそのうち見に行くかな。

640:名無しさん@ピンキー
08/09/09 06:26:05 1KqpFDx0
しかしアディーネさまのしっぽ頑丈だったな……

641:名無しさん@ピンキー
08/09/09 08:55:05 H/T7280u
まあ一番頑丈なのはヴィラルだったけどな

642:名無しさん@ピンキー
08/09/10 01:52:42 nsSdoLmY
>>633
カミナの下半身の真剣を白刃取りと申したか

643:名無しさん@ピンキー
08/09/10 01:54:04 AF/UCt3H
なぜか真剣の先に張り付いてるブータを谷間キャッチという絵面が浮かんだ

644:名無しさん@ピンキー
08/09/11 01:19:40 4svjMfhD
ブータを通して間接パイズリですねわかります

645:名無しさん@ピンキー
08/09/11 04:07:31 RRKhgAbj
童貞(推定)のまま逝った我らが英雄カミナ
あったかくて気持ちいいニアを7年間堪能したシモン

結論:人間としての器の大きさに童貞非童貞は関係ない
ただし男としての余裕の有無には若干関係があるかもしれない

646:名無しさん@ピンキー
08/09/11 21:02:20 ske6LSrL
兄貴が童貞だと…?

647:名無しさん@ピンキー
08/09/11 23:36:16 CwISJSvX
難しい問題だな

だがヨーコとニアとキヤルは処女、ここは譲れない

648:名無しさん@ピンキー
08/09/12 00:15:09 RF/rKiE/
ギミーはヨーコとキヨウに筆下ろししてもらいました

649:名無しさん@ピンキー
08/09/12 01:10:07 gE5Nyaoy
ギミー→シモン 肛門突破
シモン→ニア 処女膜突破

ギミー→シモン→ニア
つまりギミー→ニア

と言っても過言ではないかもしれない可能性もあったりなかったり

650:名無しさん@ピンキー
08/09/12 01:18:19 q8BMiqCt
>>649
ギミーがなぜ肛門突破を知ってるのかってーと、
ダリーで肛門突破を覚えたからだと思いたい

651:名無しさん@ピンキー
08/09/12 01:24:11 gE5Nyaoy
肛門に指突っ込まれてダリーが天高く飛び上がる様を想像してしまったぞ

652:名無しさん@ピンキー
08/09/12 09:32:27 gPX3Ih55
ニアはすでにお義父様に処女膜突破されていた説

というかそんなSS希望

653:名無しさん@ピンキー
08/09/12 15:15:34 XNNFVJ7B
物理的に入らなそうな気配

654:名無しさん@ピンキー
08/09/12 23:31:14 RF/rKiE/
螺旋王は意外に小物かもしれんぞ

655:名無しさん@ピンキー
08/09/13 00:19:46 ya3daWB0
お義父さまがまさかそんな

体が大きいと対比で小さく見えるってのはありそうだが

656:名無しさん@ピンキー
08/09/13 05:37:34 KosPo4EA
「シモンのお父様より大きいです…」

657:名無しさん@ピンキー
08/09/13 11:07:36 ya3daWB0
シモンのお父様・・・タキシムか!


いや、「の」の後に「、」が抜けてることは
かってるぞ

658:名無しさん@ピンキー
08/09/13 15:04:20 rgJiCxts
>>657も「わ」が抜けてる件w

シモンが大きいイメージなのはやはりドリルのせいだろうな

659:名無しさん@ピンキー
08/09/13 15:42:16 1coflubL
まあ「螺旋力=エロパワー」と受け取れないこともない本編中の説明だったからな

660:名無しさん@ピンキー
08/09/13 15:45:28 GX5aZRwV
もう何度めの主張か分からんが
シモンは巨根というより絶倫イメージなんだぜ



まあサイズもそれなりにデカイと思うが

661:名無しさん@ピンキー
08/09/13 16:33:09 rgJiCxts
一晩で何回ヤれるかニアと挑戦した17歳の夜

年齢に特に意味はない

662:名無しさん@ピンキー
08/09/13 23:22:51 545w/4GD
>>659
性欲充足な展開あると思ったけどそんな事なかったぜ!
紛らわしい演出すんなよ・・・・・・・・・・

663:名無しさん@ピンキー
08/09/13 23:40:12 1coflubL
その分、同人とかで「出力が足りないからエロいことして増やせ!」なネタをたんまり見たという

664:名無しさん@ピンキー
08/09/14 13:24:36 OifksKBT
>>662
エロっぽい演出は概ね第一部で終わってるけどな
つまりヨーコヒロイン降板と共に終わったってことか


665:名無しさん@ピンキー
08/09/14 22:02:01 z3RjZ16s
>>661
「シモンもう無理です・・・」
「諦めるなニア!俺たちの力は無限だ、折れないチ○コがある限り!」

つまりこういう(ry

666:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:03:45 vLJ4bn25
意外と早漏

667:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:09:20 /BnVIXfL
しかし何度でも復活

668:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:38:39 eKcNcWhf
むしろセックス中に螺旋力フルチャージすると精子を作るスピードが異常に早まるとかあって、
早漏でもないと間に合わないとか。

669:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:41:05 Y7PqYcFs
>>664
性質悪ぅ~

670:名無しさん@ピンキー
08/09/15 00:20:00 eqotLTDi
>>665-668
結局何回ヤったのかわからなくなって挑戦は無駄に終わったという

671:名無しさん@ピンキー
08/09/15 11:45:11 hMLRrzdF
吉成グレパラ見てたら、本当にロージェノムはある時点(ていうかアバン風なところ)まで
ニアそっくりの美青年だったんじゃないかという疑いが濃くなった

672:名無しさん@ピンキー
08/09/15 12:02:15 JZ7/Woi8
筋肉質な美青年だったと確信した ありゃあ女がほっとかねぇだろ!!

673:名無しさん@ピンキー
08/09/15 22:29:50 LlaDzGEk
シモンやヨーコも20年経って骨格変わったからニアももし生きてたらお義父様みたいになってたのかもしれないのか

674:名無しさん@ピンキー
08/09/15 23:12:14 JSOOCTHE
鎬紅葉とか妖星のユダみたいな感じか>筋肉質美青年

675:名無しさん@ピンキー
08/09/16 03:26:00 +826Avey
>>564

シモンはクラスで一番美人のテル子に恋していた。
芸能プロダクションにスカウトされた事まであるテル子と、
バレンタインで未だに身内以外からチョコを貰えない自分とでは
月とすっぽんのようなもの。
まさに高嶺の花であるテル子と恋人同士になるのは絶対不可能だった。
どうせ付き合えないのならせめて、テル子のあの、完璧なボディーを味わいたい。
シモンはそう考えた。
水泳の授業の時に見たスレンダー体型だけど胸だけ豊満なテル子の身体…。
思い出しただけでペニスに血が集まり、勃起したのでシモンはとりあえず一回抜いた。
そしてシモンは次の日テル子を体育館倉庫に呼び出した。
「なによ、こんな所に呼び出して…けほっ。いやん、埃っぽい」
シモンは無言でテル子に襲いかかりそのまま馬乗りになった。
「痛いっ!ちょっと、頭打ったじゃない!なによいきなり…」
シモンはさらに無言でそのままテル子のスカートを捲った。
「いや!なにする気?!」
そのままテル子のパンツをするする脱がすとシモンは全裸になった。
そしてテル子の股の間の穴にそのままペニスをねじ込んだ。
「ああああんっ」
テル子が叫ぶ。
スパーンッスパーンッ
シモンが激しく腰をふり肉と肉がぶつかり合う音が高らかに響く。
「うっ、出る…」
あまりの気持ち良さにシモンはテル子の中にそのまま射精してしまった。
「いやあああ!」
テル子の悲痛な叫び声が倉庫内にこだました。
ひくっひくっと泣いているテル子を見てシモンは我に帰り慌てた。
「ごめん…、ごめんな、俺なんて事を…」
「責任…」
「え?」
「赤ちゃんできたら責任とりなさいよ!」
上目使いで顔を真っ赤にし怒ったような照れたような表情で恥じらいがちにシモンを見つめるテル子。
「それって…」
「なによ。後腐れある女は抱きたくないの?私の処女奪ったんだからこのくらい当然でしょ」
文句を言うように言うテル子がやけに可愛くてシモンはテル子をだきしめた。
「高校卒業したら結婚しよう!テル子!」
「うん!」

「う~ん、もっとぉ♪…ZZZZZ」
「テル子がすごい顔で寝てる~」
「あ、ホントだ。休暇でももらった夢かな?」

- dream end-

>>565
第8回グレパラ観たら洒落にできないぞww

676:名無しさん@ピンキー
08/09/16 14:57:28 DUR83+zg
図々しい夢がテル子らしくてわろたw

677:名無しさん@ピンキー
08/09/17 13:14:44 pBlrq742
物議を醸した戦国グレパラのロージェノム×ヨーコも
ショタジェノム×ヨーコなら美味しいかもしれない

つーかビジュアルだけならショートニアヨコだな

678:名無しさん@ピンキー
08/09/17 18:49:17 l+lAkAU/
ビジュアルだけじゃない、萌えもあるぞ

679:名無しさん@ピンキー
08/09/18 21:33:57 hZ4xreOH
映画ネタは禁止?

680:名無しさん@ピンキー
08/09/18 23:34:34 +M18au47
んなこたぁない

681:名無しさん@ピンキー
08/09/19 18:30:41 CqWCc+RV
すしお×ショタジェノム


……すしおはムキムキハゲなお義父さまじゃないと興味ないか

682:名無しさん@ピンキー
08/09/19 18:37:41 hWBPCHt3
>>681
ロージェノム×すしおじゃないの?
ロージェノム受けも読んでみたいけどな

683:名無しさん@ピンキー
08/09/19 23:13:15 yNGKSHnr
相手はすしおしかいないのかよw

684:名無しさん@ピンキー
08/09/20 21:20:17 5QCiC00X
カミヨコって案外少ないね

685:名無しさん@ピンキー
08/09/20 22:18:05 bbEDPlbY
駄ニキとヨマコ先生どう?

686:名無しさん@ピンキー
08/09/21 13:42:55 6M9V3B6h
むしろ駄ニキ×賞金稼ぎヨーコで多元宇宙編エロを

687:名無しさん@ピンキー
08/09/21 16:35:22 V9cF1JMo
若き日のロージェノムの武勇伝みてぇ もち性的な意味の

688:名無しさん@ピンキー
08/09/21 16:53:09 ZQhdeVM2
>>686
駄ニキが何か悪さして賞金首になって
賞金稼ぎのヨーコが駄ニキを捕まえたはいいけど
駄ニキの方が一枚上手で逆にあんな事こんな事されてしまう話ですか

689:名無しさん@ピンキー
08/09/21 17:33:51 YDetn+VG
>>688
これはよいネタ

でも"駄"ニキじゃないね

690:名無しさん@ピンキー
08/09/21 17:58:24 6M9V3B6h
駄ニキは「すまねえ!すまねえ!俺が悪かった」のイメージが強すぎる
賞金稼ぎヨーコの方が普通に強そうだw

691:名無しさん@ピンキー
08/09/21 18:22:50 gVIsgHar
駄ニキだと「たのむ!先っぽだけ入れさせてくれ!」といいつつ
ずっぽし入れてくるに違いない

692:名無しさん@ピンキー
08/09/21 18:46:44 JN4m3D/d
駄ヤッカ < すまんが、俺も混ぜてくれないか

693:名無しさん@ピンキー
08/09/21 19:51:29 6M9V3B6h
駄ヤッカw
キヤルはどうしたw

694:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:20:43 nz4S7bMw
何故キヤルだw

……だからこその「駄」ヤッカなのか!!

695:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:31:25 janYCubG
>>691
先っぽ吹いたww

「先っぽだけなら…」とか言ってOKしてしまうのかヨーコもw

696:名無しさん@ピンキー
08/09/22 00:46:40 1/FwrB/t
>>694
義妹とだなんて駄ヤッカ鬼畜すぎw

>>695
先っぽだけのつもりが結局最後までいってしまうお決まりの展開に…

697:名無しさん@ピンキー
08/09/22 02:22:28 sBD+hTsK
逆に本当に先っぽだけで終わってしまって、内心「いいわよ」状態だったヨーコに
ひっぱたかれる駄ニキ

698:名無しさん@ピンキー
08/09/22 05:59:01 Pk/SATY2
>>697
お前天才だろ

699:名無しさん@ピンキー
08/09/22 06:05:45 WuIbdr6N
>>697
それで自分から入れてくるわけだな

700:名無しさん@ピンキー
08/09/22 07:21:34 tOPA4buM
>>697
これは紛れもなく駄ニキ(´;ω;`)
投下きぼんぬ

701:名無しさん@ピンキー
08/09/22 23:12:42 Ar3Dj66f
駄ニキは早濡なのかやっぱ

702:名無しさん@ピンキー
08/09/22 23:41:41 Ig+k2W2r
遅漏だろ

703:名無しさん@ピンキー
08/09/23 11:36:49 CEIilGhP
遅漏の方がイヤだけど
早漏の方がより情けない

704:名無しさん@ピンキー
08/09/23 20:52:50 Z2umM4LX
情けないというと土下座して平謝りの駄ニキを思い浮かべてしまう
駄ニキとヨーコが気不味い雰囲気になっている所に
テクと持久力持ったアニキが途中で現れ
駄ニキのお役目ごめんなんて事にはなったら悲しすぎて泣いてしまうよ

705:名無しさん@ピンキー
08/09/23 21:41:41 Cb/xoKPx
>>704
お役ご免にならずに
情けなくてもバカでも屁タレでも…とか言って
同じ世界の駄ニキを選んで欲しいなヨーコには

706:名無しさん@ピンキー
08/09/23 23:06:45 ZcOb5Yo6
駄ニキ×多元宇宙ヨーコのエロSS読んでみてえ

707:名無しさん@ピンキー
08/09/23 23:58:03 xnQeZhyl
3Pで

708:名無しさん@ピンキー
08/09/24 05:18:28 d6ZIqPk+
盗みに入った先の富豪のお嬢様ニアと弟分のシモンがいい感じになり、
「先を越されるこりゃやべぇ」と焦った駄ニキ(童貞)がたまたま自分をとっ捕まえたヨーコに
「筆おろしさせてくれ!」とジャンピング土下座して頼み込む

が、実は見た目に反してヨーコも処女。かくて初心な二人の初体験は失敗に終わる
同時刻、屋敷のベッドでニアと合体しまくる弟分シモン

709:名無しさん@ピンキー
08/09/24 06:31:39 dIQIFKYE
>>708
それを是非SSに!!!

710:名無しさん@ピンキー
08/09/24 16:27:06 +00mqoaL
駄ニキと弟分シモンとヨーコで3Pが読みたい

711:名無しさん@ピンキー
08/09/24 16:33:44 QS+RXVoP
駄ニキが受ですね、わかります

712:名無しさん@ピンキー
08/09/24 16:46:15 iiRuMT8N
>>708
>初心な二人の初体験は失敗に終わる

位置間違えて肛門突破しようとする駄ニキ想像して噴いた

713:名無しさん@ピンキー
08/09/24 19:31:59 +00mqoaL
駄ニキはとことんダメだなw

714:名無しさん@ピンキー
08/09/24 20:36:28 g6OzN8Sh
あまりの駄目っぷりにヨーコは逆に母性本能を擽られてしまうのか

715:名無しさん@ピンキー
08/09/24 20:37:12 VoagdwEI
肛門突破グレンラガン

716:名無しさん@ピンキー
08/09/24 21:22:16 k9XKvagu
そこでグレパラの悪ニキの登場ですよ

717:名無しさん@ピンキー
08/09/24 23:37:11 c6ZyGWKo
>>716
悪ニキは小姓シモンとアッーのイメージが

板違い板違い

718:名無しさん@ピンキー
08/09/25 01:23:44 cyOmTi/S
悪ニキといえば解体新書の設定ラフの名前の横に
「獣人ならば女子供も○すグレン団のリーダー」って書いてあったのが
○のところよく読み取れなかったんだけど、あそこ「殺す」でいいの?
まあ流石に「犯す」ではないだろうけど

719:名無しさん@ピンキー
08/09/25 03:10:59 x9LR5TiO
>>718
>○す

癒す かもしれんよ

720:名無しさん@ピンキー
08/09/25 03:49:33 DRrPPfsF
www

深夜に声出して笑ってしまったではないかどうしてくれる

721:名無しさん@ピンキー
08/09/25 21:04:59 3yGp8YtG
エロパロ的には犯すでいいんじゃね。
もちろん獣人以外もね。

722:名無しさん@ピンキー
08/09/25 21:34:06 Om/O1Zjh
悪ニキ×アディーネ様という電波を受信したんだが、想像できるようなできないような

皆の螺旋力をオラにわけてくれ!

723:名無しさん@ピンキー
08/09/25 21:47:59 2gUlGE/E
アディーネ様×悪ニキだろむしろ
ドSで攻め気質のアディーネ様がチミルフの前だけ受け身M化するのが可愛いんだから

724:名無しさん@ピンキー
08/09/25 23:21:09 cyOmTi/S
ヴィラルが雌獣人だったら面白い事になったのにな
クリムゾン的な意味で

おっとスレチだ

725:名無しさん@ピンキー
08/09/26 00:30:03 qXtOr0lc
悪ニキが君臨するダイグレンの中にはやはり
エロスなヨーコや3姉妹とウフンアハンな悪ニキ専用ハーレムがあるのだろうか

726:名無しさん@ピンキー
08/09/26 07:29:13 MPUtv7xk
ギミーってなんとなくだけどヨーコかキヨウに筆下ろししてもらってそう。

727:名無しさん@ピンキー
08/09/26 11:43:41 bCVjFm53
前にもそんなことを言ってた人がいたような

728:名無しさん@ピンキー
08/09/26 14:48:33 DYKx8ShB
>>723
ドSで攻め気質の女を肉体的にも精神的にも犯しまくって
最後には服従させてやるのがいいんだよ。


って悪ニキが言ってます

729:名無しさん@ピンキー
08/09/27 01:59:25 RoD2GaEk
ギミーダリーってまじ兄妹だっけ?年が近いだけ?

730:名無しさん@ピンキー
08/09/27 02:00:08 PfQv0Rhj
双子ですけど?

731:名無しさん@ピンキー
08/09/27 02:03:26 DfTOvajU
しかしエロパロ的にはそんなことはたいした問題ではないのであった

732:名無しさん@ピンキー
08/09/27 22:35:37 irJMpeAv
ニアヨコまだ?

733:名無しさん@ピンキー
08/09/28 00:23:24 l3NO25UJ
ヴィラヨコの続きまだ待ってます…

734:名無しさん@ピンキー
08/09/28 00:26:31 g+GnBTbd
>>732
某マクロスは百合エンドだったな

735:名無しさん@ピンキー
08/09/28 23:17:56 t0FDe4il
駄ニキヨコ読んでみてえw

736:名無しさん@ピンキー
08/09/28 23:36:52 n42hRNU3
>>732-735
それはお前らが書くんだよ!

737:名無しさん@ピンキー
08/09/29 07:55:20 0v53YdDg
駄ニキは素股で満足しそうだ

738:名無しさん@ピンキー
08/09/29 23:29:35 Itxd43Bo
なんとなくアニキは早漏な気がする理由が分かった
ニュータイプのアハハウフフイラストで、ヨーコが二人も子ども連れてるからだ

739:名無しさん@ピンキー
08/09/29 23:30:51 9FH89EUx
いや、あれは教え子だろ

740:名無しさん@ピンキー
08/09/30 00:56:37 kVwYx2Df
最終回から一周年おめ
あのシビアでほろにがな最終回からよくぞ一年エロ妄想が続いてるもんだ

741:名無しさん@ピンキー
08/09/30 11:23:56 hPf9P4DG
むしろシビアな最終回から逃避するかのようにここが燃え上がった感じだな

742: ◆AqM5INjZ9o
08/10/01 20:11:06 IdjVEvTP
某のど飴のCMに出てくるクレオパトラ似の演歌歌手…あんな女をものにしたい!
(´゚Д゚`) ゴメン、大嘘!勘弁してつかーさいっ!ついでだけどご無沙汰ー!!


今回はダヤキヨの学パロの続きですが、やっぱりっていうかね、
エロスってものが微塵もないので、怒られる前に謝っとこう

ごめーんちゃいッ!

そんなわけで、「そんなものはゴメンだぜ!」って方は申し訳ありませんが、
何時ものように終了予定ポイントに固着しておくんなまし

超次元アンカ―――>>756

743:『学パロ「スマン、ついだ…つい -1-」』
08/10/01 20:11:42 IdjVEvTP
「なぁー、兄ちゃんクーラー入れようぜー」
濃紫色の長い髪の毛を鬱陶しそうに払いながら、ソファで踏ん反り返った少女が言う。
その言葉遣いと、薄手のTシャツにサロペットパンツという格好からは、随分と男勝りな内面が見てとれる。
少女の名前はキヤル、この家の末っ子だ。

「ダァーメだ、クーラーは夜だけってんだろォーが」
「兄ちゃん、こういうところはしっかりしてるっていうーか、ケチっていうーか」
洗面所のほうから返ってきた答えに、キヤルは先ほどよりも乱暴な口調でそう漏らし、口を尖らせた。

「文句言わないの…それより、準備はできてるの?」
リビングに隣接したキッチンから金色の髪をした少女が言った。
下着かと思わすようなベアトップに窮屈そうに収められた胸や、
色褪せたデニム生地のショートパンツから見える太股にかけてのラインなどは、
男の食欲かきたてる女としての色気があった。

「それなら心配ねぇよ、キノンねーちゃんがまとめてくれたから」
そう言ってキヤルはソファにから身体を起き上がらせると、
テーブルに置かれた自分の携帯電話へと手を伸ばした。
そして、慣れた手つきで操作をし、窓際で読みものにふける少女へとそれを向ける。

ジーィ…ピロンッ♪

ピント調整のアナログ音に続いて、小気味の良い電子音が響く。
すると、キヤルが手にした携帯電話の画面に、先ほどの少女の姿が表示された。
最近の携帯電話は通話という本来の機能以外に、電子メールやデジタルカメラ、
テレビも観賞できれば、宇宙に打ち上げられた衛星から位置情報を取得するといった機能まで備わっている。
その便利さ故に、総人口を上回る数が世に出回っているというのだから、まったくもって不思議である。

「苦労したんですよ?四人分の荷物をひとつにまとめるのって」
静止画になってしまったディスプレイの向こうで、読みものを中断した少女が、
ワンピースの裾をおさえ、眼鏡をかけなおしながらそう返した。
少女の名前はキノン、この家の次女で一番の勉強家だ。
実際、キヤルの言葉に少し膨れた顔を見せた今も、
数秒後には手にした"何かのパンフレット"から情報を収集する作業へと戻っていた。

暫くして、キッチンから流行の音楽が流れた。
すると、キヨウがどちらが本体かと問いたくなるような、
ジャラジャラとしたストラップをぶら下げた携帯電話を手に取り、耳に当て、何かを吹き込む。
暫く何かを談笑し通話をやめたキヨウが、リビングの方へと振り返る。

「着いたのか?キヨウねーちゃん」
待ちきれないといった様子で、キヤルが八重歯を輝かせながらそういうと、
キヨウは濡れた手をタオルで拭きながら、少し大きな声で答えた。
「おにーちゃーん、先生来たわよーっ」
「来やがったか、以外とはえぇーじゃねェかよ?」
必要以上の抑揚つけた声とともに、頭頂部のみ長く伸ばした金髪をピンと尖らせた男が、
薄いカーキ色のツナギを胸元まで肌蹴させリビングルームへと現れた。

「それじゃぁ、行くぜッテメェら!このキタン様主催のスペシャル日帰り旅行になァア!」

自らをキタンと名乗った男の手には、"ドッカナイ・ジャンボ海水プール招待券"と書かれた、
五枚のチケットが握り締められていた。

744:『学パロ「スマン、ついだ…つい -2-」』
08/10/01 20:12:32 IdjVEvTP
--*--

路上に停めたRV車に近づいては、また距離をとるといった行動を繰り返す怪しげな男の姿があった。
どうやら、サイドミラーを手鏡代わりに自分の服装をチェックしているのだろう。

(言われるがままに買ったは良いが…似合ってるのか?これは)

家を出てから既に何度目にかになる"疑問"に囚われた男は、
後頭部に手を当て、何時ものように眉の皺をぐっと寄せていた。
そして、白いシャツのボタンを"閉じるべき"なのか"開くべき"なのかを一頻り悩んだ末に、
上から三つ目のボタンまでをとめてサイドミラーから顔を離した。
決断に至った理由は簡単で、シャツの下に着ているタンクトップが恥ずかしかったからだ。
とは言え、普段であれば勤務先にすらタンクトップにジャージ姿で現れる男にとって、
恥ずかしさの原因となったのは、その形状ではないということを補足しておこう。
そう、男が普段着ているのは柄のない白いタンクトップだが、
今日はピンク地に赤いハイビスカスがプリントされたタンクトップだったのだ。

自分の中の疑問に一応の決着をつけた男は、
ハーフパンツから飾りっ気のない携帯を取り出し、メモリーから呼び出した番号へ発信をする。
すると、呼び出し音が暫く流れた後、女の声が耳に飛び込んできた。
「ああ、今着いた…すまん、少し早かったか?」
インパネに備え付けられたデジタル時計に目をやり、男は言った。

男の名前はダヤッカ。
紅蓮大学付属羅巌学園で高等部三年C組の担任と、
中高等部の地理科目教員、そして水泳部の顧問をするしがない新米教師だ。
そんな新米教師が、安月給から大枚をはたいて借りたレンタカーに乗り、
ここまでやってきたのは理由があった。
自身が担任をするクラスの女子生徒に夏休みの思い出作りへと誘われたというのがそれにあたる。
厳密に言うのであれば、教え子の家族に誘われたというのが適当だろう。

ダヤッカが教え子と家族ぐるみでの付き合いになったのは、今年のはじめに遡る。
当時、都市を震撼させた"連続婦女暴行事件"の標的になってしまった教え子を救うため、
愛車の"マウンテンバイク"で追走劇を繰り広げ、全治一週間という怪我と引き換えに、
事件を解決に導いたのがそのきっかけだ。


「分かった…キタンには冷房もガンガンにしてるからって伝えといてくれ」
そう言って会話を終えたダヤッカは、路上に設置された古びた自動販売機気付くと、
汗まみれになった携帯電話をハーフパンツで拭いつつ、尻ポケットから小銭を取り出した。

そして、小銭を投入すると一斉に赤いランプが点灯したボタンの中から、
麦茶のボタンを押して、販売機の中央に設けられたディスプレイに目を凝らす。
こういったものに大した期待は寄せてはならないと判りつつも、
"7"が二つ並んだその後ろでランダムに動く数値の行方というものは、どうしても見届けたくなるのだろう。
そうして何時もの歯痒さに喉を五回も鳴らす頃には、ダヤッカの両手はペットボトルで溢れそうになっていた。

「オイッ、待たせたナァッ!ダヤ公!!」
ふいに自分の名を呼ばれ、ダヤッカが中腰のまま振り返ると、
そこには二本の指を額にかざしたキタンと、その"家族"の姿があった。

745:『学パロ「スマン、ついだ…つい -3-」』
08/10/01 20:13:18 IdjVEvTP
キタンたち家族は四人で生活をしていた。
十六歳から十八歳の未成年がたった四人でだ。

学園側からは彼らの生活環境を危惧する声が幾つもあったが、
その家族構成自体は"学園にとって"珍しいものではなかった。
なぜなら、あの学園自体に様々な理由で親を失った孤児たちを集め、
様々な方法でそれぞれの生活を支援しつつ、初等部、中・高等部の教育を一貫して行うという目的があったからだ。
支援の一部には中等部までは全寮制を基本とし、高等部に関しては希望者に限って、
学園指定のアパートを紹介し生活支援金を支給するものまであるのだから、
理事長であるロージェノムという男の御心の深さというのは計り知れない。

では、学園側がキタンたち家族の何を危惧しているのか。
それは長兄であるキタン自身に問題があった。

キタンは自身が高等部にあがると同時に、所定の手続きを行い寮を出た。
これ自体には何の問題もなかったのだが、中等部に在籍する三人の妹たちを半ば強引に連れ帰ったのだ。
当然、学園側からの支援金は高等部に在籍しているキタン一人分の支給しか行われなかった。
当時十六歳の少年は、突然三人分の生活費を稼がなくてはならなくなったのだから、
生活の全てがその捻出にのみ宛がわれることになるのは、想像に易い。
そして、主に睡眠時間に当てられた学業の成績というものは、
いうまでもなく下の下を彷徨い、最終的には進級すら危ぶまれたほどであった。

そう、学園側はこんな世間一般で"不良"と称される兄の下で、
年端も行かない妹たちを同居させるということを危険と判断したのだ。
しかし、三人の妹たちに言わせれば、学園側の危惧するところなど、甚だ見当違いだと言うだろう。
"家族"という絆を教えてくれる存在が兄を除いてどこにいるのかと。
杓子定規な大人からすれば、お世辞にも出来た兄だとはいえないかもしれないだろうが、
血の繋がりのないお前たちがどれだけ詭弁を振りかざそうが、それは変わらないのだと。


「―で、それでどうなったんだよ?」
信号につかまった車内で、運転席の後ろから身を乗り出しながらキヤルが言った。
「どうなったって、今のでオチはついただろ?」
すると、キヨウの作ってくれた握り飯の粒にまみれた指をしゃぶりながら、
道路標識に目を向けたダヤッカがそう返した。
キタンたちの家からインターチェンジまでは、どうしても都心部を経由しなくてはならなかったが、
平日の午前中ということもあり、道路状況は良好であった。

「つまり、幽霊はドアを内側から叩いていたので、一晩中部屋の中にいた…って、ことですよね?」
「なんか、後からくるわね…アタシ苦手なのよ、この手の話し」
信号が青に切り替わり、左折した車の後部座席でキノンが話しのオチを解説すると、
キヨウは人差し指を唇に当て少し考えた後、身震いをしながらそう言った。
車内では夏にはつき物である怪談話が行われていたのだが、話し手としては怖がる者が一人でもいると大いに助かる。
だがそれも予想範囲内の怖がり方をしてくれる場合に限っての話しだ。

ダヤッカはバックミラーに写る聞き手の反応に、満足げな笑みを浮かべつつ、あることに気付いた。
それは助手席のキタンが先ほどからやけに大人しくなってしまったことだ。
カーブを曲がり終え、ハンドルを戻しながらダヤッカが横目で様子を伺うと、
そこには両手で耳を塞ぎ、目をぎゅっと瞑ったキタンの姿があった。

「おい、キタン?ひょっとしてお前…」
「あ゛ー!聞こえねぇッ!俺にはさっぱり聞こえネェッ!!」
両足をばたばたとダッシュボードに打ちつけながら、キタンが周りの声を掻き消すように叫ぶ。

「わっわかったから、な…落ち着け、俺が悪かったから暴れんでくれ!」
「まぁ、幽霊なんてホントにいるわけないんですから…ねぇ?」
「そっそーよねぇ、やだ、お兄ちゃんったらわざと怖がって見せたりして」

キタンの意外な一面を知った面々は、即座に彼の尊厳を守るように話しを合わせる中、
唯一キヤルだけが、その様子に笑いを堪えるのに必死であった。

746:『学パロ「スマン、ついだ…つい -4-」』
08/10/01 20:14:05 IdjVEvTP
--*--

高速道路に入ってからも道路状況は良好だったが、
区間ごとに設けられた料金所での停止だけはどうしようもなかった。
借りてきた車にもETCといわれる自動料金収受システムの端末が設置されてはいたが、
肝心のICカードを借主がもっていなかったからだ。
そう、車の借主であるダヤッカという男は、世の中が至る所でデジタルへと対応していく中、
未だにレンタルビデオ屋でVHSのテープを探すほど、アナログが似合う男なのだ。
キヨウはダヤッカのこういうところも、なんとなく好きだった。

暫く車を走らせたところで、一つ目の山を抜けるためのトンネルへと差し掛かる。
トンネルというのは実に不思議なもので、入る前と抜けた後での風景の変化は、
テンポの良い映画の場面転換と同じで飽きを感じさせない。
風景が切り替わるための"カチンコ"でしかないトンネル自体にも、これはこれで楽しみ方があり、
トンネル内での息を止め大会などは、誰もが経験したことがあるだろう。
例に漏れず、キタンが言いだしっぺで開催された車内での大会は、水泳部の顧問でもあるダヤッカの連勝だった。

そして、七つ目のトンネルを抜けたところで、海が彼らを迎えてくれた。

ドッカナイ村はツェッペリンシティから、約70kmほど南下した位置にある小さな村だ。
主に漁業とビニールハウス製のトウモロコシで成り立っていた海辺の小さな村に、
室外を売りとした、大型海水プールが誕生したのは昨年の夏のことだった。
全国を的にもおおよそ最大規模の施設であるということもあって、
その建設に出資された金額というのも、またそれに見合うだけのものであった。
もともと人口の少ない上に、近年では過疎化が急速に進むドッカナイ村にとっては、
まさに村の存続をかけた計画だったが、来年には遊園地とホテルを開業する計画があがっているというのだから、
村の大きな収入源になっていることは間違いないと言えるだろう。

80,000m2という敷地の総面積は、ツェッペリンシティのドーム球場のおよそ二倍に匹敵し、
中には大小様々なプールや水をテーマにした遊具が設けられており、
シーズン中は一日あたり最大五万人にもおよぶ利用者で溢れかえっていた。

一般道路へ降りると、まずは村が総出で歓迎するかのような巨大な看板が一行を向かえてくれた。
そして施設が近くなると、今度は警備員の案内に従い、三十分をけてようやく立体式の駐車場へと辿り付いた。
プール自体が立体施設ではないので、駐車場は下の階ほど人気が高く、
開園から二時間も経過していたこともあって、五階まで上がったところでようやく駐車スペースを見つけることができた。
ダヤッカがギアをバックに入れ、助手席へ腕を回すと、顔を後方へ向けて駐車を試みる。
いつもであれば、後退駐車など一発で決めてみせるというのに、この日のダヤッカはミスを連発した。
理由はいたって簡単で、後方へ向けた自分の顔と、
後部座席中央に座ったキヨウの顔が、あまりにも近い位置にあったからだ。
落ち着くために深呼吸をしてみても、キヨウの香りを深く吸い込むだけで、
高鳴る鼓動がハンドルを持つ手を震えさせ…まあ、つまりはそういうわけだ。

「よし、ついたぞ、忘れ物のないようにな」
なんとかスペースに車を収めたダヤッカは、
まるで恋する女子高生のように耳まで赤くした顔でそう言った。

747:『学パロ「スマン、ついだ…つい -5-」』
08/10/01 20:15:23 IdjVEvTP
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「よぉーっしッ!!しっかり身体ほぐしとけよォオッ!」

黒いビキニに着替えたキタンが、他の四人を一列に並ばせ、
ラジオ体操よろしく身体を横にまげる側屈運動をしながら声をあげた。
「…恥ずかしい、です」
腰まわりにフリルのついた薄い緑色のワンピース水着を着用したキノンが、
小ぶりな動きで兄に従いつつも、正直な感想を漏らす。
「兄ちゃん、やめようぜー」
続いて前屈運動をはじめたキタンの正面で、青と白のストライプ柄をしたスポーツ向けのタンキニという、
色気の欠ける格好でキヤルがぼやいた。

「グダグダ言ってんじゃねェッ、ちゃんとなァ身体解しとかねーといけネェんだよッ」
キタンは相変わらずの大声で撒き散らしながら、体操を続ける。
すると、次第に周囲には人だかりができ、見世物になるのにそう時間はかからなかった。
最初は"好奇"の目を向けた観客たちは、やはりといっていいのか、
最終的にはキヨウに対する"好意"の視線へと変えていくのは、滑稽ですらある。
仮にここに真の意味での"観客"がいるのであれば…それが燦々と照りつける太陽だとしたならば、
こいつはまったくもって良い見世物だと笑うだろう。

キヨウは周囲のそんな熱い眼差しに軽いサービスで応えてやると、視線を横へと向けた。
そこには"catch me,if you can"とプリントされた白いサーフパンツ姿で、
リズミカルに両腕を太もも付け根に当てては、戦隊者のヒーローのようにポーズを決めるダヤッカの姿があった。
その口が律義にリズムを刻んでいたのには、さすがのキヨウも呆気にとられたが、
それでも予想の範疇を超えていないと思い返してから、苦笑いを浮かべた。

(なんていうか、ギャップかな…脱ぐとワイルドなんだよね)

キヨウがそう思ったとおり、ダヤッカという男は普段こそ控え目で、
物腰の柔らかいのだが、その身体はまるでレスラーのように鍛え上げられている。
褐色の肌を考慮すれば、海の男というのがしっくりくるかもしれない。
勿論、服を着ていたからといってその体系が変わるわけではないのだが、
発達した筋肉を惜しむことなく披露している今の姿は、普段の"困り顔"からくるイメージとは異なるものだった。

キヨウはそんな思考を巡らせた後、やきもきする自分の感情に口先を尖らせた。
それもそのはず、服を着ていたときよりも露出度を上げているにも拘らず、
それに対するめぼしい反応を、ダヤッカがいまだによこさないからだ。
今日のためにキヨウが新調したビキニは、白を基調にラインストーンを散りばめ、
トップスは胸をこれでもかとアピールできるトライアングル型のものをチョイスした。
なのにだ、着替えを終えここに集まってからというもの、幾らアピールポーズをとってみても、
相手は競泳用のゴーグルのベルトを締めなおしたりで、一向に自分を見ようとはしてくれない。

(アタシを見てごらん!ほら、早く!!)
キヨウが念仏のように心の中で唱える。
(おい、コラ!オッパイ好きって知ってんだぞ!)
体操を続けながら、じっとダヤッカを見つめる。

その時だ、ダヤッカがとうとう観念したように目だけをキヨウに向けた。
そして、遅れて顔自体も向けると、ついつい胸元へと向かってしまう視線をキヨウの鼻頭に固定し、こう言った。
「よ、よかったな、天気にも恵まれたみたいで」
まったく、実にクールな男だ…と、賞賛を送ってやりたいところだが、
鼻血を垂れ流しながら言ったのでは様になるわけはなかった。

ダヤッカがあたふたと顔を上に向けて首筋を叩く横で、キヨウは拳を握り締め、小さくガッツポーズをとっていた。

748:『学パロ「スマン、ついだ…つい -6-」』
08/10/01 20:16:15 IdjVEvTP
かくしてキタンからの十五分にもおよぶ拷問を乗り越え、
一行はシャワーを浴びてから総合案内所へと向かった。

パーク内は主に、ジャングルやスペース、ウェスタンといった幾つかのエリアに分かれており、
中央に設けられた大型スライダーがレストラン以外のエリアに直結する形で伸びていた。
では、その大型スライダーへ向かい、高い位置から品定めしてみてはと提案したのはキノンだった。
スライダーの名前は"スパイラルネメシス"。
複数のレーンがそれぞれ独自の曲線を描き、複雑に絡み合いながら滑り落ちるという、
このパークでも一番の売り物スライダーだ。
高さ28メートルから垂れ下がるレーンの数は全部で十二本もあり、
中には300m超えという世界最長のものまであるのだから、"神"の名を冠するのは伊達ではない。

「しかし、すごいな…これは」
ダヤッカは大きな身体を階段の手すりから乗り出し、頭上へと続く人の列を見上げた。
「なんだダヤ公、テメェびびっちまったのか?」
鼻を鳴らしたキタンの顔が視界に割り込んでくると、
今度は階段の下に顔を向け、パーク全体を見渡しながらダヤッカが続ける。
「いったい、何人ぐらいいるんだろうな」
それを聞いたキノンが眼鏡のふちを押さえながら、その質問に答える。
「パークの最大収容人数は二万人、シーズン中は日に最大五万人もの利用者がいるみたいですよ」
勤勉なだけでなく、情報の利用法すらしっかりと心得たキノンは、
出発前にパンフレットから仕入れた情報の価値を活かしてみせた。

「まだ午前中だってことも考えるとだ、もう一万人ぐらいは居やがるンのか?」
「あ、はい、おおよそ、それぐらいは…」
「すっげーな、ウジャウジャいやがるぜ」
最前列に並んだキタンの変則的な質問に、キノンは少し言葉を詰まらせながら答えると、
その間でキヤルが八重歯を光らせ、笑いながら言った。

そんなパークの話しで盛り上がる三人を他所に、
キヨウとダヤッカは最後尾でなにやらひそひそと会話を続けている。
「教師と生徒だって手ぐらい握るじゃない?」
「いや、それはそうだが、なんていうか…な」
どうやら、キヨウが手をつなごうと言い出したのだろう、それをダヤッカが拒み、拗れてしまっているようだ。
「上手くはいえない?」
「うーん」
「ただの生徒じゃないから、この状況で手は握れないってワケね?」
「…まぁ、そういうことになる…あっいや…違う、今のは違うんだぞ」
顔は前を向けたまま、後ろに立つダヤッカへ刑事ドラマのような尋問を続けるキヨウ。
ダヤッカはまんまとその手口に引っかかり、しまったと思ったときには、
己に引き続けた"教師と生徒という関係"の一線を、容易く超えさせられていた。

もとよりこの二人の関係など、今ではキノンとキヤルでさえ知っている。
それが証拠に、このひそひそ話が微かに聞こえたのか、
キノンとキヤルはダヤッカの間抜けっぷりに笑いを堪えるのに必死だった。
つまり、当人以外にも二人の関係はとっくに"恋人"という認識なのだ。
ただ一人、自分の妹がまさか担任教師と恋に落ちたなど…いや、
それを想像に至る経緯などは様々にあるのだが、
知らされるまでそんなことを考えもしないキタンだけが、その様子に首を傾げていた。

「お兄ちゃん、前…ほら、はやく詰めて」
キヨウはそう言って、キタンの前が空いたことに注意をそらせつつ、
片手を自分の腰の後ろに回し、ダヤッカを急かした。
すると、暫くしてからその手のひらにダヤッカの小指が一本当てられた。
キヨウはその指を手のひらでぐっと握りると、にこりと微笑んでから階段を上った。

背後からは暫くダヤッカの唸り声が聞こえた。

749:『学パロ「スマン、ついだ…つい -7-」』
08/10/01 20:16:57 IdjVEvTP
階段を上り終えると、水を吸った人工芝が独特の感触で五人を迎えてくれた。
野外プールなのだから、鉄筋むき出しでは足の裏が焼けてしまうのだろう、
隅に設けられた小さなスプリンクラーは、定間隔で人工芝に水分を補給している。

小麦色の肌に白い歯を輝かせながら、係員が各々の腕に巻きつけたフリーパスをチェックする。
そして、そのフリーパスに書かれたIDから、五人が同一グループであることを確かめると、
決まった台詞のように着地希望エリアを聞いてきた。
これほどまでに大きな施設だ、一度はぐれてしまうと再び落ち合うのがどれだけ困難かは想像する易い。
フリーパスにはグループ毎にIDが割り振られており、係員の手間を省くのと同時に、
迷子案内では利用者の"面子"を立てるという役割も担っていた。
実際、パーク内のスピーカーから聞こえる放送からは"何処に在住する誰が"という個人情報が漏れることはなかった。

一行が選んだジャングルエリアへの降下口には四つのレーンが接続されており、
キタン、キヤル、キノン、そしてキヨウが既にそれぞれに身体を収めていた。

「んじゃ、先に着いたからって流されてんじゃねぇぞぉっ」
そういってレーン越しにキヤルとハイタッチをしたかと思うと、
キタンは手で加速をつけつつ先陣を切って滑り出した。
「オレも先にいってるぜー」
そして、キヤルが万歳をしながらその後に続くと、
キノンが意を決したような震えた声で言った。
「い、いきますっ」
胸の上で腕を交差したキノンの身体が水流で徐々に進みだし、
傾斜部に差し掛かったあたりで、新たなエネルギーがその身体に働きかける。

「ひぃ、い、いっ…いやぁああっ!」
重力によるエネルギーの転換が進むにつれ、降下の速度は増していき、
キノンの身体と声が、あっというまに見えなくなってしまった。

「まったく、キノンは怖がりなのよね」
苦笑いを浮かべたキヨウがダヤッカの方を振り返る。
「案外、先生も叫んじゃったりして」
「馬鹿を言うな、たかが滑り台だろ?」
ダヤッカは何時ものように後頭部に手を当て笑いながらそう返した。
しかし、古い記憶の中にある公園の滑り台から、随分と様変わりをしてしまったスライダーに、
その顔は不安に少し引きつっているようにも見てとれる。
ダヤッカのそんな内心を知ってか知らずか、ビキニの紐を締めなおしたキヨウは、
ウィンクと投げキッスというベタなことをしてから滑り出した。

四人が滑り出したことで、誰もいなくなった降下口を前にしたダヤッカは、
迷わずキヨウが滑ったレーンへと自分の腰を沈めた。
特に何かを期待してというわけではなく、後の話題で共有できるものがあればと考えたのだろう。

待ち時間の間に干上がった身体に、流水が予想以上に冷たく感じられたが、
水泳部の顧問であるダヤッカにとっては、水中こそフォームグラウンドなのだろう。
首に下げたままだった競泳用のゴーグルを眉間に押し当て、
アイカップから空気を抜くと、首の間接を鳴らして大きく息を吸い込む。

「よぉーし!行くぞッ!」

先にキタンがやったように、両手で加速をつけたダヤッカの身体が、
白いレーンへ消えていった。

750:『学パロ「スマン、ついだ…つい -8-」』
08/10/01 20:18:25 IdjVEvTP
足元で弾かれた水しぶきがゴーグルに当たって視界を滑っていく。

(次は右か!?)

ダヤッカは何度目かのカーブに差し掛かったところで、身体が感覚を掴んだのか、
両手と両足をレーンから離し、水流に接する面を小さくしてみせた。
すると、水に流されていた身体が遠心力で大きく外回りをはじめる。

続いて左に急旋回したレーンに身体を躍らせたダヤッカが、
両手両足を大きく広げながら、年甲斐もなくはしゃぎ声を上げる。
そして、遠心力から開放された身体が再びレーンの中央へと戻ろうとした時、
軽い衝撃とともに柔らかい感触が、自分の右側にぴったり張り付いて邪魔をした。
白く細い腕、そして金色の髪を水流に逆立てながら、よりそうようにして滑るもう一つの人影。

そう、そこには先に滑っていたキヨウがいたのだ。

「捕まえたっ」
レーンの上でダヤッカの身体に抱きつくようにしてキヨウが言った。
その声を聞いて、一度キヨウの顔をまじまじと見たかと思うと、
ダヤッカのなけなしの頭脳が現状分析の処理を開始する。

キヨウがスタートしてから係員の指示に従い、十分に距離を開けてスタートした。
昔、何かのマンガで"重いものほど早く落ちる"というのを読んだことがあるが、
あれは全くのデタラメで、万物は等しく同じスピードで落ちるというのも知っている。
だがしかし、それはあくまで落ちるという行為であって、滑るという行為ではなく、
今こうして自分の身体に添えられたキヨウの若い肌が、自分以上の摩擦力で滑降速度を緩めていたのではないか…と。

言い遅れたが、このダヤッカという男の特徴の一つに、
"難しいことを考えると瞳孔が開く"というのがある。
普段はごま粒程度しかないそれが、数倍にも膨張するのだ。

「追いつい、ちゃった…」
どこか茶目っ気のある口調でそう言ったダヤッカは、
ゴーグルの下で眼球の殆どを黒く染めながらどこか遠くを見つめていた。
対するキヨウはというと、そんなハプニングに瞳を輝かせ、
思考回路をショートさせた相手の頬に自分の唇を重ねる余裕さえあった。

兄や妹たちの前では、ましてや学校では周りの目があるのに付け加え、
せっかく二人きりになった場合も、普段であれば相手がそれをよしとはしてくれない。
この際、個人が抱く葛藤というものは度外視するのならば、
この恋愛の成就が困難であるのは、キヨウにしても同じことというわけだ。
ならばこのパニックに陥っている隙を見計らって、少しでも距離を縮めれば良い。
もとより、待てといわれたあの文化祭のときから、
待つだけでは自分が持ちはしないことは、度々思い知らされてきた。
だから、部屋に押しかけたりもしたし、休みとあればショッピングに連れ出したりもした。
そして、その都度困るダヤッカの顔を見て充足を覚える自分は、
とことんサディストなのだろうと思うこともあった。
だが、なんてことはない。
そんなことはそこららの男女が日常的に行う駆け引きと同じで、
相手が好いていてくれているという確たる自信があるから行える一種の戯れに過ぎない。

キヨウはダヤッカの身体を強く抱きしめた。

751:『学パロ「スマン、ついだ…つい -9-」』
08/10/01 20:19:09 IdjVEvTP
対照的な二人が滑るレーンは、半分を過ぎたところで直線コースへ転じていた。
遊園地のアトラクションなどでも良く見られる手法だが、
静から動へと一変させるための布石なのだろう。

もっともこれはスライダーなのだから、ジェットコースターや急流滑りのように、
ベルトで再度引き上げられるということはない。
ただ上から下へと滑り続けるしかない二人の身体は、
何時の間にか大の字になったダヤッカの上に、キヨウが寝そべる体勢になっていた。

キヨウの楽しそうなはしゃぎ声だけが響く中、レーン急旋回をはじめると、
遠心力でキヨウの身体がダヤッカの身体から転げ落ち、次の瞬間にはレーンの外へ押し出されていた。

無重力に放り出された身体を一瞬硬直させたキヨウが、ダヤッカへと手を伸ばす。

「先生ッ!」

その声で我に返ったダヤッカは、開ききった瞳孔をきゅっと引き締め、
あの事件のときのように、頭で考えるより先に身体を動かした。
レーン上で身体を起し、キヨウの腕を掴んで自分の方へ一気に引き寄せる。
すると、再び下向きの力を加えられたキヨウの身体は、
空中で身体を捻るように反転させ、ダヤッカの腹の上に跨るように着地をした。
流石はチアリーダー部副キャプテン…その肩書きは伊達ではないのだ。

急旋回を終えたレーンが今度は激しいスラロームゾーンへ突入すると、
ダヤッカは再び飛んでいきそうになるキヨウの腰に手を宛がい、自分の身体にしっかりと押さえつけた。
一方、ダヤッカの腹の上に跨ったままのキヨウは、
不安定な上半身をなんとか安定させようと、"支えになるモノ"を探した。
そして、股の間に当たる異物を見つけ、自分にはないその膨らみをじっと見つめる。

(…これは、流石に良いの…かな)

「キヨウッ!もう大丈夫だ、しっかり掴まってろ!!」

(ほら…ねぇ、本人も言ってるし…ねぇ)

キヨウはごくりと喉元を鳴らしてから、まずは右手をその膨らみに伸ばした。
それから、ぎゅっと棒状の根元部分を握り締め、更に左手を余った部分へ添え、力を込めた。

「はぅ…ん」
ダヤッカから気の抜けた声が漏れた。

それもそのはず、キヨウが握り締めているのはダヤッカのナニなのだ。
軟体生物のようにブヨブヨとしているが、それでいて中心に硬い芯のあるそれは、
"支え"と呼ぶには十分な働きをしているようだった。
キヨウは男兄弟こそ居るものの、だからといって男のナニに触れた経験などはなく、
ダヤッカの部屋に押しかけたあの夜でさえ、寝こみにしたことはキス程度のものだった。
そして、未知との遭遇を果たしたキヨウの表情は、先ほどと打って変わって明らかに動揺していた。

(…両手でも余るこれが…入ってくる…の?アソコに??)

口元を引きつらせたキヨウの下で、ダヤッカは大事なナニがもがれそうになる痛みに悲鳴も上げず、
再び開ききった瞳孔でただただ晴天の空を見つめていた。
何度もいうようだが、難しいことを考えると瞳孔が開くのが、
このダヤッカという男の一つの特徴なのである。

752:『学パロ「スマン、ついだ…つい -10-」』
08/10/01 20:19:49 IdjVEvTP
盛大に水しぶきを上げプールへ突入したダヤッカとキヨウが、絡み合った身体を解いて水面へ顔を上げると、
先に滑り終えたキタンたちが次の準備を万端に整えて待っていた。
一行が選んだジャングルエリアは、全長800メートルにもおよぶコースを、
分速20メートルの速さで"ただ流される"だけなのだが、周囲を作り物の森林で覆い、
野鳥の声を響かせるといった工夫が施されていた。

「よーし、んじゃイックぜー!」
バナナの形をした二人乗りのビニールボートに跨り、キタンとキヤルが号令を出すと、
キヨウとキノンもそれぞれ浮き輪に尻だけを突っ込んだ形でその後に続いた。

「それにしても、凝ってるな」
「先生ったらさっきから感心ばっかりじゃない」
ばらけそうになる三艘の舵を、水中から取っていたダヤッカが呟くと、
それを聞いたキヨウが可笑しそうに笑った。
「こういう場所にはあまりこんから、つい珍しくてな」
顔は水面にはつけず、ダヤッカが平泳ぎでキヨウの浮き輪へと近づく。

「独身のオッサンがプールってのも確かに笑えるもんな」
「キヤルゥッ…仮にもテメェの姉妹の命の恩人だろぉが」
バナナボートの上で足をばたつかせながら言ったキヤルに、キタンが軽く拳骨をくれてやった。
「ッてーなぁ」
「そういえば、警察からは感謝状てましたよね」
大袈裟に頭を抱えるキヤルを横目に、キノンは手のひらで水面を漕ぎながら、
会話の趣旨から少しずれた事実を付け足した。
その後ろから、何時の間にか水中に姿を消していたダヤッカが水面に現れると、
キノンの浮き輪をキタンたちのところへ連れて行ってやった。
そして、自身もバナナボートに掴まり、少し照れくさそうに顔をする。

「でもよ、実際スゲーんだゼ?学校での人気」
「なんだ、そうなのか?」
既に学校を卒業してしまったキタンが、自分の知らない世界での出来事なだけに、
不思議そうな顔をキヤルに向けた。
とは言え、彼自身が学園を卒業したのは春先の話しで、
一連の事件が起こったのはそれよりも三ヶ月も前の話しだ。
当然、学校でも当事者の周りに人が集まるといった状況は目にしてきたが、
それも数週間の話であって、若者の興味は直ぐに別のものに挿げ替えられていった。
当時のことを思い出しながらキタンが指折りで何かを数えたかと思うと、
大きく身体を仰け反らせながら、ダヤッカを指差した。
そして、やや神妙な面持ちをしながら、一つの疑惑を問いただす。

「テメェ!まさか…その勢いでチョコとか貰ったんじゃねぇだろーなッ!?」
「チョコ?…なんの話しだ?」
要領を得ない会話の流れにいつもの困り顔をしたダヤッカに対して、
キタンはまくし立てるような口調で続けた。
「なにって、バレンタインだよバァレンタィイン!」
それを聞いたダヤッカは、相手が何を問いただそうとしているのかを理解し、
今度は呆れた様子で口をぽかんと開けた。
それもそのはず、今は夏も終わろうかという八月の末だというのに、
冬の終わりにチョコを幾つ貰ったかかという質問を急にされたのだ。

ダヤッカは夏の日差しに首筋がじりじりと焼ける中、冬の記憶を探し始めた。

753:『学パロ「スマン、ついだ…つい -11-」』
08/10/01 20:20:39 IdjVEvTP
「…まぁ、その…三個だけな」
「三個だぁァア!」
「生徒からだぞ?義理ってやつじゃないか」
「義理…三個、ひょっとして…」
キタンは再び身体を激しく動かしながら、自分の背後、
そして左右にいる妹たちに疑いの目を向けた。

「オレ、兄ちゃんにしかあげてねぇーヨ」
「私も、その…お兄ちゃんにあげたやつしか」
「ワタシは、先生とお兄ちゃんにあげたから、イーブンね」
キヤル、キノン、キヨウが順に片手を挙げながら応えていくと、
キタンは再び指折り何かを数え、どこか納得のいかない表情で両腕を組んだ。
そして、暫く考えた末に、自分の中で"折り合い"がついたのか、
腕を組んだままの姿勢で再びダヤッカの方へと向き直った。

「ヘッ…テメェも隅に置けねぇじゃねぇか、ダヤ公」

年頃の男にとって、バレンタインデーというのもは聖戦だといっても過言ではない。
放課後、誰も居なくなった教室に用事もないのに残ってみたり、
ふらりと公園に立ち寄っては時間を潰すなどして、目的のものを貰うための努力を欠かさない。
そして、涙ぐましい努力の末に収集してきたチョコの数を競う。
女の気持ちとはまた別の次元で渦巻く、男の誇りをかけた戦いは、
まさに男という"性"の略図のようなものだ。
「は…ははっ、そ、そうだなキタンも隅に置けんな」
幾分乾いた笑みを顔に張り付けたダヤッカが応えると、キタンは満足げに鼻を鳴らした。

突然巻き込まれた嵐が過ぎ去り、やれやれと思ったダヤッカの視界に、
こちらをじっと見つめるキヨウの姿が飛び込んできた。

(あ!しまったッ!)

思わず口から飛び出しそうになった言葉を飲み込み、ダヤッカは心の中で叫んだ。
しかし、一度発生した積乱雲は嫉妬という名の降水セルを孕んで、
キヨウの中で成熟期へと突入するのにそう時間はかからなかった。

ダヤッカは弁明しようにも、キタンたちの存在がそれをさせてはくれず、
しかも周りの会話にも合わせなければならない状況下で、表情での謝罪しかできなかった。
すると、キヨウがそれまでの表情とは一転して、
薄いピンク色の口紅で飾った唇を弓なりにさせ、ピースサインをダヤッカによこした。

(なんだ…怒ってないのか?)

キヨウの変化に怪訝な気持ちも半分、安堵も半分といった心境で、
ダヤッカは合わせるよう笑顔を作ると、ピースサインで応えようとした。
しかし、それはできなかった。
なぜなら、立てたキヨウの指が、ゆっくりと二本から三本へと変化し、
声には出さずに口だけで問い詰めてきたからだ。

「ど・う・い・う・こ・と」

ダヤッカは自覚と覚悟を決めた。
自分は既に嵐の中心に足を踏み入れており、
自分だけでそれをなんとかしなくてはならないのだ、と。

754:『学パロ「スマン、ついだ…つい -12-」』
08/10/01 20:22:57 IdjVEvTP
--*--

背後で動く大きな影を無視して、キヨウは空いたスペースを詰めるように歩みを進める。
大きな影もそれに合わせるように、後ろからぴったりとはりつき、
手振りを加えながら必死に何かを語りかけていた。

「―な、だから違うんだ」
眉間を中央で吊り上げたなんとも情けない顔が、不意にキヨウの横にぬっと姿を現した。
同時にキヨウがそっぽを向くと、大きな影は背後に消え、また小さなうめき声が聞こえた。

ジャングルエリアを堪能した後、様々な売店の集まったレストランエリアで、
それぞれ自由行動にしてはと提案したのはダヤッカだった。
そんなことを言い出した理由は言うまでもないが、一人で嵐を鎮めるためだ。
キヨウがキタンたちと別行動をするかは賭けに近かったが、
今こうして二人だけで弁明の時間が作れたのだから、作戦は成功したのだろう。

「本当に三つだけ?」
「あっ…あぁ、本当だ」
尻の後ろで両手を結び、相変わらずこちらを見ようとはしないキヨウに、
ダヤッカは嘘偽りのないことを声のトーンで現した。
「誰から、なんてことは聞かないけど…なに貰ったの?」
「なにって、こんな…アーモンドチョコと、チコリチョコが詰まった紙コップのやつで…」
「アタシのは義理になっちゃうの?」
言葉を途中で遮るように、キヨウは核心とも言える質問をぶつけた。
ダヤッカにしてみれば、単なるヤキモチだと高を括っていただけに、
自分の足元に急に姿を現した地雷に、次の言葉は出てはこなかった。
そう、問題の本質は幾つ貰ったかではなく、彼女からもらったチョコをどう受け止めているのかだったのだ。

「アーモンドチョコにチコリチョコ、アタシの手作りのチョコ…これは全部、義理なの?」
相手に思考を働かせる余地も与えはしないと、キヨウはもう一度同じことを繰り返し、追い討ちをかける。

教師が教え子からチョコを貰う風景など、キヨウも毎年のように目にしているし、
それが社交辞令的な意味合いしか持たないことも理解している。
そして自分のしていることが単なる揚げ足取りでしかないことも自覚はしていた。
では何故、キヨウがここまでの仕打ちをしてみせたのかというと、半分はキヨウの何時もの"悪戯"なのだ。
残りの半分は嫉妬以外にも、事件直後で一躍ヒーローであったにも関わらず、
自分以外から渡されたチョコが"たった二つ"しかなかったという世の中に対する不満が込められていた。

「キヨウのが一番美味かった」
少しの間を置いてダヤッカはそう答えた。
質問に対する回答としてはあまりにも見当を外れだが、
キヨウにとってはやはり予測できる範囲の言葉だった。
本当は飾った言葉で言い訳をしようものなら平手をくれてやろうとも思ったが、
どうやらその悪戯はさせてもらえそうにないと分かると、キヨウは肩を小刻みに振るわせ始める。
そして、その揺れが頂点に達したところで、とうとう堪えきれずなったのか、声を上げて笑い出した。

この男の"らしさ"が、この状況でも変わらなかったこと、
そして、これこそが自分が惹かれる理由なのだと、今更ながら実感させられたことにキヨウは笑った。
「…許してくれるのか?」
一頻り笑い終えたキヨウの背中から、ダヤッカが声をかける。
すると、キヨウは目尻に溜まった涙を拭いながら振り返り、こう言った。
「ダメです…罰を与えます」
なにかのドラマで聞いた台詞を再現するかのように、固い口調でキヨウが言うと、
ダヤッカの顔は"罰"という単語に、何時も以上の困り顔へと変わった。

「せめて、手ぐらいは握ってもらわないと」
続いたキヨウの声が、また何時もの調子に戻っていたので、
すっかり身構えていたダヤッカは、思わず呆気にとられた顔をした。
そして、キヨウがその手を強引に自分のもとへ引き寄せると、
ゴツゴツとした手が少し戸惑いながらもぎゅっと握り返してくれた。

755:『学パロ「スマン、ついだ…つい -13-」』
08/10/01 20:23:47 IdjVEvTP
--*--

燦々と照りつけた太陽が西へと傾き、東の空を夕闇が包み込んでいく。
夏の夕暮れは、どうしてこんなにも綺麗なのだろう。
沈み始めた太陽が雲を少しずつ茜色に染め始めると、
他の季節では想像できないくらい、様々な色が空を演出し始める。
完全に停止した車の助手席で背もたれの角度が調節したキタンは、
サンルーフから覗く住み慣れた街の空に目を細めた。

「今日は無理言っちまったみてぇで、スマネェな」
「いや、夕飯にまで呼んでもらって、礼を言わなきゃならんのはこっちだよ」
「キヨウのヤツも残りモンだって言ってんだ、気にすることねぇよ」
ダヤッカはハンドルに身体を預けながら、そこで一度会話を止めると、
暫くキタンと同じ空を眺めてから新たな会話を始める。
「…就職活動、どうなんだ?」
ダヤッカの選んだ会話は、キタンの進路のことだった。
在学中にはっきりとした進路を決定しないまま、なんとか卒業に漕ぎ着けたキタンが、
今もバイトの掛け持ちをして生活費の手助けをしていることは、キヨウに聞かされていた。
生活費といっても、今では末っ子のキヤルも高等部に進学しているので、
学園から支援がされていないのは、卒業してしまったキタンだけということになる。
そのため、キタンの稼いだバイト代は、主に今日のような"家族サービス"や、
将来のための貯蓄がその主な用途であった。
自分の妹たちに大学まで行けと強制する気はさらさらなかったが、
金銭的に無理だと言うまねだけは、キタンはしたくなかった。
勿論、大学への進学だけでなく、妹たちの意思が生まれた境遇で断念せざるを得ないことだけは、
あってはならないことだとキタンはそう自分に言い聞かせてきた。

キタンが答える。
「っへ、俺はなァ…ポリ公になるって決めたんだよ」
「警察官?なんでまた??」
意外な答えが返ってきたことで、ダヤッカは思わず身体を起し、
瞬きをしながらキタンの方へと向き直る。

「ンなもん、決まってんじゃねぇか、この街の平和の為に決まってんだろ?」
相手が臆面もなくそう言ったので、思わず噴出しそうにるを堪えつつ、ダヤッカはキタンの顔に目をやった。
そして、その表情から意思のようなものを汲取ると、数秒前の自分の浅墓さを恥じた。
「それで、順調なのか?」
「ま、テメェに心配されるまでもねぇよ」
また、空を見上げる姿勢をとったダヤッカに、キタンが鼻で笑いながら答えた。

そして、車内に再び沈黙が訪れると、今度はキタンが新たな会話を始めた。
「あのよ、テメェを男と見込んでだ…聞きてぇことがあるんだがよ」
そこまで言ったキタンは、座席の横に取り付けられたレバーを引き、
後方に倒したシートを元の位置に戻した。
そして、先ほどの様子から一変して、まるで小動物のように辺り見渡し、
目だけをこちらに向けたダヤッカの顔をじっと見据える。
その瞬間、ダヤッカに嫌な予感が過ぎった。

(まさか、キヨウとのことが…)

「あの、なんだァ…テメェはだな、その…」

(…バッバレた!?)


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