調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart24at EROPARO
調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart24 - 暇つぶし2ch260:178 おまけのかりうど
08/06/24 01:54:54 Cxeou4hx
色々感想有難うございました。そこでちょっとではありますが、後日談のようなものを記してみました。

『おまけのかりうど』

「あっづ~~~~い」
「うにゃ~~……」
甘かった。雨がぱらついてきたからこれ幸いと先を急いだのがいけなかった。
一旦激しく降った雨はすぐに止んでしまい、サッと雲が晴れたあとはお決まりの灼熱地獄。

日差しがギラギラ照りつける夏の空。陽炎すらゆらゆらと立ち昇っている道を、ティオとニースはふらふらになりながら歩いていた。
吸血鬼であるニースは暑さこそそれほど感じはしないのだが、直接日光を浴びるとただでは済まないので、光を遮る魔法具である
『降闇』を全身に羽織っている。
これにより直射は防いではいるのだが、強すぎる日差しと湿気はニースにこれ以上ない不快感を与えていた。
一方、ティオの方は殺人的な日差しにも拘らず下に着込んでいるのはゆったりとした冬用のスカートだ。さすがに上着は夏用なのだが
これではただでさえ暑い空気が倍加して襲い掛かってくるようなものである。
さらに、軽く雨が降った後なので溜まった雨水が気化して水蒸気となり、体全体にうにゃうにゃと纏わり付いてくる。その不快感
たるや吸血された方がまだましといったくらいの按配であり、通気が悪い冬用スカートの下の惨状は筆舌に尽くしがたい。
湿度が高く蒸発しない汗は容赦なくぽたぽたと顔から落ち、拭っても拭っても収まらない。
ここまで悲惨な状態ならば、いっそのことその暑苦しい冬用スカートを脱げばいいと普通は考える。そうすれば、少なくとも
今よりはマシな状態になるのは間違いない。
しかし、ティオには下を生地が軽い夏用に変えられない事情があった。とても人前では見せられない代物が今のティオにはあるからだ。
「ティオちゃん……、町についたらまず水風呂にはいろうよぉ…」
「うん、それはいいアイデアだわ……」
もう余計なことを喋るのも億劫なのか、ティオもニースもこれ以降口を開くことは無く、ただ黙々と先へと歩いていた。
途中の木陰で休憩を取るという選択すら、暑さで頭がてんぱっていて気づきはしなかった。


ようやっと辿り着いた町で旅館の親父に頼み込み、沸かす前の浴場を貸切で貸してもらうことに成功した二人は部屋に荷物を
放り投げて、一目散に浴場へと突っ走った。
「あつい、あついあつい~~~!」
素っ裸になったティオはもう一秒も待てないとばかりに浴槽目掛けてダッシュし、ドパァン!と派手に水しぶきをあげて飛び込んでいった。
「ふはぁ~~。生き返るわ……」
張ったばかりの冷たい水の感触が日光で茹だりあがった肌にきんきんと染みこんでくる。この感覚を味わうことが出来るなら
今まで暑い外を歩いてきたかいがあるというものだ。
ティオは目を閉じ、うっとりと顔を綻ばせて水の冷たさを全身で堪能していた。
そうしていたら、後ろの引き戸がガラガラと開き、遅ればせながらニースが浴場に入ってきた。
「ティオちゃーん、おまたせー」
「ちょっと遅かったじゃない。何をしていたのよ?」
「うん。これを持ってくるのを忘れちゃっててさ」
そういうと、ニースは右手に抱えていた小袋をスッとティオの前に掲げた。なるほど、二人して浴場に来た時はこんなものは
持っていなかった。どうやら、部屋まで取りに戻ったらしい。
「それ……、なによ?」
「うん、次の町についたら是非ともティオちゃんに見てもらいたかったものなんだ。あまり人前で、見せられるものじゃないから…」
人前で見せられるものじゃない?ニースが何を言おうとしているのか、ティオには理解が出来なかった。
「ティオちゃんって、今……、ほら、腰の……」
「あ……」
そう言われ、思わずティオは湯船(水船?)から身を乗り上げた。
その腰には、水で濡れしなしなになってしまっているが、それはそれは立派な銀色の毛が生え揃った尻尾が顔を出していた。
先にティオは極悪吸血鬼兄妹に拉致された事があり、妹吸血鬼、北天のアルマナウスの魔力によって人狼に変えられてしまったのだった。



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