08/06/15 23:28:37 haCpthxU
>>16
けしからん!!!実にけしからん!!!いいぞもっとやれ!!!!
この間の「振仰けて~」の意味は、振り仰いで三日月を見ていると、一目見た
あの人(女の子)の眉引が思い出される。
初恋の歌だそうです。
ちまりとうp
これから一体如何すれば良いのだろうか。
久々知兵助は先程から頭を抱え、うだうだと悩んでいる。
あの二人と別れ、いざ後輩の恋の応援をしようにも、如何したら良いのかが検討も付かない。
自身、まだそんなに人の恋路の相談に乗ってやれるほど経験豊富でもない。
うああ、と搾り出すような溜息を吐くと、その場に突っ伏した。
「どうした久々知、んな所に居ると、毒蛇のじゅん子にやられるぞ。」
頭上からする声に空を切り裂いたような悲鳴を上げ、久々知はその場から飛び退いた。
顔を向けると、ぼさぼさの癖毛を靡かせた、5年ろ組、竹谷八左ヱ門が立っていた。
どうやらまた3年い組の伊賀崎孫兵のペットが逃げ出したらしい。
「どうしたんだ?さっきから百面相して。面白い事になってたぞ。」
「あ…、いや。何でも…。」
流石にこれは言ってはまずいだろう。何せ個人情報だ。
竹谷は人が良いし、責任感も強い。相談役には打ってつけだとは思う。
だが久々知がそれを拒むのは、何だかこれ以上人に話すと大掛かりになってしまいそうな予感がしたからだ。
「何だ?悩みでもあるなら相談に乗るぞ?」
「大丈夫大丈夫何でもないいやいやそんなお前が出る様な事じゃないさ。さあー、今日の食堂のランチは何かなあ?」
「お前さっき食ったろ。」
それは下手な役者が棒読み台詞の様に久々知の口から散弾銃のように迸る。
背中に冷たい雫が伝わって来るのを感じ、それを竹谷に悟られない様にくるりと踵を返す。
が、竹谷本人からすると、何か隠しているのは一目瞭然で、食堂に逃げようとする久々知を引き止めた。