【涼宮ハルヒ】谷川流 the 61章【学校を出よう!】at EROPARO
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 61章【学校を出よう!】 - 暇つぶし2ch450:名無しさん@ピンキー
08/06/13 01:54:32 +oJ4eqG9
ウザイとか言って煽るような連中はどんなこと言っても(言わなくても)叩くからね。

451:名無しさん@ピンキー
08/06/13 02:21:57 dOtS8MQA
抜けるSSを教えるんだ

452:名無しさん@ピンキー
08/06/13 02:28:20 f8Zl1Qkh
誰で抜きたいんだ?

453:名無しさん@ピンキー
08/06/13 02:35:34 8BOarErL
おまえら中学生だろ
こんな場所に来るな

454:名無しさん@ピンキー
08/06/13 03:03:28 lSmpx/3b
これだから…
ここの連中はエロパロ谷川スレのしきたりとかわかってない

455:名無しさん@ピンキー
08/06/13 03:19:57 J5OsSQEM
>>449
本気でそれを実行したら、SS以外の文章はスレッド内に1つも存在してはならん事になるな。

456:名無しさん@ピンキー
08/06/13 03:37:56 lQOzDtKG
オウム返ししてる奴は何が楽しいんだ?
おじさんにもわかるように説明してくれ。

457:名無しさん@ピンキー
08/06/13 05:53:40 vd8PB3yC
>>454
「SSを広く募集」を始めとするテンプレートに記載されている事項がこのスレでのお約束
それ以外は俺ルールの押し付けでしかないわな

レベルが低いやつは投下するななどいうのもテンプレの主旨に反する以上
只の俺ルール、それをしつこく主張するやつはアラシの類いだな

それにレベルが高い、低いというのも明確な統一基準があるわけでもないしな
個々人によって異なるものでしかない

458:名無しさん@ピンキー
08/06/13 07:03:21 0RnyovUP
同意。勝手にルールを作る連中ってなんなの?
そんなにルールが好きなのかね?

459:名無しさん@ピンキー
08/06/13 09:38:38 f9KfKe4l
>>456
お前みたいに反応を返す奴が居るからさ

460:名無しさん@ピンキー
08/06/13 12:01:07 J5OsSQEM
URLリンク(www.erc-j.com)
URLリンク(www.erc-j.com)

挿絵にでも使ってくれ

461:名無しさん@ピンキー
08/06/13 13:45:02 QJFMV6+k
>>455
ようするに必要性の問題だな。
必要ないからと言って、絶対に省かなきゃならんわけでもない。

462:名無しさん@ピンキー
08/06/13 14:35:20 55cL+jaq
ここの連中はエロパロ谷川スレのしきたりとかわかってない

463:名無しさん@ピンキー
08/06/13 15:31:10 fnnAgH1W
>>462
しwwwきwwwたwwwりwwwwwwww

464:名無しさん@ピンキー
08/06/13 15:38:53 lhc/JNKb
>>462
しきたりkwsk

465:名無しさん@ピンキー
08/06/13 15:39:51 7h1CZGao
なんでエヴァの制服なん?

466:名無しさん@ピンキー
08/06/13 15:43:38 awugS4DE
ネタにマジレス
ここはSSスレの中でも屈指のSS職人が集い投稿する場所
このスレの読み手は文法や心理描写などの書き方を書き手が各自習得済みであるということを前提として作品を読む
なのできちんとした書き方を習得できてない奴が叩かれるのは当然のことなのだ
また「~~って酷評してるけどじゃあどんな文章ならいいの?」なんて質問はそもそもNG
なぜならそんなこと質問しなきゃ面白い話が書けないような奴はそもそも投稿資格がないのだから
ここは「SS職人を育てる」場所じゃない「SS職人が挑戦する」場所なのだから

ここで酷評を受けた奴はまだ挑戦するには早すぎたということ
自分のレベルを上げてからまた挑戦すればいい

467:名無しさん@ピンキー
08/06/13 16:06:56 VVQstn15
また俺ルールか?
テンプレにはSSを広く募集とあるんだから
資格とかレベルとか関係ないだろが

468:名無しさん@ピンキー
08/06/13 16:26:18 +oJ4eqG9
半年どころか前スレもROMってもいないやつらばかりだな。
コピペに反応すんなよ。

469:名無しさん@ピンキー
08/06/13 20:53:31 8iQFiW0L
テンプレが絶対と思ってる奴がいるから
次立てる時に変えたら面白いことになりそうだな

470:名無しさん@ピンキー
08/06/13 22:52:44 2RX/p3Qr
>>469
明言されてる以上守るべきでは?

471:名無しさん@ピンキー
08/06/13 23:21:39 fJojv2ru
スレでの論議を経ないテンプレの改変は無効だろ?
jk

472:名無しさん@ピンキー
08/06/13 23:24:52 5EuSnAdX
jk

473:名無しさん@ピンキー
08/06/13 23:50:33 gajtpMzb
このスレは読む側のレベルが低いのだから
書く側に高いレベルを要求しても仕方ないんだがな

474:名無しさん@ピンキー
08/06/14 01:05:42 JknhGWCY
テンプレが絶対とはいわない
しかし読者様の俺ルールよりは尊重されるべきだな

475:名無しさん@ピンキー
08/06/14 01:47:42 U8u4nYl+
ここはSSスレの中でも屈指の明言されてる以上守るべきスレ
コピペにマジレスで噛み付く奴らが集う場所なのだから

476:名無しさん@ピンキー
08/06/14 02:14:00 d0hVqC9A
テンプレの新作読むとやっぱ圧倒的な力の差を感じてしまう。
これはもう如何ともしがたいね……

477:名無しさん@ピンキー
08/06/14 02:52:38 i6ohvq5a
またループか

478:名無しさん@ピンキー
08/06/14 07:42:56 GbL9NNCI
とりあえず谷口×ハルヒを書く奴は馬鹿という認識でよろしいですか?

479:名無しさん@ピンキー
08/06/14 07:49:14 nJG4gsoR
おk

480:名無しさん@ピンキー
08/06/14 08:09:08 GbL9NNCI
おkとか言う奴ウザイ

481:名無しさん@ピンキー
08/06/14 08:13:23 onRBqUAc
ワロタwww
同意を求めといて・・・・・・・w

482:名無しさん@ピンキー
08/06/14 11:36:30 Y8f45RV/
>>478
駄目。谷口×ハルヒは御法度中の御法度
キョン以外が男優になって良いのは、会長×喜緑、古泉×森さんのみ

483:名無しさん@ピンキー
08/06/14 11:59:19 nroxR68B
久しぶりに来たんだが、佐々木モノってなんか投下された?

484:名無しさん@ピンキー
08/06/14 12:07:13 Icly7IVE
>>483
いつから久しぶりなのか知らんが、61章になってからはないな。
モテ男シリーズでちょっと出てきたくらい

485:名無しさん@ピンキー
08/06/14 13:00:32 GbL9NNCI
>482
だが御法度を破る人が出るのがいい(ニヤリ

486:名無しさん@ピンキー
08/06/14 13:38:46 NQTSCTEP
谷口×ハルヒは御法度だが、谷川×ハルヒは歓迎する。

487:名無しさん@ピンキー
08/06/14 13:54:21 GbL9NNCI
谷口×ハルヒ自体が公開オナニーみたいなもんだが。

488:名無しさん@ピンキー
08/06/14 14:09:28 3z0ZCPX8
谷口はないわ

489:名無しさん@ピンキー
08/06/14 16:18:46 uhR+uUYX
それが面白ければ良いんだが、カップリングだけでしか書いてないので中身スカスカ、
嫌悪感だけが残るって最悪のパターンしか拝見できないからな
面白ければなんでも良いんだが、面白くないのが最初から分かってる物なんか興味ねー

490:名無しさん@ピンキー
08/06/14 16:35:14 nroxR68B
谷川×ハルヒってなんだよw

>>484
ありがとう。読んでくる。
いやキョンとラブじゃなくても構わないんだ。それこそ谷口に路地裏に連れてかれるのでもいい(読後感は悪いだろうが)。
佐々木って細部が未だに不明だから、なんかあるのかな?と。

491:名無しさん@ピンキー
08/06/14 17:40:11 RxbZve4Y
話を書くというのはかなりな労力を消耗する
書いたことのない人にはわからんだろうけど
今日だって書こうかと思ってたら
いつの間にかこんな時間だ

492:名無しさん@ピンキー
08/06/14 19:18:18 uhR+uUYX
書いたことのない人にはわからんだろうけど

  _, ._
( ゚ Д゚)…

493:名無しさん@ピンキー
08/06/14 20:07:57 Jrsy7n+0
谷川本人なんじゃね?

494:名無しさん@ピンキー
08/06/14 20:47:09 L7UeTXm/
生活費がぎりぎりで貧乏がつらいけどがんばっておっさんとセックスに励むきょこたんはまだかね

495:名無しさん@ピンキー
08/06/14 21:01:19 GbL9NNCI
>494
谷口「そんなの見たくねぇ」

496:名無しさん@ピンキー
08/06/14 22:02:57 fdnT9pGb
エロは無くてもいいからきょこたんと古泉の絡みが読んでみたい

497:名無しさん@ピンキー
08/06/14 22:53:09 nJG4gsoR
ID:gbl9NNCIは谷口か

498:名無しさん@ピンキー
08/06/14 23:20:56 cWaOKCB2
ID手打ち・・・アホか携帯か

499:名無しさん@ピンキー
08/06/14 23:34:02 IEGtBZIb
わざわざ抽出できないように遠まわしに言ってんじゃない?

500:名無しさん@ピンキー
08/06/14 23:46:18 Juw7JeNx
だったらID:を省略するだけでいいだろ。

501:名無しさん@ピンキー
08/06/15 00:17:22 ZDY4aiOH
なにわけのわからん難癖付けて雰囲気悪くしようとしてるんだろうねこの人は

502:名無しさん@ピンキー
08/06/15 00:23:27 4YTQ4E23
ありゃ怒っちゃった^^
ごめんよー^^

503:名無しさん@ピンキー
08/06/15 00:33:10 Y46fzIef
すまんな、携帯からだ


504:名無しさん@ピンキー
08/06/15 15:19:37 +aLeN33e
バター犬ってこのスレでやっても大丈夫?

505:名無しさん@ピンキー
08/06/15 16:03:01 xX1AQFs2
また「~~ってこのスレでやっても大丈夫?」なんて質問はそもそもNG
なぜならそんなこと質問しなきゃ面白い話が書けないような奴はそもそも投稿資格がないのだから
ここは「SS職人を育てる」場所じゃない「SS職人が挑戦する」場所なのだから

506:名無しさん@ピンキー
08/06/15 16:07:31 YvqGrCc1
>>505
sageも知らん読者様の俺ルールの押し付けはやめれ

507:60-641
08/06/15 16:28:36 8yCTd6cm
投下します。
9レス予定。

一応続き物ですが、あまり続いてません。

508:涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
08/06/15 16:31:00 8yCTd6cm
Prologue.

「んなもん、知るか」
 ………これが「あなたにとって涼宮ハルヒとは何なのですか?」と問われた場合に俺が返す答えである。
 聞いてくる相手やその場の状況によってニュアンスに若干の違いはあるだろうが、大まかな方向性に変わりはない。
 またそれは、自分で自分に問いかけた場合も同様である。
 いやいや、別に「ハルヒはハルヒであってハルヒでしかない。だから知るか」などというトートロジーあふれる誤魔化し方をしているわけではない。
 むしろ、誤魔化したくないが故に、俺は上記問いに対し「知るか」と全力で目を逸らすのだ。
 自分でも情けないとは思うのだが、一応真剣に悩んで出した答えがコレなのだからもうどうしようもない。
 だって、『本当の答え』を自覚してしまったら、多分もう俺は止まれなくなる。そうしたら、だ。
 世界が崩壊するかそうでないかは俺のあずかり知るところではないが、少なくとも『SOS団』は変わってしまうだろう。
 いやまあ、もしかしたら何も変わらないのかもしれないが、………なんだ、『変わらない保証はどこにもない』ってやつだよ。
 保守的? その通りだ。
 逃げ腰? 応ともさ。
 チキン野郎? オーケーオーケー、ザッツライト。
 でもな、なくしたくないんだよ。
 長門が本のページをめくる音をバックに、朝比奈さんの入れてくれたお茶を飲みながら、古泉とどうでもいい事を駄弁りながらボードゲームに興じる。
 そうしているうちにハルヒがハレハレな顔で俺達を訳の分からんヤレヤレ事件に引っ張っていくんだ、本人無自覚でな。
 考えてみろよ。こんな生活、プライスレスにも程があるだろう。
 だから俺は答えを出さない。問題を考える時間を、プライスレスな今を、もっとこいつらと一緒に過ごしたい。
 もちろんこれが永遠に続くって思ってる訳じゃない。最後にはちゃんと答えを出すさ。でも、今は、あとちょっとだけでいいから、俺はこのモラトリアムにどっぷりと浸かっていたいんだよ。

 と、そんな風に逃げ思考に没頭しながら、自分のうちから沸いてきた問いに対してもう一度だけ「知るか」と逃げ口上をかましたところで、
 ベロベロベロベロベロッ!
「ふええー、キョンくんエッチですー」
 トレードマークのリボンつきカチューシャの代わりにイヌミミを装備したわんこハルヒに顔中を舐めまわされる事で、現実逃避の見せ掛け真剣10代喋り場から泣きそうなほどリアルなバカバカワールドへと無事帰還を果たしたわけである。
 ………夢って、覚めるから『夢』って言うんだね。


――――――――
涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
――――――――




509:名無しさん@ピンキー
08/06/15 16:31:21 N8m/+1qv
支援

510:涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
08/06/15 16:32:42 8yCTd6cm
1.

 さて、今の状況を端的に説明しよう。
 目をつぶって生活しても大怪我はしないであろう程度に住み慣れた我が家の玄関で、イヌミミはやしたわんこハルヒに大怪我しそうなほど勢いよく押し倒され、顔中を嘗め回されている。
 うん、えっと、なんじゃこりゃぁー!
 某刑事ドラマ風に驚きを表しつつ、とりあえず「エ、エッチなのはいけないと思います」という、ハルヒに押し倒されている俺を見ている朝比奈さんからのお叱りの言葉に対し、弁解の言葉を返しておく事にする。
「や、何に影響されたのかは知りませんけど、エロい事してるのはこのイヌミミ女ですし、それを我が家に連れて来たのはあなたでしょう」
「そ、それはそうですけどー」
 朝比奈さんは頬を飴玉をふくむ子供のように可愛らしく膨らませながら、まだちょっと不満そうにしているが、まあ破裂する事はないだろう。
 それより問題は俺の自制心とかいう風船を破裂させようとせんばかりに、さっきからいけない事しまくりのこのわんこである。
 隙あらばまた俺の顔に突貫かけようとするので仕方なく両手で押さえつけているハルヒのほうに、したくない現状確認のため目を向ける。
「ふー、ふー」
 ………イヌミミハルヒが、そこにいた。
 ミミはダックスフントのような垂れ耳であり、その影響かいつもの突き刺さってくるような勝気な瞳も本日はやや垂れ気味である。………それはそれで、別の意味で突き刺さってくるのではあるが。
「くーん、きゅーん」
 わんこハルヒは押さえつけられている事が不満らしく、上目使いで切なげな鳴き声を俺の鼓膜にぶつけてくる。
 ふんっ、その程度でこの俺を篭絡するつもりか? ぎゅっ
「わふー」
 残念だったな、涼宮ハルヒ! おまえの敗因はたった一つだ。 なでなで
「わっふ、わっふ」
 知りたいか! ならば教えてやろう! すりすり
「きゅーん、きゅーん」
 俺にはイヌミミ属性なぞ、ない! はあはあ
「キョンくん、説得力ゼロですよ」
「………」
 朝比奈さんの冷静なツッコミに我に返ったところで、はあはあしながらイヌミミ少女に頬擦りしまくっている変態を発見した。
 うん、どう見ても俺だよな、びっくりだ。
「キョーンくーん」と言いながら、朝比奈さんがまるで生ゴミを見るようなジト目を俺に突き刺してくる。
 いかん! このままだと俺のスイートエンジェルに一生涯変態扱いされてしまうかもしれん。
 ………。
 ………そういったプレイもいいものだが、俺達にはまだ早いよな、うん。
 そう冷静に判断した俺は、生まれたてのホッキョクグマのような純真無垢な瞳を向けながら、朝比奈さんに話しかけた。
「朝比奈さん。あなたに一つだけ、伝えたい事があります」
「その瞳がどの方向に純粋なのか知るのが怖いですが、まあ話を先に進めるためには仕方ないでしょうね。………何ですか、キョンくん」
 下手に誤魔化すと返って逆効果だ。ここはこの俺の純粋な思いを、ソウルをぶつけるしかないだろう。
「これは変態行為なんかじゃありません! そう、これは『愛』なんですっ!」
「………キョンくん」
 朝比奈さんの瞳が揺れる。これはもしかすると上手くいったかもわからんね。
「あたしも一つだけ、あなたに伝えたい事があります」
 そう言って俺の事をジト目ではない熱さのこもったエンジェルアイで見つめている(気がする)マイ天使。
『これはもしかするともしかするかもしれん』と、イヌミミハルヒに頬擦りしながら『愛』をアピールしつつ審判の時を待つ。レッツカモン、大逆転。
「ふざけないでください、このヘンターイ!」
「ですよねー!」
 はっはっは、やっぱり余裕で無理でしたね、わかります。




511:涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
08/06/15 16:34:21 8yCTd6cm
2.

 HENTAI方面に脱線しかけた流れを修正しつつ、再度脱線する前にこれまでの経緯をざっとまとめておく事にしよう。
 なに、遠慮はいらない。………というか、俺自身ちょっと頭を整理したいしな。
 今日は日曜日。外は小春日和という言葉がぴったり当てはまるであろう、ほどよい陽気に包まれている。
 SOS団の活動も休みであり、親は夫婦水入らずで旅行、妹はミヨキチの家に泊まり、と久しぶりに一人きりになった俺は、そんなハッピーサンデーを有効に過ごす事を決意し、全力でだらけていた。
「休みの日くらい休ませてくれ」と言うとオヤジくさいのかもしれんが、日々ハルヒやら妹やらに時間とかお金とか精神力とかを搾取されているこの身としては、こんな休みの日ってのは本当に貴重なものなんだ。
 いやまあ、そんな風に完璧な理論武装を持ってダラダルサンデーを満喫していたところで、そんなの知るかとばかりにチャイムが鳴り、玄関に出た瞬間にまた、そんなの知るかとばかりに押し倒されたわけなんだがな。
 なるほど、こうして振り返ってみると、脱線どころかそもそも最初から線路の上を走っていないっぽいな。
 なんだ、………ようするに、俺の希望ってのは叶わないようにできている、と。
 A級戦犯は誰だ? 俺か? 世界か?
 ん、ああ、ハルヒがS級の癖に無罪放免ってのはいつもの事だ。再審要求もどうせ却下されるだけだろうしな。
 ま、潔く諦めろ、俺もそうする。

 ///

 とりあえず二人(一人と一匹か?)を部屋に招き入れる。
「ええ、いつまでも玄関先でいちゃつかれてると迷惑ですからね」
「………朝比奈さん、なんか怒ってませんか?」
「別にー、ですよー」
 言いながらも頬の膨らみが当社比2割増しな朝比奈さん。どう考えても怒っているようにしか見えない。………しかし、あの状況のどこがいちゃついているように見えるんだろうか?
 ちょっと抱きしめて頬擦りしながら、相手が顔を舐めてくるのに任せていただけなのにな………。
「………」
「………」
「………わふ?」
 いちゃつきまくっていた。ついでに言うとエロエロであった。なるほど、これがハルヒの力か。
「もうっ、人のせいにしないの!」
「ごめんなさい」
「きゅーん」
 さて、お約束で怒られたところでそろそろ話を進めようか。「舐め返さなかっただけでも褒めてください」と、泥沼に突貫かけるような真似してもしゃーないしな。
「で、何がどうなってこうなってるんですか?」くしくし
 ハルヒが顔や体を俺に擦りつけてくるのを諦めをもって撫で擦りつつ朝比奈さんに聞く。
 朝比奈さんはそんな俺達を何故か不満そうに見つめながら「甘えたいお年頃って事じゃないですか」とグチっぽく答えた。
 おお、ほっぺたが4割増しだ。そろそろ破裂するかもしれんね。
 破裂防止のため話を逸らしついでに、とりあえず今日ハルヒに会ってからここに連れてくるまでの事を聞いてみた。
「えっと、今日は良い天気なのでお散歩でもしようかと外に出る事にしたんですよ」
 何ともはや朝比奈さんらしい休日の過ごし方である。真似はできそうにないな。生き方の違いってやつだ。
 ………決して俺がぐうたら寝太郎オヤジ系男子高校生ってわけじゃないぞ。こうみえて、試験も学校もちゃんとあるんだ。
「それで、並木道をこう、てくてくてくーと歩いてたら、拾ったんです」
「………これをですか?」
 本日限定(であってほしい)のわんこを指差す。「はむっ」と指を咥えられた。
「んっ、んっ」と、そのまま甘噛みへと移行。………ヘ、ヘブン!
「うふ、本当に行きます? て・ん・ご・く?」
「ごめんなさい」
 鈍器のようなものを持ち出してきそうな気配を漂わせる朝比奈さんに慌てて土下座する。
 ………頬の膨らみがなくなっているのが逆にすごく怖かった。

 ///


512:涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
08/06/15 16:36:16 8yCTd6cm
「えっと、ようするに、朝比奈さんが見つけた時はもうハルヒはわんこになってたんですね」
「はい、そういう事です。………何故でしょう? これを伝えるだけですごく時間を使ったような気がします」
「話を脱線させないでください」
「ええー! キョンくんがそれを言うのー!」
 おそらく気のせいではない事を力技で気のせいという事にする。無理を通すぜ、引っ込め道理。
「で、古泉や長門とは連絡がつかない、と」
 さっき俺も連絡してみたのだが、確かに二人とも繋がらない。
「お二人ともどうしたんでしょうか。あたし、心配です」
「まあ、何もないって事はありえないでしょうね」
 俺達の目の前にはわんこハルヒという異常事態。そして連絡がつかない二人。
 どう考えてもあっちはあっちで何かに巻き込まれているとしか思えない。………いや、あの二人なら自分達で何とかしそうではあるけれど。
 何とかできてなかったら助けにいかにゃならんのだろうが、とりあえずさしあたっての問題は、だ。
「つまりは、こいつを二人でどうにかせにゃならんって事ですよね」
 俺に寄りかかるようにして幸福度マックスな寝息を立てだしたわんこハルヒを見て、思わず溜息がこぼれそうになる。
「えっと、一応未来から指示はもらってるんです」
 こぼれかかった溜息が吹き飛ぶような啓示ですね。ありがとう朝比奈さん(大)。あなたはやっぱり幾つになっても俺の女神です。
「この箱の中身を使うようにって」
 そう言って朝比奈さんはどこからともなくスーツケース大の箱を取り出した。………なんか、何もない空間から出てきたような気がするんですけど。
「………四次元ポケット?」
「うふふ、乙女の秘密です」
 そこは「禁則事項です」と言って欲しかったところなのだが、深くつっこむといろいろ怖いのでスルーしておく。オトメゴコロは四次元だ。それで良いじゃないか。
「この箱って、何が入っているんですか?」
「うーん、何だろう? あたしもキョンくんと一緒に開けるように、としか言われてないから」
 おお、初めての共同作業ですね。
「じゃあ開けますね」
 ………朝比奈さんは最近スルーという特技を身につけたらしい。悲しい事だ。世界三大悲劇の一つと言っても過言ではあるまい。
「あれ、朝比奈さん?」
「ふえ、ふややぁ」
 残り二つを何にしようかと考えながら目をやると、箱を開けた朝比奈さんが何故か真っ赤な顔で固まっていた。
 湧き上がる壮大な悲しさを気合と好奇心で振り払いつつ、箱の中を覗きこむ。
 箱の中には、色とりどりの『大人のおもちゃ』が満載であった。
「んー、そうそう! こういうのって性的絶頂を迎えると元に戻るってよく言うよねっ! ………って、あんたはアホかぁー!」
「わうん!」
「ええー、ノリツッコミがなんでダブルであたしに被弾するんですかぁー!」
 む、確かに。悪いのは朝比奈さん(大)の方だ。今俺の目の前にいるのは穢れを知らない都会のエンジェル………のはずだ。
 俺的禁則事項のため詳しくは言えませんけど、信じても良いですよね、神様?
「わん!」
「こんなところに神様(もどき)が!」
 望みが叶わないこんな世の中にポイズンしながら別の方法を相談しようと朝比奈さんの方を向く。
「ふえー、こんなのが、その、入っちゃうんですかー」
 しまいなさい、しまいなさい。
「うん、そうですよね」
 そう言いながらも何故かローターを構える朝比奈さん。
「やらずに後悔するより、やってから後悔したいですよね」
 どちらにせよ後悔するんならやらずに済まそうと言うMOTTAINAI的な発想は?
 ついでに言うとわんこハルヒが俺の後ろでガタガタ震えているんですけども、そこら辺はどうお考えでしょうか?
「ガタガタ言わずに黙ってドゥ!」
「男らしいっ!」
「きゃうんっ!」
 その後の事は、見ている事しか出来なかった俺にとってはもちろん、もしかしたらハルヒにとっても天国のような体験だったかもしれないがいろいろと引っかかってしまうので省略する。
 ………まあ、朝比奈さんが目覚めた、とだけ言っておこう。………もちろん、駄目な方向に。



513:涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
08/06/15 16:38:17 8yCTd6cm
3.

 いろいろと終わった後で、件のエロエロスーツケースを朝比奈さん曰くの乙女の秘密とやらに格納する。
「乙女の秘密って何かエロい表現ですよね」と言って乙女にグーで殴られつつ、俺の膝上で息絶え絶えなのに何故か幸せそうに眠っているわんこについての話し合いを再開した。
 かなりのタイムロスになった事は見てみぬふりをすればいいのだが、もうそろそろ親と妹が帰ってくる時間だ。
 さすがに家族を見てみぬふりはできんだろうし、とりあえず今後の方針だけでもちゃっちゃと決める事にしよう。
「まあぶっちゃけ、キョンくんさえ素直になっちゃえば全ては解決すると思うんですよ」
「は?」
 いきなり遭難確定の方針が飛び出してきた。てか朝比奈さん、そろそろそのEで始まりOで終わる世界から帰ってきてくださいませんか?
「もうっ、オトメゴコロが分かってない!」
「オトメゴコロは四次元ですから」
「意味が分かりません!」
「オトコゴコロも四次元ですから」
「いいですか、キョンくん」
「華麗なスルーですね、朝比奈さん」
「い・い・で・す・ね! キョ・ン・く・ん!」
「………はい」
 いいかげん、誤魔化すのも限界のようだった。
 ですので朝比奈さん、その俺の頭に振り下ろしやすそうな位置まで持ち上げている例のエロエロスーツケースをしまっていただけませんか。
 大人のおもちゃに包まれた状態では、どう考えても天国への階段は見えてこないと思いますので。
「ふう、じゃあ結論も出たことですし、ちゃっちゃと『ぶちゅっ』といっちゃってください」
 ファール。つかどの方向に飛ばしてるんですか、それ。
「何ならいきなり『ぶすっと』でもかまいませんよ。いえ、『どこに』とか『何を』とかはあえて言いませんけど」などとのたまうエロ堕天使系の変態を押し止めつつ、質問返し。
「とりあえずその結論に至った過程を聞かせていただけないでしょうか?」
「えっと、あたしにはないじゃないですか、ミミ」
「そうですね」
「で、多分ですけど、長門さんにもないと思うんですよ」
「はあ、それで」
「だからです」
「オトメテキ飛躍ですね、わかります」
 いえまあ、全然分からないってわけじゃないですけどね。
 でも一つだけ言わせてください。なんでもかんでもオトメオトメ言ってりゃ納得すると思ったら大間違いですよ。レッツ平等ノー女尊男卑、手遅れなのは分かってますが。

514:涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
08/06/15 16:40:01 8yCTd6cm
「もうっ、往生際が悪いですねぇ」
 ………いやぁ、まだ往生はしたくないですし、ね。
「じゃあ、耳元で『キミの事を世界一愛してるよ、ハルハル』と囁くぐらいで勘弁してあげます」
 何の羞恥プレイですか、それは? 知ってますか? 俺は恥ずかしいと死ぬんですよ、精神的に。
「おや、こんなところにほどよい硬さのスーツケースがありますね!」
「精神的か物理的か選べと!」
 どうやらこれは究極の二択と見せかけて実はどちらを選んでもデッドエンド直行という素敵シチュエーションらしい。
 いやはや、新たな詐欺として登録されてもいいんじゃないかね、本当。
「ゴスガス詐欺ですか? 素敵な響きですねっ!」
「違うっ! それはただの暴力だっ!」
 しかし、面白いほどに話がずれていくなぁ。ずれる事自体は結構なんだが、俺が死ぬ方向に全速力なのはなんでだろうね?
 さて朝比奈さん、いろんな意味で手遅れになる前に話を戻しますが、俺はどちらかといえばやって後悔するよりやらずにグッバイしたいタイプなんですけど………。
「うふ、そんな事より、どうするの、キョンくん?」
 俺の懇願をスルーしつつ、背筋が凍りつくような手遅れ気味の微笑を向けてくる朝比奈さん。
 おやおや、脇腹に冷たい幻痛が大発生ですよ。………何か、というか誰かにとりつかれてませんか、この人?
 やらなかったらこの世からグッバイしたあとで、未来的パワーで召喚されて結局やらされそうな気がする。限りなく確信に近い、そんな絶望。
 『やるしかないか』とわんこハルヒの耳元に口を寄せる。えっとこれで『愛してる』とか言えばいいんだっけ。………よし。
「………日本経済の今後について語り明かさないか」
「わふ?」
「キョンくーん」
 失礼、もう一度。
「………さおたけ屋はどうして潰れないのか、知ってるかい?」
「わふふ?」
「………」
 無言でスーツケースを構える朝比奈さん。いや、本当、恥ずかしいんですってば。
 顔が鬼が島に住んでるわけでもないのに真っ赤なのを自覚しながら、いざラストチャンス!
「………アナタハカミヲシンジマシュルバッ」
「わふー!」
 朝比奈さん渾身のスーツケースアタックをこめかみに受け吹き飛ぶ俺。受身も取れずにそのまま床に叩きつけられる。
 わんこがわふわふ言いながら近寄ってきているようだが正直遠近感がもうない。………てかなんか、いい感じに視界も狭くなってきたなぁ。シャミセン、ぼくもう疲れたよ。
「くーん、くーん」
 シャミセンにしては体面積の広い温かさを感じたので、閉じかけた目を開くとイヌミミ少女がいた。
(『フランダースのわんこ』って三大悲劇に入れてもいいよなぁ)などと考えながら意識を失う瞬間に、ぼんやりとした頭で呟いた。

「ハルヒ、似合ってるぞ」



515:涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
08/06/15 16:41:43 8yCTd6cm
4.

「キョン! こらキョン! いい加減起きなさいよ!」
「ん、………ああ」
 何故か懐かしさを感じる100Wの声に促されて、夢の世界に突っ込んでいる両足を頭を振りつつ無理矢理引き抜く。
 そうでもしないと、フィラメント丸出しのこの電灯は俺限定で感電事故を引き起こすに違いない。勘弁してほしいね、全く。
「勘弁してほしいのはこっちよ。あんた、人を呼び出しておいて部屋で熟睡してるってどういう了見なの」
 はて、そう言われても、さっきまでのパラダイスに程近い悪夢しか記憶に蘇ってこないんだが。
 つーか、せっかくの休日にお前を呼び出すとかありえないから。
 これを言ったら俺にダメージが流星群なのは骨身にしみて分かっているから言わないけどな、………忌々しい。
「とにかく、話は夕飯の後でたっぷり聞かせてもらうからね」
 は? 夕飯?
「あ、うん、さっき妹ちゃんに誘われてね。今日食べてく事になったから」
「ちなみに聞くが、………俺に拒否権は?」
「え、人権? ないわよ」
「予想以上にひどい言葉が返ってきた!」
「寝ぼけた事言ってないで、早く来なさいよー」といつもよりノリノリなテンポの足音で遠ざかるハルヒを見送りながら、さっきまでの事をぼんやりと考えた。
 夢か現実かどうにもはっきりしない出来事であったが、さっきのハルヒの姿を見る限りは、どちらにせよ上手い事収束してくれたらしい。
『なんにせよ無事これ一番だ』と無理矢理自分を納得させつつ、ハルヒ達の待つ食卓へと向かう。
 こめかみの鈍痛と部屋の隅に鎮座している謎のスーツケースは、とりあえず無視しておく事にした。

 ………明日はいい日でありますように。



516:涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
08/06/15 16:43:26 8yCTd6cm
Epilogue.

「で、なんでみくるちゃんと有希までここにいるのかしら?」
「え、えっと、そのー」
「夕飯」
 下に降りると、何故かSOS団の女性陣が勢ぞろいしていた。
「だから、ね。なんでみくるちゃんや有希までキョンと一緒に夕飯を食べる事になっているのかしら」
「あ、あの、ふえええー」
「………お腹がすいたから」
 ははは、相変わらず仲がいいなぁ、みんな。
「え、そうなの、キョンくん? あたしには普通に喧嘩してるように見えるんだけどー!」
 妹よ、現実逃避という選択肢くらい、この兄に与えてはもらえないだろうか?
 親父のジト目とお袋のニヤニヤが、さらに俺を追い込んでいくような気にさせる。なるほど、これが四面楚歌ってやつか。
 ダメだ、もうこの空気には耐えきれん。妹よ、いつものKY砲でこのいかんともしがたくどげんかせんにゃいかん状態を破壊してくれ。
「うんっ! まかせてー! ねえねえ、みんなー」
 ふう、これでようやっと針の筵から解放されるな。妹様々だよ、まったく。
「それでー、誰がキョンくんの隣に座るのー?」
 はっはっは、そして針の筵から針山地獄へとご招待なわけですね。イモウトサマザマダヨ、マッタク、………コンチクショウメ。
「し、仕方ないわねぇ。ここは団を代表してこのあたしが」
「えいっ!」
「あ、ちょ、みくるちゃん、ずるいわよっ!」
「涼宮さんに言われたくないですっ!」
「じ、じゃあ、あたしはこっち!」
 理由の分からない張り合いをうちの食卓で展開させつつ俺の両隣を占拠する二人。二大国家に翻弄される少数民族な俺である。
「………」
 そして理由なぞ分かりたくない黒オーラを噴出させつつ俺の目の前に来る待つ女こと長門有希。
「………わたしも」
 落ち着け長門。残念ながら俺という電車は俺的に乗車率200%、ただいま満席状態だ。
「………そう」
 すまんな、仲間外れがイヤなお前の気持ちもよく分かるよ。やっぱり三人一緒がいいよな。
 あぁっと、なんなら俺とかわるか? ハルヒ、朝比奈さん、別に良いだろ、これくらい?
「「「「「「………」」」」」」
 周囲を支配する絶対的沈黙。えっと、あれ? もしかして、俺またなんかミスったか?
 おい、我が愛しき家族達よ。なぜそんな育て方を間違ったかと後悔している感じの視線を俺に向けてるんだい?
 ハルヒ、朝比奈さん、どうして俺の両腕をそんなに強く握り締めるのかな?
 そして長門さん。その突き刺さらんばかりに据わりきった目付きはいったい何なのでしょうか?
「席はまだある」
 俺の質問に答えず、静かに怒れる宇宙娘はそれだけを言って座った。
 ………俺の膝の上に。


517:涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
08/06/15 16:45:21 8yCTd6cm
 うん、まあなんだ、長門よ。俺はお前によっぽどひどい事をしたようだな。
「………別に」
 言葉だけだと否定なのになぁ。口調と態度が全肯定なのはなんでだろう?
 とりあえずこの場を生きのびる事ができたら、あとでちゃんと謝っておこうと思いつつ、両隣で俺の腕をガッチリホールドしてらっしゃる悪鬼羅刹な二人組みに意識を移す。
「大丈夫よ、キョン。怒ってないから」
「そうですよ、怒りに任せて行動するなんて、そんな事ぜんぜんないないですですよー」
 そのセリフは額に浮かんでいる青筋がない状態で言って欲しかったなぁ。
 血流障害起こして変色している俺の両手を解放してくれながらだとなおグッドだぞ。
 でもまあ無理だろうなぁ、と早々に見切りをつけ、一家に一台万能戦士を一縷の望みを託すべくじっと見つめる。
 万能戦士は全て分かっていると言わんばかりに大きく頷き、俺に向かってこう言った。
「動いたほうが、気持ちいい?」
 ………ははは、うん、死んだ。
「粛清ね」
「ええ、粛清ですね」
 あのー、お二人に締め付けられている両腕、すでに感覚ないんですけど。なんとか腕一本ずつで満足していただけないでしょうか。
「うんしょ、うんしょ」
 そして長門さん、本当にその位置で上下運動されると思春期男子のリビドーがボルケーノするといいますかー、億単位の未来予想図が無駄死にするといいますかー。
「ふふ、ふふふふふ、いったい何を考えているのかしらね、このエロキョンは?」
「ええ、本当です。懇切丁寧に分かりやすく教えていただけませんか?」
「んっ、んっ」
 カオス極まりないこの状況と近い未来の確定に近い死亡予測に絶望しつつ、遠ざかっていく意識という名の生命線。
 逃げ場がない事は承知の上で、とりあえず答えにならない逃げ口上を叫んでみた。

「んなもん、知るかー!」


「………当然、逃げきれませんでしたとさ、おしまい」
「ええっと、長門よ。一体何が『おしまい』なのかな?」
「あなたの17年余りの人生」
「マジでっ!」
 いろいろと、おしまい。


518:60-641
08/06/15 16:46:18 8yCTd6cm
以上です。
では、また。

519:名無しさん@ピンキー
08/06/15 16:49:23 hcVAF95J
いやー良かった!GJ!乙!変態!

強いて言うならわんこハルヒにナニをしたのか読みたかった!

520:名無しさん@ピンキー
08/06/15 17:02:04 h6Y7pObV
いやー良かった!GJ!乙!変態!


       いやー良かった!GJ!乙!変態!

                              いやー良かった!GJ!乙!変態!
    いやー良かった!GJ!乙!変態!    

521:名無しさん@ピンキー
08/06/15 19:27:17 +m047QPx
文章とか話は良いのに相変わらず下手くそなギャグのせいで悪くなってると思う
多少なら面白いんだけど入れ過ぎでちょっとくどい感じが

522:名無しさん@ピンキー
08/06/15 19:43:24 t8KvJGB3
いやー良かった!GJ!乙!変態!

>>521
死ね

523:名無しさん@ピンキー
08/06/15 20:01:23 TurFN3w6
>>521
嫌なら静観しておけば良いのに相変わらず下手くそな煽りのせいで空気悪くなってると思う
偶になら許せるんだけど荒らし過ぎでかなり邪魔くさい感じが

524:名無しさん@ピンキー
08/06/15 20:22:32 Uh431cVH
面白いと思ってるのか

525:小ネタ 外道キョン
08/06/15 20:23:01 KpMGSMBk
「ハルヒ、外は気持ちがいいな、開放感があるっていうか……」
「……キョン、公園でなんて……こんなところ誰かに見られたら」
「大丈夫誰も来ないって(多分な)……」
「……ねぇキョン、あたしのこと本当に愛してくれてるの?」
「もちろんだよ、だから我慢できずにこんなところでもハルヒと愛し合いたくなっちゃうんだぞ」
「そう…嬉しいな………」
「それよりほら早く脱いで……おっとニーソはそのままでいいよ。ほら早くパンツ下ろして股開いて」
「……(ひどいよキョン……)」

「……ハルヒ、もっと腰使って! そろそろイクよ。お外でしてても出すのはちゃんと中だからね」
「……(わたし…また中に……)」
「ふぅ、気持ちよかったぞハルヒ、んっどうした?」
「……キョン…今日は…危ない日だったのに……、ゴムしてくれないなんて酷いよ!」
「愛し合ってる者同士が愛を確かめ合おうっていうのにゴムなんて余計な物は二人の間に邪魔なだけだろ」
「……で、でも……」
「でもじゃないだろ。愛するハルヒと直に触れ合いたいっていう俺の気持ちなんかどうでもいいってのか?」
「……そ、それは……せ、せめて中じゃなく外に……」
「……ハルヒは俺の愛の結晶を受け止められないっていうのか? 俺のこと愛してないのか? 俺は大好きなハルヒに俺の全てを受け止めて欲しいぞ」」
「でも……赤ちゃんが……」
「大丈夫、いざとなったらちゃんと責任とるから」
「ほ、ホントに……それって……、うれしいな…ありがとキョン、あたし…いいお嫁さんになるね」
「あぁもちろんだ……(いざとなったら責任持って 俺がちゃんとおろす病院連れてってやるよ、最後まで責任持たないとな)」
「キョン…大好き」
「ハルヒ、おれもだぞ(そろそろ野外も飽きてきたな、次はどんなプレイがいいかね)」


526:名無しさん@ピンキー
08/06/15 20:37:28 3yjRhYtn
「情報の伝達に齟齬が発生している。修正を施す。許可を」
「よくない。やるな」
「…そう」

527:名無しさん@ピンキー
08/06/15 21:03:38 p4X9XEef
>>525
ハルヒキャラである必要性が皆無

528:名無しさん@ピンキー
08/06/15 21:09:24 i3OORYdj
いやー良かった!GJ!乙!変態!

529:名無しさん@ピンキー
08/06/15 21:29:45 faQOdAuH
>>527
そんな事言ってたらパロディなんて作れない。
まして、エロパロなんだから。
必要性や必然性を求めるのなら、原作を100回読めばいい。

530:名無しさん@ピンキー
08/06/15 21:31:39 Z/XxJFUN
>>529
お前みたいのがいるから赤ちゃんポストが出来るんだよ

531:名無しさん@ピンキー
08/06/15 21:57:29 mVKvRFxh
キョンのセリフが全くキョンらしくないし、ハルヒのセリフが全くハルヒらしくない。

532:名無しさん@ピンキー
08/06/15 21:59:55 mVKvRFxh
「喜緑、外は気持ちがいいな、開放感があるっていうか……」
「……会長、公園でなんて……こんなところ誰かに見られたら」
「大丈夫誰も来ないって(多分な)……」
「……ねぇ会長、あたしのこと本当に愛してくれてるの?」
「もちろんだよ、だから我慢できずにこんなところでも喜緑と愛し合いたくなっちゃうんだぞ」
「そう…嬉しいな………」
「それよりほら早く脱いで……おっとニーソはそのままでいいよ。ほら早くパンツ下ろして股開いて」
「……(ひどいよ会長……)」

「……喜緑、もっと腰使って! そろそろイクよ。お外でしてても出すのはちゃんと中だからね」
「……(わたし…また中に……)」
「ふぅ、気持ちよかったぞ喜緑、んっどうした?」
「……会長…今日は…危ない日だったのに……、ゴムしてくれないなんて酷いよ!」
「愛し合ってる者同士が愛を確かめ合おうっていうのにゴムなんて余計な物は二人の間に邪魔なだけだろ」
「……で、でも……」
「でもじゃないだろ。愛する喜緑と直に触れ合いたいっていう俺の気持ちなんかどうでもいいってのか?」
「……そ、それは……せ、せめて中じゃなく外に……」
「……喜緑は俺の愛の結晶を受け止められないっていうのか? 俺のこと愛してないのか? 俺は大好きな喜緑に俺の全てを受け止めて欲しいぞ」」
「でも……赤ちゃんが……」
「大丈夫、いざとなったらちゃんと責任とるから」
「ほ、ホントに……それって……、うれしいな…ありがと会長、あたし…いいお嫁さんになるね」
「あぁもちろんだ……(いざとなったら責任持って 俺がちゃんとおろす病院連れてってやるよ、最後まで責任持たないとな)」
「会長…大好き」
「喜緑、おれもだぞ(そろそろ野外も飽きてきたな、次はどんなプレイがいいかね)」


533:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:17:31 NASPDHGY
「ハルヒ、外は気持ちがいいな、開放感があるっていうか……」
「……谷口、公園でなんて……。こんなところ誰かに見られたら」
「大丈夫、誰も来ないと思うぜ、多分」
「……ねぇ谷口、あたしのこと本当に愛してくれる?」
「当たりめぇだろ!だから我慢できずにこんなところで、お、お前と…愛し合いたくなっちまったんだぜ」
「谷口…」
(省略されました 続きはありません)


「アッー!」

534:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:21:40 faQOdAuH
>>531
いいから、わかったからやめろって。
書き手への配慮って無いのか?このスレ。

535:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:24:56 q3TYgB1l
これはこれで違和感ある

536:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:28:30 vwimjvVl
「わんわん、わんわん」
「……ルソーったら、公園でなんて……こんなところ誰かに見られたら大変なのね」
「わんわん、わんわん」
「……ねぇルソー、わたしのこと本当に愛してくれてるのね?」
「わんわん、わんわん」
「そう…嬉しいのね」
「わんわん、わんわん」
「……(ひどいのね、ルソー。マーガリンじゃ駄目なのね? 品薄なのに困ったのね……)」

537:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:30:18 /3TtnB8k
>>534
「ズボンのチャックが開いてたから、教えてあげる」
「ズボンのチャックが開いていたので、見てみぬ振りする」
どっちも相手への配慮だな。




詭弁だけど

538:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:33:06 i3OORYdj
>>534
いやお前がどっか行けよ
どう考えてもおかしいこと言ってるのはあんた

539:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:37:44 NmSsnpWr
>>538
コピペやってるおまえの方がよっぽどウザい

540:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:45:58 MouFIX8W
ぐだぐだいう奴は寝言を書き込む前に自分でSS書いて投下しろ
ここはそのためにスレのはず
下らん罵り合いはもうおなかいぱーい

541: ◆LeyXT4003g
08/06/15 22:53:30 d4jO5t3o
ああ、テキトーにネタ拾ってきて名前入れ替えただけの、
必然性皆無・世界観異世界人・整合性明後日なSSを、パロディとしてGJしてもらえるんなら、
俺めっちゃ楽なんだけどなー。
いにしえの投下済エロSSを、名前と口調だけ書き換えりゃいいのさ。
……んなジョークはともかくだ。俺としては18禁な内容で、1レス小ネタならこういうSSも構わないと思う。
(せめてキャラどうしの呼び方くらいは調べてくれよとヤレヤレするより、
 キョンとハルヒの偽物がお互い偽物と気付かず付き合っているという高度なネタだと解釈したほうが、読み手としては楽しい)
もちろん、二次創作として高等なのは、
モチーフ準拠・必然性納得・世界観重視・整合性のとれた作品だということは、言うまでもないが。
それに、原作者にキャラクターをお貸りしてSSを作らせてもらっていることを自覚してりゃあ、
安直チープで原作無視なオレサマ世界のSSは書けねえはずだもんな。
それ自覚すんのに数年かかった書き手もいるけどさーハハハ

>>533
後藤「葉山、外は気持ちがいいな、開放感があるっていうか……」
葉山「……後藤くん、公園でなんて……こんなところ誰かに見られたら」
後藤「大丈夫誰も来ないって(多分な)……」
葉山「……ねぇ後藤くん、あたしのこと本当に愛してくれてるの?」
後藤「もちろんだよ、だから我慢できずにこんなところでも葉山と愛し合いたくなっちゃうんだぞ」
葉山「そう…嬉しいな………」
後藤「それよりほら早く脱いで……おっとニーソはそのままでいいよ。ほら早くパンツ下ろして股開いて」
豊原「……(ひどいよ後藤……)」
(略)
「文芸部員だろ。この小説をさ、会誌に載せてもらえないか?」
さて、こういうチャットモドキを、我らの編集長とウチの文芸部長が小説と呼んでくれるかね?

542:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:59:41 IMsDS0A7
>>525
つーかこれ、コピペじゃね?

543:名無しさん@ピンキー
08/06/15 23:03:18 xaoTSfD6
>>541
>安直チープで原作無視なオレサマ世界のSSは書けねえはずだもんな。
ハーレム好きを公言するやつがどの口で言うか。

544:名無しさん@ピンキー
08/06/15 23:04:05 MouFIX8W
スルーが出来んおこちゃまばっかやなぁ

545:名無しさん@ピンキー
08/06/15 23:23:22 xaoTSfD6
明らかに矛盾した言動を続けた上、俺ルールを遵守せよとか言い出すアホは非難されて当然。

546:名無しさん@ピンキー
08/06/15 23:52:27 O97JXMYE
とりあえずこれ以上煽り合うのはやめよう。まったくもって生産的でないし。

>>518
キョンが壊れキャラに見せかけて一番まともなまま、という変化球とは驚いた。
今回はギャグ特化にしてたけど、前回のようなのも味があっていい。今後とも頑張ってください。

>>541
すまない、誰、その人ら? 原作で出てきた記憶がないんだが、アニメ限定での設定なのか何かかな。

547:名無しさん@ピンキー
08/06/15 23:56:30 a9UFbuRk
>>546
つ涼宮ハルヒの公式

548:名無しさん@ピンキー
08/06/16 00:33:31 alzBftEB
>>518
ゆゆぽ的なひとつひとつのギャグは寒いけど沢山あるとテンションが上がって楽しいかもしれない話でした。
前回みたいなほろりとするところがない分ギャグが気になってしまうのかもしれません。GJ。

549:名無しさん@ピンキー
08/06/16 01:01:06 yxCfQMos
>>518 GJ!!
ハルヒはネコ系かと思ってたけど、意外と甘えんぼな犬系も似合うなあw
次回作も期待してます!!

550:名無しさん@ピンキー
08/06/16 15:49:44 tCNRg3JR
>>549
GJはいいがsageような

551:名無しさん@ピンキー
08/06/16 15:53:56 nqrGktsu
コピペ厨ウゼェ

552:名無しさん@ピンキー
08/06/16 19:08:03 pTebt5E4
>>551
え~い、このツンデレさんめ!w

553:名無しさん@ピンキー
08/06/16 20:13:32 rFzNNVu5
>>518
乙です。
でもなんかすごく化物語ちっくだと思った。


554:名無しさん@ピンキー
08/06/16 21:25:12 I9AvZz7s

【表現規制】表現の自由は誰のモノ【97】
スレリンク(news2板)

555:名無しさん@ピンキー
08/06/16 21:25:39 9kTYUD1Y
「あぁっ!キョン、そんなに激しくしたらオマンコ壊れちゃう!!」
「なにっそれは困る。じゃあやめるか、ハルヒ」
「えっ・・・。あ、あの・・・壊れないから・・・もっと激しくして?」
「最初から素直にそう言えよ。そんなところもかわいいぞ」
「////」
「ハルヒの中はほんとに気持ちいいな。なあ、今日は中に出してもいいか?」
「いいよ・・・たくさんだしてね」

556:名無しさん@ピンキー
08/06/16 22:19:26 1prIH/IP
>555

お前、何歳か知らんけど、もう1度自分の人生を見つめ直せよ。
本当にそんな事をやってる場合なのかどうか、よく考えろ。

557:名無しさん@ピンキー
08/06/16 22:35:46 2IQak5co
>>555
同じ妄想なら数年前から繰り返してるさ

558:名無しさん@ピンキー
08/06/16 23:33:45 68WSKwld
>「////」

これ打ち込んでて自分でなんとも思わないものなのかね?
ゆとりとかいう次元じゃねーぞ…

559:名無しさん@ピンキー
08/06/16 23:35:53 dFq7cw3Z
脳内で4コマ漫画みたいに再生されるから小ネタなら問題ないな。

560:名無しさん@ピンキー
08/06/17 07:03:47 OiJGChuh
普通に「書いてる奴は馬鹿な子なんだな」と思ってフーンで終わり
こんなの使うのU-1以降の未成年だろ

561:名無しさん@ピンキー
08/06/17 16:21:42 sj3ZONqp
え~い、このツンデレさんめ!////

562:名無しさん@ピンキー
08/06/17 16:30:40 wTOPsi9v
携帯小説みたいだな。

563:名無しさん@ピンキー
08/06/17 17:11:25 9eSbfTvC
(笑)とかwwみたいな「ここではこういう感情を抱いていますという記号だから

564:名無しさん@ピンキー
08/06/17 18:47:49 MHVZQiik
言葉で勝負するならそういうありきたりな記号に逃げないでほしいよな。
書く側もジャッジする側も

565:名無しさん@ピンキー
08/06/17 18:47:50 JGtTed0U
>>563
小説なんだから文章で表現しなきゃだめなんじゃないか?

566:名無しさん@ピンキー
08/06/17 18:50:28 k6gwNeS/
まあ同じ記号でも///はねーよなw
初めて見たときは本当に意味不明で困ったもんだ

567:名無しさん@ピンキー
08/06/17 18:54:41 KAJGp/gY
絵文字も文字の一種です

568:名無しさん@ピンキー
08/06/17 19:07:07 C0tOqIgl
絵文字ですらねーし、それ
さらに「」で括ってるなんて痛さ100倍だな

569:名無しさん@ピンキー
08/06/17 19:26:46 ENPqs56p
文字で表現と文章で表現は別物でね?

570:名無しさん@ピンキー
08/06/17 19:43:10 aMykcRXo
新聞で書かれてない記号、表現方法はアウトだと思う。

571:名無しさん@ピンキー
08/06/17 20:17:51 XegR+22E
いやでもそれ言ったら「!」「?」「……」も手助け記号じゃね。
SS書き始めの人とかつい三点リーダに頼りがち。

572:名無しさん@ピンキー
08/06/17 20:25:48 OOyKbGmD
どのみちID変えてまで鬼の首取った勢いで騒ぐことじゃないよね

573:名無しさん@ピンキー
08/06/17 20:33:09 Bj0EjnuW
最近

――

(内面描写)

『』←みんなの声

この辺に頼り過ぎな気がするので自重せねば。

574:名無しさん@ピンキー
08/06/17 20:44:42 wTOPsi9v
>571
ゴルゴ13の作者に謝れ。

575:名無しさん@ピンキー
08/06/17 20:57:21 O4unN97T
手助け記号

手助け記号

手助け記号

手助け記号

手助け記号

手助け記号





日本もうマジでやばいわ。終わってる

576:名無しさん@ピンキー
08/06/17 22:31:14 IfZlK43X
なんでエロパロってハルヒスレだけこうなんだ?

577:名無しさん@ピンキー
08/06/17 22:35:52 WZl0TdbU
昔高レベルのSSが投下されて、俺たちはレベルの高いスレにいるんだと勘違いした奴が多いんだろ。

578:名無しさん@ピンキー
08/06/17 22:37:30 aJ0iZ+0f
エロパロのハルヒスレだけっていうか、
ハルヒ関連スレの中で、エロパロだけというか・・・・
いつ頃からだろうね、こんなになっちゃったの。
コピペする人が常駐するようになって、明らかにおかしくなった。

なんかすごく悲しいよ。本当に荒らすのやめて欲しい。

579:名無しさん@ピンキー
08/06/17 23:03:32 5KqELFlC
レベルが低いのに自分は高いって勘違いした読者様なんだろうな。

エロイのは基本ここにしか投下できないから
今みたいに空気が悪いのはこまるんだがね。

580:名無しさん@ピンキー
08/06/17 23:17:12 T4+3vVrv
エロパロのまとめでSS読みふけって,何というか文章力の高さに
感心したものだ。エロも非エロも完成度高いのばかりだし。
578氏,579氏のいうように,最近はダレてるなあ。

581:名無しさん@ピンキー
08/06/17 23:24:24 tccxrHNd
>>578
コピペ乱舞でグダグダになったんじゃなくてグダグダになったからコピペで遊ぶ馬鹿が沸いたんだろ
アニメ放送終わって新刊全然出ないあたりからレベル高かった書き手が一気に他の作品に流れて、
チヤホヤされたいだけで実力が全然伴ってない勘違い書き手が自演繰り返しまくってこうなった


582:名無しさん@ピンキー
08/06/17 23:31:05 3fzpTPVg
>>581
書き手がいなくなったのは住人同士がケンカする日々が続いて嫌気が指したんだろうが。

583:名無しさん@ピンキー
08/06/17 23:42:37 z0wG7y6U
>>571
そう考えるとプロはすごいよな。
三点リーダーなんて使わずにあの雰囲気を表現出来るんだから。

584:名無しさん@ピンキー
08/06/17 23:53:19 3sgYSMBg
>>582
読むだけならあちこちのスレ見てればいいだけなのに対して、書き手は生産量に限りがある。
アニメ化して読者も書き手も荒らしも増えた。
アニメが終わって時間が経ち、書き手の興味が他所へ移る。
で、こんな状況だろ。
いっそ2期が無く細々とラノベだけで続けば静かなスレになるんだろうけどな。

585:名無しさん@ピンキー
08/06/18 00:48:21 v1Ocp5Ov
>>582
悪いけど書く人間はそんなくだらないこと一々気にしてないよ。
単純にネタがない、寂れたから書く気しない、それだけの話。
これだけ新刊延期されたらどうでもよくなってくるわいw

586:名無しさん@ピンキー
08/06/18 01:13:40 /p4/rXoZ
折角の新キャラも、次でどうなるか分からないもんなあ。
個人的には佐々木とか黒キャラかなぁとか思ってたりするんだがw
佐々木団のメンツはすでにSS的に弄られすぎて、多分どういう展開になっても違和感を感じそうだ。

587:名無しさん@ピンキー
08/06/18 02:03:07 1butG+pA
ジャッジw

>>583
素人の表現方法が未熟なだけだろう

588:名無しさん@ピンキー
08/06/18 02:10:22 JbBRvYNd
まあまあまあ先輩方、

楽しめなくなったら終了っすよ、読み手であろうと書き手であろうと。
自分SSの技量としては下から数えた方が早いっすけど、
それでも楽しんで書いてるって自覚だけはあるもんで。

589:名無しさん@ピンキー
08/06/18 02:14:36 zkVejchv
>>580
最近でも半月で10以上投下されてGJSSもあるし。
昔は昔、今は今ですよ。

590:名無しさん@ピンキー
08/06/18 03:51:51 zQfcrNx9
>>588
ブームが終わって冷静になってみたら楽しくないから荒んでるんだろうが
アホ?

591:名無しさん@ピンキー
08/06/18 09:19:30 HreOYKSw
ここは空気が悪いので
なるべくよそに投下することにしてる
よそに投下できない時だけここにしてる
もっと気軽に投下出来る雰囲気になればいいんだがね

592:名無しさん@ピンキー
08/06/18 12:15:09 CIAcLxKF
>>590
楽しくないなら来るなよ
アホ

593:名無しさん@ピンキー
08/06/18 12:18:27 ZTK5dbWM
>>591
同意ですね。
以前はこのスレに投下していたけど、ここの空気は他のスレに比べて本当に悪くなったし。
読み手主導で上から目線ばかりで、投下の意欲を無くすのは確か。


594:名無しさん@ピンキー
08/06/18 14:21:21 0AvxDMP3
コピペ厨の次は自演荒らしか。

595:名無しさん@ピンキー
08/06/18 15:25:07 e05Mbs+1
どう見ても作者には見えねえなw

596:名無しさん@ピンキー
08/06/18 15:39:49 3cC1JLkK
エロくないならvipかキャラスレの方が反応いいしな

597:名無しさん@ピンキー
08/06/18 16:03:15 HreOYKSw
さっきもいったけど
エロいのとか他に投下できない話しかここには投下しない
昔はそうでもなかったけどね

598:名無しさん@ピンキー
08/06/18 16:23:20 ZTK5dbWM
>>594
>>595
本当に書く気なくなるわ。校正も何もしてない。続きもしらん。
途中まで書いてて、このレス見て本当にぶん投げたくなった。
一応、書き手っていうのをここに残して去ります。


 人類の科学が幾ら進んだとしても変えられない法則というのがある。
それは死という何時かは全ての有機物に与えられるもの。
 全ての生物はこの法則から逃れられないはずなのに、何時の時代でも人は
その法則に抗おうと抵抗をする。
 古代エジプト文明のミイラ、近代医療の進歩、宗教への信仰。
 自らに定められた死というタイムリミットを少しでも先へと延ばすために、
 人類はありとあらゆる努力をし死というものに抗ってきた。

【……それは未来人も同じ……だからあたしはここにいる】


「ふぇええええん……もう、やめてくださぃ」
「ちょっと、みくるちゃん。SOS団の大事なイメージビデオ撮影会なんだから、
もうちょっとサービスシーンを撮れるようにしないさいよね」
「こんな恥ずかしい格好でビデオなんか撮られたら、もう学校に来れません」

 華奢な体にアンバランスな大きく育った胸。そこにサイズが合っていない
小さな赤いビキニがくっ付いている。正確には着用しているのだが、ビキニの
端から、膨らんだ胸の乳房が零れそうになっているので、胸の先にビキニが
くっ付いているように見える。
 赤いビキニにはSOS団の刺繍。右胸にSO、左胸にS団と縫い付けられて
いる。この刺繍は、先ほどからビデオを構えている人物、涼宮ハルヒのお手製の
刺繍だ。
 この水着を着せられて、先程からイヤイヤをしているのが朝比奈みくる。
SOS団の中で一番の上級生であるが、一番立場の弱い存在でもある。

「みくるちゃん、私だって本当はこんな事したくないのよ。それは元々ユキが
つける予定のビキニだったんだから。でも、ビデオを撮る予定のユキが居ないから
仕方なくみくるちゃんを撮る事にしたんじゃない。恨むならユキを恨みなさいよね」
「だったら、長門さんが来るまで待てばいいじゃないですかぁ」
「インスピレーションよ、閃きよ。こういうものはね、撮りたいイメージが
湧いた時に撮らないといい物は撮れないの。それに……」
「それに……なんですか?」
「ビデオ的にもユキのちっさい胸より、こっちの方が受けるでしょ」
「やっぱり確信犯じゃないですかぁ!」

 無理矢理みくるの腕を引っ張って引き寄せると、その胸の谷間を集中的に撮り始める。
四つん這いになって逃げようとするみくるを、今度はお尻からビキニ股間の
膨らみにかけてカメラはズームアップしていく。そして、SOS団の部室
(文芸部の部室でもある)に、今日2度目の泣き声と悲鳴が響き渡る。
「やめてくださいぃぃ~」


599:名無しさん@ピンキー
08/06/18 16:23:52 ZTK5dbWM
 一日前、それはハルヒのこんな一言から始まった。
「イメージ戦略って重要よね。アイドルDVDだって、映画の宣伝だって宣伝用の
ビデオで印象がずいぶん良くなるじゃない。そこでよ。SOS団のイメージビデオ製作を
作るってのはどう?」
 団長と書かれた四角錐の名札の横に設置された、パソコンの画面を不機嫌そうに
見ていた涼宮ハルヒが突然発言を始める。その様子をちらりと横目で見て、一瞥を
くれるとその発言が無かったかの様に、目の前のオセロに視線を戻す男子生徒が一人。

「ちょっと、キョン!今の話聞いてた?何、露骨に無視しているのよ」
「お前が宣伝なんかしなくても、SOS団のイメージなんて全校に知れ渡っている」
「どんなイメージよ!」
「それを俺に言わせたいのか」
 ハルヒは口を尖がらせて反論を試みようとするが、次の言葉が出てこない。
それもその筈、北高内のSOS団のイメージは非常に悪いものであり、既に地に落ちていた。

≪あそこだけには近づくな≫

 最近、そんな噂が全校生徒の間に広がり、放課後はSOS団の部室前をわざわざ
迂回する生徒が出る有様だ。日中、部室から変な叫び声を聞いた生徒。怪しげな
振る舞いをしているところを見たという証言。変なコスプレをする集団を見たという
目撃談。この部に関わった為に精神異常を起こした部長と、備品をごっそり強奪された
部があるとの話もある。

 暫く黙っていたハルヒが、ふっと不敵な笑みを浮かべて言い放つ。
「噂って本当に怖いわね。あること無い事大きくなって広まるから……」
「全部、事実だろうが!」
 キョンが間髪入れずに反論した。実際、先日行なわれた新人勧誘で、SOS団に
入部を希望してきた生徒は今のところ0名だ。当初はSOS団は少数精鋭だから、
入部資格は厳しくするわよと言っていたハルヒも、さすがに希望者が全く来ない
状況では選ぶどころの問題ではない。インターネット上に作ったSOS団のHP
カウンターも、最近はハルヒが巡回した時以外、回ることもなくなっている。
目ぼしい生徒を無理矢理引っ張ってこようかというハルヒの案もあったが、それは
既にキョンに却下されていた。これ以上問題を起こして、教師に訴えられようものなら、
それこそSOS団の部室を取り上げられる格好の口実になると諭されていた。

「だからこそ、SOS団のイメージの回復が必要なのよ」
「それはとても良い考えですね。イメージ回復の為のビデオ製作、やる価値は充分に
あると思いますよ」
 もう一人の男子生徒が口を挟む。晴れやかな笑顔でキョンのオセロの相手をしていた、
古泉一樹はその意見に賛同する。
「涼宮さんが文化祭で撮った映画はなかなかの好評でした。それには皆さん異論が
無いと思いますがどうです?」
「そうよ、キョン。私の監督としての才能を疑うわけ?」



600:名無しさん@ピンキー
08/06/18 16:24:09 ZTK5dbWM
 あれは、朝比奈さんのお陰だろうと、キョンは口元まで出かかるがそこで止まる。
映画に関しては原因はどうあれ、想像以上に好評だった事は紛れも無い事実だった。
そして、渋々ハルヒに問いかける。
「で?具体的にはどんなビデオを作るんだ?」
「SOS団の特徴を前面に出してイメージビデオを作るのよ!これよ、これ。じゃあ、
早速準備に取り掛かるわ。わかった?」
「僕は賛成ですが、皆さんはどうです?」
「ふぇ、あたし、またビデオ出るんですか」
「今回はユキに出て貰おうと思うの。大丈夫よ、みくるちゃんはお手伝いだから」
「それなら、あたしお手伝い頑張ります」
「有希は?」
「……別にいい」
 それまでその存在すら感じさせないで、文庫サイズの小説を黙々と読んでいた
寡黙な少女が答えた。
「キョンもこれで異論は無いわね」
「へいへい」
 こうして、SOS団イメージ回復ビデオの撮影が決定した。


【どうしてここにいるの?どうしてこんな事されているの】
 
 頭の中に声が響く。みくるはその問いに答える。
≪あたしが涼宮さんに選ばれたから……だからこれは必然なの≫

【何時まで偽りの自分を演じるの】

≪涼宮さんは未来の世界に大きく干渉してる……だから、駄目≫

【キョン君はどうするの】

≪キョン君は……涼宮さんと……だから……それにあたしは未来人だし≫

【本当は自分がキョンくんとそうなりたいんでしょう】

≪あたしはそんな事考えちゃ駄目なの……だって……そうしないと≫


 みくるの頭の中に思考が流れ込んでくる。ビデオ撮影は一時休憩となっていた。
ハルヒは新しいコスプレを調達するために、≪演劇部に行って来る≫とみくるを
一人残して去っていった。顔を上げると、SOS団で行った海水浴の写真が目に留まる。
「禁則事項……あたしの最重要禁則事項……です」
 ぽつりと呟く。目の前が歪む。床にぽたり、ぽたりと水滴が零れた。

601:名無しさん@ピンキー
08/06/18 16:26:07 ZTK5dbWM
 コンコンとドアをノックする音が部室に響く。それはSOS団の合図。
男子部員が部室に入るときは必ずこのノックをする。それが決まりだ。
みくるは慌てて目の両手で擦ると、どうぞと促す。
「あれ、朝比奈さんだけですか……って、なんて格好してるんです!?」
「え……あっ……これですか。イメージビデオの撮影です……」
「また、朝比奈さんにこんな格好させて、ハルヒの奴、昨日は長門にやらせるって
言っていたのに」
「やっぱり、キョンくんも長門さんがやったほうがいいなって思います?」
「えっ?それってどういう意味ですか?」
「あたしはキョンくんから見て長門さんより魅力が無いんでしょうか?」
 普段見られない真剣なみくるの顔がそこにはあった。
「いやっ、そんな事ないですって」
 キョンの顔が徐々に赤くなっていく。それと同時にみくるの頬もぱあっと、ピンク色に
染まっていった。

≪あたし、いきなり、何言っているんだろ……キョンくんに……キョンくんなのに……
過去の世界の人を好きになっちゃいけない……たとえそれがキョンくんでも≫

【本当にそれでいいのかしら?もし、ここでキョンくんを好きになるのが歴史の必然
だとしたら、キョンくんを好きになってもかまわないはず】

「あのっ、とりあえず、服着ましょう。その、目のやり場に困るんで」
「キョンくん……あの……」



他の作者さんがここ離れたのもわかります。
もう、本当に萎える。
作品を愛していても、このスレに投下する意欲を削ぐ読み手が多すぎるよ。
もう、本当に読み手が酷すぎる。

602:名無しさん@ピンキー
08/06/18 16:32:47 A81ROU7j
捨て台詞カッコイイwww

603:名無しさん@ピンキー
08/06/18 16:33:12 /p4/rXoZ
>>591
でもVIPとか垂れ流しじゃん?
誰も何も言わない。乙とか社交辞令なあいさつしか帰ってこないぞ?

>>601
そうだね。読み手が酷いね。

604:名無しさん@ピンキー
08/06/18 16:37:36 A81ROU7j
VIPは纏めサイトと避難所でまともな感想が来る

605:名無しさん@ピンキー
08/06/18 17:04:07 ANH08n/h
>>597
>>598
お前ら二度と来なくていいよ
最低なだけな書き手なんか邪魔なだけ
一人で勝手に切れて落書きぶん投げていくとか、どんなだよ



606:名無しさん@ピンキー
08/06/18 17:06:25 JuAlbW9p
>>601
やめて正解だったんじゃない?

607:名無しさん@ピンキー
08/06/18 17:16:22 CIAcLxKF
読み手なんてみんな死ねばいい

608:名無しさん@ピンキー
08/06/18 17:21:29 Pk/+6y6n
ここは昔から読者の反応厳しいスレだったが、そんな中で異様にレベル高い作品が連発されたり、
物書きのプロなんかが投下しにきてたんだぜ
そんなスレでどの程度の作品投下したらどれくらいの反応が返ってくるかくらい、ある程は度想像できるだろうに
面白くない駄文撒き散らす書き手に限って怒って切れて、暴れて空気悪くしていく
アニメ終わってから目立ち始めた作者自演とかうんざり

読み手の態度も大概だが、それ以上に勘違いしてた作者軍団の言動が酷すぎた
そりゃあ袋叩きの一つにも遭いますっての
俺は誉められたことなんか全然ないけど、叩かれたことなんかほとんどないね
「つまんね」とかよく連打されてたが、これは叩きや荒らしじゃなくて感想。そう取れない人はマジでいらない

609:名無しさん@ピンキー
08/06/18 17:30:14 CIAcLxKF
書き手の癖にSS以外の文章書いてんじゃねえ

610:名無しさん@ピンキー
08/06/18 17:39:04 Q2UvD0/f
比較的よくありがちなスレッドの一生

1、スレッドが立つ。
2、技術のある人間がAAを提供して盛り上げる。
   感動を求めて人が集まってくる。
3、オリジナルAAを書ける人間が乗ってきてさらに盛り上げる。最盛期。
4、盛り上がりに乗じて何も書けない魯鈍と白痴が寄ってきてスポイルする。   ←いまここ
   彼らの無駄な愛着が逆効果を及ぼし、スレッドのレベルが著しく低下。
5、飽きて大勢が去っていき、行き場の無い魯鈍と白痴が残される。
   低レベルな自慢・偏見の陳列、煽りあい、無駄な罵倒、
   いわゆる「2ちゃんねる用語」を多用したお寒いレス等々が並ぶ。
6、煽りと罵倒しか出来ない魯鈍まで魯鈍同士の空疎な煽りあいに飽きて去る。
7、何も提供できない白痴が過去の栄光の日々を夢見て空ageを繰り返す。
   脳死状態。
   脳死状態。
プロ市民みたいになってきたな

611:名無しさん@ピンキー
08/06/18 17:39:02 JuAlbW9p
読み手の癖に乾燥以外の文章書いてんじゃねぇ

612:名無しさん@ピンキー
08/06/18 18:05:14 8BQ763M5
VIPだって昨日はすごいあれてたぜ?
あの古泉のナントカいう、糞SSのせいでな。

613:名無しさん@ピンキー
08/06/18 18:36:48 OTvoweGn
ラノベ原作、京アニ、厨房が集まるエースのツーペアが揃ってるのだからどこの板だって荒れるに決まってる

614:名無しさん@ピンキー
08/06/18 18:47:54 d09UDy7u
>>603
VIP本スレはつまらんSSは原則スルーってだけ。乙とか返ってこなかった場合はそれ相応の評価を受けている証拠だよ。
いいSSならそれなりに感想が返ってくる。

まとめサイトの方は甘めだが、本スレは昔と違ってかなり厳しい。

615:名無しさん@ピンキー
08/06/18 18:52:05 f3MNNwB+
>>605
読み手が書き手を追い出すスレ初めて見たw
落書きではなくて普通に書いてたが自演扱いと煽られて嫌になったように見える


616:名無しさん@ピンキー
08/06/18 19:20:01 mmSryoxn
初めて見たってことは、この板出入りするようになったから三日と経ってない新人さんってことですね
いらっしゃい世間の狭い人。歓迎するぜ?

617:名無しさん@ピンキー
08/06/18 19:24:54 Q29Qlb0e
pinkbbできる前からふつーによくあるやり取りだわな
ネギや葉鍵板ならヘタレ職人が追い出されない方が異常だったw

618:名無しさん@ピンキー
08/06/18 19:33:50 /b8uZDez
おいおい、折角ネタ振りしてくれてるんだから返してやろうぜ。

おーい>>601ぃ! 俺が悪かったー! 帰ってきてくれー! カムバァーック!

619:名無しさん@ピンキー
08/06/18 20:01:40 OTvoweGn
帰ってこられても困るだけのよーな…

620:名無しさん@ピンキー
08/06/18 20:51:03 ooOKRjv7
最盛期だろうと今だろうと、良作を投下すれば絶賛されるっての。その証拠に前スレのハルキョンエロはGJばかりだった。

621: ◆LeyXT4003g
08/06/18 22:33:15 Ng4EHijG
あわてるな。
これはアンチVIPの高等戦略だ。
VIPには威張るほどの作品も書けないくせに大口叩きまくる書き手ばかりだ、と印象づけようとしてるんだよ!!

一つ言っておけば、いや二つ言、いやいやいつも通り三つくらいは語っちまうだろうから、
暇のない人はさっさと次のレスに進んでくれ。
>>598は、書き手のくせに、読み手は書き手より弱い!という態度をとり、書き手としての立場を切り売ってスレに意見しちまってる。
書き手が皆こんな勘違いナルちゃんだと思われたら困るぜ。謙虚でマトモな書き手もたくさんいるからなー、読み手のみんな!
まあ偉そうな態度でも許せるほどこのスレにとってなくてはならぬ神職人様だ、ってのならともかく、
ここでもVIPでもどちらでも落とせるような内容のSSを持ってきておいてここの書き手ぶってるんだから、語るに落ちるってやつさ。
同人誌の定番とも言える撮影会ネタであり、また、あれこれ悩まず地の文で「キョン」と平気で書いてしまえるあたりは、
エロSS書きに向いてたかもしれんと思うけどな、悪い意味で。
冥土の土産を吐いちまった以上もはや見ちゃいないとは思うが、スレを切ったんならログごと消してしまうのを心からオススメするね。
でないと1年後あたりに、
なんでアタシはこの程度のSSしか書けなかったくせにこんなに偉そうだったのおおぉ!と髪掻きむしって転げ回る羽目になるぜ。

622:名無しさん@ピンキー
08/06/18 22:49:32 Ga5f1xwY
個人的にはあんたの昔の安直チープで原作無視なオレサマ世界のSSの名前と口調だけ書き換えた奴が見てみたい。
是非こっそり投下してくれ。

623:名無しさん@ピンキー
08/06/18 22:53:14 aa/YimBQ
まあ無駄だろ、ここのスレの句なんてとっくの昔に過ぎてんだ
あとは消えるだけだぜ

624: ◆LeyXT4003g
08/06/18 22:58:14 Ng4EHijG
>>622
そんなSSを投下するときにはこのトリつけたまま落とすぜ必ず!
……と、ウソでもこう書いとかないと次の書き手が作品投下しづらいじゃねえかw

625:名無しさん@ピンキー
08/06/18 23:01:11 OTvoweGn
スレの旬って言うか作品自体の旬が過ぎてしまった
作者自らがそうしてしまった

626:名無しさん@ピンキー
08/06/18 23:26:16 /wBgl/Nt
まぁ、今はどうでも良いんじゃねえの?
どうせ二期が来たらまた盛り上がるだろうし。
今は暇を持て余した子供達が喧嘩してるのを眺めるだけでも。

627:名無しさん@ピンキー
08/06/18 23:29:43 oSoELSjE
621
あんた最近丸くなったよな。
もう酉付ける必要ないんじゃない?

628:名無しさん@ピンキー
08/06/18 23:39:13 ZTK5dbWM
>>621
読み手のからの罵倒なら別にいい。
ただ、書き手の貴方から、プロットを全部読んだような言い方されるのだけは許せない。
このまま撮影会とみくるとエッチで終わり?何処をどう読んだら、そうなるんだよ。

冒頭の前振り、みくるの脳内に響いている声、OKを出した長門有希が何故撮影会に来なかったのか。
このプロットが全く意味が無いものになるだろ。
完結、校正しないでブン投げているから文句は言えないが、書き手でもある貴方が偉そうに語るな。
それなら、貴方の作品を私に見せなよ。

私は書き手じゃないって言われたから、書いている途中の文を見せることで書き手と示しただけ。
だから、この作品には余り意味が無い。全てを完結させていないのだから。
だけど、書き手である貴方が一部分だけ見て、内容を言い切る根拠はなんだんだ。

それから、私は読み手が書き手より弱いなんて一言も言ってない。
ここの空気が書き手を萎えさせ、投下意欲を削いでいるって言っているだけ。
もう一度言うが、書き手の貴方が私に偉そうに言う事じゃない!


>>605
二度と来るなと言われれば、書き手は去るのみです。
ご指摘の通り、ちゃんと今日で消えますよ。
貴方達の言う、プロ級の方の投下がまたいつか来るといいですね。

ただ、他の投下する方は気をつけてください。
このスレは自分のハードル以下の書き手は、投下する価値、スレにいる価値もないと思っている方が多いようです。
巷で話題の少年サンデーの編集者のようではありませんか。
そんな読み手と戦っていく書き手が多くいればいいですね。

◆LeyXT4003g だけは別。
早く作品投下してこのスレの人満足させたら?



629:名無しさん@ピンキー
08/06/18 23:47:57 L0sVk+vW
エロ属性があってる作品さえくれば百万のGJを
贈呈する気なんだがこないんでスルーする毎日


630:名無しさん@ピンキー
08/06/18 23:51:25 L0sVk+vW
うーむ 切れるのはもっともだが6分でこの文章量は流石書き手だなぁ

631:名無しさん@ピンキー
08/06/18 23:53:49 mT03tGR8
>>628
捨て台詞吐いて退場って2ch自体合ってないんじゃないか?
マンセーされたいなら自分でサイト作ってやった方がいいよ
煽られたり貶される度に怒ってたら神経もたないだろ

632:名無しさん@ピンキー
08/06/18 23:55:52 xpPkgbZ/
ID:ZTK5dbWMが文句言い始めてからの流れが見てておかしすぎるww


633:名無しさん@ピンキー
08/06/18 23:59:51 oSoELSjE
書き方特徴あるなぁ。
なんとなーく絞れる自分が気持ち悪ぃwww

634:名無しさん@ピンキー
08/06/19 00:15:58 bxs4KkQq
また高度なリレーSSが投稿されているようだなw

635:名無しさん@ピンキー
08/06/19 00:26:26 1vGNuHqv
>>628
つーか荒らしてないで早く消えろよ馬鹿


断言するぜ。この人絶対粘着する。
それも荒らしに転職してな。

636:名無しさん@ピンキー
08/06/19 00:39:56 bxs4KkQq
>だけど、書き手である貴方が一部分だけ見て、内容を言い切る根拠はなんだんだ。

この「なんだんだ」という書き間違え方。
某所でも見覚えがあるよね?

637: ◆LeyXT4003g
08/06/19 00:45:22 b/o6BRDW
>>628
おやおや、戻って来ていただけたのですね。

>このまま撮影会とみくるとエッチで終わり?何処をどう読んだら、そうなるんだよ。
>だけど、書き手である貴方が一部分だけ見て、内容を言い切る根拠は
このへんは、釣り、というものだと解釈しておきますね。
>それから、私は読み手が書き手より弱いなんて一言も言ってない。
>書き手の貴方が私に偉そうに言う事じゃない!
どの指がこれらの文を打っているのですか?
>完結、校正しないでブン投げているから文句は言えないが、
>だから、この作品には余り意味が無い。全てを完結させていないのだから。
伝えたいことを伝える努力を必死でしなければ伝わらないものが多いんですよ。
そうした創作人としての基本にして当然の努力を怠っておいてのこの言い様、他の書き手までもが誤解を受けてしまうではないですか。
それとですね、ここがどういう場所か忘れてません?
二度と来ないなどという発言は、神職人か常コテにならない限り、匿名の掲示板では無意味なのですよ。

>>636
武士の情けだ勘ぐらないであげてくれ。

※読み手の皆さんへ。
多くの書き手は、あなたがたに萌えやエロや鬱をお伝えするため、できる限り努力をいたしております。
手抜きを手抜きと自覚しておいて投下するような輩がいたら、作品の出来不出来とは無関係に、徹底的に叩いてあげてください!
あ、でも、馴れ合い雰囲気なスレでは別です。
叩かれる恐れのないベタベタ環境でしか棲息できない書き手もおりますので、スレの空気にお従いください。

※初心者書き手の方々へ。
一人でも仙人クラスの職人にならない限り、あなた一人だけでスレッドの空気を一変させるのは無理です。
意見があるのでしたら、書き手も読み手もない一住人として、堂々と対等に発言しましょう。
なお、読み手への愚痴は、スレの他の書き手に迷惑にならないよう、SS書きの控え室で。

※読み手様書き手様各位。
SSでも感想レスでもないのに貴重な容量を無駄に使ってしまい、申し訳ありません。

638:名無しさん@ピンキー
08/06/19 00:46:50 ear1l/nI
お前ら全員荒らしじゃん
なに偉そうに語ってんの?
自分は違うとか思ってる?
今このスレにまともな人間いるとは思えないんだけど

639:名無しさん@ピンキー
08/06/19 00:49:17 wqp6pKA/
新着が50もあったのに、ほぼ全部雑談だったとは……
この脱力感は異常だよね……

640:名無しさん@ピンキー
08/06/19 00:51:29 EftQzSlV
エロパロハルヒスレ恒例、スーパー罵り合いタイムです

641:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:06:52 oe0ZuDdO
ゲェェー、あ、朝比奈さんが珍しくまともなことを言ってる…
伊達に十年以上SS書いてるわけじゃないってか。

642:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:06:54 FbJ9NN42
最近この流れも楽しく思えてきた俺

末期だね

643:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:11:37 PQWhc/am
このスレ自体が末期だろう

644:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:12:00 riNhuBjs
>>598-601みたいな糞も面白くない癖に
「俺は書き手だ」と言いたい放題言ってしかも終わってすらないSS読むくらいなら、
こんな流れの方がまだ笑えるだけ救いがあるわ。
ほんと勘違いしてる書き手しか残ってないんだなあって良く分かった。

勘違いしない空気読める人は流行りを嗅ぎ分けるのも的確だからアニメ終わったらさっさと余所行くしな。
変なのだけ残るのは必然かもな。

645:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:15:29 PH0IOur3
単発ID多すぎ

646:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:20:17 cRe08dVs
>>644
いや、このヒトは別なところ(VIP?)に投下してるって最初に言ってるぜ?
つまりとっくにここの書き手ではない。読み手だ。

647:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:20:46 EftQzSlV
>>644
それは読み手でも同じ事が言えるだろう。

648:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:40:42 SyDHrdIm
朝比奈さんのVIP作品とは何ですか?

649:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:49:07 EftQzSlV
ここまで来たんだ。朝比奈さんにVIPとエロパロ作品から5つ選んでもらおう。

650:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:53:54 hEGEiv1b
投下します
佐々木メインです

651:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:55:48 hEGEiv1b
[三人目の女神]

こりゃあ一体何の冗談だ?
周囲には跳び上がって喜ぶヤツ、地面にうずくまるヤツ、嬉しくて泣きだすヤツ、悲しくて以下同文なヤツ、えとせとらえとせとら、皆思い思いに感情表現を爆発させていた。
長篠の戦後の戦国時代かバブル全盛期並に動乱の時代が今まさにこの時であるというのに、俺達SOS団の面々は一人残らず教科書通りに硬直していた。
 
もう一回言う。だから、聞いてくれ。できれば、答えをくれ。

これは何の冗談だ?

風は、桜を静かに揺らしていた。


652:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:56:59 hEGEiv1b
「SOS Dragon Project」
あれは桜の咲き、散っていった一年前のこの季節。
朝比奈さんが東京のお嬢様大学への進学を決め、全校生徒に惜しまれ卒業した(誇張ではない、たぶん)、ちょうどその日ではなかっただろうか。
緊急集会といってハルヒはSOS団員を止せばいいのに強制招集し、部室の席に着かせた後大仰な仕草で模造紙をホワイトボードに張り付けた。
「キョン、これを読み上げてみなさい」
俺は言われたとおりに、バカでかい模造紙の赤字を読んでやった。
「そう。もしアンタがこの音読に失敗しようもんならどうしようかと本気で心配してたわ」
あのな、いくら俺とはいえやっていい間違いとやっちゃいけない間違いってもんがあるんだよ。こんなもん今時小学生でも読めるわ、と言おうとしたが今年中学生になったばかりの自分の妹のことを思い出し封印することにした。
「それで、涼宮さん。このプロジェクトの目的は一体何なのでしょうか。」
髪をかきあげ古泉が訊く。相変わらず無駄にスタイリッシュだな。
しかし、それは俺も訊きたいことだ。とうとう俺たちも三年、いやでも受験の文字の二文字が頭に浮かぶ頃合いである。
そんな時期にこの団長様はどんな手間暇のかかることをしてくれようというのか、是非とも確認しておきたいところだ。
「フフフ、団員諸君!」
待ってましたとばかりにハルヒは椅子の上に片足を乗せ、
「今年、我がSOS団は一致団結して!」
人差し指を立てた手を東側の壁へ向け、

「T大に合格しますっ!!!!!!!!!!!!!!」

高らかに宣言し、そのころの俺はというと長門の注いでくれた茶を吹き出そうかどうか考えていた。ちなみにT大ってのは、都にある例の赤門のアレな。
別に伏せる必要もないんだろうが、まあ念のためということで。それに今はそんなことは問題ではない。
おい誰か、こいつの頬を血が出るまで引っ張ってやってここが夢でないことを気付かせてやれ。
「おい、ハル……」

653:名無しさん@ピンキー
08/06/19 01:59:07 hEGEiv1b
「唐突にどうしたのですか、涼宮さん」
どうせだれも突っ込まないのだから、俺がいくしかないのだろう、と思い口を開いた俺を制して言いきったのは、涼宮ハルヒ専属のイエスマン古泉一樹だった。
普段のニヤケ面は崩していないものの、一割程度は疑念の色が浮かんでいるのが分かる。
俺は読心術で一財産気付けるかもしれないな。それもひとえに長門のおかげだ、と思い窓際の宇宙人に目を向ける。
そんな本どこで出版されているんだ、というような分厚い本を手にした宇宙人は、これ又意外なことにハルヒの顔を注視している。
普段ハルヒの言うことにまったく異を挟まない二人の感度良好な反応に、俺の突っ込みは完全に無効化されてしまった。

「まず、みくるちゃんが東京に行っちゃったじゃない?まあ今年はしょうがないとして、再びSOS団の活動を日常的に行うためにはあたしたちは近くに住む必要があるわ!」
軽く咳払いをして
「そしてどうせ上京するというのなら、この狭い日本でも一応はトップと呼ばれているT大に合格してみたいじゃない!」
野郎、いったいいつのドラマに感化されてやがんだ。それでそのタイトルか。
「SOS団全員がT大に合格したとなれば、これは我らの威光を存分に知らしめる起爆剤になるわよ!」
まぁ、そりゃそうだろう。
しかしだな、
「なあ、ハルヒ」
改めて問い正す。
「お前は本当に全員がT大に合格できるとでも思ってんのか?」
仮にだ、もし仮に全員でT大を受けたとしよう。
まず長門は問答無用でパスだ。あいつに解けない問題をT大の教授ごときが作れるはずもない。つーか、長門なら世界七不思議も六つくらいは答えをすぐに出してくれそうだ。
ハルヒもおそらくは受かるだろう。例の変態パワーはこの頃になるとほとんど消えていたが、有言実行っぷりは相変わらず太鼓判を押された折り紙つきだ。
古泉はさすがに前述の二人には劣るだろうが、それくらいの素質はありそうな気もする。
これで四人中三人は見込みありとなる。しかし、四人目が最大最後最強最悪に問題なのだ。

俺が受かるわけがなかろう。


654:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:00:09 hEGEiv1b
二年時はハルヒのやや迷惑ながらも懸命な教えにより学年で中の中くらいの成績は維持できた。
しかし、ここが日本最高ランクの進学高というのならともかく、なんちゃって進学高県立北高である以上、真ん中の成績のヤツなんかは中堅の私立に入れればよしといったところだ。
そんな奴がT大を受験するなど、首都高をラジオフライヤーで走るくらいに身の程知らずだ。
以上のような内容を最小限に要約してハルヒに告げると
「そんなことアンタに言われるまでもなくわかってるわよ」
とのこと。
わかってんならさっさと撤回しろ。無駄な議論も嫌いじゃないが、今回のは度が過ぎている。
「あたしに有希、古泉君は確実に合格するわよ。だからこのプロジェクトの要旨は、あんたを合格させることなの!」
カチューシャから伸びた前髪が風に身を躍らせる。窓から見える空はどこまでも青い。
「あたしたち三人で一年間の内にアンタをしごきにしごいてやるから、覚悟しなさい!!」
勝手にしろよ、もう。
カカカとマンガのように高笑いするハルヒをよそに、俺は溜息を吐き、古泉は頂き物のおはぎの中に針が入っていたような顔をし、長門の手は止まったままだった。
カーテンが、パタパタと鳴っていた。


655:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:01:12 hEGEiv1b
どうせ言って聞くような奴じゃないし、目標はともあれこの三人に勉強を教わるのならまあ悪いことにはならないだろうと思い軽い気持ちで始めた「SOS Dragon Project」
それははっきりいって、地獄のような厳しさであった。
ハルヒの腕章はいつのまにか「カリスマ講師」となっており、カリスマ講師完全監修のもと作成されたプログラムに沿って俺は勉強させられることとなったのだが、きついなんてもんじゃない。
中世ヨーロッパにはこんな拷問があったと聞かされればああそうですかと思わず納得してしまうような、そんなハードさであった。
プログラムもさることながら、三人の教え方にも辟易した。そんな立場じゃないことは百も承知だが。

「ハルヒ、出来たぞ」
「……バッカバカ!何でこんな問題もできないのよ!ここなんて簡単な計算ミスじゃない!アンタよんかけるごも解かんないの?!」

「古泉、出来たぞ」
「……残念ですが、ペーパーテストというごく限られた表面的な能力しか測ることのできない分野では、あなたの深淵から湧き上がる読解は理解されないのです。すみません」
 
「長門、出来たぞ」
「問五。関係副詞」

棍棒のハルヒ。真綿の小泉。斬鉄剣の長門。
始末屋稼業でも始められそうだな。

しかしなんだかんだ言いつつもハルヒ、古泉、長門の講師陣は非常に有能であったらしい。
夏休み前の試験ではSOS団全員でトップを固める(俺もいるぞ)という快挙を成し遂げ、俺は谷口から絶縁を宣言された。どうでもいいが。
そして灼熱の夏期講習をくぐり抜け、秋の終りの全国模試では俺の成績はT大に受験してもギリギリ落ちるくらいのところまで上昇した。
ちなみに俺を除く三人はすでに絶対安全圏にいる。
やっぱすげえわ、こいつら。


656:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:02:09 hEGEiv1b
夏休みの時、俺は古泉に俺の世話なんかしてて大丈夫なのかと聞いてみたことがあった。
するとヤツは
「教えるということは、その三倍を理解していないと上手にできないものとも言われています。僕にとっても良い勉強になって、助かっています」
とにこやかに返した。
ふむ、とりあえず感謝しとこう。
朝比奈さんにはこの計画は伏せてある。春に全員で上京して驚かそうという目論見らしい。
寒風吹きすさぶ冬、俺はこのドッキリが成功すればいいなと、半ば本気で思うようになっていた。

センター試験も誰一人足切りにかかることなく通過し、俺達は俺の最終調整に入っていた。
今年からT大は後期試験が無くなってしまったため、これに落ちると私立を受験していない俺達は問答無用で浪人となる。
しかしまあ、一縷の望みに賭けることができるほどには、俺も成長したということさ。

部室での休憩時間、俺は長門の淹れてくれたお茶を片手にひとり、窓の外を眺めていた。
降りしきる雨が校庭を汚す。
ノックの音。
「どうぞ」
「失礼します」
古泉だった。さわやかスマイルはデフォルトだが、ややくたびれた様子がうかがえる。
古泉はそのまま席に腰を下ろす。
「なあ」
顔を見ずに呼びかける。
「どうか、しましたか?」
「どうして、ハルヒはいきなりあんなこと言い出したんだろうな」
「というと、このプロジェクトですか?」
古泉は姿勢を直した。
「ああ。アイツは受験なんて興味ないと思ってたんだが。朝比奈さんうんぬんは別として」
「正直なところ、わかりません。僕としてもそれは気掛かりだったのですが」
俺はある程度予想していた答えを聞き、なんとなく安心した。なんでだろうか。
「まあ、結果としてどうやら全員が受験することは決定したようですので。結果オーライ、というのもたまにはいいんじゃないですか?」
コイツにしては楽観的な事を言う。
しかし、それは俺も同じ思いだ。

雨垂が窓を伝い、落ちる。
「みんな、つうか俺ががんばんなきゃだけど、受かればいいよな」
「きっと、大丈夫ですよ」
俺と古泉は、いや、俺達は皆楽観的だった。

楽観的過ぎた。

遠雷が、鳴っていた。

657:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:03:18 hEGEiv1b
本番当日、俺達は赤門の前で円陣を組んでいた。
「さあキョン!!あたしたちへの心配はファミレスのレジに売っているおもちゃ並に無用だから、あたしたちの教えた全てを吐き出してきなさい!!!」
「おおっ!!」
「いけますよ」
「あなたを、信じる」

「みんな、今まで言えなくて申し訳なかったけど、本当に、ありがとな」
「くぅー!!あんたにしては殊勝な心がけじゃないっ!!やっと団員としての心構えがなってきたようねっ!!」
「いえいえ、あなたもよく、頑張ってくれました。僕の助力など、微々たるものですよ」
「どういたしまして」

「それじゃ!いくわよ!!えいっ!」
「「えいっ!!」」
「「「おおおーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」
「おお」
「有希っ、ワンテンポ遅いっ!もう一回!!」

試験終了。
俺は数学にやや不安が残ったものの、概ねは手ごたえを感じていた。
これはひょっとするとひょっとするかもしれない、というほどの。
三人は、まあ言うまでもなく良好そうだった。
美しい夕日を浴びながら、俺達は赤門を後にした。
伸びた影が、徐々に薄らいでいった。

三月、俺達は卒業式を終え(ハルヒが歴代学校史に残るような珍プレーをしたのはまた別の話だ。担任の岡部は三年間の最後まであいつにかき乱されてまったく同情に値する)、試験結果を見に再び東京へと飛んだ。

かつてない緊張感である。
赤門は受験生やその保護者、そして予備校関係者でごった返していた。ええい、縁起の悪い。
俺の受験番号はかなり最初の方で、他の三人はいずれも最後の方だった。
人の波をかき分けかき分け、掲示板へと直行する。
まだ掲示板には白い布が被せられていた。
しかし、それもじきに剥がされる。
俺は三人の顔を見やった。

ハルヒ。
心なしか緊張しているようである。自分の結果についてではないだろう。

古泉。
いつもよりかなり真剣な表情である。自分の結果についてではない。

長門。
かわらん。

心から、一緒にいたいと思った。
誰にも言わない。だけど、誰にも何も言わせない。
俺は、まだこいつらと朝比奈さんと、SOS団の一員としてとしてバカをやりたかった。

布がはじき飛ばされる。桜が舞う。
全来訪者がドングリ眼で喰らいつく。
前方の頭、あたま、アタマをなんとかかわし、俺もそれにならった。

そして、物語は冒頭に戻る。


658:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:04:09 hEGEiv1b
こりゃあ一体何の冗談だ?
周囲には跳び上がって喜ぶヤツ、地面にうずくまるヤツ、嬉しくて泣きだすヤツ、悲しくて以下同文なヤツ、えとせとらえとせとら、皆思い思いに感情表現を爆発させていた。
長篠の戦後の戦国時代かバブル全盛期並に動乱の時代が今まさにこの時であるというのに、俺達SOS団の面々は一人残らず教科書通りに硬直していた。
 
もう一回言う。だから、聞いてくれ。できれば、答えをくれ。

これは何の冗談だ?


俺の番号しか、なかった。
もう一回言う。だから、聞いてくれ。できれば、否定してくれ。

俺の番号しか、なかった。

最初は嬉しかったさ。それこそ泣きそうにな。にじむ視界を何とか覚まし後半へ目をやったが、そこに幾度となく暗唱した仲間たちの番号は存在しなかった。
何を疑うかって?まずは自分の記憶だろう。
俺は鞄から手帳を取り出した。ちくしょう、手が笑ってやがる。
なかなか所定のページを開けず焦りばかりが募る。
ひらいた。
間違いない。俺の記憶は間違いではなかった。
手帳が違うんじゃないかって?
それももちろん疑ったが、さすがにそこまで間抜けなほど俺も失礼じゃない。はず。
次に大学側だ。あいつら採点ミス、或いは掲示ミスでもやらかしたんだろう。そうに決まっている。
しかしこの場では確認のしようもない。
最後に自分の脳を疑っていると、聞きなれた、だが聞いたこともない声が俺の耳を貫いた。
「キョン!!!あんた、やったじゃないっ!!!おめでとうっ!!!!!」
誰かがここまで嬉しそうな声というものを、俺は聞いたことがない。
「やりましたねっ!!」
これも。
「おめでとう」
これも。
桜の花びらが頬を撫ぜ、おちてゆく。

「どうして……?」
多分俺は崩れ落ちた。アスファルトの感触と小石が手のひらを突き刺す。膝がズキズキと痛む。
肩が潰れる。
どうして、俺が受かってんだ?
どうして、お前らが受かってないんだ?
どうして、そんなに手放しで喜べるんだ……?
どうして、どうして、どうしてどうしてどうして……?

もはやまともな思考の働かなくなった脳とは別に、俺の神経はある「感覚」を捉えていた。
視線。
斜め後ろからの、誰かの、柔らかい視線。
視線が、音をたてて笑っていた。


659:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:05:04 hEGEiv1b
なんとか三人は俺を落ち着かせ、ホテルへと戻った。
「すまない、取り乱しちまって……みんなが、一番つらいのにな」
うつむく俺を、ハルヒはやさしくなだめてくれた。
「いいのよ、キョン。そりゃ、あんただけ受かるってのは予想外だったけど、そもそもプロジェクトの目的は『キョンをT大に受からせる』だったんだから。成功と言えば成功よ?」
「でも、俺に時間を割きすぎたせいでみんなが……」
「そのリスクも背負っての決断だったから、非はあたしにあるわ。……有希や古泉君には、申し訳ないことをしちゃったけど……ごめん」
ハルヒの申し訳なさそうな姿など二度とお目にかかれないものだと思うが、その時に俺はそんな余裕がなかった。
「とんでもない。彼が合格してくれただけでも、SOS団の誇りですよ。ダメだったものは、しょうがないことです」
晴やかに古泉が語る。
「あなたの合格はわたしに喜びというものをもたらしている。それで、じゅうぶん」
今までにない高熱、アイスが溶けるくらいの温度を帯びた声で、長門が言ってくれる。
俺は顔を伏せたまま、くぐもった声で聞いた。
「どうして、みんな、そんなに、嬉しそうなんだ……?」
何とも言えない空気が辺りを包む。
俺は三人がどんな顔をしているか見たかったが、ちょうど間の悪いことに俺の腕の上でプレー中のゲームは九回裏の二死満塁、逆転サヨナラのチャンスだ。
要するに、腕から目が離せない。
「あんたが「「あなたが「「「仲間だから」」」」ですよ」じゃない」

ああ、すまん。
ダメだ、コレ。
俺の目がクライマックスに釘付けになっている間、背中と頭にそれぞれ三本ずつの腕の感触があった。


結果発表から上京するまでの間のことを、俺はよく憶えていない。
ハルヒは俺を元気づけようと卒業記念や合格記念などいろいろな行事を催してくれた。
三人は浪人して来年もう一度受験しなおすらしい。
「あんたのことだから留年して結局あたしたちとまた一年生やるかもね!」とハルヒはあまり笑えないジョークをくれ、しかし俺はなんとか悪態をついてみせた。
春休みに戻ってきた朝比奈さんとも宴会をした。
ハルヒは全員で上京できなかったことを詫び、朝比奈さんはなんとも気まずそうに笑っていた様な気がする。
東京でのアパートも決まり、俺が上京する前夜に送別会が長門の家で開かれた。
みんな、妙に静かだったような気もするが、気のせいかもしれない。
翌日、俺の乗る新幹線は定刻どおりに発車した。
駅にはSOS団と鶴屋さん、そして家族が来てくれていた。
表情は、憶えていない。


新しい寝床に山と積まれた段ボールを何とか片付け、俺は布団の上に寝そべった。
明日は入学式。晴れて俺もT大生である。
気分は晴れないが。


660:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:06:44 hEGEiv1b
翌朝、空には真っ黒な雲がひしめき合っていた。天気予報によると午後から雨らしい。
式場には着慣れないスーツを身にまとった新入学生の大安売り会場だった。無論俺もその商品の一部である。
下ろしたばっかりの革靴でぎこちなく中に入る。
途中で大小様々なパンフレットを配られ、たちまち俺のカバンは小銭を入れすぎて豚のようになった財布のようになった。
無数に並ぶパイプ椅子の中から適当な所に座る。
ぼんやり前を見ると、ぞろぞろと新入生たちが席を探して彷徨っている。俺の右隣りにはいかにもT大生、というようなカタブツっぽいヤツが座っていたが、左は空席。
「適当な」席を取ったのだからそこもすぐに埋まりそうなもんだと思っていたが、まるで誰も気づいていないかのように素通りしていく。
ネガティブになっていた俺は、自分が避けられているんじゃないかといらん心配をしていた。
ステージ上に目をやると、応援部と思しき学ランの男が司会者と打ち合わせをしている。なんか催すんだろう。

―この程度の操作なら、簡単なのに

しきりに腕を振り回すステージ上の学ランをボーっと見ていた俺は、突如聞こえたため息混じりの声により現実へと誘われた。
左から、ギシリという音。
こういう場面で隣に誰か座ったら、絶対顔を見るだろ?だから俺もそうする。
ビーズクッションのように柔らかな笑み。
あまり長いとは言えない髪の毛。
春に買ったばかりのタイトスカートスーツに着られている体。

「やあキョン、久しぶりだね。僕のこと、憶えてくれているかい?」
そして、変わらない口調。
ああ、もちろん、忘れられるはずがない。中三の時の親友を、そして、高二の時の事件の当事者を。
「佐々木……」
まさかこんなところで知人に遭遇するとは思わなかった。しかもとびっきりのいわくつきのヤツと。
「相変わらずずいぶんな言い草だね。知らないものばかりの中で縮こまっていたところに、これはこれはメシアがいたものだと思っていたのに」
むう。それは一理あるな。
「まあ僕としては言っておきたいことや聞いておきたいことがあるんだが、そろそろ壇上の彼が何か言いたそうにしているから後にするよ」
「ああ、そうだな」
学ランの男は、直前まで練習していた式辞を朗読し始めた。


661:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:07:34 hEGEiv1b
「まずキョン。なぜ君はここを受験しようと思ったんだい?いや、なんの他意もない。ただただ純粋な興味さ」
入学式終了後、俺と佐々木は近場の喫茶店に昼飯がてらもぐりこんだ。
「ハルヒが、」
少しばかり胸が痛む。
「高三の春にSOS団全員でここに合格しようって言いだして、それに乗っからされたんだ」
それを聞いた佐々木は我が意を得たりとばかりにニヤリとして
「やはり、涼宮さんが言い出したことなんだね?」
佐々木はお冷を一口含んで、続けた。
「そんなことだろうとは思っていたよ。君が自分から高校教育という偏狭な枠組みに挑んでいくとは、到底思えないからね。それで、涼宮さんや、古泉さんに長門さんは一緒じゃないのかい?」
このとき、少しばかりの違和感を感じた。
俺の知っている佐々木―高校二年の時までの佐々木なら、ちょっと考えれば自明である事柄をわざわざ聞いてくることは稀だった。
そんなことがあったとしてもそれは佐々木流の皮肉であり、この場面で皮肉を持ってくるのもらしくないっちゃない。センスが落ちたか?
「受かったのは俺だけだ。なぜかは知らんが」
できるだけ平坦な声で、主観を挟まずに言った。
すると佐々木は火のあるところから煙がたったのを見たような顔つきで
「そうか。それは残念だな。過去のことの一切を水に流していただいて、健全なるお付き合いをさせていただきたかったのだが」
といった。
ベートーヴェンだかバッハだかのジャズアレンジのBGMが大きくなったような気がした。
「ところで、佐々木」
「なんだい?」
もうとっくに料理は運ばれてきていたのだが、二人ともまだ手をつけていない。
訊きたいこと、言いたいことはこっちにも山ほどあった。
俺だけ受かったのは不自然だよなとか、どうしてお前はここを受けたんだとか、学部はどこだとか、意外とスーツが似合うなとか、キリもない。
ただ、なぜだろう。その全ての言葉の現実感が消えうせて、訊いても訊かなくても一緒のような、言っても言わなくても一緒のような、そんな気分に落とされた。
佐々木はいつからそんな頽廃的なオーラを出すようになったんだろうか。
いや、それは俺だな。最近気が滅入っててどうにもいけない。
相手への責任転嫁を自分自身でたしなめていると
「キョン?」
佐々木がミッキーマウスを見るような目つきで
「呼びかけたなら、続けてもらってもいいかな?何を言われるのかと思考したまま中座させられるのは中々に疲れることなんだ」
「あ、ああ、すまない」
そして俺は比較的に死ぬほどどうでもいい話題を振り、佐々木の哲学的見解による反撃を受け、やっと懐かしい心持を味わえた。
俺はなんとか自分を奮い立たせようと慣れないボケに挑戦してみせた。
すると佐々木はハハハと腹を押さえて笑い、
「キョン、キミは僕を笑い死なす気かい?あまりにも初々しくて涙が出るよ」
そのとき、絶対的なズレ。地元の大地震の時テレビで見た高速道路の断絶のような。
自分でもそれほど面白くないと思ってたし、佐々木を笑い殺すにしても致死量には遠く及ばない。
だがズレは、そんな「深い」ところにはない。

俺のナポリタンは冷えて固まっていた。


662:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:08:33 hEGEiv1b
「……であるからして、雨粒は重力で落ちてくるわけではないんだ。もし雨が自由落下で落ちてきているならば、僕たちは今頃ズタズタになっているよ」
予報通り昼過ぎからぽつぽつと雨が降り出し、喫茶店を出た午後三時ごろにはかなりの勢いになった。傘持ってきててよかったな。
俺の隣の博識少女は雨の降る仕組みをさっきからトクトクと説明している。指をくるくるとまわし、かなりご機嫌のようだ。
しかし、俺はというとそんな話のことは興味の外、古い言い方をすればout of 眼中 だった。
「ではなぜ雨は降るのに雲は落ちてこないのかというと、簡単にいえば……」
「なぁ」
時限爆弾から伸びた赤と青のコードを二本とも切りに行くような心境で、俺は話を遮る。
ヤツは閉じていた目を開いてこちらを見た。中断されて少々不本意そうである。
「どうしたんだいキョン、僕の話はつまらなかったかな?」
つまるかつまらないかと聞かれればつまる。今日の話は、ちゃんと聞いていればかなり面白そうな部類ではあったしな。
ただ、今ばかりはちょっと事情が別だ。
俺はビニール傘を背中側に傾け、立ち止まって正面から目を見た。

心臓が血液を送り続けている。
肺が呼吸ごとに酸素と二酸化炭素を交換している。
二人の間の水たまりがせわしなく揺れる。

「おまえ、誰だ?」

さっきまで一緒に飯を食って談笑していた相手に言うセリフではないことはわかりきっている。
もしこれが日常なら、俺は「そいつ」に悪い冗談だと猫のえずいた様な声で笑われるだけであり、もしこれが普通の友人なら多少怒りも気味悪がりもするだろう。
しかし、俺は一度仮にも世界を救い、二本に分れた世界を走りぬけ、三日間知っているけど何かが違う奴らとすごし、数え切れない八月を繰り返した。
もう、何が起こっても不思議ではない。驚きはするけどな。
そんなできれば御免こうむりたい経験値の積み重ねにより、危険信号の点灯はハッキリと見えるようになり。
間違いなく赤信号だった。


663:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:09:24 hEGEiv1b
俺の目の前の「そいつ」はあっはっはと笑いだした。雨の音と妙に絡む。
そしてひとしきりオーケストラの演奏を終えた後、さんざんヒントを与えられてようやく答えを出したできの悪い生徒を見る女教師のような目でこちらを見た。
「どうして、気付いたの?」
よんかけるごはなに?とでも聞くような声で尋ねる。
にじゅうだ、バカ野郎。
「いろいろあったんだが、まあ一番は笑いかたかな。あいつはそんな豪放には笑わない」
「正解。ま、あれだけ強調したんだからわかって当然よ」
いつのまにか「そいつ」は女口調になっていた。しかし新鮮さを感じている余裕はない。
「そろそろ正体を教えてもらえねえか。いつまでもモノローグで『そいつ』呼ばわりじゃ心が痛む」
「そいつ」はニヤニヤと、まるで普段の佐々木からは想像もできない表情で
「肉体という点においては、あなたの知る佐々木さんで間違いないわ。ただ、心は別物ね」
だったらとっととその体から出て行ってぬいぐるみにでも入り込んでやがれ。見世物にすれば二人分の学費くらいは稼げそうだ。
「つれないのね、いつも一緒にいる関係だったというのに」
お前のような奴は知らん。
「それじゃ、大ヒントあげるね?」
「そいつ」はエレベーターのボタンでも押すかのように人差し指を街路樹へと向けた。

茶色の枝からピンクの靄が滲むように。
音もなく、目の前で、銀杏から桜が咲いた。
花びらが雨に連れられアスファルトへ着陸してゆく。

どうしようもない既視感。
今は春だが、銀杏から桜が咲くはずがない。
秋に桜が咲くように。

こんなすごい手品を見せられたのだからなんか反応してやらないと失礼だとは思ったが、生憎俺はこの時日本語を忘れていた。不明瞭な母音が口から漏れる。雨に消される。
「……、に、いち、ハイ時間切れ。ホントは自分で気づいてもらいたかったんだけど、もう待ちきれないわ」
人の同意も得ずにカウントダウンするな。
「そいつ」は桜になってしまった銀杏から人差し指を自分の顔へ向け、
「長門有希が言うには『進化の可能性』、朝比奈みくるによると『時間の歪み』、古泉一樹によると『神』、でも」
宇治拾遺物語を朗読するように淡々と。そして俺を指差し
「あなたにとってはどうなのかしら、キョン?」
割と佐々木に近い微笑を造った。
革靴に雨が浸み込んでいた。



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