【涼宮ハルヒ】谷川流 the 61章【学校を出よう!】at EROPARO
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 61章【学校を出よう!】 - 暇つぶし2ch250:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:00:59 3LF8iaGj
なんとか気をとり戻した二人と対峙してる訳だが、これ……どうしろと?子供達は完全に見物に回って応援してくるし。
何気に古泉もその中にいるし。この二人相手にパンチやキックなんぞしようもんなら、冗談抜きで命の保障がないぞ。
「キョンくん!必殺技だよ!ほら、こうやって『ストップ・ザ・ターイム』!」
妹が妙なポーズで指示してきた。無茶振りしてくれやがって。大体なんだそれは。
「も~朝見たでしょ。これをすると一分間、時を止めるのことができるの。その間にぼこぼこにするんだよ!」
正義の味方かそれ?
「あら、その必殺技をされたら私は動けなくなるんですか。うふふ、その間にいたずらしてくれるわけですね。ドキドキです」
「キョン君……やさしくしてね?」
あれ?なんか変な空気になってるぞ。
「あ!でも時の大王は、時が止まってる間に逆に止めてくるんだった!」
「まあまあまあ!私がいたずらできるんですね。なんてことでしょう、わくわくが止まりません」
「キョン君……やさしくしてあげるね?」
……テンションの高い喜緑さんなんて初めて見た。朝倉も嫌な微笑み浮かべてるし。ものすごい怖いわけだが……結局俺はどうすればいいんだ。
「大丈夫!ブルーがそこからさらに時を止めるから!」
「子供番組に突っ込むのは野暮だとは思うが、これだけは聞かせてくれ。ジョ……じゃなくて、まさか無限ループしないよな?」
「うん!ブルーで終わり!そこから反撃するの!」
その最強のブルーがいないわけだが、さてさてどうしたもんかねぇ……二人共適当にやられたふりでもしてくれないかな。
「家にいないと思ったら、こんなとこで何してんの?」
なんてこった、大王を倒す前に大魔王が現れちまった。長門から逃れるとは末恐ろしい。
「誰が大魔王よ!ちゃんと一回家に帰ったわよ。有希ってば全然下ろしてくれないんだから!」
長門は頑固なとこがあるからな。それにしても、また俺んちに来るとはやっぱり探索をする気なのか?
やれやれ、こいつも暇だねぇ。ん?妹がハルヒをジッと見てるな。……あ!まずい!!
「はるにゃんがまた大きくなってる!ねぇ、いつ……」
「ハ、ハルヒ!おまえもやらないか!?クロックレンジャーごっこ!えっと……ほら、この子達に夢を与えるんだ!」
あ、あぶねぇ……やっぱりこいつハルヒの危険性を理解してなかったか。
「何いきなりテンション上げてんのよ。妹ちゃんの口塞いで夢を与えるとか言われても説得力ないわよ」
妹がふがふが言いながら嫌がるシャミセンのようにくねっていた。確かに説得力ないな。
「まあいいわ。楽しそうだけど、首痛いから……そうね、司会のお姉さんやってあげる。見たところあの二人が敵キャラね。
 キョン、朝倉はどうでもいいけど、生徒会の関係者には例え遊びだとしても負けることは許されないわよ。心しなさい!」
あわよくばハルヒにレッドをやってもらおうと思ったが、そう甘くはなかったか。くそぅ。
それにしても……負けるな、か。二人に子供を慈しむ心と、俺を労わるやさしさがあることを願うしかないな。

251:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:01:58 3LF8iaGj
「じゃあ、キョン!……じゃなくてレッド!あの悪者を……」
「すいません、涼宮さん。ちょっとよろしいですか?やるなら本格的にとさきほど衣装を用意しましたので、彼に着替えてもらいたいのですが」
古泉が割って入るなり俺にウインクをしてきた。意図は伝わったが、やめろ。気持ち悪い。
「わかってるわね、さすが古泉くん!ほら、キョンちゃっちゃと着替えてきなさい!そうだ、着替えてもあたしが呼ぶまで待機よ!わかった?」
「わかったわかった。この場は司会のお姉さんに託すよ」
俄然やる気になったハルヒを残して、死角になってる茂みの方へ行き、古泉を見張りに立たせて変身。
「ちぇ~んじ・れっど~」
あ~もう、マヌケだな。
「これはこれは。いや~格好いいですよ。それでは、こちらは準備できたと伝えてきますね」
適当なこと言いやがって。それにしても、なんで待たなくてはならんのだ。なんか馬鹿みたいじゃないか。はやく呼べよ。
………………呼ぶ?
「みんな~!このままじゃミヨキチが剥かれちゃうわ!助けを呼ばないと!レッドなら格好良く飛んでくるはずよ!
 みんなわかってるわね?せーので言うわよ!いくわよ、せ~の!!」
「「助けてレッド~」」
なんちゅう無茶振りしてくれやがるんだ!なんか大人の声も混じってたぞ!親達も巻き込んだのか、畜生!
あと、ミヨキチになにしてんだ!?
「声がちいさ~い!!そんなんじゃレッドに聞こえないわ!もう一度、せ~の!!」
「「「助けてレッド~!!!」」」
助けてほしいのはこっちだよ、ばかやろう……もういい、普通に出てやる。
「……は~い、レッドで~す。呼んだ?」
「このあほんだらけ~!空気よめ~!!」
ぶっ飛ばされた。


馬鹿なことをやりつつ、やっと戦いの段取りになると、
「さあ、朝倉さん。不様にやられてください」
喜緑さんが、実に穏やかな笑みで朝倉に指示をした。これは、ちゃんと付き合ってくれるってことでいいのか?にしてもひどい指示だな。
「何?その無茶苦茶な命令。ありえないよ。私これからキョン君と戦闘という名のくんずほずれずの絡み合いをする予定なんだけど」
いや~な感じのする予定だな、おい。
「却下です。あなたを再構成したのは私の魅力、美しさ、綺麗な心、もろもろを引き立てる為なんですよ?
 そんなあなたが彼と絡み合うなんて言語道断です。所詮当て馬なんですよ?わかったら早く這いつくばって下さい」
……おもしろそうだからじゃなかったんだ。いや、この人の表情を見る限り朝倉で楽しんでるな。ペットとか言ってたし。
「私が引き立て役なんかすると思ってるの?と言うか、あきらかに一つおかしいのがあるよね!?あなた真っ黒じゃない!」
「ごちゃごちゃと言ってないで早くして下さい。……光の粒になりたいんですか?」
「ぐっ!……卑怯よ……バックアップだからって…………ぅぅ……」
なんか可哀想になってきたな……おい、泣くな。生きてれば、いつかいいことあるさ。ここは大人しく言うことを聞いとけ。
後で愚痴でもなんでも聞いてやるから。
「うん……うん……私頑張るね?消されないように、精一杯倒れるね」
「キョ……レッド?敵の頭を撫でながら囁きかけるなんていい度胸ね?裏切り者は死刑よ?早くぼこぼこにしなさい」
うわ……司会のお姉さんとは思えない口ぶり。しかしなぁ……いくら宇宙人でも女だしなぁ。でこピンでもしとくか。
「やっぱり、キョン君はやさしいね。……好き」
なんだ、こいつ。壊れたまんまだったのか。なんかおかしいと思った。受身も取らずうつ伏せに倒れたし。大丈夫なのか?
「うふふ、やればできるじゃないですか。とっても不様ですね。ふふ……」
あ、笑うとこなんだ。
「さあ、レッドが痴女をやっつけたわ!あとは大王だけ!でも大王相手に普通では勝てないわ。みんな、レッドが必殺技をだせるように応援して!」
……喜緑さんの瞳が光った気がする。気のせいだよな……

252:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:03:47 3LF8iaGj
がんばれ~と子供達の声聞きつつ、嫌々ながらもポーズをとる。はぁ、おばさま達の視線が痛いぜ……
「ストップ・ザ・タ~イム」
「あぁ、どうしましょう。動けません。うふふ……」
時を止めても、なぜか喋ってる喜緑さんこと時の大王に、当てないよう殴ったり蹴ったりしてみる。
これで喜緑さんがやられたふりをしてくれれば……
「あら、いたずらしてくれないんですか?照れ屋さんですねぇ。では私が……」
「ちょ、喜緑さん!待っ……」
時すでに遅し。喜緑さんが高速言語を呟くと、俺の身体はぴくりとも動かなくなっていた。そんな設定通りな演出しなくても……
それに本当に俺を止める必要なんて……って、あ!?……お、ぉぉぅ……
「ちょちょちょちょ、ちょっと!あんた、何……こ、股間揉んでんのよ!?キョン、あんたも何マヌケな格好で固まってんのよ!」
そんなこと言われても……お、おふ……動けん……
「ふふ……うふふふ……ブルーがいないのでこのまま私が好き放題できますね?それと涼宮さん、これは大王の必殺技の特権ですので。
 ふふふ……どうしてくれようかしら……」
「は?特権!?……え!?と、特権……」
ないない!何、特権って!?ハルヒ!ぼーとしてないで助け……おぅ……た、助けてブルー!!
「さあ、ぬぎぬぎしましょうか。衆目の中、めくるめく桃源の世界へと!?―――――」
突然、喜緑さんが驚愕したかと思ったら、そのまま完全に停止した。助かったのか?お、動けるようになった。いったい何が……
「おまたせ。喜緑江美里が私に気付かれないよう情報封鎖をしていた為発見が遅れた。思念体へ喜緑江美里を行動不能にしてもらう申請にも
 時間がかかった。すまない」
ブルー!……じゃなくて長門!おまえは俺のヒーローだよ!いや、ほんとありがとう。お婿にいけなくなるとこだった。
「もうこんなことはさせないから安心して。この二人には今から教育する」
「嘘!?私も!?私は何もしてな……ちょ、長門さん!ゆ、許して……嫌ぁぁ顔掴まないでぇ!持ってかないでぇ!キョン君、助けてぇぇ……」
長門は動かなくなった喜緑さんを担ぎ、律儀にも倒れたままだった朝倉の顔面を掴むとそのまま引きずって公園を後にした。
やっぱり格好いいぜ、長門。
さて……静まり返ったこの場をどうしようか。
「あーえぇ、うん……そうだ。ミヨキチ、大丈夫だったか?見ての通り時の大王はブルーが退治した。君達も応援ありがとう、もう安心していいぞ!
 ……ということでレッドは帰る。さらば!」
「キョ、キョン!待って、次はあたしが大……」
ハルヒが何か言ってるが、そのままダッシュで逃げる。どうにかするなんて俺には無理。司会のお姉さん、後は任せた。




―――





253:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:04:40 3LF8iaGj
とてもヒーローショーとは言えたものではなかったが、目的は俺のレッドの姿を見せる事だったからこの際良しとしよう。
おまけにハルヒも司会のお姉さん役とはいえ、関わらせることができたし、まあ満足しただろう。
しかし、明日からご近所さんに何言われるかわかったもんじゃないな。
やれやれ……とっとと変身解いて時計を外そう。今回も大変だったな……
「ちぇ~んじ・れっどなかいじょ~」
ほんと、なんだろうねこれ。考えた奴適当過ぎるだろう。……って戻らんな。ちゃんと言えってか?アホみたいだなぁ。
「チェーンジ・レッドな解除」
…………………………あ、あれ?戻らん。ちゃんとやってるよな。えーと、左腕を胸にもってきて、
「チェーンジ・レッドな解除!!」
…………………………い、いやいや。焦るな、焦るなよ~。うん、気合が足りないんだよ。そうだよ、何事にも真剣に……
「チェーンジ・レッドなぁ、解除ぉぉ!!」
…………………………なんでだよ!!って、いかん、落ち着け。ハルヒは満足したはずだ。楽しそうだった……と思う。い、いや楽しんでた。
弱気になるなよ、俺。まさかの事態悪化なんて考えるなよ。……も、もう一回。
「チェー……」
「焦ってるキョン君もかわいいですね。ふふ」
「……あ~、いつから居たんですか?朝比奈さん」
「う~ん、初めから?待ち伏せしてましたから。ちゃんとここに来てくれて良かったです。ちょっと不安だったの」
俺を軽くヘコませることを言いながら、朝比奈さん(大)が安堵したように微笑んでいた。
このタイミングで現れるということは助けてくれるってことだろう。でも、それなら醜態を晒す前に声をかけてくれても……
「ごめんなさい、ついつい。それじゃ、そろそろ時間だからキョン君ついてきて。公園の外に車を用意してますから」
車?なんでまた。まあいいか、それで解決できるなら気にしても仕方ない。

「キョン君、この車です。これ探すの苦労したんですよ。もっとかわいいのが良かったんだけど、イメージも大切かなって」
朝比奈さん(大)が用意していた車はちょっと歴史を感じるものだった。なんか昔の映画で見たことあるような……お、ガルウイング。
「デロリアンっていうの。おかしいな、この時代の人のタイムマシーンのイメージはこれだって聞いたんだけど、キョン君知らない?」
「いえ、詳しくはわからないですけど、確かによく聞きますね、ってやっぱり時間移動するんですか?それだとこの車別に必要ないんじゃ?」
「あ、違うの。ただドライブするだけ。一応時をかける少女だからそれらしい車にしたの」
少女!?……なんて突っ込んだらそのまま走り去られそうなのでやめとこう。
「じゃあ、キョン君乗って。それでこれ、はい。もう少ししたら涼宮さんから携帯に電話がかかってくるから、その時これを読んで」
車に乗り込むと、封筒を渡された。なんだこれ、会話の指示ってことか?
「ごめんなさい、私も何が書かれてるかわからないの。今回それ渡してキョン君とドライブって上の人に言われただけだから……」
「ああ、いいですよ。すぐわかることですから」
「ふふ、そうですね。キョン君……二人きりのドライブ楽しみましょうね?では、しゅっぱ~つ!……キャ!!」
エンストした。大丈夫だろうか……



254:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:05:55 3LF8iaGj
「キョーン!あんた団長に黙ってどこ行ったのよ!まだ戦いは終わってないのよ!」
なんとか始動することができた朝比奈さん(大)に若干の不安を感じつつ、公道に出る為公園を迂回していると予定通りハルヒから着信した。
戦いは終わってないとか、あの状況でよく言えるな。……っと、それよりも封筒開けないとな。
「あの大王は偽者なのよ!本当はあたしが……って!あんた、今の横切った車に乗ってたでしょ!隣のケバイ女誰よ!」
「ケ、ケバイ……いや、この完璧なナチュラルメイクでそんなことないはず……うん、そうよ。あの距離とスピードで見えるはずないんだから
 きっと涼宮さんの見間違いよ……だってもはやスッピンだもの。キョン君もメロメロだもの……」
ハルヒの馬鹿でかい声が聞こえたらしい朝比奈さん(大)がぶつぶつと何か言ってる。ここはそっとしとくべきだよな。
「ちょっと!何無視してんのよ!聞いてんの!?」
いけね、ちゃんとしないと。ええと、この紙か。
「あー、なんだ。誘拐された」
「は!?何言ってんの!?あんまりふざけたこと言ってるとぶっ飛ばすわよ!」
……言っといてなんだが、これ本当に大丈夫なのか?ちょいと無理があるんじゃなかろうか。まあいい、続けるしかない。
「えっと……誘拐というより脅迫されて拉致されてるってとこか。おまえが言ってたケ……ぅん、女の人が変身したレッドの大ファンらしくてな、
 俺のこの姿を見て異常に性欲を持て余したらしい。ちなみにその女、興奮しすぎて今電話してることに気付いてないみたいだ」
「何、その変態女!それにあんたはひょこひょことついて行った訳!?節操がないにも程があるわ!」
「いや、まあ聞け。脅迫されてるって言っただろ。さっきのヒーローショーまがいを見ていたらしくてな、妹が誰だかわかってんだよ。 
 それでこのままついて来ないと、どんな手を使ってでも妹を攫うって言われたんだよ」
「ちょっと!あんたやけに余裕そうだけど、洒落になってないじゃない!そんな無茶なこと言う変態について行ったら……警察!」
「待て。警察には言うな。騒ぎを大きくしたくない。ただ性的な軽い悪戯をするって言ってるだけだし、おまえの言うようにレッドの変身した
 姿に欲情してる変態だ。これを脱げば一気に冷めると思うんだよ」
「じゃあ早く脱ぎなさいよ!一刻も早く!そして、その女をあたしの前に連れてきなさい!ギタギタにしてやるわ!」
「それがな、これなかなか脱げなくてな。まぁ、車降ろされてからでもいいだろ」
「何言ってんの!気合で今すぐ脱ぎなさい!早く!お願いだから脱いでぇ!」
「ここで変身を解く……」
「え?何?なんかされたの!?」
「い、いや!なんでもない。えーと……あ!気付かれた。すまん切るな。くれぐれも警察には言うなよ」
「ちょ、キョン!待っ……」
あぶねぇ、これ台詞じゃなかったか。しかし今のやりとりで本当に元に戻れるのか?……大丈夫だよな。
「チェーンジ・レッドな解除」
派手なエフェクトもなく、言うと同時に瞬時に戻った。はぁ、良かった……なんとかなったか。
……って、あれ?時計が外れん。嘘だろ……あいつは俺をどうしたいんだ……


「キョン君……私、ケバイ?」
あ、まだ気にしてたんだ。




―――





255:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:07:39 3LF8iaGj
「これからどうするんです?一応元の姿には戻れたので終わりでいいんですかね?」
「うん、これで終わりだと思うけど、せっかくだからもう少しドライブしましょ。ね?お願い」
こんな美人に誘われたら断れと言うほうが無理な話だ。いいね、大人の女性。昨日、今日と子供の相手ばっかりだったからやけに落ち着くな。
「ふふふ、キョ~ン君キョン君、キョン君とドライブ~」
朝比奈さん(大)の調子外れな歌を聞きながら、ハルヒにもう大丈夫だと連絡しようとするが携帯に繋がらない。
仕方ない古泉に報告も兼ねて頼むか。
「そういうことだったんですね。あなたが急にいなくなってちょっと焦りましたよ。しかし参りましたね……」
おいおい、また変なことになってるんじゃないだろうな。せっかく幸せな一時が訪れているのに。
「その……森さんに伝えてしま……あー、そうだ。涼宮さんなら妹さんを僕に任して公園を飛び出しましたよ。
 僕から連絡しときましょう。それと、すいません。その車にラジオがついてるか確認してもらえますか?」
なんだ唐突に。えーと、これだよな。
「それでは今から言う周波数に合わせてもらえますか?」
雑音しか聞こえんが、この周波数で合ってんのか?
「ええ、しばらくそのままにしておいて下さい。一応止めてはみますが無駄だと思うので……健闘を祈ります」
は?健闘?……切りやがった。意味深なこと言いやがって。なんだよ一体……

「キョン君、どこか行きたい所ある?私としては、恋人が寄り添って綺麗な夕日を見ながら……、そんなロマンチックな所がおすすめです」
「ははは、特に行きたい所はないので朝比奈さんに任せますよ」
「うふ、そんなこと言っていいの?じゃあ、キョン君お持ち帰り~」
いいねぇ。余裕のある綺麗な人とこういう馬鹿な会話は純粋に楽しいな。ちょっと恥ずかしさもあるがそれもまた良しだ。青春だね。
『…………ぇ…………ぃ……ぁ…………』
お、ラジオからなにか聞こえだしたな。上手く聞き取れないが女の人がなんか喋ってる。どこかで聞いたような声だが……
「キョン君、後ろからありえない速さで車が迫って来てる気がするんだけど、この車線譲ったほうがいいかな」
「おわ!確かにありえないですね。まあ腹でも壊してるんでしょう、中の人が悲惨なことにならない為にも譲るのが得策ですね」
「ふふ、追い越し車線ってちょっと怖くて苦手だけど、そういうことなら喜んで譲りましょう」
普通逆だと思うが、三車線ある道路の真ん中に移った。まあ己との戦いに負けるなよ、頑張れ謎の黒塗り。
『……ろそろ、……聞こえ…………古泉?…………なるほど……でもそんなこ……関係な……』
大分聞こえてきたな。なんかの番組って感じがしない。嫌な予感がする……こいずみって聞こえたし……
「キョ、キョ、キョン君!さっきの車が追ってきました!すごい煽ってきてる!なんで!?怖いですぅ~」
「朝比奈さん、落ち着いて。口調が幼くなってますよ。たぶん大丈夫ですから……たぶん」
『聞こえますか?変態女さん。彼を攫おうとするなんて、身の程知らずですね』
はぁ……やっぱり森さんだったか。追って来てくれたのは嬉しいが、古泉の奴なりゆきを伝えてないのか?
「あの……キョン君、変態女ってもしかして私のこと?攫うって何?」
この人ハルヒとのやりとり聞いてなかったのか……
『彼を取り返したら、そのままあなたを…………なんて思ってましたが先程古泉から連絡がありました。彼の為だったんですね。
 それには感謝しましょう。しかし今の状況は問題です。デートですよね?これ』
ちゃんと伝わってたか。それならこんなに煽らんでも……それに問題ってまたハルヒがどうとか言うのか?なんで機関の人はこう……
『ふぅ、仕事だからと言って自分を抑えつけるのも限界ですね。年齢不詳でも愛してもらえると知った以上尚更です。……さあ早く止まって下さい。
 痛い目に遭いたくないでしょう?彼は私が預かりますから』
……は?

256:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:08:42 3LF8iaGj
「キョン君……撒きますよ。私だってもう任務なんかどうでもいいです。このまま二人の、甘い愛の世界へ旅立ちましょう」
は!?何言ってんだこの人達!?朝比奈さん(大)の眼の色もなんか変わって……うおお!?すごい加速!!
「この車、意外と馬力がなかったからちょっと弄っちゃった。ふふ」
これでちょっと!?ざ、座席にめり込む。
『逃がしません!新川ぁ!!』
『御意』
嘘ぉ!止めないの!?新川さんって森さんの何!?て言うか何このスピード!はや……他の車が見えん……いやいや、そんなはずは……ま、まず止めないと。
「あ……てっ……おお、あ、朝比奈さん!信号!あ、あか……信号赤!!」
信号の存在がこれほどありがたかったことはない。あそこまでならなんとか止まれるだろう。
「ふ、ふふ……このままスピード上げていけば本当にタイムスリップできそうじゃない?キョン君、どんな時代に行き着いても幸せになろうね」
み、未来人さんが何かおかしなことになってる!まさか……
「私達を止められるものはこの世に一つとしてないの!」
ぶっちぎったぁ!森さん達もぴったりくっついてるし!何を考えてんだこの人達!下手しなくても死ぬぞ!?
『この程度で撒けると思っているのですか?あんまりみくびらないで欲し……な!?しまった!』
「え!?なんで!?この速さに追いつくなんて」
右車線に緑のワンボックスがいつの間にか平行して走っていた。見覚えあるぞこの車……ってこれ幅寄せ過ぎだろ。うお!ドア開けやがった!
「キョンさ~ん。あなたのツインテールが助けに来ましたよ~」
おい!……聞こえんか。窓開けないと……ってちっさ!窓の中に窓!?なんだ?この車。
「おい!何ドアをフルに開けてんだ!危ないだろ馬鹿!あと、寄せ過ぎだ!」
「このくらい寄せないと声が聞こえないじゃないですかぁ。でも大丈夫です。運転してるの九曜さんですから。髪の毛で運転してるのです。
 正直ちょっと怖いのです」
九曜か……この速さにいつの間にか追いつくのも不思議ではないな。
「とりあえず、ドア閉めろ!危なかっしくて見てられん!」
「心配してくれてるキョンさんに、もう好き好き~なのですが、それは聞けません!これはあたしにとって汚名挽回のチャンスなんです!」
「面倒くさいから突っ込まんぞ!いいからドア閉めて離れろ!って、おい!?おまえ、隣にいるの誰だ!」
「はい!九曜さんです!………えぇ!?」
さようなら橘。おまえのことはたぶん忘れない。
「………大丈夫―――ちゃんと……コントロールできて―――いる」
「んん……!もうっ! 焦らさないで下さい!うわっぷ!なんですか!?突然目の前が真っ暗に!」
風で九曜の髪がとんでもないことになってるな。橘が見えなくなってしまった。どうなってんだありゃ。
「………私―――あなたを助ける……車を近づけなくした―――ほめて」
なるほど、さっきから他の車を見かけないのはこいつのおかげか。ん?こいつの力があればこの状況なんとかできるな。
しかし軽々しく天蓋なんちゃらに関わっていいのだろうか……そんなこと言ってる場合じゃないか。死んだら元も子もない。
「ありがとうな九曜。おまえのおかげでなんとかまだ生きてる。それでついでと言っちゃあなんだが……」
「……キョン君?浮気は男の甲斐性なんて言葉もありますが、あんまり私を疎かにすると大変な事になりますよ?もっとかまって、ね?」
『小娘がちょっかいだしてきてますね……やっぱりあの時見逃すんじゃありませんでした。待ってて下さい、今駆逐しますから』
朝比奈さん(大)のオーラでなぜか言い出しにくくなってしまった。森さんが持っている黒い塊は見なかったことにしよう。九曜、橘を頼むぞ。
さて、どうするか……このスピードに慣れてきてる自分が嫌だな。

257:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:09:26 3LF8iaGj
「また別の車が!お、大きい!これってまさか……」
また?今度は左車線か。うお!でか!なんだこれ、リムジンか?こんな車でも追いつけるのか。
元がフェラーリなら納得できるが、やっぱり違和感があるな。
「キョン君!迎えに来たよっ!誘拐されたって聞いてお姉さんびっくりしたさっ!」
鶴屋さんが窓を開け、かわいらしい八重歯を見せつけるように元気いっぱいな笑顔で手を振ってきた。……この人には宇宙的パワーは通用しないのか?
しかしよく声が通るな。朝比奈さん(大)側の窓は閉まってるのに。そんなことより誰に聞いたんだ?ハルヒか?
「鶴屋家の情報網をなめちゃいけないよっ!婚約者が誘拐されて黙ってられるほど、薄情者じゃないっさね!」
すごいな、呟いただけなのに聞こえるのか……って婚約者!?俺が!?
「読唇術ができるのだよ。それにしてもひどいなぁ、キョン君がトナカイの時したじゃないか。お姉さん泣いちゃうぞ?」
あ、ああ……なんだあの時のか。ということは冗談か、そうか……冗談だよ。うん、でも一応口には出さないでおこう。
「さてさて、その大事な人を攫った不届き者は……おんや~?みくるにそっくしだねぇ?」
「ひゃう!ち、違います!そんな人知りません!ひ、人違いでしゅ!」
まるで小さい方の朝比奈さんだな。さっきからずっと俯いてるし。…………………………………………嘘だろ?
「あ、朝比奈さん!前、前!前向いて下さい!」
「朝比奈さん?ふ~ん?もし、みくる的な何かだったらおしおきが必要だねぇ」
「違いますぅ……おしおきは嫌ですぅ」
ぐっ……駄目だ。なんか知らんが、完全に萎縮しちまってる。こうなったらやっぱり九曜だ!
「キョンさ~ん、さっきからパンパンと乾いた音がしてるんですがなんなのですか~?真っ暗で何もわかりませ~ん」
「おまえに伝説の言葉を送ってやる。知らぬが華だ。九曜に感謝しとけよ!それでその九曜にお願いだ!」
「………何?―――なんでも……言って―――」
「この車をどこか安全なとこに誘導して止めてくれ!誰も怪我をしないようにだ。できるか?」
「………簡単―――終わったら……なでなで……してくれる?―――」
「あぁ、好きなだけしてやる!頼むぞ!」
「………やった―――まかせて……頑張る―――」
やれやれ、どうにかなりそうだな。
「キョンさ~ん、置いてけぼりは寂しいのです~。何がどうなったのですか~?」
『くっ!弾切れ……』
森さん……




―――





258:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:10:22 3LF8iaGj
九曜が止めてくれた場所は、駅前からわりと近くにある広場だった。一時はどうなることかと思ったが無事帰ってこれてなにより。
朝比奈さん(大)はまだぷるぷると震えているが、まあ大丈夫だろう。お、鶴屋家と機関の車も来たか。誤解とはいえ追いかけてくれたことには
感謝しないとな。ほんといい先輩だな、鶴屋さん。森さんにしても……ってなんで減速しないんだろう?このままだと橘達の車に突っ込むぞ。
と言うか、突っ込む気だなありゃ。もうこんなことぐらいでは驚かんぞ。橘以外とんでもない人達だし、なんとかなるだろ。
「キョンさ~ん、どこですか~?止まったみたい……うきゃ~!なんですか!?また走り……きゃぁぁ!」
頑張れ橘。九曜はカーチェイス第2ラウンドを選択したようだ。誰も怪我をしないようにって言ったから振り切るつもりなのか。
うむ、俺もそれが一番平和的だと思う。九曜もなかなか素直な奴だな。今度ちゃんと礼を言おう。おお、すごいドリフト。
「うひゃ~、ここはハリウッドかって突っ込みたくなるねっ!」
「そんな鶴屋さんもさっきまでワイルドなスピードの中にいたんですよ」
「あはは!そうだねっ!ところでキョン君、この誘拐犯もとい、みくる的な何かな人を預からせてもらえないっかな?」
「ひどいことをしないって約束してくれるなら、俺は何も言いませんよ」
森さんに捕まるよりは鶴屋さんに任したほうがいいだろう。みちるの時のように細かいことも気にしないでくれるだろうし。
「あんがと!肉体的にいじめることはないから安心して!んふふ~いつまで震えてるのかな?」
「へ?……ひゃう!つ、鶴屋さん!……ぁ、ぁぁ…………」
しかし、なんでこんなに怖がってるんだろ?意外と二人の間柄は謎だからなぁ。本当に大丈夫だろうか。
「キョン君!この車は後で回収するから心配しないでっ!……さぁ、みくるにそっくしなお姉さん。楽しい楽しい鶴屋邸にご招待だっ!」
「ひぇぇ~、いやですぅ!延々とかっぽんかっぽんを見せつけられるのは……ひょえ~マッチョ怖い、マッチョ怖いぃぃぃ………………」
マッチョ?……行ってしまった。急に一人になると取り残された気分でちょっと寂しいな……

「キョーン!待ちなさい!ステイよ、ステイ!!よしって言うまで動いたら駄目よ!」
祭りの後の静けさみたいな妙なむなしさに駆られさっさと帰ろうとしていると、最近はいつもカーニバルな奴が人を犬扱いしながら自転車で突っ込んできた。
俺はハルヒの犬じゃないから無視だ無視……ぐはぁ!
「動くなって言ったでしょ!それよりもあんた大丈夫だったの!?」
人を轢いておいてそれはないんじゃなかろうか。
「変なことされなかった!?穢されてない!?まだ魔法使いになれる身体なの!?」
「魔法使いってなんだよ。心配してくれてるのはわかったがちょっと落ち着け。古泉から連絡なかったのか?」
「あんたがここに居ることしか聞いてないわ!他にも何か言ってた気がするけど……て言うかなんで古泉君に連絡してあたしには何もないのよ!
 まず団長に報告すべきでしょ!」
「だから落ち着けって。着信履歴見てみりゃわかる。俺については別に大丈夫だ。何もされちゃいない」
「そう……良かった。それで変態女は?こんなことしてしまった後悔を嫌というほど味あわせてやるわ!」
「ん?ん~……逃げた。別に何もされてないんだからいいだろ。俺も下手に関わりたくないから、もう終わりにしてくれ。
 それよりも疲れた。もう帰るんだろ?途中まででいいからケツに乗せてくれ」
「……あんたがいいならそれでいいわ。それで、あんた……二人乗りはいいけど女の子に漕がせる気?」
疲れてるからってのは聞いてくれないのか。まあいい、歩くよりは全然楽だ。ところでこの自転車どうしたんだ?まさか盗った訳じゃあるまいな。
「どこかでみたアホ顔がアホな顔で暢気に乗っていたからちょっと借りたのよ」
哀れ谷口。




―――





259:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:11:55 3LF8iaGj
「おい、ハルヒ。ちょっとくっつき過ぎじゃないか?」
「何言ってんのよ。こうしないと危ないでしょ。ん~……ふふ」
ハルヒを乗っけてちんたら走ってる訳だが、どうにも落ち着かない。掴まるってより抱きつくって感じで腰に手を回してくるから
どうしても背中に意識がいってしまう。ぬぅ……やわらかい。
「あれ?キョン。そこのバス停にいる人……」
「ん?ああ、佐々木だな。……よう、佐々木、今日も塾かなんかだったのか?大変だな」
「あ!キョン!…………と、涼宮さん。そうだね、今帰りだよ」
あら、なんか機嫌悪そうだな。休みの日まで勉強だと仕方ないか。
「中学の時みたいに送ってやりたいが、見ての通り後ろに大魔王が居座っていてな」
「馬鹿キョン!どう見てもお姫様でしょうが……いや、今は大王よ!」
それでいいのかよ……って佐々木がすごい睨んでる。うわぁ……目が合わせられないぞ。何?あの眼力。
「……キョン?指定席って知ってるかい?簡単に言えば、指定を受けた利用者のみが利用できる座席のことだ。わかってるよね?
 そして、キョンが言ったように中学生の時僕はよく君に乗せてもらってた訳だ。他に誰も乗せてないよね?これだけ言えば僕が言いたいことわかるかな?」
どうしよう……全然わからん。
「無理があるわよ、佐々木さん。ほら、もうすぐバスがくるわ。大人しくバスに乗ったほうがいいんじゃないかしら?」
「心配しなくても大丈夫よ、キョンがいるから。それよりも止まっている状態で抱きついてる必要はあるのかしら?一回降りたら?」
「ちょっと脚が痛いの。こうしてギュゥゥ……って抱きつかないと体制が保てないのよ」
「いや、降りてよ」
「嫌よ」
痛い。空気が痛い。ありえない。けどハルヒの胸はやわらかい……いや、馬鹿か俺は。
どうなってんだこれ、なんでいきなり機関の言う神な人達の戦いが始まってんだ?
あ、でも佐々木は素質だけだからハルヒ有利だな……って、だから馬鹿か俺は。このままだと……
「「キョンからも何か言って!!」」
ほらな、俺にふってくるんだよ。何かって何をだよ。ほんと誰か助けて下さい。
「いた!キョンさ~ん、あたしを見捨てるなんてひどいですよ~」
「………まだ―――なでなで……してもらって………ない―――」
バス停にバス以外が止まってはいけないと思うんだよ。しかし無事振り切ったか。良かった良かった。
「九曜さん!?なでなでってなんですか!?ご褒美ですか!?キョンさん、それならあたしにもぉ……はぐぅ!クラッシュ……顔がクラッシュするのです!」
「橘さん?何回話をすればわかってくれるの?ちょっとみっちり話し合わないといけないようね」
相変わらずすごい握力だな。飛び込んできた橘を片手で掴んだぞ。
「涼宮さん。残念だけど今日は譲ってあげる。今からこの子達とちょっと話し合わないといけないから」
「い、いやです!佐々木さんはこぶしで語ってくるのです!助けてキョ……いひゃう!割れるのです!」
「でたらめなことは言ってはいけないよ?さあ、九曜さんも……わかってるよね?行きましょう」
「………ぁぁ―――許して……ぅぅ―――」
佐々木って何者なんだ?宇宙人がめちゃくちゃ怯えてるじゃないか。……九曜ちょっとこっちこい。
「キョン?何してんだい?場合によっては僕でも怒るよ?」
「あたしはすでにキレたわ。覚悟できてるんでしょうね?」
九曜を撫でてるだけで何故怒る。

260:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:12:57 3LF8iaGj
「ああ、キョンさんあたしには……うひゃぁぁ!佐々木さん、K点突破です!これ以上はほんとに危……ぴゃ~!」
「橘さんは少し黙っててね?」
「……九曜と約束してたんだよ。さっきいろいろと助けてもらってな。だからと言っちゃなんだがこいつは勘弁してやってくれ。
 大げさなんかじゃなく命の恩人なんだ」
「………やさしい―――うれしい……んん―――」
こいつ量のわりにすごいさらさらしてるな。長門に次いで癖になる撫で心地じゃないか。なんか和む。
「……釈然としないけど、キョンの命を救ったのなら我慢しよう。でもそろそろいいんじゃないか?」
ああ、そうだな。このままだと延々と撫で続けてしまいそうだ。橘も一応女の子だ。あんまり無茶するなよ。
「今の僕ではそれは約束できないな。じゃあキョン、僕達はそろそろ行くよ。九曜さん、お願い」
「ええ!?そんなぁ……キョンさん、生きて帰ってこれたらあたしとけっこ、んぎゃぁぁ…………」
橘の叫び声を残しながら、緑のワンボックスは走り去っていった。
「騒がしい連中だったわね」
おまえが言うか。
「じゃあキョン、あたしを撫でなさい」
なんでだよ。




―――



結局時計が外れることはなく一夜明けた早朝、どっぷりと寝ていた俺に、
「せいやあぁぁぁああああ!」
妹が肘から降ってきた。
「お……おまえ……それはないんじゃないか?ちょっと洒落にならんぞ」
「キョンくんがいけないんだよ!昨日わたしを置いて帰った罰だよ!」
昨日の夜、散々謝ったじゃないか……おぉ、また7時前だし……
「クロックレンジャーの時間だよ!早く起きて!」
「昨日見たじゃないか。頼む、もう少し寝かせてくれ……」
「ほんとは日曜の朝にやってるんだよ!昨日のは今日最終回だから総集編だったの!だから、は~や~く~!」
わかったから引っ張るな。このまま行くと階段で俺がおまえのサーフボードになってしまう。
「上手く乗りこなしてあげるね!」
「おまえの場合冗談に聞こえん。あーもう、目が冴えてしまった。……おら、行くぞ」
「きゃ~、コアラ~!」
立ち上がり妹を抱き上げて階段を下りる。う~ん……俺、妹に甘いのだろうか。だから、こいつこんなにアホな気がする。




261:電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化
08/06/05 09:13:53 3LF8iaGj
「いや~!キョンくんが死んだぁ!」
こらこら、勝手に殺すな。しかし、これ最終回だよな?子供番組で主人公が死んでもいいのか?
まあ、まだ時間もあるし最終的には生き返るだろうな。さすがにこのまま全滅して終わりって訳にもいかんだろ。
「あ……ぁぁ…………」
「……終わったな」
俺の予想に反して全滅こそなかったがレッドは生き返らずに終わってしまった。なかなかシビアな番組だな。
抗議の電話とかこないのだろうか。最近は些細なことで怒り狂う親が増えたって聞くが大丈夫なのかねぇ。
「い、いや……キョンくん……死んじゃ、いや~!!」
「のわ!何泣いてんだよ。ええい、抱きつくな。鼻水でぐしゃぐしゃじゃないか」
「だって……だってぇ…………キョンくんが」
ここまでのめり込んでるとは思わなかったな。そんなに面白かったか?これ。
「いいじゃないか。結局ブルーが大王倒して平和になったんだから」
「意味ないも……ん、キョンくんが死んじゃったら……キョンくんが死?びゃあぁぁぁぁ!」
おまえは誰に抱きついてるんだよ、まったく……こりゃしばらくこのままだな。

30分後、妹はまだ泣き続けていた。純粋すぎるのも考えものだな。
「お~い、そろそろ離してくれないか?腹減ったんだけど」
「い……やだも……ん。はなさ……ない……もん……ぅぅ」
さっきよりは落ち着いたが、もう少し時間がかかりそうだ。やれやれ……って、おわ!?なんか玄関からすごい音がしたぞ!!
「キョォォォォォォン!どこにいる……いたぁ!生きてる!?」
……こいつはここを自分の別荘か何かと思ってんのか?
「家だと思ってるわよ!それよりも大丈夫なの!?あ!こんなもの早く外しなさい!」
尚悪いわ!……って普通に時計外したし。おいおい……最初からこいつに外してもらえば良かったのか?なんだよ、もう……
「……それで、おまえは何をテンパってるんだ?こんな時間から」
「何って……レッドが……キョンが死んじゃって……死んじゃ……て……ぅ」
あ、まずい。
「ぅ……いや……キョン死んじゃ、いや……いや~!」
「だぁ!おまえまで抱きついてくるな!泣くな!おまえもクロックレンジャー見てたのか?子供番組に何感情移入してんだよ!
 それ以前に俺はレッドじゃないから、落ち着け!」
「キョンくんが……死んじゃって?……や~!キョンくん死んじゃ、いや~!」
あ~もう!妹までまたぶり返してきたし。様子を見に来たお袋がイラッとくる微笑を向けてくるし……
はぁ……まぁいいか。別に悪い気分でもないし。むしろ嬉しいしな。ハルヒもここまでダッシュで来てくれたようだし、
たぶん時計が外れたのも……まあ、うん。
「ハルヒ」
「ぇぅ……な、何?」
妹の背中をさすりつつ、もう片手でハルヒの頭を撫でる。



「ありがとうな」




おわり

262:名無しさん@ピンキー
08/06/05 09:15:00 3LF8iaGj
以上です
ではでは

263:名無しさん@ピンキー
08/06/05 09:29:56 N3ZFGE4g
>>262
ここまでくるともうどう表現すればいいか分からないな。カオスに巻き込まれ続け、相も変わらず超鈍感なキョンの明日はどっちだ?
佐々木の出番の少なさもここまでくるとお約束だし。取り巻きを完全制圧済みなのは流石だが。
今回も笑わせてもらった。GJです。

264:名無しさん@ピンキー
08/06/05 10:58:15 F3UJknDe
九曜wwww

265:名無しさん@ピンキー
08/06/05 13:09:03 xmXlxa7f
>>262 モテ男の~シリーズの人キタ━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━!!!!
今回もとてもGJ!!でした。よくこのスレの雰囲気の中、よく投下してくれました。ありがとうございました。
はてさて次はなに変身させられてしまうのだろうか?がんばれキョン!!

それにしても今回の九曜には萌えてしまった。さすがの九曜もなでなでしてもらっている時は、
無表情じゃなかっただろうし。

266:名無しさん@ピンキー
08/06/05 17:10:24 cKy64xDF
よくこのスレの雰囲気の中、よく投下してくれました。ありがとうございました。
はてさて次はなに変身させられてしまうのだろうか?がんばれキョン!!

よくこのスレの雰囲気の中、よく投下してくれました。ありがとうございました。
はてさて次はなに変身させられてしまうのだろうか?がんばれキョン!!

よくこのスレの雰囲気の中、よく投下してくれました。ありがとうございました。
はてさて次はなに変身させられてしまうのだろうか?がんばれキョン!!



危ない宗教にはまってる人みたいなノリだね
せっかく楽しめるSS読んだ直後にこういうのがすっと目に飛び込んでくると笑うやら引くやらでww

267:名無しさん@ピンキー
08/06/05 17:51:00 NbuSy9e+
最近、作品と朝比奈さん以外の長文を見なければ腹もたたない事に気付いた。

>>262
いつも通りの壊れっぷりにGJです

268:名無しさん@ピンキー
08/06/05 19:40:27 dIoERWY2
>>267
いっそのこと保管庫だけ見てればいいんじゃね?

269:名無しさん@ピンキー
08/06/05 19:55:27 WUxS82VO
>>268
保管庫だと朝比奈さんの読めないだろ?

270:名無しさん@ピンキー
08/06/05 20:18:23 qJJeKF1o
相変わらずのモテっぷりだなキョンはwww
しかしよくもまぁこんなにもキャラを動かせれるな……
GJ!

271:名無しさん@ピンキー
08/06/05 20:19:55 D1jpxzLY
妹→ミヨキチって
こういう呼び方だったっけ

272:名無しさん@ピンキー
08/06/05 20:27:19 N3ZFGE4g
>>271
確か原作では(何故か)一度も出てきてない。ただ、ミヨキチという通称をキョンが知る最大のソースが妹である事を踏まえれば、そう呼んでいると考えても問題はない。
さらにいえば、ミヨキチは本編における「現在時間」ではいまだ未登場で、出番はキョンの回想のみ。おかげで「自慢の彼女」なんて揶揄を受けるが。
このままいくとアニメに登場する機会があれば、その時にビジュアルが確定する事になりそうだ。多丸兄弟なんかもそうだっけ。

273:名無しさん@ピンキー
08/06/05 20:41:52 bHUd4sbp
多丸が鬼畜で三人娘犯しまくるSS書けよ

274:名無しさん@ピンキー
08/06/05 20:49:00 D1jpxzLY
>>272
ありがとう
もう長いこと読んでないから忘れちまってたw

275:名無しさん@ピンキー
08/06/05 21:31:36 UlNux/gM
コテもNGしてる俺にゃ関係ないな

276:小ネタ
08/06/05 21:33:19 H8lQJmpN
「おいおいハルヒ、吐き出しちゃだめだろ、せっかく出したんだからちゃんと飲み込まないとな」
「いやよキョン、生臭くて苦いんだもん」
「なにいってんだハルヒ栄養満点で体にいいんだぞ」
「じゃぁキョン、あんたどうなのよ、元はといえばあんたのでしょ
「俺?俺は遠慮しとく……」
「男って勝手ね」
「何いってんだお前が頂戴っておねだりしたんだろが…」
「まさかこんなだとはおもわなったのよ」
「こっちも意地だ、ほらハルヒさっさと口をあけろ、もう一度だ。歯を立てるなよ」
「ちょっとキョン、やめてよ」

……という会話が昨日ここであった。
朝比奈みくるこの状況をどう思う?

「長門さん。ど、どうって言われても…その…(まさか二人がそんなプレイをしてたなんて」





正解

キョンが貰ったというお土産の『熊の胆(生食用)』をハルヒがリクエストして学校に持ってこさせて袋から出して食べてるところ。
あまりのエグさにハルヒが吐き出しキョンも食べるのを拒否し、もったいないのでハルヒに無理やり食べさせようとしている。
ちなみかまないで丸呑みするのがコツらしい。

277:名無しさん@ピンキー
08/06/05 21:36:59 FArsJPxE
というか正解を聞いてもエロいと思ってしまう俺はどうすればいいんですか?

なまの肉塊を無理やり口に入れるなんて…

278:名無しさん@ピンキー
08/06/05 21:52:49 WvBEpWhC
>>262
これはwwwGJwww

食用とかあるんだ。知らなかったぜ

279:名無しさん@ピンキー
08/06/05 21:54:11 H8lQJmpN
>>278
ごめんそれは嘘。

280:名無しさん@ピンキー
08/06/05 22:24:01 iCElsA6x
大丈夫、情報操作は得意。

281:使いまわしの小ネタ
08/06/05 22:33:12 r/ZyHimO
『ショットガン誕生日』

「あれハルヒ、他のみんなは?」
「みんなそれぞれ用事があるって、だから今日は団活は中止ね、帰るわよキョン」

「そ、そういえば、キョンは今日誕生日なんでしょ」
「あぁそうだな、俺も十八か、まぁ18才になったからって特に何もかわらんが」
「そう? 結構大事なことが出来るようになるわよ」
「そうかぁ? 酒タバコ選挙権は二十歳だろ、ギャンブルだって18才でも学生は入場禁止だろ? あとなにがあったけ」
「……あら、もうこんな所ね、キョンの誕生日祝いにそこの自販機でジュース買って来てあげるからここで待ってなさい」
「わるいな俺も一緒に…」
「だ、駄目よキョン。ここにいなさい団長命令よ!」

「はい、キョンいつもの。サ、サービスで開けておいてあげたわよ」
「そうかすまんな、どれ………、あれ? なんだか味が変な気が…」
「な、なによ…あたしが買ってきたものにケチつけようっての? いい度胸してるじゃない」
「いや……すまん…(でもなんかおかしいな、……なんだか急に眠くなって……Zzz…Zzz)」

「……あれっ……そうだ……ジュースを飲んでたら急に眠気が……ここは一体どこだ? ってハルヒ! なぜ俺と一緒のベッドに?!」
「ここは保健室のベットよキョン」
「ちょっと待てハルヒ、俺たちなんで服着てないんだ?」

 ガラ!

「おやおや、これはトンだ失礼を……倒れられたという話を聞いて様子に見にきたのですが…」
「………」
「ま、まてみんなこれは誤解だ!」
「キョン、言い訳は見苦しいわよ、男らしく事実をみとめなさい」
「困りましたねぇ……これは…、素直に事実をお認めになられてはいかがですか?」
「嘘は…駄目……」

「あたしの親父達とキョンのご両親ももうすぐここにくるわ、そしたら皆で市役所に行くわよ」
「だから……なんで市役所なんだよ……」
「婚姻届に決まってるじゃない。キョンは18才になったんだから問題ないわよね。とりあえず入籍だけでいいわよ。お式や新居は卒業してからね。目撃証人もいるんだし…いいことキョン、ちゃんと責任とってもらうわよ!」
「……orz」


282:名無しさん@ピンキー
08/06/05 22:35:06 oRmhzaxP
イイハナシダー(笑)

283:名無しさん@ピンキー
08/06/05 22:59:52 xmXlxa7f
長門が普通の反応なのが逆に怖い

284:名無しさん@ピンキー
08/06/05 23:03:54 oRmhzaxP
キョンに対する気持ちが父親に対するものだと気付いて、ハルヒに対する気持ちが母親に対するものだと気付いただけの話
深読みしない方が良い

285:名無しさん@ピンキー
08/06/05 23:12:02 N3ZFGE4g
>>281
確かにベタだが、これってやっぱり、眠らせて服剥いだだけだよ、ね。団長が前後不覚な雑用係相手で満足するはずないし。
長門の台詞は確かに深読み利くなあ。どっちにたいして嘘を言っているととるか、それだけで意味も心境も全然違う。意外なとこに罠が仕掛けられてるな。

286:名無しさん@ピンキー
08/06/05 23:39:25 iYrKyw//
これ・・・笑うとこ?

287:名無しさん@ピンキー
08/06/05 23:41:35 F3UJknDe
笑いたいときには笑った方が健康にイイってばっちゃが

288:名無しさん@ピンキー
08/06/06 00:36:06 uxAAOxAR
長門はキョンに対して「嘘はいけない」言ったとしか思えなかった俺は想像力不足

289:三人娘は三人姉妹
08/06/06 21:04:51 Gfn3ld9m
「ねぇ有希、今度はこの服きてみない」
「……」
「ホントに有希はかわいいから何を着ても似合うわね、食べちゃいたいくらいよ。まるであたしの妹みたい」
「みたいではなく私とあなたは姉妹」
「えっ有希冗談うまいわね」
「違う私達はいわゆる竿姉妹」
「えっどういうこと」
「竿姉妹とは同じ男性と性交経験がある女性同士のこと、男性器を竿に見立てている。私が彼と初めて性交したのはあなたが彼と初めて性交した二日後、だからあなたは長女、つまりおねぇさん」
「……」
「ちなみに朝比奈みくるは次女、私は三女、つまり私達は三姉妹……そして古泉イツキは私達の弟にあたる」
「……orz」



290:小ネタ コスプレAVタイトル一覧
08/06/06 21:28:36 rB0pGwNi
『貧乳眼鏡 文芸部部室レイプ  長門ユキ(1○才) 消失長門の処女喪失』
『貧乳眼鏡 文芸部部員勧誘  長門ユキ(1○才) あなたのカリで仮入部』
『貧乳眼鏡 文芸部部室でゴックン 長門ユキ(1○才) 入部するならしてあげる』
『貧乳眼鏡 文芸部乱交4P 長門ユキ(1○才) 部員はみんな穴兄弟』
『貧乳眼鏡 文芸部の備品  長門ユキ(備品番号一番) 部長は部員の肉便器』

っていうのはどうかな?


291:名無しさん@ピンキー
08/06/06 21:30:51 5ZpPY28i
どうかな? って何が?

292:名無しさん@ピンキー
08/06/06 21:41:05 QN05FvUi
うっかり感心した>289

293:名無しさん@ピンキー
08/06/06 21:47:27 2ej4HG2k
ほー。
URLリンク(www.dotup.org)

294:名無しさん@ピンキー
08/06/06 21:48:32 W52K3uc6
つまり…あなたは三日連続で三人娘の方々を落とされたわけですね。
それで四日目が僕と……

295:名無しさん@ピンキー
08/06/06 21:48:34 2ej4HG2k
>>293はネタバレな。

296:名無しさん@ピンキー
08/06/06 22:03:17 +XQkFPjx
竿弟ということは古泉をキョンが・・・ということだから絶対ありえんだろ。

297:名無しさん@ピンキー
08/06/06 22:39:55 5Oh+YqW2
>>293
前々から思うところだが、ハルヒシリーズって男キャラのデザインが安定しないな。キョンに至っては毎回のように顔立ち変わるし。
別に挿絵担当が常に不安定な作画をする作家というわけでもないから、意図的にやっているのかもしれないけど。
どっかの漫画では閉鎖空間で顔が変形した事もあるくらいだから、気にしたら負けなのかもな。

298:名無しさん@ピンキー
08/06/06 22:44:25 XVSbk1BW
何となくシナリオもう少しいじったりしてくるのかなーとか思った。
流がそれに関わってて執筆止めてるなら納得したいとこだ。驚愕もうできてて。

299:名無しさん@ピンキー
08/06/06 22:59:50 4jPuB3xG
それはない
延期ものが発売されるとき1カ月前くらいから予告はあるのかね

300:名無しさん@ピンキー
08/06/06 23:08:07 BZBGXoUD
イケメン化することで逆に没個性になってる気がする。

301:名無しさん@ピンキー
08/06/07 01:08:40 jYtWGHyO
2期で消失やるならキョンはヒーロー的ポジションになるからそれっぽくしたんじゃないの。

302:名無しさん@ピンキー
08/06/07 01:22:44 B3m+y5fA
なんか全体的にキャラデザが少し少女マンガっぽくなったような

303:名無しさん@ピンキー
08/06/07 01:25:58 howX3cMC
一期の頃のキャラデザの人が産休で二期は違う人がやってるとか

304:名無しさん@ピンキー
08/06/07 02:15:50 Kpt9X4i6
キャラデサは同じ人、総作画監督が変更になった。

305:名無しさん@ピンキー
08/06/07 03:08:12 8Vm/ESyD
キョンイケメン化吹いたwww

306:名無しさん@ピンキー
08/06/07 03:21:07 OERDtwOq
キャストまだ未定なんだな

307:名無しさん@ピンキー
08/06/07 03:26:57 ljwYeISc
イケメン化に伴って、キョン役が子安になったりしてなw
声質も似てるし。

308:名無しさん@ピンキー
08/06/07 04:07:07 nKEhPoBQ
杉田だからいいのに
>>289だとSOS団内皆兄弟か

309:名無しさん@ピンキー
08/06/07 12:37:18 GiDPHbII
間違えてアニ板に来たのかと思った

310:名無しさん@ピンキー
08/06/07 13:12:01 y8DZlCfP

遅レスだけど言ってみる
>>296の根拠はなんだ

311:名無しさん@ピンキー
08/06/07 13:58:58 mNd+G9PU
エロパロではキョンハーレムは当たり前。両刀使いも

あれの話の流れなら、ハルヒの上に佐々木、ミヨキチ、岡本、国木田、朝倉、鶴屋の竿姉、兄がいます。

312:名無しさん@ピンキー
08/06/08 00:05:49 HGA3Hijw
>>310
ストレートなら女性からのレイプは甚だ困難。
同様にアッー!も受けからのレイプは困難だろ。
じゃあ同意の下の和姦はとなるとなおさら考えられん!

313:名無しさん@ピンキー
08/06/08 00:08:12 HGA3Hijw
なお逆の極性なら古泉は竿兄弟ではない。

314:名無しさん@ピンキー
08/06/08 00:17:25 GL+bckzV
・・・・・・・・・・・・
結論:ドッチも正しい(すごく広い意味でとらえて)


315:名無しさん@ピンキー
08/06/08 00:41:23 mryFEIdu
カキコの年齢層が急降下中。

316: ◆4PS.0J200E
08/06/08 02:17:41 4ZEBKffw
ほいじゃ、いかにもって奴を投下してみる

317: ◆4PS.0J200E
08/06/08 02:18:31 4ZEBKffw
きっかけは、またもや朝比奈さんに無茶苦茶な事をしようとしていたハルヒに怒ったことだった。
そのまま売り言葉に買い言葉の応酬でエスカレートし、かっとなって部室から俺が飛び出して、それから今日が3日目。
1度も部室に足も運ばず、教室で後ろも振り向いてやらない俺に、古泉が苦笑しながら頼み込んできて、
仕方が無いから久しぶりにSOS団アジトに顔を出してやった。
仕方が無い…というのは嘘かもしれない。俺もいい加減、へそを曲げ続けるのが、嫌になってきていたからだ。
ただ、戻るきっかけが欲しかった。
部屋の中には俺とハルヒしかいない。他の連中はバイトだの用事だので、早々に帰ってしまっている。要するに気を使ってくれているのだ。
「…。」
沈黙のまま、何分も過ぎて、先に痺れを切らしたのはハルヒの方だった。
「それで?キョン」
それで。とは?
「SOS団をズル休みした事について、なにか言いたい事はあるの?」
別にズル休みをしたわけじゃないが。
「じゃあ、何の理由があったって言うのよ!」
お前が朝比奈さんにした事に対する、抗議だよ。
「…。」
朝比奈さんには、もう謝ったのか?
「みくるちゃんに何をしようが、あたしの勝手じゃない。団員その1のあんたに言われる筋合いはないわ」
まだそんな事言ってるのか、お前は。
俺はただの高校生だぜ?なんで俺が別の高校生の躾けを担当せにゃならんのだ。
もう知らん!勝手にしろ!俺はSOS団を辞める!
俺は椅子から立ち上がり、ドアへ向かって歩き始めた。
「そんなことダメよ!勝手に辞めるなんて、団長として許さないんだから!」
しるか、そんなもん。
「待ちなさいよ!」
俺に追いすがってきたハルヒの手を、俺は乱暴に振りほどく。
「待って。…待ってよ」
ハルヒの声が、不意に柔らかい物に変わった。
「あんたが辞めちゃったら、SOS団の意味なんて、無いんだから…。お願い、辞めないで」
俺は歩みを止め、ハルヒに向き直った。
ハルヒはバツの悪そうな顔で、うつむいて床を見つめている。
どうせ演技でやってるんだろう。俺にはハルヒの急変が、そうとしか思えなかった。
それなら、俺の言う事を1つ聞いてくれ。
「うん、なんでも聞く」
絶対できない事を言ってやろうと思った。
なんでこんな事を言ったのか。後から思うと、魔が差したとしか思えない。

318: ◆4PS.0J200E
08/06/08 02:19:10 4ZEBKffw
なら、俺のをしゃぶってみろよ。
「な、何言ってんのよ」
ぎょっとした顔で俺の事を見る、ハルヒ。
ほれみろ、やっぱできないじゃないか。
「…い、いいわよ。やってやろうじゃない」
な、なに?
「何でもするって言ったもんね、言うとおりにしてあげるわ」
まて、ハルヒ。
「ふん。何よ、えらそうなこと言っといて、いまさら怖気づいたの?」
さすがにちょっとムッとした。
ああ、じゃあ、やってもらおうじゃないか。
俺は団長席まで移動し、そこにどっかと座って、足を広げた。
「…。」
ハルヒは少しの間、無言で立っていたが、やがて意を決したように歩いてくると、俺の足の間に正座した。
俺のズボンのファスナーに手を掛け、ジーっと音を立てて開ける。
おい、まさか、お前、本気で…。俺はこの時まで、まだそんな事を考えていた。
まてよ、ハルヒ。冗談だ…。
俺のそんな言葉を無視して、ハルヒはトランクスの前にあるスリットをかき分けて、俺の肉棒を引っ張り出す。
「これが…キョンの…」
半立ち状態だった俺の肉棒に、ハルヒの白鮎のような指が触れて、そのひんやりとした感触に、ビクッと身体が震えた。
「か…硬くて、熱いのね…」
ハルヒがぼうっとした眼で俺の肉棒に手を添えながら、ポツリと言う。
「それで?…こ、これから、どうやればいいのよ」
どうさせれば良いんだろうな。俺もこんな事をさせるのは、初めてだからよくわからん。
とりあえず、指とか舌とか使ってみればいいんじゃないか?
「わ、わかったわよ」
ハルヒはたどたどしい手つきで、俺の肉棒を指で挟み、シュッシュッとさすり始めた。
自分の手でやる時とは段違いの快楽が、背中を走り抜ける。
「やだ、また、大きく…」
そう言いながらも、興味津々と言った様子で、ハルヒはじょじょに指の動きを早くしていく。
「なんか、先っぽから出てきてるよ…キョン」
な、舐めてみろ。
俺がそう言うと、ハルヒは舌をちょっとだけ出して、俺の肉棒の先端をチロっとだけ、舐めた。
ビクッと俺の肉棒が震える。
「変な、味…。でも、これが…キョンの…」
それで度胸がついたのか、ハルヒは舌を伸ばして、俺の肉棒を恐る恐る弄り始める。
うう、うっ、くうううっ。
あのハルヒにこんな事をさせている征服感と、ハルヒの舌と手から与えられる快楽とで、あっという間に俺は追い詰められていく。
ハルヒの動きはどんどん大胆になっていき、ウットリとした眼をしながら、俺の肉棒に舌を這わせ続けている。
だめだ、ハルヒ。…俺、もうっ…。
俺はハルヒの頭に腕を伸ばし、その髪の中に手を突っ込んで、ハルヒを固定する。
「うあっ…キョン…」
次の瞬間、亀頭が急に膨張したかと思うと、白濁液が尿道口から噴水の様に噴出した。
痛みを伴うほどの快感が脊髄に走り、身体を仰け反らせながら、俺はハルヒの顔に射精し続けた。
「こんな、…やだ、…いっぱい」
俺の精液を顔面に浴びながら、ハルヒも身体を小刻みに震わせていた。自分の方も軽く達してしまったらしい。
全部放出が終わってから、ようやく俺はハルヒから手を離し、団長席にもたれ掛かった。
心臓の音がうるさい、呼吸が荒い。

319: ◆4PS.0J200E
08/06/08 02:19:47 4ZEBKffw
くそ、成り行きとは言え、なんてことをやっちまったんだ。
いまごろ襲ってきた激しい後悔の念に、俺が身体を悶えさせていると、
「もう…。カーチュシャが汚れちゃうじゃないの…バカ」
ハルヒは喘ぎながら俺のひざにすがりつくようにして、身体をもたれさせた。
「ねえ、キョン」
な、なんだ。
「団長に…ここまでさせたんだから…ちゃんと、責任とってよね…。もう、辞めるなんて、言わないで…」
その言葉を聞いて、不意に湧き上がってきた感情に、俺は抗う事ができなかった。
気がつくと俺は、ハルヒの身体に腕を廻し、ぎゅうっと抱きしめていた。
ああ、辞めるなんてもう言わないぜ。ずっと俺と一緒にいてくれよ、ハルヒ。
「キョン…」
俺とハルヒはしばらくの間、お互いを抱きしめあって、その温もりを感じあっていた。

320: ◆4PS.0J200E
08/06/08 02:20:22 4ZEBKffw
おわり、じゃあ俺は逃げる。

321:名無しさん@ピンキー
08/06/08 02:49:14 RhSVDJzK
朝比奈さん以外のコテを久しぶりに見た

作品はなんだろ、語弊覚悟でふつーだった

322:名無しさん@ピンキー
08/06/08 02:59:34 00CXTuAN
コテ付けてる時点で自意識過剰な人だから、
そんな人が書いた作品が面白いわけがないわけで

323:名無しさん@ピンキー
08/06/08 06:54:40 mryFEIdu
毒にも薬にもならない普通さと、いかにもエロパロ的な短絡感が俺は割と好きだったりする。
飽くまで傾向的に好きだってことで、SSの出来にとやかく言うもんではない。

何も言わず作品だけ投下して、何も言わずにいなくなるんだから、
このコテは少なくとも糞コテじゃないと思うんだぜ。
どっかの誰かと違うという点では、コテとしての姿勢は高く評価してみる。

324:名無しさん@ピンキー
08/06/08 08:40:36 Vc7DAfgp
良い題名が思いつかないから、意味の無いコテを題名代わりにしたのかな

325:名無しさん@ピンキー
08/06/08 09:14:04 FH7CXMIJ
こういうのが逆に新鮮だw
GJ!

326:名無しさん@ピンキー
08/06/08 09:58:18 YUOkMcL3
なんか久しぶりにエロパロらしいのが来たなww

327:名無しさん@ピンキー
08/06/08 11:31:17 0ylhCThE
責任とって最後まで書いてクレヨン

328:名無しさん@ピンキー
08/06/08 12:42:22 h1opAPUe
なら、俺のをしゃぶってみろよ。

329:名無しさん@ピンキー
08/06/08 14:25:52 LR3xQ0Dp
クレヨンしゃぶらせてどうする気だ

330:名無しさん@ピンキー
08/06/08 16:17:29 vWtcd1GN
ここは投下したあとに作者の自己レスが多すぎて本当に萎えるスレだな

331:小ネタ 変態仮面
08/06/08 23:47:55 +73nmWP3
「キョン、あたしは買い物行って来るから、未希のこと頼んだわよ。あ、それと雨が降ってきたら洗濯物宜しくね」
「あぁわかったよ、ハルヒ」
「未希はお昼寝してるから宜しくね」

「ん、夕立か? どれ洗濯物を取り込むか、未希はまだ寝てるかな」
「…Zzz…Zzz…」
「寝顔だけみてると未希もおしとやかでおとなしく見えるんだよな……こういうのは母親似かねぇ。おっと洗濯物だったな」
「……Zzz…」

「ふぅ凄い雨だな、まぁ洗濯物も大体乾いた感じかな」
「……キョン君、雨?」
「起こしちゃったかな未希、それとキョン君じゃなくてパパって呼びなさい、パパと」
「キョン君はキョン君でしょ、パパじゃないもん」
「口が減らないとこはママ似かねぇ……、さて洗濯物たたんでおくか…、しかし俺もすっかり所帯じみたな」
「未希も起きるー」

「あぁこれはハルヒの下着か…(そうだ昨夜これで散々……、おっと娘の前だ昨夜のプレイは封印だ)、これもたたまないとな。(しかし相変わらずハルヒは子供っぽいパンツばかりだな。大体サイズが違うだけで娘の未希と同じクマさんやペンギン柄ってどうなんだ?)」
「はいっこれあたしの」
「あたしの? あぁ未希は自分の分をちゃんとたたむのか? えらいぞ」
「キョン君違うの、はいあたしのパンツ」
「だから畳むんだろ」
「違うのキョン君、これ頭に被って、昨夜ママの被ってたでしょママのだけなんてずるいよ」
「………(ゆうべの変態仮面プレイ……未希に見られてたのか……orz)」



332:名無しさん@ピンキー
08/06/08 23:55:07 7N3rmZwW
どんなプレイなんだ

333:名無しさん@ピンキー
08/06/09 00:05:00 pCovhaj1
え~と「おいなりさん」のアレかな?

334:名無しさん@ピンキー
08/06/09 00:40:30 OmMRH3BK
最初、未希が有希の書き間違えなんじゃないかと思った俺は間違いなく異端

335:名無しさん@ピンキー
08/06/09 01:17:59 p/o2ppzs
オリキャラの紛らわしい名前は不親切
文章トリックでわざとやっているなら別だが

336:名無しさん@ピンキー
08/06/09 01:26:39 F1sHqTgk
未希ね。いろいろ想像させるな。そういう意味で良小ネタ。

337:名無しさん@ピンキー
08/06/09 01:36:11 pCovhaj1
みくる(未来)と有紀からきたと思ってたよその名前

338:名無しさん@ピンキー
08/06/09 01:37:27 pCovhaj1
ゴメン訂正
みくる(未来)と有希からきたと思ってたよその名前

339:名無しさん@ピンキー
08/06/09 03:31:57 XrUqBiK3
どこが訂正されたのか解らない俺はおかしいのだろうか

340:名無しさん@ピンキー
08/06/09 03:36:34 fpLZBVMp
>>339
ひんと:紀

341:名無しさん@ピンキー
08/06/09 07:46:48 8sM6+RpQ
書き手には高水準を求めるのに
肝心の読み手に読解力がないのがいるとはね

342:名無しさん@ピンキー
08/06/09 16:12:39 pj0kVB0C
文章トリックってなんだ???????????????????????
初めて聞いた

343:名無しさん@ピンキー
08/06/09 18:55:45 JdrrZbKd
ひんと:じょじゅつとりっく

344:名無しさん@ピンキー
08/06/09 19:37:17 xXHbtLBJ
例:原作の僕っ子

345:名無しさん@ピンキー
08/06/09 19:56:48 wICMFPcn
ふむ、ところで文章トリックとはなんぞや?
俺も初めて見た

346:名無しさん@ピンキー
08/06/09 21:06:23 PpH1t2l3
しかしさぁ作者を叩く割には読者のレベルが低すぎね?
まさにゆとり世代の読者様かな


347:名無しさん@ピンキー
08/06/09 21:14:44 iBVayK7H
なんでもかんでもゆとりのせいにするのって
思考停止以外の何者でもないよね

348:名無しさん@ピンキー
08/06/09 21:20:10 phDgDkgy
佐々木に僕っていう一人称を延々と使い続け、読者に女と感じさせない文章を意図的に使った
分裂もある意味、叙述トリックなのに何で読み手がそんな事も知らないんだよ。
それで読み手が偉そうに語るのはどうかと思うぞ。

349:名無しさん@ピンキー
08/06/09 21:21:06 phDgDkgy
>>347
いや、ゆとりのせいではないが、モノを知らなすぎるのもどうかと思う。

350:名無しさん@ピンキー
08/06/09 21:28:33 PpH1t2l3
うむ、禿同だぜ

351:名無しさん@ピンキー
08/06/09 21:36:06 fKavIRla
知らなかったことはしょうがない、そこから知りたいと思うかが重要

352:名無しさん@ピンキー
08/06/09 22:51:29 zThZbXuO
「キョン君あそんでー」
「こら未希、パパのことをちゃんとパパと呼べない子とは遊べないぞ」
「むー、…未希と遊んで…パパ!」
「よーし、なにがいいんだ未希、なんでも言ってみろ」
「んーとねー。じゃぁウマーがいい、ウマー」
「よしじゃぁいくぞ未希…ウマー!」
「ウマー!」
「よしじゃぁ今度はクマーだぞ…クマー!」
「クマー!」
「次はモナーな、いくぞ…モナー!」
「モナー!」

「もっともっとー」
「あぁパパは疲れてるんだけどな……ウマーだけで五回もしたし(おまけに昨夜はハルヒに三回もお勤めしたしな…)……未希…ちょっと休憩しようか」
「えー、つまんなーい、もっとー」
「ちょっとだけお休みしような未希」
「パパは疲れてるの?」
「あぁちょっとだけな、少し休んだら続きをしような」
「そうだ! パパが元気が出るもの持ってくるからちょっと待ってて」
「んっどうした未希」

「…はいこれ、これで元気だしてパパ」
「これって……」
「うん、未希のパンツだよ、疲れててもパパはパンツかぶると元気でるんでしょ、ママがそういってたよ」
「(そりゃ昨夜のお勤めの話だろ)……orz」

353:小ネタ 放課後の宿題
08/06/09 23:33:09 zThZbXuO
「なぁハルヒいいだろ、今日はお袋も妹も出かけてて誰もいないしさ」
「ちょっ、ちょっとキョン! 一緒に宿題しようっていうから帰りにあんたん家にきたのにどういうこと!」
「いいから、いいから。なっハルヒ」
「待ちなさいよ、あたし今日はそんなつもりじゃ……、ひゃっ!」
「ハルヒは耳が弱いんだよな、……(はむはむ…はむ…と)」
「…キョン……」
「ほらハルヒ、バンザーイして……」
「だ、駄目よ…今日体育で……シャワー…浴びてないし……」
「そうだったな、エロカワだったぞお前の体操着姿、思い出したら興奮してきたよ」
「……今日は着ないわよ体操着。こないだキョンがかけたのって何度洗っても落ちないんだから……、ちょ、ちょっとナニ匂い嗅いでんのよ!」
「汗くさいのもまたいい……、ハルヒの匂いだな(w」
「……ヘンタイ…」
「シャワーは終わってからでいいぞ」
「ち、ちがうのシャワーのことだけじゃなくて……そ、その………」
「その……なんだ?」
「その……今日は……下着が……」
「下着? どれ……」
「め、めくらないでよ!」
「あー、クマさん……、お子様パンツだな」
「し、仕方ないでしょ。今日はこんなことになるなんて思ってなかったし……」
「だが、それがいい。ほらクマさん、脱ぎ脱ぎしましょー」
「ちょっ、ちょっと………キョン! なに頭にかぶってんのよ!」
「クマさんパンツ、むしろ大歓迎! 男子高校生の妄想力と性欲のすごさをみせてやるからな」

「……たしかにすごいわね、……あっという間だなんて、しかもゴムつける暇も無かったなんてね……」
「……その……すまん……」
「今日はダイジョブな日だからゴムしてくれなかったのはまぁいいけど………で、どうするの?」
「どうって……言われてもその………」
「キョン、…あんたに置いてきぼりにされたあたしはどうすればいいと思う?」
「………」
「ハッスルしてもらうわよ。女子高生の底力からをみせてあげるわ! ほらキョン、シャキっとしなさい。今度は自分だけ気持ちよくなっちゃ駄目なんだからね!」
「そ、それがその……出したばかりだから…その……」
「シャワー浴びたらキョンの大好きな体操着きてあげるから、キョンの今日の宿題はあと三回よ!」

354:名無しさん@ピンキー
08/06/09 23:49:06 D5/WBNG1
変態変態!!      もっとやれ!

355:名無しさん@ピンキー
08/06/10 00:09:36 9cXSxPeQ
まぁ文章トリックって言い方もイタイけど
それで意味が通らない訳でもない
わからないってのはかなりイタイぞ

文章トリックと書いた奴、その意味がわからない奴
両方ともイタイ
マジで読み手のレベルが低すぎる


356:名無しさん@ピンキー
08/06/10 00:24:17 vCr5G/HY
喧嘩腰になるのはよそう。ちょっと言い間違えたくらいで目くじら立ててもいい事ないと思うし。
ところで、叙述トリックとしての佐々木の一人称「僕」は、はっきり言って先行公開用のネタでしかないよな。
そうでなくても展開で見当がつく(男性の旧友が現れたくらいで団長が何らかの精神的影響を受ける可能性が低い)上に、口絵のせいで本文に入るまでもなく先行公開の答え出たも同然だったし。
せっかくああやったんなら、もうちょっとだけ引っぱって欲しかったような気がしないでもない。だからといって後編を1年以上引っぱってもらってもうれしくないけどさ。
漫画は漫画で展開が超スローペースっぽいし。2話やって誰にも「再会」してないから、マジで年末くらいまで頑張りそうだな、今のシリーズ。

357:名無しさん@ピンキー
08/06/10 00:27:23 D1TPxCip
投下された作品を無視して叩いてるのもどうかと思うけどね




変態!変態!!変態!!!   もっとやれ!!!!

358:名無しさん@ピンキー
08/06/10 00:34:44 hp0YMGcI
変態的なネタは長すぎるとつまんないような短めでいいと思う

359:名無しさん@ピンキー
08/06/10 00:58:25 O9eKJeBt
逆に20レスくらいねっとりとした変態的ネタだとどうなるんだろうな。
別にねっとりとしたおっさんの陵辱物とかじゃなく、なんというかこうねっとりと煮詰めたような。

360:名無しさん@ピンキー
08/06/10 00:59:33 f5/1XRgP
>>359
まぁ自分で書いてや

361:名無しさん@ピンキー
08/06/10 01:05:41 LLzxmClI
つ【変態佐々木シリーズ】

362:名無しさん@ピンキー
08/06/10 01:31:59 FiCBRd2l
レベル(笑)

363:名無しさん@ピンキー
08/06/10 01:32:37 hp0YMGcI
まぁ自分で書いてみなされ

364:名無しさん@ピンキー
08/06/10 01:35:32 KhQgoOew
 涼宮さんが、彼を連れて別世界に消えてしまった日。朝比奈さんと長門さんから伝言を預かっ
た僕は、仲間の力を借りて閉鎖空間に飛び立ちました。神の気紛れによって世界は終わりを
迎えるのかもしれない。
 圧倒的な絶望を前にして、僕たちに何ができるのか。
 今日という日ほど自分の無力さを呪ったことはありません。
 見えない力に妨害されながらもようやく閉鎖空間にたどり着き、彼に伝言を伝えてきました。
 現実空間に帰還後。僕はSOS団部室へと向かいました。そして僕がドアを開けようとした瞬間、
室内の声が漏れ聞こえてきたのです。思わずその場にとどまって耳をすませました。

「ごめんなさい。私が軽率な行動をしてしまったばっかりに涼宮さんとキョン君が……」
「泣かないで。それに今、悔やんで過ごすような時間の余裕はない。もしあなたが心から悔いて
いるなら、私に協力して欲しい」
「えっ、も、もちろん私にできることなら何でもお手伝いさせてもらいます。何でも言って下さい」
「このパソコンを媒体として彼にメッセージを送る。涼宮ハルヒの力によって妨害され、直接彼に
語りかけることは不可能でも文字データの投影なら可能。この時空間の消失を防ぐ最後の手段」
「なるほど、さすが長門さん凄いです!」
「ただし私はパソコンの入力操作を行ったことがない。だからあなたは私の代わりに文字入力を
行って欲しい」
「ええっ!? お力になりたいのは山々ですけれど、私こういう作業が苦手で……メールを打つの
も遅いですし……」
「簡単な作業」
「ほ、ほら! もしかしたら将来、コンピ研さんがパソコンを取り返すためにSOS団にゲーム勝負を
挑んでくるかもしれませんし。その時に備えて今から予習しておくのも悪くないと思いますけれど」
「彼と涼宮ハルヒを助け出さないことにはその可能性は皆無」
「あうっ」
「さきほど言ったはず。私は入力操作を行ったことがない上に時間の余裕もない。最早この時空の
運命はあなたの双肩にかかっていると言っても過言ではない」
「あうあうっ」
「私が入力してもかまわない。ゆっくりゆっくりと。彼がやきもきするほどのスピードでタイピングを
終えた時にこの時空が存在しているかどうか、私にはわからない……あなたは本当に心から悔い
ているの?」
「あうあうあうっ」
「今は一刻を争う。急いで。パソコン前の椅子に座って」
「は、はい、とにかくやってみます!」
「まずは『みえてる?』と入力してほしい。脱出手段を探している彼に私だと伝えるため」

YUKI.N>みえてる?(笑)

365:名無しさん@ピンキー
08/06/10 01:36:39 KhQgoOew
「これで大丈夫ですよね」
「大丈夫。その調子。今度は『そっちの時空間とはまだ完全には連結を絶たれていない』」

YUKI.N>ξッちσ日寺空間`⊂レ£маT=〃完全レニレ£連結を絶T=яёτレヽTょレヽ★

「文字化けしちゃっているけど大丈夫ですよね」
「大丈夫。秀逸なデザイン。今度は『情報思念体は失望している』」

YUKI.N>
情状酌量の余地無しね。あんたの頭の具合には我慢強いあたしも愛想をつかしたわ。団長への定期
報告を怠るなんてなめてんの? いい、不思議探索を遊びだと思ってもらうと困るの。SOS団が世界を
統一するための輝かしい第一歩。絶対に欠かすことのできない行事なの。ハルヒの両腕がゆらりと動く。
合気道の達人が空手の有段者をあしらう動きだ、と脳が認識した瞬間、俺は地面にひっくり返っていた。
思うが、世界はいつも俺に優しくない。だから後頭部のたんこぶよ俺をいたわっ……おい、何故服を脱ぐ!?
念願の口実が出来たわ。あたしもう我慢できないの。いつか教室で言ったでしょう。若い女なんだから
体を持て余す時がある。今、そうなの。これは『お仕置き』。ふふっ逆レイプが初体験だなんて普通じゃないわ!
はにかんだ笑顔を見せるハルヒの瞳はどんな闇よりも黒く深く、太陽の光さえそこに絡め取られていた。
失って初めて気付く、なんてチープな言葉を並べ立てるつもりはないが。誰にもささやかな願いがある。
望みを叶えようと汗を流して頑張っていれば、いつか絶対叶うような、小市民的な幸せってやつ。
しょうもないと笑ってくれてもいい。俺にとっては『いつか、可愛い嫁さんと愛し愛され初Hする』だったのさ。
てんで話にならない。こんな形で卒業することになるなんて。どうしてこんなことになっちまったんだか。
いつか、とは一瞬先の未来なんだ。キョンのち○ぽとご対面~!最近はアンタのためにオナニーも我慢してい
るんだからね、というハルヒはこれ以上ないほどご機嫌だった。

「ちょっと読みにくいですけどやっぱり大丈夫ですよね」
「大丈夫。あと一息。今度は『sleeping beauty』」
「あっ……送信する前にデータが消えちゃいました。画面が真っ黒ですぅ」
「アクセス再試行。不許可。制限時間と思われる」
「すいません、私が普段からもっと練習しておけばこんなことにはならなかったのに……本当私って
役立たずですよね」
「あなたはベストを尽くした。情報統合思念体は満足している」
「ありがとうございます。あ、お茶淹れますね」
「こちらこそ感謝する。ありがとう」
「……はい、おいしいお茶を淹れますから少しだけ待ってていてください!」
 どうやら上手くいったようです。ぎこちない関係を続けていた二人の距離も、この共同作業によって
少し縮まったのかもしれませんね。
 さて、僕も少しばかり疲れました。食べ物をよこせとお腹が鳴っています。朝比奈さんの淹れる温かい
お茶が恋しくなってきました。部屋にお邪魔させてもらうとしましょう。




「フフッ、あなたには感謝すべきなんでしょうね」
「本当にそうだよ馬鹿!」

366:名無しさん@ピンキー
08/06/10 01:43:23 doeNiu5f
やべぇ、面白いコレwww

367:名無しさん@ピンキー
08/06/10 01:51:42 WCV0O2mL
縦wwwww

368:名無しさん@ピンキー
08/06/10 02:06:37 WDx46kWH
>>367で気付いたww

369:名無しさん@ピンキー
08/06/10 02:14:18 kNwtGHgR
朝比奈さんの縦読みセンスすげぇ

370:名無しさん@ピンキー
08/06/10 02:36:23 u79EPlff
ここは投下したあとに作者の自己レスが多すぎて本当に萎えるスレだな

371:名無しさん@ピンキー
08/06/10 02:59:56 7vm4FslT
ところで文章トリックってなんだ?
>>335は早く出て来て説明してくれよ

372:名無しさん@ピンキー
08/06/10 04:52:17 +0oPWa2T
途中の下ネタがちょっとだけ残念だったが縦読みの凄さも含めてよかった

373:名無しさん@ピンキー
08/06/10 06:02:12 NoauWmvU
これはいい文章トリック

374:352.353
08/06/10 06:31:37 i2dR+rld
書いた方としてはエロ分軽めのギャグ小話程度のつもりなんだけど
変態変態いわれるのはちょいと不本意ですな
どの辺が変態なんでしょうな?


375:名無しさん@ピンキー
08/06/10 07:48:48 qzdVY/rf
文章トリックの使い方が変態っぽかった

376:名無しさん@ピンキー
08/06/10 08:55:42 jNoLozM1
>>374
くまさんパンツかぶってるとこ

>>365
朝比奈さんの縦読み気付いてなかったww

377:名無しさん@ピンキー
08/06/10 13:24:07 Qu3aBWHR
数字コテなんか使ってる辺りが変態的馬鹿さ加減だ。

378:名無しさん@ピンキー
08/06/10 14:44:42 Cixto0H9
みごとな文章トリックだった

379:名無しさん@ピンキー
08/06/10 15:20:52 jOe8ieZM
みごとな文章トックリですね

380:名無しさん@ピンキー
08/06/10 20:09:51 0oW51vbL
この文章クリックは気付かなかった

381:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:29:46 Fe+2l9FN
投下します
キョン×長門

382:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:31:48 Fe+2l9FN
「長門有希」
「長門さんとやら。こいつはこの部室を何だか解らん部の部室にしようとしてんだぞ、それでもいいのか?」
「いい」
「いや、しかし、多分ものすごく迷惑をかけると思うぞ」
「別に」
「そのうち追い出されるかもしれんぞ?」
「どうぞ」

十二月の下旬、北高からの坂を下りながら、俺の二歩後を歩く奴とのはじまりを思い出していた。
もうあれから何年たつのか、と思ったが実際はまだ二年もたっていない。
しかし高校に入ってからは時の流れが速い分少し前のことでも大昔に感じるというし、そうでなくとも俺の高校生活にはいろいろとありすぎた。
それにしても、そのやりとりを寸分狂わずに覚えているというのは自分でも驚きだ。
変な女二人に挟まれて自分でもワケのわからん事をしているもんだと当時は思っていたが、俺の脳みそはそういうことについてはオートセーブ機能が付いていたらしい。
つい先日の試験結果を思い出し、どうせならそっちにその秘めた力を発揮してほしいもんだと苦笑した。

今朝の天気予報通り空は厚い雲に覆われ、身を切るような寒さがコート越しに迫る。
坂を駆け上がる向かい風につられて、俺は後ろを見やった。
はためくダッフルコートに揺れる前髪、その奥にある、現在の気温よりは少し暖かめの、黒目がちの瞳。
福笑い以外万能の少女が、歩きつつ俺と文字の両方を器用に追っていた。


383:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:31:49 /CnEkYQU
>>353
「……(結局あれから4回か……疲れて寝ちまったようだな)」
「おきた? キョン」
「ん、あぁハルヒ……ちょっと寝ちゃったか……」
「まぁキョンにしちゃ頑張ったほうよ、でも今日は五打数一安打だからプロ野球なら二軍落ちよ」
「あー、その……面目ない…ってハルヒ?」
「んー、キョンの匂いがするわね、……キョンもあたしのことぎゅっとして……」
「……ハルヒもハルヒの匂いがするぞ」
「二軍落ちの話は嘘、一安打でも逆転満塁サヨナラホームランだったわよ、ありがとキョン」
「俺はお陰でしょっぱくて唇がひりひりしてるよ、蜜っていうけどありゃ嘘だな」
「ちょっとキョン! ……あら…もう固くなってるじゃない随分元気ね」
「えーと……クマさんパンツのお陰かな」
「ちょっと、いい加減とりなさいよ」
「いいからいいから、それにハルヒがくっついてくるからでもあるんだぜ」
「……もう…しかたないわねぇ…キョン、さっき……キョンに沢山ペロペロしてもらったから…あたしもおかえしにお口でしてあげよっか?」
「……いや…その……」
「お願いしますでしょ? キョン」
「……お願いします………(男って悲しい生き物だな…)」
「わかればよろしい、さぁ体を楽にして……」
「只今ー、キョン君いるー、あっ、この靴…ハルにゃん来てるの?」
「やばい、妹が帰ってきたぞ、あいつ直ぐに上がってくるからハルヒも早くおきろ」
「キョンあんたもズボンはきなさいよ」
「お前もだ、早く服を着ろ」
「とりあえず勉強してるフリね」

「只今キョン君、やっぱりハルにゃん来てたんだ」
「あ、あぁお帰り」
「お、お邪魔してるわよ、妹ちゃん」
「……ねぇキョン君、ハルにゃんなんで体操着なの?」
「……(バカ! お前なんて格好してんだよ)」
「あ、熱いからよ。この格好の方が…涼しいの…よ…(しょうがないでしょキョン、近くにこれしかなかったのよ)」
「ふーんそうなんだ、それとキョン君はなんで頭にパンツかぶってるの? それハルにゃんのなの?」
「……(ばかはあんたよキョン、なんで被ったままなのよ)」
「……orz(つーかハルヒお前も気づけよ)」




384:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:33:12 Fe+2l9FN
「有希、今年のイブあいてる?」
「あいてる」
「あなたの家は?」
「あいてる」
部室に入ってくるなり長門に聞いたハルヒは、いかにも期待通りの回答が得られた、という顔で部室の全員に向きなおり
「えー、今年のイブは全員有希の家に集合!みくるちゃんも古泉君もオッケー?」
狭いんだからそんな大声でなくともみんな聞こえるわ。
そして俺にも訊け俺にも。社交辞令の一つもできんと立派な大人にはなれんぞ。
「訊いても訊かなくても一緒のことを訊くほど、あたしも野暮じゃないの」
朝比奈さんや古泉、そして長門だって訊いても訊かなくても一緒だと思うが。
「というわけで、キョン?あんたは有希の家にツリーを持って行きなさい」
そういってハルヒは、いつの間に出したのやら、クリスマスツリーの入った箱を指差した。去年この部室で使ったヤツだ。
「なんでまた」
と、俺は思ったし、言った。
「あんた、本物の馬鹿?ツリーのないクリスマスパーティなんてバイクに乗った坊さんよりも興醒めじゃないの」
うわ、コイツホントに馬鹿を観る眼で見てきやがった。そんな眼は谷口あたりに向けてこい。
「いや、そうじゃなくてだな。なんでわざわざ長門の家でやるんだ?またここでやればいいじゃないか」
発言した後で、俺は自分がえらく常識のない人間になってしまっていたことに気付いた。むろんその責任はあいつに帰属する。ああそうだとも。
するとハルヒは小難しそうな顔をしながら
「それはあたしとしても苦渋の決断だったんだけど、あのこ憎たらしい生徒会長が」
まるで風呂場のカビのことでも話すような声で
「イチャモンつけてきて。まったく、三年なんだからちょっとは勉学に勤しみなさいよ。大学落ちたら喉が裂けるまでわらってやるわ」
何とも意外な理由を告げた。
「なんだ?お前にしちゃえらく聞き分けがいいな」
お前なら彼が現れて最初の言葉の母音を発音する時点でドロップキックの一つはかましてそうだが。
「あたしだってあんな奴の言葉に従うのは業腹だけど、せっかくの楽しいクリパにチャチャ入れられるのもなんだし。戦略的撤退よ」
ふむ、俺とは逆に、こいつにはすこしずつ常識というものが備わってきているようだ。
それは喜ばしいこととして、俺はもう一つの疑問をぶつけた。
「じゃあ、何で俺だけだ?古泉を手伝わせても構わんだろ?」
たぶん一人でも運べないことはないだろうが、箱のでかさと逆ハイキングコースを考えたら中々大変そうだ。
「だめ。実は隣町の雑貨屋にすっごいお洒落な飾りやらお菓子やらがあって、今からあたしとみくるちゃんは選別、古泉君にはそっちの荷物持ちをしてもらうことになってんの」
ネットサーフィンでもやってる時に見つけたんだろな。
「だーかーら、あんた一人で持ちなさい。もちろん有希は鍵を開けてもらわなきゃいけないから一緒だけど、女の子に手伝わせるなんて醜態、頼むからさらさないでよね」
ハルヒは長門の頭を撫でながら
「いい有希?もしキョンが弱音一つでも吐こうモンなら、銀河の彼方まで蹴り飛ばしてやりなさい」
できなくはない、とか言えるのが恐ろしい。
「わーかったよ!運べばいいんだろ、運べば!」

「申し訳ございません」
古泉が慇懃に頭を下げる。
「いいよ、どうせお前の役回りも荷物持ちだ。せいぜい腕がちぎれない程度に買い物を抑えてもらえ」
「お気遣いありがとうございます。善処いたしましょう」
「それじゃあたしたちは早速いってくるから、キョンと有希もよろしくね。キョン、二人だからって有希にいたずらしちゃダメよ!」
いらん世話だ。
「キョンくん、お願いします。がんばってくださいね」
ええ、あなたの応援があれば俺はアトラスの代わりに天を支えることをも厭いません。


385:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:34:33 Fe+2l9FN
んで、話は冒頭に戻る。
坂を下りきった途中長門がコンビニに行きたいとのたまい、近場に手頃な店がなかったので商店街によることにした。
長門はスーパーマーケットに入っていき、俺は店の外で休憩がてら待つことにした。手がびりびりいってやがる。
「……」
この三点リーダは俺のもんだ。
街はどこかの団長様の脳内同様すっかりクリスマス一色であり、ジングルベルやら何か聞いたことのあるクリスマスソングやらが漂い、きらびやかなシグナルがあちこちで踊っている。
向かいのケーキ屋ではトナカイの格好をした売り子が必死に宣伝をしていて嫌なものを思い出した。そういうもんはサンタの格好でやりやがれ。
ふと、記憶が忘れてしまいたいデジャビュを通り過ぎた。
「そういや、あれからもう一年か……」
そんなつもりはなかった独り言は、白い煙と共に消える。
直後、長門が音もなく店から出てきた。手には大量のレトルトカレーとキャベツ。
コイツは、手間がどうこうというより、普通にこれが好きなんじゃないだろうか。
「んじゃ行くか」
首肯。

商店街を抜けると辺りはもう真っ暗になっていた。光の中心にいるとそれがわからないもんだな。
俺は再度振り返って長門を見た。別になんのことはない。ただ喧騒にさっきまで包まれていた分、急に自分の鼓動が聞こえて驚いただけだ。
長門の肩越しに街の灯が揺れる。逆光で表情はよくわからなかったが、おそらくは俺のよく知る長門で間違いない。
俺は歩を止め、長門が並ぶのを待った

386:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:34:43 pCQk6vlM
sage

387:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:35:41 Fe+2l9FN
「なあ、長門」
風は、やんでいた。でも、寒かった。
「なに?」
顔を上げるだけでなく、ちゃんと言葉を使ってくれたことに、どうしてか気づいた。
「あれから、一年だな」
「そう」
「もう、無理はしてないか?」
「してない」
二人の言葉は白く白く響く。そしてここから去っていく。
「でも」
でも
「……エラー、の発生は継続している。その処理には今のところ問題はない。」
囁く声を途切れさせぬようとしているがごとく、長門は言葉を紡ぎ続ける。
エラー、という言葉を使うのに抵抗を感じたかどうかはわからない。
ただ、その部分が遅く聞こえた。
「ただ、これからも、問題が起こらないという保証はない。わたしの異常動作の可能性も否定はできない。情報統合思念体の」
たどたどしくも言葉を、白い息を吐き続ける。
まるで素人がピアノを弾くように。

「バカ野郎」

388:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:36:39 Fe+2l9FN
ちなみにこれ、俺な。長門がこんな口が悪くなったらいやだ。
いつのまにか下を向いていた長門の顔が、再びこちらを見上げた。もう逆光はない。
「俺は、俺たちはおまえがどんなになったって助けるって言っただろうが。俺たちはおまえを頼りにしてる。だから、お前も俺たちに頼ればいい」
ああ、またでかいこと言っちまった。さんざん口先だけで終わった前例があんのに、いつもいつもその時だけは総てを護れる気でいる。
人が背負ってるものなんて軽くはないのに。
でも、長門は
「そう」
まるでその言葉を待っていたように、というのは思い上がりだろうか、とにかく返した。
やや高めの温度で。

二人を包み込む沈黙。
商店街から長門のアパートまではそう遠くないはずだが、まだ半分も来ていなかった。
しかし、その伸びた時間が、俺にはたまらなく心地よかった。ツリーの重みも冬将軍も、薄れていた。
幸せな時間は長くは続かないというが、長く続く時間が幸せということはあるようだ。

商店街の飾りと対照的な光を放つ街灯の下、俺と長門の靴音が重なる。


389:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:37:20 Fe+2l9FN
まだ何も知らなかった、去年の十二月十八日。
隠れていたものが見えた、十二月十九日。
背負うものが増えた、十二月二十日。
俺にもコイツにも、それらはすっかり当てはまるのではないだろうか。
そんな事を考えていると、視界の端に何かが映った。
間髪入れずに次がきた。俺は天を仰いだ。
「雪……」
呟きは大量の綿雪と交錯して消える。街灯は次々と白を映し出す映写機へ様変わりしていた。
普段は雪なんて寒くてだるくてやってられないが、今日はなぜだかわくわくする。
昔の俺は、いつもそうだったんだろうか。
すると、ふと雪がやんだ。しかし遠くの方では白が築かれていく。
みると、長門はいつのまにか鞄から折り畳み傘を出し、俺の頭の上にのせていた。傘のカーブに綿雪が降り積もる。
「長門……」
正直死ぬほどうれしかったのだがしかし、当の本人は雪ざらしのままだ。コートの肩が白く染まっていく。
男としてそれは見過ごせない。
俺は腹を切る思いで告げた。
「長門、非常にその心づかいは嬉しいのだが、おまえが寒いのはダメだ。俺はいいから自分に使いなさい」
「まかせて」
その言葉の使い方は間違ってないか、という前に、長門は半身になって俺に身を寄せてきた。カレーとキャベツの入った袋とカバンが俺の背中に当たる。
うう。その体制は、じゃなくて体勢は非常につらい。なにがつらいかって、顔は近くなるわ腕に胸はくっつくわ。
しかしどでかい箱を抱えた状態で何ができるわけでもないので、俺はおとなしく従うほかなかった。
落ち着いてみれば、これほど麗しい状態も中々に堪能できない。この際だ、心ゆくまで堪能させてもらおう。


390:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:38:26 pCQk6vlM
sage

391:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:38:28 Fe+2l9FN
「雪……」
今の状態が俺の人生幸せランキング何位だろうかと思案していると、長門が不意に呟いた。
白の吐息が前を霞め、孤独にのぼっていく。
我に返ると、あれほど激しかった雪もすっかり途切れ途切れになっていた。
にわか雪、っていう言葉はあるのかな。
もうすぐ長門のマンションにも着きそうだ。
「……」
長門は、―これは俺の欲目だろうが―名残惜しそうに傘を畳んで鞄にしまった。おーい、びしょ濡れだぞそれ。
そして左手に鞄とスーパーの袋を持ち、右手を二、三度握ってはひらいた。
ずっと外気に触れていたそれは真っ赤になっていた。普段の長門からは絶対に見られない色だ。
コイツも寒いとか思うのかな。
長門はコートのポケットに手を―

―どうせなら、幸せランキングぶっちぎりの一位にしないか?

頭の中で囁いたのは、天使か悪魔か。
俺はツリーの箱を無理やり右手で抱える。うはっ、重っ。
そして
キュ

「……」
あいた左手で、長門の右手をそっと握った。
冷たいものがこれほど気持ち良く感じたことはない。真夏のコンビニが冷たいものランキング一位だったが、どうやらその記録までぶっちぎってしまったようだ。
我ながら、思い切ったことをやったもんだ。多分今、俺の顔は寒さや重さだけの理由ではなく真っ赤なはずだ。
これで振りほどかれたら悲しいな~、なんて縁起でもないことを考えていると


392:383
08/06/10 22:38:32 /CnEkYQU
>>382
失礼した、すまぬ。

393:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:41:21 Fe+2l9FN
「……」
いつか感じた、まるで生まれたばかりのハムスターをつまみ上げようとしているような、小さな力。
幸せだなぁと、迂闊にも思ってしまった。
だってそうだろ?
ピンク色の雪なんて、そうそう見られるもんじゃないぜ。

「長門」
「なに?」
さっきと同じやり取り。手は繋いだままで。
「おまえは、黙って消えるなよ」
止んでしまった白を思い出し、切にそう思う。
命令でなく、確認でなく、祈りに似て。
「わからない」
「わたしはわたしの異時間同位体との同期を遮断した。未来を知ることは不可能」
届かないものが、祈りだとでも言うんだろうか。
「でも」
でも?
握る力がウサギくらいになる。
「わたしはここにいる」
街灯に照らされ光る白いコトバ。
これもまた、コイツがいつか言った言葉。
でも今回は、誰の代弁でもなく、明かなる自分の意思表示。
あくまでも現実に根ざした分析の下、やっとひねり出した、最大限の譲歩。
自分には明日さえも誓えない。でも、今この瞬間だけは誓える。そういう、ギリギリの光。
「そうか」
「そう」

俺たちはマンションにつき、手を放した。
再びちらつき出した雪に振り返り、長門はエレベーターのボタンを押した。
扉が閉まる。
いっそのこと長門の部屋が七百八階にあればいい、とか思いながら、俺は防犯カメラを眺めていた。

394:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:43:26 Fe+2l9FN
終了です
>>392
いえいえ

395:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:55:59 3dLGz2Rx
>>394
うん。綺麗だね。GJ!!

ID:/CnEkYQUドンマイwwww

396:名無しさん@ピンキー
08/06/10 22:59:37 gst+y0Ks
>>381
GJお疲れ様です。綺麗な話ですね。
淡々とした情景描写の中に長門とキョンの微妙な距離が描かれていて、
温かい気持ちになれました。

キョンには恥ずかしい台詞禁止!と言いたいところですが。w
長門有希も消失に近い雰囲気で、可愛さが増していたと思います。
今後も頑張ってください。


397:名無しさん@ピンキー
08/06/10 23:03:49 gst+y0Ks
>>383
一秒……w
なんてタイミングであげるんや。

GJ。お疲れ様。
このドジバカップルって感じかな。
クマさんパンツ被って、この変態めが。w
言い逃れできん状況だねぇ。

398:名無しさん@ピンキー
08/06/10 23:08:55 zGXec38m
これは凄い文章トリック
ID:/CnEkYQUとID:Fe+2l9FNという二つのIDを駆使して二つの作品の融和をはかるとは……壮大なトリックに鳥肌が立った
途中混乱する読者も多かろうが、>>392>>394まで読めば全ての謎が白日の下に晒される
間違いなくこのスレを代表する文章トリックSSとして語り継がれるだろう

399:名無しさん@ピンキー
08/06/10 23:11:26 gst+y0Ks
>>398
もう、その流れ終わってますんで。
あんまりつまらん事言うなよ。

それで、SSの感想すら無しか……おいおい。

400:名無しさん@ピンキー
08/06/10 23:37:13 3dLGz2Rx
ただの構ってチャンなんだから構うなよ

401:名無しさん@ピンキー
08/06/10 23:41:11 DMH7Sax/
>>394GJ!

>>399の言うことも最もだけど>>398みたいに感じてしまうのは確かw

402:名無しさん@ピンキー
08/06/10 23:59:30 vCr5G/HY
>>394
時季外れなのに、情景が浮かんできそうな丁寧なお話だな、と素直に読めました。
微妙にずれたネタっぽい台詞があったのがアクセントになっているのか、キョンの真摯ながら大仰な言い回しがらしさを感じられたのもうれしいところ。
今後に期待したいところです。GJ!

ただ、出来ればsage進行でお願いしますね。

403:名無しさん@ピンキー
08/06/11 00:26:42 fergsOGO
>>394
これはなんという初々しさ
読んでニヤニヤした俺キモイ


>>383
Nice Hentaikamen.

404:名無しさん@ピンキー
08/06/11 01:40:00 CvQz8/u2
>>394
文章がユニークで良かったよ
エロパロ板とは思えない奥ゆかしさ、
長門らしくていいなぁ(*´∀`)

405:名無しさん@ピンキー
08/06/11 02:34:54 4c/g3MAu
>>394
GJ
久しぶりに正統派の良い文章読んだ気がする

406:名無しさん@ピンキー
08/06/11 03:11:27 cOy4EMB3
ここは投下したあとに作者の自己レスが多すぎて本当に萎えるスレだな

407:名無しさん@ピンキー
08/06/11 03:16:34 vz+TpdlE
もう、その流れ終わってますんで。
あんまりつまらん事言うなよ。

それで、SSの感想すら無しか……おいおい。

408:名無しさん@ピンキー
08/06/11 11:19:08 r1jVhJhV
383でハルヒがいうキョンの逆転満塁サヨナラホームランを考察
逆転 もぅキョンしっかりしてよねとハルヒが油断したところに猛チャージ開始
満塁 キョン・・・あたしまた・・・来ちゃう・・・・・・と四回続けざまにハルヒが気持ち良くさせられ
サヨナラ もう・・・駄目・・・とハルヒが失神
ホームラン ア・・・ツイ・・・とハルヒのナカにスタンドイン

409:名無しさん@ピンキー
08/06/11 15:21:53 8EV/Oqx7
やきゅうオタはこなくていいよ
DQNしかいないから

410:名無しさん@ピンキー
08/06/11 16:36:04 /DYPZ5Rp
消失ハルヒ

411:名無しさん@ピンキー
08/06/11 20:07:00 yzF2huIw
ながもんかわいいよながもん

412:名無しさん@ピンキー
08/06/11 21:18:05 GvOVCLCc
文章トリックってなに?
叙述トリックと関係あるの?

413:名無しさん@ピンキー
08/06/11 22:29:41 RGLZcyO8
>>383
「ちょっとキョン、ただでさえあついんだから背中にはりつかないでよ」
「いいからいいから、んーハルヒの匂いだな」
「もーっ、耳は禁止よ。いうこと聞かないと英語の訳みせてあげないわよ、明日当たるんでしょ」
「じゃぁこっちだな、ほい首筋……(ペロペロ…ペロ…と)」
「ちょ、ちょっとキョン……ひゃっ!」
「ちょっと汗ばんだところもいい味だぞ、ふっ(ハルヒは息にも弱いんだよね)」
「キョ、キョン……、ちょっと! なにスカートのホックはずしてんのよ]
「はいはいハルヒ立っちしてー。はいスカートすとーん」
「ホントにもぅ、キョンはあたしを脱がすことしかかんがえてないわけ?」
「そうでもないぞ、その途中経過も楽しんでるぞ今なんか『上だけセーラー服、下はクマさんそしてニーソ』………いわゆる一つの萌え要素だっけ?」
「……へんたい…」

「さぁ、お次はクマさんの番かな、……って最近クマさんばかりだけどひょっとして俺のため?」
「そ、そんなことある訳ないでしょ、ぐ、偶然よ偶然。キョンのお気にだからとかなんてあるわけないじゃない……ちょっと! ゴムがのびるからもうかぶるの禁止よ」
「だが、それがいい! ゴムがゆるんでずり落ちそうでぎりぎりのところで引っかかっているクマさんパンツ……いわゆる半落ち。これもまた萌え」
「………(人間こうなったらおしまいね)、と、とにかくパンツ被るのは禁止よ禁止」
「仕方がないじゃぁこっちだ」
「ちょっとどこに手を……ひゃっ!」
「今日のブラは肩紐ないやつだから外すの楽でいいよな」
「もうセーラー服でノーブラが萌えなわけ?」
「まぁ、それもあるが……ほら」
「えっどいうこと?」
「頭にブラを載せればネコミミハルヒの出来上がり…と」
「ちょ、ちょっとキョン」
「かわいい子猫ちゃんって感じだな、……頂きます」
「そ、それよりキョン、さっき妹ちゃんが……」
「気にしない気にしない、あいつもこのまえ気にしないっていってたしさ」

「………(ハルにゃんもキョン君も一度見られたからって開き直って妹のあたしが帰ってきてもお構いなしなのはどうなのかな……、そりゃこの間は気にしないっていったけど……)」

「見られてるかもっていうのもスリルがあって中々いいわねキョン」
「うんうん、そうだろハルヒ、これもまた萌え………おっとニーソは履いたままでいいぞ」

「………orz(人間あぁなったらおしまいね)」



414:名無しさん@ピンキー
08/06/11 22:38:22 fhimAv+X
orz

SSでこういうのウザいよな
しかも連発されるとどうにも…

415:名無しさん@ピンキー
08/06/11 22:56:30 G6Lp+CRF
今度のorzは妹ちゃんかよw 吹いたw 
この変態どもめ!

416:名無しさん@ピンキー
08/06/12 01:19:24 NKy6rlhp
>>409
谷川自身が阪神ファンだというのに

417:名無しさん@ピンキー
08/06/12 01:26:33 SGE8aFxA
SSモドキのお寒い小ネタラッシュはどうにかならんのか。

418:名無しさん@ピンキー
08/06/12 01:27:43 yMVbCASj
>>417
君が長編を書けば万事解決さ。

419: ◆4PS.0J200E
08/06/12 02:05:36 JOECdQiN
ほいじゃ、いかにもって奴の2回目を投下してみる
いかにも2次元ドリーム文庫とかでありそうな奴

420: ◆4PS.0J200E
08/06/12 02:06:18 JOECdQiN
「と、言うわけで明日の不思議探索は駅前集合!みんな、遅れないで来てよね。特にキョン!あんたはいっつも最後に来るんだから、たまには早く来なさいよね」
最後ったって、時間には間に合ってるじゃないか。それにいいかげん、罰金制度をなんとかしてくれ。
「だーめ。そんなことしたら、とたんにあんたはダラダラしちゃうに決まってるんだから」
腕組みをしてアヒル口になって決め付ける我らが団長様は、相変わらず暴虐無人で職権乱用だった。
お開きの時間になって、長門や朝比奈さん共に、古泉も帰っていく。
帰り際、意味ありげな視線を俺に寄こす古泉。なんだよ、その「わかってますよ」的な眼は。
今、SOS団部室に俺とハルヒの2人だけが残っている。
俺は3人が帰った後も少し待ち、団長席に少し緊張した顔で座っているハルヒの様子を眺めてから、ゆっくりと立ち上がり。
「じゃ、ハルヒ。今日も始めようか」
と、宣言してやった。

先ほどまでの強気な態度は何所へやら、ハルヒは傍目にもわかるぐらいの動揺を見せて、
「ま、またやるの?もう…止めようよ…」
やや顔を赤らめさせながら、団長席から立ち上がる。
ハルヒに初めてしゃぶらせてから、もう何日も経つ。
あれ以来、俺とハルヒは部室の中で、時々時間を共有するようになっていた。
まだ緊張感の残るハルヒの体をほぐしてやる為、俺はハルヒの両肩を掴むと、唇と唇が触れ合うだけの軽いキスをする。
「んっ…キョン…」
ハルヒは瞳を潤わせながら、
「キョンだけなんだからね。あたしにこんな事していいのは…」
ああ、わかってるよ。
もう一度唇が重なった。今度は触れ合うだけじゃなく、口内に舌を差し込む、重い奴。
お互いの粘液を交換し合いながら、ハルヒの形の良い歯や歯茎を舌先で何度もなぞってやると、ハルヒは身体を小刻みに振るわせ始めた。
ハルヒの腕が俺の背中に廻されてきたので、俺は右手をハルヒの肩から滑らせて、制服の上から柔らかな胸を揉んでやる。
ハルヒは一瞬身体をビクッと震わせたが、その後は全く抵抗せず、なされるがまま俺に胸と舌とを弄らせている。
柔らかさをしばらく堪能し続けていると、段々感じ始めてきたのか、悩ましげに眉を寄せ、吐く息も熱くなってきていた。
ハルヒと口付けを交わすようになったのは、たしか4回目の時からだ。その時、ハルヒのファーストキスを奪ってやった。
俺はたっぷりと味わってからハルヒを開放してやり、団長席に座った。
じゃあ、頼むぜ、ハルヒ。
ハルヒはやや荒い呼吸をしながら、コクリとうなづいて、
「もう、わかったわよ。エロキョン」

421: ◆4PS.0J200E
08/06/12 02:07:22 JOECdQiN
ハルヒは俺の脚の間に正座すると、ズボンのジッパーに手を掛け、ジーっと音を立てて降ろしていく。
トランクスの前をまさぐって俺の肉棒を露出させると、左手で肉棒の竿の部分を掴み、上下に軽く動かしながら、先端の部分に舌を這わせ始めた。
右手はハルヒのスカートの中に潜り込んでいて、左手の動きに合わせて自分の秘所を指の腹の部分で撫でまわしている。
ハルヒにしゃぶらせながら、自分の秘所を弄るようにさせたのは、たしか6回目からだ。
最初は結構嫌がったのだが、1度目で快楽を覚えてからは、素直に従うようになっていた。俺と同時に逝けるのが、堪らなく良いんだとか。
「んっ、んっ、んっ・・・」
リズミカルな音を立てながら、ハルヒが俺の肉棒をしゃぶっている。
舌を這わすだけじゃなく、口の中に呑み込ませるようにしたのは、何回目からだっけ?
悩ましげで熱いハルヒの鼻息が、俺の陰毛にかかるのが、くすぐったくも心地よい。
俺はハルヒの髪の中に手を突っ込んで、頭皮を柔らかく揉んでやる。
ハルヒは肉棒の先端から溢れてくる先走り液を啜りながら、舌全体を使って、俺の肉棒を嘗め回す。
腰が抜けそうになるぐらい気持ち良い。俺は団長席に座りながら、足を爪先立ちにして、その快楽に耐えていた。
まったく、お前はどんな事に関してでも、熱心にやらないと気がすまないんだな。
俺が限界に近づいてきているのを敏感に察知したのか、ハルヒの手の動きが速度を増したようだった。
舌の動きもそれに合せて加速される。じゅぶじゅぶいう淫靡な音を立てながら、顔を前後に動かし、整った口の端から泡ついた涎が垂れはじめていた。
ハルヒ、お前は本当にっ…くうっ!
ぷっくりふくらんだ亀頭から、熱い白濁液が飛び出し、ハルヒの口内を満たしていく。ハルヒは必死になってその白濁液を喉に流し込んだ。
「うぐっ…ぐっ…うううっ…!」
直ぐに飲み込みきれなくなって、口から弾ぜた肉棒から、なおも粘ついた白濁液が射精され続け、ハルヒの顔を汚していく。
「けほっ、けほっ、…うああっ、ああーっ!」
咳き込みながら精液を浴びせられ、ハルヒも絶頂を迎えたようだった。
「はあ、はあ、…キョン」
ハルヒ…。
喘ぎながら俺の脚にしがみつく、ハルヒの髪を撫でてやる。
良く頑張ったな。今日は記念すべき10回目の日だし、もう1段階先へ進んでみようか。
「…えっ?」

422: ◆4PS.0J200E
08/06/12 02:07:52 JOECdQiN
いつものお礼に、今日は俺の方がお前を気持ちよくさせてやるよ。
「キョン?」
この時の為に、今日はパソコンを団長机から降ろしてあるのだ。
俺はハルヒを団長机に仰向けに寝かせると、制服を捲り上げて、ハルヒの肌を露出させる。
「あ、ちょっと、キョン!こ、こんなのダメだったら!」
そんな精液まみれの顔で怒ったって説得力ないぞ、ハルヒ。
弱々しく抵抗するハルヒを押さえつけながら、ベージュ色のブラジャーをはずしてやると、形の良い乳房が外気に触れた。
両方の美乳を同時に揉んでやると、ハルヒは喘ぎ声を出しながら、大きく仰け反った。一度逝っているから、敏感になってるみたいだな。

俺はハルヒの身体に手や舌を使って快楽を教えてやりながら、その反応を心行くまで堪能した。
絶え間ない快楽に仰け反りながら喘ぎ声を上げるハルヒの顔は、俺以外の誰にも見せたことが無い表情だった。
ああ、もう、たまらない。自分で抑えきれないぐらい、ハルヒが欲しくてしょうがない。俺は夢中になってハルヒの身体を嬲り、もてあそび続けた。

何回目か解らんぐらいの絶頂を迎えたハルヒがぐったりとしたところで、俺はハルヒのスカートを捲り上げ、びしょびしょになっているショーツを脱がせてやる。
「あ…」
これから何をされるのか悟ったハルヒが、身を硬くするのが解った。
「キョン…あたし…」
ハルヒ、いいか?
「い…い、痛くしたら…私刑、なんだから…」
ぷいっと顔を逸らして、頬を赤くするハルヒ。…まったく、お前らしいぜ。
俺はハルヒの脚を大きく開いて、大量の蜜を湛えて潤んだ秘所を露出させる。
「じろじろ、見ないでよ…ばか…」
そりゃ無理ってもんだ。
俺はギンギンになっている熱い肉棒を手で添えて、ハルヒの秘所に硬い先端をあてがった。
その感触に、ハルヒがピクリと身体を振るわせる。
いくぜ、ハルヒ。俺は、粘膜を巻き込むようにして、ハルヒに肉棒の挿入を開始する。
どれほどの激痛がハルヒに与えられたのか、俺には想像もつかない。
悲鳴を上げながら、身体をくねらせて上の方へと逃げようとするハルヒの肩を、がしっりと押さえ込みながら、俺は更に挿入を続けていく。
「ひっ!…はっ…痛くしないでっていったじゃないの!…キョンのバカ!バカキョン!」
涙をぼろぼろと流しながら、ハルヒが悲痛な声を上げる。
あまりの痛がり様に、さすがに俺は躊躇してしまった。…ハルヒ、大丈夫か?
「大丈夫な、わけ…ないでしょ…こんな…くうっ」
今日は、ここまでで止めておくか?
「ばか、ここまで来てそんなことっ!…最後までやって…よ」
解ったぜハルヒ。なら、もう遠慮しない。
俺は一気に腰を押し込み、肉棒の全てをハルヒの中へと収め込んでいく。
最初の抵抗感を突き破った後は、意外とすんなり進める事ができた。
「ぐっ!…あ…キョンのが…あたしの…奥まで…入ってく…る…」
最深部まで達した後、俺は身悶えするハルヒの身体をかき抱き、しばらくそのままじっとしておいた。
これで俺は、お前の身体が覚えた、初めての男になったわけだな、ハルヒ…。
つらそうに眉を寄せていたハルヒだが、少しづつ痛みが和らいできたのか、最初ほど痛がらなくなってきている。
ハルヒ、まだ痛むか?
「はっ…はっ…まだ痛いわよ。…けど、変な感じ…入り口は、まだ痛いのに…奥の方が…あ…こんな…のって…」
艶っぽいハルヒの声、俺の肉棒を柔らかく包み込んでくる、ハルヒの秘所の中。
すまん、限界、これ以上の我慢はもう無理。…ハルヒ、ハルヒっ!
俺はハルヒの名を呼びながら、乱暴に腰を前後に振りたてた。
愛液とハルヒの破瓜の血にまみれた俺の肉棒が、ぐちゅぐちゅ音をたてながら、ハルヒの秘所を出入りする。
「待ってよ!…まだ、動いちゃ…かはぁっ!…まだ、だめだったらあああぁ!」
激しく抵抗するハルヒを押さえつけながら、俺は何度も肉棒を突き込んでいた。
あのハルヒを征服しているんだという高揚感と、肉棒から脊髄に走る、かつて経験したことの無いほどの強烈な快感。
もう、止めようが無い。ハルヒが泣き叫んでいるのも構わず、俺はひたすらにその快楽を貪っていく。


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