08/06/04 00:29:50 dVy27hJy
>>133
一通りハルヒの上下に欲望を放つと警官達はパトカーを指差しアイツに合図する。
アイツがうなずくと警官達はハルヒをパトカーに追いたて自分達も乗り込む。流石にこれ以上、野外では続けにくかったのだろう。
そしてパトカーが激しく揺れ始め、ハルヒのすすり泣き、男達の荒い息遣いが再開される。
画面が切り替わる、パトカーの揺れはやんでいる。ドアが開けられ、ハルヒが文字通り放り出される、その有様は捨てられたボロ雑巾のようだ。
そこへ破られてボロボロになった服が投げられる。
放心状態のハルヒの表情と投げ捨てられた服の残骸をカメラは映す、服は雑巾代わりにでも使われたのか警官達の欲望の汁にまみれている。
去り際に警官が窓越しにいう。
『この女サイコーだったぜ、最初はイマイチだったがちょいと気合を入れてやったらすぐによくなったぜ』
カメラはさっていく車、すすり泣くハルヒを映す。
「ねぇキョンわかったでしょ警察なんか頼りになるわけないわよ、グルなんだから……あたし…あのとき助かったって思ったのに……」
つらい記憶を思い出したのか、ハルヒの目から涙がこぼれる。
すまん、ハルヒ、俺考えが足りなくて……。ハルヒの涙に耐え切れなくなった俺はハルヒを力一杯抱きしめた。
「……キョン、痛いからいい加減に離して」
ハルヒの言葉に自分を取り戻した俺は腕をゆるめた。抱きしめていた感触……このハルヒはあったかくてやわらかい、昔のままだ。
あの夜、ふたりしかしない世界、校庭の真ん中であいつを抱きしめたその時のままだった。
なぁハルヒ、こうやって俺の腕で感じるお前のぬくもりは昔とかわらない、やわらかくて…あったかくて…甘い匂いがする。
その制服だって昔着てたやつなんだろ、昔のまんまだよ、高校のときのハルヒと今制服きて俺の目の前にいるハルヒとはなにもかわらない、だから……。
「…ばかねぇ、昔着てた制服なんかとっくにブルセラショップ行きよ。アイツに無理矢理連れてかれて…着てるところ写真に撮られて……それで5万円、その5万円だってアイツ…その日のうちにパチンコで…
…今着てるのは業務用、プレイしやすいようにした特注品よ。とにかく汚れるから同じのが何着もあるの、キョンは平気で触ってるけど汚いわよ。
とにかく皆掛けたがるから、それに着衣欲尿のオプションでも使うの、これ着たままおしっこかけられるのよ…それで2万円。男の人のザーメンやおしっこがそこら中にかかってるの、一応クリーニングはしてるけどね。
……まるであたしね、…そりゃお風呂で体を洗ってるけど染み付いた汚れは絶対に落ちない、昔と同じに見えたらそれは錯覚」
そんなことないよ、ハルヒは俺は平気だよ、ほら。と俺はハルヒのスカーフに頬を寄せた。
「この制服って需要あるから何着もあるのよ、あたし目当てで北高の人達が沢山お店にきてくれるの、大体みんなこの制服をリクエストするわね」
北高の人達って……ハルヒ…それは……
「同級生や先輩後輩、それに先生達、……あたし指名が沢山ほしいから、北高のみんなに宣伝してってこっちから頼んでるの
この間なんか誰が来たと思う? 校長先生よ、北高の制服をリクエストして五千円払ってあたしのおしっこ呑んでかえってたわ、おまけに口止め料だっていって一万円くれたの。あっキョン、校長先生の話は内緒よ」
俺は突きつけられた新たな重い現実に言葉もなかった。
「キョンはあたしの事、北高の誰かから聞いてなかったの? あたしが相手した北高のお客さんは百人じゃきかないのよ」
俺達が進学した大学には他に北高出身者はいなかった、そしてハルヒと別れた気まずさもあり俺は北高出身者との接触を意識的にさけていた。俺が知らなかったのはそのせいだろうか…。
「それよりキョン、あたしは嬢であんたはお客なの、そしてあたしは来たお客さん全てが満足させるNO.1フードルなの
だからキョンには気持ちよくなって帰ってもらうわよ。団長命令よ、服を脱ぎなさい!」
ハルヒはずびしっと俺を指差す、やはり昔ながらのハルヒだと思い俺はその姿に見とれた。
「……それともキョン、着たままがいいの?」
そういながらハルヒは俺の顔を両手で挟む、ハルヒが俺の目を見つめる、そして吸い込まれるようにハルヒの唇が俺の唇に合わさる。
脳髄がとろけるようなディープなキス、文芸部の部室で初めて自分達の意思で交わしたキス、その時のぎこちなさとはまるで違う。
口内を伝うハルヒの舌、その甘美さに俺は理性を刈り取られそうになる……、やはり俺たちはもう昔には戻れないのだろうか……。