つよきす　prat2

つよきす　prat2at EROPARO

つよきす　prat2 - 暇つぶし2ch■コピペモード
□スレを通常表示
□オプションモード
□このｽﾚｯﾄﾞのURL
■項目テキスト

300:名無しさん＠ピンキー
 08/07/16 00:17:38 vPGXQMfe
管轄が多くて大変

301:名無しさん＠ピンキー
 08/07/16 00:29:36 7Firb/2C
いかにお姉さんの人のお陰でスレが保ってるかわかるな

302:お姉さんの人 ◆Nz4quIuiW. 
 08/07/16 03:37:44 6r8rik8r
ハッピーバースディ 
 
 
「先生、誕生日プレゼントには何が欲しいですか？」 
目の前にいる恋人兼英語教師に尋ねる。 
平日午後の喫茶店。 
夏休みが始まったばかりだからか、俺達の周りは学生カップルで溢れている。 
相手がどう見ても年上――おまけに担任教師なのは俺くらいだろうけど。 
「あらあら対馬さん。私の誕生日が近いことをよくご存知でしたわね」 
「そりゃー、そんくらいは」 
実際はフカヒレから聞き出したんだけど。何となく本人に聞くのはためらわれた。 
それは俺達の交際の特異性『お互いに熱くなり過ぎない』というのが作用しているのかもしれない。 
とは言え恋人の誕生日は祝うのが当然だ。欲しい物くらい聞いても良いだろう。 
「そうですわねー。最近エアコンの調子が悪いので、新しいのが欲しいですわ」 
「げ、現実的ですね」 
「他には……まぁ現金が一番ですけど、それを対馬さんに要求する気は無いのでご安心を」 
ニコニコしながら話しているが、内容は生々しい。 
「おい祈ぃ。小僧にそんな甲斐性あるわけないだろう？　駄菓子の詰め合わせで満足してやれぃ」 
うるさい鳥め。先生のペットじゃなかったら撃ち落してるところだ。 
「もっとロマン溢れるものは欲しく無いんですか？」 
「お城なんて素敵ですわね。南の島も捨てがたいですわ」 
「ロマン溢れ過ぎです」 
「我輩は焼き鳥食べ放題で良いぞ」 
「自分で金払え」 
「むぅ。これが人類と鳥類の格差社会……」 
アホやってると時間がいくら有っても足りない。 
「んー、現実的に手に入って、尚且つ彼氏に貰ったら嬉しいような物は？」 
本当なら自分で考えるのが筋なんだろうが、付き合いだした今でも先生は読めない。 
変な物を贈って地雷を踏むくらいなら本人に尋ねた方が気が楽だ。 
「嬉しい物……ですか」 
先生の表情に影が差す。妹さんの件があるからか、先生は自分の幸福を重視しない。 
ましてや誕生日となれば余計に思い出すものがあるのかもしれない。 
（軽率だったか） 
少し後悔する。 
誕生日を祝う。祝って貰ったら嬉しい。 
大半の人間にとっては当たり前のことだけど、そうじゃない人もいる。何にだって例外はあるのだ。 
「すみませーん。クリームソーダのおかわりいただけます？」 
と、俺が真面目に考えているとまたニコニコ顔に戻って飲み物を注文してたりする。 
ほんと、読めない人だな。 
「我輩はコーヒーを貰おうか」 
カッコつけてるけどミルクと砂糖入れまくるのはバレてるぜ土永の旦那。 
「対馬さんは私のマンションに来た事はありましたっけ？」 
唐突に話題が変わる。 
「いや、今のところ無いです」 
授業のある時は毎日学校で会っていたし、 
体を重ねる際はホテルを利用していたのでお互いの家にはまだ行ってない。 
「なら、誕生日には招待いたしますわ」 
「良いんですか？」 
「嫌なら言いませんわよ。それとも来たくありませんか？」 
「滅相も無い」 
「我輩は認めんぞー」 
鳥の許可など必要無い。

次ページ