true tearsのエロ小説スレ エロい涙 3滴目at EROPARO
true tearsのエロ小説スレ エロい涙 3滴目 - 暇つぶし2ch610:名無しさん@ピンキー
08/12/24 03:14:13 ZNP9PRPN
聖夜エロは無しかな

611:名無しさん@ピンキー
08/12/29 01:17:41 SVwL39BZ
残り20KBか…容量きつくなってきたな

612:名無しさん@ピンキー
08/12/30 15:35:05 OOruIaPR
保守

613:名無しさん@ピンキー
08/12/30 23:23:41 YFPrwMAk
新年ネタが読みたい。エッチしながら二人きりで初めて年を越すみたいな。

614:ある日の比呂美・大晦日編1
08/12/31 12:38:10 rjkFN7wK
年に数回ある『祭』と同様に、大晦日は仲上酒造にとっては書き入れ時である。
翌日に控えた新年の準備で、近隣の神社のほか、一般家庭からも大量の注文が舞い込む。
高校三年の眞一郎と比呂美は数ヵ月後に受験を控えた身ではあったが、
この日ばかりは家業を手伝わないわけにはいかなかった。
眞一郎は従業員たちに混じって配達に。
比呂美は眞一郎の母と共に、電話や店頭での応対に精を出し、忙しい年の暮れを送っていた。


そして、真冬の太陽が落ちはじめ、町中の新年の準備が終わった頃のことである。
眞一郎はようやく仕事から解放され、家に戻ってきた。
「ふぅ、疲れた~」
配達用の自転車を片付け、自室で仮眠を取るべく階段をふらふらと登る。
障子を開いて部屋に入ると、自らを操る気合の糸を切って、身体をベッドに倒れ込ませる眞一郎。
そのまま眠りに堕ちて行けば、ある程度の回復は出来るだろうと考え、瞼を閉じる。
だが、眞一郎の気配を追いかけるように階段を登ってきた足音に、その企みは敢え無く打ち砕かれた。
「眞一郎くん」
同じ様に仕事がひと段落した比呂美の影が、戸口から声を掛けてくる。
「……そっちも終わったのか?」
「うん。 注文の電話も打ち止めみたい」
そう言いながら、比呂美は眞一郎が突っ伏すベッドの縁に腰を下ろした。
「おばさんもね、おじさんに呼ばれて…公民館に行っちゃった」
視線を合わせないまま、比呂美は暗に、《今 この家にいるのは私たちだけよ》を告げてくる。
ポケットを弄り避妊具を取り出した比呂美は、眞一郎の視線の先にそれをちらつかせながら、
「しよ」と声を出さずに唇を動かした。
「ここでか?」
アパート以外の場所で『求めて』くる比呂美の積極性に、眞一郎は気圧されてしまう。
それに、今は体力もほとんど残っていないので、できれば夜まで待って欲しいのだが……
「嫌ならいいけど」
煮え切らない眞一郎に向かって、比呂美はプイと横を向き、拗ねたフリをして見せた。
だがそれは、眞一郎の性格を計算しての行動である。
……こういう態度を取れば、仲上眞一郎は湯浅比呂美の誘いを拒めない……
それを熟知してのアクション……恋人同士の遊びだ。
眞一郎もそれが比呂美の《サイン》であることは充分に承知している。
そして、彼女の望み……欲望を蔑ろにする選択肢は、仲上眞一郎の中には存在しなかった。
…………
「嫌だなんて言ってないだろ」
比呂美の手首を掴んでコンドームを取り上げると、
眞一郎はそのまま、比呂美の身体を巻き込むように寝具へと組み伏す。
「ちょっと……いきなりは……」
本心とは真逆の言葉を紡ぎだす比呂美の唇を、眞一郎は「うるさい」と優しく囁いてからキスで塞いだ。
そして、この数ヶ月で熟練の域に達した指使いを屈指して、比呂美の性感帯を刺激しはじめる。
「……ん………くっ……」
眉間にシワを寄せながら、くぐもった嬌声を漏らし出す比呂美。
その姿が、慣れない労働でクタクタになっているはずの眞一郎の身体から、疲労を一瞬で吹き飛ばした。

615:ある日の比呂美・大晦日編2
08/12/31 12:39:25 rjkFN7wK
眞一郎と比呂美が肉体の関係を持つようになってから、まだ一年と経ってはいない。
それなのに、絡み合い、もつれ合う二人の動作は、何年も連れ添った夫婦のように息が合っていた。
場所も確認せずに伸ばされた指が、的確に互いの衣服のボタンを外し、二人を生まれたままの姿へと近づけていく。
「あ、待って」
ほとんどの脱衣を終え、下着だけとなった眞一郎に、突然ストップが掛かった。
眞一郎と同様にショーツだけとなっている比呂美が、布地の上から陰部の肉を揉み解そうとする指を掴む。
「ダメ。代え……無いから」
「あ……悪ぃ」
そうなのだ。 比呂美はこの情事のあと、ここで着替えることは出来ない。
迂闊さを悔やんだ眞一郎は、「失敗失敗」と頭を掻いて謝罪をする。
そんな恋人を微笑みで包み込みながら、比呂美は自分でショーツを脱ぎ捨て、こう続けた。
「……もう…準備できてるから……」
眞一郎を迎え入れるために開かれる細い両腕、そしてしなやかな両脚。
その付け根には本人が申告したとおり、牡を受け入れる為の潤みが、艶かしい輝きを放っていた。
ゴクリを生唾を嚥下してから、眞一郎は先ほど比呂美から取り上げた避妊具を手早く装着する。
そして、「…きて…」という甘い囁きを合図にして、
完全に硬化した自分自身を、比呂美の胎内……最奥へ向かって突き入れていった。
「ぅっっ!!」
割り開かれる悦びに、くぐもった声を上げる比呂美の白い喉。
意識の底に《もし、おばさんたちに聞かれたら》という警戒があるのか、その声は普段よりも抑え気味である。
しかし、眞一郎はそんな比呂美の思惑などお構いなしに、蓄積されていた欲望をぶつけた。
たっぷりと湧き出していた愛液に助けられ、存分に力を発揮する眞一郎の陰茎。
そして比呂美の理性は、子宮の底を連打してくる官能的な刺激の前に、早くも決壊寸前に追い込まれてしまう。
「しっ…眞一郎っ……くんっ……声……声出ちゃうっ……」
切れ切れの悲鳴を上げながら、ピストン運動の緩和を求める比呂美。
だが眞一郎は、その要求をニヤリと意地悪く笑って撥ねつける。
「はぁ、はぁ、……嬉しそうな顔して……何言ってんだよ」
……眞一郎は理解していた。 
自分のペニスを深々と咥え込みながら、比呂美が何を考えているのか……
(……比呂美はこの状況を楽しんでいる……)
家族に見つかるかもしれないスリルと、相手の《テリトリー》に取り込まれ、自由を奪われる束縛感。
普段とは違う、彼女にとっては《異質》な状況が、比呂美の興奮と心拍を加速させている。
そしてその《加速》が、陰部と汗に濡れた肌を通して自分にも伝播してくる……
その……とてつもない……快楽が……
…………
「比呂美ッッ!!」
眞一郎は短く、しかしハッキリと愛しい女の名を叫ぶと、前後運動のスピードを速めた。
「くあああああっっっ!!!」
強烈な刺激に晒されることで、比呂美の内部に掛かっていた抑制が一瞬外れ、叫びが漏れ出す。
(だめっ! ……そんなにされたら……すぐイッちゃうッ!!)
イク…… 絶頂へと強制的に押し上げられる……
脳内に浮かんだ予感が比呂美の唇を無意識に動かし、「イク」という単語を小声で連呼させた。
「イッちゃう… イッちゃう… イク… イク… 」
迫り来る快楽を、その感覚を追い始める比呂美の意識。
唇から零れる淫靡な声は徐々に間が短くなり、遂には「イクイクイク」と数珠繋ぎになってしまう。
そして、それに連動して速度を増す眞一郎の突き込みが限界に達しようとした、その時……

616:ある日の比呂美・大晦日編3
08/12/31 12:40:46 rjkFN7wK
「眞ッ…一郎ッッ!!!」
平時、絶対に『くん』を外さない比呂美が、恋人の名を呼び捨てる…… それが絶頂の合図だった。
「いいぞ、比呂美ッ!」
眞一郎は放出欲を間近に感じながら、比呂美にある行為をおこなう許可を与えた。
と同時に、股間と股間を隙間無く密着させることで、亀頭の先端を深く突き込んで比呂美の《女》を抉る。
「んああああああああッッッ!!!」
絶頂に達した比呂美が甲高い叫びを発し、その完璧と言ってよい肉体が大きく海老反った。
びくびくと暴れる美肉を押さえつけ、拘束するように絡みつく眞一郎の四肢。
そして、一歩遅れて『頂』に達した眞一郎の性感神経が、
その全身をぶるりと震わせ、陰茎とそれに連なる器官の制御を、魂の意思から切り離す。

    どくっ どくっ どくっ どくっ

……大量に溜め込まれていた精の放流……
避妊具越しに胎内へと叩き込まれた熱い迸りが、比呂美の快感を更に一段上へと押し上げた。
(ッッ!!!!)
思惟が真っ白に染められ、膣と子宮の震えが止まらない。
……壊れる……壊れてしまう…………
時間がゆっくり進む白い世界の中で、比呂美はそんな恐怖感に、訳も無く囚われる。
だが、その恐ろしさを打ち負かす方法を、彼女は知っていた。
興奮の極みに達すると、無意識にしてしまう『いけない癖』…… それをすればいいだけだ。
心の隅にいる醒めた自分が、「変態」と自分自身を罵ってくるのを自覚するが、そんなことは気にしない。
眞一郎はそんな自分を許してくれる…… 愛してくれるのだ……
……素直に、欲するままに『すれば』いいのだ……
そう比呂美は確信を持って思った。
いけない自分…… ダメな自分を見せる…… 見せ合うのが愛…… 本当の愛……
…………
(愛してる… 眞一郎……)
心の中でそう呟いてから、比呂美は射精を続ける眞一郎の肩に吸血鬼のように噛み付いた。
溢れ出そうな想いを、震えと痛みに託して、愛する男に伝えるために…………


…………
日が完全に落ちたのだろうか?
悦楽の波から開放された二人は、部屋が薄暗くなっていることに気づいた。
「結構…長くしちゃったかな?」
そう言って眞一郎は比呂美の身体を押し潰したまま、時計に視線を遣る。
さして進んではいないデジタル表示の輝きが目に飛び込み、
行為を始めてから二十分ほどしか経過していないのが、一目で分かった。
「『つるべ落とし』……だね」
古臭い言葉を持ち出して、比呂美は笑う。
冬の落日はとても早い…… ただ、それだけだ。
大丈夫。 おばさんたちは、まだ帰っては来ない。
毎年、大晦日のこの時間、おじさんとおばさんは挨拶回りに忙しく、夕食時まで帰宅しないのが通例ではないか。
「心配ないよ」
包み込むように微笑んで、比呂美が眞一郎の頬に手を伸ばした瞬間だった。

     ガラッ

玄関の引き戸が動く音が、キンと冷えた空気を伝わって階下から二人の耳朶に届く。
そして、それに続いて響き渡る、眞一郎の母の「ただいま」という声。
「「!!」」
まだ結合を解いていない二人の身体が、快感ではないモノに反応して、ピクリと震えた。

617:ある日の比呂美・大晦日編4
08/12/31 12:42:13 rjkFN7wK
「誰もいないの?」
まだ遠くにあるおばさんの声を耳に受け、身体が反射的に跳ねる。
泡を食っている眞一郎を押し退けてベッドから出ると、比呂美は散乱した衣服を手早く身に着けはじめた。
考えるよりも早く、状況に対して的確に動いてくれる自分の肉体。
やはり身体は鍛えておくものだな、とつくづく思う。
…………
一分と掛からずに身支度を整えた比呂美は、まだ全裸でいる眞一郎をベッドの中に押し込めた。
おい、と抗弁する眞一郎を無視して、「疲れて眠っているフリをしろ」と悪知恵をつける。
「お前なぁ…」
「いいから」
不満で尖がった眞一郎の唇に軽く口付け、その頭に布団を被せて裸体を隠す。
そして比呂美は乱れの残る髪を手櫛で整えると、一階つづく階段口へと足を向けた。


「お帰りなさい。早かったですね」
何事もなかったかのように、比呂美は家族を探してキョロキョロしているおばさんに声を掛けた。
「あぁ、良かった。出掛けちゃったのかと思ったわ」
そう言って微笑んでくれるおばさんに、比呂美も微笑み返す。
もちろん、二分前まで彼女の息子と交わっていたことは、微塵も感じさせずに。
「公民館の方、もういいんですか?」
「すぐに戻らなきゃいけないんだけど、あなたにお願いがあって」
「??」
おばさんが自分に頼みごととは珍しい、と内心で思いながら、比呂美はその内容を問うた。
「悪いんだけど… 年越しそばの準備、お願いできないかしら?」
「! …はい、構いませんけど…… いいんですか?」
仲上家のそばつゆは既成の品ではなく、こだわりのオリジナルだった。
代々、嫁から嫁へと受け継がれているその『味』…… 
一応の味付けは教わっているが、まだ自分が一人で仕上げるのは早いのでは、と比呂美は思う。
「去年ちゃんと覚えてくれたし… 大丈夫よ、あなたなら」
さらりとそう告げると、おばさんは踵を返して玄関へと足を戻す。
「それじゃあ宜しくね」と背中越しに手を振るその姿を見送る比呂美の胸が、熱い何かで満たされていった。
眞一郎がくれる温かさとは別の……かけがえの無い何かで……


数分後、やはり階下の様子が気になったのか、眞一郎が服を着て階段を降りてきた。
「あれ? お袋は?」
「うん。 また公民館に」
何しに戻ってきたんだ?と訊くともなしに呟いて、眞一郎は母の行動を訝る。
比呂美はその問いに答えを返すつもりはなかった。
ただ黙って眞一郎の背後に回りこむと、その背中を台所に向かって強く押す。
「な、なんだよ」
「おそばの仕度するから手伝って」
脈絡の無い比呂美の行動に、眞一郎は「そんなのお袋がやるよ」と言って抵抗するが、比呂美は耳を貸さなかった。
またしても訪れた『重労働』の予感に、情けない声を上げる眞一郎。
そんな恋人の心情をよそに、比呂美はすぐに現実となるであろう楽しげな想像で頭の中を満たしていく。
美味しい年越しそばを食べて…… テレビを観て…… 『家族』でおしゃべりをして……
思わず口元が緩み、「ふふ」と声が漏れる。
「???」
訳が分からないぞ、という顔をして、眞一郎は肩越しに振り向く。
比呂美は満面の笑みで返答すると、そのまま疲れの溜まった眞一郎の身体を、台所の奥へと押し込んでいった。


            [おしまい]

618:朋与男
08/12/31 12:45:51 rjkFN7wK
新シリーズ……ではありません
年末スペシャルってトコでしょうか
番外編2のつづきになる新しいお話は、
たぶん来年、スレが『4滴目』に移行してからになりそうです
ゴメンナサイ

それでは住人の皆様、良いお年を

619:名無しさん@ピンキー
08/12/31 13:11:13 yeVW8VlQ
見に来てみて良かったw
朋与男さん乙デス。
二人の逢瀬のこなれた感じが素敵ですねぇw

新作も楽しみにお待ちしておりますハイ。

620:名無しさん@ピンキー
08/12/31 13:11:56 o1vlsZml
>>660
乙です!GJでございますっ。
アニソン三昧ファイナル聞きながら、
スレを見直しておりましたら、なんと!
そうですよね。大晦日は『家族』で過ごすもの。
比呂美さんも仲上家の家族に、ですものね。
ありがとうございました。良い年迎えられそうです!
ああ、良いお年をっ。

621:名無しさん@ピンキー
08/12/31 13:12:59 CVMcwJnd
キタ━━(゚∀゚)━━!!

622:名無しさん@ピンキー
08/12/31 13:28:36 3JlIpT2t
朋与男さん乙です
来年もお願いします

623:名無しさん@ピンキー
08/12/31 14:04:16 kkdlCQTd
GJです!比呂美の「しよ」が意表を突いていい感じ
ママン気付いてない?何でも見通しそうなイメージだけど……

来年もよろしくお願いします

624:名無しさん@ピンキー
08/12/31 15:34:57 yeVW8VlQ
>>665
間違いなく気付いてるね

625:名無しさん@ピンキー
08/12/31 23:26:01 JLPFk3gf
GJ!これはいい気分で年越しできるぜ

626:名無しさん@ピンキー
09/01/01 01:57:45 HaSCMUgF


627:カカです
09/01/01 02:30:16 HaSCMUgF
明けましておめでとうございます。
ようやくの規制解除です。

「はじめての外泊」の更新が滞り
もうしわけありません。
家族が入院してしまって……
落ち着いたら再開します。

それと、
朋与男さんの作品は、
「ある日の比呂美17」から保管庫の方に
私が更新させていただきました。
もしミスがあったらご指摘ください。直します。

それでは、今年もよろしくお願い申しあげます。

628:名無しさん@ピンキー
09/01/01 16:51:58 S+r1RNLD
カカさんお帰りなさい&明けオメです。
朋与男さん始め他の作家の方&スレ住人の皆さんにも明けオメことヨロです。

629:名無しさん@ピンキー
09/01/02 23:08:22 h4EMIwoR
容量の限界が近いので新スレ立てました

true tearsのエロ小説スレ エロい涙 4滴目
スレリンク(eroparo板)

630:名無しさん@ピンキー
09/01/03 14:26:52 m+7bNY/k
>>671
乙っ


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch