true tearsのエロ小説スレ エロい涙 3滴目at EROPARO
true tearsのエロ小説スレ エロい涙 3滴目 - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
08/06/13 05:22:20 ZFMJB11D
あ、こっちにいたw
比呂美スレがどっか行っちゃってマジ焦ったよ
ほんと「おいてかないで」状態で半分涙目だった

ママンさん、今度エロ有りもよろしくね

201:名無しさん@ピンキー
08/06/13 10:02:30 KjUy/3to
復旧しますように
( -人-).。oO(ナムナム...)

202:名無しさん@ピンキー
08/06/13 11:28:48 tUf5LRhq
鯖フカーツしてログ残ってない場合新しく立てることになるんだよね?
もしそうなるんだったらスレタイ案としては『おかえりなさい41回目』を挙げておくw

203:MAMAN書き ◆iLWTGcwOLM
08/06/13 12:30:44 7LBuKU6g
>>202
「おかえりなさい41日目」を希望
エロに限らずひとつのディテールを詳細に描写していくのが苦手なんだよね
お世話になったお礼に一本書かなきゃと思ってるけど

204:名無しさん@ピンキー
08/06/13 12:47:14 tUf5LRhq
そうか、41日目かw
エロの場合、絵よりも文章のほうが難しい気がするね。
スレ違いの無駄話をgdgdし続けてるのはそれなりに心苦しい
気もするが、エロSS作家さんがうpするまでのスレ保守に
一役買ってるんだと好意的に自分勝手に解釈しておくことにするw

さて、仕事にもどるか・・・

205:名無しさん@ピンキー
08/06/13 13:23:51 HdJdqGUe
ママンスレやモブスレどうなるかな
ちょっと心配

206:MAMAN書き ◆iLWTGcwOLM
08/06/13 16:55:40 7LBuKU6g
復旧は2,3日じゃ終わらないらしい
最長で7月までずれ込む可能性もあるそうだ

気長に待つか
今日は十一幕の投下しません
代わりにエロパロ1本書きます

207:MAMAN書き ◆iLWTGcwOLM
08/06/13 17:05:01 7LBuKU6g
それともアニメサロンexに避難所立てる?あそこなら3ヶ月で勝手に落ちるから立て捨て出来るし
3ヶ月が枷になるほど過疎なスレじゃなかったし

208:名無しさん@ピンキー
08/06/13 17:40:27 KjUy/3to
>最長で7月までずれ込む可能性もあるそうだ

. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄

209:名無しさん@ピンキー
08/06/13 18:14:52 kGjSsf0k
復活してるみたいだけど、スレは自体はダメかな
残っていた各キャラスレと、本スレたて直すのかな

210:名無しさん@ピンキー
08/06/13 18:19:03 kGjSsf0k
ごめん、大丈夫みたいだ

211:名無しさん@ピンキー
08/06/13 18:24:49 D44fyTx0
URLリンク(freeuploader.org)
この比呂美の姿を見て眞一郎の理性が壊れる話キボン!

212:MAMAN書き ◆iLWTGcwOLM
08/06/13 18:36:55 7LBuKU6g
復活しました!スレの皆さんありがとう!
お礼のエロSSは今日中に投下できると思いますので
お目汚しにどうぞ

213:名無しさん@ピンキー
08/06/13 21:41:33 fVAIWrur
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン


214:MAMAN書き ◆iLWTGcwOLM
08/06/13 21:42:50 7LBuKU6g
>>213
23時予定

215:名無しさん@ピンキー
08/06/13 21:55:15 fVAIWrur
了解

216:MAMAN書き ◆iLWTGcwOLM
08/06/13 23:21:41 7LBuKU6g
     「悪意」

初エロなので温かい目で見てください
ちょっと変わった作品にしてありますが、正直読後感はよくないと思うので
先に謝ります


217:悪意        1/4
08/06/13 23:22:20 7LBuKU6g
 会社を出るとすぐ、私は大きくため息をついた。最近では疲れも翌日に残る。
 大学を出た後、地元、富山の製薬会社に就職して25年、営業二部の部長にまで栄達し、社
会的には成功といえる人生を送ってきた。
 しかし、妻との関係は冷え切り、子供もなく、家には一切の会話はない。連絡事項は全て
メモで行われ、この10年妻が台所に立つ姿を見たことがない。ただ、戸籍と屋根で繋がって
いるだけの、赤の他人であった。
 それでも以前は―まだ私が課長だった頃だ―仕事終りに部下と飲み歩くなど、それな
りの息抜きも出来た。だが部長ともなると若い社員は身構えてしまい、私がいるだけで無礼
講とはならない。それがわかっているから私も以前のように部下に混ざって飲む機会も少な
くなり、代わって取引先との接待や自分の会社の役員の供をする事が増え、ストレスは溜ま
る一方であった。
「・・・・また、一人で食っていくか」
 独り言を呟いて、駅前のレストランを目指す。イタリアンは最近少し重く感じるが、そこ
は値段も手頃でよいワインを置いている。
 店の明かりが見え、知らず足を速めた途端、横から飛び出してきた何者かと衝突した。
「ぅわっ」
「きゃっ」
 ほとんど同時に短い悲鳴をあげ、私達は尻から着地した。
「す、すいません。お怪我はありませんか?」
「いや・・・・大丈夫だ。君は?」
 痛む腰をさすりながら、一人で立ち上がる。相手はもう立ち上がっていた。
「私も平気です―あーっ!」
 急に大声を上げて、私に近づいてきた。かなり若い、背の高い女だ。ショートの髪が私の
顔の下に引き寄せられていく。
「大変、どうしよう。アイスがこんなにくっついちゃった」
 女の言う通り、私の胸元には彼女の持っていたソフトクリームが、べったりとくっついて
いた。コーンが胸に刺さっているように見える。
「本当にすいません。どうしよう、シミになっちゃいますよね?」
「まあ・・・・クリーニングに出せば、なんとか」
 それを聞いた女は暫らく考えていたが、やがて思い切ったように
「あの、でしたら、すぐに洗った方がいいですよね?」


218:悪意        2/4
08/06/13 23:23:03 7LBuKU6g
 妙な事になった。
 女に連れられて入ったのは駅からは離れているが、繁華街の中核をなしているシティホテ
ルだった。女は慣れた様子で部屋を取り、私をその部屋に案内すると、ルームサービスを頼
むと同時に私の服のクリーニングを至急で要望した。そして私に向かって、
「服の下までアイスでベタついちゃったでしょう?シャワー浴びてきてください」
 と、浴室に追いやられてしまった。
 ここまで来ると私にもなんとなくわかってくる。
 つまり、私は「目をつけられた」のだ。
 適当に金を持っていそうな、そしてまだ男としては現役な中年。自分から素人に手を出す
度胸はないが、相手がその気で誘ってくるなら買ってもいいという程度の下心はある親父。
私はそういう男に見られたのだ。
 まあ、それならそれでいい。私も若かりし頃にはそれなりに遊んだし、妻との関係がおか
しくなった当時はそういう女を買ったこともある。もしそういう目的の女なら今夜くらい愉
しんでも罰は当たるまい。
 シャワーから出ると、女が上着を脱いで寛いでいた。その服装を見て、さすがの私も驚い
た。
 彼女が着ているのは制服だった。それも銀行とか、企業のものではなく、どう見ても高校
の制服で―つまり、まだ少女と呼ぶべき年齢だったのだ。
「君はまだ学生だったのか・・・・」
 私は呆れて声をかける。女―いや少女は無邪気と呼ぶには妖艶に過ぎる微笑を浮かべた。
「ええ、麦端高校の1年生です」
 麦端か。たしか姪が中等部に編入していたはずだ。
「こういう事はよくやっているのか?ええと―?」
「―ルミ、でいいです。よくなんてとんでもない。そんな悪い子じゃないんですよ、私」
 私は苦笑した。言葉と口調が見事に正反対を向いている。
 明るい所で見ると、ルミは美人ではあったが、同時に少女らしさも持っていた。髪は明る
い茶色のショートカット、化粧はほとんどしておらず、少し勝気そうな瞳が印象的だった。
 ルミは私に座るよう促すと、ルームサービスのワインの栓を開け、グラスに注いだ。
「さ、どうぞ」
 私はグラスに口をつけた。重く、強いワインで、空きっ腹には堪えた。
「きついな、これは」
「そうなんですか?よく知らないで頼んじゃいました」
 そう言ってルミも一口。途端にむせ返る。
 私は笑って
「言わんこっちゃない」
「す、すいません。こんなに強いなんて・・・・」
「もっと軽いのを頼もう。私もなにか食べるものが欲しかった所だ」
「あ、でも、私、その・・・・これ以上は、お金が・・・・」
「クリーニング代だけで十分。後は私の奢りだ」
「そんな、それじゃ・・・・でも、ありがとうございます」
 おそらく最初からそのつもりであろうが、それでもこういう反応をされると可愛いと思え
てくる。
「でも・・・・それなら、私、ちゃんとお礼しないと」
 ルミの声が変わった。少女ではなく、女の声に。


219:悪意        3/4
08/06/13 23:23:44 7LBuKU6g
 私に背中を向け、制服を脱いでいくルミ。ジャンパースカートを脱ぎ、ブラウスのボタン
を外す。
 裸になっても、ルミの印象はあまり変わらない。胸はあまり大きくないが、痩せているわ
けではなく、スポーツでもしているのだろう、引き締まった、均整の取れた身体だ。
 ショーツとブラも脱ぎ去ったルミは、もう一度ブラウスを羽織り、ボタンは閉めずに私を
振り返った。
「なんでわざわざブラウスを?」
「この方が喜ぶかと思って」
 なにかの雑誌で手に入れた知識なのか、経験上の実感なのか判別できない。ルミはそのま
ま私に近づくと、私に唇を重ねてきた。
 少し迷ったが、舌を差し入れてみる。ルミはそれを受け入れ、暫し舌を絡め合わせた。
 私の手がルミの乳房をまさぐる。外周から円を描くように揉みしだき、先端の突起を指先
でつまむ。唇を重ねたまま、ルミが呻き声を洩らした。
 ルミは唇を離すと、少し悪戯っぽい笑顔を浮かべて私のバスローブの前をはだけた。そし
て私の乳首を唇で挟み、軽く歯を立ててくる。
「お、おい―」
「おかしい。男の人は女にこういう事するのに、女からされるのは恥ずかしいんですね」
 一度口を離したルミはそう言って、すぐに愛撫を再開する。唇は胸から腹に下がっていき、
更に下へ。まだズボンを履いていたが、そのベルトを外すと、ズボンの前を開き、トランク
スの上から私のモノを手でしごき始めた。
 トランクスも下ろされ、むき出しになった一物は、もう久しく記憶がないほどに硬直して
いた。彼女は躊躇うことなく口に含み、舌先で私を責めてきた。
「ん、む、むぐ・・・・」
 我ながら情けない声が自分の喉から絞り出される。10代のガキならともかく、この歳にな
ってこの程度の前戯で果ててしまっては沽券に関わる。
 いつの間に用意したものか、ルミの手にはコンドームの袋が握られていた。封を切り、中
身を口にくわえると、慣れた手際で口で私に装着してくれた。
 再びルミの顔が私の目の高さまで上がってくると、
「続きは、向こうで」
 ベッドを見ながら言う。
 二人でベッドまで歩き―残念ながらお姫様抱っこをするには私は歳を取りすぎた―掛
け布団を剥ぐと、ルミが私をベッドに押し倒した。
 仰向けになった私の上に、ルミが覆い被さる。私のモノを手で持つと、自分の中に導いて
いった。
 16歳、自分の娘と言ってもおかしくない年齢の娘が、私の上で腰を動かしている。この上
ない背徳感と、彼女自身の動きによって、私は大いに昂った。両手を伸ばし、ルミの両の乳
房を鷲?みする。荒々しい愛撫に、ルミの表情が歪む。
「ハァ、ハァ・・・・おじさん、凄い・・・・!」
 ルミの腰の動きが激しくなっていく。私も下から突き上げていく。二人が獣じみた声をあ
げ、動きが最高潮になったとき、二人は同時に果てた。


220:悪意        4/4
08/06/13 23:24:15 7LBuKU6g
「ねえ、おじさん」
 事後のけだるさの中で、ルミが私に話しかけてきた。
「ん?」
 煙草を吸いたい気分だが、数年前から禁煙して持っていない。ホテルを出たら買おう、と
思った。
「私、おじさんに言い忘れてた事があるの」
「なに?」
「私ね、フルネームは高岡ルミ、て言うの」
「高岡?」
 なんだろう、どこかで聞き覚えがある名字だ。高岡・・・・高岡・・・・・・・・。
 目が覚めた。さっきまでの気分は全て吹っ飛んでしまった。私は跳ね起き、ルミを見つめ
た。
「そう、私は高岡弥生の娘。あなたのお父さんが手を付け、そして生まれた子供。つまりあ
なたの異母妹。どう?腹違いとはいえ、自分の妹の味は?」
「・・・・・・・・どういうつもりだ、これは?」
「別に。やっぱり私の父方の家系は、男はみんなけだものだって言う事を確認したかっただ
け。でも、こんなこと会社に知れたらどうなるのかしらね?」
「・・・・誰が信じるものか」
「ここの部屋、お兄さんの名前でとったのよ。何驚いているの?当然名前は知ってたわよ。
ルームサービス持ってきたボーイさんは、二人いて男がシャワー浴びてた事を知っている
し、私が高校の制服を着ていた事も見てる。いざとなれば証人はいくらでもいるわ。それに、
写真もあるのよ。私のバッグ。よく見ると横に穴が開いているのに気付かなかった?その粗
末なもの咥えてる時に、リモコンでシャッター切ったのよ。こぴしてばら撒いてもよし、メ
ールで送りつけてもよし、どっちがお望み?」
「そんなことをしてみろ。お前だってここにいられなくなるぞ」
 精一杯の脅しであった。だがルミは唇の端をゆがめて笑うと、
「こんな町に愛着も郷愁もないわよ。妾の子、妾の子って、私や母がどれだけ後ろ指指され
てきたと思ってるの?あなたを道連れなら、町を出ることくらい安い取引だわ」
 私は目の前が暗くなっていくのを感じた。自分ではなく、自分の父の不始末によって、こ
れほどに理不尽な復讐をされていることに、そして反撃の機会が残されていない事に、絶望
していた。
「・・・・何が、望みだ。どうすれば、黙っていてくれる」
「大したことじゃないわ。ただ、片親って色々大変なのよ。大学の推薦もとりづらいし、就
職だって不利だし。お兄さんなら色々人脈も持ってるでしょ?可愛い妹の為に、この先色々
と協力して欲しいのよ、ね、簡単でしょ」
 言葉では簡単だ。だが私には、一生摂り付いてやるという宣告にしか聞こえなかった。

                了


221:名無しさん@ピンキー
08/06/13 23:34:55 tUf5LRhq
>>217-220
乙です。
高岡キャプテン、黒いな!w

222:名無しさん@ピンキー
08/06/13 23:58:39 fVAIWrur

キャプテンすげえw

223:名無しさん@ピンキー
08/06/14 00:40:28 rjLnIusO
>>217-220乙
次は高岡キャプテンの善意とかが見たいなぁ

224:名無しさん@ピンキー
08/06/14 08:30:04 uUDSM/Cj
>>211
全力で保存の仕方ググってきた

225:三代吉の部屋で 1
08/06/15 05:43:38 rlG05gof
ドアホンのモニターには愛子の姿が映し出されている
「あ…私、安藤と申します。三代吉君はいらっしゃいますか?」
「愛子?ちょっと待ってて」

「どうしたんだ?」
「これ、店に忘れてたよ」
「おぉサンキュー。置いといてくれてもよかったのに」
「たまたまこっちの方に用事があったから…」
「そうか…」
「…」
「……」
「………」
「…上がってく?」
「え?あ、うん…じゃあ…お邪魔します」

「ちょっと散らかってるけど」
「うわっ!本当に散らかってるな~」
「男の部屋なんてこんなもんだぜ(笑)」
「私が片付けてあげるよ」
「別にいいって。ジュース持ってくるから座ってて」
座っててと言われても、床には衣類やマンガなど無数の物が散乱していて座る場所などない
愛子はそれらを踏まないように爪先立ちになりながら部屋の奥へ進む
ベッドに腰掛けて改めて周りを見渡すと酷い光景だ
「しょーがないなぁ」
衣類を畳み、マンガは本棚へ戻し、ゴミは袋に捨てていく
テキパキと片付けられ、汚かった部屋はきれいに整理整頓されていった


戻ってきた三代吉はジュースを落としそうになる
整理整頓された部屋よりも、部屋の中央で“それ”を読んでいる愛子に驚いたのだ
「ちょ!ちょっと!」
「みよきちぃ~ベッドの下ってのはベタすぎないかい?(笑)」
「何してんだよ!」
「高校生がこんなの読んじゃダメでしょ~」
「愛子だって高校生だろ!」
三代吉は雑誌を取り上げようとするが、愛子の小さな体はひょいひょいとかわす
「何々?激エロスクールガール特集?ふむふむ、これはなかなか刺激的ですなぁ」
「返せってば!」
「きゃっ!」「うわっ!」
勢い余ってもつれた二人はベッドの上に倒れこんだ

226:三代吉の部屋で 2
08/06/15 05:44:14 rlG05gof
「ゴメン!」
「三代吉…」
覆いかぶさるようにして倒れた三代吉は立ち上がろうとするが
愛子がその腕を掴んで放さない
「私は三代吉の彼女なんだよね?」
「…俺はそう思ってるけど」
「だったら三代吉の好きにすればいいのに…」
「え?」
「こんな本なんかより…もっと私のこと見てよ…」

「んッ………はっ……ちゅ……ァ…」
口の周りを唾液でべとべとにしながら、何度も唇の奥深くまでキスを交換する
三代吉の手は一枚また一枚と愛子の衣服を脱がしていき
やがて愛子は下着とハイソックスを残しただけの姿になった
フリルをたっぷりと使った可愛らしいピンクの下着は
“フラワープリンセス”をモチーフにしたガーリッシュなデザインで
愛子が三代吉のことを考えながら買ったものだった
「可愛いの着けてるんだな」
「でしょ♪お気に入りなんだ…ぁッ」
ブラ越しに下から持ち上げるようにしてゆっくり揉むと
手の動きに合わせて、何か助けを求めるような切ない声が漏れる
「ふわぁ……んッ……ぁぁ……ひゃん…」
「脱がすぞ…」
「うん…」

―ギシギシギシ
ベッドのスプリングが軋む音に重なって
二人の息遣いも激しくなっていく
愛子の豊かな乳房もピストンのリズムに合わせて弾む
「うっ……んっ……三代吉…もっと…」
「愛子…俺もう……」
「やっ…ンンッ…好きって…言って…」
「好きだ…愛子が一番…世界で一番好きだっ!」
「んぅッ……ぅッ……ぁぁッ…イッ…ク……あぁんッ!」
愛子の背中が大きく仰け反った
抱き合ってお互いの体温を感じ、余韻に浸りながら呼吸を整える
汗ばんだ肌のひんやりした感触が心地よい
落ち着きを取り戻した二人、目が合い微笑みあう
「三代吉、気持ちよかったヨ♪」

227:三代吉の部屋で 3
08/06/15 05:45:19 rlG05gof
眞一郎はずっしりと重い紙袋の中を覗き込み目を見開いた
「こんなに!?」
「俺にはもう必要ねーからな」
「でも苦労して集めたんじゃ…本当にいいのか?」
三代吉は笑って答える
「俺たち、親友だろ」
―終―

228:名無しさん@ピンキー
08/06/15 09:36:19 OIKk+bYr
>>225-227
一日一話さん乙です
ミヨキチと愛ちゃんの初Hネタですか
最後ミヨキチに貰った物が比呂美にばれて…な展開も読んでみたいです

229:名無しさん@ピンキー
08/06/15 11:32:25 anBvLaOD
ちょっと前は「ガーリー」と言うと、やや扇情的な格好のことを指したんだけど
最近じゃ女の子っぽい格好のことを指すんだよな
フラワープリンセスってのは全然知らないんだけど後者の事だよね

230:名無しさん@ピンキー
08/06/15 12:20:42 rlG05gof
>>228
ありがとうございます。比呂美にバレて…ですか
「比呂美の好奇心」みたいな感じになりそうですね
あれは同居中の設定ですが、告白後の比呂美なら燃やしちゃうかもしれませんね(笑)

>>229
そうなんですよね。特にファッション用語や流行語などは「何それ?」と思って
辞書を引いても実際に使われてる意味とは微妙に違ったりしますね
僕は【ガーリー(ッシュ)=可愛い・プリプリな感じ】と教えてもらいました。なので後者ですね
愛子の下着は、ファッション雑誌(カタログ?)に載っていた下着が元ネタです

最近暑くなってきましたね
true tearsは冬の富山が舞台なので、ネタができたら夏の話も書いてみようと思います
麦端高校の夏服ってどんなのでしょうか?気になります

231:名無しさん@ピンキー
08/06/15 14:07:54 O2RXS8Kd
ちょっとあげときますね

232:名無しさん@ピンキー
08/06/15 14:18:06 90M2RWx/
>230
ジャンスカの上がないバージョン + 半袖シャツ
という身も蓋もない夏服と予想

233:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:14:12 9vD5jRV2
みんなファッションに詳しいんだね
オレにはさっぱりだ…

234:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:56:18 anBvLaOD
ただの服オタです
服買いすぎて貯金が出来ないorz

235:ある日の比呂美 45
08/06/16 00:37:53 R9aqhNZI
首を横に振って欲望を払い除けようとする眞一郎を、比呂美は真っ直ぐに見つめていた。
自分が差し出した甘い誘惑…… それが導く牡として抗いがたい欲求と、眞一郎は闘っている。
「駄目だ!……約束しただろ!」
…………ちゃんと避妊はする…………
行為を始める前……交替でシャワーを浴びる前に、眞一郎と比呂美はそう決めていた。
自分たちも、周りの人たちも、誰も悲しませないために『ちゃんと』しようと。
…………だが…………
「大切な夜なの。一度だけの……大事な夜なの。……お願い……」
眞一郎との初めての繋がりを邪魔されたくない…… 今の比呂美の頭の中には、その事しかなかった。
……重ねられた愛撫で思考が曇っているわけではない。
………仲上の体面、破壊されるかもしれない未来、学校生活、『おばさん』の叱責……… 
そんなものを全て飛び越えて、純粋に自分が求めているもの…… それが眞一郎との『本当の繋がり』だった。
「そりゃ…俺だって……」
愛する女の胎に精を注ぐ……それは男に生まれた者にとって、何物にも代え難い至上の悦びだ。
ましてや眞一郎は体験者…… その禁断の味を知っている……
「でも駄目だ。子供が出来るのは俺じゃない……お前なんだぞ」
自らの欲望と比呂美の未来……天秤に掛ければ『比呂美』が重いに決まっている…… そう訴える眞一郎。
しかし、『眞一郎』を欲する比呂美の決意は揺るがず、引く事もなかった。
「何それ。…………そんなの……」
途中で言葉を切り、唇を奪うことで、比呂美は自分の想いを眞一郎に注入する。
「んっ…」
不意打ちを喰らった眞一郎が呻くのも構わず、言葉や音には出来ない気持ちを伝えようとする比呂美の舌。
窒息寸前まで口腔を貪ってから、比呂美はもう一度、胎の中の『女』が求めているものを、眞一郎に告げた。
「……お願い…………とって……」
「…………比呂美……」
陰唇に当たる隆起を撫で上げようとする比呂美の動きを、眞一郎は腕を掴んで止めさせる。
そして、そのままの姿勢で瞼を閉じ、眞一郎は心に埋もれた答えを探し始めた……
…………
…………
「後悔しないか?」
一瞬とも永遠ともつかない間の後、再び開いた眞一郎の目が、覚悟を決めた力強い光を放って、比呂美の心を射抜く。
比呂美はその眼差しに反応して、自分の子宮がキュッと収縮するのをハッキリと自覚した。
(………はぁ……眞一郎くん……)
濁りの無い眼光で自分の心を貫きながら、もう一度「後悔しないか」と訊いてくる眞一郎。
想いが届いた喜び……そして気持ちと気持ちが繋がった充足感が比呂美を満たす。
「しない…………するわけないじゃない……」
比呂美が身体に充満する想いを口にし終わるのを待って、眞一郎は唇を重ねた。
そして擦り合わせていた局部に手をやり、自身の隆起を覆う皮膜を剥ぎ取る。
パチンというゴムが弾ける音と、眞一郎から直接伝わる熱が、願望の成就が近いことを比呂美に教えた。
(…………来る……眞一郎くんが……私の………中に……)
キスを解いた眞一郎は、陰茎を溝に合わせてスライドさせ、愛液を茎の腹にまぶし出した。
眞一郎の雫と比呂美の露とが混じり合い、クチュクチュという卑猥な音がロフトに充満する。
比呂美はその感触と音に引かれるように、首を曲げて、眞一郎が没頭する『作業』に目をやった。
……大きく開いた自分の股…… その間を眞一郎の腰が前後するたびに、張り詰めた亀頭が見え隠れする……
視覚、聴覚、触覚の波状攻撃が、比呂美の中の『牝』を呼び起こしていく。
(…………欲しい…………)
女から求めるなんて、はしたない……それを百も承知の上で、比呂美は噴きあがる欲望を口にした。
「……眞一郎くん……来て……」
桃色の陰唇だけではなく、宝石のような瞳までも熱く潤ませながら、比呂美は眞一郎に挿入をせがむ。
小さく頷いてから、眞一郎は陰茎の照準を充分に解れた肉の裂け目へと合わせた。
亀頭の先端をめり込ませてから、眞一郎の両腕が比呂美の上半身を抱きしめ、逃げられないように固定する。
「……眞…一郎くん……」
「少し我慢して。一気に挿れる」
ゆっくり挿入すると、痛みが長引いてかえって辛い、と眞一郎は言った。
返事はせずに両目を閉じ、眞一郎の背中にしっかりと腕を回して身体を密着させる。
胸の辺りに感じる眞一郎の鼓動に意識を集めながら、比呂美はその瞬間を待った。

236:ある日の比呂美 46
08/06/16 00:40:39 R9aqhNZI
陰茎の長さの分、離れていた腰を、眞一郎は比呂美に向かって前進させた。
充血した亀頭を膣に半分ほど埋め込むと、痛みを感じ始めたのか、背中に当てられた比呂美の指に力がこもる。
「…ッ!!!……ん…いッ……痛……」
繋がりたい、という気持ちはあっても、痛みを受ければ、肉体はそれを退けようとしてしまう。
比呂美の身体は上へと逃げ始め、両手は眞一郎を押し返すように動いた。
(ゴメン……我慢してくれ)
一気に貫くとは言ったものの、狙いを外さないために、ある程度…カリ首までは慎重に埋没させる必要がある。
少しでも早く比呂美の苦しみを終わらせなければ…… 眞一郎はそう思い、挿入に全神経を集中した。
「……痛い……痛…いよ……」
苦痛を訴える比呂美の両眼が、喜びではない別の涙で濡れている。
それを見て、萎えそうになる気持ちを無理矢理に奮い立たせると、眞一郎は挿入を続けた。
上半身を捕まえていた腕を、片方だけ腰に回し、固定を確かなものにする。
「比呂美……いくよ」
そう声を掛けると、比呂美の顔が「もっと痛くなるの?」とでも言いたげに曇り出す。
……だが、もう構ってはいられない……
苦しむであろう比呂美の顔を見ないで済むように唇を重ね、麻酔換わりの唾液を比呂美に与える。
…………そして………… 
引き絞った弓を解き放つように、眞一郎は自らの矢を比呂美の膣へと打ち込んだ。
「んッッ!!!!!」
反動をつけて繰り出された一撃を受けると、比呂美はキスを振り解いて仰け反った。
全身に薄い汗の膜をまとって硬直してしまった比呂美を包むように、眞一郎は身体を密着させる。
耳元で鳴る、比呂美の奥歯が軋む音…… 快感ではない痺れに震える華奢な身体……
そして陰茎に感じる、『膜』を引き裂いた確かな感触と、肌よりも遙かに熱い温かさ……
感動、などという軽い言葉では言い表せない……比呂美の処女を奪ったという実感……
……だが、儀式はまだ終わりではない。
(あと、もう少しだ……もう少しで……『届く』……)
苦痛に耐えている比呂美に申し訳ないと思いながらも、眞一郎は最後の仕上げに取り掛かった。
膣の中程まで潜り込んだ亀頭の、ほんの数センチ先に潜んでいる比呂美の『女』…… 
眞一郎はそこを目指して、自らの陰茎を根元までグッと押し込んだ。
「あああああぁぁっっ!!!」
悦楽とも悲鳴ともつかない比呂美の絶叫が、天井と壁に反射する。
膣の側壁とは違うコリッとした硬さを亀頭に感じ、眞一郎は自分が、比呂美の一番大切な所へ辿りつけたことを知った。
(……繋がった…………俺は……俺は比呂美の中にいる……)
至高の悦びに包まれ、自然と子宮を突き上げるように動いてしまう眞一郎の腰。
その動作が比呂美に痛みとは違う感覚を与えたのか、今まで拒絶に動いていた身体の動きが変化した。
肩を押していた腕は首に回され、投げ出されていた脚は、眞一郎の腰の後ろで下半身を引きつけるように交差する。
(動かしても平気……か?)
しがみつく様な比呂美の反応を、眞一郎は誤解してしまった。
腰を軽く揺すって陰茎を少し前後させると、比呂美は「痛っ!」と叫んで、更にきつく抱きついてくる。
「動…かないで… ……痛いの……」
一番敏感な部分の『肉』を裂いたのだ。すぐに痛みが無くなるわけはなかった。
「ごめん。……少し…このままじっとしていよう」
耳元で優しく呟いて、比呂美を抱きしめたまま、差し込んだ部分を動かさないように身体を静止させる。
慌ててはいけない…… そう己に言い聞かせ、眞一郎は比呂美の心と身体が落ち着くのを待った。
…………
…………
暫くすると、比呂美の呼吸の乱れは徐々に落ち着きをみせ、全身の緊張も緩んできた。
上半身だけを少し離し、顔を覗いてみる。
相変わらず痛みはあるようだが、挿入を始めた直後よりは額の険もとれて、幾分か楽になっているように見えた。
「比呂美、大丈夫か?」
自分でこんな目に会わせておいて、大丈夫も無いものだが、他に言葉の掛けようが無い。
「……大丈夫じゃない」
比呂美は薄目を開けて「う~っ」と唸ると、右手で拳骨を握って、眞一郎の頭を軽く小突いた。

237:ある日の比呂美 47
08/06/16 00:43:55 R9aqhNZI
「いてっ」
絆創膏が張られた部分を避けて命中した攻撃に、眞一郎が思わず声を上げる。
比呂美が「これでチャラ」と言って悪戯に微笑むと、眞一郎も困ったような顔で笑い返してきた。
「まだ痛いか?」
「うん…ちょっとズキズキする。……ちゃんと…全部挿ったの?」
恥ずかしいことを口走りながら、眞一郎が嵌まり込んでいるところを覗き込んでみる。
(……やだ……すごい……)
桜色の肉が左右に割れ、その中心の孔が、眞一郎の陰茎をしっかりと咥え込んでいた。
それに会陰部を流れる、愛液とは違う生温かい液体の感触…… 
少量ではあるが、やはり出血もしてしまったらしい。
「……挿った…ね……」
「……うん……挿った」
二人で結合している部分を凝視しながら事実を確認し終わると、眞一郎は顔を近づけ、唇を求めてきた。
痛みで動けない以上、今できる愛撫はこれだけ、ということなのだろう。
互いの唾液を呑み合う激しい口付けを交わしながら、意識を膣の内部に向けてみる。
先刻、手の平で感じた熱の塊……猛々しいペニスの息吹が胎内に感じられた。
自分でも触れたことのない…女の器官を押し上げて圧迫してくる、眞一郎の情熱……
(……眞一郎くんが……眞一郎くんが…私の中にいる………)
『女』になったのだ、という強烈な実感……
形容不能な想いが心を震わせ、自然と目尻に透明な雫が湧き出した。
「! 比呂美……また痛み出したのか?」
比呂美の喉が嗚咽で鳴るのに気づき、眞一郎は慌てて身体を起こす。
「……ううん…………違うの……」
首を横に振り、これが悲しみの涙ではないことを知らせる比呂美。
…………眞一郎と深く……深く繋がることが出来た…………
その喜び……充足感を泣く事でしか表現できないのが……もどかしい。
「……眞一郎くん……好きよ…………愛してる…… あなたがいれば…私は……」
…………他には何もいらない…………
と言いかけて、それはとても陳腐なセリフだと気づき、途中で言葉を打ち切る。
伝えられない…… 言葉じゃ足りない…… ……心が…苦しい……
だが、その気持ちは眞一郎も同じだった。
「……俺だって…俺だって、お前を愛してる…… お前がいれば……俺は……」
眞一郎も、想いを最後まで言葉にすることが出来ない。
口先で紡ぎだす音では不足だと、その苦しげな表情が物語っている。
「比呂美っ」
伝えきれない想いをぶつけるかの如く、眞一郎は闇雲に身体を抱きしめてきた。
その動きが傷口を擦り、忘れかけていた苦痛が蘇って、思わず「んっ」と呻きを漏らしてしまう。
「あっ、ゴメン!」
「いいの……もう…大丈夫だから……して……」
「……無理するなよ。もう少しこうして…」
眞一郎の気遣いを、比呂美は柔らかな微笑みで遮り、痛みの先にあるものを要求する。
「したいの。……眞一郎くんと……」
「……比呂美……」
……本当は…本当の想いは……もっと深い……
……溶けたい…… ……溶けて混じって……眞一郎と一つの存在になりたい……
……でも、それが叶わないなら……せめて……
……この痛みの向こう側にあるものを……眞一郎と二人で…見つけたい……
……そこに……二人の想いを本当に繋げてくれる何かが……ある気がするから……
…………
「…………眞一郎くん……『セックス』……しよ……」
ただ純粋に……眞一郎を求める比呂美の…飾りの無い素直な言葉。
「…………」
僅かな逡巡のあと、眞一郎は比呂美の想いに応えるように頷くと、ゆっくりと腰を前後に動かし始めた。

238:朋与男
08/06/16 00:47:48 R9aqhNZI
比呂美スレに、カカさんの予告が来てますね
7月上旬か…… 楽しみ!

239:名無しさん@ピンキー
08/06/16 00:53:16 Xkq3Wlcz
>朋与男さん
乙です。
自然に口にしてしまいそうな賞賛の言葉は終わるまで我慢したいと思いますw

240:名無しさん@ピンキー
08/06/16 00:59:14 k8FsSwh6
朋与男さん乙です
比呂美スレで更新してると聞いて飛んできました
ホント綺麗なエロだな
二人の想いの強さを感じられます


241:名無しさん@ピンキー
08/06/16 01:15:58 2mmcerUR
比呂美スレの更新情報は朋与男さんが書き込んでくれたの?

242:朋与男
08/06/16 01:26:50 R9aqhNZI
>>241
そ、そんなずうずうしい事しませんよ
スレを覗いてMAMANさんやバイトさんの作品を拝見したりはしますが、
「ある日のシリーズ」に関する書き込みには、あえて答えないようにしてます
あくまでエロパロスレのSSですから

243:名無しさん@ピンキー
08/06/16 01:31:58 DbxhKRoU
>>241
あーそれ俺

244:マッチ売りの少女 1
08/06/16 22:39:14 Nyv76G6X
放課後の練習が終わると、高岡キャプテンは比呂美を体育館の裏に呼び出した
どんな話か大体の見当がついている比呂美の表情は暗い
「合宿の集金なんだけど…」
「すみません。もう少しだけ待って下さい」
「そのことなんだけど、朋与から色々聞いてるわ。もし無理だったら私が…」
「大丈夫です!必ず用意します!キャプテンには迷惑かけられません」
「…わかった。でも困ったことがあったら私たちに相談するのよ!」
「はい。ありがとうございます」
「話っていうのはそれだけだから。お疲れ」
「お疲れ様でした」
高岡キャプテンが去った後、比呂美の携帯がメールの着信を知らせる

「寄り道して帰らない?」
「ごめん。今日は用事があるの」
朋与の誘いを断って比呂美は家とは反対の方向へ歩き出した
隣町の公園に着くとベンチに座っているサラリーマン風の男に声をかける
「あの……」
「君があの書き込みの子?」
「はい…そうです」
「可愛いね~ビックリしたよ」
「…このことは誰にも言わないで下さいね」
「わかってるよ。バレたら困るのは僕も一緒だし」

245:マッチ売りの少女 2
08/06/16 22:40:08 Nyv76G6X
二人で公園の車椅子用のトイレに入り鍵を閉める
俯いたままモジモジしている比呂美に男が言う
「じゃあスカート上げて」
「はい…」
小さく震える比呂美の指先が制服の裾を掴み、ゆっくりと持ち上げる
普段はスカートに隠されている健康的な白い太ももに光が当たった
「もっと上げて。それだと見えないよ」
「はぃ……」
「お臍のとこまでね」
このまま恥ずかしがっていても仕方がないと、大きくたくし上げる
形のいい小さなヘソ、その下にはブルーのリボン
男が欲している白いショーツが丸見えになった
100円ショップで購入した生地も粗末な安物だったが、男にとっては何十倍もの価値がある
「……もういいですか?…あまり時間がないので」
「…そうだったね」
男は財布の中から千円札を三枚取り出す
比呂美はスカートが捲れないように気をつけながらショーツを脱いだ
両者の手にある物が交換される


「どこをほっつき歩いてたの?」
「すみません…」
「こっちは片付けがあるんだから、勝手な時間に帰ってこられても困るの」
「……すみません」
「もうあなたのご飯はないわよ」
「すみません……」
「“すみません”ばっかりね。あなたのお母さんそっくりだわ」
「…………」

部屋のドアを閉めると比呂美は深いため息をついた
引き出しから【合宿費 一年 湯浅比呂美】と書かれた封筒を取り出し
男からもらった三千円を入れる
(あと少し…なんとかなりそう…)
ベッドに寝転がり携帯を開いて掲示板をチェックすると
そこには“マッチ”を売る少女たちと
それを買い求める男たちの書き込みが並んでいた
比呂美もそこへ新たに書き込む
『富山・高一・即日希望・野口さん三人から』
携帯を操作しながらふと思い出す
(明日は100円ショップに行って“マッチ”を仕入れなきゃ)
―終―

246:名無しさん@ピンキー
08/06/16 22:56:23 JT7SlzhY
どこまで売るのか、ドキドキして読みました。GJ。

ですがもし、これ以上の売春ものを書いてみたく思いつつも住民の反応が怖い、とお思いでしたら、

【風俗】版権キャラによる売春を書こう【援交】
スレリンク(eroparo板)

こういうスレもありますので、ぜひお越し下さい。

247:名無しさん@ピンキー
08/06/16 23:27:02 Nyv76G6X
>>246
ありがとうございます
そういうスレがあったのですね
続編は考えてませんが、もし出来上がったときはそちらのスレに行かせていただきます

もう遅いですが、比呂美好きな方には不快な内容だったかもしれません…
注意書きなどもっと気をつけるべきでした。申し訳ありませんでした


まとめサイトの管理人様へ
上の「マッチ売りの少女」をまとめサイトに載せていただける場合は
文頭に
【 ※比呂美が買春をする内容です。不快に感じる方は読まないようにお願いします 】
と注意書きを付け加えていただけると幸いです
お忙しいとは思いますがよろしくお願いします

248:名無しさん@ピンキー
08/06/17 00:00:22 JT7SlzhY
個人的には、ぜひ書いてもらいたいんですけどね。
でも、おっしゃるとおり、売春ネタはNTRにも通じるヒロインビッチ化属性なので、
普通のファンのみなさんからは敬遠されるのです。
書きたくなったら、ぜひそのスレでどうぞ。

249:名無しさん@ピンキー
08/06/17 06:29:44 aax9NKuu
管理人様、ありがとうございました

250:名無しさん@ピンキー
08/06/17 12:15:14 A0eW9C4Q
>>244
乙です
ママが厳しいですね~


251:名無しさん@ピンキー
08/06/17 17:48:12 FjY579eH
>>244
いいよいいよ…ハァハァ

252:名無しさん@ピンキー
08/06/17 18:00:20 bYMmPiZY
>>247
ドキドキしながら読みました。
比呂美は不幸な姿も似合います。
ぜひ続き書いて欲しいです。

253:名無しさん@ピンキー
08/06/17 18:36:00 eGSGik3T
>>235
脳裏に浮かぶほどの描写に痺れそうな甘い言葉乙っっです。

254:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:16:38 dUr9UyDx
比呂美スレからのリレーSS来ないかな

255:名無しさん@ピンキー
08/06/19 09:38:38 JkhZTMv6
一日一話氏なら・・・一日一話氏ならきっとなんとかしてくれる

256:名無しさん@ピンキー
08/06/19 11:25:31 YR7l874/
朋代男さんの眞一郎と比呂美のやりとりは『アイルケ』を思い出すなぁ

257:夜のバス停で 1
08/06/20 19:58:48 lXbhPuIi
※これは眞一郎が乃絵を選んでいたら…というifな話です


これまでは周囲から変わり者扱いされ、他人と距離を置くことが多かった乃絵だが
眞一郎を好きになり付き合うようになってからは、少しずつ周囲の環境にも溶け込めるようになった

初めて買った携帯電話、その待受画像は大好きな眞一郎の笑顔
乃絵は暇さえあればそれを眺めていた
今もこうして携帯を片手に幸せそうに笑っている
「眞一郎……」
「またそれ見てるのか」
「!」
気づかないうちに背後に立っていた純に驚き、慌てて携帯を閉じる
「お、お兄ちゃん!見ないで!」

メールガトドイタヨ メールガトドイタヨ

「ほら、彼氏君からのメールじゃないのか?」
「わかってるわ!」
乃絵は携帯を胸に抱え、慌てて自分の部屋へ駆け込むと
誰にも見られないように布団を頭にかぶってメールを開いた
『今から会えるか?』
(やっぱり眞一郎!)
 『いいよ』
人差し指で一つずつ丁寧にキーを押していく
たった三文字だけなのに時間がかかる。すぐに返事は来た
『バス停で待ってる』
 『わかつた』

「出かけるのか?」
心配そうに尋ねる純に、玄関で靴を履きながら乃絵は答えた
「すぐに帰るわ」
「車に気をつけろよ。あと8時までには帰ってこい」
「もう!子供じゃないんだから」
ガラガラガラ…ピシャン
「あいつも社交的になってきたな…」
眞一郎と付き合うようになって変わり始めた乃絵
これまで自分が守ってきた妹が自立を始めた
それは兄としては嬉しいことだったが少し寂しくもあった
(俺もそろそろ乃絵から離れないといけないな…)
ポケットから携帯を取り出し、電話帳の最後の名前を選択する
「もしもし?俺だけど。飯まだならうちに来ないか?」

258:夜のバス停で 2
08/06/20 20:00:16 lXbhPuIi
「眞一郎!ごめん、待った?」
「俺もさっき来たところだから」
「そう……それで…」
「…急に乃絵に会いたくなったんだ」
「眞一郎…」
星空の下、見つめ合う二人の頬は赤く染まっている
「入ろうか…」
「うん…」
この海沿いのバス停は、海から吹く風や雪を凌げるように小さな小屋になっていて
冬になると小屋の中にストーブが置かれて暖を取れるようになる
今は冬ではないので雪は降らないが、それでも夜になると風が冷たい
二人はバス停の中で話すことにした
「さっきのメール“わかつた”になってたぞ(笑)小さい文字はこうやって打つんだ」
「メールって難しいのね…」
「覚えれば簡単だよ」
「頑張って覚えるわ。……眞一郎と繋がっていられるために」
「乃絵…」
眞一郎は携帯を覗き込む乃絵の顔が近いことに気づく
その視線を乃絵も感じ取り、互いの顔を瞳に映しあう

「しんいちろ、っ…………」
乃絵の唇が塞がれる。唇を軽く開き、眞一郎を受け入れる
初めて舌を入れられたときは全身を強張らせるばかりだった乃絵だが
今では自分からも積極的に絡ませていくようになった
「…ん……ぅっ……」
バス停には二人の息遣いと唾液が絡み合う音が広がる
荒い呼吸を繰り返す眞一郎の手が乃絵の胸に当てられた
「…眞一郎、だめっ……誰か来るかも……」
「もうバスは来ないから大丈夫」
乃絵が顔を上げて壁の時刻表を確認すると、確かに最終のバスはもう出ている
「でもっ…」
「大丈夫だから……乃絵が欲しいんだ…」
眞一郎が耳元で甘い言葉を囁く
ありきたりなクサイセリフも、乃絵にとってはドラマチックなその言葉
身も心も溶かしてしまうには十分だった


259:夜のバス停で 3
08/06/20 20:01:20 lXbhPuIi
眞一郎がバス停のベンチに腰をかけ
向き合うようにして乃絵がその上に座る
乃絵の小さな身体は、大きくなった眞一郎をギュウギュウと締めつけている
「あっ…や……待って…」
「どうした?痛いか?」
大きく首を横に振る乃絵
「ううん…違うの…熱くて、変になりそうだわ……」
「そのまま身を任せて…動かすよ?」
乃絵の小さなヒップを両手で支え、上下に動かす
体重の軽い乃絵は眞一郎の上で跳ねるように揺らされた
「ぁ……ゃっ……んっ……くぁ……ああっ……」
眞一郎にしがみつきながらその腕の中で上下に揺れる乃絵
結合部から聞こえる“ぐちゅぐちゅ”という卑猥な水音
二人のリズムが激しくなると、水音もボリュームを上げて鼓膜を通って脳の奥を刺激する
「あんっ…やっ…ダメっ…しっ、しんいちろぉ!」
「乃絵っ…俺も!」
「んんんっ!アッ!だめ…真っ白に…なるッ!……ふわぁぁぁぁ!」
狭い乃絵の中が更に収縮して圧迫する
眞一郎は一番奥の深い場所で、子宮の入り口へ何度も生命の種を打ち込んだ
脱力した乃絵を抱きながら頭を撫でる眞一郎
その腕の中で乃絵は愛情に満たされ、幸せを全身で感じ取っていた



「家まで送るよ」
「うん……」
「どうしたんだ?」
「ヒリヒリするの……眞一郎、おんぶして♪」

眞一郎は乃絵をおんぶして満天の星空の下を歩く
「この前の絵本、最終選考に残ったって通知が来たんだ」
「本当!?すごいわ!すごいわ!」
まるで自分のことのように手足を動かして喜ぶ乃絵
「こら、暴れるなよ」
「やっぱり眞一郎は飛べるのよ!」
「乃絵と出会っていなければ、俺は飛ぼうともしなかった。…ありがとう乃絵」
「眞一郎、また素敵な絵本が描けたら私に一番に見せてね」
―終―

260:名無しさん@ピンキー
08/06/20 21:31:17 NQ5RKJ7j
>>257
おおー新作来てたぁ
眞一郎と乃絵ifですか、幸せそうでイイですね
乙です。

261:名無しさん@ピンキー
08/06/20 22:42:37 IvO3LEF5
次はママンと近親相姦ネタとか・・・

262:名無しさん@ピンキー
08/06/21 04:11:30 vNX7aXTl
>>257-259
イイネ!(*´∀`)


263:名無しさん@ピンキー
08/06/21 11:01:55 JrEevSxs
>>261
ママンとパパンの近親相姦

264:名無しさん@ピンキー
08/06/21 11:58:12 /XU+MRCO
ありがとうございます

>>261
ママン×眞一郎ですね
挿入なしで短いですが書いてみました

265:歪んだ愛情
08/06/21 11:59:24 /XU+MRCO
シュシュシュシュシュ…
母の細い指が眞一郎の陰茎に絡みつき、優しい指使いでこすりあげている
「母さん…もう……こんなこと…」
「やめる?眞ちゃんがやめてほしいならやめるわよ
 その代わり、あの子にはこの家を出て行ってもらうことになるけどね」
「そんな……」
「当たり前じゃない。あの子は家の人間じゃないんだかから」
「母さん……くっ…」
「中学は出てるんだからもう働けるわ。高校に通いたいなら施設から通えばいい」
「…どうして……」
手のひらで包むように握りなおして上下運動を再開する
しっとりとした手のひらの感触に、眞一郎の腰はとろけそうな快感に襲われる

「眞ちゃんくらいの年頃の男の子は、すぐに溜まってムラムラしちゃうのよね……」
「うぅっ…」
「だからってあの子に対して特別な感情は持っちゃダメ。わかるわよね?」
「……比呂美は…うっ!」
比呂美の名前を口にした瞬間、母の手を動きが激しさを増す
「こうやって毎日出してあげるから、眞ちゃんは余計なことを考えなくていいの」
比呂美に対して性的な欲求を覚えないようにと、毎日欠かさず行われる母の歪んだ愛情表現

「あら?垢が溜まってるわよ。お風呂に入ったらちゃんと皮を剥いて洗いなさい」
「か、母さん!」
丁寧に包皮を剥き、亀頭の下のくびれに溜まったカスを、母の舌先が舐め取っていく
その感触に敏感な亀頭は耐え切れず、快感は一気に尿道を駆け上った
ビュッ!…ビュッ!ビュルッ!……ドクン……ドクン……
脈を打つように跳ね上がる。何度も何度も…
母の口腔内はドロリとした精液と、その強烈な臭いで満たされた

口の中いっぱいの精液をティッシュに吐き出すと
母は決して比呂美には見せることのない優しい顔で言った
「出したくなったときはいつでも言いなさい」
―終―

266:名無しさん@ピンキー
08/06/21 12:14:43 zfjnglC5
うはぁ・・・

267:名無しさん@ピンキー
08/06/21 13:23:32 ZHZ8537f
>>265
乙です
やっと、この内容のもの読めた

268:名無しさん@ピンキー
08/06/21 14:16:46 hSNV10ze
クオリティ高い&早い
Intel入ってますね

269:名無しさん@ピンキー
08/06/21 18:10:58 XQ9i2eAE
>>265
ママンキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
エロいwエロいよママンwww

リクエストに応えてくれてありがとう(*゚∀゚)=3ハァハァ 

270:元一日一話
08/06/23 05:03:51 xYSlNHcz
ママン美人でいいですよね(;´Д`)ハァハァ
今日の夜に、ママン×眞一郎の続編(完結編)をUPしたいと思います

271:名無しさん@ピンキー
08/06/23 06:48:53 f5TvYolQ
  ∧_∧          ∧_∧
 ( ・∀・)    ワクワク   (・∀・ )
 ( ∪ ∪          ∪ ∪ )
 と__)__)  旦~  旦~ (__(__つ


272:名無しさん@ピンキー
08/06/23 16:01:19 pOId0SVM
さて、靴下履いて待たなきゃな

273:続・歪んだ愛情 1
08/06/23 19:20:13 xYSlNHcz
※「歪んだ愛情」の続編です。近親相姦。比呂美の鬱END。ご注意下さい


学校から帰った眞一郎は机の上に鞄を投げると
階段を駆け下りて台所のほうへ向かった
「眞ちゃん、おかえり」
「母さん…」
台所に立つ母に後ろから抱きつく
首筋に顔を埋めるようにして母の香りを嗅ぎ
白いカーディガンの上から両手で胸を弄る
手に力が入らなくなった母は包丁を置いた

毎日欠かさず行われる、母の歪んだ愛情表現
眞一郎は当初、比呂美に対して罪悪感のようなものを感じていた
だが思春期の男子にとって性欲は恋心よりも強い
いつしか比呂美のことなど頭から消えてしまい
性欲に支配された眞一郎は母の身体を自ら求めるようになっていった
「母さん……したい……」

台所に手をつき、尻を差し出す母
眞一郎はもう一秒も我慢できないといった様子で
膝丈のスカートを捲り上げ、黒のショーツを脱がせると
硬くなったものを母のそこへ当てがう
もう眞一郎の目には白桃のような尻しか見えていなかった
16年前、自分がいた胎内へ近親相姦という形で帰っていく

「お前の母ちゃんキレイだな」
いつかの三代吉の言葉が蘇る
たしかに眞一郎の母は同年代と比べてもかなり若く見える
三十路だと嘘をついても誰も疑わないだろう
そんな若々しい素顔と肉体を持った母だからこそ
眞一郎も血縁関係を忘れることができたのかもしれない

274:続・歪んだ愛情 2
08/06/23 19:21:12 xYSlNHcz
「ハァハァハァハァハァ…」
「あっ……んっ……っ……ん……」
息を荒げて、無我夢中で腰を振る眞一郎
両手でがっちりと掴まれたウエストは
子供を産んだ女性にありがちな体型とは違い、艶かしいラインを描いている
母は眉間にしわを寄せ、喘ぎ声をなるべく漏らさないように手の甲を口に当てた
それでも眞一郎の激しい腰使いに、膣内は強く擦られ意識がボーっとしてくる
ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!パン!パン!パン!パン!
肉のぶつかり合う音が大きくなるにつれて、声も押さえきれなくなる
母のポニーテールがゆらゆらと揺れて、熟れた果実の甘い香りを漂わせている
二人の絶頂を知らせるように、コンロのケトルが“ピーーッ”と鳴った
「んっ…んんっ!眞ちゃ…あぁ…はっ…あっ…あぁ!」
「母さん!出そっ……イクッ!」
「あんっ…んっ!ぁぁ!あっ!あっ!アッ!んんんンッ!」
ドクン…ドクン……ドクン………
腰の動きがピタリと止まり、眞一郎は母の中で果てた

行為を済ませた眞一郎は、無言のままズボンを上げて台所を出る
母も何事もなかったかのように衣服を整え、料理の続きを再開するが
スカートの中では溢れ出た精液を黒のショーツが受け止めていた



「眞一郎君、話があるの…」
「何?」
「私ね、この家を出て働くことにした」
「え!?………嘘だろ…」
「おじさんの知人が東北で温泉旅館を経営してて、そこで雇ってもらうことになったの」
「そんな…」
「…今までありがとう。私、眞一郎君のこと忘れない」
「また会えるよな?夏休みになったら俺!」
「もう会わないほうがいいと思う……」

275:続・歪んだ愛情 3
08/06/23 19:22:48 xYSlNHcz
比呂美が仲上家を去る日
「じゃあ行ってくるから」
父が車に乗り込む。母は比呂美を笑顔で送り出した
眞一郎は助手席の比呂美に何か声をかけたかったが言葉が浮かんでこない
比呂美は眞一郎のほうを見ないまま、車は走り出して消えていった

それから一ヶ月
「母さん…母さん…」
「眞ちゃん………あっ…」
眞一郎が母の身体を貪っているころ
妻と息子の関係を知らない父は、庭で洗車をしていた
比呂美と引き換えに手に入れた高級外車を…
―終―

276:名無しさん@ピンキー
08/06/23 19:47:54 WCOIqSLN
ひろしボルボに乗ってなかったっけ

277:名無しさん@ピンキー
08/06/23 22:39:35 f5TvYolQ
ボルボだけど850エステート、古い
そもそもボルボは高級外車じゃない

278:名無しさん@ピンキー
08/06/23 22:41:09 f5TvYolQ
>>273-275
乙です~(・∀・)イイヨイイヨー

279:名無しさん@ピンキー
08/06/24 18:26:09 7WUOuiDI
>>273
なんて…淫靡でエロエロママンなんだ…ハァハァ
比呂美(´;ω;`)ウッ…

280:散花 1
08/06/24 19:28:15 5Jujq+q+
※輪姦注意


「ここでいいのかしら?」
乃絵は公民館の入り口をそーっと開けて中を覗いた
暗くて何も見えず、人の気配も感じられない
「眞一郎?」
声をかけてみるが反応はない
暗闇の中、二階から漏れた光が階段を照らしている
「…眞一郎、上にいるの?」
そろりそろりと階段を上る
一歩を踏み出すたびにギィギィと階段が軋んだ

二階の明かりがついた部屋のふすまを開ける
「眞一郎…」
そこには期待していた眞一郎の姿はなく
初老の男と、あご髭を生やした男がいた
「あ、あの…私は……」
無断で公民館に入ったことを言い訳しようとするが
二人の男は立ち上がって乃絵のほうへ向かってくる
「ご、ごめんなさい!」
振り返って走り出そうとした乃絵は
頭にタオルを巻いた若い男にぶつかった
「おっと、どこ行くんだい?」
男は笑っているが、その目から殺気のようなものを感じ取り
乃絵は自らに迫る危機を予感した
急いでこの場から逃げようとするが、腕を掴まれ部屋の中へ引きずり込まれてしまった…

281:散花 2
08/06/24 19:28:47 5Jujq+q+
「嫌!…やめて!イヤ~~!!」
畳の上へ押し倒された乃絵は必死になって暴れるが
男三人に力で勝てるはずもなく、あっけなく押さえ込まれてしまう
「林さん、手首押さえて!」
「了解」
「能登さんは口を!鼻は押さえないように」
「よしっ!」
「んーー!んんーーー!!」
若い男は二人に指示を出し、乃絵を完全に無力化してから
慣れた手つきで制服を剥ぎ取っていく
「職人技だなぁ、有沢さん(笑)」
林と呼ばれたあご髭の男が感心するように言う
「こういうのは場数を踏んで覚えるものです(笑)」
笑いながら話す男達の下では、乃絵が諦めず抵抗している
唯一自由になる足で、有沢の体を蹴飛ばしてみるが効果はなかった
ジャンパースカートは脱がされ、ブラウスのボタンは全て外された
下半身を守る最後の布に手がかけられる
「んんん~~!!んんんん!!!」
悲痛な叫びは、能登の手によって部屋の外へ届くことはなかった

乃絵の口腔内に、酸っぱい匂いが広がる
脱がされたショーツを口にねじ込まれ、助けを呼ぶことは不可能となった
林が押さえ込んだ腕からも力が抜け落ちている
(あぁ、この人たち麦端踊りの…)
今さらそんなことを思い出しながら、乃絵は絶望の底へ沈んでいった
「この娘、坊ちゃんの女でしょ?本当にいいんですかね?」
「坊ちゃんはあの髪の長い娘に乗り換えたんだとさ。かまわんだろう」
「へぇ、あの綺麗な娘にも一発お相手してもらいたいもんだ」
「ば~か、仲上さんに殺されちまうぞ(笑)」

282:散花 3
08/06/24 19:29:21 5Jujq+q+
「じゃあ俺から挿れさせてもらいますよ」
有沢が乃絵の腰を掴んで身体を引き寄せる
(助けて、お兄ちゃん!…眞一郎!)
狭い入り口をこじ開けて、先端が埋まっていく
「くっ…キツ~……」
「んー!むーーー!!」
初めて味わう痛みと恐怖に声を上げ最後の抵抗を見せる乃絵
だがその弱弱しい抵抗も虚しく、有沢は容赦なく処女膜を貫いた
「グッ…ンーーーッ!!んんーーっ!!!」
声にならない悲痛な叫び。零れ落ちる純潔だった証
乃絵は行き場のない悔しさと痛みから逃れるように、目を強く閉じて、頭を左右に振る
口にねじ込まれたショーツをようやく吐き出すが、大声を出して助けを呼ぶには遅すぎた
「痛っ!…やめて!」
「ハハハ、この娘、処女みたいですよ」
「お願い!もうやめて!イヤァァ!」
「初めてだったのか。そりゃ悪いことしちまったなぁ」
能登と林は小さな胸を乱暴に揉みまわし、有沢はキツく締め付けられる感触を愉しむ
「すげぇ感触…ヤバッ、出そうだ…」
「いや~!…やめて…やめて!……ぅっ…出さないで………」
膣内射精、妊娠、中絶…乃絵の脳裏に最悪の事態が思い浮かぶ
だが有沢はそんなことなどお構いなしに、短く呻いて乃絵の中へ射精を繰り返した
有沢が立ち上がると、今度は下半身を露出した能登が乃絵の足元へ座り込む
「よーし、次はわしの番だ」


どれくらいの時間が経っただろうか、乃絵にはとても長い時間に感じられた
三人にオモチャのように扱われた乃絵は、身体中を精液で汚されボロボロになり
まるで感情を失った人形のように、まばたきもせず天井を眺めている
「眞一郎……お兄ちゃん……」
眞一郎も純も、もう乃絵の傍にはいない
これから独りでこの傷を癒していかなければならない
冷たい涙が頬を伝う。乃絵は声をあげて泣いた
―終―

283:名無しさん@ピンキー
08/06/24 20:38:33 WtjxsWJx
俺も声をあげて泣いた

284:名無しさん@ピンキー
08/06/24 21:18:40 pEKXSN1t
俺も……・゚・(ノД`)・゚・。

285:名無しさん@ピンキー
08/06/24 22:49:17 VZr3uiJT
俺は声を上げて歓喜した

286:名無しさん@ピンキー
08/06/25 17:25:03 DUYmgym0
ネタ切れのせいか随分下品なのが増えたな

287:名無しさん@ピンキー
08/06/25 18:10:24 xWsuY2VH
禿同。電波とか空気とかママンとか(゚⊿゚)イラネ
糞みたいな作品連投してスレを無駄に消費しないでくれ。
やっぱり比呂美と眞一郎のラブラブなSSが読みたい。
朋与男の降臨期待ヽ(`Д´)ノボッキアゲ!!

288:名無しさん@ピンキー
08/06/25 18:58:53 zxi3OMjK
えーオチはアレだがママンのは好きだけどなぁ
ママンエロいよママン

289:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:17:39 9K0N5dCw
好き嫌いはあるだろうけど、けなすどうだろう。
これはこれで成立してるし

職人さんは負けずに投下してくださいね。


290:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:22:14 gjPOpk1q
>>287
キモイ

291:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:27:09 xWsuY2VH
>>289
貶してるつもりはない
マンセー以外の感想は言っちゃいけないのか?

>>290
本人乙

もう無駄な雑談はやめようぜ。

292:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:27:18 DUYmgym0
けなすというか、ttのキャラである理由がどこにもないようなのが増えた気がする
今までのはまだキャラを消化した上で書かれてたのに上のなんて名前変えたらどの作品のエロパロでもなりそうだ

293:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:28:31 DUYmgym0
>>291
君比呂美スレでも同じ事言って暴れてたよね?

294:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:32:09 xWsuY2VH
>>293
暴れたのは乃絵厨だろ?

295:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:34:51 DUYmgym0
乃絵に関係なく作品アンチだと思うけどね
自治厨めいた言い方やマンセー以外受け付けないのかという逆ギレ気味の言い方もよく似てるよ

296:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:37:05 xWsuY2VH
残念だが別人だ。

297:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:39:54 DUYmgym0
あ、別人なんだ
ただたまたま同レベルだっただけね
それは失礼。あんなキチガイ複数いるとは考えもしなかった

298:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:43:03 xWsuY2VH
何が気に障ったのか知らんが落ち着けよ。

299:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:48:08 Ewv8sv5r
せっかくドラマCDも出て燃料が投下されたと言うのに、なんだこの荒れ方?

300:名無しさん@ピンキー
08/06/25 20:13:00 271N9bHh
乃絵厨koeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee

301:名無しさん@ピンキー
08/06/25 20:27:30 xWsuY2VH
>>300
乃絵厨はどこのスレでも暴れるからな。
比呂美ENDとか乃絵ENDとかエロゲー視点で見てるから痛い。

wikiのことだがエロパロ保管庫は削除するか移転させたほうがよくね?
まともに読めるものはある日シリーズだけだし
見慣れないタイトルだからクリックしてしまうのか
本日の人気ページに毎日のように上がってくるのはウザイ。
本スレや比呂美スレのエロ妄想は面白いけど
低レベルなエロSSはttを侮辱してる気がする。

302:名無しさん@ピンキー
08/06/25 20:30:59 il3KO9QQ
職人に文句言うな

303:名無しさん@ピンキー
08/06/25 20:35:43 xWsuY2VH
>>302
マンセー以外の感想は言っちゃいけないのか?
そうやって職人職人って持ち上げるから勘違いするんだろ。
誰も止めないから暴走する。
っていうか単発多いなw

304:名無しさん@ピンキー
08/06/25 20:48:35 iRY065Ha
>>303
あなたの好み以外は排除しようとしているようだ
比呂美スレの妄想はよくて、エロSSは侮辱という境界線がわからない

305:名無しさん@ピンキー
08/06/25 20:59:45 DUYmgym0
655 名前:メロン名無しさん[sage] 投稿日:2008/06/16(月) 04:20:13 ID:???0
まだ終わらんよ
密かに比呂美スレで自治厨を装ってがんばってる
乃絵だけを終わらせてたまるか



306:名無しさん@ピンキー
08/06/25 21:07:10 8w3zo6it
いつからここは比スレの出張所になったんだ?

307:名無しさん@ピンキー
08/06/25 21:09:26 xWsuY2VH
>>305

それも怪しいんだよなぁ。
そいつは乃絵厨を装ってるただの荒らしだろう。

308:名無しさん@ピンキー
08/06/25 21:12:11 DUYmgym0
>>307
どう見てもお前です
本当に(ry

309:名無しさん@ピンキー
08/06/25 21:14:48 xWsuY2VH
>>308
そうか。お前が荒らしだったのか。

310:名無しさん@ピンキー
08/06/25 21:23:50 Ewv8sv5r
ID:xWsuY2VH
ID:DUYmgym0

311:名無しさん@ピンキー
08/06/25 21:24:52 Ewv8sv5r
ああースッキリした。

312:名無しさん@ピンキー
08/06/25 21:25:39 xWsuY2VH
俺はSSに対する批判をレスしただけなのに
なぜか噛み付いてきたID:DUYmgym0はキチガイ。

313:名無しさん@ピンキー
08/06/25 21:39:08 Sqp5GzvV
どっちもどっちだよwww

314:名無しさん@ピンキー
08/06/25 22:52:57 fIVbYspB
素直に自分より上手い職人はいらないと書けばいいのに

315:朋与男
08/06/25 23:34:54 FAbG7Cg4
コテハンがコテハンにレスするのはルール違反ですが、言わせてください
一日一話さん、やめないでくださいね
私はあなたのブラックからハートフルな物まで書き分ける作風、とても好きです
黒系の時はちゃんと警告文が最初に入ってますし、問題ないと思います

今のスレの流れには関係ないんですが、
ドラマCDで朋与に好きな男ができて、ちょっと失恋気分です……
そうかぁ…ワルっぽい奴が好きなのか……

316:名無しさん@ピンキー
08/06/25 23:40:29 91U4buDk
>>315
そういえば・・・告ったのは聞いたが、どういう返事だったのかは聞いてないな・・・

317:名無しさん@ピンキー
08/06/26 00:17:38 0I6Uz3QL
>>
禿同。電波とか空気とかママンとか(゚⊿゚)イラネ
糞みたいな作品連投してスレを無駄に消費しないでくれ。

批判じゃなくてただの罵詈讒謗だよ。
厭なら見ないでスルーすればいいのに。

318:名無しさん@ピンキー
08/06/26 03:54:08 HRCpjD01
>>316
うまくいってたら、即報告してる。
振られたから話すタイミングがつかめなかったんだよ。

しかし、ここにまで自治厨が出てきたか

319:名無しさん@ピンキー
08/06/26 06:07:36 zuzBKm1M
朋与男さん
そう落ち込まないで…
しかし、朋与は3ポイントシュート入れるほど上手いのか

320:名無しさん@ピンキー
08/06/26 08:06:35 HRCpjD01
そのへんは
・告白、失恋して気落ち気味の朋与 → 蛍川に気合で負けてる
・比呂美に告白(と暗に失恋)を告げる → 3ポイントを決める
・吹っ切れて、次に → 流れが変わって勝利
で示されてる
3ポイントを入れるほど上手い上手くないではなく、試合の内容で
朋与の心境の変化と成長を表してる

もっと言うと、朋与は常に比呂美の「揺れる心」の代弁をしてきた
比呂美が口で「そんなことない」と言う時に「本当にそう?」と言う役目。
だから比呂美に恋人ができたら、朋与も恋に目が向く事になるし
比呂美が恋の過去のごたごたを吹っ切ったら、朋与も同様に吹っ切る。
だから比呂美の過去の擬似恋愛が蛍川、それなら朋与も蛍川。不良っぽいのは4番の一面の影。
朋与だけが吹っ切ったのではなく、比呂美も吹っ切った事を示したんじゃないかと。
それを重ねて大きく戦力アップ、勝利。

という、朋与を使って、比呂美が4番の影を払拭した描写を示した。

321:名無しさん@ピンキー
08/06/26 10:05:47 YRbBEGvy
そういえば「after tears これからのことを」の続きとか
来ないですね

322:名無しさん@ピンキー
08/06/26 13:16:59 qIDV3/JI
>>319
ドリブル突破と3ポイントシュートに朋与の失恋パワーを見たw

323:名無しさん@ピンキー
08/06/26 15:55:46 1zCXR3TD
ドラマCD効果で盛り上がってきたなw
朋与男さんには失恋後の朋与のSSを書いてもらいたい

324:名無しさん@ピンキー
08/06/27 01:27:06 6oM7vO/a
今日は平和だな

325:名無しさん@ピンキー
08/06/27 02:01:30 +bZJ9I9Z
厨が暴れてないからな

326:名無しさん@ピンキー
08/06/27 20:23:36 GJAtoQEI
今日はレス少ないな
誰かSS書いてくれ

327:名無しさん@ピンキー
08/06/27 21:00:05 ewv2UeJ1
>>326
YOU書いちゃいなYO!

328:名無しさん@ピンキー
08/06/28 18:28:29 qIgnXpkt
SS投下の無いエロパロなんて存在意義が無いぜ

329:名無しさん@ピンキー
08/06/28 19:50:01 6Re9l2Rr
>>328
YOU書いちゃいなYO!

330:ある日の比呂美 48
08/06/29 01:10:04 rIZGSTzT
(激しく動くのはマズい…)
陰茎を大きく出し挿れするのも駄目だ、と眞一郎は頭の中で、自らに禁止事項を課す。
まずは比呂美の苦痛を、これ以上拡げないこと。
そのためには、裂傷を擦らないように深くペニスを沈めたまま、小刻みに動かして刺激するしかない。
しかも、痛みを抑えるだけでは不十分なのだ。……比呂美を……少しでも気持ち良くしてやらねばならない…… 
(これで比呂美が『良く』なるかは……分からないけど)
正直、自信は無いが迷ってもいられない。出来ることをしなければ。
なによりも、比呂美がそれを望んでいる。
…………
ゆっくりと、そして慎重に、眞一郎は陰茎の位置をずらし始めた。
体重を掛けて、比呂美の恥骨の硬さを感じられるくらいに、局部を密着させる。
埋め込んでいる分身の先で、意識的に子宮を一段深く圧してやると、比呂美は「んぁ」という甘い息を吐き出した。
(……奥……か?)
試しにもう一度、鈴口で子宮口に熱いキスをする。
すると比呂美はまた、感じた圧力に比例した容積の吐息を、鼻腔から漏らした。
「奥……いいのか?」
視覚を閉じていた比呂美は、どうやら膣奥に意識を向けて、胎内の様子を想像していたらしい。
軽く握った手で口元を隠しながら、黙って頷くことで、眞一郎の質問を肯定する。
その所作……垣間見せる『恥じらい』が、また眞一郎の心臓を高鳴らせた。
(よし……今度は……)
結合部をスライドさせないように注意しつつ、連続して子宮の入口をノックしてみる。
弱く、弱く、強く。弱く、弱く、強く。
本能が知らせる一定のリズムを膣内に刻みながら、眞一郎は比呂美の反応を探った。
「んっ、んっ、んっ………はうっ……はぁん……あぁぁん……」
処女膜を裂かれた痛みが簡単に治まるわけはない。苦痛はまだ続いている筈だった。
それなのに、比呂美の声は徐々に耐えるような呻きから、沸き起こる快楽を噴出させるものへと変化しつつある。
(ここを攻め続ければ……なんとか……)
痛みが消せないなら、それを忘れられるくらいの快楽を与えてやりたい。
二人の大切な『初夜』だ。苦しいだけの思い出にはさせたくない…… そう眞一郎は思った。
…………
「……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
運動らしい運動などしていないのに、眞一郎の呼吸は時間を追うごとに荒くなっていく。
精神的な緊張が原因かと思ったが、直接的な要因は別にあった。
「うッッ」
細かなジャブを打ち込まれていた比呂美の膣が、無意識に強烈なカウンターパンチを見舞ってくるのだ。
脳の命令を待つことなく、バスケで鍛えられた筋肉を使って、眞一郎を上下から挟み込んでくる膣肉。
(や、ヤバい……)
瞬時に、眞一郎は射精の瀬戸際まで追い込まれてしまった。
前立腺の反応を何とか押さえ込むため、陰茎を膣の最深部で固定し、放出欲をやり過ごす。
ピストンの中断に、比呂美が「眞…一郎くん?」と呼びかけてくるが、それに答える余裕は無かった。
(まだ終わるわけにはいかない…… 比呂美を『良く』してからだ…… そして……比呂美と一緒に……)
初めての交わりで、同時に達するなんて不可能かもしれない……それは分かっている。
大体、自分の拙い技術で、比呂美を頂に導けるかどうかは怪しいものだ。
だが、それでも諦める事はしたくない。今は駄目でも、それは必ず次に繋がる。
そして……その気持ちは比呂美に届く…必ず届くはずだと思えた。
…………
「苦しそう……大丈夫?」
前後運動を止めてしまった眞一郎に、気遣いをみせる比呂美。
自分の痛みや苦しみを二の次にして、髪の毛を撫でてくれるその優しさに、眞一郎の胸は熱くなった。
「その……締め付けがキツくてさ。……気持ち良すぎるっていうか……」
視線を泳がせながら告げると、比呂美は少し困ったような顔を見せたが、褒められた嬉しさは隠し切れないようだった。
「もっと動いていいよ。……だんだん…良くなってきたから」
「ホントに?無理してないか?」
と訊いてみると、比呂美は「うん」と頷いて、自分から腰を擦り付けるようにしてきた。
「…………ねぇ…して……」
そう言って口元を緩ませる比呂美の表情には、何か妖艶なものが混じり始めていると、眞一郎には思えた。

331:ある日の比呂美 49
08/06/29 01:11:28 rIZGSTzT
(試合のときみたい……)
挿入のストロークを大きく取り始めた眞一郎を見上げながら、比呂美はそんな事を考えていた。
練習で負った怪我や筋肉痛が、試合になると途端に気にならなくなる事がある。
集中力と興奮……それが醸成する高揚感が、到達地点以外を見えなくする……あの感覚……
乙女を失った痛みは消えていないはずなのに、意識がそれを感知しなくなっている。
「はぁ、はぁ、…し、眞一郎くんっ……はぁ……はあぁん!」
徐々に勢いを増してくる、眞一郎の抽挿運動。
粘液をまとった亀頭が子宮口に口付けるたびに、額の奥が熱を帯び、快感以外のことが考えられなくなる。
肌を接して単純な性器の摩擦運動をしているだけなのに、理性を駆逐してしまう…眞一郎の動き……
(……いいっ…………すごくっ……)
指の振動だけで絶頂に導かれた時から薄々感づいてはいたが、眞一郎には女の急所を見つける能力があるようだ。
促され、がむしゃらに動いているように見えて、その実、そうではない。
的確に、確実に、感じる部分……気持ちいいところを目掛けて、陰茎を送り込んでくる。
……それも、最適な圧力で……
もちろん、本人に自覚は無いのだろうが、受け手たる比呂美には、眞一郎の『才能』が嫌というほど実感できた。
(眞一郎くん……上手……)
ぼんやりと靄がかかり始めた意識の隅で、パートナーを賞賛しながら比呂美はふっと考えた。
もしかして、自分だけが悦楽を享受してはいないだろうかと。
膣の自然な反射で相手に快楽を与えている比呂美には、眞一郎をちゃんと『良く』している自信が持てなかった。
(さっきは『イキそうだった』って言ってくれたけど……)
眞一郎は満足してくれているだろうか…… 自分の身体は、眞一郎を…気持ちよく出来ているだろうか……
…………
「……眞…一郎くん…… はぁ、はぁ…… き、気持ちいい?」
自然に漏れ出す嬌声の間隙をぬって、比呂美は訊いてみた。
そんなこと答えるまでもない、という顔をしながら、眞一郎はやや強引に唇を奪ってから告げる。
「気持ちいいよ…… はぁ、はぁ、…気を抜いたらすぐ……くっ……い、イッちゃいそうだ……」
……バスケで鍛えているからなのか、上下からの圧力がたまらない……
そう口にする眞一郎は笑顔だったが、それは普段のさわやかなものでは無かった。
どことなく……『牡』としての悦びが滲み出ているような……そんな表情をしている。
(良かった……私にも…『出来てる』んだ……)
本能を、欲望を剥き出しにしている眞一郎の様子を確認できて、比呂美は安心した。
そして、その眞一郎の顔を鏡にして、比呂美は自分が今している表情を自覚する。
……自分もきっと、眞一郎と同じ顔をしている…… 悦楽に溺れる…『牝』の顔を……
その確信が、比呂美に偽りの無い欲求を口にさせた。
「眞一郎くん……もっと…もっと激しくして!」
「えっ………大丈夫なのか?」
性欲に踊らされながらも、眞一郎は比呂美を気遣う気持ちを無くしてはいなかった。
これ以上は痛みが増すのではないか、と躊躇いをみせる。
「もう痛くない。ホントだよ。……だから……もっと良く……して……」
今、感じている悦びと、これから与えられる快楽を期待して輝く、比呂美の笑顔。
その微笑みと言葉が、眞一郎のリミッターを外してしまった。
「!! …………ひ、比呂美っ!!」
絶食していた犬が食事を与えられたかのように、穏やかだった眞一郎の性技が荒々しく変貌する。
比呂美の骨が軋むほど、抱きしめる両腕に力が込められ、下半身の動きからは遠慮が消え去った。
更に大きく出没運動を始めたペニスの攻撃に、比呂美の発する悦びの声のトーンが上がる。
「あぁっ、あぁっ、ああんっ!ああぁんッッ!!」
熱い頬をピタリと擦り合わせながら、比呂美、比呂美、と自分の名を呼び、腰を打ち付けてくる眞一郎。
射精という最終目標を目指しながらも、天賦の才なのか、比呂美の『ポイント』を外すことはない。
「眞一郎くんッ!! あぁん!あんっ!……し、眞一郎くんッッ!!!」
比呂美も感じている悦びを、心の内側に秘めることを止めた。
素直に……身体が感じ取るまま…… 比呂美は興奮を全身で表現し始める。
…………
月光の蒼い照明と、パンパンと鳴り響く、肉と肉の衝突音に満たされていく寝所。
切羽詰って乱れていく互いの呼吸が、儀式の終わりが近いことを、比呂美と眞一郎に知らせていた。

332:ある日の比呂美 49
08/06/29 01:13:16 rIZGSTzT
「あんっ!あんっ!あぁんっ!! あんっ!あんっ!あぁんっ!!」
亀頭が叩き込む衝撃に連動して、紅潮を増し、鳴り続ける比呂美の細い喉。
「もう痛くない」と言った比呂美の言葉は、嘘ではなかった。
比呂美は間違いなく本気で感じ始めている…… そう確信する眞一郎。
普段はミントの香りがする口臭も、今は内臓から湧き出してくる動物的なものへと変化していた。
その獣のような臭いが……抑えこんでいた野性を目覚めさせる。
「はぁ、はぁ、…比呂美ッッ!比呂美ッッ!!」
完全に『タガ』が外れた眞一郎の思考は、たった一つのことに支配されていた。
(出すんだッ!……比呂美の…ナカにっ!!………俺の全部をッッ!!!)
比呂美の膣に……胎内に自分の精液を放出する…… そのことの意味は充分に理解している。
だが今は、それが引き起こすかもしれない『事象』のことは考えない。
二人の初めての交わりを……セックスを本当の意味で完結させるには、そうしなければならないと思えるから。
…………
(…クッ……もう…限界だッ……)
尾てい骨の辺りにむず痒い痺れが発し、放出が近づいていることを前立腺が知らせてくる。
だが、眞一郎は比呂美に、『中出し』の了解を取ろうとは考えなかった。
「比呂美っ!……俺、お前のこと守るからッ! ……ずっと…守るからッッ!!」
…………決意と覚悟………… 
比呂美と共に在りたいという想いを、眞一郎はその言葉と、これから施す行為に込めようとしていた。


(……来るッ!…………眞一郎くんが!!)
『守る』とだけ叫んで、眞一郎が抱きしめる力を強めた時、比呂美はこの行為の終わりを予感した。
差し込まれ、激しく膣を出入りしているモノが、更に容積と熱を増したように感じられる。
(受け入れるんだ……眞一郎くんの全部をッ!)
比呂美は意識的には操れないことを承知の上で、腹の奥で覚醒を始めた子宮に……その入口に命じた。
(…………開いてッッ!!)
あの白くて熱いトロミを、身体の芯まで届かせたい…… その比呂美の念は子壷ではなく、膣筋肉に伝わる。
ペニスを握るように締め付けたあと、ミルクを搾り取るかのごとく、蠕動を始める内壁。
その動きと、「来てぇぇっ!!」と叫ぶ比呂美の声が、眞一郎にとどめを刺した。
「……ウウッッ!!!……ひ、比呂美ィィィっ!!!!」
スピードを上げつつも、規則的に前後していた眞一郎の腰が、全く違うベクトルに跳ね回り、暴れる。
比呂美の下腹部を、内側から破りそうな勢いで突き入れられる陰茎。
それが膣の最深部で固定され、痙攣を始めた直後、比呂美は激しい熱の飛沫が胎内に打ちつけられるのを感じた。

        ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!!ドピュッッ!!!

「あああああああああぁぁぁッッッッ!!!!」
胎奥……子宮の底に直接浴びせられる、眞一郎の熱い命の噴出。
永遠に続くのではないかと錯覚させる射撃に、心と身体の芯を撃ち抜かれ、比呂美の意識は高みへと昇る。
(……眞…一郎ッッ!!!)
胸の奥で愛する男の名を呼び捨て、比呂美は悦楽の階段を駆け上がった。
だが膣に残る僅かな痛覚が『絶頂』を邪魔して、あと一歩のところで、頂上に手が届かない。
最初だから仕方ない。むしろ最初でここまで来れたのだ、と比呂美は前向きに考えた。
白い悦楽の世界へ飛ばされなかったことで、自分と眞一郎の状況がハッキリと把握できると思えばいい。
(……眞一郎…が……)
自分の……湯浅比呂美の『身体』で眞一郎が達している…… その確かな実感。
殺されるのではないか、と思えるほどの両腕の締め付けと、張り付いている肌から伝わる震え。
産道を掘削するように、尚も『奥』を目指して打突を続けるペニス。
…………そして……その先端から噴き上がる……いや、叩きつけられる『命のスープ』…………
先ほど目にした眞一郎の噴射が、今、自分の膣内で行われている…………
(……き、気持ち……イイ……)
歳相応に持つ性知識と、体験している感覚が融合し、比呂美の脳に胎内で起きている現象が像を結ぶ。
眞一郎にしがみつきながら、比呂美は思わず、目の前にある華奢な肩に噛み付き、前歯を立てた。

333:朋与男
08/06/29 01:20:28 rIZGSTzT
すみません >>332は「ある日の比呂美 50」です

あと、住人の皆様にお願いが
「ある日の比呂美」の更新を比呂美スレに書き込むのは止めてください
せっかく宣伝して下さっているのに、本当に申し訳ないのですが、
何日か前に「エロパロの更新情報なんて迷惑だ」という趣旨の書き込みを見つけてしまいました
やっぱりエロ主体のSSですので、不快に思われる方も多いと思うのです
勝手を言って申し訳ありませんが、何卒よろしくお願い致します

334:名無しさん@ピンキー
08/06/29 02:43:21 tQ1TN0Zi
朋与男さん乙です
やっと二人が繋がりましたね心も体も

>ある日の比呂美」の更新を比呂美スレに書き込むのは止めてください
宣伝していた一人として謝ります
ご迷惑をかけてこちらこそすみません
折角、保管庫もありますしね気をつけます

335:名無しさん@ピンキー
08/06/29 03:10:00 wQKIw1oP
なんというGJ……ああもうたまらなく比呂美がかわいい
やはり眞一郎は『天才』なんですな

336:名無しさん@ピンキー
08/06/29 10:23:25 kok1kYl+
>>333
乙です
比呂美のいじらしく可愛いです。

比呂美スレに書き込んだことはないですけど、
あまり気にしないでね。

337:名無しさん@ピンキー
08/06/30 21:27:30 bXONdO8e
>(……眞…一郎ッッ!!!)
もうジョジョにしか見えないwww
荒木絵の比呂美を思い浮かべて噴いた

338:朋与男
08/06/30 22:22:23 J7b8Xxc7
ドギャアアァァンン!! そ、その発想は無かった
唇の分厚いジョリーンのような比呂美ですか……
無い…… それは無いなぁ~

笑わせていただいたお礼に、もう一節、投下させていただきます
ここまでしか書けてませんので、続きは当分先かもしれません
……一日一話さん、ホント帰ってきてください

339:ある日の比呂美 51
08/06/30 22:23:47 J7b8Xxc7
吐き出した精液を奥へ奥へと圧し込もうとしていた陰茎の動きが、段々と緩やかになっていく。
小さな心臓のようだった陰茎の脈動も、再充填された物を出し切ったことで、今は治まりを見せ始めていた。
「…………ッ…はあっ……」
比呂美の肋骨を砕かんばかりの勢いだった腕から力が抜けると、眞一郎は大きく息をついた。
全身の筋肉が弛緩し、そのまま比呂美の身体を押し潰すように体勢を崩す。
「んふ……」
眞一郎の身体が位置を変えたことで、噛み付いていた口が肩から外れ、比呂美もまた、息を吐き出した。
二人のハァ、ハァ、という荒い呼吸音だけが、ロフトを満たしていく。
…………
…………
「ごめん…… 私、変な癖…あるかも……」
先に口を開いたのは比呂美の方だった。
顎のすぐ下に接している眞一郎の肩。そこには自分の歯型がしっかりと刻みつけられている。
再び肘で自分を支え、比呂美を圧迫から解放した眞一郎は、その事には答えなかった。
「……比呂美……」
肩の代わりに、両目の焦点位置に現れる眞一郎の顔。
満足そうな…… それでいて温かな…… 『湯浅比呂美』の芯をキュンとさせる眞一郎の笑顔……
比呂美は自分の表情筋が緩んでいくのを自覚しながら、同じ様に「……眞一郎くん……」と呼び返した。
それを合図に舞い降りてくる唇。
示し合わせたかのように、二人でチュッチュと淫靡な音を立て、互いの舌をついばみ合う。
(…………最高……)
頭の中で反芻される射精の瞬間…… 眞一郎の男らしさに蹂躙される悦び。
そして今、下腹部に感じる、自分の物ではない熱と粘り。
(…………いっぱい……出た……)
自分を少女から女へ、もしかすると『母』へと変えてしまうかもしれない物質が、胎内を白く染めている。
本能が漠然とした警報を発してはいたが、比呂美の心は微塵も恐怖を感じ取らなかった。
(………幸せだ……幸せ…………)
眞一郎の愛が注ぎ込まれた…… その想いと充足感だけが、比呂美の全身を満たしていた。
…………
…………
「抜くぞ」
密着させていた肌を少し離して、眞一郎がゆっくりと腰を引いていく。
白く濁った二人の愛のカクテルを道連れにしながら、半分ほど引き抜かれるペニス。
「あ、ちょっと待って」
「?」
比呂美は頭上を探って、隅に追いやっていたティッシュの箱に手を伸ばし、手早く中身を三枚ほどを取り出した。
「はい、眞一郎くんの分」
「あ……あぁ」
呆気に取られる眞一郎の手にティッシュを握らせると、続けて自分の分を用意する。
凄い量だから抜いたら零れちゃう、と言って微笑むと、眞一郎は恥ずかしそうに視線を逸らしてしまった。
こういう可愛いところも好き……などと思いながら、結合部に紙をあてがう。
「いいよ」と告げると、眞一郎は分身の残りをヌルリと引き抜いた。
(……あん…)
…………繋がった……ひとつになった存在が…………自分から離れていく…………
寂しさが胸の奥をチクリと刺したが、もうそれが不安に変化することはないのも分かっていた。
ふっと息をついて感傷を消し去ってから、眞一郎が去った空間を追うように、腹筋に力を入れて身体を起こす。
その時、比呂美の予想よりも早く、注がれていた精液が漏れ出す感覚が襲ってきて彼女をハッとさせた。
熱く、粘りのある液体の息吹を膣口に感じ、比呂美は思わず「あっ」と声を漏らす。
口を閉じかけていた膣から、ゴポッと下品な音を立てて飛び出してくる白いゲル状の塊。
体勢を変えたことと、内臓に圧力が加わったことが引き金になり、胎内に蓄えられた精液が押し出されたらしい。
手を素早くスライドさせ、会陰部でそれを受け止めると、ティッシュで噴出口を押さえ込む。
逆流するのは想定の範囲内だったが、自分の子宮はもっと『眞一郎』を吸い込んでいると、比呂美は思っていた。
(……全部……呑み込みたいのに……)
難しい願いであることは承知している。 ……でも……
ジワジワとティッシュをすり抜けて、湿気と熱を手の平に伝えてくる眞一郎の白濁。
その中を泳ぐ眞一郎の命に思いを馳せ、比呂美はまた心の中で(ゴメンね)と呟いた。

340:名無しさん@ピンキー
08/06/30 23:38:45 V3uZLTix
>>339
乙です
俺も1日1話さんの楽しみにしてるよぉ
毎回何が飛び出すか分からないからワクワクしてました

341:元一日一話
08/07/01 05:44:42 IkPiizpp
すみません
ネタ切れというか、途中まで書いた話はいくつかあったのですが
ご指摘の通り「ttのキャラである理由」があるストーリーがなかなか思い浮かばなくて…
書けたらまた投稿させてもらいますので、そのときはよろしくお願いします

>>246さんが紹介してくださったスレで、比呂美のSSを書いたので興味がある方はどうぞ
ただ、スレタイ通りのブラックな内容なのでご注意ください

342:名無しさん@ピンキー
08/07/01 17:12:08 ljGV0iOZ
またいつかお待ちしてます。
書きかけの職人さん、戻ってきてほしいな

343:名無しさん@ピンキー
08/07/02 18:53:04 BsryUdp2
>>341
そうですか…
夏らしいttキャラの七夕や夏祭りのSSなんかも見たかったんですが
またSSが思い浮かんだら何時でもお待ちしてます。

344:朋与男
08/07/02 22:36:31 097pIXdt
>>341
書きかけのお話があるんですか… 読みたいなぁ…
私も前に『眞一郎が成長してない。キャラが違いすぎる』って指摘された時は凹んだのですが、
『この話は自分の頭の中にしか無い物だから、自分が形にしたいなら書くしかない』
と言い聞かせて、ダラダラと書き続けています
エロパロですから、色々なifが『あり』だと私は思うのです
『これはttじゃない』とか固く考えずに、また一日一話さんのお話を披露してください
スレが存続する限り、お待ちしております

345:名無しさん@ピンキー
08/07/02 22:58:49 MeDNp8+z
皆さん、ありがとうございます
書きかけの話はどれもttっぽくないと思い消しちゃいました
でも朋与男さんの言うとおり、色々なifがあってもいいかもしれませんね
微エロですが、さっき出来上がった新作を投稿させてもらいます

346:魔法の薬 1
08/07/02 22:59:38 MeDNp8+z
※微エロです


「ごめんごめん、遅くなっちゃった!」
スポーツバッグを揺らして駆けてきた朋与が比呂美の隣に座る
夕暮れの校庭。早めに練習を終わらせたバスケ部とは対照的に
サッカー部は試合形式の練習に汗を流している
「それで相談って?」
「うん……えっと…その………」
「仲上君のこと?」
「……鋭いね」
「比呂美が私に勉強やバスケの相談するわけないから、残るは友情か恋愛の話でしょ」
自虐的ながらカラッとした笑顔をみせる朋与に、比呂美もつられて笑う

「なるほどね~」
「うん……」
「付き合ってどれくらいだっけ?」
「来月で5ヶ月目」
「もう4ヶ月か……ふ~む」
「どうすればいいんだろう………」
ため息をついてうなだれる比呂美
沈黙を破るように朋与は立ち上がった
「よし!朋与さんが一肌脱いであげましょう!」


次の日の放課後
帰る準備をする眞一郎に、朋与が話しかけた
比呂美はその様子をチラチラと心配そうに見ている
「ねぇ仲上君、今日はもう帰るの?」
「あぁ、そうだけど」
「じゃあちょっと付き合ってよ。話があるの」
(黒部が俺に話?……まさか!)
女子から話があると言われれば、思春期の男子ならその多くが告白を連想してしまう
だが今回の場合は、眞一郎の思惑は外れることになった
「比呂美とは最近どうなのよ?」
「どうって……別に…普通だけど」
「普通ねぇ。うまくいってないんでしょ?」
「どうして黒部にそんなこと言わなきゃいけないんだよ」
「私が比呂美の親友だからよ」
「………」
「マンネリというか………進展がない、そんな感じでしょ?」
「うっ…」
「当たり~♪」
ニヤッと笑う朋与。図星を突かれた眞一郎は思わず目をそらす
しかし朋与が簡単に当ててしまうのは当然のこと、比呂美に教えてもらっているのだから

347:魔法の薬 2
08/07/02 23:00:24 MeDNp8+z
眞一郎と比呂美は恋人同士
だが付き合って4ヶ月が経ったというのに二人の関係は半年前とあまり変わっていない
人生の中で最も生殖力が強い時期といわれている高校生なら恋人に“したい”ことはひとつ
可愛い彼女ができた男子なら当然“それ”しか考えられないだろう
だが眞一郎は比呂美を大切にしすぎているのか、キス以上のことは求めなかった
気持ちが通じ合った異性が傍にいるというのに
お互いに自慰でしか性欲を発散させないというもったいない時間が続いていたのだ
比呂美は勇気を出して押し倒すことも考えたが、やはり初体験は男のほうから…というのが乙女心
もしかしたら自分に女としての魅力がないのかもしれないとまで考えだした比呂美は
どうしていいのかわからず朋与に相談したのである

「仲上君は呪いとか魔術に興味ある?」
「はぁ?……別にないけど」
「私はそういうのにけっこう興味があるのよ」
(黒部ってオカルトマニアだったのか…)
「それでね…あれ?……どこいった?」
朋与はゴソゴソと鞄の中を探る
「あった!これ何だと思う?」
「…飴玉だろ?」
朋与が取り出したピンク色の小さな玉
眞一郎の言うとおり、一見するとそれは飴玉にしか見えない
「なんと……これは【魔法の薬】なのよ~!」
「……もう帰っていいか?」
「待って!これは私が黒魔術の本を読んで作った正真正銘の本物!
 これを食べさせると、その人は好きな人にメロメロになるの!あの有名なフランスのルイ13世もこれで…」
必死に早口で説明する朋与。その甲斐あってか眞一郎は足を止める
(好きな人にメロメロ?じゃあこれを比呂美に食べさせれば…)
「どう?すごいでしょ?」
(でも比呂美が俺を好きじゃなかったら…いや、これは気持ちを再確認するチャンス!)
「これで比呂美は仲上君にメロメロよ!欲しいでしょ?ねぇ、聞いてる?」
「え?あぁ…」
「1000円で売ってあげる」
「金取るのかよ。1000円は高い」
「じゃあ800円!」
   ・
   ・
   ・
「ちぇっ!ボッチャンのくせにケチなんだから」
朋与は100円玉をポケットにねじこんだ

348:魔法の薬 3
08/07/02 23:00:56 MeDNp8+z
いつものように比呂美のアパートで宿題をする二人
「どうしたの?」
さっきから自分のほうをチラチラと見ていた眞一郎に比呂美が尋ねる
「え、いや…別に…」
「変な眞一郎君♪」
(黒部にもらったこの薬、本当に効果があるんだろうか)
100円に値切った怪しい薬を握り締めて、眞一郎は勇気を出した
「あ、あのさ………飴食べる?」
「飴?うん、もらおうかな。いただきます」
手渡されたピンク色の小さな玉を比呂美が口の中に入れた
眞一郎はその様子を固唾を呑んで見守る
「……どう?」
「おいしいよ」
にっこり笑う比呂美、変わったところはないようだ
(やっぱり黒部のイタズラか。100円無駄にしちゃったな…)

異変が現れたのは5分後だった
「なぁ比呂美、ここの問題は…」
「あつ~い!暑い暑い!もう夏だから暑いね~」
比呂美がいきなり暑いと言い出したかと思うと、Tシャツをスルスルと脱いでしまった
白いTシャツの下はブルーのキャミソール
ブラの肩紐と、キャミソールを押し上げる膨らみに思わず目が行ってしまう
「ふぅ…暑い暑い。そうだ、ガリンコ食べよっと。眞一郎君も食べる?」
「俺はいいよ…」
冷蔵庫からガリンコを取り出してきた比呂美は、さっきより眞一郎に近づいて座る
正座をずらしたような女座り。脚を広げて座っているため、デニムのミニスカートから奥の白い布がチラリと覗く
「眞一郎君、勉強なんてやめよやめよ。こう暑くちゃ集中できないよ」
眞一郎は別の意味で集中できなかった
暑いと言っているわりには徐々に体を近づけてくる比呂美
「でも…」
「ガリンコ冷たくておいしいよ♪」
棒アイスをかじらずに、何度も口に出し入れして溶かすように舐める
アイドルのDVDなどでよく使われる『間接的な表現』
連想させる行為を思い浮かべながら、眞一郎は下半身が硬くなっていくのを感じた
「眞一郎君も食べなよ。はい、あ~ん♪」
「んぐ…」
比呂美は強引にガリンコを眞一郎の口へ入れる
舌の上で広がるメロンソーダと比呂美の唾液の味
(あの薬は本物だったのか……)
「おいしいでしょ?あはは(笑)えいえいっ」
眞一郎の口に押し付けられたガリンコは、脆くなった部分が折れてTシャツの中にコロコロと転がり落ちた
「大変!脱いで脱いで!」
Tシャツを脱がせようとする比呂美、眞一郎はよろけて後ろへ倒れる
「比呂美!ちょ、ちょっと!」
比呂美は制止を振り切りTシャツをまくりあげ、眞一郎の胸元についたガリンコの欠片を舐める
「ペロッ…」
「ひゃっ!」
冷たい舌の感触に眞一郎が情けない声を漏らす
「ぺろ……ぺろっ……ちゅっ……」
比呂美の舌先が男女共通の性感帯に当たり、体がビクッと跳ねる
「ごめんね♪」

349:魔法の薬 4
08/07/02 23:01:56 MeDNp8+z
「…バタバタしてたらまた暑くなっちゃった」
「ま、窓を開けよう!そしたら涼しくなるから!」
慌てて窓際に駆け寄る眞一郎を無視するように、比呂美はキャミソールの裾に手をかける
「これも脱いじゃえ♪」
開け放たれた窓は、すぐに閉め直されカーテンが引かれる
白いブラにミニスカートという格好の比呂美が、立ち上がって眞一郎に詰め寄る
さっきまでの笑顔が消え、真剣な表情だ
「比呂美、なんか変だよ?」
「変なのは眞一郎君のほうでしょ……私のことキライ?」
まっすぐに目を見つめる比呂美
その視線に眞一郎は動けなくなる
かろうじて動かせる眼球、少し視線をずらすと白いブラに持ち上げられた豊かな胸
首筋から流れた汗が鎖骨を伝って、その深い谷底へと落ちていく
「……好きだよ」
「私も………」



「どうだった?」
「うん。頑張ってみた」
興味津々に尋ねる朋与に、比呂美は満足そうに答えた
「比呂美なら演劇部でも活躍できるかもね」
「朋与のおかげだよ」
「で、どうなったの?仲上君は襲ってきた?」
「ううん。キスしただけ」
朋与はガクッと膝を曲げてこける
「全然ダメじゃん…」
「でもね、今度の土曜日に野伏君の家に泊まるって家の人に言ったみたい」
「???」
「でも野伏君の家には行かないんだって」
「それって……!」
「うん」
恥ずかしそうに比呂美が笑った
―終―

350:名無しさん@ピンキー
08/07/03 01:38:10 zHYJYZgv
管理人さん、売春スレのSSまで保管したの?
エロパロスレはともかく、作品スレからも隔離されたスレのまで保管するのはどうかと思うけどなあ

351:名無しさん@ピンキー
08/07/03 01:41:23 dUfp5fyx
お前は管理人じゃねーだろ、だまっとけ

352:名無しさん@ピンキー
08/07/03 02:03:07 RFwf6cV7
>>345
おぉーまた元一日一話氏の新作を読めるとは
おせっかい朋与に笑いつつ比呂美の積極的な夏らしいアプローチに(・∀・)ニヤニヤ
眞一郎そこは暴走するだろww
続き見てぇぇ
乙です。

353:名無しさん@ピンキー
08/07/03 02:21:57 zHYJYZgv
>>351
君は管理人なのかい?

354:名無しさん@ピンキー
08/07/03 02:31:23 dUfp5fyx
>>353
糞ガキは来るなよ、アホか?

355:名無しさん@ピンキー
08/07/03 03:52:06 4lKw7y74
一日一話さん
乙です
また朋与男さんが嫉妬しそうなかわいい朋与ですね
あれだけの事を比呂美にされても襲わないのは眞一郎らしいね

356:名無しさん@ピンキー
08/07/03 11:45:31 j8f2z0hg
 

357:名無しさん@ピンキー
08/07/03 11:47:04 j8f2z0hg


358:名無しさん@ピンキー
08/07/03 16:52:46 fKPXPXDL
カカです。現在、推敲しています。
結局、文庫本一冊を超える量になりましたので、
まだ投下まで時間がかかりそうです。がんばります。
序幕を先行投下致します。よろしかったらどうぞ。

「トゥルー・ティアーズ・アフター ~ファースト・キス~」
 true tears after ―the first kiss―
―序幕 『大事な話があるの』―
URLリンク(www1.axfc.net)

359:名無しさん@ピンキー
08/07/03 17:36:54 ndigbHbp
文庫本の分量ってマジですか!
乙です。

360:名無しさん@ピンキー
08/07/03 18:41:20 Dq2j5BAa
>>358
乙です!
目次の量に吹いた
さらに序章って事に目を疑ったw
読み始めたら比呂美のかわいさについ笑みが毀れてしまいました
感想はだいぶ先になりそう…でもじっくり読みたい気分です

361:名無しさん@ピンキー
08/07/03 19:12:49 OfIhtqrC
>>345
乙です
お帰りなさい。
また読めて嬉しいですし、これからも期待しちゃいます。


>>358
そんな長作が!
楽しみにしてます。

362:名無しさん@ピンキー
08/07/03 20:48:54 Khhuphoc
>>358
乙です
お待ちしておりました
前作での比呂美と眞一郎の口論が忘れられません
しかし、乃絵からの電話気になるなぁ
まさか、4番がらみじゃないですよね?

363:朋与男
08/07/03 22:36:52 oSsFUZ2z
一日一話さん、お帰りなさいませ
朋与の活躍…私にとっては何よりのご馳走でございます
ありがとうございました また可愛い朋与を書いて下さいね

そしてカカさんの長編が、いよいよ完成間近ですか
こちらも冒頭で朋与が何かやらかしそうな気配……楽しみです
それにしても文庫本を超える文字量ですか 凄いなぁ

364:名無しさん@ピンキー
08/07/04 07:14:12 ZaJcU8ci
文庫本一冊分超えワロスw
全部一辺に投下ってことはないですよね?


365:ある日の比呂美 52
08/07/05 21:09:25 myw3ghLt
膝立ちの姿勢になって、股間をティッシュで押さえている比呂美を、眞一郎は黙って見ていた。
声を出したくない、と言う方が正確かもしれない。
呼吸はかなり落ち着いてきたが、内在する精力を全て吐き出した疲労感は、予想以上に凄まじかった。
頭もフワフワしている感じで何も考えられず、ただ脱力したまま、目の前の比呂美を見ることしか出来ない。
そんな眞一郎の様子に気づいた比呂美は、クスッと悪戯な笑みを浮かべた。
腹筋に力を込めた比呂美の鼻腔から、「んっ」という声が漏れ出す。
膣の奥深くまで打ち込んだ自分の精を搾り出しているのだな、ということだけは、朧気に理解できた。
「……見て…………凄いよ……」
上目遣いにこちらを見つめ、比呂美は精液を受け止め終わったティッシュを差し出してくる。
畳まれた紙の中央に溜まる、盛り付けられたヨーグルトのような……純白ではない濁ったモノ。
固体なのか液体なのか分からない白濁に混じる、僅かな赤い線と青い臭気……
「………………」
無言のまま表情を変えず、二人が交わった証拠に眼を凝らす。
比呂美の純潔を散らし、心も身体も結ばれたのだという実感が、眞一郎の胸を貫き、そして熱くした。
……だが、一瞬の反応の遅れが、比呂美に無用な誤解をさせてしまう。
「そんな心配そうな顔しないで……」
その言葉が電気ショックのように、眞一郎の精神を覚醒させた。
決して『妊娠』のことを忘れていた訳ではないが、今、考えていたのは別のことだ。
しかし比呂美は、眞一郎の気持ちを読み違えたまま言葉を紡ぐ。
「…………大丈夫よ。……もしもの事があっても、仲上の家や眞一郎くんに迷惑は掛けないから」
…………私が望んだことだから、その時はひとりで何とかする…………
視線を横に逃がしながら比呂美が続けた言葉に、眞一郎は刹那、怒りを覚えた。
……『その程度の男』と思われている、という苛立ち……
だが、比呂美をそんな考えに追い込んでいるのは、自分自身の不甲斐なさだと、すぐに思い至る。
(……確かに…そうかもしれない…… けどっ!!)
今の自分に『力』が無いのは分かっている。 でも……もう比呂美と心がすれ違うのは御免だと眞一郎は思った。
資格があろうが無かろうが、偽りのない気持ちだけは……ぶつけ合わなければ。
とっくに定まっていた決意が、口より早く、眞一郎の腕を動かした。


穏やかだった眞一郎の表情が急に不機嫌になり、右手が精液を受け止めたティッシュを比呂美から取り上げた。
眞一郎は手早くそれを丸めると、階下へと捨ててしまう。
突如、甘い雰囲気が霧散してしまった空気を感じ取り、「なに?」と訊きかえす比呂美に、眞一郎は言った。
「お前、何を言っても俺は怒らないって思ってるだろ?」
「え!?」
自分は眞一郎の癇に障る何かを口にしただろうか? 迷惑は掛けない、と言っただけなのに……
どう返したらよいか分からずオロオロしている比呂美を、眞一郎の腕は問答無用でギュッと抱きしめた。
「!!」
そして形の整った耳朶に口付ける近さで囁く。
「……迷惑掛けないとか、ひとりでとか…………今度言ったら許さないからなっ!」
「…………眞一郎くん……」
背中に食い込んでくる眞一郎の力強さを実感しながら、比呂美は自分の愚かさを思い知った。
また自分の悪い癖が出てしまった…… もうそんな気遣いは必要無いのに……
左右の瞳から、また……熱い雫が零れ落ちてしまう…………
…………
比呂美が愚図り始めたことに気づき、眞一郎の指がまた、濡れた目尻を優しく撫でる。
「……もう……拭うだけじゃなくて…………たまには……泣かせない努力もして……」
そう言って眞一郎をなじる比呂美の顔は、涙に濡れながらも美しく輝いていた。

366:ある日の比呂美 53
08/07/05 21:11:26 myw3ghLt
「くしゅんっ」
それぞれに陰部の始末をしている途中で、眞一郎は軽いくしゃみを発して鼻をすすった。
どうやら、全身に薄っすらと塗られた汗が体温を奪ったらしい。
「シャワー浴びる?」
「いや、家に帰ってから風呂入るし…」
そこまで言いかけて、眞一郎はハッと口をつぐんだ。
そうなのだ。眞一郎はこの部屋に泊まらない。……朝まで共にいることは出来ない。
…………
「少し冷えちゃったね。……私も…なんか寒い」
比呂美はそう言うと、足元に畳んでおいた毛布を引っ張り、二人の身体を包んだ。
残された僅かな時間……もう少し、眞一郎の存在を感じていたいと思う。
身体全体で圧すようにして眞一郎を横たえ、比呂美はその肩に顔を預けた。
「……暖かい」
そう呟いて眼を細めると、眞一郎は比呂美の想いを察したのか、無言のまま、胸に添えた手を握ってくれた。
…………
…………
眞一郎の太くはない上腕を枕にして見る天井は、不思議な景色に見える。
毎日見ている物なのに、何故かそれが、こことは違う『別の世界』を映している気が、比呂美にはした。
…………眼前に拡がる蒼い世界……そこに眞一郎と二人で浮かんでいるような錯覚…………
神秘的な想像に身を委ねているうちに、比呂美の思惟にふと、父と母のことが浮かんできた。
(お父さんとお母さん……どうしてるかな……)
逝ってしまった両親のいる世界は、こんな所なのではないか、と理由も無く思う。
娘の自分から見ても、とても仲の良い夫婦だったから、きっと向こうでも寄り添って離れないことだろう。
そしていつか、生まれ変わって『こっち』に帰ってきても、互いを必ず見つけるに違いない。
…………そんな二人だったのに…………
『おばさん』の誤解を真に受けたとはいえ、母を信じられなかった自分を愚かだったと、今更だが思う。
そんなこと…あるわけが無かったのだ…… 『おばさん』の言うとおり、あるわけが……
(ゴメンなさい、お母さん。 ……でもね……今なら……)
心から母を信じられる。理解することができる。……同じ『女』として…………
……自分も命懸けで愛せる相手とめぐりあい、そして固く結ばれたから……
…………
…………
「なに…考えてる?」
反射する蒼を見つめながら、眞一郎が短い沈黙を破った。
「いろいろ。眞一郎くんは?」
「う~ん……やっぱ泊まっていこうかなぁ……なんて…」
と言って頬を寄せてくる眞一郎を、比呂美は「ダメに決まってるでしょ」と優しく嗜める。
ハハハと笑いながら「だよな」と返してくる眞一郎の横顔には、比呂美を安心させる不思議な力があった。
本当はずっと……朝まで眺めていたいけれど、それはまた今度にしようと思う。
楽しみを後に取っておくのも悪くない、などと比呂美が考えていると、緩んでいた眞一郎の表情が突然変わった。
「! ……なに?」
急に真剣な顔を向けてくる眞一郎に驚き、比呂美は瞼をパチパチとしばたたかせる。
「大事なこと…言い忘れてた」
「??」
枕として貸し出されていた腕の筋肉が蠢き、下腕が比呂美の肩を強く引き寄せた。
そして……瞳孔の更に奥……心の底に焦点を合わせて、眞一郎は告げる。
「ただいま、比呂美」
「!」
…………
……まったく……この人は……『湯浅比呂美』を泣かせる天才だ…………
またしても熱くなった涙腺に「堪えろ」と命じながら、比呂美はそんなことを思った。
「……お帰り、眞一郎くん」
ギリギリで踏み止まった涙を蓄えたまま、自分が眞一郎の『帰るべき場所』であることを、抱き合うことで確認する。
…………
…………
毛布に包まりながら一言も喋らず、眞一郎と比呂美は、互いの体温で相手を温め合う。
…………その夜、二人が寝所の中で交わした会話は、その短い挨拶が最後になった。

367:朋与男
08/07/05 21:17:53 myw3ghLt
エロパート、終了でございます
このあと引き続き、エピローグの序章を3節、投稿させていただきます

>>保管庫・管理人さま
いつもお世話になっております
今回の投稿分なのですが、出来ましたら《52・53》《54・55・56》で
分けて収録していただけると嬉しいです
劇中の時間が少し離れておりますので、その方が読み易いかと思います
どうぞ宜しくお願いいたします

368:ある日の比呂美 54
08/07/05 21:19:53 myw3ghLt
比呂美と眞一郎……そして朋与の運命の日から、数日が過ぎた。
朋与は結局、あの日から病欠ということで学校を休み、二人と顔を合わせることは無かった。
比呂美が部活でキャプテン代行を務めた以外は、普段と変わらない日常が流れ、そして日曜日がやってきた……


…………
ブラインドが開くシャッという音と、その隙間から差し込む光が、眞一郎に目覚めを強要した。
(休みなんだから……まだ寝てたっていいだろうに……)
どうせ母だろうと見当をつけると、眞一郎は「ううん…」と低く唸って侵入者の要求に抗う。
昨晩は新作の下書きに夢中になって、深夜の四時まで作業をしていたのだ。
今が何時かは知らないが、まだ起きるつもりはなかった。
…………
…………パラッ…………
…………
作業机の方から、画用紙をめくる音が聞こえる。
(……ん……なんだよ……)
例え母親でも、作品に手を触れられるのは良い気分がしなかった。
眞一郎は寝返りをうって、重い瞼を開けると、机の前にいる人物に抗議の視線を送る。
「起きた?」
眞一郎の目覚めに気づき、声を掛けてきたのは母ではなかった。
ストーリー順に並べておいた下書きを、一枚一枚、ゆっくりとめくっている比呂美の姿が目に入る。
こちらを見ることもなく、できたての話を読むのに夢中になっている比呂美。
眞一郎は身体をベッドから起こし、眼の辺りを擦りながら訊いた。
「日曜に来るなんて、珍しいじゃないか」
休日は経理の仕事もないので、比呂美が朝から仲上家に顔を出すことは殆どない。
「うん、ちょっとおばさんに教えてもらいたいことがあって」
そう言いながら、比呂美は下書きをめくる手を止めない。
味噌汁のダシの取り方が何とか…と言っているが、理由は別にありそうだった。
なんだろう?と思い、眞一郎は、比呂美が口を開くのを待つ。
「…………あのね……」
「ん?」
眞一郎が小首をかしげたところで、会話は止まってしまった。
『あのこと』だろうか?と少し不安になったが、自分がしっかりしなければとも思う。
だが、二人が結ばれてから、まだ数日しか経っていない…… 『結果』が出るには早過ぎる気もする。
「……身体、調子悪いのか?」
問い掛ける眞一郎に、比呂美は少し驚いたような顔を向けてきた。
「……あぁ…違うの。そっちは平気よ。……一昨日…生理来たし……」
若干モゴモゴと口篭りながら、比呂美は新しい命が宿らなかったことを報告する。
覚悟が空振りして眞一郎は拍子抜けしたが、二人の為には、今はそれで良かったのだと思い直した。
(……?… それじゃ何なんだ?)
相変わらず比呂美は『なにか』言いたげな様子なのだが、それほど深刻に悩んでいるようにも見えない。
しばらく、迷いを含んだ視線をこちらに向けていた比呂美だったが、「やっぱりいい」と下書きに目を戻してしまう。
「この新作、猫が主人公なんだ」
「え? ……あぁ……」
一昨日に思いついた、まだ題名も決めていない話。物語の主役は、旅をする一匹の牡猫だった。
…………


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch