true tearsのエロ小説スレ エロい涙 3滴目at EROPARO
true tearsのエロ小説スレ エロい涙 3滴目 - 暇つぶし2ch2:true☆tears 1
08/05/25 20:05:31 7IhdMRuo
※この作品はかなりパロディーな味付けで、エロは微量です。ご注意ください

小鳥のさえずりと、窓から差す朝の光で、眞一郎は目を覚ました
「もう朝か…ふわぁ~」
上半身を起こして伸びをする。何かがいつもと違うことに気づく
「ん?うわぁぁぁぁ!!!」
なんと隣で比呂美が寝ていたのだ
眞一郎の声で、比呂美も目覚める
「…あ、おはよう。眞一郎君♪」
「な、な、な、なんで比呂美が!?」
「なんでって、彼女が隣で寝ちゃいけないの?」
クスクスと笑う比呂美。眞一郎は起動したばかりの頭で必死で考える
『落ち着け…落ち着け、俺。…っていうか、いつから俺と比呂美は付き合ってるんだ???』
ガリガリガリ…と眞一郎の頭の中で、現実を処理する音が聞こえる
比呂美はベッドから起き上がり、ハンガーにかけてある制服を取ると
その場でパジャマを脱いで着替え始めた
「ちょ、ちょっと!何してるんだよ!」
「眞一郎君も早く着替えてご飯食べよう。遅刻しちゃうよ」
「自分の部屋で着替えろよ!」
「ここは私たちの愛の巣じゃない。変な眞一郎君(笑)」
ためらいもなく下着姿になる比呂美。眞一郎は慌てて自分の制服を取ると、部屋を飛び出した
『どうなってんだよ!なんかおかしいぞ今日の比呂美は』
「待ってよ~眞一郎君~」
階段を駆け下りる眞一郎を、比呂美が慌てて追いかける

ゼェゼェと息を切らしながら、居間に飛び込む
そこには新聞を読む父の姿があった。いつもと変わらない光景に眞一郎は安堵する
「と、父さん!比呂美が、なんか比呂美が変なんだ!」
そこへ大きな鍋を持った母がやってくる
「眞ちゃんと比呂美ちゃんは、今日も朝から仲良しね~」
その鍋をテーブルの中央に置くと、今度は魚や野菜が入った皿を持ってくる
「え?母さん、朝ご飯は…?」
「わーい♪私の大好きな“ぶりしゃぶ”だ~~♪」
後ろから声がした。両手を上げながら喜ぶ比呂美が、ズサーっと畳の上へ滑り込んだ
「比呂美ちゃん、いっぱい食べなさいね」
「ありがとう、おばさん!」
「ふふふ」
母はいつもとは違い、穏やかに笑いながら比呂美に話しかけている
俺はポカーンと口を開けたまま固まってしまう
「あら?どうしたの、眞ちゃんも食べなさい」
「……朝からこんなの食えないよ…」
「好き嫌いはよくないぞ」
新聞を置いた父が口を開いた
「比呂美、美味しいか?」
「うん!おじさんの分もしゃぶしゃぶしてあげるね!」
子供のように笑う比呂美を、父はニコニコしながら見ている

『これは何かのドッキリ番組?カメラはどこだ?誰かが俺を陥れようとしてるのか?』
眞一郎はパニック状態になり、その場を飛び出した
「眞ちゃん!朝ご飯いらないの?」
「眞一郎君、待ってよ~!一緒に学校行こうよ~!」

3:true☆tears 2
08/05/25 20:06:09 7IhdMRuo
『くそっ!なんだよ!なにがどうなってるんだ!?』
眞一郎は自分の席につくと、頭を抱えて今朝の出来事を思い出す
まさか学校までも…と心配したが、先生やクラスメートはいつも通りだった
(キンコーンカンコーン)昼休みを知らせるチャイムが鳴る
今朝はあんなことがあったせいで何も食べておらず、眞一郎のお腹もグゥゥゥと鳴った
しかも家を飛び出したせいで弁当を持ってきていない。パンでも買おうと購買部へ向かうが財布を忘れてきたことに気づく
「チクショー、昼飯も抜きか…」
諦めかけたそのとき、廊下の向こうから小柄な少女が走ってきた
「しんいちろー☆」
その少女は走るスピードを緩めることなく、眞一郎に飛び込み抱きついてくる
「わぁ!な、なんだよ、乃絵…」
「一緒にお昼ご飯を食べましょう。眞一郎の分もあるのよ」
「本当か!助かった~、サンキュー乃絵」

屋上のベンチに二人で座る
やっとありつけた食事だ、眞一郎は乃絵の弁当に期待を寄せる
「乃絵、どんな弁当を作ってきたんだ?」
「お弁当じゃないわ。今日のお昼ご飯はこれよ」
乃絵がコンビニの袋から取り出したのは“ね●ね●ね●ね”懐かしいお菓子だった
「マジですか、乃絵さん…」
「お水もちゃんと用意してあるわ」
小さな水筒も取り出す
「練れば練るほど色が変わるのよ」
「…うん」
「粉の番号と入れる順番を間違えないでね」
「…はい」
二人で仲良く練る練るして食べる
遠くに座っていたカップルが、こちらを指差して笑っていた
「美味しかったわ。やっぱりこのお菓子には、愛され続ける理由があるのね」
乃絵は満足そうな顔だったが、食べ盛りの男子である眞一郎には、明らかに少なすぎた

「ねぇ眞一郎、絵本を読んで♪」
「えぇっ?絵本なんて持ってないし…」
「これ、読んで♪」
そう言って乃絵が鞄から一冊の絵本を取り出す
タイトルは【ペンギンとダチョウの物語】…眞一郎が中学生のときに描いた絵本デビュー作だった
「ちょ、ちょっと待て!なんでお前がこれを!!!」
「いいから読んで♪」
仕方なく読み始める眞一郎、その肩に乃絵が頭を乗せ絵本を見ている
傍から見れば、幸せそうなカップルに見えるのかもしれない
だが眞一郎にとって自分の絵本を読まされるというのは、恥ずかしすぎる罰ゲームだった
「…ペンギンくんは言いました…どうして僕は速く走れないの?
 …ダチョウくんは言いました…だけど君は泳ぎが得意じゃないか、僕には…」
いつの間にか乃絵は眠っていた。眞一郎は絵本を読むのをやめる
『乃絵の髪って、いい匂いがするな…』
乃絵の顔を覗き込むと、口から垂れた涎が、眞一郎の制服にべったり付いていた
「お、おい!乃絵、起きろ。そろそろ授業が始まるぞ」
「……むぅ~…こうやってつけて…むにゃむにゃ……」
体を揺らしても起きようとしない。眞一郎は乃絵をおんぶして教室まで送り届けることにした…

4:true☆tears 3
08/05/25 20:07:02 7IhdMRuo
放課後
「眞一郎君~!どこにいるの~?海を見にいこうよ~!」
眞一郎はまるで戦場を駆け抜ける兵士のように、比呂美の視線を掻い潜って学校からの脱出に挑戦する
しかし階段を下りても安心はできない
「しんいちろ~!絵本の続き読んで~!」
下駄箱の前では、乃絵も眞一郎を探していた
男子トイレの窓から外に出ると、校舎の裏から回りこみ、なんとか校門まで逃げることができた
『これで一安心だな。まさか比呂美だけじゃなくて乃絵まで変になっていたなんて…』
乃絵は元々不思議な女の子だったが、今日はいつもより磨きがかかっていた

 「おい見ろよ、あの子すげぇ可愛いな」
 「あの制服、どこの高校だ?」
 「ニーソックス萌え~(*´ω`*)」
何やら校門の前で男子生徒たちが騒いでいる
『なんだなんだ?』
眞一郎も確かめようとしたその時
「眞一郎~♪」
男子生徒たちをかき分けて、愛子が手を振りながらやってきた
「愛ちゃん!どうしたの?うちの学校に何か用事?」
「ううん、眞一郎に会いたくなっちゃったから♪」

 「チェッ!また仲上かよ」
 「いいよなぁ~ボッチャンは…」
 「仲上の彼女?なんだ…残念…(´・ω・`)」
騒いでいた男子生徒たちはワラワラと解散する
「眞一郎、今日もうちの店に来てくれるよね?」
「ご、ごめん…。今日は財布忘れてきたから…」
「そんなこと気にするなよ~。今日は私のオ・ゴ・リにしとくからさ♪」
店まで歩く二人。愛子は眞一郎の腕に抱きつくようにして歩いている
「あのさ、もうちょっと普通に歩こうよ」
「なんでぇ~?」
「歩きづらいだろ…そんなにくっついたら」
「べつにぃ~♪」
「…あの、当たってるから、もうちょっと離れようよ」
「当ててるの♪」
『愛ちゃんもなんか変だ…!そもそも愛ちゃんは三代吉が好きだったんじゃ……』

店に着くと、愛子は眞一郎を招き入れ【本日休業】の札を出してカーテンを引いた
「愛ちゃん…店は?」
「今日はお休みにする。眞一郎に食べてほしい新作の今川焼きがあるの、ちょっと待ってて」
店の奥へ行った愛子が、しばらくして戻ってくる。その格好に眞一郎は驚いた
なぜなら愛子が一瞬、裸エプロンで出てきたように見えたからだ
よく見ると、キャミソールにホットパンツ姿なのだが、正面から見るとエプロンしかつけてないように見える
「どうしたの?あぁ~!エッチなこと想像しただろ~?」
「し、してないって!」
その格好で今川焼きを焼く愛子、眞一郎は目のやり場に困ってしまう
「これが新作の今川焼き。食べてみて」
「うん…いただきます」
先ほど見た、なんとも表現しがたい色の餡に警戒心を抱いてしまうが、恐る恐る食べてみる
「…ん、意外とうまい」
「でしょ~?餡子は変な色だけど、味は良いでしょ?」
「うん、本当にうまいよ。この餡には何が入ってるの?」
「山芋と、オクラと、牡蠣と、マカと、スッポンと…」
ブーーーーッ!!!!
思わず噴き出してしまう
「俺、用事思い出したから帰るよ。じゃあね…」
「だ~め、眞一郎ったら恥ずかしがってカワイイなぁ♪小さい頃は一緒にお風呂も入ったのに」
逃げようとする眞一郎を、愛子は後ろから抱きついて放さない

5:true☆tears 4
08/05/25 20:08:00 7IhdMRuo
「眞一郎!いるんでしょ!」
「眞一郎君!ここを開けて!」
店の外から声が聞こえる
「助かった…!」
抱きついた愛子をズリズリと引きずりながら、カーテンを開けて鍵を外す
その瞬間に、比呂美と乃絵が飛び込んできた
「ちょっと!私の眞一郎に何してるの!」
乃絵が眞一郎の手を掴んで、顔を赤くして愛子を睨む。だがその子供っぽい目では迫力がない
「眞一郎君、一緒に帰ろう。おばさんが今夜も“ぶりしゃぶ”だって言ってたよ」
比呂美も眞一郎の手を掴んで、懸命に引っ張る
「眞一郎、今川焼きだけじゃなくて、私を食べてもいいんだゾ」
愛子は眞一郎の顔に胸を押し付ける

愛「眞一郎はね、私みたいに胸の大きい女が好きなのよ!」
 眞「いや、そんなことを言った覚えは…」
乃「違うわ。眞一郎は私みたいな小さな胸が好きなのよ」
比「眞一郎君はロリコンじゃない!あの日、着替えを覗いたのは私の身体に興味があるからだよね?」
 眞「だ、だからあれは事故で覗いたわけじゃ…」
愛「何言ってるの?バスケばっかりしてて筋肉でゴツゴツのくせに!」
比「ムキィー!アナタは野伏君の彼女でしょ!?眞一郎君と関係ないじゃない!!」
乃「あなただってお兄ちゃんの彼女でしょう」
 眞「まぁまぁ…みんな、落ち着いて…」

三人のエスカレートした感情の矛先が眞一郎に向けられる
眞一郎は、じりじりと壁際に追い込まれた
乃絵「眞一郎!私のために絵本を描いて!」
比呂美「眞一郎君!全部ちゃんとして!」
愛子「私のことも見てよ、お願いだよ!眞一郎!」


「……助けて…俺は……俺は……うぅ~」
「眞ちゃん、起きなさい」
母の声で目を覚ます
「……あれ?皆は?」
「何を寝ぼけてるの。今日は踊りの練習があるんでしょう?もう起きなさい」
慌てて隣を見る。もちろん比呂美の姿はそこになかった
―終―

6:名無しさん@ピンキー
08/05/25 20:52:21 HhF/Efdo
>>1 乙

っていうか、容量オーバーかよ、前スレ。

ここにきて新しい作家がうまれたのは喜ばしい。



7:名無しさん@ピンキー
08/05/25 20:53:26 IPyPdTwf
ちゃんとできなかったらこんなことになるぞ、という警告夢ですね。わかります

8:名無しさん@ピンキー
08/05/25 23:26:37 mPPPw5Co
スレ立て&うp乙

9:朋与男
08/05/25 23:50:10 /W0Upq0a
焦りました…… いや、マジで
「置いてかないで」気分を味わいましたよ、ホント

ともかくスレが継続されて良かったです
一日一話の凄い方、スレ立てとUP、乙でございます
それにしても書くのが早くて羨ましい

10:名無しさん@ピンキー
08/05/25 23:51:23 hQHLdtNK
乙です
おお
ttキャラは崩しが難しいのに良くここまで
乃絵、比呂美、愛子が損なわれてない

11:名無しさん@ピンキー
08/05/26 12:34:57 38nIADEf
乙です、
エロコメディとはまた違った作風ですね。
らしさを損なうことなく面白かったです。

12:高岡ルミの過去 1
08/05/26 20:50:54 MlN1fkKG
麦端高校の入学式、新入生たちは緊張した面持ちでパイプ椅子に座っている
その中に、高岡ルミの姿もあった
ルミはバスケットボールが大好きな少女だった
小学生のときに、友達の誘いでミニバスクラブに入って夢中になった
中学校もバスケ部に入って、三年間部活漬けの毎日を送っていた
そして高校でも、もちろんバスケ部に入るつもりだったが
残念なことに、麦端高校には女子バスケットボール部がなかった

他の部活に入ることも考えたが、諦めきれないルミは、自分たちで女子バスケ部を作ることにした
中学時代の友人や、バスケに興味がある同級生を探して、なんとか5人のメンバーを集めた
だが、肝心な顧問が見つからない
片っ端から教師に声をかけてみたが、既に他の部活の受け持っていたり
バスケに興味がなかったりと、なかなかいい返事はもらえなかった

そんなときに声をかけてきたのが、野球部の顧問を務める体育教師だった
同好会として毎日放課後30分だけ体育館を使わせてもらっていたルミたちに声をかける
「高岡、ちょっといいか?」
「はい。なんですか?」
「ちょっと生徒指導室まで来い」
「はい…」
ルミは他のメンバーを体育館に残し、生徒指導室へ向かった
「入れ」
「はい」
「…お前、バスケ部を作りたいそうだな」
「はい。でも顧問の先生が見つからなくて…」
「どうだ?俺の野球部にマネージャーとして入らないか?」
「…え?…誘ってくれるのは嬉しいですけど、私はバスケがしたいので…」
「そうか。残念だなぁ」
「すみません」
「じゃあ、顧問がいなくても部活を立ち上げることはできる…ってことは知ってるか?」
「え?本当ですか!」
「あぁ、本当だ。俺が推薦すれば、な」
この体育教師は学校内でも強い権力を持っている
この男から校長や教頭に推薦すれば、部活として認められるだろう
「お願いします!私たち、もっと練習したいんです。試合だって…」
「わかったわかった。だけどな、顧問がいないと、その分部長の責任が重くなるんだぞ?」
「はい!私が責任をもって部長を務めます!」
「そうか…じゃあ見せてもらおうか。高岡の決心を…」

13:高岡ルミの過去 2
08/05/26 20:51:28 MlN1fkKG
男は席を立ち、ルミの後ろに立って肩に手を置く
そのまま両手を滑らせ、体操服の上から胸を触りはじめた
「…やめてください」
「俺の言うとおりにしていれば、バスケ部を作らせてやる」
「…でも……嫌っ…」
男の手を剥がすように抵抗してみるが、少女と男では力の差がありすぎる
「バスケ、やりたいんだろ?」
手の動きは大きくなっていき、小さな胸を大胆に揉みほぐす
体をくねらせて抵抗していたルミだが、徐々にその力が抜けてくる
それは諦めなのか、それとも受け入れる決心ができたのか…自分でもわからない
体操服を捲り上げ、ブラジャーのホックを外すと、小ぶりながら形の良い乳房が露になる
「先生…お願いします…やめてください…!」
男はルミの哀願を無視して、机の上に押し倒すとハーフパンツとショーツを脱がせ
足を開かせて、初々しい性器に顔を埋める
鼻をつく思春期の匂い。それは男の理性を崩壊させる
舌を割れ目に当てて、舐め上げる。下から上へ、何度も何度も…
まるで変な生き物が、大切な部分を這い回るような感触
「うっ…んっ…んん……いやぁ……」
気持ちの悪い感触に身震いしながらも、ルミの意思に反して、膣は潤い始める
身体はこれから強姦されることを悟り、自己防衛のために分泌液を出した

「高岡、お前初めてか?」
「……は、はい…だからもう許してください…」
「痛いけど我慢しろよ」
いつの間にか下半身を露出している男、そのペニスが入り口に当てられる
「嫌ぁ!やめて!先生!誰か!誰か助けて!」
恥を忍んで助けを求める。純潔を奪われるくらいなら、もう誰に見られたってかまわない
しかし、この生徒指導室は三階の一番遠い教室で
ほとんどの生徒が帰ってしまったこの時間帯では、その声は誰にも届くことはなかった
ルミの抵抗を腕力で抑え込み、男はペニスを挿入する
薄い膜が最後の抵抗をみせるが、それも強引に破られてしまう
「ぐっ、痛っ!痛い痛い!イヤ!抜いて!痛い!!」
破瓜の痛みに大声をあげる。その声はキスで無理やり押さえ込まれる
「んんんん!ゥ~~!」
処女と同時に、ファーストキスも奪われる
高校に入ったら、バスケを頑張って、恋愛もしたい…ルミの小さな願いだった
憧れだったファーストキス、想像しては頬を赤らめた初体験…
どっちもこの男に、無理やり奪われてしまった

14:高岡ルミの過去 3
08/05/26 20:53:18 MlN1fkKG
獣のように乱暴に腰を振る男
その下でルミは、放心状態で天井見つめ、揺らされていた
「あ…ぁ…は…っ…」
半開きになった口からは、呟くような声が漏れる
やがて男の動きは、一瞬激しさを増したかと思うとピタリと止まり、ブルブルッと体を震わせた
ルミの中に生温かいものが放たれる

「ルミ~、遅いよ~」
「先生と何の話してたの?」
体育館に戻ると、みんなが心配そうに駆け寄ってきた
「女子バスケ部を、作ってくれるって……」
「本当!?」
「やったじゃん!」
「これで試合もできるね!」
仲間の笑顔に囲まれながら歩く帰り道
ズキンと響く下腹部の痛みが、レイプされた事実を突きつける
その痛みを忘れるように、ルミはキャプテンとして笑顔を作り明るくふるまった
「みんな、最高のチームにしようね!」
「オォー!」
―終―

15:名無しさん@ピンキー
08/05/26 22:18:27 dZwtkbDv
キャプテン・・・orz

16:名無しさん@ピンキー
08/05/26 23:58:16 4cU4n6fv

出だし読んでエロにならないかと思ったら
こうきたか…

17:名無しさん@ピンキー
08/05/27 00:26:18 sKQtMiLv
けしからん。


・・・と思いながらもおっきする息子は実に正直だ(w


18:名無しさん@ピンキー
08/05/27 10:58:53 aCFqJ96i
>>12
乙です
高岡キャプテンが、なってことだ。
参りました。

19:名無しさん@ピンキー
08/05/27 13:32:33 YtZypcTY
比呂美と眞一郎の初体験SSあったっけ・・・?

20:名無しさん@ピンキー
08/05/27 16:51:46 r0sXlFN9
>>19
SS投下なら、気にしなくていいよ
何でもバッチコイ!

21:名無しさん@ピンキー
08/05/27 21:34:20 zOxs9H9I
エロければ乃絵レイプでも比呂美輪姦でもばっちこい!

22:シアワセナキモチ 1
08/05/27 22:59:05 s2Rm6nk3
ピリリリリ…ピリリリリ…
夜の九時、三代吉のケータイが鳴る
部屋でヘッドフォンをつけて音楽を聴いていた三代吉は、着信音に少し送れて気づく
画面には【安藤愛子】の文字
「もしもーし」
「三代吉?」
「愛ちゃん、どうしたの?」
「あのね…あ、明日、店に来てくれないかな…」
「明日?明日は定休日じゃ…」
「うん。三代吉に話があって…」
「今じゃダメな話?」
「うん…明日、ちゃんと話したいの」
「…わかった」
電話を切った後、三代吉の脳裏で嫌な記憶がフラッシュバックする
眞一郎に応援してもらって告白した神社…
毎日のように食べた今川焼きの味…
デートで行ったパボーレ…
紫色のセーター…
ぶんぶんと頭を振って、過去の記憶を振り切ろうとする

翌日の放課後、三代吉は自転車に乗り、愛子の店を目指して走った
夕方の5時だと約束していたのに、もう30分も遅れてしまっている
しかも天気予報を裏切って、雨まで降ってきた
「愛ちゃん!ゴメン!遅れちゃって…」
「三代吉…気にしないで、私も今来たところだからさ」
店の前で待っていた愛子は笑ってみせるが、ずいぶんと雨に濡れていた
「とりあえず入ろうよ」
シャッターを開け、店の中に入る
内側から扉を閉めると、いつもの店内が二人だけの空間になる

「まいったな~、急に降ってきたから傘なんか持ってなくてさ~、ハハハ」
「うん…」
愛子の表情は固い。三代吉は嫌な予感がした
『まさか今日こそ完全にフラれるのか?もう店にも来ないでなんて言われたら…立ち直れねぇよ…』
薄暗い店の中、沈黙が二人を包む。普段は陽気な三代吉も、何も言葉が浮かんでこない

23:シアワセナキモチ 2
08/05/27 22:59:56 s2Rm6nk3
沈黙を破ったのは愛子だった
「あのね…昨日言ってた“話”っていうのは…」
「うん…」
「三代吉にちゃんと謝らなきゃと思って…」
「…え?」
「私、卑怯で最低だった…。三代吉と付き合えば眞一郎に会えると思って…」
「…」
「三代吉を…利用してしまって…傷つけてしまって…」
感情をコントロールできなくなり、愛子は泣き出してしまう
「ハハハ…そんな昔のことはもういいじゃん。俺は気にしてないし、だから愛ちゃんもさ…」
「三代吉…ゴメンね、本当にゴメン…」
「もういいって。愛ちゃんが謝ってくれて、俺嬉しいよ」
愛子は嗚咽で喋ることができなくなった
三代吉はこんなときどうしていいのかわからずオロオロしてしまう
悩んだあげく、思い切って勇気を出して、おそるおそる頭を撫でる
これが正しい選択なのかはわからない
でも泣いている愛子が目の前にいるのに、何もしないというのは耐えられない

あれからどれくらいの時間が経っただろうか
落ち着きを取り戻した愛子が、涙を拭いた
「もうひとつ、話あるの…」
「何?」
「こんなこと、今さら言うのはズルイと思うけど…………三代吉が好き」
「……!?」
「私、三代吉が好きなの。…今度は嘘じゃない」
「…お、俺も…。ずっとその言葉が聞きたかったんだ…俺、ずっと愛ちゃんしか見えてなかったから」
遠回りもしたけれど、やっと三代吉の真心が届いた瞬間だった

再びの沈黙…しかし先ほどのような重い空気ではない
“照れくささ”から来る、幸せな沈黙だった
「三代吉…寒いね…」
「愛ちゃん、雨の中待っててくれたから…ちょっと待って」
三代吉はポケットの中から、くしゃくしゃのハンカチを取り出し、愛子を拭く
だが愛子は少し不満そうだ
「まだ…寒いなぁ…」
「暖房つけようか?」
「ううん。つけない」
「?」
「寒いなぁ…温めてほしいなぁ…」
やっと三代吉は、愛子の言っている意味を理解する
「…これでいい?」
愛子をギュッと抱き寄せる
「うん♪でも…まだちょっと寒い」
腕にもう少し力を入れてみる
「もう寒くない♪」

24:シアワセナキモチ 3
08/05/27 23:00:35 s2Rm6nk3
心臓の音が聞こえそうな距離。こんなに二人が近づいたことはない
雨に濡れた制服を通して、互いの体温が伝わる
愛子は潤んだ目で三代吉を見上げた
「三代吉…キス…して」
そう言って、静かに目を閉じる
抱きしめあったまま、震える唇を重ね合う
「チュッ……えへへ♪」
「そんなにじーっと見るなよ…恥ずかしいだろ」
「もう一回♪」
「…チュ」
「もう一回…」
「ちゅっ」
「もう一回…」
何度も繰り返しキスをねだる愛子。何回してもまた欲しくなる
好きな人と交わすキスには不思議な力があるのかもしれない
何度目かのキスで、愛子が三代吉の唇に吸い付いた
「んふ…ちゅっ…ちゅる…」
最初は驚いた三代吉も、愛子の意図を理解して、受け入れる
「ちゅ…ちゅるっ…ん……ちゅぱ…」
互いの舌が絡み合い、抱きしめあう腕にも力が入る
痛いほどに二つの体がくっつく
「ん……ちゅ…ちゅぱ……んんっ!?」
愛子を抱きしめていた三代吉の右手が、背中から腰をなぞり
ミニスカートの上からお尻を撫でると、一瞬ビクッと体が強張る
「…嫌?」
「ううん。ビックリしただけ…。もっと触って」
円を描くように愛子のお尻を撫で、やがてスカートの中へ進入していく
「キス、やめないで…」
切ない表情でキスを求めるその目は、溶けてしまいそうなくらいトロンとしていた

「ん…んん…ふぅ…ちゅ……」
深いキスを交わしながらも、三代吉の手は愛子の下半身を這い回る
お尻から、足へ、内ももへ…撫でる場所が変わるたび
予測できない手の動きに愛子が敏感に反応する
そして、その手はついに前からスカートの中に滑りこんだ
ツルツルした生地の上から、指がクレバスに沿って往復する
指の腹で擦るように、爪の先で引っかくように、敏感な部分に刺激を与える
愛子は押し寄せる波を、少しでも声にして逃がそうとするが
キスで塞がれているため、うまく出すことができない
「ん…ちゅっ…ちゅるっ…んん!…はぁ…み、みよき…ひゃん!」
逃げ場を失った快楽は、あっという間に身体中を満たしていく
大きく渦を巻く気持ちよさが、今にもダムを壊してしまいそうだ
膝がカクカクと震えて、足に力が入らない
なんとか立っていられるのは、三代吉に抱かれているおかげだろう
「んん!みよきち…わたし、わたし、変になるっ…壊れちゃ…」
それでも三代吉は指を動きを止めようとはしない
キスを解くと、愛子の耳元で囁いた
「壊れちゃえ…」
囁いた口から伸びた舌が、耳をペロッと舐めた瞬間
愛子の頭の中で強烈な閃光が走った
崩壊したダムから溢れ出た快楽に、心も体も流されていく
「あっ!…ダメ…い、いく…イク!…やだよ…ぃや、イクッ!」
全身がガクガクと痙攣したかと思うと、足から完全に力が抜け倒れそうになる
三代吉が慌てて受け止めるが、へなへなとその場にしゃがみこんでしまった
愛子は、赤く染まった顔や潤んだ瞳を隠すように俯いたまま、乱れきった息を整えた

25:シアワセナキモチ 4
08/05/27 23:01:24 s2Rm6nk3
「はぁはぁ……」
「ハハハ、ごめん。ちょっと調子に乗りすぎたかな」
「三代吉ばっかりズルイよ…私も…」
愛子は三代吉の肩を押すようにして、カウンター席に座らせ、膝立ちになる
「愛子?」
「気持ちよくしてあげる…」
不慣れな手つきでベルトを外し、ペニスを取り出すと、何の躊躇いもなく先端にキスをした
「ちゅ」
「うぅ…」
キスと同時に、三代吉は情けない声を漏らしてしまう
「痛い?」
「大丈夫。そのまま、続けて」
「うん。……ちゅ…ちゅ…ちゅっ」
先端、裏筋、横から…丁寧に一通りキスをすると
今度は先端部分を口に含む。体験したことのない温かさがペニスを包んだ
雨で濡れた愛子のブラウスは透けていて、ピンクに黒い水玉模様のブラジャーが見えている
それが視覚的にも三代吉を興奮させる
「…ん…ん…んんっ…」
少し引いて、さっきより奥まで、少し引いて、さっきより奥まで…
繰り返しながら、ゆっくりと奥のほうまで銜え込んでいく
頭を前後に動かし、口で擦るように刺激を与える
唾液のぬるぬる感も重なって、三代吉はあっという間に絶頂へ導かれた
「愛子…俺、このまま出したい…」
愛子はフェラチオを続けたまま、上目遣いで小さく頷く
「んっ…んっ…んっ…ちゅぽっ…じゅぱっ…」
雨音と、淫らな水音だけが、薄暗い店内に響いている
「ヤバイ…もうイキそう…出るッ…愛子!」
「じゅぼ…じゅぼっ…ちゅぱっ……んんっ!」
柔らかな口の中で、三代吉は溜まったものを思い切り吐き出す
愛子はそれをしっかりと受け止め
全てが出し尽くされたのを確認すると、尿道に残ったものを吸い出しながら口を離した
「ハァハァ……あ、ティッシュ…ちょっと待って」
「ん~!ん~!」
ティッシュを取り出そうとする三代吉を、愛子が何か言いたげに制止する
口内のものが零れ落ちないように、顔を上に向けると…
「ゴクッ……コク……ゴクン」
まるでミルクを飲む猫のようだった。喉を鳴らしながら三回に分けて飲み込んで、笑顔を見せる
「もったいないから飲んじゃった♪」


「これ、遅くなりすぎちゃったけど…」
「マジ?俺に?…くぅ~!ついにやったぞー!」
手提げ袋から取り出した手編みのセーター見て、大はしゃぎする三代吉
「まったく、大げさだなぁ」
その姿を見て、愛子も幸せな気持ちになる
自分を想ってくれる人がいる幸せ、気持ちが通じ合う幸せ
「私、世界一の幸せ者なのかも…」
「ん?何か言ったか?」
「ううん、何でもない!」
―終―

26:名無しさん@ピンキー
08/05/28 01:54:48 o1dAdR0T
なんか急に勢いが出てきた


27:名無しさん@ピンキー
08/05/28 05:18:06 ++cmNIuz
おお、愛ちゃんだあああああああ

28:名無しさん@ピンキー
08/05/28 17:54:01 SavhZ15S
ごめんみんな!ほんとごめん!
URLリンク(neo.oheya.to)
URLリンク(neo.oheya.to)
URLリンク(neo.oheya.to)
URLリンク(neo.oheya.to)
URLリンク(neo.oheya.to)
コレの要塞を教えてくださいorz

29:朋与男
08/05/28 18:13:27 sEsX6yJ9
ここじゃないでしょうか?

URLリンク(ffact.blog25.fc2.com)

なんか今日発表の新作が、「比呂美の好奇心」がモチーフっぽいんですよね
一日一話さん、注目されてて羨ましいです
あ、今日の分も期待して待ってますよ

30:名無しさん@ピンキー
08/05/28 18:17:16 z7UVn3jo
マルチポストして聞きまくってるやつなんか教えなくていいのに

31:名無しさん@ピンキー
08/05/28 18:30:51 SavhZ15S
>>29
教えてくれてありがとうです!しかも朋与男さんになんてなんか光栄です・・or2

この絵がツボってしまってましてねー

>>30
ご、ごめんよ・・・tt系の住んでいるスレがココと朋与スレだけだったのだけど
朋与スレ落ちゃって・・・(´Д⊂
きいたのはココだけなんです・・・

32:一日一話
08/05/28 20:11:35 bfgntMLA
>>29
本当ですね。イメージしていた光景とそっくりで驚きました
もし「比呂美の好奇心」がモチーフに選ばれたのなら、とても嬉しいことです
僕は絵が描けないのでこの絵師さんを含め、絵が描ける人は尊敬します
そして、長編が書ける朋与男さんも本当に尊敬しています。


さて、偉そうに宣言した“一日一話”ですが、厳しくなってまいりました(笑)
ストックが減ってきています
いずれUPできない日が来るかもしれませんがお許しください。

今日は、高岡キャプテンの続編です
ちなみに明日は、比呂美×眞一郎の話です

33:高岡ルミの現在 1
08/05/28 20:13:10 bfgntMLA
※この話は「高岡ルミの過去」の続編です


湯浅比呂美がバイク事故を起こした
正確には、事故を起こしたバイクの後ろに乗っていた…と言ったほうが正しいかもしれない
どこから流れたのか、その噂は学校全体に広がっていた
昼休み、女子バスケ部キャプテンの高岡ルミは比呂美の元を訪れる
「比呂美、ちょっといいかな」
「キャプテン…ご迷惑をおかけしました」
「噂は本当なの?まぁ、私たちはいいんだけど…」
「わかってます。バスケ部にはこれ以上迷惑をかけません」
「ごめんね、何もできなくて…」
「そんな…いいんです、これは私の責任だから」
「………待ってるから」
「え?」
「みんな比呂美のことを待ってるからね。比呂美がいないオフェンスは頼りないからさ」
ルミは笑って比呂美を励ます
最近、比呂美の様子がおかしいことには気づいていた
そして何もできなかった無力な自分にも責任があるとルミは感じていた
「ありがとうございます…」
比呂美は仲間の温かさに触れ、目を潤ませた

放課後の体育館、黒部朋与が高岡ルミに詰め寄っている
「高岡キャプテン!どうして比呂美を帰したんですか?」
「比呂美だって昨日の今日なのに、いつも通り練習できるわけないじゃん」
「そんな!もしこのまま退部するようなことになったら!!」
「朋与、あんたも今日は帰っていいよ」
「えっ?」
「比呂美のそばにいてあげな。一番仲がイイのはあんたでしょ?」
「…はい!ありがとうございます!」


「おらおら~!もっとパス回し早く!」
「ボールを取ったら味方を見て!もっと声をかけあおう!」
ルミは大きな声で部員たちに指示を出す
「高岡も随分とキャプテンらしくなってきたなぁ」
気がつくと後ろにあの男が立っていた
ルミの純潔を奪った体育教師。その卑猥な視線は、恐怖心でルミを金縛りにする

「…何の用ですか?」
「お前のとこの一年生エースがやっちまったらしいじゃないか」
「その件については、まだ詳しいことはわかっていません」
「バイク事故かぁ~、湯浅個人は停学だろうが、バスケ部はどうなるのかねぇ」
「…どういう意味ですか」
男の言葉が何を意味するのか、ルミは既にわかっていた
この汗臭い野球部の部室に連れこられたときから…

34:高岡ルミの現在 2
08/05/28 20:14:13 bfgntMLA
「グッ…ウグッ…んんッ…んぐっ…んんん…」
ソックスとバスケットシューズだけを残して
生まれたままの姿にされたルミは、男の前で跪かされ
怒張した男根を小さな口にねじ込まれていた
「ンンン~!!う…んんっ…んっ…んっ…」
口の中いっぱいに広がる悪臭、無理やり犯される屈辱
なんとか口から吐き出そうと抵抗してみるが
後頭部を押さえられ、逃げることは許されなかった
男は快楽のまま、もっと奥へ、もっと激しく突き入れる
喉を突かれ、嘔吐感を催して胸が苦しくなる。ルミの目からは大粒の涙がこぼれた
「高岡、そろそろ…だ、出すぞ!」
喉の奥まで入ったまま、それは何度も跳ね上がった
大きく脈を打つたびに、ドロッとした精液が気管に入りそうになる
やっと解放されたルミは、苦しそうに咳き込みながら、出されたものを床へ吐き出した
「ゲホッ!ゴホゴホッ!ゲホ!…ハァハァハァ…ケホッ…」
涙を拭いながら、息を整える
『苦しかった。だけどもう終わったんだ…』
やっと苦痛から解放されると思ったのも束の間、服を着ようとするルミの腕を男が掴む

「まだ終わりじゃないぞ。立て!」
男は乱暴に腕を引っ張って立たせると、壁に手をつけさせ
腰を掴んで臀部を引き寄せる。陵辱はまだ終わってなかったのだ
先ほど射精したばかりの男根は、再び天を向いている
中年男のどこにこんな精力があるのだろうか…
「しっかり立て、背中を落として、尻を突き出せ」
ルミが命じられた通りの体勢を取ると、男は後ろからねじ込んだ
男子の汗の匂いが充満する野球部の部室で、後ろから犯される少女
少女の泣き声に似た喘ぎと、男の荒い息遣い、そして“パンパン”と肉がぶつかる音が響く
「もう…やめて、ください…わ、わたし…あ…」
「最初はキツいだけだったが、だいぶ馴染んできたな。どうだ?高岡も気持ちいいだろう?ん?」
腰を叩きつけながら、男が聞く
もちろん気持ちよくなどない。ただ苦痛なだけ。ただ早く終わってほしいだけ…
しかし中を擦られるたびに、身体の奥がジンジンと熱くなるのは何故だろう
これは気持ちよさではないと強く否定しながらも、身体はそれを否定できずにいた
「んっ…ヤッ…あっ…あっあっ…あん…」
「このまま中に出すぞ!」
腰の動きと共に、リズムも速くなっていく。何度か力強く腰を打ちつけ、男は果てた
「嫌っ…やだ…イヤッ……わ、わた、し…もう…いっ…ああぁ~!」


あれから一週間、比呂美の停学処分も解けて、バスケ部はまた全員での練習を再開した
停学の間に何かあったのだろうか、比呂美の表情はとても明るく
心配していたルミや朋与は胸をなでおろした
練習後、更衣室で着替えながら部員たちが恋愛話で盛り上がる
「えぇ~!アンタ彼氏できたの?相手は誰?」
「えへへ~、男子バスケ部の一年生」
「マジ?年下じゃん!」
興味なさそうに、黙々と着替えるルミに朋与が声をかけた
「キャプテンは彼氏いないんですか?」
「そういえば、ルミの恋バナって聞いたことないよね」
「コワイから誰も近寄らないのかも(笑)」
「聞かせてくださいよ、キャプテン」
皆の言葉に悪気などない、だが心が押し潰されそうに辛かった

ヨ ゴ レ タ ワ タ シ ハ レ ン ア イ ナ ン テ デ キ ナ イ

「…私の彼氏?バスケに決まってんじゃん!」
―終―

35:名無しさん@ピンキー
08/05/28 20:16:56 bfgntMLA
体育館で朋与と高岡キャプテンが言い争う(?)シーンは原作にありましたよね
セリフが違うと思いますが、勘弁してください

36:名無しさん@ピンキー
08/05/28 20:59:18 YupYRI10
>>32
乙です。
高岡キャプテンいじめますね~。

>>いずれUPできない日が来るかもしれませんがお許しください。
毎日新作が読めるのは嬉しいのですが、正直言ってそっちの方がが残念です。
ので、もっとゆっくりしてもいいのですよ。

37:名無しさん@ピンキー
08/05/28 21:27:42 7ZCTXD32
>>32
乙です。
高岡ルミの受難シリーズですな
このまま他の部員も巻き込みかねない勢い、果たして高岡キャプテンのラブラブHは来るのか?
ってコメント入れたいねですねwオイ
次は比呂美×眞一郎がクル━━(゚∀゚)━━!
けど>>36さんが言ってるようにマイペースでもいいですよ。

38:名無しさん@ピンキー
08/05/29 08:30:23 uQIy/47N
>>19です、自分に文才が無いのを思い知らされました
眞一郎はチキンというかドライなのか、空気読める子どちらにするか悩んでます

39:名無しさん@ピンキー
08/05/29 10:16:42 uQIy/47N
比呂美の部屋ってベッド・・・・だったっけ?

40:名無しさん@ピンキー
08/05/29 10:49:36 ywHKtNEj
>>38
空気を読もうとして読み切れない子かな。


>>39
仲上家でですか。
布団だと思います。
アパートは、ロフトで布団です。

41:名無しさん@ピンキー
08/05/29 10:52:38 uQIy/47N
書きたいことに表現力がおいつかないorz

書いている文だけでも投下しますか?

42:見知らぬ天井 1
08/05/29 11:34:44 uQIy/47N
ジリリリリリリリリ
聞き慣れない目覚ましのベルで眞一郎は目覚めた。
「ここはどこだ?」
見上げた天井は記憶に無い場所…
そして、軽快に朝餉を用意する音が聞こえてくる
「おはよう。眞一郎君♪」
比呂美の声、そして何も来ていない自分
シーツに残されている確かな印

『『あれは夢じゃなかったんだ』』

昨晩の出来事が思い出されてくる
竹林での抱擁、告白、そして…

43:見知らぬ天井 2
08/05/29 11:35:14 uQIy/47N
冷めていたシチューを暖め、夕食を取った後
2人は何を語るのでもなく肩を寄せ合っていた
ただそれだけの事なのに、比呂美の心は温かさに満たされてた
しかし、それを打ち壊すかのように
「そろそろ、帰るよ」
「え・・・・?」
「遅くなったら母さん心配するし、比呂美にも悪いからさ」
てきぱきと身支度を整え帰る準備をする眞一郎
それを比呂美はあっけに取られて眺めていた
「それじゃ、また来るよ」
比呂美の部屋を出ようとする眞一郎
不意に袖を引かれ、振り返ると
捨てられた猫のような顔をした比呂美が袖を掴んでいた
「行かないで、お願い」
「でも・・・」
言い澱んでいるうちに比呂美が眞一郎に抱きつく
急接近する2人の距離、顔、唇
眞一郎が動けないまま
比呂美の瞼が閉じ、そして自然と合わさる唇
「ん・・・・・」
最初は触れるように、そして徐々に熱く
なめらかで生暖かい舌が絡みあい、
息が続かなくなりお互いが距離を取った時にはもう口の周りは唾液でべとべとになっていた

44:見知らぬ天井 3
08/05/29 11:35:40 uQIy/47N
眞一郎の手を取り自分の胸に押し当てる比呂美
『思ったよりもずっと大きい、そして柔らかい』
「こんなにどきどきしてるの」
比呂美の鼓動が眞一郎に伝わってくる、物凄く早い
自然と再度のキス、さっきよりも激しくそして熱く
胸に押し当てられた眞一郎の手がおそるおそる比呂美の胸をまさぐる
最初はビクっとしたもののされるがままになっていく
どんどん息が荒くなっていく2人、
眞一郎の手は止まらず動きが激しくなり、比呂美の胸を揉みしだく
服の上からでさえわかるぐらい硬くなっている比呂美の乳首を探し当てると
執拗に触り始めた
「あ・・・・はぁ・・・・ん・・・・・」
比呂美の顔が紅潮し、腰が砕けて唇が離れると
眞一郎ももう止まらなくなっていた
「比呂美・・・いいのか?」
もう声が出なくなっている比呂美は息が荒いまま黙って頷いた
腰が砕けても、そのまましがみついている比呂美をお姫様だっこでロフトの布団へ連れて行く
『軽いな』眞一郎はそう思った

45:見知らぬ天井 4
08/05/29 11:36:23 uQIy/47N
ベッドに比呂美を横たえ、服のボタンを外すと
想像以上にふくよかな、そして形のいい胸が目に入ってくる
初めて間近で見る比呂美の素肌
質素ではあるが品のいいブラジャー
「恥ずかしいから見つめないで・・・・」
言われて思わず視線を外した眞一郎を下から比呂美が抱きしめ
今度は最初から舌を絡ませるキスをする
眞一郎の手は比呂美を胸をまさぐり、ブラジャーの中に手が差し込まれる
痛いくらい自己主張し硬くなっている乳首を撫でたり摘んだりする度に
比呂美の体がビクっと反応する

『これ、どうやって外せばいいんだ・・・・・・??』

そうしている内に邪魔になってきたブラジャーを外そうとして
眞一郎が手間取っているのに気付いた比呂美が体を浮かせ
フックだけを自分で外す
息継ぎするように唇が離れる
眞一郎は比呂美をそのまま脱がせようとするが拒まれる
「お風呂に入りたい・・・・」
「そんなこと構わない」
「汚いよ、シャワーだけでも」
「そのままの比呂美がいいんだ」
「自分で脱ぐから向こう向いてて」
黙って頷き、反対側を向く眞一郎

46:名無しさん@ピンキー
08/05/29 11:36:58 uQIy/47N
まだ半分も書けていないかもしれないですが、一端ここまで

47:名無しさん@ピンキー
08/05/29 13:49:06 uQIy/47N
反応が無い不安が・・・・続き書いていますが
こんな感じでいいんですか?

48:名無しさん@ピンキー
08/05/29 13:57:54 UQlnifUg
いいよいいよー
平日の昼間だからこんなもんだよ

49:名無しさん@ピンキー
08/05/29 14:11:44 uQIy/47N
どんどん尺が長くなるw
今日中に仕上げきれないかも

50:見知らぬ天井 5
08/05/29 14:21:37 uQIy/47N
自分も服を着たままだということに気付き、乱雑に服を脱ぎ捨てる
これからの期待にパンパンに膨らんだ陰茎を覆うパンツだけは
さすがに脱ぐのが躊躇われ、悩んでいると後ろから
暖かい二つの大きな塊が押し付けられた
「どうしたの?」
「え、いや・・・・」
口篭る眞一郎と、その理由に気付いた比呂美は
顔が真っ赤になるが
「もうこっち向いてもいいよ」
と言い、眞一郎を振り返らせる
「綺麗だ・・・」
思わず感想が口に出てしまう
白い透き通る肌、大きいが形のいい乳房、
その頂上で小さいながらも硬くなっている乳首
くびれた腰、翳りの薄い陰毛、すらっとした足
吸い込まれるように眞一郎は比呂美をベッドを押し倒し
先ほどの続きを始める
間近で見る乳首は乳輪が小さく、ほんのりとピンク色をしている
たわわに実ったに乳房に手を添えて、壊れ物を触るかのように
揉み始めると比呂美が押し殺したように声を出し始めた
その声に興奮した眞一郎は徐々に激しく乳房を愛撫する
痛々しいほどに硬くなった乳首を誘われるように口に含み吸い上げると
眞一郎を想いながら自分を慰めていた時とは比べ物にならない快感が比呂美を軽い絶頂へと導いた
体が跳ね上がり、クタっとなった比呂美を更に責める眞一郎

51:見知らぬ天井 6
08/05/29 14:22:04 uQIy/47N
乳首を口でもてあそびながら、眞一郎の手は徐々に下半身へ撫でるように下りていく
やがて、洪水のようにびしゃびしゃになった膣口を探し当てると
溢れ出た愛液を掬い上げ、小さいながらも勃起しているクリトリスを撫で上げた
「!!!!!!!」
体を駆け抜ける快感に比呂美は声にならない叫びを上げる
快感に悶える間、いつのまにか眞一郎の顔は比呂美の股間を捕らえていた
「いや・・・恥ずかしいから見ないで・・・」
「綺麗だよ比呂美、それにすごく濡れてる」
「いや・・・」
見られていても愛液はどんどん沸いて来て、お尻のほうにまでしたたり始めていた
『どんな味がするんだろう』
チュプッ・・・眞一郎は興味を抑えきれず膣口へ口を付ける
「だめ!汚い!お風呂にも入ってないのに」
少しアンモニアぽい臭いはしたが気になるほどではない
それよりも女としての匂いに眞一郎は酔っていた
「全然汚くなんか無いよ」
そういいつつ若干酸味のある愛液を吸い上げ、舌を膣口へ差し込む
「だめっていってるのに・・・・あ・・・」
責められるほど比呂美の抵抗は弱弱しくなりやがて止まってしまう
『ここを吸ったらどうなるんだろう』
眞一郎の興味はやがてクリトリスへと移っていく
チュッと吸い上げると比呂美の体が一段と強く跳ね上がった
息も絶え絶えに
「そこはダメ・・・やめて・・・・おかしくなっちゃう・・・・」
しかし、眞一郎は無言でクリトリスをなぶり続る
そして軽く歯先で挟んだ瞬間、比呂美の頭の中が一瞬真っ白になり絶頂を向えてしまう
比呂美は泣きそうな声で
「やめてってお願いしたのに・・・・」
「気持よくなかった・・・?」
「そんなことないけど・・・・いじわる」

52:見知らぬ天井 7
08/05/29 14:22:45 uQIy/47N
平静を装ってはいたが眞一郎も限界だった
カウパーでパンツの前がびしゃびしゃになっている
「比呂美、そろそろいいか・・・?」
「うん・・・・・」
しかし、ここで重大なミスに気が付く
アレが無いのだ、スキンが
「比呂美ごめん・・・・・用意してくるのを忘れた」
「眞一郎君、今日はそのままでいいよ」
「でも、出来ちゃったらまずいよ」
「大丈夫、今日は安全な日だから。それに今日だけはそのままを感じたいの、ね?」
「わかった」
そして、最後の一枚を脱ぎ捨てた眞一郎の陰茎を見て比呂美に不安が走る
『あんなに大きなものが本当に入るの・・・・?』
しかし、今更引き下がれない。引き下がるわけには行かない
今日の機会を逃す事の方が怖くなり覚悟を決める
「いくよ・・・」
来る・・・と、思ったがなかなか入ってこない
クリトリスの辺りに当たるもののそのままずり上がってしまっている
段々あせってきているのがわかる、眞一郎の不安そうな顔に余裕がなくなっているのが感じられた
『お互い初めてだから仕方ないよね』
逆に比呂美には余裕が生まれてきていた、一生懸命な眞一郎がかわいく見えてきのだ
「もう少し下、そうもう少しだけ下に。落ち着いて、私は逃げないから」
目と目が合う、比呂美が上体を起こして眞一郎に軽くキスする
「頑張ってね、未来の旦那様♪」
眞一郎から焦りの表情が消え再度陰茎をあてがう
膣口に軽く亀頭が入ってくるのが分かる
「そう、そのまま」

53:見知らぬ天井 8 最後
08/05/29 15:08:35 uQIy/47N
入ってくる!そう思った瞬間、ドクッドクッと精液が溢れた
「あ・・・・・」
眞一郎の情けない声、意気消沈した顔
「比呂美ごめん・・・・出ちゃった」
何故だかとても眞一郎の顔がいとおしく見え、
比呂美は下から眞一郎の体をぎゅっと抱きしめた
その弾みでヌルっと陰茎が入って比呂美の体が強張った
痺れるような痛み、しかし精液が潤滑液になったせいかそれほど痛くは無い
「大丈夫、ちゃんと入ったよ」
「でも・・・・」
比呂美は眞一郎の首に手を回し、何か言いたそうな眞一郎の口をキスで塞ぐ
ピチャピチャと舌を絡ませるうちに一度は柔らかくなりかけた陰茎は硬さを取り戻す
「眞一郎君、好き」
この魔法の呪文で眞一郎は奮い立った
「でも、もう少しだけこのままで抱きしめて。眞一郎を感じたいの」
比呂美の膣内は熱く、包み込むように眞一郎の陰茎を締め付けた
自慰なんて比較にならない、このままずっと入れていたいくらい気持がいい
「比呂美・・・・気持ちよすぎる、また出ちゃいそうだ」
「いくらでも出していいよ。私はあなただけのものだから」
そろりそろりと抜いて、挿入する。奥がザラザラとして時々キュッと締まる
「比呂美大丈夫か?痛いのじゃないのか?」
「大丈夫、私も気持いいから気にしないで」
段々出し入れするスピードが上がってくる中
痛みとは別な感覚が生まれてきているのを比呂美は自覚した
「私・・・初めてなのに・・・こんなの・・・・」
「んんっ・・・はぁっ・・・あっ・・・ああっ・・・ああああ!!」
さっきと同じ頭の中が真っ白になる感覚の中
子宮口に熱いものが注ぎ込まれ、満たされるような絶頂が比呂美を包みこんだ

結局この後、2人は繋がったままもう2回交わり
疲れ果てて寝てしまう

「おはよう。眞一郎君♪」
「おはよう・・・比呂美・・・・!?」
朝餉を用意している比呂美を見て眞一郎は愕然とする
「比呂美・・・・エプロンの下くらい何かつけてくれよ・・・・」
「ごめん、まだ少しヒリヒリしてるの♪」

54:名無しさん@ピンキー
08/05/29 15:09:58 uQIy/47N
文才があれば途中お風呂場シーンも入れたかったのですが
限界なので、最後こんな感じで仕上げてみました

55:名無しさん@ピンキー
08/05/29 15:50:15 P3V5Vgsp
>>54
GJ
アニメ化希望w

56:名無しさん@ピンキー
08/05/29 16:00:03 uQIy/47N
処女作で処女を散らすとはこれいかに・・・・とか言ってる場合じゃないですね^^;
読み返すと視点が走り幅跳びしててわけわかめですね

57:名無しさん@ピンキー
08/05/29 16:18:04 M2c9Fhcc
エロイよあんたw
次の激しいお風呂場Hに期待!

58:名無しさん@ピンキー
08/05/29 20:13:02 t1q7ZJ9U
>>54

処女作ですか。すばらしいエロでした。
次回作も期待しちゃいます。

59:名無しさん@ピンキー
08/05/29 20:14:19 m/U01tMv
>>36-37
ありがとうございます
今後もマイペースで、できる限り続けていきたいと思います
皆さんがつけてくれるレスが何よりの励みです

まとめwikiの管理人様、いつもありがとうございます
この場を借りてお礼を言わせていただきます

それでは昨日の予告通り、今日は比呂美×眞一郎の話です

60:風邪のイタズラ 1
08/05/29 20:15:18 m/U01tMv
※比呂美と眞一郎が恋人になって数週間。初体験より前という設定です


眞一郎は大きな買い物袋を左手に持ち替えると、ポケットから合鍵を取り出した
カチャカチャ…ガチャン
玄関を開けると、二組の靴が並んでいた。一足は比呂美の靴、もう一足は…
「おっ、やっとカレシ様が来たか。それじゃ邪魔者は失礼するわね」
「ありがとう、朋与」
すれ違い様、朋与が声をかける
「まだ熱があるんだから、襲ったりしちゃダメよ(笑」
「…!!」
眞一郎は何か言い返そうとするが、うまく言葉が出てこなかった

比呂美はロフトではなく、カーペットに布団を敷いて寝ていた
頭がクラクラして、昇り降りするのが辛いのだろう
「やぁ…具合はどう?」
「午前中に病院へ行ってきた。おばさんがタクシー呼んでくれて、付き添ってくれたの」
「そうか…」
「やっぱり風邪なんだって。点滴してもらって、熱も下がったから大丈夫」
「治るまでは無理するなよ。…そうそう、スーパーで色々買ってきたんだ」
「ありがとう、眞一郎君」
袋の中からは、スポーツドリンク、フルーツゼリー、りんご、レトルトのお粥に、カップうどん
次々と色々なものが出てくる
比呂美のことを考えながら、あれもこれもと買い物カゴに入れていったので
財布の中は随分と寂しくなってしまった
「…何か食べたいものあるか?」
「りんごが食べたいな」
「よし、ちょっと待ってて」

61:風邪のイタズラ 2
08/05/29 20:15:59 m/U01tMv
眞一郎は包丁を片手に台所に立つと、馴れた手つきでりんごを切った
高校生の男子にしてはかなり器用な方だろう
ウサギの形をしたりんごが、皿の上に並べられていく
「お待たせ」
「ウサちゃんだ、可愛い♪」
比呂美の笑顔を見ることができて、眞一郎も満足そうだ
だが、比呂美はなぜか食べようとしない
「眞一郎君、わがまま言ってもいい?」
「何?気分悪いのか?」
「ううん。…あのね……食べさせてほしいの」
眞一郎は動揺した
いくら恋人同士になったとはいえ、付き合い始めてからはまだ日が浅く
こんなに甘えてくる比呂美は初めてなのだ
「し、仕方ないなぁ…はい…」
小さなフォークでりんごを刺して、比呂美の口元へもっていく
しかし比呂美はプイッと顔を向こう側へそらしてしまった
「口移しで食べさせて……」
「!?」
「……噛み潰してから…」
「!!!」
フォークからウサギが飛び跳ねた

『本当にいいのか…こんなことして…』
「しゃくしゃくしゃく…」
眞一郎は比呂美の枕元で、正座をしながらりんごを食べている
食べるといっても口の中でつぶすだけで、飲み込んではいけない
比呂美は相変わらず向こう側を向いていて、赤くなった耳だけが見えた
りんごを口に含んでいるせいで、喋ることはできない
咀嚼の音がしなくなったことに気づいた比呂美は、
眞一郎のほうに顔を向け、目を閉じてから、小さく口を開いた
キスを通して、ゆっくりとりんごを比呂美の口の中へ流し込む
「んっ…」
長いキス。舌を使って少しずつ渡されるりんご、それを受け取り、味わってから飲み込む
汗をかいて渇いた体に、りんごの甘さと愛情が染み込んでいく感じがした
「…うっ…ん……んー……ちゅっ」
ようやく一切れ分を食べ終える
照れている眞一郎とは対照的に、比呂美は満足そうな表情だ
「眞一郎君、もっと食べたい♪」
結局、比呂美はりんご一個分を全部食べてしまった

62:風邪のイタズラ 3
08/05/29 20:16:39 m/U01tMv
比呂美を直視できない眞一郎はふらふらと視線を泳がせる
その目に入ってきたのは、テーブルに置かれた雑誌だった
高校生の読者をメインとしたファッション雑誌、それを何気なくパラパラと眺めてみる
【特集:カレシを落とす20の法則☆】
【聞かせて!みんなの初エッチ】
思わずそのページで目が止まる
『比呂美もこういうの読むんだな…』
「眞一郎君…」
「な、何!?」
慌てて雑誌を閉じる
「汗で体がベトベトするから、着替えたい…」
「ごめん、すぐ外に出るから」
立ち上がろうとする眞一郎の手を掴む比呂美、その力は意外なほど強い
「眞一郎君が着替えさせて…」

「そ、それはさすがに…ちょっと」
「…私たち付き合ってるんだよね?」
「そうだけど…」
「だったら着替えを手伝うくらい、いいよね?」
「…」
「お願い」
「…わかった。手伝うだけな」
「ありがとう。そこのタンスの三段目に学校のジャージが入ってるの」
「……あった」
「あと一番上の小さな引き出しに…下着も入ってるから」
「…あ、あぁ」
言われた通り、一番上の小さな引き出しを開けると
中には小さく畳まれたカラフルなショーツが並べられていた
そんなものを見せられて、健全な男子が何も思わないはずがない
『変なこと考えるな、俺!あくまで着替えを手伝うだけなんだから!』
「…どれ?」
「どれでもいいよ。眞一郎君の好きなやつでいいから」
好きなやつ…と言われても、広げなければ形がわからない
たくさん並べられた丸い布の中から一枚を選べと言われても
何を基準にすればいいのか、眞一郎は困ってしまう
『あんまり派手なのを選んだら、スケベな奴だと思われかねない…
 これはどうだ?あ、これは前に見たことあるぞ』
「眞一郎君?」
「は、はい!」
比呂美の声に驚いて、慌てて手前にあった青と白の縞々のショーツを手に取り、引き出しを閉めた

掛け布団を取って、パジャマのボタンを上から順番に外していく
三つ目のボタンを外したとき、比呂美の白い乳房が露になる
「ブラ、してないんだ…」
「寝るときはしない子のほうが多いのよ」
「そうなのか…」
「眞一郎君のエッチ」
「…ごめん」
眞一郎は、上着を脱がせると用意したお湯にタオルを浸し、固く絞って比呂美に渡す
「眞一郎君が拭いて…」
背中から順番に体を拭いていく、前を拭くときは乳首に当てないように慎重に…
『手伝うだけって言ったのに、全部俺がやってるような気が…』
上半身をきれいにすると、体操服を着せる
いつも学校で着ているものだが、今は乳首が浮き出ていて艶かしい
「じゃあ俺、出とくから…」
再び部屋を出ようとする眞一郎、しかし比呂美が腕を掴んで逃がさない
「眞一郎君、まだ終わりじゃないでしょ…?」

63:風邪のイタズラ 4
08/05/29 20:17:51 m/U01tMv
パジャマのズボンに手をかけると、比呂美は脱がせやすいように腰を上げた
汗でぐっしょりと湿ったショーツも脱がせる
初めて見せる、比呂美の裸の下半身
綺麗に整えられた黒々としたヘアや、局部までもが丸見えになっている
積極的だった比呂美だが、眞一郎の視線を感じて手で隠してしまう
「じゃあ拭くから…」
「うん…」
太ももから爪先まで、丁寧に拭いていく
あまりに丁寧すぎて、比呂美はくすぐったさを感じてしまう
「ひゃ…」
「ごめん」
「ううん。ちょっとくすぐったい(笑」
どこまで拭こうかと迷ったが、結局大事な部分にタオルを当てることはなかった
「…腰、上げて」
新しいショーツを足首に通して穿かせる
「これ、眞一郎君が着替えを覗いたときのやつだね」
「あれは覗いたわけじゃないってば…」
「ふふふ」
まるで子供のように着替えさせてもらう比呂美
普段は真面目な優等生を、ここまで積極的にしたものはなんだろうか
『眞一郎君ってお行儀いいんだね……』


「おはよう、朋与」
「比呂美!もう風邪は治ったの?」
「うん、もう大丈夫。今日からバスケ部の練習にも行くから」
比呂美は眞一郎の机をチラッと見る。そこに眞一郎の姿はない
「仲上君なら今日は休みらしいよ」
「え?」
「風邪ひいちゃったんだってさ」
―終―

64:名無しさん@ピンキー
08/05/29 21:52:44 kaGRc1+1
なんだろう、凄くエロくて素晴らしいんだけど
爆笑が止まらないwww

65:名無しさん@ピンキー
08/05/29 22:35:03 9K6Vztvw
おいどうしたんだ、ここ2,3日神が光臨しているぞ

66:名無しさん@ピンキー
08/05/30 00:30:35 ybDSMObt
乙です
比呂美と眞一郎話が二話も来るとは
見知らぬ天井はこれが初SSなんですか?
いいじゃないですか
どんどん書いちゃってください

一日一話さん
あなたの引出しの多さにビックリ
陵辱を書きつつもホノボノHも書けるとは
羨ましい

67:名無しさん@ピンキー
08/05/30 02:12:18 b2Ozou8F
>>60
GJ
ご馳走様でした。
でもマイペースで。

68:名無しさん@ピンキー
08/05/30 10:02:08 jQ40m7Dc
一日一話神引き出し多いな

69:19
08/05/30 10:47:58 E4VyXl9z
色々とありがとうございます
いつのまにかまとめにまで…非常に恐縮です

>>66
本当に初SSです
小説はかなり幅広く読んでいますが
表現力が追いついてきません

次はお風呂場かなーと思っていますが
今回全部吐き出してしまった感があり
充電がかなり必要かもしれないです

70:高岡ルミの未来・前編 1
08/05/30 21:58:58 4wI4FWVG
※この話は「高岡ルミの過去」「高岡ルミの現在」の完結編です

【注意】
・身体障害の話が出てきます。不快に感じる方は読まないようにお願いします
・エロはありません
・オリジナルキャラが登場します



私はあの体育教師の子を妊娠してしまった
両親にも知られ、父が学校に怒鳴り込んだ
あの男は逮捕され、私は堕胎した
その噂は比呂美のときと同様、すぐに学校中に広まった
もう私を苦しめるあの男はいない。だけど学校に居場所はない
皆は私を“レイプされて妊娠した哀れな奴”として見ている
バスケ部の皆もどこか余所余所しくなって、部活にも行かなくなった
両親の強い希望もあり、私はあと一週間で転校する。家も引っ越すことになった
遠く離れた母の故郷に移り住むことにしたのだ

あれから私はあまり授業に出なくなり、保健室にいることが多くなった
そして今はほとんど学校にすら行っていない
今日も学校をサボって、公園のバスケットゴールを相手に延々とフリースローを投げ続けている
どれくらいシュートを放っただろうか、疲れた私はベンチに座って、楽しかった日々を思い出していた
「隣、座ってもいいか?」
そいつは私が答える前にベンチに座った
「こんなところにいたんだ」
「…誰?」
「同じクラスの二塚。…覚えてない?」
私服なのでわからなかったが、そいつは同じクラスの【二塚海斗(ふたつか かいと)】だった
二塚君とは同じクラスだが、あまり話したことはない
背が高くて、長い黒髪に、眼鏡をかけてて、同級生からはオタク系、下級生からはコワイ人だと思われている
前髪で顔が半分くらい隠れていて表情もわからない。男子としては私のタイプではない
「覚えてるよ。文化祭のライブで酷い演奏してたもんね」
「…アハハ」
彼が所属する軽音楽部は、文化祭で体育館ライブをやったのだが
二塚君のバンドは酷いボーカルと演奏で、会場から一斉にブーイングを浴びて退場したのだ

71:高岡ルミの未来・前編 2
08/05/30 22:00:32 4wI4FWVG
「高岡さん、転校するってマジ?」
「マジ」
「いつ?」
「一週間後」
二塚君がどうしてそんなことを聞いてくるのだろう
私は疑問に思ったが、その答えはすぐにわかった
「俺、面倒臭いことキライだし、もう時間がないから単刀直入に言うけど
 高岡さんのことが好きなんだ。俺と付き合ってください」
何を言っているのか、すぐには理解できなかった
これまでドラマやマンガでは、たくさんの“告白”シーンを見てきたけど
まさか自分がその当事者になるなんて思ってもみなかった
だって私は…
「…やっぱダメ?」
「………」
「高岡さん?」
「……え?」
「返事、聞かせてくれると嬉しいんだけど…」
答えることができない
なんとかこの場を誤魔化そうと私は提案する
「えっと…じゃあ、フリースローが入ったら…」
「入ったら、返事を聞かせてくれるんだな?」
「…うん」
「よーし!」
二塚君は腕まくりをして、ボールに念じるような仕草を見せる
そして彼は、まるでサッカーのスローインのようにボールを投げた
バスケは素人なのだろう。リングの手前で失速して、そのままかすることなくシュートは外れた
転がったボールを拾って、私はその場を去る
「もう一回、明日もう一回だけチャンスをくれ!」
後ろで二塚君の声がしたが、聞こえないフリをした

家に帰っても、二塚君の言葉がずっと頭に残っていた
初めての告白だったから…思い出すだけで顔が熱くなる
こんな私のどこがいいのだろう
男みたいな私の…汚れている私の…一体どこが…
なんとなくインターネットの検索サイトに彼の名前を入力してみる
「二塚海斗」…検索結果8件
どうせ何も出てこないだろうと思っていたので驚いた
同姓同名かもしれない、早速クリックしてみる

【富山の天才少年 二塚海斗君 全国大会準優勝】
第**回全国テニス大会、中学生男子の部で、富山県代表の二塚海斗(14)が準優勝に輝いた
7歳からテニススクールに通っていた二塚君は、現在のコーチにその才能を見出され……

数年前のニュース記事だった
銀メダルを手に笑っている少年の画像もある
「これが二塚君…こんな顔してるんだ」
今のイメージとは全然違って、短髪のさわやかなスポーツマンだ
私はドキドキしている自分に気づいてしまった

72:高岡ルミの未来・前編 3
08/05/30 22:01:32 4wI4FWVG
次の日、私は昨日と同じ時間に公園にいた
二塚君に会いたかった。会って聞かなければならないことがある
彼は私が来るよりも先に、フリースローの練習をしていた
その手には古いバスケットボール
「そのボールどうしたの?」
「家の納屋にあったんだ。母ちゃんが昔バスケ部だったらしくて、シュートのコツも教えてもらった」
そう言って彼が放ったシュートは、リングに弾かれる
「アハハ…これでも五、六回に一回は入るようになったんだぜ」
「それからずっと練習してたわけ?」
「まぁね」
「…どうして?」
「高岡さんの返事が聞きたいから」

二塚君はベンチに座ってスポーツドリンクを飲んでいる
その隣に私も距離を置いて座った
「どうしてそんなに返事が聞きたいの?」
「…高岡さんが好きだからに決まってんじゃん」
「私ね、汚れてるんだよ…二塚君も知ってるでしょ、先生に…」
彼が私の言葉をさえぎる
「知ってる。でも俺の気持ちには関係ない」
「……私なんかの、どこがいいの?」
彼は私の近くに座りなおしてこっちを向いた
眼鏡を外してこっちを見ている、顔が近い…
「な、何?」
「見て」
彼は長い前髪をかきあげた
昨日パソコンで見た画像と同じ顔だ、だけど違うところが一つある
彼の片目は光を失い、暗く濁っていた
「その眼…」
「ビックリしただろ?中三のときに事故で見えなくなったんだ
 俺、それまでは夢中になってたことがあったんだけどさ…」
「テニスのこと?」
「もう知ってるのか。インターネット?」
「うん…」
「片目だと遠近感がうまく掴めなくてさ、選手としてはダメになって自暴自棄になった
 麦端高校に入ったけど、目標もなかったから退学も考えた
 そんなとき高岡さんがゼロからバスケ部を作ったって聞いて…
 強豪の蛍川相手でも怯まずに戦う姿を見てカッコイイなぁって思った
 俺、一年のときからずっと、逆境でも諦めずに頑張れる高岡さんに憧れてたんだ」
「………」
「俺は高岡さんが汚れてるなんてこれっぽっちも思ってない」
「………ありがとう」
私は嬉しくて泣いていた
彼がボールを持って立ち上がる
「入ったら聞かせてくれよな、返事」

73:高岡ルミの未来・前編 4
08/05/30 22:02:37 4wI4FWVG
二回、三回とボールをバウンドさせる
昨日と同じ、ボールに念じるような仕草
「入れ!」
その声と共にシュートは放たれる
『入れ!』私も心の中で強く願っていた
バンッ!ガッ、ガッ…
ボールはバックボードに当たったあと、二度リングの淵に当たってこぼれ落ちた
彼は悔しそうに俯いている

『二塚君の気持ちに答えたい』
私は立ち上がってボールを拾い、彼の目を見て言った
「私がフリースローを決めたら、私の返事を聞いてほしい」
―後編へ続く―

74:朋与男
08/05/30 23:20:56 syYNiYZx
一日一話さん、今日も乙でございます
高岡キャプテンに幸あれ! っていうか比呂美&朋与、助けてやらんかい!!
とにかく後編を楽しみに待ってます

で、ここでまた空気を読まずに「ある日の比呂美37~41」を投下したいのですが…
スミマセン、「見知らぬ天井」と内容がおもいっきり被ってしまいました
作者の方、本当に申し訳ありません
42以降の展開も、ほとんど同じになりそうなのですが、ラストまでの筋道は決めているので、変更できませんでした
ご不快かとは思いますが、何卒ご容赦ください

75:ある日の比呂美 37
08/05/30 23:22:31 syYNiYZx
(危ないところだった)
比呂美が行為を中断してくれなかったら…… その先を考えるとゾッとする。
どこまで堪え性が無いんだ、と自分を内心で罵倒しつつ、眞一郎は比呂美を刺激することに意識を集中させた。
比呂美から見て右側に身体を横臥させ、指の腹で陶磁器のような肌の感触を味わう。
「……ん……んん……」
瞼を硬く閉じたまま、右へ左へと顔を動かして身悶える比呂美を観察する。
鎖骨や腰骨のような『飛び出た部分』に触れると、彼女の身体は強く反応するようだ。
逆に腰より下、まだショーツに覆われている局部に刺激が近づくと、恥ずかしさからか理性が回復するらしい。
太腿の前面から内側に手をスライドさせると、比呂美はパチッと眼を開き、自分を見つめてくる。
怒っているとも懇願しているとも取れる眼差し……
眞一郎はそれを、「順番が違うでしょ」という意味だと解釈した。
右手の位置をゆっくりと上半身に戻し、まだブラに包まれたままの乳房に狙いを定める。
眞一郎の指は腰からわき腹を通り、浮き出た肋骨を弾きながら下乳に達した。
乳房を形作るラインを中指でスッとなぞってから、ブラの上に覆い被せるように手の平を置く。
二日前の失敗を繰り返さないように慎重に加圧していくと、比呂美の喉が「んんっ」という快楽の音を鳴らした。
(……)
比呂美の艶かしい反応と、乳房が返してくる反発力、そしてその量感……
ゴクリと大きな音を立てて飲み下さねばならないほどの大量の唾液が、舌下からこんこんと湧き出す。
(……ひ…比呂美……)
野獣になれたら、どんなに楽だろう…… 刹那、そんなことを考える。
邪魔な布切れを剥ぎ取り、乱暴に美肉を貪って、突き入れ、そして吐き出す……
…………
(するもんか、そんなこと。絶対にしない!)
相手の気持ちを無視した交わりに、一体どんな意味があるというのか。
動物的な欲望を満たしたいのなら、自慰でもすればいい。
…………比呂美に『したいこと』……『してやりたいこと』は、そんなんじゃない…………
フーッと大きく息を吐き、邪悪な妄想を振り払ってから、眞一郎は再び右手の触覚に意識を向ける。
全体を軽く揉み込んでいくと、球体の中心に硬い物が生まれる感触が、ブラの厚い布越しに伝わってきた。
何だ?と思い、視線を比呂美の目に向けると、彼女はそれを受け止めず、プイと横を向いてしまう。
(…………あぁ、そうか)
手の平を押してくるコリッとしたモノの正体に、眞一郎は気がつく。
そして、『出っ張り』が弱点なら『ここ』はどうなのだ?という疑問が頭の中に浮かんできた。
ブラの上からなら少し強くしてもいいだろう、と思い立ち、中指の爪でピンッと弾くように刺激を加えてみる。
「くッッ!」
電気ショックでも浴びたかのように、比呂美は軽い叫びと共に、首を仰け反らせた。
左手でシーツをギュッと掴み、眞一郎の身体を抱えるようにしていた右手は、その背中に爪を食い込ませる。
「…………」
背面の皮膚にチクリとした痛撃を感じながら、眞一郎は思った。比呂美は感じやすい体質なのではないかと。
痙攣、とまではいかないまでも、身体全体を小刻みにくねらせている比呂美の痴態。
その姿が、眞一郎に次なる疑問を呼び起こす。
…………直接触ったら……どうなる?…………
思いついたら、もう止められない。……それに…………比呂美の胸を……見たい……
…………
「……比呂美……あの……とっ…て……いいか?」
顔を半分枕に埋めていた比呂美の瞼が薄っすらと開き、上半身を起こして覗き込む眞一郎に、視線が向けられる。
「そ、そんなの………」
恥ずかしいから訊かないで、と言外に眞一郎を非難する比呂美。
ムードの無いことを口にしたなと反省し、「悪い」と謝罪しながら、したいようにさせてもらう事にする。
カップとカップの間に止め具がある『フロントホック』のブラジャーを、比呂美は身に着けていた。
(…………これ……どう外すんだ?……)
『経験者』である眞一郎だったが、女性の衣服を脱がせたことは一度も無い。
フロントホック・ブラの扱い方など、知るはずもなかった。
止め具に手を掛けるものの、見当違いな方向に指を動かし、一向に作業が進まない。
あれ?おかしいな……と一人ごちて焦る眞一郎に、比呂美は目を合わせないまま囁く。
「……あの……上下に……」
比呂美の言葉を聞いた眞一郎は、はぁー、と息を吐いて気持ちを落ち着かせてから、彼女のレクチャーを実行する。
プラスティックが外れるカチッという音と共に、比呂美の双乳を包んでいた二つの椀が、少しだけ距離を離した。

76:ある日の比呂美 38
08/05/30 23:24:30 syYNiYZx
比呂美の乳房は標準よりは大きめだったが、ブラのカップを弾くほどではない。
白い三角形の布は、重力に押されるかたちで、まだ比呂美の胸の上に鎮座している。
(…………見られちゃうんだ……眞一郎くんに……)
『止め具を外させる』という行為まで許しておきながら、比呂美の中で羞恥が大胆さを再び押しのけ始めた。
成長した自分の乳房が、初めて異性の目に触れようとしている……
熱く注がれる視線が『仲上眞一郎』の物であるのは、とても喜ばしいことなのだが……
(……ッ!)
ぎこちなく伸ばされる眞一郎の右手よりも早く、比呂美の左腕が乳房を防御するかのように動いた。
「?!」
え?なんで?という困惑の表情を浮かべる眞一郎の顔。
触れてもいいのに、見てはいけないなんて…… ほんの少しだけ寂しげになった目が、そう訴えている。
「ち、違うの…… その……やっぱり自分で……」
胸を隠したまま、右肘を支えにして上半身を起こし、眞一郎と向き合う。
「前でとめるブラって、寝たままだと取れないから……」
もっともらしい理由を口にし、恥ずかしさを誤魔化す。
だが、これでもう逃げ道はない。 ……自分で……眞一郎に乳房を晒すしかなくなってしまった。
チラと視線を眞一郎に戻すと、彼の双眼はただ一点、自分の胸元に注がれている。
鼻息も荒くなっている眞一郎を、比呂美は「あっち向いて」と小声で叱りつけた。
「!! あ……ご、ゴメンっ!」
眞一郎はあたふたと身を翻し、比呂美に背を向ける形で正座する。
その様子……こちらを見ようとしていないか……を確認してから、比呂美は左腕のガードを外した。
拘束を解かれたカップが乳房から離れ、柔らかな双乳が、重力に引かれて僅かに落ちる。
肩紐を外し、その白い輪から両腕を引き抜くと、比呂美は手にしたブラを壁側に投げた。
小さな布がシーツに触れて立てたパサッという音に、眞一郎の肩がピクリと反応する。
今度は両方の手の平で乳房を隠すと、比呂美は「……いいよ」と眞一郎に声を掛けた。
再びこちらに向き直る眞一郎の様子は、とてもぎこちない。
回遊魚のように目線を泳がせるさまは、深いキスや巧みな指の動きで、自分を翻弄した『男』と同じ人間とは思えない。
眞一郎の喉から、また唾液を飲み下す大きな音がした。
(……緊張してる…… 緊張…………してくれている……)
湯浅比呂美の乳房を初めて目にするという事は、仲上眞一郎にとって、大切な儀式なのだ……
そう理解することが、比呂美に勇気を奮い起こさせる燃料になった。
「眞一郎くん…………見て……」
恥ずかしさで思わず視線を横に逸らしながらも、比呂美は震える両腕をゆっくりと下ろしていく。
押さえ付けていた乳房が元の形に戻る感覚と共に、視界の外にいる眞一郎が息を呑む気配が伝わってきた。
(……変じゃないかな……私の胸……)
平均よりも、ボリュームはやや大きめ。小ぶりな乳首と乳輪は若干上向いて頂上に鎮座し、色素沈着も薄い。
美の女神すら嫉妬する完璧な乳房を比呂美は持っていたのだが、本人はそれに気づいてはいなかった。
いや、神様や世界中の男たちが賛辞を送ったとしても、比呂美にとっては無意味だっただろう。
……眞一郎が気に入るかどうか…… 比呂美の価値基準は、その一点のみである。
(…………眞一郎…くん……)
反応を返してこない眞一郎…… 正直、不安になる……
チラと目線を戻し、眞一郎の様子を伺うと、彼はまるで天使にでも出くわした様な顔で一言、呟いた。
「…………きれいだ……」
ようやく開かれた眞一郎の口から、漏れ出した感嘆の声。
驚きとも感動ともつかない……その二つが入り混じった言葉。
眞一郎が気に入ってくれた…… 眞一郎が褒めてくれた…… その感動が、比呂美の『前へ進む力』となる。
「……触って…………いいよ……」
そう言って比呂美は眞一郎に、三度目の接触を許可した。
許しを得た眞一郎は、またゴクリと生唾を飲み下してから、今度は両腕をゆっくりと伸ばしてくる。
ブラという壁の無い『直接』の接触…… 更なる快楽を期待して、比呂美の鼓動は高まった。
そして、眞一郎の両の手の平が柔らかな乳房に軟着陸を果たした瞬間、比呂美は喉を突き出して僅かに仰け反る。
ピリッとした快美感が胸から発生すると、脊髄を抜けて脳と下腹部に到達し、性感を高揚させていく。
「……んん……眞一郎…くん…………して……」
悦楽を制御しようと腹筋を緊張させた比呂美の声は、途切れ途切れになってしまう。
眞一郎は無言で頷くと、比呂美の求めに応じて、再び指技を施し始めた。

77:ある日の比呂美 39
08/05/30 23:26:06 syYNiYZx
吸い付くような肌、とうい表現がある。
比呂美の肌は、まさにそれだなと眞一郎は思った。
サラッとした皮膚の表面が、どういうわけか自分の手の平にピタリと追随してくる感覚だ。
「……んん……ふぁ……ふ……はぁ……」
噛み殺すようにしていた比呂美の声が、徐々にではあるが解放されてきた。
段階的に激しくなっていく呼吸に合わせて、比呂美は唇を閉じておくことが出来なくなってくる。
正座を崩さずに、両腕を上体の横に張り付かせ、眞一郎に乳房を突き出す体勢。
その特異な状況もまた、比呂美の心を昂ぶらせるスパイスになっているようだった。
「痛かったら…言えよ」
また二日前の失敗が頭をよぎり、眞一郎は比呂美を気遣った。
「……うん……大丈夫」
そう言って微笑みを返してから、比呂美は小さく「気持ちいいよ……」と付け加える。
比呂美にとっては何気ない……小さな仕草が、眞一郎の胸に杭を打ち込まれたような衝撃をもたらす。
…………鼓動と……興奮が高まっていく…………
(……比呂美……もっと良くしてやる…… もっと…もっと気持ち良くしてやるよ……)
眞一郎は左右から乳房を挟み込んでいた手の平の位置を変え、正面から押し当てる体勢をとる。
そして指先を軽くめり込ませて全体を掴むと、ゆっくり円を描いて乳房を動かし始めた。
手の腹は桜色の突起に触れるギリギリの距離を保ち、その表面だけを撫でるように刺激していく。
「……ふぁ……んん……」
比呂美の嬌声が新たな刺激に対応して、別の……更に官能的なものへと変化する。
瞼を見開いたかと思うとすぐに閉じたり、身悶えたかと思うと硬直したりと、刺激に対する反応が激しくなる比呂美。
そんな中、眞一郎は比呂美の視線が、瞬間的に『ある部分』を見つめて静止している事に気づいた。
(……比呂美……『俺の』を見てるのか?)
……間違いなかった。空中を彷徨う視線が、何度も自分の股間に向けられている。
しかも、性感の高揚に比例して、回数も増え、見つめる時間も長くなってきているようだ。
(……それなら……)
比呂美に見せよう。比呂美を欲しがっている牡が、どんな形になっているのか見てもらおう。……そう眞一郎は考えた。
…………
激しかった眞一郎の手の動きが、ピタリと止まる。
「……?……どう…したの?」
快楽を中断された比呂美が、少量の不満を混ぜた視線を眞一郎に向ける。
「比呂美、俺……全部脱いでもいいか?」
「え?!」
素っ頓狂な声を上げる比呂美に構わず、眞一郎はトランクスに手を掛けた。
「ちょっ……待って眞一郎くん。……その……心の準備が……」
紅潮した顔を手で覆いながら恥じらいを見せる比呂美だったが、その瞳に興味と期待が宿っているのは確かだ。
「お前のそんな姿見たら……俺、もう苦しくってさ」
眞一郎はそう言って中腰に立ち上がると、比呂美の目の前で、中心が粘液で汚れたトランクスを脱ぎ捨てた。
「!!!!!」
目線の高さに戦闘態勢の男性器を晒され、比呂美の呼吸が止まる。
生まれて初めて目にする『牡そのもの』に、比呂美は視線を縫い付けられてしまった。
「そんなに……ジッと見るなよ」
そう言いながら、眞一郎は股間を隠す事はせず、あぐらを掻いて再び比呂美の前に座る。
「え……えっと……その……あ、あの……」
激しく動揺しながらも、『男』への好奇心は抑えられないのだろう。
熱く自分の勃起を凝視している比呂美に、眞一郎は言った。
「……触って…みる?」
「えええぇぇぇ???」
驚いているのか嬉しいのか、嫌がっているのか喜んでいるのか分からない比呂美の声。
眞一郎としては、比呂美が拒絶するなら無理強いするつもりはなかった。
まだ二人の愛の営みは始まったばかり…… 慌てて今日、そんな事をする必要は無い。
ニッコリとした笑みで見つめる眞一郎の眼を、比呂美は口を尖らせて見つめ返す。
「……眞一郎くん……時々、意地悪だよね」
「あ……はは……ゴメン」
まだ早かったか、と反省し頭を掻く眞一郎の耳に、「いいの?」という消えそうな比呂美の声が届く。
恥じらいとの闘いに忙しく、それ以上喋れない比呂美に向かって、眞一郎は無言で頷いた。
「…………」
長く短い逡巡の末、羞恥に打ち勝った比呂美の好奇心は、ゆっくりと彼女の右腕を操り始めた。

78:ある日の比呂美 40
08/05/30 23:28:09 syYNiYZx
(……?……濡れて…る?)
比呂美から見て右側から差し込んでくる月光が、眞一郎自身に反射して、先端を光らせている。
男も濡れるとは聞いていたが、なるほどこういう風になるのか、と比呂美は納得した。
(なんか……かわいい……)
初見で受けた猛々しい印象も、慣れてしまうと何ということもない。
むしろ、眞一郎の身体の一部だと思うと、愛おしさが止め処なく湧き出してくる。
チラと眞一郎の眼を見て「いいよね?」という意志を示すと、彼は軽く頷いて了承してくれた。
(…………よし……)
慎重に右手を近づけ、人差し指で亀頭にチョンと触れてみる。
「うっ!」
ほんの僅かな刺激に反応し、眞一郎は呻きを上げた。
反射的に収縮した括約筋に連動して、上下にお辞儀をするように動く陰茎に、思わず見入ってしまう比呂美。
(うわ……動くんだ……)
何度か指先での『突っつき』を加えて眞一郎の悶える姿を楽しんだあと、比呂美は素朴な疑問をぶつけてみる。
「横には動かないの?」
「…………んなこと、出来るわけないだろ」
眉間にシワを刻み、困り果てる眞一郎を見て、比呂美はおかしくなってしまった。
ククッと声を殺して笑い出す比呂美に釣られて、眞一郎の口からも笑いが漏れる。
「……ふふ…フフフ…」
「はは………ハハハハ」
二人の間にあった『緊張』という氷が溶けていくのを、比呂美は感じた。
裸を相手に見せ合う状態にも、もうほとんど抵抗を覚えない。
笑いが治まると、比呂美は腹ばいになって、あぐらを掻いている眞一郎の膝に、自分の肘をもたれさせた。
陰茎のすぐ近く……臭いが感じられるほど近くに、顔を近づける。
「……比呂美……」
「じっとしてて」
まだ舐めたりは出来ないけど、と前置きしてから、比呂美は眞一郎の『茎』に手を添える。
自分の手ではない柔らかな圧力に包まれ、眞一郎はまた軽く呻いた。
「…………上下に……擦ればいいんでしょ?」
瞼を閉じて神経を局部に集中させている眞一郎は、「……うん……」と答えるのがやっとだった。
比呂美の口角が少しだけ上がるのと同時に、眞一郎を握った細い指がスライドを始める。
陰茎の先から零れる雫を拭うことなく行われる上下運動は、室内に粘りのある水音を大きく響かせた。
淫靡な音と、陰茎から発生する性臭と熱…… それが比呂美の気持ちを加速させていく。
「眞一郎くん……気持ちいい?」
「…………」
返事が無いので上目遣いに様子を確かめてみると、眞一郎は唇を噛み締め、襲い来る悦楽と必死に戦っていた。
男のプライドだろうか…… 可能な限り声を出さないようにと下唇を噛んで、眞一郎は快感に耐えている。
だが、比呂美のしなやかな指が繰り出す快楽は的確で、あっという間に眞一郎を限界へと追い詰めていった。
「ひ…比呂美ッ……ちょ、ちょと待って」
予想外に早く臨界点が近づき、焦りから声を上げた眞一郎を、比呂美は無視した。
眞一郎の両脚にグッと深く体重を掛け、逃げられないようにして指技を続ける。
上半身を仰け反らせ、身悶える眞一郎を見ながら、比呂美は口元を妖しく歪ませた。
(眞一郎くん……見せて……私に……全部見せて……)
……眞一郎が快楽の頂に達した時どうなるのか…… 比呂美は自分の目で確かめてみたかった。
『男性』がではない。他の男など…どうでもいい。……『眞一郎』がどうなるかが見たいのだ。
……『仲上眞一郎』が『湯浅比呂美』の導きで、どうなってしまうのか……それが知りたい。
「比呂美ッッ!……だ、ダメだッッ!!!」
眞一郎がそう叫ぶのと、握り締めた陰茎が震え膨らむのは、ほとんど同時だった。
危険を知らずに、自分の顔へと向けていた眞一郎の鈴口がパッと開き、その中から何か白い物体が飛び掛ってくる。
「ひゃっ!!」と小さな悲鳴を上げて顔を背けたものの、腹ばいの体勢では、それ以上の逃避は不可能だった。
眞一郎が無意識に突き出す腰の衝撃に合わせて、次々と自分の顔に降り注いでくる生温かいモノ……
潤滑油に使っていた透明な粘液とは違う、強烈で刺激的な臭い……
(…………シャセイ……眞一郎くんが…射精…している…………)
眞一郎の『生命力の噴出』を文字通り肌で感じた比呂美は、驚きや嫌悪ではなく、幸福でその身を満たしていた。
……自分は愛する人を、生き物が感じられる至高の悦楽へと導くことが出来たのだ……
その思い……満足感と充足感が比呂美の胸に充満し、妖しげだった表情を徐々に恍惚とした物へと変えていった。

79:朋与男
08/05/30 23:47:37 syYNiYZx
アクセス規制?なんでしょうか?
「41」が投下できませんorz

保管庫の管理人さま
もしご覧になってましたら、収録をちょっと待っていただけないでしょうか?
一応、「41」までを一区切りのつもりで書きましたので

80:名無しさん@ピンキー
08/05/31 00:27:01 yLwCbmGx
連投規制かな?
これでどうでしょ

81:ある日の比呂美 41
08/05/31 00:30:36 mQu/FttR
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
息など切らしている場合ではない。
あろう事か自分は、比呂美に大量の精液をふり掛けるという愚行を犯してしまったのだ。
薄目を開けて呆然としている比呂美の顔には、右頬を中心に何ヶ所も白い塊が張り付いている。
ここ数日、事態が混乱していた事もあるが、眞一郎は何日もの間、自分が性欲の処理していなかったのを思い出した。
約一週間分……物理的に蓄積された白濁の量は半端ではなく、濃度も臭いも濃い。
(……早く拭いてやらなくちゃ……) 
自己嫌悪などに陥っている場合ではない。比呂美を……きれいにしてやらなければ。
そう思って身体を動かし始めた時、眞一郎は比呂美の舌が上唇の端についた精液をペロリと舐めるのを目撃した。
「! ば、バカ!なにやってんだよ!」
精液の味に反応し、「うぇ」と舌を出している比呂美を見て、眞一郎は急いでティッシュに手を伸ばす。
ロフトの隅に転がっている箱から数枚を手早く引き抜き、比呂美の舌と肌にこびりついた汚れを優しく拭き取っていく。
「…変な味…」
「当たり前だろ。口に入れる物じゃない」
そう言いながら、朋与に飲み込ませた事は胸の奥に仕舞い込んで、清掃を続ける眞一郎。
幸い、髪の毛には精液が飛び散っておらず、一分と掛からずに比呂美の顔から白濁を取り除くことができた。
「ゴメン……出さないつもりだったんだけど」
結構な枚数を使ってしまったティッシュを丸めながら、言い訳にもならない言い訳を口にしてみる。
精液を閉じ込めたボールを弄びながら、眞一郎は、比呂美が早漏という単語を知っていたらどうしようかと心配した。
比呂美は腰の引けてしまった眞一郎を包み込むように微笑むと、眞一郎の手にしている紙の球を取り上げる。
そして紙の塊を鼻の前まで持ってくると、祈るような仕草と共に、そこから発する香りを肺一杯に吸い込んだ。
「?」
あまり良い臭いとは言えないそれを鼻に当て、比呂美はまだ静止している。
「比呂美……何してるんだ?」
掛けられた眞一郎の声を合図に、比呂美の祈りは終わりを告げ、紙の球は下の部屋に向かって放り投げられた。
かなり離れたところにあるゴミ箱に、見事に納まるティッシュボール。
「……さすが…」
眞一郎の呟きに応え、比呂美はウインクをしながらガッツポーズを見せた。
持ち上げた腕の動きに連動して、形の良い乳房が揺れ、また眞一郎の心臓をドキリとさせる。
乳房を見つめる視線に比呂美は気づいたが、それには応じず、代わりに小さな声で先程の質問に答えた。

82:ある日の比呂美 42
08/05/31 00:32:09 mQu/FttR
「ゴメンねって言ってたの。……その……眞一郎くんの…赤ちゃんたちに……」
「……え……」
比呂美はそれ以上、何も話さなかった。……というより、彼女の中にも明確な答えは無かったのかもしれない。
ただ、自分では気にも留めていない精液という物質を、比呂美が大切なものと感じてくれた事に、新鮮な感動を覚える。
(…………子供……か…… そんな風に考えた事…無かった……)
愛されているという確信が身体を吹き抜け、胸の中で燃えている炎が、更に勢いを増していくのを眞一郎は感じた。
「……比呂美」
目の前の愛を確認するように響きの良い名前を呼んで、大切な……とても大切な存在を抱きしめる。
両腕に少し力を込めると、比呂美の腕も再び自分の背中に回され、同じ様に抱き返してきた。
「……眞一郎くん」
耳元での囁きと同時に、比呂美は身体を後方へと反らせ、眞一郎を誘うように布団へと倒れこんでいく。
もつれ合いながら寝具の海に身を沈めた二人は、しばらくの間、何も考えずに互いの体温を貪った。
相手の名を呼びあい、唇を求め、身体を……肌のきめを弄る……
そんな中で、眞一郎の指は、自然と比呂美の下腹部へと向かっていった。
まだショーツに包まれている……比呂美の『女』の部分……
許可を得てから、などと小賢しいことを、もう眞一郎は考えなかった。
本能に……自分の気持ちに正直に従えばいい……
時折見つめ返してくる比呂美の瞳と熱い肌も、「して」と言っているように、眞一郎には思えた。
手の平を肉づきの薄い臀部から、徐々に薄布で守られた陰部へと移動させていく。
中指を折り曲げ、溝に合わせて軽く滑らせてみると、そこはすでに粘度の低い体液が滲み、潤いを見せていた。
指先に伝わる愛液の冷やりとした感触が、分泌されたのが今ではないことを物語っている。
(……俺のを握りながら……濡れて……)
眼の奥を覗き込む眞一郎の視線を避け、「…いや…」と枕に顔を伏せる比呂美。
だが、その言葉は拒絶を意味するものではないと、眞一郎には分かっていた。
腰骨の張り出し……その下にあるショーツの細い部分に、人差し指を引っ掛けて下へと引っ張る。
比呂美は顔を伏せたまま、その行為を助けるように背筋を反らせて臀部を持ち上げた。

83:朋与男
08/05/31 00:35:28 mQu/FttR
>>80
ご支援ありがとうございます
なんか本文が長かったのが原因みたいです
余分な修飾語が多すぎですかねぇ……

84:名無しさん@ピンキー
08/05/31 01:29:31 kcTZCaT+
うおおおおおおおおおおおおGJ!!!GJ過ぎるわ朋与男さん!
どんどん息が合っていく二人にこっちもドキドキです

85:名無しさん@ピンキー
08/05/31 01:58:45 qbcL8otS
乙です
一日一話さん
キャプテンの未来がどうなるか不安でしたが…
このまま幸せになりますよね?

朋与男さん
ようやく結ばれた比呂美と眞一郎
初々しさがたまりません

86:名無しさん@ピンキー
08/05/31 07:33:20 p3teY99/
なんだ、ただの神か

87:名無しさん@ピンキー
08/05/31 08:16:19 oVnqr1QH
>>83
乙っっ
丁寧な描写に生唾(゚A゚;)ゴクリ
続きが気になって悶え苦しみそうw

88:名無しさん@ピンキー
08/05/31 20:00:11 8bQKaszO
すごい伸びてると思ったら朋与男さんの続編!
皆さんと同じく、楽しみにしていました

89:高岡ルミの未来・後編 1
08/05/31 20:01:42 8bQKaszO
あれから私と二塚君は、日が暮れるまで公園で話をした
自分のことをたくさん話して、相手のことをたくさん知った
次の日はパボーレに行った。家族や友達と来るたびにカップルをチラチラ見ていたけれど
こうして自分が恋人とデートで来るなんて考えたこともなかった
ウインドウショッピングをして、食堂街でラーメンを食べて
嫌がる彼を強引に連れ込んでプリクラを撮った。最後の一枚のとき肩を抱き寄せてくれた
帰り道、海を見ながら二塚君が言った
「明日はどこ行こうか」
「明日は……学校に行く」
「…じゃあ俺も」
そっと握ってくれた手から優しさが伝わる
人の手がこんなにも温かかったなんて知らなかった

翌日、二塚君は朝早くに迎えに来てくれた
だけど学校に着いても、やっぱり教室には行けなくて…
二塚君は休み時間のたびに保健室まで来てくれた
体育館へ行ってみようかとも思ったが
皆と何を話せばいいのか考えたら、急に怖くなって足が動かなくなった
夕暮れの帰り道で意外な人物と出会う
「高岡キャプテン」
「比呂美……どうしたの?……練習は?」
「今日は休みです」
「そう…」
会話が続かない。何を話せばいいのかわからない
少し前まで一緒にバスケをしていた仲間なのに…
「キャプテン、少し話しませんか?」
「…」
「俺、先に帰ってようか?」
「…二塚君も一緒に来て……」

90:高岡ルミの未来・後編 2
08/05/31 20:02:21 8bQKaszO
公園のベンチに比呂美と座る
二塚君は少し離れて、バイクの形をした遊具に乗って遊んでいる
背の高い彼が小さな遊具で遊ぶ姿は、サーカスみたいで滑稽だった
「あの人、キャプテンの彼氏ですか?」
「…ちょっと変だけどいい奴なのよ」
「優しそうな人ですね」
「…うん…それで、話って?」
「バスケ部に戻ってきてください」
「それは…」
「もうすぐ転校するんですよね?」
「…そうよ」
「でも、それまでは私たちのキャプテンですよね」
「……」
「皆が蛍川との試合を組んでくれました。男子バスケ部が運営をしてくれるそうです」
「………」
「朋与は、キャプテンとの最後の試合だから絶対勝つんだって張り切ってます」
「………」
「明日の放課後、練習に来てください」
「…でも」
「私が停学になったとき、キャプテンは言ってくれましたよね
 “待ってるから”って…。私も待ってますから」
一礼してから比呂美は去っていった
「いい後輩じゃん」
「聞いてたの?」
「耳は良いからな」
「どうしよう…」
「それは高岡さんが決めなよ。だけど…」
「…だけど?」
「自分のことを心配してくれる仲間ってのはさ、願っても手に入るものじゃないぜ」
「二塚君…」
「高岡さんがちょっと羨ましいな」
その夜、私はもう着ないと思っていたユニフォームをクローゼットから取り出した

91:高岡ルミの未来・後編 3
08/05/31 20:03:36 8bQKaszO
二塚君に背中を押されて、私は体育館の中へ入る
「遅くなってゴメン…」
「高岡キャプテン!」
「キャプテン!来てくれたんですね!」
「ちょっと聞いてよ、朋与がスタンドプレーばっかりでさ~」
「先輩!あれはスタンドプレーじゃなくてですね、積極的に…」
「はいはい。キャプテンからも言ってやってよ」
「高岡キャプテン、待ってましたよ」
「比呂美…皆、ありがとう」
皆と一緒にコートを走っているうちに、わだかまりは消えていった
パスを交わすうちに、また心が通じ合っていく気がした
壁を作っていたのは私だったのかもしれない


あれから一ヵ月後、私は転校先の学校でもバスケットボール部に入った
引退が近づいてきているけど、残りの高校生活もバスケを楽しもうと思う
まずはレギュラーを勝ち取るために精一杯頑張るつもりだ

私の机には二枚の写真が飾られている
一枚は蛍川との試合に勝った後、麦端高校の皆と撮った写真
もう一枚は、少し髪を短く切った二塚君の写真
どちらも私に未来をくれた大切な宝物
―終―

92:あとがき
08/05/31 20:05:09 8bQKaszO
高岡キャプテンも好きなキャラなんで、救われる結末を書いてみました
「二塚」という名前は、高岡駅の隣の二塚駅(城端線)から取っています

93:名無しさん@ピンキー
08/05/31 20:16:57 McDkkZEr
最初読んだときは陵辱物に突っ走るかと思ったけど泣かせる話になるとは
(´;ω;`)ウッ…感動した

94:名無しさん@ピンキー
08/05/31 20:43:25 gCBzCwdY
>>89
乙です。
救われて良かったです。
名前とかちゃんと考えて使われていたんですね。
高岡キャプテン、好きなので他の話では普通に登場して下さい。

95:名無しさん@ピンキー
08/05/31 22:53:34 BKl3R0dH
>>971
マダー?

96:名無しさん@ピンキー
08/05/31 23:37:29 qbcL8otS
>>89
乙です
救われてよかった
まさかあの男がまた出てきてバットエンドになる一抹の不安があったので
次回作に期待

97:名無しさん@ピンキー
08/06/01 17:52:36 xwhn3V7S
絵本のデッサン練習のために竹林に来た眞一郎と比呂美。
春先の心地いい風がそよいでいる。
なかなか構図が決まらず、落ち着きをなくす眞一郎。
そんなとき、比呂美は言う、「いいよ…」
眞一郎はなんのことかわからずぽかーんとしている。
「私、モデルやってもいいよ…」そう言いながら脱ぎ出す比呂美。

みたいな露出モノお願いしますm(__)m

98:名無しさん@ピンキー
08/06/01 18:40:50 JRzr3fqT
露出モノwwwwwwwww
このド変態野郎がwwwwwwwwwwwwww








俺からもお願いしますm(__)m

99:名無しさん@ピンキー
08/06/01 19:12:58 NvZCCqv/
竹林って眞一郎と比呂美が
子供のころ祭りで迷子になって片方だけの草履で歩いたり
最終回で眞一郎が比呂美に告白した場所ですか?

100:名無しさん@ピンキー
08/06/01 19:42:22 mfv0jMhX
>>97
もう自分の中で完成してるだろw
素直に、その露出竹林Hモノを投下してくれ

101:名無しさん@ピンキー
08/06/01 20:50:31 NvZCCqv/
>>97-98
今日はUPしないつもりだったんですけど
素晴らしいアイデアを頂いたので、なんとなく書いてみたところ
最後まで出来上がってしまいましたw
イメージとは違うかもしれませんが、よかったら読んで下さい

102:竹林 1
08/06/01 20:51:23 NvZCCqv/
「眞一郎君、どこに行くの?」
「絵本のデッサンを練習しに行こうと思って」
「私も行っていい?」
「あぁ、いいよ」
晴れた休日、二人は近所の竹林まで出かけた
ここは静かで落ち着ける場所だし、風情があるのでデッサンには適した場所だ
眞一郎はスケッチブック広げデッサンを始める
風が吹くたびに“ざわざわ”と竹の葉が揺れる音がする
比呂美は目を閉じて風の音を感じていた

竹林を通る道を見て、比呂美は幼い頃の自分を思い出す
浴衣を着せてもらって、髪を上げてお洒落して…
今は亡き両親、そして眞一郎たちと一緒に祭りに行った
二人が御輿に見とれているうちに、大人たちとはぐれてしまい
草履を片方なくしてしまった比呂美は泣きながらこの道を歩いた

「くそっ!」
その声で回想は終わる
眞一郎のほうを見ると、頭を抱えて何かイラついてるようだ
比呂美は心配そうに駆け寄る
「どうしたの?」
「描けないんだ…」
比呂美はスケッチブックを手に取る
大きな×印をつけられた竹林の風景
素人から見れば上手い絵だった
美術の授業で提出すれば余裕で合格点がもらえるレベルなのだが…
「うまく描けてるのに…」
「それじゃダメなんだよ!」
「………」
「…ごめん。人や動物は描けるんだけど、風景がダメなんだ」
「………眞一郎君」
「この前、出版社に送ってみた絵本も背景が負けてるって…」
「眞一郎君、子供の頃、お祭りに行って迷子になったこと覚えてる?」
「……あぁ、そういえばあったな」
「私、草履を片方なくしちゃって…それを見て眞一郎君も片方脱いでくれたよね」
「そうだったかな…」
「あの時とっても嬉しかった。だから今度は私が脱ぐね…」
「え?」

103:竹林 2
08/06/01 20:52:02 NvZCCqv/
比呂美はシャツのボタンを外しはじめた
ファスナーのジィーという音の後、スカートがストンと落ちる
「比呂美、何して…」
眞一郎が驚いている間に、比呂美は下着姿になる
眞一郎の目を見ないように俯いたまま、ブラジャーも外してしまう
「誰か来たらどうするんだよ…」
「大丈夫。誰も来ないよ」
最後の一枚に親指をかける
やはりこれを脱ぐのは抵抗があるのか、少しためらうが
一息ついて『よしっ!』というような顔をすると、決心がついたのか膝下まで一気に下ろした
足から抜き取って、脱いできた衣服の上に置くと
まるで“気をつけ”をするように両手を横にしてまっすぐ前をを見る
「私がモデルになるから………私を描いて……」
消えるような小さな声
だが眞一郎の耳にはっきりと届いた
比呂美の気持ちに答えるように、筆を走らせる

繊細な顔立ち、サラサラと揺れる髪
女らしい小さな肩、細い腕、形の良い白い乳房
くびれた腰、短くカットされた濃い目の毛、健康的な太もも…
運動をしているおかげなのか、全体的に引き締まったいい身体をしている
そこにある比呂美の全てがスケッチブックに描き込まれていく
チラチラと眞一郎が顔を上げるたびに、比呂美の体に視線が当たる
熱い視線は肌に当たるとチクチクとした痛みにも似た感覚を与え
徐々に身体を火照らせていく
同時に頭の中の雑念が消え“ざわざわ”と風の音が大きく聴こえる
眞一郎に気づかれないように、比呂美は太ももを強く擦り合わせた

「…描けたよ」
「見せて」
裸のまま駆け寄ってくる比呂美
「すごい上手…でも私はこんなにキレイじゃないよ…」
「そんなことない。比呂美はキレイだよ」
「ありがと……なんか急に恥ずかしくなってきちゃった!」
はにかむように笑うと、慌てて衣服を身につけた

「俺、絵本作家になれるようにもっと頑張るよ」
「私はずっと応援してるからね、また人の絵が描きたくなったら…」
「…うん。その時は頼む」
「くしゅん!」
「風邪か?」
五月になって過ごしやすい季候になってきたとはいえ、薄着になるとまだ寒い日もある
涼しい竹林の中で裸になったら風邪をひいてもおかしくない
「帰ったら風呂に入って温まったほうがいいぞ」
「うん。眞一郎君も一緒にね♪」
―終―

104:朋与男
08/06/01 21:49:24 m9Ndlqug
>>101
お題を出されて即執筆って……笑点メンバーですか、あなたは
いくらなんでも凄すぎでしょ
ホント、乙です


私も考えてみましたが……


「いいよ……」
そう言って比呂美がボタンに手を掛け始めると、眞一郎はむくれてスケッチブックを閉じてしまった。
どうしたの?描かないの?と問い掛ける比呂美に向かって、眞一郎は言う。
「お前の裸は描かない。絶対に!!」
「…な!」
『夜』になると、きれいだ、最高だ、と褒めちぎるくせに、自分の身体は創作意欲を掻き立てないというのか!
多少なりとも自分の身体に自信を持ち始めていた比呂美は、自尊心を大きく傷つけられた。
沸き起こった苛立ちを、態度と言葉で眞一郎にぶつける。
「なんで?」
「…………」
プイと横を向いて答えない眞一郎。
比呂美はシャツのボタンを二つまで外した状態で、更に詰め寄った。
「なんで描いてくれないの!」
「……絵にしたら誰かに見られるかもしれないだろっ!!!」
眞一郎の叫びとほぼ同時に、風がサッと吹き抜ける。
竹林をサラサラと鳴らしたそれは、二人の怒気も空の彼方へと持っていってしまった。
…………
暫しの沈黙のあと、眞一郎がチラッと目線を戻して比呂美の様子を伺う。
顔を真っ赤にして俯いていた比呂美は、その眞一郎の動きを合図にして、
ボタンを元に戻しながら彼の真横に移動し、そのまま隣に腰掛ける。
「……それなら…………許す」
同じ様に頬を赤に染めている眞一郎の肩に、比呂美は自分の頭をチョコンともたれさせ、静かに瞼を閉じた。


という具合に、皆様のご要望と真逆の方向に、真心の妄想力が働いてしまいました
う~ん ダメだな、こりゃ

105:97
08/06/01 22:16:46 E83Bp2RE
97です。
>>101さん、>>104さん、ありがとうございます!
文章が書けない自分にとって、すぐ文章化できる才能が羨ましいです・・・

だんだんと比呂美が露出に目覚めて・・・みたいなのを考えていたのですが、小学生のあのね作文みたいなのにしかならない\(^o^)/

106:名無しさん@ピンキー
08/06/01 22:21:35 WSDz5yIN
なんぞこの流れww

>>103
GJ!比呂美の大胆さが素晴らしいですな
このあとお風呂でぬくぬくあわあわですか

>>104
ぼくは好きですよこういうの。相変わらず綺麗な表現ですね
てかある日の比呂美の後日談なのかな?

107:名無しさん@ピンキー
08/06/01 22:24:31 JOdkoO+C
>>104
アンタやっぱすげぇわw

108:名無しさん@ピンキー
08/06/01 22:28:10 WCrxx+Mt
おお
朋与男さん、一日一話さんが同じ題材を即興で答えられるとは
比呂美、眞一郎もお互い想ってるからどちらともありえそうだ

109:名無しさん@ピンキー
08/06/02 00:40:58 Kcnf0nHI
なんつうかバカップルすぎて微笑ましいな
高校一、二年だから許される馬鹿馬鹿しさっていうか

周囲の環境から、無理して大人にならざるを得なかった比呂美も、
子供のような、甘え方、意地の張り方、すね方なんか見せてくれるようになるのだろうか

これまで見せなかったそんな比呂美のストレート感情表現に
ちょっととまどいながらもほっとする眞一郎や朋与

ママンも、そんな比呂美にまだ16である事を再認識させられ、
こんな子供相手に・・・と自己嫌悪、慰めるヒロシ

広がる俺の妄想乙

110:名無しさん@ピンキー
08/06/02 06:55:23 WPrbWoGX
>>101
竹林の構想がマジであったとは…スゲェw
一緒に風呂か…続きみてぇぇ

>>104
朋与男氏も態度は逆のだけど気持ち方向性はちゃんと一緒になってるのがイイ

111:名無しさん@ピンキー
08/06/02 22:26:56 UbRRFCmF
>>101
>>104
どちら様も乙です。
同じお題での違いを堪能いたしました。
しかし本当に筆が速いですね。

112:あさみの願い(多分9)
08/06/02 23:16:48 AHyZLRVR
二人はカレーとシチューを食べ終わると、お茶を飲みながらくつろぐ
「ふぅー食った・・・食った。旨かったよ」
「でしょ?でもさ・・・カレーって何で二日目が美味しいのかな?」
「知らないよ・・・多分野菜から旨みが出て来るとかそんな感じかな?」
「ふ~ん・・・」

あさみは自分から話を振っておきながら興味無さげといった感じで眞一郎を見つめる。
「ねぇ・・・最近比呂美の感じが変わったんだけど仲上君・・・比呂美に何かした?」
「いや・・・特に何も・・・」
眞一郎はあさみの質問をはぐらかすように答えた。

竹林で告白したその日のうちに眞一郎と比呂美はお互いの思いをぶつけ合い結ばれていた。
眞一郎も比呂美も初めてと言うこともあり、ぎこちないものであったが互いに満足していた。
それからはどちらからとも無く何度もお互いを求め合う関係になっていたのだった。

「ふーん・・・比呂美何か変わったんだよねぇ・・・何て言ったら良いかよくわかんないけど」
「そうか?」
「実は二人は付き合ってるとかそんな感じ?」
あさみが、茶化すように眞一郎を問い詰める・・・

「なっ・・・んなわけねぇだろ!」

眞一郎がムキになる。
それを見たあさみは直感で眞一郎と比呂美は付き合っている事を見抜いた。
「やっぱり・・・そうなんだ・・・」

「違うって!お前・・・今日なんか変だぞ?キスしてくれとか言い出すし・・・」
「別に・・・変じゃないよ」

あさみは眞一郎と比呂美が仲良くなってくれれば良いと思う反面、
自分が比呂美から眞一郎を奪いたいという相反する欲求を持っていて、それが今、
自分の心の中でせめぎあっているのを感じた。
それが今眞一郎を目の前にして爆発しそうになっている。

「仲上くん・・・比呂美・・・良かった?」
「何言ってんだよお前・・・だからそんなんじゃ・・・」

不意にあさみが眞一郎の唇を奪う。
あさみにとって2度目のキス・・・

「仲上くんが・・・比呂美と付き合っててもいい・・・私の初めての人になって欲しい・・・」
「これで私・・・諦めるから・・・」

そういうとあさみは眞一郎の前で制服を脱ぎ始めた・・・


「待てって・・・少し落ち着こうぜ・・・」
眞一郎が慌てて自分の制服の上着をあさみの肩にかける。
「ごめん・・・やっぱ仲上くん優しいんだね・・・だから比呂美が好きになっちゃうのかも・・・」
「いや・・・だから・・・比呂美は・・・」
「ちょっと前仲上くん3組の石動さんと仲良かったじゃない?比呂美・・・あんなに怒るの見たこと無かったから
 比呂美は仲上くんが好きなんじゃないかな?って・・・思ったの・・・」

あさみは尚も続けた。
「最近仲上くんと比呂美仲が良くなったなぁって思ってて・・・そしたら仲上くん石動さんとあんま話さなくなったから・・・」

そう言うあさみの目から自然と涙がこぼれてしまい、あさみは眞一郎に抱きついて泣いてしまった。

113:名無しさん@ピンキー
08/06/03 00:48:46 VABD4DjJ
>>112
おおっ!お帰りなさいませ。一日千秋の思いでお待ちしておりました。
ゆっくりで構わないので、また投下してもらえるとありがたいのですよ。
もちろんこの後は、シチューよりも濃厚なエロ(ry

管理人さんも更新、乙です。

114:名無しさん@ピンキー
08/06/03 12:06:57 iWBPkhgi
>>112
乙です。お待ちしてました。
前の読んだとき、まだ比呂美への告白前かと思ってましたけど
読み間違えてました。
またいつの日か、続きが投下されることを期待してます。

115:97
08/06/03 17:28:56 RuSPpC+C
97です。小学生の作文みたいですが、保守ついでに投下してみます><

116:97
08/06/03 17:29:38 RuSPpC+C
「朋与、今日も部活休むね」
「え~、またぁ?もう一週間出てないじゃん」
「なんか体調が悪くって…生まれるのかも!」
「またまたぁ~。まぁ、一応伝えとくけど…早く治しなさいよ?」
「うん、ありがと」

ここ一週間、比呂美は部活を休んでいた。本人は体調不良を理由にしていたが、教室での比呂美を見る限り、そんなことはないように思えた。そそくさと帰り支度を始める比呂美を見ながら、朋与は決心した。
今日は私も部活を休もう。比呂美が何をやっているのか解明するのよ!

キャプテンに二人が休むことを告げ、ダッシュで比呂美を追いかける。
「お、いたいた」
朋与は電柱の陰に隠れながら、比呂美の後をつけていく。


「眞一郎ー、今日もあいちゃん、寄ってこうぜ!」
「わりぃ。今日はまっすぐ帰るわ。ちょっとやりたいことがあるんだ」
「なんだよ、つれないやつだなぁ~。じゃあ俺一人で愛ちゃんとイチャイチャしちゃうゾ」
「おー、しろしろ」

ミヨキチを軽くあしらい、比呂美の方へ視線をずらす。比呂美は黒部と話しながら帰宅の準備をしている。今日も部活休むのか。いったい何してんだ?比呂美は。
ここ一週間、比呂美は仲上家に来ていない。アパートにも呼ばれないし、それどころか、比呂美とろくに会話もしていない。なぜかすれ違いの日々を送っていた。
何でだ?竹林ではあんなにいい雰囲気だったのに…何か怒らせるようなことをしちゃったのか?ちくしょう!わかんねぇ!教室を出ていく比呂美を見ながら、眞一郎は決心した。
比呂美が何をしているのか、何に怒っているのか確かめよう。

急いで帰り支度を整え、比呂美を追う。比呂美の帰り道は把握しているので、ゆっくりと、距離を置きながら尾行していく。


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