08/08/23 22:38:42 oi6uyrdL
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その頃、クチナは自室で喘いでいる真っ最中だった。
「うぅっ、イクハ……イクハ。どうして死んじゃったんだ」
ベッドに横たわったクチナは、壁の方を向いて背中を激しくわななかせている。
下衣は膝の辺りまで下ろされ、染み一つ無いお尻が剥き出しになっている。
そして右手は己の欲棒を固く握り締め、激しく前後に揺すっていた。
「も、もう僕が殺してあげること、できなくなっちゃったじゃないかぁ」
実に惜しいことだと思いながらも、あの最期、イクハが自決するシーンを思い出すと我慢ができなくなってくる。
「僕があの美しい胸にナイフを突き立ててあげてれば」
どんなに興奮したことであろうか。
自決を思い出しての自慰より、遥かに気持ちの良いことだったであろう。
「あらあら、よい趣味をお持ちだこと」
「ええ、お姉さま。死んだあの子もさぞかし喜んでいることでしょうよ」
直ぐ近くで上がった聞き慣れぬ声が、クチナの右腕を止めさせた。
「み、見られた?」
慌てて下衣を上げようとしたが、手首をガッシリと掴まれてしまった。
振り返ると、見たこともない2人の少女が立っていた。
2人とも美しいが、険のある凶相である。
「だ、誰だ。僕をクチナ王子と知っての無礼なのか」
か弱い王子が精一杯の虚勢を張る。
ところが、美少女たちは怯む気配など全く見せなかった。
「初めましてクチナ殿。私はキタヌ」
「私はチイタ。私たち、公爵令嬢ですのよ」
公爵令嬢となれば、ネキツ公の娘に他ならない。
クチナは反射的に抵抗するのを止めた。
「殺し屋メイドや親衛隊がいないのに、不用心ですわ」
「いてもいなくても変わりなかったと思うけどぉ」
2人は自信タップリにクスクスと笑った。
「ウフッ、カッワイイんだぁ」
チイタ姫がクチナの萎びたモノを見てほくそ笑んだ。
「ハタチにもなって皮被りは、殿方としてよろしくなくってよ」
その視線の先にある恥ずかしいモノに気付き、クチナは前を覆い隠そうとする。
しかしキタヌ姫の力はクチナより遥かに強かった。