嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 講和(50)条約at EROPARO
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 講和(50)条約 - 暇つぶし2ch900:名無しさん@ピンキー
08/08/22 19:04:55 T9qqcUjh
■SSスレのお約束
・sage進行(メール欄にsage)
・指摘するなら誤字脱字
・展開には口出ししない
・嫌いな作品なら読まない
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書こう
・過剰なクレクレは考え物
・作品に対する評価を書きたいなら、スレ上ではなくこちらへどうぞ
URLリンク(yuukiremix.s33.xrea.com)
・スレは作品を評価する場ではありません


901:名無しさん@ピンキー
08/08/22 19:32:38 ousTMFWv
なんというか単発IDばっかのウナギ乙だなw

902:名無しさん@ピンキー
08/08/22 19:41:56 adVnQAp8
とにかくこう議論してたら第5項違反してるんだからやめよう
住民は>>904をよく読んで厳守。荒らしは徹底的にスルー。できない奴は荒らしと同じ
書き手とかは荒らしを叩いてくれるより、自分の作品が住民に気に入られているか
どうかの方が気になるだろうしな

903:名無しさん@ピンキー
08/08/22 20:16:21 616QuOyi
矮小な自己満足→「矮小な」は「丈が低い」「こぢんまりした」の意味ですね。「卑小な」と誤用されたのでは?

「ともだち」「友達」「友だち」の差って何なのでしょう? 当時の年齢によって決まるのでしょうか?

「被害」自体は遭ったり免れたりするもの。いったりきたりはしませんよ

内蔵→内臓

常人であれば、既に何度か死んでいてもおかしくない→常人なら死ぬのは一回こっきりですね

とにかく下の五月蠅い口を黙らせたくて→この章で唯一エッチな箇所。エロパロ板の所以ですね。下の口

硬く→固く。拳の強度なら「硬い」でしょうが、握りの強さは「固い」表現すべきでしょうね

脱力による軽減は、下から放たれた打撃には効果が薄い→よく分からないのですが、ソースがあれば教えてください

嘘を吐いている目→目は嘘をつけても、吐いたりはできません。体の部位を用いて表現するのなら、吐くのは口に任せましょう


どうしても疑問を拭えきれなかった部分だけ抜粋させていただきました
あと、代名詞がかかる先が怪しげな箇所とか、独創的な句読点の使い方とか疑問に感じる部分もありましたが
そこは氏の輝ける個性として処理させてもらっています
他の人が真似しようものなら、黙っていられませんけどね

色々ありますが、執筆やめないでくださいね
自分にGJくれた緑猫さんがスレからいなくなるなんて、そんな悲しいことは考えたくもありませんから

904:名無しさん@ピンキー
08/08/22 20:20:47 6crvPKf0
うさんくさっ

905:名無しさん@ピンキー
08/08/22 20:24:59 616QuOyi
士は己を知る者の為に死ぬ

906:名無しさん@ピンキー
08/08/22 20:27:00 tttqNO8K
>>889
イヤッフォーウ!

907:名無しさん@ピンキー
08/08/22 20:55:39 o6aIT6Hr
>>889
緑猫キタァー(゜∀゜)ーー!!!!
GJです。

次は九十九の想いをお願いします

908:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:06:48 QD+caPu9
ダメっぷりを晒された後じゃ、褒め殺ししてるようにしか見えないよw
しかも単発だし

ひょっとして、緑猫さんを貶めようとしてわざとやってる?

909:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:07:25 ARGf2QwK
個人的には七戦姫の方が大好きだが
何でこんなに粘着が酷いんだろうか……


910:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:09:51 ARGf2QwK
>>912
ダメっぷりというか、荒らしの評論なんて誰も読んでないんですけどね
プロじゃないんだからその辺は皆はあんまり気にしていない

気にしていることは、修羅場のあるSSだけだ。嫉妬している女の子は
マジで可愛いから癒されるんだよな。投下されるだけで嬉しいわ


911:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:14:48 R6UfWyk0
ツンデレのプロットでも談義していた方がマシだな


912:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:20:08 QD+caPu9
でも本人様はプロ級のつもりなんでしょ?
後書きとか見てるとよく分かるよ

その割には穴がありすぎみたいだけど

913:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:27:06 R6UfWyk0
ツンデレ「○○くんのために作ったお弁当じゃないんだからね。アンタのは、その、わたしのついでに作ったんだから
      有難く食べなさいよね!!」
ヘタレ「ごめん。俺、彼女がお弁当を作ってくるって言ったから、それいらないや」
ツンデレ「か、彼女ですって……」
ヘタレ「ほら、4組の巨乳で大人しい子がいただろう。その子が昨日、告白したからなんとなくOKしたんだ」
ツンデレ「なんとなくですって」
ヘタレ「だから、いつもみたいにベタベタしてくるなよ。彼女が勘違いして嫉妬するから」
ツンデレ「わかってるわよ。○○は可愛い彼女と仲良くすればいいわよ」
ヘタレ「ふんじゃあ、そうする」

ツンデレ「バカ。今日、早起きして気合入れて作ったのに」



914:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:28:27 R6UfWyk0
で、ツンデレは主人公と彼女の仲良く登下校している姿を目撃すると胸が痛み
たまたま、持っていた包丁で彼女の背中を突き刺すと

没だな こりゃw

915:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:34:18 R6UfWyk0
改めて、ツンデレの修羅場は難しいと思ったが
彼女の方は清純派を装ったキチガイだから、主人公を胸で誘惑して
ツンデレに見せ付けるかのようにキスしたりと攻め方はたくさんあるが

ツンデレの攻めはツンツンするぐらいしかないな

さあ、どうするか?

916:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:37:32 R6UfWyk0
デスノートを見て、ネタでも考えるか

917:名無しさん@ピンキー
08/08/22 21:58:00 616QuOyi
緑猫さん、本当に大変ですね
ただでさえリクが多くて、連載も九十九や血塗れ竜外伝と売れっ子作家並みに抱えてらっしゃるし

緑猫さんさえよかったら、第3試合のユナハVSヘイカはウナが書いてあげましょうか?
七戦姫の世界観や緑猫さんの筆致は、誰よりもウナがよく心得ているから

ユナハの正統流の槍術とヘイカが傭兵として身に着けた知恵と度胸の勝負には興味が尽きません
予測の付かない裏技も凄そうですが、古式の型を崩さず伝承していくことはもっと難しい
これはどっちが勝つにしてもただでは済まないでしょうね、ブルルッ

918:名無しさん@ピンキー
08/08/22 22:00:59 R6UfWyk0
思いついたネタ

ツンデレノート

ノートに書き込まれた人物はツンデレになる。ツンデレになると
どんなに親しい関係でもツンツンしてしまう。そのノートを書き込んだ人間は
13日以内にノートに名前を書かないとデレる

919:名無しさん@ピンキー
08/08/22 22:03:01 R6UfWyk0
むしろ、反逆のツンデレの方が書きやすいかもしれないな



920:名無しさん@ピンキー
08/08/22 22:08:16 R6UfWyk0
ツンデレの姉には、可愛らしい弟がいた
しかし、姉弟では結婚できないため、ツンデレ姉は世界に反逆することを誓う
民法に不満を抱いているキモ姉とキモウトを集め、ツンデレの騎士団を成立させる

法律を破壊し、愛しい弟又は兄と結婚するためにツンデレ騎士団は新たな国家の成立を宣言

ツンデレ姉は新世界の日本の初代、弟大好き総理として任命されるが、兄大好き派の妹のクーデターにより
射殺される。

反逆の姉





でいいのか?

921:名無しさん@ピンキー
08/08/22 22:40:36 616QuOyi
やはり幻想竜の力を槍で制するのは難しそうね
う~ん、今夜は徹夜になりそう

922:名無しさん@ピンキー
08/08/22 22:54:57 0LvjSquB
>>924
というか、ダメだろw
姉は黙って、監禁でもしろw

923:名無しさん@ピンキー
08/08/22 22:55:37 LEKzwJps
ツンデレネタが多すぎwwwww

924:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:08:09 616QuOyi
特に異存がなければ書き始めることにします
2試合目はヌエちゃんが勝つとの前提で、その後の展開として書いていきますね

925:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:10:21 htznZDBM
>>928
てめえのクソな作品なんて誰も読まねぇよ
ひきこもりは黙ってひきもっておけよ(´,_ゝ`)プッ

926:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:11:30 htznZDBM
やめておけ、スレが穢れる

927:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:13:10 sGDRmagW
>>917
ヘタレがツンデレに冷たすぎるwwwww
冷たくすると心が病んで、冷たいマフラーだぜ

928:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:19:35 616QuOyi
同じIDで二度も書き込んで、自演ばれてるってのに
htznZDBMさんったらBBS初心者さんなのかしら?
心配しなくても、ウナの作品は当の緑猫さんにも絶賛してもらった実績があるのよ
なんなら証拠のコピペしてあげよっか?
それにまとめサイトの方も、既にかなりの作数とKB稼いでいる実力者なんだから

929:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:23:21 JGd9HYP1
冷たいマフラーって、あの鮮血の後に血まみれのマフラーを
言葉様が風邪をひくから、被せたBADENDのことか

あんなに心が病むとはどんな仕打ちしたら、
あそこまで病むんだ?

930:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:24:28 JGd9HYP1
ちなみに
youtubeから
URLリンク(jp.youtube.com)

血は出てないような気がするんだ

931:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:24:48 NkqJNLHw
>>932
必死すぎw

932:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:25:40 QD+caPu9
>>929
何をそんなに怯えているのかな
まるで雨に濡れた子猫のようじゃないか

933:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:28:36 rDaaNrcy
>>933
さすがに信じていた親友に寝取られたら、ヤンデレ化するのが常識ですよ
そうですね、18年間嫉妬すると音速を超えるwww

934:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:32:24 oaECoNwE
いつからこのスレはツンデレスレになったんだ?
荒れる度に話題変えようと必死こいてツンデレがどうこう言う奴ってウナギと同類だろ
そんなにツンデレがどうこう語りたいならツンデレスレに行けば良いだろうが
紳士らしく黙って乳首丸出しで投下待機も出来ない奴が多すぎてけしからんわ
男なら黙って乳毛の本数を数えてろ。女なら黙って全裸スクワットをして投下を待て

別にツンデレが嫌いなわけじゃないんだからな。誤解するんじゃないぞ

935:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:40:46 616QuOyi
ネキツ公爵様は、王子を自分の娘のモノにしたがってるって筋がいいと思うの
公爵令嬢で性格の悪いキタヌ姫とかチイタ姫って出していいかしら?
闘技もいいけど、やっぱドロドロのストーリーあってのジェラシックSSじゃない

936:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:42:50 UD2elfBA
>>938
何の話題も出さない奴より100倍マシですね
一応、ツンデレのプロットを読む限りではちゃんと修羅場しているので
問題ありません。読みたくなかったら、スルーすればいいんじゃないですか?

937:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:46:25 UD2elfBA
何もしようとしない人間に限って、偉そうですね

荒らしの俺は凄いんだよトークなんて、精神年齢はお子様レベル以下ですし
緑猫さんと張り合いたいなら自分でオリジナルSSを書けば問題ありませんよね?
まさか、その程度のことができないのに緑猫さんのSSを書こうなんて……
ちょっと、可哀想ですね

938:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:48:50 QD+caPu9
>>938
じゃあ何でそんなことお前は言うんだ?
端から見たらお前の最後の最後の説明がなかったらツンデレ貶しているようにしか見えん

939:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:54:34 616QuOyi
>>940>>941
何もしないのは>>938だけじゃなく、プロットプロット言って、その実ただのクレクレ厨のあなたたちも同じでしょうに

ウナは少なくとも阿修羅サイトに載せて貰えるオリジナルの作品いっぱい書いてるわよ
緑猫さんとだってお互いに尊敬しあってるライバル同士なんだから

940:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:01:24 IIYFFQoY
>>943
オリジナルの作品ってなによ?
作品名を書かなきゃ、ただのヘタレですよ?

941:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:10:58 mveFCpT1
>>944
48章の>>596からのレスを読みなさいよ
ウナがGJくれた人に対して、全レス返しでお礼言ってる場面があるから
もちろん実際に付けてもらったGJレスのコピペ付きでね

吹き出してもしらないんだからw

942:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:13:08 mveFCpT1
ああ、そうそう
そのうちの一人が緑猫さんなの
このスレにおけるウナの勲章なのよ

943:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:21:40 IIYFFQoY
>>945
だから、どれ?

944:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:24:59 mveFCpT1
それくらいの努力は払いなさいよ
どうしても見たいものがあるのなら、他人に甘えちゃダメ
でも結構笑えるから、努力するだけの価値はあるわよ

945:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:25:51 IIYFFQoY
>>948
早くしろ、俺様は気が短いんだ
コピペでいいからさっさと貼り付けろ

946:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:27:09 mveFCpT1
>>早くしろ、俺様は気が短いんだ

あら、奇遇ね
あたしもなのよ

947:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:50:03 P63CGgh8
未完を待ちつつミカンくう

948:名無しさん@ピンキー
08/08/23 00:53:55 dr8Et5TS
ここっていい悪い別にすごい人口

949:名無しさん@ピンキー
08/08/23 07:19:50 fZKt8aFT
夜中には誰も書き込まないんだな

950:名無しさん@ピンキー
08/08/23 09:29:23 VFztaJKe
つまり、そういうことさ

951:名無しさん@ピンキー
08/08/23 12:09:22 59AmGE24
ウナ(笑)
とうとう粘着に飽きて自己主張始めちゃったか
かまってちゃんも大変だな

952:名無しさん@ピンキー
08/08/23 12:14:44 +QdLi+6R
とりあえず七戦姫GJ

投稿するたびにアレなのが沸いてくるが
可哀相な人なので生暖かい目で見守ってあげてくれ



953:名無しさん@ピンキー
08/08/23 12:16:50 DhDAs1Wp
>>955みたいなこと毎回言うやついるけど、自分もあんまり変わらないことに気付いていないな。
元からスレのお約束通りスルーすれば良いのに。
つい最近投下されたやつにすぐウナがついたけど
誰も反応しないからもう一回似たような事言ってるウナを見たら滑稽だな
という気持ちが出て笑えるのに

954:名無しさん@ピンキー
08/08/23 12:19:56 P6VU+xtf
>>921
スレから追い出されたSSを投下するスレPart2
スレリンク(eroparo板)

955:名無しさん@ピンキー
08/08/23 12:24:54 pcPystQC
>>958
そこって、前に緑猫さんが勧められていたスレじゃw

956:名無しさん@ピンキー
08/08/23 12:44:18 3kRLAXT7
>>889
おお、七戦姫が来てたのか。ありがたいね。
続きを書いてくれる書き手は最近貴重だからな。大変だろうけど、頑張ってください。

957:名無しさん@ピンキー
08/08/23 12:47:37 ET4dHrv4
久しぶりにまとめサイトを見たんだが阿修羅氏超乙です!!
ジャンル別に分けられて探しやすくなってるしより楽しめるようになってたよ
あとSSだけじゃなく名レス・名シーン・SSプロットも十二分に楽しめるね
ちょっと今のスレの空気が肌にあわない人は見てみることをお勧めする
SSプロットを読むだけでプロットを元に書いてみたくなるよ

958:名無しさん@ピンキー
08/08/23 12:51:37 dgVSRuwt
書け書け厨っていうかクレ厨も手を変え品を変え、あれこれ大変なんだな
その構想力を使って自分でも書いてみればいいのに
他力本願な主人公が出てくるSSなんてどうだ

959:名無しさん@ピンキー
08/08/23 17:38:58 fZKt8aFT
>>962
面白そうだね書いてよ

960:名無しさん@ピンキー
08/08/23 17:40:29 dgVSRuwt
>>961
ほれ、リクがきたぞ

961:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:38:33 XaAA9UFb
小ネタ投下します。

962:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:40:14 XaAA9UFb
問 男を寝取られて、十八年間嫉妬し続けたらどうなるの?
答 リアルな話するとたぶん音速を超える。


 人里離れた山奥の洞穴に一人の魔女が住んでいた。魔法がたくみであった。まじないを唱えれば嵐が吹き荒れ、杖を一振りすれば石ころを黄金に変えた。
老いることも死ぬることもなかった。白い肌は少女のように瑞々しく、腰ほどの赤い髪は艶やかに波打っていた。
けれども魔女は自身がいつ生まれて、なぜ魔法が使えるのかは知っていなかった。数百年は生きたと思われるが、森閑な洞穴で孤独に暮らす魔女にとって、時間というものは月の満ち欠けと草木の生育でしか計ることが出来なかった。
ただ過ぎ去る年月の中でおぼろげに残った記憶といえば、彼女が唯一接した人間である母親の微かな思い出だけであった。
 棲家の洞穴から少し離れたところに切り立った崖があった。下に広がる鬱蒼とした森林と、遠い山肌にぽつんとある小さな村がそこから見渡せた。
月の光を浴びに魔女がそこへ訪れると、時折、向こう側にぼんやりと明かりが灯っている。魔女はそれを見るとわけもなく不愉快な心地がして、日課の儀式もそこそこに逃げるように洞穴へ舞い戻る。
それが人恋しさであるともわからない。段々と薄らぐ母親の思い出の中で、外の人間と接することを禁ぜられ、その約束を愚直に守り続けていた魔女が孤独を意識できるか疑わしい。
 ある満月の晩、魔女が崖に行くと、村の方で赤い光が烈しく揺らめいて星空に黒い煙が伸びていた。いつのことか山火事で味わったのと同じ焼け焦げた臭いを生暖かい風に感じた。
魔女は洞穴へ引き返そうとしたが、物音を聞いて足を止めた。いつも聞く獣の足音ではなくて衣擦れに近い音であった。
魔女が杖を構えて音の聞えるところに歩いて行くと、全身煤だらけの女が怯える顔で魔女を見ていた。
女は、魔女が目の前まで近づいたとき、片手で抱かえる布の塊をいっそう強く胸に寄せ、もう片手に握る十字架を額に付けてなにやら祈り始めた。
女が神の名を唱えたかと思うと、たちまち魔女は猛烈な吐き気を覚えた。魔女は思わず杖を一振りして女を呪い殺した。



963:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:41:09 ET4dHrv4
ちょっwwwまとめサイト勧めただけなのになんか変な話になってるwww
もしかして>>962>>961に向けてレスしてて俺の事をクレ房と思ってるの?
なんでそんな考えになるのか分からんがその後の>>963>>964もさらに分からんwww
>>963>>962に向けてのレスだと思うんだがどうして>>961へのリクレスになってるんだ?
もしや最後の行が変な誤解をあたえたのか?

しかし他力本願な主人公のSSか。どれくらい他力本願なんだろうか
これはちょっと面白そうだから教えてほしいな
今は他の書いてる最中だけど詳しく内容を注文してくれたら下手だけど書かせてもらうよ
まとめサイトのSSプロット集みたくちょっと書いて教えてよ。それとこれは>>962に対してのレスですよ


964:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:42:55 XaAA9UFb
 魔女は胃袋の中身を地面にあらかた吐き出してしまうと、落ち着いて女の死体を調べ始めた。
母親以外で初めて見た人間である。魔法の効き目を疑うわけではないけれども、どうも薄気味悪い心地がするので、杖の先で突付くという消極的な仕方であった。
死体の抱えているものに興味が湧き、杖に力を込めて腕を退かしてみると、その布の塊が奇妙な声で鳴き始めた。春先の獣に似た高い鳴き声であった。
魔女は思わず後ずさりした。そうして小さく揺れたかと思うとはらりと布が捲れて、包まれていた赤子の姿があらわになった。
魔女は恐る恐る近づいてその赤子を抱き上げてみた。赤子は魔女と目が会うと、苦しげに歪めていた顔を和らげてキャッキャと小さく笑い始めた。
 魔女は赤子を洞窟に連れ帰った。彼女自身理由は解らないが、殺す気にはならなかった。赤子を抱いていた女の死体は衣服や持ち物を剥ぎ取ってから魔法で燃やした。
死体の焼けたところには十字架だけが残った。それに触れると手が焼け爛れて捨てようにも捨てられなかったのである。
 魔女は赤子をナナシと名付けた。名前を呼んでくれる人が居なくなって久しい彼女にとって赤子の名を呼ぶことは楽しかった。
オムツやらなにやらは死体から剥ぎ取ったものと同じものを作ってやった。はじめのうちはミルクばかり飲ませていたが、しばらくしてナナシがお腹を壊し始めたので、咀嚼したパンを口移しで食べさせるようになった。
 一年の月日が過ぎた。
 立って歩けるようになったナナシが、岩の角に体をぶつけて擦り傷を作った。魔女は洞穴に魔法をかけて岩壁を柔らかい蒲団に変えた。
ナナシが昼間を起きて過ごすので魔女もそれに合わせた。月の晩の儀式を行うときは眠気を振り払うのに苦心した。
 さらに一年の月日が過ぎるとナナシは片言で話し始めた。母さんと呼ばれて、魔女は胸の奥がほのかに温められるように感じた。
 ナナシとの時間はゆるやかに過ぎて行った。魔女にはこれまで生きてきた数百年がぼんやりした白昼夢であるとも思え、まるでナナシと出会ったときに目が覚めた心地であった。
ナナシの成長する姿は魔女に実感を与えた。ナナシの背丈が魔女に追いついたときには、一緒に暮らすようになって十五年近い年月が過ぎていた。

965:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:42:55 ET4dHrv4
ああッ!投下中にマジすんません!

966:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:44:42 XaAA9UFb
 ちょうどその時期、至極自然的な、品の良い読者のために言い換えればひどく動物的な作用が魔女とナナシの間に起こるけはいを見せた。
満月でない晩、二人はこれまでそうしてきたように一つの寝台で床に着いた。
しばらくして、魔女は寝ぼけ眼でナナシを見つめた。ナナシも同じように開いた目で魔女を見ていた。二人ともぼうっとした夢見心地で、血の巡りがどうもおかしいということに気が付いた。
ナナシが首をかしげて尋ねるが、魔女にも不調の理由は解らなかった。そのままうとうとして朝になると、ナナシが起きたときに奇怪なことが起きていたのを魔女に話した。
魔女はナナシが病気になってしまったと慌てふためいて、様々なまじないを試してみたが、数日後にはまた例の奇怪な出来事がナナシに起きた。
魔女自身も胸の奥に感ずる温かさの質が多少荒々しいものに変化していた。魔女は無知であった。
けれども無知であるために、自然に背いた行為を行うことなしに、いっそう自然の理に適った過程でそれは行われたのであった。
 行為の後も罪を犯したような気持ちは無かった。無知な母子にとって快と徳は同様のものであった。
初めの数度は痛みのうちに過ぎて行った。魔女は夜の来るのを恐れた。ナナシの労りだけが慰めであった。
互いに施行錯誤を重ねて痛みが薄れたころになると、情愛を仕分けすることの得意な道徳屋たちが目の仇にする、例の烈しい感情が魔女を苦しめ始めた。
 魔女は毎日、ナナシを拾った所を一人で訪れて、そこに十字架が打ち捨てられているのを確かめるようになった。
それからナナシに向かって、ずっといっしょに居てくれというような意味のことをしきりに言うようにもなった。
 果たして魔女の不安は現実のものとなった。ある日、そこの十字架が無くなっていた。地面は踏み荒らされていた。幾人もの人間の足跡と馬の蹄の跡であった。
あわてて魔女が洞穴に帰ると、頑強な体格の男たちに囲まれたナナシが、その男たちと楽しげに話していた。


967:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:47:33 XaAA9UFb
 男たちは魔女が戻って来たのに気付いた。そうしてナナシを庇い立てるように前に出て、腰の剣を抜いた。
剣を向けながら、男たちは横暴な口ぶりで怒鳴るように何やら魔女に言い放ったが、魔女は相手の言い終わるのを待たず杖を振りかざした。
一人の男が胸を掻き毟りながら絶命した。魔女は続いて杖を振りかぶろうとした。
けれどもいつの間にか背後に現れた男が、魔女の背に一太刀浴びせた。魔女は倒れ、手にした杖が蹴り飛ばされた。
 男たちは各々に十字架を構えて祈祷文を唱え始めた。焼け付く傷の痛みと神の名による苦しみで、魔女は恐ろしい呻き声を上げた。
死ぬるばかりの苦痛の中、覚束ない目を自身の手に落としてみれば、肌が段々と褐色に変って、醜く皺になって行くところであった。
生きているのか死んでいるのか分からない心地で、魔女はナナシの名を呟いた。
 祈りは止まっていた。ナナシが魔女に覆いかぶさって泣き叫んでいた。
男たちは丁寧な口調で退いてくれるよう懇願したが、ナナシはやめてやめてと言うばかりで、一向に退こうとはしなかった。
男たちは暫しの相談の後、魔女に二度と洞穴から出てくるなと言い残し、ナナシを連れて立ち去った。
 それからというものの、ナナシを奪われて老婆のような姿にされた魔女は、昼夜を泣いて暮らした。
風の音しかしない薄暗い洞穴にナナシの居ない事が悲しかった。傷の痛みは忘れていた。
ナナシとの思い出に浸ってはいっそう辛い思いで泣き伏した。
 一年が経った。傷は癒え、魔法も以前と同じように使えるようになっていた。けれども老いた姿だけは元通りとはいかなかった。
醜い魔女は水晶玉で、世界のどこかに居るナナシの消息を探り始めた。魔女がこうして外の世界を眺めるのは初めてであった。
覗き見た人間たちの生活の中には、美しいものもあれば醜いものもあった。
 それから三年が過ぎてから、ようやく魔女はナナシを見つけることが出来た。
 宮殿の玉座にナナシは坐っていた。ナナシの脇には、魔女からナナシを奪ったあの男たちが控えていた。
男たちは長く仰仰しい名前でナナシを呼び、ナナシもまた憂鬱そうにその呼び名に答えていた。今やナナシは若い王であった。



968:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:48:56 BzZTDIYx
>>967
気持ちは分かるけど一々反応してたらきりないぞw

他力本願か・・・例えば車椅子とか身が不自由な主人公とかは?
闘病生活でもうほとんど希望失っててケアされるのが当然だと思っている奴
もう心身共に他力本願

んでヒロインたちはそんな奴を母性本能全快で看護する
あるいは主人公にも輝ける過去を知っていて立ち直らせようとする
故障したスポーツ選手とかだと案外いけそうだな

969:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:49:52 XaAA9UFb
 魔女はナナシが悲嘆に暮れているのが嬉しかった。ナナシはきらびやかな寝台のヴェールの奥で一人きりになると、魔女の名を呟いて涙を拭った。
自身のことを忘れずに、そのまま暮らしてほしいとさえ魔女は思った。
醜くなってしまった魔女は、二度とナナシの前に現れるわけにはいかなかったのである。
 魔女が残酷な喜びに浸るようになって数ヵ月後、宮殿で婚礼が執り行われた。
 若い王妃は美しい姿をしていたが、おどおどして気の利かなそうな顔つきで、婚礼の最中ずっと怯える目であたりを見回していた。
その顔が以前の魔女に似ている風に見えたことは、魔女の欲目であったか妬みであったかわからない。
婚礼の翌朝、ぼんやり顔の王妃にナナシが優しげに声をかけたのを見て魔女は歯軋りした。
 子が生まれた頃になると、初め王と王妃の間にあったわだかまりもすっかり無くなって、見るからに睦まじく、絵に描いたように幸福な暮らしが魔女の水晶玉に映し出されていた。
 ある年、王国では地震や干ばつなどの天災が立て続けに起こり、大規模な飢饉となった。
その翌年も洪水などが続いて作物は真っ当に育たなかった。国民は皆飢え、王宮でさえ質素倹約し、清貧の暮らしを送った。
さらに次の年、城下の国民たちが城門に押し寄せてパンを寄越せと叫んだ。外国から輸入された自由主義やら社会主義やらが国民の間に蔓延したのであった。
王と王妃は子供らと幾人かの家臣を連れて出奔せざるを得なくなった。
 数年間に及んだまじないの代償に、魔女はよりいっそう老いさらばえていた。
思考も記憶も覚束なく、なぜこうまでしてあの王国を滅ぼしたのか、なぜ苛まれる王と王妃とを見ると、背筋がぞわぞわする風変わりな心地よさと、それと同時に微かな胸の痛みを感ずるのか理解できなかった。
 満月の晩、辺りが一望できる洞穴近くの崖に出て、遠い山肌の微かな明かりに目をやると、魔女は思い出すともなく思い出した。
水晶玉を取り出して見てみれば、やはりナナシと彼の妻と子供らがその山肌の村で宿を取っている。
十八年前に生き別れ、その後他の女に寝取られたナナシが、魔女の殺めた彼の母親と同様に逃げ延びて来たのであった。
箒に跨って地面を蹴り、それから数瞬で魔女は宿の前に降り立った。



970:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:52:05 XaAA9UFb
 ひとりでに開いた扉から醜い姿の魔女が現れると、ナナシは素早く家族の者たちの前に立って剣を抜いた。
敵意があるのを見て取った魔女は狂ったような笑い声を上げて、濡れた目蓋を拭わないまま、怯えるナナシの妻と子供らに杖を向けた。
怒気を孕んだナナシの声に魔女は目を瞑った。悲しかった。魔女は自身の名前を小さく呟いてみた。
目を開けばナナシは呆然顔で、剣も取り落としていた。魔女は杖を振り降ろした。


 国境に程近い山肌に小さな村の跡がある。荒れ果てて、煉瓦と石畳しか残っていないような村跡であるが、そこの外れに一軒の山小屋が建っている。
旅人が宿を求めて山小屋の扉を叩くと、温和な顔の老人が出迎えてくれる。
電気も通っていない土地に住むこの隠遁者について、いささか風変わりで奇妙な噂が旅人たちの間で囁かれている。
ある旅人が若い頃にそこに泊まって、年を取ってからまたその山小屋に赴くと、以前と全く同じ老人が出迎えたという話がある。
山小屋のあるところからは、遠い昔と変わりない山々と、その辺り一帯でひときわ目立つ大きな崖が一望出来て、そこには昔から恐ろしい魔女が住んでいるという伝承がある。
そうして山小屋に住む老人はその魔女に呪いをかけられて、ガリヴァ旅行記に登場する不死の人間のように老いても永遠に生きねばならなくなってしまった。そんなばかげた話まである。
 身内は居ないのかと聞くと、その老人は指折り数えて、曾々孫までは覚えとるんですけれども、と妙な事を言って旅人を煙に撒く。
満月の日に訪れる旅人は、深夜になると老人が山小屋を抜け出ることに気付くであろう。
物見高い旅人がこっそり後をつけると、老人は例の崖を眺めて立っている。そうして大きな声で古風な女の名前を呼ぶ。
すると、瞬きする間もなく、向こう側から黒い影が飛んで来て老人の傍に下りる。
暗闇に目が慣れ、月明かりで照らし出されるのは、老人と同じくらい皺の刻まれた顔で、杖を持って箒に跨り、黒いローブを着たいかにも御伽噺の魔女というような老婆である。
ここで旅人は自身の正気を疑る。老婆が降り立ったのは、老人の叫び声が山彦となって帰って来るより早かった。
つまりは音速を超えた速度でもって飛んで来たことになる。ばかばかしい話である。



971:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:54:14 XaAA9UFb
以上です。

972:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:56:29 qOh37DBL
>>975
お伽話のような不思議な読後感ですなぁ
それと投下をリアルタイムで見ながら読んだのは初めてだった
とにかく乙

973:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:02:39 BzZTDIYx
>>975
投下中に書き込んで本当にゴメン
もっと注意すべきだった
>>976が言うようになんかはじめてグリム童話読んだ時みたいな感じがある。
あ、でも社会主義やらってことは王朝が滅んでいく二十世紀前半かな?

974:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:06:20 ET4dHrv4
>>975
俺もリアルタイムで見たの初めてです。そんでGJです!そんですいませんでしたorz
まさか最初の出だしのネタが話と関係あったとはw最後の最後で吹いたwww
魔女と嫉妬ってイメージ的に切り離せないですなぁ

975:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:08:44 AoGVN92w
>>975
まさかそのコピペが使われるとは思わなかったです。>>976と同じような感想です。
良い作品でした。投下してくれてありがとう。

976:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:09:23 w/6aFS7l
Gj

977:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:10:14 AoGVN92w
sage忘れスマン

978:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:19:47 ET4dHrv4
きっと読んだ人は俺も含めて大抵のみんなは>>976と同じ感想に違いない
そして最後の最後でしてやられた感が同時に残ると思う
さらに>>976に「思ったことを先に言われた!」って嫉妬して悔しがるんです
つまりこれを読んだ後はみんな同じ気持ちになるわけです。なんという一体感!

979:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:36:16 oi6uyrdL
 絶叫と歓声が混じり合い闘技場は熱狂の坩堝と化した。

「姉さんっ、姉さん」
 半狂乱になったユナハが姉の元に走り寄る。
 だが、その行く手を遮るように衛兵の槍がクロスを描く。
 冷たい金属音がユナハの足を止めさせた。

「闘技者以外の者が触れ合うことは禁じられておる」
 触れば即、失格。
 たとえ遺骸といえども同じである、とネキツ公爵が言い放った。


 ユナハは下唇を噛みしめ、荷車へ運ばれていくイクハを見詰めた。

「姉……さん……」
 ユナハの目から涙が筋を引いて流れ落ちる。
 最下級の奴隷からゴミ同然に扱われて、もはや抗議することもできない姉が哀れだった。


 同時に、サラサに対する激しい怒りが涌いてきた。
 彼女はたった一人の肉親を自分から奪い去ったのだ。永遠に。

「おのれ……」
 ユナハは闘技場ルールでなら最強の呼び名も高い王者を睨み付けた。

 その視線に気付いたサラサは一瞬だけたじろいだ。
 しかし、直ぐにいつものことさと涼しい顔に戻った。
 伝説の王者、ホワイト・ラビットの再来と言われる少女は、身を翻してその場を去っていった。

「殺す。何が何でも……絶対に殺してやる」
 そのためには自身の試合に勝たねばならない。

 あとに控えた第3試合。その相手となるヘイカを倒さねば敵討ちも何も始まらないのだ。




980:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:37:33 oi6uyrdL
 
 * * * * *


 第1試合が終わり、今日の戦いは幕を下ろした。
 試合が思いのほか長引いたため、既に当初予定されていたディナーの時間に入っていた。

「いやぁ、見応えのある戦いぶりでしたな」
「まったく。久し振りに血が騒ぎましたわい」
「しかし、一戦にどれだけ時間をかけておるのやら」
 宗主国や有力国の貴族たちは、まだ興奮冷めやらぬ口調で先程の戦いを褒めちぎっていた。

 それを見守るメイラ王も、満足そうに目を細めて小さく何度も頷いている。
 彼は王といえど、治めているのは属国─それも弱小国の一つ─に過ぎない。
 宗主国のご機嫌を取ることは、内政にもまして重要なことなのだ。
 今、テーブルに並べられている豪華な食事や飲み物にも、国家予算の実に5分の1が注ぎ込まれていた。


 いきなり銅鑼が打ち鳴らされ、宴会の間に銀のワゴンが登場した。

「お待たせいたしました。本日のメインディッシュにございます」
 料理長自らがワゴンを押し、上座へと歩を進める。
 メイドたちが手早く動き、食べ終わった皿を片付けていく。
 代わりに巨大な楕円形の白皿がテーブルに置かれた。
 長い方で人の背ほどもある大皿である。

 豪奢なワゴンに掛けられたシルクの覆いが外された。


「おぉっ」


 感嘆の声が一斉に上がった。
 ワゴンの上に置かれていたのは、腰まである長い金髪を持った少女であった。
 それは、先程の勝負で敗者となったイクハその人であったのだ。

 かつて、その類い希なる美しさと高潔さをもって知られた親衛隊隊長。
 そのイクハが、今は昼食のメインディッシュとして、眩いばかりの裸体を惜しげもなく晒していた。

 血や泥は丁寧に洗い流され、胸の傷以外はほとんど生前そのままである。
 あの激しかった戦いの直後のことである。
 料理人たちの苦労が偲ばれた。


981:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:38:05 oi6uyrdL
「これは、これは……さすがはメイラ王。良い趣味をされておられるわい」
 欲に濁った貴族たちの目が爛々と輝き始める。


「どれ、ここは私から」

 本日の主賓、宗主国の弟帝はフォークを取り上げると、切っ先をイクハの腹に突き立てる。
 そしてナイフを突き入れると、下腹へ向かって滑らせた。

 ドロッとした血の固まりに続き、腹圧で内臓がせり出してくる。
 弟帝は手慣れたナイフ捌きで腸を切り分けると、一番美味しい十二指腸と小腸の部分を小皿に移す。
 それを一口サイズに切り分け、フォークで口へと運ぶ。

 クチャクチャとはしたない音が上がり、弟帝の口端から血が垂れる。
 その動きを目で追う貴族たちの口からはヨダレが。

「うむ、美味い。何とも言えぬ深いコクがある。それでいて少しもしつこくない」

 弟帝の絶賛が口火となり、貴族たちが一斉にメインディッシュに襲いかかった。

 容赦のないナイフが、垂涎の的だった親衛隊隊長の体を切り刻んでいく。
 乳房が抉られ、下腹部が切り裂かれ、イクハの体はたちまち臓腑に埋もれていく。
 長い腸がズルズルと引きずり出され。それを貴族たちが醜く奪い合う。
 子宮や卵巣は、より激しい争奪戦を生む。

 鬼畜の本性を剥き出しにした男たち。
 彼らは高潔だったイクハの、人として最後の尊厳すら軽々と踏みにじった。

「心臓はクチナ殿のためにとっておきなさい」

 弟帝は精が付くようにと、お気に入りの王子に気を遣って見せた。



982:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:38:42 oi6uyrdL
 
 * * * * *


 その頃、クチナは自室で喘いでいる真っ最中だった。
「うぅっ、イクハ……イクハ。どうして死んじゃったんだ」
 ベッドに横たわったクチナは、壁の方を向いて背中を激しくわななかせている。

 下衣は膝の辺りまで下ろされ、染み一つ無いお尻が剥き出しになっている。
 そして右手は己の欲棒を固く握り締め、激しく前後に揺すっていた。

「も、もう僕が殺してあげること、できなくなっちゃったじゃないかぁ」

 実に惜しいことだと思いながらも、あの最期、イクハが自決するシーンを思い出すと我慢ができなくなってくる。
「僕があの美しい胸にナイフを突き立ててあげてれば」
 どんなに興奮したことであろうか。
 自決を思い出しての自慰より、遥かに気持ちの良いことだったであろう。


「あらあら、よい趣味をお持ちだこと」
「ええ、お姉さま。死んだあの子もさぞかし喜んでいることでしょうよ」

 直ぐ近くで上がった聞き慣れぬ声が、クチナの右腕を止めさせた。

「み、見られた?」
 慌てて下衣を上げようとしたが、手首をガッシリと掴まれてしまった。

 振り返ると、見たこともない2人の少女が立っていた。
 2人とも美しいが、険のある凶相である。

「だ、誰だ。僕をクチナ王子と知っての無礼なのか」
 か弱い王子が精一杯の虚勢を張る。
 ところが、美少女たちは怯む気配など全く見せなかった。

「初めましてクチナ殿。私はキタヌ」
「私はチイタ。私たち、公爵令嬢ですのよ」

 公爵令嬢となれば、ネキツ公の娘に他ならない。
 クチナは反射的に抵抗するのを止めた。

「殺し屋メイドや親衛隊がいないのに、不用心ですわ」
「いてもいなくても変わりなかったと思うけどぉ」
 2人は自信タップリにクスクスと笑った。

「ウフッ、カッワイイんだぁ」
 チイタ姫がクチナの萎びたモノを見てほくそ笑んだ。
「ハタチにもなって皮被りは、殿方としてよろしくなくってよ」
 その視線の先にある恥ずかしいモノに気付き、クチナは前を覆い隠そうとする。
 しかしキタヌ姫の力はクチナより遥かに強かった。

983:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:39:25 oi6uyrdL
 抵抗を諦めると、急に欲棒がムクムクと膨張してくる。
「やだぁ、おっきしてるぅ。くっちーったら、見られて興奮しちゃったんだぁ」
 年下のチイタ姫に笑われ、クチナのモノは更に容積を増してくる。
「見られて興奮しちゃうなんて、いけないクチナ殿」
 キタヌ姫は平静を装いながらも、目には鬼火を灯らせている。
 その狂気の色は、クチナを怯えさせるのに充分だった。

「ぼ、僕をどうする気なの」
 キタヌ姫は大きく抉れたドレスの胸、そこに鎮座する2つの膨らみの間から一通の紙片を取り出した。
 それをクチナの前に突き付ける。

「な、何、それ?」
 キタヌ姫の唇の端がにぃーっと吊り上がる。
「悪魔の証文。記載されている内容は、私とクチナ殿の婚姻証明ですわ」
 クチナは失神しそうになるのを必死でこらえた。

 悪魔の証文。それはこの大陸では絶対の価値を持つマジックアイテムだった。
 それに書かれた記述は、全てが既成の事実として成立してしまう。
 一旦成立した事実は、宗主国の大主教とて覆すことはできないのだ。

「さぁ、クチナ殿。署名にはあなたの精子が必要なのです」
「覚悟ができたら、オチンチンこっちに向けなさい」



「うっ、うんっ。うぅぅぅ……」
 クチナは歯を食いしばって快感に耐える。
 少しでも気を抜けば、それで全てが終わってしまう。

「キャハハハッ。くっちー、女の子みたいな声出してるぅ」
 チイタ姫は我慢汁でドロドロになった手を更に激しく動かす。
「くっちー、ここ? ここなの?」
 的確な責めに、皮被りのモノがビクビクと反応する。

「ズルいですわ、チイタばっかり」
 姉姫が物欲しそうな目で爆発寸前のモノを見詰める。
 キタヌ姫は中指を立てると、それを誘いかけるようにヒクヒク開閉している王子のアヌスに突き入れた。
「こ、これダメェッ。はぐぅぅぅ」
 直腸で発生した痺れが、増幅しながら脊柱を駆け上がった。

「どう、私の責めは? 強情張って我慢してると、死んじゃいますことよ」
 キタヌ姫の言うとおり。クチナの弱い心臓は、今にも爆発してしまいそうになっていた。
「でも姉様と結婚したら、毎晩こんなことされちゃうんだよね」

 大変だぁとチイタ姫が笑った。


984:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:42:14 993BIvmF








































985:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:44:43 74E/RKaG
緑猫さんキタァー
いつも通りにGJです
荒らしに負けないで

986:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:49:43 fZKt8aFT
あらしにまけないでくださいねー(笑)

987:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:50:26 kfa60nXf
つまんねぇ
さすが、ウナギだな。オマエ、トライデント以下だよ

988:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:07:17 awvXCzCH
小学生以下のメンタルじゃなければこんな幼稚ないやがらせをしようとは思わない
そしてそれを恥じらうこともできない程度の低さが現実社会において発揮されていないとも考えにくい
おそらくそれが原因で生まれただろうリアルでの鬱憤を、こういった場でやつあたり気味にぶちまけることで解消するのだろう
本当に気の毒で矮小で下衆な人格だな、ウナギ
推測でしかないが、外れている気はしない

緑猫 ◆gPbPvQ478Eさんからすれば、歯牙に掛けるモノもなく蚊ほどの痛痒も感じさせないほどの
くそどーでもいい存在でしかないと思うが(だからこそこうも見事にスルーし続けることができているのだろう)
一読者にすぎない自分には経験値が足りないらしく、正直な話見てて頭痛がしてくるんだよ、こいつの痴態には
なんで自覚できないんだろうか、特殊な脳内麻薬でも出ているのか

989:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:13:13 993BIvmF
ウナギてなんなん?

990:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:16:16 59AmGE24
言っても無駄だっていうのに。
こいつは「このスレが気に入らない」って感情よりも「暴れ回って注目を浴びたい」っていう欲求で動くタイプだろ。
「ぼくの方がうまい文を書ける」とか「おまえの文は下手くそだ」とか喚きたがる性質を見る限りな。
要は構ってちゃんだからさ。
たぶん例え肝心な「注目される部分」が醜悪な痴態に過ぎないものであろうと、構ってさえ貰えればそれでいいんだよ。

991:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:21:07 RE72URze
何にせよ、スレのお約束さえ遵守すればおk
守れない奴は食いつきも含め荒らしなのでスルー、これが原則

992:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:25:08 nMIAw6rF
ウナギは緑猫さんの負担を減らしてあげようと頑張ってるんだよ、きっと
お前ら邪推しすぎだ

993:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:26:59 d8UobrH9
文体からすると>>992氏が緑猫さんかな?



やば、当たっちゃった?

994:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:28:19 yPP+NbMi
緑猫さんの心の声をあぶり出すためのトラップだったの?

995:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:29:19 kfa60nXf
単発IDが多いな

996:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:29:36 TEjkjWRO
意外に口が悪いなw

997:1001
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


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