嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 講和(50)条約at EROPARO
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 講和(50)条約 - 暇つぶし2ch700:名無しさん@ピンキー
08/08/11 05:33:05 P7rir5Vv
ググレカス

701:名無しさん@ピンキー
08/08/11 06:58:36 szYfeG5m

主人公の「長髪に家族のつながりを感じる」とかいう部分にちょっと無理があるような?
個人的にはどこにでも居そうな一般的な主人公のほうが良いなあ

702:名無しさん@ピンキー
08/08/11 07:17:04 hGKc+6/r
居るとすげぇウザイけど
居ないとほんの少しだけ寂しいカツって不思議!

703:名無しさん@ピンキー
08/08/11 07:17:22 hGKc+6/r
はい誤爆ごめんなさいorz

704:名無しさん@ピンキー
08/08/11 12:19:01 FzsB+IBr
ところどころで第三者視点になってるのが気に掛かる
それと解放→開放とか、誤字がちらほら
後悔しないためにも読み返しをしようよ
ともかく緑猫の尻拭い、乙です

705:名無しさん@ピンキー
08/08/11 14:07:39 8an3vvf6
嫉妬の炎を燃やす女の子による惨劇は何かほれぼれするよな

706:名無しさん@ピンキー
08/08/11 14:12:23 /RaBH+qO
●相手のヤンデレがしゃべりたいことを察知し、それをヤンデレがしゃべるように誘導してあげる。

●ヤンデレが何をしゃべりたいかは、そのヤンデレ自身が気づいていない。これをヤンデレ自身よりも先に気づいてあげる。

●会話の辻褄や一貫性は敢えて無視する。論理的に正しいことではなく、ヤンデレが楽しい気分になるように会話を誘導する。

●ヤンデレは一方的に話す男が嫌い。自分がしゃべっている最中もヤンデレの表情を注意深く観察し、少しでも退屈していたら、話の途中でも敏感に話の展開を変化させる男が好き。

●ヤンデレは、抜け目のないだけの男は嫌い。ヤンデレにあっさりやられてくれるような、どこか抜けたところのある、おおらかで人のいい男が好き。

●ヤンデレは、頭で考える男が嫌い。腹やハートで考える男が好き。

●ヤンデレは、口でしゃべる男が嫌い。ヤンデレは、腹やハートから言葉を放つ男が好き。

●ヤンデレは、単に明るいだけのバカポジティブ男は嫌い。絶望も苦しみも血を流しながら感じ取り、逃げずに真正面から引き受けた上で、陽気、建設的、未来志向、もしくは、深い自己了解や自己解放をもたらすような話をする男が好き。

●ヤンデレは、愚痴、悪口、泣き言を言う男が嫌い。

●ヤンデレは誰かを見下したり、嘲笑したり、貶めたりする男が嫌い。

●ヤンデレは「オレはダメな男なんだ云々」と自己卑下・自己否定する男が嫌い。(さんまのように、ジョークやネタとしてやるのはよい)

●ヤンデレは、自分が優しいことをアピールする男が嫌い。本当に優しくないとできない気遣いをする男が好き。

●ヤンデレは、自分が頭がいいことをアピールする男が嫌い。本当に頭が良くなければ出来ない気の利いた会話や思慮深い段取りをする男が好き。

●ヤンデレは、しゃべる価値のないことをしゃべる男が嫌い。何かをしゃべるときは、それがホントにしゃべる価値のあるセリフかどうかを見極めてから口に出す。

●ヤンデレは、ヤンデレの言葉の表面上の意味ではなく、その裏に横たわる気持ちや意図や事実関係をくみ取ってくれる男が好き。

●ヤンデレは、ヤンデレの言葉を奇想天外な面白解釈してツッコミを入れてくれる男が好き。(ただし、ヤンデレを持ち上げるような愛のあるツッコミでないとだめ。ハズしたときは、すかさず自分ツッコミして笑いを取る。)

●相手のヤンデレがしゃべっているときには、ヤンデレがしゃべっている内容に反応する形で、自分の表情を繊細にコントロールして共感、驚き、無表情等をしてみせる。

●自分がしゃべっている時も、自分の言葉に表情をシンクロさせたり、わざと言葉の内容と表情をミスマッチにして笑いを取ったりする。

●普段から、鏡を見て、さまざまなバリエーションの、味のある表情を出す訓練をしておく。

●ヤンデレは、学歴、社会的地位、読んだ本をさりげなくほのめかす男が嫌い。まるでなんの本も読んだことがないかのように、日常の言葉だけで、なにげなくヤンデレの気持ちに届く言葉を放つ男が好き。

●ヤンデレは、それとなく余裕をアピールする男は嫌い。本当に余裕があり、余裕が自然とにじみ出てくる男は好き。

●ヤンデレは、金持ちでも貧乏くさい男は嫌い。貧乏でも気前のいい男が好き。

●ヤンデレは、筋肉が衰えて、立ち居振る舞いがだらしない感じになっている男が嫌い。立っても座ってもしゃきっとした印象になるくらいには、全身をバランス良く鍛えておく。

●「そのヤンデレ自身が気づいてない、そのヤンデレが欲しいモノ」を見つけ出して、プレゼントしてあげる。これをするには、そのヤンデレを普段からよく観察する必要がある。

●ヤンデレはだらしない服装の男が嫌い。しわしわの服やちぐはぐのカラーコーディネーションの服は着ない。

●ヤンデレは、ヤンデレでなければ気づかないことを気づく男が好き。

●ヤンデレは不潔な男が嫌い。毎日入浴し、歯を磨き、清潔な服を着る。

●ヤンデレは、途中、どんなに醜態をさらしても、最後の最後には自分の内なる道徳律を貫く男が好き。



707:名無しさん@ピンキー
08/08/11 14:17:54 xksnKkih
>>710
スレが違う


708:名無しさん@ピンキー
08/08/11 14:33:41 lMQWBTFv
>>710
スレ違いな上に同意しかねるものが多々ある
ヤンデレを語っておきながら何も分かってない
嫉妬深い女の子に泥棒猫と勘違いされて刺されるがいい(アナル的な意味で)

709:名無しさん@ピンキー
08/08/11 18:29:53 241t2suw
アッーーー!!!

710:名無しさん@ピンキー
08/08/11 21:53:15 ZZUCFHFP
>>710産業で頼む

711:名無しさん@ピンキー
08/08/11 22:55:39 03iKUMLJ
>>706
糞笑った

712:名無しさん@ピンキー
08/08/12 07:35:00 pm+6rc+2
いよいよ盆だな

713:名無しさん@ピンキー
08/08/12 20:57:23 GW9+SMus
社会人になって離れ離れになった人達も再会するんですね。

たくさんの良き修羅場があってくれると嬉しいね

714:名無しさん@ピンキー
08/08/13 01:51:49 sTZ3MTYB
sin.cos.tan

715:名無しさん@ピンキー
08/08/13 04:57:51 W1AdxU8H
URLリンク(www10.atwiki.jp)
URLリンク(www10.atwiki.jp)

716:名無しさん@ピンキー
08/08/13 12:45:25 nx8Yxl14
>>719
男のヤンデレはいらない

717:名無しさん@ピンキー
08/08/13 15:55:07 QppumL2f
>>720
佐々木は女だよ
┃┃¨━(σ-`д・´)━ ╋┓

718:名無しさん@ピンキー
08/08/13 20:22:36 HX4mmEYD
顔文字きめえ

719:名無しさん@ピンキー
08/08/13 22:22:08 Pt4pkd4u
かわいい
狐だろ?

720:名無しさん@ピンキー
08/08/14 20:18:00 s7xg6Ddc
>>719
スレ違い

帰れ

721:名無しさん@ピンキー
08/08/14 22:17:11 zVI3HDjN
暑い・・・
なにか冷たくなるようなSSないか

722:名無しさん@ピンキー
08/08/15 02:02:09 nPXeTPQN
 最愛の彼女が事故で亡くなって二年半が経った。
 最初は独り悲しみ嘆いていた男だが、そんな男を支えてくれた女性がいた。
彼女は男の友人であり、そして亡くなった彼女の親友でもあった。
 辛いのは同じ。だが、今にも崩れ落ちてしまいそうな男を支える事で自分を
奮い立たせていたのかもしれない。
 恋人を失った男と親友を失った女。男は女に支えられ、女は男を支える事で
なんとか立っていることができたのだ。
 そんな二人が自然と結ばれていく事は不思議なことではなかった。共に傷をなめあいながら
生きていれば心も近くなっていくもの。傷跡は残っても傷の痛みはゆっくりと癒えていく。
 男も少しずつながらではあるが、しかし確実に自分の力で立ち上がることが出来るように
なっていった。これもひとえに女の献身的な努力の賜物といえた。

 二人はいくつも並んでいる墓の、その中の一つの前に立っていた。
 墓に刻まれている名前―それは亡くなった恋人の名前が刻まれている。
 「恭子が亡くなってからもう二年と半年も経つのね……」
 墓に水をかけながら、黒いワンピースに身を包んだ智美が呟く。
「ああ、苦しかった。もう立てない、いっそのこと俺も……そんなことを何度も考えたよ」
 黒い背広を着た孝道は恋人の名前を見つめながら静かに言う。
「果てしなく長く感じたわね。でも今になるとあっという間だった気がする」
 智美が丁寧に墓を拭き、孝道が線香に火をつける。
 花束を墓前に置き、二人は手を合わせて目を瞑った。共に思い返していることは
 三人でいた懐かしい日々。自然と二人の目尻から涙が流れる。
 いつも三人だった。楽しいときも辛いときも、嬉しいときも悲しいときも三人だった。
 三人の再開は静かに過ぎていく。時は決して止まる事はない。
 薄く細い紫煙が上り、墓前の花束が風に揺れる。近くの海から潮の香りがする。
 ゆっくりと目を開き、孝道が固く結んでいた口をゆっくりと開く。
「俺はもう大丈夫だよ。俺は前に進む。今の俺には智美がいる。
 恭子のことは絶対に忘れないよ。これからも毎年必ず会いに来るから―」
 右手に智美の体温を感じながら、孝道は真っ直ぐに前を向いて言う。
 その目は確かな力強さがあり、生きる意志がはっきりと感じられる。
「恭子、次に会いにくるときはお腹の中の子と一緒に来るからね」
 智美は膨らみかけたお腹を撫でながら、親友に以前と変わらぬ笑顔で微笑んだ。
 二人の薬指には指輪がはめられている。婚約指輪である。
 来月二人は結婚する。子供が生まれるのは恭子が亡くなった月が予定になっている。
 絶望に満ちた日々は終わりを告げ、今ようやく二人は前に向かって進んでいる。
「それじゃ、また来年会いにくるよ、恭子――」
 太陽の光が降り注ぎ、二人を祝福しているかのように墓標が光に反射して輝く。
 寄り添いながら二人は墓を背にして歩き出す。未来に向かって進むために。


 線香の紫煙が揺れ、花束が風に吹かれて墓標から転がり落ちる。
 太陽は大きな入道雲に隠れ、大きな影を落とす。
 やがて、墓の影からもう一つの影が生まれた。誰も居ない場所にできるはずもない影は
ゆっくりと伸び、そこから湧き出るかのように――憎悪が生まれた。
「――さない……るさない……許さない、許さない……許さないッ!
私を殺しておきながら、孝道を奪っておきながら幸せになるですって……?
許せるわけないじゃない……私を殺しただけじゃ飽き足らず全てを奪っていくなんて。
殺してやる……。呪って呪って呪って呪って縊り捻り祟り殺してやる!
孝道は私のよッ! 誰がお前なんかに渡すものか………智美、絶対に殺してやる!!」
 憎悪を込めて怨念が呪詛を囁く。果てしない地獄の底から響くような声で恭子が謳う。
 顔の半分は潰れ、眼球は垂れ落ちている。歯茎や頬骨まで見えるほど抉れた顔に
乱れた髪がべったりと張り付き、腐臭と共に蛆が湧いて零れ落ちる。
 血に塗れ、所々破れている服。そこから覗く部分からはおぞましい蟲が這い出て、
生前の面影は綺麗なままの顔半分を残して微塵も残っていない。
 腐臭が墓場にたちこめる。その腐臭の中心から恭子はゆっくりと歩き出す。
 二人の歩いていった先を見据え、燻り続けた火から出る煙のように憎悪が蠢きだす。
「待ってて、孝道。すぐに殺すから。そいつを殺したらまた一緒になれるから……。
うふ、ウフフふふふふふふふフフフフフフふふふふふふふふふふふふふふふふふ――」


723:名無しさん@ピンキー
08/08/15 02:04:39 nPXeTPQN
お盆にちなんでの思いつき一レスネタでした。
その後怨霊のKさんはスタッフ(住職)が美味しく頂きました。

724:名無しさん@ピンキー
08/08/15 03:30:36 n5n8m2Fr
>>727
おお、書いてくれる人がいるとは・・・
なんとGJなことか

725:名無しさん@ピンキー
08/08/15 08:23:10 nVbtXZ3j
GJ
スタッフさんはネクロ(ryなのね…;

726:名無しさん@ピンキー
08/08/15 19:55:43 jUV5bIOp
GJ

>>728
いや、NTRがダメな俺としてはカニバ(ryなんじゃないかと思ってる…

727:名無しさん@ピンキー
08/08/15 21:48:58 kj/ZGuBO
>>726
土葬なんだね!

728:名無しさん@ピンキー
08/08/16 04:28:16 WaMz3G+9
>>731
こっちの姿の方が怖いって空気読んだんだよ。怨霊もさ。

729:名無しさん@ピンキー
08/08/17 01:51:13 xvaVUrfV
女の子に耳をカプってされたい・・・

730:名無しさん@ピンキー
08/08/17 02:11:08 vFZuZsP9
甘噛みされて舐められていきなり耳を噛み千切られるんだな
そして血塗れの唇でニヤリと笑った女の子はスカートのポケットから
折りたたみナイフを取り出して

「美味しい……もう片方の耳もちょうだい」

そう言って痛みと恐怖で腰が抜けて上手く逃げられない>>733の背後から――




「ハァ、ハァ……フフ、>>733の唇も美味しい。目も耳も頬も血も脳も脊髄も美味しいよ」

こうですね、わかってますよ。

731:名無しさん@ピンキー
08/08/17 02:13:59 DgyYeElP
ただの猟奇だろそれ…

732:名無しさん@ピンキー
08/08/17 02:29:27 GEF9T2Zh
猟奇に近いわな…

733:名無しさん@ピンキー
08/08/17 04:24:39 vFZuZsP9
要点だけ書いたからただの猟奇に見えたわけです
なので少し補足しておきましょう

この少し前に>>733には付き合ってる彼女がいた
しかし彼女からある日メールで「別れてください」と送られてきて音信不通になってしまう
悲しみにくれていた>>733だが、しばらく経ってから彼女が出来た
彼女は以前別れた彼女に比べて甘えん坊でよく耳を噛んできたり抱きついてきた
甘えられるのに気をよくしていた>>733だが彼は彼女のことをあまりよく知らなかったのだ
彼女はとても嫉妬深く、>>733が知らない女と喋るだけでも嫉妬するような女の子だった
彼女の嫉妬はだんだんとエスカレートしていき、>>733が通りすがりの女性を見ただけでも
怒るようになっていった
怒るときに彼女はよく>>733に「痕」を残した。キスマークや歯型、引っ掻き傷である
最初は可愛らしい嫉妬だと思っていた>>733もだんだんとうんざりしていった。いや、
心のどこかで恐怖してもいた
だが彼女は可愛らしく、自分のことを誰よりも愛してくれていることを知っていたから
多少の嫉妬深さには目を瞑っていた
そんなある日、>>733は以前別れた彼女と再会する
彼女は>>733と別れたことを後悔していた。彼女は涙を流しながら後悔している事を
語り、できることならもう一度やり直したいと言ってきた
一方的に別れを切り出したのには将来に対する不安があった。そして自分に自信が
なかった彼女は思いつめて別れのメールを出したのだ

>>733も心のどこかで未練があった。だが今の>>733には新しい彼女がいる
もうやり直す事はできないと言ったが、弱々しい元彼女の姿を見るとどうしても放って
おけなかった。今の彼女に少々疲れていたのもあった
それから>>733は元彼女と時々会うようになった。最初はメールだけのやり取りであったし
メールはすぐに消していたから今の彼女にばれる事はなかった
しかし、会うようになってからは匂いが残った。彼女との再開は過去の記憶を甦らせ、
再び恋仲の関係まで戻るのにそう時間はかからなかった
再開から以前の関係までは坂を転がるかのように進み、そしてそれに気付かぬほど
今の彼女は愚かではなかった
彼女は>>733の様子や知らない女の匂いを敏感に嗅ぎ取っていた
>>733が自分の知らない女と会っている。自分に嘘をついてまで誰と合っているのか
最近では抱きつくと困ったような表情をするようになった。キスマークをつけたり歯型を
つけるのを嫌がるようになった
>>733を信じたい。でもどうしても疑ってしまう

彼女の心はだんだんと病んでいった

ある日、>>733の後をこっそりとつけていくと、彼女は信じたくない光景を見てしまう
知らない女と仲良く喋っている>>733の姿。自分にしか見せていなかった表情で笑う
>>733の姿と、腕を組んで歩く知らない女
彼女は一人立ち尽くし、涙を流した。歪な表情で笑いながら、泣いた

翌日の夜、彼女は>>733の部屋に居た
いつもどおりのスキンシップで後ろから抱きつく彼女。彼女の頬が濡れていることに>>733
気付いていない
まんざらでもなさそうに笑う>>733の耳に口を近づけて彼女は――



とまあこういったことがあったんですよ
その後彼女は半月かけてじっくりと>>733を味わいましたとさ
みんなも浮気したりするとこういう事になるから気をつけようね!

734:蒼天の夢 08 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 05:29:28 KXHyGMdH
皆さんお久しぶりです。
久々に投下します。

735:蒼天の夢 08 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 05:30:14 KXHyGMdH
 パーティーから二日後の昨日のレース。ジースさんはなんと4位だった。
 今までで一番高い順位。賞金獲得枠まであと少しだった。
 だけどジースさんは少しも喜ばなかった。
 理由は分かっている。ジースさん、本当は5位だった。
 4位になったのは前を飛んでいたスキッダーが途中、事故で墜ちたから。
 最終周回、ゴール近くのコーナー。そのスキッダーが曲がろうとしていたら突風が吹き、崖に接近しすぎていたため反応する間もなく岸壁に叩きつけられた。
 わたしは直接見なかったけど話に聞くとかなり惨かったらしい。
 惨くないクリフ・スキッド事故なんてあればだけど。
 わたしはアーちゃんの餌を入れたカートを押しながら竜場を見回した。
 静かだ。
 まだお昼なのに。まだ大勢の人が働いているのに。
 普段は騒がしい山頂の洞窟。でも今はワイバーンたちが時々あげる鳴き声や物音しか聞こえない。
 今日はグレイ・クリフのスキッダー全員が喪に服している。
 だから丸一日、例え練習であっても誰も飛ばないことにしている。
 でも竜場が静かなのはそれが原因じゃない。
 だって全員いつも通りにきている。
 いつも通りワイバーンの世話をしている。ただ無口でしんみりしているだけ。
 みんな仲間を、ライバルを失ったことが悲しいのだ。
 それとも自分たちもしかしたら同じ末路を辿るかもしれない、と不安になっているのかな。
 わたしはカートから生肉を取り出すとアーちゃんが食べやすいようにナイフで切ってゆく。
 普段は気にも留めない肉を切る音が妙に大きく聞こえる。
「いけない……」
 暗い考えを頭から振り払う。
 スキッダーのみんなは仕方ない。その目で見てしまったのだから。
 でも雑務係の私までしんみりしたらいけない。集中しないと。
 ここで働きはじめてすぐ分かったこと。それは雑務係がしっかりしないとスキッダーの身に危険が及ぶ。
 雑務係の仕事にはワイバーンの世話やスキッダーの装備のお手入れが含まれる。
 どちらも手を抜けば大変なことになる。だから気合をいれないとだめ。
 こんな時は楽しかった時のことを考えるのが一番。
 楽しかったこと。
 やっぱりすぐに思い浮かぶのは数日前の市長邸でのパーティー。


736:蒼天の夢 08 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 05:31:35 KXHyGMdH
 市長様が主催しただけあってとっても豪華だった。
 それにジースさんのスキッダー姿も間近で見られた。
 だけど疲れることもあった。
 特にジースさんに近づこうとするファンの女の子。
 本人は気づいてないだろうけど、ジースさんって結構人気がある。
 だっていつもあんな命知らずな空中機動をするのだ。たとえ勝てなくてもその勇姿に惹かれる人はいるだろう。
 でもジースさんはスポンサーとの話し合いで忙しかった。
 だからわたしはファンの女の子が邪魔しないよう、彼女たちに事情を説明して遠ざけていた。
 貴族のお嬢様たちはわがままだったからどうしても聞かない場合、わざとドレスに飲み物こぼしたり、転ばしたりしなくてはならなかった。
 本当に手間がかかった。
 でもおかげでジースさんは何事もなく商会の皆さんとの面談を終えることができた。
 計算外だったのはあのエルフ魔女。
 ファンをさばき終わってジースさんのところへ戻ろうと思っていたのに。
 いつの間にか現れて、汚らしい唾液のついた指でジースさんの首筋を撫でていたのだ。
 あの時のジースさんの表情。おびえるウサギのような顔。
 物凄く可愛かった。
 あんな顔をさせられるのがエルフ魔女なんじゃなくてわたしだったらどんなにいいか。
「ハァ……」
 ため息が漏れる。
 あの魔女の方がわたしより遥かにジースさんに近いことぐらい知っている。
 エルフ魔女がジースさんのご家族と仲良くしているのは町では有名な話。
 そしてジースさんを昔から可愛がっていたのも。
『私は知ってる。すみずみまで』
 あの女が言った言葉が頭の中で木霊する。
 わたしが知らないジースさんの秘密をいっぱい知っている魔女。
 ダンスで踊る順番を待っていた時、エルフ魔女はわたしと目が合う度笑っていた。
 ずるい。ずるい。ずるい。
 妖しい光が灯った眼。
 きっとジースさんが家に帰ったあとも押しかけて誘惑しているに違いない。
 エルフ魔女だけじゃない。
 ティオーナという新人のスキッダーにして公爵家のご令嬢。
 あの貴族女も油断ならない。
 踊りの後、わたしとエルフ魔女が飲み物を取りに行っている隙に貴族女はジースさんをさらっていった。


737:蒼天の夢 08 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 05:32:13 KXHyGMdH
 公爵家の権力で無理矢理二人きりになって、ジースさんに何を言ったのだろう。
 ジースさんは少し話をしていただけって言っていたけど。
 本当はどんなことを強要されているのか。
「ミリアちゃん?」
「わヒャっ!」
 突然、ジースさんの声がした。
 驚いて振り向くと、すぐ眼の前にジースさんの精悍な顔があって色んな意味で言葉を失ってしまった。
「あー、ごめんごめん。あのさ―」
 ジースさんは苦笑しながら謝る。
「―小さく切ってくれるのは嬉しいんだけど、微塵切りにしなくてもいいからね」
「え?」
 わたしは驚いて手元を見る。
 ジースさんの言う通り、小さな肉片の山ができていた。
「ごごご、ごめんなさい!すぐにやり直します」
「いいよいいよ。いつもより食べにくいかもしれないけど、こいつなら大丈夫だって」
 ジースさんはそう言ってアーちゃんの頭を軽く撫でる。
「で、でも……」
「とにかくカートとナイフ戻しておいで。そうしたら帰ろう」
「え?もう、ですか?」
「今日はほら、アレだから飛べないし、世話が終わったら何もやることないし」
 わたしはてっきり夕方まで竜場に残ると思っていた。
 他のスキッダーと同じ様に。
「けど……」
「ほらほら、餌やるのは俺がやっておくから」
 わたしは渋々納得すると言われた通り道具を片付けにいった。

 片付けが終わるとジースさんはそのままわたしを連れて山を下った。
 やっぱり他のスキッダーたちが残っているせいか、山道を行くのはわたしたちだけ。
 いつもだったら二人っきり、ということで喜べたかもしれない。
 けど今はそんな気持ちにはなれなかった。
 切なさ、寂しさだけがぐるぐると頭の中を泳ぎまわってる。
 そんな感情に耐え切れずジースさんに話しかけた。
「ジースさん……アーちゃんをあのままにしておいて大丈夫なんですか?」
 実は前々から持っていた疑問だった。


738:蒼天の夢 08 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 05:33:35 KXHyGMdH
 スキッダーが自分のワイバーンを可愛がるのは当然のこと。もちろんそれはジースさんだって同じ。
 だけど側でお手伝いをしていて思ったのは、ジースさんってかなりあっさりしている。
 アーちゃんのお世話はしっかりしているし、撫でたりするのは普通なのに、やることやったらそのまま帰ってしまう。
 今日だって他のスキッダーたちがやることなくなっても愛騎の側にいたのに、帰っちゃうし。
「ああ、だから言い淀んでいたのか」
 わたしの言いたいことが分かったのか、ジースさんは笑った。
「別に大丈夫だろ。それにいつも以上に辛気臭くしていたら相棒に迷惑だ」
「でも他のスキッダーさんたちはワイバーンの側に残ってましたよ?」
「あいつらにはあいつらのやり方がある。俺には俺のやり方があるんだ」
「それはそうですけど……昨日はあんなことがあったばかりなのに……アーちゃんの側にいてあげた方が……」
「正直、あいつがそこまで理解してるのか分からないし、俺が側にいてやっても食事の邪魔だって」
「そんなことありません!アーちゃんだってきっとジースさんに―」
 そこまで言うと話を遮るようにジースさんはわたしの頭を撫でた。
「あいつはワイバーン。俺は人間。人間の基準で考えたってしょうがないんだ」
「でも……」
 自分がしつこいと思いつつも、どうしても食い下がれなかった。
「だけどな、一つだけあいつと喋れる言語があるんだ」
 ふとジースさんの顔を見ると笑みは消え、真剣な顔で遠くを見ていた。
「それは飛ぶこと」
「え?」
「ワイバーンはな、野生でも速さを競うんだ。レースというのは彼らの本能に刻み込まれているんだ。相棒に人間独特の言葉ややり方で感情を示したって意味がない。本当にあいつと会話できるのは飛んでいる時だけ」
 ジースさんは言葉を一旦切ると自らに言い聞かせるように言った。
「そしてレースで俺たちが一番速いってことを証明できた瞬間こそ……俺は相棒に、本当に感謝の意を伝えることができるんだ」
 わたしは言葉を失った。
 すぐ側に居たのにも関わらず、ジースさんのことを少しも理解していなかった。
 わたしは結局スキッダーとしてのジースさんしか見ていなかった。
 再びあの魔女の笑みが浮かび上がる。
 彼が好きな気持ちは誰にも負けない、と思っていた。


739:蒼天の夢 08 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 05:34:15 KXHyGMdH
 でも想うだけじゃ足りない。想うだけのファンの女の子じゃジースさんと結ばれる資格なんてない。
「っと、ごめんごめん。なんか変に真剣になっちゃって」
 ジースさんはすまなそうに頭をかいた。
「いえ、ジースさんがどんな考えでアーちゃんに接しているのが分かってよかったです。わたしこそしつこく聞いたりしてごめんなさい」
「気にしなくていいよ。それに共に働く者として俺の考えを理解してもらえて俺も嬉しいし」
 理解、という言葉を聞いて胸が痛んだ。
 違う。わたしはまだ何も理解していない。
 だからこれからもっとジースさんを知らなくてはならない。
 もっと。あの魔女なんかに負けないくらい。
「そうだ、まだお昼過ぎだからお茶して帰りません?」
 思いついたら即行動。今からでもジースさんのこと知らなくちゃ。
「俺はいいけど……」
「大丈夫ですよ。ワリカンでいいですから」
「いや、それは流石に……」
「無理しなくていいですよ?ジースさんのお財布事情は知ってますから」
「そうは言っても……」
「はいはい、行きましょう」
 わたしはジースさんの腕を引っ張って麓の街まで急いだ。
 昨日今日と周りの雰囲気は暗かったけど、おかげで新しい目標ができた。
 待っていて下さいねジースさん。わたしもっと貴方に相応しい女の子になってみせますから。


740:蒼天の夢 08 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 05:37:25 KXHyGMdH
以上、投下終了です。
覚えている方はもういないかと思いますが半年前ほどに投稿していたモノの続きです。


741:名無しさん@ピンキー
08/08/17 07:25:46 8jBqP7h2
>>744
お久しぶりGJ。
覚えてるっよ

742:名無しさん@ピンキー
08/08/17 10:24:21 AeCTL2lD
>>744
おおっ続き待ってました!
前回のパーティ編の盛り上がりからその後がずっと気になってたんだぜ?
次回投下を期待して待ってるyo

743:名無しさん@ピンキー
08/08/17 15:25:14 GEF9T2Zh
畜生…名前覚えていて内容覚えてないとは…ちょっと保管庫読み直してくる

744:名無しさん@ピンキー
08/08/17 15:27:53 ixnHG0AV
俺も最初の話から読み直してくるかw
GJ!

745:名無しさん@ピンキー
08/08/17 17:03:34 DANx3UBe
おおおおお久しぶりだこりゃ
gj

746:蒼天の夢 09 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 23:10:52 KXHyGMdH
書き貯めしておいた分のチェックが終わったので投下します。

747:蒼天の夢 09 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 23:11:37 KXHyGMdH
 今日は生憎の雨だ。
 朝、山を登って来る時は快晴だったのに竜場についた途端ふり出した。
 今はまだ軽くふっている程度だが、雲の様子から見て恐らく嵐になるだろう。
 嵐になると俺たちスキッダーは練習どころか通常飛行もできない。
 だからと言って今無理に飛び立てば練習飛行の真っ最中に嵐になってしまう可能性がある。
 もちろん竜場に来てしまった以上、何もしない訳にはいかない。
 周りのほとんどの者はいつものようにワイバーンの世話や備品の手入れに勤しんでいる。
 俺も暇な内に相棒を洗っておこうと、水を汲みに行った。
 そして水場からの帰り、竜場の真ん中で三人のスキッダーが集まって話し込んでいた。
 普段は皆忙しいのでこのような光景は珍しい。
(やっぱり飛べなきゃ暇だしな)
 と思いながら通り過ぎようとした時、あまり聞きたくない声に呼び止められた。
「お!噂をすればジースじゃないか」
 振り返ると、それはやっぱりアザラスだった。
「なんだ?今水汲み中だ」
「まあまあ、仕事熱心なのはいいけどたまにはスキッダー同士の交流を深めようぜ」
「別に俺はお前と交流を深めなくとも一向に構わんが」
「アハハ、そう言わずにジース君、こっちおいでよ」
 そう言ったのは革鎧に身を包んだ赤毛の女性だった。
 確かグレイ・クリフでは数少ない女スキッダーの一人だ。
「そうそう、ただでさえお前は人付き合いが悪いんだからな」
 もう一人の中年スキッダーも相槌をうつ。
「はあ、分かったよ」
 アザラスだけなら別に無視してもよかったが、他の同僚たちもいたのなら仕方ない。
「んで、噂をすればってことは俺の話をしてたのか?」
 赤毛の女スキッダーが俺を指差して言う。
「ズバリ!君今恋人とかいる?」
「は?」
 てっきりもっとスキッダーらしい話題を想像していたのでかなり間抜けな返事になってしまった。
「あ、別にあたしがジース君に気があるって訳じゃないから勘違いしないでね」
「分かってるよ。アザラスじゃあるまいし」
「おい!俺だってな―」
「して何でそんなこと聞くんだ?」
 一々アザラスに反応してられないので、無視して話を進める。


748:蒼天の夢 09 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 23:12:25 KXHyGMdH
「いいから先に質問に答えてよ」
「いや、いないけど」
「ほうほう、その割にはこの前の宴では熱心に踊っていたが?」
 中年スキッダーは顎鬚をいじりながら言った。
「確かお前さんのとこで働いている娘っ子だったか?」
「ははーん。女の子がお前のワイバーンを世話していると思ったら、ジースお前そういう魂胆だったのか」
「家で若い使用人雇っている貴族様に言われたくないね。ともかく彼女は俺の恋人って訳じゃないからな」
 俺の答えが予想外だったのか、なぜか三人とも考え込む。
「とするとやっぱりあのエルフの魔女殿か……」
 尚考えるようなアザラスに対して、もう二人の同僚は何やら想像を飛躍させていた。
「ずっと若いままの嫁さんか。羨ましいねえ」
「異種族恋愛か~。ロマンチック~」
「だからそうじゃないって!エリシアさんとも付き合ってないし、俺にはそもそも恋人がいないんだって」
 誤解されるのも嫌だが、自分に恋人がいないと全力否定するのも何処か恥ずかしい。
「なんだ、つまんない」
 赤毛の女スキッダーが残念そうに肩をすくめる。
「つまんなくて悪かったな。大体皆はどうなんだよ。俺ばっかりいじりやがって」
「いや、俺既婚者だし」
 と中年スキッダー。
「俺は許婚いるしな」
 とアザラス。
「あたしも全然。出会いがないのよ」
 はあ、とため息が出てしまう。なぜ俺は暇人たちの会話の肴にされなければならないのだろう。とにかくこれ以上留まったらまた何言わされるか分からない。
「さて、俺は相棒洗わなきゃいけないからまたな」
「えー、もうかよ」
「もう一人じゃないが、だからと言って女の子に全部任せる訳にはいかないからな」
 そう言って俺はアズールの居る竜場の区画まで戻ってきた。
「あ、ジースさん……」
 振り返ったミリアちゃんはなぜか複雑そうな顔で俺を出迎えた。
「ん?何かあったのか?」
「別に何でもないです」
 そっぽを向かれ、余計訳が分からない。


749:蒼天の夢 09 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 23:13:02 KXHyGMdH
 天気というのは人間の心にも多大な変化を及ぼすものだな、とブラシを水に浸しながら思った。
 
 アズールの胴体を綺麗にし終わった頃、外に続く人間用の門が勢いよく開けられた。
 俺を含め、竜場内の人間のほとんどが何事かと注目する。
 入ってきたのは貴族の男女。恐らく夫婦だろう。
 彼らの護衛らしき兵士が二人。
 そして最後には―
「お父さん?!」
 隣にいたミリアちゃんが驚きの声を上げる。
 ミリアちゃんの言う通り、貴族の夫婦に続き入ってきたのはライアンおやじだった。
 咄嗟に解雇の二文字が頭をよぎる。
 しかしその考えを振り払うよりも早く、ライアンおやじは俺を見つけると貴族共々こちらに近づいてきた。
 俺は濡れた手を素早く腰布で乾かすと一行と対峙した。
「ジース……」
 ライアンおやじが俺に声をかけるも、そこにはいつもの威厳はなかった。
 不安、否、罪悪感にも似た感情が顔に出ていた。
 解雇を言い渡しに来たような雰囲気ではないが、良い知らせでないことは確実だ。
「ジース、実はな―」
「君がジース・グリンかね?」
 ライアンおやじを押し退け、貴族の男が乗り出してきた。
羽振りの良い服が全く濡れてないところから、ここに上って来た時は密閉型の高価な馬車にでも乗ってきたのだろう。
「そうですが何か?」
「君に今から飛んで貰いたい」
 一瞬男の言葉の意味が分からなかった。
「今からですか?あの雨の中を?」
「困難なのは分かっている。だが君の腕を見込んで頼んでいる」
 貴族の男の眼を見て一瞬で嘘だと分かった。
 平民を見下す眼。頼んでいる訳でも、俺の腕を見込んでいる訳でもない。
 命令しているのだ。
「そうだ。私の娘の捜索を手伝ってもらいたい」
「捜索ですか……しかし―」
「君の本職とはかけ離れているだろうが、今は非常時なのだ」
 なるほど。俺の意見は最初から聞いてないということか。


750:蒼天の夢 09 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 23:15:17 KXHyGMdH
 だが外を見れば幾ら命令されているとしても無茶だということが分かる。
 普段はワイバーンが発進する洞窟の大きな口からは暗くなる一方の雲空と少しずつ激しくなる雨しか見えない。
「非常時と言いましても……」
「伯爵様、ここは私が。ジース、来い」
 食い下がる俺を見てライアンおやじが歩み出る。貴族の男もその方が良いと思ったのか、頷くと横に退いた。
 ライアンおやじは人の少ない角に俺を連れ出した。ミリアちゃんも一緒について来ているが咎められない辺り問題ないのだろう。
「ライアンさん、一体何が起こっているんですか?」
 何かに耐えるような表情でライアンおやじは淡々と切り出した。
「二日前にランソン伯爵様のご息女がピクニック中に行方不明になった」
「誘拐ですか?」
「いや、脅迫文等はなかった。大方迷子だろうな。ともかく最初は伯爵家の者だけで捜索していたが手がかり一つ見つからなかった
そうだ。そして迷子になってから二日経った。ご息女は確か十歳程度のはずだから体力もそろそろ限界に近いだろう。そして思いつ
いたのが空から探す、ということだ」
「でもお父さんおかしいよ。なんでジースさんが探さないといけないの?」
 ミリアちゃんがいきなり割って入る。
 ライアンおやじの眉間に皺が寄る。
「……うちの商会、いやうちの店は伯爵様に金を借りている……」
 外は曇る一方だが事の内容は今の言葉で晴れた。
 つまり借金をしているのだから捜索に手を貸せ、さもなければ、と脅されたのだ。
「事情は分かりました。やります」
「ジースさん?!何言っているんですか?ダメですよ!」
 ミリアちゃんは悲痛な声で抗議した。
 心配してくれているのは嬉しい。だが―
「もとはと言えば俺が原因です。責任はちゃんととりますよ」
 そもそも借金をしているのは多分にして俺がレースで勝てないからだろう。なら今回の役目は色んな意味で俺が適切だ。
「バカモン!何を勝手に決め付けている?借金はとある投資に失敗したからだ!間違ってもお前のせいではない!」
 ライアンおやじは怒鳴り、俺の肩を掴みながら続けた。
「いいか、一勝もしないうちにいなくなったら承知しないからな!地を這ってでも戻ってこい!」
 手を離すとライアンおやじは大股で伯爵のところまで戻っていった。


751:蒼天の夢 09 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 23:15:51 KXHyGMdH
 悪天候の中飛ぶのは不安だが、今のライアンおやじの言葉で断然やる気が出た。
 それに事実として迷子の子供がいるのだ。放っておく訳にもいかない。
「ミリアちゃん、準備手伝ってくれ」
「でも……」
「頼む。グズグズしていると飛び立つ前から嵐になってしまう」
「わ、分かりました」
 俺とミリアちゃんが急いで準備をする最中、伯爵は他のスキッダーの助けを応募していた。
 成功すれば大変な名誉だの、多額な報酬を用意するだの演説して必死に注意を引こうとしている。
 もちろん他のスキッダーたちはそう簡単に了承しない。俺たちみたいにスポンサーまで押えられている訳でもないし、多大なリスクを負ってまで行くことはない。
 同時に冷静になって考えてみれば伯爵も貴族とは言え、子の親。他人の弱みにつけ込むのは感心しないが心配だということは分かる。
 鞍をアズールに載せ、スキッダー用の革鎧に着替えると具体的に何をすればいいのか伯爵に指示を仰いだ。
「グレイ・クリフから北西に少し行った辺りを飛んでほしい。巨人の積み石付近一帯だ」
 結局他のスキッダーの助力を得られなかったようで、伯爵の声から疲労が伺えた。
「地上では我が家の者が捜索を続けている。君は上空から目を光らせ、見つけたら即座に近くの捜索隊に連絡してくれたまえ」
「分かった。必ずや貴殿のご息女を連れ帰ってこよう」
 俺の代わりに答えたのは女の声だった。
 驚いて振り返るといつの間に着替えたのか、あの真紅の革鎧をまとったティオーナが立っていた。
「ティオーナ様?!」
 一番驚いたのはどうやら伯爵の方で口をぱくぱくとさせている。
「ジース、時間が惜しい。行くぞ」
 さも当たり前のように出発しようとするティオーナを伯爵が引き止める。
「なりません!貴方様のような方を行かせる訳にはいきません!」
 偉そうな伯爵が急に謙虚になる辺り公爵家の名は流石である。
「我々の同胞は我々で助ける。特にランソン殿のご息女ともなれば王国の明日を担う者。放ってはおけない」
「しかし……ティオーナ様にもしものことがあったら……」
「案ずるな。雨の中で飛んだことは以前にもある。それに平民のスキッダー一人では心許ないだろう」
 恐らく頭の中で自らの面子や立場と愛娘の命を天秤にかけたのだろう。


752:蒼天の夢 09 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 23:16:30 KXHyGMdH
 しばし思案した後、伯爵は頭を下げた。
「どうか娘をお願いします」
「うむ。任せるがよい」
 俺とティオーナはそのまま騎乗し、ワイバーンを出口へと向かわせた。
 途中、先ほど話し合った同僚たちに見送られた。
「また飛行停止になるなんてごめんだからな。戻ってこいよ」
「やばいと思ったら遠慮なく着陸しなさい」
「ジース、死んだら俺が墓石買ってやるからな」
 唯一アザラスだけは笑えないことを言っていた。
「意地でも死なねぇよ」
「ジースさん……」
 最後にミリアちゃんが涙を孕んだ眼で俺の名を呼んだ。
「いってくる」
 短くそう言うと、ミリアちゃんは頑張って笑顔を作り、送り出してくれた。
「……いってらっしゃい」
 洞窟の外に突き出た高台に出るなり、激しくなる一方の雨に打たれながらも二頭のワイバーンは翼を広げ、準備運動をはじめる。
 飛んでいる間は手信号でしか会話できないのでティオーナに何か言うのであれば今だった。
「ジース、おまえの方がここの地理には詳しい。先行しろ」
 ティオーナは兜の紐を締めながら言った。相変わらずワイバーンに乗った彼女はさながら神話の戦乙女だ。
「了解です。それと―」
「なんだ?」
「協力ありがとうございます」
「愚か者。お前のような半人前に任せておいては助かる命も助からん。せいぜい墜ちないよう頑張るんだな」
「は、はい」
 パーティーでは少し親密になれたかと思ったが、俺に向けられた言葉は元の高圧的なものに戻っていた。
 やっぱり案外普通の女の子だという認識は俺の勘違いなのだろうか。
 だが今はそんなことを気にしている場合ではない。行方不明の女の子を見つけるのに集中しなければ。
 準備ができたのか、アズールは二、三回大きく翼を羽ばたき、両足に力が込められるのを感じる。
「ではいきます!」
「うむ」
 俺は相棒のわき腹を蹴り、飛び立たせた。
 暗雲は渦巻き、雨粒は矢の如き降り注ぐ。風は満ち、遠くで雷鳴が轟く。
 不思議と最初にあった不安は消え、高揚感が俺にも浮力を与えていた。


753:蒼天の夢 09 ◆ozOtJW9BFA
08/08/17 23:17:23 KXHyGMdH
以上投下終了です。
では今夜はこれにて失礼します。

754:名無しさん@ピンキー
08/08/18 00:24:01 IzCYr2iM
連日乙
まだ保管庫読みきってねぇ…

755:名無しさん@ピンキー
08/08/18 00:37:00 r5zQZiwQ
連作投下おつ。
ティオーナはこの作品の良心になるか?
他2人のヒロインの思考回路がぶっ飛んでるだけに…

756:名無しさん@ピンキー
08/08/18 00:40:43 eNgcl3Cy
連日だと・・
まだ八話にさえgj送っていないのにー。
まとめてで悪いけどgjですっ

757:名無しさん@ピンキー
08/08/18 00:52:20 7f5wnKxB
普通にファンタジー小説としてよく出来てる。嫉妬とか関係なく読んでしまった。当たり前のようにGJ

758:名無しさん@ピンキー
08/08/18 09:13:48 kF20lefd
gj!
これで他の神たちも帰ってきますように

759:名無しさん@ピンキー
08/08/18 11:01:14 IBBt76t8
おおぅ、早くも続きが気になるぜ

760:名無しさん@ピンキー
08/08/18 14:07:32 /v0CF5r9
GJ、重ねてGJ
しとどに枕を濡らして待ってたぜ

761:名無しさん@ピンキー
08/08/18 16:50:48 UGqKXwbG
なんか中学校の英語の教科書をそのまま訳したような文だな
どこか文法臭くて、一本調子で現象面だけが並べられてるかとこなんかが
いや、解りやすい文章だって意味だが

762:名無しさん@ピンキー
08/08/18 17:02:39 IzCYr2iM
じゃあ何でそんなことお前は言うんだ?
端から見たらお前の最後の説明なければ貶してるようにしか見えん

763:名無しさん@ピンキー
08/08/18 17:19:50 /v0CF5r9
>>765
>>1を読め。読んだらPCを閉じろ。それが幸せへの第一歩だ。

764:名無しさん@ピンキー
08/08/18 19:13:38 wEssBDvM
タレントに普通の恋人が出来たら大変だろうなぁ

ドラマとかで誰かの恋人役とかキスシーンあったりするんだもん

765:名無しさん@ピンキー
08/08/18 20:04:16 UGqKXwbG
そうムキにならないでよ
蒼天さんまで来なくなったら、君達が待ってる星空の再開が遠のいちゃうだろ
星空の新シリーズ開始まで、なんとかスレを維持しとかなきゃね

それにウナを叩くのなら、暗に「スレちだけど、繋ぎとして許したらぁ」って蒼天さんを揶揄してる>>761も攻撃しなくっちゃ

766:名無しさん@ピンキー
08/08/18 20:10:47 Aj/iZF6I
そんなことよりお姉さん系の彼女ほしい

767:名無しさん@ピンキー
08/08/18 20:56:03 KWeDvmyN
バカやろう!妹系だろう!!
や、お姉さん系も大好きですけど

768:名無しさん@ピンキー
08/08/18 21:17:01 emnUxwka
つまり姉妹で修羅場というわけですね分かります

769:名無しさん@ピンキー
08/08/18 21:17:09 IzCYr2iM
そうだよな。スレ汚してごめん。星空も待っているが、色々な人のものがやっぱりみたいな。新参だとうと何だろうと

770:名無しさん@ピンキー
08/08/18 21:17:45 fmcZFME2
やはり、嫉妬しているツンデレこそが可愛いわ


771:名無しさん@ピンキー
08/08/18 21:22:37 ehA30Cdh
ツンデレはツンツンしながら、あんたなんか好きじゃないわよと嫉妬するのが一番萌えますね
作者たちを頼むから、ツンデレの嫉妬を書いてくれ

772:名無しさん@ピンキー
08/08/18 21:23:56 ehA30Cdh
そういえば、蒼天の夢は読んでいないのでまとめサイトで立ち読みしてくるか
まあ、まとめサイトに行けば、監禁されるんだろうな

773:名無しさん@ピンキー
08/08/19 00:32:30 Im+qsoh8
>>776
監禁はいいよ

774:名無しさん@ピンキー
08/08/19 01:48:50 7ylqFzSv
亀ですがGJ!
親父さんに強制されるのかと思ったら親父さん良い人で良かったよ
平民と貴族の恋愛ってやっぱり親が邪魔したりするんだろうな

775:名無しさん@ピンキー
08/08/19 09:37:24 N7DSVarT
ツンデレ幼なじみこそ至高

776:名無しさん@ピンキー
08/08/19 10:35:54 oiejzacd
つまるところ、みんな本心では蒼天イラネでFA

777:名無しさん@ピンキー
08/08/19 11:39:29 Isjf0J4x
>>780
お前が一番イラネ

778:名無しさん@ピンキー
08/08/19 12:38:35 cS5L+mUb
>>780
どこが『つまるところ』なのか言ってみろやボケが

そんな風に荒らしに反応してた時期が俺にもありました……

779:名無しさん@ピンキー
08/08/19 13:25:03 N7DSVarT
幼馴染は黒髪が一番馴染む

780:名無しさん@ピンキー
08/08/19 13:46:48 J6jWDJdV
幼馴染が一番嫉妬深いというが、女の力の源は嫉妬と

うみねこの登場人物が言っていた

781:名無しさん@ピンキー
08/08/19 14:29:47 oiejzacd
>>782
荒らすなんて…いや、ごめん

>>747
内容薄くて全く覚えてね~や

とか

>>761
嫉妬とか関係ないじゃん

やら

>>762
これに釣られて他の書き手が帰って来たらいいのになぁ

みたいなレスがちょっと気になったから
ウナってオブラートで包むのとか、割と苦手でしょ
みんな、相手を傷つけないように諫言するのが旨いなぁって感心したの
される側の人も早く気付いてくれるといいんだけれど
書き手って、自分の作品以外のことには鈍感だから

782:名無しさん@ピンキー
08/08/19 14:36:33 XriHPslQ
そんな事より
ここの保管庫以外で修羅場なSSってないかねぇ
保管庫のは大概読みつくしたけどまだ足りないんだ・・・

783:名無しさん@ピンキー
08/08/19 14:37:23 BUz+zR3c
>>784
キリエが嫉妬深いのは戦人の母親に寝取られて、妊娠してから
ずっと、18年間嫉妬していた

自分も子供を妊娠したけど、流産してしまったおかげで嫉妬している力は
家具を遥かに上回りましたよ



784:名無しさん@ピンキー
08/08/19 14:38:38 GzytRv7b
うみねこはスレ違いだろうに

785:名無しさん@ピンキー
08/08/19 14:42:01 PG4Ou807
甘いな、嫉妬する女の子こそが俺たちの生きる力なんだよ

786:名無しさん@ピンキー
08/08/19 14:47:26 oiejzacd
うふふっ
いつものように単発が湧いてきましたね
本当にこれだけの数の住民が居てくれればねぇ

787:名無しさん@ピンキー
08/08/19 15:19:58 s6idzXwe
>>790
お前みたいなのがいるからこのスレ寂れたんだね^^

788:名無しさん@ピンキー
08/08/19 16:01:20 XriHPslQ
>>791
さ わ る な 危 険

789:名無しさん@ピンキー
08/08/19 16:56:00 LRU34ITW
未だにトライデント氏の作品の投稿を待っているのは俺だけなのか?

790:名無しさん@ピンキー
08/08/19 16:56:40 LRU34ITW
まあ、一番読みたいのは冬の星空と両手の華と後、なんだったけ?

791:名無しさん@ピンキー
08/08/19 17:46:17 oiejzacd
ともかく会話を成立せようと必死杉
誰かが乗っかってくれたら、そのIDのままレス返せるのにな

792:名無しさん@ピンキー
08/08/19 17:56:17 N7DSVarT
>>795
何かわからんけどお前かわいいな

793:名無しさん@ピンキー
08/08/19 18:48:31 cRoj5fuY
またこの流れかyo

794:名無しさん@ピンキー
08/08/19 18:57:34 /ocX2qAd
嫉妬なら良いんじゃね?
うみねこよくわかんね

795:緑猫 ◆gPbPvQ478E
08/08/19 20:29:16 kFlfbdPq
投下します

796:怪物妹奉公記 ◆gPbPvQ478E
08/08/19 20:31:12 kFlfbdPq
 
「まったく、姉さんってば……」
 
 帝都もすっかり冬の空気に包まれて久しい頃。
 セツノ・ヒトヒラはいつものように姉への愚痴をこぼしていた。
 場所は帝都南部に位置する大きな広場。噴水の縁に腰掛けながら、黒髪を冬風にそよがせている。
 中央では珍しい黒髪に加え、幼さを残しながらも美しさを兼ね始めた容貌は、通る者の視線を惹き付けてやまなかったりする。
 とはいえ流石に平日の昼下がりということもあってか、いかにも「人を待っています」風の美少女に声をかけようとする男は皆無だった。
 よってセツノは姉への愚痴をこぼし続けるのみ。これだけで一日潰せそうな気がするあたりお得かもしれない。
 なお、どうでもいいことだが。
 最近の姉への愚痴は、大きく分けて3種類に分類できる。
 
(1)暴走(性的な意味で)による被害に対して。
(2)暴走(変な思い違い)による修正の苦労に対して。
(3)暴走(白への間違った教示)による悪影響に対して。
 
 要は姉が暴走しているのが全ての要因なのだが、それに関しては既にセツノは諦めきっている。
 今は姉の暴走を如何に効率的に止めるかで、日々の安寧を保てるかどうかが決まってきている。
 ちなみに今回は(3)。こめかみに爪先を叩き込んで撃沈させたので酷いことにはならなかったのが救いである。武力行使万歳。
 まあそれはそれとして。
 内容は違えど、姉への愚痴はセツノにとっては日常茶飯事である。これはイナヴァ村にいた頃から変わっていない。
 故に、昔から彼女を知る者が見れば―
 
 
「変わりないみたいね、セツノ」
 
 
 ―と、声をかけるのは至極当然のことだろう。
 だが、直前まで気配を完璧に断たれた状態で声をかけられれば、それはもう、驚くしかないわけで。
 
「ッ!?」
 
 思わず臨戦態勢に入ったセツノは、腰掛ける石縁の隙間に隠した鉄針を取り出そうとした。
 が。
 
「こら、相手を見る前に武器を出すんじゃありません」
 ぺちこん、と額を弾かれた。
「わきゃ!?」と可愛い悲鳴を上げて涙目になったセツノの前には。
 
 メイドさんが立っていた。
 
「…………っっっ!!!?」
「とはいえ、反応速度はなかなかでした。純粋な速さは既に村一番に達していると聞きましたが、頷けますね」
「……ッ! ……ッ!!!」
「流石はあのユメカの妹といったところでしょうか―? どうしたのですか、先ほどから」
 小首をかしげるメイドさん。
 それを見て、セツノはついに決壊した。
 
「あ、あはははははははははははは!!!
 おばさんが若作りしすぎてるーーーーーーーーっ!
 ちょ、何やってるんですかヤクチさ」
 
 ま、と言う前に鉄拳が飛んできた。
 あわてて防御。しかしその上から叩き潰される。
 
 どでかい水飛沫が上がっていた。
 
 

797:怪物妹奉公記 ◆gPbPvQ478E
08/08/19 20:32:01 kFlfbdPq
 
「……どうやらしばらく会わないうちに、姉に感化されてしまったようですね。
 ここはひとつ、このヤクチ(19)が再教育を施してあげましょうかホホホ」
「す、すみませんでした。笑いすぎて申し訳……ぷっ……あり、くく、ません。
 せ、セツノ(7)は心より反省しています……ッ!」
「……その意味不明な数字は何でしょうか? ちなみに私は19歳です」
「あ、いえ何でもないですゴメンナサイ。ちなみに私は14歳です」
 
 もう一度鉄拳が叩き込まれた。
 今度のは直撃していたら死んでいた気がするセツノだった。
 
 まあそれはそれとして。
 ―潜入調査担当の元締めにして、イナヴァ村でも屈指の戦闘能力を誇る指導教官。
 それがセツノを殴り倒した女性―ヤクチの肩書きである。
 潜入調査を得意とするだけあって、変装の類は一級品なのだが、
 
「流石に若作りしすぎじゃないですが? や、外見は完璧ですけど、中身を知っている身としては」
「何を言っているのかわかりかねます。今の私は某商人に仕える年若きメイドです。根も葉もないことを言わぬように」
「……ただのメイドがあんな鉄拳を叩き込まないでくださいよ。見られたらどうするんですか」
「心配なく。この区画内に密告者の類が存在しないことは確認済みです。監視の者も置いてあります。それに、市井の者が見てもわからぬように撃ちましたし」
「な、なんか変な技の実験台にされてる……!?」
「誤解です。それはそうと、本題に入りたいのですが」
 
 ヤクチの表情が真剣なものへと変わった。
 セツノも頭を仕事用に切り換える。……顔は極力見ないようにしながらだが。
 
「ひとつ、大きなところからの依頼が入りました。それを貴女に頼みたいのです」
「え? 大きなって……私みたいな若造に任せちゃまずいのでは……?」
「要求される水準が特殊なのです。内容そのものは単純な人物調査なのですが」
「……特殊というと?」
「まず、対象者が特別な役職とのことなので、隠密技能に優れていること。
 次に、対象には他の諜報員が付いている可能性が高いとのことなので、単独活動に優れていること。
 そして……これは意味不明なのですが一番重要とのことでした。……適齢期の女性ではないこと」
「……はあ」
 
 一つ目の条件は、まあよくあることなので問題ない。
 しかし二つ目は……正直、避けたい類のものだ。この条件が付くということは、相手側にばれたら自分の責任でどうにかしろ、ということだ。
 つまり、気取られても村のバックアップは一切なし。独力で何とかしなければならなくなる。
 ちなみに村のことがばれたら死ぬより辛い目に遭うこと間違いなし。
 とはいえ、イナヴァ村での仕事では、ここまではよくある条件である。これだけだったら今までセツノやそれより年下の若者も受けてきている。
 しかし、最後のはどういう意味か。
 
 

798:怪物妹奉公記 ◆gPbPvQ478E
08/08/19 20:32:53 kFlfbdPq
 
「適齢期、というところで人選は難航しました。
 若すぎては技能が未熟となってしまいますし、かといって年老いすぎてはしがらみも多く使い捨てられない。
 私も今まさに適齢期ですので残念ながら出られ……何ですかその顔は!
 男性を使うことも考えたのですが、依頼主の紹介者が、できるだけ避けてほしいと言ってきましたし。
 そこで、ギリギリの年齢である貴女が選ばれたというわけです」
 
 確かに、セツノは隠密調査と単独戦闘に優れている。この条件を満たせる女諜報員は彼女だけだろう。
 
「……わかりました。お給料は弾んでくださいね」
「引き受けていただけて何よりです。
 ……しかしセツノ、貴女が報酬について言うのを初めて聞きました。
 何か欲しいものでもあるのですか?」
「え? あー、いえ、欲しいものというかプレゼントしたいものというか。
 とりあえず適齢期(38)にはわからないことなのでお気になさらず」
「殴りますね」
 
 
 
 
 
 ……まあ、嫌な予感はしていたのだ。
 とはいっても、一度引き受けてしまった手前、もうどうしようもなく。
 覚悟を決めてから、セツノは扉をノックした。
 
「入りなさい」
 
 かけられた声に、不自然な響きはない。
 セツノは深呼吸をして、ゆっくり扉を開けた。
 
 
 親衛隊隊舎。
 帝国内でも選りすぐりの猛者達が住まう宿舎。
 その一室に、足を踏み入れた。
 他の部屋より格式は下がるとのことだが、それでも通常の兵士とは比較にならない広さである。
 諜報員としての経験を数年積んだセツノではあるが、このような部屋に入るのは初めてだ。
 
(……うわ、あの壷とか幾らするのか考えたくないなあ……。
 准隊士でさえこれなんだから、正式な隊員とか隊長とかってどうなってるのかな?)
 
 依頼主を不快にさせないよう、あくまで首や顔を動かさず、さりげない視線の動きだけで観察するセツノ。
 しかし。
 
 

799:怪物妹奉公記 ◆gPbPvQ478E
08/08/19 20:33:47 kFlfbdPq
 
「―どうしました? 近衛隊の部屋がそんなに珍しいのですか?」
 
 うげ、と呻きそうになるのを必死に堪えた。
 部屋の主は、奥のソファに腰を沈めていた。
 セツノとの距離は5足ほど。これだけ離れていながらも、挙動を敏感に察知するとは。
 
(姉さんクラスの化け物、か。うわー絶対戦いたくない)
 
 戦慄を必死に飲み込みながら、セツノは努めて落ち着いた声で挨拶をする。
 
「―初めまして。依頼を受けて派遣されました」
「ああ。遠いところからご苦労でした。紅茶を淹れましょうか?」
「恐れ入ります。しかし、私にそのようなお気遣いは無用です」
「そうですか。ならば早速仕事を頼みたいのですが。……と、こんな感じでいいのでしょうか?」
「……はい、符丁に問題はありません。しかし―」
「すみませんね。私、こういったことは苦手でして。
 上手な方でしたら日常会話の中で出来てしまうらしいのですが」
「いえ、実は私もこの格式張ったやりとりは苦手でして」
 
 言いながら、ぺろりと舌を出した。
 自分も貴女と同じですよ、と可愛さを含めながらアピールしたのだ。
 が、その内心は冷や汗ダラダラだったりする。
 
 何故なら。
 
「私の名前を聞いているとは思いますが、念のため。
 私は、アマツ・コミナト。
 この近衛隊にて准隊士を務めさせていただいております。
 わかっているとは思いますが、此度のことは内密にお願いします。
 もし貴女が裏切るようであれば、たとえ“村”が相手でも―」
 
(怖ッ! ちょ、殺気怖いんだけどっ!?
 というか意味ありげに剣に手を添えないで!
 こいつの家系を敵に回したらイナヴァ村も危ういんだから、裏切るわけないのにー!
 うう、さっき用を足しておいてよかった……。
 ……でもまあ、この様子なら、気付いてない、よね?)
 
 

800:怪物妹奉公記 ◆gPbPvQ478E
08/08/19 20:34:40 kFlfbdPq
 
 アマツ・コミナト。
 中央でも特に有力とされている貴族の末梢にして、近衛隊准隊士。

 そして。
 先日セツノとユメカが潜むユウキ宅に乗り込んできた、要注意人物。
 
 天井裏に潜んでいたのは看破されたが、正体まではばれていない、はず。
 そう信じて、そしてそれを確かめるために、敢えて依頼を受けたのだが。
 
「―ところで、貴女の年齢は?
 まさかとは思いますが、こちらの出した条件が伝わっていないなんてことは、ありませんよね?」
「は、はい。伺っております。
 私は14ですので、条件には該当されないと上に判断されました」
 
(怖いって! 今変なこと言ったら斬られる! 殺気が尋常じゃない!
 というか何でこの人こんなに怖いの!? ユウキさんや白ちゃんの前ではあんまし怖くなかったのに!
 こっちが素!? だとしたらものすっごい地雷女な気がっ!)
 
 なかなか失礼なことを考えるセツノだった。
 まあそれはそれとして。
 アマツの方も、セツノの答えは予想外だったようで。
 この強者にしては珍しく、心底驚いた表情を見せていた。
 
「14!? その歳でそこまでとは、随分とまあ将来有望ですね。
 流石はイナ―あ、名前を出すのは不味いのでしたっけ?」
「き、恐縮です。はい、“村”に関してもできるだけ具体的には……」
「了解しました。しかしまあ、14歳ならきっとアイツも……、ああいえ、何でもありません。こちらの話です」
「はあ……」
 
 要はセツノのことを歳に見合わぬ美少女と評してくれているのだろうが、何故だか喜ぶ気にはなれなかった。
 というか何故か自分が危険地帯にいるような気がしてならなかった。
 
「それはそうと、随分面白い格好をしているのですね」
 
 次いでアマツが指摘したのは、セツノの格好だった。
 まあ、それもそうだろう。
 何故なら今のセツノは、普段着とはほど遠い格好をしていたからだ。
 
「―近衛隊隊舎にお邪魔する上で、違和感のない服装といったら、これしか用意できませんでしたので」
「確かに、省庁の官服などは、手に入れるのも一苦労でしょうしね。
 しかし、まあ……似合いますね、まるで本職の使用人のよう」
 
 そう。今のセツノは、メイド服を身に纏っていた。
 官服も手に入れようと思えば難なく手に入っていたのだが、
 諸事情により経費を抑えたかったので、安上がりなこちらにした次第である。
 
「実家にも、ここまでの器量好しは居ませんでしたね。
 ……ふむ。転職してみる気はありませんか? 可愛がってあげますよ」
「申し訳ありませんが」
「残念」
 
 どこまでが本気なのやら。
 アマツは肩を竦めて溜息を吐いてみせた。
 

801:怪物妹奉公記 ◆gPbPvQ478E
08/08/19 20:35:30 kFlfbdPq
 
「―とりあえず、依頼の話に移りましょうか。大きな声では話せませんので、近くに」
 
 手招きされた。
 直前に変な勧誘をされたのもあって。最大限警戒しつつ、素直に近付くセツノ。
 互いの距離が2足ほどまで縮まって―
 
「ッ!?」
 
 柔らかそうなソファに腰を沈めていたにもかかわらず。
 アマツは一瞬にして、セツノとの間合いを潰していた。
 不安定な姿勢からのこの瞬発力。姉に勝るとも劣らない身体能力だ。
 速さには自信のあるセツノだったが、その自信は揺らいでいた。
 
(っていうか、なんでこんな人がお兄さんの近くにいるのよ!
 でなけりゃここまで苦労しなくて済むっていうのに……。
 ……変な女を惹き付けるフェロモンでも出してるのかな?)
 
 その理屈で言うと自分も以下略なのだが。
 
「―良い反応ですね。動きの起点も見えていたか。
 14歳でその反応速度とは、恐れ入る」
「恐縮です」
「その腕前なら、万一荒事になっても大丈夫そうですね。
 若すぎるのが来たら、その辺が心配でしたが、どうやら杞憂のようですね」
 
 セツノは努めて冷静な声を出す。
 
「―では、任務の詳細をお願いします」
「ふふ。胆力も良いですね。気に入りました」
(気に入らないでーっ!?)
 
 セツノの心の叫びに気付くはずもなく。
 耳元に近づけられた唇から、その内容が伝えられた。
 
 
 
 調べるべき対象の名前は。
 セツノがよく知るものだった。
 




802:緑猫 ◆gPbPvQ478E
08/08/19 20:37:51 kFlfbdPq
一方その頃ユメカはユウキとメイドプレイを以下略

>>757
GJ!
続き心待ちにしてました!
エリシアさん大好きな自分としては彼女が動いてくれると信じています
謀略万歳!
ああでもご息女とか超期待してしまう今日この頃
初恋とか素敵ですよね!

803:名無しさん@ピンキー
08/08/19 20:49:06 oiejzacd
やぁ、ホンマに投下しはったわ
あんなエゲツないことしといて、平気でようやらはりますわぁ

804:名無しさん@ピンキー
08/08/19 20:49:09 LkboE8YL
GJ!
セッっちゃんのメイド姿、ハァハァ……

ところで七戦姫マダ―っすかぁー?

805:名無しさん@ピンキー
08/08/19 21:33:45 oiejzacd
単発が自粛されるとやっぱり盛り上がらないな

ところで、外伝とかどんだけ過去の財産食い潰してんのやら
つか、こういうことやる度に過去の栄光も汚れていっちゃってるってのに
少なくとも、自分や自作のキャラが商業レベルで認知されてる人気者だって自惚れがないと
こういう恥ずかしいことって出来ないよね
正直、繋ぎ以上の価値も需要も無いっつーの

806:名無しさん@ピンキー
08/08/19 21:37:38 NeuxnODP
>>806
緑猫さんキタァー(゜∀゜)ーー!!!!
GJだ

後でゆっくりと読ませてもらいますよ

807:名無しさん@ピンキー
08/08/19 22:05:32 mWy8zMME
作者様gjですっ!
・・メイドプレイ以下略だと・・。ゴクリ

808:名無しさん@ピンキー
08/08/19 22:14:05 t1jq5UqO
外伝はいいから七戦姫書いてくれよ

809:名無しさん@ピンキー
08/08/19 23:31:54 A/e20Ngp
>>806
GJ!

さぁ、早くメイドプレイの続きを書くんだ

810:名無しさん@ピンキー
08/08/19 23:59:39 oiejzacd
NeuxnODPさん、とうとう現れなかったな…
まだ読んでないのかな
そうに決まってるよ
だって、あんなに喜んでいたんですもの

読んでみて、つまんなかったからスルーした、なんて悲し過ぎる


811:名無しさん@ピンキー
08/08/20 00:23:56 W3L4e/Da
今読んだ
なんか悪い意味ではっちゃけ過ぎてて、全体的にワルノリし過ぎの感が
書いてる本人だけが楽しんでる、独り善がりの典型だ
今時の携帯文学クオリティはこんなものなのか
読んでいて最初寒く、そのうち悲しくなってきた

812:名無しさん@ピンキー
08/08/20 00:35:04 EJ5M4Wz3
>>806
緑猫さんが来てる!!
今日はツイてるぜ

813:名無しさん@ピンキー
08/08/20 00:36:12 gPBIY/jT
メイドプレイだってーーーー!!
マジで即日うp希望するって

814:名無しさん@ピンキー
08/08/20 00:39:05 uqkYeN74
惨事・・・?

815:名無しさん@ピンキー
08/08/20 00:40:21 uqkYeN74
ゴバーク('A`)

816:名無しさん@ピンキー
08/08/20 00:42:26 Iqo+IuzX
           ____        ) 『 男を寝取られて、18年間嫉妬し続けたらどうなるの?』っと、
        /⌒  ⌒\      ) 
      /( ●)  (●) \    )/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y丶
     / ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
    |      |r┬-|     |
     \       `ー'´     /
     ノ            \
   /´               ヽ                 カ
  |    l   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l   カ    タ
  ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.     タ
   ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
      ┌┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐
   ,. - ''"| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ρ ̄`l
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ̄ ̄

        ____
    /::::::─三三─\            リアルな話すると多分音速を超える 
  /:::::::: ( ○)三(○)\          レヴィアタンの力が、24時間×7日で188時間分の速度を持つならば。
  |::::::::::::::::::::(__人__)::::  |  _____  霧江の積み重ねた力は、1日が24時間で、それが365日で1年で、それがさらに18年で……。
   \:::::::::   |r┬-|  ,/ .| |        閏年をカウントしなくても、157680時間。…それはレヴィアタンの力と速度の、845倍を超える。
   ノ::::::::   `ー'´  \ | |        お前の嫉妬で悪魔がヤバイ



817:名無しさん@ピンキー
08/08/20 03:38:29 HrDD79gw
>>806
乙。続き待ってました~
粘着なんか軽く無視して我が道行って!次回も期待

818:名無しさん@ピンキー
08/08/20 11:49:31 W3L4e/Da
勝手に我が道行かれて、スレが荒れるのはたまらんがな、万歳
勝手と言えば、作者が「キャラが勝手に動く」とか言ってニヤニヤしながら書いてる姿が紙背から透けて見えるよ
本作知らない読み手にしたら、知的障害者の娘さんたちにしか思えないのだが

きょうび、中学生の日記でももう少しまともな文章書くだろう
人目に晒すのを前提にすれば

それにしても、ここまで指摘されても単発しか出ないとは…
まぁ、元々がたった一人のために書き下ろされてる作品だけどね

819:名無しさん@ピンキー
08/08/20 12:06:03 RWODufzE
イヤッフォーウ!

820:名無しさん@ピンキー
08/08/20 12:07:08 LBV6eBfn
>>822
お前、カツマタ君だろ

821:名無しさん@ピンキー
08/08/20 12:18:50 LBV6eBfn
カツマタ君とは
フナの解剖前日に死に、夜になると理科室に出没すると噂された少年。
実際には死んでおらず、サダキヨ同様、常にナショナルキッドのお面を付けていた。ウナギの“ともだち”の一人。
万引きの冤罪で晒し者になり、本当の犯人である緑猫に対して激しい憎悪を抱く。


822:名無しさん@ピンキー
08/08/20 12:40:52 FeoI5FkW
Ω(ry

823:名無しさん@ピンキー
08/08/20 12:50:50 nm9Zc+uB
尚、万引きの現場となった現場の店はかの有名な薬局のマツキヨである。
学校の帰り道にある商店街の来客の多い店での犯行もあり、冤罪を着せられた
カツマタ君は万引き冤罪事件、以降商店街を歩けなくなった。
また、余談ではあるがカツマタ君の部屋の押入れには八つ墓村で有名なスケキヨマスクが
こっそりと隠されている。
カツマタ君は夏場になると学校のプールの女子更衣室に忍び込んだり夜中のプールで逆立ちして
遊ぶときはスケキヨマスクに変えるのである。学校の七不思議の一つの真相である。

824:名無しさん@ピンキー
08/08/20 12:58:14 nm9Zc+uB
そして句読点を付け間違えたわけだがこれは自分のミスでありカツマタ君のせいではない。
みんなも書き込む前に自分の書いた文章は読み直そう。うん、反省している。

825:名無しさん@ピンキー
08/08/20 14:03:05 W3L4e/Da
いいさ、別に作品以外のレスにまで文法云々言うほど狭量じゃないさ

それより君、ID変えてまで一人で頑張ってることバラしちゃっていいのか?
むしろそっちの方が気に掛かるぞ

826:名無しさん@ピンキー
08/08/20 14:47:10 U41ddQLz
ニヤリ

827:名無しさん@ピンキー
08/08/20 15:08:25 BPgEdB4z
一人で自作自演とか楽しいですか?

828:名無しさん@ピンキー
08/08/20 15:44:30 W3L4e/Da
ほんと、緑猫信者のやり口には毎回迷惑してる
ブログとか持ってんのなら、そっちで好きなだけやってりゃいいのに
なんでここに投下しなきゃならないの

やっぱりブログじゃ誰にも読んで貰えないし
手放しでチヤホヤしてくれる場所が一番いいんだろうね

829:名無しさん@ピンキー
08/08/20 16:14:34 U41ddQLz
みんなに読んでもらいたいんだろ…

荒れて迷惑なだけだけど

830:名無しさん@ピンキー
08/08/20 16:23:12 R4s4T30b
ツンデレ用の嫉妬プロットでも考えようかな

ツンデレ

主人公

泥棒猫

真・泥棒猫

のようなキャラクター構成に……禁断のビッチを加える


ビッチがツンデレを主人公に紹介してもらったが、主人公はかなりのヘタレであった。ビッチの元恋人であったが
誠並の浮気性で他の女とヤリまくる。ヤーさんの奥さんを寝取ったりと男女関係のトラブルは多い
そんなヘタレを紹介してもらったツンデレは主人公のことを嫌悪していたが、主人公の策略で酒を飲まされて、
酔いの勢いでヤッてしまう。
 起きたら、知らない場所で目覚めたツンデレは隣にヘタレが寝ていること。自分が全裸であることを知ると
間違いを起こしてしまったと嘆く。その時にヘタレを慕っている泥棒猫姉妹が主人公を起こしにやってきた。親しい間柄なのか
ドアを開けて、真っ先に主人公の方に向かうと、裸同士の主人公とツンデレを目撃して


修羅場


って感じに思いついたけど、他にも面白い展開ないかな?





831:名無しさん@ピンキー
08/08/20 16:24:25 R4s4T30b
ツンデレが誠並のヘタレ男に襲われるのは納得行かない展開なので
ここはスィーツ(笑)を見習って、もうレイプされましたの展開でいいや

832:名無しさん@ピンキー
08/08/20 16:25:36 R4s4T30b
18年間嫉妬し続けると多分音速を超える
よりはマシなはず?

音速を超えてどうするのさw

833:名無しさん@ピンキー
08/08/20 16:28:55 RWODufzE
光になる

834:名無しさん@ピンキー
08/08/20 17:20:07 nm9Zc+uB
なんか自演扱いになっているな。確かパソコンの電源落として再起動すると変わるんだっけ?
>>825には悪いが設定に乗っただけの別人だ。いちいちID変えて自演なんかしないよ。
んでさ、カツマタ君は緑猫氏が嫌いらしいけどなんかあったの?それともただの荒らし?

835:名無しさん@ピンキー
08/08/20 18:05:21 W3L4e/Da
1 作品がスレチでつまんない
2 中途半端に幾つもの連載している
3 外伝とか、終わった作品にいつまでも未練たらしく執着してる
4 それが2の原因になってるのが分かっていない
5 他人の投下直後に平気で自作を投下するようなマナー違反を何度も繰り返す
6 鳥付きで自分語りして、頼まれもしないのに予告とかする
7 挙句に荒らしのトラップにまでGJ付ける醜態を晒した
8 7により荒らしを増長させ、スレが荒れる結果を生じさせた
9 外伝とかスターシステムとかに見え隠れしている人気作家気取りがキモイ
10 グロばかりでエロが皆無なのはスレ的に致命傷
11 他の書き手を称賛する時にも、さり気に上から目線
12 浮かれきった文体が独り善がりで、読んでいて白けてしまう
13 万事においてはしゃぎ過ぎ
14 話が行き当たりばったりで、先の展開について何にも考えていないのが丸分かり
15 つか、どうでもいいキャラがどうでもいいことしてるのをダラダラ垂れ流しているだけetc

つまり、スレ的に百害あって一利なしの存在なんだよ、君は

836:名無しさん@ピンキー
08/08/20 18:06:58 uqkYeN74
ただの荒らしでFA
構うなよ

837:名無しさん@ピンキー
08/08/20 18:38:40 jVYSwaDp
>>834
誠並のヘタレだと惨劇しかならんような罠

ツンデレがヤンデレ化して泥棒猫を鋸で切り裂くのかな?

838:名無しさん@ピンキー
08/08/20 18:43:57 W3L4e/Da
>>840
賛同と助言ありがとうございます
でも緑猫氏は、荒らしの一言で済ませるようなレベルを超越しているのです
誰かがはっきり言ってあげないと…

839:名無しさん@ピンキー
08/08/20 18:56:39 uqkYeN74
安価忘れてた
>>840>>838に対するレスな

840:名無しさん@ピンキー
08/08/20 19:10:42 nm9Zc+uB
>>843
ちょっwwwうはっwww

>>842
なるほどな。ところでこれ(>>1)を見てくれ。こいつをどう思う?

841:名無しさん@ピンキー
08/08/20 19:21:38 jVYSwaDp
独りよがりのバカはNGしているので何を言っているのか
さっぱりわからんけど

大人気ないな

842:名無しさん@ピンキー
08/08/20 19:24:44 jVYSwaDp
個人的にはこのスレの住人はスルーできない人が多いのか
こりゃ、作者さんも可哀想だよね。粘着する人はただの醜い嫉妬


843:名無しさん@ピンキー
08/08/20 19:26:15 EsHwSfnh
そんなことよりツンデレのプロットでも考えましょう

ヘタレが原因でツンデレがツンツンしまくって、最後にしおれてしまうのは
一番の盛り上がるとこだと思いますよ

844:名無しさん@ピンキー
08/08/20 19:34:21 EsHwSfnh
ツンデレこそが嫉妬の王道なのだ!!

845:名無しさん@ピンキー
08/08/20 19:41:04 igqPozMs
ど、どうしよう・・
今、家にチャイムが鳴ったので出て行ったら変なメガネをかけた陰気な女が居た
何かうちの庭にある灯油缶(木の枝や草を燃やすために使っている)と
俺が小学校に使っていた学習机の椅子(外に放り出した腐っている変色してる)
を譲ってくれてと言い出した。

普通なら道を尋ねてくるレベルなら不思議ではないが
上記にある物を譲ってくれというのは何かがおかしい。
こんなものを女が欲しがる理由が全くわからないし、関わりたくもないので

ちょっと親と相談しないとわからないですねぇと答えた

そうすると女は連絡が欲しいので自宅の電話番号を教えて欲しい又は私の携帯に連絡をくれと言い出したのだ
当然、見知らぬ人間に電話番号を教えたくもなかったし、連絡をかけたくなかったので。

明日、同じ時間帯に来てくれ。それまでに親と相談しておくから。
で、今日の所はお開きにしてもらった。


何かこの嫉妬スレ向きのようなので書き込んでみた。
普通そんな物を欲しがりますか? マジで

ちなみにこれはマジネタだ。
明日、また家にやってくる・・・・・
どうしようかな・・変な女ではなければいいんだが

846:名無しさん@ピンキー
08/08/20 19:54:31 uqkYeN74
ツンツンしすぎて他の女にとられる→修羅場
が俺のジャスティス

847:名無しさん@ピンキー
08/08/20 20:00:20 i56Jw8Gp
>>850
今度一緒に酒でも飲もう

848:名無しさん@ピンキー
08/08/20 20:32:43 4mdIcR8I
>>850
とった女が素直クールなんですね?

849:名無しさん@ピンキー
08/08/20 20:35:34 U41ddQLz
ヒロイン皆ツンデレ
修羅場になるんかな?

850:名無しさん@ピンキー
08/08/20 20:38:52 /90afY0a
>>849
幼なじみの女の子か妹に女性がそういうものを欲しがる理由を一応聞いてみれば
 
個人の意見としては世の中何が原因で個人情報が流れるかわからないから止めといた方がいいと思う

851:名無しさん@ピンキー
08/08/20 21:07:34 HrDD79gw
ID:W3L4e/Da は>>1のテンプレ読んで二度とくるな

852:名無しさん@ピンキー
08/08/20 22:17:56 J91z3QAS
嫉妬は女の力の原点だそうです By うみねこ

853:名無しさん@ピンキー
08/08/20 23:01:36 Iy7XQqjf
とりあえず、俺から言えることは緑猫氏GJということだけだ
まぁ、住人はのんびり待とうや、全裸で

夏場は快適やね

854:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:01:14 jwHr8Dkr
小ネタ投下します。

855:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:02:34 q3H7Nam+
 このごろの若者の奢侈淫佚は目にあまる。何かにつけ恋愛々々、二言目には別れるの別れないのと、しまいにその場かぎりのけしからぬ関係が一生涯の重大事であるかのように振舞っている。
この時代において修身の教科書を努めるべきテレビジョンでは、役者くずれの男女をバスに乗せた兎にも角にもくっ付きくっ付けの諍い事の見世物が垂れ流され、
巷では、純愛譚を装った猥本紛いの読み物をもとにした活動写真が評判となっている。
中にはしたり顔で、これこそ人生だなどととち狂う者もある。
私の若い頃にはマルクスを読んでいたのが、今の青年たちときたら飲食店で互い互いの値踏みに躍起である。明らかな性欲過多である。色きちがいといってもいい。
物心ついたばかりのころはじいちゃんじいちゃんといぢらしかった末の孫でさえ、世間の毒に中てられている。
次男三男坊には男根(へのこ)一本の時代でなくなったというのに、猿紛いの婬虐暴戻、日本男児の純潔はどこへやら、今はもはやドン・ジュアン気取りである。
「こりゃ七詩、分別を持てといつも言っとろうが」
「はいはい、昼めしはさっき食べたでしょ」
 とりつくしまもなく、孫は目も合わさずにけえたいとやらを指先で弄繰り回している。
「ともだちの家に遊びに行くから、晩めし要らないって母さんによろしく」
 ともだちとはいうものの、どうせ、気味悪く猫撫で声を掛け合う間柄の女学生であることは想像するに余りある。
孫はいそいそと支度しながらも有頂天な様子で、時折聞きなれぬ女性の名をつぶやいている。
これで孫のともだちは両手の指では数えられぬほどになり、その広い交友関係を自身の若かりし頃と比べて微かに羨ましく思いつつ、祖父として当たり障りのない忠告を与えた。
「七詩、論語に巧言令色鮮し仁というのがあって―」
「あ、じいちゃん。もし誰か訪ねてきたら七詩は塾に行きましたって伝えておいて」
 東風の馬耳を射るが如きである。

856:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:03:57 jwHr8Dkr
 児孫のために美田を買わずとはいうが、どんな悪童でもやはり孫は子よりかわいくて、ついつい甘やかしてしまい、七詩に言われたがまま、たった今押しかけてきた女学生を舌先三寸で丸め込める。
「女房の妬く程亭主もてもせずという川柳がありましてな、それに身内の私が言うのもなんですが、七詩は男っぷりがあんまりよろしくない。
もすこし美男子に生まれてくれればよかったのですが、やはり、遺伝ばかりはどうにもなりません。
家内だけは若い頃それなりの美人系でしたけれども、AたすBの自乗もそんなにあてに出来んものですね」
「うそ、言わないでください。塾なんて、うそを言わないでください。おじいさまは、七詩さんにそう言ってくれって頼まれたんですよね。
そうですよね。そうにきまってます。だってこの前も、この前の前も、おじいさまは今と全く同じ事を仰ったじゃありませんか」
「はて、そうでしたかな」
 ぼんやり口を空けて顎鬚を抓って見せると、女学生はきまり悪そうに目を背けた。
耄碌を目にするのは痛ましくも遣る瀬無くもあり、女学生の初めの勢いも段々と失せて行く。
狡猾な爺になったものだと考えれば、こちらも良い気持ちではいられない。
「突然お邪魔してすみませんでした。七詩さんが帰ってきたら、これ、渡してください」
 女学生が暇を告げる際に差し出した紙切れには、婚姻届という活字と、男女それぞれの戸籍が書いてある。
無論、筆跡は全て同一のものである。この女学生も他の娘に負けず劣らずしたたからしい。
始末に困るこうした類の紙切れは既に四枚ほど箪笥に入っているが、印鑑を待つばかりの状態に仕上げられているのは初めてである。
 四谷怪談か阿部定事件か、憤死にせよ情死にせよ好ましくない事情に立ち入るけはいがそろそろ感じられ始めたので、
ある日、一つ諭してやらねばと不肖の孫を呼び出してはみたけれども、「うん」「そうかな」と答えるばかりで一向に反省の色を見せない。
それどころか小遣いをねだってくるのである。数枚の紙幣を渡し際、「これ以上、じいちゃんの寿命を縮めないでおくれ。せめて曾孫くらい見たい」と言えば、嫌な顔をするという有様である。

857:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:05:39 q3H7Nam+
 本人に何を言っても無駄であるのが解って、今度は外堀から攻めようということになる。
「そんなわけだから慈子(いつこ)ちゃん。どうにかして七詩を懲らしめてはくれんかの」
「やですよ。なんであたしが」
 七詩の幼なじみである彼女ならもしやと考えたのであるが、折角用意した菓子折りを突っ返されたばかりか、心底嫌そうな顔もされた。
「あいつがどうなろうとあたしには関係ありません。あんな女ったらし、刺されて死んじゃえばいいんだ」
「そこをどうにか。ふりだけでいい。ふりだけで。慈子ちゃんが七詩と交際しているみたいに振舞って、根も葉もない事を吹聴してさえくれれば」
 そう膝に手を付いて頼むと、慈子ちゃんは何か思うところがあるのか思案顔になり、しばらく経って、後ろめたそうにわき目をしながら、
「ほんとに、あることないこと、言いふらしていいんですか」
「かまわんとも」
 成果は思いのほか早く現れた。それから数日後に七詩は必死の形相で玄関を開けて、半ば涙声で懇願した。
「じいちゃん、居留守、居留守使って。七詩は居ませんって。来月の小遣い要らないからお願い」
 言いながら七詩は震える指で玄関に鍵をかけると、盗人のようにちょこまかしたつま先歩きで自室へと篭ってしまう。
いつもはけたたましい扉の開け閉めの音が聞えるのであるが、その日ばかりは随分とひっそりしていた。
この後、女学生やら妙齢の婦人やら中学生らしき少女やらが十二名ほど入れ替わり立ち代り訪れたけれども、その都度、口をだらしなく半開いて応対することで、大したいざこざもなく追い返すことが出来た。
 ゲートボールに行った帰り道でふと目に留まり、老眼鏡をかけなおしてよくよく観察してみれば、七詩と慈子ちゃんが寄り添って歩いていた。
七詩はなにやら目の下に隈を作り、いかにも満身相違といった感じである。慈子ちゃんは七詩の腕をぎゅうと抱きかかえて、それこそこぼれんばかりの笑みを浮かべている。
正直な感想を述べてしまうならば、かわいらしいというよりも薄気味が悪い。

858:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:06:57 q3H7Nam+
「七詩のお祖父さん、こんにちは。いいお天気ですね」
 慈子ちゃんが挨拶するのに合わせて七詩が恨めしげな目を向けてくるが、孫に恨まれるような心当たりは無いので、ついと懐からあるものを取り出した。
「ところで慈子ちゃん。これ、頼まれた合鍵出来たんで渡しとくよ。たまには夕食でも作りにきておくれな」
「まあ、わざわざすいません」
 慈子ちゃんは七詩の腕を結構な力でもって抱きしめたまま、ぺこぺことお辞儀を繰り返した。それにしても念の入った演技である。
 あくる日、七詩は朝帰りするなり、荒い呼吸をしながら怒鳴り声を浴びせかけて来た。
「じいちゃん。どういうことだよこれは」
 早朝から近所迷惑である。年寄りの朝の楽しみを邪魔しないでもらいたいものである。
「なんで慈子があんなに痛い女になってやがんだ。急に付き合ってるとか言い出すわ。結婚の約束したとか広めるわ。しまいにゃいつの間にか携帯のメモリー消されてるわ」
 盆栽の手入れを続ける。近いうちにこのサボテンにも花が咲くであろう。
「しかも一服盛られて、既成事実も」
 鉢植えの隙間に野球のボールが挟まっているのを見つけた。近所の子供が誤って放り込んでしまったに違いないので、塀の上に転がしておいてやる。
「昨日なんざ、他の女と喋っただけでぶち切やがったんだ」
 ぐすぐすと鼻をすする音が聞え、七詩がまたあどけないころ、慈子ちゃんにいじめられて、こんなふうに逃げ帰ってきたことがあったのを思い出し、何ともいえぬ感慨に浸る。
思えば、年をとってからは月日が経つのが早くなっているようである。世の中の変化も、身内の成長も、瞬く間に過ぎて行ったと感じることさえある。
「あれもこれもみんな、じいちゃんが仕組んだことなんだろ」
「はて、なんのことやら」
 月日が早く経つから物事を早く忘れるのである。

859:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:08:53 q3H7Nam+
以上です。

860:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:24:17 BQ9zx8rv
四文字熟語が読めなかったり意味が分からなくて困ったりしたがGJ!
大正から昭和の香りがプンプンしやがるぜぇ!

861:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:45:18 ZrPPNRHM
ゆとりは早く夏休みの宿題終わらせろよ

862:名無しさん@ピンキー
08/08/21 01:40:58 04cPmpbk
>>863GJ
前にも爺ちゃんの一人称で書いた人?

863:名無しさん@ピンキー
08/08/21 01:47:56 BQ9zx8rv
>>865
恥ずかしながらゆとりじゃないけど奢侈淫佚と婬虐暴戻の読みかたと意味を教えてよ
こんな四文字熟語見たことも聞いたこともないんだわ
それとこの四文字熟語を>>865がいつどこで学んで覚えたのかも教えてくれ

864:名無しさん@ピンキー
08/08/21 01:55:07 f3FxpdFv
>>867
スルーもできないなら氏ねよ


865:名無しさん@ピンキー
08/08/21 02:10:20 xWm3QxhO
再び殺伐としたクソスレになったな。もう書き手以外お前ら全員氏ねよ

866:名無しさん@ピンキー
08/08/21 02:20:58 iBVJ5EZF
奢侈淫佚も婬虐暴戻もどちらもきちんとした四字熟語です。
一度自分で調べてみてから人に噛み付きましょう。
ゆとりでない年齢だとしたら余計に恥ずかしいです・・・

867:名無しさん@ピンキー
08/08/21 03:18:19 wIAK9uYe
お前も含めて黙っててくれ
諫めるふりして煽るな

868:名無しさん@ピンキー
08/08/21 06:27:07 pX5eLhzz
夏ですNE!

869:名無しさん@ピンキー
08/08/21 08:14:29 WJn3/fri
>>863
GJ!
幼なじみってやっぱりイイ!

870:名無しさん@ピンキー
08/08/21 08:23:56 TbuOSMsy
阿修羅さん更新乙です

871:名無しさん@ピンキー
08/08/21 13:31:37 C2cLucL9
>>863
当事者としてではなく傍観者としての視点がなるほど上手いと思った次第
次回も軽妙な短編を期待してます

872:名無しさん@ピンキー
08/08/21 14:51:51 RsDALEQ/
GJ!
爺さんという第三者からの視点が面白い
孫が関わっている出来事の直接的な表現が少ない分
色々想像させられてしまう


873:名無しさん@ピンキー
08/08/21 20:27:48 eXoANetZ
>>863
GJ

面白い上にサクサクと読めるし、何かとても妄想がしやすい文章ですね。
とりあえず孫ザマァwwww


874:緑猫 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:46:53 xWNmIpgp
投下します。
鬱注意。

875:七戦姫 16話 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:49:29 xWNmIpgp
 
 虐められているところを初めて見たときは、怖くなって目を背けてしまった。
 当時の自分は勇気なんて欠片もなく―いや、今でもあるとは言い難いが―その光景を恐る恐る覗き見することしかできなかった。
 それでも、ある日、勇気を振り絞って助けに入った。
 矮小な自己満足かもしれない。親切の押しつけだったのかもしれない。
 でも。
 それでも。
 後に彼女は、ありがとうと言ってくれた。
 いつかお返しするのだと意気込んでくれた。
 
 棒術が得意と聞いたので、己の師範を務める騎士に紹介した。
 一度も実技を受けられなかった生徒より、さぞ教え甲斐のあったことだろう。
 彼女を気に入った騎士は、持てる技術の全てを惜しげなくつぎ込んでいた。
 才もあったのだろう。彼女はめきめきとその腕を上げ、瞬く間に国内でも有数の使い手となっていた。
 
 妬ましく思うこともあった。
 自分は城内を一周しただけでも翌日はまともに動けなるというのに。
 彼女はとても辛そうな訓練を受けても寝込むことはほとんどなかった。
 しかし―それ以上に、彼女が活躍する様を見るのは楽しかった。
「助けたい」だなんて思い上がりも甚だしいが、初めて自分から関わりたいと思った相手。 
 彼女―イクハは、はじめての、ともだちだった。
 
 
 その友達が、今は命を賭けて戦わされている。
 自分のために。否、主国を楽しませるために。
 それを見ることしかできない無力な自分。
 制止することすらかなわない。強引に止めに入ったところで、主国貴族の不興を買うだけ。
 たとえイクハ一人の命を救うことができたとしても、そのせいで国民全員にどれほどの被害がいくことか。
 立場を忘れて友だちのために身体を投げ打てたらどんなに楽か。
 
 ―こんな言い訳じみた考えを巡らせ、目の前で傷つけ合う女性を助けられない。
 なんて、情けないのだろうか。
 自分にもできることがあるはずだと思い、必死に頭を回してきたが、試合が始まっても良案なんて浮かんでこない。
 このまま、己を慕う女性が殺し合うのを、黙って見ているしかないのだろうか。
 
 

876:七戦姫 16話 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:50:29 xWNmIpgp
 
 * * * * *
 
 一撃一撃が的確に急所を射貫いている。
 脳はすっかりかき回され、内蔵にもダメージが蓄積している。痛めた筋も数多い。
 視界はすっかり赤く染まり、時折霞み始めるから困ったものだ。
 
 常人であれば、既に何度か死んでいてもおかしくない。
 それほどまでに、サラサに乗る女の攻撃は苛烈だった。
 ただ勝ちたいというだけではこうにはなるまい。おそらく、いや間違いなく。
 
 ―どうして王子を手に入れていないのか。
 
 この言葉が、突き刺さっているのだろう。
 サラサと同じ境遇にいたであろうこの女。しかしコイツは恵まれていて、王子からたくさんのものを貰っているはず。
 そのような恵まれた環境にいれば、自分だったら王子を独占したいと考える。
 なのにこいつはそうしなかった。自分とほとんど同じはずの女が、そこだけは違っていた。
 
 それが、何故だか気にくわなくて。
 
「おまえの」
 
 降り注ぐ打撃に晒されながら。
 まだしぶとく動く口は。
 
「あのひとへのおもいは」
 
 決定的な言葉を、紡いでいた。
 
 
「そのていどか」
 
 
 瞬間、今までとは比べものにならない一撃が叩き込まれた。
 
 

877:七戦姫 16話 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:51:19 xWNmIpgp
 
 * * * * *
 
 制圧なんて頭の中から抜け落ちていた。
 とにかく下の五月蠅い口を黙らせたくて。
 渾身の一撃を、叩き込んでいた。
 
 ―図星だった。
 
 だから柄にもない全力の打撃を、後先かまわず放っていた。
 クチナへの想いは、とても大きなものである。
 でも。
 
 同じくらい、妹も大事だった。
 
 どちらも一番大切なこと。
 どちらかを諦めるだなんてきっと無理。
 
 大会前夜、妹に向かって放った言葉は自分に言い聞かせるためのものだった。
 妹も自分と同じだと知ったとき、不覚にも泣きそうになってしまった。
 
 妹を妬んだこともあった。
 国王の護衛という名誉ある立場につけたのは、確かに喜ばしいことではあったが。
 それ以上に、クチナの護衛に任じられたかった。
 自分を助けてくれたクチナ。そんな彼を、ずっと守っていきたかった。
 そのために頑張ってきたのに、それを自分より弱い妹に奪われた。
 嬉しそうに報告してきた妹の顔を見たときは、思わず全てをぶちまけてしまいそうになった。
 そこには私が居るはずだったのに。
 私の方がずっと早くから彼のことを想っていたのに。
 自分のおかげで殆ど虐げられることのなかった妹には、絶対に理解できないかもしれないが。
 ―奴隷だった自分にできた、はじめての、友人。
 その尊さは、ただの“想い人”の比ではなく、その隣だけは妹にも譲りたくなかった。
 だから許せなかった。許したくなかった。どうにかして妹を王子の護衛から引きずり下ろそうと具体的な策まで考えてしまった。
 でも、実行には移せなかった。
 
 ―きみは、つよいんだね。
 
 こんな強さは要らなかった。
 妹を守るのは姉の役目だなんて、どうでもいい思いこみを必死に守った馬鹿な女。
 
 
 妹。
 
 
 それがきっと、イクハとサラサを分ける鍵。
 イクハには妹が居た。だからクチナを独占しようとはせずに、己の感情を抑えてきた。
 サラサには妹が居ない。だからイクハの気持ちなど想像もつかず、彼女が必死に抑えつけていた気持ちを暴き立てた。
 本質的には似ていた二人。しかし、決定的に違う部分が、彼女らの勝敗を決めていた。
 

878:七戦姫 16話 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:52:13 xWNmIpgp
 
 サラサの言葉によって、柄にもない渾身の一撃を放ったイクハ。
 渾身の一撃は、それにしか意識を向けていないということ。
 当然、完璧に押さえつけていた状態は解け、サラサは一瞬だけ自由になっていた。
 
 防御や回避など考えず、とにかく全力の一撃を当てる。
 
 それは、イクハの戦い方ではない。
 それは―
 
 
 
 上半身が捻られる。
 拘束から逃れた左手は、硬く拳を握り込み。
 
 至近距離で、しかも全力攻撃の直後。
 避けきれるとは思えない。脱力による軽減は、下から放たれた打撃には効果が薄い。
 それでも後ろに跳びさえすれば威力は殺せる。
 上半身を反らしながら、膝立ちの足を強引に―
 
「―ッ!?」
 
 激痛。
 先程折られた肋骨と、
 
 最初に潰された右足から。
 
 負傷による動きの制限よりも。
 痛みによる一瞬の硬直が、致命的だった。
 
 迫り来るサラサの拳。
 拳に巻かれた革の縫い目まで視認したところで。
 
 イクハは、今度こそ、終わってしまったのだと悟った。
 
 

879:七戦姫 16話 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:53:12 xWNmIpgp
 
 * * * * *
 
 会場が沸きに沸いた。
 
 その半分は歓喜の混じった昂奮によるもの。
 もう半分は絶叫混じりの悲嘆に暮れたもの。
 
 ―近衛隊長が倒れ、奴隷闘技場王者が立ち上がった。
 
 主国の奴隷と属国の貴族では、主国の奴隷に軍配が上がることとなった。
 イクハに心酔していた者達は、嘆きの絶叫を止めどなく漏らす。
 サラサの戦いを見に来ていた者達は、変わらぬその強さに賞賛の声を挙げている。
 女同士とはいえ、主国の闘技場でもまず見られない名勝負だったことは疑いない。
 勝ち名乗りもまだだというのに、あちこちで今の熱戦に対する論評合戦が始まっていた。
 
 が。
 
 それらのざわめきが、凪ぐように静まっていった。
 理由は簡単。選手二人の居る試合場の中央に向かって、一人の貴族が歩み出たからだ。
 
 一言。
 その貴族は言った。
 
 その声はそれほど大きくなかったにもかかわらず。
 不気味と、会場全体に届いていた。
 
 
「まだ終わっていない」
 
 
 それに対し、掠れながらも大きな声が返された。
 
「終わったよ。ボクの勝ちだ」
 
 言い返したのはサラサだった。
 己の血にまみれた銀髪が、べったりと頬に張り付いている。
 誰がどう見ても満身創痍だったが、瞳には強い光が宿っていた。
 
「勝敗は片方の氏によって決する。
 ―お前の相手は、まだ死んでいない」
「死んだよ。肩を砕いた。もう二度と棒は満足に振れないと思う。
“近衛隊隊長”って、強くないと務まらないんでしょ?
 ―だから、“近衛隊隊長”は、死んだんだ」
「戯れ言を。私の言葉が理解できないのか、サラサ?」
「あなたこそ、ボクの言ってることわからない? ネキツ様」
 
 二人の間で、火花が散った。
 
 突然の事態に、観客をはじめ、主国の貴族達もざわめき始める。
 確かに勝敗は片方の死をもって決することになっているが、それは試合を盛り上げるためだ。
 既に決着のついた勝負にしゃりしゃり出て、処刑を宣告するというのは度が過ぎている。
 事実、イクハの方は肩関節を粉砕された激痛で、立ち上がることすらままならない。
 このように弱り切った者を敢えて処刑する必要などないと、少なくとも主国の運営委員の大半は思っていた。
 
 とはいえ、妙なのは突然出てきた貴族―ネキツ公爵だけではない。
 サラサも何故、公爵に逆らってまでイクハを庇っているか。
 彼らの関係を知る者にとっては、不可解でしかなかった。
 
 

880:七戦姫 16話 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:53:59 xWNmIpgp
 
 * * * * *
 
 肩の激痛によるノイズに紛れながらも。
 イクハは、彼らの会話を、聞いていた。
 
 ―なんだ。この奴隷女も、私と同じこと考えてたのか。
 
 攻撃は全て本気だったが、狙いはどれも致死を避けていた。
 死ぬ寸前ギリギリを狙って、かつ二度と戦えなくなる程度を目指していた。
 ……よく考えればおかしかったのだ。
 飛び込みざまに放たれた一撃。脱力で威力を軽減させたとはいっても、頭蓋骨にヒビが入るくらいは覚悟していたのに。
 それに、踏みしめての一撃も、頭部に直撃するものは最初から最後まで放たれなかった。
 
 
 やっぱりこいつも奴隷なんだな、と思った。
 
『殺しちゃ、ダメだ』
 
 ご主人様の命令を、愚かなまでに守ろうとした奴隷二人。
 自分の命が懸かっているというのに、馬鹿馬鹿しいにも程がある。
 
 正直、上手くいくとは思っていなかった。
 何かの奇跡が起きて、理想的な条件のもと交渉すれば五分五分、程度に思っていた。
 はたして、サラサは―
 
 
(……駄目、か。どうもこの公爵、私に死んで欲しいみたいだし)
 
 
 掠れた視界でもよくわかる。
 イクハを見下ろす公爵の目。嘘を吐いている目だ。
 競技の規則など建前に過ぎない。
 
 
 ネキツ公爵は、イクハに、死んで欲しいのだ。
 
 
 ―さて、どうするか。
 意識があるとはいえ、肩や肋骨の傷は酷すぎる。
 戦闘どころか起き上がるのも不可能だ。
 一度気を抜いてしまったこともあり、傷が熱を帯び始めている。
 こうなってしまっては時間もない。すぐに意識も落ちてしまうだろう。
 動くのは、せいぜい口と左手だけ。
 一言喋るだけでも今は重労働だ。このまま流れに身を任せた方が、遥かに楽に違いない。
 死ぬにせよ、奇跡が起きて生き残るにせよ、もう、何もしなくても―
 
 そう、思っていたのだが。
 
 

881:七戦姫 16話 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:55:07 xWNmIpgp
 
 見えてしまった。
 
 主賓席の方から。
 弱々しくも駆けてくる、一人の青年が。
 
 
 何をしようとしているのか、容易に想像がついてしまう。
 彼にとって、自分を求める女性が殺し合うだなんて喜劇は、到底許せるものではないだろうから。
 それでも、一度は我慢して受け入れたはずなのに。
 どうやら生き残ってしまった此方の姿を見て、変な決心が付いてしまった模様。
 
 
(……だめ、ですよ。クチナ様。
 この男の狙いは、私の命と……あと、たぶん、もっと大きなものでしょうから。
 楯突いたところで、貴方の不利益にしかなりません……)
 
 そう伝えたかった。
 しかし、彼はまだ遠くにいる。その思いを密かに伝えるには遠すぎた。
 そして彼は近付くなり、取り返しのつかないことを言ってしまうだろう。
 
 その結果なんて、想像したくもない。
 彼にこの状況を覆させるのだけは、駄目だ。
 何としてでも、何を代えてでも、彼のことを守らなければ。
 今、それができるのは、私しか、いない。
 
 
 ―ああ、できること、あったじゃないか。
 
 
 息を吸う。胸が痛み、咳き込んでしまう。
 サラサとネキツがこちらに気付いて顔を向ける。都合が良い。
 今だけ、胸と肩の痛みを忘れ、強引に声を張り上げた。
 
 
「―私は、命を賭けて王子の妃の座を欲しました!
 敗れたのであれば、この命に未練はありません!
 その覚悟―皆、刮目して御覧あれ!」
 
 

882:七戦姫 16話 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:55:52 xWNmIpgp
 
 予想以上に響いた、気がした。
 サラサがぽかんとした後、こちらの狙いを悟ったのか、止めようと近付くのが見えた。
 
 でも、遅い。
 
 隊長服の懐から取り出した、手のひらに収まる程度の短剣。
 それを、躊躇無く、己の胸に突き立てた。
 
 誰かの悲鳴が聞こえた気がした。
 誰の声だったか。とても大事な人だった気がする。
 聞き覚えはあるのだが、胸からゆっくり広がる冷たさに、思考が邪魔されてしまう。
 
 霞む視界。誰かの顔が見えた。
 
 あ、そうだ。
 
 顔を見て。
 
 昔から。ずっと言いたかったことを。
 
 言える。ことに。
 
 気付いた。
 
 
 
 
「―これで、貸し借り、無しですよ」
 
 
 
 驚いた顔。
 あはは。
 やった。
 
 これで。私。奴隷から……ほんとうの―
 
 

883:七戦姫 16話 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:56:57 xWNmIpgp
 
 * * * * *
 
「イクハは強いね。羨ましいよ」
「―そんなことはありませんよ。私など、まだまだです」
「謙遜はいいよ。君みたいな人が友達になってくれて、よかった」
「……また、体調が優れないのですか?
 ならば無理しないでお休みになった方が―」
「……ううん。そんなに辛くないよ。大丈夫。ごめんね。
 そうじゃなくて……イクハみたいな強い人が一緒にいてくれると、何だか元気を貰える気がするんだ」
「そんな……それではまるで、私が元気の塊みたいじゃないですか」
「え、違うの? ―って、いひゃいいひゃい、ほ、ほめんははい」
 
 二人同時に笑い出す。
 まだ友達なったばかりなのでぎこちないが、心暖まる笑いだった。
 
「―私も、クチナ様と友達になれて良かったです」
「そ、そう? ……なんか、人に言われると照れるね」
「……もう。この」
「いて」
 
「―でもね、クチナ様。覚えてます? 最初に話したときのこと」
「? あー……あはは、格好悪かったよね、僕」
 
 そんなことなかったですよ、という言葉を飲み込んで。
 
「あのときの借り、まだ返せていませんよね。なのに、友達でいいんでしょうか、私?」
「ああ、気にしなくてもいいのに」
「イヤです。死ぬまで覚えてます」
「えー……。まあ、だったらいつか返してよ。いつでもいいから。そしたらさ―」
 
 こほんと、幼い王子は咳払い。
 そして少し照れくさそうに。心の底から望むように。
 
「―僕たち、本当の友達になれるよね」
 
 


884:七戦姫 16話 ◆gPbPvQ478E
08/08/21 23:58:19 xWNmIpgp
 * * * * *
 
 
 一回戦第1試合
“闘技場王者”サラサ 対 “近衛隊隊長”イクハ
 
 勝者、“闘技場王者”サラサ。

885:緑猫 ◆gPbPvQ478E
08/08/22 00:01:12 xWNmIpgp
>>888が異様に短いのはこちらのミスですorz
887と繋げるつもりがコピペをミスしてしまいました。すみません……。
 
でもまあ、とりあえず、ようやく決着。お待たせして申し訳ありませんでした。
色々思うところもありますが、第1試合書き上がって良かったです。
次の第2試合からは、試合が始まってから終わるまでは投下間隔を空けないようにしたいと思います。
連日投下は執筆速度的に難しいですが、まあ一週間以内を目安に。
 
次のヌエさんはたくさんイラストを描いていただけたので、気合いを入れていきたいと思います。
ヌエ万歳。



886:名無しさん@ピンキー
08/08/22 01:11:01 QD+caPu9
まぁなんだ、スレを潰すには荒らしはいらぬ
空気の読めない書き手が一人いりゃ充分ってことか

887:名無しさん@ピンキー
08/08/22 01:50:26 pflg1txn
>>890
おまえは女の腐ったのみたいな性格の奴だな。
なんでみんなが嫌がるようなことを平気で書き込めるんだ?

888:名無しさん@ピンキー
08/08/22 01:59:54 MeW/TeF2
学生が休みになるシーズンに入ると荒れる法則

889:名無しさん@ピンキー
08/08/22 02:20:38 cFceK4JK
>>889
GJなんだけど素直にGJを送りづらい
このまま最後の一人になるまで闘うにしても、主国というか公爵家は滅んでほしい

890:名無しさん@ピンキー
08/08/22 09:22:07 i0g+tdeD
>>891
ウナギの凄いところは投下があると即座に書き込みをしてくることだな(笑)

どんだけスレとにらめっこしてんだろうね



次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch