嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 講和(50)条約at EROPARO嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 講和(50)条約 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト150:俺と素直クールとツンデレと 08/06/16 23:07:04 VNbEU2mQ 「浩介」 「うん?」 そして事が終わって、俺たちは裸のまま寄り添っていた。 「コンドームまで用意してエロい女だと思わなかった?」 「へ? いや。むしろ、その用意しておかない自分のうかつさのほうがね」 けだるい疲れの中、物語でも語るように、沙羅がとりとめもないおしゃべりを続ける。 「……こんな風になるなんて思っても見なかった。あのコンドーム、お母さんたちのなの」 「え? あ、そうか、そうだよな」 つながらない会話、間抜けな相づち。それでも俺たちは満ち足りていた。 「私、浩介の赤ちゃんなら欲しいと思う」 「いい? そ、それはちょっと」 「うん、わかってる。いきなり赤ちゃんはきついし、変に妊娠したら浩介とのこと、終わってしまいそうだから」 「……ごめん、沙羅。……俺、自分のことしか考えてなかった」 赤ちゃんと聞いて、恐れてしまうのはなぜだろうかと思ってしまう。 そしてそんなことまで考えていた沙羅に対し、目先の事に振り回されている自分が情けなくなった。 「わかってる。浩介はこんなこと考えてなくて……でも私は……及川にいつも嫉妬して、不安だった。 あんなに近いから、とられてしまいそうで、怖かった。だから……証が欲しかった」 俺は無言で沙羅を抱き寄せた。美那を意識しすぎる沙羅の心がとてもかわいそうに感じたからだった。 「浩介?」 「この窓、鍵を掛けるよ」 沙羅が息を呑んだ。 「けじめをつけなかった俺がいけないんだよな。……もう沙羅に心配はかけないから、だから、こんな証がなくても俺は……」 「うん、うん。でもね……」 沙羅がまた泣きながらうなずいた。でも彼女は続けた。 「こうなりたかったのも本当」 そういうと彼女は俺の裸の胸に顔を満足そうにこすりつけた。 このとき、なぜ美那が来ないと決めつけていたのか、今の俺にはわからない。 翌日、ベランダに残った、雨でも洗濯物でもないはずの濡れたしずくの跡に気付きながら、何も意味を見いださなかった自分の迂闊さには呪うしかない。 幸せは、俺の目を確実に塞いでいたのだ。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch