08/05/30 01:44:17 3YBBDn01
ユニツナ続き
どうしてこんな事になったんだろう。
青年はうまく回らない頭で必死に思い出そうとしていた
(確か…ユニさんが寝ちゃったから部屋に…連れていったんだ)
あのあと。
二重の扉を抜けると少女が使うには広すぎるだろう、リッツカールトンのスイートルームのような部屋が現れた
広いので天蓋付きで正方形のキングサイズベッドですら所在無さそうに見えた
…誰かが適当に見繕ったんだろう、高そうな家具が揃っている
最初は気圧された綱吉だが
(なんか…可哀相、だな)
この少女は、こんな広い部屋で毎晩、たった一人で寝てるんだろうか…
ベッドにユニを下ろした
ナイトテーブルには花瓶があり見事な大輪の花が活けてある
(黒い…百合…黒百合?)
独特な甘い芳香がベッドの周りに息苦しい程に漂っていた
綱吉はベッドにそっと、抱えていたユニを横たえた
(百合の匂い…嫌いじゃないけど頭痛くなりそう…)
自分も横になりユニの頭を撫でる
その時。
「………ふわわ」
ユニが目を覚ました
「あ、起きた。おはよ」
「……」
まだ眠いのか、空いている手で目をこすっている
(かーわーいーいー!!)
「……??」
「ごめん、俺が眠っていた君を運んだんだ
まだ寝てて平気だから
服、放してもらえな……!?」
ユニの朱い唇が、綱吉の口を塞いだ