08/05/23 15:51:24 bDrsG7Lu
※ミルフィ合併前の話
綱吉X年後?
綱吉がボンゴレを襲名して数年。
ようやくボス稼業も板についてきた。
今日はファミリー同士の懇親パーティーである
もともとこういう場が苦手な綱吉は挨拶だけして、喧騒から離れ、会場の外れにいた
(…あれ?あの子…確か…今回パーティー主幹したファミリーのボス…)
一人の少女が、うろうろするでもなく、ただ所在なさ気に立っていた
つまんないなーここから出ちゃおうかなーでも怒られないかなー、みたいな
(確か…名前は…ユニ…)
とりあえず、声をかけてみた
「えーと…こんにちは…ユニ、さん」
「!Σ(・Δ・)」
「あ、あの」
「……((((((>_<)」
人見知りなのか、声をかけられてびっくりしてホールのドアに走り出した
が
「ぎっ!!」
引く扉を押してしまい
跳ね返って来たドアに頭をぶつけた。
「やばっ…!!」
幸いな事に、そんなに重くないドアとは言え、小さい女の子にはかなりの衝撃だろう
泣いちゃうかもしれない…
いくら自分に落ち度がないとは言え、この状況で女の子、しかもボスを泣かせたとあってはどう転んでも自分が悪いと取られる。
「…」
背を向けたまま無言で固まるユニ。
「…ユニ、さん?」
不審に思い、恐る恐る表情を伺うツナ
「((((>_<。))))」
ぷるぷる震えながら声を殺してしっかり泣いてました。
「…んぅ……」
「痛かったよねー?ごめんなー」
よしよし、と頭を撫でた
「…」
「お?」
「…」
ぎゅっと裾を引っ張り近くにあったソファーにツナを座らせ、
無言でその膝の上にすわるユニ。
その姿勢のまま涙をたたえた目でツナを見上げて、聞き取れるかどうかぎりぎりの、小さい声で呟いた
「…………もっと……して?」
「そーかそーか、いいよー」ぶつけた所を優しく撫でてあげた。
(……うわ…髪の毛柔らかい…)
「ん…」
心地良さそうに目を細めるユニ。
「く─……」
ぽてっとツナの肩に寄り掛かり頭を乗せて寝始めた
「え…寝ちゃった…?…どうしよう…」