08/12/27 06:38:28 Hby9dm1e
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「たゆねー! 一緒にお風呂いこー!」
ともはねが、たゆねの部屋のドアをノックした。
一応、これをしておかないと怒られるからである。
「は、はぁっ…ゴメン、ともはね…、ぼく、まだ、行けない…筋トレ、してるから」
「えー、昼間もやってたじゃん」
相当ハードな運動をしているらしく、たゆねの部屋からは、荒々しい息が聞こえてくる。
そこを双子のいまりとさよかが通りがかって、
「あー、いいよいいよ。あいつ相変わらず筋肉馬鹿だから。一時間は止めないって」
「そうそう。ま、ほっとけば汗だくになって出てくるから」
好き勝手な事を言っている。
「…うん」
ともはねは、何か胸騒ぎがしたが、気のせいだと思うことにした。
「じゃあ、たゆね、先にお風呂行ってるよ~」
「あ、ああ! 後で、ちゃんと、いく、いくから~!」
とてとてとて…。
遠くなっていくともはねの足音を聞きながら、たゆねは『運動』を続けることにした。
ぴゅっ、ぴゅっ。
「あはっ…ケータサマったらこんなに出して…もう、仕方無いんだから…」
今夜は、長い夜になりそうだった。