08/12/25 02:47:01 A+DZI4qj
啓太たちが残した手紙はその日の夕方、ショッピングから帰ってきたようことなでしこが発見した。その手紙を読んだ二人は、一目散に薫の家に向かい、薫とそのいぬかみ達を呼び集めた。
「…それで、これがその手紙か?」
「ええ…」
「…………」
啓太がいなくなり、代わりに手紙があったことを聞いたごきょうやの問いに、なでしこがゆっくりと頷く。
ようこは何故か、なでしこの隣で奮えながら俯いていた。なでしこもかなり表情が暗いように見えた。
「ふ、ふん!どうせ啓太様の事だから、ナンパにでも行ったんじゃないの!?」
「あれれ~、たゆね動揺してるぞ~?」
「うしし、ライバルは少ない方がいいもんな~♪」
「う、うるさいっ!動揺なんかしてない!」
たゆねといまり、さよかはいつもの調子だが、薫を初め、他の者達は厳粛な姿勢を崩さなかった。
「…とりあえず、読ませてもらっていいかな?」
なでしことようこが、奮えながらも頷いたのを見た薫は、ゆっくりと読み始めた。
「『よお、ようこ。今まで世話になったな!ま、俺、いぬかみ使いやめっから。これからは裏の世界で、生きていくことにした。【裸王】…いや、これからは【強姦神】と呼んでくれ!まずはカオルとともはねを頂いていく!下のボタンを押せば二人の写真がでるぜ?また会おう!
【強姦神】川平啓太○』」
薫がその手紙を読み進めるうち、皆の間に絶望が満たしていった。
せんだんは扇子で目を隠していた。
いぐさとたゆねは小さい声で何事が呟いており、フラノが何かに怯えるように今にも叫びそうなのを、ごきょうやが目を閉じながら抱きしめていた。
てんそうは、ぱっと見は変化ないが、よく見るとあきらかに奮えている。
いまりとさよかはこれ以上ないくらい目を大きく見開いている。
薫が奮える手でボタンを押して現れた写真には…
啓太の精液を口いっぱいに含んだ、ともはねと薫のあられもない姿が写っていた…