08/07/09 12:53:41 isht7plw
後始末を終わらせたころに、カナが帰ってきた。
ハルカと藤岡はカナをリビングに呼び、全てを嘘偽りなく説明した。
カナ 「・・・・・・・・・」
いきなりさっきまでここであったことを聞かされたためか、カナは驚きの表情のまま黙り込んでしまった。
藤岡 (やっぱり・・・嫌われちゃったのかな)
ハルカ(カナ・・・)
カナの沈黙に、二人は不安と最悪の事態を思い浮かべてしまう。
カナ 「・・・あ、えーっと、その」
カナが沈黙を破った。
どう答えるのか・・・と、藤岡とハルカは緊張する。
カナ 「それってつまり・・・藤岡が私の義理の兄か弟になるってこと・・・だよ・・・ね?」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
藤岡 「・・・あれ、最後に話した、君を好きな気持ちは変わらないって所、聞いて・・・ない?」
カナ 「ん、何?あー、いやさ、藤岡の誕生日いつなんだろうなって気になって」
藤岡 「聞いてないんだ・・・うう・・・」
藤岡はテーブルに突っ伏し、心の中で泣いた。
ハルカ「ちょっとカナ!それだけっ?本当にそれだけ!?」
カナ 「ああ、藤岡が婿入りするのか、それとも藤岡春香になるのかっていうのも・・・」
ハルカ「はあ・・・、カナ・・・」
ハルカもテーブルに突っ伏し、心の中で呆れ果てた。
カナ 「あれ、あれ?」
なぜ二人が突っ伏しているか分からず、あたふたとするカナ。
チアキ「藤岡が兄になる・・・でもハルカ姉さまの婿になる・・・」
そしてそっとリビングの様子を覗き見ていて、嬉しいのか悔しいのか、かなり複雑な気分になるチアキであった。
おしまい