08/06/03 22:46:02 sdaO599P
気がついたらお互い好きになってたってパターンですぬ。
251:名無しさん@ピンキー
08/06/03 22:48:38 BeU8JyDD
まさかアツコよ…お前の好きな人ってのは気持ち悪い人じゃないだろうな?w
252:名無しさん@ピンキー
08/06/03 22:49:19 DI7L1ZuU
この野郎がきやがった
今日も発狂儲の糞レス合戦かよ
253:名無しさん@ピンキー
08/06/03 23:10:45 QmPTf8rq
>>286
GJです
自分が流れを変えようと書き込んだシチュがSSにされるとはw
しかしアツコの好きな人とは…まさかハル(ry
254:名無しさん@ピンキー
08/06/03 23:43:03 LCeEGB7P
>>288
はいはい勃起勃起
255:名無しさん@ピンキー
08/06/03 23:47:53 exsL/YUv
>>286
GJ
藤岡って本当に万能キャラだなw
256:名無しさん@ピンキー
08/06/03 23:57:30 WwrQ4J7f
「この野郎氏、相変わらず仕事が速いでござるな」の巻
「平日の昼夜を問わず常駐できる288がうらやましいでござる」の巻
257:名無しさん@ピンキー
08/06/04 00:26:35 EJtOHCAV
「最近番号がよく飛んでいる」の巻。
「このスレだけかと思いきや、
荒れてないのは埼玉が舞台の某漫画スレくらいだということが分かった」の巻。
それと、この野郎氏、激しくGJです。
258:名無しさん@ピンキー
08/06/04 00:27:20 Io/Qv+WG
>>286
ま た 寸 止 め か
しかしアレだ、愛のある寸止めだぬ
やべぇ、「寸止め」でゲシュタルト崩壊してきたwww
259:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:29:24 /R7y8zmX
>>286
GJ
最近はこの野郎氏のだけ読んでる。
ハズレがないよね。
260:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:42:01 8nU5XLpi
>>295
いや、他の人のも読めよwハズレなんてめったにないから
261:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:49:02 6eXLLT9c
キモオタの妄想文でオナるお前らキモイよ
262:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:49:29 FUaECqGA
ヨコハマとか、かなふぇちもかなりの良作だから見てないならオススメだ
数少ないハズレをあげるとすれば、それは真澄系SS
263:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:52:08 f5yLF34N
この野郎氏は、ハル×マコではまりました。
続編があれば見たいです~
264:名無しさん@ピンキー
08/06/04 02:43:53 O6rweO0k
ハズレがないといえば鉄アレイが出てくる奴だろ。
あのシリーズが読みたい。
265:名無しさん@ピンキー
08/06/04 06:59:09 L9KubmeH
>>300
ねーよwwww
266:名無しさん@ピンキー
08/06/04 07:33:16 U0UXeYYH
>>286
流石この野郎氏! 俺にできないことを平気でやってのける!
そこに痺れる憧れるぅ!
267:名無しさん@ピンキー
08/06/04 07:57:12 TFU1dhxP
とりあえずたまには寸止めナシで最後まで書いてください
お願いします
268:名無しさん@ピンキー
08/06/04 16:57:37 A30Eg0Sx
ちょっと3レスいただきます
269:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/06/04 16:58:10 A30Eg0Sx
ハル×マコ
「今日はアツコの家で勉強会するから、夕飯の準備お願いね」
「はい。家の事は私に任せて、ハルカ姉さまはゆっくり勉学に勤しんできて下さい」
今日は祝日で学校はお休み。
ハルカはチアキに『勉強会』と言って家を後にした。
しかし手には教材を一切持たず、向かった先もアツコの家とは真逆の方向。
そんなハルカが到着したのはココ、駅前だった。
辺りをキョロキョロと見渡し、誰かを探している様子のハルカ。
「ハルカさーん! ココ、ココです!!」
人ごみの中で必死に手を上げてハルカを呼ぶ少年……もとい少女。マコちゃん。
「ごめんね、待った?」
「いいえ、オレも今来たところです!」
もちろん30分は前に来ていたマコちゃんがそう答えると、ハルカはホッとした表情を浮かべ、
二人で電車に乗り込み二つ向こうの駅へと向かう。
何故わざわざ電車で遠くまで行くのかと言うと、
デートをしている現場をチアキ、またはそれを見た友人の口からチアキの耳に入った場合、
マコトはおろかマコちゃんまで南家へ出入り禁止にされかねないからである。
目的の駅に到着すると、もうチアキ達の目を気にする事は無く、
マコちゃんはハルカの腕に抱きつくように、ベッタリとくっついて街を歩き始めた。
「今日は何所に行こっか? またデパートでお買い物する?」
「う~ん……っと、一度あっちの方に行ってみませんか?」
マコちゃんが指差したのは、街の賑わいから外れた何も無さそうな方向。
「あっちは何も無いんじゃない?」
「でも……何か新しい発見があるかもしれないし、探検するつもりで……それに人の多い所はちょっと……」
そう言って辺りを見渡すマコちゃん。傍から見れば美人の姉と、可愛い妹。
あきらかに街を歩いていても浮いている二人は、周りからは主に男の人からの熱い視線を集めていた。
それがハルカへ向けられる物なのか、マコちゃんへ向けられる物なのかは分からない。
ただ、二人でこうして歩いていると常にその視線が付きまとい、
昔からそう言う目で見られる事に慣れているハルカはともかく、
普段、男のマコちゃんは落ち着かなかったのだ。
「それじゃあ……向こう行ってみよっか♪」
「はい!」
ハルカの了承を得て、何も無い方向へ歩き出す二人。
予想はしていたものの、本当に何も無い。
それでも周りの視線から解放されたマコちゃんは、楽しそうにハルカと歩いていた。
270:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/06/04 16:58:41 A30Eg0Sx
「ハルカさん、楽しいですね!」
「そう? フフッ、まだ何もしてないのに……へんなマコ」
「いえ、ハルカさんとこうして歩いてるだけでも、オレは幸せで――」
――ぎゅるるるるー…………
話しの途中でお腹が鳴り、顔を赤くしてお腹を押さえるマコちゃん。
それを見たハルカが、
「お腹すいたし、何か食べにいく?」
と言うと、マコちゃんはコクリと頷き、それらしいお店を探す為に辺りを見渡す。
何も無い……本当に何も無い。コンビニ一つ無い……と、その時、
マコちゃんは何かを見つけてそちらを指差した。
「ハルカさん、あれ何でしょう? なんかお城みたいな建物が……」
「ん? ……ホントだ、なんだろうね? ……よし、言ってみよっか」
二人はその建物を目指して歩き出す。
そして到着すると、入口の所にはこんな看板が……
『休憩3時間3000円 PM10時より、宿泊5800円~』
それを見たハルカは、すぐにソレがラブホテルである事に気づいたが、
マコちゃんはその看板とは違う方の看板を、文字通り指を咥えて見ていた。
『PM2時までに入室の方に限り、ウェルカムドリンク付き、食事無料!(一部を除く)』
「ハルカさん、ここ食事無料って書いてますよ!」
「あ、あのね、ここは入場料がいるのよ。……ほら、休憩3000円って書いてるでしょ?」
それを聞いて、しょんぼりしてしまうマコちゃん。もちろんハルカだって興味が無い訳じゃない、入りたい。
お金は問題ない。……ただ問題なのは、マコちゃんが入れるかどうかと言う事。
もし監視カメラで見られたら、子供なんて確実に止められてしまうだろう。
それでも料理の写真の付いた看板をジッと見ているマコちゃんを見て、ハルカは思う。
(止められたらその時よね…………よし!)
「マコ、入ってみよっか?」
その言葉を聞いて、マコちゃんは一気に表情を明るくしてハルカに抱きつく。
一方のハルカは、入れるかどうかで頭がいっぱいだった。
「じゃあ……行くよ」
「はい♪」
何も知らないマコちゃんを連れ、ハルカはついにホテルへ足を踏み入れた。
271:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/06/04 16:59:18 A30Eg0Sx
――ウィーン……
『いらっしゃいませ。 お部屋番号をお選びください』
その声に一瞬ビクッとしたハルカだったが、人は居ない。どうやら自動音声らしい。
「ハルカさん、どこの部屋にしますか?」
「え? あっ……っと、ココにしましょ!」
――ポチッ
マコちゃんが部屋の写真が付いたパネルを指差しハルカに尋ねると、
ハルカは一刻も早く部屋にはいる為に適当にボタンを押し、矢印に沿って部屋へ向かった。
部屋に到着すると、靴を脱ぎ捨てて部屋に走って行くマコちゃんをよそに、
ハルカは玄関でホッと安堵のため息をついていた。
(――よかった……料金の精算は機械なんだ……)
「見てくださいハルカさん! こんなにおっきなベッドがありますよ! うわっ! テレビもおっきい!」
「マコ、そんなに走りまわったら危ないわよ?」
ハルカにそう言われ、ようやく大人しくなったマコちゃんは、枕もとに置かれているある物を発見。
「ハルカさん、これ何ですか?」
マコちゃんの手に持たれていたのは明らかに避妊具。(2個)
それを見たハルカはマコちゃんに歩み寄り、頬に優しく手を当て、ソレが何なのか教えてあげるのだった……
「それはね、これから私とマコがエッチする時に使う『コンドーム』っていう避妊具だよ」
その言葉を聞いて、顔を真っ赤にするマコちゃん。
「エ……エッチするんですか?」
「うん、ここは好きな人と来てエッチする所だからね♪ ……マコは嫌なの? 私とエッチしたくない?」
その問いかけに、マコちゃんは顔を大きく横に振り、
「そんな事無いです……! ちょっとビックリしただけで、ハルカさんとならオレはいつだって……ッ!」
「それじゃあ先にご飯食べて……早く一緒に気持ち良くなろうね♪ ……と、その前にお風呂準備しなくちゃ」
そう言い残し、ベッドの上で緊張するマコちゃんを残しお風呂場へ向かうハルカ。
マコちゃんは机の上でメニュー表を広げ、そして探すのだった。
早くハルカとえっちをする為に、その中で一番早く出来そうな料理を――
272:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/06/04 17:02:32 A30Eg0Sx
寸止めでゲシュタルト崩壊されても困るんで、久々にダラダラと書いてみますw
べ、……べつに>>299に言われたから書いた訳じゃないんだからねッ!!
調子こいてすいませんでした。
夕飯の支度しなくちゃので……ノシ
273:名無しさん@ピンキー
08/06/04 17:48:17 TFU1dhxP
>>308
期待して続き待ってます
ハル×マコが終わったらぜひ速水×藤岡か藤岡×アツコの続きを…!
274:名無しさん@ピンキー
08/06/04 19:32:40 C5JCU6Jr
やはり流れが落ち着いてから
別の物語を書いたほうが良いわけだ?
275:名無しさん@ピンキー
08/06/04 19:34:44 giVYfMkG
まあまあ、この野郎氏のSSが面白いのは確かだが、あまりせっつくのはやめようじゃないか。
それに他の書き手さんが萎縮してもつまんないしな
276:名無しさん@ピンキー
08/06/04 19:44:43 C5JCU6Jr
Aさん→Aさん→Aさん(何回かに分けるとき)
で書くのがいいのか
Aさん(1)→Bさん(○)→Aさん(1の続き)→Bさん(○の続き)
というふうに混ざってもボッコボコに叩かれないですか?
277:名無しさん@ピンキー
08/06/04 20:01:10 qzpBULdL
>>312
とりあえず投下一連なり分は待つべき
なんなら投下予告して混ざらないようにしておくとよい
278:名無しさん@ピンキー
08/06/04 20:22:55 C5JCU6Jr
>>313
やっぱり混ざると見にくいですもんね。
とりあえず
速水先輩×マコト(ばれる)×ハルカ
とか
ハルカ×千秋とかを考えてます。
279:名無しさん@ピンキー
08/06/04 20:23:08 A30Eg0Sx
微妙に投下してスマンです
これからは全部話しをまとめて投下しまし
だから>>312は心おきなく投下してけれ
280:久留里
08/06/04 22:14:24 EJtOHCAV
おばんです。
かなふぇち に続きまして、マキをマッキマキにしてみました。
『まきふぇち』
・一応無印版ベース
・マキ×いろいろな人たち
・無駄に7レス消費
・中途半端なエロあり
・現実の静岡県沼津市とは多少異なる場合があります。諦めて下さい。
あと、受け付けない人はお隣の三島から新幹線をご利用下さい。
では行きます。
281:まき☆ふぇち -1/7-
08/06/04 22:15:00 EJtOHCAV
「礼!!」
「「「有り難う御座いましたぁ!!」」」
最後の挨拶が終わり、これにて今日のバレー部の練習は終了。
私は早々と部室へ向かった。
「そんなに急がなくたっていいじゃない。マキ」
「そうだよ。今から『たのしいこと』をするんでしょ? 逃げちゃだめだよ」
アツコと速見先輩が私の元へと走ってきた。
それが嫌だから私はさっさと帰り支度をしている訳で……。
「んぁ……ちょっと……く、くすぐったいってば…………」
「あらー? また小さくなっちゃった? マキの胸」
元から小さいです。てか、先輩がそんなことするから萎んじゃうんですよ!!
「アツコもほら、やってごらん。この際だから昇天させちゃおうよ」
先輩、今日は私をどうするつもりですか? ………ってアツコ、揉まないでよ。
むしろアンタのを寄越しなさいよ!!
全く。どうして乳のデカい人って私のを揉みたくなるんだろうね。
確かに私のは平均より小さいけどさ、それでも周りが大きすぎるのよ!!
「という事は、ウチの高校の女子は平均よりも胸が大きいという事ね」
「あ、そうか。そうですね、先輩。マキ、良かったね」
良かったねじゃないよ!! てか、アツコ、微妙にキャラ変わってない?
なんとか二人をやり過ごした私は、早足で学校を抜けて沼津駅を目指す。
私の家は千本浜公園と聖隷沼津病院に挟まれた所にある。
学校から家までは歩いて40分以上かかる。自転車通学もOKなんだけど、
結局私は徒歩通学を続けている。たまにバスを使うけどね。
さて、もたもたしているとあの二人に追いつかれる。
私は最短ルートで、彼女らから逃げるようにして駅へと向かった。
******
途中から国道に変わる大通りを進んで、JRの線路の下をくぐる。
沼津駅には反対側へ行く通路が無いので、電車に乗らない人は、この地下道を通る必要がある。
学校の行き帰りはともかく、学校から南口のお店に行くにはちょっと遠回りになるんだよね。
今年出来たばかりのイーラdeから外堀通りに入る。イーラdeは今年(2008年)に出来たお店だけど、
大したお店は無かった。静鉄ストアとお寿司屋さんくらいかな?
「いてっ」
「あ、ごめんなさい」
イーラdeのお寿司屋さんの事を考えていたら、人にぶつかってしまった。
「い、いや、別にいい………って、あ、マキ先輩じゃないスか」
おっと? 相手の顔を見ると、先日保坂先輩にスカウトされたばかりの南ナツキだった。
「あれ? ナツキ、こっちの方面だったっけ?」
「い、いや、えっと、その……」
彼は中学の頃は結構やんちゃだったそうだ、確かに顔はちょっと恐いけど、
でもよーく見ると結構可愛かったりするんだよなー。
あ、そっちの気は全然無いよ? 今のとこ好きな人なんて居ないし。
「どうしたの? もじもじしちゃって。たまには部活来いよ~」
とん、と私が彼の背中を軽く叩いてやる。
「す、すんません。メシ作んなきゃいけないんで」
そっか、それじゃしょうがないね。
「んじゃ、オレ、そろそろ行きますんで」
「そっか。うん、じゃねー」
「ウス」
んもう、相変わらず可愛いなー、ナツキは。
………ん?
ふと、私の背後で気配を感じた。一体誰?!
282:まき☆ふぇち -2/7-
08/06/04 22:15:29 EJtOHCAV
「「マーキーちゃん!!」」
「うぉわぁっ!!」
とん、と2本の指が私の背中を突いた。振り向くと、どこかで見覚えのある小学生が笑っていた。
あー、思い出した。
「えっと、確かハルカの妹のチアキちゃんの……」
「えっと、内田です」「吉野です」
「そだったねー。えっと、こっちが内…」
「内田はこっちだよ」
早速相手を間違えてしまった。吉野ちゃん(下の名前は覚えづらいので苗字で呼んでいる)にツッコまれてしまったよ。
そう、この2人は以前、ハルカの家でカナちゃんと一緒に「非力アピール」をしたんだよね。
結局上手く演技出来たのはアツコだったけど。
「あの後は大変だったねぇ」
「そうだねー」
「あ、そう言えばアツコちゃんで思い出したけど、何か、マキちゃんの事、探してたよ。
上級生っぽい人と一緒に」
突如、吉野ちゃんが重大発表をした。
「へ?! うそうそ?!! ホントに?!」
「ホントだよ」「私達も声、掛けられたよね」
「そ、そそそそれって、何処?」
「駅の南側」「私達はイーラdeで会ったよ?」
イーラdeって……。思い出したように私は背後の建物を見る。
うん。間違いない。後にあるのは確かにイーラdeだ………って、
「うっそーーーーー??!!!! そ、そういう事は早くいいなさいよっ」
「マキちゃんだって一緒に話してたじゃない」「変なマキちゃん」
「あ、そうだ、わ、私急いでたんだった、じゃあね!!」
私は早々とその場を離れ、家へ向かうべく、大手町の交差点を渡る。
………渡るつもりだった。
「げっ、なんであんなトコにいやがる!!」
横断歩道の向こうに見える人影。そこに立っていたのは誰がどう見てもアツコと速見先輩だった。
まずい、これは緊急事態だ。
「あれ?」「マキちゃん、どこ行くのー?」
「ちょっと買い物ー!!」
と言いつつ、私はイーラdeをパスして沼津駅へと向かった。
改良工事をすると予告しつつも一向にする気配が感ぜられない沼津駅。
私は急いで切符を買って自動改札を通る。
アツコと速見先輩は電車組で、2人の最寄り駅は隣の片浜駅。
私は結局2人にバレて追いかけられたが、富士急百貨店の手前で裏道に入り、
そこから中央公園の方へ向かって逃げ………たように見せかけた。
作戦は大成功で、2人は大通りを海の方へ向かって行ってしまった。
まさか私が電車に乗るとは予想もしていないだろう。
283:まき☆ふぇち -3/7-
08/06/04 22:16:00 EJtOHCAV
『大岡、大岡です。整理券をお取り下さい。整理券をお取り下さい』
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
たった一区間だったけど、その一区間がとても長く感じられた。
まさか車内に2人が居たとは思わなかったよ。いったいどうやって瞬間移動したんだろう?
発車まで5分もあったのに、逃げる余地はまったく無かった。
そりゃそうだ。両腕を掴まれてトイレに強制連行されちゃったんだから逃げ場なんてないよ!
ああー、もうこれじゃお嫁に行けないよー。
でも、大岡駅に着く直前で解放してくれて良かった。
ところであの2人、あのまま何処へ行ってしまったんだろう。明らかに逆方向なんだけど。
ま、いっか。
さて、乱れた制服を整えて、私は大岡駅を後にする。
住宅街に入ってしばらく歩くと、ハルカの住む5階建てのマンションが現れた。
5階建てとはいえ、周りは戸建てばかりなのでこの時間帯でも一発で分かる。
「こんちゃーっす……」
「おう、マキちゃんじゃないか。どうしたの? ハルカなら今、チアキと一緒に買い物だよ?」
って事はカナちゃん1人だけだね?
「ま、そうだね」
「そっか。悪いけど、カナちゃん、しばらくここに居させてくれる?」
「どうしたの? 顔色悪いけど。恐いおじさんにでも追いかけられてるの?」
まぁ、それに近いけどね。ある意味やーさんよりもおっかない人達だよ。
「そりゃ大変だ。しょうがない。まぁ上がってくだされ。ハルカもそろそろ帰ってくるだろうから。」
「ごめんねー。おじゃましまーす」
「どうぞどうぞ。私が『最っ高のもてなし』をしてやろう。ふっふっふ」
………何故だろう。一番安心出来るハルカの家に来たハズなのに、ゾクっと背中に寒気が走る。
******
「汗凄いな。風呂沸いてるから入っちゃいなよ」
「えー、悪いよー」
「私の最っ高のもてなしを受けないつもりか!」
「わ、分かったよ。じゃあ、お風呂貰うね」
もう、相変わらず強引だな。
でも、カナちゃんがお風呂沸かしてくれてたのは意外だったかも。
服を脱いで早速お風呂場へ。お湯を頂くのはちょっと申し訳ないのでシャワーで済ませよう。
シャワーのお湯が、部活と帰り道でかいた汗を適度な圧力で流していく。
うーん、ウチのシャワーよりもずっと気持ちいいなー。
ウチのはたまに詰まって出なかったりするからねー。
頭を洗うため、シャンプーに手を延ばす。その時だった。
284:まき☆ふぇち -4/7-
08/06/04 22:16:39 EJtOHCAV
がらがらがら。
「お客様、お背中流しましょう」
「!?」
誰だと思って扉の方を振り向くと、そこにはカナちゃんが居た。しかも素っ裸。
──中学時代の私よりも『ある』わね。
「ん? どーした? 私の顔に何か付いてる?」
「い、いいいいや、べ、別に」
「顔赤いぞー………お、さては私のナイスバデーに惚れたな?」
それはまず無い。中学2年の時の私よりもおっぱいがあるなぁ、とは思ったけど。
「まーいっか。ささ、お客様、お背中流しましょう」
そう言ってカナちゃんは私の後にくっついた。妙に楽しそうだ。
「うわっ」
「何だー、マキちゃんけっこうあるじゃん。無い無いって言っておきながらさー」
カナちゃんの中学生にしては程よく育っている胸が、私の背中に密着する。
そして、両手を私の前にまわして、胸を撫でる。妙に慣れてるわね。
「おまっ……ちょっ……待てっ……くすぐったいよ………!!」
「いいじゃん。減るもんじゃないし!」
「減るよ! ただでさえ無いんだから!」
ハルカから貰えばいいじゃん。ハルカだったら多少減っても問題無いでしょ?
「ハルカのはチアキが予約済みだからダーメ。
てか、ハルカがOKでも私はマキちゃんのがいいのっ」
幾ら何でも無茶苦茶過ぎる。このまま吸い取られたらまな板になっちゃうよー。
「お客様ー、マッサージのお加減いかがでしょう?」
「もう堪忍してー!!」
「何をー!! こうなったら仕方がない。ハイパーもてなしアターック!!」
何か今日のカナちゃんおかしいよ!! いつも変だけど。何かあったのかなぁ。
カナちゃんのセクハラ攻撃がどんどんエスカレートしていく。
最初はただくすぐったかっただけの『マッサージ』が、段々気持ちよく感じられるようになってしまった。
「まだまだ行くぞー」
すんごく楽しそうなカナちゃん。
「あっ、だめ……それ以上やったら………私………私…!! んぁあっ!!」
がらがらがら。
「おい、そこで何やってんだ。この大バカ野郎」
扉がもう一度開いて、そこからカナちゃんとは違う声が聞こえた。
チアキちゃんだ。助けてくれー!! 今エラい目に遭ってるんだよー……って見れば分かるか。
「おぅ、おかえりーチアキ。今マキちゃんに最っ高のもてなしをしているトコだ。
チアキもやるか?」
「可哀相だから離してやれ」
「何だよー、せっかく私がもてなしているというのに」
「新発売のアジ煎餅、ちゃぶ台の上にあるぞ」
「おー、そうなのかー。ヨーシ、試食試食~♪」
カナちゃんはお菓子に釣られたのか、揉んでいた手をあっけなく離して裸のままお風呂から上がってしまった。
「お前一人で食べるんじゃないぞー」
「分かってるよー」
とにかく助かったー。
「有り難う、チアキちゃん」
「どういたしまして。ところで、どうしてこんな所に居るんだ?」
「あー、これはかくかくしかじかー……」
「……ふーん、まぁいい。これで邪魔者は居なくなった」
カナちゃんは今頃、アジ煎餅をむしゃむしゃ食べてるのかしらねー………って、ん??
「マキはこの私が最後まで気持ちよくさせてやろう」
あのー、チアキちゃん? 言っている事の意味が分からないんですけれども。
チアキちゃんは服を脱ぐと、お風呂の中に入ってきた。
285:まき☆ふぇち -5/7-
08/06/04 22:17:05 EJtOHCAV
「そこに突っ立ってたら寒いだろう。中入りなよ」
チアキちゃんは湯船を指さしながら、ぶっきらぼうに言う。
「じゃあ、お言葉に甘えまして」
私は言われるがまま湯船に脚を入れて、お湯に浸かる。
ハルカの家のお風呂はいいなー。ウチのお風呂は足が伸ばせないんだよねー。
戸建てなのに何でマンションよりもお風呂が狭いんだろう……。
私がチアキちゃんに話しかけながら南家の温(ぬく)いお湯に浸かっていると、
身体を洗い終えたチアキちゃんがこっちへ来た。あ、交代ね。
「いや、そのまま入ってていい」
え? いくら広くても私が居たら狭いでしょう?
「こうすればいい」
そう言ってチアキちゃんは、私が居るにも拘わらず、何と私の上に重なるようにしてお湯に浸かってしまった。
あー、これを藤岡君が見たらショックで泣き出すぞー。あ、あの子はカナちゃんが本命なんだっけ。
「あー、気持ちいい」
「う……うん、そうだね」
チアキちゃんの華奢な身体が私に密着する。うん、確かにお湯が温くて気持ちいいね。
「いや、マキの身体が気持ちいい」
「へ?!」
「お礼に気持ちよくしてやろう」
「ちょっと待て。もう大丈夫だから。うん、もう大丈夫。ね?」
慌てて起きあがろうにも、チアキちゃんが上に乗っているので思うように動けない。
「大丈夫だよ。おかしなことはしないよ。気持ちいいことをするんだよ」
『おかしなこと』ってもしかしてアレかよ! カナちゃん要らんこと教えないでよ!!
「さ、遠慮無く」
本当に遠慮無く、チアキちゃんは右手を私の股間の方へと伸ばす。
勿論股を閉じてブロック。いくら女の子でも私の大事な部分はあげられない。
ていうか、そんな事、どこで覚えたの?! ちょっとおマセが過ぎるんじゃないかしら。
「ほら、脚を開かないと私の指が入らないだろ?」
「入らなくていいよ!」
カナちゃんの時以上に大ピンチ!! どうしよう? どうやって逃げよう?
その時だった。
がらがらがらがら。
「チアキ、マキをいじめちゃダメよ?」
間一髪の所でチアキちゃんからの攻撃を免れた。
現れたのはハルカだった。助かったよー、ハルカ。
「大丈夫? マキ。ごめんね。チアキ、マキで遊ぶのはいいけど、独り占めはダメよ?」
あの、アナタも言っている事がイミフなんですが……。
286:まき☆ふぇち -6/7-
08/06/04 22:17:29 EJtOHCAV
私がここにいる理由をハルカに話すと、ハルカは快く承諾してくれた。
電話を借りて母親に連絡を入れると、私はハルカと一緒に夕食を手伝うことにした。
お客様とはいえ、突然泊まることになったのだから、これくらいはやらないとね。
でも、結局台所を追い出されてしまった。私って、そんなにダメな子なのかなぁ……。
代わりにチアキちゃんが台所に立つ。
南家で美味しいご飯を食べ終えて、一緒にテレビドラマを観る。
先生と二ノ宮くんは私も毎週観てるけど、南家でも人気があるようだ。
いやぁ、「駿テレ」こと駿東テレビは面白いドラマばかりやってくれるからあたしゃ好きだよ。
この時間帯だけはね。
さて、楽しい団欒もお開きになって、最初にチアキちゃんが、続いてカナちゃんが部屋へ向かう。
「ごめんね、パジャマ借りちゃって」
「いいよ、別に。さって、私達もそろそろ寝ましょう」
私はリビングで構わないと言ったんだけど、何故かハルカに頼まれてハルカの部屋で寝ることになった。
うほ……ハルカと一緒か。
「あれ? 私の布団は?」
「布団は無いけど寝るところならあるじゃない」
「へ? 何処?」
ハルカはニコリと笑ってベッドを指さした。
「じゃ、じゃあ、ハルカは何処で?」
ハルカはもう一度ニコリと笑ってベッドを指さ………って、
「ぇぇぇぇぇぇえええええええええ!!!!????」
気は確かか? 南ハルカ。
「さあって、楽しい一時を過ごしましょう」
たまに意味不明な事を言うハルカだが、今の発言がまさにその典型だ。
って、ちょっと、何するのさっ?!
「え、いや、ちょっと……ハ……ハルカ………何か顔が恐いよ……」
「大丈夫、優しくしてあ・げ・る・か・ら♪」
そう言って私を豪快に押し倒して私の上に馬乗りになった。
口に出したら消されるかもしれないけれど、ハルカ、重いよ………きっと胸がいかい(大きい)せいだね。
結局私がどうなったかはみなさんのご想像にお任せしよう。
私の大事な所は、ハルカの魔の手によってあっけなく襲われてしまった。
******
明くる朝、ぐっすり眠ったにも拘わらずグッタリとしていた私は、ヘロヘロの状態でベッドを出た。
ハルカはさっさと起きてしまったようで、既に台所に立って朝ごはんの準備をしていた。
朝ごはんを頂いて、三人に『宿泊料金』と称されて散々弄られてボロボロになった私は、
その状態でお暇(いとま)することにした。
長居するのは申し訳ないという気持ちもあったけど、それよりも自分の身に強い危険を感じたからだ。
「残念、もうちょっと居れば良かったのに」
「また来いよ。いつでももてなしてやるから」
「気をつけて帰れよー」
「あぁ、うん。有り難う、色々と。どうもお邪魔しました」
フラフラと歩きながら私は南家を後にした。
287:まき☆ふぇち -7/7-
08/06/04 22:18:35 EJtOHCAV
まだ昼にもなっていないのに身体がフラフラする。
そりゃそうだ。夕べはハルカに散々『おかしなこと』をされた上、さっきも三人に散々弄られたのだから。
南家に避難するのは失敗だった。まさか三人そろって襲いかかってくるとは思わなんだ。
「ああ、もう、いいや。お母さん心配してるから早く帰ろう……」
覚束無い足取りで大岡駅に着く。一応駅員は居るけれども、待合室はまるで無人駅の様に静かだ。
「大丈夫か?」
男の人の声で私は目を覚ました。どうやら私は待合室でうたた寝をしてしまったようだ。
顔を上げて、私は驚いた。
「どうした? 身体の具合でも悪いのか? マキ」
保坂先輩だった。先輩は確か、速見先輩と同じ片浜でしたよね?
「どうして……ここに……」
ただでさえ気分が悪いというのに、なおきもちわるい人に遇うとは………。
昨日も今日も、私、ツイてないよぉ……。早く家に帰りたい。
「安心しろ。オレが付いている。
お前は今、体調が悪いようだ。適度に休む必要がある。そうだ、丁度良い場所がある」
ぽん、と手を打つ先輩。何かを閃いたようだ。でも、何かきもちわるい企みを感じる。
『気持ち悪い』でも『キモい』でも『きしょい』でもない。『きもちわるい』。
そんな私の事はお構いなしに、先輩は私の腕を掴んで待合室を出た。
心配してくれるのは嬉しいんだけど、やっぱりきもちわるいから好きになれない。
腕を引っ張られたまま旧国道まで連れて行かれて、そのまま黄瀬川の方へと向かう。
一体私を何処へ連れて行くつもりなんだろう。
「ほら、あったぞ。あそこだ!!」
保坂先輩がある建物を指さして叫んだ。目的地が見付かって嬉しいのか、顔がにやけている。
きもちわるい。
「………って先輩! そこって……アレじゃないですか!!」
「何を言っているんだ。ほら、良く見ろ。『ご休憩』って書いてあるじゃないか。
つまり、このホテルは泊まるだけではなく、少しだけ休む事も出来るんだ。
よし、早速入って休ませてあげようじゃないか。心配無用だ。安心してオレに付いてこい」
この人、絶対『ご休憩』の意味が分かっていない。
建物がピンク色な時点で普通のホテルとは違うこと位、私にだって分かるよ!!
「どうした、マキ。固まってるぞ。あともう少しだ。そうだ、オレが背負ってやろう」
「い、いや、だから、違っ………わ、私は、もう、だ、大丈夫だから、ね、ねえ、先輩!
………って、きゃあっ!」
半ば強引に先輩の背中に身を預けられてしまった。
マズい。このままではきもちわるい先輩に『きもちわるいこと』をされてしまう。
今度こそ乙女の大ピンチ!!
でも、非情な事に、周りには私を助けてくれそうな人が居ない。通行人がゼロだった。
「だ、誰か助けて~~~!!」
「マキちゃん、今頃どうしてるのかな?」
「ふふふ、きっと今頃、『きもちいいこと』をしているよ。
ねえ内田、今からお迎えに行こうよ。速見さんたちも待ってることだし」
「そうだね、行こうっ!」
288:まき☆ふぇち by 久留里
08/06/04 22:19:52 EJtOHCAV
以上でございます。
思いついたネタとはいえ、ヨコハマの本編が読みたい人が居なはるようですので、
次回はその本編をお送りしましょう。
ただ、横浜は片道2時間も掛かるので、場所を変えるかも知れません。
289:名無しさん@ピンキー
08/06/04 22:41:49 A30Eg0Sx
GJふぇ!
テンポよく話が進んでいくので毎回楽しみにしてます
次はヨコハマと言う事で、紳士的に全裸で待ってます'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
290:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:22:39 6eXLLT9c
すごく臭いスレだな
291:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:23:59 6eXLLT9c
キモオタのオナニーSSきめぇwwww
そんなに想像力豊かなら仕事につかえよニートどもwww
無職童貞真性包茎くやしいのおwwくやしいのおww
お前らみたいなのを社会の癌っていうんだぜ^^
292:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:24:20 6eXLLT9c
キモオタのオナニーSSきめぇwwww
そんなに想像力豊かなら仕事につかえよニートどもwww
無職童貞真性包茎くやしいのおwwくやしいのおww
お前らみたいなのを社会の癌っていうんだぜ^^
293:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:24:40 6eXLLT9c
キモオタのオナニーSSきめぇwwww
そんなに想像力豊かなら仕事につかえよニートどもwww
無職童貞真性包茎くやしいのおwwくやしいのおww
お前らみたいなのを社会の癌っていうんだぜ^^
294:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:25:01 6eXLLT9c
キモオタのオナニーSSきめぇwwww
そんなに想像力豊かなら仕事につかえよニートどもwww
無職童貞真性包茎くやしいのおwwくやしいのおww
お前らみたいなのを社会の癌っていうんだぜ^^
295:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:26:00 EJtOHCAV
>>326「臭いな」
千秋「うん、確かに臭いな。お前、何かしてただろ?」
夏奈「なっ……べ、別に部屋で『おかしなこと』とかしてねー……はッ?!」
千秋「お前もか……」
夏奈「『も』という事は?」
千秋「お前は誰でした?」
夏奈「…………ハルカ」
千秋「…………私もだ」
夏奈・千秋「同士よ!」
296:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:36:12 TFU1dhxP
>>324
GJ
最近は作品投下多くて家に帰ってからじゃなく、ケータイでも覗いてしまうほどになったじゃないかオイ
こんだけ良い流れだと嫉妬する人が出るのも至極当然だな
297:名無しさん@ピンキー
08/06/04 23:58:04 1Dz7DRay
荒らしてないで鉄アレイ続編でも書けばいいのに。
298:名無しさん@ピンキー
08/06/05 00:15:07 j6FI0V+P
こいつ人間的にきにいらねぇ
死ねばいいのに
299:名無しさん@ピンキー
08/06/05 00:19:41 dBZqSn9H
あれ?
カナは速水先輩のことなんて呼ぶんだろ…
意気投合してたところとカナの勢いから「速水ちゃん」かな?
それとも「アヤコちゃん」?
300:名無しさん@ピンキー
08/06/05 00:44:10 6kroKhQr
カナは速水と呼び捨て(三巻128P参照)もしくは先輩(大晦日参照)です
301:名無しさん@ピンキー
08/06/05 00:50:44 dBZqSn9H
うぅむ…
アニメ版はどちらかで呼びました?
302:名無しさん@ピンキー
08/06/05 01:13:08 I6YbAxwL
>>335
アヤコ?
そういや原作の藤岡も、夏奈の事を何度か「カナ」って呼んでたりするねぇ。
303:名無しさん@ピンキー
08/06/05 01:17:21 dBZqSn9H
>>338
アニメでは保坂先輩が速水先輩の事を一回だけだが下の名で呼んだよ。
俺の耳には「アヤコ」と聞こえた
304:名無しさん@ピンキー
08/06/05 07:05:11 in6bpTxG
>>333
死ねゴミ。本気で俺も荒らすよ?
305:名無しさん@ピンキー
08/06/05 07:14:32 in6bpTxG
静観決め込むつもりだったけどもうウンザリだ
>>333からの謝罪が無かった場合俺も荒らしに加わらせてもらいます
不愉快になるような含みを持たせた謝罪だった場合、あるいは完全スルーされた場合も同じです
306:名無しさん@ピンキー
08/06/05 07:25:11 in6bpTxG
書き忘れた。IDが変わる前にね
307:名無しさん@ピンキー
08/06/05 07:48:37 PA9Duav3
何興奮してるの?
308:名無しさん@ピンキー
08/06/05 08:00:37 146q58dT
>>339
たしか「アヤコ」だったハズ
今更だけど藤岡×内田って無くね?
309:名無しさん@ピンキー
08/06/05 08:05:47 in6bpTxG
>>343
そりゃ興奮もするさ。鉄アレイネタで揶揄されるわ、擁護レスがつけば自演だとか言われるわ
しまいにゃ荒らしてるのが俺だとか言う奴まで
310:名無しさん@ピンキー
08/06/05 08:20:15 smfghkkp
>>344
えらい前にあったはず。多分保管庫にもある
311:名無しさん@ピンキー
08/06/05 09:02:37 PA9Duav3
>>345
まあ、何はともあれ荒らすのは良くないよね。
鉄アレイの話も俺は悪くなかったと思う。
気が向いたらまた投下してみて。
312:名無しさん@ピンキー
08/06/05 10:05:34 du+TIKdo
>>345
だからって荒らして何が解決する?
スレを潰して、それで本当に満たされる??
‥‥と言うより、昨日は6eXLLT9cしか荒らしっぽいことしてる奴はいなかったと思うけど‥‥何を荒らし行為と勘違いされた訳?
>>333のレスは間違いなく6eXLLT9cに宛てたモノだと思うぞ。
勘違いじゃないのか?
313:名無しさん@ピンキー
08/06/05 12:55:58 in6bpTxG
>>348
ごめん意味が良くわからない
6eXLLT9c=鉄アレイ書いた奴(つまり俺) だと>>333は思ってるんだろ?
314:名無しさん@ピンキー
08/06/05 13:55:05 146q58dT
>>349
とりあえず匿名掲示板である以上謝罪求めても無理だと思うぞ?
それにただ一言で過敏に反応するのもどうかと
たった一人の発言で荒らしされて困るのはここを見る全員なんだ
理性と年相応のモラルを持ってるのなら少し落ち着いてくれ
さぁて話題を変えてみなみけで一番好きなカップリングでも語ろうか!
315:名無しさん@ピンキー
08/06/05 14:13:11 in6bpTxG
自分から荒らすとか言ってる人間に知性やモラルを求めないでくれ。>>347の見え透いた御世辞も逆に気分悪いわ
自分で読み返してみてもあれは酷いと思うもん。だからあの駄文を叩かれるのは我慢出切るけど
叩かれた腹いせに荒らしてるとか思われるのだけは勘弁
カナ×チアキ
316:名無しさん@ピンキー
08/06/05 14:50:32 Ita0Vm7S
>>339
そのシーン見つかんないだけど何話?
317:名無しさん@ピンキー
08/06/05 15:23:44 t1SuOgcX
今週のヤンマガのみなみけに書いてた近日重大発表って……期待していいのか!
318:名無しさん@ピンキー
08/06/05 15:26:50 eqKI4d4r
>>353
順番的には映画化かゲーム化だろうな
319:名無しさん@ピンキー
08/06/05 15:32:49 du+TIKdo
>>349
なるほど。つまり鉄アレイ=お前さんなんだな
あと少しさかのぼってみたんだが、>>240とかがお前さんのレスか?
320:名無しさん@ピンキー
08/06/05 15:34:45 eqKI4d4r
>>355
ほっといてやれ
321:名無しさん@ピンキー
08/06/05 15:50:19 in6bpTxG
>>355
違います。>>333の謝罪はまだですか?
322:名無しさん@ピンキー
08/06/05 15:53:28 146q58dT
>>357
とりあえず叩かれた腹いせに荒らしとかヤメロ
そんな考えしか思いつかないから叩かれてると自覚するんだ
以下、ID:in6bpTxGはスルーかNGで
323:名無しさん@ピンキー
08/06/05 15:59:33 t1SuOgcX
荒らすならトリップ付けてくれ
毎日NGするのめんどくさいんだよ
324:名無しさん@ピンキー
08/06/05 16:00:09 du+TIKdo
>>356
だな
ここ最近こういう流れで殺伐としてる上に、元々匿名掲示板だから誰が誰かもわからない
話をきいてやろうとしても「意味がわからない」「違う」と謝罪を求めるだけで自分から正体を明かそうとしない
自分に本当に落ち度がないか見直してみるといいよ
325:名無しさん@ピンキー
08/06/05 16:01:07 in6bpTxG
>>358
だから叩かれたからじゃねえ。俺=>>240とか6eXLLT9cだと思われるのが不快なんだよ。頭悪いねお前
326:名無しさん@ピンキー
08/06/05 16:18:56 in6bpTxG
>>360
落ち度がありましたすみません。俺は前スレの68を投下した者です
68は非常に評判が悪く、アンチと擁護が言い争い、その後頭の悪い荒らしが沸き
擁護してた奴が論破された腹いせに荒らしてるんじゃないかなどと憶測が飛び交い
最終的に 擁護=荒らし=68 の図式が出来上がってしまいまして
自分としてはそれが非常に不愉快でして、次スレに移っても>>301-302のような揶揄を書き込まれ
それでも静観の構えでいようと思っていた矢先に>>333のような書き込みをされてしまい
顔真っ赤にして今このような荒らし行為をしている次第にございます。死ね
327:名無しさん@ピンキー
08/06/05 16:19:55 in6bpTxG
>>300-301の間違い
328:名無しさん@ピンキー
08/06/05 16:32:18 146q58dT
>>353
みなみけ実写化!
………ひぐらしと同じ結果になりそうだ
329:名無しさん@ピンキー
08/06/05 16:38:57 t1SuOgcX
>>364
無理せずアニメ2期でお願いします
330:名無しさん@ピンキー
08/06/05 16:41:56 in6bpTxG
必死に流れを変えようとする姿が涙ぐましいねw
331:名無しさん@ピンキー
08/06/05 16:54:17 146q58dT
>>365
おかわr…いや、何でも無い
332:名無しさん@ピンキー
08/06/05 16:57:29 XIq/ge31
>>366
とりあえずお前が荒らしたにしろ荒らしてないにしろ頭が悪いことは分かった
ここは21歳未満は来ちゃダメだよ、分かったかいゆとり君
333:名無しさん@ピンキー
08/06/05 18:04:40 F9OtqUYb
嵐に構うと「会話が成立している」と判断されて、削除依頼もなにも通らなくなります。
嵐に構うのも嵐、とはそういう意味です。お願いだからスルーしてください。
334:名無しさん@ピンキー
08/06/05 18:35:33 PA9Duav3
こういう場所では投下されたものに対してあからさまに批判をするのはマナー違反と
思っているから、68に対する書き込みはやりすぎだろうと思っていたが、当人にゴミという
自覚があるなら、遠慮する必要はなさそうだな。
気を使って損したよ。
335:名無しさん@ピンキー
08/06/05 18:56:16 in6bpTxG
>>370
気使ってくれてたのか。ありがとうな豚野郎wwww
336:名無しさん@ピンキー
08/06/05 18:57:16 in6bpTxG
>>369さんが言っていることが本当なら荒らし放題だねこのスレwwwwwwwwww
337:名無しさん@ピンキー
08/06/05 18:59:10 in6bpTxG
>>370
見てるか豚?お前のせいで俺は書き込み自由だってよ
338:名無しさん@ピンキー
08/06/05 19:01:34 in6bpTxG
あ~あどっかのKYのせいで…
339:339
08/06/05 19:04:16 BLRYpGZK
>>352
無印の4話の後半
速水「なんとかバレー部にいれたいんだけど、
なかなかいい返事もらえないのよね~」
保坂「・・・・・・まかせろ、アヤコ。この保坂がっ
命に代えても南ハルカをバレー部にいれてみせる!!!」
速水「わーい」(ぱちぱち)
340:名無しさん@ピンキー
08/06/05 19:27:42 0GoVBbhZ
鉄アレイが暴れてるけど、何かあったのか?
また前スレの68のような汚物でも撒き散らしたか?
341:名無しさん@ピンキー
08/06/05 19:30:51 t1SuOgcX
前からいる粘着が相手してもらってはしゃいでるだけだよ
342:名無しさん@ピンキー
08/06/05 19:33:10 Ita0Vm7S
>>375
大音量にして聞いてみたけど確実に速水って言ってたぞw
俺はアヤコでも一向にかまわんが
343:名無しさん@ピンキー
08/06/05 19:39:29 in6bpTxG
>>376
またお見苦しいものをサーセンwwwww
344:名無しさん@ピンキー
08/06/05 19:40:19 in6bpTxG
>>377
残念その粘着とは別人なんだな~。まあネットで確かめようも無いことだけど
345:名無しさん@ピンキー
08/06/05 19:41:29 in6bpTxG
さあ全レスしちゃうぞ~。どんとこいっ
346:名無しさん@ピンキー
08/06/05 19:43:54 in6bpTxG
>>333の馬鹿はまだですか~?
347:375
08/06/05 20:31:08 BLRYpGZK
>>378
あ!
確認しました
凡ミスした…
スマソ
348:名無しさん@ピンキー
08/06/05 20:46:51 dtgfEwiY
>>381
さて、ゆとりがなにやら騒いでいるがどうでもいいんだけどな
勉強でもしてスカスカの頭に何か入れとけ
追記 このレス後、アボーンするので返答が見れない・・・・非常に残念だ
うwwはっwww俺wwww勝wwwwwちwwwwwww逃wwwwwwwwげwwwwww
349:名無しさん@ピンキー
08/06/05 21:00:01 in6bpTxG
しかし本当にスルースキルのない子でいっぱいだねこのスレ。そりゃ粘着も居心地良いだろうよw
350:名無しさん@ピンキー
08/06/05 21:36:53 hCc/TkBh
自分の書いたSSが不評だったくらいでスレを荒らすとか、小学生並だな
ほんとうにここ18歳以下立ち入り禁止のPINKチャンネルなのか?
>>ID:in6bpTxG
今からお前をNGにするから俺にレスしないでね
351:名無しさん@ピンキー
08/06/05 22:07:19 in6bpTxG
>>386
把握した。しかし18歳以下立ち入り禁止のPINKチャンネルにも関わらずスルーできない奴が多くて困るよねぇ
ところで君NGにしたんじゃなかったの?
352:名無しさん@ピンキー
08/06/05 22:10:06 in6bpTxG
とりあえず今日のところはこの辺にしといてやんよ。明日また来るからよろしく
353:名無しさん@ピンキー
08/06/05 22:26:01 du+TIKdo
>>362
一通り見てきた。しかし何とも言えんな‥‥
「腹いせに荒らしてる」と「憶測された」だけであって、誰しもがそう思ってた訳じゃないだろ
現に俺は例の粘着荒らしとお前さんは全くの別の人だと思ってたし
スルースキルがない奴らばっかり、って言ってるけどそれはお前さんも一緒だと思う(もちろん俺もだけど
一部の人に誤解されてたとしても、今までにもこれからも弁解するような機会はあったはず
例えば粘着荒らしがいた日に「前回鉄アレイを書いたものです」と前置きして、2~3レス分でもいいから短編でも投下すれば、IDの違いから、粘着荒らしはお前さんや論破された奴が腹いせにやってるんじゃないってわかるしな
正直お前さんの被害妄想が入ってると思う
多少勘違いされたってスルーしておけば普通に流れたはず。弁解も出来たはず
それを今回みたいに「勘違いしてる奴がムカつくから荒らしに参加する」じゃあまりに強引すぎる
荒らしの目的はスレの雰囲気を悪くしたり、潰したりすること
粘着荒らしの手のひらで踊らされて、こんな何万とあるようなスレの端でひっそりとやってる小さなスレを荒らして、それでお前さんは満足なのか??
まぁ俺はめんどくさいしNGとかはしないんだが、このままお前さんがただの荒らしになってしまうのはあまりに忍びないんだぜ
354:名無しさん@ピンキー
08/06/05 22:30:41 smfghkkp
>>369
だったら、いっそのこと関わった奴のレスも削除するなり、
アクセス規制にでもすれば良いんだがなぁ。
ID:du+TIKdoやID:PA9Duav3、ID:146q58dTみたいに
わざわざアンカーまで付けてる奴は特に。
355:名無しさん@ピンキー
08/06/05 22:42:38 dtgfEwiY
ってか誘導
エロパロでエロネタ書いて叩かれた
スレリンク(eroparo板)
ここで批評してもらったら?
356:名無しさん@ピンキー
08/06/05 23:15:15 146q58dT
とりあえず藤岡×速水先輩の続きはまだか!
357:299
08/06/05 23:34:35 wDkiaEGJ
この野郎氏のツンデレっぷりに萌えた!!
ありがとうございます!!続きも楽しみにしてます
358:名無しさん@ピンキー
08/06/06 01:15:12 qwXJjSn2
つまんないことでもめるならバレー部でミスばかりでチームの足を引っ張るアツコに対し、速水
が鉄アレイを使った拡張プレイでおしおきというハードな内容のSS投下しちゃうよ
359:久留里
08/06/06 08:32:59 Gb4lv0L0
『ヨコハマ』何とかクライマックスまで書けた。
でも、そろそろ家でないと会社遅刻するので帰ってから書いて投下します。
>>394 よし、宣言した以上今すぐ投下するのだ。
360:名無しさん@ピンキー
08/06/06 13:00:34 zLQi3iSe
よし、今日は寄り道しないでまっすぐ帰ってくるんだぞ!
361:名無しさん@ピンキー
08/06/06 14:47:38 VhleyVzO
荒らしの巣窟になっててワロタwww
もうこのスレいらねぇだろ
362:名無しさん@ピンキー
08/06/06 14:54:24 Tjaeb+F5
>>395
全裸で待ってる
363:名無しさん@ピンキー
08/06/06 15:03:46 f+0M/KZv
全裸なんて下品だぞ!
オレはネクタイ締めて半裸で待ってる
364:名無しさん@ピンキー
08/06/06 15:29:26 QL+Jm0zH
じゃあ俺は頭にウンコ乗っけて全裸待機しとk(ry
365:名無しさん@ピンキー
08/06/06 19:06:46 aNVCPBeY
鉄アレイで体きたえて待ってる
366:名無しさん@ピンキー
08/06/06 19:13:48 RN5HL/eP
>>401
鍛えるのはいいよね、うん
ところでオナネタの提供はまだですか~?読んでやるから早く投下しろよグズが
367:名無しさん@ピンキー
08/06/06 19:30:01 f+0M/KZv
お前らwww
とりあえず風邪ひくなよw
368:名無しさん@ピンキー
08/06/06 19:54:27 tT2BqAyN
/⌒ ヽ /\ /ヽ
/ ^ ω ^ ヽ ヽ、 lヽ' ` ´ \/l
,ノ ヽ、_,,, ヽ `' /
/´`''" '"´``Y'""``'j ヽ | ヽ / V l
{ ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l .l V I |
'、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ l ┬ ・ |
ヽ、, ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/ ヽ. │ ・ .|
`''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r' |. ┴ ・ レ
,ノ ヾ ,, ''";l | r―、 l
./ ;ヽ .|. |― ' l
.l ヽ,, ,/ ;;;l | r―、 |
| ,ヽ,, / ;;;| .|. |― ' |
| ,' ;;;l l ;;'i, ;| |. ┌― |
li / / l `'ヽ, 、;| / |― l
l jヾノ ,ノ ヽ l ,i| / └─ ヽ
l`'''" ヽ `l: `''"`i `l | ̄) l
.l ,. i,' } li '、 ;;' | | | ̄\ ヽ
l ; j / _, -― ' ̄ ̄`ー‐-、_ | /´
, .--、,,__,,-' ̄;;"`´ ;; __ __, -―- 、;; ̄`l ┌┐┌┐ |
;; ,__ ;;' r ' ´;;; ヽ_ゝ_;;| lヽ, / .| | .| | |
;, Y´| l __ /`'| | | l l;| l ヽ l .└┘└┘ /
| |.;;l_,-'l | V | |.l .| .| l i i | ;lヽ| ○ 〇 l
|.| ''.|/ l |;;;| | | | ;| | | ;l l| i ;;;; l | l _/ヽ │
;; i / .il /| |.| | | i | | l i '`i l /  ̄\/ ヽノ
369:名無しさん@ピンキー
08/06/06 19:59:51 kZHEXqYF
FBIから来ました
370:名無しさん@ピンキー
08/06/06 20:04:24 AWnLcXgl
『ラウンコからきますた
っていえって
371:名無しさん@ピンキー
08/06/06 20:08:43 tT2BqAyN
スレリンク(news4vip板)
『ラウンコからきますた』
372:名無しさん@ピンキー
08/06/06 20:57:17 zLQi3iSe
えぇぇい!! ヨコハマはまだかあぁぁーー!!
373:久留里
08/06/06 22:17:34 Gb4lv0L0
おばんです。何とか出来ましたので投下します。
『ハマコイ-K-』
・カナ×藤岡,カナ視点
・非エロ
・無駄に 12 レス消費
・現実の沼津市とは多少異なる場合があります。
・このSSはみなみけの平凡な日常をたんたんと書いてしまったものです。
間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、画面から30センチくらい離れて読みやがって下さい。
・それと、受け入れられない方はお隣の三島駅から新幹線名古屋方面をご利用下さい。
・更に… チアキ「いいからさっさとしろ、バカ野郎」
374:ハマコイ -01/12-
08/06/06 22:18:11 Gb4lv0L0
『横浜ー横浜ー、です。ご乗車、有り難う御座います』
『京急線、東急線、相鉄線、みなとみらい線、ブルーラインはお乗り換えです──』
「いっやぁー着いたー!!」
「えっと、きた改札は………出口が多くて迷うな…」
隣の三島駅から特急「踊り子」号に乗り、それに文字通り揺られること1時間半。
私と藤岡は生まれて初めて神奈川の中心地・横浜駅のホームへと舞い降りた。
~~~~~ ハ マ コ イ ~~~~~
事の発端は先週のある昼休みの事だった。
私がケイコと話している時に藤岡が私を呼び出して、「横浜に行かない?」と誘ったのだ。
私が以前『東京方面に行ったことが無く、いつか遊びに言ってみたい』と、
藤岡が家に来た時に話した事を覚えていた様で、まさか本当に連れて行ってくれるとはこの時は思ってもみなかった。
藤岡はどうも、私が好きなこと、やりたいことを理解しなはってるご様子で、
ここ最近は私が勝負をふっかけても負けてばかり。この前も駅前の美味しいプリンを持って来たしな。
流石は三代目番長。まぁいいか。私はコイツと喧嘩をしたいんじゃなくて、仲良くなりたいだけなんだから。
「南?」
「南口なら反対側だろ?」
「そっちの『南』じゃないよ」
「私のことはカナちゃんと呼べと言ったはずだ。……カナでもいいけど」
ただ、コイツの気に入らない点を一つ挙げるとすれば、私だけを苗字で呼ぶことだ。
ハルカもチアキもトウマもアキラもナツキも南じゃないかっ!!
私達はホームの端にある階段を見付けると、そこから降りて改札を出た。
横浜駅は「きた」「中央」「みなみ」の3箇所に改札があって、さらに「東口」と「西口」がそれぞれにある。
流石は大都会の中心駅。出口が地元(沼津駅)の3倍ある。最寄りの大岡駅だと6倍もある。
……っていうか、どうして「きた」と「みなみ」は漢字じゃなくて平仮名なんだ? ま、いいか。
「南」
「…………」
カナと呼ぶまでは返事してやらん。
「……カ、カナ?」
でも、実際に呼ばれるとちょっと照れる。普段から名前で呼ばれてるハズなのに、何でだろう。
「………何だよ」
「ひょっとして、怒ってる」
「怒ってはいないさ。……別に、何でもないよ」
「ごめん、ちょっと道が分からなくて……あ、あったよ。あっちがみなとみらい線の横浜駅だ」
何で謝るんだよ。お前は悪いことしていないだろ? あと、番長なんだからもっとしっかりしろよ。
375:名無しさん@ピンキー
08/06/06 22:18:15 skHnVB1L
NGワード増やしすぎてスレが20分の1ぐらいに圧縮されてしまったぞ。
376:ハマコイ -02/12-
08/06/06 22:18:38 Gb4lv0L0
藤岡と私は「きた東口」寄りにある地下への階段を降りて、東急とみなとみらい線の横浜駅に着いた。
流石は都会の駅。まさかあんなに階段やエスカレータで降りるとは思わなかったよ。
自動券売機の操作は藤岡に任せるとして、私はコンコースを見学する。
「うーん、やっぱりデカいなぁ」
ホームの数なら沼津の方が多いけれど、駅そのものはやっぱり横浜の方が大きい。
そりゃそうだ。横浜が沼津よりしょぼかったら、私は都会になんか憧れたりはしない。
まぁ、何だかんだ言って私は沼津に住み続けるだろうけどね。藤岡がいる限りは。
って、こら、藤岡! 私の頭の中にまで出てくるな!!
「南……いや、カナ?」
「うわぁああああああ!!!」
「?? どうしたの? カナ?」
「お前、頭の中にまで出てくるなぁ!!」
「????」
そう藤岡に怒鳴るが、彼は頭のまわりに「?」マークを浮かべるだけで首を傾げるだけ。
おのれ番長め。シラを切るつもりだな。
「と、とにかく、行こうよ。はい、これ、きっぷ」
「あ………」
ありがと。
藤岡から乗り放題の切符を受け取ると一緒に自動改札機を通る。
そういや携帯電話でタッチして改札を通っている人を見掛けたが、どういうカラクリなのだろうか。
因みにみなとみらい線はTOICAが使えない。地元の人は注意されたしっ。
エスカレータで更に深い深い所まで降りると、やっとホームが見える。
大規模な改札口とは打って変わって乗り場はたったの2つ。これは意外だった。
電光掲示板には発車する電車が順番に表示されている。
流石は都会。電車が2分おきだ。こっちでは想像が付かない。
『まもなく、1番線に、特急、元町・中華街行きがまいります』
「おい藤岡。今度のやつは特急だけど、大丈夫なのか?」
「え?」
「ほら、『特急』と言うからには『踊り子』みたいに別に切符が要るんじゃないのか?」
「そんな様子は無さそうだけど……」
で、結局私達は2本後の各駅停車に乗り、終点の元町・中華街駅まで向かった。
後で、みなとみらい線の電車はどれも特別料金は要らないことを駅員さんに教わって、2人揃って赤面。
田舎丸出しだね。私ら。
終点の「元町・中華街」駅はとにかく凄かった。私の中での地下鉄のイメージが大きく変わった。
地下鉄の駅って、もっと天井が低くて圧迫感がありそうな雰囲気で、横浜駅は実際に窮屈な印象だった。
ところが、この駅はどうだ。
上にもう一本線路が敷けそうなほど天井は高く、そこには色々な写真の様な壁画が描かれているではないか!!
この前駿テレで観たSF映画に出てくる、近未来の街の公園といった趣だ。
そう言えば途中で通り過ぎたみなとみらい駅も凄かったな。
(あと、降りた瞬間、2人同時に『すげー』って叫んじゃったのは、ここだけの話にしておいてくれ)
377:ハマコイ -03/12-
08/06/06 22:19:07 Gb4lv0L0
中華街の中華料理屋さんは中学生の私らには高すぎて入れなかったので、
水族館の入り口にあるカフェでお昼を食べることにした。
そして、中華街のど真ん中にある「おもしろ水族館」へいよいよ入館……それにしてもカップルが多いな。
はぐれないように藤岡の手を……繋ぐのはちょっと恥ずかしいのでショルダーバッグのベルトを掴んで一緒に館内を見て回る。
流石は吉本興業の水族館。入った途端からギャグ全開で、『カレーライス』にはやられた。
藤岡は元々こういうのが好きみたいで、興味津々。
藤岡も近くの田んぼでザリガニとか釣ったのかなぁ。私も男子に混じってやってたけどさ。
「あははっ、何だよコレ! 変なのー!!」
「あははは、そうだねっ!」
私がバカ笑いをしていると、藤岡も一緒に笑ってくれる。
ここまで付き合ってくれる『友達』、男子の中ではコイツが初めてだな。
「いやぁ、面白かった」
「そうだね。ただ可笑しかっただけじゃなくて、本当に面白かった」
「そりゃ『おもしろ水族館』が面白くなかったらただの『水族館』だろ」
「あ、そっか。ははは」
漫才みたいなやりとりをして水族館を後にする。
途中、藤岡の奢りでいかい(大きい)豚まんを食べながら、歩いて山下公園へと向かう。
ハタから見ていると、私と藤岡はどんな風に見えるんだろうか。
まぁ、誰がどう見たって『仲の良い中学生』にしか見えないだろう。
って、藤岡、何赤くなってんだ!! こっちの方が恥ずかしくなるだろーが!!
……って、あれ? 私…………いや、そんな事はない。私に『そういう意味での』好きな奴は今のところ居ない。
ガイドマップを便りに山下公園に着いた。
途中に「山下町公園」という紛らわしい公園があって、私はついつい「着いたー」と叫んでしまった。
ちょっとはしゃぎ過ぎかな……。でも、楽しめる時に楽しめないと。
せっかく大岡中の番長様が私を連れて行ってくれているのだから。
「へぇ、これが氷川丸か」
「みたいだよ。今は博物館になっているけど、それまではビアガーデンになっていて、
大人のカップルに人気だったみたいだよ」
ちょっと照れくさそうに言う藤岡。ってお前、いちいち解説すんなよ。
「中、入ってみる?」
って、人の話を聞けよ。何か、今日はいつも以上に空回りしているような気がしないでもない。
藤岡(というか、藤岡が持っているガイドブック)の説明によると、
前の管理会社が南京割れして船も解体されそうになったらしいけど、日本ゆーせん(優先? 有線?)が引き取って改修したらしい。
私には美術センスも何も無いけれど、取り敢えずこの船は「凄い」って事が分かった。
当時はすんごい豪華客船だったらしく、戦争中も敵に襲われなかった奇蹟の船らしい。
そして番長はまたしても興味津々。お前、本当に番長か?
番長は博物館で目を輝かせたりとかしないんだぞ。それにそんな洒落た服なんか着ないんだぞ。
(私も今日の日のためにヨーカドーで服を買って貰ったんだけどさ)
「まったく、男子はお子様だなー」
「カナには言われたくないよ」
「お前にも言われたくないよっ!」
私と藤岡が展望室で言い合っていると、周囲から生暖かい視線がグサグサと差し込んでくる。
「ほら、お前のせいで私が恥ずかしい思いをしただろーが!」
「えぇ? オレのせいなの?」
「あのアイス食べたい。あれご馳走してくれたら許す」
「わ…分かったよ。強引だなぁ」
「何か言ったか?」
「い、いや、べ、別に」
おい、そこでお前が折れるなよ。番長なんだから喧嘩しないと。
ちょっと藤岡のことが心配になってきた。コイツはしばらく私が側に居て、根性をたたき直すしか無さそうだ。
378:ハマコイ -04/12-
08/06/06 22:20:15 Gb4lv0L0
ドタバタ騒動を起こした氷川丸を後にし、「臨港プロムナード」を歩いてみなとみらい方面へ。
藤岡は何を企んでいるのか知らんが、さっきから私にわれやこれやと説明してくる。
最初はちょっと鬱陶しかったけど、「大さん橋」や改修工事中のマリンタワー、
横浜税関に神奈川県庁と片っ端から話を聞いていると、これらの建物に次第に興味を持ち始める。
お前、もう横浜に住め。そしたら私が毎週遊びに行ってやるから。
大さん橋を横目に見て新港橋を渡り、非常に怪しいテントが見えた辺りから遊歩道へと折れる。
次に向かった先は、そう、テレビや漫画でもよく出てくる「赤レンガ倉庫」だ。
文字通りの赤レンガ倉庫は3階建てで、大きい方は中に色々なお店が入っていて、
小さい方(十分いかいけど)は文化ホールとなっているようだ。
そして、その建物の迫力は想像以上! 今にもあの大食い探偵が出てきそうだ。
「中で何かやってるみたいだよ。行こう!」
そう言うと、藤岡は私の手を引いて2号館の中へ。
手を繋がれていることに気付いたのはちょっと後の事だった……。
色々なところを廻ったのでちょっと疲れてきた。
そんな私の様子を察知したのか、藤岡は海に面した芝生で休もうと提案してきた。
「飲み物買ってくるから、そこで休んでて」
そう言って彼は走って行ってしまう。そんなに走らなくたって大丈夫だよ。
はぁ。
「今頃ハルカとチアキはどうしてるかなぁ」
2人には今日の事を既に話している。というか、藤岡が誘った当日に全てを話している。
藤岡と私の2人だけでは色々と不安なので、チアキに同伴を求めたが、何故かハルカに却下された。
あの時のやりとりが脳裏によみがえる。
『お前と番長のデートに私が居たら不自然だろう?』
『で、デートなんかじゃないよ! 私は藤岡と「ただ出掛ける」だけだよ!』
『くやしいが、藤岡はお前を選んだ。いっそのこと奴のハートを奪って倒してこい』
『なんだよ。なぁ、ハルカでもいいから頼むよ』
『2人の恋に私が邪魔しちゃ、ダメでしょ?』
全く。2人して何アホな事言ってんだ。私と藤岡は「ただの友達」であって、別に恋仲には無い。
そりゃ、確かにアイツには2度も告白されたけど、私はその気は無いし、
そもそも『そういう気持ち』が私にはまだ分からない。
「そうだ! アイツとは『友達』であって、別に好きとかそういうのとは違うんだーー!!」
自分でも訳が分からずに海へ向かって叫んでしまった。
だが、この時一番恥ずかしかったのは………、
「ど、どうしたの? カナ……」
……これを藤岡に見られたことだった。
「何でもない」
私は知らんぷりをして藤岡から炭酸飲料を奪い取ると、そのまま一気に飲み干した。
「た、炭酸をそんな一気に飲んだら、……」
「げほっげほっげほっ。何だコレは。ちょっと炭酸が強すぎやしないか?!」
「一気に飲むからだよ」
「五月蠅いなぁっ、あー、もうけったくそってゃー!!」
「どうしたの? カナ。さっきから苛々してるみたいだけど」
「苛々なんかしてないっ!!」
「あ、それ、オレの分……」
ごめん、藤岡。何か知らないけれど、あんたの顔見た途端、ちょっと………。
何だろうね、この気持ち。ちょっとどきどきする。
379:ハマコイ -05/12-
08/06/06 22:21:29 Gb4lv0L0
赤レンガパークでの騒動で私達はちょっと気まずくなってしまっていた。
悪いのは私なんだけど、口から出るのは思ってもいない事ばかり。
藤岡は喧嘩になるのを避けるためか、さっきから宥めたり聞き流したりしている。
いつもそうだけど、いつもよりも空回りしている様な気がする。私が。
今手元に鏡があれば、私は一体、どんな顔をしているのだろう。
藤岡にはどういう風に見られているんだろう。
このまま、「ごめんね」も言えないまま沼津に帰る事になるのかな。
せっかくの旅行なのに。
「カナ」
「…………なに?」
藤岡も藤岡だ。こんな私、ガツンと怒鳴って置いていってしまえばいいんだよ。
お前、バカだよ。私と同じくらいバカだよ。怒れよ。
「………何を考え………ランドマークタワー、登ってみよう」
「……………」
「今日は晴れているから、展望室まで行けば、きっとカナの曇り空も、きっと晴れるよ」
お前、本当にバカだよ。こんちくしょう。
*
開港の道を一緒に歩き、日本丸の前でちょっと立ち止まる。
藤岡は精一杯の笑顔を私に見せて、そして、「行こう」という。
私はその間、ずっと彼の背中を見ていた。藤岡って、結構体格いいんだよな……。
桜木町駅から続いていたらしい長い通路に合流して、ランドマークプラザに入る。
色んなお店が向こうに見えるけど、途中で曲がってランドマークタワーの入口へ。
行ったんエスカレータを降りてから入場券を買って列に並ぶ。
休日の昼間だというのにそれほど混雑はしていなかった。
藤岡は─多分敢えてそうしているのだろう─いつもの調子でガイドブック片手にあれこれ説明してくれている。
彼の説明によれば、ランドマークタワーの高さは296m。商業ビルの中では一番高いビルらしい。
展望室は東京タワーよりも高い位置にあるそうで、そこへは「日本最速のエレベータ」で一気に上がるという。
私達をぎっしり詰め込んだエレベータは扉を閉じ、いよいよ60階展望室へ。
380:ハマコイ -06/12-
08/06/06 22:21:52 Gb4lv0L0
「69階、展望台フロア『スカイガーデン』でございます」
あまりにも速過ぎて、あっけなく展望室に着いてしまった。
地上69階。イマイチ実感の湧かない高さだ。
うちのマンションの14倍の高さ。イーラdeでさえこの高さには敵わない。
まさに文字通りのランドマークタワーだ。
「ほら、眺めが綺麗だよ」
藤岡がそっと、私の背中に手を延ばし、軽く、一歩前へと進ませる。
「───!!」
そこに広がるのは、先ほど歩いてきた道、山下公園、大さん橋、赤レンガ倉庫……色々な建物が、
いや、それだけではない。そこからは横浜の『街』が一望出来る。
向こうに見えるのは伊豆……いや、三浦半島か。これは凄い。
まるで自分が鳥の様になったかのようだ。
でも、何だろう。小さな胸の中にある大きなモヤモヤがあるせいか、素直に喜べない。
もしかして、隣に藤岡が居るからかだろうか。私、どうしてコイツの事が気になるんだろう。
藤岡がちょっと不安げな顔で、私に問いかける。
「どうか…な?」
問いかけられて、返す言葉を選ぶ。私、頭単純だからベタな答えしか返せないや。
「…………うん、きれい」
だから、そう答えた。藤岡が笑った。
「そっか。良かった」
その笑顔は、まるで小さな子供のように純粋だ。
何処かあどけない藤岡。結構可愛いじゃないか。
「? オレの顔に何か付いてる?」
「……い、いや、別に」
どうやら彼をじーっと見つめてしまっていたようだ。
「そっか」
少し間をおいて、彼は短くそう答えた。
スカイガーデンは4面全てが展望スペースになっていて、それぞれに「西」や「南」の様に方角を示すプレートが貼られていた。
そこにはカップルや家族連れが居て、みんな思い思いに景色を楽しんだり、写真を撮っていたりする。
中には1人で登ってきたらしい人も何人か居た。三脚といかいカメラを持ってたから、多分プロの人だろう。
4面のうち1面はカフェになっているようで、お酒も置いてある。
夜は大人の社交場にもなっているようだ───ん?
あのお酒、以前速見先輩が持ってきた『高級ジュース』と良く似ているのだが、気のせいだろうか。
ふと右を向くと、藤岡が何やら言いたそうな顔をしている。
私、変な顔、してた?
381:ハマコイ -07/12-
08/06/06 22:22:56 Gb4lv0L0
「南!」
だからカナと呼べと言ったろうが! でも、ツッコむ気力が無かった。
疲れていた訳ではない。多分、胸の中のモヤモヤが悪戯しているのだろう。
「ほら、ここ、南……カナの特等席だよ!」
私が考え事をしている時に何言ってんだと一瞬思ったが、藤岡が指さす方を向くと、
そこにはプレートが貼られており、そこには「南 South」と書かれていた。
「…………寒かった、かな」
刹那、時間が止まったような気がした。
何処からか聞こえるBGMも、周りの人の話し声も、何もかもが静まり返った……様な気がした。
そして、私に異変が起こった。急に顔の筋肉が動き出したような気がして、口から声が出そうになる。
「ぷふっ」
間抜けな音が漏れた。藤岡はそんな私を見て肩を落としている。
急に笑いたくなった。だから笑ってやった。
「ぷはっ、あっはははははははは!!」
精一杯笑ってやった。周囲がざわめいたような気がしたが、そんなのどうでもいい。
胸の中のモヤモヤを押し出す様に、私は笑った。
「っはははははは、お前、どうせ駄洒落を言うならもっとヒネってから言えよ!
あはははははははは!!」
多分、藤岡はともかくとして、周りはただのバカとしか思っていないだろう。
でも、いいよ。スカッとしたから。
笑い転げて息が詰まりそうだ。藤岡がちょっと引いている。可哀相なのでそこでストップした。
「ごめん」
「え?」
「さっきは、ごめん。ちょっと、考え事してて…………」
「…………どんな考え事?」
心配そうに私の顔を覗き込む藤岡。そんな目で見るなよ。お前の事だよ!!
「何か、スッキリしちゃった」
「……ああ、まぁね。あれだけ笑えばね」
「ごめん、ちょっと吃驚したでしょ?」
「うん、ちょっとね。でも、いつものカナに戻ったような気がして良かった」
「お前、それどういうつもりだよ! 何? 私がいつもバカ笑いしてると思ってるのか?」
「ち、違うよ。ただ……その、元気なカナが一番だからさ」
「…………ばか」
「え?」
「………何でもない。ほら、あれ、何だっけ? ベイブリッジだっけ?
えらいいかい船が橋の下、通ってるぞ!!」
藤岡に察せられない様に、私はわざと話をそらせた。
大きな豪華客船がベイブリッジの下を通過しようとしていた。
「おわっ、凄い、豪華客船だ!! あれ、確か『あすか』じゃなかったっけ?」
「船の名前なんて分からないよ」
「昨日、テレビの特集でやってたの、観てなかった?」
「ああ、アレか。観た観た! いつか乗ってみてーなー」
「今のオレ達じゃちょっと無理かな?」
「今じゃなくていいよ。『いつかそのうち』乗ってみたいなーって」
「そっか。っははははは」
「ふふ、あははははは」
そして、2人で笑い合った。
結局、この時は私の藤岡に対する気持ちには気付かなかったけど、
少なくとも、私はコイツが気になっている、って事は分かったかな。
何か分からないけれども、藤岡と一緒にいると、何か楽しいんだよな。
存分に「空の散歩」を楽しんだ私達は、お土産を買ってエレベータへ。
日本最速のエレベータは「まだそこに居たい」という気持ちを吹き飛ばすかの様に、一気に降りていった。
382:ハマコイ -08/12-
08/06/06 22:23:43 Gb4lv0L0
その後で、派手な色彩のクィーンズスクエアを歩いて、色々なお店を廻って、
でもお金が無いから何も買わないで、2人で存分に楽しんだ。
藤岡と撮ったプリクラは、今でもキーホルダに大事に入れられている。2人の思い出だからね。
地下1階の「サブウェイ」というサンドイッチ屋(沼津には無い)でサンドイッチを食べて、
それからみなとみらい線で今度は日本大通り(にほんだいどおり、ではない)駅へ。
日が延びてきたとはいえ、流石にこの時間になると辺りは暗くなる。
陽が沈んでしまう前に次の場所へ行かなくては。
「キング」と呼ばれる神奈川県庁の前を過ぎ、大きな交差点を渡る。
昼間に通った臨港プロムナードの下をくぐって、手を繋ぎながら(いや、繋がれながら)着いたのは大さん橋。
屋上の展望スペースは一面ヨコハマの海が臨め、大小様々な船が見られる。
足もとは全面板張りで、さん橋全体が船のような形をしているので、平らな所が無くちょっと歩きづらい。
向かって左手にはちょうど豪華客船が停まっており、下では荷物の積み込みを行っているようだ。
「凄いぞー! こんないかい船、沼津じゃ見ないよ!!」
沼津にあるのは漁船とレジャーボートばかり。こんな大きな船とはスケールが違いすぎる。
藤岡がガイドブックにはさんだメモを見ながら、言った。
「この船はこの後、神戸へ向けて出航するみたいだよ」
「へぇ、神戸か。どんなトコなんだろうな」
「横浜みたいに景色が綺麗な所らしいよ? 『東の横浜・西の神戸』といった所かな?」
「へぇ、お前、何でも知ってんだな。流石は番長だ」
「ここで番長はやめてよ」
「何だよ、いいじゃないか。お前は大岡中の番長なんだから」
初代の妹が言ってやってんだから有り難く思いたまえ!!
「えいっ」
軽く彼の背中をつついてやった。
「おわっ?!」
バランスを崩して少しよろける藤岡。
「このーっ!」「うわっ、何をする?!」「お返しだ!!」「何をー! 藤岡のくせにー!!」
結局周囲の熱い視線を受けながら、大さん橋の上で私達は小さな子供のようにはしゃいだ。
今日の出来事は、例え頭を打ってパーになっても、きっと覚えているだろう。
そろそろ帰りの電車の時間が迫ってきた。
沼津へは遅くとも10時までには着かなくてはならない。時間はあと少しだけ。
「最後に観覧車、乗ろうか?」
「そんな金、もう無いだろ?」
あちこち廻った上、色んなものを食べたりしたので財布の中は帰りの電車代しか残っていない。
ちょっと食べ過ぎたか。特に私が。
「じゃあ、横浜駅まで散歩しよう」「えー、遠いから嫌だ」
「しょうがないなぁ。じゃあ電車で行こうか」「みなとみらい駅までなら歩く」
「分かったよ。ほら、行こう」「おう!」
ちょっとワガママになって、藤岡に甘えて見せる。ちょっとは女の子らしくなったかな。
藤岡は笑っているけど、流石に疲れが見え隠れしている。私、ちょっと騒ぎすぎたかな?
いや、藤岡は番長だ。ちょっとやそっとじゃヘタれないに違いない!!
大道芸を横目に見て階段を上り、2階の通路からクィーンズスクエアに入る。
藤岡曰く、このド派手な色彩は、とあるデザイナーの意匠によるらしい。
その人は九州の特急列車のデザインも担当したらしく、斬新で独特なデザインが評判らしい。
あまり興味は無い話題だったけど、ちょっと知識が増えた。
383:ハマコイ -09/12-
08/06/06 22:24:28 Gb4lv0L0
クィーンズスクエアの2階から一気に地下3階まで降りる長いエスカレータに乗る。
徐々に移っていく光景を見ながら、私は遂に藤岡に対する気持ちに気付いた。
気付いてしまった。
それがちょっと、恐かった。
私は、藤岡の事が好きだったんだ。
今の今まで気が付かなかったけど、今、やっと気が付いた。
友達として好きなんじゃない。『そういう意味で』好きなんだ。
もしかしたら間違っているのかも知れない。
それでも、少なくとも、『今』の私は、『彼』の側に居たい。ずっと居たい。
そういう気持ちで一杯だった。
地下2階を通り過ぎる。
前に立っている藤岡の背中に、そっと手を添える。
藤岡は何も反応しない。こいつ、わざと気が付かないフリをしているな?
フリーきっぷを自動改札機に通して、ホームへと降りる。
さっきとは反対側、つまり、横浜駅側で電車を待つ。
エスカレータにはあんなに人が乗っていたのに、駅のホームはがらんとしている。
皆、一体何処へ行ってしまったのだろう。
ホームから地上3階が見える中華街側とは異なり、こちら側は天井が低くて人も居ない。
(気持ちを伝えるなら、今がチャンスかな?)
彼は初めて私に告白してから今日まで、ずっと返事を待っているに違いない。
私は彼を散々待たせた。これ以上彼を待たせる訳にはいかない。
意を決して、彼に今の気持ちを伝えることにした。
『まもなく、2番線に、特急、渋谷行きが、10両編成で入ります』
「あのさ、藤岡」
何処からか風の音が聞こえる。自分との闘いが始まった。
「………なに?」
藤岡が私に振り向いた。ちょっと緊張している様だ。
『2番線ご注意下さい。渋谷行き特急電車の到着です。黄色い線の内側まで下がってお待ち下さい』
風の音が強まっていく。早く言わなきゃ!
「今、分かったよ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………、
地下トンネルに電車の走行音が響き渡る。強い風と共に電車がやって来た。
「私も!! あんたの事!! 藤岡の事!!」
ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ…………。プシューッ。
384:ハマコイ -10/12-
08/06/06 22:26:09 Gb4lv0L0
「好きだぁああああっっっ!!!!」
『みなとみらい、みなとみらい。2番線の電車は、特急、渋谷行きです』
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
言ってやった。
思っくそ言ってやった。
半ば勢いに任せて、今の気持ちを、精一杯込めて、藤岡に、言った。
振り向けば、運転士が何事かと目を丸くしている。
しかし、もっと驚いているのは藤岡本人だ。
「最初はただの球蹴り番長としか思っていなかったけど、今、分かった!!」
「カナ………」
『♪~~~~~。
2番線から、特急、渋谷行きが、発車いたします。閉まるドアにご注意下さい』
「お前が何でこんな私のこと、大事にしてくれるのか、今、分かった!!」
♪ポン、ピン。……………ガタン。
「お前……藤岡、お前、バカだよ!! もっと可愛い子が沢山居るじゃないか!!
もっと私より頭の良い子が沢山居るじゃないか!! 何でだよ!! 何で私なんだよ!!」
「それは、オレが……」
キ─────ン…………、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………、
「お前のせいだよ!! お前が優しくしてくれるから!!
私がお前のこと、好きになっちまったじゃないか!!
『こんな』私が、お前の事、好きになっちまったじゃないか!!」
「だから、それは………」
カタン、カタン、
電車は何事もなかったかのように行ってしまった。鉄色の冷たい風を残して。
385:ハマコイ -11/12-
08/06/06 22:26:40 Gb4lv0L0
その直後だった。
「『こんな』って言うなよ!!」
藤岡が怒鳴り返した。
「『こんな』って言うなよ!! みな……カナ、カナはオレには持ってない良い所、沢山持ってるよ!!」
「オレがどんなに落ち込んでても、いつも側で元気付けてくれるのはカナなんだよ!!」
「この前サッカーの試合で負けた時もそうだ!! カナは笑いながら言ったじゃないか!!」
………何て言ったんだっけ?
「『次頑張ればいいら』って!! カナは自分で気付いてないかも知れないけれども、
そうやってオレを……いや、みんなを元気付けてくれるんだよ!!
だから負けても次頑張ろうって気になれるんだよ!!」
………そ、そんなんでいいのかよ。そんなんでいいのかよ。
「いいんだよ。むしろそうしてくれ!!」
「………するよ。じゃあそうするよ。後悔すんなよ!!」
「後悔なんか、する訳ないじゃないか」
「そう。じゃあ、お前の彼女になってやってもいい」
「………何だよ。相変わらずだな」
「…………何がさ?」
藤岡は私に何の問いには答えず、
「カナ」
とだけ言って私に近付いた。
私が怯んだ隙を狙ってか、そのまま、半ば勢いで顔を近づける。
「……………んむぅ」
藤岡の唇が、私の唇に触れた。チアキとは違う、男の子の唇。
そう言えば、男の子とのキスは、これが初めてだ。
意外と柔らかい。
私もやり返してやる。
「ん…………んむっ…………ん…………」
「………んっ………んんぅ…………」
結構な時間、私と藤岡は口づけをしていた様な気がした。実際にはほんの数分だけど。
手作りの苺チョコレートの様な、甘い甘い、キス。
私にはそう感ぜられた。
「カナ」
「な、何だよ」
「オレと、付き合って下さい」
「……………私より先に言うな。番長のくせに」
「………。カナらしいな」
「からかうな」
386:ハマコイ -12/12-
08/06/06 22:27:50 Gb4lv0L0
横浜駅に到着し、駅じゅう走り回ってやっと見付けた公衆電話から家に電話をする。
今、帰ります、と。
行きは特急列車だったけど、帰りは列車のダイヤの都合とお財布の都合で普通列車で帰ることになった。
『まもなく、4番線に、普通、沼津行きが、参ります。危ないですから、黄色い線まで、お下がり下さい』
*
「本当に、いいね」
「うん、いい」
横浜からの帰り道、晴れて恋人同士となった私と藤岡は、一緒に普通列車の1号車に乗車した。
急遽予定を変更して、ここから2時間、私と藤岡は禁断の領域へ通ずる階段へと足を伸ばした。
Fin.
387:ハマコイ by 久留里
08/06/06 22:28:50 Gb4lv0L0
何もかもが甘すぎる。
物語の味付けも、カナの心理描写も、そして自分自身も、何もかもが甘い。
だから今後も書きまくって経験値上昇していきます。
では。
388:名無しさん@ピンキー
08/06/06 22:51:10 skHnVB1L
>>423
良作ありがとう。
恋のある青春っていいよなあ!おい!
389:名無しさん@ピンキー
08/06/06 22:52:46 VhleyVzO
良作× オナニー文○
390:名無しさん@ピンキー
08/06/06 23:00:23 VhleyVzO
糞スレ晒しage
391:名無しさん@ピンキー
08/06/06 23:02:17 VhleyVzO
あんたらも自身の妄想公表して恥ずかしくねーの?w
これをお前らの親父さんが見たら
恥ずかしくて死ぬだろうよw
むしろ劣化遺伝しか残さん親は死んだ方がマシだがw
392:名無しさん@ピンキー
08/06/06 23:11:58 2OzSwCl3
393:久留里
08/06/06 23:13:20 Gb4lv0L0
最後にこれを書きたかったんだ↓
カナが恋をしたっていいじゃない。
だって女の子なんだもの。
横浜は近所なのでちょくちょく行っています。
デートにもうってつけですな。玉砕したけどorz
394:名無しさん@ピンキー
08/06/06 23:33:30 aNVCPBeY
なかなか面白かったが、他の奴が競ってご当地モノとか書かないようにはして欲しい。
こういうのは一番目だから良い。
395:名無しさん@ピンキー
08/06/06 23:34:04 sjJINiWN
>>423
GJ!
甘い雰囲気が素晴らしいね
396:名無しさん@ピンキー
08/06/07 00:08:00 Tjaeb+F5
>>429
GJ!
帰宅早々パソ付けて良かったよ
しかしカナはSSに使い勝手がいいな
397:名無しさん@ピンキー
08/06/07 00:25:50 PY1gVXY7
>>423
おかえりGJ!! 好きだ! 好きです!!
まってました。まさか12レスもあるなんて……ずいぶんとホッコリしました。
>だから今後も書きまくって経験値上昇していきます。
次回作、半裸で期待して待ってます。
398:名無しさん@ピンキー
08/06/07 05:55:31 pJG3uuX/
>>423
日本郵船やら飛鳥2やらが出てくるとは。なんかリアルだった。
日本の二大客船港たる横浜を思い出しながら読めました。
カナ萌え~GJです
399:名無しさん@ピンキー
08/06/07 07:20:36 zFk4jbNX
NGワードに指定したとかよく見かけるけどさ、いちいち宣言したりしたら構ってるのと同じだよね。馬鹿?w
あと本当に昨日の荒らし全部NGにした奴いたらそいつそうとうの暇人だなwwwwww
400:名無しさん@ピンキー
08/06/07 07:37:39 gTcGMzmg
ヨコハマキテター!GJ!
なんかヨコハマに行った事ないけど、藤岡のガイドのおかげでこっちまで行った気になれたよw
401:名無しさん@ピンキー
08/06/07 07:56:41 NWBp04Hy
やはりカナには藤岡だな
だが藤岡には千秋やトウマも似合うという矛盾…
402:名無しさん@ピンキー
08/06/07 14:05:40 DTZiIvKT
>>437
なんという汎用性の高さ!
藤岡はみんなのおもちゃだ( ゚∀゚)
403:久留里
08/06/07 15:48:30 o/ypY0Qj
おまけ。
***
カナとチアキが横浜に居る頃………。
「ハルカ姉さま」
「ん? なに?」
「今日は家の中がとても静かです」
「あら、たまにはいいじゃない。ちょっと寂しいけど」
ムードメーカにしてトラブルメーカのカナが居ない為、南家はひっそりと静まりかえっていた。
普段は毎日のように来るトウマ達もおらず、2人は退屈しているのだった。
リビングのコタツテーブルで向かい合う2人。その足もとには読み終えた本が高く積まれていた。
「ハルカ姉さま」
「どうしたの? チアキ。もしかして、カナが居なくて寂しいの?」
「ち、ち、違いますっ!! あんなバカ、居なくてむしろせいせいしています」
「そんなこと言わないの。あ、もしかして、藤岡君かしら?」
「そ………それは…………。」
「ふふ、チアキったら可愛いわね。2人とも、今、どうしているのかしら? ふふっ」
「ハルカ姉さま、何か嬉しそうですね」
「あら、チアキは嬉しくないの?」
チアキはご機嫌斜めのご様子だ。理由は……言うまでもない。
「ハルカ姉さま」
「なあに?」
「何か悔しいです」
「何が?」
「カナが藤岡に……、いや、藤岡がカナに……、えーと、
と、と、とにかく、2人が仲良くしているのが悔しいです」
(チアキ、カナも藤岡君も好きだから、ちょっと焼き餅妬いているのかな?)
「ハルカ姉さま」
「チアキ」
「は……はい」
「ごはんにしよっか。出掛ける支度をしましょう」
「え?」
「ふふ、今日は特別よ。カナには言っちゃダメよ?」
「は………はい!!」
fin.
404:名無しさん@ピンキー
08/06/07 17:21:35 NoS7VhcE
カナと藤岡の間違いか?
405:名無しさん@ピンキー
08/06/08 15:50:56 Cx3lHxRH
なにが?
406:名無しさん@ピンキー
08/06/08 16:43:33 3N/k1oSo
冒頭の、
>おまけ。
***
カナとチアキが横浜に居る頃………。
って所じゃない?
407:名無しさん@ピンキー
08/06/08 18:13:59 5p1dGJAs
>>441
読解力の無い屑だな
408:名無しさん@ピンキー
08/06/08 18:26:38 Cx3lHxRH
>>442
サンクス
>>443
は?うぜーよ死ね!
409:名無しさん@ピンキー
08/06/08 23:18:43 5p1dGJAs
おまけに文章力も無いと来たか。やっぱゆとりだなw
410:名無しさん@ピンキー
08/06/08 23:20:03 ZJSU2ArI
マキ×藤岡とか…凄く良いと思うんだ
411:名無しさん@ピンキー
08/06/08 23:43:37 3N/k1oSo
藤岡は速水やアツコともいけたんだ
原作で関わりのあったマキくらい余裕でいただいちゃうだろ
むしろ頂かれちゃうだろ
412:久留里
08/06/09 00:01:08 +8cxgQGO
>>440,442
今開いた時に気付いた。
>>440が正しいです。すまぬ。
さて、
続編で帰りのシーンを描いた『ハマコイ~おかわり~』に手を出そうか、
それとも藤岡サイドを描いた『ハマコイ-F-』を書こうか考え中。
413:名無しさん@ピンキー
08/06/09 00:10:52 hbgpOVLA
『ハマコイ~おかわり~』に一票!
ただし、サブタイトルだけは変更を求む!!
414:名無しさん@ピンキー
08/06/09 00:16:06 Tfa17jbd
ハル×マコの続きが読みたくてずっと全裸待機なんですが、そろそろ風邪ひきそうです・・・
415:名無しさん@ピンキー
08/06/09 07:28:17 +TZ0axjn
>>445
文章力云々でてめーにとやかく言われる筋合いはねーよカス
416:名無しさん@ピンキー
08/06/09 09:15:50 Ej1f6pG5
読解力と文章力の無い屑が図星をつかれて暴れてるな。
417:名無しさん@ピンキー
08/06/09 10:47:47 lknKWLSm
>>450
無茶しやがって…
418:名無しさん@ピンキー
08/06/09 12:07:37 +TZ0axjn
>>452
カスって言われて否定しなかったねwwwwカス乙wwwww
419:名無しさん@ピンキー
08/06/09 12:41:39 Ej1f6pG5
なんとまあ貧困な頭。
他に使える言葉がこれだけとは、お子ちゃまだなぁ。
420:名無しさん@ピンキー
08/06/09 13:35:59 2S/tjzNN
喧嘩なら余所でやんなさい
421:名無しさん@ピンキー
08/06/09 17:51:57 +TZ0axjn
>>455
貧困な頭だって。それを言うなら貧相だろ。なんて貧困な頭の奴だwwww
422:名無しさん@ピンキー
08/06/09 18:05:03 Ej1f6pG5
貧相な頭って、荒らしてる奴はハゲだったんだ。
423:名無しさん@ピンキー
08/06/09 18:52:06 +TZ0axjn
またまたwwwwwひwwwwんwwwwこwwwwんwwwwなレスをwwwwwお前はアフリカの恵まれない子供達かwwww
424:名無しさん@ピンキー
08/06/09 19:20:58 Ej1f6pG5
w多すぎ。
読みづらいよハゲ。
425:名無しさん@ピンキー
08/06/09 19:35:16 +TZ0axjn
それは君の頭が貧困(笑)だからでは?wwwwwwww
426:名無しさん@ピンキー
08/06/09 20:26:57 Ej1f6pG5
君の頭が貧相なのは知ってるよ。
427:名無しさん@ピンキー
08/06/09 20:29:32 +TZ0axjn
会話になってねえwww馬鹿だこいつwwww
428:名無しさん@ピンキー
08/06/09 21:11:14 Ej1f6pG5
悔しいだろうなぁ。
まともに構ってもらえず、頭と同じく寂しいだろう。
429:名無しさん@ピンキー
08/06/09 21:18:53 EUxsfK0M
>>456
なんて大人なんだ・・・456にだったら抱かれてもかまわない!!
430:名無しさん@ピンキー
08/06/09 22:42:11 NDfcXH/2
お前ら速水×藤岡と藤岡×速水どっち読みたい?
431:久留里
08/06/09 23:07:02 +8cxgQGO
話の流れ、ぶった切っても良さそうですね。
おばんです。
『ハマコイ』の続きを考えていたら、何故かトンデモないモノが出来てしまった。
記念に投下しておきます。
『定点観測』
・カナ×藤岡(×リコ)・リコ視点
・中途半端にエロ
・無駄に 9 レス消費
・沼津市立大岡中学校とは一切関係ございません。
・このSSはみなみけの平凡からちょっと外れた日常をたんたんと書いてしまったものです。
間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、受け付けられない人は隣の三島駅から名古屋にでも大阪にでも行きやがって下さい。
432:定点観測 -1/9-
08/06/09 23:07:40 +8cxgQGO
カナの様子が何かおかしい。いや、おかしいのは元々なんだけど……。
そう言えば、藤岡君もちょっとだけ雰囲気が変わったような気がする。
カナは前よりも騒がしくなった様に見えるし、藤岡君もどこか動きがぎこちない。
──2人の間に何かあったわね?
私はリコ。藤岡君の事は、中学の入学式の日以来、想いを抱き続けている。
何度か話しかけた事はあるし、理科の実験でも同じ班になったこともある。
格好良くて、スポーツ万能で、とても優しい藤岡君。
学校で彼と会う度に、私の想いはどんどん強まっていった。
他のクラスメイトに「告白しちゃえば?」とは言われたものの、一つ問題があった。
彼は何を思ったか、同じクラスメイトのカナ─南夏奈─を好いていた。
カナの性格を考えると、彼がどうしてカナを選んだのかは到底理解出来ない。
別に私はカナが嫌いな訳ではない。でも、彼女に大して許せない事が一つある。
そう、カナは藤岡君に気がある訳でもなく、以前も話していたけど、
「そういう意味での好きな人は居ない」という。
藤岡君に対しても、実際、『友達』として接していると彼女は言うけれど、本当かしら?
433:定点観測 -2/9-
08/06/09 23:08:14 +8cxgQGO
翌日───。
田舎というのは噂が広まるのが早い。
今回はどんな噂が広まったかと言うと、カナと藤岡君の事だった。
「おはよう」
おっと、噂をすれば誰とやら。朝練を終えた藤岡君が、教室の中へ入ってきた。
「おはよう、藤岡く…「よう、旦那!! 奥さんはどうしたんだい!?」
私が挨拶しようとしたら、他の男子の大声で掻き消してしまった。
折角藤岡君に挨拶しようとしているのに、何てことするのよ!!
「え? お、奥さんって、おれ、結婚なんかしてないよ?」
「何言ってんだよ、お、さては早速夫婦喧嘩ですか?」
「藤岡も隅に置けんやっちゃなー」
「えっと、式は幾日だっけ?」
入って早々男子にからかわれる藤岡君。ちょっと照れている彼も格好良いけれども、
照れている相手が誰だか分かっている私は、彼のその様子を直視出来なかった。
「おいおい、からかうなよ。おれには、別に………その…………あ!!」
藤岡君の咄嗟の声に、クラスメイト全員が教室の前の扉に注目する。
がらがらがら。
扉を開けて入ってきたのは、私達2年5組のムードメーカにしてトラブルメーカ、
そして、騒音メーカの南夏奈だった。
「お早う、南」
「お早う」
しかし、カナは短く挨拶を返しただけで、それから特に何も言わずに席に着いた。
藤岡君も特に気にしていない様子。
「何だ何だ? お前のカミさん、愛想悪いな」
「やっぱり喧嘩か? 南、怒るとおっかねゃーかんな」
「だから違うよ!」
明らかに2人の様子がおかしい。
私は丁度教室に入ってきたケイコのスカートを掴み、早速訊いてみた。
「カナと藤岡君、様子が変だけど、どうしたの?」
すると、ケイコは驚いた様子で私を見る。え? わ、私、何か悪い事言ったかしら?
「え?! 知らないの? リコが知らないんなら知らないでいいんだけど」
「一体何があったのよ?! もしかして、カナが藤岡君を虐めたとか?」
「うーん、それは無いと思うよ」
「じゃあ、何よ?」
「リコなら多分分かると思うよ?」
少し取り乱していたせいか、気が付けば私は、半ば脅迫するような姿勢でケイコに迫っていた。
「…………ご、ごめん」
ケイコのどこか遠回しな言い方で、2人の間に何があったか、ようやっと気付いた。
いや、昨日の時点で大体想像はしていたけれども、2人はどうやら付き合い出したのだ。
私にとって、『それ』は最悪の事態だった。
434:定点観測 -3/9-
08/06/09 23:08:49 +8cxgQGO
ケイコをトイレに強制連行し、彼女から話を伺う。
すると、2人は先日、何と横浜でデートをしてきたらしい。
塾帰りの男子がカナと藤岡君を目撃したとのことだった。
そして、何があったかは知らないけれど、2人はどういう訳か『汗だくだった』という。
「電車の中、そんなに暑かったのかしら?」
「さぁ、乗換の時に走った、とか?」
結局、何故2人が汗だくだったのかは誰も分からなかった。
ただ、2人が『とても仲良くしている様に見える』ことは、彼らの目には明らかだったという。
…………そして、この話が全校へと流れた。
田舎の恐ろしさを実感する。東京じゃこんな風にはならないらしいわね。想像だけど。
しかし、それにしては2人の朝のやりとりには違和感を覚える。
カナの事を考えると苛々してくるけれども、どうせ付き合ってるのなら、
朝から抱きついちゃうとかしちゃうんじゃないのかしら?
ほら、こうやって、さ。
「リ……リコ……頼むから、もう離して……息…出来ないよぉ」
あ、ごめん。つい取り乱してて。
付き合い始めて早々、2人に何かあったに違いない。
場合によっては私に藤岡君奪回のチャンスが訪れるかも知れない。
そうすれば、私はモーレツハッピーになれる!!
よし、2人におかしな様子が無いか、今日は一日中、2人を観察しよう。
***
私はカナと藤岡君の様子をずっと観察していた。
カナは私と同じ一番後ろの列なので、窓側を向けばその様子は分かる。
でも、お互いに隅っこ同士なので、間にいる6人が邪魔でしょうがない。
「そこ、ちゃんと黒板見なさい」
あっちゃー、先生に注意されちゃったわ。
午前中は、2人の間に特に変わった様子は無く、定刻通りに給食の時間を迎える。
相変わらずカナはケイコの分を横取りしようとしているし、
藤岡君も変わらず、班の皆と仲良く食べている。
午後は体育と理科。
体育は男女別だから、藤岡君の様子は分からなかった。
カナはいつも以上にケイコを振り回していただけで、特におかしな様子は無かった。
6時間目の理科も同じ。今日は理科室で実験だったけど、2人に変わった様子は無かった。
「はーぁ。結局何も起きなかったわね。何か決定的な事が起きないかしら?」
「私に訊かれても困るわ…」
「え? 私何か言ってた?」
「………………。分からなかったのならそれでいいわ」
どちらかと言えば、今日一日観察していて一番変だったのは、ケイコの様な気がした。
「変わってるのはリコの方よ?」
わ、私は普通よ、普通。何を基準に『普通』とするのか訊かれると、ちょっと困るけど。
435:定点観測 -4/9-
08/06/09 23:10:14 +8cxgQGO
「起立! 礼!」
「「「さようなら」」」
「はい、さようなら。気をつけて帰って下さい」
ホームルームが終わり、生徒達がどっと教室を飛び出す。
今日は午後練は休みなのか、藤岡君はいつもの様に外へ飛び出したりはせず、
せっせと教科書やノートを鞄に仕舞っている。
あれ? そう言えば、カナは?
カナはいつの間にか教室から姿を消していた。
彼女は、帰る時は必ず後の扉──そこには私の席がある──から出るので、必ず私の前なり後なりを通るハズ。
ところが、彼女の存在感たっぷりの気配は感ぜられなかった。
「カナったら、私に気付かれないように前から出てったわね?」
まぁ、でもいいわ。これで私は藤岡君が見放題なんだから。
「あれ? おれに何か用?」
私の視線に気付いたのか、藤岡君が私に振り向いた。ああ、何て素敵なんでしょう。
「い、いや、べ、べべべべ別に、な、ななななな何でもないです、はい」
焦ったあまりに私はどもってしまった。藤岡君の前ではラッパーになれそうだ。
「あ、そう。それならいいんだけど。じゃあ、おれはここで。また明日」
そう言って、彼は私に手を振って、教室を後にした。
あの笑顔はちゃんと画像データとして保存して、バックアップも1000回ほどしておいたわよ。
***
教室を後にして、昇降口へと向かう。私が最後だったので、戸締まりもちゃんと確認しておいた。
「あ、いけない。今日が期限日なんだった」
階段を降りている途中で図書室から借りていた本を返さなければいけない事に気付き、私は降りた階段を再び登る。
図書室は4階建ての校舎の4階、しかも今登っている階段からは一番遠い所にあるので、
行くだけで結構しんどい。
国語や社会科でもたまに使うんだから、もうちょっと近い場所に造ってくれたって良いと思う。
でも、今更文句を言ったって図書室が移転したりする訳が無いので、さっさと階段を登って廊下を真っ直ぐ突き進んだ。
「リコちゃん、最近凄いわね。結構借りてるじゃない。熱心ね、感心するわ」
図書室の先生が、私の図書カードを見て驚く。
そりゃそうよ。藤岡君が薦めてくれた本を全部読むために、私は片端から借りているんだから。
そう言えばとあるアニメ映画で、主人公の中学生の女の子が図書カードに書かれた男の人の名前が気になって、
その人が借りた後に本を借りる、というやつがあったわね。
あれは結局、2人でラブラブになってお仕舞いってやつだったけど。
確か、彼の方はヴァイオリン職人になるためにイタリアへ行っちゃったのよね。
「ああ、藤岡君もサッカー選手になるために、そのうち海外へ行っちゃうのかしら」
「その藤岡君って子、サッカーが上手なの?」
「ひぇ?! えっ? いや、えっと、あの、そのー…………」
も、もしかして、私、また思っていた事を声に出してたのかしら?
436:定点観測 -5/9-
08/06/09 23:10:41 +8cxgQGO
恥ずかしくなって図書室を飛び出した。
ああ、藤岡君の事を考えていると、ついつい変な方へ走ってしまうわ。
今日はさっさと帰りましょっと。
近道をするために、図書室の前にある階段を降りる。
途中でトイレに行きたくなったので、私は3階にある女子トイレへ向かった。
用を済まして、トイレを後にする。その時の事だった───。
『んぁあああんっ………んっ……んっ……んっ……んっ……んっ………』
微かにだけど、少女の喘ぎ声が何処からか聞こえる。
『ああああんっ………あんっ…あんっ…あんっ…あんっ…』
『──? ───?』
『んっ……んっ……、────』
何か喋っている様な気がするけれど、この位置からだと何を言っているのかまでは分からない。
気付かれないように、声のする方へ忍び足で近付く。
こんな恰好を先生に見られれば、私はただの間抜けな女子生徒だと思われるだろう。
段々声が近付く。その声が一番良く聞こえる所で立ち止まった。そこは今日の授業でも使った理科室だった。
厳密に言えば、そこは『理科準備室』。
人体模型とかホルマリン漬けの鮒が置かれている、怪談映画にもってこいの場所だ。
こっそりと理科室に侵入し、壁に耳を押し当てる。この角度なら見回りの先生も気付かないだろう。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ…………、
ラップ音(手を叩くような音)が、メトロノームの様に規則正しく4ビートを刻む。
手拍子でも打っているのだろうか?
『はあぁん…んっ…あんっ…あんっ…んっ…んっ…ああんっ…あんっ…あんっ…あんっ』
『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………、』
んなワケ無いわね。
鈍いラップ音と男女の喘ぎ声から考えるに、壁1枚隔てた向こうでしているのは、ただひとつ。
2人は『おかしなこと』としている──。
そこでは2人の(多分生徒だろう)男女が、互いに身体を交わらせ、しきりに求め合っていたのだった。
ああ、私、明らかに部外者よね? 知らんぷりしてさっさと帰るべきよね?
そう、そうよ、彼らにとって、私は異物の様なもの。せっかくお取り込み中なのに、邪魔しちゃ悪いわよね。
そう思った私は、こっそりと教室を出ようとした。ところが………、
『ああんっ…あんっ…あんっ…、き、気持ちいいよ、気持ちいいよ、藤岡!! あんっ…あんっ…』
『お、おれも、はぁ、はぁ、おれも、だよ。はぁ、はぁ、カナ!!』
437:定点観測 -6/9-
08/06/09 23:11:09 +8cxgQGO
────────っ!!!!!!!!!!
私の顔が超シリアス調に変わったのは言うまでもない。
何と、そこに居たのはカナと藤岡君だった!! いや、待って、まだ確定したワケじゃないわ。
この学校には「藤岡」という苗字の生徒は何人か居るだろうし、
「カナ」という名前も私の知っている限りでは校内に5人は居る。
『こ、こんどは、これで、どうかな?』
『う…後からは、ちょ、ちょっと恐い…』
『大丈夫、おれを信じて』
『う、うん、信じる』
一体どんなやりとりをしているのだろう?
いつもの私なら、その場でショックを受けて倒れるか、泣いて逃げ出すに違いないのだが、
妙な事に、私は自分でも意外と思うくらい、冷静だった。ちょっとドキドキしてるけど。
2人のやりとりが気になってしまっているのだ。
(全てが終わってから、こっそり帰るとしよう)
そう思った私は、壁にぴったりと耳を押し当て、時折、誰か入ってこないか、出口付近を警戒する。
『……じゃあ、入れるよ』
『うん……ぁあ、痛ッ!!』
『ご、ごめん』
『ゆ、ゆっくり入れろよ。まだ慣れてないんだから』
『ご、ごめん。ゆっくり、だったね』
『いいから早く、でもゆっくり入れて!!』
早くして欲しいのか、ゆっくりして欲しいのか、どっちよ!!
この声で確信した。間違いない。あの向こうに居るのは南夏奈と藤岡君ね。
『はい』
『はぁあああん!! っぁあ、ぁあ』
………藤岡君のアレが、入っちゃった瞬間だった。その様子が頭に思い浮かんでしまう。
「?!」
ふと、私自身の異変に気付いた。そっと、元々短いスカートの下からショーツに指を触れる。
くちゅ。
嫌らしい音が返ってきた。向こうには気付かれていない様だ。
私のショーツは少し濡れていた。か、感じちゃってるのかしら?
『いくよ』
『う、うん……あっ、あっ、ぁああん、あふっ、あふぅっ、ぁんっ、あんっ、んっ、あんっ』
藤岡君がゆっくり腰を動かしているのが頭に思い浮かぶ。
その動きは加速する蒸気機関車のロッドの様に、ずん、ずん、と力強くテンポを速めていく。
私は壁にもたれかかり、そのリズムに合わせてショーツの上に当てた指を動かしてみる。
──何て気持ち良いのだろう。
相手がカナだというのはとても悔しいけれど、どうだろう。
えっちの相手をカナから私に置き換えてイメージしてみれば、
そう、私と藤岡君が文字通り『繋がって』しまうのだ。
438:定点観測 -7/9-
08/06/09 23:12:13 +8cxgQGO
『あっ、あっ、あっ、あっ、あっあっあっあっあっあっあっあっ、ぁあああああん………!!!!!』
カナの喘ぎ声が隣から響く。カナのバカ、そんな大声出したら先生に見付かっちゃうじゃない。
私だって今、結構ヤバいんだからっ!!
私も段々ムラムラしてきて、遂に座ったままショーツを下ろし、指を、私の『中』に直接入れる。
馬鹿な妄想のせいで水浸しになった『中』は、なおもトロトロとやらしい液体を垂らし続ける。
感じている証拠だ。
でも、一度入れてしまった指はもはや制止不能。
余っていた手も遊ばせておくのは何か忍びないので、絶賛成長中の胸へと動かした。
「んっ…んっ…んっ…んっ…んあっ………んっ………んっ……んっ…………ぁあん」
声が廊下や隣の部屋へ聞こえない様に、必死に声を殺す。息が詰まりそうでとても苦しい。
『ぁああああん、あんっ、あんっ、ああん、あんっ、あんっ………あふっ、っぁふうっ、あふっ……』
「んんっ…んっ……んっ……んっ……んっ…、んっ…、んっ…、んっ…、んっ………」
胸と秘部。双方を刺激することによって、強い心地よさを感じる。
そう、私と藤岡君は繋がっている。そう、この指は藤岡君の………アレ。
2本入れればよりリアルに感じるのだろうが、今は1本が限界。これ以上入れるのはちょっとキツそうだ。
でも、カナは現に、藤岡君のを入れている。藤岡君のは、こんな人差し指1本よりもずっと太いハズ。
そっか、そうなのね。やっぱり本当に『する』のって、痛いのね。
だからカナ、大きな声、出しちゃうのね。
藤岡君の前後運動が激しくなったのか、2人の息がだいぶ荒くなってきた。
私もちゃっかり同じ状態に陥っている。
『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、おれ、もう、イきそうだよ!!』
『わ、私も………そろそろ…………げんか…い……、はぁああああんんんんっっっ!!!』
「んっんっんっんっんっんっんっんっんっ、わ、私も、も、もう、そろそろ……!!』
つん、と立った乳首を左手で、既に決壊寸前の状態になった秘部を右手で更に刺激する。
──もう、限界だ。このままイってしまおう!!
『ぁあああああああ!!! カナ、カナ、カナ、カナぁああああ!!!』
『ふぁああああああ、ふ、ふじっ、ふじっ、ふじっ、ふじっ、藤岡ぁあああああ!!!』
「うん、んっ、はんっ、んっ、藤岡君、藤岡君、藤岡くぅぅぅうううん!!!!」
『も、も、もうダメだっ、もう、イクね、イッちゃうねっ、このままイクよ、おれ!!!!』
『わ、私も、イク、イクよ、いいよ、このままイっって、一緒にイこう!!!!』
「わ、私も、一緒に、一緒にイカせてぇぇええええ!!!!!!』
『『「ぁぁああああああああああああ!!!!!!!!!!」』』
それからどのくらい時が経ったのだろう。
既に傾いていた夕日は殆どが西の彼方へ沈んでおり、空は既に紫から紺色の美しいグラデーションで染まっていた。
私は理科室のペーパータオルで後始末をして、理科室を後にした。
部屋を出る前に、理科準備室の様子を伺った。そこには誰も居なかった……。
あの2人は、既に帰ったのだろう。という事は、私のこの情けない姿を見られたのかも知れない。