【みなみけ】桜場コハル Part7【今日の5の2】at EROPARO
【みなみけ】桜場コハル Part7【今日の5の2】 - 暇つぶし2ch248:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/06/03 22:44:24 sdaO599P
>>275 ちょっと遅れたけど藤岡×アツコ 出会いのきっかけはこんな感じで……



いつもに増して賑やかな南家。部屋の中には所狭しと人が溢れている。
チアキはトウマと喧嘩をし、いつも通り巻き込まれる内田……そしてそれを楽しそうに眺める吉野。
速水の持ってきた外国の高級ジュースを飲んで様子がおかしくなっている速水、ハルカ、マキ。
宿題を教えに来たはずが、いつの間にか汚れた100点がどうこうと、カナに説教をされるケイコ。
そんな賑やかな部屋において、皆のノリについて行けず少し浮いてしまっている者が部屋の隅に2人。藤岡とアツコである。

「みんな元気ですね……」
「うん、そうだね……」

初対面な上、普段自分から話すことの少ない二人は、ただその光景をしばらく黙って眺めていた。
しかし、その空気に耐えきれなくなったアツコは、何とか話を切り出そうと思いきって藤岡へ声をかける。
「あの、藤岡君……だったよね?」
「はい?」
「その……藤岡君は、カナちゃんの事が好きなの?」

この突然の問いかけに、思わずギョッとする藤岡。
一方のアツコは、『何か変な事聞いたかな?』と言いたげに首をかしげている。
「ど、どうしてそんな事思ったんですか?」
「えーっと……ほら、中学生になって男女で遊んだりってあんまりしないから、そうなのかなぁー……って」

普段ならこんな問いかけには、『そんな事無いですよ』なんて、笑って誤魔化す所なのだが、
アツコのおっとりした優しそうな雰囲気と、なにより年上の頼りになりそうなお姉さん……と言うその印象が、
心の中で『この人なら相談する価値はあるかもしれない』と言う思いを生ませ、
藤岡は思い切ってアツコに相談を持ちかける事にした。

「実はそうなんです。……でも、南が何を考えてるのかいまいち良く分からなくて」
「あっ……それ、なんとなく分かるよ。私も好きな人がいるんだけど、まったく何を考えてるか分からないの……」
アツコはそう言ってため息をつくと、今度はカナの方を見て話しを始めた。

「カナちゃんは多分……藤岡君の事気にはなってるんだと思うよ。少なくとも男の子の中では一番……」
「ホントですか?!」
少し興奮気味に、身を乗り出してアツコに詰め寄る藤岡。
それでもアツコはマイペースでゆっくりと話を続ける。

「私、昔からハルカと友達で良く遊びにきてたけど……カナちゃんが男の子を連れて来たのって殆ど見たこと無いから」
それを聞くと、藤岡は小さくガッツポーズをして喜びを露わにし、
隣ではアツコまで嬉しそうにして、その様子を微笑みながら眺めている。

「ありがとうございます、相談してみて良かったです! えっと…………」
「あ、そっか、自己紹介まだだったね。私はアツコ。よろしくね」
「はい、こちらこそ! それで、役に立てるかは分からないけど……
 俺も話しを聞くくらいなら出来るんで、何でも言ってください!」

自分が相談したことによって気持ちがスッとした藤岡は、
今度はお礼に、自分がアツコの相談に乗りたいと言いだしたのだった。


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