【みなみけ】桜場コハル Part7【今日の5の2】at EROPARO
【みなみけ】桜場コハル Part7【今日の5の2】 - 暇つぶし2ch50:名無しさん@ピンキー
08/05/21 06:58:29 1A+ay2vA
俺は続きが見たいわけだが

51:名無しさん@ピンキー
08/05/21 07:34:33 PT6b4yUX
俺は見たくないわけだが

52:名無しさん@ピンキー
08/05/21 09:33:31 OF2f6WzN
ハルヒ消失を読んだばかりの俺にとっては、タイムリー的にかなり大ありな電波。
しかし作者自身がこけそうと思うなら受信だけでとめておくべきなのかもしれない。

53:名無しさん@ピンキー
08/05/21 15:00:34 jFb3mT6I
俺も見たくないわけだが
あまりに乱文すぎる

54:名無しさん@ピンキー
08/05/21 17:22:07 /f/3MF+b
>>53
なら見なきゃいいじゃない

55:名無しさん@ピンキー
08/05/21 18:51:23 5a4Q0QpH
続きはおまいらで妄想するんだ。

乱文なのはしょうがない。
受信した電波をそのまま書いただけなんだから。

56:名無しさん@ピンキー
08/05/21 19:12:21 7U3zkbGo
とりあえず藤岡×千秋はまだか?

57:名無しさん@ピンキー
08/05/21 20:50:33 jFb3mT6I
ここは
吉野×冬馬を希望してみる

58:名無しさん@ピンキー
08/05/21 20:56:17 p+/Gd7kM
百合スレに依頼するのだ

59:名無しさん@ピンキー
08/05/22 18:27:45 vv3vJyKB
千秋「こんなのハルカ姉さまじゃない・・・ハノレカさんだ!!」
とか言うんですね、わかります

60:r> だ、駄目だ。わけ分からん……。 The Rockって誰だ? smackdown Hotelってどんなホテルだよ! Jabroniって言葉、 辞書にも載ってないぞ! 「あー、もうやめだやめ!」 怒りの叫びとともにごろんと寝転がる。 「南、あしたテストなんだから最後までやっておかないと……」 「知るかー! 私、今からちょっと日本語主義者になる!」 「日本語主義者?」 「そう。日本語主義者だから、英語は読まないし書かないし喋らないんだ」 そうまくしたてると、さすがに呆れたのか言葉は返ってこない。 無言の藤岡を尻目に、私は疲れた脳を休めようと目を瞑った。 そのまま心地よいまどろみに落ちようかというその時―― 「うわっ!?」 びっくりしたような藤岡の声があがった。 「? どーしたー藤岡?」 起き上がってみると、藤岡の膝の上にちょこんと黒猫が乗っかっている。 「おー、お前か」 「南、猫飼ってたの?」 「違う違う、こいつたまにうちに来るんだよ。思いがけない時に」 「へえ……」 そんなやり取りをしている間にも、黒猫は藤岡の膝の上で顔をこすったり 背を伸ばしたりしていたが、やがて、ころん、と丸まってしまった。



61:『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2
08/05/25 11:27:37 sRKviSyc
うーむ、こいつといいチアキやトウマといい、何でそんなに藤岡の膝が好きなんだ?
もしかして膝から、物を引き寄せる磁力みたいなものが出てるのか?
そんな馬鹿なことを考えていると、最初は戸惑っていた藤岡も慣れてきたのか、
そっと黒猫の背中を撫で始めた。黒猫が、藤岡の手が動くたびに気持ち良さそうに目を細める。
そのうち背中の方だけでは物足りなくなったのか、くるん、と体を返してお腹を晒してきた。

「はは、ひとなつっこい猫だね」
藤岡が笑いながらお腹の方も撫でてやる。
お腹を撫でられるのがよっぽど嬉しいのか、黒猫は撫でられるたびに、ごろごろと
喉を鳴らして喜びを表していた。
そんな光景を眺めている内に、いつのまにか、もやもやした得体の知れない感情が
胸の中に生まれているのに気づく。
何だろう、この感じ……なんか藤岡が他の女子と話しているのを見たときみたいな……
これは……これは……

がちゃりというドアの開く音がして、もやもやの正体を明かそうとする思考は中断させられた。
突然の音に驚いたのか、黒猫が素早く身を翻してベランダに消える。
「ただいまー」
「おかえり、チアキ」
「こんにちは、チアキちゃん」
チアキが帰ってきてからは、黒猫が戻る事も無く、やがてハルカも帰ってきて
藤岡を交えて夕食を食べて―と、いつもどおりの時間が過ぎた。

*********************************************************

undertakerは葬儀屋、mankindは人類、show stopperは千両役者……と。
ふい~、寝る前の単語チェック終わり!
しかし、こんな変な単語、習っても役に立つのかね?
文章問題の例文だってわけ分からなかったし。
そのまま電気のスイッチを消そうとした時、心に何かが引っかかった。
あれ? そういえば英語の勉強をしてた時、猫が来て……
藤岡になついて……それで私が……
あ~、いいやもう。頭が疲れてて思い出すのも億劫だ。
私はあれこれ考えるのをやめて、電気のスイッチを消した。

62:『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2
08/05/25 11:29:07 sRKviSyc
「ん……っ」
何だろう、いつのまにか枕が硬くなっているような気がする。
でも決して不快じゃない、何だか妙に安心できるような変な気持ちだ。
不思議に思って目を開けると、藤岡の顔が目に飛び込んできた。
えっ!? 藤岡? な、何で!?
いきなりの事に思考が追い付かない。
ぽかんとしていた私の体に柔らかい刺激が走る。
その時、私はようやく自分が藤岡に膝枕されて体を撫でられているのに気づいた。

「な…んひゃっ!」
何してんだよお前、と叫ぼうとしたのに、急に喉のところをすっと撫でられて
変な声をあげてしまう。
そんな私にお構いなしに、藤岡の手が柔らかく体じゅうを撫でていく。
髪を、首筋を、胸を、腹を、背中を、足を―。
「ん…はぁ…やめろ…よ……くすぐっ……たい…」
ただ撫でられているだけなのに、いつしか体の芯からじわじわと欲望が湧き出してきた。
大好きな人と一つになる喜びを知ってしまった体が、期待で疼き出す。
でも藤岡はにこにこと笑いながら体を撫で続けるだけで、気持ちいい、けれど
単調でもどかしい刺激しか与えてくれない。
私の体は次のステップに進んで欲しいのに……。

バカ野郎……なんで他の事をしないんだよ。
いつもは耳元で「好きだ」って囁きながら耳をいじくったり、首筋を舐めたり、
髪に顔を埋めて匂いをかいだり、やりたい放題するくせに……。
このままじゃ私……おかしくなっちゃうよぉ……。
駄目だ……もう我慢出来ない……。
私は口を開け、恥ずかしいおねだりの言葉を放つ。
「にゃあ!」

……へ?
に、にゃあ?
な、何言ってんだ私、猫じゃあるまいし―。
思わず口に手を当てて、今度はそのぷにぷにした感触に驚く。
慌てて手を見てみれば、それは柔らかな肉球のついた猫の手になっていた。
呆然としていると、頭の上で何かがぴこぴこ動いている感じがする。
恐る恐る触ってみると、それは柔らかい毛に覆われて三角形の形をしていた。
こ、これって……ネコミミ?

「あれ? どうかしたの?」
完全に固まってしまった私に藤岡が尋ねてきたけど、ショックで応えられるわけが無い。
藤岡はそんな私を不思議そうに見ていたが、急に分かったという顔で笑った。
「ああごめん、尻尾を触られるの嫌だった?」
その言葉にのろのろと視線を動かす。
尻尾。
尻尾だ。
私のお尻から伸びた黒い尻尾が藤岡の手に握られていて―

63:『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2
08/05/25 11:30:24 sRKviSyc
「うわあああっっ!」
悲鳴とともに、私はベッドから飛び起きた。
暗闇の中で荒い息をつくうちに、おぼろげながら今のが夢だったと分かってくる。
大きな溜息をついて、額に浮かんだ汗を拭った。
はあ~、なんて夢だよ。猫になるなんて……。
ん……?
まてよ、猫……猫……そういえば……。

「あっ……」
突然、脳裏に鮮明な記憶が蘇えった。
楽しそうに目を細めて黒猫を撫でる藤岡と、撫でられて嬉しそうに喉を鳴らしている黒猫。
そして、それを見ているうちに湧いてきた得体の知れない感情。
あの時はよく分からなかったけど、あんな夢を見た後の今は分かる。
私は―嫉妬していたんだ。
私が黒猫と代わりたかった。
藤岡の膝の上で甘えたかった。
藤岡に優しく体を撫でられたかった。
ぐるぐると感情が渦巻く内に、忘れかけていた欲望に再び火がつく。
ほんの一瞬ためらった後、私は手をショーツの中に入れた。

「んく…っ」
夢の中の欲望の名残ですでに湿っていたそこは、いとも簡単に指を受け入れてしまう。
熱い粘膜の感触を味わっていると、体の奥からとろとろと恥ずかしい液が溢れてきた。
濡れた指で、膨らんできたクリトリスをそっとさすってやる。
「つぁ……んぅ…ふぅっ」
ほんの軽いタッチなのに、ぴりぴりと電流を流されたような刺激が体を走る。
そのうち下半身の刺激だけでは物足りなくなり、片手で乳房をつかんだ。
これは私の指じゃない……これは藤岡の指……藤岡の指なんだ……。
心の中で呪文のように唱えながら膣内をかきまわし、尖った乳首をひねり上げる。
そう、あの夢の中でもこうしてほしかった……。
一刻も早くイキたいという気持ちと、この快楽をできるだけ長い間むさぼっていたいという気持ち、
二つの気持ちが私の中で振り子のように揺れ動く。
でもそんな葛藤もすぐに快楽という渦に全て飲み込まれてしまった。

「はあっ……んん、んっ…んあっ」
もう何も考えられない。
体中の血が全部、甘くてどろどろの蜜に変わってしまったような気持ち。
そんな中でも、否応無しに肉体の限界は迫っていた。
「だ……だめ……もう……」
体の芯からひゅるひゅると打ち上げ花火が上がっていくような感覚。
私は、それにあわせて乳首とクリトリスをきつくつまんだ。
「~~っ!」
声にならない叫びとともに、打ち上げ花火が炸裂する。
その時、夜空を彩る花火のように私の頭に浮かんだのは
尻尾とネコミミを生やした私が、藤岡にじゃれつく光景だった―。

64:『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2
08/05/25 11:31:40 sRKviSyc
「はあ……はああ……はあっ…」
一瞬の緊張の後、脱力感と開放感が体を包み込む。
うん、これですっきりと眠れるはずだ。
寝間着の乱れを直し、私は目を閉じた。

―数十分後。
「何でだよ、もう……」
私は未だに眠れなかった。
まだ体の芯に火がくすぶっているような、満たされない感じがする。
今までは一回だけすればそれで済んでたのに。
「ああもう……もう一度だけ、もう一度だけだぞ」
言い訳のようにつぶやいて、私は再び手を下ろしていった。

****************************************************

「おはよ~ケイコ……」
「カナ、おは……」
あいさつを返そうとしたケイコが絶句した。
あ~、こんな目の下にくまをつくった、どよ~んとした顔をしてたら引くよなそりゃ。
「ど、どうしたの? すっごく体調が悪そうだけど……」
「はは……ちょっと寝不足でね」
「寝不足って……一夜漬けでもしてたの?」
「いや、それならまだよかったんだけどね……」
まさか明け方近くまで、猫な自分を妄想して何度も
ひとりでおかしな事してたなんて言えないよ……。

そんな事を考えていると、藤岡が教室に入ってきた。
ふと目が合った瞬間、藤岡がにっこりと笑みを返す。
その笑顔が、昨日の夢の中の藤岡の笑顔とだぶった。
かっと顔面に血が上る。
無性に恥ずかしくなって顔を伏せようとした私は、勢い余って机に
思いっきり額をぶつけてしまった。
ゴン、と派手な音が響く。
「ええっ!? み、南!」
「だ、大丈夫、カナ!?」
慌てる藤岡とケイコに顔を伏せたまま答える。
「もうね、あと一時間ぐらい机から顔上げられる気がしないよ」

なお、こんな調子で昨日の勉強の成果が発揮されるはずも無く、
英語のテストは散々な出来だった事は言うまでも無い。

65:『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2
08/05/25 11:33:05 sRKviSyc
「はあ~」
ばしゃばしゃと冷水で顔を洗った後、私は溜息をついた。
結局、恥ずかしさから、学校にいる間じゅう藤岡とはずっと気まずいままで、
帰ってきてからもどうにも気が晴れない。
あんな変な夢を見たうえ、一度だけじゃなく何度も何度もなんて……。
もしかして知らない間に欲求が溜まってたのか?
いつのまにか普通のおかしな事では満足できなくなってしまったというのか、私の体は!?
あー、どうしたらいいんだろう……。

「あはは、面白い。何ですか、この格好?」
「ああ、これは『不思議の国のアリス』のハートの女王だね。
 ほらほら、こっちには白ウサギがいるよ」
居間に戻ってみると、テーブルの上では話に花が咲いていた。
ああ、そういえば速水が来ているんだった。楽しそうだけど何を見てんだろう。

「なあ、なんか楽しそうだけど何見てんだ?」
話に割ってはいると、ハルカが私にアルバムを差し出してきた。
「速水先輩のクラスが一年の時の文化祭でやった仮装喫茶の写真だって。
 色んな仮装があって面白いの」
見てみると、黒ずくめのMIB、とんがり帽子の魔女、時代劇の茶店にいそうな
町娘、鉄兜を被ったドイツ兵など、統一感も何も無いメンツが給仕をしていた。
シュール……っていうのか? こういうのは。
うわ、なんだこの月桂樹の冠をかぶって半裸でポージング決めている男は?
きもちわるい……。

「へえ~、色々あって面白いね。お…?」
私の目はある写真に釘付けになった。
メイド服っぽい衣装に黒いネコミミカチューシャと尻尾をつけた速水が給仕をしている。
それを見たとき、私の頭に何かが閃いた。
「な、なあ、このネコミミと尻尾ってまだあるのか?」
「ん~? 記念に衣装込みでまだとってあるけど、どうして?」
「よ、良かったらちょっと貸してくれないか?」
「ちょっとカナ、急に何言ってるの?」
驚くハルカを尻目に、手を合わせて頼み込む。
「ちょっとの間だけでいいんだ、頼む!」
「まあ別にいいけど。しまっておくだけっていうのも何だしね」
「本当か!? ありがとう!」
喜ぶ私に速水がいつもの悪戯っぽい笑みを向けてくる。
あー、何のためか薄々感づいているのかもな。
でもまあいいや、今の私にはその人を食った笑みが
導きを示してくれる天使の笑みに見えた。

(続く)

66: ◆KURT3fTko2
08/05/25 11:34:27 sRKviSyc
以上。
後編は今しばしお待ちを。

67:名無しさん@ピンキー
08/05/25 12:21:38 2IVokHR6
>>102
期待して待ってます

それにしてもこの土日の投下ラッシュはすさまじいなw
良い流れだ

68:名無しさん@ピンキー
08/05/25 21:02:03 5Qa53nZN
GJ!
ふじかなイイヨイイヨー

69:名無しさん@ピンキー
08/05/26 00:56:12 fU41lBQC
ストーンコールドスタナー

70:名無しさん@ピンキー
08/05/26 01:35:50 9M4uyJpy
ストンコにテイカーにミックにロック様にHBK…


brother of destructionが居ない…


カナが藤岡にスタナーかますSSが見たくなってしまった

71:名無しさん@ピンキー
08/05/26 23:19:29 NcFupv7D
原作で千秋が酒に酔って藤岡を襲う…てな展開になればいいのに

72:名無しさん@ピンキー
08/05/27 00:17:35 kCbdG7+W
.

URLリンク(www.nicovideo.jp)

73:ヨコハマ 1/2
08/05/27 00:43:58 J/ZhvEWM
急に横浜に行きたくなったので小ネタを。
三姉妹が静岡県沼津市民なのは仕様です。

*****

「チアキ~!! 大変じゃぁああ~!!」
「何じゃ騒々しい。どうした。また番長と勝負でもするのか?」
「さらっと言うなよ。
 聞いて驚くな。な、なななな何と、カナちゃんデートに誘われちゃいました~!!」
「……………」

「ああそうかい。それは良かったねぇ」
「な、何だよ。いいだろ~羨ましいだろ~」
「浮かれ過ぎだ。あと炬燵テーブルから降りろ。そして一回顔を洗った方が良い。
 いい加減目を覚ませ、バカ野郎」
「な、何だと! い、いいじゃないか。
 まぁ、相手は藤岡なんだけどな。旨いケーキが食べられるなら、あたしゃ何処までも行くよ」
「(哀れな藤岡……。)で、何処へ行くつもりなんだ?」
「聞いて驚くな~。横浜だよ、ヨ・コ・ハ・マ♪」
「(くそ、よりにもよって有名なデートスポットじゃないか)
 で、横浜の何処に行くんだ?」
「知らないよ。私も藤岡も行った事がないんだから。
 ん? チアキ、さてはお前、私と藤岡がおかしな事をやらかすとか、
 まさかそんな変な事、考えていたりしないよな?」
「しねーよ。ていうか、おかしなことって何さ?
 (私も行きたいのに何浮かれてんだ。ほら、お前は次に言うべき事があるだろ!!)」
「あ、ちゃんとお土産にシュウマイ買ってきてあげるから、楽しみにしてな」
「(そこは『お前も行くか?』だろ、この大バカ野郎!!
 ほら、言え!! 早く言えよ!! アイツはお前みたいなバカには勿体ないんだよ!!
 おのれ藤岡、カナを一体どんな餌で釣ったんだ?
 きっと美味しいアレとかアレとかアレとか……色んなもので釣ったに違いない。
 ああ、でも、やっぱり藤岡と行きたい。ぐぬぅ、どうすれば、どうすれば……)」

「ん? どうしたチアキ? 一人で変な顔をしてさ?」
「うるさい!!
 べ、別にお前が藤岡と横浜に行く事が羨ましいとか、全然思っていないんだからな!!」
「何だよ~、行きたいならハッキリ言えよ」
「い、いいんだよ別に。
 お前が帰りに紀陽軒のシュウマイを買うことを忘れなければそれでいいよ」
「シュウマイ? 紀陽軒のシュウマイならイーラdeの静鉄ストアで売ってるだろ?」
「違うよ!! ちゃんと横浜で買ってきなさいよっ!」
「分かったよ。今電話してみるからそこで待ってなよ」


74:ヨコハマ 2/2
08/05/27 00:45:07 J/ZhvEWM
当日。キラメッセぬまづにて。
「藤岡、これは一体どういう事だ」
「え? だから言ったじゃないか。横浜『物産展』に行こうって」
「そうじゃない。何で地元(沼津)で横浜を満喫せにゃならんのだ!! 連れて行け!!
 よし、今から行くぞ!!」
「そりゃ無茶だよ。今から行ったら夕方になっちゃうよ」
「カナ、その豚まん要らないんなら私が貰うぞ」
「だめ。これは私が食う。ていうかアレだ。お前はこれで良いのか?」
「いいじゃないか。折角の横浜物産展だ。
 遠方に住む私達のために横浜市が用意してくれたイベントだ。心ゆくまで満喫しようじゃないか」
「お前がそう言うなら、まぁ、いいか。…………ん?
 藤岡!! 何かあんな所にジュースみたいのが売ってるぞ!!」
「え? どこどこ?」
「ほら、あそこ!! よし、行くぞ」
「(コロコロ変わる奴だな…………って!!)
 おい、それは……」

「藤岡~、もっと飲めよ~ヒック」
「あははははは、藤岡面白~い」
「頼むから服を脱がそうとしないで。ていうか、誰か助けて~!!」

***
受信した電波をそのまま文字に変換しただけ。全く反省はしていない。
経験値上昇してからマトモなSSにしてみますノシ

75:名無しさん@ピンキー
08/05/27 10:21:22 8NeqsbfH
静岡県沼津市民ってwwえらい細かい設定だなw

原作やアニメと違う、もう一つの南家って感じで、オレは好きだ!好きです!
大阪府民だけど続きをwktkして待ってるよ。

76:名無しさん@ピンキー
08/05/27 11:37:35 /riszlcU
ちょっとカナとか喋り言葉がらしくない感じがする。
唐突なオチはいいとして。

77:名無しさん@ピンキー
08/05/27 15:01:07 XkUrCXwU
現在沼津市散策中の俺が通りますよ、っと。
昔はあったキラメッセの案内が見当たらないんだよなぁ…駅に。
どうしたんだろ?

78:名無しさん@ピンキー
08/05/27 16:08:32 3H6r2Evk
前スレのこの野郎氏GJ!!
冬馬かわいいよ冬馬w

この野郎氏はキャラや作品をきちんと理解してくれてて、
愛もある上に文章力もあるんだなぁ。すげえや。

79:名無しさん@ピンキー
08/05/27 20:00:51 2Xe9hEmY
同意。
この野郎氏は突出している。
他はイラネ。

80:名無しさん@ピンキー
08/05/27 20:34:31 8NeqsbfH
ヨコハマと、秘かにこぶつきデートの続編も期待しているオレが通りますよ
アニメが終わってからも、新規の職人さんが多くてホクホクしてます


81:名無しさん@ピンキー
08/05/27 20:37:58 xthNjTuo
前スレに飛んで見てきた。
この野郎氏GJ
みなみけの雰囲気をそのままに書けているのはやはり凄い
また、マコちゃん書いてくれると嬉しいなあ

82:名無しさん@ピンキー
08/05/28 01:44:52 4zrEvP6E
>>115
他もいいと思うけど。
前スレのチアキ×マコト書いてくれた人とか

83:名無しさん@ピンキー
08/05/28 02:08:17 0j3T+0Jo
構うなバカ野郎

84:名無しさん@ピンキー
08/05/28 05:28:13 B6GiIZXt
この種の女性キャラメインの作品だと藤岡みたいなポジションの野郎キャラはいらない子扱いとか氏ね呼ばわりが
普通なのに、藤岡はむしろ割と好かれてるよな。チアキに懐かれても藤岡氏ねとかあんまり言われないし。なんでだろう。

>前スレ
この野郎氏実にGJ。トウマやっとキタコレ
トウマかわいいよトウマ。

出来ればチアキルートとトウマルートだけでも完結させて欲しいッ……

85:名無しさん@ピンキー
08/05/28 12:08:05 8caNkWSh
>>120
それはきっと藤岡が一途なのに報われない所に秘密があるんだと思うw
せめてSSの中だけでも幸せに――とか
仮にも藤岡がアキラみたいな「誰でもOK」な感じだったら、少なからずアンチはいたと思う

86:名無しさん@ピンキー
08/05/28 12:28:25 vc5LQezd
俺は思ったんだ。

もしかしたら、この野郎氏はコハルなんじゃないかって・・・

ははは、まさかねーw

87:名無しさん@ピンキー
08/05/28 12:57:30 jS0l5Bn2
>>118
住民からスルーされまくってるし、ダメでしょあれは
>>122
この野郎氏は、レパートリーも豊富だしな
良く原作壊さずにあそこまで書けると感心するよ

88:名無しさん@ピンキー
08/05/28 15:48:13 QgDJ3ZgH
甘甘なふじかなが読みたいわけだが。
ねこかな作者を待つ。

89:名無しさん@ピンキー
08/05/28 18:41:05 906o5RgU
この野郎氏以外認めないやつってなんなの?
この野郎氏はたしかに素晴らしいけど、
他の職人さんが書いてくれたのだっていいのいっぱいあるよ。
大体、無償で書いてくれてるSSに文句つけるとか・・・

と釣られてみる。

ハルカ×ナツキとか見てみたいな。
少ないし。
トウマ×ナツキやチアキ×マコトもまた見たいです><

90:名無しさん@ピンキー
08/05/28 20:09:21 JTzuQaee
>>123
> 住民からスルーされまくってるし、ダメでしょあれは
これどれのこと?

91:名無しさん@ピンキー
08/05/28 21:52:18 RxJMmHdp
>>126
スルーしなさい

とりあえずお前らは
千秋×藤岡
藤岡×千秋
藤岡×ふじおか
どれに興味が引かれるよ?

92:名無しさん@ピンキー
08/05/28 22:03:54 0x5bAHmp
藤カナにきまってるだろーが!

93:名無しさん@ピンキー
08/05/28 22:09:15 M9oyxzUz
>>127
その中ではチアキ×藤岡だが、一番好きなのはトウマ×藤岡

94:名無しさん@ピンキー
08/05/28 22:38:28 8caNkWSh
オレの頭の中ではすでに、遊びに行った帰りに大雨で電車が無くなり、
上手い事監視をかいくぐって藤岡とチアキは今ラブホテルに入ってる。

95:名無しさん@ピンキー
08/05/29 01:08:18 wfuL9s5B
>>130
今すぐ投下するんだ

96:名無しさん@ピンキー
08/05/29 01:11:01 j7HSQ+vy
保坂×娘たち

97: ◆RfIh436EBw
08/05/29 02:21:28 NsyQHjCd
SS投下
『空気』と『流れ』的にまったく需要のないアキラ×カナ
登場回数的にも、このスレ的にも不遇なアキラにいい思いをさせてみる
R15くらいか


98: ◆RfIh436EBw
08/05/29 02:23:53 NsyQHjCd
「ん―――あれっ?」

 アキラが目が覚めると、そこは見知らぬ部屋であった。
 暗闇に慣れた目で周囲を見回すと、乱雑に本やら服やらが散らかっている。
掛け布団がグチャグチャになったベッドも見える。自分は床に敷かれた布団の上にいる。
 そして、はっきりと聞こえないが壁越しに聞こえてくる話声。

 そこで、ようやくアキラはところどころ欠けたピースはあるものの現状を認識した。
(そうだ、カナさんの家でご飯をご馳走になろうとしたら、いろんな人が来て、番長さんも来てて・・・
で、速水とかいう人になんか飲まされて気分悪くなって・・・どうやってこの部屋に来たのかは覚えてないけど)

 アキラは酔いの残る頭を2、3度振って、ぐるりと首をひと回しした。

(この散らかり方は、まあ、カナさんの部屋なんだろうね。それにしても・・・)
 女の子の部屋じゃないとアキラは思った。身内と親戚以外で女の子の部屋に入ったことなんて、
数えるぐらいしかない。ましてや、女の子の部屋で寝るなんて初めてのことだったが、
アキラの女の子幻想とは遥かにかけ離れたもので、多少の失望を伴った。

(こんなんでも彼らは羨ましがるのかなあ?)

 カナと知り合いになってからは、カナの教室を訪れて、会話を交わすことが日課とはいわないまでも、
日常的なことになっていた。クラスメートからは、羨ましがられたり、からかわれたりもするのだが、
決まってアキラは「そんなんじゃないよ」と答えるのだった。

 事実、アキラにとっては、カナは楽しくもちょっと困ったことをする先輩であり、心許せる友人ではあったものの、
異性としての存在ではなかった。クラスメート達がカナの容姿について「かわいい」だの「美人」だの「スタイルがいい」だのと
高い評価を下すことについて、多少の優越感を感じたりしたし、確かに客観的に見て、それらの評価が間違いだとは思わない.
だが、アキラ自身としては、「カナさんのビジュアルが番長さんの彼女さんだったり、ハルカさんだったら・・・」
というのが誰にも言わない本心であった。


99: ◆RfIh436EBw
08/05/29 02:25:56 NsyQHjCd
(頭痛い・・・)
 不快感は峠を超えたとはいえ、未だハッキリとしない頭。鮮明に残っているのは、自分を睨みつける藤岡の視線。藤岡と同席する以上、予想通りのことであった。そして、恐怖心から逃れたい一心で、速水の差し出す飲み物を急ピッチで消化することになったのだ。
 藤岡のことを考えると、モヤモヤとして暗い冷たいものが胸を覆う。そんな胸中に、幾筋かの光が照らす暖かい部分が確かにあった。

(―――カナさん)

 藤岡の注意を自分から逸らしてくれるカナ
 もてなしをしようと立ち回ってるカナ
 意外と面倒見のいいカナ
 誰とでも楽しそうに話しているカナ

 ろくでもないことを考えている表情
 心底楽しそうな表情
 不満気な表情
 ふと見せる優しげな表情

 アキラにとっては今まで見たことのあるカナ、見たことのないカナ、色々なカナが途切れ途切れにフラッシュバックして、消えていった。

(いけないいけない、どうかしてるよオレ・・・)
 アキラは自分の額を軽くぺしぺしと叩いた。何に対する誓いかは知れないが、
アキラにとってはカナは『女』として見てはいけない女の子であった。それはおそらく、
トウマを『女』として見てはいけない気持ちに近かったかもしれない。

(今何時だろ、面倒だけど帰んないと兄貴たちがうるさいや・・・)
 アキラが体を起こそうとしたそのとき、不意に部屋のドアが開き、
カチッという音とともに部屋中が白い明かりで照らされた。

「あれ、アキラ起きてたのかい。大丈夫か?」
「あ―――」

 声のする方を振り返り、その主の名を発しようとして、それを果たせずアキラは息を呑んだ。
確かに聴覚が捕らえたのは、南夏奈の声だった。だが、そこにいたのは、グラスの載ったお盆を持った、
アキラが見たことがない少女であった。
 洗い立てで湿り気を帯びた艶のある長い黒髪。ほのかに漂うシャンプーの香り。
 酔いとは別の熱がアキラの体の奥から頭の先まで満ちていく。
 だが、愛嬌のある大きな目も、鼻も口も輪郭も、スレンダーな体型もアキラの記憶にある少女と一致する。

「カナ?・・・さん?」
「ん?どうした、まだ辛いのか?ほら、水でも飲めよ。」

 どぎまぎの混じったアキラの拍子抜けした声。カナはその本当の原因に気付かないまま、水を与えようと、
お盆をアキラの枕元に置いて、膝を崩して座る。
 アキラは言われるままにグラスに口をつけ、半分ほど飲んで、グラスを置いた。すると、カナは

「私もちょっともらうよ。私もちょっと飲まされちゃってね」

 といって、そのグラスに口をつけ、中身を全て飲み干した。

 同じグラスを使ったということだけでも照れくさい上に、顎を上げたことであらわになったカナの首筋と、
コクリと動いた薄く朱の差した喉に、『女』を感じてしまい、アキラの戸惑いは加速した。


100: ◆RfIh436EBw
08/05/29 02:28:21 NsyQHjCd
「なんだお前、顔真っ赤じゃないか。無理しないで早く寝なさいよ」

 アキラはつばを飲み込むと、無理やり我を取り戻し、正常を装いふるまった。

「はい。いや、マズいでしょう。オレ帰りますよ」
「帰るって、もう12時過ぎてるぞ。お前んちには電話しといたから大丈夫だよ」
「ああ、そうですか。ありがとうございます・・・いや、そうじゃなくて、それもそうなんですけど、男女2人同じ部屋って・・・」
「なんだよ、おかしなことでもするつもりかよ」
「お菓子な???・・・・おかしな??・・・・・・・・!!」

 アキラは『カナ』といえば『お菓子』という連想をして、一瞬、不可解な表情をしたが、その正しい意味を理解した瞬間、
頭に癲癇(てんかん)のような衝撃が走った。

「いいえ、決してそういうわけじゃないですけど!!」
「もうみんなあちこちで寝ちゃって、動かせないんだ。我慢しなよ。まあ、お前なら私も安心だよ。私には興味ないだろうからね」

―――はい

 と普段のアキラであれば即答できたはずである。しかし、今のアキラは沈黙で応えることしかできなかった。

「嘘でも否定しなさいよ」
「・・・・・・」
「おい、アキラ?」
「いや、カナさんは十分魅力的です」

 アキラの押し出すような返答に、ようやく自分の冗談が完結して、カナはニコッと微笑んだ。

「当たり前でしょーう?今頃気付いたのか?あはっ」
「今頃気付きました・・・ほんとに魅力的です・・・ほんとに・・・」

 少し俯いて、思いつめたように語るアキラ。想定していたのと違ったリアクションに、
ようやくカナはアキラの様子が酔っているにしても普通じゃないことに気がついた。

「おい・・・お、お前なんか変だぞ?」
「カナさん・・・オレ、なんか変なんです・・・だって、カナさんが髪下ろしてて、そんな・・・」
「髪?ああ―――」

 カナの方を向いて訴えかけるアキラの悩ましい表情に戸惑いつつ、カナはアキラがいつか言ったことを思い出した。

101: ◆RfIh436EBw
08/05/29 02:30:30 NsyQHjCd
.
―――あの長い髪はいいですね。強いて言えばオレは黒髪が好きかも・・・

「ま、まさか、お前、私を・・・」

 その原因に思い当たったとたん、アキラの自分を見つめる視線が、妙に生暖かいような気がして、
恋愛経験値が上昇する機会がなかったカナはあからさまに狼狽し、頭の中はグルグルと目まぐるしく回転しだした。

(これって―私を好き?―「隙だらけ」―違う―でも―「カナさん以外なら誰でも」―長い黒髪――
 私―私は…―わかんない―どうすれば―逃げたい―逃げよう!!)

「ちょっと、チアキ様に相談を!」

 カナはチアキの部屋に逃げようと、飛び上がるように立ち上がりかけた。

そのとき――

「あっ、待って」

 アキラはカナの腕を掴むとグイッと引っ張った。

「あっ、こら!」

どっしん―――

「ご・・・めんよ」
「・・・ごめんなさい」

 ちょうど立ち上がろうとして体勢が不安定になったところを引っ張られ、カナの体はアキラの上に覆いかぶさるように倒れていた。

「カナさん・・・」

 重なる胸と胸、触れあう頬と頬、アキラの耳を撫でるカナのしなやかな髪。
 カナとアキラは互いの熱い体温と、自分の強すぎる鼓動を感じていた。
 カナが体を起こそうとすると、背中から抵抗を受ける。カナはいつの間にか背中にアキラの手が添えられていることを初めて知った。

「カナさん」

 カナに対する要求が控えめに込められた、耳元をくすぐる熱い吐息。その決して不快ではない感触に、カナはアキラに対して好意寄りの気持ちを抱いている自分、このまま流れに委ねてもいいと思っている自分に気付いた。

「カナさ・・・ん」

(きっと、速水の飲み物のせいだ・・・アキラも・・・私も)

 抱きしめるように、そっと、カナの両手がアキラの両肩に回された。


102: ◆RfIh436EBw
08/05/29 02:33:56 NsyQHjCd
「はあ・・・」
「んっ」

 アキラの服をキュッと掴んだカナと、カナの体を触れるアキラ。
 おそるおそる動き回るアキラの手。くすぐったさの混じった快感が走る度に、カナは小さな喘ぎ声をあげる。
数センチしか離れていない2人の顔は思い出したように距離を狭め、お互いの唇、頬、耳の感触を確かめる。
 自然と潤んだカナの大きな瞳は光を湛え、アキラは間近に見るカナの綺麗さに驚きと感動を覚えるほどだった。

 アキラの手がカナのパジャマのボタンの合わせ目に向かうと、カナは体を硬くして、肘を引くようにして侵入を拒んだ。
アキラはしばらく他の部分を触れて、唇でカナの顔に触れたりしながら、頃合を見計らって、再び侵入を試みる。
それに対して、カナはやはり拒絶する。そんなことを繰り返しているうちに、次第にカナの守りは弱々しくなり、
アキラが何度目かの侵入を試みると、形だけの抵抗を残して、カナは侵入を許した。

「くぅ・・・ん」

 肩や背中を触れられるのとは桁外れの恥ずかしさに、思わず、カナは声をあげてしまう。
 初めて触れる感触と、初めて触れられる感触。互いに小さな驚きと感動が走る。
男に自分の乳房を撫でられる感触に、カナは快感と悪寒の混じったゾワゾワとしたものが背中を駆け上がるのを感じた。
次第にアキラの手の動きは大胆になり、カナへの刺激が強いものになる。

 "π=2h"

 アキラは本で得た知識に妄想をブレンドした我流の手つきでカナの胸を弄んだ。
 だが、慣れていない行為はカナに過剰な刺激を与えてしまった。

「いっ!ちょっといたいよぅ」
「あ、ごめんなさい」

 カナの小さな抗議にアキラは、少し我にかえり、自分の知ったかぶりをカナに謝るように、
優しく包むようにカナの胸に手を置く。


103: ◆RfIh436EBw
08/05/29 02:39:19 NsyQHjCd
 今度はアキラの手はカナのパジャマから外に出て、カナの背中から徐々に反応を窺うように、
下肢の方向に向けて動き出した。
 手が下の方に動くにつれ、カナの体は強張り、アキラの背中に回された手にグッと力が入る。
だが、それが拒絶ではないと判断したアキラはそのまま動きを止めず、とうとうカナの形のいい臀部を捕らえた。

「んっ・・・んんっ・・・」

 カナの恥ずかしげに堪えるような声。とはいえ、嫌がっている声ではない。
 徐々にアキラは自分の行為に自身を持ち、動きに大胆さが加わりつつあった。
 アキラは先ほどから溜まりに溜まっている若いリビドーに任せて、一気にカナのパジャマのパンツの中に手を入れた。

「ちょっ・・・・・・そこは、やん!」

 アキラはカナの最後の砦であるショーツの感触とショーツ越しの臀部の体温を感じ、
興奮で意識が朦朧とする思いだった。だが、これには流石にカナの方は少し我に返って、
とっさに、体を「く」の字にして、太腿をぴったりと閉じて太腿と下腹部で自分の手を挟みこんで、
女の子の最も大切な部分を守る体制をとった。

「や・・・これはだめだって・・・」

 そういうカナの表情は明らかに、拒絶の意思を含んでいるのがアキラにはわかった。
 ショーツの腰の部分に侵入し素肌に触れると、カナはビクリと震え、じわりとカナの下腹部の方へ手を動かすと、
カナの体はますます硬く拒む。そこで、アキラはカナの注意を逸らすべく、空いた手でカナの上半身、
特に先ほど痛い思いをさせてしまった、乳房の最も敏感な部分を攻め、同時にカナの耳を啄ばんだ。

「んーっ!・・・ずるいぞ」

 くすぐったさで身をよじるちょっとした隙に乗じて、アキラの手は徐々に目的への距離を狭める。
そしてとうとうアキラの指先に、カナの下腹部にある柔らかい毛が触れた。


104: ◆RfIh436EBw
08/05/29 02:42:56 NsyQHjCd
―――バタン――タッ、タッ、タッ

 そのとき、どこかの部屋の戸が開いて、誰かがこちらに向かって歩く音が聞こえた。
 とっさにアキラはカナのショーツから手を引き抜いてしまい、その隙にカナはアキラの手を払うと、
精一杯の力を込めてアキラの胸を突き飛ばし、飛びのいた。

―――タッ、タッ、タッ、カチャ――パタン

「はぁ、はぁ・・・」
「はぁ、はぁ・・・」

 我に返り、荒い息をつきながら体は硬直するカナとアキラ。次第に足音はカナの部屋から遠ざかり、
おそらくトイレへと消えていったことを確認すると、どちらともなく深い安堵のため息を吐いた。
 カナはパジャマの乱れを直しながら、先ほどまで熱に浮かされていたのが嘘のように、
食って掛かるように、アキラに向き直った。

「お前!このことは絶対に内緒だからな!誰にも言うなよ!」
「は、はい!」

 カナはそう言うと、電気を消し、「絶対変なことすんなよ!」ときつくアキラに言い聞かせて自分のベッドへと飛び込んでいった。


 電気を消してから、もはや2時間は経っている。だが、大きすぎる心音と、熱すぎる体温が2人の眠りを妨げていた。

「アキラ、起きてるか」
「はい、起きてます」
「なあ、朝になって私が普段どおりの髪型に戻ってたら、どうするの?」
「え―――」
「いや、やっぱいいや。お前もさっきのことは忘れて、な。また、明日からいつも通りよろしく頼むよ。さあ、寝るぞ!」
「・・・・」

 その夜、2人が言葉を交わしたのはここまでで、それからは2人とも押し黙ったまま、先ほどの行為を思い出しつつ、
忘れようとしつつ、時間が刻々と経過していった。

105: ◆RfIh436EBw
08/05/29 02:44:14 NsyQHjCd
 結局、アキラが眠りについたのは窓の外が明るくなってからであった。
数時間後にはリビング・台所方面から慌しい音が聞こえ始め、アキラは僅かな間に覚醒を強いられることになった。
半醒半眠でいるところに、部屋のドアが開く音が聞こえ、アキラは目を開けた。

「おはようアキラ」
「おはようございますカナさん」

 平静を装おいながらも、見つめ合いつつ目を逸らしつつ、ぎこちない挨拶。カナの髪はいつも通りにツインテールに纏められていた。

「カナさん、あの・・・」
「さ、さぁー朝飯だぞう」

 アキラから逃げるように、くるりと背中を向けるカナにアキラは、さらに言葉を投げかけた。

「普段どおりの髪型に戻ってても、オレは、カナさんのことが好きです。好きになりました」

 ピタリとカナの足が止まった。

「20点だ」
「は?」
「私は別にお前の気持ちを聞いたわけじゃないんだよ!なにかおもしろい回答を期待して聞いてみたんだ!」

 背中を向けたまま喚いたカナ。昨日の酒が抜けたにもかかわらず、カナの白い首筋は再びピンク色に染まっていた。




投下終わり

106:名無しさん@ピンキー
08/05/29 03:31:14 ZLGLV+Fr
>>127
> スルーしなさい

お前はやたら仕切るのが好きだな。
不愉快。

107:名無しさん@ピンキー
08/05/29 06:51:54 tpfsBuny
>>142>>123をスルーしろって意味なんじゃないか?


108:名無しさん@ピンキー
08/05/29 09:08:37 IIMO4NM3
うわ・・・鳥付けてるよこの人・・・

109:名無しさん@ピンキー
08/05/29 09:17:09 F0NobCH4
スルーしたけりゃ、黙って自分だけスルーしろってことだろ
仕切り屋ウザいは同意だが、SS投下直後雑談には不同意だ
>>141 乙
アキラ×カナは自分の中ではありなんだけど、あんまり見ないな

110:名無しさん@ピンキー
08/05/29 12:09:17 zMDSBIz0
>>141
GJ!
でも、アキラを見てると某誠きゅんを思い出すw

111:名無しさん@ピンキー
08/05/29 16:49:04 0RdXBvx8
>>141
乙!
アキラってストライクゾーン広い(ロングヘアならOK)で少々惚れっぽいだけで
この人!って決めた人が出来たらその人一筋の純情なヤツだと勝手に思ってるんだ俺は。
だから乙なんだよこの野郎!

112:名無しさん@ピンキー
08/05/29 19:17:07 dzO7kCWr
>>141
GJ
カナってなんだかんだで場の空気に流されそうだよねw

113:名無しさん@ピンキー
08/05/30 00:03:50 vX9leZ1J
>>144
NGしやすくていいじゃない。

114:名無しさん@ピンキー
08/05/30 01:55:22 lKTA3QM7
ヤバいなおいGJ過ぎだろ。
文の雰囲気が良すぎる。
確かにR15くらいだけど、それでもすっきりするね。

115:名無しさん@ピンキー
08/05/30 02:03:26 g6M9lvrA
>>141

相手が誰であれ、カナがふいんきに押し流されて戸惑ってる姿に激しい胸の高鳴りを感じるんだぜ

「カナしーみの~向こうーへと~♪」みたいにならないことを祈る

116:名無しさん@ピンキー
08/05/30 07:40:44 CiNgFoOR
くぁwせdrftgyふじこlp@

117:名無しさん@ピンキー
08/05/30 23:10:03 Db6hy2jc
さて、週末の投下ラッシュに備えてそろそろ全裸になるか

118:名無しさん@ピンキー
08/05/30 23:52:13 wls9A0qw
藤岡×千秋が来るか!
はたまた千秋×藤岡が来るのかァッ!?

119:名無しさん@ピンキー
08/05/31 00:01:59 CiNgFoOR
【女子高生コンクリート詰め事件の内容】
◆アルバイト帰りの女子高生を誘拐しての不良仲間4人で輪姦
◆不良仲間の家に監禁し暴走族仲間十数人で輪姦、左記を知る関係者は100人に及ぶ
◆陰毛を剃り、陰部にマッチの軸木を挿入して火をつける。
◆全裸にしてディスコの曲に合わせて踊らせ、自慰行為を強要。
◆ゴキブリを食べさせる。
◆性器や肛門に鉄棒、ビンなどを挿入。
◆性器や肛門に入れたビンに釘を打ち肛門内、性器内で割った。
◆両鼓膜が激しく傷ついており、最後のほうはほとんど音が聞こえていなかった。
◆小指の生爪を剥がす。
◆殴打された顔面が腫れ上がり変形したのを見て「でけえ顔になった」と笑う。
◆度重なる暴行に耐えかねて、「もう殺して」と哀願することもあった。
◆顔面に蝋を垂らして顔一面を蝋で覆いつくし、両眼瞼に火のついたままの短くなった蝋燭を立てる。
◆衰弱して自力で階下の便所へ行くこともできず飲料パックにした尿をストローで飲ませる。
◆鼻口部から出血し、崩れた火傷の傷から血膿が出、室内に飛び散るなど凄惨な状況となった。
◆性器と肛門は完全に破壊され、原型をとどめておらず繋がってしまっていた。
◆素手では、血で手が汚れると考え、ビニール袋で拳を覆い、腹部、肩などを力まかせに数十回強打。
◆1.74kgのキックボクシング練習器で、ゴルフスイングの要領で力まかせに多数回殴打。
◆ダンベルを1メートル以上の高さから腹部に向けて落とす。
◆揮発性の高いジッポオイルなどを太腿部等に注ぎ、ライターで火を点ける。
◆あまりの恐怖に脳が縮小していた。
◆最初は手で火を消そうとするしぐさをしたものの、 やがて、ほとんど反応を示すこともなくなり、ぐったりとして横臥したままになった。
◆死んだのでコンクリート詰めにして放置。
◆遺体の乳房には数本の裁縫針が入っていた。
◆腸壁にも傷があった。
◆固まった血で鼻が詰まり、口呼吸しかできなかった。
◆歯茎にまともに付いている歯は一本もなかった。
◆あまりのストレスに生前頭髪が抜け落ちていた。

120:名無しさん@ピンキー
08/05/31 00:18:44 IBP3D01N
>>154
ココはあえて藤×カナで戦ってみようかと思う



でも藤岡×千秋も捨てがたい!

藤岡に酒を飲ませて酔わせ、終始藤岡攻めと言うのも(ry




121:久留里
08/05/31 00:44:18 drO9va90
おばんです。「カナふぇち」たるモノを思いついたので勢いで書いてみました。

・勢いだけで書いたので11レス消費
・これでも原作版準拠
・カナ×いろんな人、カナ視点
・文があちこちおかしいのは、カナがパニックになっているからです。
・キャラ壊れすぎ注意
・微妙なエロあり
・過度な期待はしないで下さい。


誰も居なければ投下します。


122:かなふぇち~沼津市民は仕様です~ 01/11
08/05/31 00:45:10 drO9va90
最近、私は朝、時間通りに起きられるようになった。
ハルカに怒られた訳じゃない。
私の身に何が起きたかって? まぁ、見てなさいって。

で、

「チアキ、もう起きたから。そんな目で私の事、じーっと見ないでいいから」
「私はお前の様子を見に来ただけだ。安心してさっさと着替えろ、このバカ野郎」
そう、時計の短い針はまだ六と七の間にあるというのに、
チアキは私の部屋に入ってはこうしてじーっと私の事を見ている。
最初は入口付近だったんだけど、今じゃ目と鼻の先だ。
明日には上に乗っているのかも知れない。
「何か疲れてるみたいだな。風邪でも引いたのか?」
お前のせいだよ。お前の。
「風邪なんか引いてないよ。
 ってか、いくらチアキでも着替えてる時にじーっと見られるのはちょっと恥ずかしいよ」
「何言ってんだい。私達は女同士、しかも、姉妹じゃないか。
 それに、お前の貧相な裸を見ても喜ぶ訳は無いのだから安心しろ」
貧相で悪かったな。
チアキだって中学入ってもペッタンコのままかも知れないじゃないか!!
「ひょっとして、今の発言、私に喧嘩売ってる?」
「いいから着替えろ、バカ野郎」

朝からこんな調子だ。今日も大変な一日になりそうだよ。


123:かなふぇち - 02/11
08/05/31 00:45:47 drO9va90
今日は休日なので、学校へ行く必要はない。
今までの私ならごろーんと漫画読みながら昼寝をして、
リビングで生意気に勉強している妹にちょっかいを出していたのだろう。
しかし、今そんな事をしようものなら、チアキが磁石の様にくっついて離れなくなってしまう。

「よし、私は今から遊びにいくぞ!!」

私はハルカにそう宣言すると、チアキがトイレに行ってる間にさっさと家を出た。
行き先は駅の繁華街……ではない。最寄りの御殿場線大岡駅に繁華街などという大層なモノは存在しない。
一応ハルカにおつかいを頼まれたので、取り敢えず沼津駅まで行く事にした。
電車に乗っていくのも良いけれど、お金が勿体無いので(我が家には小遣い制度が無い)歩いて行くとしよう。
ここからなら歩いても30分で着ける。ちょうどいい散歩にもなる。いいじゃないか。

「あら、カナじゃない」
「おわっ、ケイコ!! リコまで!! お前ら、何しに来た?!」
まさかこんな所でケイコに遇うとは思わなかったよ。
「偶然ね、これから何処行くの?」
偶然じゃねーだろ。ケイコは自由ケ丘(注1)、リコは緑ケ丘だからこっちとは間逆だろーが。
「どうしたの? カナ。そんな恐い顔しちゃって。大丈夫よ、今日は何もしないから」
今日『は』ってコトは、明後日の月曜日にはまた私をいじり倒すつもりだろ?
「あら、何で分かったの? それともカナ、またやっちゃう?」
「カナのあの声聞いちゃうと、こっちもウズウズしちゃうのよね~」
言っておくが、二人は昼ドラに出てくるようないじめっ子ではない。
少なくともケイコは私の友達であり、本来は一種の愛情表現だととらえるべきなんだろうか。
「やっちゃう? じゃないよ………って、うひゃっ」
リコが後から抱きつく。その手で『いつもみたいに』私のムネをモミモミしはじめた。
「あらあら、カナって結構あるのね」
何を今更言ってんのさ! 昨日も私が暴れるのをやめるまで揉み続けてたじゃないか。
てか、ケイコも触るなよっ、お前十分大きいじゃんか! むしろ寄越せ!
「や………やめっ…………ひゃっ………くすぐったいって…………うひゃ……」
「カナ、嬉しそうよ」「じゃあ、今日もいじり倒しちゃおっか」
「え、ちょ、ちょっと、待て!! アッーーーー!!」






注1: ここでは沼津市大岡字自由ケ丘のこと

124:かなふぇち - 03/11
08/05/31 00:46:29 drO9va90
「あ、待ってよ、カナ」
「まだ揉み足りないよ」
「はぁ、はぁ、はぁ。アンタたち、覚えてなさいよっ。笑い死にの刑じゃ済まされないんだからね」
「ご、ごめん!!」「ホントにごめん!!」
「いーや、今日という今日は許さん」
「これあげるから許して!」
と言って二人が差し出したのは、何やら怪しげな箱。
って、それは大岡のあの美味しい店のやつじゃないか!!
「まぁ、今回だけは許してやろう。でも、仕返しはするからな!」
そう言って私は二人からケーキの箱を受け取った。
フタを開けてみると……。

『I LOVE KANA』

…………………。

「まだあるからね♪」
気が付けば、ケイコの真後ろにタワーの様なやたらとデカい『モノ』がででんと置かれている。
リコが上に掛かっていた白い布を下ろすと、私は絶句してしまった。
「じゃあ、さっそく入刀を」
「ちょっとケイコ、私が先よ」
「何言ってるのよ。このケーキを用意したのは私よ。私が先だわ」
「じゃあ一緒にやればいいじゃない」
「ああ、そうだったわ。ほら、カナ、こっちにおいで」


「き、今日はケーキは要らないよぉぉぉおおおおお!!!!!!!」

二人が恐くなってしまった私は、住宅街を右に左に曲がりながら、猛ダッシュして逃げた。


125:かなふぇち - 04/11
08/05/31 00:48:13 drO9va90
「はぁ、はぁ、はぁ。ここまで逃げれば大丈夫だ」
もし私があの場に居続ければ、『こんどはカナを食べちゃいましょう』と言って
最悪『おかしなこと』をされたのかも知れない。一回ケイコの家でやられてるからな~。

私は何とか沼津駅まで辿り着いた。
時間は10時をまわった所で、ちょうどまわりの商店が開店の合図を指し示すかの様に、シャッターをいっせいに開けた所だ。
「さって、ハルカの頼まれモノでも買うとするか」
そうひとりごちた私は、早速駅前の大きなスーパーへ向かった。

その時だった。

「あ、ハルカちゃんだ」
声がした方を向くと、そこにはチアキのクラスメイトが居た。
「おう、内田と吉野か。24時間ぶり!!」
「まだ10時だよ? ところで昨日テレビでやってたふんどし障害物競走、面白かったね!」
「最後のトコロ、凄いことになってたよね」
「で、カナちゃんは何してるの? こんな時間からおつかい?」
「え? う、うん、まぁ、そんなとこだね」
「口に何か付いてるよ?」
「?」
内田に指摘された私は、人差し指を口にあて、ぐるっと楕円を描く。
「何にも付いてないぞ?」
「カナちゃん、ちょっとしゃがんでもらっていいかな?」
吉野に言われるまましゃがむ私。つかの間、吉野の顔が急接近した。
「んむ?! むぅ…………………」
唇が触れあった…………って、こここここここここれは、キス?!!
いきなり焦る私。うつろな眼差しでそれを見る吉野。
しばらく唇を重ね合わせ……られていると、やがて吉野はそっと顔を離す。
そして、今度は頬をぺろり、と一舐めした。
「ひゃあっ! な、何すんだよ!?」
「カナちゃんって、凄く『甘い』ね」
吉野がそう言って、ニヤリと嗤った。おもむろに自分の短い舌を出す。
その先っぽにのっているのは……溶けかかった生クリーム………。
ああ、そうだ。
私はあの時、結局、二人から『最初にくれた方の』ケーキを逃げながら頬張っていたんだった。
慌てて食べていたから、頬っぺたに生クリームが付いちゃったんだ。

「内田も舐めてみたら? 甘い甘い生クリームの味がするよ?」
ちょっと待て。吉野、い、今、何て言った?
「いいの? カナちゃん食べちゃって」
「うん、いいよ」
お前が許可するな!
「じゃあ、カナちゃん」
お、お前も本気になるなよっ!
「いただきまーす」
「ちょ、ちょっと待て。こ、こら、う、うううう内田………」


アッーーーー!!


126:かなふぇち - 05/11
08/05/31 00:48:53 drO9va90
「まさか内田と吉野に食べられるとは、思ってもみなかったよ」
顔を洗い終えてトイレを出る。まったくエラい目に遭ったもんだ。

私は危うく裏路地まで連行されて、『この前』みたいにおかしな事をされるトコロだった。
全く、油断もスキもあったもんじゃないよ。
何でみんな、私を追い回したりいじり倒そうとしたりするんだろうねっ。
別に吉野や内田が嫌いなわけじゃない。
むしろ好きだし、二人も私の事を好いていてくれている。
ただ、『好き』のベクトルが、ちょっとズレてるような気がするんだよ、私は。


さて、ハルカに頼まれたモノも買い終えたことだし、やっぱり『外』は色んな意味で危ないから家に帰るとしよう。
私、元々外をひとりでほっつき歩くガラじゃないしね。

どんっ

誰かとぶつかった。ぶつかったのは見覚えのある小学生だった。
「痛ーっ」
「あいったー…………って、カナじゃん!」
「何だ、マコト………いや、マコちゃんか。何してんだよ、こんな所で」
しかも何でこんな所で女装なんかしてるんだ?
「ちょうど良かった、ちょっと来てよ……って、あいたたたたた」
「あぁ、ごめん。って、お前がぶつかって来たんだろ?」
ていうか、人の話を聞け。私もあんまり聞かないけど。
「カナの頭、何で出来てんだよ……痛っ」
「あーごめんごめん、ちょっと手が滑っちゃった」
「ひどいなっ。あ、それよりちょっと来いよ。こっちだ!」
マコちゃんもといマコトはそう言うと、私の手を引いて大手町の方へと歩き出した。
──何か、嫌な予感がする。


127:かなふぇち - 06/11
08/05/31 00:49:23 drO9va90
「何処まで行くつもりなんだよ」
「着いたぞ」
行き着いた場所は、駅から三十分ほど離れた場所にある、沼津港。
言うまでも無いよね。我が家の海の幸は、みなここで水揚げされたモノばかりだ。
で、こんな所で一体、私をどうするつもりだ?
回転寿司をご馳走してくれるのか? マコトがそんな事する訳が無い。
じゃあ…………まさか。
「あっちに行こうぜ」
マコちゃんは私の腕を掴んで倉庫へと走り出した。
ちょ、待て。私を冷凍鮪にするつもりか?!
ひょ、ひょっとして、ひょっとすると…………???

「お前、私をどうするつもりだ?!」
「どうするって、オレがカナ『で』遊ぶに決まってんじゃん」
私『と』じゃなくて、私『で』遊ぶのか。って、本気かよ?!
空っぽの廃倉庫で、私『で』遊ぶ。
こいつ、わたしと『おかしなこと』をする気だな。
マコちゃんは確かにそこらの女の子よりも可愛いかも知れない。
だが、あいつは男だ。おかしなことでもされたらシャレにならない。

よし、逃げるか。

「どうしたんだよ、カナ」
「ふっ、バカめ。お子さまのお前にこのカナさまをいじり倒せるとでも思っているのか?」
「えっ?」
って今、お前、『お前にバカって言われたくねーよ』って顔しただろ?
「残念だが、お前に『これ』はやれん。残念だったな。さらばだっ!!」
マコトにそう告げると、私は持ち前の体力を活かしてダッシュで逃げる。

「あ、ちょ、ちょっと待て。待てってば!!」
「待てと言って待つバカがどこに居るかー!!」
「………ったく。折角渡したいものがあったのに。この冷凍鮪、どうすりゃいいんだよ」


128:かなふぇち - 07/11
08/05/31 00:49:55 drO9va90
再び沼津駅に戻った。
マコトの奴、今度うちに来てもぜぇぇええったいにお菓子はやらんぞ。
さて、また誰かに追いかけられない様にさっさと帰ろう。
沼津駅の北口に出て、BiViの中にあるコンビニでチアキの大好きなサイダーを1本買ってやる。
建物を出ようとした矢先、今度はマキちゃんと─隣に居るのは誰だったっけ?─に遇った。

「カナちゃんじゃん。どうしたの? 一人で珍しいね」
「おーっ、マキちゃん。ちょっとハルカにお使い頼まれちゃってね」
本当はチアキに襲われる前に外に出たかっただけだ。
もう家に帰るけどね。
どうせいじり倒されるなら、チアキの方がまだマシだ。
今のところ『正常』なハルカも居てくれてるし。
「どうしたのー? 何か難しそうな顔しちゃってるけど」
「マキちゃんはいいよなー。悩み無さそうで」
「わ、私だって悩みのひとつ位はあるよ! ね、アツコ」
「え?! あ、うん、そう、そうだね」
「ちょっと、アツコまで疑う気ぃ?」
思い出した。マキちゃんの隣にいるのはアツコだ。、たまに黒猫に変身するんだよね。
「だ、だから私は「私だって悩みはあるもん。よーし、こうなったら……。
 カナちゃん、悩みがあるんならお姉さんが話を聞いてあげるヨ?」
「……その…だから…「本当か? ちょっと色々と深刻なんだよねぇ」
本当に深刻なんだから困る。
「わ、私の話を…「うーん、その代わり、ちゃんとお代は貰うわよ♪」
「……だから…「お代って…、私、お金持ってないよ。これはハルカから預かってる分だし」
「聞いて…よ……「お金じゃなくていいよ。私がカナちゃんを貰っちゃえばいいんだからっ」

「………という事は?」
「そう、そういうこと」
「『そういうこと』ですか」
「うん、『そういうこと』」
「うん、分かった。逃げよう」
「え?! ちょ、ちょっと待ってよ!」
「じゃねー、マキちゃん」
「あ、逃げるな、こら、待てー!!」

「………だから、私の話を、聞いてよ。みんな」


129:かなふぇち - 08/11
08/05/31 00:50:24 drO9va90
どこから話がズレたのかはこの際どうでもいい。
今、私にとって深刻なのは、マキちゃんもまた私を狙っていることだ。
このままではマキちゃんにいじり倒されてしまう。
「ぬぉゎああああ!!」
「待てぇぇえええぃ!!」
裏道を利用して逃げまくった。逃げて逃げて逃げまくった。
ただ、相手は高校生でしかも運動部。マキちゃん、結構足速いんだよねぇ。
「つーかまーえた♪」
だから、遂に捕まってしまった。ヨーカ堂から市民体育館の裏口へ抜けようとした時だった。
腕をがっちり握られているので逃げられない。
「もう、カナちゃんったら。大丈夫だって。お姉さんが話を聞いてあげるって言ってんでしょ?」
マキちゃん、顔は笑ってるけど、目が恐いよ。目が。
「さーて、どうやって遊ぼうっかなぁ。ふーん、あれ? カナちゃんの方が少し大きくない?」
ふと、私の胸元にオヤジ目線がグサリと突き刺さる。結構太いぞ。
その目線を送ったのは、完全オヤジモードに切り替わったマキちゃんだった。
正月に高級ジュースで一番ぶっ壊れた速見先輩の事を思い出す。
あの時は朝まで『あれこれ』されちゃったからなぁ。全身痛くて大変だったんだよなぁ。
「なぁーにブツブツ言ってるの? ちょっと触らせなさいよ」
そう言うや否や、マキちゃんがいきなり私に飛びかかってきた。
「ぬぉあ?!」
ぷちゅ
マキちゃんと初めてのキス。その感触は思ったよりも柔らかい。
でも、チアキの方がもっと柔らかい様な気がする。
あ、チアキの感触が分かるのは、私が毎日キスを迫られているからだ。
多分、この後私が帰れば、いきなり私にダイヴしてくるに違いない。
「あ、いっけない。私、こんな所でキスしちゃった!」
周りに人が居なくて良かったよ。ホントに。
「こういう事は『ちゃんとした場所』でやらないとね♪」
「そーゆー問題かよ!!」
思わずツッコミを入れる。
「じゃあ、決まりだね。今から行こう!!」
「って何処にだよ!!」
「決まってんじゃん。カナちゃんで堂々と遊べるト・コ・ロ」
はい、嫌な予感が的中しました。やはりここでも逃げるしかない。

「あ、しまった。ハルカのお使いがまだあったんだ」
「えぇ? もう終わったんじゃないの? ちょっとだけだから付き合ってよ~」
猫の様に私にすがりついても無駄だ。あと、猫はアツコのポジションだよ。
しつこく迫ってくるマキちゃんを無理矢理突き放して、
私は「ごめんね」と一言謝ってまたまた猛ダッシュでその場を離れた。


130:かなふぇち - 09/11
08/05/31 00:50:58 drO9va90
「はぁ、はぁ、はぁ。もう、大丈夫、だよ……な」
今日は一体何キロ走ったんだろう。
チアキに冗談でキスしようとして追いかけ回した時の百倍くらいは走ったんじゃなかろうか。
固いアスファルトの上を薄っぺらのスニーカで走り回ったので、そろそろ足が痛くなってきた。

「よし、あと少しだ」
コクイチ(国道一号線)まで遠回りして、我が家を目指す。
この界隈は知っている奴が居ないので、狙われる心配も無い。
流石に私もヘトヘトなので、次に誰かに狙われたら今度こそエラい目に遭いそうだ。

「やぁ、南!!」
「あれ? 藤岡じゃん」
「どうしたの? 珍しいね。南がここに居るなんて」
すっかり忘れてた。藤岡はこの界隈に住んでいて、そこから学区外通学しているんだった。
でも、今のところ藤岡は『正常』なので、安心して話をする事が出来る。
「ははは、そりゃ災難だったね」
「笑い事じゃないよ。こっちは街中走り回ってたんだから!」
「クラスでも大変だからね」
「そうなんだよ。リコまで最近絡んでくるからね。別の意味で。
 一緒に遊ぶんならあたしゃ一向に構わないんだけど」
「で、これからどうするの?」
「外は危険過ぎるから、今日と明日の休日は家でゆっくりしてるよ。
 まぁ、チアキも凄いことになっちゃったんだけどねぇ」
多分、おかしくなっちゃった人の中で今一番マトモなのは、チアキくらいしかいない。
「いいじゃないか。みんなに愛されてる証拠だよ」
「『愛』の形がだいぶ違うと思うぞ。お前、何とかしろ」
「えぇ?! おれが?」
「男だろ。そうだ。今から家に来い。そしてチアキの相手をしてくれ。
 その間に私はとっておきのプリンを食べるから」
我ながら良い作戦だと思う。
藤岡には悪いけど、夕方までチアキの相手をしてくれれば、私の負担はぐぐっと減る。
藤岡はしばらく考えて、そして、私にこう答えた。
「うん、いいよ。チアキちゃん、待ってるんでしょ?」
「まぁ、そんなトコロだ」
何だか妙に嬉しそうな藤岡。何で私を見てニヤニヤしてんだ。お前の給食、食っちまうぞ。


131:かなふぇち - 10/11
08/05/31 00:51:32 drO9va90
私が藤岡と話しながら家に向かっていると、今度はトウマに出会った。
途端、私の頭の中で赤ランプが点滅し、けたたましい警告音が鳴り響く。
つまり、非常事態発生なワケだ。
「お、カナと藤岡じゃん。そんな所で何してんだよ」
トウマをじろりと睨んで警戒する。
「な、なんだよ。オレ、何かしたか?」
「どうしたの? 南。トウマが何かしたのか?」
ちなみに向こうも『南』だから、私の事は『カナちゃん』と呼びなさい。
この際『カナ』でも許すけど……ってそんな場合じゃない。
「それはそうと、カナ、今からお前ん家行くけど、構わないよな?」
いつもは大歓迎だけど、今日は嫌な予感がするので心を鬼にして拒否権を行使する。
「謹んでお断り申し上げます」
「何でだよ! 別にいいじゃないか!」
「今日だけは無理だ。悪いなトウマ。私は今、お前を家に上げる気は皆目無いのだよ」
私だって悪気は無い。ただ、今の私のカラダは非常事態宣言を絶賛発令中なんだよ。
「ていうか、だ。お前が『正常』だとしても、藤岡とお前が一緒に居ると、色々とややこしいんだよ」
ちょっと言い方がキツかったかも知れない。トウマは突然怒り出したものの、すぐに表情を変えた。
隣に藤岡が居たせいではない。このチョー怪しい『笑顔』は…………。
「訳分かんねぇ奴だな。よーし、こうしてやるっ」
そう言って、トウマは私にいきなり飛びついてきた。
「ひょわぁぁぁぁぁああああああ!!!! 藤岡っ!! 助けろー!!」
住宅街の路地で私の上に馬乗りになったトウマは、
いきなり私のTシャツの中に両手を突っ込んで私の胸を揉み始めた。
「や、や、やめろー! そこ、弱いんだよ………ひゃぁ」
「へぇ、カナの弱点は『ここ』なんだ。カナもやっぱ女なんだな」
しまった。自分で墓穴を掘っちまった。てか、お前も女だろ。一応。
「よし、もっといじくりまわしてやる」
「うわぁあああ、ふ、ふ、藤岡ぁ!」
「やめるんだ、トウマ!!」
「うるさい、今忙しいんだよ!!」
トウマは私の乳を揉みながら、器用に右脚だけ上げて藤岡のスネ目掛けて蹴りを入れた。
ヒトの急所たる弁慶の打ち所。藤岡はモロにヒットしてそこでコロコロと転がりながら藻掻き苦しむ。
見るからに痛そう。
そして、私から味方が居なくなってしまった。万事休す。もはや逃げ場は無い。


132:かなふぇち - 11a/11
08/05/31 00:53:46 drO9va90
結局トウマに三十分ほどいじくり倒された私は、心身共にボロボロのまま帰宅した。
「ただいまぁ~」
まだ昼の一時前だけど、それまでの時間がものすごく長く感じた。
ハルカから頼まれたモノは何とか死守したが、何度かつぶれかけたので少し心配だ。
「おかえり、カナ。凄い汗掻いてるわ。シャワー浴びちゃいなさい」
「うん、そうする」
私はとぼとぼと自分の部屋に向かい、着替えを持って風呂場へ向かう。


いやぁね、この後でとんでもない目に遭うとは予想もしていなかったよ。


「お前ら、そこで何やってるんだ?」
服を脱いで風呂場の扉を開けると、そこは異様な熱気に包まれていた。
そこに居たのは……、

「おかえり~、カナちゃん☆」と言ってアヒルちゃんで遊ぶ内田、
「また逢ったね、カナちゃん♪」と、表向きは可愛く笑う吉野、
「カナ、何でさっき逃げちゃったの?」と、何故か鏡に向かって話しかけるケイコ、
「そうよ、せっかくカナで遊ぼうと思ったのに」と、何故かケイコにすがりついているリコ、
「今度こそお姉さんが乙女の悩みを聞いてあげるよ!!」と、妙に元気なマキちゃん。
「よし、さっきの続きをやるぞ」と、どうやったか分からんが私よりも先に家に居たトウマ、

そして……、
「遅いぞ、バカカナ。私をあまり退屈させるなよ」
不機嫌オーラ全開のチアキがそこに居た。

そこに居る『全員』が私に凄まじい視線を送り、気持ち悪いくらいに満面の笑みで私を出迎えてくれた。
ていうか、風呂場の人口密度が高すぎて、換気扇全開なのに息苦しい。

がちゃり。

チアキが扉の鍵を閉めて、そこに立った。つまり、私の逃げ道は断たれてしまった。
「さーて」「カナちゃんを」「どうやって」「いじろうっかな?」
待て待て。お前ら、本当に正気か?
「何を言っている。私らは正気に決まってるだろうが。これは私らの愛情表現だ。
 バカはバカらしく、私達の『愛』を有り難く受け取れ。このバカ野郎」
「お前が一番おかしいよ!! チアキ」
「カナ~」「ほらほら」「まずは背中から~」「流してあげる」
ひょぇぇぇええええええ~~~~~~~!!!!!
「そ、そそそそそそそそんな、だ、大丈夫だって、わ、私一人でやるから、い、いいって」
「あらあら」「遠慮なんてしなくていいよ」「そうだよ」「はい、ばっしゃーん」
六人から一度に大量のお湯をぶっかけられた。
「はーい、マッサージしましょうね~」
って、またお前ら揉む気かよ!!
マキとケイコとリコが、交代交代で私の胸を揉み始める。やめろ、そこは弱いんだよっ。
「あ、だ…………だめ、………そ、そこ……あ、………んっ」
「やだー」「カナちゃんのエッチ」「こっちもやったら喜ぶんじゃない」「さんせーい」
内田と吉野が興味深そうに私の局部を見て、そして、そっと腕を伸ばす。
「い、いやいや、私は大反対だッ!!」
「頭はガキのくせに、こんなに生やしやがって」
そりゃ中学生だもん。生えるもんは生えるさっ
「どれ、本当に『大人』になったか確かめてやろう」
「ば、ばかっ、チアキ、やめ………あ、………いや………その…………」

アアアアアァァッッッーーーーーーーーーー!!!!!!!!!


133:かなふぇち - 11b/11
08/05/31 00:55:40 drO9va90
沼津市内の閑静な住宅街。
真っ昼間に壮絶な断末魔の叫びが、とあるマンションの風呂場の窓から鳴り響いた。
翌日、この界隈で変な噂が流れてしまったのは言うまでもない。

***

「ハルカぁ、もういいだろ?」
「何言ってるのよ。まだもうちょっとだけ。ね?」
「ね? じゃねーでしょ。『こういうこと』はチアキでいいじゃんかよ」
「チアキにはまだ早いでしょ? ほら、こんなに出ちゃってるわ」
「は、恥ずかしい台詞禁止っ」
「さ、もっと気持ちよくなりましょ? 後がつかえてるわ」
「え、い、いや、ま、待って、そ、その………アッーー!!」



こんな状態が一体いつまで続くのやら。考えれば考える程、気が重くなる。
やがて私は、ハルカに一発カマされて、ベッドの上で果てた。


*********

以上です。いや、もはや異常ですなorz

我ながらトンデモない黒歴史を作ってしまったと深く反省している。
ちょっと「経験値上昇中☆」のピアノアレンジしてくる。

134:名無しさん@ピンキー
08/05/31 01:12:13 IBP3D01N
はうぁっ!早速週末一番手のSSが!

よし、これはGJを8個進呈させてもらおう。
根気のない自分が、10レス以上のSSを久しぶりに一気読みしたよバカ野郎!

お前の給食、食っちまうぞ。 とか、所々でカナの言う捨て台詞が面白かったw
いったいカナの身に何が起きたのか……

乙GJです!

135:名無しさん@ピンキー
08/05/31 01:12:53 KyHlZ+Ly
【女子高生コンクリート詰め事件の内容】
◆アルバイト帰りの女子高生を誘拐しての不良仲間4人で輪姦
◆不良仲間の家に監禁し暴走族仲間十数人で輪姦、左記を知る関係者は100人に及ぶ
◆陰毛を剃り、陰部にマッチの軸木を挿入して火をつける。
◆全裸にしてディスコの曲に合わせて踊らせ、自慰行為を強要。
◆ゴキブリを食べさせる。
◆性器や肛門に鉄棒、ビンなどを挿入。
◆性器や肛門に入れたビンに釘を打ち肛門内、性器内で割った。
◆両鼓膜が激しく傷ついており、最後のほうはほとんど音が聞こえていなかった。
◆小指の生爪を剥がす。
◆殴打された顔面が腫れ上がり変形したのを見て「でけえ顔になった」と笑う。
◆度重なる暴行に耐えかねて、「もう殺して」と哀願することもあった。
◆顔面に蝋を垂らして顔一面を蝋で覆いつくし、両眼瞼に火のついたままの短くなった蝋燭を立てる。
◆衰弱して自力で階下の便所へ行くこともできず飲料パックにした尿をストローで飲ませる。
◆鼻口部から出血し、崩れた火傷の傷から血膿が出、室内に飛び散るなど凄惨な状況となった。
◆性器と肛門は完全に破壊され、原型をとどめておらず繋がってしまっていた。
◆素手では、血で手が汚れると考え、ビニール袋で拳を覆い、腹部、肩などを力まかせに数十回強打。
◆1.74kgのキックボクシング練習器で、ゴルフスイングの要領で力まかせに多数回殴打。
◆ダンベルを1メートル以上の高さから腹部に向けて落とす。
◆揮発性の高いジッポオイルなどを太腿部等に注ぎ、ライターで火を点ける。
◆あまりの恐怖に脳が縮小していた。
◆最初は手で火を消そうとするしぐさをしたものの、 やがて、ほとんど反応を示すこともなくなり、ぐったりとして横臥したままになった。
◆死んだのでコンクリート詰めにして放置。
◆遺体の乳房には数本の裁縫針が入っていた。
◆腸壁にも傷があった。
◆固まった血で鼻が詰まり、口呼吸しかできなかった。
◆歯茎にまともに付いている歯は一本もなかった。
◆あまりのストレスに生前頭髪が抜け落ちていた。


136:名無しさん@ピンキー
08/05/31 01:58:46 kyvnPOSr
あんまり投下待ちをしつこく言われると、返って投下しづらくなるので、ほどほどにして欲しい。

137:名無しさん@ピンキー
08/05/31 02:15:05 cXYfKSno
>>169
GJ!
カナは惚れられ薬を飲んだんですね。分かります。

保坂が感染していなかったのが、良かった様な残念な様なwww

138:名無しさん@ピンキー
08/05/31 07:21:11 Cr3CCepE
ちょっと催促されたからって気悪くするような書き手ならこのスレに不要
そんな奴は二度と投下しなくてもいいよ。誰も困らないから

139:名無しさん@ピンキー
08/05/31 09:31:23 LCjC2teU
>>172
それだけみんなSSを期待してるって事だ
勘弁してくれ

あと>>174はスルーな

140:名無しさん@ピンキー
08/05/31 10:42:27 AztmJbuP
>>169
GJ。タイトルがいいなw
てゆーか、某幸運星アニメの「こな☆ふぇち」のアレンジじゃまいか?w

141:名無しさん@ピンキー
08/05/31 11:47:52 iPcplKDC
雨雲さん×チアキ希望

142:名無しさん@ピンキー
08/05/31 12:59:39 KyHlZ+Ly
>>174
同意
それとこのスレは頭のイかれた奴がVIP並に多い

143:名無しさん@ピンキー
08/05/31 13:59:42 Ix+0M+68
>>178
さっさと死ねキチガイ

144:名無しさん@ピンキー
08/05/31 14:16:25 KyHlZ+Ly
>>179
暴言吐くとか低脳だな
まともにレスも付けられんのかこのスレw

145:名無しさん@ピンキー
08/05/31 14:31:39 AAg/9aog
>>180
お前が言うなよw

つーか、投下待ちの身分の割には偉そうな奴が多いな

146:名無しさん@ピンキー
08/05/31 15:43:00 Svqkr78d
>>181
違うんだよ、今日は何曜日だ? そう、土曜日だ
要するに・・・・・ゆとりがイパーイ
>>174
>>180
がいい例え

147:名無しさん@ピンキー
08/05/31 16:38:25 Cr3CCepE
>>172
こういう仕切りたがり屋をスルーで俺をゆとり呼ばわり。俺はそんなにおかしな事言ってるか?

148:名無しさん@ピンキー
08/05/31 17:46:40 IBP3D01N
>>177
雨雲さんって新キャラかと思ったら……ww

149:名無しさん@ピンキー
08/05/31 18:18:09 KyHlZ+Ly
俺もゆとりですかそうですか
暴言吐いてるやつはスルーかいな
レッテル貼りたがる奴ほどゆとりに見える

150:名無しさん@ピンキー
08/05/31 18:30:13 LCjC2teU
今思ったんだが速水センパイを使ったSSって今の所無いのか?

151:名無しさん@ピンキー
08/05/31 18:49:10 IBP3D01N
>>186
1スレ目に一つあると思ふよ。レッツ保管庫だ!
でも確かに出番は少ない
速水先輩って掴みどころが無いからSSに使うのも難しいのかな?

152:名無しさん@ピンキー
08/05/31 18:50:15 423QcpXG
>>186
前スレに保坂×速水の秀逸なSSがあった気がする

153:名無しさん@ピンキー
08/05/31 18:51:00 423QcpXG
リロードしてなかった…スマソorz

154:名無しさん@ピンキー
08/05/31 19:41:35 Ix+0M+68
いいから早く死ねよキチガイw
お前が暴言吐くゆとりであることは分かったからw

155:名無しさん@ピンキー
08/05/31 19:43:50 Svqkr78d
>>190のマイブームは「死ね、キチガイ」お前もゆとりと変わらんぞ

156:名無しさん@ピンキー
08/05/31 22:38:56 KyHlZ+Ly
179 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/31(土) 13:59:42 ID:Ix+0M+68
>>178
さっさと死ねキチガイ

190 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/31(土) 19:41:35 ID:Ix+0M+68
いいから早く死ねよキチガイw
お前が暴言吐くゆとりであることは分かったからw

どうみてもこいつキチガイだろ

157:名無しさん@ピンキー
08/05/31 23:06:34 Ix+0M+68
>>192
分かったからさっさと死ねって池沼。
お前がキチガイってことは皆知ってる。自慢しなくていいW

158:名無しさん@ピンキー
08/05/31 23:09:50 IBP3D01N
自演乙

159:名無しさん@ピンキー
08/05/31 23:27:44 KyHlZ+Ly
NGですっきり

160:名無しさん@ピンキー
08/05/31 23:43:53 UAAhKB/h
お前のことだよ。いいから失せろ。バカ野郎。

171 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:12:53 ID:KyHlZ+Ly
【女子高生コンクリート詰め事件の内容】

178 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 12:59:39 ID:KyHlZ+Ly
それとこのスレは頭のイかれた奴がVIP並に多い

180 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 14:16:25 ID:KyHlZ+Ly
>>179
暴言吐くとか低脳だな

185 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:18:09 ID:KyHlZ+Ly
俺もゆとりですかそうですか

192 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:38:56 ID:KyHlZ+Ly

195 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:27:44 ID:KyHlZ+Ly
NGですっきり

161:名無しさん@ピンキー
08/05/31 23:47:06 KyHlZ+Ly
はいはい
抽出厨乙

162:名無しさん@ピンキー
08/05/31 23:59:15 dLLnbX2E
嵐の上に粘着厨のくせに、なんとか猛々しいとはこのことだな。

163:名無しさん@ピンキー
08/06/01 00:04:40 yrrHPe3D


164:名無しさん@ピンキー
08/06/01 00:22:50 C3jx+wxZ
チアキとトウマの関係いいなぁ
トウマが男だったら絶対あの二人は付き合ってるだろうね

165:久留里
08/06/01 00:43:30 LSF4pu8/
沼津市民化に続いて、今度はみなみけを茅ケ崎市民にしてみた。
***

「カナ、ちょっと『たまや』までお使い行ってきて」
「よーし、行くぞチアキ」
「おう、行くぞ、バカ野郎」
「ハルカー、チアキが人参スティック食べたいって」
「いいから早く行ってらっしゃい」
「はーい」

マンションを飛び出した二人は、自転車で地元のスーパー『たまや』へと向かう。
茅ケ崎という町は道が狭いので、多くの人は自転車を使う。
朝の通勤・通学風景は、まるで社会科の資料集に載っている『北京の通勤風景』そのものだ。
「しっかし狭い道だよな。平塚や藤沢が羨ましいよ」
「贅沢言うなよ。バスが通れるだけマシだろ」
茅ケ崎にとって、バスが通ればそこは『広い道』である。
たとえ、そこがすれ違い不可能な隘路だとしても。
勿論、幹線道路はちゃんとあるし、国道もある。
ほどなくして二人はたまやに到着した。
色違いのアメリカ製ビーチクルーザが駐輪場に肩を並べる。

「えっと、これと、これと、これと………これだな」
「おい、買ってにお菓子も追加するな、バカ野郎」
「えー、そろそろストックも尽きることだし、ついでに買っちまおうぜ」
「だからやめとけって」
「くそ……、また今度にするか」
「後は……『アレ』だな」
「うん、『アレ』だね」
「今日はあるかな?」
「今日はあるといいね」

「お、あるじゃないか。運が良いな」
「よし、一番良いやつを選ぶんだ。早くしないと他の人に取られるぞ」
「よーし、じゃあ、これ」
「バカ、こっちの方が良いだろ」
「じゃあ、こっちだ」
「いや、こっちだ」
「なら両方入れちまえ」
「交渉成立だな。ほら、さっさと籠に入れろ」

「ただいま~」
「おかえり、『アレ』、売ってた」
「おう、売ってたぞ。今朝はちゃんと獲れたみたいだな」
「良かった。準備出来てるから早く用意しましょ」

いつもよりちょっと多めにご飯を盛り、その上に好みの野菜とうずらの卵、
そして主役の『アレ』を入れる。
「それじゃあ、頂きましょうか」
「おう」
「いただきます」「「いっただっきまーす!!」

茅ケ崎と言えば生シラス丼。生シラス自体が湘南以外では食べられないので、
お越しの際は一度ご賞味あれ。

***
自分の住んでる街だとローカルネタが多くなりそうだな……。
いっそのこと「ご当地みなみけ」でもやらかすか。

166:名無しさん@ピンキー
08/06/01 00:50:20 1qoa7Yjp
>>201
なぜかご当地キティみたいなおみやげストラップを想像してしまった

167:名無しさん@ピンキー
08/06/01 00:50:53 yrrHPe3D
はいはいワロスワロス

168:名無しさん@ピンキー
08/06/01 00:57:37 fvqUuOoj
本日のNGワード ID:yrrHPe3D

169:名無しさん@ピンキー
08/06/01 01:08:55 MvFSumnW
今凄い開き直りを見た

170:名無しさん@ピンキー
08/06/01 01:50:35 yrrHPe3D
>>204
ゆとり乙www専ブラ入れてないお前には分からんよなwww
ぶはwwwwww糞スレに糞SSワロスwwwwも
こういう奴らが監禁殺害とかするんだろうなww
犯罪者どもm9(^▽^)プギャプギャプギャー

171:名無しさん@ピンキー
08/06/01 02:06:21 lliEMF9u
かまうな

172:名無しさん@ピンキー
08/06/01 02:48:04 yrrHPe3D
>>207
言っとくけど俺をあまりナメないほうがいいよ
vipでコテハンやってるしこのスレ潰すくらいの影響力は持ってるから
くだらないことで刺激して後悔しないようにね

173:名無しさん@ピンキー
08/06/01 03:20:11 ZfNUfpDp
>>201
うはw大阪府民の俺涙目ww
シラスって寿司屋にある透明のちっこい魚だっけ?

174:名無しさん@ピンキー
08/06/01 03:43:35 yrrHPe3D
>>1-1000




















































m9(^▽^)プギャプギャプギャー







175:名無しさん@ピンキー
08/06/01 03:51:19 BbIFXZOZ
>>209
よう俺w
シラスは確かそんなんで合ってると思う

しかし「茅ヶ崎」やら「湘南」やら聞くと、どうしても最近活動休止した某バンドを思い出すのは‥‥俺だけ?

176:名無しさん@ピンキー
08/06/01 04:03:48 ZfNUfpDp
大阪府民は府民らしく、みなみけ関西弁バージョンを書けばいいんですね
カナとかは結構似合う気がするんだ


177:名無しさん@ピンキー
08/06/01 04:14:21 yrrHPe3D
お前らm9(^▽^)プギャプギャプギャー


























































死ね

178:名無しさん@ピンキー
08/06/01 05:10:22 Hiae2On7
兵庫県民な私ですが、宝塚か神戸で書くのは難しそう…

かなふぇちGJです

179:名無しさん@ピンキー
08/06/01 07:26:01 yrrHPe3D
aaaa

180:名無しさん@ピンキー
08/06/01 15:38:41 T5z2hg3K
 三           三三
      /;:"ゝ  三三  f;:二iュ  何でこんなになるまで放って置いたんだ
三   _ゞ::.ニ!    ,..'´ ̄`ヽノン
    /.;: .:}^(     <;:::::i:::::::.::: :}:}  三三
  〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
  ,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ←ID:yrrHPe3D
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
  };;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll


181:名無しさん@ピンキー
08/06/01 17:04:43 6/bhPoU4
お前ら静かにしろよ

182:名無しさん@ピンキー
08/06/01 17:49:59 1qoa7Yjp
速水×保坂とか期待してる俺は異端なんだろうか

183:名無しさん@ピンキー
08/06/01 19:19:36 gq5IHigR
>>218
俺もいるぜ!

184:名無しさん@ピンキー
08/06/01 19:25:41 ZfNUfpDp
保坂の扱いにくさは異常ww

185:名無しさん@ピンキー
08/06/01 22:04:10 SiD97qUo
それでも過去にやってのけた偉人もいるんだぜ?

186:名無しさん@ピンキー
08/06/02 00:41:14 hTPLlzwS
>>221
私の記憶が確かなら
保坂×内田(非エロ)しか思いだせない。

187:名無しさん@ピンキー
08/06/02 01:01:28 lCn+eUJV
最近あったじゃん。
あれは面白かったよ。

188:名無しさん@ピンキー
08/06/02 01:10:28 LGfVPkZ1
保管庫見て速水とマキとアツコは発見したけど
他に保坂物のSSってある?

189:名無しさん@ピンキー
08/06/02 06:41:14 kHaPlzqC
前スレにもあるぜ? 良かったら、探してみろ

190:名無しさん@ピンキー
08/06/02 07:40:11 5VTLalQb
>>212
> 大阪府民は府民らしく、みなみけ関西弁バージョンを書けばいいんですね
関西弁って響きが汚くて下品だから大嫌い。
それだけはみなみけのイメージが壊れるから勘弁して欲しい。



191:名無しさん@ピンキー
08/06/02 08:14:45 7bXGRyJe
ご当地ネタの時点で完全にイメージは崩壊してるけどな
何なんだこの流れは

192:名無しさん@ピンキー
08/06/02 12:42:37 GyHIYbfB
速水×藤岡希望

てか速水さんが年下をいぢめるSSが読みたいです先生

193:名無しさん@ピンキー
08/06/02 13:46:10 K7yy+TV1
藤岡をからかってたらいつの間にか押し倒されちゃうマキの妄想ならしたけど

194:名無しさん@ピンキー
08/06/02 14:21:28 lUa5dMfn
>>226
少なくともこのスレの中で2人は関西弁使ってるわけだし、そういう物言いはどうかと
方言なんてのは、その土地の文化の一つなわけだし‥‥

関西弁は嫌いじゃないが、確かにみなみけには合わないかも

195:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/06/02 14:56:33 IcAem+/I
>>228 速水×藤岡

今日も南家では、家へ招いた藤岡を交え平穏な日常を送っていた。
そう……彼女が現れるまでは――

「お~い、ハルカちゃーん♪ 遊びに来たよー」
インターフォンも鳴らさずに玄関を開けた彼女の正体、それは頬を赤く染めた速水だった。
「あれ? 速水先輩? どうしたんですか?」
「だ・か・ら! 遊びに来たんだってば♪ はい、これお土産ね」

ハルカにお土産と言って外国の高級ジュースを渡し、勝手に家の中へ入って行く速水。
カナとチアキに熱い抱擁で挨拶を済ませると、視線は自然と藤岡へ向けられた。
「あれ? 見ない子が居るわねぇ……カナちゃんの彼氏?」
「そ……そんなんじゃないです!!」
カナよりも藤岡よりも、真っ先に否定したのは千秋だった。

それを聞いた速水は藤岡へ歩み寄ると、細めていた目を開いて藤岡の顔を覗き込む。
「へぇ~、良く見ると可愛いし……イケメンじゃない♪ ……キミ、名前は?」
「ふ……藤岡ですけど……あの、この匂い……もしかしてお酒――」
「アハハッ、なぁ~に言ってんの! 私は高校生、飲酒なんてするわけ無いでしょ?」
速水は笑いながら藤岡の隣に座り、藤岡の頭をグシグシと乱暴に撫でまわした。

「ふぅ~ん。藤岡が可愛くてイケメンねぇ……私には理解できないよ」
カナは速水の言った事に納得できない様子でそう言い残し、御土産をチェックするためにキッチンへ向うと、
藤岡は明らかに落胆の色を見せて引き攣った顔で笑い、
それを見た速水はある事に気づき、藤岡へ耳打ちをする。
「キミ、カナちゃんの事好きなんでしょ?」

ビクッと体を反応させ振り向く藤岡。それを見た速水はニヤッと悪い笑みを浮かべ、
「カナちゃ~ん、ちょーっとお話があるんだけど~♪」
と、カナに声をかけた。
「なんだ? よんだかー?」
キッチンからヒョッコリと顔を出すカナを速水は手招きして呼びよせ、
そのまま藤岡の目の前でカナの服の中に手を入れ、胸を両手で揉み始めた。

「ちょ……ッ、速水?! なんのつもりだよ! おい、こら……離せ~!」
「まぁまぁ、良いではないか良いではないか……ってね♪」
「あぁん♪ お止めになって、お代官様~……じゃなくて、ホントに止めろ! まったく!」
速水の手を振り切ると、カナは衣服の乱れを直しキッチンへ戻ってしまった。
一方の速水はと言うと、さっきまで胸を掴んでいた手を藤岡に見せ、再びニヤッと頬笑みかける。

「えーっと……藤山くんだっけ?」
「藤岡です! ……なんですかその笑顔は?」
「そうそう! 藤岡君、私と握手しようか。初めての出会いを祝して……このカナちゃんの胸を揉んだ手で握手を……」

それは悪魔の囁き。そんな事をすれば、弱みに付け込まれて一生速水の言いなりは必至。
初対面の藤岡にも何となく分かっていた。なのに……
別にやましい気持ちがあった訳じゃない。ただそれは男子中学生として必然の行為。
藤岡は無意識に手を伸ばし、速水の温かい手を握り……そして交わしてしまう。悪魔との契約を。

196:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/06/02 14:57:05 IcAem+/I
「うわっ、なに手つないでんだ? 気持ち悪いなぁ……」
部屋に戻ったカナが二人を見てそう言うと、速水は早速カナに状況説明を始めた。
「あのねぇ、彼がカナちゃんの胸を揉んだ私の手と握――」
「わああぁぁぁ――!! わ―! わ――!」

速水の会話を遮る様に大声を上げる藤岡。
「ど、どうした? なんだなんだ?」
「あっ、いや……何でも無いから! うん」
「? 変な奴だなぁ……ますます気持ち悪いよ」
そう言いながらも何も気づいていない様子で自分の席に座るカナを見て、
藤岡はホッとため息をつき、速水に耳打ちをする。

「どういうつもりですか?!」
「う~ん……本当の事を言おうとしただけなんだけど?」
自分に落ち度がある為、藤岡が強く言い返せないでいると、今度は速水が藤岡へ耳打ちをする。
「黙ってて欲しいの?」
「そりゃそうですよ……お願いします……」

完全に下手に出た藤岡は、もはや速水の言いなり。
「それじゃあお姉さんの言う事、ちゃんと聞けるわよね……何でも♪」
「言う事……って、なんですか?」
「良いから良いから♪ ちょーっと気持ち良い事するだけ♪」

そう言うと、速水は藤岡の手を掴んで立ち上がり、
「ちょっと彼借りて行くから!」
と言って藤岡を南家から連れだした。

「あの、家から出て何をするんですか?」
「何って……例えば、こぉーんな事とか? ……んっ――」

藤岡の鼻を摘み、口が開いた所へ舌をねじ込む速水。
アルコールの匂いが混じった唾液を藤岡の口内へ注いでいく……
そして濃厚なキスが終わると、突然の事に藤岡は顔を真っ赤にして硬直してしまっていた。

「フフッ……唾液に混じったお酒で酔っちゃった? それとも……私のキスに酔った?」
依然として何も言わずに固まったままの藤岡。
速水はその手を掴んで玄関から帰りのエレベーターへと向かう。



「藤岡君、二人でもっと良い所へ行こう……ZE!!!!!」




――了

197:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/06/02 14:59:12 IcAem+/I
そのまま藤岡は速水先輩にお持ち帰りされました。

198:名無しさん@ピンキー
08/06/02 16:12:13 GyHIYbfB
>>233
わぁぁぁぁぁぁ!?GJ!GJ!GJ!
先生、これだけでも充分満足ですが本番も欲しいですッ!

199:名無しさん@ピンキー
08/06/02 16:32:37 G3HAmsOo
>>233


あ な た は 神 か ?



200:名無しさん@ピンキー
08/06/02 16:43:58 GdiSTBtQ
今、俺は、神を垣間見た

気がする
ニヤニヤが止まりませぬ

201:名無しさん@ピンキー
08/06/02 17:14:20 kHaPlzqC
>>233
それをやってのけるとは…。 流石だw

202:名無しさん@ピンキー
08/06/02 20:32:39 znTt8iQl
この野郎氏、GJ!
ほぼ面会したことさえないような人たちでSSを書いてのけるなんて・・・
これはもう結婚してください!


さて、そろそろふじかなが読みたくなってきた
藤岡×内田とかも読みたいな

203:名無しさん@ピンキー
08/06/02 21:36:01 onSB78JZ
234 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 16:12:13 ID:GyHIYbfB
>>233
わぁぁぁぁぁぁ!?GJ!GJ!GJ!

235 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/06/02(月) 16:32:37 ID:G3HAmsOo
>>233


あ な た は 神 か ?


236 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 16:43:58 ID:GdiSTBtQ
今、俺は、神を垣間見た

238 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 20:32:39 ID:znTt8iQl
これはもう結婚してください!


これって俗に言う基地外?

204:名無しさん@ピンキー
08/06/02 21:59:06 onSB78JZ
あ、俺荒らしじゃないから
単純にこれは「言いすぎ」だろって思っただけで
このスレ自体は嫌いじゃない
一部の信者っぽいのが不快なだけ

205:名無しさん@ピンキー
08/06/02 22:05:14 lNMRvEXX
スルー

206:名無しさん@ピンキー
08/06/02 22:07:23 uYJv2DrF
>>231
激しくGJ!!
本番は……ああ、アナタは寸止め攻撃が得意でしたね。
(もっとやって下さい、頼んます)

***

>>212,226,230
大阪と京都の人に「関西弁」というと双方に怒られるぞ(特に京都の人に)
あと、ATOKの設定を「話し言葉関西」にしている漏れにも。

それはさておき、急にお好み焼きが食べたくなったので、
原作1話を大阪風にしてみようと思って書き始めた。

………やっぱりこのスレに居てるネイティブの人に書いて貰おう。
上方語云々以前に、大阪の一般家庭のノリが、湘南人の漏れにはいまいち分からん。

***

さて、このスレを台無しにしてくれる役一名をただNG登録にするのもおもろないので、
ネタにしてやるか。上手く出来るかな? かな?

207:名無しさん@ピンキー
08/06/02 22:11:20 LGfVPkZ1
男は黙ってスルー!

208:名無しさん@ピンキー
08/06/02 22:14:53 onSB78JZ
俺荒らし?
何を根拠に荒らし扱いするのか教えてくんね?
自分の嫌いなレスが付くとスルー宣言とか沸いてるな

209:名無しさん@ピンキー
08/06/02 22:23:32 onSB78JZ
なんだよ腐ったな
未成年はこの板きちゃいけないこと知ってる?


210:名無しさん@ピンキー
08/06/02 22:31:29 GyHIYbfB
>>242
あまり関係ないけど今日同僚からビリケン饅頭貰ったの思い出した


自分で速水×藤岡希望と言っておいてアレだけど、藤岡ってよく使われるな
バンブースレのユージみたいに使い勝手がいいのかね



藤岡大好きだから別にいいけどな!

211:名無しさん@ピンキー
08/06/02 22:43:00 uYJv2DrF
>>245
個人的には「『精 神 年 齢』21歳未満もご退場願います」なんだがな。


千秋「いいから放っておけ。バカが移るだけだ」
夏奈「おお、チアキが私以外にバカと言っている」
千秋「お前みたいなバカは弄れば弄るほど面白いがな。
 奴はただ腹が立つだけだ。こうしているだけでも時間が勿体ない。宿題をしよう」
夏奈「えぇー!! 遊ぼうよ~」
千秋「五月蠅いよ、バカ野郎」
夏奈「この炭酸の命が惜しければ、今すぐ遊び相手をしろ」
千秋「そ、それは限定品でハルカ姉さまが特別に買って下さったものだ!! 返せ!!」
夏奈「へぇ、そうなんだ~。そういや静鉄ストアでしか売ってなかったな~」
千秋「いいから返せ、バカ野郎」
夏奈「いっただっきまーす」

 くりっ、くるくるくる。

 プシャァァァアアアアア!!

夏奈「のゎぁぁあああああああ!!!!! た、炭酸が噴きだした~!!」
千秋「お前がブンブン振り回すからだ。どうしてくれる」
夏奈「責任とってこれは私が処分します。胃袋に」
千秋「飲ませろー!!」
夏奈「コップ」
千秋「お前には飲ませんと言ってるだろーが!!」
夏奈「いいからコップ!!」
千秋「ちっ…しょうがないなぁ。ほれ」

 こと。

夏奈「ほれ、飲みなよ」
千秋「ば、バカ野郎……」
 ごくっごくっごくっごくっ
夏奈「後で買いに行ってくるよ。ごめんよ」
千秋「次やったらお前のアイス、没収だからな」

212:名無しさん@ピンキー
08/06/02 23:11:35 vTuZYR7+
>>233
GJ
速水先輩がいい味だしてるね
この二人って接点ないんだな。
5巻読み直したら、藤岡とマキには接点あることに今更気づいた
>>247
乙かれw

213:名無しさん@ピンキー
08/06/02 23:15:13 uYJv2DrF
>>248
アホネタですまんw

そこで、藤岡×マキという事になる訳だ。
事の発端は南家で起きるわけだ。
そして、「マキふぇち」が思いつく訳だ。
パーフェクトな訳だ。

ちょっと黒歴史作ってくる。

214:名無しさん@ピンキー
08/06/02 23:32:12 onSB78JZ
>>247
うむ俺もだ
ここは精神年齢が低い奴が多すぎる
なんでもかんでもスルーすりゃいいってもんじゃない

え?俺のこと?シラネ

215:名無しさん@ピンキー
08/06/02 23:44:54 lNMRvEXX
スルー

216:名無しさん@ピンキー
08/06/02 23:49:07 onSB78JZ
241 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 22:05:14 ID:lNMRvEXX
スルー

251 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 23:44:54 ID:lNMRvEXX
スルー

自治厨必死だな(笑)

217:名無しさん@ピンキー
08/06/02 23:51:59 6qUbWH7w
「批判や叩きレスは全部黒吉野だと思えばおkなのでござる」の巻

218:名無しさん@ピンキー
08/06/03 00:09:27 PL3h41jY
「この野郎氏はリクがあってから書いてるのか、すでにストックがあるのかが疑問でござる」のマキ

219:名無しさん@ピンキー
08/06/03 00:10:48 DI7L1ZuU
この野郎とか数だけが売りのカスだしイラネ
黒いふじおかシリーズ書いてた人だけでいい

220:名無しさん@ピンキー
08/06/03 00:32:56 5LU/ox3b
>>242
正直他の地方からみれば京都だろうが、大阪だろうが、変なアクセントの
方言で一緒くたで充分なんだよ。お前は微妙な差異が大事なんだろうが。

というか、なんでお前は偉そうに仕切るわけ? 一番荒らしているのお前じゃ
ねえの?

221:名無しさん@ピンキー
08/06/03 00:34:06 a6AXZz+U
>>253
み な ぎ っ て き た

222:名無しさん@ピンキー
08/06/03 00:49:47 xjGeWri0
>>255
そう思うなら黙ってNGかければいいじゃん

223:名無しさん@ピンキー
08/06/03 00:56:28 DI7L1ZuU
>>258
俺専ブラじゃ無いの
この野郎とかマジ害虫だ

224:名無しさん@ピンキー
08/06/03 01:17:13 exsL/YUv
>>253
黒吉野のSSはありそうでないよね
>>34みたいに、やはり犠牲者はマコト君がお似合いなのかw

225:名無しさん@ピンキー
08/06/03 01:41:30 OhpuvLux
久々に来たら、なんか雰囲気悪くなってるな‥‥これはどういうことだ、バカ野郎

226:名無しさん@ピンキー
08/06/03 03:38:16 sjfwKGz2
すずりさん
私が思うにですね

何か嫌な事でもあったんじゃないすか?

227:名無しさん@ピンキー
08/06/03 03:42:45 LCeEGB7P
違うよ文鎮さん

単なる社会不適合者がネット弁慶しているだけだよ

228:名無しさん@ピンキー
08/06/03 03:47:01 a6AXZz+U
「マコちゃんはどうしてそんなに汗をかいてるの?」
「それは夏の太陽が俺を攻め立てるからですぅ」
「マコちゃんは中学生なのにどうして敬語なの?」
「それは俺が取るに足らない人間だからですぅ」

「じゃあ…マコちゃんはどうして女の子なのにおちんちんが付いてるの?」
「それは俺が実は男の子だからですぅ……」

229:名無しさん@ピンキー
08/06/03 06:41:57 P3y/xdrx
>>259
専ブラ導入しろよ、害虫


230:名無しさん@ピンキー
08/06/03 06:47:48 QmPTf8rq
しかし速水先輩は藤岡をお持ち帰りした後どうするのだろうか…
いやヤる事は決まってるだろうけどさ


本番中に攻守逆転したりw

231:名無しさん@ピンキー
08/06/03 14:02:42 DI7L1ZuU
>>265
お前は導入してんのかハゲ

232:名無しさん@ピンキー
08/06/03 15:15:18 V6MfsJbP
誰がハゲだコラ


233:名無しさん@ピンキー
08/06/03 15:24:00 a6AXZz+U
だ、だだだ、誰がハゲだとコラ!

234:名無しさん@ピンキー
08/06/03 15:30:36 sdaO599P
ハ……ハ、ハゲてへんわコラ

235:名無しさん@ピンキー
08/06/03 16:52:54 P3y/xdrx
>>267
してるけど

読みたい作品は読めばいいし、読みたくない作品はNGでもすればいい
何もしないで文句ばっか言うんじゃないぞ、ハゲ

236:名無しさん@ピンキー
08/06/03 17:16:45 DI7L1ZuU
>>271
黙りやがれ

この野郎も嫌いだがこの野郎の発狂信者もキモイ
どうやってNGすんのか教えろや

237:名無しさん@ピンキー
08/06/03 17:36:04 QWz5Lu/b
俺はスルースキルを持たない住人が嫌い。この場合俺もスルーできてないって事になるのかな

238:名無しさん@ピンキー
08/06/03 17:38:11 V6MfsJbP
>>272
知るかハゲ


239:名無しさん@ピンキー
08/06/03 17:43:40 QmPTf8rq
まぁ落ち着けよ

ところでハルカの友人に地味で大人しい子が一人居るよな?
もしさ、その子が藤岡を襲ったりしたら…










240:名無しさん@ピンキー
08/06/03 18:10:59 KSmNuHiJ
>>272
        ,.-─ ─-、─-、
      , イ)ィ -─ ─- 、ミヽ
      ノ /,.-‐'"´ `ヾj ii /  Λ
    ,イ// ^ヽj(二フ'"´ ̄`ヾ、ノイ{
   ノ/,/ミ三ニヲ´        ゙、ノi!
  {V /ミ三二,イ , -─        Yソ
  レ'/三二彡イ  .:ィこラ   ;:こラ  j{
  V;;;::. ;ヲヾ!V    ー '′ i ー ' ソ
   Vニミ( 入 、      r  j  ,′
   ヾミ、`ゝ  ` ー--‐'ゞニ<‐-イ
     ヽ ヽ     -''ニニ‐  /
        |  `、     ⌒  ,/
       |    > ---- r‐'´
      ヽ_         |
         ヽ _ _ 」

     ググレカス [ gugurecus ]
   (西暦一世紀前半~没年不明)

241:名無しさん@ピンキー
08/06/03 19:19:46 YFNmbXN+
>>275
さすがに接点皆無(だよな?)のキャラとの妄想はできんわw

242:名無しさん@ピンキー
08/06/03 20:19:10 P3y/xdrx
>>272
ゆとりはここに来るなよ、

243:名無しさん@ピンキー
08/06/03 20:57:56 DI7L1ZuU
ゆとりとか言うやつまだこのスレに居んのかよ
突き詰めた話30年以上前からゆとり教育始まってんだが
ゆとりじゃねぇのはハゲてるやつだけだってこった

ID:P3y/xdrxは無知白痴の真性池沼
まともに会話もできん

244:名無しさん@ピンキー
08/06/03 21:15:36 0GTlGG6a
ゆとりとか言うやつまだこのスレに居んのかよ
突き詰めた話30年以上前からゆとり教育始まってんだが
ゆとりじゃねぇのはハゲてるやつだけだってこった

ID:DI7L1ZuUは無知白痴の真性包茎w
まともにSEXもできんw

245:名無しさん@ピンキー
08/06/03 21:57:25 DI7L1ZuU
ID:0GTlGG6aはこの文章面白いと思って打ったんだろうな
可哀想に

246:名無しさん@ピンキー
08/06/03 22:03:40 0GTlGG6a
やあ兄弟。
仲良くしようじゃないか。

247:名無しさん@ピンキー
08/06/03 22:40:17 P3y/xdrx
>>279
何のコピペ?

それともゆとりの意味を知らない真性馬鹿なのかな?

248:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/06/03 22:44:24 sdaO599P
>>275 ちょっと遅れたけど藤岡×アツコ 出会いのきっかけはこんな感じで……



いつもに増して賑やかな南家。部屋の中には所狭しと人が溢れている。
チアキはトウマと喧嘩をし、いつも通り巻き込まれる内田……そしてそれを楽しそうに眺める吉野。
速水の持ってきた外国の高級ジュースを飲んで様子がおかしくなっている速水、ハルカ、マキ。
宿題を教えに来たはずが、いつの間にか汚れた100点がどうこうと、カナに説教をされるケイコ。
そんな賑やかな部屋において、皆のノリについて行けず少し浮いてしまっている者が部屋の隅に2人。藤岡とアツコである。

「みんな元気ですね……」
「うん、そうだね……」

初対面な上、普段自分から話すことの少ない二人は、ただその光景をしばらく黙って眺めていた。
しかし、その空気に耐えきれなくなったアツコは、何とか話を切り出そうと思いきって藤岡へ声をかける。
「あの、藤岡君……だったよね?」
「はい?」
「その……藤岡君は、カナちゃんの事が好きなの?」

この突然の問いかけに、思わずギョッとする藤岡。
一方のアツコは、『何か変な事聞いたかな?』と言いたげに首をかしげている。
「ど、どうしてそんな事思ったんですか?」
「えーっと……ほら、中学生になって男女で遊んだりってあんまりしないから、そうなのかなぁー……って」

普段ならこんな問いかけには、『そんな事無いですよ』なんて、笑って誤魔化す所なのだが、
アツコのおっとりした優しそうな雰囲気と、なにより年上の頼りになりそうなお姉さん……と言うその印象が、
心の中で『この人なら相談する価値はあるかもしれない』と言う思いを生ませ、
藤岡は思い切ってアツコに相談を持ちかける事にした。

「実はそうなんです。……でも、南が何を考えてるのかいまいち良く分からなくて」
「あっ……それ、なんとなく分かるよ。私も好きな人がいるんだけど、まったく何を考えてるか分からないの……」
アツコはそう言ってため息をつくと、今度はカナの方を見て話しを始めた。

「カナちゃんは多分……藤岡君の事気にはなってるんだと思うよ。少なくとも男の子の中では一番……」
「ホントですか?!」
少し興奮気味に、身を乗り出してアツコに詰め寄る藤岡。
それでもアツコはマイペースでゆっくりと話を続ける。

「私、昔からハルカと友達で良く遊びにきてたけど……カナちゃんが男の子を連れて来たのって殆ど見たこと無いから」
それを聞くと、藤岡は小さくガッツポーズをして喜びを露わにし、
隣ではアツコまで嬉しそうにして、その様子を微笑みながら眺めている。

「ありがとうございます、相談してみて良かったです! えっと…………」
「あ、そっか、自己紹介まだだったね。私はアツコ。よろしくね」
「はい、こちらこそ! それで、役に立てるかは分からないけど……
 俺も話しを聞くくらいなら出来るんで、何でも言ってください!」

自分が相談したことによって気持ちがスッとした藤岡は、
今度はお礼に、自分がアツコの相談に乗りたいと言いだしたのだった。

249:この野郎 ◆9iVe4Scw5Q
08/06/03 22:45:02 sdaO599P
「うーん……私の場合はちょっと複雑と言うか……その人には好きな人がいるの。
 私なんかが敵わないくらい勉強ができて、お料理も出来て、優しくて――彼はいつもその人の事を考えてる」
淡々と話すアツコの視線の先には、ハルカの姿が……
藤岡は何となく状況を理解し、アツコの話を真剣に聞き続けた。

「藤岡君はカナちゃんのどんな所が好きなの?」
「好きな所……ですか? えっと……、活発で元気な所……とかですね」
その答えを聞くとアツコは膝を抱えてあごを乗せ、少し暗い表情を見せると、
「やっぱり男の子って、そう言う女の子が好きなのかなぁ……」
と呟いた。

それを聞いた藤岡は、何とかアツコを励まそうと声をかける。
「あの、皆が皆そうじゃないですよ! アツコ先輩みたいに知的な人が好きな奴だって沢山いるし、
 それにアツコ先輩は美人だしスタイルも良いし……絶対その人だって放っときませんよ!
 俺が保証します。きっとその人と上手くいくって……だから元気出して下さい!」

いったい何を根拠に、また、何を保証するのか……
自分でも訳が分からないが、藤岡は藤岡なりにアツコを元気づけようと必死だった。
すると、その気持ちが伝わったのかアツコは、
「ありがとう。藤岡君は優しいね」
と言って、にっこりと笑みを浮かべて藤岡にお礼を言って、少し暗かった表情を明るくした。

「それにしても、こんな風に女の人と話すのって、南以外で初めてですよ」
「うん、私もそうだよ。皆いつも私の話聞いてくれないんだもん。なんだか似た者同士、良い友達になれる気がするね」
お互いの悩みを打ち明けた二人は、話しをする前の重い雰囲気など何所かへ吹き飛び、
いつしか周りと同く、賑やかに話をする程に仲良くなっていた。

そして別れ際、アツコはポケットから携帯電話を取り出して藤岡に差し出し、
「もし良かったらこれからも相談に乗ってくれる? 男の子の意見って貴重だから……」
と告げると、藤岡も携帯電話を取り出し、
「はい、俺も女性の意見はもっと聞きたいし、こちらこそお願いします」

こうして二人はお互いの悩みを相談する仲になった。





――そう、最初はそれだけの仲…………二人ともそのつもりだった。








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