ちりとてちんでエロパロ 第四席at EROPARO
ちりとてちんでエロパロ 第四席 - 暇つぶし2ch500:名無しさん@ピンキー
08/07/29 18:02:05 3juo8Dj5
おっぱいバレー

501:名無しさん@ピンキー
08/07/30 23:32:12 K3Bw4maY
>>496
そういえば、草原兄さんデーは、このスレのオリジナル設定だったな。
いつの間にか、公式設定だと思ってた自分がいたよ。

502:名無しさん@ピンキー
08/08/02 23:23:54 c30xPPqJ
まいごとは全く関係ないのですが、前に趣味で書いた四草×若狭投下します。
年季明け後、売れっ子になった若狭と四草の不倫ネタ。
なので草々ファンの方には色々すいません。
その上、季節設定が冬です。なんかもー本当にすいません。

503:深海 1
08/08/02 23:24:26 c30xPPqJ
遮光カーテンを閉じて、人工的な夜を作る。
それでも隙間から漏れる光が、俗世との境界を示していた。
白が基調になっている部屋は清潔感に溢れていて、圧迫感があった。
迫るような白から逃れるように視線を動かして。
ようやく、互いを見た。
薄暗さの中で、白い顔が浮かび上がる。
「慣れてはるんですね、こういうとこ」
「お前は―そうか、外泊すらないんか」
確認したことはないが、処女のまま結婚して旅行もしたことがない夫婦のこと。
外で男と泊まった経験もないのだと気付く。
「はい、初めてです」
薄く笑って部屋を見回す女に、臆したところはない。
窓へ向いてカーテンの隙間から外を眺める、その後ろ姿。
少し、痩せただろうか。
「仕事、大変そうやな」
放ったのは、そんなありきたりな言葉で。
「テレビの仕事いうんは時間が不規則やし、大変です」
返ってきたのも、中身のない言葉。
互いに必要な言葉ほど、出てこない。
若狭の後ろから抱きしめるように腕を回して、同じように外に目を向けた。
世界でも指折りといわれる美しい港を、静かに望む。
コンテナを積んだ大型の船舶が遠くから近付いてくるのが見えた。
かすかに聞こえる汽笛は幻聴だろうか。
「初めていうんは、なんや緊張しますね」
そう言って若狭は、手を四草の腕に重ねた。
この瞬間だけ切り取って見れば、どこにでもいる当たり前の恋人同士の風景。
角度を変えれば不倫旅行か―と、脳裏のどこかで思う。
「初めてであって、初めてやないやろ。……シャワー浴びてこい」
耳元で囁くように言うと、くすぐったそうに肩をすくめた。
若狭はそのまま首だけで振り向くと、まばたきもせずに自分を見つめた。
数秒の沈黙。
するり、と腕の中から逃げ出した女は、堂々とした足取りでシャワールームへ向かった。
「なんや、あいつは」
笑うでも照れるでもない、不思議な瞳、あれは―共犯の光か。


神戸で開かれたイベント的な落語会で一席終えた数時間前。
楽屋のドアを開いた先に、若狭が座っていた。
地方ロケから戻り、今日は他に仕事ないため伊丹空港でマネージャーと別れて来たと言った。
その意図が読み取れない自分ではない。
落語会は親子向けの早い時間の開催だったため、片付け終えても夕方には解放された。
「草々兄さんには、明日帰る言うてあるんです」
なにを言いたいのか、確認する前に歩き出した。
海が見たいと言う若狭と港の見える遊歩道を往く。
日曜ということもあり、同じような男女二人連れが多かった。
強い海風に、寄り添って歩く恋人たちとすれ違っていく。
「寒いか」
「小浜も冬は寒かったでぇ、これくらい平気です」
「こういうときは寒い言うもんや」
腕を伸ばして肩を抱き寄せると、嬉しそうに身体をくっつけてきた。
寒風が触れ合う部分の体温を上げていく。
「草々兄さんはこないなことしてくれんから、嬉しい」
ぽつりと零された一言に、さざ波が立った。

504:深海 2
08/08/02 23:25:00 c30xPPqJ
四草がシャワーを終えて出てくると、肩にタオルを掛けた若狭がまた窓辺に立っていた。
カーテンを少しだけ開いて、ぼんやりと外を眺めている。
その横顔に刻まれた翳が、言葉よりも雄弁に孤独を物語っていた。
慣れないメディアの世界に飛び込んで、理解者であるはずの夫とは溝が生じて。
心開く相手もおらず、若狭はたったひとりで立ち尽くしていた。
どんなに後ろ向きでも、くよくよ悩んでいても、若狭の周囲では常に誰かが手を差し伸べていて。
その手を取って、いつもは最後には笑っていたはずだった。
「四草兄さん」
振り返って見せたのは、作り慣れた笑い方。
―もっと早く気付いてやれれば。
自分がもっとも見たくない姿が目の前にあって、あらゆるものに苛立ちが募った。
「いつもみたいに、わがまま言ったらどうや」
「怖い顔して、どないしたんですか」
「無理に笑わんでもええ」
張り付いたような笑顔に慣れてしまっている姿が痛々しい。
たまらずに、するりと頬を撫でてやった。
「四草兄さん……」
泣けばいい、と思ったのに、戸惑ったように自分を見返すばかりだった。
「辛いならそう言え」
「なんや、四草兄さんらしくないですね」
首を傾げた若狭の髪から、水滴がひとしずく滑り落ちた。
その一滴が足元の絨毯にしみ込む前に、身体を抱き寄せる。
ぎゅっと音がしそうなくらい腕に力を込めると、カーテンを掴んでいた手が背中にまわされた。
伝わる温かさに、小さく息を吐き出す。
「あったかい……」
「寒かったやろ、ひとりで」
「すっごく、寒かった……」
腕の中、肩が小さく震えた。
距離を置いて見るよりもずっと細くて壊れそうな身体。
自分ならこんな想いはさせないのに、と女々しい考えがよぎって目を閉じる。
「泣き方も忘れてしもて、笑うことしかできん……」
こんな言葉を聞くために、腕を伸ばしたわけではないのに。
今の自分にできるのは、ただこうして抱き留めてやることしかなかった。

505:深海 3
08/08/02 23:25:39 c30xPPqJ
冬の海を思わせる部屋で、手を離さずに溺れていく。
初めて抱く女なのに、帰ってきたような懐かしさが満ちて。
不思議なほどに穏やかな感情が支配していた。
涙を忘れた若狭は時折泣きそうな表情になったが、流れるものはなにもなく。
達してベッドに崩れ落ちても、変わらなかった。
「……若狭」
耳元で呼びかけても、声はない。
沈み込むように眠る女を眺めているうちに、いつの間にか意識が薄れて。
―とても長いような、それでいて短いような。
不思議な夜をひとときも離れずに過ごした。
太陽がすっかり姿を見せた頃、静かにベッドを抜け出した。
窓辺に立ってカーテンを開ける。
「……朝、ですか」
くぐもった声がして振り返ると、シーツにくるまった若狭がぼんやりとこっちを見ていた。
「起きたか」
「おはよう、ございます」
一夜を共にした後、朝の光の中で顔を合わせる。
今までに感じたことのない気恥ずかしさに、さり気なく目を逸らした。
衣擦れの音に続いて、ペタペタという足音とともにと近付く気配。
冬の柔らかい陽射しが溢れる窓際にふたり、言葉もなく並んだ。
大阪へ帰れば、何事もなかったかのように兄妹弟子の間柄に戻る。
落語会に出たのも、ずいぶん前のことのように思えた。
「いい天気ですね」
囁くように、若狭が言った。
遠く、水面輝く海を大型の貨物船が通り過ぎていくのを目で追っていく。
この先なにひとつ願いが叶わなくてもいいから―
今、世界も時間も止まったらいい。
不意に浮かんだ詮ない想いを振り払うように、若狭を見た。
「若狭」
去っていく船を見つめるその横顔に、ひとすじの雫。
「……太陽が眩しい」
そう言って、涙を落とした。
「なんや、まだ泣けるんや私……」
何度も見たはずの泣き笑いの顔が、妙に幼く映った。
もう、言葉は不要だった。
黙って抱きしめて、唇が触れないようにそっと頬を重ねる。
最後の抱擁は、ひどく悲しく、そしてどこまでも温かかった。

506:深海 4
08/08/02 23:26:39 c30xPPqJ
何年経っても忘れがたく、あの一夜を思い出すことがある。
夢か幻か―記憶を手繰るごとに、現実感は遠のいていく。
触れ合った肌の温かさ、零された吐息の熱さ。
ひっそりと落ちた涙。
自分だけが知っている、そのささやかな優越感だけは褪せることがない。
それから十年以上が過ぎ、若狭は引退して出産した。
互いに顔を合わせても、もう何事もなかったかのような日々。
「四草兄さん。来とんなったんですね」
ひぐらし亭の楽屋に入ったところで、背後から声を掛けられた。
振り返ると、今お茶淹れますねと言いながら若狭が台所へ戻っていった。
同じ一門といえども個々に仕事が入るため、頻繁に顔を合わせるものでもない。
若狭が育児のために居室にいる時間も長いため、姿を見たのも久々である。
―見間違いでなければ。
瞬間、心に浮かんだ疑念は近付く声にかき消された。
「おう四草、来とったんか」
「おはようございます、四草師匠」
弟子を連れた草々が楽屋へ入ってきた。
挨拶の後、企画中の一門の地方興行の軽い打ち合わせをする。
途中で若狭が茶を運んできて、そのまま同席した。
細々とした部分のメモを取り、ときに確認のために口を挟む。
その一連の草々との会話に、遥か昔の商社勤務時代が頭をよぎる。
かつて見たような、営業とアシスタントの図だった。
意識的に若狭を見ないように努めながら、短いミーティングは終わった。
「確認取れたら連絡ください」
そう言って立ち上がり、さっさと辞した。
季節はまた、冬になっていた。
その数日後、単発の落語会で昼席の出番を終えた。
瞼の裏に焼きついて離れない横顔に軽く頭を振って、楽屋の扉を開ける。
「―なんで、ここに」
「待ってたんです」
お疲れさまでした、四草兄さん―と、若狭が微笑した。

507:深海 5
08/08/02 23:27:28 c30xPPqJ
遊泳禁止と書かれた看板が朽ちかけて、傾いている。
人影のない冬の海岸、風だけがなにかを主張するように強く吹き付けていた。
湿った砂に足跡を残しながら、肩を並べて歩く。
「子ども、預けてるんやろ」
「十時くらいに帰る言うてきました。たまの息抜きやからそれくらいまでならええって」
陽が落ちた海沿いは暗く、時計を確認することはできない。
互いに示し合わせたように、足を止めた。
測るように、数えるように、じっと見つめ合う。
―きっかけを待っているのだと判っていたから、唇を開いた。
「寒いか」
「……寒そうに見えますか」
そう言って目を逸らす横顔は、いつか窓の外を眺めていたものと同じだった。
「ああ」
腕を絡ませて、若狭が寄りかかってきた。
ゆっくりと、足取り揃えて歩き出す。
一夜かけて取り除いてやったはずの翳はまた、若狭を蝕んでいた。
あの頃よりもずっと、お互いの枷は重くなっている。
それでも同じように待っていた若狭の、声のない叫びを振り払える自分ではなかった。
どれだけ年月が経っても、たったひとりの女にいつまでも縛られている。
他のどんな女を抱いたところで、代わりなどどこにもいなかった。
たいして会話もせずに、海のそばの一室へ入る。
時間を惜しむように、性急に求め合って、乱れて、果てた。
「やっぱり、寒かった……」
ぽつりと若狭が呟いて、目を閉じる。
その顔を眺めながら、これからのことを考えた。
こうして時折、自分を逃げ場にすれば、若狭は上手く過ごしていけるだろうか。
あの、打ち合わせの一場面。育児をこなす母。弟子の面倒をみるおかみさん。
草々にとって、そういう若狭が必要なのであって、女である若狭を求めているわけではない。
―ならば、女の部分くらい戴いても悪いことはないだろう。
そこまで思考が行き着いたとき、すぐ横で若狭が軽く頭を上げた。
「潮騒が聞こえる……」
「そうやな」
「また―海、連れてきてもらってもええですか」
そうしてバランスが保たれれば。
若狭がひとり立ち尽くすことがなければ。
そのためなら、なにをしても構わない。
「お前が望むなら」
狭いベッドの中、視線を合わせた。
若狭の眼が自分を捕える。
いつかも見た、不思議な瞳―
そこには、共犯の光が宿っていた。

 <終>

508:名無しさん@ピンキー
08/08/03 05:16:39 B5SyY2BM
GJです。
泣くことも忘れてしまっていた若狭が痛々しい…。
あのまま、草々に理解されない売れっ子状態が冬まで続いていたら
こんな風な心を抱えてしまっていたのかもしれないと思うと切なかったです。
若狭の空洞をただ一人理解して、けれど重過ぎる枷を取り除くことはできなくて。
彼女を抱く四草、本当に切なくて泣きそうになった。切ない男だな…
冬っていう季節がぴったりの素敵SS、ありがとうございました!

509:名無しさん@ピンキー
08/08/03 12:25:53 yFJBQegb
GJです。
なんで四草は切ないのが似あうんだろうなあ…。
作中の底知れない感じの冷たい空気感がすごくよかったです。

510:名無しさん@ピンキー
08/08/03 20:50:20 XKL8CmIt
>>502
GJです!新作お待ちしてました!
>>502さんの描かれる若狭はどこか陰があって謎めいていて
秘密は女を女にする―A secret makes a woman woman
(元ネタは名探偵コナンですが…)
て雰囲気で大ファンです。

511:名無しさん@ピンキー
08/08/04 06:30:21 lr1iYfzd
GJです!いつもながら美しいお話ありがとうございました。
暑い部屋で読んでるのに、描写が素晴らしいので、冬の海風まで感じてしまいました。是非ぜひまたお願いします!

512:名無しさん@ピンキー
08/08/06 01:16:25 iuL/EEw2
保守

513:名無しさん@ピンキー
08/08/07 00:04:45 F8zqGCob
まいご三兄弟放送までの保守というこで。
内弟子修行時代の若狭と草々で小ネタ投下しときます。バカネタです。


「…やさしく、してください」
どこか舌足らずな甘い声がピンクの唇から零れる。
「そうそう、にいさん……」
細い肩を頼りなげに震わせ、小さな手をきゅっと胸の前で組み、
潤んだ大きな黒い瞳がひしと草々を見上げる。

ハタチの女の子と二人きりの密室でこのセリフ、このシチュエーション。
古い歌謡曲で言うとこの、あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ的
ベタな展開が始まりそうな状況に、くらあっと理性が吹っ飛びかけたが
ここは上方落語の名門、徒然亭草若宅の稽古部屋。
相手の女の子というのはアホの末っ子弟子、徒然亭若狭。

なんやかんやで弟子入り前から同じ屋根の下で暮らしているが、
そんな色仕掛けが出来るような娘でないことは草々がよく知っている。
「…………誰に習った?」
「はい、師匠から」
今までの雰囲気はどこへやら、草々の問いにけろっと答える若狭。
「師匠から?」
「はい、兄さんらに稽古つけてもらう時はこうせえって」
「…それ、みんなにもやったんか?」
「小草若兄さんはまだですけど、草原兄さんと四草兄さんに」
(それでか)

ここ最近、元から若狭にデレデレな小草若はともかく
他の兄弟弟子までミョーに、この妹弟子に甘くなっていたのだ。
こと妹の面倒見るのを億劫がってたはずの四草にいたっては
ここんとこ、買い物につきあったり芝居見物に連れてったりと
すっかり甲斐々々しく若狭の世話焼きに転じていた。

(さすがです師匠……!)
カラクリの解けた草々は、師匠・草若の深謀遠慮に感じいっていた。
あの女タラシの四草さえも、こんなお子さま若狭に落とさせて
なおかつしっかり兄弟子修行をさせてしまうとは。

(師匠!男・青木一、一生あなたについて行きます!)
改めて師への尊敬を深める草々であった。

「あのー、わたしのお稽古は?」

514:名無しさん@ピンキー
08/08/07 08:28:06 RtJ5RGsl
GJGJです~!めっちゃワロたw
師匠の算段にどっぷりはまって、あの恐竜草々よりも判断力が鈍ってる
四草兄さん哀れなりwまた楽しみにしてます!

515:名無しさん@ピンキー
08/08/07 15:06:46 H/Ci7LfX
GJGJ!
師匠が若狭にレクチャーしてるさまを想像して、
バカウケしました。
しかし、若狭…裏をばらしちゃあかんやろ、しかも草々にw
ここは色仕掛けで落とせ!


516:名無しさん@ピンキー
08/08/07 23:38:57 9ioU/yMB
>>513
GJです!いや~なんか容易に想像つきますw
面倒見のいい四草、はたから見たら笑えそうです。


チラ裏ですが、中の人の雰囲気のせいか、和菓子屋になっても
師匠やら兄弟子と危うい関係になりそうで秘かに萌え。

517:名無しさん@ピンキー
08/08/08 10:07:46 EtFLPuBh
>>516
和菓子屋、自分は見てないんですよね~
あまりにも彼女は若狭だったもんだから、他のドラマが見られない・・・orz
どうなんでしょ、和菓子屋は萌え系ですか?

518:名無しさん@ピンキー
08/08/08 19:59:44 5/tpIZ/7
人それぞれでないかな?
どーなつが萌えか否かはそれこそ>>517が見なきゃわからんワケで。

中の人ならお台場大奥がエロかったな。
柳沢吉保(北村一輝)のために綱吉(谷原章介)に抱かれる姫さん役。
綱吉の子だと偽って柳沢の子を産むってとこで前スレの四草×若狭思い出した。

519:名無しさん@ピンキー
08/08/08 22:29:51 ORD3JO9o
>>518
あれエライエロイよね…

520:名無しさん@ピンキー
08/08/09 07:35:57 SvUG1cAa
海ネタ二番煎じのギャグ投下で失礼します。
エロ無いです。色気も無いです。かわりにアッー臭がします。
(話中のブランド名は架空のものです)

521:ビキニは女の子が着てなんぼ1
08/08/09 07:36:45 SvUG1cAa
徒然亭一門inぴちぴちビーチ(箱作海水浴場)
~草原の子ども落語講座に便乗してみんなで海水浴といこうやないか~

相変わらず行き当たりばったりなご存じ徒然亭草若一門ご一行様。
その草若の実子にして三番弟子の徒然亭小草若はこの日、
あるひとつの期待に胸を膨らませていた。

理由は三日前。
実家兼師匠宅の対面にある居酒屋「寝床」に入ろうとした時のこと。
扉の向こうから聞こえてきた女二人の話し声。
寝床の女将・咲と妹弟子・若狭の女同士のナイショ話。
よく会社の給湯室から聞こえてくるアレですアレ。
当然、男なら足を止めて聞き耳立てますがな。

『へえー、若狭ちゃんビキニ着るん?』
『えへへ~ダイエット頑張っちゃいました』
『うわ!それエクスリーの新作やん!どしたんこんな高いの?』
『実は、前に一緒の仕事した天狗トリオさんがくれなったんです』
『はぁー、そらまたずいぶん気前ええな』
『はい、番組の罰ゲームで団長さんが着せられたのもろたんです』
『……その入手経路はビミョーやな』
『ほやけど洗濯してあるし、イエローは人気ですぐ売り切れるんですよ?』
『まあ、若狭ちゃんがええならええんやない?』

ウキウキ弾んでいる若狭に対してビミョーに引き気味のお咲さん。
野郎の着た水着もらって喜ぶのって女としてどーよ?的な。
だが外で聞いてた小草若はそれどころではない。
「ビ、ビキニ……若狭がビキニ……!」
「どしたん、小草若さん?」
「ぅひょわああっ!?」
突然、店主の熊五郎に肩を叩かれた小草若は一目散に駆け出していった。
「……そないビックリせんでも」

阪急百貨店、新作水着売場。
気がついたらそこに立っていた小草若。本能って恐ろしい。
(こ、こんな大胆なの着るんか!)
目の前にはまさに会話に出てきたビキニがディスプレイされている。
呆然と見上げる小草若に店員が近寄る。
「お客さまーなにかお探しでしょうか?」

数分後。
「ありがとうございましたー」
小草若の手には何故か若狭と同じブランドのビキニ(メンズ)が。

(…人妻になってもた女の子とペアルックて)
我ながら痛い。痛過ぎる。
しかし、だ。
若狭の独身時代っつったら内弟子修行の真っ最中で。
こんなふうに水着で海行ったりすることなんて一度もなかったのだ。
フラれたとはいえ惚れてた女と初めて�/09/05(金) 15:52:39 ID:GpBKi1SK

522:名無しさん@ピンキー
08/09/05 17:43:47 +9vSSME6
GJ!
短いのにぎゅっと詰まった感じがしてすごくよかったです。

ラスト…落子が見てるのに気がついた若狭が
四草に教えるためにあえてつかんだんだったりして…と妄想。
なんかイロっぽくてよかった~。

523:名無しさん@ピンキー
08/09/05 23:18:30 S/+Z/jnj
う~ん!エロくてイイ!!

524:名無しさん@ピンキー
08/09/05 23:42:43 e5L/fqkK
いや~ん!!美しい!GJ!GJ!GJ!
久々に萌えました!

525:名無しさん@ピンキー
08/09/08 12:53:55 0JDVFrjN
>>548
今さらだけど、総集編の特典になんか萌えネタある?
BOXそろえたらさすがに金欠で家人の目も厳しいんで
買おーかどーしよーか未だに迷ってんだ・・・・

526:名無しさん@ピンキー
08/09/08 17:11:02 lnl6LCab
四草、草原ファン
向け燃えネタかな、
まいごメーキング。


527:名無しさん@ピンキー
08/09/08 17:24:37 cl/7qrm/
さすがにエロはない
小草若がちょっと微エロな話?してるくらい
四草はこのスレの四草と全然違うので要注意

528:名無しさん@ピンキー
08/09/08 21:06:15 1YdrV0SD
目から涎のふわふわ兄さんだからな

529:名無しさん@ピンキー
08/09/08 21:11:28 1YdrV0SD
買う価値をちりとて単位で教えて下さい。

530:名無しさん@ピンキー
08/09/08 22:01:59 lZz4DDfI
メイキング、最後にたまらんプレゼントがあるんだけど、
ネタバレになるから言えない・・・

531:名無しさん@ピンキー
08/09/08 22:21:17 IFnQ6nP9
気になる!5若狭3鯖4エーコ気になる!!
買わずに済ませたかったのにッ

532:名無しさん@ピンキー
08/09/09 21:17:34 BRt2+rhc
>>582
ひ、ヒントだけでもっ……!

533:名無しさん@ピンキー
08/09/15 02:00:32 WcDx+Y6V
>>584
このままだとなんか気の毒なのでいまさら生殺しみたいなヒントですが。
それとももう決めてぽちっとやったあとですかね。
NHKストリートの動画をチェックした人なら、気づいたかどうかは別として
>>582の(おそらく)指しているものを目にしている。

それに限らず、総集編DVD発売後にNHKストリートでアップされた動画は
DVDに入っていたメイキング映像がベースだった。

534:名無しさん@ピンキー
08/09/17 20:41:12 /59owb4L
底抜けに捕手。

535:名無しさん@ピンキー
08/09/19 01:10:38 qj6H6MFI
職人さんの呼び水になればと思い、投下します。
草々×若狭でエロあり。砂吐くほど甘々バカップルです。

536:三十過ぎたら男はだいたいエロオヤジになる1
08/09/19 01:11:24 qj6H6MFI
―大型の台風9号は現在、勢力を増し深夜から未明にかけて……

「師匠、大丈夫かな……」
「日本海側はルート外れるゆうてたから心配無いやろ」
テレビから流れる台風情報を待つまでも無く、
すでにびゅうびゅうと強い風が枝折戸を叩き付け
庭の植込みは愛宕山の一八がひっかけた竹さながらに大きくたわんでいる。
一昨日から地方公演で家を空けている主の草若に代わり
嵐に備えて屋敷の雨戸を閉めてまわっているのは、
離れに住む弟子夫婦の草々と若狭だ。

「よし、あとは二階やな」
ギシギシと狭い階段を昇り、普段はあまり生活の場として使わない
がらんとした室内へ入ってゆく。
「北の格子窓、指挟まんよう気ぃつけや」
戸締まりを確認しつつ声をかけた若狭を振り返ると
「うう~……」
彼女は戸袋に引っ込んだままの雨戸と格闘していた。
ガタガタと軋むそれに草々は懐かしさを感じていた。
「ああ、そいつはコツがあるんや」

この家に来たばかりの頃、おかみさんから教えてもらった裏技。
若狭を後ろから抱えるように立ち、雨戸の把手に手を掛ける。
「ええか、俺が蹴ったらせーので引っ張るんやぞ?」
「はいっ!」
「いちにの……」
「さんっ!」
どんっ
蹴りあげるとウンともスンともいわなかった雨戸がスルスルと動く。
が、勢いがつきすぎたのかピシャンと閉まった反動で
引っ張っていた二人はもつれるように座敷に転がってしまった。
「おわっ!?」
「ひゃあ!?」

閉め切った部屋の外でゴウゴウと雨風の音が鈍く聞こえる。
「大丈夫か若狭?」
「草々兄さんこそ怪我ないです?」
互いの無事を確かめあってから、ふと気がつく。
畳の上、妙な姿勢でぴったりと抱き合ったままでいることに。
夫婦とはいえ、なんだか気恥ずかしくて二人で決まり悪げに笑うと
のろのろと体を起こす。
「……母屋、全部閉めたことやし、戻って寝るか」
「ほうですねぇ、もう遅いし」
若狭の乱れたスカートをなおしてやりながら、草々が腰を浮かせたその時。
ゴウッ
屋敷が揺れるような衝撃の後。
ふっと闇に包まれる二人。
「えっ?な、なに?」
「停電、やな」

大阪北区の空は完全に暴風域に入ったようだ。
雨戸を閉め切った暗闇の中、二人はまたさっきのように抱き合っている。
今度は離れないようしっかりと。
「…電気、つくまでこうしてよか」
「なんも見えへん」
「雨戸閉めたからな」

537:三十過ぎたら男はだいたいエロオヤジになる2
08/09/19 01:12:12 qj6H6MFI
闇の中で身動ぎもせず、互いの体温と鼓動だけを感じている。
それだけで、不思議と外の嵐から守られてるような気分になる。
人間とはおかしなもんやな、と妻の柔らかな体を抱き締めながら
物思いに耽る草々に、その腕の中の若狭が話しかけてきた。
「…なんか、喋ってください」
黙ってるのもなんや寂しいし、草々兄さん落語家なんやし。
おまえかてそうやろ、と突っ込みながらもそうやな、と頭を回らす。

「この家来たばかりの頃、小草若とケンカばかりしててな」
おかみさんからもらった、宝物のジグソーパズル壊された仕返しに
当時の小草若が宝物にしてたエロ本破いたのは、丁度この部屋やったな。
引出しの奥に隠してあったヤツをこっそり持ち出して、ビリビリにして……
「…変な思い出話」
草々の胸で若狭がくすくすと身を捩って笑っている。
「おまえが話せえてゆうたんやろが」
そう言う草々自身の腹もくつくつと波打っている。
三十路越えて所帯持った男が、女房に話す思い出話がエロ本て。

「…で、草々兄さんは見たんですか?」
「なにをや?」
「その、小草若兄さんの本」
「アホ、見る前に破いたわ」
草々はちょっぴりウソをついた。
なんせ当時の自分ときたら十代の性欲真っ盛りだ。
その手の本に興味が無いわけがない。
もっとも、ぱらぱらと捲っただけで真っ赤になってしまったのだが。
(……そういえば)
あのエロ本にあった写真で妙に記憶に残っているページがある。
あどけない少女のような顔に、不釣合いなグラマラスな姿態の女。
変にドギマギして、紙を破る手が滑ったのを覚えている。
思い返すとあの写真は、今腕に抱いている若狭に似ていたような気が。

「……変なコト、考えんといてください」
「あ?」
突然、その若狭に言われて我に返った草々は、意味する所に愕然となった。
妻の柔らかな腿に当たる己の一物がすっかり変形してしまっている。
(……いくら小僧の頃思い出したかて、性欲まで戻ることないやろ)
単純極まりない自分に呆れつつ、すまん若狭と腰を引いた…のだが。
「……なにしてんねや」
引いた筈の股間に、相変わらずぴったりと柔らかな太腿が当たっている。
というか、押しつけられている。
「変な話して変なコト考えとる、草々兄さんが悪いんです」
くすくすと笑う若狭の吐息が草々の耳をくすぐった。
「ゆーわくしとるんですよ?…草々兄さんのこと」

538:三十過ぎたら男はだいたいエロオヤジになる3
08/09/19 01:12:59 qj6H6MFI
ゆーわく。
たどたどしく発音された妻の言葉は、意味をわかってない子供のようで。
それでいて。

「あっ…ゃあ…んっ……あんっ……」
雨戸を閉め切った暗がりの座敷に、甘い嬌声と湿った音が響く。
時折、外で雨風が板戸を激しく打ち付ける轟音で鈍くかき消されるも
ふたつの音は途切れること無く続いている。
互いの目鼻立ちもぼんやりとおぼつかない闇の中。
手探りだけで衣服を乱し、その肌の熱を伝え合う。
草々の右手は、はだけたブラウスから零れる若狭の乳房に指を這わせ
左手は下着を剥ぎ取ったシフォンスカートの中で、まろやかな尻と
その奥に濡れる秘処の感触を楽しんでいる。
女体の敏感な箇所を夫の武骨な手に預けている若狭の小さな両の手は
草々のスラックスの前をくつろげ、聳り立つ幹と根本の袋を包み込んでいる。

「とけそう……」
とろりと甘く蕩けた溜息が若狭の唇から漏れた。
「溶けてまえば、ええ」
熱い耳朶を食みながらそう囁く草々の声に、何故か妻は吹き出した。
「いやや、草々兄さん……四草兄さんみたい」
急に出たその名は、いつも陰気に辛辣な科白を吐く兄弟弟子のもので。
「…ほんまや」
彼の苦々しげな口調まで思い出し、釣られて草々も笑い出す。
「もう…また兄さんが変なコト言いなるから」
「そら、悪かったな」
尚も笑い続ける若狭のスカートの中で、草々の指が動く。
「あっ!やぁ……んっ!」
「今度は変なコト、言わんといたる」

親指で肉芽を転がしながら残る指で柔らかな襞をかき分け
中指を滴る秘処へ差し込み内壁を擦る。
刺激するたび、草々の男根に絡む細い指がびくん、としなう。

「すき……そうそう、にいさんの…ゆび……」
愛液で草々の指が濡れそぼる頃。うわ言のように若狭が言葉を紡いだ。
「おっきくて…ごつごつしてて……おとこらしいのに…」
「らくご…しとんなるとき……ほんま、きれいで…いろっぽおて……」
陶然とした声音で若狭は続ける。
「はじめて…おうたころみた、にいさんのうめの……」
ああ、と草々は懐かしい記憶を手繰り寄せる。
梅乃。
それは昔、妻の下座で掛けた『辻占茶屋』の遊女の名。
「あのときの、ゆびに…どきどき、したん……」

「喜ィ公…」
懐かしさのあまり、草々は思わず昔の愛称で妻を呼んだ。
喜ィ公。
不器用で、一生懸命で、愛しい。俺だけの。
「喜ィ公は、俺の梅乃に誑かされたわけやな」

539:三十過ぎたら男はだいたいエロオヤジになる4
08/09/19 01:13:53 qj6H6MFI
―喜ィ公、おい喜ィ公

出会ったばかりの頃。
草々の後ろをちっちゃな体でちょこまかとついてきた子供は、
何時しか同じ道を志す同志となり、一門の末っ子弟子となり、そして。
こうして、草々の腕の中で艶めかしい媚態を晒すおんなになっていた。
さながら幼虫が蛹に、蛹が美しい蝶へ姿を遂げるような変貌に
草々は改めて舌を巻く思いだ。
この艶やかな蝶がその身を変える以前から、一途に慕い続けてきた
相手というのが、他でもない自分なのだという。
長い間、彼女の想いに毛ほども気付かずにいたくせに
蝶が羽を天に伸ばした途端、あっさりと捕えてしまった自分は。
(梅乃どころやない、狡い大人やな…)

胸の内でそっと苦笑を洩らしつつも、捕らえた獲物を逃す気は毛頭無い。
充分に潤みを湛えた秘処から指を引き抜き、スカートごと腰を浮かせて
小さな手で高められた怒張の先端へあてがう。
「ひゃっ…ああんっ……!」
ぐちゅ、と卑猥な水音に大きくしなる背を抱き、さらけ出された乳を
唇の感触を頼りに吸い上げる。
「腰、自分で動かしてみ」
喜ィ公?
昔の名で呼んでやると、びくんとその身がわななく。
「あっ…いやや……」
そうそう…さん……。
昔の呼称を彼女は呟いた。

暗闇にぼんやりと浮かぶ柔らかな輪郭に、草々は不思議な感覚を抱いていた。
腕の中の感触は、違えようもなく抱きなれた大人の妻の筈なのに
草々の脳裏は、出会った頃の少女の姿が描かれていた。
あの頃の何も知らない、いたいけな少女を犯している。
そんな倒錯した想像にひどく興奮していた。
過去の自分は、確かに彼女を女として見ていなかった筈なのに。

ずぶ濡れで、男物の浴衣にくるまっていた喜ィ公。
三味線を抱えて、べそをかいていた喜ィ公。
そのくせ、自分や師匠や兄弟たちのために懸命に走り回ってた喜ィ公。
あの喜ィ公が、服を乱して乳を揺らし、腰をくねらせて喘いでいる。
「ほら、もっと腰、振れるやろ……喜ィ公」
「あっ、やっ、いゃあ……!」
「嫌やないやろ喜ィ公…気持ち、ええんやろ?」
「やぁんっ…いわんでぇ……っ!」
喜ィ公。
そう呼んでやるたび、ぞわぞわと蠢く熱い壁がきゅっと締め付ける。
乱れる少女。
(俺は、おまえの最初で、最後の男なんやな……)
こたえられない征服感に満たされる。
熱い種を、彼女の胎内へしっかりと埋め込むように引き絞り
最奥へ叩き付けた。

540:三十過ぎたら男はだいたいエロオヤジになる5
08/09/19 01:15:09 qj6H6MFI
雨戸の外はいつの間にか、風雨が弱まっていたらしい。
たたん、たたんと軽く板戸を叩く雨音を聞きながら
心地良い熱の余韻に身を任せ、ゆるく肌を触れ合わせる。

「なんや、恥ずかしいこといっぱい喋ったな」
「草々兄さんが、変なコトばかり言いなるから…」
甘えた声でしなだれかかる若狭の背を撫で、軽く口づけた時。
ブゥゥン……
地虫のような音とともに、室内に明かりが戻った。
「……電気、復旧したようやな」
眩しさに目をしばたかせながら草々が呟く。
闇に慣れた目が、白い光にようやく馴染んだ頃。
夫婦は互いの乱れた姿に、今更ながら顔を赤らめていた。
母屋の座敷で、何も敷かずに着衣のまま行為に及ぶなんてことは
結婚してから今まで一度も無かったからだ。
「……遅なったけど風呂、沸かして入るか」
「……はい」
どちらからともなく、照れた笑いを浮かべて腰を浮かせる。

その時だった。
階下でカタン、と物音がしたのは。
「え……なに?なに?」
「まさか、泥棒か?」
今までの雰囲気など一気に吹き飛び、青ざめた顔を見合わせる。
「ど、どねしよ草々兄さん……!」
「落ち着け若狭、まずは下降りて確かめるんや」
軋む階段を、なるべく音を立てないよう細心の注意を払いながら
ソロソロと足を忍ばせ降りてゆく。
物音はどうやら廊下の向こう、居間のあたりから聞こえてきたようだ。
妻を背に庇いつつ、照明の映る障子戸に手を掛ける草々。
はたして、そこにいたのは。

苦虫を噛み潰したよーな顔で卓袱台を囲む、よく見知った男三人。

「玄関、開けっ放しで二階いたら留守番にならんやろ」
心底呆れ返った溜息を吐く筆頭弟子。
「心配して来てみたら、お楽しみの真っ最中とはね」
皮肉に唇を歪める四番弟子。
「なんで俺ら、リアルに『茶漬け間男』やらされなあかんねん…」
頭を抱えて呻く三番弟子。

草若門下の五人弟子が勢揃いした縁起棚の前に、冷たい沈黙が落ちる。
重苦しい空気の中、おそるおそる二番弟子が尋ねた。
「…………………ま、まさか、全部、聞こえて……」
くっと奇妙な声が兄弟弟子三人の喉から漏れる。
「ノーカット、無修正、5.1chサラウンドでな」

ぼーん ぼーん
嵐も過ぎ去り、草木も眠る丑三つ時。
「……っいやああああああああああああああああああッッ!!!」
深夜の草若邸に末っ子弟子の悲鳴がこだましたという……。




541:名無しさん@ピンキー
08/09/19 07:16:36 sr3eVbE7
ええ、落ちや!
落語や!

542:名無しさん@ピンキー
08/09/19 07:57:41 fZyZlhuV
おぉぅ~!!
GJ!!です!!

やっと、あの報われなかった喜イ公時代の喜代美が
報われたようで
良かったです!!


でも、四草視点を読んでみたいと思ったです


543:名無しさん@ピンキー
08/09/19 10:37:41 dRelj3QU
喜ィ公呼びいい!GJ!

544:名無しさん@ピンキー
08/09/19 11:44:57 eEg9TQLT
底抜けにGJ!久しぶりの大作うれしいです。
私も別視点で「聞き耳(のぞき?)三兄弟」も読んでみたいと思いました。

545:名無しさん@ピンキー
08/09/19 13:22:38 Sp4feN1Z
うまい!!
草々×若狭はやっぱ最高だ!!

546:名無しさん@ピンキー
08/09/19 15:11:11 dDHb/saZ
「茶漬間男」どんな噺か知らなかったから
某所で国宝の動画を見てきたw
いやぁ~GJ!!
しかし、聞いてしもた方も聞かれた方もたまらんなw


547:名無しさん@ピンキー
08/09/19 19:39:47 eEg9TQLT
>>587さんの新作がうれしくて、触発されて続き書いてみました。
ギャグ、エロなしの小ネタです。まいご三兄弟につなげてみました。
初めてのSSでつたなくてすみません。枯れ木も山のにぎわいになれば。

548:その約10年後
08/09/19 19:41:03 eEg9TQLT
時は平成20年。あれから10年以上の歳月が流れた。
今年は四草の噺家デビュー20周年を記念して「四草会」が計画されていた。
ちなみに気配りたっぷり一番弟子、草原の発案である。
ただ、五番弟子の若狭が落語家を引退してしまったため、末っ子弟子
返り咲きの四草の前座を兄弟子3人のうち誰がやるか、でもめた末、
草々がその役を受けることになった。
今日は二人でかけるネタの打ち合わせである。

「すいませんね、兄弟子に前座頼むなんて」
「気にすんなって。この会の主役はお前なんやから。」
「で、兄さん最初は何かけはるつもりですか?」
「それなんやけどな、若狭とも相談したんやけど、俺、創作落語を
 やってみよう思うんや」
「創作落語を!草々兄さんがですか?」
「俺もまだちょっと不安なんやけどな。若狭が手伝うてくれる言うし、
 二人で作った噺をかけられたら二人でお前を祝う意味でもええかなて。
 若狭も喜ぶし」
「相変わらずバカップルですね」
「やかましいわ。で、ネタにはあの話使おうと思うとるんや。ほれ、
 昔おまえと草原兄さんと小草若が安曇川で道に迷ったときの」
「それ、思いっきり僕のプライベートネタやないですか」
「せやから、一応お前の了解得とかなあかんやろ。ええか?」
「まあ、昔の話ですから。ええですよ。でも奇遇ですね。
 じつは僕も今回初めて創作やろうと思うてたんですよ」
「えっ!お前もか?」
「マクラに使う程度ですけどね。あの話しようと思てるんです。
 ほら、前に兄さんと若狭が師匠の家で留守番してたときに台風直撃して
 停電になって、ぼくら心配して駆けつけたら二階から喘ぎ声が・・・」
「四草お前っ・・・あかんっ!その話はあかんっ!」
「く、首しめんで下さい・・・じょ、冗談ですよ・・・(半分本気やったけど。チッ)」

おわり

549:600
08/09/19 20:01:55 eEg9TQLT
>>587さん、勝手にお借りしてお気にさわったらごめんなさい。
あと、四草会が20周年記念だとか、前座に草々起用のいきさつとかも
まいごの放送前だったか、どこかの関連スレで読んだアイディアいただきました。
つぎはぎリサイクルショップみたいでお目汚し失礼いたしました。

550:名無しさん@ピンキー
08/09/19 21:50:36 0/xRZ5LC
GJGJ
四草絞殺Part Ⅱ
この際、四草は草々脅してきつねうどん奢らせろ

551:名無しさん@ピンキー
08/09/20 03:17:26 vFJv2k6O
>>599
GJ!といいますか、ありがとうございます!
あんなしょーもないオチをまさかまいごネタに繋いでいただけるとは…!
四十過ぎよーが子持ちになろーが嫁スキーでバカップル呼ばわりされてる
草々がらしくてイイです。
そして、十年越しで意趣返しする四草に盛大に吹きました。
なんてヤな野郎なんだ。

552:名無しさん@ピンキー
08/09/21 13:08:15 eOgBrUjy
>>587>>600
GJでした!いや~いいわ!面白かったー

553:草月 ◆ACiteNl50A
08/09/23 00:47:35 nLpTaFIV
若狭×四代目草若 追憶

ものすごく久々に投下させていただきます。
暗いです。めちゃくちゃ暗いストーリーになりました。
神降臨までのつなぎでどーぞ。

554:草月 ◆ACiteNl50A
08/09/23 00:48:31 nLpTaFIV
若狭×四代目草若 追憶 1

「草若兄さん…今日、来てくんなりますか…?」

今日も彼女からのメッセージ。一日の終わりに顔を出す。
逆らえない、愛しい妹弟子からの電話。
やめなければ、もうやめなければ…誰にとっても不幸なだけなのに。
そう思いながらも四代目草若、小草若はひぐらし亭への道を急いでいた。
いつも通る道、大通りは地下鉄の工事をしていて通行止めの看板と迂回路を
誘導する警備員の赤い誘導灯、点滅を繰り返す警告灯が小草若の心に注意を
促していた…この先に行ってはならない、と。


小草若は「あの日」の出来事を思い返していた。

それは今から数ヶ月前、草原と四草、小草若は喜代美に誘われてひぐらし亭の
二階の喜代美達の自宅で飲んでいた。
どうやら草々と喜代美が夫婦喧嘩をしたらしく、お互い謝るきっかけを
見つけられないまま草々は弟子の小草々と地方公演に出かけてしまい、
どうしたらいいのか相談に乗ってほしいとのことだった。
最初は夫婦として先輩の草原が愚痴を聞いてやってアドバイスをして
やっていたが次第に例の絡み酒に発展してしまい、やむなく四草が連れ帰った。
一段と恰幅の良くなった草原を四草と二人掛かりでタクシーに押し込んで
自分も帰ろうと荷物を取りに戻ってくると喜代美の目が潤んでいた。
「じゃあ俺も帰るわな…どないしたんや、若狭?まだ何か悩みがあるんか?」
若狭は何も答えなかった。
「俺は若狭の兄さんなんやで?妹の悩みは解決したらなあかんがな。」
「聞いてもろてもええですか…?」
「何でも言うてみ!百ぺん言うてみい!」
しばらくは言いにくそうにしていたが、やがて意を決したように話し始めた。
「…草々兄さんは、亡くなったおかみさんのことをずうっと忘れとらんの
です…。」
「何やて…?」
「私は…おかみさんの代わりなんです…。」

喜代美の話よると、あの伝説の大晦日の告白大会、そして三日後には結婚
という超スピード婚を経た二人は最初こそ草々の家出騒動があってあわや
夫婦の危機かと思われたがそれも何とか乗り越えて落語家夫婦として仲睦まじく
やっていた。
ところが次第に、草々が自分を通して他の誰かを見ているらしいことに
喜代美は気付いてしまった。
疑念が確信へと変わったのは先代の草若から志保の着物を何枚か譲り受けた
時のことだった。純粋に嬉しくて草々の前で着て見せた。
その姿を見た時、草々の口が「おかみさん…」と動いたのを喜代美は
見逃さなかった。さすがに小草若には言えなかったが、その時から草々は
喜代美が志保の着物を着て高座に上がった日は必ずといって良いほど彼女を
求めた。

555:草月 ◆ACiteNl50A
08/09/23 00:49:44 nLpTaFIV
若狭×四代目草若 追憶 2

「んなわけあれへんやろが…おかんが亡くなってから何年経ったと
思てるんや…。」
そうは言いつつも小草若にも思い当たる節がなくはなかった。
草々の志保への懐きぶりは尋常ではなかった。草原も先代の草若も
早くに母親を亡くした子だから甘えたいのだろうと言っていたが、
小草若にはとてもそのようには思えなかった。
それが間違いではないと気付いたのは志保が他界した時だった。草々が
あまりに悲しむので実子であるはずの小草若が慰める羽目になり、葬儀に
来た人達から「どちらが実の子かわからない」と言われる始末だった。
とはいえ、時は悲しみを癒して草々は喜代美というパートナーを得た。
たとえ恋心があったにせよ、心の奥に思い出として封印されていると
思っていた。自分と同じように…。

「私…やっぱり自分のことしか考えてへんかったんやなって。周りの人の
気持ちに全然気付けへんかったんです…。」
そう言って喜代美は潤んだ瞳で小草若を見つめた。
「若狭…。」
「自分を、誰かの代わりやない自分として見てくれる人がいてることが
どんだけ幸せなことか私はわからへんかった…気付くんが遅すぎました…。」
「若狭…?」
「草若兄さん…今だけ…喜代美って…呼んで下さい…。」
「喜代美ちゃん…。」
言ってから小草若はしまったと思った。もう口にしてはならないその名前。
愛しいその名前。想いを封印すると決めた日から小草若は高座名で彼女を
呼ぶようになっていた。
「兄さん…草若兄さん…!」
喜代美が胸に飛び込んできた。
誰よりも恋焦がれたひと。夢の中で何度も抱いたその身体が今、小草若の
腕の中にいた。
「喜代美ちゃん…!」

目が覚めた時はもう朝だった。
昨夜のことを思い返して小草若は真っ青になった。いくら酒に酔ったせい
とはいえ妹弟子に、しかも人妻に手を出してしまった。散らかった服を
身につけると廊下から喜代美が声をかけた。
「草若兄さん、おはようございます!もう朝ご飯できますさけ。」
喜代美は昨夜はまったく何もなかったかにようににこにこと微笑んでいた。
―そうや…あれは一夜の過ちや…酒が見せた夢や…。
「喜代美ちゃん…今度こそ、さよならや…。」
口の中で呟くとまだ肩に甘く疼く喜代美の爪痕にそっとふれた。

「ひぐらし亭」の建設が決まってから小草若には再会という名の出会いが
あった。小草若のコーナーアシスタントを務めていたことのある和田清海だ。
それ以前にも何度か会っているのだが、ひぐらし亭の主要なスポンサーとして
頻繁に会う機会が増えてから二人の距離が次第に縮まっていった。
二人きりで食事や飲みに行くことも稀ではなかった。
落語家としてようやく食べていける程度の収入しかない小草若は安い居酒屋
くらいしか連れて行ってやれないにも関わらず、嫌な顔ひとつせず嬉しそうな
笑顔で小草若の話に相槌を打つ清海に小草若は惹かれていった。

556:草月 ◆ACiteNl50A
08/09/23 00:50:38 nLpTaFIV
若狭×四代目草若 追憶 3

「草若さん、たまには私にも出させて下さい。いつもご馳走してもらって
ばっかりやったら申し訳のうて…。」
清海をホテルへ送る道すがら、清海が切り出した。
「ええんやって。俺がそうしたいねんから。むしろええとこ連れていって
やれんで悪いな。」
「そんなことないです!草若さんとこうして一緒におれるだけで私…」
二人の視線が絡まりあい…唇を重ねた。
―この子とやったら幸せになれる…幸せにしてやりたい…
清海の細い身体をしっかりと抱きしめた。その日清海はホテルをキャンセル
した。


―しあわせに…なれる筈やった…
クラクションの音で小草若は我に返った。時計は午後十時を回っていた。
ほろ酔いの街を行き交う人々はまだ宵の口だと言わんばかりの勢いで小草若の
横を早足ですり抜けて行った。


小草若と清海の関係が周囲に知れ渡るのは早かった。兄弟子や他の落語家、
師匠達からからかわれながらも小草若はいい人を見つけたと祝福された。

その日の小草若は日帰りで小浜に戻らなければならない清海を駅まで送った。
「じゃあまた、来月に。」
「おいおい、忘れたらあかんがな。再来週に金沢へ落語会があるから帰りに
寄る言うたやないか。」
「そうでしたね。うっかりしてました。」
二人は楽しげに笑いあった。
「着いたらメールしますね。」
「気ぃつけてな、清海ちゃん。」
「いい年してちゃん付けで呼ばれるなんてまだ慣れませんね。」
「清海ちゃんは清海ちゃんやないか。」
「そうなんですけど…なーんかやっぱり…。」
清海のはにかんだ微笑みが小草若の心に暖かな光を灯した。

すれ違いがちな小草若と清海の連絡手段は専らメールだった。若い頃の恋愛と
違って頻繁に会うことだけがすべてではないことを知っている二人は
今はこれで十分だと思っていた。清海の指から紡がれる優しい言葉が、
小草若の指が伝える温かな言葉がお互いの会えない寂しさを癒した。
電車が見えなくなるまで見送ると、携帯で短いメールを送って改札を出た。
その時、携帯の着信音が鳴った。
「やけに早いなあ、入れ違いか?」
誰が見ているわけでもないというのに照れたように笑って携帯を見た。
ウインドウに表示された名前を見て小草若の心臓が早鐘を打った。
『着信 若狭』
―仕事の電話や…
「兄さん?若狭です…。」
電話を切った途端、小草若は走り出した。
どうやってひぐらし亭まで行ったのか小草若には記憶がなかった。
次に覚えているのはひぐらし亭の二階、腕の中には喜代美がいた。
やっと消えた爪痕の疼きがまた、小草若を苦しめ始めた。

557:草月 ◆ACiteNl50A
08/09/23 00:51:47 nLpTaFIV
若狭×四代目草若 追憶 4

―何でや…何でこないなことに…
その日から喜代美は週に一度は小草若を呼び出した。
時にはひっそりと小草若の部屋を訪れてひと時を過ごした。
これ以上続けてはいけない、何より草々と清海に申し訳ないと思いつつも
小草若は喜代美に溺れた。
喜代美からかかってくる電話の声は呪縛のようだった。

今も時々思い出す…何もかもやめたくて大阪を離れて放浪していた間も
小草若は携帯電話を手放す事ができなかった。
留守番電話に残る喜代美の小草若を案じる声が小草若の心の支えだった。
小浜に行ったのは賭けだった。誰かに、友春に会えば喜代美が迎えに来て
くれるかもしれないと心のどこかで期待していた。
そして喜代美はやって来た。
―その時は、もう一度…
「帰ったってもええで。大阪に。その代わり…草々と別れてくれ。」

その時の戸惑った表情を小草若は忘れられなかった。いけずだと嘯いたが
口にした言葉はもう消せない。みじめさと虚しさばかりが小草若を
打ちのめした。

何度目かの逢瀬の時、小草若はまたも喜代美に草々と別れるよう持ちかけた。
「俺やったら喜代美ちゃんを誰かの代わりになんかしたりせえへん。
大切にする。喜代美ちゃんが俺を選んでくれるんやったら何を失っても
かめへん。」
喜代美の返事はなかった。しかしあの時と同じ戸惑った瞳が言葉より
雄弁に答えを出していた。
―おかみさんの形代でもかめへんほど草々を愛しとるんか…
  俺を形代にしても…


再び清海が大阪にやって来た。
「草若さん…なんや、疲れとるみたいですね。こないだ来てくんなった時も
顔色があまりようなくて…しんどかったら無理して付き合うてくれんでも
ええんですよ?」
「そんなことないで!そ~こ~ぬ~け~に、元気やがな!」
清海はそれでも心配そうに小草若の顔を覗き込んだ。
「ほんまやって!次、どこ行こか?」
小草若は清海を裏切っている後ろめたさを隠すために無理矢理笑顔を作った。
―こんなにええ子がそばにいてるのに…
清海自身も慣れない社長業で疲れているだろうにそれでも自分を気遣う
清海の春の陽だまりのような温かな優しさが小草若を責めた。

「じゃあ、昔…アシスタントしてた頃草若さんに連れて行ってもろた
バーに一緒に行きませんか?昼間偶然通りかかったらまだお店が
あったんです。懐かしいなて思て…。」
以前に「なにわ情報局」で一緒に仕事をした時に何度か飲みに連れて
行ってやった店だった。まだ酒の飲めなかった清海のために
ノンアルコールカクテルを特別に作ってもらってそれを飲みながら
仕事や大学の事、将来の夢を目を輝かせながら話す清海を思い返していた。
「懐かしいなあ。あの頃の清海ちゃんはかいらしかったなあ。」
「今は可愛くないですか!?」
口をとがらせてみせる清海を小草若は心から愛しく思った。
「冗談やって。さ、行こ行こ。」
―もう、喜代美ちゃんとは会わへん。今目の前におるひとを大切に
  するんや…

558:草月 ◆ACiteNl50A
08/09/23 00:52:38 nLpTaFIV
若狭×四代目草若 追憶 5

その時、小草若の携帯電話が鳴った。
「ちょっと、ごめんな。」
清海から少し離れて電話に出た。
―!

「終わりました?じゃあ…どうかしました?」
「…ごめんな…尊徳師匠からかかってきて今から来いて…。普段は
ええ人やねんけど飲んだらワガママな師匠で…。ほんま…ごめん。」
「そっか…ええんですよ。師匠方とのおつきあいは大事にせな
あきませんもんね。」
「送ってあげられんでごめんな。」
「どねしたんですか?ちょっと顔色悪いみたいやでぇ…。」
「ちょ、ちょっと酔いが回ったみたいや。もうほどほどにせなな。」
「飲み過ぎんで下さいね。」
清海は駅の方へ向かった。角を曲がるまで見送ると小草若は早足で
歩き始めた。

ふと空を見上げると満月が天高く浮かんでいた。
月に似ている、と小草若は思った。夜ごと姿を変える不実な月。
自らの力では輝くことのできない月。
太陽の光を受けて初めて輝く事のできる月。
なのにその光は人を狂わせる―

角を曲がって大通りに出ると地下鉄工事の警告灯が点滅していて、
車道は通行止めの看板と迂回路に誘導するための警備員が赤いランプを
振っていた。
―今ならまだ戻れる…いや、戻らなあかん…!

愛しい想いと憎しみにも似た恋心。踵を返して清海のところへ戻れば
幸せなままでいられる筈なのに…でももっと素直な心が怖かった。


「草若兄さん…今日、来てくんなりますか…?」

559:名無しさん@ピンキー
08/09/23 15:25:30 zCiSwuG5
>>605
GJGJ!
初代スレのお師匠さん、底抜けにお帰りなさい!です
魔性の女な喜代美にゾクゾクしました
四代目の苦悩が切ないです
またの投下をお待ちしてます

560:名無しさん@ピンキー
08/09/23 18:41:13 668+cusS
草月さん待ってました!
これからも待ってますよ~

561:名無しさん@ピンキー
08/09/23 18:51:10 mUc6/Gt1
わーお!草月師匠おかえりなさいです!
嬉しいですー!
これからもお待ちしています!!

562:http;//www.KHP059129022100.ppp-bb.dion.ne.jp.2ch.net/
08/09/23 20:08:15 CB8/Rxj1
guest/guest

563:名無しさん@ピンキー
08/09/25 07:30:37 ZMZ17d1G
ちょっと小ネタ投下しときます。叔父さんと姪でバカ系です。


天満天神さんの裏通りにある居酒屋寝床。
フォークソングと恋女房とお客の笑顔を愛する気のいい主人、熊五郎は
今宵の店内の雰囲気に非常に困惑してました。
本日のお客は向いに住んでる落語家、徒然亭草若一門のみなさんと。
「きよみぃ~、なっちゃんがぁ~なっちゃんがぁあ~」
「もー、おじちゃんてば飲み過ぎや」
一門唯一の女弟子、若狭の叔父で現在絶賛無職中の和田小次郎さん。

彼女にフラれて泣くフーテンの叔父さんと、それを慰める姪っ子。
映画、男はつらいよのワンシーンのような心温まる風景…のハズだけど。
問題は。
こっちの寅さんは四十男なのに茶髪ロン毛が似合う超若作りな上、
黙っていれば時代劇の二枚目俳優のようなちょっと凄味のある美形で。
慰めてるミツオくんは二十歳のカワイイ女の子なわけで。
しかもフーテン叔父さんは姪っ子を後ろからぎゅっと抱っこしてまして。
つまり、その。ハタ目には寅さんとミツオくんと言うより
いちゃついてるカップルにしか見えないと申しますか。

「ま、まあ、小次郎さんは若狭のただの叔父さんやさかいな。ただの」
「家族思いやもんな~喜代美ちゃんは」
言ってることとは裏腹に剣呑な目つきで二人を見ている兄弟子四人。
そんな視線もお構いなしにくっついたまんまの叔父さんと姪っ子。
「ワシはなっちゃんに捨てられたんや~…喜代美、枝豆もっと」
「泣くかしゃべるか食べるかどれかにしてやおじちゃん」
呆れながらもせっせと枝豆むいては小次郎さんの口に入れてやる
抱きまくら…もとい若狭ちゃん。
「喜代美ぃ~喜代美はほんにええ子やの~」
「ちょっ!どこ触ってん!」
あろうことかフーテン叔父さん、姪っ子の一番やわらかいとこ
むぎゅっとしてはります。
「おっぱい大きなったな~もう大人なんやな~」
「……ひとの胸もんでしみじみせんといて」
バキッ
無言で箸を真っ二つに割る兄さんたち。
頼むから店のもん壊さんで欲しいな…と思う熊五郎。
肝心要の彼らの師匠はというと、盃を舐めつつニヨニヨ笑ってます。
どうやら完全に楽しんでますよこの人。

「咲~、どうしたらええ?」
「シスコン兄ちゃんどもが妹とられて拗ねとるだけや。ほっとき」
天満天神さんの裏通り、おいしい料理とお酒が自慢の居酒屋寝床。
今宵もアットホーム…とは言い難い雰囲気のまんま更けてゆくのでした。


おわり

564:名無しさん@ピンキー
08/09/25 09:34:19 qA5ekfvq
>>605
GJGJ!です。底抜けにお帰り!(@四草スタパ風)
女は怖い…。どきどきしました。
そして、思いがかなってすらかわいそうな四代目…。

>>615
かわいい!GJ!です!若狭も小次郎おじちゃんもにいさんたちも。
情景が目に浮かぶようでした。

565:名無しさん@ピンキー
08/09/25 18:29:59 4vr1FQ2q
短いけどおもろいな!

566:名無しさん@ピンキー
08/09/25 21:09:50 g0OtqXHP
>>615
ほんのりエロくておもしろかわいい!
初めての組み合わせではないでしょうか?新たな扉が開いた気がしました。
おじちゃんはあの美しさと色気がありながら下品にもいやらしくも
ならないのもすごいなあと今更ながら思いました。

567:名無しさん@ピンキー
08/09/26 09:16:28 3CW243LQ
>>615
GJGJ!
叔父×姪いいですな~。

568:名無しさん@ピンキー
08/09/30 21:28:55 7aCEwih1
祝?脱歴代視聴率最下位!!



569:名無しさん@ピンキー
08/10/02 22:33:53 Lwl0kxb+
徒然亭の某兄弟子×内弟子修行の妹弟子でエロネタ投下します。
3レス使います。

570:Dreamer1
08/10/02 22:35:42 Lwl0kxb+
俺は今、夢を見ているんだと思う。
でなければ、こんな時間にこんなところに妹弟子がいるはずがない。
服も下着も全部脱いで白い裸で「にいさん」なんて甘い声出して
俺の布団の中にもぐりこんでくるワケがない。
だいたい、妹弟子は内弟子修行中で色恋は禁止の身。
修行中の妹弟子に兄弟子の俺が手をつけたりしたら徒然亭の大醜聞。
破門どころじゃ済まされない。
けれど、裸の妹弟子はそんな俺の葛藤なんてお構いなしに
すりすりと体を寄せてきて桃色の唇でチュッとキスを仕掛けてきて
「して、くれへんのですか?」
と大きな瞳を潤ませている。
……やばい。めちゃめちゃ、可愛い。

「にいさん―」
普段からは想像できない色っぽい声。
布団の中で触れる肌はすべすべで、どこもかしこも柔らかい。
なかでも、極上のマシュマロのようにふんわりとうまそうな乳房が
目の前にふたつ大きくせり出している。
その先は、触ってくださいとばかりにぷくんと尖りはじめている。
右側を指でつまんで、左側に唇をあてると「いやあん」と可愛い声。
こりこりとした弾力が楽しくて、こねたり舐めたり吸ったりすると
あっとかやんっとか甘くてイイ声があがる。
ふわふわとあったかい乳房はとろけるような肌触り。
大きくたわんで気持ちよく俺の手や顔を包み込む。
いつまでもこうしていたいところだけど、ちょうど俺の腹の下にある
妹弟子の太ももがもぞもぞと焦れているようだ。
リクエスト通り、なだらかな下腹を撫でてやわやわと恥毛をくすぐる。
湿り気を帯びた亀裂へそっと指を埋めると、一瞬ぴくんと強張ったけれど
「ええか?」
と聞く俺に、恥じらいながらも目元をほんのり赤らめて
「にいさんになら……」
なんて可愛いことを言ってくれるからたまらない。
たっぷりと舌を絡めて上の口にキスしてから下の口にも同じキスを。
「ひゃあぁんっ!」
甘い甘い悲鳴を聞きながら、とろりと蜜があふれるそこへゆっくりと
指を差し入れる。
はじめは労るように優しく。馴染んできたら苛めるように激しく。
とろとろに熱い穴はぐっしょりと濡れて柔らかくほどけているくせに
俺の指をキュウキュウと咥えこんで離さない。
くちゅくちゅと音を立てて弄ってやると
「くぅん……」
子犬みたいな鳴き声で嬉しがる。
紅色に火照る白い肌。甘い匂い。
快感に犯されて俺を見上げる顔が壮絶に色っぽい。
食べてしまいたい。

571:Dreamer2
08/10/02 22:36:36 Lwl0kxb+
「にいさん……」
何度目かのキスのあと、細い指がおずおずと俺の一物に絡んできた。
キスで濡れた唇がうっすらと開いておねだりする。
誘われて張り詰めたモノを目の前に持っていってやると
赤い舌でちろちろとねぶりはじめた。
亀頭の裏側から筋を通って根元までゆるゆるとなぞったかと思えば
カリ首をくるくる這わせて、その先に愛らしい唇をつっと寄せる。
「ふっ……」
小さな口でぴちゃぴちゃと健気に奉仕する姿が悩ましい。
滑らかな濡れた刺激が腰にクる。
こらえきれずに先走りが滲み出てしまう。
と、今度は小さな口がお菓子でも食べるようにぱくんと頬張ったのだ。
「―!」
柔らかなほっぺたは俺のモノを包むとチュウッと吸いはじめる。
咥えた柔らかな唇が脈打つ竿から亀頭まで上下する。
伏せられた長い睫毛が濃い影を落として震えていて
かたちのよい眉はうっとりと寄せられていて。
(……あかん)
目も眩むような扇情的な光景とダイレクトな官能にイきそうになる。
「も、もうええから……」
なおもしゃぶり続ける小さな口から腫れ上がった一物を引っこ抜く。
つうっと唾液をひいて離れた唇は紅く濡れて、めちゃめちゃいやらしい。
俺を見上げるぽやんと上気した顔。
快楽に染まるすべすべの綺麗な肌。
布団に散った黒髪の甘くてイイ匂い。
熟れて食べごろな女が全身で誘惑する。
「あっ、やぁんっ!」
可愛い尻の下に枕を置いて腰を浮かせて太ももを左右に割り開く。
めざす穴は期待に満ちてヒクついている。
「やらしいな」
そうからかってやったら
「……にいさんのえっち」
なんて真っ赤になって睨んでいるけど逆効果。俺の男を煽るだけだ。
愛くるしい顔にキスの雨を降らせて、ゆっくりと覆いかぶさる。
「んっ……」
指でよくほぐしたにもかかわらず、狭いソコは俺をなかなか通さない。
けれど、何度か抜き差しするうちにじんわりと受け入れはじめる。
こうなったらもう手加減無用。
「ああんっ!」
熱くてキツくて最高に柔らかい穴へおもいっきり腰を打ちつける。
奥の天井がゴリゴリとあたって気持ちいい。
ひたひたとまとわりつく壁が心地好く締めつける。
首に巻きつく白い腕。足に絡みつく滑らかな太もも。
くねくねと擦れる尻をむっちりと掴んで勢いよく揺さぶる。
深く深く穿ちながらナカから溶かされてゆく快感。
愛しい愛しい妹が俺を呼ぶ。
「にい、さぁん……!」

572:Dreamer3
08/10/02 22:39:20 Lwl0kxb+
4:09 AM
明け方の空気はひんやりと冷たい。
寝ぼけまなこで隣に寝てる柔らかな体を抱き寄せようとした俺は
伸ばした指の先に当たる、冷えた布団の感触に飛び起きた。
―夢!?
そう、全て夢だったのだ。昨夜の甘いひとときは。

(やってもた……)
はっきりと覚醒した今、最悪のコンディションで最低の朝を迎える俺。
なんだって俺はあんな夢を。
大事な大事な妹弟子をあんな欲情の対象にするなんて。

夢の中とはいえ、妹弟子と最後までヤってしまい
罪悪感にさいなまれる俺を待っていたのは。
「今日は若狭に稽古つけたってくれ」
無慈悲な仕事を告げる師匠のお言葉。
…いや、師匠に他意はないのは重々わかっているけれど。

「どねしたんです、にいさん?」
稽古場に妹弟子とふたりきり。
……正直、まともに目が合わせられない。
目に入る白い襟足が、細い手首が、ふっくらと紅い唇が。
嫌でも夢の中の女を思い出させる。
「……して、くれへんのですか?」
「なっ…なななにをや!?」
偶然にも夢と同じセリフに心底動揺する。
「…せやから、お稽古です」
「あ……ああ、稽古か」
きょとんとした大きな黒い瞳で俺を見上げる妹弟子。
まさか目の前に座る兄弟子に、夢の中でオカズにされていたなんて
これっぽっちも疑っていない澄んだ視線が俺に突き刺さる。
……そんな目で見ないでくれ。
今の俺は、偉そうに稽古をつける兄弟子の資格なんて無い。
現に、こうしている今だって。
ふっと気を抜いた瞬間、白地に菊の花が散る清潔な浴衣の下に
柔らかな体のラインを思い浮かべてしまい、打ち消すのに必死なのだ。
(……自重せなあかん、自重せな)
一門の兄弟子として。人生の先輩である大人の男として。

リアルに甦る滑らかな肌触り。濡れた感触。甘い声。
―やぁん…にい、さぁん……
「にいさん?大丈夫ですかにいさん?」
「のわぁああっ!?」
気がつけば、俺のすぐ側でのぞき込んでいる妹弟子の顔が。
心配そうにひそめられるかたちのよい眉。震える濃くて長い睫毛。
うっすらと開いた唇は、まるで―をねだっているような……。
(って、あかんあかんあかんあかん!!)
なんでそっちに行くんや俺!自重するんやなかったんか俺!
「にいさん?」
なにも知らない純真な瞳で俺を見つめる妹弟子。
拷問にかけられる罪人状態の俺。
頼む。
悪い夢なら覚めてくれ……!



573:名無しさん@ピンキー
08/10/02 23:49:38 Bj5xCu+Y
エッロ~い!!!堪能致しました!
若狭めっちゃ可愛いし。こりゃお兄さん我慢できませんわw
で、どのお兄さんか気になるところですが…
夢に罪悪感抱えてる感じは、4番目のお兄さんではないっぽいしw
夢がかなってキタ~!っな感じがないとこは3番目のお兄さんでもないっぽいしw
とにかくGJ!GJ!です。またお待ちしてます。

574:名無しさん@ピンキー
08/10/03 03:21:32 Pjw4xD2n
待ってました!めっちゃGJですがな!
やっぱこれは2番目のお兄さんが一番しっくりくるかな…w

またの投下を心からお待ちしております。

575:名無しさん@ピンキー
08/10/03 22:31:36 SnKskuR6
GJGJ! 師匠は他意ありありだったとぞ思う。
兄さんが自分の気持ちに気付く前に師匠はきっと見抜いてたと思うので。
それにしても若狭は天然無自覚なお色気が似合うなあ~

576:名無しさん@ピンキー
08/10/06 23:42:56 U07WIiBu
四草→若狭で小ネタを投下します。エロ皆無のドライブネタです。
車種は個人的な趣味ですのでどうぞ流してください。

577:深夜のドライブ 1
08/10/06 23:43:43 U07WIiBu
ランボルギーニ・ディアブロ。
悪魔の名を持つこの車種はスーパーカーの代名詞、カウンタックの後継。
マルチェロ・ガンディーニ・デザインのボディは低く、
グラマラスでスーパースポーツに相応しいシルエットを描く。
深夜の高速を駆ける車窓に、流れてゆく街の灯が映る。
「綺麗ですね…」
助手席の女が溜息のように呟く。
ありふれたラブソングのような情景に俺は自嘲する。
運転しているのは年下の兄弟子の愛車。
助手席にいるのは、別の男に想いを寄せる妹弟子。
借り物の車。借り物の女。
まるで俺の人生そのものだ。

この車の持ち主に俺が呼び出されたのは二時間前。
急なロケの変更で、愛車と付き人の妹弟子を大阪に返すことになった
兄弟子は薄い体を踏ん反り返して俺に命じる。
ええか四草、と仰々しい咳払いをひとつ。
「ちゃーんと喜代美ちゃんを送るんやぞ?途中でほっぽり出すんやないぞ?」
「はいはい」
「こら!なんやその態度は」
(信用ないんやな)
まあ、普段の俺を見ていれば当然か。
だが。
俺たちのやり取りを不安そうに聞いている小さな妹弟子の姿に
俺の鼓動は密やかに高鳴っていた。
小言を続ける兄弟子も当の妹弟子も一門の誰も気付いていない。
この面倒な役目が、俺にとっては又とない僥倖であることを。
この垢抜けない妹弟子こそが、俺の秘めたる想い女であることを。

車線変更を確認しながら隣の女をそっと盗み見る。
人工の光に浮かぶ白い横顔が息を飲むほど美しい。
日常とはまた違うその表情に浮き立つ俺の心をよそに
彼女は窓の外に広がる夜景に感嘆の声を上げている。
俺を男として意識していないのは、助手席の無防備な様子でも明らかだ。
そのあえかな首筋を、甘やかな唇を、ふくよかな胸元を
俺の欲にまみれた目に晒されているというのに。
兄弟子と妹弟子。
この生温い関係を引き裂いてしまいたいと思う。壊したくないと思う。
相反する感情に俺はいつも立ち止まる。彼女へ伸ばす手をためらう。
いや、これは欺瞞だ。単に恐れているのだ。彼女の拒絶を。

何故、こうも彼女には臆病になってしまうのか。
一回りも年下の子供のような女相手に、この俺が。
ただ物欲と性欲を満たすためだけに付き合っている
凡百の女たちと何が違うと言うのか。
妹弟子という疑似家族のような存在だからか。
それとも、他の男に心奪われている女だからか。
答は見えない。

578:深夜のドライブ 2
08/10/06 23:45:25 U07WIiBu
出会った時から彼女の心は既に年下の大男のものだった。
俺の浅薄な劣情など、つけいる隙も無いくらいに。
―喜代美、て呼んでください…
届かぬ想いを愛しい男の背に呟いている少女。
彼女がその名を呼んで欲しいと望むのはあの男ただ一人。
いくら俺が同じ呼称を用いたところで「呼び捨て?」などと
怪訝な顔をされるのが落ちだ。
あの大男の背に向けられる瞳が俺のものであったら。
あまりにも愚かしい夢想は日毎夜毎に俺を襲う。
彼女のいる師匠宅へ通う時も。彼女のいない自室へ帰る時も。
こうして狭い空間に二人きりでいる今もだ。

車内に立ち込める女の香は俺の理性を狂わせるかのように甘い。
妙な妄念に囚われそうになる頭を軽く振ったその時。
「疲れとんなるんですか?」
窓に向けられていた黒い瞳がふいにこちらを覗き込んだ。
間近にある愛らしい唇。香しい吐息。
…息が止まりそうだ。
「こういう時は甘いものがええんですよ」
俺の動揺など知るはずも無い妹弟子は、呑気に膝のバッグを漁っている。
あったあったと一人ごちながら小さな箱を取り出すと
中の欠片をひとつ摘み包み紙を剥き始めた。
ふっとほろ苦い芳香が辺りに漂う。
「なんや、チョコレートか」
漸く平静を取り戻した俺に彼女はにっこりと微笑む。そして。
「はい、四草兄さん」
なんでもないように。
黒い欠片を挟んだ白い指が俺の唇に差し出され。
「兄さん運転中なんやでえ、このまま食べなってください」
促されるまま俺は彼女の手ずからチョコレートを食む。
唇に微かに触れる滑らかな指先。
「…気が、利くな」
甘い欠片を含み掠れる舌で言葉を絞り出す。
心臓が煩い。
俺の素っ気無い礼にそれでも満足したのか、
彼女は嬉しそうにもう一つ包み紙を開いて、今度は自分の口に入れた。
柔らかな唇に吸い込まれる甘い欠片。
今、俺の舌の上に蕩ける濃厚な味覚は―彼女の熱い口内と同じ甘美。

一瞬、甘い唇を錯覚する。
隣にいる女が俺のものになったかのような。
幻影に過ぎないそれは俺を夢想へ誘う。
いっそこのままさらってしまおうか。
あの家には返さず、朝が来るまで二人きり。この車で。
魔の誘惑は、その名を冠した車名のせいか。
口に溶けるほろ苦いカカオのせいか。
「もうすぐ着きますね」
他愛ない妄念は助手席の声に打ち切られる。
到着時刻を目算し、俺はまたハンドルを切った。


〈終〉

579:名無しさん@ピンキー
08/10/07 00:57:28 kIkLScaP
>>628
GJ!!描写が非常にかっこいい
まいご3兄弟効果もあり、情景が目に浮かぶようだった
到着までの残り時間をどう過ごしたのか気になる
きっと普通の女性ならクラっとくるような言動も華麗にスルーされるんだろう(笑)

580:名無しさん@ピンキー
08/10/07 08:11:30 XmK9EX/S
GJGJ スタイリッシュな車のコマーシャルを見ているような気分でした。
ハードボイルド風味なのにどこかぶざまな四草と完全天然な喜代美がイイ!
小草若が四草をアゴで使ってた時代のお話、ちょっとなつかしかったです。

581:名無しさん@ピンキー
08/10/09 00:54:16 JYUGL43i
四草目線ってなんでなんで

582:名無しさん@ピンキー
08/10/10 05:59:01 MxgfGSB/
喜代美目線だったら、運転手の四草に事故られたら困るから眠気ざましのチョコ
あげただけの話になると思う

583:名無しさん@ピンキー
08/10/12 21:35:30 fAZpBZC2
高速底抜けで保守!

584:名無しさん@ピンキー
08/10/12 22:02:53 RIvOzCP/
あげ

585:名無しさん@ピンキー
08/10/15 10:51:18 xFmK7LBG
ここの小草若は実にええなぁ~。
惚れてまう。

586:名無しさん@ピンキー
08/10/19 21:16:54 kC6JT+ec
捕手やさけ~。

587:名無しさん@ピンキー
08/10/22 18:42:48 tsVNfRti
保守ですさけえ。

588:名無しさん@ピンキー
08/10/23 00:08:42 6K2QkAiV
保守でちょこっと小話します。延陽伯の人々と四草です。



「アア忙し忙し……て、この忙し時に四草どこ行ってるね!?」
「また寄席でナンパした女と二階シケこんでるよ」
「堂々とサボる気まんまんね」
「ホント頭くるね!」
「そっちがその気ならこっちにも考えあるね……覚悟するよろし」

「ハイ、ワタシ若狭アルヨ」
「変な中国語なまりやめるね、なんか腹たつよ」
「……すみません」
「ちょうどいいとこ来たね、アンタにやってほしいコトあるね」
「あの~、わたしなにをしたらええんですか?」
「ナニ簡単ね。この紙書いてあること、二階むかって思いっきり叫ぶよろし」
「はい……ええと、『いやあああああっ!!四草にいさんの不潔っっ!!!』」
「ん、OKね」
「はぁ……ってなんなんですかコレ?」
「いいからいいから、コレ約束のギョウザね」
「わあ!ありがとございます」
「バイバイね、師匠さんにもよろしくね」

「……お、やっと降りてきたよ」
「四草!今日はメチャ忙しね、さっさと出前行くよろし」

589:名無しさん@ピンキー
08/10/23 07:32:54 91JNjJuw
ギャハハハハ、面白い!GJです!
四草、サボってないでちゃんと働け~!

590:名無しさん@ピンキー
08/10/23 07:58:34 y2xAkU+u
GJ!延陽伯の人々がしたたかでかっわいい~!
「変な中国語なまりやめるね、なんか腹たつよ」がツボにはまりました。
部屋におきざりにされた女性カワイソス。四草がどんな顔して下りてきたのか見たいです。


591:名無しさん@ピンキー
08/10/23 12:35:11 9c3LzFAi
ワロタGJ
若狭が叫んだのは日本語?中国語?
どっちでも面白いけど

592:名無しさん@ピンキー
08/10/25 01:12:02 Mfqh42vR
ここって保管庫はあるのでしょうか?
過去レス遡ったんですが、URLとか全く分からなくて困ってます・・・

593:名無しさん@ピンキー
08/10/25 01:20:27 Mfqh42vR
自己解決しました・・・すみませんでした

594:名無しさん@ピンキー
08/10/30 00:19:22 lwYPpHKC
捕手ですやなぁ。

595:名無しさん@ピンキー
08/10/31 00:58:49 019s/kcc
師匠と若狭の京都デートv
腕組んで穴場スポットめぐり
パジャマでお泊まり
公園でぎゅっと抱きしめ

…に見えた今週のおみやさん


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