ちりとてちんでエロパロ 第四席at EROPARO
ちりとてちんでエロパロ 第四席 - 暇つぶし2ch300:名無しさん@ピンキー
08/06/04 01:51:38 y+cilS32
四代目×スッポンサ~様!待ってました!
二人とも素敵な大人の男女だ…すごく幸せな気持ちで拝読しました。
本編放映中も小草若ちゃんの幸せを願ってきたけれど、
いいね、40過ぎてもこんな幸せが待ってたのなら。GJでした!


301:名無しさん@ピンキー
08/06/04 03:22:28 0D3wfiMR
自分は小草若→喜代美が好きだが、この物語はGJ!でした!
幸せになれそうで、良かったね!
四代目草若!

302:名無しさん@ピンキー
08/06/04 13:43:04 gZmPaZWB
GJ!
小草若×A子読みたかった!
A子がめちゃくちゃ経験豊富な感じでちょっとびっくりだけど、
この2人ならA子リードなのも自然だね。

303:名無しさん@ピンキー
08/06/04 22:27:59 xUWWXpMJ
GJです!
想いが通じ合ってる大人同士の恋愛という感じで
会話もエロも品があって素敵でした。
結婚の形態に縛られない四代目×A子の関係もいいなぁ~

304:名無しさん@ピンキー
08/06/05 01:27:21 E3sqfkDi
GJ!
A子から誘うってところが、なんともこの二人っぽくてよかったです。

305:名無しさん@ピンキー
08/06/05 04:39:53 pDfXn3go
糸子の自慢の巨乳を揉み解す喜代美と清海

306:名無しさん@ピンキー
08/06/05 17:56:18 ccbyC4Lz
A子とB子は生まれた日が同じで時間も近かった。
そこで看護婦のミスで取り違えられてしまったのです。
本当は友春とB子、A子と正平が兄弟なのです。

307:名無しさん@ピンキー
08/06/06 16:52:59 x/Kmau4d
第100話で四草→若狭の小ネタ投下。
若狭が四草の年齢を磯七さんに聞いて、ビックリしていた話の続き。

308:小ネタ 倉沢忍の憂鬱
08/06/06 16:54:01 x/Kmau4d

「ありがとうございます。袖から勉強させていただきました」
ぺこりと頭を下げながら、自分を出迎える若い女。妹弟子の徒然亭若狭。

今日の天狗座での高座は、事前に楽屋へ訪れ落語が受けないと悩む若狭の為、
急遽予定のネタを変更して手本を示した『まんじゅうこわい』。
袖に下がった四草は、待っていた彼女の期待通りの反応に心中ほくそ笑んだ。
(…ええもんやな)
若く可愛らしい女に、尊敬と憧れの大きな瞳で見つめられるのは。
人妻の身となったとはいえ、兄弟子と妹弟子には変わりないわけで。
こうして若狭と二人きりで過ごすのは、四草にとって貴重な至福の時だ。
しかしその時間は長くは続かない。
「いやいや良かったで、散髪屋組合の皆も大喜びや」
無粋な闖入客の登場に甘い逢瀬は破られ、その上。
「ほな四草兄さん、私はこれで」
若狭はさっさと場を切り上げて去っていってしまった。
(…チッ)
贔屓客に対してあるまじき態度ではあるが、四草は内心舌打ちをする。
そんな彼の心中など知る筈も無い徒然亭贔屓の散髪屋、磯七は上機嫌で話しかける。
「若狭も勉強熱心でええこっちゃ。兄弟子としても教え甲斐あるやろ?」
「ええまあ」
(あんたが邪魔さえしなけりゃな)
内心毒づきながらも適当に相槌を打つ。
「しっかしアレやな。若狭も妙なとこで落語界に疎いんやな」
苦笑しながら磯七は続ける。
「若狭、あんたのこと今の今まで同い年くらいや思てたんやと」
「…は?」
「兄弟弟子の順番、年齢順やて勘違いしてたらしいで」
あんたと若狭じゃ干支一巡り離れてんのにな、ほんまおかしな子や。
そう笑う磯七をよそに固る四草。
(…同い年?同い年やて?)

四草の脳裏に苦い思い出が甦る。
―大人の男の人って、やっぱり大人っぽい子が好きなんやろか?
あれはまだ、彼女が片思いする兄弟子に恋人がいて、自分が相談相手にされてた頃。
『四草兄さんは、どね思います?』
見上げた顔があまりにいじらしくて。思わず。
『俺やったら、10も年下の女なら老けたのより可愛らしいの選ぶけどな』
おまえみたいに。そうたっぷり含みを持たせて肩を抱いたというのに、反応は。
『…四草兄さんて、ロリコン?』

(あれはそういう意味やったんか!)
「おーい四草?」
今更ながら愕然とする四草に訳が分らない磯七。
兄弟子に混乱を残し、若狭は天狗座を後にするのであった。


終る

309:名無しさん@ピンキー
08/06/06 21:31:45 tPo4lHQm
>>308
GJ!
空気読めない散髪屋さんに萌えw
4草は、年齢不詳でしたよね。
妙に落ち着いて年寄りくさいところもあったけど、見かけは若い時もあり。
とっても新鮮な小話でした。ありがとー。


310:名無しさん@ピンキー
08/06/07 00:06:46 ypEPZzBL
GJ!
若狭の天然萌え。磯七さんのおかげで危機脱出!
そういえば縁側でアイス奢らされた時の2人は同い年くらいに見えたなあ。
で、年齢差がわかったこの回から四草の前髪が上がった。

311:名無しさん@ピンキー
08/06/07 09:32:16 kVnDDWB0
GJ
四草カワユス


312:名無しさん@ピンキー
08/06/08 00:38:34 SVC2BLsW
DVDで初めて小浜編見た感想。
初っ端からの伏線バリ張りまくりとか、正太郎ちゃんの素敵爺さんっぷりにも驚いたけど、
A子のB子ラブ度に正直ドギモ抜かれた。
もしA子が男の子だったら、草々小草若じゃ太刀打ち出来なかったかもしれない思った。

313:名無しさん@ピンキー
08/06/08 05:27:18 9l5qZg2X
小草々と若狭の話、投下します。
徒然亭で起こったささいな事件とその顛末。
時期は、小草若が復活したあたり?適当です。
アホみたいに長くてエロなし、しかも軽く鬱。
そんなのですが、よろしければどうぞ。

314:小草々→若狭 1
08/06/08 05:30:26 9l5qZg2X

ぬけるような青空だった。どこまでも、吸い込まれそうなほどに。

「小草々くん、今日たくさん買い物あるでぇ、悪いんやけど一緒に行ってくれるやろか?」

久々の陽気、それに彼女との外出。
彼女との他愛もない会話。自分の肩よりずっと下の位置から、こちらを時々見上げて微笑む白い横顔。
おかみさん――徒然亭若狭との、二人だけの時間。
たとえ、師匠のおかみさんと弟子という関係にすぎないとしても。
煌めくようなひととき、だった。
そう、あの瞬間までは。

大きな荷物を抱えて、駅の階段を頼りない足取りで降りる彼女。
駆け上がって来る子供を避けて、よっこらしょと荷物を抱えなおしたその瞬間。
荷物の重みに小柄な体は、ぐらりとバランスを失って。
あ、と丸く開く唇。大きく見開かれた瞳。ふわりと浮く小さな体。
慌てて支えようとして気づく。間に合わない。自分のバランスを保ったままでは。
彼女が。

落ちる――!

瞬間、自分は両腕にあふれる荷物を放り出し。
落下する彼女の体を支えようと身を乗り出し、もろともにバランスを失う。
宙に投げだされる体。
ただ、彼女の体を包むように抱きしめて、自分が下になるようにと、それだけを思って。

次の瞬間、地面に叩きつけられる衝撃。

目の裏が、はじけるような感覚。
拡散していく意識の中で、彼女が怪我をしていなければいいな、と思った。
そして…彼女が泣かなければいいな、と。

そして―ブラックアウト。



「なぁ…いつか、目ぇ覚めるんやろか?」
昏々と眠り続ける小草々を見つめながら、ぽつり、と小草若が呟く。
「アホか!何言うとるねん!覚めるにきまっとるやろが!」
血相を変えて振り返り、噛み付くようにどなる草々。
「草々、病院や。大声出すな。小草若もおかしなこと言うな。医者は怪我自体は大したことない言うとったやろ。」
静かに、けれど苛立ちを隠せない様子でたしなめる草原。
「けど!頭、打って…こんな長いこと…」
小草若の声が、弱々しく途切れる。
「うるさい!治るにきまっとるやろ!」
「二人ともやめ!俺らにできるんは…目ぇ覚めるんを待つことだけや」

そんな騒ぎも耳に入らぬように、若狭はただ小草々の枕元で、その左手を両の掌に包み込む。
「ごめんなさい…、ごめんなさい、、小草々くん…」
ただそれだけをうわ言のように呟きながら。その表情には…疲労の色が濃い。
小草々が病院に運び込まれたとき、若狭は半狂乱だった。
「私のせいで!小草々くんが…こそうそう、くん…、、いやあああ!!!!」
夫の草々がいくら慰め落ち着かせようとしても、どうしようもないほどに。
以来一週間…片時も小草々の枕元を離れようとはしない。

憔悴しきった妹弟子の横顔を、四草はただ見つめる。その目に僅かに痛ましげな色を宿して。



315:小草々→若狭 2
08/06/08 05:33:23 9l5qZg2X

長い長い夢を見ていた。

その中にいつもいたのは、あどけない顔立ちの女。

自分の名を呼び、ごめんなさいごめんなさいと泣きじゃくるかと思えば。
自分の顔を見上げて、優しく包み込むようににっこりと微笑む。
そうかと思えば、頬を上気させ、怒りで瞳を燃え立たせながら自分を平手打ちし。

このおんなは、だれだ。
とてもとても大切なことのように思えるのに。

自分で夢だと自覚しているくらいなのだから、きっと理想の女でも思い描いているのだろう。
愚かしい夢だ。まったく愚かしくて…なぜだか判らないが愛しい夢。

夢を見ている間、左手が…いつもいつも温かかった。
何か、とても愛しいものに包まれているかのように。


眩しい。
目を開くと…そこには自分を見下ろす男数名。
(むさくるしいな…)
正直、そう思った。ふふ、とほんの少し笑いが漏れる。
「「「「小草々!!!!」」」
目の前の男たちは、泣きながら笑って自分に抱きつこうとして、ええ年して医者らしき男に怒られたり。
大きな目から涙をぼろぼろこぼしながら自分の頭をくしゃくしゃになでまわしたり。
丸い顔をしわくちゃにして、うんうんと頷きながらへなへなと座り込んだり。
少し離れたところから、目に暖かい安堵を浮かべてこちらを見つめたり。

朧に霞んだ記憶の淵から、彼らの名前が浮かんでくる。
師匠。小草若師匠。草原師匠。四草師匠。敬愛する落語家達。自分の第二の家族。
そして自分は――落語家・徒然亭小草々。
ここは――病室?
なぜこんなところに?

その時、がたん、と大きな音が響いた。

一斉に皆がそちらを振り返る。
(―――!)
そこには…立ち尽くす若い女。足元に、お盆やタオルを撒き散らして。
大きな目をいっぱいに見開いて。その顔は奇妙に歪み、涙がぼろぼろと零れ落ちて。
「こ、そうそう、くん…」
それは…まぎれもなく夢にいつも現れ続けた女。それは判る。けれど。
その姿を目にした瞬間、心ははじけんばかりに妖しくざわめくのに。

「どなた…ですか?」

その瞬間。皆の表情が、凍りついた。



316:小草々→若狭 3
08/06/08 05:38:15 9l5qZg2X

「なんで若狭のことだけ覚えてへんねん!なんでや!」
徒然亭に小草若の悲痛な声が響く。

記憶障害。部分的な健忘。
時間がたてば、治る。けれどそれがいつのことかは。医者は、そう言った。
意識を取り戻した小草々は、見下ろす4人のことを覚えていて、いつもの通り明るく笑った。
なのに若狭のことは―ひとかけらとして覚えていなかった。
蒼白になって崩れ落ちた若狭の表情とその後の状態は…見るも無残なもので。
そしてもう一つ。小草々が失ったもの。

「そ、そや!落語会やろ!小草々復活の寝床寄席!」
沈鬱な雰囲気を破るように草原が提案した。
ひょっとしたら…それがきっかけになって、若狭のことを思い出すかもしれない、との期待をこめて。
「ええですやんええですやん!久々に寝床寄席っちゅうのも底抜けに乙やがな!な、な?」
小草若が、ことさらに明るい声を出して同調する。草々も、それにつられたように大きく頷く。

「そやな!それぞれ得意ネタかけよやないか!小草若お前は…寿限無やろ。で、俺は…」
「しゃいしゃいしゃい!何でお前が勝手に決めるねん!」
「そないなこと言うても、小草若兄さん寿限無以外ないやないですか」

久しぶりの、いつもの空気。若狭もほんのすこし微笑を浮かべかけて。

「ま、寿限無が妥当やな。で、四草は算段の平兵衛で、若狭は創作、で、小草々は…」
穏やかな顔でまとめながら、草原兄さんが小草々を振り返る。

「『鉄砲勇助』やな、やっぱり」

当然、乗ってくるものだとばかり誰もが思っていたのに。なのに小草々は戸惑ったような表情を浮かべて。

「てっぽう、ゆうすけ…?」

冗談かと。冗談なら良かったのに。いつもの嘘なら。
小草々の中からは、彼が培ってきた落語のすべてが、跡形もなく失われていた。
必死に思い出そうと頭を抱える小草々の顔が、みるみる蒼ざめていく…。



317:小草々→若狭 4
08/06/08 05:40:11 9l5qZg2X

(てっぽう、ゆうすけ、か。)
小草々は思う。病室の白い天井を見つめながら。
自分と同じ名を冠した落語。自分がこよなく愛した落語…らしい。
とんでもない嘘つきの話。けれど、、思い出せない。
夢にいつも居た女―若狭が持ってきてくれたCDを聞いても、初めて聞いたものだとしか。
それだけではなく…聞いているだけで途中で間断なく吐き気が襲い掛かる。
それは鉄砲勇助だけでなく、ほかの落語についても同じだった。
落語をなくした、落語家。
存在する、価値を失ったもの…。
師匠は、「慌てることない。ゆっくり養生して、思い出して、覚えて行ったらええ」
そう言って自分を励ましたけれど。
その日は…いつか訪れるのだろうか?
ひどい吐き気に襲われながら、絶望にも似た思いが胸をよぎる。
自分の看病に来てくれている若狭は、そんな自分の背を必死にさすりながら、
「ごめんなさい、ごめんなさい…」と泣き崩れた。

彼女は何も悪くなんてないのに。
自分の計算高さは…嫌になるほどに承知している。ならば。
そんな自分が彼女をかばって怪我をしたのだとしたら…それはそれだけの価値があると判断したから。


それに…笑っていたほうが、きっとずっと可愛いだろうに。

彼女は――師匠の妻、だと聞いた。
ならば、自分はそれを承知で弟子入りしたはず。
なのに何だ、それを聞いた時の衝撃は。まるで胸に錐を差し込まれたかのように。
なぜ、自分はあんなにも彼女の夢を見た?
そして自分の中に残る、彼女を思うたびに湧き上がる想いは何だ?
わからない。
ただ判るのは…彼女がとても、大切だったということだけ。
この計算高い自分が、階段のてっぺんからダイビングしても守りたいと思うほどに。
けれど、なぜ?
おかみさん、だからなのだろうか? それとも――。



318:小草々→若狭 5
08/06/08 05:47:36 9l5qZg2X

(今日は、もしかしたら)
小草々くんの記憶が、戻っているかもしれない。
そんな希望は、毎朝病室の扉を開くたびに…粉々に打ち砕かれる。
けれど、願わずにはいられない。
今日も、扉を開く。笑顔を作って。

「おはよう、小草々くん。どない?」
そんな自分に向けられるのは…戸惑いと遠慮がないまぜになった虚ろな瞳。
以前は、決して自分に向けられたことのなかった…。

「…おはようございます、若狭さ…おかみさん」
おかみさん、という言葉が決して彼の中には根付いていないことを示すその声音。
胸が、苦しい――。

「ほんまは夜もついてたいんやけど、お医者さんに追い出されてしもて」
無理に微笑んで、冗談めかして言いながら、枕元の椅子に座る。
「そんな…ええんです。具合も悪ないですし。そんなご迷惑をおかけするわけには…
 今かて毎日、僕に一日中ついてて下さって。それももう、大丈夫ですから…貴女が体、壊してしまいます…」
小草々くんが遠慮がちに微笑む。申し訳なさそうに。以前よりずっとずっとよそよそしい口調で。
涙が、勝手にあふれそうになる。それを隠すように顔を左右に振る。
「迷惑やなんて!私が、私のせいでこんな…大切な大切な落語、失くしてしもたのに…」
嘘つき。
本当は、落語よりも自分の記憶を彼が失くしてしまったことが、ショックでたまらないくせに。
どうして?どうして私のことを?
つまらない嘘をふりまきながら、にこにこと笑う彼。
「おかみさん」と、明るく懐っこく呼びかける声。
こんな頼りない私を、誰よりも慕ってくれた。
山ほどの仕事があっても、軽口を叩きながら、いつも私を助けてくれた。
私なんかよりずっと器用で、落語の才能もずっとずっとあって――!
なのに、私が、私のせいで、小草々くんは落語が。
償いきれない。どうやっても。どうすれば。

319:小草々→若狭 6
08/06/08 05:50:42 9l5qZg2X

「若狭さん…泣かないで…」

気づけば、涙がとめどなくあふれていて。
とめようと思えば思うほどに、次から次へと涙がこぼれおちて。
元の小草々くんに、いつか戻れるのだろうか?
あの、朗らかな声で「おかみさん」と呼んでくれる青年が、好きだった。
それは恋などではないけれど、でも、とてもとても好きだった。
(小草々、くん――)

ただただ泣きじゃくる自分の体が、そっと抱きしめられる感触。

「泣かないで…わかさ、さん…。どうしたらええか、わからんようになってしまう…」
小草々くんの声が、頭の上から聞こえる。戸惑ったような、混乱したような声が。
「こんなこと…して、怒って、はりますよね…」
答えられない。ただ、じっとその胸の鼓動を感じていた。細いけれど筋肉質の腕。広い固い胸。
彼が…自分を包んでしまえるほどに大きな、大人の男だということに、初めて気づいたような思いがした。

「ずっと…僕の中にあるんです。何か、貴女をとても大切に思う気持ちが。」

自分の中から一つ一つを掘り出すように、とつとつと紡がれる言葉。

「けど…それが何なのか、何故なのかわからない。でも、そんな姿見たら…抑えきれんようになってしまう…
 このままやったら、記憶が戻らんままに貴女のこと、好きになってしまう――」

苦しげに言って、彼は抱きしめた腕をそっと解放する。

「だから、もう来ないで、いいですから…来ないで…」

その苦痛と絶望にみちた表情。
どうすればいい。どうすれば。頭の中が混乱して、もう、わからない。
けれど…これはすべて、私のせい。
私にできることはただ――彼が記憶を取り戻すまで、毎日彼を訪れることだけ。
たとえ…その結果、どんなことになったとしても。

だから、涙で汚れた顔を、懸命に笑みの形に整える。努めて何でもないふりをして。
「何言うてるの。来ないわけないやないの。だって、だって…」
笑顔がゆがむ。涙がこぼれる。
「小草々くんの落語、小草々くんの明るい声、また、聞きたいから…」



320:小草々→若狭 7
08/06/08 05:52:23 9l5qZg2X

その言葉の通り、彼女は毎日やって来た。その後も。
毎朝自分の元を訪れ、果物をむき、食事に付き添い、そっと自分の汗をぬぐい…。
あえて落語の話はさけ、明るさを装って話をする。自分が疲れないように気を配りながら。
ふるさとの話、家族の話、そして抱えてきたコンプレックスの話も。
「こんな話、前はしたこともあらへんかったね」
彼女は笑う。悲しげに。

彼女のことは思い出せない。
けれど…判ってしまった。思わず抱きしめた瞬間に、それは確信に変わった。
自分は間違いなくこの女を想っていた。きっと、とても長い間。とても強く。
なぜなら、病室の扉が開いて彼女の小さな姿が目に映るたびに。
自分の枕元に座る彼女が、自分を見つめるたびに。
そっと悲しげな微笑を浮かべるたびに。
切ないほど、この胸が高鳴るから。
抱きしめたいと、自分のものにしたいと、心が狂おしく叫ぶから。
だから、もう来ないでほしいと告げた。
取り返しのつかないことになる前に、自分の前から姿を消して欲しいと。
落語を失って、彼女も失う…それは今の自分のとっては、絶望と同義だったけれど。

けれど、彼女は毎日やってくる。心に涙をいっぱいにためて。
無理に微笑みの表情を作って優しく付き添う彼女を見るたび、罪悪感に打ちひしがれる。

自分で来るなと言っておきながら、この時間がいつまでも続けばと願ってしまうから。

彼女は苦しくて苦しくて、もう耐えられないほどに違いないのに。
自分のせいでこんなことになってしまったと、自分を責め続けながら。

もし、この自分の中にある想いの暗さを知ったなら、彼女は来なくなるのだろうか?
「好きになってしまう」などどいう生易しいものではないことを。
どれほどに彼女を欲し、心も体も自分のものにしたいと思っているのかを。
その小さな体を隅々まで犯しつくして、自分で満たしてしまいたいという思いを抑えきれなくなりそうなことを。

目を開くと、すぐ傍に彼女の白い顔。
ベッドの傍らの椅子に掛けたまま、眠る彼女。
疲れて…いるのだろう。当たり前だ。もう何日になるのか。
記憶が戻れば…彼女は解放される。夢で見た、花のような笑顔を取り戻す。

ん…と、小さく呟いて、彼女の唇が小さく開かれる。
ほとんど反射的に。引き寄せられるように。
眠る彼女の唇に、そっと口づけた。おそらくは…初めての彼女へのキス。
甘く柔らかな唇。しびれるような陶酔と罪悪感。
(最低、やな…僕は。)
好きな女をさんざん苦しめて、その上寝込みを襲ってキス、ときた。
このままだとこの先何をすることやら、と他人事のように思う。

もしかして、とぼんやりと考える。
彼女への想いを完全に自覚したということは、記憶が戻りかけているのだろうか?
…自分は、果たして本当に記憶が戻ればいいと思っているのだろうか?



321:小草々→若狭 8
08/06/08 05:54:26 9l5qZg2X

夢を見た。
高座で堂々と、けれど愛らしく『ちりとてちん』をかける彼女。
それは、彼女に初めてあった日の記憶。
夢の中で、自分は笑い、そしてどうしようもなく惹きつけられて。
そう、あの時とまったく同じに。
次々と脳裏に蘇る彼女の姿。彼女と共に過ごした日々。落語に明け暮れた毎日。
泣いて、笑って、すっとんきょうな声をあげて。
いつも彼女は、あたたかかった――。

夢から覚めた時―自分の頬は涙でぐしゃぐしゃに濡れていた。
全てを、思い出していた。彼女のこと。落語のこと。何もかも。
(あまりにも思い続けたことは、思いの強さゆえに、記憶が戻るのに時間がかかるのだろうか)
そんなことを、ぼんやりと思う。

まもなく自分の元を訪れるであろう彼女に、告げるはずだった。すぐに。
きっと、あの白い花のような笑顔を浮かべてくれるだろうと思いながら。

けれど、彼女を目にした瞬間、言葉は凍りついた。はっきりと理解してしまったから。

記憶が戻れば、彼女はもう、自分の傍にはいなくなるのだと。

例え、その表情がいつも暗い影を帯びていようとも。
自分に向ける眼差しが、罪悪感と苦しみで光を失っていようとも。
無理やりに作ったような微笑が、胸を貫くほどに悲しげだったとしても。
優しく自分を気遣う一つ一つの仕草が、決して愛ゆえではなく、ただ自分への罪悪感ゆえだったとしても。

良かった。それでも。
ただ、彼女が自分の傍に居てくれさえすれば。
自分の落語家としての未来と引き換えにしたとしても。
この記憶が失われている限り、彼女は自分に囚われ続ける。
それはつまり――彼女を手に入れるということ。

その代償として、彼女にどれほどの苦痛を強いるのか。
彼女の微笑が、日ごとにはかなくなってゆく。
表情に、ますます悲しみの影が濃く落ちてゆく。
彼女が、失われてゆく…。

初めて彼女に会ったその日、彼女を手に入れると決めた。
たとえ、どんな手を使ったとしても。
たとえ、何を失うことになったとしても。
それほどに、焦がれて焦がれて焦がれ続けた。

ほら、もうすぐ手に入る。焦がれ続けた望みが叶う。
彼女は自分に囚われた。もう逃れられない。蜘蛛の巣にかかった可憐な蝶のように。

なのに、なぜ、こんなにも苦しい――?



322:小草々→若狭 9
08/06/08 05:55:56 9l5qZg2X

その数日後だった。
夕刻、ひっそりと影のように、一人の男が病室を訪れた。
それは、彼女が水を取りに席をはずした、ほんの僅かの間のこと。
徒然亭、四草。
油断なくいつも何かを見据えるようなその鋭い目が、自分を静かに見つめる。

「…満足か?若狭はもうすぐ、お前のもんや。罪悪感に縛られて、もう、身動きできへん。
 もう…お前しか見えへん。お前のために、何もかもを投げ出すやろう。」

いつもの、感情を押し殺したような低い声。けれど…その声のわずかなぶれは何だ?

「けど…若狭が、若狭やなくなっていく…。お前も、わかっとるんやろ?」

ぶれはますます増幅されて、今や感情を覆いつくせず悲痛に震える声。
ひたと自分を見据えるその目から、つうっと頬をすべり落ちるもの。

「若狭が、壊れてまう…」

目をそらしようもなく、突きつけられた事実。

わかって、いた。ただ、目をそらしていただけ。
このままでは、彼女がただ「彼女の姿をしたもの」になってしまうこと。
ありありと見えていたその終着点から、必死に目をそらして、
自分はただ、一時の狂った夢にひたっていたかったにすぎないのだと。

あまりにも、愚かで無様な。

彼女の花のような笑顔。愚かしいほどの純真と直情。感情のままにくるくると変わる表情。
限りなく、愛しい。思うだけで胸をつかれるほどに。
けれどそれらは、今まさに彼女から失われていこうとしている。自分が、それを摘み取ろうとしている。
自分は、彼女が彼女であるが故に、どうしようもなく彼女に焦がれるのに――!

今はもう誰もいない部屋の中、頬を一筋の涙が落ちる。
それは――別れの涙。
ほんの短い間だけでも、かくもいびつな形でも、自分だけのものであった彼女との。


彼がベッドから落ちたのは、その翌朝のことだった。



323:小草々→若狭 10
08/06/08 05:57:19 9l5qZg2X

「兄さん!小草々くんが、小草々くんが!」
顔を輝かせながら、若狭が徒然亭に駆けこんでくる。
はあはあと息を切らせながらそこまで言い、一片の曇りもない、花のような笑顔を浮かべる。

「落語のこと…私のこと…思い出したんです!」

「「「ほんまか!!!」」」

最高の笑顔で微笑みながら、涙をぼろぼろと流して顔をくちゃくちゃにして。
それは、実に実に変な顔。けれど、どこまでも若狭らしい表情。

「今朝、起きる時小草々くんベッドから落ちてぇ、目ぇ回してしもてたから、
 どねしょう思うて慌ててお医者さん呼びに行ったんです。そしたら、」
そこまで言って、若狭はぜえぜえと息をつく。呼吸をするのも忘れて一息に喋っていたらしい。
「小草々くん、気がついてあわてて正座して、『あ、おかみさん!?お、おはようございます!』って!
 私の顔見てもほんま前の通りで! 『私のこと…わかるん?』って聞いたら、ふふ、
 『何言うてはるんですか?当たり前やないですか!僕がおかみさんのこと忘れるわけないでしょ!』って!
 記憶失くしてたこと、ベッドから落ちたショックでどっかに飛んでしもたみたい!」

こんなに生き生きと喋る若狭は、本当に久しぶりのこと。

「でぇ、半月も記憶失くしてたって言うたらびっくりして、早よ落語の稽古したいって!
 前に草原兄さんの言うてた寝床寄席の話したら、もう、すぐにでも出たい勢いで」

そう若狭はくすくすと笑う。

「『鉄砲勇助かけさせてもらいます!』って!!!」


<終>



324:名無しさん@ピンキー
08/06/08 06:01:17 9l5qZg2X
読んでくださった方がいたら、ありがとうございました。
小草々くん、看病してもらいそこなっていたので、
若狭に看病してもらえるバージョンを、と…。
でもこれ嬉しくないですよね。失礼いたしました。

それより何より改行エラーも重なって10レスも使用…本当にすみません。

325:名無しさん@ピンキー
08/06/08 10:32:24 7rUKB9DC
まさか小草々が切なくて泣く日が来るとは思わなかった、GJです!!
そしてやっぱり、全てお見通しの四草がいい味ですね。
同病相哀れむってやつでしょうか・・・。
ラストの明るくふるまう小草々が泣けました。

326:名無しさん@ピンキー
08/06/08 22:59:51 oQKySHHu
>>324
GJ!!良いものを読ませて頂きました。
やっぱり嘘山はストーカー気質が似合いますねw
四草の役回りも含め、良かったです。
往年の?野島○司ドラマのよう…と思ってしまいました。

327:名無しさん@ピンキー
08/06/09 00:55:09 /sUa2VKy
決着のつけ方がひたすらに切ない…・゚・(ノД`)・゚・
以前どおりの仮面をかぶって、ラストの若狭との会話をした時の
小草々の心情を思うと泣けた。
初めざっと見て長っ!と思って挫折しかけたんですが、読んで良かったです。

328:名無しさん@ピンキー
08/06/09 01:07:29 GoOGf+NE
ほんと、長さを感じさせないくらい良い話しでした。
GJです。
今まではあんまり小草々好きじゃなかったんだけど、考え直しました。
切な過ぎる!!
それがイイ!

329:名無しさん@ピンキー
08/06/09 10:34:42 tJQPOg4I
>>288
>自分だけは、この名前で呼び続ける。
>それが、自分の鳴き声だから。


この一節を読んだ途端、思いもかけずぶわっと涙が溢れてしまいました。
自分でも泣くなんて思いもしなかったけど、小草若の切なさや一本筋の通った凛とした姿勢が感じられて。
小草若ファンではなかったのですが、改めて最後まで見てから小草若を見直すと
本当に誰よりも辛くて厳しい道を行った人だと思います。
良い話しをありがとうございました。

330:名無しさん@ピンキー
08/06/10 11:46:12 0dvPpqsr
流れ読まずにバカネタ投下失礼します。
草々若狭夫婦+師匠と兄弟子たち。ドタバタギャグです。

331:葛饅頭に熱い麦茶もオツなもんだ 1
08/06/10 11:47:50 0dvPpqsr
徒然亭一門が天狗座において華々しく復活公演を果たしてから丸一年と半年。
長雨が続いたここ数日が嘘のような五月晴れ。
一門の集う家で、師匠と弟子たちは長閑かに到来物の葛饅頭で涼を楽しんでいた。

「そういや草々と若狭は?まだ戻らへんのか?」
公演の翌年に結婚した一門の二番弟子と末っ子弟子は、本日それぞれに高座があり
夫婦そろって住まいの離れを出払っていた。
「もうそろそろ帰る頃や思いますけど」
二つめの葛饅頭に黒文字を入れながら筆頭弟子が答えた時であった。
「ひゃあああああああッ!」
門の向こうからけたたましい叫び声をあげ、庭に転がり込んできたのは
噂をすればなんとやらの末っ子弟子、徒然亭若狭。
「こら!なにを騒々しい…」
「なんやなんや何があった?」
「どした若狭?」
口々に問詰める兄弟子らの声をかき消すかのように。
「わぁあああかぁあああさぁあああッ!!」
破鐘のような声が辺り一面に鳴り響く。
「ひぃいいいッ!」
若狭の口から恐怖の悲鳴が漏れる。
「んん?草々も一緒やったんか?」
「師匠、どうもそういう状況とちゃうようですよ」
呑気な師弟の会話をよそに、こけつまろびつ縁側からおたおた上がり込んで来る若狭。
「し、師匠!兄さん!助けて…!」
その台詞が終わる間も無く。
「待てや、若狭!」
兄弟子であり夫である二番弟子、徒然亭草々が姿を現す。
「おお、草々お帰り」
「ただいま戻りました師匠」
きっちり師弟の挨拶を交わしながらもギロリとした目はターゲットを捕捉する。
「ひぇえええええっ!」
大中小の兄弟子らの陰に逃げ込むターゲット。
「隠れても無駄や!」
長い腕に首根っこ掴まれてズルズル引き摺り出されるターゲット。
触らぬ草々に祟り無し。兄弟子たちはあっさりとその場を二番弟子に明け渡した。
「ひどい、兄さんら!あんまりです!」
「若狭、ええかげん観念せい!」
見放された哀れな妹弟子は巨大な手にがっちりとホールドされる。
「まーた夫婦喧嘩か?」
「相変わらず学習能力の無い夫婦ですね」
「おい、あんま手荒な真似は…」
遠巻きに声かけする兄弟弟子たちの眼前で。
ガバッ
いきなり獲物に覆い被さる巨体。
「んむっ!?」
ズッギュウウウウウン
荒木漫画なら効果音がつきそうな勢いで、桃色の唇に分厚い男の唇が襲いかかる。
「…んっ…ぁんっ……」
ぼと。
弟子三人の皿から葛饅頭が落ちた。

332:葛饅頭に熱い麦茶もオツなもんだ 2
08/06/10 11:48:42 0dvPpqsr
五月晴れの柔らかな光が差し込む座敷。
卓袱台の上に並んだ涼しげな葛饅頭。
ずー。師匠の草若が茶を啜る音。
あくびが出るほど長閑かな邸内の居間に。

くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ

あまりにも場違いな淫猥の水音が響く。
目の前で繰り広げられる信じられない光景。
あの朴念仁の二番弟子が舌技を駆使して妹弟子の愛らしい唇を犯している。
「んっ……ぁふ……んんっ……ふっ……」
その唇から、常の姿からは想像もつかないほど艶めいた嬌声が漏れる。
逃れようと足掻く身体はしっかりと堅い腕に捉えられ。
振り払おうとする小さな頭はがっちりと巨大な手に押さえ込まれ。
角度を変え、深さを変え、太い舌が小さな口内を蹂躙する。
音を立てて吸われるたび、白い頬が目元があでやかに朱に染まってゆく。
「…ふっ……ぁん……んん……ぁふっ…」

真っ昼間の光にそぐわない睦み事が続くこと約15分。
ぷはっ
つ、と唾液を絡めて漸く唇が離れた。
解放された若狭は酸欠なのかけふけふ咳込んでいる。
妻の唇を充分に堪能した草々はぺろりと上唇を舐め、満足げな低い声で囁いた。
「…チョコとバニラの味がする」
「そっ、そんなわけないですっ!ちゃんと歯磨きしましたもんっ!」
叫んでからハッと青褪める若狭。
「ふっふっふっ…語るに落ちたな……若狭…」
再び響き渡る破鐘の声。

「ようも俺のチョコアイスをぉおおおッ!!」

「ほやかてあの冷蔵庫壊れててッ溶ける前に食べえて烏山さんがッ!」
「言い訳すんな!」
「草々兄さん横暴!」
「なんやとコラ!」
「ひぃいいいッ!ごめんなさいぃいいいッ!」
またも低次元な鬼ごっこを開始する兄妹弟子夫婦。

「そうか…あの楽屋の冷蔵庫、ついにイカれたんか」
「…しみじみするとこちゃいます師匠」
「まさか恐竜頭の草々兄さんにあんな算段が出来るとは…!」
「いや、あれは底抜けに食い意地はってるだけやろ」
嵐の去った卓袱台に和やかな空気が戻ってきた。

長閑かな梅雨晴れの午後。柔らかな光が差し込む居間。
卓袱台の上には涼しげな葛饅頭。
「ぎゃあああああああッ!」
離れでなんか末っ子弟子の断末魔が聞こえたよーな気もするが。
師弟水入らずの団欒を楽しむ彼らには関係無いことであった。






元ネタは先輩のアイス勝手に食べて半殺しの目にあったという芸人さんのトークです。

333:名無しさん@ピンキー
08/06/10 12:45:13 a4XckwVM
あ~底抜けに笑わせてもらいました…。
てか、15分は長いだろ!草々!w
それを見せられていた師匠以下4人のことを思うと…さらに爆笑ですww

334:名無しさん@ピンキー
08/06/10 16:39:50 n67jzNSz
>>330
GJ!草々ちっさいなw
15分…兄弟弟子らは本編一回分の時間キスシーン見せられてたのか。

335:名無しさん@ピンキー
08/06/10 19:48:04 j9x0Orbe
途中で我に返った四草が
「後何分キスし続けるか賭けますか?」と算段しそう…orz

336:名無しさん@ピンキー
08/06/10 23:33:43 ycVYXkcN
GJ!
相変わらずの夫婦と見せつけられる弟子sが最高ですね。
15分間の独身2人の反応を見続けたいw
センスのいいギャグの運びに脱帽です。
また楽しみにしております!

337:名無しさん@ピンキー
08/06/11 00:04:51 wQX/qDN8
めっちゃ面白い!
GJです。笑わせてもらいました。

338:名無しさん@ピンキー
08/06/12 11:32:10 W09sHvVr
ここって今何人職人さんがいるのかな?
小草々の人と都都逸の人と小ネタの人が同じってのはわかるけど。
前スレの職人さんはどっかいっちゃった?それともDVD視聴中?

339:名無しさん@ピンキー
08/06/12 14:41:17 gOlyXveL
野暮は無しってもんよ>>338
コテ無しスレで職人さんの詮索なんざ無粋なだけさ。
それより>>57のオール○イトニッ○ンの続きを1ヶ月も待ってるんですけどお母さん。

340:名無しさん@ピンキー
08/06/12 17:24:42 OFNvll/H
青木喜代美このヤマいただき!

341:名無しさん@ピンキー
08/06/12 17:39:04 TiCkDFEJ
>>339
ノシ おいらも待ってるよ、お母さん( ´∀`)

342:57
08/06/12 21:08:50 oWL3l6fZ
>>339>>341
まさかそんなお言葉をいただけるなんて!
ありがとう・゚・(ノД`)・゚・。
書き手さんも読み手さんもレベルがあまりに高いので、すっかり自信を失って放置してたのでした
でももう一回頑張ってみます!

ちなみに>>338と同じこと思ってた…w

343:名無しさん@ピンキー
08/06/13 01:22:13 ghyDWXp6
数字の避難所とは住民が違うのかな
同じような
違うような

344:名無しさん@ピンキー
08/06/13 02:34:48 hdqBj7Pv
>>338
こんなん書くのは無粋なのは十分承知ですが…
自分小草々の者ですが、都都逸&小ネタの職人さまとは別人です。
あんな知的で素敵な作品は自分には無理!なので、申し訳なく思った次第で…。
同じ方だと思っていただけたなんて自分にとっては光栄ですが。

>>57さま。続き、楽しみにさせて頂いております!

末筆ながら長いのに>>314読んで頂いた方、本当にありがとうございました。

345:名無しさん@ピンキー
08/06/13 18:52:43 DOaxKb63
まあ、小草々話にしろ小ネタにしろ、複数あるわけだから…。
都々逸だって二人いるでしょ。
どれのことを言ってるんだかわからんしなw

しかし、職人さんの書きたくなる時期っていうのは重なるのかなあ…。
一気に来る時もあれば、今みたいなときもある。
こうやって待つのもええもんや~。

346:名無しさん@ピンキー
08/06/13 19:29:13 YtZ/Rkru
>>342
お母さんだって、むっちゃハイレベルな書き手さんですよ。
あのオー○ナイト○ッポン、底抜けに爆笑させてもらったんですから。
自分も続き楽しみにしてますね。

347:345
08/06/13 22:18:46 DOaxKb63
ああ、わかりにくいけど、だから詮索はよそうぜ、って話ね。

前スレでもやってる人いたから、ちょっと気になってた…。
合ってたとしても、あまり特定されたくない人もいるだろうし、
(前スレの職人さんは特定されてもよさそうだったけどさ)
まして違ってたら、どちらの職人さんに対しても失礼な気がするよ。

348:名無しさん@ピンキー
08/06/14 00:14:44 FVcIhKNX
特定したら何だっちゅう話でもあるね

349:名無しさん@ピンキー
08/06/14 05:04:32 tQ8HY28b
盗っ人のように場繋ぎ投下します。
草々視点の第11週捏造設定で草々×A子。+B子。ぬるいエロあり。
キミ、○○の人だよね?的犯人当てはどうぞ無しの方向でお願いします。

350:Romanticist Egoist 1
08/06/14 05:05:20 tQ8HY28b
彼女と出会った日のことは、今でも鮮明に覚えている。

あれは、まだ入門前だった妹弟子―師匠の家に下宿していた喜ィ公に焚き付けられて
三年ぶりの高座をなんとかやり通せたその翌日。
目茶苦茶ではあったが、それでも俺の為に下座を務めてくれた喜ィ公への礼で
久し振りにレストランへ入ったその帰りに。

絵に描いたように可憐な少女が微笑んでいた。

少女の顔には見覚えがあった。福井で恐竜の化石を発見した女子高生。
切り抜いた新聞記事の不鮮明な写真よりもずっと、実物の彼女は美しかった。
いや、美しいのは見た目だけじゃない。
「あの化石、ほんまはビーコなんです…」
そう正直に打ち明けてくれた真直ぐな瞳。
その目から零れる涙を見た時、俺はその美しさに心を奪われた。

彼女と出会ってから、目の前に拡がる世界は一変した。
この世はこんなにも鮮やかな景色を持っていたのか。
燻り続けた三年の月日が嘘のように俺の体が心がざわめいている。
兄弟弟子と数を競って付き合った娘たちや、肌を合わせた女たちには持ち得なかった感情。

これが、恋か。
俺は今、恋に落ちたのか。

噺の中だけなら何度となく自分の口から語ってきたこの情に、俺は初めて捕われた。

最初は俺の片思いだったこの恋は、ひょんなことから実を結んだ。
切っ掛けは俺の一門に入り、若狭と呼ばれるようになった妹弟子が
彼女へ、俺の高座を見るよう勧めてくれたことからだった。

「ビーコ、どうしてます?落語頑張ってます?」
俺と会う時はいつも必ず妹弟子のことを尋ねてくる彼女。
その妹弟子も、俺が出かけるたび
「今日、エーコと会いなるんです?」
気のないふりをしつつも興味津々といった目で聞いてくる。
(ほんま、よう似とる)

行きつけの居酒屋で、理不尽に彼女へ罵声を浴びせた若狭を怒鳴りつけたこともあったが
本来、ふたりは親友なのだろう。落語の喜六と清八のように。
幼馴染みだという少女ふたりの学生生活を思い浮かべてみる。
同姓同名で、小学生の頃からエーコ、ビーコと呼び合っていたというふたり。
きっと姉妹のように仲良く、いつも一緒にいたのだろう。
想像は飛躍する。
落語の稽古をする俺の隣で微笑む彼女。
照れくさそうに親友を「姉さん」と呼ぶ妹弟子。
それは、そう遠くない未来予想図に思えた。
彼女が、俺と俺たちの落語を支えてくれる。
若狭もきっと喜ぶだろう。

351:Romanticist Egoist 2
08/06/14 05:05:58 tQ8HY28b
紫陽花が濡れる頃に始まった恋は、身を焦がすような夏を経て
萩の零れる季節を迎えた。

彼女に、東京行きの話が持ち上がったのは丁度その頃だった。
大阪ローカル局で番組アシスタントや天気予報キャスターを務めていた彼女へ
東京のニュース番組がスカウトの声をかけてきたのだという。
「エーコが活躍するとこ、見たいな」
親友の成功を夢見る無邪気な妹弟子のように、俺は素直に喜べなかった。
むしろ、手前勝手な恐怖が先立っていた。
彼女が、俺の側から離れてしまう。
遠距離恋愛。そんなものは考えられない。
俺の望みはただ一つ。彼女と一緒にいることなのだから。

「東京へは、行かんといて欲しい。好きやから、一緒にいて欲しい」
俺の精一杯の告白に、彼女は迷っているようだった。

「今夜、部屋へ来てくれませんか?」
彼女から連絡があったのは、俺が一門恒例の居酒屋の寄席を
直前の下らない喧嘩で出番禁止となった、冴えない夜のことだった。
「…どうしたんや、エーコちゃん!?」
ドアを開けて俺を出迎えた彼女は、酷く泣き腫らした顔をしていた。
「なんでもない…なんでもないんです」
強がって微笑む彼女を俺は黙って腕の中へ引き寄せる。
「…俺の前で無理して笑うこと無い」
しかし彼女は、気丈にも俺の腕をそっと押し退けた。
「今日は、草々さんにお願い、あるんです」

彼女の纏う雰囲気そのままに清楚で、それでいて華やかなこの部屋。
ここでの思い出はどれも温かくて甘酸っぱいものばかりだ。
そんな部屋の真中で彼女は切り出した。
「東京、行こう思てるんです」
「……そ、か」
終った。そう理解した俺はそのままこの部屋を出ようとした。その時。

「待ってください」
俺の服を掴んで俯いたまま、引き止める彼女。
「最後に、思い出、欲しいんです」
「…思い出?」
意を決したように、彼女は美しい顔を持ち上げる。
「……私のこと、抱いてください」

「…残酷やな、エーコちゃん」
俺は初めて。
恐れるものなど何も無い、傍若無人な彼女の若さを憎んだ。
俺は君が思うほどそんなに強い男じゃない。
今、君を抱いてしまえば。俺は一生君を忘れられない。
行かないでくれと、ここに居てくれと、また無様にすがってしまうかも知れない。
躊躇う俺に、彼女は必死に訴える。
「草々さんと最後に思い出作れたら、私、東京でも頑張れる気ぃするんです」
―思い出。

352:Romanticist Egoist 3
08/06/14 05:06:54 tQ8HY28b
「俺は、エーコちゃんに思い出になんかされた無い」
大人気ない、みっともない反発。
「判ってます…私が、どんな酷いこと言ってるか」
でも、と真摯な瞳が俺を貫く。
「草々さん、だから。私が初めて好きになった、私が尊敬する草々さんだから」
私の、初めてのひとになって欲しいんです。

「…後悔、しないな」
漸く絞り出した俺の答に、彼女は黙って頷いた。


初めて入る、彼女の寝室。
ふわりと甘い香りが漂い、俺の鼻腔を刺激する。
「草々さん、これ…」
突っ立っている俺に、おずおずと彼女が渡した小さな袋。
「……どうしたんや、これ」
「…前、大学の友達に、冷やかし半分で持たされてたんです」
「そやな…嫁入り前の身体、やもんな」
渡された避妊具を、俺は握り締めていた。

部屋の電気を消して、寝具の上へ彼女をそっと横たえる。
そのまま、静かにブラウスのボタンへ指をかける。
カーテンから漏れる月明りの中、白く儚げな裸身が徐々に浮かび上がる。
下着へ指を伸ばした時一瞬びくりと慄いた身体は、それでも抵抗なくされるがままだった。
全てを露わにしてから、俺は彼女に口付ける。
初めて触れた唇は甘く苦い味がした。

初めて触れる君の肌。初めて耳にする君の声。
君の全てを知るのは、君が俺の元へ来てくれる時だと信じていた。
冷えきった心のまま、それでも俺は君の温もりを求め続ける。
君の身体に潮が満ちる頃、避妊具をつけた俺は静かに君に潜っていった。
たった零コンマ数ミリの樹脂の厚みがもどかしい。
本当は。
生で君を感じたい。生の君の胎内に注ぎ込みたい。
ずっと側にいて欲しい。ずっと俺を支えて欲しい。
病める時も健かなる時も。死がふたりを分かつまで、永遠に。

終りの時がくる。
少女の中から身を引き、崩れる身体をまたそっと横たえる。
破瓜を終えた彼女は、言葉も無くはらはらと涙を流していた。
「…ごめん、痛かったよな」
「違います…違うんです、草々さん、私」
「なんも言わんでええ」
涙を拭い白く細い身体を胸の中に引き寄せる。
堰を切ったように嗚咽する彼女。その下から震える唇が紡いだ名は。

「びーこ…」

俺では無い、幼馴染みのもの。
びーこ。びーこ。びーこ。びーこ。
泣きじゃくりながらただ一心に親友の名を呼び続ける彼女。
その真意を知る術を俺は持たず。
もう二度と抱くことのない細い肩をただ抱き締めていた。

353:Romanticist Egoist 4
08/06/14 05:07:50 tQ8HY28b
「…大丈夫、ですよ」
彼女に正式に別れを告げた日の夜。
縁側からぼんやり月を眺めていた俺に、若狭は言葉を選ぶように話しかけてきた。
彼女に思い止どまるよう、俺の側にいてやって欲しいと頼み込んでくれたという妹弟子。
最後の夜。俺の腕の中で俺ではなく、彼女が呼んでいた彼女の親友。

そういえば。
彼女と別れて、家に戻った俺を待ち構えていたこの妹弟子は。
話を聞くやいなや、俺を押し退けるように彼女を追って飛び出して行ったのだ。
その後、ふたりの間にどんなやり取りがあったか知る由も無いが。
帰ってきた若狭は泣きそうな、それでいて戸惑っているような妙な顔をしていた。
俺は、そんな若狭に何も言えないまま無為の時間を過ごしていた。

ふと、先日の寄席で出番禁止となった兄弟弟子との喧嘩の原因。
若狭が俺を好きだという小草若の話を思い出した。
試しにその与太話を伝えてみると案の定、妹弟子はきょとんとした顔をしていた。
「あるわけ無いやないですか」
そう笑い飛ばす若狭の顔は、どこか寂しそうだった。
(…当たり前や)
若狭はずっと俺と彼女との仲を心配してくれていたではないか。
(小草若の奴、適当なことを)

若狭と彼女は、俺なんかよりもずっと。それこそ小学校の頃から付き合っていた親友なのだ。
なのに今日、その親友に別離を告げられたのだ。
俺の、せいで。

すまん、若狭。
腑甲斐ない兄弟子ですまん。
おまえが引き合わせてくれた、おまえの大事な親友にフラれてまうような兄貴ですまん。
せっかく、おまえが引き止めてくれたというのに、俺は彼女を。

乏しい頭の中、謝罪の科白だけなら山ほど浮かんではきたが。
どれもこれも口に出した途端、嘘臭くなりそうなものばかりで止めた。
「…ありがとうな」
やっとそれだけ言葉にすると。
「ええ妹弟子持って良かったですね」
若狭は笑って、ちょっとおどけて返してみせた。
「ほんまやな」
駄目な兄貴思いの、妹の頭をわしわし撫でてやる。
くすぐったそうに撫でられている若狭へ、俺自信にも言い聞かせるように。
「落語、頑張ろうな」
そう、告げた。

頑張ろう。遠い東の空の下で、ひとりで頑張る彼女の耳に届くように。
俺たちは俺たちの目の前にある落語を。
そしていつの日か。再会するであろう彼女に、胸を張って向き合えるように。
俺たち兄妹、力を合わせて。
頑張ろうな。



〈終〉


354:名無しさん@ピンキー
08/06/14 06:07:12 tZJv7B2b
乙!
ええで、ええで!

355:名無しさん@ピンキー
08/06/14 12:05:30 nE+jjT7W
うわー、めちゃくちゃ新鮮な思考でした、乙です!
草々の純粋かつ単純思考に、唸らされました。
やっぱり、エーコと草々って似ている部分があるんですね。

356:名無しさん@ピンキー
08/06/15 17:05:53 T7LAqqVR
ロマンティストエゴイストか・・・

357:名無しさん@ピンキー
08/06/16 00:08:17 RgiVQcIY
A子とやってるほうがソウソウは自然だと思う。うん。
GJです

358:名無しさん@ピンキー
08/06/16 06:00:49 mDFSGPVd
独身時代は理想の清楚可憐なお嬢様系美女と交際して
一つ屋根の下にいた自分にメロメロな妹的美少女と結婚…
マガジン系エロコメの主人公かお前>草々

359:名無しさん@ピンキー
08/06/16 10:46:01 FTDoXh3Z
前に草々×若狭の職人さんが書いてたけど
天然ドジっ子、コケティッシュに可愛くて巨乳、
出会ってからずっと草々一筋でゾッコン、加えて血は繋がらない妹キャラ

本当にどんなエロゲのヒロインですか
国営放送のヒロインとは思えん

360:名無しさん@ピンキー
08/06/17 00:45:56 0idw/ou9
>>359
ちりとてちんがエロゲVer.だとこんな感じ?

天然ドジっ娘、ロリでハンドボール大のお乳なわかさちゃんは落語家の卵なんです
そんなわかさちゃんは兄弟子の草々おにいちゃんがだーい好きv
だけど草々おにいちゃんは現役女子大生美人お天気おねえさんのエーコちゃんに夢中…
草々おにいちゃんを取られたくないわかさちゃんは、お師匠さんや草原おにいちゃん
小草若おにいちゃんや四草おにいちゃんに手伝ってもらって
今日も「大人の女の人」を目指してお色気のお稽古に励んじゃうんです!

どんな一門やねん(尊建)

361:名無しさん@ピンキー
08/06/17 00:48:42 cPbKMHCr
>>360 wwwwwwwww

362:名無しさん@ピンキー
08/06/17 10:26:30 zXPol6op
>>360
最後の一行にハゲワラ

363:名無しさん@ピンキー
08/06/17 10:59:49 hKf6QDhG
お師匠さんやおにいちゃん達が、どんな手伝いをしてくれるのか、
激しく気になるエロゲだwww

364:名無しさん@ピンキー
08/06/17 12:11:03 x53Wa1WN
お手伝いの途中で4番目のお兄ちゃんに美味しく頂かれる
分岐シナリオがやりたいですw

365:名無しさん@ピンキー
08/06/17 17:25:06 Q1YhHEV/
ちりとてはエロゲ、つーより乙女ゲーの方が近いんでね?

366:名無しさん@ピンキー
08/06/17 17:29:38 Rt7pQJaO
小草若ルートや四草ルートがやってみたいww

367:名無しさん@ピンキー
08/06/17 17:59:56 oJbl+xnh
若狭を主人公にした場合は乙女ゲーで
草々を主人公にした場合はエロゲだな

エロゲの場合は小草若や四草や師匠による寝取られ要素有り

しかしお嬢様で清楚な清海と
天然で妹キャラの喜代美

二人のきよみの間で揺れ動く男て
どんなあだち充漫画

368:名無しさん@ピンキー
08/06/17 22:48:19 KiDwiYxA
ついでだから友春ルート、あるいは尊建・柳眉ルートも入れてくれ。
乙女ゲーにしても、A子とか順子主人公もアリだよなー、正平ルートとか。

369:名無しさん@ピンキー
08/06/18 00:54:23 DwfH73Uu
>>368
特典ディスクで糸子のドキドキ夫婦生活編もつけて下さい

370:名無しさん@ピンキー
08/06/18 00:57:16 r9gZTgqi
>>369
奈津子の仰天生活もぜひw

371:名無しさん@ピンキー
08/06/18 01:12:12 gHtk9Ru4
正平ルートで近親相姦とかどうだろうかw

372:名無しさん@ピンキー
08/06/18 04:02:19 treahKcG
オイオイwwww

373:名無しさん@ピンキー
08/06/18 07:44:09 rhv/m6LD
隠しシナリオで鞍馬会長ルートがあるんですね、わかります。

374:名無しさん@ピンキー
08/06/18 12:11:53 Tsr1fVWA
>>373
それもう乙女ゲー違うから。
なんか徒然亭若狭の野望~風雲血風録~だから。

375:名無しさん@ピンキー
08/06/18 18:13:49 1uHK/4qK
僕は姉に恋をする

376:名無しさん@ピンキー
08/06/18 18:19:36 FYxCJb/d
糸子&奈津子を荒縄拘束

377:名無しさん@ピンキー
08/06/18 22:27:17 r9gZTgqi
3もソンケンも縛られ系似合うな

378:名無しさん@ピンキー
08/06/19 08:56:49 mynBiusf
変態柳眉の一人勝ち

379:名無しさん@ピンキー
08/06/19 12:35:14 6G4RJdfG
W清海の肉便器


380:名無しさん@ピンキー
08/06/19 21:25:04 NbBDBkE9
おまえらwww

381:名無しさん@ピンキー
08/06/19 22:46:19 cKToXXyr
ひぐらし亭のなく頃に

382:名無しさん@ピンキー
08/06/19 22:54:08 OMtxldqn
ひぐらし亭がないたらホラーだなぁw

383:名無しさん@ピンキー
08/06/19 23:01:22 YPDJPwC+
カナカナカナカナカナ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ギャーーーー

384:名無しさん@ピンキー
08/06/20 15:46:40 A8x+hwO3
みんなDVDに夢中ですね

385:名無しさん@ピンキー
08/06/20 16:27:21 JVjb33Jt
一気に見ると面白いもんね
自分は小浜編見てないから新鮮だった


と言うわけでABキボン

386:名無しさん@ピンキー
08/06/20 19:16:22 OT23QrXN
Bのレイプものキボン
AVみたいなの

387:名無しさん@ピンキー
08/06/22 00:54:09 TSTv6oRe
完全に趣味で書いた小次郎×奈津子の日常ネタです。
エロどころか色気もない小話です。
本編の肉じゃが記念日の回が自分的に好きすぎて
このバカップルはお互いベタ惚れなんだろうなーという妄想から書きました。
性格やら口調やら違ってても気にしないで下さい…
小次郎が200万当てる前の話です。

388:あるくみち 1
08/06/22 00:54:46 TSTv6oRe
カタカタカタ。
興に乗っているときはキーボードを叩く指が軽い。
「―いくだろう、マルっと。よっしゃ、ノルマ達成!」
後でチェック入れて送れば十分締切りに間に合う。
他にも仕事は滞留してはいるが、近々に迫っているものは……
「しまった、あの記事書かなきゃ」
手帳を開いて至急の依頼を思い出した。
書き終えたばかりの文書を保存して閉じる。
次なるノルマの資料を探すべく立ち上がると、背後でがさごそと音がした。
「ん?」
ボサボサ髪にヘアバンド、眼鏡という在宅スタイルのまま振り返った。
「なっちゃん、仕事終わったんか」
「小次郎、帰ってたの」
スーパーへ買い物に行っているとばかり思っていたが、いつの間にか帰ってきたようだ。
床に散乱していた雑誌やら紙片が仕事前より整然としている。
音を立てないように整理してくれていたことに気付いた。
「ほんまに集中しとると聞こえんのやなぁ。不用心やで」
いつもと同じおっとりした口調。
の、はずが妙につっけんどんに聞こえた。
「小次郎、機嫌悪い? どないかしたん?」
そう水を向けてみたものの。
「別にどうもしませんよーだ」
……この子どもっぽい言い方こそ、ご機嫌ナナメの証拠。
何か原因あるだろうかと考えるも、目の前のノルマを思い出すと仕事モードに切り替わる。
「そうだ資料! ここに置いといたコピーとバックナンバーに付箋つけたのどこ?」
「ほい、これ一式」
床の上のひとつの山を示されて、ありがとう~と言いながら取り上げた。
そのまま机にバサッと置いて、また仕事に取り掛かる。
取材の録音テープを聞き直し、無造作に資料を広げてはブツブツ独り言を唱える。
勢いとモチベーションが保たれているうちに、と没頭しながら、ふと思う。
こんなときは、体温のない機械にでもなったかのようだ。
今の格好といい、どこまでも女を捨てている。
ちらりと苦笑したが、点滅するカーソルにぱっと気持ちを切り替えた。
これさえ終われば一段落できる。
そうしたら小次郎ともゆっくり過ごせるのだという、我ながら判りやすい目標を掲げ、猛然とキーボードを叩き出した。

389:あるくみち 2
08/06/22 00:55:52 TSTv6oRe

「小次郎~お腹空いたんやけど」
仕事机からくるっと振り向くと、ラップのかかった皿とメモがテーブルに載っていた。
「小次郎? いないん?」
立ち上がってメモを手に取る。
「―こんな時間に宝くじを買いに出るって?」
ピクリとこめかみが脈打つのが判った。
夕飯、というより既に夜食に近い時間になっているが、支度しておいてくれたのは助かる。
しかし、作った張本人は室内どこにも姿はなく。
「どこへ泊まるっていうんよ!」
ぺしっとメモをテーブルに叩きつけた。
イライラもそのままにあぐらをかいて視線をめぐらす。
そのとき、整理された資料の山の隣に郵便物が積まれているのが目に入った。
「おかしいな……」
重要なものもあるので、判りやすく机かテーブルに載せてあるのが常なのに。
―まるで私が見てはいけないかのように、目立たないように置かれている。
とはいえ、見本誌やらダイレクトメールやらで、目新しいものはない。
「ん?」
ひらり、と封書が一通、郵便物の間から滑り落ちた。
拾い上げると、真っ白な封筒に手書きで宛名が記されている。
差出人は、もう忘れかけていた、ずっと遠い過去の男。
他のものをすべて床へ放置して、封を切るのももどかしく、中身を広げた。
家庭的な面のなにひとつない自分に失望して去っていった男のひとりだった。
目を通して、他愛無い内容であったことにほっとする。
「まぎらわしい出し方せんといてよ、もう」
片手に握ったままだった封筒を改めて見つめた。
明らかに仕事関係ではない体裁の、男からの手紙。
小次郎が不機嫌になった理由はこれだろうか?
こんなものに嫉妬するような男ではないことくらい、承知しているはずなのに。
ふっと苦笑して、手紙を封筒に戻すと脇へ放った。
「そうそう、お腹空いてたんやった」
電子レンジで温め直した夜食を食べつつ、隅に置かれたエプロンを見る。
長年の生活でひとりなど慣れたはずだった。
小次郎と暮らし始めて、ふたりで過ごす日常の心地よさを知ってしまった。
こんな夜は、どれだけ部屋が散乱していても広く感じて。
機械を解体して、体温の戻った女になって、情けないくらい寂しさを覚えた。

390:あるくみち 3
08/06/22 00:56:49 TSTv6oRe
まだ真夏に入る前の季節、冷房をかけずに寝ても明け方は涼しい。
―それなのに、妙に暑く、寝苦しさを感じた。
それでも昼間取材に駆け回り、夜は原稿に打ち込んでいた日のこと。
意地でも朝まで眠ってやる、と頑張って目をつぶってみたが。
「重いっ! 苦しい!」
首元になにか圧迫感を覚えて、異物を勢いよく腕ではねのけて目を開けた。
「痛たた……なっちゃん、乱暴やで」
「小次郎!」
暗がりではっきりは見えないが、小次郎が腕をさすっているところからすると、異物はそれだったようだ。
枕元の時計を見ると、時刻は午前五時。
「ていうか、いつの間に帰ってきたんよ」
すっかり目が覚めてしまい、身体を起こしてぺたんと座った。
気まずそうに小次郎もあぐらをかいて向き直る。
「さっき」
「さっき? こんな時間に?」
「高速バス乗って、バス停からここまで歩いてきたら今になったいうわけや」
「歩いてって」
「まだ電車もあらへん時間やで、面白いから線路歩いて、ほれ」
最寄駅の名を言って、へへへと笑う。
いたずらが成功した子どもか、とがっくり肩を落としかけて。
懐かしい映画のワンシーンを思い出した。
まあ、帰ってきたからいいか。
「とりあえず、おかえり」
でもなんといっても眠い!と布団にもぐり込む体勢になる。
「なっちゃん、あのなあ」
「ん?」
「もう出てけ思ったときは、ちゃんとそう言ってくれて構わんで」
「……はぁ? あんた、なに言ってんの」
身体を倒しかけた、半ば寝る格好のままで呆気に取られる。
薄闇の中、なんだかしょんぼりと情けない顔をした小次郎が自分を見ている。
中途半端な体勢のせいで、職業病の肩こりと腰痛が一気に襲ってきた。
「あいたた……」
「えっ! なんや痛そうやけど大丈夫なんか?」
「んー、まあなんとか」
よいしょ、とまた身体を起こして、肩をさすって軽く舌打ちする。
―原稿終えた後にマッサージしてもらわなかったからだ。
「あのね、いつあたしが出てってほしい思うような言動に出た?」
「いや、その」
「手紙のせい?」
ストレートに聞くと、小次郎はさっと目を逸らして、頭をぽりぽりと掻いた。
その判りやすさに肩の痛みも忘れて、思わず笑ってしまった。
「笑うとこやないやろー。あれ前付き合ってた男なんやろ、より戻したいとかそういうんやろどうせ」
「そんなわけあらへんわ、今さら」
「昔の男ってのはほんまなんか」
ぷい、とそっぽ向かれたまま聞かれて、小さく頷いた。
「そうね、当たってる」
もうずっと昔すぎて顔も覚えてない、と言うと、横目でちらりと視線が向けられた。
お菓子を出されて機嫌の直りかけた子どものような表情に、頬が緩む。
こんな男が自分に惚れてくれて、しかも一緒に暮らしている、今。
声を上げて世界中あらゆるものに感謝したいと思ってるなんて、恥ずかしくて言えないけど。
「映像関係の仕事してて、こないだ自主制作で映画作ったら賞取ったっていうのよ」
その上映会の招待と、ついでにどこかで記事にしてくれないかという依頼だったのだと告げた。

391:あるくみち 4
08/06/22 00:57:24 TSTv6oRe
「ちなみに! その作品で主演した女優さんと去年結婚したんだって」
「ほー、結婚……」
「小次郎が心配するようなこと、なにもないんだから」
「ははっ、なんやそんな内容だったんかぁ。まぎらわしいのう」
「あんたが早とちりしたんやないの」
ふふっと笑ってから、思いついたことを聞いてみる。
「ねえ、嫉妬した?」
「はあっ?」
「したでしょ? だから夜に宝くじなんて口実作って出てったんでしょ」
「してませんよーだ。ほんまに宝くじ買いに行こう思っただけやで」
くだらない言い合いをしながら、ごろんと寝そべった。
慣れた手つきで小次郎がマッサージをしてくれて、肩こりやら腰痛やら不安やらが消えていって。
心地よさに半ばウトウトしていると、色んなことがどうでもよくなった。
「絶対、わしも二百万当てたるからな」
「ほんまに絶対当ててみせてよね」
夜明けまで、あと少し。
シングルベッドでふたり、寄り添ってもう一眠り。
こんな日常が続くなら、結婚なんて形態にこだわらなくてもいいかなと思う。
ぼんやりと考えているうちに意識が落ちていった。
そうしてまた浅い眠りの世界に戻って、夢を見た。
小次郎と手をつないで、真夜中ふたりで線路をどこまでも歩いている。
少しずつ空が明るくなって、線路を出て、一面の緑の中を朝日に向かってさらに進む。
光に溢れて、眩しくて、どこまでも歩いていけそうで。
―こんな風に、人生も歩いていくのだろう。


 <終>

392:名無しさん@ピンキー
08/06/22 02:00:12 Ib+0plwW
GJ!!
あたたかくてとても素敵でした!
小次郎いつまでも子供みたいで、それがまた小次郎らしいね。
変なカップルだったけどw、何気に見ていて一番安心できる
カップルでもあったなあ。

393:名無しさん@ピンキー
08/06/22 12:51:23 tsg3pfpd
>>387
GJ!
雨の日に爽やかなCPが読めてとっても良かったです。
奈津子さんに弱気な小次郎おじちゃんと、
そんなおじちゃんにメロメロな奈津子さんえーなー。
なんかもうどこまでも手ぇ繋いで歩いていったらええねん!

394:名無しさん@ピンキー
08/06/22 18:56:44 td63eEja
>>387
GJ!
小次郎おじちゃんも奈津子さんもかわいくて、すごくよかったです!!
二人ともお互いが大好きなんだろうなぁ、って感じがにじみ出てて、ほんわかした気持ちになりました。

395:名無しさん@ピンキー
08/06/24 02:57:34 XTW1tREJ
発作的投下失礼します。
年季明けのかかった天狗座の一門会後の設定で独身の兄弟子三人→若狭。
一部エロ妄想ありです。

396:ハーレクインどもの夜(延陽伯の上階)
08/06/24 02:58:46 XTW1tREJ

眠れぬ夜は、つらつらと妹弟子の姿を思い浮かべる。

三年前、十九で入門してから酒も煙草も色恋も禁じられ、ひたすら内弟子修行に励む
色気の欠片も無い子どもは、気がつけば密やかに女に育っていた。
いつまでたっても垢抜けない衣服の下に豊かな乳房と細い腰と
形の良い尻を持っていることを俺は知っている。
そして、その身はまだ男を知らずにいることを。

白く肌理細かな肌は触り心地が良さそうだ。
柔らかな少し癖のある髪。長い睫毛に縁取られた大きな瞳。
ぷくんと膨らむ薄紅の唇。まるい頬。
あの少女のように愛らしい顔が俺に向けられ、少しはにかんで俺の名を呼び、
俺の腕の中で情欲に濡れてゆく。
―四草、兄さん…
甘い声を思い描いた瞬間、ぞくりと背筋が震えた。
(…そんな年でもないやろ)
勃ち上がりかけたブツに自嘲し、手を伸ばす。まるで青臭いガキに戻ったようだ。
瞼を閉じ、女の姿態を呼び起こす。服を剥いだ白い裸が闇に浮かぶ。
たわわに実る乳房の先にある乳首は唇と同じ薄紅色だろう。
指を添えれば固く尖り舌で転がせばいい声で鳴くだろう。
滑らかな下腹を辿れば、髪と同じように癖のある柔らかな恥毛が茂っている。
その中に沈む小さな突起を擦れば奥の泉が溢れ出す。
充分に潤みを湛えたそこへ、猛る己を突き刺し揺さぶる。
甘い歓喜の悲鳴を脳内に響かせ、熱を解放した。

熱の引いた体を起こし後始末をする。まだ女の残像は消えない。
昨夕の一門会でのあいつは傑作だった。
直前まで無理だの何だのと騒いでいた癖に、本番では
師匠や俺たちを枕に使い、堂々と一門の露払いをしてみせた度胸の良さ。
(ほんま、ええ女になったもんや…)

一つ気になることがある。
ずっとをあの女を追っていた兄弟子のみならず、鈍感な想われ男まで
最近、もの欲しげな目であいつを見るようになった。
―あのガキどもに渡してしまうのは少々惜しい。

一門会の高座をやり遂げたあいつの年季明けは、師匠の宣言通り今年の大晦日まで。
内弟子部屋を出、師匠とも想う兄弟子とも離れて暮らすようになる。
大して収入も無い妹弟子を、兄弟子の俺が食事に誘うのはごく自然のことだ。
(…天満で飯でも奢ってやるか)
純真無垢な女に、絵空事でない色恋を教えるのもまた一興。
まずはこの俺を、ただの兄弟子では無くお前を狙う男の一人だと判らせてやろう。

算段はついたか、平兵衛?

397:ハーレクインどもの夜(マンションの一室)
08/06/24 02:59:28 XTW1tREJ

喉の渇きで目覚めて、ガンガンと唸る頭を持ち上げてベッドを抜け出す午前三時。
(たた…完全に飲み過ぎ、や)
ほうほうの体で辿り着いた洗面所で口を濯ぎ、流れる水を顔にかける。

六年ぶりの一門会は大盛況に終った。
徒然亭一門は晴れて天狗芸能傘下の落語家として大手を振って歩いて行ける。
父も、草原兄さんも、草々も、四草も。
そして、年明けから一人前の落語家として巣立ってゆく喜代美ちゃんも。
だけど、俺は。
タレント活動にも陰りが見え、落語家としてもうだつの上がらない俺は。

冷たい部屋の空気は酔いの醒めた体になおさら寒い。
唯一の温もりが、己の体温を移した布団だけというのがなんとも惨めだ。
嫌でも孤独を実感してしまう、こんな夜は。
考えまいとしているあのことに頭が向いてしまう。

―この部屋に、喜代美ちゃんがいてくれたら。

あまりにも現実味の無い願望。あの子は、残酷なまでに草々しか見ていない。
一度きりの抱擁は、あの子の冷たい目とともに突き放された。
思い出すだけでキリキリと心の臓が痛む。
それなのに、手酷く拒絶されたというのに俺の腕は
浅ましくも抱き締めたあの子の感触を忘れられない。
あの子の小さくて温かくて柔らかな体。
ふわんと仄かに甘い、いい匂いのする女の子の体。
俺を突き飛ばした筈の細い腕は、俺の背にまわりぎゅっと抱き締めてくれる。
俺の大好きな可愛い顔で俺を見上げて微笑んでくれる。
ぴったりとくっついた体が下からとろとろに溶けて混ざりあって。
蕩けるような快感が全身を貫き、くすぐったいキスを何度も何度も交わして。
―小草若、兄さん…

なんて幸福で愚かで空虚な妄想。

それでも俺は、一縷の望みに縋ってしまう。
母も、父も、落語も。
俺の欲しかったものは全てあいつに奪われてしまった。
せめて、あの子だけは。

あの子があいつを見なくなる日なんて来るのだろうか。
まして、俺に振り向いてくれる日なんて。
ベッドに戻り、冷えた布団の中でまんじりともせず考える。
年が明ければ、あの子はあの部屋を出る。やっとあいつから離れられる。
あの子がここへ来てくれたら。俺はやって行けそうな気がする。
ふたりで力を合わせて、辛い時間も乗り越えられそうな気がする。
例え勝機は儚くても、あの子の笑顔が手に入るのなら。
俺は最後の希望に掛けよう。

それが、この永い恋の敗北だとしても。

398:ハーレクインどもの夜(草若邸内弟子部屋)
08/06/24 03:00:09 XTW1tREJ

夢を見た。

独りぼっちで闇の中に取り残される、あれは幼い俺。
泣きじゃくりながら、それでも叶わぬ恋をするように光を求めて彷徨う。
ふいに、暗闇の中で俺は温かくて柔らかなものに引き寄せられた。
淡く光を纏うそれは、人の、若い女の像を結ぶ。
そのかたちは俺のよく知る娘の姿となる。
(わ、かさ…?)
俺を安心させるかのように、ふわりと微笑んだ彼女は
腿の上に小さな俺を乗せ、ふくよかな胸に俺を抱く。
―独りには、させません
冷たく濡れる俺の頬に温かな唇が落ちて、流れる涙をそっと吸いあげる。
まるで、慈母。
彼女の胸の中で俺は、やっと見つけた光に包まれる幸せを感じていた。
―草々、兄さん…

ぽかりと目が開いた闇の中、見知った天井にそっと息を吐く。
(今の夢…)
あれは紛れも無い、つい先日にあった記憶の残滓。
師匠に破門を宣告されて、当ても無く独り日雇いの仕事に就いていた俺を
単身迎えに来てくれた妹弟子。
あの時、朝の光の中にいた若狭に包み込まれるように見つめられて
俺の中に満ちてきた思いは、あれは。

出会ってから三年。
気がつけばいつも俺の傍らに若狭がいた。
桜の映える春も。焼けつく空の夏も。紅葉の照る秋も。木枯しの吹く冬も。
巡る季節を続く日々を若狭とともに過ごしていた。

首を回らせ、薄い壁を見る。
腕一本は優に入る穴。そこは一枚のカレンダーで塞がれているだけだ。
その向こうにあの娘がいる。
若狭がここにいるのもあと僅かだ。年季が明ければ内弟子は皆、師匠の家を出る。
当たり前のことだ。
だが、隣室で眠る娘がここを去るのは奇妙に不自然に思えてならない。

今まで意識したことも無かったが、若狭ももう二十一だ。
年季明けにはちょうど二十二になる。
二十二の若い女の一人暮らし。
俺や師匠の目を離れた途端、妙な男が近付くかも知れない。
不吉な予測に鮮明な映像が浮かぶ。
誰とも知らない男が若狭の横にいる。若狭が男に寄り添う。
男はあの小さな肩を抱き、まるい顎を持ち上げそして淫らな口づけを―
やめろ、触るな、そいつは俺の―俺の大事な―
(若狭は、俺の、何や?)

体を起こし、薄い壁に凭れる。若狭の寝息を感じようと息を殺す。
しかし、隔てられた距離はあまりに遠い。
布団を抜けた俺に、しんしんと冷気が忍び寄る。
あの温かな光が恋しい。闇の中で俺を包んでくれた光。

…若狭。

399:名無しさん@ピンキー
08/06/24 10:40:05 SaUbqyIP
うおお、カッコいい!
三者三様の愛情がグッときた!!
GJっす!

400:名無しさん@ピンキー
08/06/24 23:07:25 Ypf+p1q+
わー。
このところ新作少なかったから、コジロウナツコも三者も嬉しい。
どっちもGJです。うう、新作うれしいよ。

DVD2も出たし、また投下いっぱいあると良いなあ。

401:名無しさん@ピンキー
08/06/25 01:42:28 vVvX/DdF
>>395
発作的にこれだけ書けるってすごい…GJです
副題も凝ってるなぁ
四草パートの色男らしい締め方と、小草若パートの覚悟を決めた締め方に特にやられた~

402:名無しさん@ピンキー
08/06/25 02:26:03 avpt41ff
>>387 GJ!
ナツコジええなあ~破れ鍋に綴じ蓋CPは最高に萌えなんだぜ
ビジュアルも対照的なのがさらに良v

ところでハーレクインていうとか○くりサーカスの
ヒロインに横恋慕してた関西弁の自動人形が真っ先に浮かんでしまうね…

403:名無しさん@ピンキー
08/06/25 03:52:46 tJjq62Eg
>>402藻ちょっと詳しく知りたい。関西弁の自動人形。

404:名無しさん@ピンキー
08/06/25 12:30:34 pFLv8Xas
>>396
年季明けでいきなり人妻になっちゃった喜代美に
寝床で昼ごはん奢らせたのは
  そ  の  せ  い  か  !

405:名無しさん@ピンキー
08/06/25 22:21:08 FUYIRgKJ
>>395
GJ!!!
それぞれ特徴が出ていて上手いですね~。
ホント、発作的とは思えない完成度の高さです。
四草が一番ムッツリなのがウケましたw
また期待しております!

406:名無しさん@ピンキー
08/06/26 22:54:48 Y6tnOYQO
このスレで四草=ムッツリが刷り込まれたせいで
DVDの四の視線がヨコシマなもんに見えて困る

407:名無しさん@ピンキー
08/06/27 00:25:22 q8fZ0cqT
ようやっとDVD3巻と4巻をレンタルできた
これはたまらん(´Д`;)ハァハァ
消えかけてた火がまた灯っちゃったよ
職人さんたちもDVDで充電してまた戻ってきてください

408:名無しさん@ピンキー
08/06/28 11:44:40 +VhnyFcc
自分はダメだ
小草若が可哀想杉で
エロ妄想どころじゃないよ

DVD3が出ないと
ゆっくり妄想も出来やしねぇ

409:名無しさん@ピンキー
08/06/29 12:28:20 0mH51FMq
保守がわりに偏った趣味全開のギャグネタ投下で失礼します。
「聞かぬは一生の箸」に出てきた小浜市民会館の落語会のチラシの名前を
若狭と同期の若手落語家じゃないかな?と勝手に思った妄想の産物です。
設定は若狭新婚の年の夏で海ネタです。

410:夏のビーチの開放感はハンパねえ1
08/06/29 12:28:59 0mH51FMq
万葉亭柳笑、土佐屋尊朝、鏡福々。
聞き慣れない名前かも知れませんが、しばしのお付き合いをお願いします。

僕らは平均年齢23.5才。
万葉亭一門、土佐屋一門、鏡一門。
上方落語の名門の末席を汚します、年季明け1年未満の超・若手落語家なんです。
未来の上方落語界を担う期待の新星たち…と言えば聞こえは良いけど
金無し。芸無し。仕事無し。
それぞれ一門の兄弟子たちに日々こき使われるぺーぺーなのです。
そんな僕らの同期にいるのが徒然亭一門の紅一点、末っ子弟子の徒然亭若狭。
上方で数少ない女噺家の中でも彼女は出色だったりします。
なにってビジュアルが。
落語家だってのに彼女はちょっとしたアイドル並にカワイイんです。
年齢は僕らとほぼ同じ22才なんですけど、
黙っていれば10代でも余裕で通るくらいの童顔。
ちっちゃくて色白で大きな瞳に愛らしい唇。
にこって笑うとその目がきゅってなくなるのがまた可愛くて。
そんでもってかくれ巨乳!
唯一の汚点と言えば。
「これで人妻や無かったらなぁ…」
そう。彼女は同期で唯一の既婚者なんです。
なんせ年季明け早々、同門の兄弟子に手ぇ付けられてしまったもんですから。
それも女食いで有名な四草兄さんでは無く、落語バカの草々兄さんに。

年明けまで天狗芸能に半分干され状態にあった徒然亭一門にいては
同期とはいえ、他一門の人間は彼女に近付く機会はなかなか無くて。
まして内弟子修行中の身ならなおさらで。
歯がみする思いで年季明けするを待っていたというのに、この仕打ち。
落語の神様、僕らのことお嫌いですか?

そうは言っても同期の僕らは一人立ちとなった今、
彼女と仕事で一緒になる機会も増えたわけで。
で、人妻とはいえやっぱりカワイイ女の子と仲良くなれるのは嬉しいわけで。
そりゃ兄さんの女に手ぇ出すなんて仁義に反することしでかしたら
この業界で生きていけないことはわかってますけど、
ちょっとくらい親しくなってもええと思うんですよ同期としては。
そんなわけで僕ら3人、徒然亭の若狭ちゃんと一緒の仕事があれば
一にも二もなく飛び付くようになってたんです。
まあ、仕事選ぶ余裕なんて無いからけっこうギリギリなんですけど。
辛くて厳しい内弟子修行をやっと終えた今、
このくらいの楽しみがあったってバチは当たらないと思うんです。
そうやないですか神様?僕ら間違ってませんよね?

411:夏のビーチの開放感はハンパねえ2
08/06/29 12:29:34 0mH51FMq
青い海。白い砂浜。眩しい太陽。
なにより、うるさい兄弟子連中がいない開放的空間!

本日の営業は、天狗芸能所属タレントさんのビーチイベントの司会&前説という
別に落語家でなくてもええやん的お仕事だったけど、文句は言いっこ無し。
なんたって今回のこの仕事、イベントアシスタントが若狭ちゃんなんです!
年明けから数ヶ月、テレビタレントをしていた若狭ちゃんは
落語家に専念するようになった今でも、知名度はバツグンなわけで。
この手のイベントには引っ張りだこだったりするんです。
ビーチイベント=海水浴場。
打ち上げは当然、この海岸で!もちろん若狭ちゃんも一緒に!
僕らにとってのメインイベントはむしろこっち、みたいな?
それを思えば炎天下の元、汗まみれの砂まみれで走り回る苦労もなんのその。
「お疲れさまです!」
「はい、お疲れ」
ビーチイベントは大盛り上がりの中、無事終了。
渡されたわずかなギャラを握り締めた僕らは、いよいよ本日のメインイベント
『徒然亭若狭ちゃんと打ち上げパーティー』に向けて闘志を燃やしてました。

「へ?ここで打ち上げやるん?」
とっくに帰り支度をしていた若狭ちゃんを呼び止めて、準備開始。
「そそ。まだ日ぃも高いし、せっかく海に来てるんやし」
「こうやって同期の僕らだけで集まるのも滅多にないやろ?」
「若狭ちゃんとこの草々兄さん、今日は泊まりで落語会やて聞いたで」
もちろんこれはリサーチ済みの情報。主役に帰られたら元も子もない。
う~ん…てちょっと考えていた若狭ちゃんだけど。
「そやね。せっかくみんなで海、来てるんやもんね」
よっしゃあああ!

青い海。白い砂浜。まだまだ眩しい太陽。そして
「柳笑くん尊朝くん福々くん、こっち空いとんなるで!」
眩しい笑顔で手を振る僕らの姫君。この柔らかい福井なまりがまたカワイイ。
「こんなんやったら水着、持ってくれば良かったぁ…」
服の裾を摘んでぼやく彼女に僕らの目がキラーンと光る。
「水着やったらそこのショップに売ってるで、買うたろか?」
「ええよ、そんなん。お金もったいないし」
「ええて、せっかく海に来てるんやで?」
「僕、昔スポーツ用品店でバイトしてたからええの選んだる」
「ほやかて…」
渋る彼女に最後の駄目押し。
「実は僕らも海パン買お思てるんや。若狭ちゃんも一緒にどや?」
「あの店まとめて買うたら割引きなるらしいで」

412:夏のビーチの開放感はハンパねえ3
08/06/29 12:30:24 0mH51FMq
『割引き』『みんなで』『せっかくの海』
このフレーズが効いたみたいで、僕らは若狭ちゃんとショップに入りました。
出先の出費はかなり痛いけど、それもこれも若狭ちゃんの水着姿のため。
「う~…これにしよ」
無難にワンピを選ぼうとする若狭ちゃんを慌てて止める。
「若狭ちゃん、それ上下左右に伸びるから体型モロバレなるで」
「えええっ!そうなん?」
「そや、むしろこういうほうが目立んでええんやで?」
そう言って僕らが勧めたのはビキニ+パレオの最強コンボ。
「ほら、これ着てる人けっこういるやろ」
「ほやね~、ありがと柳笑くん」
(…やった)
言い訳するみたいだけど、僕の説明にウソは無いですよ?
ワンピ系がかえって体型目立つのは本当の話。
ただここまで来たなら、噂の若狭ちゃんの巨乳を一目拝みたい思うのは
男子としてイケナイことでしょうか?

細工は隆々、仕上げをごろうじろ。
「若狭ちゃ~ん、準備できた?」
「ん~、もうちょっと」
ビール、焼きそば、タコ焼き、イカ焼き、焼きモロコシにスイカ。
準備万端な僕らは主役の登場を今か今かと待構えてました。
僕らが若狭ちゃんに選んだのは、ホルターネックタイプのビキニとロングパレオ。
彼女の白い肌に似合う、パステルカラーの花柄プリント。
そんでもって。
「おい、アレ用意できたか?」
「ばっちりレンタルしてきたで」
鼻息も荒く引きずってきたのは、一人乗り用のバナナボート。
…えーと、白状します。
バナナボートにまたがるビキニの女の子が、どんな格好になるかは
賢明な諸兄ならご存じでしょう。
…まあ、つまりそーゆーコトです。
落語家である前に、僕らは健全な男の子なんで!
海でビキニで女の子ときたら、シタゴコロ全開になるのはしょうがない話なんで!
なにしろ、人妻な若狭ちゃんとこんな風に遊べる機会はまたと無いし、
そう思えば自然とヒートアップしてきてしまうんです僕ら。

青い海。白い砂浜。眩しい太陽。
素晴らしきかなこの開放的空間!まさにパラダイス!

「ほー…なかなか楽しそうやないか」
突然、背後から聞こえた声に僕らは一瞬で固まりました。
「またえらくハメ外したカッコしてるなお前ら」
「仕事場に海パンねえ…」
「落語家ゆうん忘れてるんちゃうか?」
…ええ、まさか思いもしませんでした。
まさかまさか大阪にいるハズの兄弟子連中が、こんなとこに現れるなんて!

413:夏のビーチの開放感はハンパねえ4
08/06/29 12:30:54 0mH51FMq
青い海。白い砂浜。眩しい太陽。

その下に現れたまるでチンピラかヤクザのような男4人。
万葉亭の柳眉兄さん。土佐屋の尊建兄さん。
そして、徒然亭の小草若兄さんに四草兄さん。
(なんで?なんでいんのこの人ら)
(今日は確か高座入ってたんちゃうの?)
僕らの心の声が聞こえたみたいにニヤリと笑う兄弟子たち。
「高座終わらしてから、お前らが心配になって見に来たったんや」
「わざわざ俺のスーパーカー!出してな」
「運転したのは僕ですけどね」
あー、小草若兄さんのスポーツカー飛ばしてきたんですか…
そのお目当ては。
「で、若狭は?」
…やっぱり。
噂では聞いていたんです。若狭ちゃんがこの兄弟子たちに可愛がられてること。
そして、草々兄さん以外にも若狭ちゃん狙いの兄さんがいたらしいということ。
だけど。
(こんなフルメンバーやなんて聞いてないで!)

マズい。非常にマズい。この人らにあの若狭ちゃんを見せてしまったら…!
「柳笑くん尊朝くん福々くん、お待たせ…てなんで兄さんらぁがおるん?」
思いっきりバッドタイミングや若狭ちゃん…
更衣室から現れて僕らと兄弟子たちの注目を集めた、その姿は。

トップスからあふれそうになっている、噂どおりの超巨乳。
きゅっとくびれたウエストに形の良いおへそ。
パレオのスリットからのぞく真っ白な太腿がまたセクシーで。
当初の予定なら大歓迎のハズやけど…

「…どうしたんや、その水着」
めっちゃ気まずい沈黙が落ちる中、口火を切ったのは
若狭ちゃんを上から下までじっくり見ていた小草若兄さん。
「あ、これ柳笑くんらぁが選んでくれたんです。昔、スポーツ用品店でバイトしてたって」
「ほー、スポーツ用品店でバイト…初耳やな」
わざとらしい感嘆の声をあげる柳眉兄さん。
若狭ちゃんんん!それ思いっきり地雷いいいっ!
「…で、そのバナナボートは?まさか若狭乗せる気ちゃうやろな?」
げえっ!尊建兄さん目敏い!
慌てて隠したけれど後の祭り。心なしか気温が下がってるよーな…
その時、一陣の風がヒューっとパレオを巻き上げて
「きゃあっ!」
めくれた下からハイレグカットのビキニパンツが。
「…ほんま、ええ趣味しとるな。お前ら」
すうっと四草兄さんの口角がV字につり上がる。
…目が笑ってない、目が笑ってないこの人おおお!

神様、落語の神様。僕らのこと本気で嫌ってます?



終了

414:名無しさん@ピンキー
08/06/29 13:28:55 QCJM7wOf
>>409
監視という名の便乗ですね?わかります

GJGJ!!
小草若は非難しつつ鼻血出してそう
四草って泳いだりするんだろうか…

415:名無しさん@ピンキー
08/06/29 13:36:44 amHkx/4Z
四草は日陰を探して歩いてそうなイメージがある

416:名無しさん@ピンキー
08/06/29 15:38:47 PgQ6DWH3
四草は夜行性

417:名無しさん@ピンキー
08/06/29 16:01:06 Mt7nbu4t
小草若以外は海水浴場が似合わなさそう

418:名無しさん@ピンキー
08/06/29 16:06:43 iuXnV6YB
小草若だけは底抜けに似合いそうだ
カラフルでアホな色の海グッズに囲まれてもよし、
海の家のお兄さんになって人気者になるもよし

草々は熱血ライフガード

419:名無しさん@ピンキー
08/06/29 16:38:53 U1rbiR33
>>409
GJ!!楽しく読ませてもらいました。

小草若も尊建も海水浴似合いそう。
つーかこの二人で海の家のお兄さんやったら似合う。

アロハシャツ着てグラサンかけて、
カキ氷ざりざり山盛りに盛って出してくれそう。

420:名無しさん@ピンキー
08/06/29 17:01:56 NtvEa8cX
>>409
GJ!! GJです!!!!
あれですね、小浜の落語会のポスターにいた連中!!
怖い兄さんs勢揃いに噴きました。
若狭ちゃんと同期の弟弟子連中蹴散らすために、一時的に手を組んだってやつですね。

421:名無しさん@ピンキー
08/06/29 17:16:17 MWFTozu2
>草々は熱血ライフガード

そういえば、草々の中の人は海猿だったっけ・・・・

422:名無しさん@ピンキー
08/06/29 17:47:36 6fgqUKKE
>>409
超GJです!!
こういうの読みたかったので鼻息荒く読ませて頂きました。
四草もだけど、柳眉も海似合わない…というより
着物以外のイメージないから絵的に見てみたいw

423:名無しさん@ピンキー
08/06/29 19:22:30 A0ZZjGjB
>>409
底抜けにGJ! 他門下の同期から見た若狭と徒然亭一門という
視点が新鮮で面白かったです。3バカトリオが健気で可愛いよ

424:名無しさん@ピンキー
08/06/29 23:32:37 QAV+L7Wt
>>409
GJ!面白かった!

>>422
ぐるっと関西だったかな、柳眉兄さんが愛宕山に登るレポしてた時に
ちょっとぴったりめのシャツ着てていいカラダしてました。
きっと海パンも似合いそう。

425:名無しさん@ピンキー
08/06/30 01:47:00 M2HFWcxJ
>>424
いいなあ、ひんぱんに小草若ちゃんと柳眉兄さんが見れる関西の人。
ぴたシャツ柳眉兄さん見たいいい!

426:名無しさん@ピンキー
08/06/30 02:06:55 5CBgVMjJ
>>409 GJ!
兄さん達は弟弟子たちに
感謝しないと駄目だろ~
いいモン見れたんだからさ

427:名無しさん@ピンキー
08/06/30 21:49:16 dOLQMqDu
ちちんぷいぷいに草原兄さんが出てたけどこれも、関西だけ?

428:名無しさん@ピンキー
08/07/01 00:06:43 Zhd5S2WB
>四草って泳いだりするんだろうか…

無理やりイメージしてみたら、なぜか昔の長そで長パンツつなぎの
囚人服みたいな水着姿しか浮かばんかったw


429:名無しさん@ピンキー
08/07/01 00:54:46 ixior7Kp
>>416 カラスですか?

430:名無しさん@ピンキー
08/07/01 00:59:26 0Z3d27cU
>>428
ハゲワロタ なぜそれなんだ!?
昔ドリフのコントで志村けんが着ていた記憶が…

四草はインテリ&モテ設定だからカナヅチってことはないはずだよなぁ
小草若は番組のコントで囚人水着経験済みってことでw

431:名無しさん@ピンキー
08/07/01 02:59:59 zVCot3FY
四草ブランド物の黒の海パン
小草若アロハ柄の海パンかビキニ
草々白フンドシか普通の海パン
尊健ビキニ
柳眉競泳選手みたいな乳首が隠れる長ズボンタイプ
小草々ビキニか短海パン
草原トランクス
草若赤フンドシ


432:名無しさん@ピンキー
08/07/01 09:11:20 4uYvfwSj
同じこと考えてた<草々白褌

433:名無しさん@ピンキー
08/07/01 12:28:45 CJPkmrVN
>>431
超GJ!
全員が容易に想像できたw
誰かこれを元にSS書いてくれないだろーか(・∀・人)

434:名無しさん@ピンキー
08/07/01 12:40:59 PHxn7vpM
若狭ってむだ毛処理に無頓着で2~3本はみ毛してそう。

435:名無しさん@ピンキー
08/07/01 13:02:06 mb1Xa6gb
若狭って自分のスタイルの良さとかを自覚してないんじゃないかな?
で、あれよあれよと乳やら尻やらほっぽり出す様な水着を着せられ、辺りを血の海にしてしまう…

436:名無しさん@ピンキー
08/07/01 18:28:03 Q6WUrtgf
若狭はパイパンだよきっと

437:名無しさん@ピンキー
08/07/01 23:17:40 hpfrlFf0
>>435
テレビで売れっ子だった頃にそんな仕事させられてたかもw
で、それを知った師匠&兄弟子sがキレて仕事なくなったとか

438:名無しさん@ピンキー
08/07/02 23:33:26 ZVw1IRBn
ドキッ☆ 落語家だらけの水着大会

誰かヨロシク

439:名無しさん@ピンキー
08/07/02 23:47:37 K2E+Jbyf
ポロリを、ポロリを頼む!
しかし、当時って女流の上方落語家は、片手の指に足りるほどしかいなかったんだよな…

440:名無しさん@ピンキー
08/07/03 00:25:55 PIWU72ig
>>429 九(ry

その水着ネタ、ここはひとつ>>409氏に書いてもらいたいな
409の続編ってことでいけそう
ちゃっかり水着用意していた兄弟子たちw

441:429
08/07/03 01:51:12 vEabcipa
うわ、ふと軽い妄想書いたらえらい盛り上がってるっ。
431さんすばらしいです。自分のズレた発想が情けなや。

囚人服系レトロ水着、柳眉兄さんのほうが合うかも←まだ言うか

442:441
08/07/03 01:53:47 vEabcipa
すんませんアンカーミス
>>441>>428です。

443:名無しさん@ピンキー
08/07/04 09:47:39 OUWjyozw
草々若狭の浜辺エチ

444:名無しさん@ピンキー
08/07/04 14:55:16 pwMWmjpl
糸子の巨乳がユッサユッサ

445:名無しさん@ピンキー
08/07/04 17:22:04 OUWjyozw
喜代美の高校のときのスク水をもったいないさけぇと言いながら着る糸子。

446:名無しさん@ピンキー
08/07/07 02:47:40 BckcNEeC
空気読まずに草々×若狭の下品なエロネタ投下します。
AVのジャンルで言うと若奥さまオナニーものです。

447:夫婦胸算用 1
08/07/07 02:50:49 BckcNEeC
落語家、というのは基本的に家を開けることの多い職業だ。
寄席は演芸場よりも各地の市民会館に呼ばれる方が多いし
司会や講演、観光ガイドなど営業の仕事が入ることもある。
落語界でも珍しい、夫婦で噺家をやっている草々と若狭は
そんなわけで互いの仕事ですれ違いの日が続くことも
しょっちゅうだったりするのだ。

「……ふう」
その晩。
地方の営業の仕事から帰ってきた若狭は、一人寝の布団の中
十何度目かの寝返りを打っていた。
今日は夫の草々も師匠の草若もそれぞれ泊まりで落語会があり
草若邸の留守を預かるのは、徒然亭一門の五番弟子であり
草々の妻の若狭ただ一人であった。
結婚して二年。二十四歳の成人女性。なにも子どもの頃のように
留守番が怖くて眠れないというわけでは無い。
不眠の原因はもっと人妻らしい理由にある。

―もう十日も夫の肌に触れていない。

三年越しの片思いを実らせ、生娘のまま嫁いだ若狭は
新婚二日目にして夫に処女を捧げることになった。
それまでドラマや少女漫画で漠然と描いていた恋愛と違い、
生身の男女には当然性欲が伴う。
一門では堅物で通っている夫も一通りの女遊びは経験済みの
芸人であり、未通娘の妻を翻弄させるには充分な性技を持っていた。
二年の歳月。肌を重ねた回数は彼女から女の官能を引き出していた。

転々と寝返りを打つ若狭は、遠い空の下にいる夫に思いを馳せる。
落語会はうまくいったのだろうか。ちゃんと食べてるだろうか。
今頃はもう、休んでいるのだろうか。
布団の中でここにはいない夫の顔を思い浮かべていると、
嫌でもそれは夜の営みの記憶へと繋がってしまう。
夫に男を教え込まれた肌は容易に彼の熱を呼び起こす。
(…あっ、あかん)
荒々しい息遣い、自分をまさぐる大きな手、太い指、厚い唇、そして。
『…若狭』
自分の名を愛しげ呼ぶ、低く掠れたあの声音。
自分を捕らえて離さない、野生の獣にも似た鋭くて優しい大きな目。
(……あっ)
じわりと身体の奥に火が点る。
知らず、若狭の腕は己の身体を抱き締めていた。
腕の中の乳房が熱い。
両の掌で鷲掴みにされ、思うさま揉みしだかれた感触が甦る。
(草々兄さん…)
布地の上からそっと自分の指で輪郭を撫ぜる。
(……あっ)
己の細い指が夫の太い指に重なる。
彼がいつもするようにボタンを外し指先を肌へ滑らせると
甘い痺れが全身を貫いた。

448:夫婦胸算用 2
08/07/07 02:51:26 BckcNEeC
「…あっ……はぁっ……あっ……」
荒く息を吐きながら己の乳房に指を這わせる。
熱に浮かされた頭のどこか一点、醒めた部分が呟く。
―なにしてるんやろ、私
布団の中で一人、こんな熱くなって自分で自分を撫でまわして。
―前はこんなこと、ようせんかったのに
あの永い永い片想いの間も、こんなやらしいことはしなかったのに。

辛く苦しい片想いに終止符が打たれた時、ほっとしていたのだ。
これでもう、彼の顔を見るたび胸を焦がさずに澄む。
あの息苦しい焦躁と嫉妬から解放される。
結婚後はもっと穏やかで温かな愛情が育まれる。
そう、信じていたのに。
夫の指で目で舌でこの身を暴かれて。
愛しい男の重みの下で乱れ狂うことを教えられて。
薄紙を一枚また一枚剥ぐように現れた知らない自分。
夫の肌に熱に匂いに溺れ耽る貪婪な自分。
こうして、たった十日触れていないだけでこんなにも飢えている
浅ましくてはしたない自分。
―私って、こんな女だったんやろか

乳房をなぞる指先は、固く尖るその先端へ向かう。
(……んっ)
夫の指を思い出しながら、そっと摘む。くりくりと弄ってみる。
「あっ……ああっ……!」
強い快感と伴に、愛撫の記憶が鮮明に呼び覚まされる。
太い指に弾かれ、分厚い唇に吸われ、ざらついた舌で舐められる、そこ。
己の細い指を動かすうちに、太腿の奥がじんと疼いてくる。
足りない。これだけでは全然足りない。
もっともっと、強い刺激が欲しい。
本能に命じられるまま、ショーツをずり下げる。
うっすらと湿ったそこへおそるおそるもう片方の指を埋める。
「はっ……ぁあん……っ!」
茂みをかき分け、小さく膨らむ陰核を掠めた途端、
電撃のような快感が全身に走った。
つうっと内股に生暖かい粘液が流れる感触。
その支流へ指を進めると
「ああ…」
覚えのある心地好さがひたひたと押し寄せてくる。
何度となく夫の逞しいものに貫かれ愛されたその部分は熱く
さらなる快楽を訴えもがいていた。
「にいさん……そうそう…にいさん…」
欲しい。
草々兄さんが欲しい。今、すぐに。
ここにはいない夫の影を瞼に描き、指を差し込む。中を擦る。
「あっ、あっ、あん……」
白い闇が鈍く頭を包みチカチカと閃光が瞬く。
ふわふわと身体が宙に浮く感覚に襲われたその時。
「わか、さ…?」
求めていた声が明確な響きを持って鼓膜を打った。
すぐ側で。

449:夫婦胸算用 3
08/07/07 02:51:59 BckcNEeC
「そっ、そそそそそそおそおにいさん!?」
電光の下、無惨に狼狽える妻を草々は呆然と見下ろしていた。
白い光に晒されたそこには、顔を火照らせ寝間着を乱し
明らかに快楽に耽っていたことを物語る若狭がいた。
「なっななななななん、なんでっ!?」
「…いや、お前一人の留守番や思たら、急に心配なって」
「でっでででででん、でんわっ!?」
「こんな夜中に電話かけて、お前起こすのもなんや悪い気ぃして」
それにしても、と草々は妻の姿態をつくづくと眺めた。
「お前が、こういうことする女だったとはな…」
初めて知った。
その呟きは、若狭に新婚当時の悪夢のような日々を思い出させる。
『こんな女とは思わんかった』
そう言って、自分の前から姿を消した二年前の夫。
「きっ、きらいにならんといてくださいっ!」
あの時と同じように涙声で若狭は叫んでいた。

(…嫌いになんぞなるかい)
涙に潤んだ瞳で取り乱す妻をよしよしと大きな手で宥めながら
草々は腹の底からふつふつと沸き上がる可笑し味を感じていた。
この、未だにどこか幼さの残る小さな可愛らしい妻が
一人寝の布団の中、自分を想って高ぶる身体を慰めていたかと思うと
愛しさで自然と笑みが零れてくるのを押さえられない。
恥ずかしがり屋で奥手で娘々したこの妻を
こんな淫らな行為に駆り立てた原因が自分だと思うと
嬉しくて仕方がない。
惚れられている。
その男としていい気な自惚れが、結婚して二年を迎えた今でも
こうして自分を酔わせていることを、若狭は知っているだろうか。

真っ赤になって俯く妻を宥めるうちに、ふと悪戯心が芽生えてきた。
「こうして顔合わせんのも久し振りやな」
ひーふーみーと指折り数え、十日かと呟いてみせる。
「折角やし、お前可愛がってやりたいのは山々なんやけど」
愛する妻の期待に満ちた目差しをわざと逸らし、すっとぼける。
「俺も年や、すぐには元気になれん」
「…草々兄さん?」
訳が分からないといった風情の若狭を抱き寄せて耳元で囁く。
彼女の一番お気に入りの低い掠れた声で。
―さっきの続き、してみせてくれや

「でっできませんそんなことっ!」
たっぷり五分は固った後、殆ど悲鳴のような声で若狭は叫ぶ。
「嫌ならええんやで?俺も疲れてるし」
わざとらしい欠伸をしてみせる草々。
「…意地悪」
羞恥に身体を震わせながらも身を起こす妻に夫はほくそ笑んだ。

450:夫婦胸算用 4
08/07/07 02:52:28 BckcNEeC
なんで、なんでこんなことに。

草々の視線に晒されながら、若狭は今更ながら困惑していた。
先程のような自慰ですら、数えるほどしかやったことないのに
愛する夫に現場を見られた上、彼の前で公開オナニー。
―なんの罰ゲームや、これは

寝間着のズボンとショーツは布団の中の行為で脱いでしまっていて
下半身は裸のままだ。
それでも、大事な部分を隠すようにぺたんと座ると
上着のボタンを震える指で一つ一つ外してゆく。
露わになった乳房に、夫の目が集中するのを感じてカッと熱くなる。
欲情している。この異常な状況に。

片手で乳房を持ち上げると、もう片方の手で唇をなぞる。
ちゅく、と人差し指を吸い、唾液を絡めたそれで己の身を這わせる。
まるい顎から喉へ。鎖骨を彷徨ってから胸の谷間へ。
テラテラと濡れて光るその軌跡には覚えがあった。
「…ワンパターンやて言いたいんか?」
それは、草々の舌が好んで通るお決まりのコース。
苦笑する彼に違うとかぶりを振りつつも、若狭の指は止らない。
今度は両手で乳房を掴み、つんと尖る乳首を摘んで弄ってみせる。
「ああ……」
蕩けるような甘い嬌声が唇から漏れる。
胸への刺激だけでは足りないのか、太腿を擦り合わせ始める若狭。
乳房から離れた指が下方へ向かうのを見て、ポンと彼女の膝を叩く。
「足、開き?」
ひくん、と戦慄く妻へ容赦なく命じる。
「肝心なとこが見えんやろ」

暫しの躊躇い。それでも情欲には抗えないと見えて、膝を立たせ
ゆるゆると内股が開いてゆく。
現れたそこは既に愛液でとろとろに濡れていた。
可愛らしい陰核は赤く尖り欲情を訴えている。
白い指がそこを擦ると一段と高い嬌声があがる。
とろりと新たな蜜が溢れる。
ごくり。
喉を鳴らし瞠目する男の目と、妻の蕩ける目がかち合う。
「草々、兄さん」
ぞくりとするほど色を帯びた声が彼を呼ぶ。
「見てるだけで…ええんですか…?」
熟れた唇の奥、赤い舌がちろりと踊る。男を誘う蠱惑の笑み。

―完敗、や

妻の誘惑に負けた男は、潔く滴るような女体に齧りつく。
「やん、も、草々兄さんがっつき過ぎ」
くすくすと身を捩って若狭は逃れようとする。
「疲れとるんやなかったんですか?」
お返しとばかりに可愛く責める妻にすまんと詫びつつ
その白く艶めかしい身体を捕らえ抱き締めた。
「ただいま、若狭」
「お帰りなさい、草々兄さん」

451:夫婦胸算用 5
08/07/07 02:52:58 BckcNEeC
(それにしても、お咲さんの言うてた通りや)
十日ぶりの逢瀬をたっぷりと味わい、妻を腕に納めた草々は
出立前の居酒屋での忠告を思い出していた。
『ええっ?十日も若狭ちゃん一人にすんの?危ないわ、草々くん』
何気なく伝えたスケジュールに居酒屋「寝床」の女将、咲は
すっ頓狂な声を上げたのだ。
『若狭も子どもやないし、大丈夫やて』
呑気に返す草々に咲は甘いな!と気色ばむ。
『最近、若狭ちゃん目当てにこの店来る若い子おるんよ?』
『なんやて?』
そんな話は初耳だ。

『草々くんと結婚してることはみんな知ってるけど』
若狭ちゃん若くて可愛いし、と腰に手を当て滔々と続ける咲。
『それに、女の私から見てもなんや綺麗になってるしな』
確かに、結婚当初は子ども子どもしていた妻は年を経るごとに
美しくなっている。夫としては実に喜ばしいのだが。
『一人寝の人妻に近づく男、おるかもしれへんよ?』

正直、油断していたのだ。
なにしろ若狭との結婚を宣言した当時。
『ようもあんなカワイイ喜代美ちゃんを!』
まともに悔しがってくれたのは小草若くらいなもので。
『はあ、若狭と…ね』
『草々お前、ああゆうんが好みやったんか…』
三国志の柳眉と尊建にはなんとも微妙な顔をされ。
『もうちょっと考えたほうがええんとちゃうか?』
草原兄さんには心配され。もう一人の弟弟子、四草に至っては
『…アレが女に見える草々兄さんを尊敬します』
『せんでええわ!』
新妻をけちょんけちょんにけなされてすっかり拗ねていた草々は
(嫁は色気や無い、気立てや)
と、若狭に色気は無いものと決め込んでいたのだ。
それがどうだ。
今宵の滴るような色香の妻ときたら。
散々色気が無いとバカにした四草でさえ、この若狭を見たら
むしゃぶりつきたくなるに違いない。最も見せる気は毛頭無いが。
女として開花した妻に目をつける男が出ても不思議では無いのだ。
(無理して早く帰ってきて正解や)

「次の高座は確か来週やったな」
咲から聞き出した「若狭目当ての若い子」の面々を思い浮かべる。
心当たりはある。いずれも、妻と同期の若い落語家たちだ。
(…見せつけておくか)
妻の楽屋を訪れるであろう後輩どもへ。
妙な気を起こさせないようにしっかりと。
そんな夫の胸の内など露知らず、久し振りの腕の中で
くふんと甘えた声を出し、若狭は幸せな眠りにつくのだった。




452:名無しさん@ピンキー
08/07/07 21:26:02 7hvYbgDW
>>446
超GJ!!!!!!!
エロスの極致を堪能いたしました~。素晴らしいです!
表現が日活ロマンポルノ的な昭和な感じがして、さらに良かったです。
この夫婦はいつまでもこんな風にいちゃこいてたらいいと思いますw

453:名無しさん@ピンキー
08/07/08 00:05:59 8MSg9DpV
GJ!!!すごくよかったです!
若狭可愛いだけじゃなくエロくて最高。
本編でも、結婚してからのほうが何かと色っぽかったですよね。


454:名無しさん@ピンキー
08/07/08 22:00:37 E8U+4idp
GJ!エロいよ若狭若狭エロい。

何か前半のシーンが読み覚えあるような気がしたんですけど
もしかして過去に書いておられた作品のリメイクでしょうか?


455:名無しさん@ピンキー
08/07/09 20:44:26 k+wH/srK
本編では小草若や若狭がタレント業やったり
草々がモギリの押しかけバイトしてた描写があったけど
四草も売れないころは同じことしてたんだろか?
想像できない。

チラ裏だけど、自分が草原中の人を生で見たのは
水上バスの観光案内だったわ。

456:名無しさん@ピンキー
08/07/09 20:56:56 zLKXROTR
女が勝手に貢いできたから、バイトはしてない

と、たまたま今日見たDVDに出てきたw
年季が明けたとたんに師匠が一門会すっぽかしたという
小草若に負けず劣らず間の悪い弟子なんだ四草は。

457:名無しさん@ピンキー
08/07/09 23:05:32 zHatOv1P
しかし中華屋の2階に住んでる以上、多少は店手伝ってるだろう
東京でも二ツ目くらいだと普通にバイトしなきゃ食べていけないし

458:名無しさん@ピンキー
08/07/10 01:51:19 uoCA7jpP
草々のアタクシ(嫁の)実家へ帰らせていただきます!事件の時、
若狭のタレントの仕事を「行く先々でヤンチャやらかし」てたみたいだから
一応、四草も営業らしきことやってたんじゃないかなて妄想。


新米AD、佐藤くんは困惑していた。
今日の収録は、最近売れセンの女の子落語家ちゃんがゲストだったのに
何故かニラニラ薄気味悪く笑う陰気な男が楽屋で待っていたのだ。
「すんません、若狭急に出られんようになってしもたんで…」
マネージャーから紹介されたそいつは女落語家ちゃんの兄弟子なのだという。
(こんな暗い奴が落語家?つかなに考えてんねん天狗芸能!)
いくらなんでも女の子の代わりに野郎よこすことないやろ!
佐藤くんはツッコミたかったが、相手は関西を牛耳る大手芸能事務所だ。
いち放送局のヒラ社員が逆らえる相手ではない。
(どーすんやろ今日の企画…)
またギリで書き直しかよてっぺんまわるまで帰れんやんけクソタレが。
心の中で悪態をつきつつ、ヨロシクお願いしますね~とへらへら笑いかけると
こっちを見透かすような胡乱な目つきでジロジロねめまわしたあと
にまぁっと笑ってみせたのだ。
(うわっカンジ悪っ!)
「と、とりあえずコレはナシですよね、女モノやし」
場を取り繕うつもりで楽屋に用意してあった着物を片付けようとする佐藤くん。
すると今度はその着物をじ~っと見ていた陰気男、
いきなり持ってたコップの水を着物にひっかけたのだ!
「な、なにすん…!」
慌てて止めようとした佐藤くんの前で、ドロドロ溶け出す着物。
(ヤバッ)
実はこの着物、いつものよーに悪ノリする一条Pの鶴の一声で作らせた
水で溶けちゃうペーパー着物だったのだ。
『今度来る落語家ちゃんてデカ乳なんやろ?タダの着物じゃもったいないわ~』
『でもその子、天狗芸能なんでしょ?ヤバないです?』
『だーいじょーぶ!あそこの九郎ちゃんとオレ、仲良しこよしや』
そんなこんなで落語家ちゃんに着せる予定だった特注着物は
今やタダのドロドロと化していた。
「え、えーと、あの、その…」
しどろもどろになる佐藤くんに陰気男は坦々と話し始める。
「今日来る予定だった若狭、実はウチの会長のお気に入りなんですよ」
「…ええっ?」
ギョッとなる佐藤くんに再びにまぁっと笑いかける陰気男。
「…ギャラは倍掛けでけっこうですよ?」
(なんやねんこの男っ!)

おわる

459:名無しさん@ピンキー
08/07/10 02:16:06 dR4KJ6qb
おおー!なんという展開
いっぱい想像しました
GJです

460:名無しさん@ピンキー
08/07/10 20:24:10 IlFGPrOS
>>458
GJ! 四草、特注着物をすぐ見抜くってことは昔は相当悪いことしてたろw

461:名無しさん@ピンキー
08/07/10 23:12:31 3HvDQMnL
>>458
ワロタ。
まさかのTV局の算段。
それを一瞬で見抜く陰気男。
まあ、徒然亭と天狗芸能を相手に回そうってのが、甘いなw

462:名無しさん@ピンキー
08/07/12 13:45:11 I0yGSLUM
若狭が福井帰ってた時、テレビの仕事みんなで割り振ってたみたいだけど
あの伝説の「おいそしー」なお店紹介のほかにも
フリップ持って街頭アンケートとか、クイズでモンゴウイカ答えるとか
やってたってコトだよね?…四草も

463:名無しさん@ピンキー
08/07/12 21:51:59 f1FJseWp
草原兄さんのカミカミレポート
底抜け無し小草若の盛り上がらない街頭アンケート
陰気な答えしか言わない四草のクイズ…

464:名無しさん@ピンキー
08/07/13 10:00:33 yESA2h2G
エアコンのCMに出てる四草の中の人を見てると、
純情で朴訥な恋愛パロも読んでみたくなる…


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